JP2002101642A - ノイズ除去回路 - Google Patents

ノイズ除去回路

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JP2002101642A
JP2002101642A JP2000288095A JP2000288095A JP2002101642A JP 2002101642 A JP2002101642 A JP 2002101642A JP 2000288095 A JP2000288095 A JP 2000288095A JP 2000288095 A JP2000288095 A JP 2000288095A JP 2002101642 A JP2002101642 A JP 2002101642A
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noise
signal
detection signal
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Norinao Sakakibara
典尚 榊原
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度検出用ダイオード付のスイッチング素子に
おいて、そのスイッチングに伴って温度検出信号に発生
するノイズを除去して、高精度の温度検出を可能にする
ノイズ除去回路を提供する。 【解決手段】サンプル時間制御信号生成回路21とサン
プル・アンド・ホールド回路22、23とからノイズ除
去回路が構成されている。サンプル時間制御信号生成回
路21は、温度検出信号を取得する期間を、MOSFE
Tのスイッチングに伴うノイズ発生期間の範囲外に制限
するためのサンプル時間制御信号を生成して出力する。
サンプル・アンド・ホールド回路22、23は、上記サ
ンプル時間制御信号に従って各温度検出信号をサンプル
及びホールドする。これにより、温度検出信号の全期間
のうち、ノイズを含んでいる期間は無視され、ノイズを
含んでいない信号のみが取得される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】例えばDC−DCコンバータ
等のスイッチ回路には、温度検出用ダイオード付のスイ
ッチング素子が使用される場合があるが、本発明は、そ
のような温度検出用ダイオードから取得される温度検出
信号に発生するノイズを除去するための回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のDC−DCコンバータの
概略的な回路図である。DC−DCコンバータには、一
般に、低電圧を高電圧に変換する昇圧動作を行う昇圧コ
ンバータと、その逆に高電圧を低電圧に変換する降圧動
作を行う降圧コンバータとがあるが、同図の回路はその
両方の動作を行うことの可能な双方向コンバータであ
る。
【0003】この双方向コンバータは、図の左側が高圧
側(高圧系)であり、図の右側が低圧側(低圧系)であ
って、主に、入出力フィルタ1、2、コンデンサ3、
4、コイル5、及びMOSFET(昇圧MOSFET6
及び降圧MOSFET7)を備えて構成されている。
【0004】昇圧動作を行う場合は、降圧MOSFET
7を単なるダイオードとして使用すると共に、昇圧MO
SFET6を所定のデューティサイクルでオン、オフ制
御することにより、低圧側の直流電圧源8の電圧を昇圧
して高圧側の負荷に与える。一方、降圧動作を行う場合
は、昇圧MOSFET6を単なるダイオードとして使用
すると共に、降圧MOSFET7を所定のデューティサ
イクルでオン、オフ制御することにより、高圧側の直流
電圧源9の電圧を降圧して低圧側の負荷に与える。
【0005】ここで、スイッチング素子として使用され
る昇圧MOSFET6及び降圧MOSFET7がそれ自
体の温度上昇により破壊されるのを防止するため、それ
らMOSFETのそれぞれに対してその温度検出用のダ
イオード11、12を設けたものが知られている。
【0006】このような温度検出用ダイオード付のMO
SFETは、例えば特開平7−153920号公報に開
示されている。この公報によれば、MOSFETと同一
