JP3402008B2 - 光ファイバとフェルールとの接続構造 - Google Patents

光ファイバとフェルールとの接続構造

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JP3402008B2
JP3402008B2 JP23647395A JP23647395A JP3402008B2 JP 3402008 B2 JP3402008 B2 JP 3402008B2 JP 23647395 A JP23647395 A JP 23647395A JP 23647395 A JP23647395 A JP 23647395A JP 3402008 B2 JP3402008 B2 JP 3402008B2
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義彦 海藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバとフェ
ルールとの接続構造に関する。光ファイバは線引直後に
エポキシ, シリコン等の合成樹脂で被覆(一次被覆)を
施して傷等による強度低下を防止し、一次被覆後スクリ
ーニング試験を実施している。この状態の光ファイバを
ファイバ素線と言う。
【0002】さらに、ファイバ素線を取扱う際の、識
別,接続作業に必要な強度確保のために、ナイロン,ポ
リエチレン等の弾力ある合成樹脂で二次被覆している。
この状態の光ファイバをファイバ心線と言う。
【0003】光ファイバ相互間をコネクタ接続するた
め、又は光ファイバと発光・受光素子とを光結合するた
め、或いは光ファイバと光導波路等とを光結合するため
に、光ファイバの端末を、フェルールの軸心孔に挿入
し、その端面を揃えて円滑な面に仕上げている。
【0004】
【従来の技術】図5に従来例の断面図を示す。図6は従
来例の問題点を説明する図である。図において、光ファ
イバ10は、ファイバ心線12の端末部分の二次被覆12A
(ナイロン,ポリエチレン等の弾力ある合成樹脂の被
覆) を剥離して、ファイバ素線11を裸出させている。
【0005】21は、ファイバ心線12の外径寸法よりわず
かに大きい軸心孔21A を有する円筒形の、例えばステン
レス鋼等からなる金属スリーブである。22は、軸心にフ
ァイバ素線11を挿着する微細孔22A を有し、金属スリー
ブ21よりも長さが充分に短く、外径が金属スリーブ21の
軸心孔21A の外径寸法よりもわずかに大きいキャピラリ
である。
【0006】キャピラリ22は、例えば酸化ジルコニウム
( ジルコニア) 等のセラミックス材よりなるものであ
る。金属スリーブ21の軸心孔21A の一方の端部に、キャ
ピラリ22を圧入して、フェルール20が構成されている。
【0007】酸化ジルコニウムは熱膨張係数が光ファイ
バのコア(石英ガラス) の熱膨張係数にほぼ等しく、ま
た微細孔22A を高精度に加工することができ、且つエポ
キシ系接着剤を介してファイバ素線11に接着するとその
接着力が強いので、フェルール20のキャピラリの材料と
して近年広く使用されている。
【0008】フェルール20のキャピラリ22の微細孔22A
に裸出したファイバ素線11部分を挿入するとともに、フ
ァイバ心線12部分を金属スリーブ21の軸心孔21A に挿入
している。
【0009】そして、例えばエポキシ系の接着剤1で、
キャピラリ22の微細孔22A の内周面とファイバ素線11の
外周面とを接着するとともに、接着剤1で金属スリーブ
21の軸心孔21A の内周面とファイバ心線12の外周面とを
接着している。
【0010】なお、キャピラリ22,金属スリーブ21の端
面及び光ファイバ10の端面(ファイバ素線11の端面)と
を同時に研磨して、フェルール20の端面を平面又は傾斜
面或いは円弧面等の円滑な面に仕上げている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にエポキシ系の接着剤1で光ファイバ10とフェルール20
とを接着しているのであるが、光ファイバ10の二次被覆
12A (ナイロン,ポリエチレン等)とフェルール20の金
属スリーブ21との間の接着力は、ファイバ素線11とキャ
ピラリ22との間の接着力よりも小さい。
【0012】一方、光ファイバ10の二次被覆12A (ナイ
ロン,ポリエチレン等)の熱膨張係数は、ファイバ素線
11の熱膨張係数(光ファイバのコアの熱膨張係数に等し
い)のほぼ10倍である。
【0013】したがって、環境温度が変化して(温度負
荷試験では常温〜−20℃の範囲で変化させている) 光フ
ァイバ10が低温になると、図6に図示したように二次被
