JP3163034B2 - 収納庫 - Google Patents
収納庫Info
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- JP3163034B2 JP3163034B2 JP11806997A JP11806997A JP3163034B2 JP 3163034 B2 JP3163034 B2 JP 3163034B2 JP 11806997 A JP11806997 A JP 11806997A JP 11806997 A JP11806997 A JP 11806997A JP 3163034 B2 JP3163034 B2 JP 3163034B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- locking
- locking member
- lock
- closing
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- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス用、倉庫
用、家庭用等の金庫、保管用書庫等の収納庫の防盗構造
に関する。
用、家庭用等の金庫、保管用書庫等の収納庫の防盗構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】金庫や保管用書庫等の収納庫は、正面が
開放された箱型の本体内部に貴重品や書類等の収納物を
収納し、本体の開放部を開閉自在の扉や引き出し自在の
抽斗等の開閉体で覆うことにより、収納物を火災や盗難
より保護している。
開放された箱型の本体内部に貴重品や書類等の収納物を
収納し、本体の開放部を開閉自在の扉や引き出し自在の
抽斗等の開閉体で覆うことにより、収納物を火災や盗難
より保護している。
【0003】通常の金庫では、本体開放部の囲壁の一側
に扉が開閉自在に支持されており、この扉には、囲壁と
係脱自在であってハンドル等の移動手段によって水平方
向あるいは垂直方向に移動されるロック部材としての
閂、並びに移動手段の操作を規制するシリンダー錠、ダ
イヤル錠等の施錠手段が設けられている。この構成よ
り、本体の開放部を扉で閉塞させて移動手段を操作し、
閂を囲壁に係合させることで扉を本体に対して固定した
後に施錠手段を作動させることにより、移動手段の操作
が規制されて扉が本体に対して完全にロックされる。こ
のとき、閂は囲壁に対して20mm程度挿入されてい
る。
に扉が開閉自在に支持されており、この扉には、囲壁と
係脱自在であってハンドル等の移動手段によって水平方
向あるいは垂直方向に移動されるロック部材としての
閂、並びに移動手段の操作を規制するシリンダー錠、ダ
イヤル錠等の施錠手段が設けられている。この構成よ
り、本体の開放部を扉で閉塞させて移動手段を操作し、
閂を囲壁に係合させることで扉を本体に対して固定した
後に施錠手段を作動させることにより、移動手段の操作
が規制されて扉が本体に対して完全にロックされる。こ
のとき、閂は囲壁に対して20mm程度挿入されてい
る。
【0004】また、通常の保管用書庫では、本体内部の
空間と略同容量の抽斗が本体の側壁に引き出し自在に支
持されており、この抽斗にも扉と同様の閂や施錠手段が
設けられている。抽斗は、その正面側の壁で本体の開放
部を閉塞させた状態で、移動手段の操作により閂を囲壁
の縁端に係合させ、さらに施錠手段を作動されることに
よって本体に対して完全にロックされる。
空間と略同容量の抽斗が本体の側壁に引き出し自在に支
持されており、この抽斗にも扉と同様の閂や施錠手段が
設けられている。抽斗は、その正面側の壁で本体の開放
部を閉塞させた状態で、移動手段の操作により閂を囲壁
の縁端に係合させ、さらに施錠手段を作動されることに
よって本体に対して完全にロックされる。
【0005】このような収納庫としては、以下のような
ものがある。 耐火金庫 収納物を火災より保護する耐火金庫としては、本体や扉
の内部にコンクリート等の耐火材を封入して本体内部へ
の熱の伝達を防ぐものが一般的に知られており、このコ
ンクリートにパーライトを混合したり発泡剤を混合して
気泡を発生させることで耐火性を向上させる技術が知ら
れている。この耐火金庫では、扉の外枠並びにこの外枠
が填る本体開放面の囲壁の縁端を断面稲妻形状あるいは
断面階段形状とし、扉の外枠と前記縁端との対向部の延
べ面積を大きくすることにより本体外部から内部への火
炎、熱、煙等の到達距離を長くすることで収納物を保護
する煙曲げ(煙返し)構造が採用されている。
ものがある。 耐火金庫 収納物を火災より保護する耐火金庫としては、本体や扉
の内部にコンクリート等の耐火材を封入して本体内部へ
の熱の伝達を防ぐものが一般的に知られており、このコ
ンクリートにパーライトを混合したり発泡剤を混合して
気泡を発生させることで耐火性を向上させる技術が知ら
れている。この耐火金庫では、扉の外枠並びにこの外枠
が填る本体開放面の囲壁の縁端を断面稲妻形状あるいは
断面階段形状とし、扉の外枠と前記縁端との対向部の延
べ面積を大きくすることにより本体外部から内部への火
炎、熱、煙等の到達距離を長くすることで収納物を保護
する煙曲げ(煙返し)構造が採用されている。
【0006】防盗金庫 収納物を盗難より保護する防盗金庫としては、コンクリ
ート中に金網や鋼片、高硬度の防御板等を配したものや
コンクリートを覆う鉄板として厚みの大きいものを用い
てハンマーによる打撃、トーチによる溶断、カッターに
よる切断、バールによるこじ開け等の破壊行為に対抗す
る構造となっている。また、施錠手段には、外力によっ
て施錠機構が破壊された際に閂を自動的に固定する第2
の施錠機構を持ったリ・ロッキング構造(例えば実開昭
59−26164号公報参照)が採用されている。
ート中に金網や鋼片、高硬度の防御板等を配したものや
コンクリートを覆う鉄板として厚みの大きいものを用い
てハンマーによる打撃、トーチによる溶断、カッターに
よる切断、バールによるこじ開け等の破壊行為に対抗す
る構造となっている。また、施錠手段には、外力によっ
て施錠機構が破壊された際に閂を自動的に固定する第2
の施錠機構を持ったリ・ロッキング構造(例えば実開昭
59−26164号公報参照)が採用されている。
【0007】強力金庫、超強力金庫、保管用書庫 耐火性能と防盗性能とを兼ね備えた強力金庫や超強力金
庫は、上述した煙曲げ構造を備えると共にコンクリート
を覆う鉄板を厚くしたものや、耐火金庫の内部に防盗金
庫を入れた二次庫と呼ばれるもの等がある。保管用書庫
としては、耐火金庫と同様に耐火性能を有するものと耐
火性能を有していないものとがある。
庫は、上述した煙曲げ構造を備えると共にコンクリート
を覆う鉄板を厚くしたものや、耐火金庫の内部に防盗金
庫を入れた二次庫と呼ばれるもの等がある。保管用書庫
としては、耐火金庫と同様に耐火性能を有するものと耐
火性能を有していないものとがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の耐火金庫では、
防盗金庫と同様にコンクリート中に金網、鋼片、防御板
等を埋設したり、これらの材質あるいは数量を変化させ
ることにより、破壊、溶断、切断、こじ開けに対する抵
抗力を変化させることができる。このうち、最も対策の
難しいこじ開けに対して抵抗力を上げる場合には、閂を
複数設けることや変形しにくい高硬度の防御板を複数用
いること等が考えられる。
防盗金庫と同様にコンクリート中に金網、鋼片、防御板
等を埋設したり、これらの材質あるいは数量を変化させ
ることにより、破壊、溶断、切断、こじ開けに対する抵
抗力を変化させることができる。このうち、最も対策の
難しいこじ開けに対して抵抗力を上げる場合には、閂を
複数設けることや変形しにくい高硬度の防御板を複数用
いること等が考えられる。
【0009】しかし、通常、オフィスや家庭等で用いら
れている金庫のほとんどが耐火金庫であり、複数の閂を
設ける対策を施しても閂が本体に対してせいぜい20m
m程度挿入されているに過ぎないため、長尺のバールを
用いて閂が嵌合している本体側壁を大幅に変形させるこ
とで本体と閂との係合を簡単に外すことができ、扉が短
時間で開放されてしまう。また、高硬度の防御板を複数
用いる対策では、コストアップしてしまうと共に重量が
大幅に増大してしまうという問題点がある。
れている金庫のほとんどが耐火金庫であり、複数の閂を
設ける対策を施しても閂が本体に対してせいぜい20m
m程度挿入されているに過ぎないため、長尺のバールを
用いて閂が嵌合している本体側壁を大幅に変形させるこ
とで本体と閂との係合を簡単に外すことができ、扉が短
時間で開放されてしまう。また、高硬度の防御板を複数
用いる対策では、コストアップしてしまうと共に重量が
大幅に増大してしまうという問題点がある。
【0010】強力金庫、超強力金庫では、鉄板の厚みが
十分に大きいためにこじ開けに対する抵抗力は十分であ
るが、鉄板の厚みが大きいために金庫の重量が増大して
しまうと共に、通常の耐火金庫に比較して価格が大幅に
増大してしまうという問題点がある。特に重量が増大し
てしまう(小型金庫50kg以下程度、耐火金庫200
〜300kg程度に対して強力金庫あるいは超強力金庫
では800〜1000kg程度)と、壁際や梁の上など
の強度の高い場所に金庫の設置場所が限定されてしまう
ために(建築基準法による建物の床の強度は、住宅、病
室では180kg/m2 、教室では230kg/m2 、
事務所、百貨店では300kg/m2 である)レイアウ
ト上の問題となると共に、他の場所に設置する場合には
補強材を設けなくてはならず、その分コストアップして
しまう。
十分に大きいためにこじ開けに対する抵抗力は十分であ
るが、鉄板の厚みが大きいために金庫の重量が増大して
しまうと共に、通常の耐火金庫に比較して価格が大幅に
増大してしまうという問題点がある。特に重量が増大し
