JP3241294B2 - 収納庫 - Google Patents

収納庫

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JP3241294B2
JP3241294B2 JP13062797A JP13062797A JP3241294B2 JP 3241294 B2 JP3241294 B2 JP 3241294B2 JP 13062797 A JP13062797 A JP 13062797A JP 13062797 A JP13062797 A JP 13062797A JP 3241294 B2 JP3241294 B2 JP 3241294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス用、倉庫
用、家庭用等の金庫、保管用書庫、書庫室、金庫室等の
収納庫の防盗構造に関する。
【0002】
【従来の技術】金庫や保管用書庫等の収納庫は、正面が
開放された箱型の本体内部に貴重品や書類等の収納物を
収納し、本体の開放部を開閉自在の扉や引き出し自在の
抽斗等の開閉体で覆うことにより、収納物を火災や盗難
より保護している。
【0003】通常の金庫では、本体開放部の囲壁の一側
に扉が開閉自在に支持されており、この扉には、囲壁の
縁端と垂直な方向に係脱自在であってハンドル等の移動
手段によって水平方向あるいは垂直方向に移動されるロ
ック部材としての閂、並びに移動手段の操作を規制する
シリンダー錠、ダイヤル錠等の施錠手段が設けられてい
る。この構成より、本体の開放部を扉で閉塞させて移動
手段を操作し、閂を囲壁に係合させることで扉を本体に
対して固定した後に施錠手段を作動させることにより、
移動手段の操作が規制されて扉が本体に対して完全にロ
ックされる。このとき、閂は囲壁に対して20mm程度
挿入されている。
【0004】また、通常の保管用書庫では、本体内部の
空間と略同容量の抽斗が本体の側壁に引き出し自在に支
持されており、この抽斗にも扉と同様の閂や施錠手段が
設けられている。抽斗は、その正面側の壁で本体の開放
部を閉塞させた状態で、移動手段の操作により閂を囲壁
に係合させ、さらに施錠手段を作動されることによって
本体に対して完全にロックされる。
【0005】このような収納庫としては、以下のような
ものがある。 耐火金庫 収納物を火災より保護する耐火金庫としては、本体や扉
の内部にセメントと水との混合物等の耐火材を封入して
本体内部への熱の伝達を防ぐものが一般的に知られてお
り、このセメントと水との混合物にパーライトを混合し
たり発泡剤を混合して気泡を発生させることで耐火性を
向上させる技術が知られている。この耐火金庫では、扉
の外枠並びにこの外枠が填る本体開放部の囲壁の縁端を
断面稲妻形状あるいは断面階段形状とし、扉の外枠と前
記縁端との対向部の延べ面積を大きくすることにより本
体外部から内部への火炎、熱、煙等の到達距離を長くす
ることで収納物を保護する煙曲げ(煙返し)構造が採用
されている。
【0006】防盗金庫 収納物を盗難より保護する防盗金庫としては、耐火材に
金網や鋼片、高硬度の防御板等を配したものや耐火材を
覆う鉄板として厚みの大きいものを用いてハンマーによ
る打撃、トーチによる溶断、カッターによる切断、バー
ルによるこじ開け等の破壊行為に対抗する構造となって
いる。また、施錠手段には、外力によって施錠機構が破
壊された際に閂を自動的に固定する第2の施錠機構を持
ったリ・ロッキング構造(例えば実開昭59−2616
4号公報参照)が採用されている。
【0007】強力金庫、超強力金庫、保管用書庫 耐火性能と防盗性能とを兼ね備えた強力金庫や超強力金
庫は、上述した煙曲げ構造を備えると共に耐火材を覆う
鉄板を厚くしたものや、耐火金庫の内部に防盗金庫を入
れた二次庫と呼ばれるもの等がある。保管用書庫として
は、耐火金庫と同様に耐火性能を有するものと耐火性能
を有していないものとがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の耐火金庫では、
防盗金庫と同様に耐火材に金網、鋼片、防御板等を埋設
したり、これらの材質あるいは数量を変化させることに
より、破壊、溶断、切断、こじ開けに対する抵抗力を変
化させることができる。このうち、最も対策の難しいこ
じ開けに対して抵抗力を上げる場合には、閂を複数設け
ることや変形しにくい高硬度の防御板を複数用いること
等が考えられる。
【0009】しかし、通常、オフィスや家庭等で用いら
れている金庫のほとんどが耐火金庫であり、複数の閂を
設ける対策を施しても閂が本体に対してせいぜい20m
m程度挿入されているに過ぎないため、長尺のバールを
用いて閂が嵌合している本体側壁を大幅に変形させるこ
とで本体と閂との係合を簡単に外すことができ、扉が短
時間で開放されてしまう。また、高硬度の防御板を複数
用いる対策では、コストアップしてしまうと共に重量が
