JP3398158B2 - 加速度防護服 - Google Patents

加速度防護服

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は請求の範囲1の前文による、高性能航空機が
曲線部中を飛行する時に起こるような加速度の影響から
防護する服に関するものである。
背景技術 いくつかのこのような防護服が知られている。それら
は、基本的には次のカテゴリーに分割される、 −第1クラスは流体静力学的な力の原理に基づいて作用
する防護服を含み、 −第2カテゴリーは圧縮空気で膨張される防護服を含ん
でいる。
第1クラスの服の構成は、外部からの身体へ作用す
る、防護服内で増加された基本的に同様の流体柱によ
り、下方に増加する、内部身体の流体圧力を誘起した加
速度を補償する本発明の概念に基づいている。
防護服のこのカテゴリーの例は、欧州特許第376027号
(D1)及び米国特許第5、153、938号(D2)から知られ
る。このクラスにおいてはさらに、本特許出願と同様の
出願:PCT/CH98/00160(D3)、PCT/CH98/00161(D4)、P
CT/CH98/00534(D5)から知られる。
第2カテゴリーの防護服では、空気圧が防護服の少な
くとも部分的に二重壁で囲まれた構造体で増加する。こ
れは、服全体にわたって同一寸法であるか、またはそれ
が身体の上方部分に対する下方部分に対してより大きく
なるように制御弁を介して管理されるかのいずれかであ
る。これらの弁の、及び保存空気圧の制御はオンボード
コンピュータによって生み出される。
現在の技術によるこれら2つのカテゴリーを与える文
書の例は、欧州特許第646 523027号(D6)、日本国特
許第9011996(D7)である。
流体静力学的補償の着想は、問題に対する優れた解決
法を示しているが、その実用に関しては困難が生ずる。
これらは一方では部分的にこのような防護服の大きな追
加重量にあり、使用された繊維の特性に別の困難が生
じ、最終的にはこのような公知の防護服の着用者の快適
さが不十分になることにより、パイロットが大きく制限
される。一方では、機能上の障害をもたらされるため、
かつ他方で、高性能航空機のコックピットへの流体の溢
流は全く望ましいことではないため、さらにこのような
服の封止についての多くの要件が出される。
発明の第2カテゴリーの解決法は、少なくとも一部
は、防護服の二重壁構造の、身体の流体の予想された流
体静力学的圧力−特に血液に幾分対応する圧力にもとず
いている。ある程度、流体静力学的圧力が上から下まで
直線的に増加し、かつ一般に、空気圧駆動式の補償は1
つ、または少数の圧力値に制限されるという理由のため
である。
これらの圧力を発生させるため、例えば、米国特許第
4、895、320号から知られるように、オンボード圧縮空
気供給装置が1個又は多数の加速度依存制御弁を介して
防護服の適切な部分に導入される。
必要圧力の増加には、常にある一定の時間を要する。
D6から知られるように、この遅延を補償するためコンピ
ュータ化手段が提案されている。空気圧だけによってい
る公知の防護服の欠点は、一方で、補償圧力の狭い細分
化にあり、まずい構造やコントローラの大きな出費にあ
ることが多い。高い費用は常にこれに関連している。
発明の開示 本発明により対処すべき狙いは、主に、その航空機の
瞬間的な飛行姿勢(飛行状態)に特有の座標系(local
coodinate system)におけるZ軸位置で高性能航空機の
曲線飛行において発生する加速力の影響から保護する衣
服の製造であり、さらに、設けられる防護服は以前から
公知のそれらより軽量であるべきであり、着用者が助け
なしで着用しかつ脱ぐことが可能であり、かつ着用者の
航空機への搭乗及び補助なしでの退機を容易にしなけれ
ばならず、かつ着用者が航空機外部で通常の動き易さ、
装置及び経済面での低減された出費と組合わされたすべ
てを有するようにするものでなければならない。ここ
で、その航空機の飛行姿勢(飛行状態)に特有の座標系
におけるZ軸とは、航空機の着地状態に限定するなら
ば、このZ軸は垂直軸である。航空機は飛行中に色々な
飛行姿勢をとるが、そのすべての飛行姿勢において、こ
の座標系とZ軸とはすべての飛行姿勢に従う。したがっ
て、このZ軸は瞬間的でありかつその航空機の飛行姿勢
に特有である。この「その航空機の飛行姿勢に特有」を
本明細書において「局部的」と略記することがあり、し