てしまう(小型金庫50kg以下程度、耐火金庫200
〜300kg程度に対して強力金庫あるいは超強力金庫
では800〜1000kg程度)と、壁際や梁の上など
の強度の高い場所に金庫の設置場所が限定されてしまう
ために(建築基準法による建物の床の強度は、住宅、病
室では180kg/m2 、教室では230kg/m2 、
事務所、百貨店では300kg/m2 である)レイアウ
ト上の問題となると共に、他の場所に設置する場合には
補強材を設けなくてはならず、その分コストアップして
しまう。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決し、コスト
や重量を増大させることなく、防盗性を向上させること
ができる耐火金庫、保管用書庫等の収納庫の提供、並び
に防盗性能をさらに向上させることができる防盗金庫、
強力金庫、超強力金庫等の収納庫の提供を目的とする。
や重量を増大させることなく、防盗性を向上させること
ができる耐火金庫、保管用書庫等の収納庫の提供、並び
に防盗性能をさらに向上させることができる防盗金庫、
強力金庫、超強力金庫等の収納庫の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
正面に開放部を有する本体と、この本体に設けられ前記
開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉塞した状態
で前記開閉体を固定する、前記開閉体に設けられたロッ
ク部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロ
ック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置
とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前
記ロック部材は、前記ロック位置と前記非ロック位置と
の間で移動自在な係止部材と、前記移動手段による往復
移動により前記係止部材を開閉する作動部材とを有し、
前記ロック位置において前記作動部材の移動により前記
係止部材を開放し、前記非ロック位置において前記作動
部材の移動により前記係止部材を閉塞することを特徴と
する。
正面に開放部を有する本体と、この本体に設けられ前記
開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉塞した状態
で前記開閉体を固定する、前記開閉体に設けられたロッ
ク部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロ
ック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置
とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前
記ロック部材は、前記ロック位置と前記非ロック位置と
の間で移動自在な係止部材と、前記移動手段による往復
移動により前記係止部材を開閉する作動部材とを有し、
前記ロック位置において前記作動部材の移動により前記
係止部材を開放し、前記非ロック位置において前記作動
部材の移動により前記係止部材を閉塞することを特徴と
する。
【0013】請求項2記載の発明は、正面に開放部を有
する本体と、この本体に設けられ前記開放部を開閉する
開閉体と、前記開放部を閉塞した状態で前記開閉体を固
定する、前記開閉体に設けられたロック部材と、前記ロ
ック部材を、前記開閉体が固定されるロック位置と前記
開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる
移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材
は、先端が鈎型に形成され前記ロック位置と前記非ロッ
ク位置との間で移動自在な係止部材と、前記移動手段に
よる往復移動により前記係止部材を前記ロック位置にお
いて変位させると共に前記係止部材を前記ロック位置と
前記非ロック位置とに移動させる作動部材とを有し、前
記開閉体を固定する際には、前記ロック位置において前
記作動部材の移動により前記係止部材を係止位置に変位
させ、前記開閉体の固定を解除する際には、前記ロック
位置において前記係止部材を非係止位置に変位させた
後、前記係止部材を非ロック位置に位置決めすることを
特徴とする。
する本体と、この本体に設けられ前記開放部を開閉する
開閉体と、前記開放部を閉塞した状態で前記開閉体を固
定する、前記開閉体に設けられたロック部材と、前記ロ
ック部材を、前記開閉体が固定されるロック位置と前記
開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる
移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材
は、先端が鈎型に形成され前記ロック位置と前記非ロッ
ク位置との間で移動自在な係止部材と、前記移動手段に
よる往復移動により前記係止部材を前記ロック位置にお
いて変位させると共に前記係止部材を前記ロック位置と
前記非ロック位置とに移動させる作動部材とを有し、前
記開閉体を固定する際には、前記ロック位置において前
記作動部材の移動により前記係止部材を係止位置に変位
させ、前記開閉体の固定を解除する際には、前記ロック
位置において前記係止部材を非係止位置に変位させた
後、前記係止部材を非ロック位置に位置決めすることを
特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の収納庫において、さらに、前記係止部材は
対で設けられていると共にリンク機構で前記作動部材に
連結され、該係止部材対は、前記係止位置において前記
先端を拡開させ、前記非係止位置において前記先端を窄
めることを特徴とする。
求項2記載の収納庫において、さらに、前記係止部材は
対で設けられていると共にリンク機構で前記作動部材に
連結され、該係止部材対は、前記係止位置において前記
先端を拡開させ、前記非係止位置において前記先端を窄
めることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の収納庫において、さらに、前記作動部材と
前記係止部材とは互いに摺動可能に設けられており、そ
の接触面が傾斜して構成されていることを特徴とする。
求項2記載の収納庫において、さらに、前記作動部材と
前記係止部材とは互いに摺動可能に設けられており、そ
の接触面が傾斜して構成されていることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の収納庫において、さらに、前記係止部材は
対で設けられていると共に前記先端近傍に内方に向かっ
て突出した従動部をそれぞれ有し、前記作動部材はその
先端部に前記各従動部と接触する斜面状のカム部を有す
ることを特徴とする。
求項2記載の収納庫において、さらに、前記係止部材は
対で設けられていると共に前記先端近傍に内方に向かっ
て突出した従動部をそれぞれ有し、前記作動部材はその
先端部に前記各従動部と接触する斜面状のカム部を有す
ることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、正面に開放部を有
する本体と、この本体に設けられ、前記開放部を開閉す
る開閉体と、前記開放部を閉塞した状態で前記開閉体を
固定する、前記開閉体に設けられたロック部材と、前記
ロック部材を、前記開閉体が固定されるロック位置と前
記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させ
る移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材
は、折曲自在であって前記ロック位置と前記非ロック位
置との間で移動自在な係止部材と、前記移動手段による
往復移動により前記係止部材を前記ロック位置において
変位させると共に前記係止部材を前記ロック位置と前記
非ロック位置とに移動させる作動部材とを有し、前記開
閉体を固定する際には、前記ロック位置において前記作
動部材の移動により前記係止部材を折曲させ、前記開閉
体の固定を解除する際には、前記ロック位置において前
記係止部材を伸張させた後、前記係止部材を非ロック位
置に位置決めすることを特徴とする。
する本体と、この本体に設けられ、前記開放部を開閉す
る開閉体と、前記開放部を閉塞した状態で前記開閉体を
固定する、前記開閉体に設けられたロック部材と、前記
ロック部材を、前記開閉体が固定されるロック位置と前
記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させ
る移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材
は、折曲自在であって前記ロック位置と前記非ロック位
置との間で移動自在な係止部材と、前記移動手段による
往復移動により前記係止部材を前記ロック位置において
変位させると共に前記係止部材を前記ロック位置と前記
非ロック位置とに移動させる作動部材とを有し、前記開
閉体を固定する際には、前記ロック位置において前記作
動部材の移動により前記係止部材を折曲させ、前記開閉
体の固定を解除する際には、前記ロック位置において前
記係止部材を伸張させた後、前記係止部材を非ロック位
置に位置決めすることを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6のうちの何れか1つに記載の収納庫において、さ
らに、前記開閉体が、前記開放部とこれを形成する前記
本体の周壁前端面とを覆うように設けられていることを
特徴とする。
求項6のうちの何れか1つに記載の収納庫において、さ
らに、前記開閉体が、前記開放部とこれを形成する前記
本体の周壁前端面とを覆うように設けられていることを