覆12A がファイバ素線11の収縮量よりもより大きく収縮
する。
【0014】一方、キャピラリ22の微細孔22A にファイ
バ素線11は強く接着しているので、ファイバ素線11はキ
ャピラリ22から抜け出ることがない。このことにより二
次被覆12A が収縮すると、その収縮力により金属スリー
ブ21と二次被覆12A とを接着している接着剤1が剥離
し、二次被覆12A が金属スリーブ21の軸心孔21A から抜
け出る恐れがあった。
【0015】二次被覆12A がフェルール20から抜け出た
状態で、光ファイバ10が曲げられると裸出したファイバ
素線11部分がフェルール20の軸心孔21A の縁に当たって
擦り切れるという問題点があった。
【0016】また、二次被覆12A がフェルール20から抜
けでなくても、キャピラリ22の内端面と被覆12A の端面
間の裸出したファイバ素線部分(図に示す微小長a)に
引張応力が集中し、裸出したファイバ素線部分のコアの
屈折率が変化する。
【0017】その結果、伝送する光のモードが変化し、
伝送損失が増加するという問題点があった。本発明はこ
のような点に鑑みて創作されたもので、環境温度が変化
しても光ファイバが折損する恐れがなく、且つ伝送損失
の増加が抑制された光ファイバとフェルールとの接続構
造を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に例示したように、光ファイバ10の
二次被覆12A を剥離し裸出させたファイバ素線11の端末
部分を、フェルール20の微細孔22A に挿入し接着剤1で
接着する光ファイバとフェルールとの接続構造におい
て、ファイバ素線11の外径よりも大きい軸心孔30A を有
する円筒形で、軸心孔30Aにファイバ素線11を嵌通する
ことでファイバ素線の端末部と二次被覆12A の剥離端面
との間に介在し、端面が二次被覆12A の端面に密接した
状態で二次被覆12Aに固着する、弾性係数が二次被覆12A
の弾性係数より小さい弾性体30を備える。
【0019】弾性体30は、二次被覆12A とは反対側の端
部をフェルール20の軸心孔21A に挿入し、外周面を接着
剤1を介して軸心孔21A の内周面に接着する構成とす
る。弾性体30と二次被覆12A とを固着する手段が、接着
剤5であるものとする。
【0020】或いは図2に例示したように、弾性体30と
二次被覆12A とを固着する手段が、弾性体30の外周面及
び二次被覆12A の外周面に形成された金属膜51と、金属
膜51部分に跨嵌する金属チューブ50とを有し、金属膜51
と金属チューブ50とをはんだ付けする構成とする。
【0021】図3に例示したように、光ファイバ10の二
次被覆12A を剥離し裸出させたファイバ素線11の端末部
分を、フェルール20の微細孔22A に挿入し接着剤1で接
着する光ファイバとフェルールとの接続構造において、
ファイバ心線12の外径よりも大きい内径寸法の軸心孔40
A を有する円筒形で、ファイバ心線12に外嵌して一方の
端部の大径孔40B をフェルール20に外嵌して固着し、外
嵌部とは反対側の端部をファイバ心線12の二次被覆12A
に固着する、弾性係数が二次被覆12A の弾性係数より小
さい弾性体40を備え、ファイバ心線12が、フェルール20
の軸心孔21A に遊挿された構成とする。
【0022】図4に例示したように、光ファイバ10の二
次被覆12A を剥離し裸出させたファイバ素線11の端末部
分を、フェルール20の微細孔22A に挿入し接着剤1で接
着する光ファイバとフェルールとの接続構造において、
ファイバ心線12の外径よりも大きい内径寸法の軸心孔40
A を有するほぼ円筒形で、ファイバ素線11に外嵌して一
方の端部の小径部61をフェルール20の軸心孔21A に挿入
してフェルール20に固着し、他方の端部の大径孔62をフ
ァイバ心線12に外嵌して固着する弾性体60を備えた構成
とする。
【0023】請求項1,2,3,5の発明によれば、軸
心孔30A をファイバ素線11に嵌通してファイバ素線の端
末部と二次被覆12A の剥離端面との間に弾性体30を介在
させ、その弾性体30の一方の端部をフェルール20に固着
している。また弾性体30の他方の端部は光ファイバ10の
二次被覆12A 即ちファイバ心線12に固着している。
【0024】したがって、環境温度が変化して二次被覆
12A が収縮すると、ファイバ素線11の外周部を保護した
状態で弾性体30が伸びる。したがって、ファイバ素線11
がフェルール20の開口の縁に接触することが防止され
る。よってファイバ素線11が折損することがない。
