JP3402577B2 - ポリアリール抗腫瘍剤 - Google Patents
ポリアリール抗腫瘍剤Info
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Description
瘍剤に関し、特に、例えば、白血病、肺癌、結腸癌、C
NS癌、黒色腫、卵巣癌、腎臓癌、前立腺癌、および乳
癌等の腫瘍の治療に有効なポリアリール化合物、および
それを有効成分として含有する医薬組成物に関する。
人に死をもたらす第二の原因となっている。米国癌協会
による推計によると、90年代に入って以来、約400
万人の人が癌で死亡している。癌の治療方法として、通
常、化学療法、外科手術、放射線照射、ホルモン投与、
および免疫療法が行われている。化学療法は、有効な治
療方法であり、特に外科手術ができない状態または転移
が進んだ状態の癌に有効である。
性を有することが報告されており、例えば、2−アリー
ル−1,8−ナフチリジン−4(1H)−オン類(Chen
etal., J. of Med. Chem. 1997, 40(19), 3049-56
)、3−アリール置換オキサトリアゾール−5−イミ
ン誘導体(Vilpo et al., Anti-Cancer Drug Design, 1
997, 12(2), 75-89 )、および1,2−ジヒドロピリド
[3,4−b]ピラジン類(Temple et al., J. of Me
d. Chem. 1987, 30(10), 1746-51 )が挙げられる。
基含有化合物の細胞毒性活性について研究し、腫瘍に対
して細胞毒性活性を示す新規なアリール基含有化合物を
見い出した。
CNS癌、黒色腫、卵巣癌、腎臓癌、前立腺癌、および
乳癌等の腫瘍の治療に有効なポリアリール化合物、およ
びそれを有効成分として含有する医薬組成物を提供する
ことにある。
な特徴は、本明細書の記述から明らかになるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
r2 (化学式中、Ar1 は、チエニル、フラニルであ
り、Bは、−CH=CH−であり、そしてAr2 は、置
換チエニル、置換フラニルであり、当該置換チエニル、
置換フラニルのそれぞれの置換基は、それぞれ独立に、
オキソアルキル、アミノアルキル、アミノアルキルアミ
ノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、また
はヒドロキシアルキルアミノアルキルアミノアルキルで
ある。)で示されるポリアリール化合物(すなわち、少
なくとも二つのアリール基を有する化合物)またはその
塩に関する。
のポリアリール化合物のイオン化可能な基のカウンター
イオンとの間に形成されるものである。また、本明細書
において、“置換”という語は、言及された構造に一つ
以上の置換基を有すると定義される。
式によりカバーされるポリアリール化合物であって、A
r1 は、置換チエニル、置換フラニルであり、当該置換
チエニル、置換フラニルのそれぞれの置換基は、それぞ
れ独立に、アルデヒド、アシル、オキソアルキル、また
はヒドロキシアルキルであり、Bは、−CH=CH−で
あり、そしてAr2 は、
オキソアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、アミノアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキ
ルアミノアルキル、またはヒドロキシアルキルアミノア
ルキルアミノアルキルであり、Y、Zは、Hでありるポ
リアリール化合物またはその塩に関する。
学式でカバーされる非対称化合物であって、Ar1 およ
びAr2 は、それぞれ独立に、1〜2個の置換基を有す
るフラニル、または1〜2個の置換基を有するチエニル
であり、当該置換フラニル、および置換チエニルのそれ
ぞれの置換基は、それぞれ独立に、オキソアルキル、ヒ
ドロキシアルキル、アミノアルキル、またはヒドロキシ
アルキルアミノアルキルアミノアルキルであり、そして
Bは、−CH=CH−である非対称化合物またはその塩
に関する。
Ar1 およびAr2 のそれぞれの置換基が、それぞれ独
立に、アルデヒドまたはヒドロキシアルキルである化合
物またはその塩である。
使用可能な担体と、有効量の上記化学式のポリアリール
化合物であって、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
に、フラニル、1〜2個の置換基を有するフラニル、チ
エニル、1〜2個の置換基を有するチエニルであり、当
該置換フラニル、および置換チエニルのそれぞれの置換
