JP3398519B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents
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Description
に係り、特に窓曇りを防止するフェールセーフ機能を供
えた自動車用空気調和装置に関する。
ーエアコンと記す)には、室内外の温度、日射量といっ
た情報を検知する検知器を備え、これらの検知器によっ
て検知した温度に基づいて、車内の温度を乗員がセット
した好みの温度に自動的に制御したり、あるいは車内の
温度や吹き出される風量の制御の他に、温度および湿度
を判定して自動車の窓を曇らせることを防ぐように車内
の空気を制御するオート機能を有するものがある。
アコンにおいても、オート制御から外れる好みの空調状
態を実現できるようにする必要があるため、マニュアル
によって温度や風量を調整するスイッチをカーエアコン
の操作パネルに設け、オートと、マニュアルの機能を併
用できるように構成してある。
ンをマニュアルで作動させている場合でも、その制御は
内蔵されているコンピューターによって行われているこ
とから、万一、何か原因(例えばコンピューターと操作
パネルとを接続する通信ラインの断線や、操作パネルに
設けられているスイッチの接触不良など)でコンピュー
ターと操作パネルとの間の通信が途絶えた場合には、現
状のままの制御を行うようにしている。
な従来のカーエアコンにあっては、操作パネルとの通信
が途絶えた場合、上記のように現状の制御を継続するよ
うになっているため、例えばコンプレッサが作動しない
ようなモード(冬場のヒートモード)を内気循環として
設定していたような時に、上記の通信不能の故障が起き
たような場合には、現状のモードが維持されることか
ら、車外の環境によっては窓曇りが誘発されるおそれが
ある。
モード等に設定することで容易に解消されるのである
が、現状のカーエアコンでは上記のような理由からモー
ドの設定変更をすることは出来ない。
するために成されたものであり、操作パネルとの通信不
能の状態に陥った場合でも安全かつ快適な空調状態を実
現し得る自動車用空気調和装置の提供を目的とするもの
である。
和装置は、車室内外の環境を検知する検知器と、検知器
に基づいて車室内を乗員の希望する温度に設定する制御
手段と、制御手段の設定を手動によって操作する操作手
段とを有する自動車用空気調和装置において、制御手段
と操作手段相互間の通信を行なう通信手段と相互間の通
信が正常に行われているかを判断する通信判断手段と、
通信判断手段によって上記通信が正常に行われていない
と判断された場合には、窓ガラスの曇りを防止する空調
状態を実現する曇り防止手段とを有することを特徴とす
るものである。
曇り防止手段は、制御装置の運転を自動制御モードに切
り替える自動切り替え手段と、外気を導入する外気導入
手段を含む構成であることを特徴とするものである。
曇り防止手段は、コンプレッサーおよび自動車用空気調
和装置の運転あるいは停止を判断する運転判断手段と、
運転判断手段によりコンプレッサまたは自動車用空気調
和装置が停止していると判断した場合に、外気を導入す
る外気導入手段とによって構成されることを特徴とする
ものである。
って操作盤に入力された信号が受信できなくなった場合
でも、自動的に窓ガラスの曇りを防止する。
によって操作盤に入力された信号が受信できなくなった
場合でも制御手段の運転を自動制御モードに切り変り、
かつ外気を導入することによって窓ガラスの曇りを防止
する。
よびカーエアコンのうち一方、または両方がオフ状態で
あって、制御手段が手動によって操作盤に入力された信
号が受信できなくなった場合でも外気を導入することに
よって窓ガラスの曇りを防止する。
で共通するカーエアコンの構成を示すブロック図であ
る。
の各部の構成と、その機能について説明する。
度を乗員の要求する温度にして車室内に吹出すカーエア
コン本体100は、車室内外の空気を取入れるインテー
クユニット16と、この取入れられた空気を冷却するク
ーラユニット18と、クーラユニット18で冷却された
空気を加熱し、乗員の要求する温度となった空気を車室
内に吹出すヒータユニット20とから成っている。
車室外の空気を取入れるエアインテーク3及びエアイン
テーク1が配設され、この両インテーク3及び1の接合
部には、この両インテーク3及び1を選択的に開閉し、
外気の導入モードと、内気循環モードとを切り替えるイ
ンテークドア9とモータ22によって駆動されるファン
7がそれぞれ設けられている。また、クーラユニット1