たがって、本明細書において「局所的Z軸(線)」とあ
るのは、その航空機の飛行姿勢に特有の座標系における
Z軸(線)のことである。
上記の目的の達成はその基本的特性に関する請求の範
囲1、さらなる利点を有する実施の形態に関する別の請
求の範囲に与えられている。
本発明の概念は添付図面を使用してより厳密に説明さ
れる。
図1aは防護服の層状に積み重ねた構造に沿う断面図、 図1bはその変形実施例、 図2aは平面図、 bは第1断面図、 cは接続位置の第1配置に沿う断面図、 図3は接続位置の第2配置に沿う断面図、 図4は2つの変形実施例の防護服の構造の例の正面
図、 図5は服の一部に沿う略断面図線図、 図6は6a,bは圧力及び張力の相互作用の概略図、 図7は接触圧力の増加の図式表示、 図8は飛行ブーツの構造の第1例、 図9は飛行ブーツの構造の第2例、 図10は追加装置に座るパイロットの略側面図、 図11は図10からの詳細図、 図12は圧力通気システムの概略図 本発明を実施するための最良の形態 本発明による防護服は基本的に3片からなる衣服を含
んでいる。図1aに略図的に示すように、最内部は繊維ラ
イニング1を含む。実際の防護服はこれ全体わたって身
に付けられる。これは内側層3及び外側層4から構成さ
れる。
内側層3は強化気密プラスチック材料を含むことによ
り、強化は例えば、アラミドファイバーなどの低伸張フ
ァイバーを含む。内側層3と同様の材料で作成された外
側層4が内側層3に対し所定の位置で結合される。層3
及び4の接続は、例えば、融接(溶着)、または縫いの
次の封止で縫合することにより行なわれる。層3、4の
結合から生ずるパターンは、本発明に不可欠な、別々に
下記のように考えられる。層3及び4間の空気、または
別の適当な気体がそれらの結合によってもたらされた中
空空所5に存在する。表面全体にわたって、または所定
の位置にそれに結合された外側層4の外側に、パイロッ
トの服にとって必要な対象及び装置が取付けられる皮の
繊維オーバ服2がある。
ライニング1、またはそれに対応する下着及びオーバ
服2の存在それ自体は知られている。本発明によれば、
層3、4、ライニング1及びオーバ服2の衣服全体が別
々に作成されるか、またはそれらと共に結合された状態
で作成される。本発明による防護服の作動可能状態部分
には、部分的に共に結合された層3、4が含まれてい
る。
図1bには、図1aの一部の変形実施例が示される。中空
空所5には、例えば、エラストマーで作成されたチュー
ブ8が挿入される。それによって、封止と強度間の分離
が達成される。層3、4及びそれらの結合部は強度の任
務、チューブ8は封止のそれであると見なされている。
中空空所5は下記のように参照される場合、両変形実施
例は常に、中空空所5それ自体が気密に作成される場合
の図1aの中空空所5、及び気密及びガス搬送要素として
チューブ8がそれ自体がもはや気密でないか、または気
密である必要はない中空空所5に挿入される場合の図1b
の中空空所5と理解されるべきである。
図2a、b、cは接続位置6の層3、4への適用の詳細
図を示す。すでに説明したように、これらの接続位置は
融接、接着剤、または縫合によって作成される。図2aに
は、例えば、3箇所の平行接続位置6の配置が防護服の
一部に略図的に示される。各個別の接続位置は長く狭い
条状を有する。図2aによる断面BBにより、層3、4間の
中空空所5のガスが流入し、かつ不足圧力状態にされる
と直ぐ、条形状の接続位置6間の横方向分離部が短くさ
れていることが示される。
次に、層3、4を含む組成(ライニング1及びオーバ
服2は解りやすくするため省略する)が身体部分、例え
ば、腿部の周囲に被せられると、図2cに略図的に示され
るような結果になる。
外側層4には、張力σがかけられ、基本的には張力の
ない内側層が身体表面に被さり、中空空所5の内部に
は、圧力pがかかる。これは張力σを増加させ、張力σ
は接続位置6を介して伝達され、その結果、特定圧力p
が特定張力に対応するようになる。
次に、分離区域7が中空空所5を含まないそれらの間に
置かれ、その後張力σが中空空所5から中空空所5へ損
失なく伝達されるように、2つの中空空所5−断面図に
示される−が、配置される。通常、接触角αとする張力
の減少分、 σ(α)=σ・e−α・fH ここで、 σ=初期張力 fH=静止摩擦係数、 が硬い包囲された身体にのみ加わる。しかし、人体組織
は従順でかつ変形可能である。
