JP3396289B2 - 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ - Google Patents

動き適応輝度信号色信号分離フィルタ

Info

Publication number
JP3396289B2
JP3396289B2 JP07660694A JP7660694A JP3396289B2 JP 3396289 B2 JP3396289 B2 JP 3396289B2 JP 07660694 A JP07660694 A JP 07660694A JP 7660694 A JP7660694 A JP 7660694A JP 3396289 B2 JP3396289 B2 JP 3396289B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
correlation
signals
filter
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07660694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0775125A (ja
Inventor
拓二 蔵下
典之 山口
充 石塚
淳子 貴島
仁志 長谷川
政治 八尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP07660694A priority Critical patent/JP3396289B2/ja
Priority to US08/263,198 priority patent/US5502509A/en
Publication of JPH0775125A publication Critical patent/JPH0775125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3396289B2 publication Critical patent/JP3396289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/77Circuits for processing the brightness signal and the chrominance signal relative to each other, e.g. adjusting the phase of the brightness signal relative to the colour signal, correcting differential gain or differential phase
    • H04N9/78Circuits for processing the brightness signal and the chrominance signal relative to each other, e.g. adjusting the phase of the brightness signal relative to the colour signal, correcting differential gain or differential phase for separating the brightness signal or the chrominance signal from the colour television signal, e.g. using comb filter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輝度信号と該輝度信号
の高周波領域に重畳された色信号とを含む複合映像信
号、例えばNTSC方式の複合映像信号から色信号と輝
度信号とを分離するフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数次元のディジタルフィルタリ
ングにより輝度信号と色信号の分離が著しく改善され
た。一つの公知のシステムでは、2次元くし型フィルタ
が用いられ、水平および垂直軸でフィルタリングが行な
われ、フレームくし型フィルタにより信号の時間軸での
フィルタリングが行なわれる。これらのフィルタの出力
は映像の動きの程度に応じた割合で混合される。動きが
大きい程2次元くし型フィルタの出力を使う割合が多く
なる。
【0003】色副搬送波信号のフレーム間位相反転を利
用することにより、静止画像においては、フレームくし
型フィルタで輝度信号色信号分離を完全に行なうことが
できる。しかし、画像に動きがあるときは、フレームく
し型フィルタにより、二重画像のような、画像劣化が起
きる。2次元空間フィルタを用いればこれらの画像劣化
を回避できる。しかし、クロスカラー(輝度信号による
色信号へのクロストーク)、ドット妨害等が生じる。こ
れらは画像(被写体)の縁部で目立つ。全体的には、フ
レームくし型フィルタは画像の静止部分において良好な
結果を生じ、一方2次元空間くし型フィルタは画像の動
きのある部分において良好な結果を生じる。この理由に
より、動きに応じた割合で二つのフィルタの出力を選択
する。
【0004】動きの程度を検出するには、従来のシステ
ムでは、異なるフレームの映像信号を比較する。即ち、
動き検出回路は二つの相前後するフレームの信号相互間
の差を取り、この差を低域通過フィルタ(LPF)を通
過させることにより上記の色信号位相反転による高周波
数成分を除去し、その結果の絶対値を求める。この結
果、低周波数輝度信号の動きが検出される。色信号の動
きおよび高周波数輝度信号の動きを検出するには、従来
のシステムでは、一つのフレームで入力された信号と2
フレーム前に入力された信号との差の絶対値を求める。
動きの検出には、これら二つの絶対値のうちのより大き
い方を選択する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来のシステムの
問題点は、動き検出回路内のLPFでは、色信号が水平
方向に広がりを持った画像については、低周波数領域に
漏れ込んだ色信号の高域成分を除去することができず、
そのような画像を動きと認識してしまうことである。
【0006】他の問題は、LPFによりすべての高周波
数成分が除去されるため、1フレーム期間にわたる輝度
信号の高周波数成分に限定された動きを検出することが
できない。
【0007】さらに、従来のシステムでは、映像の静止
部分では輝度信号色信号分離を完全に行なって、鮮明な
映像を形成することができる一方、動きのある部分で
は、ドット妨害およびクロスカラーが著しいため、同じ
画像の異なる部分間で画質が著しく異なり、全体として
の印象が悪いという問題があった。
【0008】そこで本発明の目的は、2次元空間フィル
タの出力における、クロスカラーおよびドット妨害を減
らすことにある。
【0009】本発明の他の目的は、空間周波数の低い領
域に漏れ込んだ色信号の高域成分を輝度信号における動
きと誤って検出してしまうのを防ぐことにある。
【0010】本発明の他の目的は、1フレーム期間にわ
たる輝度信号の高周波数成分に限定された動きの検出を
可能にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の動き適応輝度信
号色信号分離フィルタは、輝度信号と、輝度信号の高周
波領域に重畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度
信号から色信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離
フィルタにおいて、互いに直列に結合され、上記複合映
像信号をそれぞれ1水平期間遅延させて、異なる遅延時
間を有する第1の複数の信号を発生する少なくとも2つ
の1H遅延手段と、互いに直列に結合され、上記複合映
像信号をそれぞれ1フレーム期間遅延させて、異なる遅
延時間を有する第2の複数の信号を発生する少なくとも
2つの1F遅延手段と、上記第1の複数の信号を受け、
第1の色信号を発生する2次元適応フィルタと、上記第
2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を受け、
上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリングして
第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、上記第
2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を受け、
上記複合映像信号における動きの程度を検出し、動き信
号を発生する動き検出回路と、上記動き信号に応じて、
上記第1の色信号と上記第2の色信号とを混合し、出力
色信号を発生するする第1の混合器とを備えている。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】上記2次元適応フィルタは、上記複合映像
信号を水平軸でフィルタリングする第1の帯域通過フィ
ルタと、上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングす
る第2の帯域通過フィルタと、上記複合映像信号を水平
軸および垂直軸でフィルタリングする第3の帯域通過フ
ィルタと、上記複合映像信号の水平相関および垂直相関
が強いか弱いかを検出する第1の相関検出回路と、水平
相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したとき
に、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、垂直
相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出回路
が検出したときに、上記第2の帯域通過フィルタの出力
を選択し、水平相関および垂直相関がともに弱いと上記
第1の相関検出回路が検出したときに、上記第3の帯域
通過フィルタの出力を選択して、上記第2の色信号とし
て出力する第1のスイッチとを備えている。
【0016】上記動き検出回路は上記第2の複数の信号
のうちの、互に2フレームの時間差を持つ2つの信号の
差を取り、第1の差信号を発生する第1の減算器と、上
記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生す
る第1の絶対値回路と、上記第2の複数の信号のうちの
1つまたは2つの信号を受け、輝度差信号を発生する輝
度差信号発生手段と、上記輝度差信号の絶対値を取り、
第2の絶対値を発生する第2の絶対値回路と、上記第1
の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方を選択す
る最大値回路とを備えている。
【0017】請求項1の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記第2の複数
の信号のうち1フレームの時間差のある2つの信号の差
を取り、第2の差信号を発生する第2の減算器と、上記
第2の差信号を上記水平軸でろ波する第1の低域通過フ
ィルタと、上記第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第
