JP3396388B2 - ステップワイヤ移送装置 - Google Patents
ステップワイヤ移送装置Info
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- JP3396388B2 JP3396388B2 JP2772197A JP2772197A JP3396388B2 JP 3396388 B2 JP3396388 B2 JP 3396388B2 JP 2772197 A JP2772197 A JP 2772197A JP 2772197 A JP2772197 A JP 2772197A JP 3396388 B2 JP3396388 B2 JP 3396388B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はゴンドラの駆動機構
等、ホイールに巻かれて送り出されるワイヤにより物体
を移動させるステップワイヤ移送装置に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】ゴンドラの駆動機構に
おいては、モータ等の回転駆動源により回転されるホイ
ールの外周に物体が吊り下げられたワイヤを架け、同ホ
イールの回転によってワイヤ及び物体を移動させるよう
になっている。 【０００３】かかる駆動機構のように、ホイールの回転
により物体を吊り下げたワイヤを移動させる無限軌道型
移送装置にあっては、ホイールの外周に設けられたワイ
ヤ用溝にワイヤが嵌合し、ホイールの回転を、同ワイヤ
とホイールとの摩擦によってワイヤに伝達して同ワイヤ
を移動させるため、ワイヤが滑りを起して重量物の移送
が困難となり、また、ワイヤが横揺れを起こした際には
ワイヤがホイールから外れ易くなるという問題点を抱え
ている。 【０００４】また、ワイヤを使用した重量物等の物体の
巻き上げ装置としては、ワイヤドラムを有するウインチ
により、物体を吊下したワイヤを同ワイヤドラムに巻き
取るウインチ機構が提供されているが、かかるウインチ
機構はワイヤドラムに巻き取られたワイヤの量が嵩むた
め、重量が大で、装置も大型化するという問題点があ
る。 【０００５】従って本発明の目的は、ワイヤの移動によ
り物体を移送する際において、ワイヤとホイールとの間
に滑りやかけ外れが生ずることなく、重量物でも確実か
つ容易に移送可能とするとともに、小形コンパクトな無
限軌道型移送装置を提供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、重量物等の物体
が吊り下げられるワイヤの長手方向に所定間隔を存して
同ワイヤの外周よりも所定量突出してステップが固定さ
れてなるステップワイヤと、モータ等の回転駆動源によ
り一方向あるいは可逆的に回転駆動され、外周に上記ス
テップワイヤのワイヤが嵌合されるワイヤ用溝及び上記
ステップが周方向に係止可能に嵌合されるステップ用溝
が設けられたホイールと、上記ホイールに嵌合された上
記ステップワイヤの外周に当接してステップワイヤを案
内するガイド部を有し、上記ホイールを覆うように前記
ホイールの軸心廻りに揺動可能に設けられたホイールケ
ースと、支台に設けられて前記ホイールケースの前記軸
心廻りの揺動の振れ量を規制するストッパボルトとを備
えたことを特徴とするステップワイヤ移送装置にある。 【０００７】上記手段によれば、回転駆動源によりホイ
ールを回転させると、同ホイールのワイヤ用溝にステッ
プワイヤのワイヤが嵌合されるとともにステップ用溝に
噛み合う形でステップワイヤのステップが嵌合して物体
が吊り下げられたステップワイヤが巻かれて移送され
る。 【０００８】この際において、ステップワイヤはホイー
ルケースによって案内されて、ホイールの回転により移
送されるとともに、同ホイールのステップ用溝に同ステ
ップワイヤのステップが噛み合う形で嵌合されているの
で、ステップワイヤはホイールから外れることなく、か
つ滑りを生ずることなく、ホイールの回転に確実に追従
して移送される。これにより、比較的小形コンパクトな
装置で以って、移送物体が重量物であっても、これを滑
りを生ずることなく確実に移送することができる。 【０００９】また、上記手段において、上記ホイールケ
ースは、上記ステップワイヤの左右揺動に連動して上記
ホイールに対してその軸心廻りに相対回動可能に設けら
れている。 【００１０】このように構成されているので、物体の左
右への揺動によりステップワイヤの荷重線が左右（幅方
