JP3398306B2 - 積層型導波管と導波管との接続構造 - Google Patents

積層型導波管と導波管との接続構造

Info

Publication number
JP3398306B2
JP3398306B2 JP23463097A JP23463097A JP3398306B2 JP 3398306 B2 JP3398306 B2 JP 3398306B2 JP 23463097 A JP23463097 A JP 23463097A JP 23463097 A JP23463097 A JP 23463097A JP 3398306 B2 JP3398306 B2 JP 3398306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
laminated
dielectric
connection structure
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23463097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1174702A (ja
Inventor
弘志 内村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP23463097A priority Critical patent/JP3398306B2/ja
Publication of JPH1174702A publication Critical patent/JPH1174702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3398306B2 publication Critical patent/JP3398306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Connection Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にマイクロ波及
びミリ波等の高周波信号を伝送するための積層型導波管
と導波管との接続構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、マイクロ波やミリ波の高周波の
信号を伝達するための線路としては、導波管、誘電体導
波管、同軸線路、マイクロストリップ線路、コプレーナ
線路等が知られている。これらは、一つの回路基板内で
は、単一種類の線路が用いられることが多いが、それぞ
れの回路基板に要求される仕様に合わせて最適な線路が
選択されるので、異なる回路基板を接続する場合は線路
の変換部、つまり接続部が必要である。
【0003】通常、例えば、マイクロストリップ線路と
コプレーナ線路とは、グランドの構造が異なるので、そ
れぞれのグランドをスルーホール等で接続して変換が行
われる。また、マイクロストリップ線路と導波管との接
続は、リッジ導波管を用いて行われ、導波管や誘電体導
波管と同軸線路との接続は、同軸線路の信号線を導波管
のH面に垂直に挿入して行われている。
【0004】線路間の接続においては、特性インピーダ
ンスをはじめから一致させるか、それができない場合は
それぞれの特性インピーダンスを徐々に変化させ一致さ
せる必要がある。インピーダンスが異なるとそこで信号
の反射が発生してしまい接続できないためである。
【0005】また、高周波線路においては、特性インピ
ーダンスだけでなく電磁界分布が結合するように構成す
る必要がある。前記のマイクロストリップ線路とコプレ
ーナ線路との接続の場合、それぞれの特性インピーダン
ス同士をはじめから一致させることができるが、電磁界
分布が急激に変化するため若干の反射が発生する。ま
た、前記マイクロストリップ線路と導波管との接続の場
合、導波管の特性インピーダンスはマイクロストリップ
線路に比べ非常に大きく電磁界分布も異なるが、リッジ
導波管によってこれらが徐々にマッチングするように構
成されている。
【0006】一方、多層配線基板内に誘電体導波管を形
成する試みが提案されている。この導波管は、所定厚み
の誘電体基板の上下に一対の導体層を形成し、また誘電
体基板内で一対の導体層間を電気的に接続し且つ線路方
向に信号波長の1/2未満の間隔をもって二列に側壁用
ビアホール導体群を配列したものである。
【0007】この積層型導波管は多層配線基板内に形成
される伝送線路であるが、誘電体導波管とよく似てお
り、給電ピンにより回路内のマイクロストリップ線路や
コプレーナ線路等と接続することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイク
ロストリップ線路やコプレーナ線路等は、ミリ波等の高
周波になると伝送特性が劣化するため、基板間の線路と
して導波管が多用される傾向にある。また、アンテナ用
の放射素子として、導波管が用いられることもあるた
め、積層型導波管と導波管との接続が要求されている。
【0009】積層型導波管とマイクロストリップ線路の
接続は、上記のように給電ピンを介して行えば可能であ
り、またマイクロストリップ線路と導波管との接続はリ
ッジ導波管等の従来技術を用いて行うことができる。つ
