JP3397899B2 - カメラの自動絞り装置、及び、駆動モータ - Google Patents

カメラの自動絞り装置、及び、駆動モータ

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JP3397899B2
JP3397899B2 JP17329094A JP17329094A JP3397899B2 JP 3397899 B2 JP3397899 B2 JP 3397899B2 JP 17329094 A JP17329094 A JP 17329094A JP 17329094 A JP17329094 A JP 17329094A JP 3397899 B2 JP3397899 B2 JP 3397899B2
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gap
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coil
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良三 深沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオカメラ
等の撮影機器に装備される少なくとも1枚の絞り羽根を
駆動して、撮影開口を任意の絞りに設定するためのカメ
ラの自動絞り装置、及び、例えばカメラの自動絞り装置
に用いられる駆動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラにおいて適正露
出で撮影するために、撮像素子(CCD)への入射光量
を適切な一定の値となるように絞るための絞り装置が種
々開発され、実用に供されている。この様な絞り装置と
しては、例えば、一対の絞り羽根を互いに相対的に移動
駆動(例えば、スライド駆動や揺動駆動)することによ
り、撮影開口の遮蔽状態を変化させて、この撮影開口を
所望の開口面積(開口率)で開放するように構成されて
いる。特に、ビデオカメラにおいては、被写体を連続的
に撮影することとなるため、撮影開口を通過する被写体
の入射光量は時々刻々変化することになる。このような
入射光量の時々刻々の変化に確実に対応するために、入
射光量の検出結果に基づく電気信号に応じて絞り装置を
常時駆動するための駆動モータを備えた自動絞り装置が
通常用いられている。
【0003】このような駆動モータとしては、小型・軽
量化の観点から、例えば、回転軸が取り付けられた円柱
状の磁石と、この磁石を回転自在に収容するコイル枠
と、このコイル枠に取り付けられ、磁石の回転量を検出
するセンサと、コイル枠に巻かれた駆動コイル及び制動
コイルと、コイル枠の外周に嵌装された磁路形成部材と
してのヨークとを備えて構成されるものが知られてい
る。このように構成された駆動モータは、回転軸に一体
的に取り付けられた作動アームを絞り羽根に連結してお
り、駆動コイルへの電気信号の入力に伴い発生する磁界
に基づいて磁石を回転し、これにより、絞り羽根を開閉
駆動して撮影開口を所定の絞り値に絞るように構成され
ている。
【0004】ここで、このような従来の駆動モータにお
いては、絞り羽根を例えば撮影開口を全閉とするような
磁石の回転位置を待機位置と規定した場合に、この待機
位置に弾性的に保持されるように磁石を回動付勢するリ
ターンスプリングが取り付けられている。そして、駆動
コイルへの通電が終了すると、このリターンスプリング
の付勢力により、磁石は待機位置に自動的に復帰される
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、近年の駆動モータに対する
低廉化の観点から、部品点数の減少が要求されており、
この観点からの改善が強く要望されている。
【0007】
【発明の目的】この発明は、上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、この発明の目的は、リターンスプリングを
用いなくとも、絞り羽根を待機位置に確実に復帰移動さ
せることの出来るカメラの自動絞り装置を提供すること
である。
【0008】また、この発明の他の目的は、リターンス
プリングを用いなくとも、ロータとしての永久磁石を待
機位置に確実に復帰回動させることの出来る駆動モータ
を提供することである。
【0009】また、この発明の別の目的は、リターンス
プリングを用いる構成に比較して、軽量・低廉化を達成
することの出来るカメラの自動絞り装置、及び、駆動モ
ータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係わるカメラの自動絞り装置は、例え
ば請求項1の記載によれば、少なくとも1枚の絞り羽根
を駆動して、撮影開口を任意の絞りに設定するためのカ
メラの自動絞り装置において、直径方向に磁化された円
柱状の永久磁石と、この永久磁石に一体的に取り付けら
れ、該磁石から半径方向外方に延出すると共に、前記絞
り羽根に係合してこれを駆動させるための作動アーム
と、少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納されたボ
ビンと、このボビンの外周に巻回されたコイルと、この
コイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設さ
れ、軸方向に沿って間隙が形成された略円筒状のヨーク
と、前記コイルに所定の電気信号を出力して該コイルを
励起し、前記永久磁石を回転駆動させる為の駆動制御手
段と、前記永久磁石の回転量を検出するホール素子と、
を備え、前記ヨークの前記間隙を形成した側とは反対側
に前記ホール素子の収納部を配設して、前記間隙に発生
する漏洩磁束の影響を受けなくしたことを特徴としてい