基は、それぞれ独立に、アルデヒド、アシル、オキソア
ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、または
ヒドロキシアルキルアミノアルキルアミノアルキルであ
り、Bは、−CH=CH−であるポリアリール化合物の
少なくとも一種とを含有する医薬組成物に関する。
しいものとして、Ar1 およびAr2 のそれぞれの置換
基が、それぞれ独立に、アルデヒドまたはヒドロキシア
ルキルであるものが挙げられる。
は、1〜8の炭素数を有する直鎖または分岐鎖式炭化水
素鎖、または3〜8の炭素数を有する環式炭化水素基を
意味する。アルキルの例として、これらに限定されない
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル、アミ
ル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、ノルボル
ニル、イソボルニル、シクロヘキシルメチル、1 −また
は2 −シクロヘキシルエチル、および1 −, 2 −, また
は3 −シクロヘキシルプロピルが挙げられる。
一置換として定義される。ここで使用される“非対称”
ポリアリール化合物とは、当該化合物のAr1 の置換基
が、Ar2 の置換基とは同一たり得ないことを意味す
る。
の範囲の各請求項に記載の発明は以下の構成を有してい
る。
B−Ar2 を有する化合物またはその塩であって、Ar
1 は、チエニルまたはフラニルであり、Bは、−CH=
CH−であり、Ar2 は、置換チエニルまたは置換フラ
ニルであり、前記置換チエニルおよび置換フラニルの置
換基は、それぞれ独立に、オキソアルキル、アミノアル
キル、アミノアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアル
キルアミノアルキル、またはヒドロキシアルキルアミノ
アルキルアミノアルキルで、ここで、アルキルとは、1
〜8の炭素数を有する直鎖または分岐鎖式炭化水素基、
または3〜8の炭素数を有する環式炭化水素基であり、
前記オキソアルキルにおけるアルキルとは、炭素数3〜
8の直鎖、分岐鎖式、または環式の炭化水素基であるこ
とを特徴と抗腫瘍剤用の化合物またはその塩である。
の抗腫瘍剤用の化合物またはその塩であって、前記置換
チエニルおよび置換フラニルの置換基が、それぞれ独立
に、オキソアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアル
キルアミノアルキル、またはヒドロキシアルキルアミノ
アルキルアミノアルキルであることを特徴とする。
−B−Ar2 を有する化合物またはその塩であって、A
r1 は、置換チエニルまたは置換フラニルであり、前記
置換チエニルおよび置換フラニルの置換基は、それぞれ
独立に、アシル、オキソアルキル、またはヒドロキシア
ルキルであり、Bは、−CH=CH−であり、Ar2
は、
ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
アルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノア
ルキル、またはヒドロキシアルキルアミノアルキルアミ
ノアルキルであり、YおよびZは、Hであり、 ここで、
アルキルとは、1〜8の炭素数を有する直鎖または分岐
鎖式炭化水素基、または3〜8の炭素数を有する環式炭
化水素基であり、 前記オキソアルキルにおけるアルキル
とは、炭素数3〜8の直鎖、分岐鎖式、または環式の炭
化水素基であり、 前記ヒドロキシアルキルにおけるアル
キルとは、炭素数2〜8の直鎖または分岐鎖式炭化水素
基、あるいは炭素数3〜8の環式炭化水素基であること
を特徴とする抗腫瘍剤用の化合物またはその塩である。
の抗腫瘍剤用の化合物またはその塩であって、前記Ar
1 の置換基が、それぞれ独立に、アシルまたはヒドロキ
シアルキルであることを特徴とする。
の抗腫瘍剤用の化合物またはその塩であって、前記Ar
2 が、
は、それぞれHであることを特徴とする。
の抗腫瘍剤用の化合物またはその塩であって、前記Ar
1 の置換基が、それぞれ独立に、ヒドロキシアルキルで
あることを特徴とする。
−B−Ar2 を有する非対称化合物またはその塩であっ
て、Ar1 およびAr2 は、置換チエニルまたは置換フ
ラニルであり、前記置換チエニルおよび置換フラニルの
それぞれの置換基は、それぞれ独立に、オキソアルキ
ル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、またはヒド
ロキシアルキルアミノアルキルアミノアルキルであり、