まり、積層型導波管−給電ピン−マイクロストリップ線
路−リッジ導波管−導波管によって、積層型導波管と導
波管との接続は可能である。
【0010】しかし、このような接続構造では、積層型
導波管と導波管との接続のために、給電ピン、マイクロ
ストリップ線路、リッジ導波管が介在する複雑な構造と
なり、しかもそれぞれの箇所で電磁波の損失や放射が発
生するため全体の伝送特性が劣化する。従って、積層型
導波管と導波管とを直接的に接続できれば、接続部にお
ける損失を最小に抑えることができ、しかも簡易な構造
となるはずである。
【0011】従って、本発明は、多層配線基板あるいは
半導体素子用パッケージにおける伝送線路として利用可
能な積層型導波管と導波管と簡易な構造で接続可能な接
続構造を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点に関して検討を重ねた結果、接続部を、断面形状を変
化させたホーン型導体部を具備し、しかも、信号伝送方
向に直交する断面における平均的な誘電率が段階的ある
いは連続的に変化するような構造とすることにより、特
性インピーダンスのマッチングと電磁界分布の良好な結
合が行えることを見いだした。
【0013】即ち、本発明の積層型導波管と導波管との
接続構造は、誘電体基板と、該誘電体基板の少なくとも
線路方向の上下面に形成された一対の主導体層と、該一
対の主導体層間を電気的に接続し且つ線路方向に信号波
長の1/2未満の間隔をもって二列に配列された側壁用
ビアホール導体群とを具備する積層型導波管と、導波管
とを接続部を介して接続された接続構造において、前記
接続部が前記誘電体基板端部に設けられており、該誘電
体基板の端部に形成されたV字状またはW字状の切り欠
き部により該接続部内部に、信号伝送方向に直交する接
続部断面に占める割合が前記積層型導波管側から導波管
側に向かって減少するように整合用誘電体を内蔵せし
め、前記接続部断面での平均的誘電率が連続的または段
階的に変化させたことを特徴とするものである。
【0014】
【0015】さらに、本発明の積層型導波管と導波管と
の接続構造は、複数の誘電体層の積層体からなる誘電体
基板と、該誘電体基板の積層方向に所定領域を囲むよう
に信号波長の1/2未満の間隔をもって配列された側壁
用ビアホール導体群とを具備する垂直積層型導波管と、
導波管とを接続部を介して接続された接続構造におい
て、前記接続部が前記誘電体基板側に設けられており、
該誘電体基板の上面に形成された切り欠き部により該
続部内部に、信号伝送方向に直交する接続部断面に占め
る割合が前記積層型導波管側から導波管側に向かって減
少するように整合用誘電体を内蔵せしめ、前記接続部断
面での平均的誘電率が連続的または段階的に変化させた
ことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、積層型導波管と導波管と
の接続構造の参考例を説明するための概略斜視図であ
る。図1において、Aは積層型導波管、1は誘電体基
板、2はビアホール導体、3および4は主導体層、Bは
導波管、5、6は導体壁、Cは接続部としてのホーン型
導波管、7は整合用誘電体である。
【0017】図1の構造によれば、積層型導波管Aによ
れば、厚みaの誘電体基板1の上下面に、主導体層3、
4が被着形成されており、その主導体層3、4間を電気
的に接続するビアホール導体2が、信号伝送方向に信号
波長の1/2未満の間隔bで、間隔cをもって2列に形
成されている。この導体層及びビアホール導体2群によ
り囲まれた、断面がa×cの四角形からなる領域が積層
型導波管Aにおける信号伝送領域である。
【0018】一方、導波管Bによれば、断面がd×eの
四角形の導体壁5によって閉塞された管が信号伝送方向
に延びた構造からなる。
【0019】そして、積層型導波管Aと導波管Bとの間
には、接続部としてホーン型導波管Cが形成されてい
る。このホーン型導波管Cは、導波管Bと同様に導体壁
6によって閉塞された導波管からなり、積層型導波管A
側の端部の断面が、積層型導波管Aの断面a×cと同一
形状からなり、導波管C側端部が、導波管の断面d×e
と同一形状によって構成され、図1によれば、積層型導
波管A側断面形状から導波管B側断面形状にその断面積
が徐々に変化するように形成される結果、導波管B側に
大きくなるホーン形状に導体壁6が形成されている。か
かる構造において、積層型導波管Aおよび導波管Bは,
いずれも上下面が磁界と平行なH面となっている。
【0020】また、ホーン型導波管Cの内部には、イン
ピーダンスおよび電磁界分布を整合させるための整合用
誘電体7が内蔵されている。この整合用誘電体7は、誘
電体基板1と一体化されたものでもよいし、ホーン型導
波管Cの内部に固着されたものであってもよいが、後者
の場合、積層型導波管との接続面に隙間が存在するとそ
こで電磁波が反射しやすいため前者の構造が望ましい。
また後者の場合、誘電体基板1と整合用誘電体7の誘電
率はできるだけ同じであることが望ましい。
【0021】高周波伝送線路の接続構造においては、前
述した通り、電磁界分布の結合と特性インピーダンスの
マッチングが必要となる。まず、積層型導波管Aは導波
管内部に誘電体が詰まった構造であるため、その特性イ
