JP3398641B2 - 防盗機構を備えた現金取引機 - Google Patents

防盗機構を備えた現金取引機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堅い外壁を備えた
ハウジング内に少なくともその一部が設置されている、
防盗機構を備えた現金取引機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現金の預け入れ又は払い出しとい
った取引は自動化が進み、ATM(現金自動預け払い
機)やCD(現金自動支払機)を含む無人で現金取引を
行う現金取引機の利用が増加してきている。さらに、か
かる現金取引機は、有人店舗などの場所に一カ所に集中
して多数台設置されていたものが、利用者の利便を図る
ためなどの理由により、無人店舗など多数の場所に分散
して少数台設置されるようになってきた。
【0003】一方、設置場所が分散され、設置台数及び
設置個所が増加したことに伴って、人目に付きにくい場
所への設置が増加してきた。その結果、ハンマー等の道
具を使用して現金取引機を破壊して現金を機械の内部か
ら持ち出すような、手荒な現金盗難が行われる事件が増
加してきている。このような状況への対処するために、
現金取引機、特にその現金収納部を、厚くて堅い外壁を
備えた金庫状ハウジング内に設置する手法を用いること
がある。なお、用語「金庫」は本願においては、短時間
で破壊することができないように強化された構造を有す
る箱を意味する。このように堅い外壁を備えたハウジン
グ内に現金取引機(特に現金収容部)を配置すれば、例
えば特開平10−306653号公報に記載されるよう
に、金庫本体と金庫扉との隙間にバール等を挿入して金
庫扉をこじ開けようとしても金庫扉と金庫本体との係合
が容易には解けないようにした係止部材を有する金庫状
ハウジングを利用するなどして防盗性を高めることが可
能となる。
【0004】しかしながら、特開平10−306653
号公報に開示されている収納庫の場合と異なり、現金取
引機では、金庫状ハウジングの内部と外部との間で現金
の受け渡しを行う必要があるため、ハウジングに開口部
を設け、顧客との操作インターフェイスや現金の受け渡
し口を含んだ顧客サービス部をこの開口部からハウジン
グの外部へ突出させざるを得ない。そこで、現金の取り
扱いが少量であったときには、金庫状ハウジングに設け
られた開口部を小さくして、ハウジングの外部に突出す
る顧客サービス部を最小限に抑えることで、ハウジング
の開口部を通して内部の現金収納部から現金を持ち出す
ことを防止してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、こう
した現金取引機における現金の取り扱い量が増加してき
ており、現金受け渡し部分は大きくなる傾向にある。ま
た、操作性の観点から顧客とのインターフェイスを大き
くする要望が高まってきた。これに伴い、現金受け渡し
口及びインターフェイスを含む顧客サービス部は大きく
ならざるを得ず、その結果、金庫状ハウジングの開口部
を小さく抑えることは困難になってきている。
【0006】その結果、開口部から金庫状ハウジングの
外部へ突出している顧客サービスを破壊すれば、開口部
を通して金庫状ハウジング内に配置された現金収納部を
襲いそこから現金を持ち出し得るようになってきた。こ
のため、現金取引機における防盗性を高める必要が生じ
てきた。開口部を備えた外壁を有する金庫状ハウジング
内に配置されている現金取引機において防盗性を高める
べく、特開昭62−184590号公報は防犯機能付き
紙幣放出機を開示している。この防犯機能付き紙幣放出
機は、金庫前部側のキャビネット部分の異常を検知する
と、紙幣を収納した金庫と紙幣放出口との間に形成され
ている接続空間(現金搬送経路)を遮断する防犯ゲート
を備えることで、防盗性を高めている。しかしながら、
上記の機能を果たすためには、複雑な機構を必要とする
ので、機械全体の大型化を招き、装置が高価になるとい
う別な問題が生じてしまう。
【0007】よって、本発明の目的は、上記問題を解消
して、開口部を備えた金庫状ハウジング内に少なくとも
その現金収納部を配置した現金取引機において、強奪者
がハウジングの開口部から外部へ突出した部分を破壊し
開口部を通して現金収納部から現金を強奪することを防
ぐことを可能とさせ、しかも、これを安価で簡単な構造
によって達成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を鑑
みて、開口部を備えた堅い外壁を有するハウジングと、
前記ハウジングの内部から前記開口部を通って前記ハウ
ジングの外部へ延びる現金受け渡し装置とを備えてな
