JP3398242B2 - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタInfo
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/40—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/41—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
- H01L29/423—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/42312—Gate electrodes for field effect devices
- H01L29/42316—Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors
- H01L29/4232—Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate
- H01L29/42372—Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate characterised by the conducting layer, e.g. the length, the sectional shape or the lay-out
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゲート電極の形状を改良
し、チャネル幅(W)を広くし得る絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ(以下、IGBTと略記する。)に関
する。
し、チャネル幅(W)を広くし得る絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ(以下、IGBTと略記する。)に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4にIGBTの従来の構造の一例を示
す。この構造のIGBTで、コレクタC−エミッタE間
に正のバイアスを与え、ゲートG−エミッタE間に正の
オン信号を与えると、IGBTはオンモードとなる。こ
の時のIGBTの順方向電圧降下成分は、図中に示すよ
うにVD,VEPi,VJFET,Vchの4つの成分に分けられ、
その順方向電圧降下成分の合計は、次の(1)式によっ
て表わされる。 VCE(sat)=VD+VEPi+VJFET+Vch・・・・・・・・・(1)
す。この構造のIGBTで、コレクタC−エミッタE間
に正のバイアスを与え、ゲートG−エミッタE間に正の
オン信号を与えると、IGBTはオンモードとなる。こ
の時のIGBTの順方向電圧降下成分は、図中に示すよ
うにVD,VEPi,VJFET,Vchの4つの成分に分けられ、
その順方向電圧降下成分の合計は、次の(1)式によっ
て表わされる。 VCE(sat)=VD+VEPi+VJFET+Vch・・・・・・・・・(1)
【0003】ところで、IGBTの特性を左右する重要
な要因の一つに、図中に示した寸法a(ゲート電極の
幅)と寸法s(隣接するゲート電極間の距離)がある。
前者の寸法aは、通常のポリシリコンにより形成された
ゲート電極5の幅に相当するものであるが、順方向電圧
降下成分VJFETと特に関係がある。すなわち、IGBT
はオンモードにおいて、P型自己分離領域1と、N↑−
エピタキシャル層2との間のPN接合部3に沿って、斜
線で示した空乏層4がある厚みをもって形成される。オ
ン電流(ICE)の大半は、この両側の空乏層4に挟まれ
た狭い通路(チャネル)を通過しなければならないが、
この時、かかる部分に存在する抵抗成分RJFETのため
に、順方向電圧降下成分VJFETが生じている。
な要因の一つに、図中に示した寸法a(ゲート電極の
幅)と寸法s(隣接するゲート電極間の距離)がある。
前者の寸法aは、通常のポリシリコンにより形成された
ゲート電極5の幅に相当するものであるが、順方向電圧
降下成分VJFETと特に関係がある。すなわち、IGBT
はオンモードにおいて、P型自己分離領域1と、N↑−
エピタキシャル層2との間のPN接合部3に沿って、斜
線で示した空乏層4がある厚みをもって形成される。オ
ン電流(ICE)の大半は、この両側の空乏層4に挟まれ
た狭い通路(チャネル)を通過しなければならないが、
この時、かかる部分に存在する抵抗成分RJFETのため
に、順方向電圧降下成分VJFETが生じている。
【0004】なお、順電圧降下成分中VEPi,Vchは、寸