ンピーダンスは導波管Bとは異なる。伝送モードをTE
10とすると、その特性インピーダンスZは、次のよう
になる。
【0022】Z = 120π/ε1/2 /cos α cosα = (1−(λ/2w)2 1/2 ここで、cos αは誘電体中の均一平面波の波長λの管内
波長に対する比である。
【0023】また、εは導波管内部の比誘電率であり、
ε=1の場合は真空、即ち導波管の特性インピーダン
ス、wは導波管の幅である。
【0024】積層型導波管及び導波管は、マイクロスト
リップ線路等と異なり、遮断周波数の周波数特性を持っ
ている。このため、接続する積層型導波管と導波管の周
波数特性は、一致していることが望ましい。即ち、前記
式のcosαの値が一致していることが望ましい。積層
型導波管Aは、導波管内部に誘電体が詰まっているの
で、伝送信号の波長は、導波管Bの1/ε1/2 となる
が、積層型導波管Aの幅も導波管Bの1/ε1/2 とする
ことにより両者のcosα、即ち周波数特性を一致させ
ることができる。
【0025】次に、特性インピーダンスについて考える
と、上記のように、周波数特性を一致させた場合、前記
式からわかるように、積層型導波管Aの特性インピーダ
ンスは導波管Bの特性インピーダンスの1/ε1/2 に小
さくなる。
【0026】インピーダンスを一致させるためには、積
層型導波管Aの端面の幅cをさらに小さくするか、又は
導波管Bの端面の幅を大きくする必要がある。いずれに
しても、導波管Bと積層型導波管Aの端面でのサイズの
差はますます大きくなり、導波管サイズは不連続とな
る。その結果、電磁界分布のマッチングがスムーズでな
いために反射が大きくなる。
【0027】そこで、本発明によれば、積層型導波管A
と導波管Bとの接続部において、誘電率を連続的に変化
させ、接続部の両端での誘電率をそれぞれ一致させるよ
うにすることにより、必然的に導波管のサイズも連続的
に一致させることができるのである。
【0028】ところが、接続部を構成する材料の誘電率
を連続的に変化させることは容易ではない。そこで、図
1の整合用誘電体7のようにテーパ部を形成して、ホー
ン型導波管Cの断面に占める割合(面積比率)が前記積
層型導波管側から導波管側に向かって減少するように形
状を定めることにより、ホーン型導波管Cの断面の平均
的な誘電率を連続的または段階的に変化させることがで
きる。この結果、特性インピーダンス及び電磁界分布の
結合もスムーズに行われ、積層型導波管と導波管との接
続が可能となるのである。
【0029】図2、図3は、本発明の積層型導波管と導
波管との接続構造の実施態様を説明するためのものであ
り、図2は分解斜視図、図3はその組立斜視図である。
【0030】なお、図2、図3において、積層型導波管
A、および導波管Bに対する各部位の符号については図
1に準ずる。なお、図中、ハッチング部は誘電体の露出
面である。
【0031】図2、図3の構造によれば、積層型導波管
Aの端部に位置する誘電体基板1が略W状に切り欠かれ
ており、その中心部に三角状の整合用誘電体11が形成
されている。また、W字状切り欠きの外側の切断面には
導体壁12、12’が形成されており、この一対の導体
壁12、12’によってホーン状接続部13が形成され
ている。また導波管Bの端部には、誘電体基板1の端面
からの前記W字状の切り欠きの深さに相当する長さのス
リット14が空けられており、このスリット14内に整
合用誘電体11が形成されたW字状切り欠きを包含する
ように、誘電体基板1の端部が挿入されている。
【0032】かかる構造によれば、誘電体基板1の端部
のW字状の切り欠きに形成された導体壁12、12’に
よりホーン状接続部13内に、整合用誘電体11が内蔵
され、このホーン状接続部13内において、信号の伝送
方向に直交する接続部断面に占める割合が前記積層型導
波管側から導波管側に向かって減少するように形成され
ている。
【0033】図4、図5は、本発明の積層型導波管と導
波管との接続構造のさらに他の実施態様を説明するため
のもので、図4は分解斜視図、図5は組立斜視図であ
る。なお、図4、図5において、積層型導波管Aおよび
導波管Bに対する各部位の符号は図1に準ずる。なお、
図中、ハッチング部は誘電体の露出面である。
【0034】図4、図5の構造によれば、積層型導波管
Aの端部の2列に配列されたビアホール導体2群間に位
置する誘電体基板1の端部にV字状切り欠き15が形成
され、このV字状切り欠き15の縁部と、ビアホール導
体2の各列との間に位置する誘電体が整合用誘電体16
として機能する。また、この時、2列のビアホール導体
2群は、図4、5に示すように、その間隔cが徐々に大
きくなるように扇型に配列されることがインピーダンス
を整合させる上で望ましい。
【0035】そして、このようにV字状切り欠き15が
形成された箇所を、図2と同様に、導波管Bの端部に、
誘電体基板1の端部からのV字状切り欠き15の深さに
相当する長さのスリット14が空けられており、このス
リット14内に整合用誘電体16が形成されたV字状切
り欠き15を包含するように、誘電体基板1の端部が挿
入されている。
【0036】図4、5の接続構造によれば、積層型導波
管Aのビアホール導体2を延設して形成された扇状に拡