低伸張繊維材料であるにもかかわらずむしろ屈曲性
の、また例えば、層3または4のみ別の適当な繊維材料
の分離区域7が互いの頂部に横たわる層3、4を有する
ことができる。接続位置6が中空空所の直ぐ隣りにあ
る。図1.2に示すように、それらは層3、4を接続する
ことができ、またはさらにそれによって分離区域7が作
成される繊維材料への確実な接続可能にする。
図4は本発明による防護服の構造の例を示す。2つの
変形実施例は防護服の左右両側の生産に関するものであ
る。
右側の第1の変形実施例では、本明細書で頸下から足
首へ延びる第1バンド11も示される。同様のバージョン
では、この第1バンド11が肩から手首までの袖上にも存
在する。バンド11は連続的に、または−図示のように−
1回、または多数回中断して作成される。同様に、いく
つかのバンド11は−連続的に、または中断して−互いに
横に並んで適用される。中空空所5に従って生成される
これらバンドの短縮がもっぱら身体軸線に対して直角に
起こる。
図4の左側の変形実施例は、右側の配置に類似のジグ
ザグ形状バンド12を有する。バンド形状中空空所5の構
造は本明細書では、身体軸線に対して直角に、沿って起
こる。
ジグザグパターンの代わりに、バンド12はジグザグ
(左)及び伸張(右)間の各遷移形状も本発明による概
念に含まれるような波形の円い隅部で形成される。膝の
領域では、服には、及び生殖器領域にも例えば、弾性体
挿入体13が設けられる。
いくつかのジップファスナー14が服を閉鎖するため設
けられる。それらは両袖とも及び頸部から足首までの全
服も開放する。図4には、ジップファスナー14が連続的
のように示される。しかし、2片で−または長さ方向に
沿ったいくつかの部分ででも−ジップファスナー14を作
成することは本発明の概念内である。
バンド11、12及びジップファスナー14の垂直部分と共
に、全服をジャケットやズボンとして2片で作成するこ
とも可能である。
有利なことに、ホース17に結合することができる弁18
がバンド11、12の下方及び上方両端部またはそのいずれ
かに位置決めされる。それらの機能や任務が図7の説明
の中で以下に検討される。バンド11、12の幅及び配置は
図5、6下でより明確に説明される。
図5は、例えば、腿不に沿う服の略断面図を示す。特
性をなんら制限することない例として、服は本明細書で
は、中空空所5として断面図に示されている腿部に沿っ
たバンド11を有する。
より解りやすくするため身体上には被せないで示され
る分離区域7が バンド11の両側に隣接する。服は略図的に図示したジッ
プファスナー14により閉鎖される。
次に、中空空所5に圧縮空気が供給されると、それは
膨張し、それ自体を短くしすることにより、張力σ(N/
m)を繊維材料に力を及ぼし分離区域7を形成する。こ
れは示された身体への圧力を再び発生する。
図6は、分離区域7、中空空所5、中空空所5の膨張
により生ずる短縮Δs及びその結果生じた張力σの高密
度な図式表示である。
図6a,bは中空空所5の元の幅s0及び中空空所5で加わ
る圧力で名前を付けられた値の接続を説明する役割を果
たす。図6aは斜視図、図6bは略図である。この説明で
は、服は2つの固定された基準壁部16間に開放かつ伸張
されている。
図6aは変位Δsを、図6bは弾性体15を略図的に示す。
これは繊維材料−主要素をなす弾性体−の屈曲性、ジッ
プファスナー14及び身体組織を有する。図6a,6bによる
配置の張力σに対して、方程式: σ=pLS0・fct(Δs/s0) (方程式1) を適用する。
このように、張力は中空空所5中の充填圧力PLに比例
し、かつバンド11、12の非変形中空空所5の幅s0に比例
する。元の幅の短縮の比(Δs/s0)の関数fct(Δs/
s0)はかなりの非線形である。比は 0<Δs/s0<1−(2/π) (方程式2) であり、ここで、完全に平坦に膨張した中空空所には Δs/s0=0 を適用し、円筒形に膨張した中空空所には Δs/s0=1−(2/π)=0.363 を適用する。
ある一定の圧力pで1つのバンド11、12の存在によ
り、予め選択された短縮Δsが生じ、このバンド幅が図
6bによる簡単な幾何学から直ちに計算される。しかし、
短縮が同一圧力で張力σを増加させることなく増加され
る場合は、2つの又は多数のバンド11、12が選択され
る。
張力σと加られた圧力Pa間の関係は図7から読取られ
る。繊維材料指示分離区域7が示され、円筒形に表わさ