法a,sとは別の要因によるところが大きいため、ここ
では触れない。また、他の一つの寸法sについては、寸
法a以外の残りの領域の幅であるが、これは実際の製作
者の有する加工精度や加工技術によって決定される寸法
であり、一般的には小さければ小さい程性能が向上する
と考えられる寸法である。今、寸法aに対する順方向電
圧降下成分の合計VCE(sat)の値を図5にプロット
して見た。これは本発明者等が試作した600V系のI
GBTに関するものであり、寸法sは、s=20μmに
固定し、tf=約0.2μs,J=100A/cm↑2,
Xjp1=約5μmとした。
法a,sとは別の要因によるところが大きいため、ここ
では触れない。また、他の一つの寸法sについては、寸
法a以外の残りの領域の幅であるが、これは実際の製作
者の有する加工精度や加工技術によって決定される寸法
であり、一般的には小さければ小さい程性能が向上する
と考えられる寸法である。今、寸法aに対する順方向電
圧降下成分の合計VCE(sat)の値を図5にプロット
して見た。これは本発明者等が試作した600V系のI
GBTに関するものであり、寸法sは、s=20μmに
固定し、tf=約0.2μs,J=100A/cm↑2,
Xjp1=約5μmとした。
【0005】上記の結果、VCE(sat)寸法aに対し
て極小点(30μm付近)を有するようになることが分
かった。その理由は以下の通りである。寸法a≧30
μmの範囲では、寸法aが大きいために単位面積あたり
のポリシリコンゲートとエミッタとの対向長で規定され
るチャネル幅が減少すること。寸法a<30μmの範
囲では、前述のRJFETが急速に大きくなること。なお、
図6及び図7は、前記RJFETがVCE(sat)に与える
影響を試算するために本発明者等が行なった簡単なシミ
ュレーション結果である。
て極小点(30μm付近)を有するようになることが分
かった。その理由は以下の通りである。寸法a≧30
μmの範囲では、寸法aが大きいために単位面積あたり
のポリシリコンゲートとエミッタとの対向長で規定され
るチャネル幅が減少すること。寸法a<30μmの範
囲では、前述のRJFETが急速に大きくなること。なお、
図6及び図7は、前記RJFETがVCE(sat)に与える
影響を試算するために本発明者等が行なった簡単なシミ
ュレーション結果である。
【0006】上記のRJFET効果を緩和させる対策とし
て、空乏層4が形成される深さ付近から表面までの領域
に、例えばリン(P)イオンを軽く(約10↑12ドー
ズ)打ち込んで、この領域のNdを約一桁程度(Nd約
10↑15個/cm↑3)、空乏層4の広がり幅を抑え
るという方法も知られている。この効果を示したのが図
6の曲線である。なお、曲線は、Nd=1.2×1
0↑14個/cm↑3の場合である。上記の方法は、や
やもすると、デバイスの耐圧低下を招いたり順方向のス
ムーズな立ち上がり特性を損ねたりしかねない。また、
ゲートG−コレクタC間の容量増大や閾値電圧の変化等
に影響を与えたりする。
て、空乏層4が形成される深さ付近から表面までの領域
に、例えばリン(P)イオンを軽く(約10↑12ドー
ズ)打ち込んで、この領域のNdを約一桁程度(Nd約
10↑15個/cm↑3)、空乏層4の広がり幅を抑え
るという方法も知られている。この効果を示したのが図
6の曲線である。なお、曲線は、Nd=1.2×1
0↑14個/cm↑3の場合である。上記の方法は、や
やもすると、デバイスの耐圧低下を招いたり順方向のス
ムーズな立ち上がり特性を損ねたりしかねない。また、
ゲートG−コレクタC間の容量増大や閾値電圧の変化等
に影響を与えたりする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来で
は、チャネル幅(W)を広げるためにはゲート電極幅で
ある寸法aを狭くしたいが、この寸法aを狭くするとR
JFET効果が急激に増大するため、自ずとそれには限界が
ある。以上により結果的に、単位面積あたりのチャネル
幅(W)が制限されてしまうという制約条件の下でのト
レード・オフを見出すことに帰着し、デバイス性能の更
なる向上のために他の有効な解決策が必要であった。
は、チャネル幅(W)を広げるためにはゲート電極幅で
ある寸法aを狭くしたいが、この寸法aを狭くするとR
JFET効果が急激に増大するため、自ずとそれには限界が
ある。以上により結果的に、単位面積あたりのチャネル
幅(W)が制限されてしまうという制約条件の下でのト
レード・オフを見出すことに帰着し、デバイス性能の更
なる向上のために他の有効な解決策が必要であった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ゲート電極幅である寸法a及び
