JP3401744B2 - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

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JP3401744B2 JP31330097A JP31330097A JP3401744B2 JP 3401744 B2 JP3401744 B2 JP 3401744B2 JP 31330097 A JP31330097 A JP 31330097A JP 31330097 A JP31330097 A JP 31330097A JP 3401744 B2 JP3401744 B2 JP 3401744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、負荷を駆動するために負荷駆動回路が生成す
る負荷電流の状態を検出する過電流保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、過電流保護機能を有する従来の
インテリジェントパワーモジュールを説明するための回
路図である。
【0003】従来この種の過電流保護機能を有する従来
のインテリジェントパワーモジュールとしては、例え
ば、特願平8−149623号公報(発明の名称:イン
テリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置、出
願日:1996年6月11日、出願人:矢崎総業株式会
社)に開示されたようなものがある(図5参照)。
【0004】すなわち、図5に示すインテリジェントパ
ワースイッチAは、負荷7に電流を供給する制御を行う
手段であって、短時間でもその電流が流れた場合には半
導体スイッチ1が破損するおそれのある大電流に対応し
た第1の閾値Th0をコンパレータ4に持たせ、第1の
閾値Th0よりも低い第2の閾値Th1をデータ格納手段
2に格納し、電流検出手段5が検出する検出電流値が第
1の閾値Th0以上になったとき、または制御手段3に
よって第2の閾値Th1以上の電流が一定時間t0以上継
続して流れたと判断された場合に半導体スイッチ1をO
FF制御する過電流保護機能を有していた。
【0005】このような過電流保護機能を設けることに
依り、突入電流によって不必要に半導体スイッチ1をO
FF制御することなく、かつ半導体スイッチ1を十分に
保護することができるようになるといった効果が記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインテリジェントパワースイッチAでは、電
流検出手段5は電流値零から第1の閾値Th0までの電
流範囲で電流の検出を行っていたため、検出電流値の高
精度化を図ることが難しいという技術的課題があった。
【0007】この結果、電流検出手段5が検出する検出
電流値が第1の閾値Th0以上になったか否かのコンパ
レータ4による閾値判定精度、または第2の閾値Th1
以上の電流が一定時間t0以上継続して流れたか否かの
継続時間判定精度の高精度化を図ることが難しいという
技術的課題があった。
【0008】則ち、半導体スイッチ1を高い閾値判定精
度または高い継続時間判定精度を以て精度良くOFF制
御すること(則ち、過電流保護機能の高精度化を図るこ
と)が難しく、その結果、突入電流によって不必要に半
導体スイッチ1をOFF制御することなく、かつ半導体
スイッチ1を十分に保護することを高精度で実現するこ
とが難しいという技術的課題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、特に、負荷を駆動するため
に負荷駆動回路が生成する負荷電流の状態を検出する過
電流保護装置において、負荷駆動回路が生成する負荷電
流を検出して負荷電流情報を出力する過電流検出部と過
電流検出部が生成する負荷電流情報を所定のダイナミッ
クレンジ以内で電流電圧変換して負荷電流電圧変換情報
を出力する電流電圧変換部を有する過電流変換手段と、
負荷駆動回路が負荷電流を継続的に生成可能な時間と負
荷電流との関係である電流時間積情報を保持すると共
に、電流時間積情報に基づいて負荷電流を負荷継続時間
だけ継続する制御を負荷駆動回路に対して実行する電流
・時間積制御を実行する制御手段と、負荷駆動回路が定
常的に出力可能な定常許容電流範囲内に負荷電流が存在
するか否かを判定し、定常許容電流範囲以外に負荷電流
が検知された際に定常許容電流範囲以外の負荷電流の供
給状態を過電流状態を判断して過電流状態の発生を知ら
せるワーニング信号を出力する第1種過電流保護手段
と、負荷駆動回路が瞬時的に出力可能な瞬時許容電流範
囲内に負荷電流が存在するか否かを判定し、瞬時許容電
流範囲以外に負荷電流が検知された際に瞬時許容電流範
囲以外の負荷電流の供給状態を過電流状態を判断して過
電流状態発生を報知すると共に、瞬時許容電流範囲外の
負荷電流の供給の遮断を促すための負荷電流遮断信号を
出力する第2種過電流保護手段とを有する過電流保護装
置に依り、負荷駆動回路が生成する負荷電流を高精度で
検出して負荷電流情報を生成でき、この電流時間積情報
に基づいて高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回路に
対して実行でき、ワーニング信号発生時の負荷電流に対
する高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回路に実行で
き、負荷電流電圧変換情報を受け取った際に負荷電流に
対する高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回路に実行
できる結果、過電流保護機能の高精度化を図ることがで
きるようにすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、負荷30を駆動するために負荷駆動回路22が生成
する負荷電流22aの状態を検出して負荷電流情報を出
