JP3573604B2 - 破壊装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電による衝撃エネルギーを用いた破壊装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放電による衝撃エネルギーを用いてコンクリート構造物や岩石などの被破壊物を破壊するための破壊装置があり、この破壊装置は、金属細線を介して接続した電極を、破壊容器内に充填した破壊用物質(水や油などが用いられる)に浸漬し、電極に、金属細線に対して電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給回路を接続している。
【0003】
このような破壊装置を用いて岩盤などの被破壊物を破壊するには、被破壊物に装着孔を形成し、この装着孔に破壊容器を装着し、エネルギー供給回路に設けたコンデンサーに充電蓄積した電気エネルギーを、短時間で金属細線に放電供給する。こうすることにより、金属細線が急激に溶融気化するとともに破壊用物質が急激に気化して膨張し、その膨張力が、例えば装着孔の径方向に働き、被破壊物を破壊することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記破壊装置において、岩盤のような被破壊物に装着孔を形成し、この装着孔に破壊容器を装着して使用する場合には、破壊用物質が気化する際の膨張力が装着孔の径方向に働くので、被破壊物に十分な衝撃を与えて破壊することができる。
【0005】
しかし、被破壊物が板状のものでは、装着孔を形成することなく単に破壊容器を被破壊物に当てて用いるだけなので、破壊用物質が気化する際の膨張力がほとんど空気中に逃げてしまい、十分に破壊力を与えることができなかった。
【0006】
そこで本発明は、上記課題を解決し得る被破壊物の破壊装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、膨張力発生用の破壊用物質に浸漬された金属細線およびこの金属細線を介して互いに接続された電極とを有する破壊容器と、金属細線に電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給回路とを備え、このエネルギー供給回路から、金属細線に対して電気エネルギーを短時間で供給することにより、金属細線を急激に溶融気化させるとともに破壊用物質を急激に気化させてその際の膨張力を用いて被破壊物を破壊する破壊装置であって、前記破壊容器を覆う被覆容器が保持体に設置され、前記被覆容器の被破壊物側に破壊容器を挿脱自在な膨張力誘導用の誘導開口部が形成され、前記被覆容器の誘導開口部に、被破壊物の表面に突合わされる膨張力案内部が取外し自在に設けられ、この膨張力案内部に、破壊用物質の膨張力を受けて被破壊物の表面に衝突する衝撃付与部材が移動自在に内装され、前記保持体を被破壊物に向けて押圧するための押圧装置が設けられたものである。
【0009】
上記構成によれば、エネルギー供給回路から、電極を介して金属細線に対し電気エネルギーを短時間で供給すると、金属細線が急激に溶融気化して破壊用物質が急激に気化し、その際に膨張力が発生する。この膨張力は、被覆容器の膨張力誘導用の誘導開口部から膨張力案内部に到り、この膨張力を受けて衝撃付与部材が急激に移動して被破壊物の表面に衝突し、被破壊物を破壊したり、脆弱化させる。
【0010】
また請求項4記載の発明は、保持体が所定の軸心回りに被破壊物に沿って旋回自在とされ、前記保持体を軸心回りに旋回させるための旋回装置が設けられ、前記保持体に、前記軸心を中心とした放射位置に被覆容器がそれぞれ配置されている。
【0011】
この構成においても、金属細線が溶融気化する際の膨張力を受けて衝撃付与部材が急激に移動して被破壊物の表面に衝突し、被破壊物を破壊したり、脆弱化させるものであるが、所定の衝撃付与部材で被破壊物に衝撃を与えて別の衝撃付与部材で被破壊物に衝撃を与えるまでの間に、エネルギー供給回路に電気エネルギーを蓄積するようにすれば、電気エネルギーの充電時間のためだけに必要な時間がなくなり、旋回装置を駆動して保持体を所定の軸心回りに旋回させ、別の衝撃付与部材を被破壊物に衝突させて被破壊物を破壊するようにすることで、破壊のための作業効率を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の実施の第一形態を、図1〜図4に基づいて説明する。本発明の実施の第一形態に係る破壊装置1は、金属細線(例えばCuからなる)8が電気エネルギーの供給によって急激に溶融気化する際の膨張力を、破壊用物質(水や油などが用いられる)3で伝達して、これらが急激に気化する際に発生する膨張力を用いて、被破壊物H1を破壊するものである。