隣接するゲート電極間の距離である寸法sを狭くするこ
となく、従来のままでかつ比較的容易な方法でチャネル
幅(W)を広げることができるIGBTを提供すること
を目的とするものである。
ためになされたもので、ゲート電極幅である寸法a及び
隣接するゲート電極間の距離である寸法sを狭くするこ
となく、従来のままでかつ比較的容易な方法でチャネル
幅(W)を広げることができるIGBTを提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明の第1のIGB
Tは、第1導電型の半導体基板10と、該半導体基板1
0上に形成された第2導電型の半導体層11と、該半導
体層11の表面に形成された第1導電型のベース層12
と、該ベース層12の表面であって、その端部に自己整
合された状態でチャネル領域が残るように形成された第
2導電型のソース層14と、該チャネル領域13上にゲ
ート絶縁膜15を介して形成されたゲート電極16と、
を有し、該ゲート電極16は、半導体チップの平面上に
長辺と短辺を有する短冊形の縞状セルの間にそれぞれ配
置された絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおい
て、前記短冊状の縞状セルの長手方向に対向する前記ゲ
ート電極16の長手方向の一方の辺の凹に対して、対向
する他方の辺は凸に、一方の辺の凸に対して他方の辺は
凹になるように互いに相補形となし、前記ゲート電極の
幅が一定となるようにしたことを特徴とするものであ
る。本発明の第2のIGBTは、短冊状の縞状セルの長
手方向に対向する前記ゲート電極16の長手方向の両辺
を一定の幅を有して曲線状に蛇行させたことを特徴とす
るものである。
Tは、第1導電型の半導体基板10と、該半導体基板1
0上に形成された第2導電型の半導体層11と、該半導
体層11の表面に形成された第1導電型のベース層12
と、該ベース層12の表面であって、その端部に自己整
合された状態でチャネル領域が残るように形成された第
2導電型のソース層14と、該チャネル領域13上にゲ
ート絶縁膜15を介して形成されたゲート電極16と、
を有し、該ゲート電極16は、半導体チップの平面上に
長辺と短辺を有する短冊形の縞状セルの間にそれぞれ配
置された絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおい
て、前記短冊状の縞状セルの長手方向に対向する前記ゲ
ート電極16の長手方向の一方の辺の凹に対して、対向
する他方の辺は凸に、一方の辺の凸に対して他方の辺は
凹になるように互いに相補形となし、前記ゲート電極の
幅が一定となるようにしたことを特徴とするものであ
る。本発明の第2のIGBTは、短冊状の縞状セルの長
手方向に対向する前記ゲート電極16の長手方向の両辺
を一定の幅を有して曲線状に蛇行させたことを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本発明のIGBTは、短冊状の縞状セルの長手
方向に対向するゲート電極の長手方向の平面形状を互い
に相補形となるように凹凸形状としたので、寸法a及び
隣接するゲート電極間の距離である寸法sを狭くするこ
となく、従来のままでかつ比較的容易な方法でチャネル
幅(W)を広げることができる。
方向に対向するゲート電極の長手方向の平面形状を互い
に相補形となるように凹凸形状としたので、寸法a及び
隣接するゲート電極間の距離である寸法sを狭くするこ
となく、従来のままでかつ比較的容易な方法でチャネル
幅(W)を広げることができる。
【0011】次に、本発明の実施例を述べる前に、以下
の説明を分かり易くするために従来のIGBTのセル構
造について示し、若干の説明を加える。図8は、従来構
造のIGBTの半導体チップの平面配置図の一例を示し
ている。また、図9は、図8におけるコーナ部A部の拡
大図である。今、ゲートパッド161近傍の右側上部コ
ーナA部に着目すると、図9の拡大図のようになり、ポ
リシリコンゲート162は、ゲートアルミ線163から
の信号を、図のように配置された平面構造でもってそれ
ぞれのセル164に確実に伝わるように設計されてい
る。同図のような場合、セル164の形状は、IGBT
には最も標準的な縞状セルが用いられている。なお、符
号165は、ポリシリコンゲート162とゲートアルミ
線163とを接続するためのコンタクト穴である。
の説明を分かり易くするために従来のIGBTのセル構
造について示し、若干の説明を加える。図8は、従来構
造のIGBTの半導体チップの平面配置図の一例を示し
ている。また、図9は、図8におけるコーナ部A部の拡