力する過電流検出部12Aと、前記過電流検出部12A
が出力する前記負荷電流情報12aを電流電圧変換して
負荷電流電圧変換情報12bを出力する電流電圧変換部
12Bを有する過電流変換手段12と、負荷電流を継続
的に生成可能な時間と前記負荷電流との積で表される電
流時間積関係に基づく電流時間積情報32aを保持し、
前記電流電圧変換部12Bが出力する前記負荷電流電圧
変換情報12bを前記負荷電流として用い、前記電流時
間積情報32aに基づいて前記負荷駆動回路22が前記
負荷電流を継続的に生成可能な時間である負荷継続時間
を求め、該求めた負荷継続時間だけ継続する電流・時間
制御を前記負荷駆動回路に対して実行する制御手段32
とを有し、前記電流電圧変換部は、前記電流時間積情報
32aに基づいて前記電流・時間制御を実行する前記負
荷電流22aを所定のダイナミックレンジで前記負荷電
流電圧変換情報12bに変換するように構成されてい
る、ことを特徴とする過電流保護装置40である。
【0011】請求項1に記載の発明に依れば、電流時間
積情報32aに基づいて電流・時間制御を実行するため
の負荷電流情報12aを所定のダイナミックレンジで電
流電圧変換して負荷電流電圧変換情報12bを生成する
ことが可能となる結果、負荷駆動回路22が生成する負
荷電流22aを高精度で検出して負荷電流情報12aを
生成できるようになるといった効果を奏する。
【0012】その結果、制御手段32が、継続可能な時
間と負荷電流22aとの関係で規定される電流時間積情
報32aと高精度で検出した負荷電流22aを対比して
負荷駆動回路22が負荷電流22aを継続的に流せる時
間である負荷継続時間を高精度で求めることができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0013】また、この様に高精度で検出した負荷継続
時間及び電流時間積情報32aに基づいて、制御手段3
2が高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回路22に対
して実行できるようになるといった効果を奏する。
【0014】更に、この様に高精度で検出した負荷継続
時間及び負荷電流電圧変換情報12bを受け取った際
に、制御手段32が、負荷電流22aに対する高精度の
電流・時間積制御を負荷駆動回路22に対して実行でき
る結果、過電流保護機能の高精度化を図ることができる
ようになるといった効果を奏する。
【0015】具体的には、制御手段32が負荷電流情報
12aをディジタルデータとして自己の内部に取り込む
場合、負荷電流電圧変換情報12b及び負荷電流情報1
2aの精度の最適化に依り、自己の接地電位−電源電位
間の電圧以内で負荷電流情報12aをA/D変換してデ
ィジタルデータに変換できるようになる結果、最適なA
/D変換精度で高精度の負荷電流情報12aを得ること
ができるようになり、この高精度で最適化された負荷電
流情報12aを用いて電流・時間積制御を最適な高精度
でディジタル処理できるようになる(則ち、電流・時間
積制御の精度の最適化が可能になる)といった効果を奏
する。
【0016】その結果、制御手段32が、継続可能な時
間と負荷電流22aとの積関係で規定される電流時間積
情報32aと最適な高精度で検出した負荷電流22aを
対比して、負荷駆動回路22が負荷電流22aを継続的
に生成可能な時間である負荷継続時間を最適な高精度で
求めることができるようになるといった効果を奏する。
【0017】また、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び電流時間積情報32aに基づいて、制御
手段32が高精度で最適化された段階的電流・時間積制
御を負荷駆動回路22に実行できるようになるといった
効果を奏する。
【0018】更に、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び負荷電流電圧変換情報12bを受け取っ
た際に、制御手段32が、負荷電流22aに対する高精
度で最適化された段階的電流・時間積制御を負荷駆動回
路22に対して実行できる結果、過電流保護機能の精度
の最適化を図ることができるようになるといった効果を
奏する。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記過電流検出
部12Aが検出して出力する前記負荷電流情報により、
前記負荷電流22aが前記負荷駆動回路22が定常的に
出力可能な定常許容電流以下であるか否かを判定し、前
記負荷電流22aが当該定常許容電流以下でない際に当
該負荷電流22aの供給状態を過電流状態を判断して当
該過電流状態の発生を知らせるワーニング信号142a
を出力する第1種過電流保護手段14を有し、前記制御
手段は、前記第1種過電流保護手段が出力する前記ワー
ニング信号を受け取った際に、当該ワーニング信号発生
時の前記負荷電流に対して前記電流・時間積制御を実行
するように構成されている、ことを特徴とする請求項1
記載の過電流保護装置40である。
【0020】制御手段32は、過電流変換手段12を介
することなく直接的に第1種過電流保護手段14からワ
ーニング信号142aを受け取ることができるようにな
るといった効果を奏する。
【0021】この結果、制御手段32は、第1種過電流
保護手段14によるワーニング信号142a発生時の負
荷電流22aに対して最適な高精度の電流・時間積制御
を負荷駆動回路22に対して過電流変換手段12を介す
ることなく迅速に実行できるようになるといった効果を
奏する。
【0022】制御手段32が、ワーニングレファレンス
電位142bを定常電流上限値として用いて第1種過電
流保護手段14がワーニング信号142aを生成するこ
とに依り、定常電流上限値以上の負荷電流22aの発生
に対して最適な高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回
路22に対して実行できるようになるといった効果を奏