【0025】一方、ファイバ素線11がフェルール20に固
着されている部分と二次被覆12A がファイバ素線11に密
着している部分との間の距離は、弾性体30の長さにほぼ
等しく長い。また、光ファイバ10が低温になって二次被
覆12A が収縮しようとしても弾性体30の弾力により二次
被覆12A がフェルール20側に引っ張られているのでその
収縮量が縮減される。
【0026】即ち光ファイバ10が低温になった場合にフ
ァイバ素線11の単位長に印加される引張力が小さくな
る。したがって、裸出したファイバ素線部分のコアの屈
折率の変化が抑制され、このことに伴い伝送損失の増加
が抑制される。
【0027】請求項4の発明においてもほぼ同様の効果
がある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図を参照しながら、本発明を
具体的に説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。
【0029】図1は本発明の第1の実施の形態の図、図
2は第2の実施の形態の図、図3は第3の実施の形態の
図であり、図4は第4の実施の形態の図である。図1に
おいて、光ファイバ10は、ファイバ心線12の端末側の二
次被覆12A を剥離して、ファイバ素線11を裸出させてい
る。
【0030】21は、ファイバ心線12の外径寸法よりわず
かに大きい軸心孔21A を有する円筒形の、例えばステン
レス鋼等からなる金属スリーブである。22は、軸心にフ
ァイバ素線11を挿着する微細孔22A を有し、金属スリー
ブ21よりも長さが充分に短く、外径が金属スリーブ21の
軸心孔21A の外径寸法よりもわずかに大きい、例えば酸
化ジルコニウム( ジルコニア) 等のセラミックス材より
なるキャピラリである。
【0031】金属スリーブ21の軸心孔21A の一方の端部
に、キャピラリ22を圧入して、フェルール20が構成され
ている。30は、弾性係数が二次被覆12A の弾性係数より
小さい例えばシリコンゴム等からなる、ファイバ素線11
の外径よりも大きい軸心孔30A を有する円筒形の弾性体
である。弾性体30の長さはフェルール20の長さよりも充
分に大きくしている。
【0032】弾性体30の軸心孔30A をファイバ素線11に
嵌通させ、その端面を二次被覆12Aの端面に密接させ、
例えばエポキシ系の接着剤5で弾性体30と二次被覆12A
とを接着している。
【0033】弾性体30を金属スリーブ21の軸心孔21A に
挿入し、弾性体30の外周面と軸心孔21A の内周面とをエ
ポキシ系の接着剤1で接着している。また、弾性体30の
端面から突出したファイバ素線11の端部をキャピラリ22
の微細孔22A に挿入し、ファイバ素線11の外周面と微細
孔22A の内周面とをエポキシ系の接着剤1で接着してい
る。
【0034】なお、キャピラリ22,金属スリーブ21の端
面及び光ファイバ10の端面(ファイバ素線11の端面)と
を同時に研磨して、フェルール20の端面を平面又は傾斜
面或いは円弧面等の円滑な面に仕上げている。
【0035】本発明の光ファイバとフェルールとの接続
構造は上述のように構成されているので、環境温度が変
化して光ファイバ10が低温になり二次被覆12A が収縮す
ると、ファイバ素線11の外周部を保護した状態で弾性体
30が伸びる。
【0036】したがって、ファイバ素線11がフェルール
20の開口の縁に接触することが防止され、ファイバ素線
11が折損することがない。また、ファイバ素線11がフェ
ルール20に固着されている部分と二次被覆12A がファイ
バ素線11に密着している部分との間の距離は、弾性体30
の長さにほぼ等しく長く、且つ光ファイバ10が低温にな
って二次被覆12A が収縮しようとしても弾性体30の弾力
により二次被覆12A がフェルール20側に引っ張られてい
るのでその収縮量が縮減される。
【0037】したがって、裸出したファイバ素線部分の
コアの屈折率が大きくなることが抑制され、伝送損失の
増加が低減される。なお、図示した光ファイバ10は金属
スリーブ21と酸化ジルコニウム等のキャピラリ22とから
なるものであるが、本発明に係わるフェルール20は、こ
れに限定されるものでなく、例えば全体が酸化ジルコニ
ウムからなるフェルールに適用される。
【0038】弾性体30と二次被覆12A とを固着する手段
は図2に図示したようにしても同様の効果がある。図2
において、弾性体30のファイバ心線12側の端部の外周に
リング状に例えば金等の金属膜51を形成している。また
ファイバ心線12の端面側の外周面にも、リング状に例え
ば金等の金属膜51を形成している。