向）に変化しても、これとともにホイールケースが回転
するので、ホイールガイドによって同ステップワイヤを
確実にホイールに嵌合させた状態で無理な力が掛かるこ
となくステップワイヤをホイールにより移送することが
できる。更に、上記手段において、支台に設けられて前
記ホイールケースの前記軸心廻りの揺動の振れ量を規制
するストッパボルトを備えているので、ホイールケース
は、その側端面がストッパボルトに当接することによ
り、その左右への最大移動量が規制される。 【００１１】 【発明の実施の形態】以下図１〜図３を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図１は本発明の実施
形態に係るステップワイヤ移送装置の側面図（図２のＢ
−Ｂ矢視図）、図２は図１のＡ−Ａ矢視図、図３は図１
のＣ矢視図である。 【００１２】図１〜図３において、１は重量物等の物体
（図示省略）を吊下するワイヤであり、外周に一定長さ
毎にこれよりも大径のステップ２が固着されてステップ
ワイヤ１００を構成している。３はホイールであり、電
動可逆回転式で、減速機構を備えたモータ５により回転
駆動されるシャフト７に固定されて正、逆両方向（一方
向回転でもよい）に回転可能とされている。 【００１３】上記ホイール３の外周には、上記ワイヤ１
が嵌合するワイヤ用溝８が凹設されるとともに、同ワイ
ヤ用溝８と同一線上に周方向に一定間隔を存してステッ
プ用溝４が凹設されている。このステップ用溝４は、図
２に示されるように、ワイヤ用溝８に沿って同ワイヤ用
溝８よりも深く、かつステップワイヤ１００の移動時に
ステップ２が噛み合う形で嵌合できる大きさに形成され
ている。 【００１４】１２は一対の支台であり、各支台１２には
軸受１１が取付けられ、上記シャフト７を回転自在に支
承している。また、上記支台１２の一方側には上記モー
タ５及び同モータ５に附属する電装品が収納される電装
品ボックス６が固着されている。 【００１５】１０は半円環状のホイールガイドであり、
後述するホイールケース１３に固定され、上記ホイール
３の外周上半分に、上記ステップワイヤ１００の外周に
摺接されており、同ステップワイヤ１００がホイール３
のワイヤ用溝８及びステップ用溝４から跳び出さないよ
うに制止するものである。 【００１６】１３はホイールケースであり、上記ステッ
プワイヤ１００が出入りする下側が開放され、ステップ
ワイヤ１００が嵌合されるホイール３、ホイールガイド
１０等を覆うようになっている。 【００１７】上記ホイールケース１３は、上記ホイール
３の軸方向両側にて上記シャフト７に支持されたフリー
ベアリング１４の外輪に固定され、同フリーベアリング
１４を介して上記シャフト７の廻りに独自で相対回転可
能となっている。 【００１８】９はワイヤガイドであり、図２に示される
ように、上記ホイールケース１３のステップワイヤ１０
０の出入り口部に、対をなして固着され、上記ステップ
ワイヤ１００が自由に挿通されるガイド穴９ａが上記ホ
イール３の外周の延長線上になるように設けられてい
る。 【００１９】図３において、１５は上記支台１２の幅方
向両側に設けられたストッパボルトで、そのねじ込み長
さが調整可能とされるとともに、上記ホイールケース１
３に当接可能とされて、同ホイールケース１３の幅方向
の揺動を規制している。 【００２０】上記のように構成されたステップワイヤ移
送装置により、物体を吊り下げたステップワイヤを移送
させる際において、可逆回転式のモータ５が回転する
と、シャフト７を介してホイール３が回転し、同ホイー
ル３のワイヤ用溝８及びステップ用溝４に嵌合されたス
テップワイヤ１００を巻いて移送させる。 【００２１】この際において、ステップワイヤ１００の
ステップ２が、外周をホイールガイド１０によって軽く
押さえられるとともに、ホイール３のステップ用溝４に
噛み合う形で嵌合されているので、ステップワイヤ１０
０はホイール３から外れることなく、また、滑りを生ず
ることなくホイール３の回転に確実に追従して移送され
る。上記巻き上げ時において、ステップワイヤ１００に
加わる物体の重量はホイール３、シャフト７及び軸受１
１を介して支台及びこれが固定された静止部材に支持さ
れる。 【００２２】図３には上記物体の移送時に荷重線が変化
した場合のステップワイヤ１００の挙動が示されてい
る。図３において（ａ）は物体の移送時に、これが左右
（幅方向）に揺動しない基本位置におけるステップワイ