大図である。今、ゲートパッド161近傍の右側上部コ
ーナA部に着目すると、図9の拡大図のようになり、ポ
リシリコンゲート162は、ゲートアルミ線163から
の信号を、図のように配置された平面構造でもってそれ
ぞれのセル164に確実に伝わるように設計されてい
る。同図のような場合、セル164の形状は、IGBT
には最も標準的な縞状セルが用いられている。なお、符
号165は、ポリシリコンゲート162とゲートアルミ
線163とを接続するためのコンタクト穴である。
【0012】他のセル形状の一例としては、図10に示
すようなMOS FET等で良く見られる分離型セル1
66を配置する場合もある。この場合、縦方向のみでは
なく、横方向にもポリシリコンゲート・エミッタ間の対
向部があるため、単位面積あたりのチャネル幅(W)が
かせげるという利点があるが、IGBTに特有な他の重
要特性の一つであるラッチアップ耐量(IGBTが高電
流モードでサイリスタ動作を開始する時の電流密度)等
に弱いという理由から最近ではあまり用いられることの
ないセル形状ではある。
すようなMOS FET等で良く見られる分離型セル1
66を配置する場合もある。この場合、縦方向のみでは
なく、横方向にもポリシリコンゲート・エミッタ間の対
向部があるため、単位面積あたりのチャネル幅(W)が
かせげるという利点があるが、IGBTに特有な他の重
要特性の一つであるラッチアップ耐量(IGBTが高電
流モードでサイリスタ動作を開始する時の電流密度)等
に弱いという理由から最近ではあまり用いられることの
ないセル形状ではある。
【0013】いずれにせよ、半導体チップ全体での全チ
ャネル幅(W)は、各ユニットセルのチャネル幅(W
u)の総合計として求まり、この全チャネル幅(W)が
単位面積あたりどのくらいになるかで、前述の図5中に
示したVCE(sat)等の特性が決定され、同じ寸法s
が採用されるのであれば、より大きい単位面積あたりの
全チャネル幅(W)をかせぎたい訳であるが、このよう
な縞状セルでは、全チャネル幅(W)が寸法aの大きさ
によって一義的に決まってしまうことは明らかである。
また、仮に全チャネル幅(W)をかせぐために、寸法a
を狭めに設定したとしても、前述のようなRJFET効果の
問題があって、何等かの工夫、すなわち、寸法aをその
ままにして単位面積あたりの全チャネル幅(W)をかせ
ぐためのセル配置形状が必要あることが分かる。そこ
で、以上の技術的課題の下に本発明の実施例を詳細に説
明する。
ャネル幅(W)は、各ユニットセルのチャネル幅(W
u)の総合計として求まり、この全チャネル幅(W)が
単位面積あたりどのくらいになるかで、前述の図5中に
示したVCE(sat)等の特性が決定され、同じ寸法s
が採用されるのであれば、より大きい単位面積あたりの
全チャネル幅(W)をかせぎたい訳であるが、このよう
な縞状セルでは、全チャネル幅(W)が寸法aの大きさ
によって一義的に決まってしまうことは明らかである。
また、仮に全チャネル幅(W)をかせぐために、寸法a
を狭めに設定したとしても、前述のようなRJFET効果の
問題があって、何等かの工夫、すなわち、寸法aをその
ままにして単位面積あたりの全チャネル幅(W)をかせ
ぐためのセル配置形状が必要あることが分かる。そこ
で、以上の技術的課題の下に本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示すセルの一
部を示す配置図である。また、図2では(A)に本発明
のセル配置を示し、これと比較するために(B)に従来
のセル配置を示した。これらの比較例においては、両者
とも寸法aと寸法sは共通で、a=30μm,s=12
μmが用いられ、本発明の場合、ポリシリコンの一部に
横方向深さ6μmの凹みを設ける。これは、図2(A)
の斜線部分に相当し、くり抜き率50%である。
部を示す配置図である。また、図2では(A)に本発明
のセル配置を示し、これと比較するために(B)に従来
のセル配置を示した。これらの比較例においては、両者
とも寸法aと寸法sは共通で、a=30μm,s=12
μmが用いられ、本発明の場合、ポリシリコンの一部に
横方向深さ6μmの凹みを設ける。これは、図2(A)
の斜線部分に相当し、くり抜き率50%である。
【0015】そこで、今、この両者のポリシリコンエミ
ッタ対向長を図2(A),(B)を用いて比較(従来の
短冊状ポリシリコンとの面積比)して見ると次のように
なる。なお、α1からα2までの1サイクル分(LS1
/LS2)での比較である。 本発明・・・・LS1=24+(6×2)=36μm・・・・(2) 従来例・・・・LS2=24μm・・・・・・・・・・・・・(3) となり、上記(2),(3)からLS1/LS2=1.