る。
【0011】また、この発明に係わる駆動モータは、例
えば請求項6の記載によれば、直径方向に磁化された円
柱状の永久磁石と、この永久磁石に一体的に取り付けら
れた作動アームと、少なくとも前記永久磁石が回転自在
に収納され、前記作動アームが外方に取り出される透孔
が形成されたボビンと、このボビンの外周に巻回された
コイルと、このコイルが巻回されたボビンの外周を覆う
ように配設され、軸方向に沿って間隙が形成された略円
筒状のヨークと、前記永久磁石の回転量を検出するホー
ル素子と、を備え、前記ヨークの前記間隙を形成した側
とは反対側に前記ホール素子の収納部を配設して、前記
間隙に発生する漏洩磁束の影響を受けなくしたことを特
徴としている。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係わるカメラの自動絞り装
置、及び、駆動モータの一実施例の構成を、ビデオカメ
ラに適用した場合に付き、添付図面を参照して詳細に説
明する。
【0013】図1に示すように、このビデオカメラは、
複数の撮影レンズ群L1、L2を備え、これら撮影レン
ズ群L1、L2の間は、これらを透過する被写体光の光
量を絞るためのこの一実施例の特徴をなす絞り装置10
が介設されている。また、これら撮影レンズ群L1、L
2の結像位置には、これらを透過した被写体光が受光さ
れる撮像素子(CCD)12が配設されている。この絞
り装置10は、撮像素子12からの検出出力に基づき、
その絞り量を最適な露出となるように駆動制御されるも
のであるが、この撮像素子12と絞り装置10との電気
的な接続状態に関しては、後に説明する。
【0014】この絞り装置10は、図2乃至図4に、平
面形状、正面形状、側面形状を夫々示されると共に、図
5に斜視状態で示されるように、中央部に円形状の撮影
開口14が形成された細長い薄板状の基板16と、この
基板16上に、これの長手方向に沿って互いに相対的に
スライド移動可能に取り付けられ、撮影開口14を任意
の開口度(開口率)で閉塞するための一対の絞り羽根1
8a,18bと、これら絞り羽根18a,18bスライ
ド駆動するためのこの一実施例の特徴をなす駆動モータ
20とを概略備えて構成されている。尚、この一実施例
においては、図示するように、駆動モータ20は、基板
16の下面に、詳細は後述するスナップ係合を介してワ
ンタッチで取り付けられている。
【0015】先ず、基板16は、図6に分解斜視状態で
取り出して示すように、これの一側に、これの幅方向に
互いに離間した状態で、後述する駆動モータ20の一対
の係合ピン22a、22bが夫々遊嵌される一対の開口
24a、24bが形成されている。各開口24a、24
bは、略コ字状に形成され、基板16の長手方向の中心
軸線に関して線対称に設定されている。尚、各開口24
a、24bのサイズは、駆動モータ20の駆動に伴う係
合ピン22a、22bの所定の揺動を許容するに充分な
大きさに設定されている。
【0016】ここで、開口24a、24bの略コ字形状
の凹み部を各々規定する舌片26a、26bは、各々の
先端を下方に向けて略90度折曲されている。そして、
各舌片26a、26bの下方に折曲された先端部(即
ち、下端部)の互いに対向する内側面には、後述する駆
動モータ20のコイル組体28がスナップ係止される係
止突起30a、30bが一体的に突出形成されている。
各係止突起30a、30bは、図4に示すように、逆三
角形状に形成されている。
【0017】また、基板16の略中央部における両側縁
には、幅方向に互いに離間した状態で、一対の羽根押さ
え32a、32bが、突出形成されている。詳細には、
各羽根押さえ32a、32bは、側面視で略逆L字状を
呈し、対応する側縁から起立した状態に、折り曲げ形成
されている。そして、上述した絞り羽根18a、18b
の基端部には、上述した係合ピン22a、22bが夫々
貫通される貫通穴34a、34bが、基板16の幅方向
に沿って延びた状態で形成されている。ここで、これら
貫通穴34a、34bに係合ピン22a、22bを夫々
貫通させた状態で、両絞り羽根18a、18bを両羽根
押さえ32a、32b内に嵌め込むことにより、両係合
ピン22a、22bの揺動に応じて、両絞り羽根18
a、18bは、基板16の長手方向に沿って互いに相対
的にスライド駆動されることになる。
【0018】このように、この一実施例においては、絞
り羽根18a,18bを、羽根押さえ32a,32bを
介して基板16の長手方向に沿ってスライド案内する構
成を採用しているため、従来のように、各絞り羽根18
a,18bに基板16の長手方向に沿って延出するガイ
ド溝を夫々形成し、これらガイド溝に基板16に植設し
たガイドピンを嵌合させる構成を採用する必用が無くな
ることになる。この結果、絞り羽根18a,18bの製
造コストの低廉化を達成することが出来ると共に、ガイ
ドピンを必要としないため、部品点数の減少による材料
コストの低廉化を達成することが出来ることになる。
【0019】次に、駆動モータ20の構成について、詳
細に説明する。
【0020】この駆動モータ20は、図6に分解斜視状
態で示すように、上述した基板16に図中下方からスナ
ップ係合により取り付け固定されるコイル組体28と、
このコイル組体28の外周に遊嵌された状態で固定され
る円筒状のヨーク36と、このヨーク36の下端開口を
閉塞する端板38と、この端板38の底面に連結され、
後述するコイル組体28の駆動コイル40及び制御コイ
ル42に電気的に接続されるフレキシブルプリント基板
44とを備えて概略構成されている。
【0021】このコイル組体28は、図7に取り出して
分解斜視状態で示すように、上下に2分割されるコイル
ボビン46と、このコイルボビン46内にこれの中心軸