れた身体部分を張力σで包囲している。この身体部分の
半分のみが示される。この身体部分の長さL−図面に対
して垂直な−とすると、 Pa・2r・L=2σ・L (方程式3) または Pa=σ/r (方程式4) を得る。
方程式4から、同一張力に対して加られた圧力が検討
されている身体部分の半径(または直径)に逆比例する
ということが解る。これはバンド11、または12の幅s0
全体にわたって同一であるという仮定のもとでのことで
ある。
空気圧全体にわたって等しいと仮定し、身体半径を考慮
に入れ、かつ幅s0及びバンド11、12の数の変記実施例を
使用して加られた圧力paのこのような変形実施例を発生
させると、 pa=pi 即ち、加られた圧力が身体の流体圧力に対応するはずと
いう条件が、中空空所5及びバンド11、12の充填圧力PL
が身体内流体圧力に対してZ−加速度に関する比例依存
性を示すという前提条件で、実質的に実行される。
方程式1、方程式4、方程式5の共に述べるところによ
れば、 pi=pLS0/r・fct(Δs/s0) (方程式6) ここで、 pi=局所的な、加速度に依存する内部圧力、 pL=中空空所5中のガス圧力、 s0=バンド11、12の局所的幅、及び r =身体部分の局所的半径 であるかぎり、中空空所5において加えられる空気圧力
PLによって内部圧力PIの補償が実行される。
これに加えて、一方では既知の空機側調節器が存在
し、他の側には本明細書で提案された創造的解答が存在
し、創造的解答は図面10、11を使用してより解りやすく
説明されている。
既に述べたように、バンド11、12及び服全体はいずれ
も2つの、または多数の片で作成されている。バンド1
1、12の個別の垂直区分は、本明細書では、一方では同
一圧力にあるか、または異なる圧力を受ける。創造的概
念内の第3の可能性として、圧力の増加−正のz−加速
度の到来と共に−が時間にかかわらず段階をおって増加
される解答が提案されている。例えば、バンド11、12
が、足部、下脚部、腿部、腹部、上部身体、及び腕部が
各々それら自身の圧力領域を形成できるように、細分さ
れる。この方法では、上から下まで圧力の増加が蓄積さ
れる。例えば、このための解答は外部の、即ち個別圧力
の航空機側の制御、さらに、圧力の増加を生ずるガスが
検討されている服の最下箇所に逃げ込むことができ、か
つその他の圧力領域にはオーバフロー弁を介して下から
供給される。個別の領域を中心的に満たすこと及びオー
バフロー弁を介して個別の領域を満たすことは等しく本
発明の概念内である。圧力分布及びそれらの時間的な増
加は両者とも一方では、意図的飛行作品(manoeuvres)
に依存している。本明細書におけるそれらの説明は本発
明の概念外である;本発明に不可欠な要素はこれに対す
る適当な使用可能な装置の作成である。
これらの例の構造を実現するため、バンド11、12に配
置された個別の中空空所5が弁18を有するチューブ17に
よるか、または圧力供給装置によるかいずれかにより共
に結合される(図4を参照)。
服がジャケットやズボンとして2片で作成される場合
は、それらが相対的にずれないように、2つの部分にベ
ルクロファスナーが設けられる。例外なくほとんどの服
の張力σが生じ、かつ個別の身体部分の周囲の周辺張力
として生じなければならないため、これは本発明により
効果を与えるのに簡単である。
図8は部分的に切り離した側面図における飛行ブーツ
21の構造の第1例を示す。着用者(参照番号22及びブー
ツ21に固定された通常のタング23が与えられた)の足部
間に、中空空所5を有する層3、4をさらに含む、二重
壁で囲まれた第2タング24が挿入される。第2タング24
は服の脚部の延長部として形成され、しかし、タング24
が服に、またはホース接続により中央圧縮空気供給装置
に接続されるのであれば、それも設けることができる。
その略水平断面図が示される図9による飛行ブーツ21
の構造の第2例では、足部22の不可欠部分−または足部
22全体−が層3、4によって形成された中空空所5によ
って包囲される。図9には、これの水平断面図も示され
ている。
例えば、ガスで充填されかつ不足圧力状態にされる皮
の飛行ブーツ21(内部シューのような)には、層3、4
によって形成された中空空所5が含まれている。
飛行ブーツの内部に足部22に対して、例えば、薄い
皮、または繊維材料のおおい25でさらに裏打ちする。
