JP3288233B2 - 破壊装置および破壊方法 - Google Patents

破壊装置および破壊方法

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JP3288233B2 JP31022696A JP31022696A JP3288233B2 JP 3288233 B2 JP3288233 B2 JP 3288233B2 JP 31022696 A JP31022696 A JP 31022696A JP 31022696 A JP31022696 A JP 31022696A JP 3288233 B2 JP3288233 B2 JP 3288233B2
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大介 玉越
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英彦 前畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、破壊用物質の膨張
力を用いて被破壊物を破壊する破壊方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物や岩石などの
被破壊物を、破壊装置を用いて破壊するようにした破壊
方法がある。
【0003】この破壊方法に用いられる破壊装置は、金
属細線を介して接続した電極が、破壊容器内に充填した
破壊用物質(水や油などが用いられる)に浸漬され、電
極に、金属細線に対して電気エネルギーを供給するため
のエネルギー供給回路を接続して成る。
【0004】このような破壊装置を用いて岩盤などの被
破壊物を破壊するには、被破壊物に装着孔を形成し、こ
の装着孔に破壊容器を装着し、エネルギー供給回路に設
けたコンデンサーに充電蓄積した電気エネルギーを、短
時間で金属細線に放電供給する。こうすることにより、
金属細線が急激に溶融蒸発するとともに破壊用物質が急
激に気化して膨張し、その膨張力が、例えば装着孔の孔
壁面に働き、被破壊物を破壊することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記破壊方法におい
て、岩盤のような被破壊物に装着孔を形成し、この装着
孔に破壊容器を装着して使用する場合には、破壊用物質
が気化する際の膨張力が装着孔の孔壁面に働くので、被
破壊物に十分な衝撃を与えて破壊することができる。
【0006】しかし、被破壊物が板状のものでは、装着
孔を形成することができない場合があり、このような場
合には、単に破壊容器を被破壊物に当てて用いるだけな
ので、破壊用物質が気化する際の膨張力がほとんど空気
中に逃げてしまい、十分に破壊力を与えることができな
かった。
【0007】そこで本発明は、上記課題を解決し得る破
壊方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、金属細線に接続した電気エネルギ
ー供給回路から金属細線に対して電気エネルギーを短時
間で供給して、金属細線を急激に溶融蒸発させるととも
に金属細線を浸漬している破壊用物質を急激に気化さ
せ、その際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破
壊させるために、金属細線を被覆するための破壊容器が
設けられ、破壊容器の被破壊物の板面側は開放されると
ともに開放側端部に被破壊物の板面に当接する当接面が
設けられ、破壊容器の内部が破壊用物質を充填する充填
室とされている。
【0009】この構成によれば、金属細線を板状の被破
壊物の板面に沿って配置し、被破壊物の板面側を開放し
た破壊容器の開放側端部の当接面を被破壊物の板面に当
接して金属細線を被覆するとともに、破壊容器の充填室
に破壊用物質を充填して金属細線を破壊用物質に浸漬
し、金属細線に接続した電気エネルギー供給回路から金
属細線に対して電気エネルギーを短時間で供給して、金
属細線を急激に溶融蒸発させるとともに破壊用物質を急
激に気化させ、その際の破壊用物質の膨張力で板状の被
破壊物を破壊させる。
【0010】また、所定距離だけ離間させて対で設けた
電極部材に、電気エネルギー供給回路から電気エネルギ
ーを短時間で供給して、電極部材間に発生する放電によ
り電極部材を浸漬している破壊用物質を急激に気化さ
せ、その際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破
壊させるために、電極部材を被覆するための破壊容器が