8には、ファン7によって取入れられた空気を冷却する
エバポレータ5が設けられている。
レータ5を通過して冷却された空気を加熱するヒーター
9が設けられ、ヒーター9の空気入口部には、ヒーター
9を通過する空気の量を調節するミックスドア2が配設
されている。
は、図示しない車両のフロントウインドウに空気を吹出
すデフドア13,インストルメントパネル中央から空気
を吹出すベントドア11と、乗員の足下に空気を吹出す
フットドア15がそれぞれ設けられている。
ルパネル30には、カーエアコン本体100の自動制御
もしくは手動制御の切り替えスイッチ29と、モータ2
2の回転速度の設定をするファンコントロールボタン2
7と、内気循環及び外気導入のモードを設定する内外気
切替スイッチ25と、車室内の温度を設定するテンプコ
ントロールモードレバー31と、空気調和のモードを設
定するモードスイッチ35aないし35cと、カーエア
コンを起動するエアコンスイッチ33と、デフロスタモ
ードスイッチ37が配設され、これらのレバー及びスイ
ッチには、制御装置23が接続されている。
タ22を制御するファンコントロール回路4と、インテ
ークドア2を駆動するインテークドアアクチュエータ6
と、ミックスドア9を駆動するミックスドアアクチュエ
ータ8と、デフドア13,ベントドア11,フットドア
15を駆動するシフトアクチュエータ10と、図示する
外気センサ17,内気センサ19,日射センサ21とが
接続され、この制御装置23によってコントロールパネ
ル30からの各種の信号及び各種のセンサからの信号に
基づいてファンモータ22の回転速度、インテークドア
2の設定位置、ミックスドア9の開度が制御される。
30は通信ライン38によって接続され、互いに通信を
行なっている。すなわち、通信ライン38は制御装置2
3からコントロールパネル30へ表示データを送る表示
データ通信を、また操作パネルから制御装置へは各スイ
ッチの状態を知らせるためのスイッチ状態通信を行なう
ものである。
ロールパネル30と制御装置23との間で通信ができな
くなった場合に機能するフェールセーフ機能について説
明する。フェールセーフ機能とは、コントロールパネル
30へのマニュアル入力によって制御する内外切り替え
スイッチ25および曇り防止モードスイッチ37が働か
なくなった場合に、窓ガラスが曇って視界が不良となる
ような事態が発生しないように備えるものである。
の具体的な構成を提唱し、それぞれ第1実施例、第2実
施例として以下に述べる。
置23への入力を自動的にオートモードに切り替えて、
かつ外気の導入を行うものである。また、第2実施例の
フェールセーフ機能はコンプレッサ、カーエアコン本体
100が停止している場合に自動的に外気を導入するも
のである。
のであり、フェールセーフ機能を起動する処理をフロー
チャートに示したものである。本実施例のフローチャー
トは、エアコンがオン状態になった時点から開始する。
チ29によってオートモード、マニュアルモードのいず
れかが選択されるのであるが、制御装置23では、いず
れのモードに設定されているかを判断する(S41)。
この判断がオートモードによる制御が選択されていると
した場合には、制御装置23に外気センサ9,内気セン
サ10,日射センサ11といった検知器によって得られ
た車内の空気に関する情報が入力される(S51)。
適だと感じるであろう温度を判断するデータを内蔵して
おり、検知器が検知した情報を、この内蔵データと照合
することにより、車内に吹出す風量や温度を設定する
(S53,S55)。
制御が選択されているとした場合には制御装置23はコ
ントロールパネル30のスイッチと制御装置23との間
で通信が正常に行われているかを調べる(S43)。
合、マニュアル入力された各モード(風量、設定温度な
ど)を制御装置23に入力し、加えて外気の導入、曇り
防止モードの設定について判断する(S57,S59,
S61,S63,S65,S67)。判断に基づいて各
アクチュエーターの開度を設定し、マニュアルモードに
よる空気調和の処理を完了する(S69)。この処理は
乗員によって、カーエアコンの操作がオートモードに変
更されるまで繰り返される。
装置23に受信されないときには、ただちにNGカウン
タがセットされる(S45)。制御装置23は、カウン
ト開始から8秒間経過するまで繰り返しコントロールパ
ネル30からの信号が受信されたかを判断する(S4
7)。
経過するまでに、制御装置23にコントロールパネル3
0からの信号が受信されれば、カーエアコンは正常に動
作していると判断できるので通常のマニュアルモードの
処理が行われる。
合、本実施例のカーエアコンはフェールセーフ機能を起