特徴とする。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例に用いられる
収納庫としての金庫1を示している。金庫1は、本体2
と開閉体としての扉3とから主に構成されている。
収納庫としての金庫1を示している。金庫1は、本体2
と開閉体としての扉3とから主に構成されている。
【0020】直方体あるいは立方体形状の本体2は、各
壁面の両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間に
は耐火材であるコンクリート2bが充填されている。本
体2の正面側の壁面2Aの一部には開放部2Bが形成さ
れており、本体2の内部には図示しない棚板が、その配
設高さを調整可能に複数設けられている。
壁面の両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間に
は耐火材であるコンクリート2bが充填されている。本
体2の正面側の壁面2Aの一部には開放部2Bが形成さ
れており、本体2の内部には図示しない棚板が、その配
設高さを調整可能に複数設けられている。
【0021】本体2の底壁2Cには貫通穴が形成されて
おり、本体2は、図4に示すように、扉3を開放した状
態で、床10に埋設されたアンカーナット11aに六角
穴付きボルト11bによって締結されて固定される。底
壁2Cと床10との間には、ボルト11bを熱から守る
ためのリング状の耐火材11cが配設されている。な
お、本体2の側壁の厚みWは70〜130mm程度であ
り、強度や重量を勘案すると100mm程度が望まし
い。
おり、本体2は、図4に示すように、扉3を開放した状
態で、床10に埋設されたアンカーナット11aに六角
穴付きボルト11bによって締結されて固定される。底
壁2Cと床10との間には、ボルト11bを熱から守る
ためのリング状の耐火材11cが配設されている。な
お、本体2の側壁の厚みWは70〜130mm程度であ
り、強度や重量を勘案すると100mm程度が望まし
い。
【0022】扉3の両面も本体2と同様に鉄板3aで覆
われており、内部には耐火材であるコンクリート3bが
充填されている。扉3は、図2に示すように、その右側
縁部を蝶番4,4によって本体2に対して回動自在に支
持されており、開放部2Bを開閉可能に構成されてい
る。扉3には、図1、図2に示すように、開放部2Bを
閉じた状態で扉3を本体2に対して固定するためのロッ
ク部材5,5、ロック部材5,5を移動させるためのハ
ンドル6、ハンドル6の作動を固定する施錠手段として
のダイヤル錠7及びシリンダー錠8が設けられている。
われており、内部には耐火材であるコンクリート3bが
充填されている。扉3は、図2に示すように、その右側
縁部を蝶番4,4によって本体2に対して回動自在に支
持されており、開放部2Bを開閉可能に構成されてい
る。扉3には、図1、図2に示すように、開放部2Bを
閉じた状態で扉3を本体2に対して固定するためのロッ
ク部材5,5、ロック部材5,5を移動させるためのハ
ンドル6、ハンドル6の作動を固定する施錠手段として
のダイヤル錠7及びシリンダー錠8が設けられている。
【0023】本体2と扉3との嵌合部9a,9bは、そ
れぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成され
ており、所謂、煙曲げ(煙返し)構造を呈している。煙
曲げ構造を呈した煙曲げ部としては図2に示すものの
他、図3に示すものをも含む。
れぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成され
ており、所謂、煙曲げ(煙返し)構造を呈している。煙
曲げ構造を呈した煙曲げ部としては図2に示すものの
他、図3に示すものをも含む。
【0024】扉3の外側にはハンドル6が回動自在に取
り付けられており、扉3の内側には、ハンドル6と接続
され、ロック部材5,5を図2に示す非ロック位置と図
5に示すロック位置とに移動させるための移動手段12
が配設されている。
り付けられており、扉3の内側には、ハンドル6と接続
され、ロック部材5,5を図2に示す非ロック位置と図
5に示すロック位置とに移動させるための移動手段12
が配設されている。
【0025】ロック部材5は、図6、図7に示すよう
に、係止部材5Aと作動部材5Bとから主に構成されて
いる。係止部材5Aは、略S字形状を呈し、その先端1
3aが鈎型に形成され、その略中央部においてピン14
によって一体的かつ回動自在に連結された一対の爪部材
13,13から構成されている。作動部材5Bは、同一
形状の4枚のリンク15,15,15,15と同一形状
の2枚のリンク16,16、及び2本のピン17,17
から構成されている。リンク16,16の両端はピン1
7,17によって一体的に固定されており、リンク1
6,16の一端側を固定するピン17には、リンク1
5,15,15,15の一端が回動自在に接続されてい
る。係止部材5Aと作動部材5Bとは、爪部材13,1
3の基端部とリンク15,15,15,15の他端とを
ピン18,18によって回動自在に接続されることで一
体化されている。
に、係止部材5Aと作動部材5Bとから主に構成されて
いる。係止部材5Aは、略S字形状を呈し、その先端1
3aが鈎型に形成され、その略中央部においてピン14
によって一体的かつ回動自在に連結された一対の爪部材
13,13から構成されている。作動部材5Bは、同一
形状の4枚のリンク15,15,15,15と同一形状
の2枚のリンク16,16、及び2本のピン17,17
から構成されている。リンク16,16の両端はピン1
7,17によって一体的に固定されており、リンク1
6,16の一端側を固定するピン17には、リンク1
5,15,15,15の一端が回動自在に接続されてい
る。係止部材5Aと作動部材5Bとは、爪部材13,1
3の基端部とリンク15,15,15,15の他端とを
ピン18,18によって回動自在に接続されることで一
体化されている。
【0026】移動手段12は、図6、図8に示すよう
に、ハンドル6と、その中心にハンドル6の軸部6aを
取り付けられた円板19とから主に構成されており、円
板19の外周近傍には、その先端部にロック部材5を固
着された走り板20が移動可能に取り付けられている。
ロック部材5と走り板20とは、溶接、リベット止め、
ネジ止め等の方法によって強固に固着されている。走り
板20は、ロック部材5の非ロック位置における円板1
9に対する取り付け位置が、軸部6aの軸心より鉛直上
方に伸ばした垂線に対しての角度がθとなる位置に取り
付けられ、ハンドル6を図8の時計回りに回動させてロ
ック部材5をロック位置に位置決めしたときに、軸部6
aの軸心より鉛直上方に伸ばした垂線に対しての角度が
θとなるように構成されている。走り板20は、図示し
ないガイド部材によってガイドされ、ハンドル6の回動
に伴って平行移動される。
に、ハンドル6と、その中心にハンドル6の軸部6aを
取り付けられた円板19とから主に構成されており、円
板19の外周近傍には、その先端部にロック部材5を固
着された走り板20が移動可能に取り付けられている。
ロック部材5と走り板20とは、溶接、リベット止め、
ネジ止め等の方法によって強固に固着されている。走り
板20は、ロック部材5の非ロック位置における円板1
9に対する取り付け位置が、軸部6aの軸心より鉛直上
方に伸ばした垂線に対しての角度がθとなる位置に取り
付けられ、ハンドル6を図8の時計回りに回動させてロ
ック部材5をロック位置に位置決めしたときに、軸部6
aの軸心より鉛直上方に伸ばした垂線に対しての角度が
θとなるように構成されている。走り板20は、図示し
ないガイド部材によってガイドされ、ハンドル6の回動
に伴って平行移動される。
【0027】ロック部材5,5及び移動手段12は、扉
3の内側に取り付けられたケース21の内部に収納され
ている。ケース21には、ロック部材5,5の爪部材1
3,13を外部に臨ませるための開口21A,21Aが
形成されており、開口21A,21Aの略中央部には、
係止部材5A,5Aの移動を規制するためのストッパー
21B,21Bが、ケース21と一体的に設けられてい
る。
3の内側に取り付けられたケース21の内部に収納され
ている。ケース21には、ロック部材5,5の爪部材1
3,13を外部に臨ませるための開口21A,21Aが
形成されており、開口21A,21Aの略中央部には、
係止部材5A,5Aの移動を規制するためのストッパー
21B,21Bが、ケース21と一体的に設けられてい
る。
【0028】本体2の、ロック部材5,5のロック位置
と対応する位置には、ケース21より突出した爪部材1
3,13の先端13a,13aが係合する係合部2D,
2Dが形成されている。
と対応する位置には、ケース21より突出した爪部材1
3,13の先端13a,13aが係合する係合部2D,
2Dが形成されている。
【0029】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
5,5は図2に示す状態から対応する各係合部2D側に
向けて移動する。そして、各係止部材5A,5Aがスト
ッパー21B,21Bに当接してその突出が阻まれ、作
動部材5B,5Bのみが移動を継続すると、リンク1
6,16がリンク15,15,15,15を押すことに
よって各爪部材13,13がピン14を中心に拡開さ
れ、各先端13a,13aが係合部2Dにそれぞれ係合
して、ロック部材5,5が図5に示すロック位置に位置
決めされる。ロック部材5,5をロック位置に位置決め
した後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠するこ
とにより、金庫1は完全にロックされた状態となる。こ
の状態より、金庫1の外側から嵌合部9aの隙間にバー
ルの先端を挿入して扉3をこじ開けようとしても、爪部
材13,13の先端13a,13aが係合部2D,2D