り、前記現金受け渡し装置の少なくとも前記ハウジング
の外部の部分は、金属の底部プレートと、前記底部プレ
ートと略平行に延びる横断構造と、その底部において前
記底部プレートに固定され、且つ、前記底部より上方の
位置において前記横断構造の両端部に固定された一対の
金属の側部プレートとを含む、防盗機構を備えた現金取
引機を提供する。
【0009】上記防盗機構を備えた現金取引機の一つの
実施形態において、前記横断構造は現金搬送装置を含ん
でなり得る。また、他の実施形態において、前記横断構
造は梁部材を含んでなり得る。好適には、前記底部プレ
ートは前記ハウジングの内部に配置された前記現金収納
部の上方を覆っている。また、好適には、前記横断構造
は前記側部プレートの外側表面に架かる部分を有した固
定具によって前記側部プレートに取り付けられる。
【0010】現金受け渡し装置の少なくともハウジング
の外部の部分が、底部プレートと、底部プレートに固定
された一対の側部プレートと、両端部において側部プレ
ートに固定された横断構造とを含んで構成されているこ
とによって、ハウジングの開口部からその内部の現金収
納部を襲撃するためにハウジングの外部の部分を破壊す
ると、側部プレートに取り付けられた梁部材や現金搬送
装置などの横断構造を介して側部プレートがその内側
(側部プレートの間に挟まれた部分側)へと変形して底
部プレート上に倒れる。側部プレートは底部プレート上
に取り付けられているので、側部プレート及び梁部材や
現金搬送装置などの横断構造は結果的に底部プレート上
に積み上がって開口部を塞ぐこととなる。
【0011】したがって、側部プレート及びそこに取り
付けられた横断構造がハウジングの開口部からその内部
に配置された現金収納部へのアクセス経路の遮蔽機能を
果たし、ハウジングの開口部を通して現金収納部を襲撃
してそこから現金を強奪することを防ぐことが可能とな
る。一方、従来の現金取引機と比較して新たに導入され
た部材は主として底部プレート及び一対の側部プレート
であるから、防盗性を高めるための構造は単純で、しか
もコスト上昇がほとんどない。
【0012】底部プレートが現金収納部の上方を覆って
いれば、開口部を通して現金収納部を直接的に襲撃する
ためには底部プレート自体を破壊しなくてはならず、そ
の上に折り重なった側部プレートが底部プレートの強度
を補強する役割を果たすことから、ハウジング内の現金
収納部への襲撃はより一層困難となり、防盗性が一層高
まる。
【0013】また、横断構造が、側部プレートの外側
(対向する側部プレートに挟まれた部分の外側)の表面
に架かる部分を有した固定具を用いて、側部プレートに
取り付けられていれば、横断構造に対して外力が作用し
たときに、横断構造が容易に側部プレートから内側に外
れることはなくなり、側部プレートがその内側に変形す
ることが保証される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の防
盗機構を備えた現金取引機の実施形態を説明する。図1
は、本発明による防盗機構を備えた現金取引機10の一
例としての現金自動預け払い機(ATM)を示す斜視図
であり、図2はその内部構成を示す透視側面図である。
なお、実施形態として、ATMを例に説明しているが、
本発明の防盗機能を備えた現金取引機10には、現金自
動支払い機(CD)のように顧客(操作者)への払い出
し機能のみを備えた機械、預け入れ機能のみ、振り込み
などの払い込み機能のみ、又はその両方の機能を備えた
不特定多数の顧客に対して現金を取り扱うための機械が
含まれており、ATMは単に例示のみの目的で示された
ものである。
【0015】ATMは、例えば現金の預け入れや引き出
し、口座振り込みなどの貨幣取引を行うための機械であ
り、その取引の多くは実際に現金を取り扱うものであ
る。図1を参照すると、現金取引機10は上側部分12
と下側部分14とを備える。上側部分12は、操作者に
対する操作指示や情報を表示すると共に操作入力を受け
るためのタッチパネル16と、取引を記入するための通
帳を挿入するための通帳挿入口18と、キャッシュカー
ドなど操作者を識別するためのカードを挿入するための
カード挿入口20とを含み、下側部分14は、操作者に
対して現金を受け渡す機能を果たす現金受け渡し装置2
2と、この現金受け渡し装置22を内部に収容するハウ
ジング24とを含む。ハウジング24は金庫のように厚
くて堅い外壁を備えており、この外壁には現金受け渡し
装置22の一部がハウジング24の外部へと突出するこ
とができるように開口部26が設けられている。ここ
で、用語「金庫」とは、短時間で破壊できないように強
化された構造を有する箱を意味する。
【0016】図2を参照すると分かるように、現金取引
