JP3402003B2 - 乗り物用乗員保護装置 - Google Patents

乗り物用乗員保護装置

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JP3402003B2
JP3402003B2 JP18176695A JP18176695A JP3402003B2 JP 3402003 B2 JP3402003 B2 JP 3402003B2 JP 18176695 A JP18176695 A JP 18176695A JP 18176695 A JP18176695 A JP 18176695A JP 3402003 B2 JP3402003 B2 JP 3402003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物用乗員保護
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗り物用乗員保護装置としては、例えば
図5(実開昭62−61756号公報参照)に示すよう
に、乗り物の衝突時に、衝突センサ1の信号により高圧
ガスを噴出させるガス発生器3がインストルメントパネ
ル5内のステアリングメンバ7に支持され、常時は折り
畳まれ状態で前記インストルメントパネル5の上側且つ
後方をなす位置に形成された開口部9内に収納され且つ
前記ガス発生器3の供給する高圧ガスで該開口部9に案
内されて、前記インストルメントパネル5の外に膨張可
能なバッグ本体11が、前記ガス発生器3に直結してい
る。
【0003】該バッグ本体11は、膨張することによっ
て、前記インストルメントパネル5の直後である座席1
3に着座した乗員15の上半身17を拘束可能としてな
る。
【0004】そして、ガス発生器3の供給する高圧ガス
により、バッグ本体11は、座席13に着座する乗員1
5の上半身17を拘束可能なまで膨脹することで、シー
トベルト19に拘束された乗員15の上半身17を確実
に確実に拘束している。
【0005】また、エンジン21及び該エンジン21を
支持した車体部材23が衝突によって後方に移動された
ことによるダッシュパネル25変形による乗員15の下
肢27への衝撃が加わらないように、該ダッシュパネル
25の板厚を厚く形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記従来
の乗り物用乗員保護装置では、前記ダッシュパネル25
の板厚が、エンジン21及び該エンジン21を支持した
車体部材23の後方移動を阻止するだけの板厚であるた
め、重量が嵩み、車両総重量を重たいものにしている。
このため、車両燃費が多く必要になり、改善が望まれて
いる。
【0007】そこで、本発明は、以上のような点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、車両総重
量の軽量化を図り、燃費を向上した乗り物用乗員保護装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、乗り物の衝突時に、衝突を検
知した衝突センサの信号によりガス発生器から高圧ガス
が供給され且つ常時は折り畳まれた状態で収納されたバ
ッグ本体を前記ガス発生器の供給する高圧ガスで膨張さ
せるように構成された乗り物用乗員保護装置において、
前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直後に着
座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、インストルメン
トパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口部
に案内されて膨張可能なるように構成されてなり、前記
バッグ本体は、前記乗員の下肢のすね部に向けて膨張可
能なる第1本体と、該第1本体の乗り物の下部側に配さ
れて該第1本体の膨張後に前記乗員の下肢のくるぶし部
に向けて膨張可能な第2本体と、該第2本体の乗り物の
下部側に配されて該第2本体の膨張後に前記乗員の下肢
の足先部に向けて膨張可能な第3本体とよりなり、前記
第1本体でもって前記乗員の下肢のすね部を拘束可能と
し、第2本体でもって前記乗員の下肢のくるぶし部を拘
束可能とし、第3本体でもって前記乗員の下肢の足先部
を拘束可能としてなることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、乗り物の衝突時に、衝
突を検知した衝突センサの信号によりガス発生器から高
圧ガスが供給され且つ常時は折り畳まれた状態で収納さ
れたバッグ本体を前記ガス発生器の供給する高圧ガスで
膨張させるように構成された乗り物用乗員保護装置にお
いて、前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直