設けられ、破壊容器の被破壊物の板面側は開放されると
ともに開放側端部に被破壊物の板面に当接する当接面が
設けられ、破壊容器の内部が破壊用物質を充填する充填
室とされている。
【0011】この構成によれば、所定距離だけ離間させ
て対で設けた電極部材を板状の被破壊物の板面に沿って
配置し、被破壊物の板面側を開放した破壊容器の開放側
端部の当接面を被破壊物の板面に当接して電極部材を被
覆するとともに、破壊容器の充填室に破壊用物質を充填
して電極部材を破壊用物質に浸漬し、電極部材に接続し
た電気エネルギー供給回路から電極部材に対して電気エ
ネルギーを短時間で供給して、電極部材間に発生する放
電により破壊用物質を急激に気化させ、その際の破壊用
物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させる。
【0012】また、破壊容器の充填室に対して破壊用物
質を充填するための充填機を設けるらことにより、充填
機によって、充填室に破壊用物質を充填することができ
る。従って、被破壊物に破壊容器を装着する装着孔が形
成できないような場合であっても、被破壊物を破壊する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
破壊装置および破壊方法を、図面に基づいて説明する。
【0014】まず、図1および図2に基づいて、本発明
の実施の第一形態に係る破壊装置1を説明する。本発明
の実施の第一形態に係る破壊装置1は、放電ケーブルの
金属細線(例えばCuが用いられる)2を急激に溶融蒸
発させて金属細線2を浸漬している破壊用物質(例えば
水や油などが用いられる)3を急激に気化させ、その際
の破壊用物質3の膨張力で板状の被破壊物4を破壊させ
るものである。
【0015】金属細線2を被覆するための金属製の破壊
容器5が設けられ、この破壊容器5は、被破壊物4の板
面6側が開放され、天板7とこの天板7の四辺から垂下
した側板8と、これら側板8の端部に取付けられて被破
壊物4の板面6に当接する合成ゴム製の当接部9とから
箱型に形成され、破壊容器5の内部は、前記破壊用物質
3を充填する充填室10とされている。
【0016】また、破壊容器5の天板7には、破壊容器
5を被破壊物4に向けて押圧するための押圧用竿部材1
1が取付けられている。前記金属細線2は、放電ケーブ
ル12の被覆部材13を一部切除して破壊用物質3に浸
漬され、被覆部材13が当接部9によって被破壊物4の
板面6に圧接され、このことによって金属細線2が被破
壊物4の板面6に沿って位置保持される。
【0017】なお、金属細線2には、図示しない電気エ
ネルギー供給回路が接続され、この電気エネルギー供給
回路から金属細線2に電気エネルギーが供給される。次
に、上記構成の破壊装置1を用いた破壊方法を説明す
る。まず、板状の被破壊物4を破壊用物質3に浸漬し、
続いて金属細線2を被破壊物4の板面6に沿わせ、押圧
用竿部材11で破壊容器5を押圧して破壊用物質3に浸
漬するとともに破壊容器5の充填室10に、破壊用物質
3を充填し、当接部9を被破壊物4の板面6に当接する
ようにして密着させるとともに放電ケーブル12の被覆
部材13を押圧し、金属細線2を被破壊物4の板面6に
沿って位置保持する。
【0018】このようにした状態で、電気エネルギー供
給回路から金属細線2に対して電気エネルギーを短時間
で供給する。そうすると、金属細線2が急激に溶融蒸発
し、破壊用物質3が急激に気化し、その際の破壊用物質
3の膨張力で板状の被破壊物4を破壊したり、脆弱化す
る。
【0019】このように、本発明の実施の第一形態によ
れば、被破壊物4が板状のもので破壊容器5の装着孔を
形成することができない場合であっても、破壊容器5の
当接部材が被破壊物4の板面6に当接して充填室10を
密閉し、破壊用物質3が気化する際の膨張力を逃がすこ
となく被破壊物4に付与して、被破壊物4を破壊したり
脆弱化させたりすることができる。
【0020】次に、図3に基づいて本発明の実施の第二
形態を説明する。本発明の実施の第二形態に示す破壊装
置1は、金属細線2の被覆部材13が当接部9に挿通さ
れているもので、他の構成は、上記実施の第一形態と同
様である。
【0021】上記構成において、被破壊物4の破壊方法
を説明する。まず、被破壊物4を破壊用物質3に浸漬
し、続いて金属細線2の被覆部材13を当接部9に挿通
するとともに竿部材11で破壊容器5を押圧して破壊用
物質3に浸漬するとともに破壊容器5の充填室10に、
破壊用物質3を充填し、当接部9を被破壊物4の板面6
に当接する。
【0022】このようにすることにより、金属細線2が