大幅に増大してしまうという問題点がある。
【0010】強力金庫、超強力金庫では、鉄板の厚みが
十分に大きいためにこじ開けに対する抵抗力は十分であ
るが、鉄板の厚みが大きいために金庫の重量が増大して
しまうと共に、通常の耐火金庫に比較して価格が大幅に
増大してしまうという問題点がある。特に重量が増大し
てしまう(小型金庫では50kg以下程度、耐火金庫で
は200〜300kg程度であるのに対し強力金庫ある
いは超強力金庫では800〜1000kg程度)と、壁
際や梁の上などの強度の高い場所に金庫の設置場所が限
定されてしまうために(建築基準法による建物の床の強
度は、住宅、病室では180kg/m2 、教室では23
0kg/m2 、事務所、百貨店では300kg/m2
ある)レイアウト上の問題となると共に、他の場所に設
置する場合には補強材を設けなくてはならず、その分コ
ストアップしてしまう。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決し、コスト
や重量を増大させることなく、防盗性を向上させること
ができる耐火金庫、保管用書庫等の収納庫の提供、並び
に防盗性能をさらに向上させることができる防盗金庫、
強力金庫、超強力金庫等の収納庫の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
正面が開放された本体と、前記本体の開放部を開閉する
開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記開閉体を固定
する前記開閉体に設けられたロック部材及び第2のロッ
ク部材と、前記ロック部材を、前記開閉体が固定される
ロック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位
置とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、
前記ロック部材と第2のロック部材とが連動可能に構成
され、前記ロック部材は前記ロック位置において前記開
放部を構成する囲壁と係合すると共に前記移動手段によ
って前記囲壁の縁端方向に移動され、第2のロック部材
は前記ロック位置において前記囲壁と係合すると共に前
記移動手段によって前記囲壁の縁端方向と直行する方向
に移動されることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の収
納庫において、さらに前記開閉体が前記開放部とこれを
形成する前記囲壁の前端面とを覆うように設けられてい
ることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に用いられる収納
庫としての金庫1を示している。金庫1は、本体2と開
閉体としての扉3とから主に構成されている。
【0017】直方体あるいは立方体形状の本体2は、各
壁面の両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間に
は耐火材としてのセメントと水との混合物2bが充填さ
れている。本体2の正面側の壁面2Aの一部には開放部
2Bが形成されており、本体2の内部には図示しない棚
板が、その配設高さを調整可能に複数設けられている。
壁面2A及びこの壁面2Aと連続し、かつ、扉3が支持
されていない側である壁面2Dによって開放部2Bを有
する囲壁が構成されている。耐火材としてはセメントと
水との混合物の他、漆喰、石膏、乾式耐火材、セメント
ボード、セラミック、セメントに水とシリカゲルやゼオ
ライト(含水させる)、パーライト(商品名)あるいは
ベロコーム(商品名)、あるいは他の発泡剤を混合した
もの(2種以上の組み合わせも可)、セラタイカ(商品
名)、コンクリート、珪藻土、珪酸カルシウム等が挙げ
られる。これらは単独で用いても併用してもよく、併用
する場合には、例えばセメントの内部にや紙、ウレタ
ン樹脂等を封入した構成、あるいは耐火材の内部に水を
包んだビニール等を封入した構成としてもよい。
【0018】本体2の底壁2Cには貫通穴が形成されて
おり、本体2は、図4に示すように、扉3を開放した状
態で、床10に埋設されたアンカーナット11aに六角
穴付きボルト11bによって締結されて固定される。底
壁2Cと床10との間には、ボルト11bを熱から守る
ためのリング状の耐火材11cが配設されている。な
お、本体2の側壁の厚みWは70〜130mm程度であ
り、強度や重量を勘案すると100mm程度が望まし
い。
【0019】扉3の両面も本体2と同様に鉄板3aで覆
われており、内部には耐火材としてのセメントと水との
混合物3bが充填されている。扉3は、図2に示すよう
に、その右側縁部を蝶番4,4によって本体2に対して
回動自在に支持されており、開放部2Bを開閉可能に構
成されている。扉3には、図1、図2に示すように、開
放部2Bを閉じた状態で扉3を本体2に対して固定する