半導体基板(同一チップ)上にポリシリコンダイオード
を形成し、このポリシリコンダイオードの順方向電圧が
温度依存性を持つことを利用して、その順方向電圧を温
度検出信号として取得するようにしている。このような
構成によれば、上記温度検出信号を取得して監視するこ
とで、原理的には、MOSFETの接合部の温度上昇を
応答性良く正確に検出することが期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな温度検出用ダイオード付のMOSFETを、図6に
示したようにDC−DCコンバータ等のスイッチ回路に
使用した場合、MOSFETのスイッチング時に、その
影響を受けて温度検出用ダイオードの順方向電圧にノイ
ズが重畳するといった問題が生じる。
【0008】そのようなノイズの発生した温度検出用ダ
イオードの順方向電圧波形(DC−DCコンバータの昇
圧動作時)の一例を、図7に示す。同図(a)が昇圧M
OSFETの温度検出信号(図6中の昇圧MOSFET
6の温度検出用ダイオード11の順方向電圧に相当)で
あり、同図(b)が昇圧MOSFETのドレイン−ソー
ス(D−S)間電圧である。
【0009】同図から明らかなように、昇圧MOSFE
Tがスイッチオフして、そのドレイン−ソース間電圧が
オン状態(ローレベル)からオフ状態(ハイレベル)へ
と切り換わると、その際のドレイン及びソースの電位変
動の影響を受けて、図中に示す期間Aだけ温度検出信号
にノイズが重畳される。同様に、昇圧MOSFETがス
イッチオンした時も、その影響を受けて、図中に示す期
間Bだけ温度検出信号にノイズが重畳される。このよう
なノイズは、DC−DCコンバータの降圧動作時にも、
降圧MOSFETのスイッチングの影響によりその温度
検出信号にほぼ同様に発生する。なお、MOSFETの
スイッチング周期が例えば10μsecであるのに対
し、上記のノイズ発生期間A又はBは約数μsec程度
である。
【0010】このように温度検出信号にノイズが重畳さ
れると、MOSFETの温度を正確に検出することが困
難となる。そのため、従来は、温度検出信号の全期間の
時間的な平均値を取得するような方法も採用されている
が、これではどうしても検出誤差が発生してしまい、や
はり精度の高い温度検出は困難になる。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、温度
検出用ダイオード付のスイッチング素子において、その
スイッチングに伴って温度検出信号に発生するノイズを
除去して、高精度の温度検出を可能にするノイズ除去回
路を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の通り構成する。すなわち、本発明
は、スイッチング素子と同一半導体基板上に設けられた
温度検出用ダイオードから取得される温度検出信号に発
生するノイズを除去する回路であって、上記温度検出用
ダイオードから上記温度検出信号を取得可能な期間を、
上記スイッチング素子のスイッチングに伴うノイズ発生
期間の範囲外に制限して、ノイズの含まない温度検出信
号を取得する信号取得期間制限手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0013】このような構成からなる本発明によれば、
温度検出信号の全期間のうち、スイッチング素子のスイ
ッチングの影響を受けてノイズの発生している期間(例
えば図7中のA及びBで示す期間)は無視され、スイッ
チングの影響のない期間(例えば図7中のCで示す期
間)だけが実質的な温度検出信号として取り出される。
よって、ノイズのない安定した温度検出信号が得られる
ので、従来と比べて非常に高精度の温度検出が可能にな
る。
【0014】なお、上記信号取得期間制限手段は、望ま
しい具体例として、温度検出用ダイオードからの温度検
出信号をサンプル及びホールドするサンプル・アンド・
ホールド回路と、このサンプル・アンド・ホールド回路
に対し、温度検出信号をサンプルする時間をノイズ発生
期間外に制限するサンプル時間制御信号を生成して出力
するサンプル時間制御信号生成回路とから構成可能であ
る。
【0015】そして、上記サンプル・アンド・ホールド
回路が、温度検出信号のサンプル及びホールドを切り換