5倍となることが分かる。
ッタ対向長を図2(A),(B)を用いて比較(従来の
短冊状ポリシリコンとの面積比)して見ると次のように
なる。なお、α1からα2までの1サイクル分(LS1
/LS2)での比較である。 本発明・・・・LS1=24+(6×2)=36μm・・・・(2) 従来例・・・・LS2=24μm・・・・・・・・・・・・・(3) となり、上記(2),(3)からLS1/LS2=1.
5倍となることが分かる。
【0016】一方、セルピッチを比較すれば次のように
なる。 本発明・・・・CP1=48μm・・・・・・・・・・・・・(4) 従来例・・・・CP2=42μm・・・・・・・・・・・・・(5) また、チャネル幅(Wu)では、本発明のチャネル幅W
u1、従来例のチャネル幅Wu2として、その比(Wu
1/Wu2)をとると、上記(2)ないし(5)の用い
れば次のようになる。 Wu1/Wu2=(LS1/LS2)×(CP2/CP
1)=(36/24)×(42/48)=約1.31倍
・・・・・・・・・・・・・・(6)
なる。 本発明・・・・CP1=48μm・・・・・・・・・・・・・(4) 従来例・・・・CP2=42μm・・・・・・・・・・・・・(5) また、チャネル幅(Wu)では、本発明のチャネル幅W
u1、従来例のチャネル幅Wu2として、その比(Wu
1/Wu2)をとると、上記(2)ないし(5)の用い
れば次のようになる。 Wu1/Wu2=(LS1/LS2)×(CP2/CP
1)=(36/24)×(42/48)=約1.31倍
・・・・・・・・・・・・・・(6)
【0017】上記(6)の結果、単純に考えれば、同一
寸法a,sを用いた時、単位面積あたりの全チャネル幅
(W)が約30%向上することが分かる。これと同等の
効果を寸法aの短縮によって得るためには、a’=30
/1.31=約23μmとなり、この時のRJFETの増大
分は、RJFET(23μm)=1.7,RJFET(30μ
m)約1.3であるから、RJFET(23μm)/RJFET
(30μm)=約1.3倍にもなり、この増大分がな
く、しかも全チャネル幅(W)が30%も向上すること
は本発明のもたらす明らか利点である。
寸法a,sを用いた時、単位面積あたりの全チャネル幅
(W)が約30%向上することが分かる。これと同等の
効果を寸法aの短縮によって得るためには、a’=30
/1.31=約23μmとなり、この時のRJFETの増大
分は、RJFET(23μm)=1.7,RJFET(30μ
m)約1.3であるから、RJFET(23μm)/RJFET
(30μm)=約1.3倍にもなり、この増大分がな
く、しかも全チャネル幅(W)が30%も向上すること
は本発明のもたらす明らか利点である。
【0018】因みに、同一寸法a,sでくり抜き率のみ
を50%から33%に変えた時についても試算すると、
LS1=48μm,LS2=36μmで、かつ、CP1
=48μm,CP2=42μmであるから、Wu1/W
u2=(48/36)×(42/48)=約1.17倍
となり、これでもかなり効果が大きいことが分かる。
を50%から33%に変えた時についても試算すると、
LS1=48μm,LS2=36μmで、かつ、CP1
=48μm,CP2=42μmであるから、Wu1/W
u2=(48/36)×(42/48)=約1.17倍
となり、これでもかなり効果が大きいことが分かる。
【0019】次に、本発明の他の実施例について図3を
参照して説明する。この実施例では、短冊状の縞状セル
の長手方向に対向するゲート電極16の長手方向の対向
する両辺を一定の幅を有して曲線状あるいは折れ線状に
蛇行させたことを特徴とするものである。本発明によれ
ば、従来と同様の寸法a,s及び従来と同様の製造工程
を用いて、単位面積あたりの全チャネル幅(W)をかせ
ぐことができるため、上記の実施例と同様に、寸法a,
bを狭くすることなく、比較的容易な全チャネル幅
(W)を広げることができる。
参照して説明する。この実施例では、短冊状の縞状セル
の長手方向に対向するゲート電極16の長手方向の対向
する両辺を一定の幅を有して曲線状あるいは折れ線状に
蛇行させたことを特徴とするものである。本発明によれ
ば、従来と同様の寸法a,s及び従来と同様の製造工程
を用いて、単位面積あたりの全チャネル幅(W)をかせ
ぐことができるため、上記の実施例と同様に、寸法a,
bを狭くすることなく、比較的容易な全チャネル幅
(W)を広げることができる。
【0020】以上のように本発明によれば、短冊状の縞
状セルの長手方向に対向するゲート電極の長手方向の平
面形状を互いに相補形となるように凹凸形状とし、ある
いはゲート電極の長手方向の両辺を一定の幅を有して曲
線状に蛇行させたので、寸法aは一定で、かつ、隣接す
るゲート電極間の距離である寸法sを狭くすることな
く、従来のままで、しかもRJFETを増大させることなく
比較的容易な方法で全チャネル幅(W)を広げることが
できるなどの優れた効果がある。
状セルの長手方向に対向するゲート電極の長手方向の平
面形状を互いに相補形となるように凹凸形状とし、ある
いはゲート電極の長手方向の両辺を一定の幅を有して曲
線状に蛇行させたので、寸法aは一定で、かつ、隣接す
るゲート電極間の距離である寸法sを狭くすることな
く、従来のままで、しかもRJFETを増大させることなく