ヤ１００及びホイールケース１３の位置となる。 【００２３】（ｂ）及び（ｃ）は物体とともにステップ
ワイヤ１００が左右に揺動して荷重線が変化した場合を
示し、ステップワイヤ１００の揺動が、ワイヤガイド９
を介してホイールケース１３に伝達され、フリーベアリ
ング１４を介して同ホイールケース１３が図３の鎖線に
示すようにシャフト７の軸心廻りに揺動する。そして上
記ホイールケース１３の左右（幅方向）への最大移動量
（揺動の振れ量）は同ホイールケース１３の側端面がス
トッパボルト１５に当接することにより規制される。 【００２４】また、上記のようにステップワイヤ１００
が左右に揺動してもステップ２がホイール３のステップ
用溝４に係合しているので、円周方向にステップワイヤ
１００が外れたり、滑りを生ずることはない。 【００２５】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、ワイヤの長手方向所定間隔にステップ
を固着してなるステップワイヤをホイールに、上記ステ
ップが同ホイールのステップ用溝に周方向へ係止可能に
嵌合し、ホイールケースのガイド部でステップワイヤを
案内するように構成されているので、物体の移送時にお
いて、ステップワイヤは、ステップがホイールのステッ
プ用溝に噛み合う形で嵌合されることとなり、同ステッ
プワイヤがホイールから外れることなく、また滑りを生
ずることなく、ホイールの回転に確実に追従してステッ
プワイヤ及び物体を移送することができる。 【００２６】また、本発明においては、ホイールケース
は、ステップワイヤの左右揺動に連動してホイールに対
してその軸心廻りに相対回動可能に設けられているの
で、物体の左右への揺動によりステップワイヤの荷重線
が左右（幅方向）に変化しても、これとともにホイール
ケースが回転するので、ホイールガイドによって同ステ
ップワイヤを確実にホイールに嵌合させた状態で無理な
力が掛かることなくステップワイヤをホイールにより移
送することができる。更に、本発明においては、支台に
設けられてホイールケースの軸心廻りの揺動の振れ量を
規制するストッパボルトを備えているので、ホイールケ
ースは、その側端面がストッパボルトに当接することに
より、その左右への最大移動量が規制される。これによ
り、小形コンパクトな装置で以って、物体が重量物であ
っても、滑りやかけ外れを生ずることなく、安全にこれ
を移送することができる無限軌道型の巻き上げ装置が得
られる。
等、ホイールに巻かれて送り出されるワイヤにより物体
を移動させるステップワイヤ移送装置に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】ゴンドラの駆動機構に
おいては、モータ等の回転駆動源により回転されるホイ
ールの外周に物体が吊り下げられたワイヤを架け、同ホ
イールの回転によってワイヤ及び物体を移動させるよう
になっている。 【０００３】かかる駆動機構のように、ホイールの回転
により物体を吊り下げたワイヤを移動させる無限軌道型
移送装置にあっては、ホイールの外周に設けられたワイ
ヤ用溝にワイヤが嵌合し、ホイールの回転を、同ワイヤ
とホイールとの摩擦によってワイヤに伝達して同ワイヤ
を移動させるため、ワイヤが滑りを起して重量物の移送
が困難となり、また、ワイヤが横揺れを起こした際には
ワイヤがホイールから外れ易くなるという問題点を抱え
ている。 【０００４】また、ワイヤを使用した重量物等の物体の
巻き上げ装置としては、ワイヤドラムを有するウインチ
により、物体を吊下したワイヤを同ワイヤドラムに巻き
取るウインチ機構が提供されているが、かかるウインチ
機構はワイヤドラムに巻き取られたワイヤの量が嵩むた
め、重量が大で、装置も大型化するという問題点があ
る。 【０００５】従って本発明の目的は、ワイヤの移動によ
り物体を移送する際において、ワイヤとホイールとの間
に滑りやかけ外れが生ずることなく、重量物でも確実か
つ容易に移送可能とするとともに、小形コンパクトな無
限軌道型移送装置を提供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、重量物等の物体
が吊り下げられるワイヤの長手方向に所定間隔を存して
同ワイヤの外周よりも所定量突出してステップが固定さ
れてなるステップワイヤと、モータ等の回転駆動源によ
り一方向あるいは可逆的に回転駆動され、外周に上記ス
テップワイヤのワイヤが嵌合されるワイヤ用溝及び上記
ステップが周方向に係止可能に嵌合されるステップ用溝