被破壊物4の板面6に沿って位置保持され、電気エネル
ギー供給回路から金属細線2に電気エネルギーを短時間
で供給することにより、金属細線2が急激に溶融蒸発
し、破壊用物質3が急激に気化し、その際の破壊用物質
3の膨張力で板状の被破壊物4が破壊されたり、脆弱化
する。
【0023】そして本発明の実施の第二形態によれば、
上記実施の第一形態と同様に、被破壊物4が板状のもの
で破壊容器5の装着孔を形成することができない場合で
あっても、破壊用物質3が気化する際の膨張力を逃がす
ことなく被破壊物4に付与して、被破壊物4を破壊した
り脆弱化させたりすることができる。
【0024】次に本発明の実施の第三形態を、図4およ
び図5に基づいて説明する。本発明の実施の第三形態に
おける破壊装置1は、上記実施の第一形態および第二形
態における金属細線2の代わりに、先端部どうしを所定
距離Lだけ離反させて対向して配置した電極棒15とし
たもので、当接部9材が二分割され、これら二分割され
た当接部材間に、それぞれ電極棒15が挟持されてい
る。
【0025】次に、本発明の実施の第三形態における被
破壊物4の破壊方法を説明する。本発明の実施の第三形
態における破壊方法は、被破壊物4を破壊用物質3に浸
漬し、続いて電極棒15を当接部9で挟み込むとともに
押圧用竿部材11で破壊容器5を押圧して破壊用物質3
に浸漬して、破壊容器5の充填室10に破壊用物質3を
充填し、当接部9を被破壊物4の板面6に当接する。
【0026】このようにすることにより、電極棒15が
被破壊物4の板面6に沿って位置保持され、電気エネル
ギー供給回路から電極棒15に電気エネルギーを短時間
で供給することにより、電極棒15の先端部間に放電さ
れ、この放電エネルギーにより破壊用物質3が急激に気
化し、その際の破壊用物質3の膨張力で板状の被破壊物
4が破壊されたり、脆弱化する。
【0027】そして、本発明の実施の第三形態において
も上記各実施の形態と同様に、被破壊物4が板状のもの
で破壊容器5の装着孔を形成することができない場合で
あっても、破壊用物質3が気化する際の膨張力を逃がす
ことなく被破壊物4に付与して、被破壊物4を破壊した
り脆弱化させたりすることができる。
【0028】さらに、本発明の実施の第三形態では、電
極棒15を対向させて放電エネルギーによって被破壊物
4を破壊させるよう構成したので、電極棒15は先端が
破損し破壊に必要な放電が得られなくなるまで繰り返し
て使用することができる。
【0029】次に、本発明の実施の第四形態を図6に基
づいて説明する。本発明の実施の第四形態は、上記実施
の第一形態が、金属細線2を当接部材で押さえて位置保
持したのに対し、金属細線2を側板8部分で位置保持す
るようにしたものである。
【0030】すなわち、破壊容器5の側板8に螺子孔1
7が形成され、この螺子孔17に、キャップ18が螺合
され、このキャップ18の頭部19と側板8内面の間に
シールリング20が介装され、このキャップ18に金属
細線2の被覆部材13が平行に挿通され、金属細線2が
充填室10内に露出されている。他の構成は上記実施の
第一形態と同様であるので省略する。
【0031】次に、この実施の第四形態における破壊装
置1を用いて被破壊物4を破壊する破壊方法を説明す
る。まず、被破壊物4を破壊用物質3に浸漬し、一方で
金属細線2の被覆部材13をキャップ18に挿通して金
属細線2を充填室10内に露出し、キャップ18を側板
8の締結してシールリング20によって螺子孔17をシ
ールしておく。
【0032】そして、上記実施の第一形態と同様に、破
壊容器5を破壊用物質3に浸漬して充填室10に破壊用
物質3を充填し、また押圧用竿部材11で破壊容器5を
押圧して当接部材を被破壊物4の板面6に押圧して、金
属細線2を被破壊物4の板面6に沿って位置保持する。
【0033】この状態で、電気エネルギー供給回路から
金属細線2に対して電気エネルギーを短時間で供給す
る。そうすると、金属細線2が急激に溶融蒸発し、破壊
用物質3が急激に気化し、その際の破壊用物質3の膨張
力で板状の被破壊物4を破壊したり、脆弱化する。
【0034】そして、本発明の実施の第三形態によれ
ば、金属細線2をキャップ18に挿通支持させているの
で、キャップ18の着脱によって容易に金属細線2を破
壊容器5に着脱でき、なおかつシールリング20および
当接部材によって、充填室10が密閉されるので、破壊
用物質3の膨張時に破壊力が逃げるのを防止して、確実
に被破壊物4を破壊したり脆弱化させることができる。
他の作用効果は、上記実施の第一形態と同様であるので
省略する。
【0035】次に、本発明の実施の第五形態を図7に基