がった2列のビアホール導体によりホーン状接続部17
が形成され、その内部に、整合用誘電体16が内蔵さ
れ、このホーン状接続部17内において、信号の伝送方
向に直交する接続部断面に占める割合が前記積層型導波
管側から導波管側に向かって減少するように形成されて
いる。
【0037】図6、図7は、垂直積層型導波管と導波管
との接続構造の実施態様を説明するためのもので、図6
は概略斜視図、図7はY−Y断面図である。なお、図
6、7において、積層型導波管A、および導波管Bに対
する各部位の符号については図1に準ずる。
【0038】図6、7の構造によれば、積層型導波管A
は、複数の誘電体層1a〜1eを積層した誘電体基板1
に対して、複数のビアホール導体2が特定領域を四角に
囲み、信号波長の1/2未満の間隔bをもって積層方向
に配列されている。この場合、複数のビアホール導体2
群が、積層型導波管Aの側壁を構成し、ビアホール導体
2群によって囲まれた領域が信号伝送路として機能す
る。そして、この垂直積層型導波管Aの垂直上面側に導
波管Bが接続部Cを介して接続されている。
【0039】図7によれば、誘電体基板の誘電体層1d
まで積層型導波管Aが形成され、その上面に位置する誘
電体層1a〜1cに接続部Cが形成されている。この接
続部Cにおいては、誘電体層1a〜1cに切り欠き部1
8が、誘電体層1aから1cにかけてその開口径が段階
的に大きくなるように階段状に形成されている。また、
四角形に配列されたビアホール導体2群のうち、対向す
る2辺のビアホール導体19群の間隔が導体層20との
組み合わせによって段階的に拡がるように形成されてい
る。その結果、階段状に切り欠かれた誘電体層1a〜1
cと、誘電体層1a〜1cの各層におけるビアホール導
体19間に位置する誘電体21の長さsが導波管B側に
向かって徐々に小さくなるように形成され、この誘電体
21が整合用誘電体として機能する。また、誘電体基板
1の上面には、導体層22が被着形成されており、この
導体層22と導波管Bの導体壁23とは電気的に接続さ
れている。
【0040】図6、7の接続構造によれば、接続部Cに
おける段階的に導波管B側に拡がるように形成されたビ
アホール導体19群と導体層20によってホーン状接続
部24が形成され、その内部に、整合用誘電体21が内
蔵され、このホーン状接続部24内において、信号の伝
送方向に直交する接続部断面に占める割合が前記積層型
導波管側から導波管側に向かって段階的に減少するよう
に形成されている。
【0041】図8は、図1の接続構造の変形例を示す平
面図である。この接続構造においては、接続部として一
方の導体壁25のみテーパ状に形成されたホーン型導波
管Cが形成され、そのホーン型導波管C内には、整合用
誘電体26が他方の導体壁27に沿ってその信号伝送方
向xに対して直交する断面が導波管B側に向かって徐々
に減少するように形成されている。
【0042】図9は、図2、3の接続構造の変形例を示
す平面図である。この接続構造においては、接続部Cに
おいて、誘電体基板の端面に、積層型導波管Aの一方の
ビアホール導体列2Aを頂点とするV字状に切り欠き部
28が形成され、その切り欠き部28の外側面に導体層
29が被着形成され、その導体層29とビアホール導体
列2Bによって形成されたホーン状の接続部C内にて、
整合用誘電体30がビアホール導体列2Bに沿ってその
信号伝送方向xに対して直交する断面が導波管B側に向
かって徐々に減少するように形成されている。
【0043】図10、図11はいずれも、図6、7の垂
直積層型導波管と導波管との接続構造の変形例を示す断
面図である。図6、7の例では、誘電体基板1a〜1c
に形成した切り欠き部18は、断面構造が左右対象にな
るように形成したものであるが、図10は、垂直積層型
導波管Aのビアホール導体31Aを中心として断面がV
字状の切り欠き部32を階段状に形成し、その切り欠き
部32の一方の表面に導体層33を形成して、その導体
層33とビアホール導体列31Bによって形成されたホ
ーン状の接続部C内にて、整合用誘電体34がビアホー
ル導体列31Bに沿ってその信号伝送方向xに対して直
交する断面が導波管B側に向かって段階的に減少するよ
うに形成されている。
【0044】また、図11は、誘電体層1a〜1eに対
して階段状の切り欠き部35が形成され、ビアホール導
体36と導体層37によって段階的に誘電体基板1内に
形成された導体壁と、ビアホール導体38によって形成
されたホーン状の接続部C内にて、整合用誘電体39
が、ビアホール導体38からビアホール導体36と導体
層37によって段階的に誘電体基板1内に形成された導
体壁に沿ってその信号伝送方向xに対して直交する断面
が導波管B側に向かって徐々に減少するように形成され
ている。
【0045】このように、本発明によれば、積層型導波
管Aと導波管Bとの接続構造において、その接続部内に
整合用誘電体を形成し、この整合用誘電体を、図1乃至
図11に示したように、信号伝送方向に直交する接続部
断面に占める割合が積層型導波管側から導波管側に向か
って減少するように形成することにより、前記接続部断
面での平均的誘電率を連続的または段階的に変化させる
ことができる結果、積層型導波管Aと導波管Bとを簡易