に係合しているため、本体2と扉3との係合が容易には
外れず、防盗性を向上させることができる。
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
5,5は図2に示す状態から対応する各係合部2D側に
向けて移動する。そして、各係止部材5A,5Aがスト
ッパー21B,21Bに当接してその突出が阻まれ、作
動部材5B,5Bのみが移動を継続すると、リンク1
6,16がリンク15,15,15,15を押すことに
よって各爪部材13,13がピン14を中心に拡開さ
れ、各先端13a,13aが係合部2Dにそれぞれ係合
して、ロック部材5,5が図5に示すロック位置に位置
決めされる。ロック部材5,5をロック位置に位置決め
した後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠するこ
とにより、金庫1は完全にロックされた状態となる。こ
の状態より、金庫1の外側から嵌合部9aの隙間にバー
ルの先端を挿入して扉3をこじ開けようとしても、爪部
材13,13の先端13a,13aが係合部2D,2D
に係合しているため、本体2と扉3との係合が容易には
外れず、防盗性を向上させることができる。
【0030】図9、図10は、第2の実施例に用いられ
る金庫22を示している。金庫22は金庫1と比較する
と、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材2
3及びケース24を用いる点と、係合部2Dに代えて本
体2に係合部2Eを形成する点においてのみ相違してい
る。
る金庫22を示している。金庫22は金庫1と比較する
と、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材2
3及びケース24を用いる点と、係合部2Dに代えて本
体2に係合部2Eを形成する点においてのみ相違してい
る。
【0031】ロック部材23は、図9、図10、図11
に示すように、係止部材23Aと作動部材23Bとから
主に構成されている。係止部材23Aは、その先端25
aが鈎型に形成された板状部材からなる一対の爪部材2
5,25から構成されている。作動部材23Bは、同一
形状の4枚のリンク26,26,26,26、同一形状
の2枚のリンク27,27、2本のピン28,28及び
2個の引張バネ29,29から構成されている。リンク
27,27はピン28,28によって一体的に固定され
ており、各ピン28,28には2枚のリンク26,26
の一端がそれぞれ回動自在に接続されている。係止部材
23Aと作動部材23Bとは、爪部材25,25に設け
られた突出部25b(図11参照)とリンク26,2
6,26,26の他端とをピン30,30,30,30
によって回動自在に接続されることで一体化されてい
る。
に示すように、係止部材23Aと作動部材23Bとから
主に構成されている。係止部材23Aは、その先端25
aが鈎型に形成された板状部材からなる一対の爪部材2
5,25から構成されている。作動部材23Bは、同一
形状の4枚のリンク26,26,26,26、同一形状
の2枚のリンク27,27、2本のピン28,28及び
2個の引張バネ29,29から構成されている。リンク
27,27はピン28,28によって一体的に固定され
ており、各ピン28,28には2枚のリンク26,26
の一端がそれぞれ回動自在に接続されている。係止部材
23Aと作動部材23Bとは、爪部材25,25に設け
られた突出部25b(図11参照)とリンク26,2
6,26,26の他端とをピン30,30,30,30
によって回動自在に接続されることで一体化されてい
る。
【0032】ロック部材23,23は移動手段12と共
に、扉3の内側に取り付けられたケース24の内部に収
納されている。ケース24には、ロック部材23,23
の爪部材25,25を外部に臨ませるための開口24
A,24Aが形成されている。また、本体2の、ロック
部材23,23のロック位置と対応する位置には、ケー
ス24より突出した爪部材25,25の先端25a,2
5aが係合する係合部2E,2Eが形成されている。
に、扉3の内側に取り付けられたケース24の内部に収
納されている。ケース24には、ロック部材23,23
の爪部材25,25を外部に臨ませるための開口24
A,24Aが形成されている。また、本体2の、ロック
部材23,23のロック位置と対応する位置には、ケー
ス24より突出した爪部材25,25の先端25a,2
5aが係合する係合部2E,2Eが形成されている。
【0033】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
23,23は図9に示す状態から対応する各係合部2E
側に向けて移動する。そして、各先端25a,25aが
各係合部2E,2Eの奥の壁に当接してその突出が阻ま
れ、作動部材23B,23Bのみが移動を継続すると、
リンク27,27がリンク26,26,26,26を押
すことにより各爪部材25,25が各引張バネ29,2
9の付勢力に抗してそれぞれ拡開され、爪部材25,2
5の側面部が係合部2Eの入口部に当接してその先端2
5a,25aが係合部2Eの入口部よりも広がった位置
に位置決めされ、ロック部材23,23は図10に示す
ロック位置に位置決めされる。ロック部材23,23を
ロック位置に位置決めした後にダイヤル錠7及びシリン
ダー錠8を施錠することにより、金庫22は完全にロッ
クされた状態となる。この状態より、金庫22の外側か
ら嵌合部9aの隙間にバールの先端を挿入して扉3をこ
じ開けようとしても、爪部材25,25の先端25a,
25aが係合部2E,2Eに係合しているため、本体2
と扉3との係合が容易には外れず、防盗性を向上させる
ことができる。
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
23,23は図9に示す状態から対応する各係合部2E
側に向けて移動する。そして、各先端25a,25aが
各係合部2E,2Eの奥の壁に当接してその突出が阻ま
れ、作動部材23B,23Bのみが移動を継続すると、
リンク27,27がリンク26,26,26,26を押
すことにより各爪部材25,25が各引張バネ29,2
9の付勢力に抗してそれぞれ拡開され、爪部材25,2
5の側面部が係合部2Eの入口部に当接してその先端2
5a,25aが係合部2Eの入口部よりも広がった位置
に位置決めされ、ロック部材23,23は図10に示す
ロック位置に位置決めされる。ロック部材23,23を
ロック位置に位置決めした後にダイヤル錠7及びシリン
ダー錠8を施錠することにより、金庫22は完全にロッ
クされた状態となる。この状態より、金庫22の外側か
ら嵌合部9aの隙間にバールの先端を挿入して扉3をこ
じ開けようとしても、爪部材25,25の先端25a,
25aが係合部2E,2Eに係合しているため、本体2
と扉3との係合が容易には外れず、防盗性を向上させる
ことができる。
【0034】図12は、本発明の第3の実施例に用いら
れる金庫31を示している。金庫31は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
32及びケース33を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Fを形成する点においてのみ相違して
いる。
れる金庫31を示している。金庫31は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
32及びケース33を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Fを形成する点においてのみ相違して
いる。
【0035】ロック部材32は、図12、図13に示す
ように、係止部材32Aと作動部材32Bとから主に構
成されている。係止部材32Aは、その先端34aが鈎
型に形成された棒状部材からなる係止片34から構成さ
れている。係止片34には2個の長穴34b,34bが
形成されている。作動部材32Bは、棒状部材からなる
作動片35、2本のピン36,36、引張バネ37及び
圧縮バネ38から構成されている。作動片35に立設さ
れた2本のピン36,36は、その頭部36a,36a
の径が大きくなるように形成されている。作動片35の
側部には係止片34が配置され、長穴34b,34bに
はピン36,36が係合しており、頭部36a,36a
と係止片34との間には圧縮バネ38,38が配設され
ている。係止片34と一方のピン36との間には引張バ
ネ37が張設されており、作動片35の上部であって係
止片34と隣接する位置には傾斜面39aを有する凸片
39が配設されている。係止片34と作動片35との接
触面には、傾斜面39aと同様の傾斜部40が形成され
ている。
ように、係止部材32Aと作動部材32Bとから主に構
成されている。係止部材32Aは、その先端34aが鈎
型に形成された棒状部材からなる係止片34から構成さ
れている。係止片34には2個の長穴34b,34bが
形成されている。作動部材32Bは、棒状部材からなる
作動片35、2本のピン36,36、引張バネ37及び
圧縮バネ38から構成されている。作動片35に立設さ
れた2本のピン36,36は、その頭部36a,36a
の径が大きくなるように形成されている。作動片35の
側部には係止片34が配置され、長穴34b,34bに
はピン36,36が係合しており、頭部36a,36a
と係止片34との間には圧縮バネ38,38が配設され
ている。係止片34と一方のピン36との間には引張バ
ネ37が張設されており、作動片35の上部であって係
止片34と隣接する位置には傾斜面39aを有する凸片
39が配設されている。係止片34と作動片35との接
触面には、傾斜面39aと同様の傾斜部40が形成され
ている。
【0036】ロック部材32は移動手段12と共に、扉
3の内側に取り付けられたケース33の内部に収納され