ここで、アルキルとは、1〜8の炭素数を有する直鎖ま
たは分岐鎖式炭化水素基、または3〜8の炭素数を有す
る環式炭化水素基であり、前記オキソアルキルにおける
アルキルとは、炭素数3〜8の直鎖、分岐鎖式、または
環式の炭化水素基であり、前記ヒドロキシアルキルにお
けるアルキルとは、炭素数2〜8の直鎖または分岐鎖式
炭化水素基、あるいは炭素数3〜8の環式炭化水素基で
あり、そして、Bは、−CH=CH−であることを特徴
とする抗腫瘍剤用の非対称化合物またはその塩である。
抗腫瘍剤用の非対称化合物またはその塩であって、前記
Ar1 およびAr2 のそれぞれの置換基が、それぞれ独
立に、ヒドロキシアルキルであることを特徴とする。
の好ましい実施の形態の記述から明らかになるであろ
う。
は、公知技術による方法により製造することができる。
例えば、ジハロ置換ポリアリールエチレン化合物は、例
えば、ジメチルホルムアミドのようなホルミル基を有す
る適当な親核試薬の過剰量と、親核置換反応により反応
させ、例えば、ジホルミルポリアリールエチレン化合物
等の対応する生成物を製造する。他の例として、ジホル
ミルポリアリールアセチレン誘導体は、先ず適正に活性
化されたアセチレン核、例えば、銅トリメチルシリルア
セチリドと、還元脱離により、例えば、パラジウム触媒
化ホルミルチオフェン等のホルミル基で置換した触媒化
フラン、ピロールまたはチオフェンとを反応させること
により合成できる。この置換されたモノアリールアセチ
レンは、他の触媒化置換チオフェンと反応して所望のジ
ホルミル置換生成物を与える。Sonogashiraet al., Tet
rahedron Lett. 1975, 4467参照。更に他の例として、
ジホルミルポリアリールフェニレン誘導体は、ジハロ置
換フェニレンを、2当量の適正に置換されたフラン、チ
オフェン、またはピロール、例えば、ホルミルトリブチ
ルスタニルチオフェンとカップリングさせることによ
り、所望の生成物を合成して製造することができる。こ
れら上記ジホルミル置換化合物は、更に、水素化ホウ素
ナトリウムで還元することにより、対応するヒドロキシ
アルキル誘導体を生成できる。一方、これらジホルミル
置換ポリアリール誘導体は、適正に置換されたアミンお
よび水素化ホウ素ナトリウムと共に還元アミノ化するこ
とにより、対応するヒドロキシアルキルアミノアルキル
またはヒドロキシアルキルアミノアルキルアミノアルキ
ル置換ポリアリール誘導体を製造することができる。
NS癌、黒色腫、卵巣癌、腎臓癌、前立腺癌、および乳
癌)の治療に使用される上記種々のポリアリール化合物
以外に、上記組成物を患者に投与することにより、腫瘍
を治療する方法もまた、本発明の態様として考慮され
る。本発明の範囲内に、腫瘍治療用医薬品の製造に使用
されるポリアリール化合物の用途も含まれる。
な患者に投与の上、腫瘍細胞の成長を抑制し、悪性細胞
を殺し、または腫瘍を縮小させ、またさもなければ、治
療患者に治療効果を与えるポリアリール化合物の量とし
て定義される。患者に投与すべき有効量は、一般に、体
表面積、体重、および病状に基づき決定される。動物お
よび人(体表面積の平方メートル当たりのミリグラム基
準)の投与量の相互関係は、Freireich et al., Cancer
Chemother. Rep. 1966, 50, 219に記載されている。体
表面積は、患者の身長および体重から大体決定される。
Scientific Tables, Geigy Pharmaceuticls, Ardley, N
ew York, 1970, 537参照。本発明を実施するために使用
されるポリアリール化合物の有効量は、約5mg/kg 〜約
50mg/kg の範囲とすることができる。有効投与量は、
当業者により認められているように、投与方法、賦形剤
量、ならびに他の抗腫瘍剤および放射線治療の使用を含
む他の治療方法を併用する可能性に基づき変化する。
および静脈内を含む非経口ルートを経由して投与するこ
とができる。非経口投与製剤の形態の例として、等張塩
溶液中に、5%のグルコースまたは他の公知の医薬的に
使用可能な賦形剤と、活性剤の水溶液が挙げられる。シ
クロデキストリン等の可溶化剤、または当業者によく知
られている他の可溶化剤も、治療化合物投与のための医
薬的賦形剤として利用できる。
利用した他の投与方法により製剤中に配合することがで
きる。医薬組成物は、例えば、カプセル、ゲル封入剤ま
たは錠剤等の経口投与のための製剤中に配合することが
できる。カプセルは、ゼラチンまたはセルロース誘導体
等の公知の医薬的に使用可能な材料から成る。錠剤は、
活性ポリアリール化合物および固体担体、ならびに滑剤