【0039】50は、銅系金属又はアルミニウム等からな
る金属チューブである。金属チューブ50を、弾性体30の
外周面及び二次被覆12A の外周面に形成した金属膜51に
跨嵌するように、弾性体30とファイバ心線12との接合部
に外嵌し、金属膜51と金属チューブ50とをはんだ付け
(はんだ52) して、弾性体30とファイバ心線12とを固着
している。
【0040】図3において40は、弾性係数が二次被覆12
A の弾性係数より小さい例えばシリコンゴム等からな
る、ファイバ心線12の外径よりも大きい内径寸法の軸心
孔40Aを有する円筒形の弾性体である。
【0041】弾性体40の軸心孔40A の一方の開口側に、
金属スリーブ21の外径寸法より大きい内径の大径孔40B
を設けている。また、金属スリーブ21の内径はファイバ
心線12の外径(二次被覆12A の外径)よりも大きい。
【0042】光ファイバ10の端部は、キャピラリ22の長
さよりもわずかに長い部分だけ二次被覆12A を剥離して
ファイバ素線11を裸出させている。弾性体40をファイバ
心線12に外嵌した後に、ファイバ心線12部分を金属スリ
ーブ21の軸心孔21A に遊挿し、ファイバ素線11をキャピ
ラリ22の微細孔22A に挿入し、ファイバ素線11の外周面
と微細孔22A の内周面とをエポキシ系の接着剤1で接着
している。
【0043】弾性体40をフェルール20側に移動して大径
孔40B を金属スリーブ21に外嵌し、大径孔40B の段端面
を金属スリーブ21の端面に当接し、その状態で金属スリ
ーブ21の外周面と大径孔40B の内周面とをエポキシ系の
接着剤5で接着している。
【0044】また、大径孔40B とは反対側の弾性体40の
端部を、ファイバ心線12の二次被覆12A にエポキシ系の
接着剤5で接着している。なお、弾性体40とファイバ心
線12との固着は、接着剤に限らずファイバ心線12側と弾
性体40の端面側とに金属膜を形成してはんだ付けしても
よい。また弾性体40とフェルール20との固着は、接着剤
に限らず金属スリーブ21側と弾性体40の端面側とに、金
属膜を形成してはんだ付けしてもよい。
【0045】上述のように構成された光ファイバとフェ
ルールとの接続構造は、図1,2に図示したものと同様
の作用効果を有する。さらに、フェルール20の端部に対
応するファイバ素線11部分が、二次被覆12Aと弾性体40
とで二重に保護され補強されているので、光ファイバ10
を曲げる方向に力が付与されても、ファイバ素線11が折
損することがない。
【0046】図4において、60は、弾性係数が二次被覆
12A の弾性係数より小さい例えばシリコンゴム等からな
る、ファイバ素線11の外径よりも大きい内径寸法の軸心
孔60A を有するほぼ円筒形の弾性体である。
【0047】弾性体60の一方の端部の外径寸法は、金属
スリーブ21の金属スリーブ21に嵌入するように小径部61
としている。また、弾性体60の軸心孔60A の他方の開口
側は、ファイバ心線12に外嵌し得るように大径孔62にし
てある。
【0048】弾性体60の軸心孔60A をファイバ素線11に
嵌通させ、大径孔62をファイバ心線12に外嵌し、大径孔
62の段端面を二次被覆12A の端面に密接させ、例えばエ
ポキシ系の接着剤5で段端面とファイバ心線12の端面と
を接着し、さらに大径孔62の内周面とファイバ心線12の
外周面とを接着剤5で接着している。
【0049】弾性体60の小径部61を金属スリーブ21の軸
心孔21A に挿入し、小径部61の外周面と軸心孔21A の内
周面とを接着剤5で接着している。また、弾性体60の端
面から突出したファイバ素線11の端部をキャピラリ22の
微細孔22A に挿入し、ファイバ素線11の外周面と微細孔
22A の内周面とをエポキシ系の接着剤1で接着してい
る。
【0050】このように構成された光ファイバとフェル
ールとの接続構造は、図1に図示したものとほぼ同様の
作用効果を有する。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】環境温度が変化して光ファイバが低温にな
り二次被覆が収縮しても、ファイバ素線がフェルールの
開口の縁に接触することが防止され、ファイバ素線が折
損することがない。
【0053】また、光ファイバが低温になり二次被覆が
収縮しても、コアの屈折率の変化が抑制され、このこと
に伴い伝送損失の増加が抑制される。ファイバ心線に弾
性体を外嵌する構成の接続構造は、フェルールから引き
出されるファイバ素線部分が二次被覆と弾性体とで二重
に保護され補強されているので、環境温度の変化の有無
に関係なく、光ファイバを曲げる方向に力が付与されて