ている。ケース33には、ロック部材32を外部に臨ま
せるための開口33Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材32のロック位置と対応する位置には、
ケース33より突出した係止片34の先端34aが係合
する、段差部2Faを有する係合部2Fが形成されてい
る。
3の内側に取り付けられたケース33の内部に収納され
ている。ケース33には、ロック部材32を外部に臨ま
せるための開口33Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材32のロック位置と対応する位置には、
ケース33より突出した係止片34の先端34aが係合
する、段差部2Faを有する係合部2Fが形成されてい
る。
【0037】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
32は図12に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、係止片34の先端部が係合部2Fの段差部2Fa
に当接してその突出が阻まれ、作動片35のみが移動を
継続すると、凸片39の傾斜面39a及び傾斜部40が
係止片34を上方に押し上げることにより係止片34が
各圧縮バネ38,38の付勢力に抗して上方に移動さ
れ、先端34aが係合部2Fに係合してロック部材32
が図14に示すロック位置に位置決めされる。ロック部
材32をロック位置に位置決めした後にダイヤル錠7及
びシリンダー錠8を施錠することにより、金庫31は完
全にロックされた状態となる。この状態より、金庫31
の外側から嵌合部9aの隙間にバールの先端を挿入して
扉3をこじ開けようとしても、係止片34の先端34a
が係合部2Fに係合しているため、本体2と扉3との係
合が容易には外れず、防盗性を向上させることができ
る。この実施例においても、上記各実施例と同様に、ロ
ック部材32を2個設け、各ロック部材32,32を本
体2の左右の側壁に係合させる構成としてもよい。
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
32は図12に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、係止片34の先端部が係合部2Fの段差部2Fa
に当接してその突出が阻まれ、作動片35のみが移動を
継続すると、凸片39の傾斜面39a及び傾斜部40が
係止片34を上方に押し上げることにより係止片34が
各圧縮バネ38,38の付勢力に抗して上方に移動さ
れ、先端34aが係合部2Fに係合してロック部材32
が図14に示すロック位置に位置決めされる。ロック部
材32をロック位置に位置決めした後にダイヤル錠7及
びシリンダー錠8を施錠することにより、金庫31は完
全にロックされた状態となる。この状態より、金庫31
の外側から嵌合部9aの隙間にバールの先端を挿入して
扉3をこじ開けようとしても、係止片34の先端34a
が係合部2Fに係合しているため、本体2と扉3との係
合が容易には外れず、防盗性を向上させることができ
る。この実施例においても、上記各実施例と同様に、ロ
ック部材32を2個設け、各ロック部材32,32を本
体2の左右の側壁に係合させる構成としてもよい。
【0038】図15は、本発明の第4の実施例に用いら
れる金庫41を示している。金庫41は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
42及びケース43を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Gを形成する点においてのみ相違して
いる。
れる金庫41を示している。金庫41は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
42及びケース43を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Gを形成する点においてのみ相違して
いる。
【0039】ロック部材42は、図15、図16に示す
ように、係止部材42Aと作動部材42Bとから主に構
成されている。係止部材42Aは、その先端44aが鈎
型に形成され、鈎型に曲折された部位の内側に、従動部
としての円柱状の接触片44bを有する板状部材からな
る一対の爪部材44,44から構成されている。爪部材
44には2個の長穴44c,44cが形成されている。
作動部材42Bは、尖塔形のカム部45aを先端に有す
る角棒状部材からなる作動杆45、ピン46,46、ピ
ン47,47、ピン48,48、引張バネ49,49及
び圧縮バネ50,50から構成されている。作動杆45
の左右両側に対向して立設された2本のピン46,46
は、その頭部46a,46aの径が大きくなるように形
成されている。作動杆45の両側には爪部材44がそれ
ぞれ配置され、各爪部材44の各長穴44c,44cに
はピン46,47がそれぞれ係合しており、頭部46
a,46aと各爪部材44との間にはそれぞれ圧縮バネ
50,50が配設されている。また、ピン46とピン4
8との間には引張バネ49がそれぞれ張設されている。
ように、係止部材42Aと作動部材42Bとから主に構
成されている。係止部材42Aは、その先端44aが鈎
型に形成され、鈎型に曲折された部位の内側に、従動部
としての円柱状の接触片44bを有する板状部材からな
る一対の爪部材44,44から構成されている。爪部材
44には2個の長穴44c,44cが形成されている。
作動部材42Bは、尖塔形のカム部45aを先端に有す
る角棒状部材からなる作動杆45、ピン46,46、ピ
ン47,47、ピン48,48、引張バネ49,49及
び圧縮バネ50,50から構成されている。作動杆45
の左右両側に対向して立設された2本のピン46,46
は、その頭部46a,46aの径が大きくなるように形
成されている。作動杆45の両側には爪部材44がそれ
ぞれ配置され、各爪部材44の各長穴44c,44cに
はピン46,47がそれぞれ係合しており、頭部46
a,46aと各爪部材44との間にはそれぞれ圧縮バネ
50,50が配設されている。また、ピン46とピン4
8との間には引張バネ49がそれぞれ張設されている。
【0040】ロック部材32は移動手段12と共に、扉
3の内側に取り付けられたケース43の内部に収納され
ている。ケース43には、ロック部材42を外部に臨ま
せるための開口43Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材42のロック位置と対応する位置には、
ケース43より突出した爪部材44,44の先端44
a,44aが係合する、段差部2Ga,2Gaを有する
係合部2Gが形成されている。
3の内側に取り付けられたケース43の内部に収納され
ている。ケース43には、ロック部材42を外部に臨ま
せるための開口43Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材42のロック位置と対応する位置には、
ケース43より突出した爪部材44,44の先端44
a,44aが係合する、段差部2Ga,2Gaを有する
係合部2Gが形成されている。
【0041】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
42は図15に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、各爪部材44,44の先端部が係合部2Gの各段
差部2Ga,2Gaに当接してその突出が阻まれ、作動
杆45のみが移動を継続すると、接触片44b,44b
が作動杆45のカム部45aに当接することにより、各
爪部材44,44が各圧縮バネ50,50の付勢力に抗
して拡開され、各先端44a,44aが係合部2Gに係
合してロック部材42が図17に示すロック位置に位置
決めされる。ロック部材42をロック位置に位置決めし
た後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠すること
により、金庫41は完全にロックされた状態となる。こ
の状態より、金庫41の外側から嵌合部9aの隙間にバ
ールの先端を挿入して扉3をこじ開けようとしても、各
爪部材44,44の先端44a,44aが係合部2Gに
係合しているため、本体2と扉3との係合が容易には外
れず、防盗性を向上させることができる。この実施例に
おいても、上記各実施例と同様に、ロック部材42を2
個設け、各ロック部材42,42を本体2の左右の側壁
に係合させる構成としてもよい。
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
42は図15に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、各爪部材44,44の先端部が係合部2Gの各段
差部2Ga,2Gaに当接してその突出が阻まれ、作動
杆45のみが移動を継続すると、接触片44b,44b
が作動杆45のカム部45aに当接することにより、各
爪部材44,44が各圧縮バネ50,50の付勢力に抗
して拡開され、各先端44a,44aが係合部2Gに係
合してロック部材42が図17に示すロック位置に位置
決めされる。ロック部材42をロック位置に位置決めし
た後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠すること
により、金庫41は完全にロックされた状態となる。こ
の状態より、金庫41の外側から嵌合部9aの隙間にバ
ールの先端を挿入して扉3をこじ開けようとしても、各
爪部材44,44の先端44a,44aが係合部2Gに
係合しているため、本体2と扉3との係合が容易には外
れず、防盗性を向上させることができる。この実施例に
おいても、上記各実施例と同様に、ロック部材42を2
個設け、各ロック部材42,42を本体2の左右の側壁