づいて説明する。本発明の実施の第五形態は、破壊容器
5の側板8に挿通孔23が形成され、この挿通孔23
に、合成ゴム製のキャップ18が着脱自在に取付けら
れ、このキャップ18に金属細線2の被覆部材13が挿
通されたものである。
【0036】この本発明の実施の第五形態によっても、
実施の第四形態と同様に、キャップ18の着脱によって
容易に金属細線2を破壊容器5に着脱でき、なおかつシ
ールリング20および当接部材によって、充填室10が
密閉されるので、破壊用物質3の膨張時に破壊力が漏れ
てしまうのを防止して、確実に被破壊物4を破壊したり
脆弱化させることができる。他の作用効果は、上記実施
の第一形態と同様であるので省略する。
【0037】次に本発明の実施の第六形態を図8に基づ
いて説明する。金属細線2の基部24に本発明の実施の
第六形態における破壊装置1は、第四形態におけるキャ
ップ18に放電ケーブル12の基部24を挿入し、この
放電ケーブル12とは別に電気エネルギー供給ケーブル
(以下単に「供給ケーブル」と称す)25を着脱自在に
キャップ18に設けたものである。他の構成は、上記実
施の第四形態と同様であるので省略する。
【0038】そして本発明の実施の第六形態によれば、
予め放電ケーブル12をキャップ18に取付けておき、
供給ケーブル25をキャップ18に取付けて放電ケーブ
ル12と供給ケーブル25とを接続し、破壊容器5を破
壊用物質3に浸漬して充填室10に破壊用物質3を充填
することにより、金属細線2を破壊用物質3に浸漬し、
電気エネルギー供給回路から供給ケーブル25を介して
金属細線2に電気エネルギーを供給し、被破壊物4を破
壊し、脆弱化する。他の作用効果は、上記実施の第一形
態と同様であるので省略する。
【0039】次に、図9に基づいて本発明の実施の第七
形態を説明する。本発明の実施の第七形態は、破壊容器
5の天板7に、充填室10に破壊用物質3を充填するた
めの充填用孔30が形成され、この充填用孔30を介し
て破壊用物質3を充填室10に充填するための充填装置
31が設けられ、この充填装置31は、破壊容器5の天
板7に取付けられた衝撃力吸収用タンク兼用の充填機
(例えば、バッファーが用いられる)32と、この充填
機32に接続した供給管路33の途中に接続した供給ポ
ンプ34および供給弁35とから構成されている。他の
構成は、上記実施の第四形態と同様であるので省略す
る。
【0040】次に、本発明の実施の第七形態の破壊装置
1における破壊方法を説明すると、これは、被破壊物4
や破壊容器5を破壊用物質3に浸漬することができない
場合、被破壊物4の板面6に破壊容器5の当接部9を当
接し、供給弁35を開にし、供給ポンプ34を駆動して
充填機32により充填室10に破壊用物質3を充填する
ことにより、金属細線2を破壊用物質3に浸漬する。
【0041】この状態で電気エネルギー供給回路から金
属細線2に電気エネルギーを短時間で供給することによ
り、金属細線2が急激に溶融蒸発し、破壊用物質3が急
激に気化し、その際の破壊用物質3の膨張力で板状の被
破壊物4を破壊したり、脆弱化する。
【0042】また、膨張力発生の際には、充填用孔30
が破壊しないよう充填機32により衝撃力(逆流した破
壊用物質3)が吸収される。なお、上記実施の第四形態
〜第六形態では、金属細線2を溶融蒸発させて破壊用物
質3を気化させるようにしたが、これに限定されるもの
ではなく、実施の第三形態に示したように、金属細線2
の代わりに所定の直線上に対向して配置したあるいは、
平行に配置して先端部を対向させた電極棒15を用いて
破壊用物質3を気化させるようにすることもでき、この
場合も、上記各実施の形態と同様に、被破壊物4が板状
のものであっても、被破壊物4に破壊容器5を装着する
孔を形成することなく、破壊したり脆弱化させたりする
ことができる。
【0043】次に、図10に基づいて、本発明の実施の
第八形態の破壊装置1を説明する。本発明の実施の第八
形態に係る破壊装置1は、破壊容器5の側板8に、平行
に電極棒15が挿通されてその先端部が上下に対向し、
これら電極棒15に電気エネルギー供給回路40が接続
され、この電気エネルギー供給回路40は、高圧電源部
41と、この高圧電源部41と電極棒15との間に供給
ケーブル25を介して並列に接続された複数の電気エネ
ルギー蓄積部42とから構成されている。
【0044】また、図9で示した実施の第七形態と同様
の構成の充填装置31が設けられている。次に、この実
施の第八形態における破壊装置における破壊方法は、破
壊容器5の当接部9を被破壊物4の板面6に当接して充
填機32により充填する。