も、ファイバ素線が折損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の図である。
【図2】第2の実施の形態の図である。
【図3】第3の実施の形態の図である。
【図4】第4の実施の形態の図である。
【図5】従来例の図である。
【図6】従来例の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1,5 接着剤 10 光ファイバ 11 ファイバ素線 12 ファイバ心線 12A 二次被覆 20 フェルール 21 金属スリーブ 22 キャピラリ 21A,30A,40A,60A 軸心孔 22A 微細孔 30,40,60 弾性体 50 金属チューブ 52 はんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯野 秀樹 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番 地 富士通北海道ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−87807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの二次被覆を剥離し裸出させ
    たファイバ素線の端末部分を、フェルールの微細孔に挿
    入し接着剤で接着する光ファイバとフェルールとの接続
    構造において、 該ファイバ素線の外径よりも大きい軸心孔を有する円筒
    形で、該ファイバ素線を該軸心孔に嵌通することで該フ
    ァイバ素線の端末部と該二次被覆の剥離端面との間に介
    在し、端面を該二次被覆の端面に密接した状態で該二次
    被覆に固着する、弾性係数が該二次被覆の弾性係数より
    小さい弾性体を備え、 該弾性体は、該二次被覆とは反対側の端部が該フェルー
    ルの軸心孔に挿入され、外周面が接着剤を介して該軸心
    孔の内周面に接着されるものであることを特徴とする光
    ファイバとフェルールとの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性体と前記二次被覆とを固着する
    手段が、 接着剤であることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バとフェルールとの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性体と前記二次被覆とを固着する
    手段が、 該弾性体の外周面及び該二次被覆の外周面に形成された
    金属膜と、該金属膜部分に跨嵌する金属チューブとを有
    し、該金属膜と該金属チューブとがはんだ付けされたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバと
    フェルールとの接続構造。
  4. 【請求項4】 光ファイバの二次被覆を有する状態をフ
    ァイバ心線とし、光ファイバの二次被覆を剥離し裸出さ
    せた状態をファイバ素線とし、該ファイバ素線の端末部
    分を、フェルールの微細孔に挿入し接着剤で接着する光
    ファイバとフェルールとの接続構造において、 ファイバ心線の外径よりも大きい内径寸法の軸心孔を有
    する円筒形で、該ファイバ心線に外嵌して一方の端部の
    大径孔を該フェルールに外嵌して固着し、該軸心孔の
    大径孔とは反対側の端部を該ファイバ心線の二次被覆に
    固着する、弾性係数が該二次被覆の弾性係数より小さい
    弾性体を備え、 該ファイバ心線が、該フェルールの軸心孔に遊挿された
    ことを特徴とする光ファイバとフェルールとの接続構
    造。
  5. 【請求項5】 光ファイバの二次被覆を有する状態をフ
    ァイバ心線とし、光ファイバの二次被覆を剥離し裸出さ
    せた状態をファイバ素線とし、該ファイバ素線の端末部
    分を、フェルールの微細孔に挿入し接着剤で接着する光
    ファイバとフェルールとの接続構造において、 ファイバ線の外径よりも大きい内径寸法の軸心孔を有
    するほぼ円筒形で、該軸心孔にてファイバ素線に外嵌し
    て一方の端部の小径部を該フェルールの軸心孔に挿入し
    て該フェルールに固着し、他方の端部の大径孔を該ファ
    イバ心線に外嵌して固着する弾性体を備えたことを特徴
    とする光ファイバとフェルールとの接続構造。
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