ためのロック部材としての閂5A、第2のロック部材と
しての閂5B、各閂5A,5Bを移動させるためのハン
ドル6、ハンドル6の作動を固定する施錠手段としての
ダイヤル錠7及びシリンダー錠8が設けられている。閂
5A,5Bは直径12〜35mm程度、多くは16mm
あるいは20mm程度の丸棒より形成されている。
【0020】本体2と扉3との嵌合部9a,9bは、そ
れぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成され
ており、所謂、煙曲げ(煙返し)構造を呈している。煙
曲げ構造を呈した煙曲げ部としては図2に示すものの
他、図3に示すものをも含む。
【0021】扉3の外側にはハンドル6が回動自在に取
り付けられており、扉3の内側には、ハンドル6と接続
され、各閂5A,5Bを非ロック位置とロック位置とに
移動させるための移動手段12が配設されている。
【0022】移動手段12は、図5、図6に示すよう
に、ハンドル6と、その中心にハンドル6の軸部6aを
取り付けられた円板13と、閂5Aを移動自在に支持す
る走り板14と、閂5Bを移動自在に支持する走り板1
5とから主に構成されており、扉3の内側に取り付けら
れたケース18の内部に収納されている。
【0023】先端部に取付部材14aを介して閂5Aを
取り付けられた走り板14は、閂5Aの取付位置と対向
する位置において、その一部を円板13の外周近傍に移
動可能に取り付けられている。閂5Aは、壁面2Dに形
成された開放部2Bの縁端方向、すなわち金庫1の高さ
方向に向けて取り付けられている。一端部に、リベッ
ト、ネジ止め、溶接等の方法によって閂5Bを固着され
た走り板15は、他端部を円板13の外周近傍に移動可
能に取り付けられている。
【0024】走り板14は、閂5Aの非ロック位置にお
ける円板13に対する取付位置が、軸部6aの軸心より
水平方向に伸ばした基線に対しての角度がθとなる位置
に取り付けられ、ハンドル6を図6の時計回りに回動さ
せて閂5Aを二点鎖線で示すロック位置に位置決めした
ときに、基線に対する角度がθとなるように構成されて
いる。走り板14はその略中央部に長穴14bを有し、
扉3の内側に植設されたピン16に長穴14bを係合
し、上下方向に移動自在となるようにガイドされてい
る。
【0025】走り板15は、閂5Bの非ロック位置にお
ける円板13に対する取付位置が、軸部6aの軸心より
鉛直下方に伸ばした垂線に対しての角度がθとなる位置
に取り付けられ、ハンドル6を図6の時計回りに回動さ
せて閂5Bをロック位置に位置決めしたときに、垂線に
対しての角度がθとなるように構成されている。すなわ
ち、走り板14の取付位置と走り板15の取付位置と
は、軸部6aの軸心に対して90度変位するように位置
付けられている。走り板15は、図示しないガイド部材
によってガイドされ、ハンドル6の回動に伴って平行移
動される。
【0026】本体2の、嵌合部9a側の閂5Aのロック
位置と対応する位置には、図2、図7に示すように、閂
5Aの先端部を嵌入するための穴部2Eが、嵌合部9b
側の閂5Bのロック位置と対応する位置には、閂5Bの
先端部を嵌入するための穴部2Fがそれぞれ形成されて
いる。
【0027】上述の構成より、扉3によって開放部2B
を閉塞した状態でハンドル6を操作し、各閂5A,5B
をロック位置に位置決めした後にダイヤル錠7及びシリ
ンダー錠8を施錠することにより、金庫1は完全にロッ
クされた状態となる。この状態より、金庫1の外側から
嵌合部9aの隙間にバールの先端を挿入して扉3をこじ
開けようとしても、開放部2Bを構成する壁面2Dの縁
端方向に移動した閂5Aがこじ開け方向に対して垂直と
なるように本体2に対して嵌合していると共に、閂5B
も本体2に嵌合しているので、本体2と扉3との係合が
容易には外れず、防盗性を向上させることができる。な
お、嵌合部9bの隙間よりこじ開けようとした場合に
は、蝶番4,4が強力な抵抗となる。
【0028】上記実施例の変形例として、図8に示すよ
うに、扉3に代えて、周囲を鉄板17aで覆われ、内部
に耐火材としてのセメントと水との混合物17bを充填
されて形成され、壁面2Dの前端面を覆う構成の扉17
を用いてもよい。この構成により、側壁2Dと扉17と
の対向部である隙間19にバールの先端を挿入して扉1
7をこじ開けようとしても壁面2Dが変形しにくく、上
記実施例に比較してこじ開けが困難となり、防盗性が向
上する。
【0029】上記実施例及び変形例では、ロック部材と
して閂5Aを、また、第2のロック部材として閂5Bを
それぞれ1本ずつ用い、これを走り板14,15を介し
て移動手段12によってハンドル6の操作で移動させる
ことにより、扉3が本体2に蝶番4,4で支持された側
及びこれと対向する側において本体2と扉3とを係合さ
せる構成としたが、扉3が本体2に蝶番4,4で支持さ
れた側と対向する側及びこれと直交する側(本体開放部
の上辺または下辺)において本体2と扉3とを係合させ