に係合させる構成としてもよい。
【0042】図18は、本発明の第5の実施例に用いら
れる金庫51を示している。金庫51は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
52及びケース53を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Hを形成する点においてのみ相違して
いる。
れる金庫51を示している。金庫51は金庫1と比較す
ると、ロック部材5及びケース21に代えてロック部材
52及びケース53を用いる点と、係合部2Dに代えて
本体2に係合部2Hを形成する点においてのみ相違して
いる。
【0043】ロック部材52は、図18に示すように、
係止部材52Aと作動部材52Bとから主に構成されて
いる。係止部材52Aは、リンク54に回転自在に支持
された一対のローラー55,56から構成されている。
作動部材52Bは、先端部57aが大きくなるように形
成された棒状部材からなる作動杆57、カバー58、ピ
ン59,59及び圧縮バネ60,60から構成されてい
る。カバー58は先端部57aを覆うように設けられて
おり、作動杆57の左右両側に対向して立設された2本
のピン59,59とカバー58の端部との間には圧縮バ
ネ60,60がそれぞれ配設されている。カバー58の
一方の角部には、係止部材52Aが進退するための開口
58aが形成されている。係止部材52Aと作動部材5
2Bとは、先端部57aの先端に設けられた接続部57
bをローラー56の支軸によってリンク54と連結され
ている。
係止部材52Aと作動部材52Bとから主に構成されて
いる。係止部材52Aは、リンク54に回転自在に支持
された一対のローラー55,56から構成されている。
作動部材52Bは、先端部57aが大きくなるように形
成された棒状部材からなる作動杆57、カバー58、ピ
ン59,59及び圧縮バネ60,60から構成されてい
る。カバー58は先端部57aを覆うように設けられて
おり、作動杆57の左右両側に対向して立設された2本
のピン59,59とカバー58の端部との間には圧縮バ
ネ60,60がそれぞれ配設されている。カバー58の
一方の角部には、係止部材52Aが進退するための開口
58aが形成されている。係止部材52Aと作動部材5
2Bとは、先端部57aの先端に設けられた接続部57
bをローラー56の支軸によってリンク54と連結され
ている。
【0044】ロック部材52は移動手段12と共に、扉
3の内側に取り付けられたケース53の内部に収納され
ている。ケース53には、ロック部材52を外部に臨ま
せるための開口53Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材52のロック位置と対応する位置には、
ケース53より突出した係止部材52Aの先端が係合す
る係合部2Hが形成されている。
3の内側に取り付けられたケース53の内部に収納され
ている。ケース53には、ロック部材52を外部に臨ま
せるための開口53Aが形成されている。また、本体2
の、ロック部材52のロック位置と対応する位置には、
ケース53より突出した係止部材52Aの先端が係合す
る係合部2Hが形成されている。
【0045】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
52は図18に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、カバー58の先端が係合部2Hの奥側の壁に当接
してその突出が阻まれ、作動部材52Bのみが移動を継
続すると、作動杆57によって押された係止部材52A
のローラー55が開口58aより外部へ突出して係合部
2Hに係合し、ロック部材52が図19に示すロック位
置に位置決めされる。ロック部材52をロック位置に位
置決めした後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠
することにより、金庫51は完全にロックされた状態と
なる。この状態より、金庫51の外側から嵌合部9aの
隙間にバールの先端を挿入して扉3をこじ開けようとし
ても、係止部材52Aが係合部2Hに係合しているた
め、本体2と扉3との係合が容易には外れず、防盗性を
向上させることができる。この実施例においても、上記
各実施例と同様に、ロック部材52を2個設け、各ロッ
ク部材52,52を本体2の左右の側壁に係合させる構
成としてもよい。
を閉塞した状態でハンドル6を操作すると、ロック部材
52は図18に示す状態から左方に向けて移動する。そ
して、カバー58の先端が係合部2Hの奥側の壁に当接
してその突出が阻まれ、作動部材52Bのみが移動を継
続すると、作動杆57によって押された係止部材52A
のローラー55が開口58aより外部へ突出して係合部
2Hに係合し、ロック部材52が図19に示すロック位
置に位置決めされる。ロック部材52をロック位置に位
置決めした後にダイヤル錠7及びシリンダー錠8を施錠
することにより、金庫51は完全にロックされた状態と
なる。この状態より、金庫51の外側から嵌合部9aの
隙間にバールの先端を挿入して扉3をこじ開けようとし
ても、係止部材52Aが係合部2Hに係合しているた
め、本体2と扉3との係合が容易には外れず、防盗性を
向上させることができる。この実施例においても、上記
各実施例と同様に、ロック部材52を2個設け、各ロッ
ク部材52,52を本体2の左右の側壁に係合させる構
成としてもよい。
【0046】上記各実施例の変形例として、図31に示
すように、扉3に代えて、周囲を鉄板89aで覆われ、
内部にコンクリート89bを充填されて形成され、周壁
前端面である嵌合部9a側の側壁の前面部を覆うように
構成された開閉体としての扉89を用いてもよい。この
扉89を用いることにより、側壁の前面部と扉89との
対向部である隙間90にバールの先端を挿入して扉89
をこじ開けようとしても、こじ開ける方向に対してロッ
ク部材が抵抗となり、各実施例で示した金庫に比較して
こじ開けが困難となって防盗性が向上する。
すように、扉3に代えて、周囲を鉄板89aで覆われ、
内部にコンクリート89bを充填されて形成され、周壁
前端面である嵌合部9a側の側壁の前面部を覆うように
構成された開閉体としての扉89を用いてもよい。この
扉89を用いることにより、側壁の前面部と扉89との
対向部である隙間90にバールの先端を挿入して扉89
をこじ開けようとしても、こじ開ける方向に対してロッ
ク部材が抵抗となり、各実施例で示した金庫に比較して
こじ開けが困難となって防盗性が向上する。
【0047】上記各実施例及び変形例では、各ロック部
材を移動手段12によってハンドル6の操作で左右方向
に移動させる構成としたが、移動手段はこれに限られる
ことなく、いろいろなものが適用可能である。以下に移
動手段の変形例を説明する。
材を移動手段12によってハンドル6の操作で左右方向
に移動させる構成としたが、移動手段はこれに限られる
ことなく、いろいろなものが適用可能である。以下に移
動手段の変形例を説明する。
【0048】図20は3個のロック部材61,61,6
1を回動板62の外周近傍に移動可能に取り付け、回動
板62の中心にハンドル6の軸部6aを取り付けて、ハ
ンドル6を図の時計方向に回動させることで、それぞれ
移動方向の異なるロック部材61,61,61を二点鎖
線で示すロック位置に移動させるものである。これによ
り、3方向(4方向も可能)において扉と本体とが係合
するため、防盗性を向上させることができる。
1を回動板62の外周近傍に移動可能に取り付け、回動
板62の中心にハンドル6の軸部6aを取り付けて、ハ
ンドル6を図の時計方向に回動させることで、それぞれ
移動方向の異なるロック部材61,61,61を二点鎖
線で示すロック位置に移動させるものである。これによ
り、3方向(4方向も可能)において扉と本体とが係合
するため、防盗性を向上させることができる。
【0049】図21は複数のロック部材63,63,6
3を同方向に同時に移動させる機構を示している。複数
のロック部材63,63,63は、扉の内側に植設され
たピン64,64及び図示しないガイド部材によって左
右方向に移動自在に支持された走り板65に固着されて
おり、走り板65の近傍には、扉の内側に回転自在に支
持された支軸66に固着された偏心カム67が配設され
ている。走り板65は、図示しない付勢手段によって図
の右方に向けて付勢されており、偏心カム67の円周部
と常時当接するように構成されている。この構成より、
モーター等の適宜の手段によって支軸66を回動させる
ことにより、各ロック部材63,63,63が図に二点
鎖線で示すロック位置に移動される。これにより、1方
向の複数箇所において扉と本体とを係合させることがで
きるため、防盗性を向上させることができる。
3を同方向に同時に移動させる機構を示している。複数
のロック部材63,63,63は、扉の内側に植設され
たピン64,64及び図示しないガイド部材によって左
右方向に移動自在に支持された走り板65に固着されて
おり、走り板65の近傍には、扉の内側に回転自在に支
持された支軸66に固着された偏心カム67が配設され
ている。走り板65は、図示しない付勢手段によって図
の右方に向けて付勢されており、偏心カム67の円周部
と常時当接するように構成されている。この構成より、
モーター等の適宜の手段によって支軸66を回動させる
ことにより、各ロック部材63,63,63が図に二点
鎖線で示すロック位置に移動される。これにより、1方
向の複数箇所において扉と本体とを係合させることがで
きるため、防盗性を向上させることができる。
【0050】図22は複数のロック部材68,68,6
8を同方向に同時に移動させる機構を示している。この
機構は、複数のスライドガイド69によってスライド自
在に支持された各ロック部材68,68,68を連結板
70で一体的に連結させ、回動板71の中心にハンドル