する。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
過電流保護装置において、前記負荷電流22aが前記負
荷駆動回路22が瞬時的に出力可能な瞬時許容電流以上
であるか否かを判定し、前記負荷電流22aが当該瞬時
許容電流以上である際に当該負荷電流22aの供給状態
を過電流状態を判断して当該過電流状態の発生を報知す
ると共に、当該瞬時許容電流以上の負荷電流22aの供
給の遮断を促すための負荷電流遮断信号を出力する第2
種過電流保護手段16とを有し、前記制御手段は、前記
負荷電流遮断信号を受け取った際に、前記負荷駆動回路
に対して前記負荷電流の遮断制御を実行するように構成
されている、ことを特徴とする過電流保護装置40であ
る。
【0024】第2種過電流保護手段16を設けることに
依り、瞬間的に流れても負荷駆動回路22に過電流状態
や重大な不具合をもたらすおそれのあるような過大負荷
電流22aが負荷駆動回路22に発生した場合であって
も、制御手段32を介することなく直接的かつ瞬間的に
この様な過大負荷電流22aを遮断することができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0025】この結果、過電流の即断機能を有する過電
流保護機能を実現することができるといった効果を奏す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を説明する。
【0027】図1は、本発明の過電流保護装置40の一
実施形態を説明するための回路図である。
【0028】本過電流保護装置40は、図1に示すよう
に、定電圧生成手段42と過電流変換手段12と第1種
過電流保護手段14と第2種過電流保護手段16と制御
手段32を基本構成として有している。
【0029】本実施形態では、負荷駆動回路22とし
て、電源電圧VB−接地電位間にドレイン−ソースが接
続され、ゲートがゲート制御手段20に依って制御可能
なパワーMOSFET22(具体的には、後述するパワ
ーMOSFET)を用いることが望ましい。
【0030】定電圧生成手段42は、所定のダイナミッ
クレンジとして用いられる接地電位−電源電位Vcc間の
電圧を生成すると同時に、電源電位Vccを制御手段32
及び電流電圧変換部12Bに供給する機能を有する点に
特徴がある。本実施形態では、電源電位Vccを直流電圧
+5V(則ち、+5Vdc)に設定している。
【0031】このような機能を有する定電圧生成手段4
2を設けることに依り、定電圧生成手段42を用いて接
地電位−電源電位Vcc間の電圧を温度変化、負荷変動、
ノイズ等の外乱に対して高精度に安定化を図ることに依
り、負荷電流電圧変換情報12bの精度の最適化、負荷
電流情報12aの精度の最適化、電流・時間積制御の精
度の最適化、過電流保護機能の精度の最適化が可能にな
るといった効果を奏する。
【0032】過電流変換手段12は、図1に示すよう
に、過電流検出部12Aと電流電圧変換部12Bを基本
構成として有している。
【0033】具体的な過電流変換手段12は、接地電位
−電源電位Vcc間に電源が接続され、出力がトランジス
タ122のベースに接続され(−)入力端子が抵抗素子
125を介して負荷電流検出抵抗素子124の一端に接
続され(+)入力端子が抵抗素子123を介して負荷電
流検出抵抗素子124の他端に接続されているオペアン
プ121、コレクタが抵抗素子123を介して負荷電流
検出抵抗素子124の他端に接続されベースがオペアン
プ121の出力に接続されエミッタが抵抗素子126に
接続されているnpnトランジスタ122、及びnpn
トランジスタ122のエミッタ−接地電位間に接続され
ている抵抗素子126によって実現することが望まし
い。
【0034】ここで、負荷電流検出抵抗素子124の一
端はパワーMOSFET22のドレイン/ソースに接続
され、他端は負荷30の負荷電流22a供給端子に接続
されている。
【0035】また負荷30は、負荷電流検出抵抗素子1
24を介してパワーMOSFET22のドレイン/ソー
スと接地電位間に接続されている。
【0036】このような構成を有するオペアンプ121
及びnpnトランジスタ122を用いた回路構成に依
り、抵抗素子123に流れる電流の値と抵抗素子126
に流れる電流の値を等しくすることができる。
【0037】また、パワーMOSFET22は、ドレイ
ン/ソースが負荷30の一端に接続され、ソース/ドレ
インが負荷30の他端に接続され、ゲートが後述するゲ
ート制御手段20に接続されている。
【0038】過電流検出部12Aは、パワーMOSFE
T22が生成する負荷電流22aを検出して負荷電流情
報12aを出力する機能を有する点に特徴がある。
【0039】電流電圧変換部12Bは、過電流検出部1
2Aが生成する負荷電流情報12aを所定のダイナミッ
クレンジで電流電圧変換して負荷電流電圧変換情報12
bを出力する機能を有する点に特徴がある。
【0040】また電流電圧変換部12Bは、制御手段3
2の接地電位−電源電位Vcc間の電圧を所定のダイナミ
ックレンジとして用い、過電流検出部12Aが生成する
負荷電流電圧変換情報12bを接地電位−電源電位Vcc
間の電圧以内で電流電圧変換して電流時間積情報32a
を生成する機能を有している。
【0041】具体的な電流電圧変換部12Bは、接地電
位−電源電位Vcc間に電源が接続され、出力が制御手段
32に接続され(−)入力端子がフィードバック抵抗素
子129を介して出力に接続され(+)入力端子が抵抗
素子120に接続されているオペアンプ128、オペア
ンプ128の(−)入力端子−接地電位間に接続されて
いる抵抗素子127によって実現することが望ましい。
【0042】このような機能を有する電流電圧変換部1
2Bを設けることに依り、負荷電流情報12aを制御手
段32の接地電位−電源電位Vcc間の電圧(則ち、+5
Vdc=ダイナミックレンジ)で電流電圧変換して電流
・時間積制御に対して最適な精度を有する高精度な負荷
電流電圧変換情報12bを過電流検出部12Aが生成す