2の低域通過フィルタと、上記第2の差信号を上記水平
軸および垂直軸でろ波する第3の低域通過フィルタと、
水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
きに、上記第1の低域通過フィルタの出力を選択し、垂
直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出回
路が検出したときに、上記第2の低域通過フィルタの出
力を選択し、水平相関および垂直相関がともに弱いと上
記第1の相関検出回路が検出したときに、上記第3の低
域通過フィルタの出力を選択して、上記輝度差信号を発
生する第2のスイッチとを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項2の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記第2の複数
の信号のうち1フレームの時間差のある2つの信号の差
を取り、第2の差信号を発生する第2の減算器と、上記
第2の差信号の水平相関および垂直相関が強いか弱いか
を判定する第2の相関検出回路と、上記第2の差信号を
上記水平軸でフィルタリングする第1の低域通過フィル
タと、上記第2の差信号を上記垂直軸でフィルタリング
する第2の低域通過フィルタと、上記第2の差信号を上
記水平軸および垂直軸でフィルタリングする第3の低域
通過フィルタと、水平相関が強いと上記第2の相関検出
回路が検出したときに、上記第1の低域通過フィルタの
出力を選択し、垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記
第2の相関検出回路が検出したときに、上記第2の低域
通過フィルタの出力を選択し、水平相関および垂直相関
がともに弱いと上記第2の相関検出回路が検出したとき
に、上記第3の低域通過フィルタの出力を選択して、上
記輝度差信号を発生する第2のスイッチとを備えたこと
を特徴とする。
【0019】請求項3の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記複合映像信
号を上記水平軸でろ波する第4の低域通過フィルタと、
上記複合映像信号を上記垂直軸でろ波する第5の低域通
過フィルタと、上記複合映像信号を上記水平軸および垂
直軸でろ波する第6の低域通過フィルタと、水平相関が
強いと上記第1の相関検出回路が検出したときに、上記
第4の低域通過フィルタの出力を選択し、垂直相関が強
く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出回路が検出し
たときに、上記第5の低域通過フィルタの出力を選択
し、水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の
相関検出回路が検出したときに、上記第6の低域通過フ
ィルタの出力を選択して、ろ波された輝度信号を発生す
る第3のスイッチと、上記ろ波された輝度信号を1フレ
ーム期間だけ遅延させ、遅延された輝度信号を発生する
1F遅延手段と、上記ろ波された輝度信号と上記遅延さ
れた輝度信号の差を取り上記輝度差信号を発生する第3
の減算器とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項4の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記第2の複数
の信号のうち1フレームの時間差のある2つの信号の差
を取り、第2の差信号を発生する第2の減算器と、上記
第2の差信号を上記水平軸でろ波する第4の帯域通過フ
ィルタと、上記第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第
5の帯域通過フィルタと、上記第2の差信号を上記水平
軸および垂直軸でろ波する第6の帯域通過フィルタと、
水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
きに、上記第4の帯域通過フィルタの出力を選択し、垂
直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出回
路が検出したときに、上記第5の帯域通過フィルタの出
力を選択し、水平相関および垂直相関がともに弱いと上
記第1の相関検出回路が検出したときに、上記第6の帯
域通過フィルタの出力を選択して、色差信号を発生する
第4のスイッチと、上記第2の差信号から上記色差信号
を減算して上記輝度差信号を発生する第4の減算器とを
備えたことを特徴とする。
【0021】請求項5の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記第2の複数
の信号のうち1フレームの時間差のある2つの信号の差
を取り、第2の差信号を発生する第2の減算器と、上記
第2の差信号の水平相関および垂直相関が強いか弱いか
を判定する第2の相関検出回路と、上記第2の差信号を
上記水平軸でろ波する第4の帯域通過フィルタと、上記
第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第5の帯域通過フ
ィルタと、上記第2の差信号を上記水平軸および垂直軸
でろ波する第6の帯域通過フィルタと、水平相関が強い
と上記第2の相関検出回路が検出したときに、上記第4
の帯域通過フィルタの出力を選択し、垂直相関が強く、
水平相関が弱いと上記第2の相関検出回路が検出したと
きに、上記第5の帯域通過フィルタの出力を選択し、水
平相関および垂直相関がともに弱いと上記第2の相関検
出回路が検出したときに、上記第6の帯域通過フィルタ
の出力を選択して、色差信号を発生する第4のスイッチ
と、上記第2の差信号から上記色差信号を減算して上記
輝度差信号を発生する第4の減算器とを備えたことを特
徴とする。
【0022】請求項6の動き適応輝度信号色信号分離フ
ィルタは、上記輝度差信号発生手段が、上記複合映像信
号を上記水平軸でろ波する第7の帯域通過フィルタと、
上記複合映像信号を上記垂直軸でろ波する第8の帯域通
過フィルタと、上記複合映像信号を上記水平軸および垂
直軸でろ波する第9の帯域通過フィルタと、水平相関が
強いと上記第1の相関検出回路が検出したときに、上記
第7の帯域通過フィルタの出力を選択し、垂直相関が強
く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出回路が検出し
たときに、上記第8の帯域通過フィルタの出力を選択
し、水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の
相関検出回路が検出したときに、上記第9の帯域通過フ
ィルタの出力を選択して、ろ波された色信号を発生する
第5のスイッチと、上記複合映像信号から上記ろ波され
た色信号を減算してろ波された輝度信号を発生する第4
の減算器と、上記ろ波された輝度信号を1フレーム期間
だけ遅延させ遅延された輝度信号を発生する1F遅延手
段と、上記ろ波された輝度信号と上記遅延された輝度信
号との差を取り上記輝度差信号を発生する第5の減算器
とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明によれば、複合映像信号の空間的相関に
応じて選択された少なくとも一つの空間軸での複合映像
信号を帯域通過フィルタリングする(ないしフィルタリ
ングの出力のうちの一つを選択する)ことにより得た第
1の色信号を用いているので、画像の動画部分に対して
も最適なフィルタリングを行なうことができ、クロスカ
ラー、ドット妨害等を減らすことができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】また、それぞれ異なる軸で帯域通過フィル
タリングを行なう3つのフィルタを設け、空間的相関を
3つの場合に分け、それぞれの場合に最適のフィルタの
出力を選択することとしたので、上記第1の色信号をそ
れぞれの場合に最適のものとすることができ、輝度信号
色信号の分離において、クロスカラー、ドット妨害をさ
らに減少させることができる。
【0028】さらに、動き検出において、画像の空間的
相関に応じて選択された空間軸でフィルタリングして、
輝度差信号を求め、この輝度差信号に基づいて動き検出
を行なっているので、動きの検出をより正確に行なうこ
とができる。
【0029】請求項によれば、動き検出に用いられる
相関検出器の出力を利用して輝度差信号発生手段におけ
る低域通過フィルタの出力の選択を行なっているので、
回路構成が全体として簡単となる。
【0030】請求項によれば、フレーム差信号を入力
とする低域通過フィルタの選択を、同じフレーム差信号
の相関の状態に基づいて行なっているので、該選択をよ
り的確に行なうことができる。
【0031】請求項によれば、動き検出に用いられる
相関検出器の出力を利用して輝度差信号発生手段におけ
る低域通過フィルタの出力の選択を行なっているので、
回路構成が全体として簡単となる。また、この複合映像
信号を入力とする低域通過フィルタの選択を、同じ複合
映像信号の相関の状態に基づいて行なっているので、該
選択をより的確に行なうことができる。
【0032】請求項によれば、動き検出に用いられる
相関検出器の出力を利用して輝度差信号発生手段におけ
る帯域通過フィルタの出力の選択を行なっているので、
回路構成が全体として簡単となる。
【0033】請求項によれば、フレーム差信号を入力
とする帯域通過フィルタの選択を、同じフレーム差信号
の相関の状態に基づいて行なっているので、該選択をよ
り的確に行なうことができる。
【0034】請求項によれば、動き検出に用いられる
相関検出器の出力を利用して輝度差信号発生手段におけ
る帯域通過フィルタの出力の選択を行なっているので、
回路構成が全体として簡単となる。また、この複合映像
信号を入力とする帯域通過フィルタの選択を、同じ複合
映像信号の相関の状態に基づいて行なっているので、該
選択をより的確に行なうことができる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の輝度信号色信
号分離フィルタの3つの実施例を説明する。これらはす
べて動き検出を用いている。動き検出は種々の態様で行
ない得る。そこで、まず、輝度信号色信号分離フィルタ
の3つの実施例の全体的構成を説明し、次に動き検出の
種々の実施例について説明する。最後にこれらの実施例
の動作および変形例について説明する。
【0036】実施例1 図1を参照し、第1の実施例は、NTSC方式の複合映
像信号の入力のための入力端子1と、輝度信号の出力の
ための輝度信号出力端子2aと、色信号の出力のための
色信号出力端子2bと、各々1フレーム期間の遅延をも
たらす一対の1F遅延手段3aおよび3bと、各々1水
平走査期間の遅延をもたらす一対の1H遅延手段4aお
よび4bと、2次元適応フィルタ5、フレームくし型フ
ィルタ6と、動き検出回路7と、減算器8aと、混合器
(MIX)9aとを備え、これらは図示のように接続さ
れている。特に、2つの1H遅延手段4aおよび4bは
入力端子1に直列に結合され、入力信号101を遅延さ
せる。また、2つの1F遅延手段3aおよび3bは、1
H遅延手段の出力に直列に結合されている。
【0037】遅延手段4a、4b、3aおよび3bの出
力102、103、104および105は入力信号10
1を異なる時間遅延させたものであり、これらはすべて
「複合映像信号」である。これらのうち、1H遅延手段
4aの出力102は、現フレームの現ライン(走査線)
を表わす。混乱をさけるため、この出力を複合映像信号
102とよび、入力端子1の元の入力を次のラインの信
号101と呼び、1H遅延手段4bの出力を前のライン
の信号103と呼び、1F遅延手段3aおよび3bの出
力をそれぞれ、1フレーム遅延信号および2フレーム遅
延信号と呼ぶ。
【0038】次のラインの信号101、複合映像信号1
02、および前のラインの信号103から、2次元適応
フィルタ5は第1の色信号106および相関信号107
を発生する。複合映像信号102および1フレーム遅延
信号104から、フレームくし型フィルタ6は第2の色
信号108を発生する。複合映像信号102、1フレー
ム遅延信号104、2フレーム遅延信号105および相
関信号107から、動き検出回路7は、動き信号109
を発生する。動き検出回路7の内部構成によって、動き
検出回路7への相関信号107の入力を省略することが
できる。
【0039】混合器9aは、動き信号109により制御
されて、第1および第2の色信号106および108を
混合し、出力色信号を発生し、この出力色信号が色信号
出力端子2bを通じて出力される。減算器8aは複合映
像信号102からこの出力色信号を減算し、出力輝度信
号を発生し、この出力輝度信号が輝度信号出力端子2a
を通じて出力される。
【0040】実施例2図2 は、第2の実施例の構成を示す。この第2の実施例
は第1の実施例と概して同じであるが、下記の点で異な
る。即ち、第1および第2の色信号106および108
が複合映像信号102から別々に差引かれ、しかる後そ
の差が混合される。詳しく言えば、図1の減算器8aの
代りに一対の減算器8bおよび8cが用いられ、合器
9bが設けられている。一方の減算器8bは複合映像信
号102から第1の色信号106を差引く。他方の減算
器8cは複合映像信号102から第2の色信号108を
差引く。混合器9bは動き信号109に応じて二つの減
算器8bおよび8cの出力を混合し、出力輝度信号を発
生する。この出力輝度信号が輝度信号出力端子2aを通
じて出力される。
【0041】実施例3 図3は第3の実施例の構成を示す。この第3の実施例は
第2の実施例と概して同じであるが、下記の点で異な
る。即ち、水平帯域通過フィルタ(HBPF)10aお
よびスイッチ11aが2次元適応フィルタ5と混合器9
aの間に付加されている。水平帯域通過フィルタ10a
は第1の色信号106を水平軸でフィルタリングし、高
周波領域の水平空間周波数を通過させる。以下の説明
で、このようなフィルタは高周波数水平通過帯域を持つ
ものと表現される。スイッチ11aは、2次元適応フィ
ルタ5からの相関信号107により制御され、第1の色
信号106またはHBPF10aの出力を選択して混合
器9aに送る。
【0042】本発明はディジタル回路により実施するの
に適しており、その場合図1ないし図3に示された信号
はすべていくつかのビットからなるディジタル信号であ
る。1H遅延手段4aおよび4bは例えばラインメモリ
で構成される。1F遅延手段3aおよび3bは例えばフ
レームメモリで構成される。2次元適応フィルタ5、フ
レームくし型フィルタ6、動き検出回路7、減算器8
a、および混合器9aは、例えば加算器、乗算器等から
なる専用ディジタル信号処理回路で構成し得る。このよ
うにする代りに、これらをプログラムされた汎用DS
P、マイクロプロセッサ等で構成し得る。
【0043】実施例4 図4は、図1、図2、図3の2次元適応フィルタ5の内
部構成の一例を示す。この例の2次元適応フィルタ5
は、高周波数水平通過帯域を持つHBPF10bと、高
周波数垂直通過帯域を持つ垂直通過帯域フィルタ(VB
PF)10cと、水平垂直帯域通過フィルタ(HVBP
F)10dと、スイッチ11bと相関検出回路12aと
を備えている。HVBPF10dは、水平軸および垂直
軸の双方で空間周波数を高周波数領域に制限する。
【0044】BPF10b、10cおよび10dは、複
合映像信号102を、水平軸および垂直軸のいずれか一
方または双方でフィルタリングする。VBPF10c、
およびHVBPF10dはさらに次のラインの信号10
1および前のラインの信号103を利用している。これ
らの信号から、相関検出回路12aは相関信号107を
発生する。この相関信号107はスイッチ11bに供給
され、動き検出回路7に出力される。相関信号107に
制御されて、スイッチ11bはBPF10b、10cお
よび10dのいずれかの出力を選択する。選択された出
力が第1の色信号106となる。
【0045】図3のHBPF10aの水平通過帯域は、
図4のHBPF10bおよびHVBPF10dの水平帯
域通過よりも狭く、その中に含まれる。
【0046】実施例5 図5は図4の相関検出回路12aの内部構成を示す。複
合映像信号102は、水平方向色信号非相関エネルギー
抽出回路14aおよび水平方向輝度信号非相関エネルギ
ー抽出回路14bに入力される。水平方向色信号非相関
エネルギー抽出回路14aは出力信号DCHを発生す
る。水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路14b
はさらに次のラインの信号101および前のラインの信
号103を受け、出力信号DYHを発生する。DCH
は、乗算器15aおよび15iにおいて定数K1および
K9と乗算される。一方DYHは乗算器15bおよび1
5jにおいて定数K2およびK10と乗算される。最大
値回路(MAX)16aは乗算器15aおよび15bの
出力のうちの大きい方を選択し、出力信号DH1を発生
する。最大値回路16bは乗算器15iおよび15jの
出力のうちの大きい方を選択し、出力信号DH2を発生
する。DH2は乗算器15eにおいて定数K5と乗算さ
れる。DH1およびDH2・K5は比較器17aおよび
17bに入力され、後述する他の信号と比較される。比
較器の出力は判定回路18に入力される。判定回路18
は、相関信号107を発生する。
【0047】次のラインの信号101および前のライン
の信号103はまた垂直方向色信号非相関エネルギー抽
出回路14cにも入力される。この垂直方向色信号非相
関エネルギー抽出回路14cは信号信号DCVを発生す
る。次のラインの信号101、複合映像信号102およ
び前のラインの信号103はすべて垂直方向輝度信号非
相関エネルギー抽出回路14dに入力される。垂直方向
輝度信号非相関エネルギー抽出回路14dは出力信号D
YVを発生する。DCVおよびDYVはDCHおよびD
YHと同様に処理される。DCVは乗算器15cおよび
15gで定数K3およびK7と乗算される。一方DYV
は乗算器15dおよび15hで定数K4およびK8と乗
算される。最大値回路16cは乗算器15gおよび15
hの出力のうちの大きい方を選択し、出力信号DV2を
発生する。このDV2は乗算器15fで定数K6と乗算
される。他の最大値回路16dは乗算器15cおよび1
5dの出力のうちの大きい方を選択し、出力信号DV1
を発生する。DV1は比較器17bに入力され、DV2
・K5と比較される。DV1は比較器17aに入力さ
れ、DH1と比較される。
【0048】実施例6 次に図1〜図3の動き検出回路7として用い得る6つの
動き検出回路7aないし7fについて説明する。
【0049】図6は、動き検出回路7aの内部構成を示
す。複合映像信号102、1フレーム遅延信号104お
よび2フレーム遅延信号105は一対の減算器8dおよ
び8eに入力される。減算器8dおよび8eはそれぞれ
複合映像信号102と1フレーム遅延信号104との
差、および複合映像信号102と2フレーム遅延信号1
05との差を求める。減算器8dの出力は、水平低域通
過フィルタ(HLPF)10e、垂直低域通過フィルタ
(VLPF)10f、おび水平垂直低域通過フィルタ
(HVLPF)10gに供給される。これらのフィルタ
は、それぞれ、減算器8dから出力される差信号を、水
平軸、垂直軸、および水平および垂直軸の双方でフィル
タリングする。高周波数を除去することにより、これら
のフィルタは色情報および高周波数輝度情報を排除し、
比較的低い周波数の輝度情報を残す。スイッチ11c
は、相関信号107に制御されて、LPF10e、10
fおよび10gの出力の一つを選択し、選択したものを
輝度差信号として出力する。
【0050】絶対値回路(ABS)21aはスイッチ1
1cにより出力された輝度差信号の絶対値を取る。他の
絶対値回路21bは、減算器8eの出力(複合映像信号
102と2フレーム遅延信号105の差)の絶対値を取
る。最大値回路22は絶対値回路21aおよび21bの
二つの絶対値のうちの大きい方を選択し、動き信号10
9として出力する。
【0051】実施例7 図7は動き検出回路7bの内部構成を示す。この動き検
出回路7bは図6の動き検出回路7aと概して同じであ
るが、以下の点で異なる。即ち、減算器8dから出力さ
れた差信号を受けて、スイッチ11cを制御する相関検
出回路12bを設けた。従って、図7の動き検出回路7
bには、図1ないし図3の相関信号107を入力する必
要がない。
【0052】実施例8 図8は動き検出回路7cの内部構成を示す。図6と同じ
部材には同じ参照符号が付されている。複合映像信号1
02はHLPF10h、VLPF10i、およびHVL
PF10jに供給される。スイッチ11dは、2次元適
応フィルタ5から受信した相関信号107に制御され
て、これら3つのLPF10h、10iおよび10jの
出力の一つを選択し、フィルタリングされた輝度信号と
して出力する。1F遅延手段3cはこのフィルタリング
された輝度信号を1フレーム期間遅延させる。減算器8
fはスイッチ11dから出力される、遅延されていない
信号から、1F遅延手段3cにより出力される、遅延さ
れた信号を差引き、結果として得られる輝度差信号を絶
対値回路21aに送る。絶対値回路21aおよび21
b、減算器8e、最大値回路22は図6を参照して説明
したのと同じである。
【0053】実施例9 図9は、動き検出回路7dの内部構成を示す。図6と同
じ部材には同じ参照符号が付されている。減算器8dに
より出力された差信号は、HBPF10k、VBPF1
0l、HVBPF10m、および他の減算器8gに供給
される。フィルタ10k、10lおよび10mは、それ
ぞれの軸で色信号周波数を通過させる高周波数通過帯域
を有する。スイッチ11eは、2次元適応フィルタ5か
ら受信される相関信号107により制御されて、これら
3つのフィルタ10k、10lおよび10mの出力の一
つを選択し、色差信号として出力する。減算器8gは、
この色差信号を、減算器8dの出力から差引いて、輝度
差信号を形成する。この輝度差信号は絶対値回路21a
に供給される。絶対値回路21aおよび21b、減算器
8e、最大値回路22については図6を参照して説明し
た通りである。
【0054】実施例10 図10は動き検出回路7eの内部構成を示す。図7およ
び図9と同じ部材には同じ参照符号が付されている。図
10は図9に対する変形であり、その変形の態様は図7
が図6に対する変形であるのと同じである。即ち、相関
検出回路12bが減算器8dの出力を受け、スイッチ1
1eを制御する。2次元適応フィルタ5からの相関信号
107は不要である。
【0055】実施例11 図11は、動き検出回路7fの内部構成を示す。図9と
同じ部材には同じ参照符号が付されている。複合映像信
号102は減算器8g、HBPF10n、VBPF10
o、およびHVBPF10pに供給される。スイッチ1
1fは、2次元適応フィルタ6から受信した相関信号1
07に制御されて、3つのフィルタ10n、10oおよ
び10pの出力の一つを選択し、フィルタリングされた
色信号として出力する。減算器8gは、このフィルタリ
ングされた色信号を、複合映像信号102から差引い
て、結果として得られる差をフィルタリングされた輝度
信号として1F遅延手段3dに供給する。1F遅延手段
3dは、この信号を1フレーム期間遅延させて、遅延さ
れた輝度信号を形成する。減算器8hは1F遅延手段3
dの出力を減算器8gの、遅延されていない出力から差
引いて、結果として得られる輝度差信号を絶対値回路2
1aに供給する。絶対値回路21aおよび21b、減算
器8e、および最大値回路22は図6を参照して説明し
た通りである。
【0056】動作 次に、動作を説明する。
【0057】2次元適応フィルタ5内のBPF10b、
10cおよび10dは色信号成分を抽出する。これらの
フィルタは、例えば下記の伝達関数を有する。
【0058】 HBPF 10b: CH(Z)=(1−4Z-2+6Z-4−4Z-6+Z-8)/16 VBPF 10c: CV(Z)=(−1+2Z-L−Z-2L)/4 HVBPF 10d: CHV(Z)=CH(Z)・CV(Z) =(1−4Z-2+6Z-4−4Z-6+Z-8) ・(−1+2Z-L−Z-2L)/64 Z-1は、1画素遅延を表わし、Z-Lは1ライン遅延を表
わす。fが周波数、fSCが色副搬送波周波数(NTSC
方式では3.58MHz)、jがマイナス1の平方根で
あるとすれば、 Z-1=exp(−j2πf/4fSC) NTSC方式では、fSC=(455/2)fH(ここで
Hは水平走査周波数)であり、従ってL=910であ
る。
【0059】これらのフィルタの出力は、複合映像信号
の水平および垂直方向における相関に応じて以下のよう
に切換えられる。相関検出回路12aにより、複合映像
信号内の水平相関が強いと判定されたときは、HBPF
10bの出力が選択される。相関検出回路12aによ
り、水平相関が弱く、垂直相関が強いと判定されたとき
は、VBPF10cの出力が選択される。相関検出回路
12aにより、水平および垂直相関がともに弱いと判定
されたときは、HVBPF10dの出力が選択される。
【0060】相関検出回路12aにおいて、水平方向色
信号非相関エネルギー抽出回路14aの伝達関数DCH
(Z)、水平方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路1
4bの伝達関数DYH(Z)、垂直方向色信号非相関エ
ネルギー抽出回路14cの伝達関数DCV(Z)、およ
び垂直方向輝度信号非相関エネルギー抽出回路14dの
伝達関数DYV(Z)は、下記のように表わされる。
【0061】 DCH(Z)=|1−Z-4| DYH(Z)=max{|(1+Z-L2・(1−Z-2)/4|, |(1+Z-L2・(Z-2−Z-4)/4|} DCV(Z)=|(1−Z-22・(1+Z-2L)| DYV(Z)=max{|(1+Z-22・(1−Z-L)/4|, |(1+Z-22・(Z-L−Z-2L)/4|} 縦線「|」は、絶対値を取ることを意味し、「max」
は、それに続く括弧内の項のうち最大のものを取ること
を意味する。
【0062】上記の伝達関数で求められた出力DCH、
DYH、DCV、およびDYVを用いて、下記の演算式
により、第1の非相関水平エネルギーDH1、第2の非
相関水平エネルギーDH2、第1の非相関垂直エネルギ
ーDV1、および第2の非相関垂直エネルギーDV2を
求める。
【0063】 DH1=max(K1・DCH,K2・DYH) DH2=max(K9・DCH,K10・DYH) DV1=max(K3・DCV,K4・DYV) DV2=max(K7・DCV,K8・DYV) 判定回路18は、下記の条件に従って相関を求め、スイ
ッチ11bを制御して、指示されたBPF出力を選択す
る。なお、K1〜K10は上記のように定数である。
【0064】(1) もし、DV1≧K5・DH2でか
つDH1≧K6・DV2 ならば、水平相関および垂直相関がともに強いと判断
し、HBPF10bの出力を選択する。このとき、VB
PF10cまたはHVBPF10dの出力を選択するよ
うにしてもよい。
【0065】(2) もし、DV1≧K5・DH2でか
つDH1<K6・DV2 ならば、水平相関は強く、垂直相関は弱いと判断し、H
BPF10bの出力を選択する。
【0066】(3) もし、DV1<K5・DH2でか
つDH1≧K6・DV2ならば、水平相関は弱く、垂直
相関は強いと判断し、VBPF10cの出力を選択
る。
【0067】(4) もし、DV1<K5・DH2でか
つDH1<K6・DV2 ならば、水平相関および垂直相関がともに弱いと判断
し、HVBPF10dの出力を選択する。
【0068】選択されたBPF出力は第1の色信号10
6となる。
【0069】図12は、空間周波数平面における相関の
例を示している。これらの図の各々において、横軸は水
平周波数(単位はMHz)であり、縦軸は垂直周波数
(単位はcph:cycles per height)である。いずれ
の場合にも、輝度信号は実線Yで囲まれた領域内の周波
数を有し、色信号は点線Cで囲まれた領域内の周波数を
有する。矢印で示された黒点は、色副搬送波周波数fSC
の位置を表わす。一点鎖線は選択されたBPF(10
b、10cまたは10d)の通過帯域を示す。
【0070】図12(a)は上記の条件(1)の場合を
示す。水平軸での帯域通過フィルタリングを行なうHB
PF10bが色信号周波数をすべて通過させ、輝度信号
周波数をすべて排除する。
【0071】図12(b)は上記の条件(2)の場合を
示す。この場合も、水平軸での帯域通過フィルタリング
を行なうHBPF10bが色信号周波数をすべて通過さ
せ、輝度信号周波数をすべて排除する。
【0072】図12(c)は上記の条件(3)の場合を
示す。垂直軸での帯域通過フィルタリングを行なうVB
PF10cが色信号周波数をすべて通過させ、輝度信号
周波数をすべて排除する。
【0073】図12(d)は上記の条件(4)の場合を
示す。水平軸および垂直軸の双方での帯域通過フィルタ
リングを行なうHBPF10dが色信号周波数を殆どす
べて通過させ、輝度信号周波数を殆どすべて排除する。
【0074】図12から分るように、複合映像信号の相
関に応じてフィルタリングを行なう軸を選択することに
より、2次元適応フィルタ5における輝度信号からの色
信号の分離をより正確に行なうことができ、クロスカラ
ー、ドット妨害等の映像欠陥を減らすことができる。
【0075】フレームくし型フィルタ6の伝達関数は、
例えば下記の式で表わされるものである。
【0076】CS(Z)=(1−Z-F)/2 ここで、Z-Fは1フレームの遅延を表わす。NTSC方
式において、1フレームは525水平走査線から成り、
F=477,750である。このフィルタは画像の静止
部分では完全な輝度信号色信号分離を行なう。
【0077】CMが第1の色信号106を表し、CSが第
2の色信号108を表わし、Kが動き信号109を表わ
し、Cが色信号出力端子2bにおける色信号を表わすも
のとすると、混合器9aは以下のようにCMとCSとを組
合せて、Cを発生する。
【0078】 C=K・CM+(1−K)・CS (0≦K≦1) 次に、図6の動き検出回路7aによりKを求める方法を
説明する。
【0079】図6の減算器8dは複合映像信号102と
1フレーム遅延信号104の差を取る。結果として得ら
れる差信号は1フレーム間の輝度信号の動きを表わす
が、相前後するフレーム間での色副搬送波の反転によ
る、望ましくない高周波数の色信号成分をも含む。この
成分はフィルタリングにより除去しなければならない。
LPF10e、10fおよび10gが設けてあるのはこ
のためである。これらのフィルタの伝達関数LH
(Z)、LV(Z)、およびLHV(Z)は例えば下記の
ように表わされる。
【0080】 HLPF 10e: LH(Z)=(−1+4Z-2+10Z-4+4Z-6−Z-8)/16 VLPF 10f: LV(Z)=(1+2Z-L+Z-2L)/4 HVLPF 10g: LHV(Z)=(−2−4Z-2+3Z-4+20Z-6+30Z-8 +20Z-10+3Z-12−4Z-14−2Z-16) ・(1+2Z-L+Z-2L)/256 これらのフィルタの出力は、2次元適応フィルタ5内の
相関検出回路12aからの相関信号107によって以下
のような規則に従って選択される。
【0081】(1) 水平および垂直の相関がともに強
い場合、HLPF10eの出力が選択される。このと
き、VLPF10fまたはHVLPF10gの出力を選
択するようにしてもよい。
【0082】(2) 水平の相関が強く、垂直の相関が
弱い場合も、HLPF10eの出力が選択される。
【0083】(3) 水平の相関が弱く、垂直の相関が
強い場合は、VLPF10fの出力が選択される。
【0084】(4) 水平および垂直の相関がともに弱
い場合、HVLPF10gの出力が選択される。
【0085】このような選択の規則を用いる結果、輝度
情報をすべて通過させ、色情報を除去することができ
る。HLPF10eの通過帯域は、例えば図12(a)
および図12(b)においてHBPF10bの通過帯域
の左側に位置する。VLPF10fの通過帯域は、概し
て図12(c)のVBPF10cの通過帯域の下に位置
する。HVLPF10gの通過帯域は、図12(d)の
HVBPF10dの下でかつ左側の矩形内に位置する。
【0086】選択されたフィルタの出力は、輝度動き情
報を含み、色成分の漏れ込みが全くまたは殆どない輝度
差信号である。特に、図12(b)および図12(c)
の空間軸の一方に存在する極めて低い周波数領域へ広が
る色情報も、選択されたLPF(他方の軸でフィルタリ
ングを行なう)により除去される。
【0087】同様にして、図12(b)および図12
(c)の空間軸の一方における高周波数輝度情報は選択
されたLPF(他方の空間軸でフィルタリングを行な
う)を通過する。動き検出回路7aはこのようにして1
フレーム間に起きる高周波数輝度信号の動きを検出する
ことができる。
【0088】動きの程度は、絶対値回路21aが最大値
回路22に供給する、輝度差信号の絶対値により表わさ
れる。
【0089】減算器8eは複合映像信号102と2フレ
ーム遅延信号105との差を取り、絶対値回路21bは
この差の絶対値を最大値回路22に輝度信号する。二つ
の信号102および105の色副搬送波は同相であるの
で、減算器8eの出力は、色信号の動き情報を表わすと
ともに、輝度信号の動き情報を表わす。これには、高空
間周波数成分(LPF10e、10fまたは10gによ
り排除される)が含まれる。
【0090】最大値回路22は、絶対値回路21aおよ
び絶対値回路21bの出力のうちの大きい方を動き信号
109の値Kとして出力する。これにより、殆どすべて
の動きが検出される。
【0091】次に図7の動き検出回路7bの動作を、図
6との違いに重点を置いて説明する。図6および図7の
いずれにおいても、スイッチ11cは相関検出回路によ
り制御される。しかし、相関検出回路12a(図6では
その出力が用いられていた)が次のラインの信号10
1、複合映像信号102および前のラインの信号103
を入力としているのに対し、図7の相関検出回路12b
は減算器8dからの1フレーム差信号を入力としてい
る。相関検出回路12bは図13に示すように、図5の
相関検出回路12aと同じ内部構成に加え、2つの1H
遅延手段13a、13bを備え、必要な遅延信号を発生
している。相関検出回路12bの動作は相関検出回路1
2aの動作と同様である。
【0092】動画においては、水平および垂直の相関の
状態はフレーム間で互いに異なり、また1フレーム差信
号における水平および垂直の相関の状態は2つのフレー
ム(その差が取られた)のいずれかの水平および垂直の
相関の状態とも異なる。1フレーム差信号のフィルタリ
ングをスイッチ11cにより選択しているので、該選択
をこの信号における水平および垂直の相関の状態によっ
て制御するのが望ましい。即ち、図7の動き検出回路7
bの相関検出回路12bの出力は、2次元適応フィルタ
5の相関検出回路12aの出力よりもより正確に、減算
器8dにより出力される差信号における状態を表わして
いる。
【0093】次に、図8の動き検出回路7cの動作を、
図6の動き検出回路7aとの違いに重点を置いて説明す
る。
【0094】LPF10h、10iおよび10jは、例
えば図6のLPF10e、10fおよび10gと同じ伝
達関数LH(Z)、LV(Z)およびLHV(Z)を有す
る。図8のLPF10h、10i、および10jはしか
し複合映像信号102を入力としており、この点で相関
信号107を発生する相関検出回路12aと同じであ
る。従って、LPF10h、10i、および10jの出
力は、実際にLPF10h、10iおよび10jに入力
される信号における水平および垂直の相関に応じて制御
される。
【0095】スイッチ11dの出力は、1F遅延手段1
cにより遅延され、減算器8fにより1フレーム差信号
が得られる。図6と図8との違いは、フィルタリングと
1フレーム差を求める演算との順序が逆になっているこ
とである。これにより最終結果には差異はない。しか
し、相関信号107でフィルタの出力を選択する場合に
は図8の順序の方が好ましい。
【0096】次に図9の動き検出回路7dの動作を、図
6との違いに重点を置いて説明する。図9の動き検出回
路7dはBPF10k、10l、および10mを用いて
いる。これらは下記の伝達関数を有する。
【0097】 HBPF 10k: BH(Z)=(1−4Z-2+6Z-4−4Z-6+Z-8)/16 VBPF 10l: BV(Z)=(−1+2Z-L−Z-2L)/4 HVBPF 10m: BHV(Z)=(2+4Z-2−3Z-4−20Z-6+34Z-8 −20Z-10−3Z-12+4Z-14+2Z-16) ・(−1+2Z-L−Z-2L)/256 フィルタの選択は図6と同様に行なわれる。即ち、水平
相関が強ければ、HBPF10kが選択される。水平相
関が弱く、垂直相関が強ければ、VBPF10lが選択
される。水平相関および垂直相関がともに弱ければHV
BPF10mが選択される。図12に示すように、この
選択の規則を用いると、選択されたフィルタが輝度差情
報を殆どすべて排除し、色差情報を殆どすべて通過させ
る。減算器8gにおいて、BPFに入力された差信号か
ら、選択された色差信号が差引かれると、望ましい輝度
差信号が残され、これが絶対値回路21aに入力され
る。
【0098】次に図10の動き検出回路7eの動作を説
明する。この動き検出回路7eは、図7および図9の動
き検出回路7bおよび7dの特徴を組合せたものであ
る。図7と同様、相関検出回路12b(フィルタの切換
えを制御する)は、フィルタ自体と同じ1フレーム差信
号を入力とする。図9と同様、これらのフィルタは、色
差情報を抽出するHBPF10k、VBPF10l、お
よびHVBPF10mである。選択されたBPFの出力
は、図9と同様に1フレーム差信号から減算され、これ
により形成された輝度差信号が絶対値回路21aに入力
される。
【0099】次に図11の動き検出回路7fを説明す
る。この動き検出回路7fは、図8および図9の特徴を
組合せたものである。BPF10n、10o、および1
0pは例えば図9のBPF10k、10l、および10
mと同じ伝達関数BH(Z)、BV(Z)、およびB
HV(Z)を有し、同じ規則に従って選択される。図8と
同様、フィルタに入力された複合映像信号102の相関
に応じて選択が行なわれる。選択されたフィルタから、
フィルタリングされた色信号が得られ、これが減算器8
gにおいて複合映像信号102から減算されてフィルタ
リングされた輝度信号が得られる。1F遅延手段3d
と、減算器8hにより、輝度差信号が得られる。これは
図8の1F遅延手段3cおよび減算器8fの動作と同じ
である。
【0100】図6ないし図11の動き検出7aないし7
fのいずれかにより、動き信号109の値Kが求められ
ると、第1の実施例では、これが下記の式による色信号
Cの算出に用いられる。
【0101】 C=K・CM+(1−K)・CS (0≦K≦1) この色信号が減算器8aにおいて、複合映像信号102
から減算されて、その結果得られる輝度信号が輝度信号
出力端子2aを通じて出力される。
【0102】2次元適応フィルタ5により輝度信号色信
号分離がより正確に行なわれるので、画像のすべての部
分においてCM信号の質が向上し、静止部分におけるCS
信号の高い質により近くなる。従って、全体的画像品質
が改善され、特に画像の動く部分(Kが1に近い)と画
像の静止した部分(Kがゼロに近い)との質の差が小さ
くなる。
【0103】第2の実施例では、色信号Cは第1の実施
例と同様にして得られるが、輝度信号Yが異なる方法で
得られる。再び図2を参照し、減算器8bは、複合映像
信号102から第1の色信号106を減算して、輝度信
号YMを形成する。算器8cは複合映像信号102か
ら第2の色信号108を減算して輝度信号YSを形成す
る。混合器9bは、動き信号109(K)に応じた割合
でYMとYSを混合して、輝度信号Yを形成し、輝度信号
出力端子2aに出力する。出力輝度信号Yは下記の式で
表わされる。
【0104】 Y=K・YM+(1−K)・YS (0≦K≦1) このようにして得られた出力輝度信号Yは第1の実施例
で得られる出力輝度信号と同じである。
【0105】第3の実施例の動作は第2の実施例と同じ
である。ただし、HBPF10aおよびスイッチ11a
が加わっている点で異なる。HBPF10aは例えば下
記の伝達関数を有する。
【0106】 CB(Z) =(−1+4Z-2−7Z-4+8Z-6−7Z-8+4Z-10−Z-12)/32 スイッチ11aは2次元適応フィルタ5から出力される
相関信号107により以下のように制御される。即ち、
垂直方向にのみ強い相関が検出された場合は、スイッチ
11aは2次元適応フィルタ5から出力される第1の色
信号106を選択する。他の場合には、スイッチ11a
はHBPF10aの出力を選択する。言換えれば、複合
映像信号が2次元適応フィルタ5において少なくとも水
平軸でフィルタリングされたときは、HBPF10aに
おいて、さらに水平軸で、より狭い通過帯域でフィルタ
リングされた後、混合器9aに入力される。このより狭
いフィルタリングにより、高い輝度周波数が、第1およ
び第2の実施例よりも一層効果的に排除され、従って、
クロスカラーが一層低減する。
【0107】このようにBPF10aを用いて、フィル
タリングを一層厳しく行なう結果色信号の高周波数成分
も幾分除去される。従って、算器8bに第1の色信号
106を入力する前には行なわない。このようにする結
果、クロスカラーを低減する一方、色信号の輝度信号へ
のクロストークは増加しない。
【0108】図14は、第3の実施例により出力される
映像の一例を示す。入力信号は、水平空間周波数の掃引
を含むNTSC複合映像信号であり、画像は水平方向に
動いている(この動きはもちろん図14には表わせな
い)。図15は従来の回路により出力される同じ信号で
ある。図14では、輝度信号および色信号が正確に分離
されている。これに対し、図15では、輝度信号の高周
波数の部分については動き検出が行なわれず、クロスカ
ラー映像欠陥を生じている。
【0109】以上の実施例では、複合映像信号が色副搬
送波の周波数の4倍の周波数で、かつ水平走査周波数に
同期して、サンプリングをしたことを前提とした。本発
明はしかしこのような制限に束縛されない。サンプリン
グは他の周波数で行なっても良い。ただし、サンプリン
グ点が画面上で格子状に並ぶ必要がある。
【0110】ディジタルフィルタは上記の伝達関数を有
するものに限定されない。例えば、より高次のフィルタ
を用いても良い。この場合1Hおよび1F遅延手段を付
加する必要があるときもある。
【0111】上記の実施例におけるディジタルフィルタ
は、FIRフィルタであった。しかし代りにIIRフィ
ルタを用いても良い。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、複合映像信号の空間的
相関に応じて選択された少なくとも一つの空間軸での複
合映像信号を帯域通過フィルタリングする(ないしフィ
ルタリングの出力のうちの一つを選択する)ことにより
得た第1の色信号を用いているので、画像の動画部分に
対しても最適なフィルタリングを行なうことができ、ク
ロスカラー、ドット妨害等を減らすことができる。
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】また、それぞれ異なる軸で帯域通過フィル
タリングを行なう3つのフィルタを設け、空間的相関を
3つの場合に分け、それぞれの場合に最適のフィルタの
出力を選択することとしたので、上記第1の色信号をそ
れぞれの場合に最適のものとすることができ、輝度信号
色信号の分離において、クロスカラー、ドット妨害をさ
らに減少させることができる。
【0117】さらに、動き検出において、画像の空間的
相関に応じて選択された空間軸でフィルタリングして、
輝度差信号を求め、この輝度差信号に基づいて動き検出
を行なっているので、動きの検出をより正確に行なうこ
とができる。
【0118】請求項によれば、上記の効果に加え、
き検出に用いられる相関検出器の出力を利用して輝度差
信号発生手段における低域通過フィルタの出力の選択を
行なっているので、回路構成が全体として簡単となる
いう効果が得られる
【0119】請求項によれば、上記の効果に加え、
レーム差信号を入力とする低域通過フィルタの選択を、
同じフレーム差信号の相関の状態に基づいて行なってい
るので、該選択をより的確に行なうことができるという
効果が得られる
【0120】請求項によれば、上記の効果に加え、
き検出に用いられる相関検出器の出力を利用して輝度差
信号発生手段における低域通過フィルタの出力の選択を
行なっているので、回路構成が全体として簡単となる。
また、この複合映像信号を入力とする低域通過フィルタ
の選択を、同じ複合映像信号の相関の状態に基づいて行
なっているので、該選択をより的確に行なうことができ
という効果が得られる
【0121】請求項によれば、上記の効果に加え、
き検出に用いられる相関検出器の出力を利用して輝度差
信号発生手段における帯域通過フィルタの出力の選択を
行なっているので、回路構成が全体として簡単となる
いう効果が得られる
【0122】請求項によれば、上記の効果に加え、
レーム差信号を入力とする帯域通過フィルタの選択を、
同じフレーム差信号の相関の状態に基づいて行なってい
るので、該選択をより的確に行なうことができるという
効果が得られる
【0123】請求項によれば、上記の効果に加え、
き検出に用いられる相関検出器の出力を利用して輝度差
信号発生手段における帯域通過フィルタの出力の選択を
行なっているので、回路構成が全体として簡単となり、
また、この複合映像信号を入力とする帯域通過フィルタ
の選択を、同じ複合映像信号の相関の状態に基づいて行
なっているので、該選択をより的確に行なうことができ
という効果が得られるさらに、請求項7によれば、
色信号から正確に分離された輝度信号が得られる。請求
項8によれば、色信号から正確に分離された輝度信号が
得られる。また、輝度信号発生用の混合器を別個に設け
ているので、色信号発生の条件とは独立して輝度信号発
生の条件を定めることが可能である。請求項9によれ
ば、高い輝度周波数が一層効果的に排除され、クロスカ
ラーが一層低減する。さらに色信号の輝度信号へのクロ
ストークは増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の輝度信号色信号分離回路を
示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例2の輝度信号色信号分離回路を
示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施例3の輝度信号色信号分離回路を
示す概略ブロック図である。
【図4】実施例1〜実施例3で用いられる2次元適応型
フィルタの一例を示す概略ブロック図である。
【図5】図4の2次元適応型フィルタ5aにおける相関
検出回路12aの一例を示す概略ブロック図である。
【図6】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路の
第1の例を示す概略ブロック図である。
【図7】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路の
第2の例を示す概略ブロック図である。
【図8】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路の
第3の例を示す概略ブロック図である。
【図9】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路の
第4の例を示す概略ブロック図である。
【図10】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路
の第5の例を示す概略ブロック図である。
【図11】実施例1〜実施例3で用い得る動き検出回路
の第6の例を示す概略ブロック図である。
【図12】本発明を説明するための画像の相関の2次元
周波数表示の一例である。
【図13】図7の動き検出回路7bにおける相関検出回
路12bの一例を示す概略ブロック図である。
【図14】本発明の輝度信号色信号分離回路による出力
結果を示す図である。
【図15】従来の輝度信号色信号分離回路による出力結
果を示す図である。
【符号の説明】
3a、3b 1H遅延手段 4a、4b 1F遅延手段 5 2次元適応フィルタ 6 フレームくし型フィルタ 7 動き検出回路 9a、9b 混合器 8a〜8e 減算器 10a〜10d、10k〜10p 帯域通過フィルタ 10e〜10j 低域通過フィルタ 11a〜11c スイッチ 21a、21b 絶対値回路 22 最大値回路
フロントページの続き (72)発明者 貴島 淳子 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 長谷川 仁志 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 八尾 政治 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (56)参考文献 特開 平5−30530(JP,A) 特開 平4−90288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/78

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手
    、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の
    器とを備え 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに 、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、上記第2の色信号として出力する
    第1のスイッチとを備え、 上記動き検出回路は 上記第2の複数の信号のうちの、互に2フレームの時間
    差を持つ2つの信号の差を取り、第1の差信号を発生す
    る第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、 上記第2の複数の信号のうち1フレームの時間差のある
    2つの信号の差を取り、第2の差信号を発生する第2の
    減算器と、 上記第2の差信号を上記水平軸でろ波する第1の低域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第2の低域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記水平軸および垂直軸でろ波する
    第3の低域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の低域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第2の低域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の低域通過フィル
    タの出力を選択して、上記輝度差信号を発生する第2の
    スイッチと を備えたことを特徴とする 動き適応輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  2. 【請求項2】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手段
    と、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の混
    合器とを備え、 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに 、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、上記第2の色信号として出力する
    第1のスイッチとを備え、 上記動き検出回路は上記第2の複数の信号のうちの、互
    に2フレームの時間差を持つ2つの信号の差を取り、第
    1の差信号を発生する第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、 上記第2の複数の信号のうち1フレームの時間差のある
    2つの信号の差を取り、第2の差信号を発生する第2
    減算器と、 上記第2の差信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを判定する第2の相関検出回路と、 上記第2の差信号を上記水平軸でフィルタリングする第
    1の低域通過フィルと、 上記第2の差信号を上記垂直軸でフィルタリングする第
    2の低域通過フィルタと、 上記第2の差信号を上記水平軸および垂直軸でフィルタ
    リングする第3の低域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第2の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の低域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第2の相関検出
    路が検出したときに、上記第2の低域通過フィルタの
    力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第2の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の低域通過フィル
    タの出力を選択して、上記輝度差信号を発生する第2
    スイッチとを備えたことを特徴とする動き適応輝度信号
    色信号分離フィルタ。
  3. 【請求項3】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手段
    と、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の混
    合器とを備え、 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の 相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、上記第2の色信号として出力する
    第1のスイッチとを備え、 上記動き検出回路は 上記第2の複数の信号のうちの、互に2フレームの時間
    差を持つ2つの信号の差を取り、第1の差信号を発生す
    る第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、 上記複合映像信号を上記水平軸でろ波する第4の低域通
    過フィルタと、 上記複合映像信号を上記垂直軸でろ波する第5の低域通
    過フィルタと、 上記複合映像信号を上記水平軸および垂直軸でろ波する
    第6の低域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回が検出したと
    きに、上記第4の低域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    路が検出したときに、上記第5の低域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第6の低域通過フィル
    タの出力を選択して、ろ波された輝度信号を発生する
    のスイッチと、 上記ろ波された輝度信号を1フレーム期間だけ遅延さ
    せ、遅延された輝度信号を発生する1F遅延手段と、 上記ろ波された輝度信号と上記遅延された輝度信号の差
    を取り上記輝度差信号を発生する第3の減算器と を備えたことを特徴とする動き適応輝度信号色信号分離
    フィルタ。
  4. 【請求項4】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手段
    と、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の混
    合器とを備え、 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過 フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、上記第2の色信号として出力する
    第1のスイッチとを備え、 上記動き検出回路は上記第2の複数の信号のうちの、互
    に2フレームの時間差を持つ2つの信号の差を取り、第
    1の差信号を発生する第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、 上記第2の複数の信号のうち1フレームの時間差のある
    2つの信号の差を取り、第2の差信号を発生する第2
    減算器と、 上記第2の差信号を上記水平軸でろ波する第4の帯域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第5の帯域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記水平軸および垂直軸でろ波する
    第6の帯域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第4の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第5の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第6の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、色差信号を発生する第のスイッ
    チと、 上記第2の差信号から上記色差信号を減算して上記輝度
    差信号を発生する第4の減算とを備えたことを特徴と
    する動き適応輝度信号色信号分離フィルタ。
  5. 【請求項5】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手段
    と、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の混
    合器とを備え、 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、水平相関および垂直相関がともに弱いと
    上記第1の相関検出回路が検出したと きに、上記第3の帯域通過フィルタの出力を選択して、
    上記第2の色信号として出力する第1のスイッチとを備
    え、 上記動き検出回路は上記第2の複数の信号のうちの、互
    に2フレームの時間差を持つ2つの信号の差を取り、第
    1の差信号を発生する第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、上記第2の複数の信号のう
    ち1フレームの時間差のある2つの信号の差を取り、第
    2の差信号を発生する第2の減算と、 上記第2の差信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを判定する第2の相関検出回路と、 上記第2の差信号を上記水平軸でろ波する第4の帯域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記垂直軸でろ波する第5の帯域通
    過フィルタと、 上記第2の差信号を上記水平軸および垂直軸でろ波する
    第6の帯域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第2の相関検出回が検出したと
    きに、上記第4の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第2の相関検出
    路が検出したときに、上記第5の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第2の相関
    検出回路が検出したときに、上記第6の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、色差信号を発生する第のスイッ
    チと、 上記第2の差信号から上記色差信号を減算して上記輝度
    差信号を発生する第4の減算器とを備えたことを特徴と
    する動き適応輝度信号色信号分離フィルタ。
  6. 【請求項6】 輝度信号と、輝度信号の高周波領域に重
    畳された色信号とを含む複合映像信号の輝度信号から色
    信号を分離する動き適応輝度信号色信号分離フィルタに
    おいて、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    水平期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第1の複
    数の信号を発生する少なくとも2つの1H遅延手段と、 互いに直列に結合され、上記複合映像信号をそれぞれ1
    フレーム期間遅延させて、異なる遅延時間を有する第2
    の複数の信号を発生する少なくとも2つの1F遅延手段
    と、 上記第1の複数の信号を受け、第1の色信号を発生する
    2次元適応フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号を時間軸でくし型フィルタリン
    グして第2の色信号を得るフレームくし型フィルタと、 上記第2の複数の信号のうちの少なくとも2つの信号を
    受け、上記複合映像信号における動きの程度を検出し、
    動き信号を発生する動き検出回路と、 上記動き信号に応じて、上記第1の色信号と上記第2の
    色信号とを混合し、出力色信号を発生するする第1の混
    合器とを備え、 上記2次元適応フィルタは、 上記複合映像信号を水平軸でフィルタリングする第1の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を垂直軸でフィルタリングする第2の
    帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号を水平軸および垂直軸でフィルタリン
    グする第3の帯域通過フィルタと、 上記複合映像信号の水平相関および垂直相関が強いか弱
    いかを検出する第1の相関検出回路と、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第1の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第2の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第3の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、上記第2の色信号として出力する
    第1のスイッチとを備え、 上記動き検出回路は上記第2の複数の信号のうちの、互
    に2フレームの時間差を持つ2つの信号の差を取り、第
    1の差信号を発生する第1の減算器と、 上記第1の差信号の絶対値を取り、第1の絶対値を発生
    する第1の絶対値回路と、 上記第2の複数の信号のうちの1つまたは2つの信号を
    受け、輝度差信号を発生する輝度差信号発生手段と、 上記輝度差信号の絶対値を取り、第2の絶対値を発生す
    る第2の絶対値回路と、 上記第1の絶対値と上記第2の絶対値のうちの大きい方
    を選択する最大値回路とを備え、 上記輝度差信号発生手段は、 上記複合映像信号を上記水平軸でろ波する第7の帯域通
    過フィルタと、 上記複合映像信号を上記垂直軸でろ波する第8の帯域通
    過フィルタと、 上記複合映像信号を上記水平軸および垂直軸でろ波する
    第9の帯域通過フィルタと、 水平相関が強いと上記第1の相関検出回路が検出したと
    きに、上記第7の帯域通過フィルタの出力を選択し、 垂直相関が強く、水平相関が弱いと上記第1の相関検出
    回路が検出したときに、上記第8の帯域通過フィルタの
    出力を選択し、 水平相関および垂直相関がともに弱いと上記第1の相関
    検出回路が検出したときに、上記第9の帯域通過フィル
    タの出力を選択して、ろ波された色信号を発生する第
    のスイッチと、 上記複合映像信号から上記ろ波された色信号を減算して
    ろ波された輝度信号を発生する第4の減算器と、 上記ろ波された輝度信号を1フレーム期間だけ遅延させ
    遅延された輝度信号を発生する1F遅延手段と、 上記ろ波された輝度信号と上記遅延された輝度信号との
    差を取り上記輝度差信号を発生する第5の減算器とを備
    えたことを特徴とする動き適応輝度信号色信号分離フィ
    ルタ。
  7. 【請求項7】 さらに、上記複合映像信号から上記出力
    色信号を差引いて出力輝度信号を発生する第6の減算器
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の動き適応輝度信号色信号分離フィルタ。
  8. 【請求項8】 さらに、上記複合映像信号から上記第1
    の色信号を減算して第1の輝度信号を発生する第7の減
    算器と、 上記複合映像信号から上記第2の色信号を減算して第2
    の輝度信号を発生する第8の減算器と、 上記動き信号に応じて上記第1の輝度信号と上記第2の
    輝度信号とを混合し、出力輝度信号を発生する第2の混
    合器とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載の動き適応輝度信号色信号分離フィルタ。
  9. 【請求項9】 さらに、上記第1の色信号をある空間軸
    で、上記2次元適応フィルタにおいて上記ある空間軸に
    関し用いられる帯域よりも狭い帯域で、フィルタリング
    する第11の帯域通過フィルタと、 上記空間的相関に応じて、上記第1の帯域通過フィル
    上記2次元適応フィルタと上記第1の混合器との間に
    直列に挿入する第のスイッチとを備えたことを特徴と
    する請求項に記載の動き適応輝度信号色信号分離フィ
    ルタ。
JP07660694A 1993-06-21 1994-03-22 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ Expired - Fee Related JP3396289B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07660694A JP3396289B2 (ja) 1993-06-21 1994-03-22 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ
US08/263,198 US5502509A (en) 1993-06-21 1994-06-21 Chrominance-luminance separation method and filter performing selective spatial filter based on detected spatial correlation

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-174970 1993-06-21
JP17497093 1993-06-21
JP19287993 1993-07-06
JP5-192879 1993-07-06