図11、12は本発明による圧縮空気供給装置の図であ
る。それらは側面からのパイロット30を示し、パイロッ
ト30が着座表面32を有するパイロットの座席31に着座し
ている。この着座表面32には、例えば、図11に詳細に示
されるクッション33が統合される。クッション33は、図
11の図において例の意味合いで、不可欠な独立した層3
5、36、37を有し、各々が低伸張性繊維材料で気密態様
で包囲される。内部的には、層35、36、37は開放多孔プ
ラスチックフォーム材料38、39、40を各々含んでいる。
硬度が最上層35から最下層37まで増加するように、これ
らは異なる硬度により好都合な存在になっている。
最上層35のプラスチックフォーム材料38の硬度は、そ
れが定格的に変形されることなくパイロットを支えるよ
うに選択される。各気密に包囲された層は接続部41、4
2、43を有し、例えば、接続部は各ケースのチューブ形
状の外側に導いている。3つの接続部41〜43は通気弁44
の中に開口し、その動作方向は下記にさらに説明する。
それは流出口45及び流入口46とを有する。接続部48が設
けられ、接続部48は層35〜37に連通しており、その端部
に手動、または電気的動作ハンドポンプ49が示されてい
る。このハンドポンプ49を使用して、服及び3つの層3
5、36、37とを含むシステムが必要な開始圧力まで膨張
可能である。ハンドポンプ49の代わりに、オンボード圧
縮空気源に接続される調整可能な弁も使用可能である。
明らかに、開始圧力では、一方で空気搬送部品(クッシ
ョン33、中空空所5、チューブ8の内部と他方、航空機
のキャビン内圧力との圧力差が理解されるべきである。
その後の航空機のキャビン内圧力の低下により、引用し
た空気搬送部品内圧力は自動的に増加する。
氾濫流出口46はハンドポンプ49にかつそれが起きる調
整可能弁にも統合することができる。
例えば、流出口45は服の最も下の弁18に接続される。
次に、パイロット30がクッション33に着座し、その
後、それらが基本的に圧縮されないようにプラスチック
フォーム材料38から40が述べたように調整される。層35
から37内で、中空空所5におけるのと同一の圧力が加わ
る。
クッション33及び服は、服の伸張すべてが少なくとも
補償されるまでハンドポンプ49によって空気を入れて膨
張される。さらに、過剰圧力が蓄積され、服内に1Gの加
速度にある程度対応する加力状態を生ずる。
図11において質量47としてのみ記入されているパイロ
ット30が付加的な加速度を受けると、最上層35のプラス
チックフォーム材料38が押し込まれ、かつこの層35から
逃げる空気が付加的な加速度を中空空所5に造り、防護
服の繊維分離区域7の張力σを増加させる。
パイロット30によって−または質量47によって生成さ
れた力が、層35が完全にともに押し込まれる質量を超え
ると、層36のプラスチックフォーム材料39が圧縮され始
まる。同様の過程が層37のまだより硬いプラスチックフ
ォーム材料40で生ずる。プラスチックフォーム材料38か
ら40に荷重をかける“G"の解除に続いて、空気をさらに
吸収しそれらの元の形状を呈し、かつ中空空所5に予め
かかっている圧力が元の値に戻る。
パイロット30が搭乗する前に、氾濫流出口46が開放さ
れ、層35から37の内部、及びそれと共にプラスチックフ
ォーム材料38から40が外界と平衡状態になる。
3つの層35から37について本明細書において説明した
きたものを、より小型の、それによってより薄型の漸次
的移行に対して2つの層35、36を使用して、または単一
層35も有する漸次的移行なしで並べることができる。こ
のように,クッション33の少なくとも1つの層35が本発
明によるものである。
図11の代わりに、クッション33も空間的に分割可能で
ある:層35は防護服−内側、または外側−に統合でき、
層36は服−の外側にクリップ止めができ、第3層37−そ
れが存在する限り−は着座表面93の構成要素とすること
ができる。接続部41から43はプラグイン迅速コネクタと
して作成されるのが好ましく、中空空所5への弁18を備
える流出口45の接続部も同様である。
胸部領域の加圧状態に対する増加した通気圧力を設定
するため、圧力通気がより高い“G"露出のため設けられ
る。繊維強化プラスチック材料製のブラダ51もそれが運
動に対して固定される場合、腹部領域の服の下で編まれ
る。それは−図12に示すように−スポーツドライビング