6の軸部6aを取り付けて、1個のロック部材68と回
動板71とを接続板72によって接続させた構成であ
り、図21に示した機構と比較すると、走り板を用いて
いない点において相違している。この構成を採用するこ
とにより、走り板を用いることなく複数のロック部材を
同時に移動させることができるので、バールによって収
納庫がこじ開けられるときに、走り板が変形することに
よって引き起こされるロック部材と本体との係合の解除
を防止することができ、図21に示した構成よりも防盗
性を向上させることができる。
8を同方向に同時に移動させる機構を示している。この
機構は、複数のスライドガイド69によってスライド自
在に支持された各ロック部材68,68,68を連結板
70で一体的に連結させ、回動板71の中心にハンドル
6の軸部6aを取り付けて、1個のロック部材68と回
動板71とを接続板72によって接続させた構成であ
り、図21に示した機構と比較すると、走り板を用いて
いない点において相違している。この構成を採用するこ
とにより、走り板を用いることなく複数のロック部材を
同時に移動させることができるので、バールによって収
納庫がこじ開けられるときに、走り板が変形することに
よって引き起こされるロック部材と本体との係合の解除
を防止することができ、図21に示した構成よりも防盗
性を向上させることができる。
【0051】ロック部材68を移動させる方法として
は、図23に示すように支軸73に回転自在に支持され
た偏心カム74に接続板72を当接させて偏心カム74
をモーターによって回転させる方法、図24に示すよう
にソレノイド75によって接続板72を移動させる方
法、図25に示すように空圧あるいは油圧シリンダー7
6によって接続板72を移動させる方法、図26に示す
ように支軸77に回動自在に支持されたレバー78,7
9によって接続板72を移動させる方法、図27に示す
ようにモーター80によってワイヤー81を巻き取って
これに連結された接続板72を移動させる方法、図28
に示すようにラック82とピニオン83とモーター84
とからなるラックアンドピニオン機構を用い、ラック8
2に連結された接続板72を移動させる方法、図29に
示すように送りネジ85とネジブッシュ86とからなる
送りネジ機構を用い、ネジブッシュ86に連結された接
続板72を移動させる方法等が挙げられる。これらは単
独で設けてもよく、また併設してもよい。
は、図23に示すように支軸73に回転自在に支持され
た偏心カム74に接続板72を当接させて偏心カム74
をモーターによって回転させる方法、図24に示すよう
にソレノイド75によって接続板72を移動させる方
法、図25に示すように空圧あるいは油圧シリンダー7
6によって接続板72を移動させる方法、図26に示す
ように支軸77に回動自在に支持されたレバー78,7
9によって接続板72を移動させる方法、図27に示す
ようにモーター80によってワイヤー81を巻き取って
これに連結された接続板72を移動させる方法、図28
に示すようにラック82とピニオン83とモーター84
とからなるラックアンドピニオン機構を用い、ラック8
2に連結された接続板72を移動させる方法、図29に
示すように送りネジ85とネジブッシュ86とからなる
送りネジ機構を用い、ネジブッシュ86に連結された接
続板72を移動させる方法等が挙げられる。これらは単
独で設けてもよく、また併設してもよい。
【0052】ロック部材として、作動部材の移動量が大
きいものを用いる場合には、上述した移動方法のうち、
図23に示した偏心カムを用いる方法、図27に示した
ワイヤーとモーターとを用いる方法、図28に示したラ
ックアンドピニオン機構を用いる方法、図29に示した
送りネジ機構を用いる方法などが適している。なお、各
実施例で示したハンドルを用いる方法を採用する場合に
は、ハンドルの回転半径(支点・力点間及び支点・作用
点間)を長くとる必要があるが、図30に示すように、
支軸87aに回動自在に支持されると共に接続板72に
連結された第1レバー87と、支軸88aに回動自在に
支持されると共に第1レバー87に連結され、図示しな
い取手を有する第2レバー88とを有する機構を採用す
れば、第2レバー88の移動距離が小さくてもロック部
材68の移動距離を大きくすることができる。
きいものを用いる場合には、上述した移動方法のうち、
図23に示した偏心カムを用いる方法、図27に示した
ワイヤーとモーターとを用いる方法、図28に示したラ
ックアンドピニオン機構を用いる方法、図29に示した
送りネジ機構を用いる方法などが適している。なお、各
実施例で示したハンドルを用いる方法を採用する場合に
は、ハンドルの回転半径(支点・力点間及び支点・作用
点間)を長くとる必要があるが、図30に示すように、
支軸87aに回動自在に支持されると共に接続板72に
連結された第1レバー87と、支軸88aに回動自在に
支持されると共に第1レバー87に連結され、図示しな
い取手を有する第2レバー88とを有する機構を採用す
れば、第2レバー88の移動距離が小さくてもロック部
材68の移動距離を大きくすることができる。
【0053】上記各実施例及び変形例では、収納庫とし
て片扉右開き金庫を例示したが、本発明が適用可能な収
納庫としてはこれに限られず、片扉左開き金庫、子扉付
き金庫、両扉金庫、上下あるいは左右に複数の扉を有す
る金庫、保管用書庫、壁面収納庫、収納庫の内部にさら
に収納庫を収納した二次庫等が挙げられる。
て片扉右開き金庫を例示したが、本発明が適用可能な収
納庫としてはこれに限られず、片扉左開き金庫、子扉付
き金庫、両扉金庫、上下あるいは左右に複数の扉を有す
る金庫、保管用書庫、壁面収納庫、収納庫の内部にさら
に収納庫を収納した二次庫等が挙げられる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ロック位
置において、ロック部材が係止部材を開放して本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
置において、ロック部材が係止部材を開放して本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、ロック位置
において、ロック部材が係止部材を変位させて本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
において、ロック部材が係止部材を変位させて本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、ロック位置
において、ロック部材が係止部材の先端を拡開させて本
体と係合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との
隙間にバールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようと
しても、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性
を向上させることができる。
において、ロック部材が係止部材の先端を拡開させて本
体と係合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との
隙間にバールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようと
しても、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性
を向上させることができる。
【0057】請求項4記載、請求項5の発明によれば、
ロック位置において、ロック部材が係止部材を変位させ
て本体と係合するので、収納庫の外側から本体と開閉体
との隙間にバールの先端を挿入して開閉体をこじ開けよ
うとしても、本体と開閉体との係合が容易には外れず防
盗性を向上させることができる。
ロック位置において、ロック部材が係止部材を変位させ
て本体と係合するので、収納庫の外側から本体と開閉体
との隙間にバールの先端を挿入して開閉体をこじ開けよ
うとしても、本体と開閉体との係合が容易には外れず防
盗性を向上させることができる。
【0058】請求項6記載の発明によれば、ロック位置
において、ロック部材が係止部材を折曲させて本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
において、ロック部材が係止部材を折曲させて本体と係
合するので、収納庫の外側から本体と開閉体との隙間に
バールの先端を挿入して開閉体をこじ開けようとして
も、本体と開閉体との係合が容易には外れず防盗性を向
上させることができる。
【0059】請求項7記載の発明によれば、周壁前端面
を覆うように構成された開閉体を用いることにより、周
壁前端面と開閉体との隙間にバールの先端を挿入して開
閉体をこじ開けようとしても、こじ開ける方向に対して
ロック部材が抵抗となり、さらに防盗性を向上させるこ
とができる。
を覆うように構成された開閉体を用いることにより、周
壁前端面と開閉体との隙間にバールの先端を挿入して開
閉体をこじ開けようとしても、こじ開ける方向に対して
ロック部材が抵抗となり、さらに防盗性を向上させるこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例を採用した金庫の斜視図
である。
である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する金庫前端部の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図3】他の煙曲げ部を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する金庫底部の部
分断面図である。