ること(則ち、負荷電流電圧変換情報12bの精度の最
適化)が可能となる。
【0043】また、電流電圧変換部12Bが最適な高精
度で検出した電流時間積情報32aに基づいて、制御手
段32における電流・時間積制御が最適な高精度で実行
できるようになるといった効果を奏する。
【0044】以上説明したように、このような機能を有
する過電流変換手段12を設けることに依り、負荷電流
情報12aを所定のダイナミックレンジで電流電圧変換
して負荷電流電圧変換情報12bを生成することが可能
となる結果、パワーMOSFET22が生成する負荷電
流22aを高精度で検出して負荷電流情報12aを生成
できるようになるといった効果を奏する。
【0045】また、この様に高精度で検出した電流時間
積情報32aに基づいて高精度の電流・時間積制御をパ
ワーMOSFET22に実行できるようになるといった
効果を奏する。
【0046】更に、この様に高精度で検出した負荷電流
電圧変換情報12bを受け取った際に、負荷電流22a
に対して高精度の電流・時間積制御をパワーMOSFE
T22に実行できる結果、過電流保護機能の高精度化を
図ることができるようになるといった効果を奏する。
【0047】第1種過電流保護手段14は、パワーMO
SFET22が定常的に出力可能な定常許容電流を越え
る負荷電流22aが存在するか否かを判定し、定常許容
電流を越える負荷電流22aが検知された際に定常許容
電流を越える負荷電流22aの供給状態を過電流状態を
判断して過電流状態の発生を知らせるワーニング信号1
42aを出力する機能を有する点に特徴がある。
【0048】また第1種過電流保護手段14は、所定の
ワーニングレファレンス電位142bを定常電流上限値
として用い、ワーニングレファレンス電位142b以上
の負荷電流22aが検知された際にワーニング信号14
2aを出力するように構成されている。
【0049】これに依り、制御手段32が、ワーニング
レファレンス電位142bを定常電流上限値として用い
て第1種過電流保護手段14がワーニング信号142a
を生成することに依り、定常電流上限値以上の負荷電流
22aの発生に対して最適な高精度の電流・時間積制御
をパワーMOSFET22に対して実行できるようにな
るといった効果を奏する。
【0050】更に第1種過電流保護手段14は、負荷電
流22aに対応する負荷電流電圧変換情報12bが定常
許容電流以下に存在するか否かを判定し、定常許容電流
を越える負荷電流電圧変換情報12bが検知された際に
ワーニング信号142aを出力するように構成されてい
る。
【0051】ここで定常許容電流とは、一定時間以上継
続その電流が流れた場合には負荷駆動回路22が破損す
るおそれのある電流より小さい電流を意味している。
【0052】このような第1種過電流保護手段14は、
具体的には、接地電位−電源電位Vcc間に電源が接続さ
れ、出力が抵抗素子143を介して電源電位Vccにプル
アップされているコンパレータ142によって実現する
ことが望ましい。なお、コンパレータ142の出力は抵
抗素子143を介して電源電位Vccにプルアップされた
状態で後述する制御手段32に接続されている。
【0053】また第1種過電流保護手段14は、ワーニ
ングレファレンス電位142bを定常電流上限値として
用い、ワーニングレファレンス電位142bを越える負
荷電流22aが検知された際にワーニング信号142a
を出力するように構成されている。
【0054】具体的には、ワーニングレファレンス電位
142bをコンパレータ142の閾値として(−)端子
に入力し、(+)端子に負荷電流情報12aを入力する
構成を用いることが望ましい。
【0055】コンパレータ142は、負荷電流情報12
aがワーニングレファレンス電位142b以上になった
とき、過電流状態の発生を知らせるワーニング信号14
2aを生成する過電流保護機能を有している。
【0056】以上説明したように、このような機能を有
する第1種過電流保護手段14を設けることに依り、制
御手段32は、過電流変換手段12を介することなく直
接的に第1種過電流保護手段14からワーニング信号1
42aを受け取ることができるようになるといった効果
を奏する。
【0057】この結果、制御手段32は、第1種過電流
保護手段14によるワーニング信号142a発生時の負
荷電流22aに対して最適な高精度の電流・時間積制御
をパワーMOSFET22に対して過電流変換手段12
を介することなく迅速に実行できるようになるといった
効果を奏する。
【0058】第2種過電流保護手段16は、パワーMO
SFET22が瞬時的に出力可能な瞬時許容電流を越え
る負荷電流22aが存在するか否かを判定し、瞬時許容
電流を越える負荷電流22aが検知された際に瞬時許容
電流を越える負荷電流22aの供給状態を過電流状態を
判断して過電流状態発生を報知すると同時に、瞬時許容
電流を越える負荷電流22aの供給の遮断を促すための
負荷電流遮断信号162aを出力する機能を有する点に
特徴がある。
【0059】ここで瞬時許容電流とは、短時間でもその
電流が流れた場合には負荷駆動回路22が破損するおそ
れのある大電流より小さい電流を意味している。
【0060】このような第2種過電流保護手段16は、
具体的には、接地電位−電源電位VB間に電源が接続さ
れ、出力が抵抗素子163を介して電源電位VBにプル
アップされているコンパレータ162によって実現する
ことが望ましい。なお、コンパレータ162の出力は抵
抗素子163を介して電源電位VBにプルアップされた
状態で後述するゲート制御手段20に接続されている。
【0061】また第2種過電流保護手段16は、所定の
負荷電流遮断レファレンス電位162bを瞬時電流上限
値として用い、負荷電流遮断レファレンス電位162b
を越える負荷電流22aが検知された際に負荷電流遮断
信号162aを出力するように構成されている。
【0062】具体的には、負荷電流遮断レファレンス電
位162bをコンパレータ162の閾値として(−)端
子に入力し、(+)端子に負荷電流情報12aを入力す
る構成を用いることが望ましい。