で知られているそれに類似の肺オートマト(lung autom
at)の平均圧力リザーバを形成する。空気を通すため、
ブラダがオンボード高圧リザーバ53からの圧力駆動調整
弁52を介して供給される。調整弁52は、高圧リザーバ53
からの通気ガスの圧力を肺の圧力よりやや上にある圧力
まで低下させる。それは、バンド11、12の1つに連通す
る圧力ライン54を介して制御される。圧力ライン54は腹
部領域の移送箇所55でバンド11、12の1つの中に開口
し、移送箇所55で供給する空気圧を制御値として受取
る。これは圧力低下弁(図示せず)を制御し、かつ高圧
リザーバ53から発生させる次の低下された圧力を圧力ラ
イン54に送り込む。
防護服下で編まれたブラダ51は、一方で張力σによっ
て強い衝撃を与えられ、高圧が調整弁52によって平均圧
力Pmまで低下される。Pmの明らかな定義の型式によれ
ば、これは腹部領域の流体静力学的圧力に相当し、かつ
ダイアフラムはそれらの瞬間重量の力から解放される。
Pmの正確な値は個別の場合に対して調整弁52によって設
定可能である。
スポーツドライビングにおける肺オートマトと同様
に、別の調整弁56が通気活動に応答するブラダ51に接続
される。この通気によって、圧力Paは平均圧力Pmよりほ
んの少し下になる。調整弁56は通気チューブ基準57及び
通気マスク58を送り込む。
通気に際して、ブラダ51には通気の容積より少ない容
積だけ部分的に空になる。これらの容積を同一にするた
め、第2調整弁56がオーバフロー装置を有し、オーバフ
ロー装置は通気の所定調整部分を調整弁56を介して外側
へ直接送出する。
それに統合された、またはそれから切離した飛行ヘル
メット(図示せず)では、パイロットがシェル形状可聴
ヘッドセット60を着用する。各側の接続チューブ59が通
気マスク58に通じている。それによって、イヤードラム
の両側が同一圧力−通気圧力−で強い衝撃を与えれる。
通気マスク58及び可聴ヘッドセット60は如何なる場合で
もパイロットの装備に属する、付加品は2本の接続チュ
ーブ59のみである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 平5−500178(JP,A) 特表 平10−500916(JP,A) 米国特許4925133(US,A) 米国特許5153938(US,A) スイス国特許発明687573(CH,A 5) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64D 10/00 A41D 13/00

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲線飛行中の航空機で生じ、それにより服
    の部分が二重壁で作成され、それにより生ずる中空空所
    (5)がガスで満たされ、瞬間的且つその航空機の飛行
    姿勢に特有の座標系におけるZ軸線において1gより大き
    い加速度が生ずる時、服着用者の局所的内部圧力piに対
    応して補償圧力が増加するような、加速度力から飛行員
    を防護する空気圧駆動式服において、 服の活動的な部分が低伸張繊維材料により製造され、2
    つの重ね合わされた層(3,4)を部分的に含み、接続位
    置(6)でともに結合され、中空空所(5)が接続位置
    (6)間に形成され、 中空空所(5)が幅S0のバンド(11,12)として服の長
    さの少なくとも1部分にわたって着用者の身体の軸線の
    方向に延び、 中空空所(5)が気密に形成され、 バンド(11)が分離区域(7)によってともに結合され
    て、これらの分離区域(7)が低伸張繊維材料により構
    成され、かつ接続位置(6)でバンド(11,12)に結合
    され、 △s/sがバンド(11,12)の相対的な局所的短縮を表わす
    とき、身体部分の局所的内部圧力が、式 に従って服の局所的張力σの増加により中空空所(5)
    のガス圧力PLを加えることにより補償されるように、服
    によって包囲された身体部分の局所的半径rと共にバン
    ド(11,12)の局所的幅s0が設定され、 バンド(11,12)が、それらが互いにかつ外部圧力源に
    接続される弁18を有し、 瞬間的かつ局所的なZ軸加速度に依存するガス圧力PLを
    変更する手段が設けられ、 服を閉鎖する手段が設けられ、 服を着用者の瞬間的な身体上の状態に一致させる手段が