【0013】
この破壊装置1には、膨張力発生部Aが設けられ、この膨張力発生部Aは、図3に示すように、前記破壊用物質3を充填するとともに、プラスチックゴム(合成ゴム)や防水処理紙あるいはガラスから筒状に形成された破壊容器2と、この破壊容器2の封入栓2aに挿通されて先端部が破壊用物質3に浸漬された一対の電極4と、これら電極4の先端部どうしに接続された前記金属細線8と、各電極4の基端部の端子5に接続されて金属細線8に対して電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給回路9とから構成されている。
【0014】
なお、図2に示すように、前記封入栓2aには、各電極4を挿通してこれを支持する支持片2bが形成されている。
前記エネルギー供給回路9は、各電極4の端子5間にリード線5aを介して接続された電源部10と、この電源部10と両端子5間に並列接続されたコンデンサー13と、このコンデンサー13と電源部10との間に接続して図示しない充電スイッチを備えた充電制御用の制御装置11と、この制御装置11とコンデンサー13および端子5の間に接続された放電スイッチ12とから構成されている。
【0015】
また、破壊装置1には、膨張力発生部Aで発生した膨張力を、被破壊物H1の表面に向けて誘導するための誘導部Bが設けられ、この誘導部Bは、図1に示すように、前記破壊容器2を装着する(覆う)ための筒状の被覆容器15と、この被覆容器15の被破壊物H1側に配置された筒状の膨張力案内部(以下「案内部材」と称す)16とから構成されている。
【0016】
前記被覆容器15は、破壊用物質3の膨張力による破壊に耐え得るよう金属から形成され、その一側(後述の容器保持体26側)に形成された端面板部17には、前記両支持片2bが嵌合する嵌合孔18が形成され、被覆容器15の他側(被破壊物H1側)は径が拡大した拡径部19が形成され、その内周面に段付きの係り面20が形成され、拡径部19の内側は、膨張力誘導用の誘導開口部19aとされている。
【0017】
前記案内部材16は、破壊用物質3の膨張力による破壊に耐え得るよう金属から形成され、この案内部材16は、被覆容器15の拡径部19に一部が内嵌するよう取り付けられ、被覆容器15の係り面20に一側の端面が当接されている。そして、この案内部材16の他側の端部は、被破壊物H1の破壊時にその表面に突合わされる突合わせ部21とされている。
【0018】
また、案内部材16には、破壊用物質3の膨張力を受けて被破壊物H1の表面に衝突する衝撃付与部材22が摺動自在に内装されている。
図4に示すように、この衝撃付与部材22の先端部には、被破壊物H1に向けて尖った尖頭片23が形成され、この衝撃付与部材22も、破壊用物質3の膨張力による破壊に耐え得るよう金属から形成されている。
【0019】
さらに、突合わせ部21の内周面には、衝撃付与部材22が突合わせ部21から飛び出すのを防止するためのストッパ21aが形成されている。
そして、前記被覆容器15の一側が、エアシリンダ装置(押圧装置の一例)24のロッド25に取付けられた板状の前記容器保持体26に保持され、この容器保持体26の容器保持部26bには、前記各電極4の端部を挿通するための複数の挿通孔26aが形成されている。なお、エアシリンダ装置24は、エアコンプレッサ27により駆動されるものである。
【0020】
上記構成において、両電極4を、それぞれ封入栓2a、支持片2bに挿通するとともに、両電極4の先端部間に金属細線8を溶接などにより取付けて電極4同士を接続し、また、破壊容器2の内部に破壊用物質3を注入し、金属細線8が破壊用物質3に浸漬されるよう破壊容器2に封入栓2aを取付ける。
【0021】
そして、破壊容器2の支持片2bを嵌合孔18に嵌合させるようにして被覆容器15に破壊容器2を装着する。
また、衝撃付与部材22を内装した案内部材16を、その端部が被覆容器15の係り面20に当接するように、被覆容器15に嵌合する。これにより、図1に示すように、被覆容器15内の破壊容器2と案内部材16の衝撃付与部材22とが接して配置される。
【0022】
また、各電極4の端部を各挿通孔26aに挿通するようにして、被覆容器15を容器保持体26に設置し、両電極4の端子5間に、エネルギー供給回路9を接続する。
【0023】
このようにした状態で、案内部材16の突合わせ部21を被破壊物H1の表面に当て、エアシリンダ装置24を駆動し、容器保持体26で被覆容器15を被破壊物H1に向けて押圧することにより、突合わせ部21を被破壊物H1の表面に押し付ける。
【0024】