【0063】コンパレータ162は、負荷電流情報12
aが負荷電流遮断レファレンス電位162b以上になっ
たとき、パワーMOSFET22をOFF制御する負荷
電流遮断信号162aを出力する過電流保護機能を有し
ている。
【0064】これに依り、瞬間的に流れてもパワーMO
SFET22に過電流状態や重大な不具合をもたらすお
それのあるような過大負荷電流22aの瞬時電流上限値
として負荷電流遮断レファレンス電位162bを用いて
第2種過電流保護手段16が負荷電流遮断信号162a
を生成することに依り、瞬時電流上限値を越える負荷電
流22aの発生に対してパワーMOSFET22が直接
的かつ瞬間的な遮断制御(則ち、OFF制御)を実行で
きるようになるといった効果を奏する。
【0065】更に第2種過電流保護手段16は、負荷電
流22aに対応する負荷電流電圧変換情報12bが瞬時
許容電流を越えるか否かを判定し、瞬時許容電流を越え
る負荷電流電圧変換情報12bが検知された際に負荷電
流遮断信号162aを出力するように構成されている。
【0066】以上説明したように、このような機能を有
する第2種過電流保護手段16を設けることに依り、瞬
間的に流れてもパワーMOSFET22に過電流状態や
重大な不具合をもたらすおそれのあるような過大負荷電
流22aがパワーMOSFET22に発生した場合であ
っても、制御手段32を介することなく直接的かつ瞬間
的にこの様な過大負荷電流22aを遮断することができ
るようになるといった効果を奏する。
【0067】この結果、過電流の即断機能を有する過電
流保護機能を実現することができるといった効果を奏す
る。
【0068】制御手段32は、過電流変換手段12から
の負荷電流電圧変換情報12bを負荷電流を継続的に流
せる時間と負荷電流との積で表される電流時間積関係に
おける負荷電流22aとして用いると共に、電流時間積
情報32aに基づいて負荷電流22aを負荷継続時間だ
け継続する制御をパワーMOSFET22に対して実行
すると同時に、負荷継続時間の終了後に電流時間積関係
に基づいて次の負荷電流22a及び次の負荷電流22a
の継続可能時間である負荷継続時間を求めて負荷電流2
2aを負荷継続時間だけ継続する制御をパワーMOSF
ET22に対して実行する電流・時間積制御を実行する
機能を有する点に特徴がある。
【0069】また制御手段32は、自己の接地電位−電
源電位Vcc間の電圧に相当する所定のダイナミックレン
ジを有する負荷電流電圧変換情報12bを用いて電流・
時間積制御を実行する機能を有している。
【0070】具体的な制御手段32は、CPU、演算結
果等を保持するためのRAM、プログラム等の記録用の
ROM、外部との情報の送受信の制御を実行するペリフ
ェラルインターフェイス等を中心に構成されているマイ
クロプロセッサを用いて実現することが望ましい。
【0071】なお、本実施形態では、制御手段32を過
電流保護装置40の内部に設けているが、これに限定さ
れるものではなく、過電流保護装置40の外部に設ける
ことも可能である。過電流保護装置40の外部に設ける
場合は、外部に設けられているマイクロコンピュータに
制御手段32の制御機能を実行させることができる。
【0072】図2は、図1の制御手段32が実行する段
階的電流・時間積制御を説明するための電流時間積特性
図である。
【0073】制御手段32において実行される電流・時
間積制御は、図2に示すように、負荷電流22aが負荷
継続時間に対して段階的に変化する電流時間積関係に従
って負荷電流22aを制御する段階的電流・時間積制御
である点に特徴を有している。
【0074】図2に示すように、大きな負荷電流22a
程その継続時間を短く設定して単位時間にパワーMOS
FET22から出力される電力が一定値を越えないよう
にすることが望ましい。
【0075】また制御手段32は、第1種過電流保護手
段14が設けられている場合、ワーニング信号142a
を受け取った際に、ワーニング信号142a発生時の負
荷電流22aに対して電流・時間積制御を実行するよう
に構成されている。
【0076】また制御手段32は、第2種過電流保護手
段16が設けられている場合、負荷電流遮断信号162
aを受け取った際に、パワーMOSFET22に対して
負荷電流22aの遮断制御(OFF制御)を実行するよ
うに構成されている、これに依り、制御手段32が高精
度で最適化された段階的電流・時間積制御と連動した遮
断制御と連動した遮断制御をパワーMOSFET22に
実行できるようになるといった効果を奏する。
【0077】更に、負荷電流22aに対する高精度で最
適化された段階的電流・時間積制御と連動した遮断制御
と連動した遮断制御をパワーMOSFET22に実行で
きる結果、過電流保護機能の精度の最適化を図ることが
できるようになるといった効果を奏する。
【0078】なお、制御手段32は、負荷電流電圧変換
情報12bを受け取った際に負荷電流22aに対して電
流・時間積制御を実行し、ワーニング信号142aを受
け取った際にワーニング信号142a発生時の負荷電流
22aに対して電流・時間積制御を実行し、且つ負荷電
流遮断信号162aを受け取った際にパワーMOSFE
T22に対して負荷電流22aの遮断制御を実行するよ
うに構成されていてもよい。これに依り、ワーニングレ
ファレンス電位142bを定常電流上限値として用いて
第1種過電流保護手段14がワーニング信号142aを
生成することに依り、定常電流上限値を越える負荷電流
22aの発生に対して最適な高精度の電流・時間積制御
と連動した遮断制御をパワーMOSFET22に対して
実行できるようになるといった効果を奏する。
【0079】以上説明したように、このような機能を有
する制御手段32を設けることに依り、負荷電流情報1
2aを制御手段32の接地電位−電源電位Vcc間の電圧
(=ダイナミックレンジ)以内で電流電圧変換して電流
・時間積制御に対して最適な精度を有する高精度な負荷
電流電圧変換情報12bを生成すること(則ち、負荷電
流電圧変換情報12bの精度の最適化)が可能となる結