    設けられることを特徴とする空気圧駆動式防護服。
  2. 【請求項2】頚部、頭部、手及び足部を除いて全身体を
    基本的に覆うことを特徴とする請求の範囲1に記載の加
    速度力から防護する服。
  3. 【請求項3】ライニング(1)及びオーバ服(2)が存
    在することにより、ライニング(1)が服の活動的な部
    分の真下で、オーバ服(2)が服の活動的な部分にわた
    って取付けられることを特徴とする請求の範囲1または
    2に記載の加速度力から防護する服。
  4. 【請求項4】層(3,4)間の接続位置によって形成され
    る中空空所(5)が層(3,4)の気密製作によってかつ
    接続位置(6)の気密製作によって形成されることを特
    徴とする請求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の加速
    度力から防護する服。
  5. 【請求項5】層(3,4)間の接続位置によって形成され
    る中空空所(5)がチューブ(8)の挿入によってかつ
    接続位置(6)の気密製作によって形成されることを特
    徴とする請求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の加速
    度力から防護する服。
  6. 【請求項6】チューブ(8)がエラストマーにより形成
    されることを特徴とする請求の範囲5に記載の加速度力
    から防護する服。
  7. 【請求項7】バンド(11)が直線の接続位置(6)によ
    って基本的に境を接されることを特徴とする請求の範囲
    1〜3のいずれか一項に記載の加速度力から防護する
    服。
  8. 【請求項8】バンド(11,12)が波形に形成された接続
    位置(6)によって基本的に境を接されることを特徴と
    する請求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の加速度力
    から防護する服。
  9. 【請求項9】バンド(12)がジグザグ形状接続位置
    (6)によって基本的に境を接されることを特徴とする
    請求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の加速度力から
    防護する服。
  10. 【請求項10】服の閉鎖手段がジップファスナー(14)
    を有することを特徴とする請求の範囲1〜3のいずれか
    一項に記載の加速度力から防護する服。
  11. 【請求項11】服を着用者の瞬間的な身体上の状態に一
    致させる手段がベルクロファスナーを含むことを特徴と
    する請求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の加速度力
    から防護する服。
  12. 【請求項12】各中空空所(5)が中空空所(5)を膨
    張させかつ収縮させるための少なくとも1つの弁(18)
    を有することを特徴とする請求の範囲4または5に記載
    の加速度力から防護する服。
  13. 【請求項13】個別の中空空所(5)が弁(18)を介し
    てチューブによって中央圧力供給装置に接続されること
    を特徴とする請求の範囲12に記載の加速度力から防護す
    る服。
  14. 【請求項14】Z軸方向に互いに全体にわたって置かれ
    ている中空空所(5)が直列にともに接続され、かつZ
    軸方向に最も下に置かれている弁(18)がチューブによ
    って中央圧力供給装置に接続されることを特徴とする請
    求の範囲12に記載の加遠度力から防護する服。
  15. 【請求項15】いくつかの層(35,36,37)に分割される
    クッション33が存在し、それによって各層(35,36,37)
    がそれ自体で気密に閉鎖され、かつ開放多孔プラスチッ
    ク材料パッド(38,39,40)を含み、 服の中空空所(5)に接続される各層(35,36,37)が接
    続部(41,42,43)を有し、 クッション(33)が服の着用者の身体とパイロットの座
    席(31)の着座表面(32)との間に挿入され、 層(35,36,37)が空気で満たされ、それによって加速度
    >gの存在で服のガス支承部分5に力を及ぼすことがで