えるスイッチを備え、上記サンプル時間制御信号生成回
路から出力された上記サンプル時間制御信号に従って上
記スイッチを切り換えるように構成することが望まし
い。
【0016】また、上記サンプル時間制御信号生成回路
によるサンプル時間制御信号の生成は、例えば、スイッ
チング素子のドライブ信号のオン、オフに基づいて行う
ようにすることが可能である。上記スイッチング素子と
しては、主にはMOSFETを考えているが、本発明は
これに限定されるものではなく、温度検出信号に対して
スイッチングの影響を与えうるような各種のスイッチン
グ素子が対象となる。
【0017】上記温度検出用ダイオードも、主にはポリ
シリコンダイオードであって、その順方向電圧を温度検
出信号として使用することを考えているが、本発明は必
ずしもこれに限定されない。すなわち、通常のPN接合
ダイオード等であっても、これを温度検出用として使用
し、かつスイッチング素子のスイッチングの影響を受け
うるものであれば、本発明の対象となる。
【0018】また、本発明のノイズ除去回路は、特には
DC−DCコンバータ等のスイッチ回路内の温度検出用
ダイオード付スイッチング素子に適用された場合に、最
も大きな効果が期待できるが、その他の回路内に組み込
まれた温度検出用ダイオード付スイッチング素子に対し
ても同様に適用可能である。
【0019】本発明におけるノイズ除去の思想は、これ
を一層広い概念でとらえた場合、スイッチング素子に関
する温度以外の物理量(例えばスイッチング素子に流れ
る電流等)を検出するための検出用素子(ダイオードに
限らず、例えば抵抗等であってもよい)を備えたものに
対しても、ノイズ除去の目的で同様に適用可能である。
【0020】すなわち、スイッチング素子と同一半導体
基板上に設けられた、このスイッチング素子に関する物
理量を検出するための検出用素子から取得される物理量
検出信号に発生するノイズを除去する回路であって、上
記検出用素子から上記物理量検出信号を取得可能な期間
を、上記スイッチング素子のスイッチングに伴うノイズ
発生期間外に制限して、ノイズの含まない物理量検出信
号を取得する信号取得期間制限手段を備えたものであっ
てもよい。
【0021】このような構成とすることによっても、温
度検出の場合と同様、物理量検出信号の全期間のうち、
スイッチング素子のスイッチングの影響を受けてノイズ
の発生している期間は無視され、スイッチングの影響の
ない期間だけが実質的な物理量検出信号として取り出さ
れる。よって、ノイズのない安定した物理量検出信号が
得られるので、非常に高精度の物理量検出が可能にな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 <本発明の一実施の形態>図1は、本発明の一実施の形
態に係るノイズ除去回路の概略ブロック図である。
【0023】このノイズ除去回路は、一例として、図6
に示した双方向DC−DCコンバータにおける温度検出
用ダイオード11、12の温度検出信号に対して適用さ
れるものであり、サンプル時間制御信号生成回路21
と、各温度検出信号毎に用意されたサンプル・アンド・
ホールド回路22、23とから構成されている。
【0024】ここで、サンプル時間制御信号生成回路2
1は、温度検出信号を取得する期間を、各MOSFET
6、7(図6)のスイッチングに伴うノイズ発生期間の
範囲外に制限するためのサンプル時間制御信号を生成し
て出力する回路である。また、サンプル・アンド・ホー
ルド回路22、23は、サンプル時間制御信号生成回路
21から出力された上記サンプル時間制御信号に従って
各温度検出信号をサンプル及びホールドする回路であ
る。
【0025】上記サンプル時間制御信号は、サンプル時
間制御信号生成回路21において、DC−DCコンバー
タの昇圧動作時と降圧動作時に各MOSFET6、7を
オン、オフ制御するためにCPUから出力されるドライ
ブ信号に基づいて生成される。このサンプル時間制御信
号の生成について、CPUからのドライブ信号とサンプ
ル時間制御信号との関係を示す図である図2を用いて、
以下に詳しく説明する。
【0026】図2(a)はCPUからのドライブ信号を
示す波形であり、そのハイレベルの期間がMOSFET