の混合物を、公知の方法で圧縮することにより配合され
る。固体担体の例として、デンプンおよび糖ベントナイ
トが挙げられる。ポリアリール化合物は、例えば、バイ
ンダーとして乳糖またはマンニトール、および公知の充
填剤および錠剤化試薬を含む硬殻錠剤またはカプセルの
形態で投与することができる。
試験管内分析(in vitro assay)により予備的に評価す
ることができ、次いで、生体内試験(in vivo testing
)により確認することができる。例えば、ポリアリー
ル化合物は、試験管内細胞毒性について、3−(4,5
−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニ
ルテトラゾリウムブロミド(MTT)[Boyd, in Princ
iple of Practice of Oncology, Devita, Hellman, Ro
senberg (eds.) Vol. 3, PPO Update, No. 10, 1989]を
使用したミクロカルチャー分析により評価することがで
きる。MTT分析は、6日間薬剤にさらした後、生腫瘍
細胞のミトコンドリアにおける脱水素酵素による暗青色
のホルマザン生成物の産出に基づくものである [Alley,
et al., Cancer Res. 1988, 48, 589] 。このようにし
て、生細胞のみが染色され、570nmで測定すること
ができる。抗腫瘍細胞毒性は、IC50として報告されて
おり、それは、細胞の成長を腫瘍細胞の対称培養物の5
0%に遅延させる効果のある薬剤投与量であることを意
味する。
ば、ここでの記載に基づいて、本発明を十分な程度に利
用することができるであろう。従って、以下の特定の実
施例は、どのような方法であれ本明細書の残りの部分の
単なる例示を意図したものであり、限定を意図するもの
ではない。
説明する。 (実施例1) −1,2−ビス[2−(5−ホルミル)−チエニル]ア
セチレンの合成−100mlのフラスコに、20mlのベン
ゼンおよび1.12g(5mmol)の2−ホルミル−5−
ヨードチオフェンを入れた。この混合物を撹拌しなが
ら、0.98g(10mmol)の(トリメチルシリル)ア
セチレン、600mgのテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム、160mgのヨウ化第一銅、120mg
の塩化トリエチルベンジルアンモニウム(TEBA
C)、および20mlの2.5N脱酸素KOHを加えた。
混合物を40℃で48時間撹拌した。温度を室温(r.
t.)に下げた後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、そ
して混合物を0.5時間撹拌し、生成した沈澱物をろ過
により除去した。ろ液をエーテルにて抽出した。有機抽
出物を飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水により洗浄
し、次いで、無水MgSO4 により乾燥した。ろ過およ
び濃縮後、残渣をシリカゲルカラムでクロマトグラフ分
離(EtOAc/n−ヘキサンで溶出)を行い、0.34g
(収率:58%)の生成物(mp:154℃)を得た。 ◎
ニル]アセチレンの合成− 1,2−ビス[2−(5−ホルミル)−チエニル]アセ
チレン(3mmol)を30mlのエタノールに溶解し、1mm
olの水素化ホウ素ナトリウムで処理した。室温で4時間
撹拌した後、反応を停止させるために水を加えた。混合
物をエーテルにて抽出した。有機抽出物を飽和重炭酸ナ
トリウムおよび食塩水により洗浄し、次いで、無水Mg
SO4 により乾燥した。ろ過および濃縮を行い、ほとん
ど定量的収率で1,2−ビス[2−(5−ヒドロキシメ
チル)−チエニル]アセチレンを得た。 1,2−ビス[2−(5−ヒドロキシメチル)−チエニ
ル]アセチレン(mp:146〜147℃): ◎
ニル]エテンの合成− 25mlのフラスコに、5mlのDMFおよび0.16ml
(1.74mmol)のオキシ塩化燐を入れた。この混合物
を氷浴で0.5時間撹拌した。次いで、混合物を303
mg(1.58mmol)の(E)−1,2−ビス(2−チエ
ニル)エチレンで処理し、50℃で48時間撹拌した。
温度を室温に下げた後、10mlの10%重炭酸ナトリウ
ムを加え、混合物をCH2 Cl2 にて抽出した。有機抽
出物を食塩水により洗浄し、次いで、無水MgSO4 に
より乾燥した。ろ過および濃縮後、残渣をシリカゲルカ
ラムでクロマトグラフ分離(EtOAc/n−ヘキサンで溶
出)を行い、0.04gのビス−ホルミル誘導体を得
た。ビス−ホルミル誘導体をEtOAcから再結晶し、0.
03g(収率:6%)の純粋な生成物を得た。 (E)−1,2−ビス[2−(5−ホルミル)−チエニ
ル]エテン(mp:209℃): ◎
ル)−チエニル]エテンの合成− (E)−1,2−ビス[2−(5−ホルミル)−チエニ
ル]エテン(3mmol)を30mlのエタノールに溶解し、
1mmolの水素化ホウ素ナトリウムで処理した。室温で4
時間撹拌した後、反応を停止させるために水を加えた。
混合物をエーテルにて抽出した。有機抽出物を飽和重炭
酸ナトリウムおよび食塩水により洗浄し、次いで、無水
MgSO4 により乾燥した。ろ過および濃縮後、ほとん
ど定量的収率で対応するヒドロキシメチル誘導体を得
た。 (E)−1,2−ビス[2−(5−ヒドロキシメチル)
−チエニル]エテン(mp:133〜134℃): ◎
(アミノメチル)]−チエニル}エテンの合成− (i )25mlのフラスコに、2.22g(10mmol)の
(E)−1−(2−チエニル)−2−[2−(5−ヒド
ロキシメチル)チエニル]エテン、1.62g(11mm
ol)のフタルイミド、2.89g(11mmol)のトリフ
ェンニルホスフィン、および20mlのテトラヒドロフラ
ンを入れた。この混合物に、ゆっくりと1.92g(1
1mmol)のアゾジカルボン酸ジエチルを加え、室温で2
4時間撹拌した。反応を停止させるために水を加えた。
混合物をエーテルにて抽出した。有機抽出物を飽和重炭
酸ナトリウムおよび食塩水により洗浄し、次いで、無水
MgSO4 により乾燥した。ろ過および濃縮後、残渣を
シリカゲルカラムでクロマトグラフ分離(EtOAc/n−ヘ
キサンで溶出)を行い、2.22g(収率:64%)の
純粋な生成物(mp:160℃)を得た。 ◎
−(N−フタルイミドメチル)]−チエニル}エテン
(0.35g,1mmol)を5mlのエタノールに溶解し、
0.055g(1.1mmol)の80%ヒドラジンにて、
加熱下、60℃で処理した。この混合物を、4時間加熱
環流し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を7mlの0.
5N HClで処理し、生成した沈澱物をろ過により除
去した。ろ液にpH>12となるまで1N NaOHを
加え、次いでクロロホルムにて抽出した。有機抽出物を
食塩水により洗浄し、次いで、無水MgSO4 で乾燥し
た。ろ過および濃縮後、0.18g(収率:83%)の
生成物(mp:89〜90℃)を得た。 ◎
[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル]}チエ
ニル]エテンの合成− 100mlのフラスコに、30mlのメタノール、10mmol
のエタノールアミン、および数滴の酢酸を入れた。
(E)−1−(2−チエニル)−2−[2−(5−ホル
ミル)チエニル]エテン(1.10g、5mmol)を室温
でゆっくりと添加した。反応を、ホルミル基含有化合物
が消費されるまでTLCにより監視した。過剰の水素化
ホウ素ナトリウムを加え、再度の反応を、イミン中間体
が消失するまでTLCにより監視した。混合物を減圧下
で濃縮し、残渣を50mlのEtOAcおよび50mlの0.1
N HClで処理した。得られた沈澱をろ過し、ろ液を
EtOAcで洗浄した。沈澱物と合わせた後、ろ液を2N
NaOHでpH>12となるまで処理し、次いで、 Et
OAcで抽出した。有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウムお
よび食塩水により洗浄し、次いで、無水MgSO4 で乾
燥した。反応液をろ過および濃縮した後、1.30gの
(E)−1−(2−チエニル)−2−[2−{5−[N
−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル]}チエニ
ル]エテンを得た。n −ヘキサンで再結晶することによ
り、1.22gの所望の製造物を得た。(E)−1−
(2−チエニル)−2−[2−{5−[N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミノメチル]}チエニル]エテン(m
p:91℃): ◎
[N−(2−アミノエチル)アミノメチル]}チエニ
ル]エテンの合成− 100mlのフラスコに、30mlのメタノール、10mmol
のエチレンジアミン、および数滴の酢酸を入れた。
(E)−1−(2−チエニル)−2−[2−(5−ホル
ミル)チエニル]エテン(1.10g、5mmol)を0℃
でゆっくりと添加した。反応を、ホルミル基含有化合物
が消費されるまでTLCにより監視した。過剰の水素化
ホウ素ナトリウムを加え、再度の反応を、イミン中間体
が消失するまでTLCにより監視した。混合物を減圧下
で濃縮し、残渣を50mlのEtOAcおよび50mlの0.1
N HClで処理した。得られた沈澱をろ過し、ろ液を
EtOAcで洗浄した。沈澱物と合わせた後、ろ液を2N
NaOHでpH>12となるまで処理し、次いで、 Et