後に着座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、インスト
ルメントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された
開口部に案内されて膨張可能なるように構成されてな
り、前記バッグ本体は、前記乗員の下肢のすね部及びく
るぶし部並びに足先部に向けて膨張可能なり、前記バッ
グ本体は、前記乗員の下肢のすね部に向けて膨張可能な
る第1本体と、該第1本体の乗り物の下部側に配されて
該第1本体の膨張後に前記乗員の下肢のくるぶし部に向
けて膨張可能な第2本体と、該第2本体の乗り物の下部
側に配されて該第2本体の膨張後に前記乗員の下肢の足
先部に向けて膨張可能な第3本体とよりなり、前記第1
本体でもって前記乗員の下肢のすね部を拘束可能とし、
第2本体でもって前記乗員の下肢のくるぶし部を拘束可
能とし、第3本体でもって前記乗員の下肢の足先部を拘
束可能としてなることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の乗り物用乗員保護装置であって、前記第1本体
と第2本体、前記第2本体と第3本体とは、第1,第2
貫通穴を介し連通されてなることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
何れか1項に記載の乗り物用乗員保護装置であって、
前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直後に着
座する乗員の上半身を拘束可能なるよう、インストルメ
ントパネルの上側且つ後方をなす位置に形成された第1
開口部に案内されて膨張可能なるように構成されてなる
第1バッグ本体と、前記インストルメントパネルの直後
に着座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、前記インス
トルメントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成され
た第2開口部に案内されて膨張可能なるように構成され
てなる第2バッグ本体とよりなることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項4に記載の乗り
物用乗員保護装置であって、前記衝突センサは、バッグ
本体に高圧ガスを供給するガス発生器に信号を供給する
と共に、遅延回路を介在して第2バッグ本体に高圧ガス
を供給するガス発生器に信号を供給するようにしてなる
ことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項4に記載の乗り
物用乗員保護装置であって、前記衝突センサは、第1バ
ッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生器及び第2バッ
グ本体に高圧ガスを供給するガス発生器夫々に信号を同
時に供給するようにしてなることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【作用】 上記手段の請求項1の発明によれば、乗り物の
衝突時に、衝突を検知した衝突センサの信号により、ガ
ス発生器から高圧ガスが供給されることで、常時は折り
畳まれた状態で収納されたバッグ本体が、インストルメ
ントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口
部に案内されて膨張することで、前記インストルメント
パネルの直後に着座する乗員の下肢を拘束して安全を保
つことができ、この手段は、軽量であるので、燃費低下
などの不具合が生じにくい。また、先ず、前記バッグ本
体の第1本体によって前記乗員の下肢のすね部を拘束
し、次に、前記バッグ本体の第2本体によって前記乗員
の下肢のくるぶし部を拘束し、次に、前記バッグ本体の
第3本体によって前記乗員の下肢の足先部を拘束する、
というように順次前記乗員の下肢の拘束が確実に可能で
ある。
【0016】請求項2の発明によれば、乗り物の衝突時
に、衝突を検知した衝突センサの信号により、ガス発生
器から高圧ガスが供給されることで、常時は折り畳まれ
た状態で収納されたバッグ本体が、インストルメントパ
ネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口部に案
内されて膨張することで、前記インストルメントパネル
の直後に着座する乗員の下肢を拘束して安全を保つこと
ができ、この手段は、軽量であるので、燃費低下などの
不具合が生じにくい。また、前記バッグ本体によって、
前記乗員の下肢のすね部及びくるぶし部並びに足先部を
確実に拘束できる。また、先ず、前記バッグ本体の第1
本体によって前記乗員の下肢のすね部を拘束し、次に、
前記バッグ本体の第2本体によって前記乗員の下肢のく
るぶし部を拘束し、次に、前記バッグ本体の第3本体に
よって前記乗員の下肢の足先部を拘束する、というよう
に順次前記乗員の下肢の拘束が確実に可能である。
【0017】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2何れか記載の発明の作用に加え、バッグ本体が前
記第1本体と第2本体、前記第2本体と第3本体とを第
1,第2貫通穴を介して連通することで、ガス発生器か
ら高圧ガスが供給されれば、特別な装置がなくても順次
第1本体〜第3本体に行き渡ることになる。
【0018】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3何れか1項記載の発明の作用に加え、前記バッ
グ本体の第1バッグ本体が、前記インストルメントパネ
ルの上側且つ後方をなす位置に形成された第1開口部に
案内されて膨張されることで、前記インストルメントパ
ネルの直後に着座する乗員の上半身を拘束することが可
能であり、前記バッグ本体の第2バッグ本体が、前記イ
ンストルメントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成
された第2開口部に案内されて膨張されることで、前記
インストルメントパネルの直後に着座する乗員の下肢を
拘束することが可能である。
【0019】請求項5の発明によれば、請求項4に記載
の発明の作用に加え、前記衝突センサが、第1バッグ本
体に高圧ガスを供給するガス発生器に衝突信号を供給し
た後に、第2バッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生
器に衝突信号を供給するので、乗員が座席に正規に着座
していない場合でも、確実な拘束が可能である。
【0020】請求項6の発明によれば、請求項4に記載
の発明の作用に加え、前記衝突センサが、第1バッグ本
体に高圧ガスを供給するガス発生器に衝突信号を供給し
た後に、第2バッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生
器に衝突信号を供給するので、乗員が座席に正規に着座
していない場合でも、確実な拘束が可能である。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。
【0023】図1乃至図4は、本発明一実施形態に係る
乗り物乗員保護装置を示している。図5に示す部材と同
一部材は同一符号を付して説明する。
【0024】図1は双方のバッグ本体が膨張した状態を
示す側面図である。図2は図1の乗り物用乗員保護装置
の拡大図である。図3はバッグ本体の膨張展開時の拡大
説明図である。図4は乗り物用乗員保護装置の回路図で
ある。
【0025】この実施形態では、前記乗り物用乗員保護
装置は、ガス発生器としての第1ガス発生器3と、同じ
くガス発生器としての第2ガス発生器31とを有する。
【0026】前記第1ガス発生器3は、乗り物の衝突時
に、衝突センサ1の信号により高圧ガスをバッグ本体と
しての第1バッグ本体11内の噴出させる機能を有し、
インストルメントパネル5内のステアリングメンバ7
第1ブラケット4を介して支持される。
【0027】前記第2ガス発生器31は、乗り物の衝突
時に、衝突センサ1の信号により高圧ガスをバッグ本体
としての第2バッグ本体35内に噴出させる機能を有
し、前記インストルメントパネル5内のステアリングメ
ンバ7に第2ブラケット33を介して支持される。
【0028】前記第1バッグ本体11は、常時は折り畳
まれ状態で前記インストルメントパネル5の上側且つ後
方をなす位置に形成された開口部9内に収納されてい
る。
【0029】そして、前記第1バッグ本体11は、前記
第1ガス発生器3の供給する高圧ガスで該開口部9に案
内されて、前記インストルメントパネル5の外に膨脹可
能で、該膨脹したときに、前記インストルメントパネル
5の直後に着座し且つシートベルト19に拘束された乗
員15の上半身17を確実に拘束することができる。
【0030】前記第2バッグ本体35は、常時は折り畳
まれ状態で前記インストルメントパネル5の下側且つ後
方をなす位置に形成された開口部37内に収納されてい
る。
【0031】そして、前記第2バッグ本体35は、前記
第2ガス発生器31の供給する高圧ガスで該開口部37
に案内されて、前記インストルメントパネル5の外に膨
張可能で、該膨張したときに、前記インストルメントパ
ネル5の直後に着座し且つシートベルト19に拘束され
た乗員15の下肢27を確実に拘束することができる。
【0032】特に、前記バッグ本体35は、前記乗員1
5の下肢27のすね部39及びくるぶし部43並びに足
先部47に向けて膨張可能に配置されてなる。
【0033】また、前記バッグ本体35は、前記乗員1
5の下肢27のすね部39に向けて膨張可能なる第1本
体41と、該第1本体41の乗り物の下部側に配されて
該第1本体41の膨張側に前記乗員15の下肢27のく
るぶし部43に向けて膨張可能な第2本体45と、該第
2本体45の乗り物の下部側に配されて該第2本体45
の膨張後に前記乗員15の下肢27の足先部47に向け
て膨張可能な第3本体49とよりなり、前記第1本体4
1でもって前記乗員15の下肢27のすね部39を拘束
可能とし、第2本体45でもって前記乗員15の下肢2
7のくるぶし部43を拘束可能とし、第3本体49でも
って前記乗員15の下肢27の足先部47を拘束可能と
してなる。
【0034】また、前記第1本体41と第2本体45、
前記第2本体45と第3本体49とは、第1,第2貫通
穴51,53を介して連通されてなる。
【0035】前記衝突センサー1は、図4に示すよう
に、第1バッグ本体11に高圧ガスを供給する第1ガス
発生器3に信号を供給すると共に、遅延回路55を介在
して第2バッグ本体35に高圧ガスを供給する第2ガス
発生器31に信号を供給するようにしてなる。符号57
はバッテリ、59はイグニッションスイッチ、61はコ
ンデンサ、63はアース、65はセーフティングセンサ
である。
【0036】前記実施形態の遅延回路55を介在しない
で、前記第1バッグ本体11に高圧ガスを供給する第1
ガス発生器3及び第2バッグ本体35に高圧ガスを供給
する第2ガス発生器31夫々に信号を同時に供給するよ
うにしても良い。
【0037】従って、本実施形態によれば、乗り物の衝
突時に、衝突を検知した衝突センサー1の衝突信号によ
り、第2ガス発生器31から高圧ガスが供給されること
で、常時は折り畳まれた状態で収納された第2バッグ本
体35が、インストルメントパネル5の下側且つ後方を
なす位置に形成された開口部37に案内されて膨張する
ことで、前記インストルメントパネル5の直後に着座す
る乗員15の下肢27を拘束して安全を保つことがで
き、この手段は軽量であるので、燃費低下などの不具合
が生じにくい。
【0038】また、前記第2バッグ本体35によって、
前記乗員15の下肢27のすね部39及びくるぶし部4
3並びに足先部47を確実に拘束できる。
【0039】また、前記第2バッグ本体35の膨脹順序
は、図3に示すように、先ず、前記第2バッグ本体35
の第1本体41によって前記乗員15の下肢27のすね
部39を拘束し、次に、前記第2バッグ本体35の第2
本体45によって前記乗員15の下肢27のくるぶし部
43を拘束し、次に、前記第2バッグ本体35の第3本
体49によって前記乗員15の下肢27の足先部47を
拘束する、というように順次前記乗員の15の下肢27
の拘束が確実に可能である。
【0040】また、第2バッグ本体35が前記第1本体
41と第2本体45、前記第2本体45と第3本体49
とを第1,第2貫通穴51,53を介して連通すること
で、第2ガス発生器31から高圧ガスが供給されれば、
特別な装置がなくても順次第1本体〜第3本体41,4
5,49に行き渡ることになる。
【0041】また、前記第1バッグ本体11が、前記イ
ンストルメントパネル5の上側且つ後方をなす位置に形
成された第1開口部9に案内されて膨張されることで、
前記インストルメントパネル5の直後に着座する乗員1
5の上半身17を拘束することが可能であり、前記第2
バッグ本体35が、前記インストルメントパネル5の下
側且つ後方をなす位置に形成された第2開口部37に案
内されて膨張されることで、前記インストルメントパネ
ル5の直後に着座する乗員15の下肢27を拘束するこ
とが可能である。
【0042】また、前記衝突センサー1が、第1バッグ
本体11及び第2バッグ本体35に共用されていること
で、原価低減が図れる。また、同時に衝突信号を双方の
ガス発生器3,31供給することで、乗員15の上半身
17及び下半身27を同時に拘束できるので、素早い拘
束が可能である。
【0043】図4に示すように、前記衝突センサー1
が、第1バッグ本体11に高圧ガスを供給する第1ガス
発生器3に衝突信号を供給した後に、第2バッグ本体3
5に高圧ガスを供給する第2ガス発生器31に衝突信号
を供給した場合には、乗員15が座席13に正規に着座
していない場合でも、確実な拘束が可能である。
【0044】以上の説明により明らかなように、車両総
重量の軽量化を図り、燃費を向上した乗り物用乗員保護
装置を提供することにある。
【0045】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明によれば、乗り物の衝突時に、衝突を検知した
衝突センサの信号により、ガス発生器から高圧ガスが供
給されることで、常時は折り畳まれた状態で収納された
バッグ本体が、インストルメントパネルの下側且つ後方
をなす位置に形成された開口部に案内されて膨張するこ