る構成、さらにはロック部材5Aのみを用いた構成とし
てもよい。この扉3が本体2に蝶番4,4で支持された
側と直交する側において本体2と扉3とを係合させる場
合においても、閂5Aの移動方向は、開放部2Bを構成
する金庫1の上壁あるいは底壁2Cの縁端方向、すなわ
ち金庫1の幅方向となるように構成される。また、移動
手段は上述のものに限られることなく、いろいろなもの
が適用可能である。以下に移動手段の変形例を説明す
る。
【0030】図9は、ロック部材として3本の閂20,
20,20を有する走り板21の取付部21a,21a
を外周に図示しない歯部を有する2個の回動板22,2
2の外周近傍に移動可能に取り付け、各回動板22,2
2間に回動板22と同径であって外周に図示しない歯部
を有する回動板23を配し、各回動板22,23,22
をタイミングベルト24で繋ぎ、回動板23の中心にハ
ンドル6の軸部6aを取り付けて、ハンドル6を図の反
時計方向に回動させることで、複数の閂20,20,2
0を二点鎖線で示すロック位置に移動させるものであ
る。このような構成とすることにより、複数箇所におい
て本体と扉とを係合させることができるので、防盗性を
さらに向上させることができる。
【0031】ロック部材を取り付けられた走り板21を
移動させる方法としては、図10に示すように、支軸2
5に回転自在に支持された偏心カム26に取付部21a
を当接させ、偏心カム26をモーターによって回転させ
る方法、図11に示すように、ソレノイド27によって
走り板21を移動させる方法、図12に示すように、空
圧あるいは油圧シリンダー28によって走り板21を移
動させる方法、図13に示すように、支軸29に回動自
在に支持されたレバー30,31によって走り板21を
移動させる方法、図14に示すように、モーター32に
よってワイヤー33を巻き取り、ワイヤー33に連結さ
れた走り板21を移動させる方法、図15に示すよう
に、ラック34とピニオン35とモーター36とからな
るラックアンドピニオン機構を用い、ラック34に連結
された走り板21を移動させる方法、図16に示すよう
に、送りネジ37とネジブッシュ38とからなる送りネ
ジ機構を用い、ネジブッシュ38に連結された走り板2
1を移動させる方法等が挙げられる。これらは単独で設
けてもよく、また併設してもよい。
【0032】上記実施例及び変形例では、ロック部材と
して直径12〜35mm程度の丸棒からなる閂5A,5
Bを用いた例を示したが、ロック部材としては楕円形状
の丸棒、正方形、長方形多角形状の角棒、丸パイプ、角
パイプ、平鋼等の板状のもの、さらには自動車のアンテ
ナのような伸縮自在のもの等を用いてもよい。
【0033】また、ロック部材として、少なくともその
先端がセラミック、SUS304等の、軟鋼よりも熱伝
導率の低い物質で形成された閂、少なくともその先端が
SUS304で爆着された閂、あるいは少なくともその
先端がセラミック、SUS304、ロックウール、コン
クリート、クロームメッキ、ホーロー、図17に示すよ
うに、内部にパラフィン等の低融点部材39を詰めたカ
バー40等の、軟鋼よりも熱伝導率の低い物質で被覆さ
れた閂を用いることにより耐火性を向上させることがで
きる。なお、カバー40に詰める物質としては、パラフ
ィンの他、木材(好ましくは桐)、チップボード、木毛
部材、灰等、軟鋼よりも熱伝導率の低い物質であれば何
でもよい。
【0034】上記実施例及び変形例では、収納庫として
片扉右開き金庫を示したが、収納庫としてはこの他、片
扉左開き金庫、子扉付き金庫、両扉金庫、上下あるいは
左右に複数の扉を有する金庫、引き戸及び引き違い戸式
金庫、壁面収納庫、金庫の内部にさらに他の金庫を収納
した二次庫、保管用書庫、金庫室や書庫室等の壁面に埋
設された収納体、さらには組立式金庫室等にも本発明を
適用することができる。なお、本明細書における囲壁に
は、子扉付き金庫や両扉金庫における、閂が係合する側
の子扉や扉をも含む。
【0035】さらに、上記実施例及び変形例では、収納
庫として、本体と扉との嵌合部に耐火構造である煙曲げ
部を有するものを示したが、本発明が適用可能な収納庫
としては必ずしも耐火構造である必要はない。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、収納庫の
外部から本体と開閉体との隙間にバールの先端を挿入し
て開閉体をこじ開けようとしても、開放部を構成する囲
壁の縁端方向に移動したロック部材がこじ開け方向に対
して垂直となるように本体に対して嵌合していると共に
第2のロック部材も本体に嵌合しているので、本体と開
閉体との係合が容易には外れず、防盗性をさらに向上さ
せることができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、収納庫の外
部から本体と開閉体との隙間にバールの先端を挿入して
開閉体をこじ開けようとしても、開放部を構成する囲壁