OAcで抽出した。有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウムお
よび食塩水により洗浄し、次いで、無水MgSO4 で乾
燥した。反応液をろ過および濃縮した後、0.74gの
(E)−1−(2−チエニル)−2−[2−{5−[N
−(2−アミノエチル)アミノメチル]}チエニル]エ
テンを得た。n −ヘキサンで再結晶することにより、
0.72gの所望の製造物を得た。(E)−1−(2−
チエニル)−2−[2−{5−[N−(2−アミノエチ
ル)アミノメチル]}チエニル]エテン(mp:104
〜105℃): ◎
{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノエチル]
アミノメチル}]チエニル)エテンの合成− 100mlのフラスコに、30mlのメタノール、10mmol
の2−(2−アミノエチルアミノ)エタノール、および
数滴の酢酸を入れた。(E)−1−(2−チエニル)−
2−[2−(5−ホルミル)チエニル]エテン(1.1
0g、5mmol)を室温でゆっくりと添加した。反応を、
ホルミル基含有化合物が消費されるまでTLCにより監
視した。過剰の水素化ホウ素ナトリウムを加え、再度の
反応を、イミン中間体が消失するまでTLCにより監視
した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を50mlのEtOAc
および50mlの0.1N HClで処理した。得られた
沈澱をろ過し、ろ液をEtOAcで洗浄した。沈澱物と合わ
せた後、ろ液を2N NaOHでpH>12となるまで
処理し、次いで、 Et OAcで抽出した。有機抽出物を飽
和重炭酸ナトリウムおよび食塩水により洗浄し、次い
で、無水MgSO4 で乾燥した。反応液をろ過および濃
縮した後、1.36gの(E)−1−(2−チエニル)
−2−(2−[5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノエチル]アミノメチル}]チエニル)エテン
を得た。n −ヘキサンで再結晶することにより、1.2
9gの所望の製造物を得た。(E)−1−(2−チエニ
ル)−2−(2−[5−{N−[N−(2−ヒドロキシ
エチル)アミノエチル]アミノメチル}]チエニル)エ
テン(mp:51〜52℃): ◎
(5−ホルミルチエニル))ベンゼンの合成− (i )二口フラスコに、1,4−ジブロモベンゼン(1
3.5g,57mmol)を触媒のPd(PPh3 )4 と共に入
れ、30mlのベンゼンおよび6mlの2M Na2 CO3 水
溶液を加えた。混合物にジヒドロキシ−(2−(5−ホ
ルミルフリル))ボラン(2g,14mmol)のメタノー
ル溶液を加え、12時間加熱環流した。TLCは二つの
蛍光スポットを示した。より極性が小さいスポットは、
所望のダイマー生成物であると同定した。混合物をエー
テルにて抽出した。合わせたエーテル抽出物を無水Mg
SO4 で乾燥し、そして濃縮した。クロマトグラフによ
り、30%の1−ブロモ−4−(2−ホルミルフリル)
ベンゼンを得た。 ◎
ホルミルフリル))ベンゼン(0.25g,1mmol)、
2−(ジエトキシメチル)−5−(トリブチルスタニ
ル)チオフェン(0.95g,2mmol)、および5モル
%の触媒Pd(PPh3)2Cl2を入れた。50mlのTHFを
加えた後、混合物を12時間加熱環流した。反応を水酸
化アンモニウム水溶液を加えることにより停止させ、エ
ーテルにて抽出した。合わせたエーテル抽出物を無水M
gSO4 で乾燥し、濃縮して、50%の収率で所望の製
造物を得た。 ◎
ゼンの合成− 二口フラスコに、1,4−ジブロモベンゼン0.236
g(1mmol)、2−(ジエトキシメチル)−5−(トリ
ブチルスタニル)チオフェン0.95g(2mmol)、お
よび5モル%の触媒Pd(PPh3 )2Cl2を入れた。50ml
のTHFを加えた後、混合物を12時間加熱環流した。
反応を水酸化アンモニウム水溶液を加えることにより停
止させ、エーテルにて抽出した。合わせたエーテル抽出
物を無水MgSO4 で乾燥し、濃縮して、0.24g
(収率:80%)の収量で所望の製造物(mp>268
℃、分解)を得た。 ◎
ル]ベンゼンの合成− 1,4−ビス[2−(5−ホルミル)チエニル]ベンゼ
ン(100ml)のエタノール(50ml)溶液に窒素雰囲
気下、室温で、過剰のNaBH4 を加えた。反応は、4
時間撹拌して行い、水酸化アンモニウム水溶液を加える
ことにより停止させ、その後、エーテルにて抽出した。
合わせたエーテル抽出物を無水MgSO4 で乾燥し、濃
縮して、90%(収量:91mg)の収率で所望の製造物
(mp>300℃)を得た。 ◎
るNCIヒト腫瘍セルラインのパネルに対する細胞毒性
を利用して測定した。
に使用した61種類の腫瘍セルラインを以下に記載す
る。 白血病 CCRF−CEM、HL−60(TB)、K−562、