    きることを特徴とする請求の範囲13または14に記載の加
    速度力から防護する服。
  16. 【請求項16】クッション(33)がただ1つの層(35)
    を有することを特徴とする請求の範囲15に記載の加速度
    力から防護する服。
  17. 【請求項17】クッション(33)がプラスチックフォー
    ム材料(38,39)を備える2つの層(35,36)を有し、各
    層が服への接続部(41,42)を含み、かつ下方プラスチ
    ックフォーム(39)が上方プラスチックフォーム(39)
    より硬いことを特徴とする請求の範囲15に記載の服。
  18. 【請求項18】クッション(33)がプラスチックフォー
    ム材料を備える3つの層(35,36,37)を有し、各層(3
    5,36,37)が服への接続部(41,42,43)を含み、かつ最
    も下のプラスチックフォーム(40)が中間プラスチック
    フォーム(39)より硬く、かつこれが最も上のプラスチ
    ックフォーム材料(38)より硬いことを特徴とする請求
    の範囲15に記載の服。
  19. 【請求項19】クッション(33)及び中空空所(5)が
    予め選択された開始圧力までポンプによって空気を入れ
    て膨張させることができるハンドポンプが設けられ、ク
    ッション(33)に接続されることを特徴とする請求の範
    囲15に記載の服。
  20. 【請求項20】ハンドポンプが手動操作のため設定され
    ることを特徴とする請求の範囲19に記載の服。
  21. 【請求項21】ハンドポンプが電気的操作のため設定さ
    れることを特徴とする請求の範囲第19項に記載の服。
  22. 【請求項22】中央圧力供給装置が航空機側に設けられ
    ることを特徴とする請求の範囲13に記載の服。
  23. 【請求項23】エラストマー製で、かつ自動的に形成さ
    れたブラダ(51)が腹部/腹部領域の服内側に配置さ
    れ、服に対して外部に結合され、 各々が服の外側で開口し、かつ各々の場合に弁(52,5
    6)によって閉鎖されるブラダ(51)が流入口及び流出
    口を有し、 第1調整弁(52)が通気ガスの圧力を高圧リザーバ(5
    3)から平均圧力まで低下させ、 圧力ライン(54)を介して第1制御弁へ伝達可能な制御
    弁が服の所定位置に設けられ、 通気マスク(58)が設けられ、服の着用者に装着され、 平均圧力を通気圧力まで低下させることができる調整弁
    (56)の流出口が通気チューブ(57)の中に開口するこ
    とを特徴とする請求の範囲1から請求の範囲22のいずれ
    か1項に記載の加速度力から防護する服。
  24. 【請求項24】オーバフロー装置が第2調整弁(56)と
    通気マスク(58)間の適当な位置に設けられ、それらの
    両方に接続されることを特徴とする請求の範囲23に記載
    の加速度力から防護する服。
  25. 【請求項25】チューブを通気圧力を搬送する位置へ接
    続することにより接続される可聴ヘッドセット(60)が
    設けられ、着用者に装着され、同一圧力がイヤードラム
    の外側に内側へと同様に加えられることを特徴とする請
    求の範囲23に記載の加速度力から防護する服。
  26. 【請求項26】接続位置(6)が接着剤によって作成さ
    れることを特徴とする請求の範囲1から請求の範囲12の
    いずれか一項に記載の加速度力から防護する服。
  27. 【請求項27】接続位置(6)が融接によって作成され
    ることを特徴とする請求の範囲1から請求の範囲12のい
    ずれか一項に記載の加速度力から防護する服。
  28. 【請求項28】少なくとも一部二重壁で囲まれて形成さ
    れ、その結果、中空空所(5)カ同様に設けられ、防護
    服の背もたれの中空空所(5)に接続される飛行ブーツ
    (21)をさらに、有することを特徴とする請求の範囲1
    から請求の範囲12のいずれか一項に記載の加速度力から
    防護する服。
  29. 【請求項29】飛行ブーツ全体が基本的に二重壁で囲ま
    れて形成されることを特徴とする請求の範囲28に記載の
    加速度力から防護する服。
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