線回りに回動自在に収納されるロータ48と、内部にロ
ータ48が収納されたコイルボビン46の外周に巻回さ
れた駆動コイル40及び制御コイル(図1及び図6に示
す)とから概略構成されている。
【0022】ここで、ロータ48は、図7に示すよう
に、永久磁石から構成される円柱状のロータ本体50
と、このロータ本体50の中心部に厚さ方向に貫通した
状態で形成された透孔52に圧入され、これと一体的に
回転される回転シャフト54と、この回転シャフト54
の上端に中央部を連結され、ロータ本体50の直径方向
に沿って延出する作動アーム56と、この作動アーム5
6の両端上に夫々植設された所の上述した係合ピン22
a、22bとを備えて構成されている。尚、図8に示す
ように、この永久磁石から構成されるロータ本体50は
直径方向に磁化されており、直径方向に沿って互いに対
向する位置にN極とS極とが設定されている。
【0023】そして、上述した回転シャフト54の下端
は、ロータ本体50の下面から下方に突出し、上述した
コイルボビン46の下半分を構成する下ボビン部46A
の底板部上に回転自在に支持されている。また、回転シ
ャフト54の上端は、ロータ本体50の上面から上方に
突出し、コイルボビン46の上半分を構成する上ボビン
部46Bの天板部に回転自在に支持されている。また、
下ボビン部46Aと、上ボビン部46Bとから構成され
るコイルボビン46内には、両者が合体した状態で、ロ
ータ48が回転自在に収納される収納空間が規定されて
いる。
【0024】また、上ボビン部46Bの下端開口部の周
縁には、互いに直径方向に離間した状態で、ロータ48
の作動アーム56の両端を、夫々コイルボビン46から
外方に取り出すための一対の凹所58が形成されてい
る。尚、各開口58のサイズは、作動アーム56の所定
の揺動を阻害することが無いような大きさに設定されて
いる。ここで、両凹所58からコイルボビン46外に取
り出された作動アーム56の両端に夫々取り付けられた
係合ピン22a,22bは、図5及び図6に示すよう
に、一対の絞り羽根18a,18bの夫々の貫通穴34
a,34bに夫々貫通させられ、連動可能に結合される
ことになる。
【0025】一方、この上ボビン部46Bの上部の両側
には、図4に示すように、上述した係止突起30a,3
0bが夫々相補的に嵌合する係止穴60a,60bが形
成されている。このようにして,駆動モータ20と基板
16とを互いに組み付ける際において、単に、駆動モー
タ20を基板16に下方から押し込んで、駆動モータ2
0の上ボビン部46Bの係止穴60a,60bに、基板
16の係止突起30a,30bを夫々係合させることに
より、両者がスナップ係合して、極めて簡単に、両者は
固定的に連結されることになる。
【0026】このように、この一実施例においては、駆
動モータ20を基板16に取り付けるに際して、何ら、
取り付け工具を必要とする事無く、また、ねじ等の固着
部品を必要とすることが無いので、組み立て工数を減少
させることにより、製造コストの低廉化を達成すること
が出来ると共に、部品点数の減少により、材料コストの
低廉化を達成することが出来ることになり、合わせて、
最終コストの低廉化を確実に達成することが出来ること
になる。
【0027】ここで、この一実施例において最も特徴と
なる点であるが、上述した円筒状のヨーク36には、そ
の軸方向に沿う全長に渡り、厚さ方向に貫通した状態
で、スリットなどの間隙62が形成されており、この間
隙62は、その上下両端において開放されている。換言
すれば、このヨーク36は、その軸方向視において、略
C字状に形成されている。
【0028】なお、間隙62はヨーク36の端面に対し
て直角に軸方向に沿って形成されている。また、間隙6
2の幅は軸方向に沿って等間隔(平行)である。
【0029】そして、この間隙62は、図8に示すよう
に、この一実施例においては略40度の開き角度で形成
されている。そして、間隙62の周方向に沿う中心P0
を通る直径D1から所定の鋭角だけ、例えば、この一実
施例においては図中時計方向に略70度だけ偏位した位
置に、ロータ本体50を構成する永久磁石の磁化方向D
2が一致した角度位置で、ロータ28の待機位置SBP
(即ち、絞り羽根18a,18bによる撮影開口14の
最大閉塞位置)が設定されている。また、図9に示すよ
うに、上述した間隙62の中心P0を通る直径D1から
図中時計方向に略20度だけ偏位した位置に、ロータ本
体50を構成する永久磁石の磁化方向D2が一致した角
度位置で、ロータ28の極限位置としての動作位置AT
P(即ち、絞り羽根18a,18bによる撮影開口14
の最大開放位置)が設定されている。
【0030】即ち、この一実施例においては,ロータ2
8の揺動範囲は、略50度(=70度−20度)に設定
されている。尚、ロータ28の待機位置SBPは、図示
しないストッパに作動アーム56が当接することによ
り、機械的に規定されている。
【0031】このように、この一実施例においては、ヨ
ーク36に間隙62を形成することにより、従来のよう
にリターンスプリングを用いなくても、ロータ28は、
常時、待機位置SBPに向けて所定の復帰力で回動付勢
されることになる。以下に、この間隙62の作用につい
て、詳細に説明する。
【0032】先ず、ヨーク36に軸方向に沿って全長に
渡り延出する間隙62を形成することにより、ヨーク3
6内を通る磁束は、全体的に、間隙62の形成部位にお
いて、これを規定する空間の空気中の磁気的抵抗により
分散されることになる。また、間隙62の周方向の両端
を夫々規定する両端面の近傍に着目すれば、各端面にお
いて、ヨーク36内を通る磁束が漏洩することになる。
一方、間隙62の上述した両端面のうち、待機位置SB
Pから遠い側の端面に着目すれば、ロータ28はこの遠
い側の端面に向けて、これとの間の離間距離が短くなる
ほど強くなる吸引力で吸引されることになる。
【0033】このような磁束の漏洩状態に基づくと、ロ
ータ28は、図10に示すように、これの磁化方向D2
が、上述した中心P0を通る直径Dと直交する方向に一
致した状態で、その回動位置を安定的に保持されること
になる。換言すれば、この図10に示す状態から、ロー
タ28を時計方向に回動すれば、間隙62の反時計方向
側の端面からの漏洩磁束に基づく反発力が、時計方向側
の端面からの漏洩磁束に基づく反発力よりも強くなり、
この結果、反時計方向に沿う回動復帰力を受けることに
なる。また、ロータ28を反時計方向に回動すれば、間
隙62の時計方向側の端面からの漏洩磁束に基づく反発
力が、反時計方向側の端面からの漏洩磁束に基づく反発
力より強くなり、この結果、時計方向に沿う回動復帰力
を受けることになる。このようにして、ロータ28は、
時計方向または反時計方向のいずれに回動されようと
も、ロータ28はこの図10に示す位置に回動復帰しよ
うとする復帰力を受けることになる。
【0034】ここで、上述したように、ロータ28が待
機位置SBPにある状態において、これの磁化方向D2
が、間隙62の中心P0を通る直径D1から略70度だ
け偏位した向きにあるので、この待機位置SBPにおい
て、ロータ28は、図中時計方向に沿う所定の回動復帰
力を、常時、受けていることになる。この結果、ロータ
28は、弾性的に、この待機位置SBPに保持されるこ
とになる。
【0035】そして、ロータ28が駆動コイル40への
通電に伴い、待機位置SBPから動作位置ATPに向け
て図中反時計方向に回動された場合には、特に、待機位
置SBPを含むこれに近い第1の領域で回動された場合
には、ロータ28の磁極は、間隙62の待機位置SBP
から遠い側の端面からは遠く離れているので、ロータ2
8への吸引力の作用は弱く、従って主として、上述した
漏洩磁束に基づく反発力により、待機位置SBPに向か
う回動付勢力を受けることになる。従って、この第1の
領域では、ロータ28の待機位置SBPから回動量に応
じて、徐々に回動復帰力は増大することになる。但し、
ロータ28の待機位置SBPからの回動量に応じて、上
述した遠い側の端面に徐々に近づくことになるので、こ
れからの吸引力が徐々に増大することになる。この結
果、上述した反発力と吸引力とが相殺された状態で、結
果としてロータ28に作用する待機位置SBPへの回動
復帰力は、略一定な状態で、僅かに増大する傾向がある
程度となる。
【0036】一方、待機位置SBPから第1の領域より
も遠い第2の領域まで回動された場合、即ち、第1の領
域よりも相対的に動作位置ATPに近い第2の領域まで
回動された場合には、ロータ28の磁極が間隙62の待
機位置SBPから遠い側の端面に近づくこととなり、こ
れへの吸引力が大きく作用することとなる。特に、ロー
タ28の回転量に応じた吸引力の増大量が、漏洩磁束に
基づく反発力よりも強くなされた時点から、これら反発
力と吸引力が相殺された状態での回動復帰力は、ロータ
28の回転量に応じて徐々に減少することとなる。但
し、その減少量は僅かであり、略一定な状態を見なすこ
とも出来る程度である。従って、駆動コイル40への通
電が解除されると、ロータ28は何れの回動位置にあろ
うとも、上述した回動復帰力に基づき、待機位置SBP
に確実に回動復帰することになる。
【0037】このように、この一実施例においては、ヨ
ーク36に間隙62を単に形成することにより、ロータ
28は、その揺動範囲の全領域に渡り、常に、待機位置
SBPに向かう略一定の回動復帰力の作用を受けること
になり、このようにして、ロータ28を待機位置SBP
に向けて回動復帰させるために、従来のようにリターン
スプリングを用いる必用が無くなり、部品点数の減少に
伴う材料コストの低廉化を達成することが出来ると共
に、組み付け工数の減少に伴う製造コストの低廉化を達
成することが出来、合わせて、最終コストの低廉化を確
実に達成することが出来ることになる。特に、上述した
ように、回動復帰力は、ロータ28の回動位置には関係
無く、略一定に維持されているので、その回動復帰動作
は、極めて安定したものとなり、動作の信頼性が向上す
ることになる。
【0038】また、上述したヨーク36は、その軸方向
の全長に渡り間隙62が形成されている。このため、こ
の一実施例においては、比較的コストの高いパイプ材に
間隙62を切削加工により形成させるのではなく、平板
を曲げ加工により軸方向視で略C字状に形成することが
出来ることになる。この結果、このような間隙62が形
成されたヨーク36は極めて安価に製造することが出
来、コストの低廉化を達成することが出来ることにな
る。
【0039】尚、ロータ28の回動量を検出するため
に、図4に示すようにホール素子64が設けられてい
る。このホール素子64は、先ず、フレキシブルプリン
ト基板44に取り付けられ、この後、端板38に形成し
た切り欠き66(図5及び図6に示す)を通して、所定
のセンサ収納部に装着されることになる。
【0040】ここで、この一実施例においては、ホール
素子64のセンサ収納部は、間隙62が形成された側と
は反対側に配設されている。この結果、間隙62を形成
することにより発生する漏洩磁束の影響を実質的に受け
ることが無く、このホール素子64の検出結果に対する
信頼性が向上することになる。
【0041】また、このように構成される絞り装置10
の駆動コイル40には、図1に示すように、撮像素子1
2で受光された被写体光の光量に応じて出力される輝度
信号がオペアンプ68を介して駆動信号として入力さ
れ、この駆動信号の強弱に応じて、その通電量が制御さ
れることになる。このように駆動信号が入力されると駆
動コイル40は励磁され、所定の磁界が発生することに
なる。この結果、上述した回動復帰力に対抗して、ロー
タ28は動作位置ATPに向けて、この一実施例におい
ては図中反時計方向に回動駆動され、これにより、一対
の絞り羽根18a,18bは撮影開口14を所定の開口
度(開口率)で開放することになる。このようにして、
この一実施例においては、撮像素子12には、常に一定
の光量で被写体光が入射されることになる。
【0042】尚、制御コイル42には、ロータ28の回
動に応じて逆起電力が発生するが、この制御コイル42
は、オペアンプ68のマイナス側の入力端子に接続され
る基準電位に接続されているので、上述した駆動信号
は、輝度信号から制御コイル42で発生した信号が抑制
成分として減じられた状態で規定されることになる。
【0043】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定される事無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形可能である事は言うまでもない。
【0044】例えば、上述した一実施例において用いた
数値は、一例であり、本願発明の効果を達成する範囲
で、自由に変更設定することが出来ることは言うまでも
ない。
【0045】また、上述した一実施例においては、駆動
モータ20は、カメラの自動絞り装置に適用される状態
で説明したが、この発明に係わる駆動モータは、カメラ
の自動絞り装置に適用されることに限定される事無く、
駆動回動範囲が360度よりも狭いもので良ければ、自
由に適用することが出来るものである。
【0046】更に、上述した一実施例においては、この
自動絞り装置10をビデオカメラに適用される状態で説
明したが、この発明に係わる自動絞り装置は、単にビデ
オカメラに適用されることに限定される事無く、一眼レ
フレックスカメラ等のフィルムに被写体像を写し込むタ
イプのカメラにも適用することが出来ることは言うまで
もない。
【0047】また、上述した一実施例においては、間隙
62をヨーク36の端面に対して直角に軸方向に沿って
形成したが、ヨーク36の端面に対して傾斜して軸方向
に沿って設けても良い。
【0048】更に、上述した一実施例においては、間隙
62の幅を軸方向に沿って等間隔(平行)にしたが、幅
が軸方向に沿って変化していても良い。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
カメラの自動絞り装置は、請求項1に記載によれば、少
なくとも1枚の絞り羽根を駆動して、撮影開口を任意の
絞りに設定するためのカメラの自動絞り装置において、
直径方向に磁化された円柱状の永久磁石と、この永久磁
石に一体的に取り付けられ、該磁石から半径方向外方に
延出すると共に、前記絞り羽根に係合してこれを駆動さ
せるための作動アームと、少なくとも前記永久磁石が回
転自在に収納されたボビンと、このボビンの外周に巻回
されたコイルと、このコイルが巻回されたボビンの外周
を覆うように配設され、軸方向に沿って間隙が形成され
た略円筒状のヨークと、前記コイルに所定の電気信号を
出力して該コイルを励起し、前記永久磁石を回転駆動さ
せる為の駆動制御手段と、前記永久磁石の回転量を検出
するホール素子と、を備え、前記ヨークの前記間隙を形
成した側とは反対側に前記ホール素子の収納部を配設し
て、前記間隙に発生する漏洩磁束の影響を受けなくした
ことを特徴としている。
【0050】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ヨークに形成した間隙の磁気的作用により、永久磁石
は、この間隙から離間する方向に反発して回動付勢され
ることになる。この結果、従来のようにリターンスプリ
ングを用いなくとも、絞り羽根を待機位置に確実に復帰
移動させることの出来るカメラの自動絞り装置が提供さ
れることになる。また、ホール素子を収納するセンサ収
納部は間隙が形成された側とは反対側に配設されている
ので、間隙を形成することにより発生する漏洩磁束の影
響を受けることが無く、このホール素子の検出結果に対
する信頼性が向上することになる。また、この発明によ
れば、従来のスプリングを用いる構成に比較して、軽量
・低廉化を達成することの出来る磁石の回転量を検出で
きるセンサを備えたカメラの自動絞り装置が提供される
ことになる。
【0051】また、この発明に係わるカメラの自動絞り
装置は、請求項2の記載によれば、前記ヨークは軸方向
視で略C字状に形成され、前記間隙が軸方向に沿って
長に渡り形成されていることを特徴としている。
【0052】従って、請求項2に記載の発明によれば、
ヨークを軸方向視で略C字状に形成することの磁気的作
用により、永久磁石は、この略C字状に形成することに
より周方向の両端部分間で規定される空間から離間する
方向に反発して回動付勢されることになる。この結果、
従来のようにリターンスプリングを用いなくとも、絞り
羽根を待機位置に確実に復帰移動させることの出来るカ
メラの自動絞り装置が提供されることになる。また、軸
方向視で略C字状のヨークを極めて簡単に、且つ、安価
に形成することが出来るカメラの自動絞り装置が提供さ
れることになる。また、この発明によれば、従来のスプ
リングを用いる構成に比較して、軽量・低廉化を達成す
ることの出来るカメラの自動絞り装置が提供されること
になる。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】また、この発明に係わるカメラの自動絞り
装置は、請求項3の記載によれば、少なくとも1枚の絞
り羽根を駆動して、撮影開口を任意の絞りに設定するた
めのカメラの自動絞り装置において、直径方向に磁化さ
れた円柱状の永久磁石と、この永久磁石に一体的に取り
付けられ、該磁石から半径方向外方に延出すると共に、
前記絞り羽根に係合してこれを駆動させるための作動ア
ームと、少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納され
たボビンと、このボビンの外周に巻回されたコイルと、
このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設
された円筒状のヨークと、前記コイルに所定の電気信号
を出力して該コイルを励起し、前記永久磁石を回転駆動
させる為の駆動制御手段と、前記ヨークに形成され、前
記永久磁石を待機位置に向かわせる回動復帰力を、該待
機位置を含む第1の領域においては該永久磁石の該待機
位置からの回動量に応じて徐々に増大し、極限位置を含
む前記第1の領域よりも遠い第2の領域においては該回
動量に応じて徐々に減少する様に発生させる復帰力発生
手段とを具備することを特徴としている。
【0060】従って、請求項3に記載の発明によれば、
ヨークに形成した復帰力発生手段で発生した回動復帰力
により、この永久磁石は、待機位置に向かう回動復帰力
を常時受けることになる。また、この回動復帰力は、待
機位置に近い第1の領域においては、待機位置からの回
動量に応じて徐々に増大し、また、極限位置に近い第2
の領域においては、待機位置からの回動量に応じて徐々
に減少するものの、永久磁石の回動範囲に渡り略一定と
なる。この結果、従来のようにリターンスプリングを用
いなくとも、絞り羽根を待機位置に確実に復帰移動させ
ることの出来るカメラの自動絞り装置が提供されること
になる。また、この発明によれば、従来のスプリングを
用いる構成に比較して、軽量・低廉化を達成することの
出来るカメラの自動絞り装置が提供されることになる。
また、その回動復帰動作が極めて安定したものとなり、
動作の信頼性が向上する。
【0061】また、この発明に係わるカメラの自動露出
装置は、請求項4の記載によれば、復帰力発生手段は、
前記ヨークに軸方向に沿って全長に渡り形成された間隙
を備えることを特徴としている。
【0062】従って、請求項4に記載の発明によれば、
ヨークに形成した間隙から、復帰力発生手段を極めて簡
単に、且つ、安価に規定することが出来るカメラの自動
絞り装置が提供されることになる。
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】また、この発明に係わるカメラの自動絞り
装置は、請求項5の記載によれば、前記間隙は、前記永
久磁石が待機位置にある状態において、該間隙の周方向
に沿う中心を通る直径が、前記磁化方向に沿う直径と所
定の鋭角で交差する位置で開口し、前記間隙は略40度
の開き角度で前記ヨークに形成され、前記所定の鋭角
は、実質的に70度に設定され、前記永久磁石の回動範
囲が略50度に設定されていることを特徴としている。
【0068】従って、請求項5の記載によれば、より具
体的なヨークの形状が規定されるカメラの自動絞り装置
が提供されることになる。
【0069】また、この発明に係わる駆動モータは、
求項6の記載によれば、直径方向に磁化された円柱状の
永久磁石と、この永久磁石に一体的に取り付けられた作
動アームと、少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納
され、前記作動アームが外方に取り出される透孔が形成
されたボビンと、このボビンの外周に巻回されたコイル
と、このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように
配設され、軸方向に沿って間隙が形成された略円筒状の
ヨークと、前記永久磁石の回転量を検出するホール素子
と、を備え、前記ヨークの前記間隙を形成した側とは反
対側に前記ホール素子の収納部を配設して、前記間隙に
発生する漏洩磁束の影響を受けなくしたことを特徴とし
ている。
【0070】従って、請求項6に記載の発明によれば、
ヨークに形成した間隙の磁気的作用により、永久磁石
は、この間隙から離間する方向に反発して回動付勢され
ることになる。この結果、従来のようにリターンスプリ
ングを用いなくとも、絞り羽根を待機位置に確実に復帰
移動させることの出来る駆動モータが提供されることに
なる。また、ホール素子を収納するセンサ収納部は間隙
が形成された側とは反対側に配設されているので、間隙
を形成することにより発生する漏洩磁束の影響を受ける
ことが無く、このホール素子の検出結果に対する信頼性
が向上することになる。また、この発明によれば、従来
のスプリングを用いる構成に比較して、軽量・低廉化を
達成することの出来る磁石の回転量を検出できるセンサ
を備えた駆動モータが提供されることになる。
【0071】また、この発明に係わる駆動モータは、
求項7の記載によれば、前記ヨークは軸方向視で略C字
状に形成され、前記間隙が軸方向に沿って全長に渡り形
成されていることを特徴としている。
【0072】従って、請求項7に記載の発明によれば、
ヨークを軸方向視で略C字状に形成することの磁気的作
用により、永久磁石は、この略C字状に形成することに
より周方向の両端部分間で規定される空間から離間する
方向に反発して回動付勢されることになる。この結果、
従来のようにリターンスプリングを用いなくとも、絞り
羽根を待機位置に確実に復帰移動させることの出来る駆
動モータが提供されることになる。また、軸方向視で略
C字状のヨークを極めて簡単に、且つ、安価に形成する
ことが出来る駆動モータが提供されることになる。
た、この発明によれば、従来のスプリングを用いる構成
に比較して、軽量・低廉化を達成することの出来る駆動
モータが提供されることになる。
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】また、この発明に係わる駆動モータは、
求項8の記載によれば、直径方向に磁化された円柱状の
永久磁石と、この永久磁石に一体的に取り付けられた作
動アームと、少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納
され、前記作動アームが外方に取り出される透孔が形成
されたボビンと、このボビンの外周に巻回されたコイル
と、このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように
配設された円筒状のヨークと、前記ヨークに形成され、
前記永久磁石を待機位置に向かわせる回動復帰力を、該
待機位置を含む第1の領域においては該永久磁石の該待
機位置からの回動量に応じて徐々に増大し、極限位置を
含む前記第1の領域よりも遠い第2の領域においては該
回動量に応じて徐々に減少する様に発生させる復帰力発
生手段とを具備することを特徴としている。
【0080】従って、請求項8に記載の発明によれば、
ヨークに形成した復帰力発生手段で発生した回動復帰力
により、この永久磁石は、待機位置に向かう回動復帰力
を常時受けることになる。また、この回動復帰力は、待
機位置に近い第1の領域においては、待機位置からの回
動量に応じて徐々に増大し、また、極限位置に近い第2
の領域においては、待機位置からの回動量に応じて徐々
に減少するものの、永久磁石の回動範囲に渡り略一定と
なる。この結果、従来のようにリターンスプリングを用
いなくとも、永久磁石を待機位置に確実に復帰移動させ
ることの出来る駆動モータが提供されることになる。ま
た、この発明によれば、従来のスプリングを用いる構成
に比較して、軽量・低廉化を達成することの出来る駆動
モータが提供されることになる。また、その回動復帰動
作が極めて安定したものとなり、動作の信頼性が向上す
る。
【0081】また、この発明に係わる駆動モータは、
求項9の記載によれば、前記復帰力発生手段は、前記ヨ
ークに軸方向に沿って全長に渡り形成された間隙を備え
ることを特徴としている。
【0082】従って、請求項9に記載の発明によれば、
ヨークに形成した間隙から、復帰力発生手段を極めて簡
単に、且つ、安価に規定することが出来る駆動モータが
提供されることになる。
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】また、この発明に係わる駆動モータは、
求項10の記載によれば、前記間隙は、前記永久磁石が
待機位置にある状態において、該間隙の周方向に沿う中
心を通る直径が、前記磁化方向に沿う直径と所定の鋭角
で交差する位置で開口し、前記間隙は略40度の開き角
度で前記ヨークに形成され、前記所定の鋭角は、実質的
に70度に設定され、前記永久磁石の回動範囲が略50
度に設定されていることを特徴としている。
【0088】従って、請求項10に記載の発明によれ
ば、より具体的なヨークの形状が規定された駆動モータ
が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるカメラの自動絞り装置の一実
施例を、ビデオカメラに適用した場合の構成を概略的に
示すシステム構成図である。
【図2】一実施例の構成の自動絞り装置の上面形状を示
す上面図である。
【図3】一実施例の自動絞り装置の正面形状を示す正面
図である。
【図4】一実施例の自動絞り装置の内部構成を示す側断
面図である。
【図5】一実施例の自動絞り装置の外観構成を示す斜視
図である。
【図6】図5に示す自動絞り装置を分解した状態で示す
分解斜視図である。
【図7】図6に示すコイルボビン及びこのコイルボビン
内に収容されるロータの構成を取り出して分解した状態
で示す分解斜視図である。
【図8】待機位置にあるロータと、ヨークに形成された
間隙との位置関係を示す平面断面図である。
【図9】動作位置にあるロータと、ヨークに形成された
間隙との位置関係を示す平面断面図である。
【図10】安定状態にあるロータと、ヨークに形成され
た間隙との位置関係を示す平面断面図である。
【符号の説明】
10 カメラの自動絞り装置 12 撮像素子 14 撮影開口 16 基板 18a;18b 絞り羽根 20 駆動モータ 22a;22b 係合ピン 24a;24b 開口 26a;26b 舌片 28 コイル組体 30a;30b 係止突起 32a;32b 羽根押さえ 34a;34b 貫通穴 36 ヨーク 38 端板 40 駆動コイル 42 制御コイル 44 フレキシブルプリント基板 46 コイルボビン 46A 下ボビン部 46B 上ボビン部 48 ロータ 50 ロータ本体(永久磁石) 52 透孔 54 回転シャフト 56 作動アーム 58 開口 60a;60b 係止穴 62 間隙 64 ホール素子 66 切り欠き 68 オペアンプ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/08 G03B 9/02 H02K 21/00 H04N 5/238

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の絞り羽根を駆動して、
    撮影開口を任意の絞りに設定するためのカメラの自動絞
    り装置において、 直径方向に磁化された円柱状の永久磁石と、 この永久磁石に一体的に取り付けられ、該磁石から半径
    方向外方に延出すると共に、前記絞り羽根に係合してこ
    れを駆動させるための作動アームと、 少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納されたボビン
    と、 このボビンの外周に巻回されたコイルと、 このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設
    され、軸方向に沿って間隙が形成された略円筒状のヨー
    クと、 前記コイルに所定の電気信号を出力して該コイルを励起
    し、前記永久磁石を回転駆動させる為の駆動制御手段
    と、前記永久磁石の回転量を検出するホール素子と、を備
    え、 前記ヨークの前記間隙を形成した側とは反対側に前記ホ
    ール素子の収納部を配設して、前記間隙に発生する漏洩
    磁束の影響を受けなくした ことを特徴とするカメラの自
    動絞り装置。
  2. 【請求項2】 前記ヨークは軸方向視で略C字状に形成
    され、前記間隙が軸方向に沿って全長に渡り形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のカメラの自動絞
    り装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1枚の絞り羽根を駆動して、
    撮影開口を任意の絞りに設定するためのカメラの自動絞
    り装置において、 直径方向に磁化された円柱状の永久磁石と、 この永久磁石に一体的に取り付けられ、該磁石から半径
    方向外方に延出すると共に、前記絞り羽根に係合してこ
    れを駆動させるための作動アームと、 少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納されたボビン
    と、 このボビンの外周に巻回されたコイルと、 このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設
    された円筒状のヨークと、 前記コイルに所定の電気信号を出力して該コイルを励起
    し、前記永久磁石を回転駆動させる為の駆動制御手段
    と、 前記ヨークに形成され、前記永久磁石を待機位置に向か
    わせる回動復帰力を、該待機位置を含む第1領域におい
    ては該永久磁石の該待機位置からの回動量に応じて徐々
    に増大し、極限位置を含む前記第1の領域よりも遠い第
    2の領域においては該回動量に応じて徐々に減少する様
    に発生させる復帰力発生手段と、 を具備することを特徴とするカメラの自動絞り装置。
  4. 【請求項4】 前記復帰力発生手段は、前記ヨークに軸
    方向に沿って全長に渡り形成された間隙を備えることを
    特徴とする請求項3に記載のカメラの自動絞り装置。
  5. 【請求項5】 前記間隙は、前記永久磁石が待機位置に
    ある状態において、該間隙の周方向に沿う中心を通る直
    径が、前記磁化方向に沿う直径と所定の鋭角で交差する
    位置で開口し、前記間隙は略40度の開き角度で前記ヨ
    ークに形成され、前記所定の鋭角は、実質的に70度に
    設定され、前記永久磁石の回動範囲が略50度に設定さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載のカメラの自
    動絞り装置。
  6. 【請求項6】 直径方向に磁化された円柱状の永久磁石
    と、 この永久磁石に一体的に取り付けられた作動アームと、 少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納され、前記作
    動アームが外方に取り出される透孔が形成されたボビン
    と、 このボビンの外周に巻回されたコイルと、 このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設
    され、軸方向に沿って間隙が形成された略円筒状のヨー
    クと、前記永久磁石の回転量を検出するホール素子と、を備
    え、 前記ヨークの前記間隙を形成した側とは反対側に前記ホ
    ール素子の収納部を配設して、前記間隙に発生する漏洩
    磁束の影響を受けなくした ことを特徴とする駆動モー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記ヨークは軸方向視で略C字状に形成
    され、前記間隙が軸方向に沿って全長に渡り形成されて
    いることを特徴とする請求項6に記載のカメラの自動絞
    り装置。
  8. 【請求項8】 直径方向に磁化された円柱状の永久磁石
    と、 この永久磁石に一体的に取り付けられた作動アームと、 少なくとも前記永久磁石が回転自在に収納され、前記作
    動アームが外方に取り出される透孔が形成されたボビン
    と、 このボビンの外周に巻回されたコイルと、 このコイルが巻回されたボビンの外周を覆うように配設
    された円筒状のヨークと、 前記ヨークに形成され、前記永久磁石を待機位置に向か
    わせる回動復帰力を、該待機位置を含む第1の領域にお
    いては該永久磁石の該待機位置からの回動量に応じて徐
    々に増大し、極限位置を含む前記第1の領域よりも遠い
    第2の領域においては該回動量に応じて徐々に減少する
    様に発生させる復帰力発生手段と、 を具備することを特徴とする駆動モータ。
  9. 【請求項9】 前記復帰力発生手段は、前記ヨークに軸
    方向に沿って全長に渡り形成された間隙を備えることを
    特徴とする請求項8に記載の駆動モータ。
  10. 【請求項10】 前記間隙は、前記永久磁石が待機位置
    にある状態において、該間隙の周方向に沿う中心を通る
    直径が、前記磁化方向に沿う直径と所定の鋭角で交差す
    る位置で開口し、前記間隙は略40度の開き角度で前記
    ヨークに形成され、前記所定の鋭角は、実質的に70度
    に設定され、前記永久磁石の回動範囲が略50度に設定
    されていることを特徴とする請求項9に記載の駆動モー
    タ。
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