機10の上側部分12は、さらに、カード識別や通帳記
入を行うためのカード及び通帳処理装置28と、現金取
引機10全体の作動の制御を行うための制御装置30と
をその内部に含んでいる。カード及び通帳処理装置28
は、通帳挿入口18から挿入された通帳やカード挿入口
20から挿入されたカードを受け取って、制御装置30
と通信を行いつつカードの識別や通帳への取引の記入な
どの処理を行う。一方、制御装置30は、タッチパネル
16などの入力部で指令された処理手続に基づいて、現
金受け渡し装置22やカード及び通帳処理装置28に対
して動作信号を送信してその作動を制御する。
【0017】現金受け渡し装置22及びカード及び通帳
処理装置28と制御装置30との間の通信はケーブル3
2を介して行われる。よって、ハウジング24の外部に
位置する現金取引機10の上側部分12の制御装置30
とハウジング24の内部に配置された現金受け渡し装置
22との間の電気信号的接続は、ハウジング24の外壁
に小さな貫通孔を設け、その貫通孔にケーブルを通すこ
とによってなし得るので、防盗性に対してなんら影響を
及ぼさない。もちろん、上側部分12全体をハウジング
24内に収容してもよい。
【0018】現金取引機10の下側部分14に収容され
た現金受け渡し装置22はハウジング24の内部から開
口部26を通ってハウジング24の外部へと延びる部分
を含んでおり、このハウジング24の外部の部分に操作
者と現金取引機10との間で直接的に現金の受け渡しを
行う部分である顧客サービス部34が形成されている。
図1を参照すると、この顧客サービス部34は、紙幣入
出金口36と、貨幣入出金口38と、暗証番号入力のた
めのキー入力部40とを備える。また、紙幣入出金口3
6及び貨幣入出金口38には開閉扉42、44が設けら
れている。
【0019】ハウジング24の内部に配置された現金受
け渡し装置22は、図3に示されるように、その内部に
現金収納部46を備えており、顧客サービス部34の紙
幣入出金口36及び貨幣入出金口38とこの現金収納部
46との間で入金経路48及び出金経路50に沿って設
けられた搬送装置52によって現金の搬送が行われる。
図中においては簡単化のために紙幣用搬送装置の内の幾
つかのローラのみが示されているが、紙幣用搬送装置に
は他にも多数のローラや後述するようなガイド等が含ま
れており、さらに搬送装置52には貨幣用搬送装置(不
図示)も含まれている。
【0020】預け入れや口座振り込みにあたっては、紙
幣や貨幣が紙幣入出金口36や貨幣入出金口38に受け
入れられ、搬送装置52によって入金経路48上にある
鑑別装置54を経て現金収納部46へ搬送される。ま
た、払い出しにあたっては、紙幣や貨幣が現金収納部4
6から搬送装置52によって紙幣入出金口36や貨幣入
出金口38へ搬送され、紙幣入出金口36や貨幣入出金
口38を通じて操作者に引き渡される。このようにハウ
ジング24の開口部26を通って外部へ延びる部分に位
置する顧客サービス部34は現金取引機10に不可欠な
部分である。しかしながら、顧客サービス部34はハウ
ジング24の外部に露出しているため破壊されやすく、
顧客サービス部34を含むハウジング24の外部の部分
を破壊して除去すればハウジング24の開口部26を通
してハウジング24の内部に配置された現金収納部46
を襲撃することが可能となってしまう。そこで、本発明
は、現金取引機10の現金受け渡し装置22の顧客サー
ビス部34を含むハウジング24の外部の部分に独自の
防盗機構を備え、防盗性を高めている。
【0021】以下、本発明による防盗機構を備えた現金
取引機10の現金受け渡し装置22の構造を説明する。
図4は現金受け渡し装置22の支持枠構造56の第一実
施形態を示した斜視図であり、現金受け渡し装置22の
他の部分である現金収納部46、搬送装置52、及びそ
の他の機構は図示されていない。
【0022】本発明の現金取引機10はその顧客サービ
ス部34の側部及び上部を図4に示される前部カバー5
8で覆っており、顧客サービス部34の底部には鉄など
の金属からなる底部プレート60が設けられている。底
部プレート60はハウジング24の外部に突き出た顧客
サービス部34の底部のみならず、さらにハウジング2
4の内部まで延びている。
【0023】この底部プレート60には、前側(操作者
に面する側)から後側へと延びる鉄などの金属からなる
一対の側部プレート62がその底部において固定されて
いる。さらに、これら側部プレート62の間には、顧客
サービス部34の紙幣入出金口36及び貨幣入出金口3
8の開閉扉42、44の開閉機構や紙幣及び硬貨の搬送
装置52などがその両端部にて側部プレート62に固
定、支持され、側部プレート62に対する横断構造とし