とで、前記インストルメントパネルの直後に着座する乗
員の下肢を拘束して安全を保つことができ、この手段
は、軽量であるので、燃費低下などの不具合が生じにく
い。また、先ず、前記バッグ本体の第1本体によって前
記乗員の下肢のすね部を拘束し、次に、前記バッグ本体
の第2本体によって前記乗員の下肢のくるぶし部を拘束
し、次に、前記バッグ本体の第3本体によって前記乗員
の下肢の足先部を拘束する、というように順次前記乗員
の下肢の拘束が確実に可能である。
【0046】請求項2の発明によれば、乗り物の衝突時
に、衝突を検知した衝突センサの信号により、ガス発生
器から高圧ガスが供給されることで、常時は折り畳まれ
た状態で収納されたバッグ本体が、インストルメントパ
ネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口部に案
内されて膨張することで、前記インストルメントパネル
の直後に着座する乗員の下肢を拘束して安全を保つこと
ができ、この手段は、軽量であるので、燃費低下などの
不具合が生じにくい。また、前記バッグ本体によって、
前記乗員の下肢のすね部及びくるぶし部並びに足先部を
確実に拘束できる。また、先ず、前記バッグ本体の第1
本体によって前記乗員の下肢のすね部を拘束し、次に、
前記バッグ本体の第2本体によって前記乗員の下肢のく
るぶし部を拘束し、次に、前記バッグ本体の第3本体に
よって前記乗員の下肢の足先部を拘束する、というよう
に順次前記乗員の下肢の拘束が確実に可能である。
【0047】請求項3の発明によれば、バッグ本体が前
記第1本体と第2本体、前記第2本体と第3本体とを第
1,第2貫通穴を介して連通することで、ガス発生器か
ら高圧ガスが供給されれば、特別な装置がなくても順次
第1本体〜第3本体に行き渡ることになる。
【0048】請求項4の発明によれば、前記バッグ本体
の第1バッグ本体が、前記インストルメントパネルの上
側且つ後方をなす位置に形成された第1開口部に案内さ
れて膨張されることで、前記インストルメントパネルの
直後に着座する乗員の上半身を拘束することが可能であ
り、前記バッグ本体の第2バッグ本体が、前記インスト
ルメントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された
第2開口部に案内されて膨張されることで、前記インス
トルメントパネルの直後に着座する乗員の下肢を拘束す
ることが可能である。
【0049】請求項5の発明によれば、前記衝突センサ
が、第1バッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生器に
衝突信号を供給した後に、第2バッグ本体に高圧ガスを
供給するガス発生器に衝突信号を供給するので、乗員が
座席に正規に着座していない場合でも、確実な拘束が可
能である。
【0050】請求項6の発明によれば、前記衝突センサ
が、第1バッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生器に
衝突信号を供給した後に、第2バッグ本体に高圧ガスを
供給するガス発生器に衝突信号を供給するので、乗員が
座席に正規に着座していない場合でも、確実な拘束が可
能である。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態にかかる双方のバッグ
本体が膨張した状態を示す側面図である。
【図2】図1の乗り物用乗員保護装置の拡大図である。
【図3】図1のバッグ本体の膨張展開時の拡大説明図で
ある。
【図4】図1の乗り物用乗員保護装置の回路図である。
【図5】従来例の図1相当図である。
【符号の説明】
1 衝突センサ 3 ガス発生器(第1ガス発生器) 4 第1ブラケット 5 インストルメントパネル 7 ステアリングシャフト 9 開口部 11 バッグ本体(第1バッグ本体) 13 座席 15 乗員 17 乗員の上半身 19 シートベルト 21 エンジン 23 エンジンを支持した車体部材 25 ダッシュパネル 27 乗員の下肢 31 ガス発生器(第2ガス発生器) 33 第2ブラケット 35 バッグ本体(第2バッグ本体) 37 開口部 39 乗員の下肢のすね部 41 バッグ本体の第1本体 43 乗員の下肢のくるぶし部 45 バッグ本体の第2本体 47 乗員の下肢の足先部 49 バッグ本体第3本体 51 第1貫通穴 53 第2貫通穴 55 遅延回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗り物の衝突時に、衝突を検知した衝突
    センサの信号によりガス発生器から高圧ガスが供給され
    且つ常時は折り畳まれた状態で収納されたバッグ本体を
    前記ガス発生器の供給する高圧ガスで膨張させるように