一方で、制御装置11の充電スイッチをオンすることにより電気エネルギーをコンデンサー13に蓄積しておき、コンデンサー13に電気エネルギーが蓄積されたら、放電スイッチ12をオンして電気エネルギーを金属細線8に供給する。
【0025】
すると、電気エネルギーが短時間で金属細線8に供給され、金属細線8が急激に溶融気化するとともに、破壊用物質3が急激に気化し、その際に膨張力が発生する。
【0026】
ところで、この膨張力は、被覆容器15の径方向や軸心方向に沿った方向に働くが、被覆容器15は、容器保持体26で被破壊物H1に向けて押圧されており、また、被覆容器15は、金属細線8の膨張力による破壊に耐え得るので、金属細線8が溶融気化する際の膨張力が破壊用物質3によって伝達されて、誘導開口部19aから案内部材16の内部に向けて働く。
【0027】
そして、案内部材16には衝撃付与部材22が内装されているので、その膨張力によって、衝撃付与部材22が、図1の実線で示す位置から仮想線で示す位置に急激に移動し、尖頭片23が被破壊物H1の表面に衝突して、被破壊物H1に衝撃を与える。
【0028】
このようにして衝撃付与部材22が被破壊物H1の表面に衝突することにより、被破壊物H1が破壊されたりあるいは脆弱化する。
なお誘導部Bは、破壊用物質3の膨張力による破壊に耐え得るよう金属から形成されているので、繰り返して使用が可能であり、従って、一回の破壊作業終了ごとに案内部材16を被覆容器15から取外し、使用済みの破壊容器2を取り除き、上記と同様にして新たな破壊容器2を被覆容器15に装着し、次の破壊作業を行う。
【0029】
このように、本発明の実施の第一形態によれば、誘導部Bで破壊用物質3が急激に気化する際に発生する膨張力が空気中に逃げるのを防止して、案内部材16に装着した衝撃付与部材22を移動させるのに用いたことにより、板状の被破壊物H1であっても、破壊用物質3の膨張力を有効に利用でき、被破壊物H1を破壊することができる。
【0030】
次に、本発明の実施の第二形態を、図5および図6に基づいて説明する。
本発明の実施の第二形態に係る破壊装置1は、容器保持体26が細長の板状に形成され、この容器保持体26の両端部がそれぞれ被覆容器15A,15Bを設置するための容器保持部26c,26dとされ、これら各容器保持部26c,26dに、各電極4の端部を挿通するための挿通孔26aが形成されたものである。
【0031】
また、容器保持体26をその軸心回りに旋回させるための旋回用モータ31が設けられ、この旋回用モータ31の駆動軸30が容器保持体26の軸心に取付けられている。
【0032】
さらに、被覆容器15A,15Bを被破壊物H1に向けて押圧するためのエアシリンダ装置24が設けられ、このエアシリンダ装置24のロッド25は、旋回用モータ31に取付けられている。
【0033】
なお、本発明の実施の第二形態において、膨張力発生部A、誘導部Bおよび衝撃付与部材22の構成は、上記実施の第一形態と同様であるのでその説明を省略する。また、容器保持体26に、被覆容器15A,15Bを設置する手順や、被覆容器15A,15Bに案内部材16を装着する手順は、上記実施の第一形態と同様なのでその説明を省略する。
【0034】
本発明の実施の第二形態において、被破壊物H1を破壊するには、まず、容器保持体26の両側の容器保持部26c,26dに、破壊容器2を装着した被覆容器15A,15Bを設置し、それぞれの被覆容器15A,15Bに案内部材16を取付け、両電極4の端子5間に、エネルギー供給回路9をそれぞれ接続する。
【0035】
このようにした状態で、案内部材16の突合わせ部21を被破壊物H1の表面に当て、エアシリンダ装置24を駆動して容器保持体26で被覆容器15A,15Bを被破壊物H1に向けて押圧し、各案内部材16の突合わせ部21を被破壊物H1の表面に押し付ける。
【0036】
また、各制御装置11の充電スイッチをオンすることにより電気エネルギーを各コンデンサー13に蓄積し、一方のエネルギー供給回路9の放電スイッチ12をオンしてコンデンサー13に蓄積した電気エネルギーを金属細線8に供給する。これにより、金属細線8が溶融気化してその際の膨張力で、一方の衝撃付与部材22が急激に移動して被破壊物H1に衝撃を与える。
【0037】
次に、容器保持体26を被破壊物H1から後退させることにより両案内部材16を被破壊物H1から後退させる。そして容器保持体26が後退したときに、一方の被覆容器15Aから使用済みの破壊容器2を取り出し、その被覆容器15Aに新たな破壊容器2を装着し、衝撃付与部材22および案内部材16は繰り返して使用できるのでそのまま用い、両電極4の端子5間には、エネルギー供給回路9を接続しておく。
【0038】