て機能する。側部プレート62は図4に示されるように
L字形状断面を有し、その下側部分にて底部プレート6
0に固定される。側部プレート62の底部プレート60
への固定は、図4に示されるようにボルトなどの締結具
64を用いて行うことが好ましいが、十分な接合強度が
保証される溶接などの他の接合方法を用いて行ってもよ
い。また、開閉機構や搬送装置52などのうちの幾つか
のみが、横断構造として、対向する側部プレート62の
間を横断して側部プレート62に固定、支持されていて
もよい。
【0024】側部プレート62の前側(操作者に面する
側)には側部プレート62の外側(対向する側部プレー
ト62に挟まれた部分を内側とする)に向かって延びる
旋回軸66が設けられており、この旋回軸66と前部カ
バー58の側壁に設けられた窪み(不図示)との係合に
よって、前部カバー58が側部プレート62に旋回可能
に取り付けられる。
【0025】図4に示されるように、現金受け渡し装置
22の支持枠構造56はその水平断面が概略C字形状に
なっており、支持枠構造56に両側部を挟まれた空間の
幅は後側と比較して前側の方が広くなっている。この支
持枠構造56の前側に位置する幅広空間部分に、上述の
側部プレート62を固定された底部プレート60が取り
付けられる。示される実施形態においては、底部プレー
ト60の両側部から下方に脚部分が延びて、底部プレー
ト60は概略C字形状の横断面になっており、支持枠構
造56の内側表面に設けられた突起70上に底部プレー
ト60の脚部分68が載置される。さらに、脚部分68
がボルトなどの締結具72によって支持枠構造56に取
り付けられることによって、底部プレート60が支持枠
構造56に固定される。底部プレート60と支持枠構造
56との固定は溶接などの接合方法によってなされても
よい。
【0026】両側部を支持枠構造56によって画定され
ると共に上部を底部プレート60によって画定された幅
広空間内に現金収納部46が配置される。したがって、
底部プレート60の存在により顧客サービス部34を含
むハウジング24の外部の部分から開口部26を通して
現金収納部46を直接的に襲撃することは困難になって
いる。
【0027】後側に位置する支持枠構造56に両側部を
挟まれた幅の狭い空間には、現金収納部46と顧客サー
ビス部34との間で現金の搬送をするための搬送装置5
2などが設置される。搬送装置52が底部プレート60
上に固定された側部プレート62の間にも設置されるこ
とはいうまでもない。前述したように、側部プレート6
2の間に設置される搬送装置52の少なくとも一部は側
部プレート62の間を横断して延びその両端部において
側部プレート62に固定されている。
【0028】支持枠構造56の後側の幅の狭い部分の外
周部(窪み部分)74には配線などを敷設する。そし
て、支持枠構造56及びその周囲に配置された配線や動
力機構などを概略方形のカバー(不図示)によってさら
に取り囲み、側部プレート62に前部カバーを取り付け
て顧客サービス部34を覆うことによって、図2などに
示されるような現金受け渡し装置22が形成される。
【0029】図5は現金受け渡し装置22の支持枠構造
56の第二実施形態を示した斜視図であり、図4と同様
に現金収納部、搬送装置、及びその他の機構は図示され
ていない。図4に示されるものと同じ部品に対しては同
じ参照番号を付してある。図5に示される枠支持構造5
6の実施形態は、図4に示される実施形態と側部プレー
トにおいて異なっている。図5を参照すると、側部プレ
ート62′は別体のL字型アングル材78と平板80と
によって構成されている。アングル材78と平板80と
はボルトなどの締結具82又は溶接などの接合方法によ
って結合されている。さらに、アングル材78は、支持
枠構造56の後側部分と一体的に形成されており、腕状
に前方へ延びている。したがって、底部プレート60は
支持枠構造56の前側部分に設けられた突起70と腕状
に延び且つ支持枠構造56の後側部分と一体的になって
いるアングル材78との間に挟持される形となり、底部
プレート60の支持枠構造56への固定を一層強固にし
ている。すなわち、この構成によって底部プレート60
を支持枠構造56から取り外すことは困難となり、防盗
性を高める効果を奏している。
【0030】また、図5に示される側部プレート62′
の間には横断構造として鉄などの金属からなる梁部材8
4が設けられており、顧客サービス部34が破壊された
ときに側部プレート62′が内側に倒れることをより確
実にしている。梁部材84は、外力を加えられたときに
容易に梁部材84が側部プレート62′から外れること
がないように、溶接など強度が高い接合方法によって、
側部プレート62′に対して固定される。