が設けられたホイールと、上記ホイールに嵌合された上
記ステップワイヤの外周に当接してステップワイヤを案
内するガイド部を有し、上記ホイールを覆うように前記
ホイールの軸心廻りに揺動可能に設けられたホイールケ
ースと、支台に設けられて前記ホイールケースの前記軸
心廻りの揺動の振れ量を規制するストッパボルトとを備
えたことを特徴とするステップワイヤ移送装置にある。 【０００７】上記手段によれば、回転駆動源によりホイ
ールを回転させると、同ホイールのワイヤ用溝にステッ
プワイヤのワイヤが嵌合されるとともにステップ用溝に
噛み合う形でステップワイヤのステップが嵌合して物体
が吊り下げられたステップワイヤが巻かれて移送され
る。 【０００８】この際において、ステップワイヤはホイー
ルケースによって案内されて、ホイールの回転により移
送されるとともに、同ホイールのステップ用溝に同ステ
ップワイヤのステップが噛み合う形で嵌合されているの
で、ステップワイヤはホイールから外れることなく、か
つ滑りを生ずることなく、ホイールの回転に確実に追従
して移送される。これにより、比較的小形コンパクトな
装置で以って、移送物体が重量物であっても、これを滑
りを生ずることなく確実に移送することができる。 【０００９】また、上記手段において、上記ホイールケ
ースは、上記ステップワイヤの左右揺動に連動して上記
ホイールに対してその軸心廻りに相対回動可能に設けら
れている。 【００１０】このように構成されているので、物体の左
右への揺動によりステップワイヤの荷重線が左右（幅方
向）に変化しても、これとともにホイールケースが回転
するので、ホイールガイドによって同ステップワイヤを
確実にホイールに嵌合させた状態で無理な力が掛かるこ
となくステップワイヤをホイールにより移送することが
できる。更に、上記手段において、支台に設けられて前
記ホイールケースの前記軸心廻りの揺動の振れ量を規制
するストッパボルトを備えているので、ホイールケース
は、その側端面がストッパボルトに当接することによ
り、その左右への最大移動量が規制される。 【００１１】 【発明の実施の形態】以下図１〜図３を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図１は本発明の実施
形態に係るステップワイヤ移送装置の側面図（図２のＢ
−Ｂ矢視図）、図２は図１のＡ−Ａ矢視図、図３は図１
のＣ矢視図である。 【００１２】図１〜図３において、１は重量物等の物体
（図示省略）を吊下するワイヤであり、外周に一定長さ
毎にこれよりも大径のステップ２が固着されてステップ
ワイヤ１００を構成している。３はホイールであり、電
動可逆回転式で、減速機構を備えたモータ５により回転
駆動されるシャフト７に固定されて正、逆両方向（一方
向回転でもよい）に回転可能とされている。 【００１３】上記ホイール３の外周には、上記ワイヤ１
が嵌合するワイヤ用溝８が凹設されるとともに、同ワイ
ヤ用溝８と同一線上に周方向に一定間隔を存してステッ
プ用溝４が凹設されている。このステップ用溝４は、図
２に示されるように、ワイヤ用溝８に沿って同ワイヤ用
溝８よりも深く、かつステップワイヤ１００の移動時に
ステップ２が噛み合う形で嵌合できる大きさに形成され
ている。 【００１４】１２は一対の支台であり、各支台１２には
軸受１１が取付けられ、上記シャフト７を回転自在に支
承している。また、上記支台１２の一方側には上記モー
タ５及び同モータ５に附属する電装品が収納される電装
品ボックス６が固着されている。 【００１５】１０は半円環状のホイールガイドであり、
後述するホイールケース１３に固定され、上記ホイール
３の外周上半分に、上記ステップワイヤ１００の外周に
摺接されており、同ステップワイヤ１００がホイール３
のワイヤ用溝８及びステップ用溝４から跳び出さないよ
うに制止するものである。 【００１６】１３はホイールケースであり、上記ステッ
プワイヤ１００が出入りする下側が開放され、ステップ
ワイヤ１００が嵌合されるホイール３、ホイールガイド
１０等を覆うようになっている。 【００１７】上記ホイールケース１３は、上記ホイール
３の軸方向両側にて上記シャフト７に支持されたフリー
ベアリング１４の外輪に固定され、同フリーベアリング
１４を介して上記シャフト７の廻りに独自で相対回転可
能となっている。 【００１８】９はワイヤガイドであり、図２に示される
ように、上記ホイールケース１３のステップワイヤ１０
０の出入り口部に、対をなして固着され、上記ステップ
ワイヤ１００が自由に挿通されるガイド穴９ａが上記ホ
イール３の外周の延長線上になるように設けられてい
る。 【００１９】図３において、１５は上記支台１２の幅方
向両側に設けられたストッパボルトで、そのねじ込み長
さが調整可能とされるとともに、上記ホイールケース１
３に当接可能とされて、同ホイールケース１３の幅方向
の揺動を規制している。 【００２０】上記のように構成されたステップワイヤ移
送装置により、物体を吊り下げたステップワイヤを移送
させる際において、可逆回転式のモータ５が回転する
と、シャフト７を介してホイール３が回転し、同ホイー
ル３のワイヤ用溝８及びステップ用溝４に嵌合されたス
テップワイヤ１００を巻いて移送させる。 【００２１】この際において、ステップワイヤ１００の
ステップ２が、外周をホイールガイド１０によって軽く
押さえられるとともに、ホイール３のステップ用溝４に
噛み合う形で嵌合されているので、ステップワイヤ１０
０はホイール３から外れることなく、また、滑りを生ず
ることなくホイール３の回転に確実に追従して移送され
る。上記巻き上げ時において、ステップワイヤ１００に
加わる物体の重量はホイール３、シャフト７及び軸受１
１を介して支台及びこれが固定された静止部材に支持さ
れる。 【００２２】図３には上記物体の移送時に荷重線が変化
した場合のステップワイヤ１００の挙動が示されてい
る。図３において（ａ）は物体の移送時に、これが左右
（幅方向）に揺動しない基本位置におけるステップワイ
ヤ１００及びホイールケース１３の位置となる。 【００２３】（ｂ）及び（ｃ）は物体とともにステップ
ワイヤ１００が左右に揺動して荷重線が変化した場合を
示し、ステップワイヤ１００の揺動が、ワイヤガイド９
を介してホイールケース１３に伝達され、フリーベアリ
ング１４を介して同ホイールケース１３が図３の鎖線に
示すようにシャフト７の軸心廻りに揺動する。そして上
記ホイールケース１３の左右（幅方向）への最大移動量
（揺動の振れ量）は同ホイールケース１３の側端面がス
トッパボルト１５に当接することにより規制される。 【００２４】また、上記のようにステップワイヤ１００
が左右に揺動してもステップ２がホイール３のステップ
用溝４に係合しているので、円周方向にステップワイヤ
１００が外れたり、滑りを生ずることはない。 【００２５】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、ワイヤの長手方向所定間隔にステップ
を固着してなるステップワイヤをホイールに、上記ステ
ップが同ホイールのステップ用溝に周方向へ係止可能に
嵌合し、ホイールケースのガイド部でステップワイヤを
案内するように構成されているので、物体の移送時にお
いて、ステップワイヤは、ステップがホイールのステッ
プ用溝に噛み合う形で嵌合されることとなり、同ステッ
プワイヤがホイールから外れることなく、また滑りを生
ずることなく、ホイールの回転に確実に追従してステッ
プワイヤ及び物体を移送することができる。 【００２６】また、本発明においては、ホイールケース
は、ステップワイヤの左右揺動に連動してホイールに対
してその軸心廻りに相対回動可能に設けられているの
で、物体の左右への揺動によりステップワイヤの荷重線
が左右（幅方向）に変化しても、これとともにホイール
ケースが回転するので、ホイールガイドによって同ステ
ップワイヤを確実にホイールに嵌合させた状態で無理な
力が掛かることなくステップワイヤをホイールにより移
送することができる。更に、本発明においては、支台に
設けられてホイールケースの軸心廻りの揺動の振れ量を
規制するストッパボルトを備えているので、ホイールケ
ースは、その側端面がストッパボルトに当接することに
より、その左右への最大移動量が規制される。これによ
り、小形コンパクトな装置で以って、物体が重量物であ
っても、滑りやかけ外れを生ずることなく、安全にこれ
を移送することができる無限軌道型の巻き上げ装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るステップワイヤ移送装
置の側面図（図２のＢ−Ｂ矢視図）。 【図２】図１のＡ−Ａ矢視図。 【図３】図１のＣ矢視図。 【符号の説明】 １ ワイヤ ２ ステップ ３ ホイール ４ ステップ用溝 ５ モータ ７ シャフト ８ ワイヤ用溝 ９ ワイヤガイド １０ ホイールガイド １１ 軸受 １２ 支台 １３ ホイールケース １４ フリーベアリング １５ ストッパボルト １００ ステップワイヤ