【0045】一方で高圧電源部41から各電気エネルギ
ー蓄積部42に電気エネルギーを蓄積しておく。そし
て、破壊容器5を設置した場所で、ひとつの電気エネル
ギー蓄積部42から電極棒15に対して電気エネルギー
を供給して被破壊物4を部分的に破壊し、破壊容器5を
次の目的の場所に移動し、上記と同様にして破壊用物質
3を充填室10に充填し、別の電気エネルギー蓄積部4
2から電極棒15に電気エネルギーを供給し、被破壊物
4の別の場所を部分的に破壊する。
【0046】この様な動作を順次繰り返して被破壊物4
を破壊する。なお、電気エネルギーを供給し終えた電気
エネルギー蓄積部42には、順次高圧電源部41から電
気エネルギーを蓄積するようにする。そして、この電気
エネルギーの充電放電はシーケンス制御されるようにす
る。
【0047】そして、本発明の実施の第八形態によれ
ば、連続的に破壊用物質3を膨張させて被破壊物4を破
壊するので、板状の被破壊物4であっても、破壊容器5
の装着孔を形成することなく、被破壊物4を確実に破壊
することができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、金属細線を被覆するための破壊容器が設けられ、破
壊容器の被破壊物の板面側は開放されるとともに開放側
端部に被破壊物の板面に当接する当接面が設けられ、破
壊容器の内部が破壊用物質を充填する充填室とされたも
ので、金属細線を板状の被破壊物の板面に沿って配置
し、被破壊物の板面側を開放した破壊容器の開放側端部
の当接面を被破壊物の板面に当接して金属細線を被覆す
るとともに、破壊容器の充填室に破壊用物質を充填して
金属細線を破壊用物質に浸漬し、金属細線に接続した電
気エネルギー供給回路から金属細線に対して電気エネル
ギーを短時間で供給して、金属細線を急激に溶融蒸発さ
せるとともに破壊用物質を急激に気化させ、その際の破
壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させる。
【0049】従って、被破壊物が板状のもので破壊容器
の装着孔を形成することができない場合であっても、破
壊用物質が気化する際の膨張力を空気中に逃がすことな
く、被破壊物に十分に破壊力を与え、被破壊物を破壊
し、また脆弱化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示す破壊装置の正面
断面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】本発明の実施の第二形態を示す破壊装置の正面
断面図である。
【図4】本発明の実施の第三形態を示す破壊装置の正面
断面図である。
【図5】同じく側面図である。
【図6】本発明の実施の第四形態を示す破壊装置の正面
断面図である。
【図7】本発明の実施の第五形態を示す破壊装置の一部
拡大断面図である。
【図8】本発明の実施の第六形態を示す破壊装置の一部
拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の第七形態を示す破壊装置の全体
構成を示す一部破断正面図である。
【図10】本発明の実施の第八形態を示す破壊装置の全
体構成図である。
【符号の説明】
1 破壊装置 2 金属細線 3 破壊用物質 4 被破壊物 5 破壊容器 6 被破壊物の板面 9 当接部 10 充填室 11 押圧用竿部材 12 放電ケーブル 13 被覆部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前畑 英彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 加藤 剛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/08 E21C 37/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属細線に接続した電気エネルギー供給
    回路から金属細線に対して電気エネルギーを短時間で供
    給して、金属細線を急激に溶融蒸発させるとともに金属
    細線を浸漬している破壊用物質を急激に気化させ、その
    際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させる
    破壊装置であって、金属細線を被覆するための破壊容器
    が設けられ、破壊容器の被破壊物の板面側は開放される
    とともに開放側端部に被破壊物の板面に当接する当接面
    が設けられ、破壊容器の内部が破壊用物質を充填する充