    構成された乗り物用乗員保護装置において、 前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直後に着
    座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、インストルメン
    トパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口部
    に案内されて膨張可能なるように構成されてなり、 前記バッグ本体は、前記乗員の下肢のすね部に向けて膨
    張可能なる第1本体と、該第1本体の乗り物の下部側に
    配されて該第1本体の膨張後に前記乗員の下肢のくるぶ
    し部に向けて膨張可能な第2本体と、該第2本体の乗り
    物の下部側に配されて該第2本体の膨張後に前記乗員の
    下肢の足先部に向けて膨張可能な第3本体とよりなり、
    前記第1本体でもって前記乗員の下肢のすね部を拘束可
    能とし、第2本体でもって前記乗員の下肢のくるぶし部
    を拘束可能とし、第3本体でもって前記乗員の下肢の足
    先部を拘束可能としてな ることを特徴とする乗り物用乗
    員保護装置。
  2. 【請求項2】 乗り物の衝突時に、衝突を検知した衝突
    センサの信号によりガス発生器から高圧ガスが供給され
    且つ常時は折り畳まれた状態で収納されたバッグ本体を
    前記ガス発生器の供給する高圧ガスで膨張させるように
    構成された乗り物用乗員保護装置において、 前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直後に着
    座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、インストルメン
    トパネルの下側且つ後方をなす位置に形成された開口部
    に案内されて膨張可能なるように構成されてなり、 前記バッグ本体は、前記乗員の下肢のすね部及びくるぶ
    し部並びに足先部に向けて膨張可能なり、 前記バッグ本体は、前記乗員の下肢のすね部に向けて膨
    張可能なる第1本体と、該第1本体の乗り物の下部側に
    配されて該第1本体の膨張後に前記乗員の下肢のくるぶ
    し部に向けて膨張可能な第2本体と、該第2本体の乗り
    物の下部側に配されて該第2本体の膨張後に前記乗員の
    下肢の足先部に向けて膨張可能な第3本 体とよりなり、
    前記第1本体でもって前記乗員の下肢のすね部を拘束可
    能とし、第2本体でもって前記乗員の下肢のくるぶし部
    を拘束可能とし、第3本体でもって前記乗員の下肢の足
    先部を拘束可能としてな ることを特徴とする乗り物用乗
    員保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の乗り物用
    乗員保護装置であって、前記第1本体と第2本体、前記第2本体と第3本体と
    は、第1,第2貫通穴を介し連通されてなる ことを特徴
    とする乗り物用乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れか1項に
    載の乗り物用乗員保護装置であって、前記バッグ本体は、インストルメントパネルの直後に着
    座する乗員の上半身を拘束可能なるよう、インストルメ
    ントパネルの上側且つ後方をなす位置に形成された第1
    開口部に案内されて膨張可能なるように構成されてなる
    第1バッグ本体と、前記インストルメントパネルの直後
    に着座する乗員の下肢を拘束可能なるよう、前記インス
    トルメントパネルの下側且つ後方をなす位置に形成され
    た第2開口部に案内されて膨張可能なるように構成され
    てなる第2バッグ本体とよりなる ことを特徴とする乗り
    物用乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の乗り物用乗員保護装置
    であって、前記衝突センサーは、バッグ本体に高圧ガスを供給する
    ガス発生器に信号を供給すると共に、遅延回路を介在し
    て第2バッグ本体に高圧ガスを供給するガス発生器に信
    号を供給するようにしてなる ことを特徴とする乗り物用
    乗員保護装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の乗り物用乗員保護装置
    であって、前記衝突センサーは、第1バッグ本体に高圧ガスを供給
    するガス発生器及び第2バッグ本体に高圧ガスを供給す
    るガス発生器夫々に信号を同時に供給するようにしてな
    ことを特徴とする乗り物用乗員保護装置。
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