果、パワーMOSFET22が生成する負荷電流22a
を検出して負荷電流情報12aを電流・時間積制御に対
して最適な高精度で生成すること(則ち、負荷電流情報
12aの精度の最適化)が可能となるといった効果を奏
する。
【0080】具体的には、制御手段32が負荷電流情報
12aをディジタルデータとして自己の内部に取り込む
場合、負荷電流電圧変換情報12b及び負荷電流情報1
2aの精度の最適化に依り、自己の接地電位−電源電位
Vcc間の電圧以内で負荷電流情報12aをA/D変換し
てディジタルデータに変換できるようになる結果、最適
なA/D変換精度で高精度の負荷電流情報12aを得る
ことができるようになり、この高精度で最適化された負
荷電流情報12aを用いて電流・時間積制御を最適な高
精度でディジタル処理できるようになる(則ち、電流・
時間積制御の精度の最適化が可能になる)といった効果
を奏する。
【0081】その結果、制御手段32が、継続可能な時
間と負荷電流22aとの積関係で規定される電流時間積
情報32aと最適な高精度で検出した負荷電流22aを
対比して、パワーMOSFET22が負荷電流22aを
継続的に流せる時間である負荷継続時間を最適な高精度
で求めることができるようになるといった効果を奏す
る。
【0082】また、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び電流時間積情報32aに基づいて、制御
手段32が高精度で最適化された段階的電流・時間積制
御をパワーMOSFET22に実行できるようになると
いった効果を奏する。
【0083】更に、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び負荷電流電圧変換情報12bを受け取っ
た際に、制御手段32が、負荷電流22aに対する高精
度で最適化された段階的電流・時間積制御をパワーMO
SFET22に実行できる結果、過電流保護機能の精度
の最適化を図ることができるようになるといった効果を
奏する。
【0084】次に、図面に基づき、半導体スイッチ装置
50の一実施形態を説明する。
【0085】図3は、図1の過電流保護装置40を用い
た半導体スイッチ装置50の一実施形態を説明するため
の回路図である。なお、過電流保護装置40の実施形態
において既に記述したものと同一の部分については、同
一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0086】本半導体スイッチ装置50は、図3に示す
ように、過電流保護装置40と負荷駆動回路22とゲー
ト制御手段20を基本構成として有している。
【0087】本実施形態では、負荷駆動回路22とし
て、電源電圧VB−接地電位間にドレイン−ソースが接
続され、ゲートがゲート制御手段20に依って制御可能
なパワーMOSFET22を用いることが望ましい。
【0088】ゲート制御手段20は、ゲート入力信号2
0aに応じてパワーMOSFET22を活性化して負荷
電流22aを制御すると同時に、負荷電流遮断信号16
2aに応じて負荷電流22aの遮断制御をパワーMOS
FET22に対して実行する機能を有する点に特徴があ
る。
【0089】またゲート制御手段20は、ゲート入力信
号20aに応じてパワーMOSFET22のゲートの電
位を制御することに依って、パワーMOSFET22の
ソース−ドレイン間に流れる負荷電流22aを制御する
と同時に、負荷電流遮断信号162aに応じてソース−
ドレイン間に流れる負荷電流22aの遮断制御を実行す
るように構成されている。
【0090】以上説明したように、このような機能を有
するゲート制御手段20を設けることに依り、過電流保
護装置40を用いて高精度で安定化された過電流保護装
置40の接地電位−電源電位Vcc間の電圧(=ダイナミ
ックレンジ)以内で負荷電流情報12aを電流電圧変換
して前述の負荷電流電圧変換情報12bの精度の最適化
が可能となる結果、パワーMOSFET22のソース−
ドレイン間に流れる負荷電流22aを検出して前述の負
荷電流情報12aの精度の最適化が可能となるといった
効果を奏する。
【0091】具体的には、過電流保護装置40が負荷電
流情報12aをディジタルデータとして自己の内部に取
り込む場合、負荷電流電圧変換情報12b及び負荷電流
情報12aの精度の最適化に依り、自己の接地電位−電
源電位Vcc間の電圧以内で負荷電流情報12aをA/D
変換してディジタルデータに変換できるようになる結
果、最適なA/D変換精度で高精度の負荷電流情報12
aを得ることができるようになり、この高精度で最適化
された負荷電流情報12aを用いて前述の電流・時間積
制御の精度の最適化が可能になるといった効果を奏す
る。
【0092】電流・時間積制御の精度の最適化が可能と
なる結果、継続可能な時間と負荷電流22aとの積関係
で規定される電流時間積情報32aと最適な高精度で検
出した負荷電流22aを対比して、パワーMOSFET
22のソース−ドレイン間に負荷電流22aを継続的に
生成可能な時間である負荷継続時間を最適な高精度で求
めることができるようになるといった効果を奏する。
【0093】また、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び電流時間積情報32aに基づいて、ゲー
ト制御手段20が高精度で最適化された段階的電流・時
間積制御をパワーMOSFET22に実行できるように
なるといった効果を奏する。
【0094】また、ワーニングレファレンス電位142
bを定常電流上限値として用いて過電流保護装置40が
ワーニング信号142aを生成することに依り、定常電
流上限値以上の負荷電流22aの発生に対して最適な高
精度の電流・時間積制御をゲート制御手段20がパワー
MOSFET22のゲートに対して実行できるようにな
るといった効果を奏する。
【0095】また、瞬間的に流れてもパワーMOSFE
T22に過電流状態や重大な不具合をもたらすおそれの
あるような過大負荷電流22aがパワーMOSFET2