    填室とされたことを特徴とする破壊装置。
  2. 【請求項2】 破壊容器の充填室に対して破壊用物質を
    充填するための充填機が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の破壊装置。
  3. 【請求項3】 金属細線を板状の被破壊物の板面に沿っ
    て配置し、被破壊物の板面側を開放した破壊容器の開放
    側端部の当接面を被破壊物の板面に当接して金属細線を
    被覆するとともに、破壊容器の充填室に破壊用物質を充
    填して金属細線を破壊用物質に浸漬し、金属細線に接続
    した電気エネルギー供給回路から金属細線に対して電気
    エネルギーを短時間で供給して、金属細線を急激に溶融
    蒸発させるとともに破壊用物質を急激に気化させ、その
    際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させる
    ことを特徴とする破壊方法。
  4. 【請求項4】 被破壊物および破壊容器を破壊用物質に
    浸漬して、破壊用物質を充填室に充填することを特徴と
    する請求項3記載の破壊方法。
  5. 【請求項5】 金属細線を板状の被破壊物の板面に沿っ
    て配置し、被破壊物の板面側を開放した破壊容器の開放
    側端部の当接面を被破壊物の板面に当接して金属細線を
    被覆するとともに、充填機を用いて破壊容器の充填室に
    破壊用物質を充填して金属細線を破壊用物質に浸漬し、
    金属細線に接続した電気エネルギー供給回路から金属細
    線に対して電気エネルギーを短時間で供給して、金属細
    線を急激に溶融蒸発させるとともに破壊用物質を急激に
    気化させ、その際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊
    物を破壊させることを特徴とする破壊方法。
  6. 【請求項6】 所定距離だけ離間させて対で設けた電極
    部材に、電気エネルギー供給回路から電気エネルギーを
    短時間で供給して、電極部材間に発生する放電により電
    極部材を浸漬している破壊用物質を急激に気化させ、そ
    の際の破壊用物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させ
    る破壊装置であって、電極部材を被覆するための破壊容
    器が設けられ、破壊容器の被破壊物の板面側は開放され
    るとともに開放側端部に被破壊物の板面に当接する当接
    面が設けられ、破壊容器の内部が破壊用物質を充填する
    充填室とされたことを特徴とする破壊装置。
  7. 【請求項7】 破壊容器の充填室に対して破壊用物質を
    充填するための充填機が設けられたことを特徴とする請
    求項6記載の破壊装置。
  8. 【請求項8】 所定距離だけ離間させて対で設けた電極
    部材を板状の被破壊物の板面に沿って配置し、被破壊物
    の板面側を開放した破壊容器の開放側端部の当接面を被
    破壊物の板面に当接して電極部材を被覆するとともに、
    破壊容器の充填室に破壊用物質を充填して電極部材を破
    壊用物質に浸漬し、電極部材に接続した電気エネルギー
    供給回路から電極部材に対して電気エネルギーを短時間
    で供給して、電極部材間に発生する放電により破壊用物
    質を急激に気化させ、その際の破壊用物質の膨張力で板
    状の被破壊物を破壊させることを特徴とする破壊方法。
  9. 【請求項9】 被破壊物および破壊容器を破壊用物質に
    浸漬して破壊用物質を充填室に充填することを特徴とす
    る請求項8記載の破壊方法。
  10. 【請求項10】 所定距離だけ離間させて対で設けた電
    極部材を板状の被破壊物の板面に沿って配置し、被破壊
    物の板面側を開放した破壊容器の開放側端部の当接面を
    被破壊物の板面に当接して電極部材を被覆するととも
    に、充填機を用いて破壊容器の充填室に破壊用物質を充
    填して電極部材を破壊用物質に浸漬し、電極部材に接続
    した電気エネルギー供給回路から電極部材に対して電気
    エネルギーを短時間で供給して、電極部材間に発生する
    放電により破壊用物質を急激に気化させ、その際の破壊
    用物質の膨張力で板状の被破壊物を破壊させることを特
    徴とする破壊方法。
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