な構造でもって接続することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上記述した通り、本発明の積層型導波
管と導波管との接続構造によれば、整合用誘電体を、信
号伝送方向に直交する接続部断面に占める割合が積層型
導波管側から導波管側に向かって減少するように形成す
ることにより、前記接続部断面での平均的誘電率を連続
的または段階的に変化させることができる結果、積層型
導波管Aと導波管Bとを簡易な構造でもって、特性イン
ピーダンスのマッチングおよび電磁界分布の結合がスム
ーズに行われ、優れた接続構造が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層型導波管と導波管との接続構造の参考例を
説明するための概略斜視図である。
【図2】本発明の積層型導波管と導波管との接続構造の
実施態様を説明するための分解斜視図である。
【図3】図2の接続構造における組立斜視図である。
【図4】本発明の積層型導波管と導波管との接続構造の
他の実施態様を説明するための分解斜視図である。
【図5】図4の接続構造における組立斜視図である。
【図6】本発明の垂直積層型導波管と導波管との接続構
造の実施態様を説明するための概略斜視図である。
【図7】図6の接続構造におけるY−Y断面図である。
【図8】図1の接続構造の変形例を示す平面図である。
【図9】図2、3の接続構造の変形例を示す平面図であ
る。
【図10】図6、7の垂直積層型導波管と導波管との接
続構造の変形例を示す断面図である。
【図11】図6、7の垂直積層型導波管と導波管との接
続構造の他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 積層型導波管 B 導波管 C 接続部 1 誘電体基板 2 ビアホール導体 3,4 主導体層 5,6 導体壁 7 整合用誘電体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板と、該誘電体基板の少なくとも
    線路方向の上下面に形成された一対の主導体層と、該一
    対の主導体層間を電気的に接続し且つ線路方向に信号波
    長の1/2未満の間隔をもって二列に配列された側壁用
    ビアホール導体群とを具備する積層型導波管と、導波管
    とを接続部を介して接続された接続構造において、前記
    接続部が前記誘電体基板端部に設けられており、該誘電
    体基板の端部に形成されたV字状またはW字状の切り欠
    き部により該接続部内部に、信号伝送方向に直交する接
    続部断面に占める割合が前記積層型導波管側から導波管
    側に向かって減少するように整合用誘電体を内蔵せしめ
    たことを特徴とする積層型導波管と導波管との接続構
    造。
  2. 【請求項2】複数の誘電体層の積層体からなる誘電体基
    板と、該誘電体基板の積層方向に所定領域を囲むように
    信号波長の1/2未満の間隔をもって配列された側壁用
    ビアホール導体群とを具備する垂直積層型導波管と、導
    波管とを接続部を介して接続された接続構造において、
    前記接続部が前記誘電体基板側に設けられており、該誘
    電体基板の上面に形成された切り欠き部により該接続部
    内部に、信号伝送方向に直交する接続部断面に占める割
    合が前記積層型導波管側から導波管側に向かって減少す
    るように整合用誘電体を内蔵せしめたことを特徴とする
    積層型導波管と導波管との接続構造。
JP23463097A 1997-08-29 1997-08-29 積層型導波管と導波管との接続構造 Expired - Fee Related JP3398306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23463097A JP3398306B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 積層型導波管と導波管との接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23463097A JP3398306B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 積層型導波管と導波管との接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1174702A JPH1174702A (ja) 1999-03-16
JP3398306B2 true JP3398306B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=16974054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23463097A Expired - Fee Related JP3398306B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 積層型導波管と導波管との接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3398306B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247495A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ホーンアンテナ一体型mmicパッケージ