動すべくフェールセーフサブルーチンに入る(S4
9)。
ンによる第1実施例を説明する。
ーチャートを示す図である。本実施例のフェールセーフ
機能は、制御装置23に入力信号が8秒間受信されず、
コントロールパネル30,制御装置23間の通信機能が
故障したと判断された時点でスタートする。
セーフ機能では、コンプレッサー、エアコンから吹き出
される風量、吹出し口をすべてオートモードに設定する
処理を行う(S70,S71,S72)。次に、外気導
入モードの設定を行って外気を導入し、窓ガラスの曇り
を除去、あるいは防止する(S73)。更に室内の温度
を、一般的に乗員が快適と感じるであろう温度(本実施
例では25℃)に設定する(S74)。
フされるまで繰り返し行われる(S75)。
制御装置との信号の授受が行えなくなった時に、窓ガラ
スが曇って視界が不良になるという事態が発生しても、
自動的に外気を導入し視界を晴らすことができる。
転している際にコントロールパネルに入力した信号が制
御装置に伝わらなくなり、かつ乗員がそれに気がつかな
い場合でも自動的に25℃の設定が成されるために、不
快感を低減できる。
セーフ機能のフローチャートを図4に示す。
プレッサの作動を判断する(S80)。コンプレッサが
ON状態であれば次にエアコンの作動を判断して、両者
が共に稼働している場合には窓曇りは解消されるのでそ
のまま処理を終了する(S81)。しかし、コンプレッ
サ、もしくはカーエアコンのいずれかが停止している場
合は、ただちに外気を導入して窓曇りを解消する(S8
2)。
くはコンプレッサーが停止していて、マニュアルモード
による制御が利かなくなった場合に窓ガラスの曇りを防
止、あるいは除去することが可能となる。
の手動入力が不可能な状態であっても、窓曇りの状態を
解消して視界を良好に保ち、運転の安全性をより高める
ことができる。
手動入力が不可能な状態であっても、窓曇りの状態を解
消して、視界を良好に保ち運転の安全性をより高めるこ
とができる上に、不快感をも低減することができる。
サまたはカーエアコンが停止状態であっても、窓曇りの
状態を解消して運転の安全性をより高めることができ
る。
図である。
トを示す図である。
である。
である。
ァンコントロール回路、 5…エバポレーター、6…イ
ンテークドアアクチュエーター、 7…ファン、8…ミ
ックスドアアクチュエーター、 9…ヒーター、10…
シフトアクチュエーター、 11…ベントドア、13…
デフドア、 15…フットドア、16…インテークユニ
ット、 17…外気センサ、18…クーラーユニット、
19…内気センサ、21…日照センサ、 22…モー
タ、23…制御装置、25…内外切り替えスイッチ、
27…ファンコントロールボタン、29…切替えスイッ
チ、 30…コントロールパネル、31…テンプコント
ロールモードレバー、 33…エアコンスイッチ、35
a,35b,35c…モードスイッチ、37…窓ガラス
の曇り防止モードスイッチ、38…通信ライン(表示デ
ータ、スイッチ状態の通信) 100…カーエアコン本体。
Claims (3)
- 【請求項1】 車室内外の環境を検知する検知器(1
7,19,21)と、該検知器(17,19,21)に
基づいて車室内を乗員の希望する温度に設定する制御手
段(23)と、該制御手段(23)の設定を手動によっ
て操作する操作手段(30)とを有する自動車用空気調
和装置において、 該制御手段(23)と該操作手段(30)相互間の通信
を行なう通信手段(38)と、相互間の通信が正常に行
われているかを判断する通信判断手段(23)と、 該通信判断手段(23)によって上記通信が正常に行わ
れていないと判断された場合には、窓ガラスの曇りを防
止する空調状態を実現する曇り防止手段とを有すること
を特徴とする自動車用空気調和装置。 - 【請求項2】 上記曇り防止手段は、上記制御装置の運
転を自動制御モードに切り替える自動切り替え手段(2
9)と、外気を導入する外気導入手段(25)を含む構
成であることを特徴とする請求項1記載の自動車用空気
調和装置。 - 【請求項3】 上記曇り防止手段は、コンプレッサーお
よび自動車用空気調和装置(100)の運転あるいは停
止を判断する運転判断手段(23)と、該運転判断手段
(23)によりコンプレッサまたは自動車用空気調和装
置(100)が停止していると判断した場合に、外気を
導入する外気導入手段(25)とによって構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の自動車用空気調和装置。
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