そして、旋回用モータ31を駆動して、例えば容器保持体26を駆動軸30回りに180°旋回させる。
次に、案内部材16の突合わせ部21を被破壊物H1の表面に当て、エアシリンダ装置24を駆動して突合わせ部21を被破壊物H1の表面に押圧し、今度は、他方のエネルギー供給回路9の放電スイッチ12をオンして、コンデンサー13に蓄積した電気エネルギーを金属細線8に供給し、この金属細線8が溶融気化する際の膨張力で、他方の衝撃付与部材22を移動させて被破壊物H1に衝撃を与える。
【0039】
上記の作業を繰り返すことにより、被破壊物H1を破壊する。
なお、容器保持体26を駆動軸30回りに旋回させた後は、被破壊物H1の破壊状況に応じて、容器保持体26を被破壊物H1に沿って移動させ、別の位置に対して破壊作業を行うことも考えられる。
【0040】
そして、一方の衝撃付与部材22で被破壊物H1に衝撃を与えて他方の衝撃付与部材22で被破壊物H1に衝撃を与えるまでの間に、一方のエネルギー供給回路9の放電スイッチ12をオンしてコンデンサー13に電気エネルギーを蓄積するようにすれば、充電時間のためだけに必要な時間がなくなり、被破壊物H1の破壊のための作業効率を向上させることができる。
【0041】
なお、本発明の実施の第二形態においても、破壊用物質3の膨張力を空気中に逃がしてしまうのを防止でき、従って、板状の被破壊物H1であっても、金属細線8の膨張力を有効に利用して、被破壊物H1を破壊することができる。
【0042】
次に、本発明の実施の第三形態を図7および図8に基づいて説明する。
本発明の実施の第三形態に係る破壊装置1は、上記実施の第二形態における容器保持体26、旋回用モータ31、エアコンプレッサ27、エアシリンダ装置24および被覆容器15A,15Bを内装するとともに、これらを被破壊物H1に沿って移動させるための中空円柱状の移動アーム部材40が設けられたものである。
【0043】
この移動アーム部材40は、その中央部で二分割可能に構成され、移動アーム部材40の被破壊物H1側の側板41に、衝撃付与部材22を装着した案内部材16を挿通して各被覆容器15A,15Bに取付けるための二個の取付け孔42が形成され、反対側の側板43に、リード線5aを挿通するための四個の挿通孔44が形成されている。
【0044】
なお、容器保持体26の容器保持部26c,26dには、前記各電極4の端部を挿通するための複数の挿通孔26aが形成され、各リード線5aの端部は、それぞれの挿通孔26aの孔壁に固定されている。
【0045】
他の構成は、上記実施の第二形態と同様であるので省略する。
本発明の実施の第三形態では、装置接続され全体を組み立てるときは、移動アーム部材40は分割しておく。一方で、各被覆容器15A,15Bから突出した電極4を挿通孔26aに差し込むようにして、各被覆容器15A,15Bを容器保持体26の容器保持部26c,26dに設置する。このとき、各リード線5aの端部は、それぞれの挿通孔26aの孔壁に固定されているので、各電極4を挿通孔26aに差し込むことによって互いが接続される。
【0046】
次に、それぞれの部品を移動アーム部材40に内装するようにして組み立て、移動アーム部材40を被破壊物H1から後退させた状態で、衝撃付与部材22を装着した案内部材16を取付け孔42から挿入し、各被覆容器15A,15Bに取付ける。
【0047】
そして、各エネルギー供給回路9の制御装置11の充電スイッチをオンすることにより、電気エネルギーを各コンデンサー13に蓄積し、また移動アーム部材40は被破壊物H1に近付け、エアシリンダ装置24を駆動して、案内部材16の突合わせ部21を被破壊物H1の表面に押圧し、一方のエネルギー供給回路9の放電スイッチ12をオンし、金属細線8が溶融気化する際の膨張力で、一方の衝撃付与部材22で被破壊物H1に衝撃を与える。
【0048】
そして、衝撃付与部材22を被破壊物H1の狙い目に衝突させるために、移動アーム部材40を被破壊物H1の沿って随時移動させながら、また、旋回用モータ31を随時駆動させて容器保持体26を旋回させる。なお、新たな破壊容器2を各被覆容器15A,15Bに装着する際は、移動アーム部材40を分割して行ってもよいし、取付け孔42から挿入するようにしてもよい。
【0049】
また、衝撃付与部材22および案内部材16は繰り返して使用できるので、交換することなくそのまま用いる。
そして、本発明の実施の第三形態では、一方の衝撃付与部材22で被破壊物H1に衝撃を与えて他方の衝撃付与部材22で被破壊物H1に衝撃を与えるまでの間に、一方のエネルギー供給回路9の放電スイッチ12をオンしてコンデンサー13に電気エネルギーを蓄積するようにすれば、充電時間のためだけに必要な時間がなくなり、被破壊物H1の破壊のための作業効率を向上させることができる。