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3827535B2 (ja) 2001-03-22 2006-09-27 京セラ株式会社 配線基板モジュール
JP4395103B2 (ja) 2005-06-06 2010-01-06 富士通株式会社 導波路基板および高周波回路モジュール
JP4833026B2 (ja) 2006-10-31 2011-12-07 三菱電機株式会社 導波管の接続構造
GB2489950A (en) * 2011-04-12 2012-10-17 Filtronic Plc A substrate integrated waveguide (SIW) to air filled waveguide transition comprising a tapered dielectric layer
JP5753294B1 (ja) * 2014-03-27 2015-07-22 日本電信電話株式会社 コルゲートホーン
EP3340371A1 (en) * 2016-12-23 2018-06-27 TE Connectivity Nederland B.V. Connection arrangement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247495A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ホーンアンテナ一体型mmicパッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1174702A (ja) 1999-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0883328B1 (en) Circuit board comprising a high frequency transmission line
US6023210A (en) Interlayer stripline transition
US6359590B2 (en) Antenna feeder line, and antenna module provided with the antenna feeder line
US6441471B1 (en) Wiring substrate for high frequency applications
US6515562B1 (en) Connection structure for overlapping dielectric waveguide lines
US6380825B1 (en) Branch tee dielectric waveguide line
WO2001054227A1 (en) Broadband microstrip antenna having a microstrip feedline trough formed in a radiating element
JP3464117B2 (ja) 積層型共振器および積層型フィルタ
JP3996879B2 (ja) 誘電体導波管とマイクロストリップ線路の結合構造およびこの結合構造を具備するフィルタ基板
JP3493265B2 (ja) 誘電体導波管線路および配線基板
JP3398306B2 (ja) 積層型導波管と導波管との接続構造
JP3464104B2 (ja) 積層型導波管線路の結合構造
JP3517148B2 (ja) 誘電体導波管線路と高周波線路導体との接続構造
JP2000216603A (ja) ミリ波帯に好適なグランデッド・コプレナウェ―ブガイド
JP2004247980A (ja) 伝送線路の接続構造及び方法
JP2005051330A (ja) 誘電体導波管線路と高周波伝送線路との接続構造およびそれを用いた高周波回路基板ならびに高周波素子搭載用パッケージ
US8199059B2 (en) Slot antenna with stubs
JP2003174305A (ja) 伝送線路および送受信装置
JP3522120B2 (ja) 誘電体導波管線路の接続構造
JP3517097B2 (ja) 誘電体導波管線路の分岐構造
JP3439973B2 (ja) 誘電体導波管線路の分岐構造
JP3517140B2 (ja) 誘電体導波管線路と高周波線路との接続構造
JP2000174515A (ja) コプレーナウェーブガイド−導波管変換装置
JPH1013113A (ja) 分布定数線路の結合方法及びマイクロ波回路
JP2002198728A (ja) 誘電体導波管スロットアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140214

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees