JPH0739338Y2 - ブラシレスモータの検出素子保持構造 - Google Patents

ブラシレスモータの検出素子保持構造

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JPH0739338Y2
JPH0739338Y2 JP1988111978U JP11197888U JPH0739338Y2 JP H0739338 Y2 JPH0739338 Y2 JP H0739338Y2 JP 1988111978 U JP1988111978 U JP 1988111978U JP 11197888 U JP11197888 U JP 11197888U JP H0739338 Y2 JPH0739338 Y2 JP H0739338Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカメラのレンズ鏡筒内に組付けられるフォーカ
スレンズ駆動モータなどに使用するのに好適なブラシレ
スモータの構造に関する。
〔従来の技術〕
オートフォーカス装置や自動絞り装置などを内蔵したレ
ンズ鏡筒は、通常の銀塩フィルム用カメラの他、電子カ
メラ、ビデオカメラ、あるいは監視用カメラなどの産業
用カメラでも使用されている。
一般に、この種のレンズ鏡筒では、ズーム操作によって
撮影倍率の拡大を行う一方、自動合焦時にフォーカスレ
ンズを光軸方向にモータで微小移動させてピント合わせ
を行ったり、明るさを測定して同時に絞りモータで調整
することが広く行われている。
前記フォーカスレンズは、カメラ本体に固定される固定
筒に対して前後に移動する移動筒内に保持されており、
この移動筒は、その外周面に形成されたヘリコイドねじ
に回転リングをねじ係合させ、該回転リングを回転させ
ることにより前後に移動する。
この種の回転リング駆動装置に使用するのに好適なモー
タとして、幅が小さな地板(ベース)上に回転軸を有す
るマグネットロータ(永久磁石の回転子)を軸支すると
ともに、前記地板上に前記マグネットロータの周囲に配
置される円弧状磁極部を有する複数のステータ部材を取
付け、さらに、前記マグネットロータの磁極を検出する
検出素子(ホール素子など)を有する回路基板を前記地
板に位置決め固定するよう構成したブラシレスモータ
が、例えば実願昭62−134935号において提案されてい
る。
このブラシレスモータにおいては、各ステータ部材は前
記地板に沿った細長い形状をしており、各ステータ部材
の先端部にマグネットロータの外周面との間に一定の空
隙をもって対向する円弧状の磁極部が構成されている。
このように構成したブラシレスモータは、モータ全体を
所望の円弧形状に容易に構成することができ、例えばカ
メラのレンズ鏡筒内などの環状空間にコンパクトに収納
することができる。
〔考案が解決しようとする技術課題〕
ところで、上記ブラシレスモータにあっては、マグネッ
トロータの回転すなわち回転方向、速度、停止位置など
を制御するため、該マグネットロータの磁極を検出する
必要があり、そのためホール素子などの検出素子が使用
されている。
この検出素子は、電気接続用の回路基板上に固着された
状態で、マグネットロータの円周に対し所定位置に取付
けられる。
しかし、従来のこの種のブラシレスモータの検出素子保
持構造においては、前記検出素子が固着された回路基板
を前記地板上に接着剤またはビスなどで固定していたの
で、前記マグネットロータに対する前記検出素子の位置
精度を安定的に維持することが難しく、組付け時の工数
が多く作業性に難点があった。
本考案は、上記従来技術に鑑みなされたものであり、回
路基板上の検出素子を容易にしかも高い位置精度でもっ
て組付けることができ、工数を低減してコストダウンを
図りうるブラシレスモータの検出素子保持構造を提供す
ることを目的とする。
〔課題解決のための手段〕
本考案は、回転軸を有するマグネットロータと、該マグ
ネットロータの周囲に配置される円弧状磁極部を有する
複数のステータ部材と、該ステータ部材を取付ける地板
と、前記マグネットロータの磁極を検出する検出素子を
有する回路基板とを備えたブラシレスモータにおいて、
前記回路基板はその延長部に前記検出素子を備えたフレ
キシブル配線基板であり、前記地板には前記フレキシブ
ル配線基板の延長部が装着される溝が設けられ、該溝に
は、前記検出素子を位置決めする位置決め段部と該位置
決め段部に前記検出素子を保持させるために前記フレキ
シブル配線基板の延長部を屈曲させるように保持する狭
隘部とが設けられているように構成したブラシレスモー
タの検出素子保持構造により、上記目的を達成するもの
である。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案によるブラシレスモータの一実施例の分
解斜視図である。
第1図において、マグネットロータ(永久磁石回転子)
5は複数極に着磁された円筒状の永久磁石5Cと回転軸5
B、5Dで構成され、該マグネットロータ5は、略円弧状
をしたプラスチック製の地板1に設けられた軸受部1A
と、前記地板1に設けたピン1B、1Cにより固定される軸
受部材8の軸受部8Aとで両側の軸部5B、5Dを軸支するこ
とにより、回転自在に組付けられている。
例えば硅素鋼板を積層したような磁性体で作られた第1
のステータ部材2は、開角が約90度のマグネットロータ
5と対向する円弧状磁極部2Aを有し、伸長部2Eにはボビ
ン6Aに巻線を施した電機子コイル6が嵌装されており、
また第1のステータ部材2は、孔2Cと地板1上に設けた
ピン1Bとの嵌合および第1の側面2Dと地板1上に設けた
第1の凸部1Fの側面との当接により、マグネットロータ
5と円弧状磁極部2Aとの間のエアギャップが所定量にな
るように位置決めされ、さらにピン1Bの第1の段差部に
より回転方向にも位置決めされる。前記ピン1Bは第1お
よび第2の段差部を有し、地板1側より順に細くなって
いる。
例えば硅素鋼板を積層したような磁性体で作られた第2
のステータ部材3は、同様に、開角が略90度のマグネッ
トロータ5と対向する円弧状磁極部3Aを有し、伸長部3E
にはボビン7Aに巻線を施した電機子コイル7が嵌装され
ており、また、ステータ部材3は孔3Cと地板1上に設け
たピン1Cとの嵌合および第1の側面3Dと地板1上に設け
られた第2の凸部1Gの側面との当接により、マグネット
ロータ5と前記円弧状磁極部3Aとの間のエアギャップが
所定の量になるように位置決めされ、さらに、ピン1Cの
第1の段差部により回転軸方向にも位置決めされる。前
記ピン1Cは第1図に示すように第1および第2の段差部
を有し、地板1側より順に細くなっている。
例えば硅素鋼板を積層したような磁性体で作られた第3
のステータ部材4は開角が略180度のマグネットロータ
5と対向する円弧状磁極部4Aを有し、該円弧状磁極部4A
は、前記第1のステータ部材2の磁極部2Aとマグネット
ロータ5を挟んで対向する磁極部と前記第2のステータ
部材3の磁極部3Aとマグネットロータ5を挟んで対向す
る磁極部とを1つの円弧状対向面として接続した形状を
成している。
また、第3のステータ部材4には孔4D、4Eが設けられ、
該孔4D、4Eがそれぞれ地板1に設けられたピン1D、1Eと
嵌合することにより、第3のステータ部材4は前記マグ
ネットロータ5に対し前記円弧状磁極部4Aとの間のエア
ギャップが所定量となるように位置決めされる。
第3のステータ部材4の第1の側面4Bは、第3のステー
タ部材4が孔4D、4Eと地板1上のピン1D、1Eとの嵌合に
より位置決めされた状態において、地板1上の凸部1Fと
の間で第1のステータ部材2を挟持する形状寸法を有す
る。
また、同様に、第3のステータ部材4の第2の側面4C
は、第3のステータ部材4が孔4D、4Eと地板1上のピン
1D、1Eとの嵌合により位置決めされた状態において、地
板1上に設けられた凸部1Gとの間で第2のステータ部材
3を挟持する形状寸法を有する。
前記第1のステータ部材2および第2のステータ部材3
の挟持される部分は、電機子コイル6および7に対して
磁極部2Aおよび3Aと反対側の突出部の両側面2B、2Dおよ
び3B、3Dである。
また、第3のステータ部材4は、地板1上に設けられた
リブ1J、1Kに当接されることにより、回転軸方向に位置
決めされる。
磁性体で作られた板状の第1のヨーク11は、第3のステ
ータ部材4と第1のステータ部材2との磁気的結合を補
助するものであり、該第1のヨーク11の孔11Aは地板1
上に設けられたピン1Dと嵌合し、また、第1のヨーク11
は、第1のステータ部材2と第3のステータ部材4と地
板1との間に挟まれるように構成されている。
また、同様に、磁性体で作られた板状の第2のヨーク12
は孔12Aを有し、該孔12Aは地板1に設けたピン1Eと嵌合
し、また第2のヨーク12は、第2のステータ部材3と第
3のステータ部材4と地板1との間に挟まれるように構
成され、第2のステータ部材3と第3のステータ部材4
との間の磁気的な結合を補助するものである。
第1の止め具9は、例えばリン青銅のようなバネ性を有
する材料で作られ、地板1上に設けたピン1Dと嵌合する
孔9C、第1および第2のバネ部9D、9E、並びに切り欠き
部を有する第1および第2のフック部9A、9Bを備えてい
る。
この第1の止め具9は、前記孔9Cが地板1のピン1Dと嵌
合し、第1および第2のフック部9A、9Bがそれぞれ地板
1に形成した第1の突起部1Hおよび第2の突起部(反対
側に形成され、不図示)と噛み合うように構成されてい
る。
前記第1の止め具9をこのように組付けたとき、前記第
1のバネ部9Dは第1のステータ部材2を回転軸方向に押
え、前記第2のバネ部9Eは第3のステータ部材4を回転
軸方向に押える。
第2の止め具10は、第1の止め具9と同様にバネ性を有
する材料で作られ、地板1に設けたピン1Eと嵌合する孔
10C、第1および第2のバネ部10D、10E、並びに切り欠
き部を有する第1および第2のフック部10A、10Bを備え
ている。
この第2の止め具10は、前記孔10Cが地板1のピン1Eと
嵌合し、第1および第2のフック部10A、10Bがそれぞれ
地板1に形成した第3の突起部11および第4の突起部
(反対側に形成され、不図示)と噛合うように構成され
ている。
前記第2の止め具10をこのように組付けたとき、前述の
第1の止め具9と同様、第1のバネ部10Dは第2のステ
ータ部材3を回転軸方向に押え、第2のバネ部10Eは第
3のステータ部材4を回転軸方向に押える。
軸受部材8は、永久磁石より成る前記マグネットロータ
5の回転軸5Dの1端5Aを回転自在に支持する軸受部8A、
地板1に設けたピン1B、1Cのそれぞれの先端部(最も径
が細い部分)と嵌合する第1、第2の孔8F、8G、並びに
第1、第2、第3、第4のバネ部8B、8C、8D、8Eを備え
ている。
軸受部材8は、第1、第2の孔8F、8Gと地板1のピン1
B、1Cとの嵌合により、その軸受部8Aの中心と第1、第
2、第3の各ステータ部材2、3、4の磁極部2A、3A、
4Aが形成する円の中心とが一致するよう位置決めされ
る。
また、前記軸受部材8は、地板1のピン1B、1Cの第2の
段差部によって回転軸方向に位置決めされ、熱カシメま
たは接着等により地板1に固定される。
軸受部材8が地板1にピン1B、1Cを介して固定された状
態において、第1、第2のバネ部8B、8Cは第3のステー
タ部材4を回転軸方向に押え、第3のバネ部8Dは第1の
ステータ部材2を回転軸方向に押え、第4のバネ部8Eは
第2のステータ部材3を回転軸方向に押え、それぞれの
ステータ部材2、3、4を固定する。
地板1上には、第1および第2のホール素子等の検出素
子13、14を所定の位置に固着した回路基板(フレキシブ
ルプリント配線基板)15が保持されている。
この回路基板15は、第1および第2の検出素子13、14が
マグネットロータ5の外周面すなわち着磁表面に対し所
定の位置となるように位置決め保持されており、第1お
よび第2の検出素子13、14の各端子は不図示の駆動回路
と電気的に接続されている。
また、この駆動回路には、前記第1および第2の電機子
巻線6、7のそれぞれの端子6B、6C、7B、7Cも電気的に
接続されている。
本実施例における駆動回路の動作は、周知の2相式DCブ
ラシレスモータの駆動回路と同様である。すなわち、第
1の検出素子(ホール素子)13が例えばS極を検出して
いる時には、第1の電機子コイル6への通電は第1のス
テータ部材2の磁極部2AがS極(またはN極)になる方
向に行われ、一方、第1の検出素子13が例えばN極を検
出している時には、第1の電機子コイル6への通電は第
1のステータ部材2の磁極部2AがN極(またはS極)に
なる方向に行われる。
また、第2の検出素子(ホール素子)14についても同様
であり、第2の検出素子14が例えばS極を検出している
時には、第2の電機子コイル7への通電は第2のステー
タ部材3の磁極部3AがN極(またはS極)になる方向に
行われ、一方、第2の検出素子14が例えばN極を検出し
ている時には、第2の電機子コイル7への通電は第2の
ステータ部材3の磁極部3AがS極(またはN極)となる
方向に行われ、それぞれのコイル6、7への通電が制御
される。
本実施例においては、第1の検出素子13は、第2のステ
ータ部材3の磁極部3Aの中心と回転軸心とを結ぶ直線上
で、かつ第3のステータ部材4の磁極部4Aの略直下に配
設され、また、第2の検出素子14は、第1のステータ部
材2の磁極部2Aの中心と回転軸心とを結ぶ直線上で、か
つ第3のステータ部材4の磁極部4Aの略直下に配設され
ている。
マグネットロータ5の永久磁石5Cの回転軸方向長さは、
第1、第2、第3の各ステータ部材2、3、4の回転軸
方向の長さよりも長く、検出素子(ホール素子)13、14
側へ突出している。
第2図および第3図は前記回路基板15上の各検出素子
(ホール素子)13、14を前記地板1上に位置決め保持す
るための検出素子保持構造を示す部分拡大平面図であ
り、第2図は検出素子13、14を装着する前の状態を、第
3図は検出素子13、14を装着した状態をそれぞれ示す。
なお、第2図および第3図においても、第1図と共通す
る部分にはそれぞれ同一番号が付されている。
第1図〜第3図において、地板1のマグネットロータ保
持部のまわりには、前記各ステータ部材2、3、4の磁
極部2A、3A、4Aを回転軸方向に位置決め支持するための
隆起部1Lはが形成され、該隆起部の中央には前記マグネ
ットロータ5の前記各ステータ部材2、3、4より前記
検出素子13、14側へ突出した部分が収容されるロータ受
入れ穴1Wが形成されている。
前記隆起部1Lは、図示の例では前記リブ1J、1Kと同じ高
さの平坦面で形成されている。
然して、前記隆起部1Lの前記第3のステータ4の磁極部
4Aの略直下に相当する前記検出素子13、14を装着する位
置には、前記回路基板15上の検出素子13、14を挿入する
ための溝1M、1Nが形成されている。
なお、図示の例では、前記検出素子13、14は、回路基板
15の一端に形成された2つの延長部15A、15Bに固着され
ている。
また、前記各溝1M、1Nの内面には、各検出素子13、14を
掛止させるための位置決め段部1Z、1Pが形成されてお
り、各溝1M、1Nの両端部には、回路基板15の延長部15
A、15Bの挿入部材を拘束保持するための屈曲狭隘部1R、
1S、1T、1Uが形成されている。
前記隆起部1Lの左側面に近接した位置には、前記検出素
子13、14を組付けた状態で前記回路基板延長部15Bを案
内するためのガイドピン1Qが設けられている。
回路基板15および検出素子13、14を地板1に組付けた状
態では、第3図に示すごとく、回路基板15の延長部15
A、15Bの先端部分を前記溝1M、1N内へ挿入するととも
に、該延長部15A、15Bに固着された検出素子13、14を溝
1M、1N内の位置決め段部1Z、1P内に嵌合させる。この
時、回路基板15の各延長部15A、15Bは検出素子13、14の
両側部分で前記溝1M、1Nの屈曲狭隘部1R、1S、1T、1U内
に押し込まれ、該屈曲狭隘部の内面との間の圧接力(押
圧力)による摩擦力によって保持される。
さらに、回路基板15を地板1に接続した状態では、第3
図に示すごとく、各延長部15A、15Bは隆起部1Lの側面に
沿って案内されており、確実に組付けることができる。
前記ガイドピン1Qは第3図に示すごとく一方の延長部15
Bを隆起部1Lの側面に添わせるために使用されている。
第3図のように回路基板15上に検出素子13、14を溝1M、
1N内に位置決め挿入した後、その上から前記各ステータ
部材2、3、4が隆起部1Lおよびリブ1J、1K上に固定さ
れるので、前記検出素子13、14および回路基板延長部15
A、15Bは専用の固定手段(ビスなど)を必要とせず、溝
1M、1N内へ挿入するだけで確実に保持することができ
る。
次に上記ブラシレスモータにおけるマグネットロータ5
の回転動作を第4図を参照して説明する。
第4図の(A)において、第1の検出素子(ホール素
子)13はN極を検出し、駆動回路は第1のステータ部材
2の磁極部2AにS極が発生するように第1のコイル6に
通電を行う。
また、第2の検出素子(ホール素子)14はS極を検出
し、駆動回路は第2のステータ部材3の磁極部3AにS極
が発生するように第2のコイル7に通電を行う。
この時、第3のステータ部材4の磁極部4AにはN極が生
じる。
第4図の(A)においては、マグネットロータ5の永久
磁石と各ステータ部材2、3、4の磁極部との吸引反発
により、マグネットロータ5は反時計方向に回転する。
ロータ5が45度回転し第4図の(B)の状態になった
時、第1のステータ部材2の磁極部2Aの中心はロータ5
の永久磁石5Cの磁極の中心と一致するので、第1のステ
ータ部材2はトルクを発生しないが、第2のステータ部
材3は反時計方向のトルクを発生しているため、ロータ
5の回転は継続される。
また、この状態において、第1の検出素子13の検出して
いる信号がN極からS極へ切り換わり、第1のステータ
部材2の磁極部2Aに励磁される磁極がS極からN極へ変
わるように、駆動回路は第1のコイル6への通電を制御
する。
第4図の(B)の状態から、第2のステータ部材3の発
生するトルクによってロータ5がわずかに反時計方向に
回転すると、第1のステータ部材2もトルクを発生しは
じめ、ロータ5の回転が継続し、第4図の(C)の状態
を経てロータ5は第4図の(D)の状態まで回転する。
ここで、今度は、第1のステータ部材2が発生するトル
クのもとで、第2の検出素子14の検出する磁極がS極か
らN極へ変化することにより、第2のコイル7への通電
が切り換えられ、第2のステータ部材3の磁極部3Aには
N極が励磁される。
ここで、第4図の(B)の状態で第1の電機子コイル6
への通電が切り換わってから第4図の(D)の状態で第
2の電機子コイル7への通電か切り換わるまでの間は、
第3のステータ部材4の磁極部4Aには磁極は生じない、
第1のステータ部材2および第2のステータ部材3のそ
れぞれの磁極部2A、3Aに生じる磁極によりトルクが発生
し、ロータ5の回転は継続する。
以上述べたと同様に、ロータ5は反時計方向へ回転を継
続し、以下順次、第4図の(F)の状態では第1の電機
子コイル6の通電を切り換え、第4図の(H)の状態で
は第2の電機子コイル7の通電を切り換えて回転を継続
していくことができる。
本実施例においては、本ステータ部材2、3、4の磁極
部2A、3A、4Aがロータ5の略全面を覆うように構成され
ているので、磁束を有効に使用でき、強力なトルクが得
られるとともに、コギングトルクが極めて小さなモータ
を得ることができた。
第1図〜第4図の実施例においては、2極に着磁された
ロータ5を使用したが、本考案はロータ5の着磁極数に
関して制約を受けるものではない。
また、上記実施例では、第1のステータ部材2の磁極部
2Aの直径方向反対側の第3のステータ部材4の磁極部
と、第2のステータ部材3の磁極部3Aの直径方向反対側
の第3のステータ部材4の磁極部とを、同一円周4Aとし
て接続したが、これは分離することもでき、分離するこ
とにより、所定数のコギングトルクによる安定した停止
点が容易に得られる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本考案のブラシレスモ
ータの検出素子保持構造によれば、回転軸を有するマグ
ネットロータと、該マグネットロータの周囲に配置され
る円弧状磁極部を有する複数のステータ部材と、該ステ
ータ部材を取付ける地板と、前記マグネットロータの磁
極を検出する検出素子を有する回路基板とを備えたブラ
シレスモータにおいて、前記回路基板はその延長部に前
記検出素子を備えたフレキシブル配線基板であり、前記
地板には前記フレキシブル配線基板の延長部が装着され
る溝が設けられ、該溝には、前記検出素子を位置決めす
る位置決め段部と該位置決め段部に前記検出素子を保持
させるために前記フレキシブル配線基板の延長部を屈曲
させるように保持する狭隘部とが設けられている構成と
したので、ビスや接着等の固定手段を用いることなく、
回路基板を溝に挿入するだけで該回路基板の検出素子を
容易にしかも高い位置精度で組付けることができ、回路
基板の弾性で検出素子を前記段部に押圧して位置決め固
定することができることから信頼性および生産性の向上
並びに構造の小型化を図ることができ、工数を低減して
コストダウンが可能なブラシレスモータの検出素子保持
構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による検出素子保持構造を備
えたブラシレスモータの分解斜視図、第2図は第1図中
の地板の検出素子保持部の部分正面図、第3図は第1図
中の地板の回路基板および検出素子を組付けた状態の部
分正面図、第4図は第1図のモータの動作説明図であ
る。 1……地板、2、3、4……ステータ部材、5……マグ
ネットロータ、6、7……コイル、13、14……検出素子
(ホール素子)、15……回路基板、1L……隆起部(地
板)、1M、1N……溝(地板)、2A、3A,4A……磁極部、5
B、5D……回転軸(ロータ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を有するマグネットロータと、該マ
    グネットロータの周囲に配置される円弧状磁極部を有す
    る複数のステータ部材と、該ステータ部材を取付ける地
    板と、前記マグネットロータの磁極を検出する検出素子
    を有する回路基板とを備えたブラシレスモータにおい
    て、 前記回路基板はその延長部に前記検出素子を備えたフレ
    キシブル配線基板であり、前記地板には前記フレキシブ
    ル配線基板の延長部が装着される溝が設けられ、該溝に
    は、前記検出素子を位置決めする位置決め段部と該位置
    決め段部に前記検出素子を保持させるために前記フレキ
    シブル配線基板の延長部を屈曲させるように保持する狭
    隘部とが設けられていることを特徴とするブラシレスモ
    ータの検出素子保持構造。
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