分断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例を説明する金庫前端部の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に用いられる移動手段を
説明する金庫前端部の部分断面図である。
説明する金庫前端部の部分断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に用いられるロック部材
を説明する図である。
を説明する図である。
【図8】本発明の第1ないし第5の実施例に用いられる
移動手段を示す図である。
移動手段を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明する金庫前端部の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例に用いられるロック部
材を説明する図である。
材を説明する図である。
【図12】本発明の第3の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例に用いられるロック部
材を説明する図である。
材を説明する図である。
【図14】本発明の第3の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図15】本発明の第4の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図16】本発明の第4の実施例に用いられるロック部
材を説明する図である。
材を説明する図である。
【図17】本発明の第4の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図18】本発明の第5の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図19】本発明の第5の実施例を説明する金庫前端部
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図20】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図21】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図22】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図23】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図24】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図25】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図26】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図27】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図28】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図29】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図30】本発明の各実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
す図である。
【図31】本発明の第1ないし第5の実施例の変形例に
用いられる扉を説明する金庫前端部の部分断面図であ
る。
用いられる扉を説明する金庫前端部の部分断面図であ
る。
1,22,31,41,51 収納庫(金庫) 2 本体 2B 開放部 3,89 開閉体(扉) 5,23,32,42,52,61,63,68 ロッ
ク部材 5A,23A,32A,42A,52A 係止部材 5B,23B,32B,42B,52B 作動部材 12 移動手段 13a,25a 先端 44b 従動部(接触片) 45a カム部(先端)
ク部材 5A,23A,32A,42A,52A 係止部材 5B,23B,32B,42B,52B 作動部材 12 移動手段 13a,25a 先端 44b 従動部(接触片) 45a カム部(先端)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恒松 信一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金 剛株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05G 1/00 - 1/04 E05B 65/00
Claims (7)
- 【請求項1】正面に開放部を有する本体と、この本体に
設けられ前記開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を
閉塞した状態で前記開閉体を固定する、前記開閉体に設
けられたロック部材と、前記ロック部材を前記開閉体が
固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除される
非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納庫
において、 前記ロック部材は、前記ロック位置と前記非ロック位置
との間で移動自在な係止部材と、前記移動手段による往
復移動により前記係止部材を開閉する作動部材とを有
し、前記ロック位置において前記作動部材の移動により
前記係止部材を開放し、前記非ロック位置において前記
作動部材の移動により前記係止部材を閉塞することを特
徴とする収納庫。 - 【請求項2】正面に開放部を有する本体と、この本体に
設けられ前記開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を
閉塞した状態で前記開閉体を固定する、前記開閉体に設
けられたロック部材と、前記ロック部材を、前記開閉体
が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除され
る非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納
庫において、 前記ロック部材は、先端が鈎型に形成され前記ロック位
置と前記非ロック位置との間で移動自在な係止部材と、
前記移動手段による往復移動により前記係止部材を前記
ロック位置において変位させると共に前記係止部材を前
記ロック位置と前記非ロック位置とに移動させる作動部
材とを有し、前記開閉体を固定する際には、前記ロック
位置において前記作動部材の移動により前記係止部材を
係止位置に変位させ、前記開閉体の固定を解除する際に
は、前記ロック位置において前記係止部材を非係止位置
に変位させた後、前記係止部材を非ロック位置に位置決
めすることを特徴とする収納庫。 - 【請求項3】前記係止部材は対で設けられていると共に
リンク機構で前記作動部材に連結され、該係止部材対
は、前記係止位置において前記先端を拡開させ、前記非
係止位置において前記先端を窄めることを特徴とする請
求項1または請求項2記載の収納庫。 - 【請求項4】前記作動部材と前記係止部材とは互いに摺
動可能に設けられており、その接触面が傾斜して構成さ
れていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の収納庫。 - 【請求項5】前記係止部材は対で設けられていると共に
前記先端近傍に内方に向かって突出した従動部をそれぞ
れ有し、前記作動部材はその先端部に前記各従動部と接
触する斜面状のカム部を有することを特徴とする請求項
1または請求項2記載の収納庫。 - 【請求項6】正面に開放部を有する本体と、この本体に
設けられ、前記開放部を開閉する開閉体と、前記開放部
を閉塞した状態で前記開閉体を固定する、前記開閉体に
設けられたロック部材と、前記ロック部材を、前記開閉
体が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除さ
れる非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収
納庫において、 前記ロック部材は、折曲自在であって前記ロック位置と
前記非ロック位置との間で移動自在な係止部材と、前記
移動手段による往復移動により前記係止部材を前記ロッ
ク位置において変位させると共に前記係止部材を前記ロ
ック位置と前記非ロック位置とに移動させる作動部材と
を有し、前記開閉体を固定する際には、前記ロック位置
において前記作動部材の移動により前記係止部材を折曲
させ、前記開閉体の固定を解除する際には、前記ロック
位置において前記係止部材を伸張させた後、前記係止部
材を非ロック位置に位置決めすることを特徴とする収納
庫。 - 【請求項7】前記開閉体が、前記開放部とこれを形成す
る前記本体の周壁前端面とを覆うように設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちの何れ
か1つに記載の収納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11806997A JP3163034B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11806997A JP3163034B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 収納庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306653A JPH10306653A (ja) | 1998-11-17 |
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