6、7のオン期間に相当し、ローレベルの期間がMOS
FET6、7のオフ期間に相当する。図2(b)は、上
記ドライブ信号に基づきサンプル時間制御信号生成回路
21で生成されたサンプル時間制御信号であり、これ
は、ドライブ信号の立ち上がり時及び立ち下がり時から
それぞれ一定期間b1 、b2 だけローレベルで、それ以
外の期間a1 、a2 がハイレベルとなる信号である。
【0027】ここで、期間a1 、a2 は温度検出信号の
取得を可能にする期間(信号取得可能期間)であり、期
間b1 、b2 は温度検出信号の取得を禁止する期間(信
号取得禁止期間)である。期間b1 、b2 は、MOSF
ET6、7(図6)のスイッチングに伴うノイズ発生期
間に相当し、例えば図7中における期間A及びBのうち
長い方の期間(すなわち、期間A及びBの両方を包含す
る程度の期間)にほぼ等しく設定される(この場合、b
1 =b2 )。勿論、スイッチオン時とスイッチオフ時に
おける各期間b1 、b2 を、期間Bと期間Aに合わせて
それぞれ別々の長さに設定するようにしてもよい。
【0028】このようにしてサンプル時間制御信号生成
回路21で生成されたサンプル時間制御信号に従い、サ
ンプル・アンド・ホールド回路22、23は各温度検出
信号をサンプル及びホールドする。すなわち、サンプル
時間制御信号がハイレベルの時(期間a1 、a2 )のみ
温度検出信号をサンプルするようにし、サンプル時間制
御信号がローレベルの時(期間b1 、b2 )には温度検
出信号のサンプルを中止して、そのサンプル値をホール
ドする。この処理により、昇圧動作時には、昇圧MOS
FET6の温度検出信号のうちノイズを含んでいない信
号のみが取得され、一方、降圧動作時にも、降圧MOS
FET7の温度検出信号のうちノイズを含んでいない信
号のみが取得される。
【0029】次に、図1に示したノイズ除去回路の具体
的な回路構成を、図3に示す。まず、図3に示したサン
プル時間制御信号生成回路21について、以下に具体的
に説明する。このサンプル時間制御信号生成回路21
は、CPUからの上記ドライブ信号がオンした時点から
或る一定期間(図2中の期間b1 )だけハイレベルとな
る信号を作成する回路21aと、上記ドライブ信号がオ
フした時点から或る一定期間(図2中の期間b2 )だけ
ハイレベルとなる信号を作成する回路21bとを含んで
いる。
【0030】上記回路21aは、2つのコンパレータ3
0、31、抵抗32〜37、コンデンサ38、及びアン
ド回路39等を備えて構成され、また、もう一方の回路
21bは、抵抗33及び34を回路21aと兼用し、更
に、2つのコンパレータ40、41、抵抗42〜45、
コンデンサ46、インバータ47及びアンド回路48等
を備えて構成されている。
【0031】これらの回路21a及び21bの動作を、
図4及び図5を用いて説明する。まず、回路21aにお
いて、コンパレータ30は、CPUからのドライブ信号
がオンしたことを検出するオン検出回路として作用す
る。すなわち、コンパレータ30の+入力端子にはドラ
イブ信号が入力され、−入力端子には抵抗33及び34
によって決定される基準電圧が入力されて、図4(a)
に示すようにドライブ信号と基準電圧との比較が行わ
れ、ドライブ信号が基準電圧よりも大きくなった場合
(すなわちドライブ信号がオンした時)にコンパレータ
30の出力がハイレベルに切り換わる。
【0032】コンパレータ30の出力がハイレベルにな
ると、抵抗36、コンデンサ38及びコンパレータ31
からなるタイマ回路が作動する。すなわち、図4(b)
に示すように、抵抗36及びコンデンサ38からなる充
電回路の時定数(CR)に従った速度でコンデンサ38
が充電されていき、その充電電圧がコンパレータ31の
−入力端子に入力されて、+入力端子に入力される基準
電圧と比較され、充電電圧が基準電圧よりも大きくなっ
た時点で、図4(c)に示すようにコンパレータ31の
出力がハイレベルからローレベルに切り換わる。この場
合、図4(b)に示すように、コンデンサ38の充電が
開始されてから基準電圧に達するまでの時間が、図2に
示した信号取得禁止期間b1 に等しくなるよう、上記時
定数(CR)が設定されている。
【0033】その後、コンパレータ30に入力されてい
