JP3399437B2 - ラミネート装置 - Google Patents

ラミネート装置

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JP3399437B2
JP3399437B2 JP2000076092A JP2000076092A JP3399437B2 JP 3399437 B2 JP3399437 B2 JP 3399437B2 JP 2000076092 A JP2000076092 A JP 2000076092A JP 2000076092 A JP2000076092 A JP 2000076092A JP 3399437 B2 JP3399437 B2 JP 3399437B2
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直樹 西本
裕祥 皆藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
される両面あるいは多層基板などの製造工程に使用され
るラミネート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種電子機器に使用される両面あ
るいは多層基板は図13に示すものが一般的である。図
13において、71は絶縁体、72は導電箔にエッチン
グを行って形成した導電パターン、73は接続導電パタ
ーンであり、孔の内部と最外層の導電パターン72にメ
ッキを行い、最外層の導電パターン72と内層の各導電
パターン72を電気的に接続して形成されている。
【0003】従来の両面および多層基板の製造工程にお
いては、ラミネート装置は用いられていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
両面あるいは多層基板においては、よりファインで実装
効率の高い基板が要求されており、また環境の面からも
メッキ工程を使用しない両面あるいは多層基板などの製
造工程が要求されている。
【0005】本発明は、前記要求に対応できる、よりフ
ァインで実装効率が高く、かつメッキ工程を必要としな
いクリーンな両面あるいは多層基板などの製造工程に用
いられる寸法変化が安定したラミネート装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の両面あるいは多層基板などの製造工程に用
いられるラミネート装置は、プリプレグを搬送し供給す
る供給部と、前記プリプレグに貼り付ける帯状でなる複
数のフィルム材を供出するフィルム材供給部と、加熱機
構を備え前記プリプレグを挟持し移送する一対の加熱ロ
ーラおよび冷却ローラが配置され、かつ、少なくとも一
対の加熱ローラにおける一方の加熱ローラを、自動調芯
ベアリングおよびニードルベアリングにより左右独立し
て可動自在に支持しており、プリプレグの表および裏面
に前記フィルム材を貼り付け加圧・加熱して積層体を形
成する貼り付け部と、前記貼り付け部で形成された積層
体を所定寸法に切断する切断部により構成したものであ
る。
【0007】前記構成のラミネート装置により、ファイ
ンで、実装効率が高く、かつメッキ工程を必要としな
い、クリーンな、両面あるいは多層基板などの製造工程
を実現することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、プリプレグを搬送し供給する供給部と、前記プリプ
レグに貼り付ける帯状でなる複数のフィルム材を供出す
るフィルム材供給部と、加熱機構を備え前記プレプレグ
を挟持し移送する一対の加熱ローラおよび冷却ローラが
配置され、かつ、少なくとも一対の加熱ローラにおける
一方の加熱ローラを自動調芯ベアリングおよびニードル
ベアリングにより左右独立して可動自在に支持してお
り、プリプレグの表および裏面に前記フィルム材を貼り
付け加圧・加熱して積層体を形成する貼り付け部と、
記貼り付け部で形成された積層体を所定寸法に切断する
切断部で構成してなるラミネート装置としたものであ
り、ファインで実装効率が高く、かつメッキ工程を必要
としないクリーンな、両面あるいは多層基板などの製造
工程が可能になるという作用を有する。
【0009】
【0010】
【0011】請求項2に記載の発明は、プリプレグが供
給され一対の加熱ローラがラミネート動作に必要とする
加熱ローラの第2の設定温度を、前記加熱ローラ間にプ
リプレグが無く静的状態の第1の設定温度より低く、制
御し切替える手段を加熱機構に付加してなる請求項1に
記載のラミネート装置としたものであり、プリプレグと
フィルム材に与える熱量を一定にすることができるた
め、プリプレグとフィルム材の積層体の寸法変化を少な
くし安定させ、シワ、うねりの発生を抑制できるという
作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、少なくとも1枚
以上の積層体の先端または後端を形成する時の冷却ロー
ラが付加するテンションに比較して、前記積層体の先端
または後端を除く部分を形成する時の冷却ローラが付加
するテンションを大きくするように制御する手段を設け
てなる請求項1あるいは2のいずれかに記載のラミネー
ト装置としたものであり、テンションの付加を均一にし
プリプレグとフィルム材の積層体の寸法変化を少なくし
安定させ、シワ、うねりの発生を抑制できるという作用
を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、フィルム材を巻
き付ける巻き出し軸を設けた巻き出し駆動機構と、前記
巻き出し駆動機構とプリプレグの表および裏面にフィル
ム材を貼り付けて積層体を形成する貼り付け部の間に配
設される、フィルム材に係合する移動自在な支持機構
と、前記支持機構の位置を検出する検出器と、前記検出
器で検出された支持機構の位置により巻き出し駆動機構
を制御する制御機構を設けてなるフィルム材供給部とす
請求項1〜3のいずれか1つに記載のラミネート装置
としたものであり、貼り付け部においてフィルム材に一
定のテンションを付加することができるため、プリプレ
グとフィルム材の積層体の寸法変化を少なくし安定さ
せ、シワ、うねりの発生を抑制できるという作用を有す
る。
【0014】請求項5に記載の発明は、支持機構は自動
調芯ベアリングおよびベアリングにより左右独立して可
動自在に支持する構成としてなる請求項4に記載のラミ
ネート装置としたものであり、テンションの付加が安定
確実にでき、プリプレグとフィルム材の積層体の寸法変
化を少なくし安定させ、シワ、うねりの発生を抑制でき
るという作用を有する。
【0015】
【0016】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。図2は両面あるいは多層基板などを形
成する積層体の要部の斜視図である。
【0017】図2において、1はガラスエポキシ、アラ
ミドエポキシ、紙エポキシなどの樹脂材でなるプリプレ
グ、2はポリエチレンテレフタレート、紙、ポリイミ
ド、およびそれらの複合体などでなる帯状のフィルム材
であり、プリプレグ1の上および下面(表および裏面)
にフィルム材2を貼り付けて積層体3を形成した後、所
定寸法に切断加工して個片の積層体3cが完成するので
ある。
【0018】図1は本発明の実施の形態におけるラミネ
ート装置の要部の概要構成図である。図1において、複
数のフィルム材2を巻き付けて供出する回転自在な巻き
出し軸7により対のフィルム材供給部4を形成してい
る。テンション制御部5はフィルム材2の巻き出し軸7
への巻き付き半径を判定する測長センサ6と、巻き出し
軸7に摩擦力により制動を与えるブレーキ8と、測長セ
ンサ6で測定した巻き付き半径から最適なブレーキ力を
算出する演算部9から構成されている。そして、前記構
成により、フィルム材2に一定のテンションを付加させ
ることができるため、積層体3の寸法変化を少なくし安
定させ、かつ、シワやうねりなどの発生を抑制するので
ある。なお、フィルム材2を巻き出した後にダンサーを
設けてテンションを制御することも可能である。
【0019】また、10はフィルム材2の異常を検知す
るセンサであり、異常が検知された場合にはプリプレグ
1へのフィルム材2の貼り付けを中止するようにしたも
のであり、フィルム材2にキズや継ぎ目などがあった場
合、プリプレグ1の供給を中止し、フィルム材2の前記
異常が貼り付け部16を通過するとプリプレグ1の供給
を開始するため、後工程へ不良品を移動せずに連続生産
することができるのである。
【0020】プリプレグ1を供給する供給部11は、あ
らかじめ位置決めされているプリプレグ1を吸着保持す
るパッド12を備えた投入ローディング13と、あらか
じめ投入されたプリプレグ1aの後端を検知する後端検
知センサ14と、次の貼り付け部16の各ローラと同期
回転している送りコンベア15により構成されている。
あらかじめ投入されたプリプレグ1aの後端を後端検知
センサ14で検知すると、投入ローディング13は貼り
付け部16の方向に移動を開始し、あらかじめ投入され
たプリプレグ1aと所定の間隔になるまで移動した後、
プリプレグ1を上下対のフィルム材2の間に移送し挿入
する。
【0021】次に貼り付け部16は、連接して配設した
一対の加熱ローラ18と一対の冷却ローラ19を有して
おり、前記加熱ローラ18は、ニクロム線や赤外線発生
器などでなるヒータや電磁誘導加熱などの手段によっ
て、80℃〜180℃に加熱され、かつ一定速度で回転
している。また、対のフィルム材2が上下一対の前記各
ローラの間に挿入し移送されており、これら対のフィル
ム材2の間に所定間隔で挟持されるように前記プリプレ
グ1が投入される。プリプレグ1およびフィルム材2
は、一対の加熱ローラ18により加圧・加熱されて貼り
付けられ、冷却ローラ19およびその前後箇所にて冷却
し固定される。なお、冷却ローラ19の代わりに冷風の
吹き付けや空冷の冷却スペースでも実施可能である。ま
た、冷却ローラ19の内部に水や溶剤などの液体を入れ
て冷却することも可能である。
【0022】次の切断部20は、積層体3を構成するプ
リプレグ1の先端または後端を検知するセンサ21と、
積層体3を構成するプリプレグ1とその次のプリプレグ
1の継ぎ目3d(すなわち、積層体3の継ぎ目3dとな
る)を切断するカッター刃22と、プリプレグ1の端を
検知してカッター刃22の位置に積層体3の継ぎ目3d
が到達するまで所定距離移動させる送りローラ23によ
り構成されている。
【0023】貼り付け部16と切断部20の間に設置さ
れたダンサー部24は、先端に回転自在に設けられたロ
ーラ25を備え、支点軸26を中心に自在に回動できる
アーム27と、アーム27の動作角度を検出する角度測
定器28により構成されており、アーム27の角度から
送りローラ23の回転速度を決めることにより、貼り付
け部16と切断部20の処理時間の違いやバラツキを吸
収することができるのである。
【0024】また、ローラ29および巻き取りローラ3
0を設けて、不良品となった重なり合った2枚のフィル
ム材2を切断せずに巻き取るか、もしくは、コンベア3
1の一端に取り付けられたシリンダ32を駆動してコン
ベア31を傾斜させ、不良品となった重なり合った2枚
のフィルム材2を切断後に箱33に排出するかを選択し
て、フィルム材2を処理するフィルム材処理手段を切断
部20の後に設置している。このようにしてプリプレグ
1が所定の間隔で連続して供給されなかった場合、ある
いは、長時間フィルム材2だけを供出し搬送する時にそ
のフィルム材2を処理することができる。
【0025】なお、切断後にコンベア31を傾斜させて
箱33にフィルム材2を排出する構成を説明したが、シ
ャッターを設けてエアーの吹き付けや吸引により、フィ
ルム材2を箱33に排出する構成としても同様の効果が
得られる。
【0026】完成した積層体3を次工程に移送する取り
出し部34は、枚葉に切断された積層体3を吸着保持す
るパッド35を備えた取り出しローディング36で構成
されている。
【0027】以下、各部の構成について説明する。図3
は貼り付け部の概要構成図である。図3において、一対
の加熱ローラ18に対する各々のフィルム材2の巻き付
け角45は150度より小さい角度に設定してあり、貼
り付け部16において各々のフィルム材2に余分な熱量
を与えることなく、一定のテンションを付加することが
できるため、プリプレグ1とフィルム材2の積層体3の
寸法変化を少なくし安定させることができる。また、対
のローラ43はフィルム材2をフィルム材2a方向に搬
送するために設けてあり、巻き付け角をさらに小さくす
ることが可能となる。
【0028】図4(a),(b)は貼り付け部の要部部
分断面図である。図4において、加熱ローラ18bは
すりこぎ状の回転を可能に支持する自動調芯ベアリング
37を片端に埋設したレバー39、およびニードルベア
リング38を片端に埋設したレバー39aに回転自在に
保持され、レバー39の他端は支点軸40の片端に固定
されている。一方、レバー39aは支点軸40の他端
に埋設された自動調芯ベアリング42を介してすりこぎ
状に回転自在に保持されている。支点軸40はフレーム
17に設けたベアリング41により回転自在に保持され
ており、固定された(固定機構は図示せず)加熱ローラ
18aに対して、加熱ローラ18bはレバー39側を自
動調芯ベアリング37で、レバー39a側をニードルベ
アリング38を介して自動調芯ベアリング42で支持
し、左右独立して可動自在であるため、プレプレグ1に
均等な加圧力を付加することができ、プリプレグ1とフ
ィルム材2で形成された積層体3の寸法変化を少なくし
安定させることができる。
【0029】図5は加熱ローラの温度変化を示す特性図
である。図5において、縦軸は加熱ローラ18の温度で
あり、横軸はプリプレグ1が一対の加熱ローラ18に挟
持されかつ通過した枚数である。加熱ローラ18の温度
はラミネートに必要な第2の設定温度46で安定するよ
うに加熱機構は制御されており、加熱ローラ18の熱容
量によりプリプレグ1の1枚通過では、まだほぼ第2の
設定温度46となっているが、2枚目以上になると加熱
ローラ18の温度は低下し、プリプレグ1の3枚目通過
では加熱ローラ18の温度がさらに低下して温度44に
到達し、それからは徐々に加熱機構の動作(温度制御動
作)により温度が上昇して、例えばプリプレグ1の20
枚目において第2の設定温度46で維持できるようにな
る。
【0030】このような設定の加熱ローラ18の温度変
化特性によるプリプレグ1とフィルム材2で形成された
積層体3の寸法変化は、加熱温度が相違するためプリプ
レグ1の1〜19枚目と20枚目以降のそれとでは同一
ではなくなるのである。
【0031】図6は前記課題を解決するための、本実施
の形態における加熱ローラの温度変化を示す特性図であ
る。図6において、前記図5と同じく縦軸は加熱ローラ
18の温度であり、横軸はプリプレグ1が一対の加熱ロ
ーラ18に挟持されかつ通過した枚数である。加熱ロー
ラ18の温度は、プリプレグ1が投入されない静的状態
の第1の設定温度47(ラミネートに必要な前記第2の
設定温度46より高い温度)で安定するように加熱機構
は制御されており、従ってプリプレグ1が通過するまで
は第1の設定温度47で安定しているが、プリプレグ1
が投入され出すと、例えば通過する3枚目のプリプレグ
1が通過するまで加熱ローラ18の温度が低下してく
る。そして、加熱ローラ18がラミネートに必要な第2
の設定温度46に到達した時に、その第2の設定温度4
6で安定するように設定温度、すなわち加熱機構におけ
る制御を切替えることにより、第2の設定温度46で維
持できる構成としている。
【0032】このような設定の加熱ローラ18の温度変
化特性によるプリプレグ1とフィルム材2で形成された
積層体3の寸法変化は、3枚目以降において同一とする
ことができるのである。
【0033】なお、1枚目および2枚目の積層体3の寸
法変化を3枚目以降と同一にするためには、さらに熱容
量の大きい加熱ローラ18に変更するか、さらにプリプ
レグ1の移送速度を下げることにより可能となるのであ
る。
【0034】図7(a),(b)は積層体の要部平面図
である。図7において、3aは最初の1枚目に形成され
た積層体、3bは最後に形成された積層体であり、そし
て、3はその間に形成された積層体である。50は冷却
ローラ19により付加されるテンションであり、51は
テンション50によりテンション50とは垂直方向に発
生するテンションである。中間に形成された積層体3と
比較すると、1枚目の積層体3aは先端48が搬送方向
と垂直な方向に収縮しており、最後の積層体3bは後端
49が同じく搬送方向と垂直な方向に収縮しているので
ある。
【0035】図8は前記課題を解決するための、本実施
の形態における冷却ローラが付加するテンションを示す
特性図である。図8において、縦軸は冷却ローラ19に
より付加されるテンションであり、横軸はプリプレグ1
が一対の加熱ローラ18に挟持されて通過した枚数であ
る。最初の1枚目と最後のプリプレグ1が一対の加熱ロ
ーラ18に挟持されて通過する時に、冷却ローラ19に
より付加されるテンション50aに比較して、2枚目か
ら最後より1枚前のプリプレグ1が、一対の加熱ローラ
18に挟持されて通過する時に、冷却ローラ19により
付加されるテンション50bが大きくなるように制御す
る構成としたものであり、すべての積層体3の寸法変化
を同一にすることが可能となる。
【0036】図9はフィルム材供給部の要部の概要構成
図である。図9において、フィルム材供給部4はフィル
ム材2を巻き付けた巻き出し軸7に設けた巻き出し駆動
機構52と、巻き出し駆動機構52と貼り付け部16の
間に配設されてなる、フィルム材2に係合する移動自在
な支持機構53と、回転自在なローラを先端に取り付け
た揺動自在なアームでなる支持機構53の位置を検出す
る検出器54と、前記検出器54で検出された支持機構
53の位置より、巻き出し駆動機構52を制御する制御
機構55で構成されている。
【0037】前記構成としているため、貼り付け部16
におけるフィルム材2に一定のテンションを付加するこ
とができるため、プリプレグ1とフィルム材2で形成さ
れた積層体3の寸法変化を少なくし安定させ、シワ、う
ねりなどの発生を抑制することができるのである。
【0038】図10は制御機構の制御方式を示す特性図
である。図10において、縦軸はフィルム材2の巻き出
し量、横軸は支持機構53の位置であり、56は支持機
構53の上限位置、57は下限位置そして、58は支持
機構53の位置が上限位置にある時の最大巻き出し量で
ある。
【0039】支持機構53の位置が下限位置57より低
い位置にある場合には巻き出し量は0であり、下限位置
57と上限位置56の間に支持機構53がある場合に
は、支持機構53の位置に比例あるいは曲線的にフィル
ム材2の巻き出し量を増加させ、そして、上限位置56
より高い位置に支持機構53がある場合には、最大巻き
出し量58で供出すなわち巻き出すのである。最大巻き
出し量58は貼り付け部16でフィルム材2を供出し搬
送する速度と同一以上に設定している。
【0040】以上のように構成されているため、フィル
ム材2を供出し搬送する速度が変化しても、支持機構5
3の位置を安定させることができるため、支持機構53
の質量によりフィルム材2に一定のテンションを付加さ
せることができるのである。また、フィルム材2が切断
あるいは欠如した場合には、支持機構53の位置が下限
位置57より低い位置となるために、供出すなわち巻き
出しを停止させることもできるのである。
【0041】図11は支持機構の要部の部分断面図であ
る。図11において、ローラ59はすりこぎ状の回転を
可能に支持する自動調芯ベアリング60を片端に埋設し
たレバー61,61aに回転自在に保持され、レバー6
1の他端は支点軸62の片端と固定されている。レバー
61aは支点軸62の他端に設けたベアリング63aに
より回転自在に保持され、また支点軸62は片先端が検
出器54と連結しており、さらにフレーム64に設けた
ベアリング63により回転自在に保持されている。6
5,65aはおもりであり、それぞれレバー61,61
aの中間部分で、方向66、方向66aに移動させて固
定することができるように取り付けられている。
【0042】支持機構53は前記のように構成されてい
るのであり、ローラ59は左右独立して可動自在である
ためフィルム材2の幅方向に均一にテンションを付加す
ることが可能となるのであり、プリプレグ1とフィルム
材2で形成された積層体3の寸法変化を少なくし安定さ
せ、シワ、うねりなどの発生を抑制することができるの
である。
【0043】図12は貼り付け部の要部の概要構成図で
ある。図12において、67は加熱ローラ18bの駆動
機構、そして68は退避回転機構であり、加熱ローラ1
8aを退避させる退避機構69と、加熱ローラ18aを
退避させた位置で回転させる回転機構70により構成さ
れている。前記の構成としているため、供出し搬送され
たフィルム材2を挟持し移送することなく加熱ローラ1
8a,18bは高温状態で回転することができるため、
フィルム材2の消費量を低減させ、かつ加熱ローラ18
a,18bの寿命を伸ばすことができるのである。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加熱ロー
ラを左右独立して可動自在に支持し、プリプレグに均等
な加圧力を付与することにより、ファインで実装効率が
高く、かつメッキ工程を必要とせず、クリーンな、両面
あるいは多層基板などの製造工程に用いられる寸法変化
が安定したラミネート装置の提供が可能になるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるラミネート装置の
要部の概要構成図
【図2】同装置で構成される積層体の要部の斜視図
【図3】同装置の貼り付け部の概要構成図
【図4】(a)同貼り付け部の要部を上面より見た部分
断面図 (b)同貼り付け部の要部を正面より見た部分断面図
【図5】同装置の加熱ローラの温度変化を示す特性図
【図6】同加熱ローラの温度変化を示す特性図
【図7】(a),(b)積層体の要部平面図
【図8】同冷却ローラが付加するテンションを示す特性
【図9】同フィルム材供給部の要部の概要構成図
【図10】同制御機構の制御方式を示す特性図
【図11】同支持機構の要部の部分断面図
【図12】同貼り付け部の要部の概要構成図
【図13】従来の両面あるいは多層基板の要部断面図
【符号の説明】
1,1a プリプレグ 2,2a フィルム材 3,3a,3b 積層体 3d 継ぎ目 4 フィルム材供給部 5 テンション制御部 6 測長センサ 7 巻き出し軸 8 ブレーキ 9 演算部 10 センサ 11 供給部 12 パッド 13 投入ローディング 14 後端検知センサ 15 送りコンベア 16 貼り付け部 17 フレーム 18,18a,18b 加熱ローラ 19 冷却ローラ 20 切断部 21 センサ 22 カッター刃 23 送りローラ 24 ダンサー部 25 ローラ 26 支点軸 27 アーム 28 角度測定器 29,43,59 ローラ 30 巻き取りローラ 31 コンベア 32 シリンダ 33 箱 34 取り出し部 35 パッド 36 取り出しローディング 37 自動調芯ベアリング 38 ニードルベアリング 39,39a レバー 40 支点軸 41 ベアリング 42 自動調芯ベアリング 44 温度 45 巻き付け角 46 第2の設定温度 47 第1の設定温度 48 先端 49 後端 50,50a,50b テンション 51 テンション 52 巻き出し駆動機構 53 支持機構 54 検出器 55 制御機構 56 上限位置 57 下限位置 58 最大巻き出し量 60 自動調芯ベアリング 61,61a レバー 62 支点軸 63,63a ベアリング 64 フレーム 65,65a おもり 66,66a 方向 67 駆動機構 68 退避回転機構 69 退避機構 70 回転機構 71 絶縁体 72 導電パターン 73 接続導電パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 皆藤 裕祥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 大石 邦彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−77899(JP,A) 特開 平9−83108(JP,A) 特開 平8−183146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 31/00 - 31/30 B29C 43/00 - 43/58

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグを搬送し供給する供給部と、
    前記プリプレグに貼り付ける帯状でなる複数のフィルム
    材を供出するフィルム材供給部と、加熱機構を備え前記
    プレプレグを挟持し移送する一対の加熱ローラおよび冷
    却ローラが配置され、かつ、少なくとも一対の加熱ロー
    ラにおける一方の加熱ローラを自動調芯ベアリングおよ
    びニードルベアリングにより左右独立して可動自在に支
    持しており、プリプレグの表および裏面に前記フィルム
    材を貼り付け加圧・加熱して積層体を形成する貼り付け
    部と、前記貼り付け部で形成された積層体を所定寸法に
    切断する切断部で構成してなるラミネート装置。
  2. 【請求項2】 プリプレグが供給され一対の加熱ローラ
    がラミネート動作に必要とする加熱ローラの第2の設定
    温度を、前記加熱ローラ間にプリプレグが無く静的状態
    の第1の設定温度より低く、制御し切替える手段を加熱
    機構に付加してなる請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1枚以上の積層体の先端また
    は後端を形成する時の冷却ローラが付加するテンション
    に比較して、前記積層体の先端または後端を除く部分を
    形成する時の冷却ローラが付加するテンションを大きく
    するように制御する手段を設けてなる請求項1あるいは
    2のいずれかに記載のラミネート装置。
  4. 【請求項4】 フィルム材を巻き付ける巻き出し軸を設
    けた巻き出し駆動機構と、前記巻き出し駆動機構とプリ
    プレグの表および裏面にフィルム材を貼り付けて積層体
    を形成する貼り付け部の間に配設される、フィルム材に
    係合する移動自在な支持機構と、前記支持機構の位置を
    検出する検出器と、前記検出器で検出された支持機構の
    位置により巻き出し駆動機構を制御する制御機構を設け
    てなるフィルム材供給部とする請求項1〜3のいずれか
    1つに記載のラミネート装置。
  5. 【請求項5】 支持機構は自動調芯ベアリングおよびベ
    アリングにより左右独立して可動自在に支持する構成と
    してなる請求項4に記載のラミネート装置。
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