【0050】
さらに、誘導部Bで金属細線8が急激に気化する際に発生する膨張力が空気中に逃げるのを防止して、板状の被破壊物H1であっても、金属細線8の膨張力を有効に利用して、被破壊物H1を破壊することができる。
【0051】
なお、上記各実施の形態では、衝撃付与部材22には尖頭片23を一個形成した例を示したが、これに限定されるものではなく、図9および図10に示すように、衝撃付与部材22を角体状あるいは円柱状に形成し、この衝撃付与部材22の被破壊物H1側の端部に、尖頭片23を複数個形成するよう構成してもよい。
【0052】
この場合も、金属細線8の溶融気化に伴う膨張力によって衝撃付与部材22の尖頭片23が被破壊物H1に衝突して被破壊物H1を破壊することができるが、尖頭片23を複数個形成していることにより、衝撃を直接与えることができる面積を増やすことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、破壊用物質を覆う被覆容器が設けられ、被覆容器に膨張力誘導用の誘導開口部が形成され、この誘導開口部に、被破壊物の表面に突合わされる膨張力案内部が設けられ、膨張力案内部に、破壊用物質の膨張力を受けて被破壊物の表面に衝突する衝撃付与部材が移動自在に内装されたので、破壊用物質が急激に気化する際に発生する膨張力を、衝撃付与部材が被破壊物に向けて急激に移動するのに有効に使用でき、この衝撃付与部材からの衝撃により、板状の被破壊物であっても確実に破壊することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示す破壊装置の概略構成図である。
【図2】同じく破壊容器の断面図である。
【図3】同じく膨張力発生部の全体構成図である。
【図4】同じく衝撃付与部材の単体斜視図である。
【図5】本発明の実施の第二形態を示す破壊装置の概略構成図である。
【図6】同じく要部正面図である。
【図7】本発明の実施の第三形態を示す破壊装置の概略構成図である。
【図8】同じく移動アーム部材の斜視図である。
【図9】別の実施の形態を示す衝撃付与部材の単体斜視図である。
【図10】さらに別の実施の形態を示す衝撃付与部材の単体斜視図である。
【符号の説明】
2 破壊容器
3 破壊用物質
4 電極
8 金属細線
9 エネルギー供給回路
11 制御装置
13 コンデンサー
15 被覆容器
16 案内部材
22 衝撃付与部材
26 容器保持体
A 膨張力発生部
B 誘導部
H1 被破壊物

Claims (4)

  1. 膨張力発生用の破壊用物質に浸漬された金属細線およびこの金属細線を介して互いに接続された電極とを有する破壊容器と、金属細線に電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給回路とを備え、このエネルギー供給回路から、金属細線に対して電気エネルギーを短時間で供給することにより、金属細線を急激に溶融気化させるとともに破壊用物質を急激に気化させてその際の膨張力を用いて被破壊物を破壊する破壊装置であって、
    前記破壊容器を覆う被覆容器が保持体に設置され、
    前記被覆容器の被破壊物側に破壊容器を挿脱自在な膨張力誘導用の誘導開口部が形成され、
    前記被覆容器の誘導開口部に、被破壊物の表面に突合わされる膨張力案内部が取外し自在に設けられ、
    この膨張力案内部に、破壊用物質の膨張力を受けて被破壊物の表面に衝突する衝撃付与部材が移動自在に内装され、
    前記保持体を被破壊物に向けて押圧するための押圧装置が設けられた
    ことを特徴とする破壊装置。
  2. 被覆容器内の破壊容器と膨張力案内部材の衝撃付与部材とが接して配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の破壊装置。
  3. 破壊容器に、電極を支持する支持片が突設され、
    被覆容器で誘導開口部に対向する端面板部に、前記支持片が嵌合される嵌合孔が形成された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の破壊装置。
  4. 保持体が所定の軸心回りに被破壊物に沿って旋回自在とされ、
    前記保持体を軸心回りに旋回させるための旋回装置が設けられ、
    前記保持体に、前記軸心を中心とした放射位置に被覆容器がそれぞれ配置された
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の破壊装置。
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