置の側面図（図２のＢ−Ｂ矢視図）。 【図２】図１のＡ−Ａ矢視図。 【図３】図１のＣ矢視図。 【符号の説明】 １ ワイヤ ２ ステップ ３ ホイール ４ ステップ用溝 ５ モータ ７ シャフト ８ ワイヤ用溝 ９ ワイヤガイド １０ ホイールガイド １１ 軸受 １２ 支台 １３ ホイールケース １４ フリーベアリング １５ ストッパボルト １００ ステップワイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B66D 1/00 - 5/34
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 重量物等の物体が吊り下げられるワイヤ
の長手方向に所定間隔を存して同ワイヤの外周よりも所
定量突出してステップが固定されてなるステップワイヤ
と、モータ等の回転駆動源により一方向あるいは可逆的
に回転駆動され、外周に上記ステップワイヤのワイヤが
嵌合されるワイヤ用溝及び上記ステップが周方向に係止
可能に嵌合されるステップ用溝が設けられたホイール
と、上記ホイールに嵌合された上記ステップワイヤの外
周に当接してステップワイヤを案内するガイド部を有
し、上記ホイールを覆うように前記ホイールの軸心廻り
に揺動可能に設けられたホイールケースと、支台に設け
られて前記ホイールケースの前記軸心廻りの揺動の振れ
量を規制するストッパボルトとを備えたことを特徴とす
るステップワイヤ移送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2772197A JP3396388B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | ステップワイヤ移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2772197A JP3396388B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | ステップワイヤ移送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10218574A JPH10218574A (ja) | 1998-08-18 |
| JP3396388B2 true JP3396388B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=12228887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2772197A Expired - Fee Related JP3396388B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | ステップワイヤ移送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3396388B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103264967B (zh) * | 2013-06-07 | 2015-05-13 | 中联重科股份有限公司 | 排绳装置及具有其的塔式起重机 |
| JP6605850B2 (ja) * | 2015-06-16 | 2019-11-13 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | ガイド機構と巻き取り装置 |
| JP2021109766A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 株式会社ピカコーポレイション | 昇降装置 |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP2772197A patent/JP3396388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10218574A (ja) | 1998-08-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030107 |
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