2のソース−ドレイン間に発生した場合であっても、パ
ワーMOSFET22のゲートの電位を直接的かつ瞬間
的に制御してこの様な過大負荷電流22aをゲート制御
手段20が遮断することができるようになるといった効
果を奏する。この結果、過電流の即断機能を有する過電
流保護機能を実現することができるといった効果を奏す
る。
【0096】次に、図面に基づき、インテリジェントパ
ワーモジュール10の一実施形態を説明する。
【0097】図4は、図1の過電流保護装置40を用い
たインテリジェントパワーモジュール10の一実施形態
を説明するための回路図である。なお、過電流保護装置
40の実施形態において既に記述したものと同一の部分
については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0098】本インテリジェントパワーモジュール10
は、図4に示すように、過電流保護装置40と負荷駆動
回路22と昇圧手段18とゲート制御手段20を基本構
成として有している。本実施形態では、負荷駆動回路2
2として、電源電圧VB−接地電位間にドレイン−ソー
スが接続され、ゲートがゲート制御手段20に依って制
御可能なパワーMOSFET22を用いることが望まし
い。
【0099】昇圧手段18は、所定の電源電位VBを昇
圧して昇圧電位18aを生成する機能を有している。
【0100】ゲート制御手段20は、ゲート入力信号2
0aに応じてパワーMOSFET22に昇圧電位18a
を出力しパワーMOSFET22を活性化して負荷電流
22aを制御すると同時に、負荷電流遮断信号162a
に応じて負荷電流22aの遮断制御をパワーMOSFE
T22に対して実行する機能を有している。
【0101】またゲート制御手段20は、昇圧ゲート入
力信号20aに応じてパワーMOSFET22のゲート
に昇圧電位18aを出力してゲートの電位を制御するこ
とに依って、パワーMOSFET22のソース−ドレイ
ン間に流れる負荷電流22aを制御すると同時に、負荷
電流遮断信号162aに応じてソース−ドレイン間に流
れる負荷電流22aの遮断制御を実行するように構成さ
れている。
【0102】以上説明したように、本実施形態のインテ
リジェントパワーモジュール10に依れば、過電流保護
装置40を用いて高精度で安定化された過電流保護装置
40の接地電位−電源電位Vcc間の電圧(=ダイナミッ
クレンジ)以内で負荷電流情報12aを電流電圧変換し
て前述の負荷電流電圧変換情報12bの精度の最適化が
可能となる結果、パワーMOSFET22のソース−ド
レイン間に流れる負荷電流22aを検出して前述の負荷
電流情報12aの精度の最適化が可能となるといった効
果を奏する。
【0103】具体的には、過電流保護装置40が負荷電
流情報12aをディジタルデータとして自己の内部に取
り込む場合、負荷電流電圧変換情報12b及び負荷電流
情報12aの精度の最適化に依り、自己の接地電位−電
源電位Vcc間の電圧以内で負荷電流情報12aをA/D
変換してディジタルデータに変換できるようになる結
果、最適なA/D変換精度で高精度の負荷電流情報12
aを得ることができるようになり、この高精度で最適化
された負荷電流情報12aを用いて前述の電流・時間積
制御の精度の最適化が可能になるといった効果を奏す
る。
【0104】電流・時間積制御の精度の最適化が可能と
なる結果、継続可能な時間と負荷電流22aとの積関係
で規定される電流時間積情報32aと最適な高精度で検
出した負荷電流22aを対比して、パワーMOSFET
22のソース−ドレイン間に負荷電流22aを継続的に
生成可能な時間である負荷継続時間を最適な高精度で求
めることができるようになるといった効果を奏する。
【0105】また、この様に最適な高精度で検出した負
荷継続時間及び電流時間積情報32aに基づいて、ゲー
ト制御手段20が高精度で最適化された段階的電流・時
間積制御をパワーMOSFET22に実行できるように
なるといった効果を奏する。
【0106】また、ワーニングレファレンス電位142
bを定常電流上限値として用いて過電流保護装置40が
ワーニング信号142aを生成することに依り、定常電
流上限値を越える負荷電流22aの発生に対して最適な
高精度の電流・時間積制御をゲート制御手段20がパワ
ーMOSFET22のゲートに対して実行できるように
なるといった効果を奏する。
【0107】また、瞬間的に流れてもパワーMOSFE
T22に過電流状態や重大な不具合をもたらすおそれの
あるような過大負荷電流22aがパワーMOSFET2
2のソース−ドレイン間に発生した場合であっても、パ
ワーMOSFET22のゲートの電位を直接的かつ瞬間
的に制御してこの様な過大負荷電流22aをゲート制御
手段20が遮断することができるようになるといった効
果を奏する。この結果、過電流の即断機能を有する過電
流保護機能を実現することができるといった効果を奏す
る。
【0108】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に依れば、負荷電
流情報を所定のダイナミックレンジで電流電圧変換して
負荷電流電圧変換情報を生成することが可能となる結
果、負荷駆動回路が生成する負荷電流を高精度で検出し
て負荷電流情報を生成できるようになるといった効果を
奏する。
【0109】その結果、制御手段が、継続可能な時間と
負荷電流との関係で規定される電流時間積情報と高精度
で検出した負荷電流を対比して負荷駆動回路が負荷電流
を継続的に流せる時間である負荷継続時間を高精度で求
めることができるようになるといった効果を奏する。
【0110】また、この様に高精度で検出した負荷継続
時間及び電流時間積情報に基づいて、制御手段が高精度
の電流・時間積制御を負荷駆動回路に実行できるように
なるといった効果を奏する。
【0111】更に、この様に高精度で検出した負荷継続
時間及び負荷電流電圧変換情報を受け取った際に、制御
手段が、負荷電流に対する高精度の電流・時間積制御を
負荷駆動回路に実行できる結果、過電流保護機能の高精