るドライブ信号がオフになると、コンパレータ30の出
力がローレベルになり、それに伴ってコンデンサ38の
充電電圧もローレベルになるので、コンパレータ31の
出力がハイレベルに切り換わる。
【0034】このようにして、アンド回路39には、図
4(c)に示すコンパレータ31の出力信号と、図4
(d)に示すCPUからのドライブ信号(図4(a)と
同じ)とが入力される。その結果、アンド回路39から
は、図4(e)に示すように、ドライブ信号がオンした
時点から一定の期間b1 だけハイレベルとなる信号が出
力される。
【0035】一方、回路21bにおいて、コンパレータ
40は、CPUからのドライブ信号がオフしたことを検
出するオフ検出回路として作用する。すなわち、コンパ
レータ40の−入力端子にはドライブ信号が入力され、
+入力端子には基準電圧が入力されて、図5(a)に示
すようにドライブ信号と基準電圧との比較が行われ、ド
ライブ信号が基準電圧よりも小さくなった場合(すなわ
ちドライブ信号がオフした時)にコンパレータ40の出
力がハイレベルに切り換わる。
【0036】コンパレータ40の出力がハイレベルにな
ると、抵抗44、コンデンサ46及びコンパレータ41
からなるタイマ回路が作動する。すなわち、図5(b)
に示すように、抵抗44及びコンデンサ46からなる充
電回路の時定数(CR)に従った速度でコンデンサ46
が充電されていき、その充電電圧がコンパレータ41の
−入力端子に入力されて、+入力端子に入力される基準
電圧と比較され、充電電圧が基準電圧よりも大きくなっ
た時点で、図5(c)に示すようにコンパレータ41の
出力がハイレベルからローレベルに切り換わる。この場
合、図5(b)に示すように、コンデンサ46の充電が
開始されてから基準電圧に達するまでの時間が、図2に
示した信号取得禁止期間b2 に等しくなるよう、上記時
定数(CR)が設定されている。
【0037】その後、コンパレータ40に入力されてい
るドライブ信号がオンになると、コンパレータ40の出
力がローレベルになり、それに伴ってコンデンサ46の
充電電圧もローレベルになるので、コンパレータ41の
出力がハイレベルに切り換わる。
【0038】このようにして、アンド回路48には、図
5(c)に示すコンパレータ41の出力信号と、図5
(d)に示す、ドライブ信号(図5(a))をインバー
タ47によってレベル反転させた信号とが入力される。
その結果、アンド回路48からは、図5(e)に示すよ
うに、ドライブ信号がオフした時点から一定の期間b2
だけハイレベルとなる信号が出力される。
【0039】以上のようにして2つのアンド回路39及
び48から出力された各信号(図4(e)及び図5
(e))は、図3に示すように、オア回路49で加算さ
れ、更にインバータ50でレベル反転されることによ
り、図2(b)に示したサンプル時間制御信号が生成さ
れる。このサンプル時間制御信号は、サンプル・アンド
・ホールド回路22、23に与えられる。
【0040】次に、図3に示したサンプル・アンド・ホ
ールド回路22、23について、以下に具体的に説明す
る。なお、2つのサンプル・アンド・ホールド回路2
2、23は互いに同じ構成であるため、一方のサンプル
・アンド・ホールド回路22についてのみ説明する。
【0041】このサンプル・アンド・ホールド回路22
は、オペアンプ51、52、コンデンサ53、54、抵
抗55、及び2つのスイッチ(アナログスイッチ)5
6、57等を備えて構成される一般的なサンプル・アン
ド・ホールド回路であり、上記サンプル時間制御信号に
従って上記2つのスイッチ56、57をオン、オフ制御
するようにしたものである。
【0042】これら2つのスイッチ56及び57は、上
記サンプル時間制御信号に従って同時にオン、オフ制御
される。サンプル時間制御信号がハイレベルの時(すな
わち、図2に示す期間a1 、a2 )には、スイッチ5
6、57が共にオンすることで、入力された温度検出信
号がサンプルされる。そして、サンプル時間制御信号が
ローレベルとなった時(すなわち、図2に示す期間
1 、b2 )には、スイッチ56、57が共にオフする
ことでサンプルが中止され、その時のサンプル値がホー
ルドされる。
【0043】以上のような処理を、DC−DCコンバー