MOLT−4、RPMI−8226、およびSR。 肺癌 A549/ATCC、EKVX、HOP−62、HOP
−92、NCI−H226、NCI−H23、NCI−
H322M、NCI−H460、およびNCI−H52
2。 結腸癌 COLO 205、HCC−2998、HCT−11
6、HCT−15、HT−29、KM−12、およびS
W−620。 CNS癌 SF−268、SF−295、SF−539、SNB−
19、SNB−75、およびU−251。 黒色腫 LOX−IMVI、MALME−3M、M−14、SK
−MEL−2、SK−MEL−28、SK−MEL−
5、UACC−257、およびUACC−62。 卵巣癌 IGR−OVI、OVCAR−3、OVCAR−4、O
VCAR−5、OVCAR−8、およびSK−OV−
3。 腎臓癌 786−0、A−498、SCHN、CAKI−1、R
XF−393、RXF−631、SN12C、TK−1
0、およびU0−31。 前立腺癌 PC−3およびDU−145。 乳癌 MCF 7、MCF7/ADR−RES、MDA−MB
−231/ATCC、HS578T、MDA−MB−4
35、MDA−N、BT−549、およびT−47D。
は、個々の化合物の一般的細胞毒性に関するデータを与
える。特にこのタイプの分析は、白血病腫瘍セルライン
等の成長の速い腫瘍細胞と比較して成長の遅い腫瘍に対
する有効な細胞毒性活性を示す化合物を同定するのに有
用である。このような化合物の同定は重要である。何故
なら、従来同定された抗腫瘍剤は、成長の遅い腫瘍に対
して低い細胞毒性活性を示すからである。
物の抗腫瘍細胞毒性を、3−(4,5−ジメチルチアゾ
ール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム
ブロミド(MTT)の何れかを使用したミクロカルチャ
ー分析により測定した。当該分析は、結果が1週間以内
に得られるので、数カ月かかる生体内分析と比較すると
有利である。この分析は、96−ウェル・ミクロタイタ
ープレートにより行った。MTT分析は、6日間薬剤に
さらした後、生腫瘍細胞のミトコンドリアにおける脱水
素酵素による暗青色のホルマザン生成物の産出に基づく
ものである [M.C. Alley, D.A. Scudiero, A. Monks,
M.L. Hursey, M.J. Czerwinski, D.L. Fine, B.J. Abbo
ut, J.G. Mayo, R.H. Shoemaker and M.R. Boyd, Cance
r Res.,48, 589, 1988]。このようにして、生細胞のみ
が染色され、570nmで測定することができる。抗腫
瘍細胞毒性は、IC50として報告されており、それは、
細胞の成長を腫瘍細胞の対称培養物の50%に遅延させ
る効果のある薬剤投与量であることを意味する。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
癌、黒色腫、卵巣癌、腎臓癌、前立腺癌、および乳癌等
の腫瘍を有効に治療することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 化学式:Ar1 −B−Ar2 を有する化
合物またはその塩であって、 Ar1 は、チエニルまたはフラニルであり、 Bは、−CH=CH−であり、 Ar2 は、置換チエニルまたは置換フラニルであり、 前記置換チエニルおよび置換フラニルの置換基は、それ
ぞれ独立に、オキソアルキル、アミノアルキル、アミノ
アルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノア
ルキル、またはヒドロキシアルキルアミノアルキルアミ
ノアルキルで、ここで、アルキルとは、1〜8の炭素数を有する直鎖ま
たは分岐鎖式炭化水素基、または3〜8の炭素数を有す
る環式炭化水素基であり、 前記オキソアルキルにおけるアルキルとは、炭素数3〜
8の直鎖、分岐鎖式、または環式の炭化水素基 であるこ
とを特徴と抗腫瘍剤用の化合物またはその塩。 - 【請求項2】 請求項1に記載の抗腫瘍剤用の化合物ま
たはその塩であって、 前記置換チエニルおよび置換フラニルの置換基が、それ
ぞれ独立に、オキソアルキル、アミノアルキル、ヒドロ
キシアルキルアミノアルキル、またはヒドロキシアルキ
ルアミノアルキルアミノアルキルであることを特徴とす
る抗腫瘍剤用の化合物またはその塩。 - 【請求項3】 化学式:Ar1 −B−Ar2 を有する化
合物またはその塩であって、 Ar1 は、置換チエニルまたは置換フラニルであり、前
記置換チエニルおよび置換フラニルの置換基は、それぞ
れ独立に、アシル、オキソアルキル、またはヒドロキシ
アルキルであり、 Bは、−CH=CH−であり、 Ar2 は、 【化1】 で、ここでAは酸素または硫黄であり、Xは、オキソア
ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
アルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノア
ルキル、またはヒドロキシアルキルアミノアルキルアミ
ノアルキルであり、YおよびZは、Hであり、 ここで、アルキルとは、1〜8の炭素数を有する直鎖ま
たは分岐鎖式炭化水素基、または3〜8の炭素数を有す
る環式炭化水素基であり、 前記オキソアルキルにおけるアルキルとは、炭素数3〜
8の直鎖、分岐鎖式、または環式の炭化水素基であり、 前記ヒドロキシアルキルにおけるアルキルとは、炭素数
2〜8の直鎖または分岐鎖式炭化水素基、あるいは炭素
数3〜8の環式炭化水素基である ことを特徴とする抗腫
瘍剤用の化合物またはその塩。 - 【請求項4】 請求項3に記載の抗腫瘍剤用の化合物ま
たはその塩であって、 前記Ar1 の置換基が、それぞれ独立に、アシルまたは
ヒドロキシアルキルであることを特徴とする抗腫瘍剤用
の化合物またはその塩。 - 【請求項5】 請求項4に記載の抗腫瘍剤用の化合物ま
たはその塩であって、 前記Ar2 が、 【化2】 で、ここでXはヒドロキシアルキルであり、YおよびZ
は、それぞれHであることを特徴とする抗腫瘍剤用の化
合物またはその塩。 - 【請求項6】 請求項5に記載の抗腫瘍剤用の化合物ま
たはその塩であって、 前記Ar1 の置換基が、それぞれ独立に、ヒドロキシア
ルキルであることを特徴とする抗腫瘍剤用の化合物また
はその塩。 - 【請求項7】 化学式:Ar1 −B−Ar2 を有する非
対称化合物またはその塩であって、 Ar1 およびAr2 は、置換チエニルまたは置換フラニ
ルであり、前記置換チエニルおよび置換フラニルのそれ
ぞれの置換基は、それぞれ独立に、オキソアルキル、ヒ
ドロキシアルキル、アミノアルキル、またはヒドロキシ
アルキルアミノアルキルアミノアルキルであり、ここで、アルキルとは、1〜8の炭素数を有する直鎖ま
たは分岐鎖式炭化水素基、または3〜8の炭素数を有す
る環式炭化水素基であり、 前記オキソアルキルにおけるアルキルとは、炭素数3〜
8の直鎖、分岐鎖式、または環式の炭化水素基であり、 前記ヒドロキシアルキルにおけるアルキルとは、炭素数
2〜8の直鎖または分岐鎖式炭化水素基、あるいは炭素
数3〜8の環式炭化水素基であり、 そして、Bは、−CH=CH−であることを特徴とする
抗腫瘍剤用の非対称化合物またはその塩。 - 【請求項8】 請求項7記載の抗腫瘍剤用の非対称化合
物またはその塩であって、前記Ar1 およびAr2 のそ
れぞれの置換基が、それぞれ独立に、ヒドロキシアルキ
ルであることを特徴とする抗腫瘍剤用の非対称化合物ま
たはその塩。
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---|---|---|---|
TW87103705A TW585862B (en) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | Polyaryl antitumor agents |
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JPH11292876A JPH11292876A (ja) | 1999-10-26 |
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---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-03-27 JP JP2000086494A patent/JP3985856B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (8)
Title |
---|
Adv.Mater.,Vol.8,No.12,p.990−994 |
Chem.Pharm.Bull.,Vol.19,No.1,p.97−103 |
Helv.Chim.Acta,Vol.80,No.1,p.14−42 |
Heterocycles,Vol.32,No.5,p.991−1002 |
J.Chemical Society,Perkin Trans.2,No.6,p.1209−1216 |
J.Organic Chem.,Vol.55,No.13,p.4019−25 |
J.Photochem.Photobiol.,A,Vol.91,No.3,p.187−92 |
薬学雑誌,Vol.101,No.1,p.90−93 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000247968A (ja) | 2000-09-12 |
JPH11292876A (ja) | 1999-10-26 |
JP3985856B2 (ja) | 2007-10-03 |
TW585862B (en) | 2004-05-01 |
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