度化を図ることができるようになるといった効果を奏す
る。
【0112】請求項2に記載の発明に依れば、制御手段
は、過電流変換手段を介することなく直接的に第1種過
電流保護手段からワーニング信号を受け取ることができ
るようになるといった効果を奏する。
【0113】この結果、制御手段は、第1種過電流保護
手段によるワーニング信号発生時の負荷電流に対して最
適な高精度の電流・時間積制御を負荷駆動回路に対して
過電流変換手段を介することなく迅速に実行できるよう
になるといった効果を奏する。
【0114】請求項3に記載の発明に依れば、瞬間的に
流れても負荷駆動回路に過電流状態や重大な不具合をも
たらすおそれのあるような過大負荷電流が負荷駆動回路
に発生した場合であっても、制御手段を介することなく
直接的かつ瞬間的にこの様な過大負荷電流を遮断するこ
とができるようになるといった効果を奏する。
【0115】この結果、過電流の即断機能を有する過電
流保護機能を実現することができるといった効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過電流保護装置の一実施形態を説明す
るための回路図である。
【図2】図1の制御手段が実行する段階的電流・時間積
制御を説明するための電流時間積特性図である。
【図3】図1の過電流保護装置を用いた半導体スイッチ
装置の一実施形態を説明するための回路図である。
【図4】図1の過電流保護装置を用いたインテリジェン
トパワーモジュールの一実施形態を説明するための回路
図である。
【図5】過電流保護機能を有する従来のインテリジェン
トパワーモジュールを説明するための回路図である。
【符号の説明】
10 インテリジェントパワーモジュール 12 過電流変換手段 12A 過電流検出部 12B 電流電圧変換部 12a 負荷電流情報 12b 負荷電流電圧変換情報 14 第1種過電流保護手段 142a ワーニング信号 142b ワーニングレファレンス電位 16 第2種過電流保護手段 162a 負荷電流遮断信号 162b 負荷電流遮断レファレンス電位 18 昇圧手段 18a 昇圧電位 20 ゲート制御手段 20a ゲート入力信号 22 負荷駆動回路(パワーMOSFET) 22a 負荷電流 30 負荷 32 制御手段 32a 電流時間積情報 40 過電流保護装置 42 定電圧生成手段 50 半導体スイッチ装置 VB 電源電圧 Vcc 電源電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−112417(JP,A) 特開 昭60−108921(JP,A) 特開 平7−131925(JP,A) 特開 平4−312314(JP,A) 特開 平6−225439(JP,A) 実開 昭63−15127(JP,U) 実開 昭48−97807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/00 - 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を駆動するために負荷駆動回路が生
    成する負荷電流の状態を検出して負荷電流情報を出力す
    る過電流検出部と、前記過電流検出部が出力する前記負
    荷電流情報を電流電圧変換して負荷電流電圧変換情報を
    出力する電流電圧変換部を有する過電流変換手段と、 負荷電流を継続的に流せる時間と前記負荷電流との積で
    表される電流時間積関係に基づく電流時間積情報を保持
    し、前記電流電圧変換部が出力する前記負荷電流電圧変
    換情報を前記電流時間積関係における前記負荷電流とし
    て用いて、前記電流時間積情報に基づいて前記負荷駆動
    回路が前記負荷電流を継続的に流せる時間である負荷継
    続時間を求め、該求めた負荷継続時間だけ継続して前記
    負荷電流を流す電流・時間制御を前記負荷駆動回路に対
    して実行する制御手段とを有し、 前記電流電圧変換部は、前記電流時間積情報に基づいて
    前記電流・時間制御を実行する前記負荷電流を所定のダ
    イナミックレンジで前記負荷電流電圧変換情報に変換す
    るように構成されている、 ことを特徴とする過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 前記過電流検出部が検出して出力する前
    記負荷電流情報により、前記負荷電流が前記負荷駆動回
    路が定常的に出力可能な定常許容電流を越えているか否
    かを判定し、前記負荷電流が当該定常許容電流を越えて
    いる際に当該負荷電流の供給状態を過電流状態と判断し
    て当該過電流状態の発生を知らせるワーニング信号を出
    力する第1種過電流保護手段を有し、 前記制御手段は、前記第1種過電流保護手段が出力する
    前記ワーニング信号を受け取った際に、当該ワーニング
    信号発生時の前記負荷電流に対して前記電流・時間積制
    御を実行するように構成されている、 ことを特徴とする請求項1記載の過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 前記過電流検出部が検出して出力する前
    記負荷電流情報により、前記負荷電流が前記負荷駆動回
    路が瞬時的に出力可能な瞬時許容電流を越えるか否かを
    判定し、前記負荷電流が当該瞬時許容電流を越える際に
    当該負荷電流の供給状態を過電流状態と判断して当該過
    電流状態の発生を報知すると共に、当該瞬時許容電流以
    上の負荷電流の供給の遮断を促すための負荷電流遮断信
    号を出力する第2種過電流保護手段とを有し、 前記制御手段は、前記負荷電流遮断信号を受け取った際
    に、前記負荷駆動回路に対して前記負荷電流の遮断制御
    を実行するように構成されている、 ことを特徴とする請求項1記載の過電流保護装置。
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