タの昇圧動作時には、昇圧MOSFETのドライブ信号
をサンプル時間制御信号生成回路21に入力して得られ
たサンプル時間制御信号に従い、また、降圧動作時に
は、降圧MOSFETのドライブ信号をサンプル時間制
御信号生成回路21に入力して得られたサンプル時間制
御信号に従って、サンプル・アンド・ホールド回路22
及び23のそれぞれで行う。これにより、昇圧動作時と
降圧動作時のいずれにおいても、昇圧MOSFETの温
度検出信号のうちノイズを含んでいない信号のみがサン
プル・アンド・ホールド回路22で取得されると共に、
降圧MOSFETの温度検出信号のうちノイズを含んで
いない信号のみがサンプル・アンド・ホールド回路23
で取得される。
【0044】このように、本実施の形態によれば、温度
検出信号の全期間のうち、MOSFETのスイッチング
の影響を受けてノイズの発生している期間(図7中のA
及びBで示す期間)を無視して、スイッチングの影響の
ない期間(図7中のCで示す期間)だけを実質的な温度
検出信号として取り出すことができる。従って、ノイズ
のない安定した温度検出信号を得ることができるので、
従来と比べて非常に精度の高い温度検出を実現できる。
<その他の実施の形態>本発明は、上記実施の形態に限
定されるものではなく、請求項1又は9に記載した範囲
内において、種々の構成を採用可能である。例えば、以
下のような構成変更も可能である。
【0045】(1)上記実施の形態では、サンプル時間
制御信号を、図3に示したようなサンプル時間制御信号
生成回路21で生成するようにしたが、CPU内部でソ
フト的に処理を行うことで生成するようにしてもよい。
また、サンプル・アンド・ホールド回路22、23の機
能も、CPUで実現することが可能である。
【0046】このようにすれば、より少ない部品点数、
より少ない実装面積で、同様な動作を実現可能である。 (2)上記実施の形態は、主に双方向コンバータを適用
対象としたものだが、本発明は昇圧コンバータや降圧コ
ンバータにも同様に適用可能である。勿論、DC−DC
コンバータ以外のスイッチ回路に対しても、同様に適用
可能である。
【0047】(3)スイッチング素子のスイッチングに
伴うノイズ発生期間は、そのスイッチング素子の組み込
まれたスイッチ回路の動作条件(入力電圧、動作モード
等)や温度検出用ダイオードに流す電流値等によっても
変化する。そのため、これらの条件が変わった場合は、
その条件下でのノイズ発生期間を実際に測定すること
で、上記の信号取得禁止期間(図2中の期間b1
2 )を決定するのが望ましい。
【0048】ただし、各条件下でノイズ発生期間を一々
測定するのが面倒であるというのであれば、ノイズ発生
期間が比較的長いと思われる条件及び時点でのノイズ発
生期間だけを測定し、その値に或る程度の余裕をプラス
した時間を上記の信号取得禁止期間として設定してもよ
い。
【0049】(4)前述したように、本発明は温度検出
において最も有効と考えられるが、それ以外にも、電流
検出等、スイッチング素子に関する各種物理量の検出に
も応用可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ノイズのない安定した
温度検出信号を得ることができるので、従来と比べて非
常に精度の高い温度検出を実現できる。また、本発明
を、温度検出に限らず、その他の物理量検出に適用した
場合であっても、同様にノイズのない安定した物理量検
出信号を得ることができるので、非常に高精度の物理量
検出を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るノイズ除去回路の
概略ブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態における、CPUからの
ドライブ信号とサンプル時間制御信号との関係を示す図
である。
【図3】図1に示したノイズ除去回路の具体的な回路図
である。
【図4】図3に示したサンプル時間制御信号生成回路2
1中の回路21aの動作を示す電圧波形図である。
【図5】図3に示したサンプル時間制御信号生成回路2
1中の回路21bの動作を示す電圧波形図である。
【図6】従来のDC−DCコンバータの概略的な回路図
である。