の縁端方向に移動したロック部材がこじ開け方向に対し
て垂直となるように本体に対して嵌合していると共に周
壁前端面が変形しにくいため、こじ開けがさらに困難と
なってより一層防盗性を向上させることができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した金庫の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を説明する金庫前端部の部分
断面図である。
【図3】他の煙曲げ部を示す部分断面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する金庫底部の部分断
面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられる移動手段を説明
する金庫前端部の部分断面図である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる移動手段を示す
図である。
【図7】本発明の一実施例を説明する金庫の正面図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の変形例を説明する金庫前端
部の部分断面図である。
【図9】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示す
図である。
【図10】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図11】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図12】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図13】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図14】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図15】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図16】本発明の一実施例に適用可能な移動手段を示
す図である。
【図17】本発明の一実施例に適用可能なロック部材を
示す図である。
【符号の説明】
1 収納庫(金庫) 2 本体 2B 開放部 3,17 開閉体(扉) 5A,20 ロック部材(閂) 5B 第2のロック部材(閂) 12 移動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恒松 信一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金 剛株式会社内 (72)発明者 吉村 洋一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金 剛株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−145479(JP,U) 特公 昭58−25152(JP,B2) 実用新案登録2531088(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05G 1/04 E05G 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面が開放された本体と、前記本体の開放
    部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記
    開閉体を固定する前記開閉体に設けられたロック部材及
    び第2のロック部材と、前記ロック部材を、前記開閉体
    が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除され
    る非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納
    庫において、 前記ロック部材と第2のロック部材とが連動可能に構成
    され、前記ロック部材は前記ロック位置において前記開
    放部を構成する囲壁と係合すると共に前記移動手段によ
    って前記囲壁の縁端方向に移動され、第2のロック部材
    は前記ロック位置において前記囲壁と係合すると共に前
    記移動手段によって前記囲壁の縁端方向と直行する方向
    に移動されることを特徴とする収納庫。
  2. 【請求項2】前記開閉体が、前記開放部とこれを形成す
    る前記囲壁の前端面とを覆うように設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の収納庫。
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