比較的容易な方法で全チャネル幅(W)を広げることが
できるなどの優れた効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示すIGBTのセル配置図
である。
である。
【図2】本発明のIGBTのセル配置と従来のIGBT
配置とを比較するための図であって、同図(A)は本発
明のセルの配置、同図(B)は従来のセルの配置を示し
ている。
配置とを比較するための図であって、同図(A)は本発
明のセルの配置、同図(B)は従来のセルの配置を示し
ている。
【図3】本発明の他の実施例を示すIGBTのセル配置
図である。
図である。
【図4】順方向電圧降下成分を説明するためのIGBT
の構造図である。
の構造図である。
【図5】試作したIGBTの寸法aに対するVCE(sa
t)の値を示すグラフである。
t)の値を示すグラフである。
【図6】空乏層の幅(Wdep)と(VCE(sat)−
VD)との関係を示すグラフである。
VD)との関係を示すグラフである。
【図7】RJFETと寸法aとの関係を示すグラフである。
【図8】従来のIGBTチップの平面配置図である。
【図9】図8のコーナ部の拡大図である。
【図10】従来の分離型セルの平面配置図である。
10 第1導電型の半導体基板
11 第2導電型の半導体層
12 第1導電型のベース層
13 チャネル領域
14 第2導電型のソース層
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
a ゲート電極の幅
b 隣接するゲート電極間の距離
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−290077(JP,A)
特開 昭63−23365(JP,A)
特開 昭61−161766(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 29/78
Claims (2)
- 【請求項1】第1導電型の半導体基板10と、 該半導体基板10上に形成された第2導電型の半導体層
11と、 該半導体層11の表面に形成された第1導電型のベース
層12と、 該ベース層12の表面であって、その端部に自己整合さ
れた状態でチャネル領域が残るように形成された第2導
電型のソース層14と、 該チャネル領域13上にゲート絶縁膜15を介して形成
されたゲート電極16と、を有し、 該ゲート電極16は、半導体チップの平面上に長辺と短
辺を有する短冊形の縞状セルの間にそれぞれ配置された
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおいて、前記短
冊状の縞状セルの長手方向に対向する前記ゲート電極1
6の長手方向の一方の辺の凹に対して、対向する他方の
辺は凸に、一方の辺の凸に対して他方の辺は凹になるよ
うに互いに相補形となし、前記ゲート電極の幅が一定と
なるようにしたことを特徴とする絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ。 - 【請求項2】前記短冊状の縞状セルの長手方向に対向す
る前記ゲート電極16の長手方向の両辺を一定の幅を有
して曲線状に蛇行させたことを特徴とする請求項1に記
載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32176394A JP3398242B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32176394A JP3398242B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08162637A JPH08162637A (ja) | 1996-06-21 |
JP3398242B2 true JP3398242B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=18136175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32176394A Expired - Fee Related JP3398242B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3398242B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100769139B1 (ko) | 2006-10-16 | 2007-10-22 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 파워 모스에프이티 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP32176394A patent/JP3398242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08162637A (ja) | 1996-06-21 |
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