【図7】ノイズの発生した温度検出用ダイオードの順方
向電圧波形(DC−DCコンバータの昇圧動作時)の一
例を示す図である。
【符号の説明】
6 昇圧MOSFET 7 降圧MOSFET 11、12 温度検出用ダイオード 21 サンプル時間制御信号生成回路 22、23 サンプル・アンド・ホールド回路 a1 、a2 信号取得可能期間 b1 、b2 信号取得禁止期間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子と同一半導体基板上に
    設けられた温度検出用ダイオードから取得される温度検
    出信号に発生するノイズを除去する回路であって、 前記温度検出用ダイオードから前記温度検出信号を取得
    可能な期間を、前記スイッチング素子のスイッチングに
    伴うノイズ発生期間外に制限して、ノイズの含まない温
    度検出信号を取得する信号取得期間制限手段を備えたこ
    とを特徴とする温度検出信号のノイズ除去回路。
  2. 【請求項2】 前記信号取得期間制限手段は、 前記温度検出用ダイオードからの温度検出信号をサンプ
    ル及びホールドするサンプル・アンド・ホールド回路
    と、 該サンプル・アンド・ホールド回路に対し、前記温度検
    出信号をサンプルする時間を前記ノイズ発生期間外に制
    限するサンプル時間制御信号を生成して出力するサンプ
    ル時間制御信号生成回路と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の温度検出信号
    のノイズ除去回路。
  3. 【請求項3】 前記サンプル・アンド・ホールド回路
    は、前記温度検出信号のサンプル及びホールドを切り換
    えるスイッチを備え、前記サンプル時間制御信号生成回
    路から出力された前記サンプル時間制御信号に従って前
    記スイッチを切り換えることを特徴とする請求項2記載
    の温度検出信号のノイズ除去回路。
  4. 【請求項4】 前記サンプル時間制御信号生成回路は、
    前記スイッチング素子のドライブ信号のオン、オフに基
    づいて前記サンプル時間制御信号を生成することを特徴
    とする請求項2又は3記載の温度検出信号のノイズ除去
    回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子がMOSFETで
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の温度検出信号のノイズ除去回路。
  6. 【請求項6】 前記ダイオードがポリシリコンダイオー
    ドであり、該ポリシリコンダイオードの順方向電圧を前
    記温度検出信号として使用することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の温度検出信号のノイズ
    除去回路。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング素子は、スイッチ回路
    内に組み込まれたスイッチング素子であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の温度検出信
    号のノイズ除去回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ回路がDC−DCコンバー
    タであることを特徴とする請求項7記載の温度検出信号
    のノイズ除去回路。
  9. 【請求項9】 スイッチング素子と同一半導体基板上に
    設けられて該スイッチング素子に関する物理量を検出す
    るための検出用素子から取得される物理量検出信号に発
    生するノイズを除去する回路であって、 前記検出用素子から前記物理量検出信号を取得可能な期
    間を、前記スイッチング素子のスイッチングに伴うノイ
    ズ発生期間外に制限して、ノイズの含まない物理量検出
    信号を取得する信号取得期間制限手段を備えたことを特
    徴とする物理量検出信号のノイズ除去回路。
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