【0031】支持枠構造56の他の部分の構成や構造各
部材などの締結、接合は図4と同じであるので、ここで
は特に説明をしない。図6は側部プレート62(6
2′)への搬送装置52の取り付けに関する一つの実施
形態を示す線図である。図6を参照すると、搬送装置5
2のシャフト86は側部プレート62を貫通しており、
フランジ付きベアリング88を介して側部プレート62
に回転可能に取り付けられている。なお、シャフト86
は鉄などの金属からなる。また、フランジ付きベアリン
グ88に代えて、フランジ付きブシュなどを用いてもよ
い。図から分かるように、ベアリング88のフランジ部
分は側部プレート62の外側に配置されている。また、
紙幣の搬送のために必要となる羽根車90やローラ92
及びベルト(不図示)などは側部プレート62の内側に
配置されるが、搬送と直接関係しないタイミングプーリ
94や歯車96などは側部プレート62の外側に配置さ
れ、最外側には止め輪98が取り付けられている。この
ように配置することで、シャフト86に外力を作用させ
たときに、シャフト86が側部プレート62から容易に
は抜け落ちないようになっている。したがって、シャフ
ト86に外力が作用したときには、シャフト86を介し
て側部プレート62に力が伝達され、側部プレート62
が内側に倒れるようになる。すなわち、側部プレート6
2の外側に配置されたフランジ部を有するフランジ付き
ベアリング88やフランジ付きブッシュは、シャフト8
6を側部プレート62に取り付け、シャフト86に外力
が作用したときに、シャフト86が側部から容易に抜け
落ちないようにし、側部プレートがその内側に変形する
ことを保証する固定具として機能する。また、最外側に
止め輪が取り付けられたタイミングプーリ94や歯車9
6も同様の固定具として機能する。
【0032】図6の図中下側には、側部プレート62に
さらに鉄製の案内プレート100がネジなどの締結具1
02によって側部プレート62の外側から固定されてい
る。また、ローラが取り付けられているシャフト104
が側部プレート62のさらに内側に設けられた内側プレ
ート106に支持、取り付けされている。シャフト10
4の取り付けは上述した側部プレート62へのシャフト
86の取り付けと同じくなされおり、シャフト104に
作用する外力が内側プレート106に伝達され内側プレ
ート106を内側に倒すようにされている。なお、図か
らは分からないがこの内側プレート106は側部プレー
ト62に固定されている。内側プレート106を底部プ
レート60に固定してもよいことはもちろんである。
【0033】次に、図7乃至図9を参照して、本発明の
現金取引機10の防盗機能を説明する。図7は本発明の
現金取引機10の正常時の状態を示す線図である。ま
た、図8はハウジング24の外部の部分が破壊された状
態の本発明の現金取引機10を正面から見た線図であ
り、図9はハウジング24の外部の部分が破壊された状
態の本発明の現金取引機10を側面から見た線図であ
る。
【0034】ハウジング24の内部から開口部26を通
って外部へ延びる顧客サービス部34を含むハウジング
24の外部の部分の底部には底部プレート60が設けら
れており、底部プレート60上に側部プレート62が対
向して固定されている。また、破線で示される搬送装置
52及びその他の構造がその両端部にて側部プレートに
固定され、その間を横断して延びて開口部26を塞いで
いる。このため、通常は、ハウジング24の外部から開
口部26を通して内部へアクセスすることはできない。
【0035】ハウジング24の内部へのアクセスを可能
とするべく、開口部26を塞ぐ顧客サービス部34の搬
送装置52などを含む機構にハンマー等で外力を加えて
これを破壊すると、搬送装置52のシャフトや梁部材等
の横断部材を介して外力が側部プレート62へ伝達さ
れ、図8に示されるように、側部プレート62が内側に
倒れ、搬送装置52と共に底部プレート60の上で塊と
なり、開口部26を塞いでしまう。さらに、側部プレー
ト62が底部プレート60を介して現金受け渡し装置2
2の支持枠構造56に固定されているので、開口部26
を塞ぐ側部プレート62及びその他の機構は開口部26
から容易には取り除かれ得ない。したがって、強奪者が
開口部26を通してハウジング24の内部に配置された
現金収納部46へアクセスすることは非常に困難とな
る。また、底部プレート60が現金収納部46の上方を
覆ってい延びているので、開口部26を通して現金収納
部46を襲撃するためには底部プレート60を突き破ら
ねばならないが、底部プレート60の上に折り重なった
側部プレート62及び搬送装置52が底部プレート60
の強度を補助する形となるので底部プレート60を突き
破ることは容易ではなくなる。
【0036】本発明の現金取引機10は以上のよう構造
で防盗性を高めているので、構造の複雑化及びコストの
上昇もまた抑えることができる。以上の説明において、
ATMを例とした実施形態を参照して、本発明の現金取
引機を説明してきたが、この実施形態はもっぱら説明の
ためのものであって制約的なものではない。したがっ
て、本発明は記載される特許請求の範囲から逸脱するこ
となく、様々な変更が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の防盗機構を備えた現金取引機で
は、開口部を備えた堅い外壁を有するハウジングから開
口部を通して外部に延びた顧客サービス部を含む部分を
破壊されても、ハウジングの外部の部分の底部に設けら
れた底部プレート上に破壊された搬送装置などと共に側
部プレートが積み重なり、開口部を塞いでしまう。した
がって、顧客サービス部を含むハウジングの外部の部分
が破壊されてもハウジングの内部に配置された現金収納
部から開口部を通して現金を持ち出すことは困難とな
る。また、必要となる新たな部材は底部プレートと側部
プレートとが主であり、構造の複雑化及びコストの上昇
は回避される。
【0038】この結果、構造の複雑化及びコスト上昇を
抑えながらも防盗性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防盗機構を備えた現金取引機の実施形
態を示す斜視図である。
【図2】図1に示される防盗機構を備えた現金取引機の
内部構成を示す透視側面図である。
【図3】図2に示される現金取引機の現金受け渡し装置
の内部の入金経路及び出金経路に沿って設けられた搬送
装置を示す線図である。
【図4】図3に示される現金受け渡し装置の支持枠構造
の第一実施形態を示す斜視図である。
【図5】図3に示される現金受け渡し装置の支持枠構造
の第二実施形態を示す斜視図である。
【図6】側部プレートに対する搬送装置の取り付けの一
つの実施形態を示す線図であり、駆動機構及び動力伝達
のためのベルトなどは簡単化のために省略されている。
【図7】本発明の防盗機構を備えた現金取引機の正常時
の状態を示す線図である。
【図8】ハウジングの外部の部分が破壊された状態であ
る本発明の防盗機構を備えた現金取引機を正面から見た
線図である。
【図9】ハウジングの外部の部分が破壊された状態であ
る本発明の防盗機構を備えた現金取引機を側面から見た
線図である。
【符号の説明】
10…現金取引機 22…現金受け渡し装置 24…ハウジング 26…開口部 60…底部プレート 62…側部プレート 52…搬送装置 84…梁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−305826(JP,A) 特開 平7−230568(JP,A) 特開 平6−272453(JP,A) 特開 平4−264690(JP,A) 特開 平7−302364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 E05G 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を備えた堅い外壁を有するハウジ
    ングと、 前記ハウジングの内部から前記開口部を通って前記ハウ
    ジングの外部へ延びる現金受け渡し装置とを備えてな
    り、 前記現金受け渡し装置の少なくとも前記ハウジングの外
    部の部分は、 金属の底部プレートと、 前記底部プレートと略平行に延びる横断構造と、 その底部において前記底部プレートに固定され、且つ、
    前記底部より上方の位置において前記横断構造の両端部
    に固定された一対の金属の側部プレートとを含むことを
    特徴とする防盗機構を備えた現金取引機。
  2. 【請求項2】 前記横断構造は現金搬送装置を含んでな
    ることを特徴とする、請求項1に記載の防盗機構を備え
    た現金取引機。
  3. 【請求項3】 前記横断構造は梁部材を含んでなること
    を特徴とする、請求項1に記載の防盗機構を備えた現金
    取引機。
  4. 【請求項4】 前記底部プレートは前記ハウジングの内
    部に配置された現金収納部の上方を覆っていることを特
    徴とする、請求項1に記載の防盗機構を備えた現金取引
    機。
  5. 【請求項5】 前記横断構造は前記側部プレートの外側
    表面に架かる部分を有した固定具によって前記側部プレ
    ートに取り付けられることを特徴とする、請求項1に記
    載の防盗機構を備えた現金取引機。
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