JP07660694A JP3396289B2 (ja) 1993-06-21 1994-03-22 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0775125A JPH0775125A (ja) 1995-03-17
JP3396289B2 true JP3396289B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=27302200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07660694A Expired - Fee Related JP3396289B2 (ja) 1993-06-21 1994-03-22 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5502509A (ja)
JP (1) JP3396289B2 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7167993B1 (en) * 1994-06-20 2007-01-23 Thomas C Douglass Thermal and power management for computer systems
KR100202565B1 (ko) * 1996-03-23 1999-06-15 구자홍 복합영상신호의 3차원 휘도/색신호 분리 장치
US5815220A (en) * 1996-08-30 1998-09-29 Texas Instruments Incorporated Color demodulation for digital television
US6031581A (en) * 1997-06-26 2000-02-29 Xerox Corporation System for removing color bleed in a television image adapted for digital printing
US5959683A (en) * 1997-06-26 1999-09-28 Xerox Corporation System to remove artifacts in a digital image derived from a television signal
DE19756525A1 (de) * 1997-12-18 1999-07-01 Deutsche Telekom Ag Vorrichtung zur Aufteilung großer datenmäßig erfaßter Bilder in mehrere Sub-Bilder und/oder deren Zusammenfassung zu größeren Bildern
KR20030007922A (ko) 2001-04-09 2003-01-23 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 필터 디바이스
JP2005057508A (ja) 2003-08-05 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動き検出装置および方法、輝度信号/色信号分離装置および方法、ノイズ低減装置および方法、映像表示装置および方法
TWI229556B (en) * 2003-12-22 2005-03-11 Sunplus Technology Co Ltd Method of motion detection for 3D comb filter video decoder
TWI228935B (en) * 2003-12-22 2005-03-01 Sunplus Technology Co Ltd Method of motion detection for 3D comb filter video decoder
TWI227630B (en) * 2003-12-22 2005-02-01 Sunplus Technology Co Ltd A method of inter-frame Y/C separation
TWI232060B (en) * 2003-12-22 2005-05-01 Sunplus Technology Co Ltd A method of inter-frame Y/C separation
CN100340120C (zh) * 2003-12-30 2007-09-26 凌阳科技股份有限公司 多画框亮度/彩度分离的方法
DE102004025645A1 (de) * 2004-05-24 2005-12-29 Jenoptik Laser, Optik, Systeme Gmbh Verfahren zur Reduzierung von Farbmoire in digitalen Bildern
US7271850B2 (en) * 2004-06-16 2007-09-18 Realtek Semiconductor Corp. Method and apparatus for cross color/cross luminance suppression
US7460180B2 (en) * 2004-06-16 2008-12-02 Realtek Semiconductor Corp. Method for false color suppression
US7280159B2 (en) * 2004-06-16 2007-10-09 Realtek Semiconductor Corp. Method and apparatus for cross color and/or cross luminance suppression
TWI257811B (en) * 2004-08-16 2006-07-01 Realtek Semiconductor Corp De-interlacing method
KR100809681B1 (ko) * 2005-01-11 2008-03-07 삼성전자주식회사 컬러 아티팩트를 개선하는 디지털 영상 신호 처리 장치 및방법
KR100688519B1 (ko) * 2005-01-13 2007-03-02 삼성전자주식회사 필드 기반의 적응적 시공간 y/c 분리를 위한 디지털영상 신호 처리 장치 및 방법
KR100674940B1 (ko) * 2005-01-13 2007-01-26 삼성전자주식회사 적응적 시공간 다방향 y/c분리를 위한 디지털 영상 신호처리 장치 및 방법
KR100674939B1 (ko) * 2005-01-13 2007-01-26 삼성전자주식회사 프레임 기반의 적응적 시공간 y/c 분리를 위한 디지털영상 신호 처리 장치 및 방법
US7394503B2 (en) * 2005-06-30 2008-07-01 National Sun Yat-Sen University Motion detection circuit and method
JP4118906B2 (ja) * 2005-08-31 2008-07-16 株式会社東芝 映像信号処理装置及び映像信号処理方法
US7710502B2 (en) * 2006-03-17 2010-05-04 Zoran Corporation Method and apparatus for detecting chroma field motion in a video signal
US7944508B1 (en) * 2007-06-08 2011-05-17 Kolorific, Inc. Method and system for automatic detection and suppression of cross-luma and cross-color in a component video signal
US8049820B2 (en) * 2007-08-06 2011-11-01 Mediatek Inc. Video processing circuits and methods using same buffer for video decoder and cross color suppressor
SG162640A1 (en) * 2008-12-31 2010-07-29 St Microelectronics Asia Phase motion detection for yc separation

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4754322A (en) * 1985-09-30 1988-06-28 Hitachi, Ltd. YC-signal separation circuit responsive to magnitude of vertical correlation
US4982271A (en) * 1987-12-29 1991-01-01 Victor Company Of Japan, Ltd. Motion-adaptive device for separating luminance signal and color signal
KR940004559B1 (ko) * 1991-11-26 1994-05-25 주식회사 금성사 정방형 변조된 칼라 텔레비젼 수상기의 스펙트럼 분포 적응형 휘도/칼라신호 분리장치

Also Published As

Publication number Publication date
US5502509A (en) 1996-03-26
JPH0775125A (ja) 1995-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3396289B2 (ja) 動き適応輝度信号色信号分離フィルタ
US5325186A (en) Motion adaptive luminance signal and color signal separating filter
JPH06327030A (ja) 動き検出回路
US5107340A (en) Digital video signal noise-reduction apparatus with high pass and low pass filter
US5541669A (en) Motion adaptive luminance signal and color signal separation filter
US5475445A (en) Motion adaptive luminance signal and color signal separation filter
JP2942261B2 (ja) 動き検出回路
JP3195943B2 (ja) 動き適応型輝度信号/色信号分離フィルタ
JP2786304B2 (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離フィルタ
CA2039536C (en) Motion adaptive luminance signal and color signal separation filter
JP2773276B2 (ja) コムフィルタ
JP2523373B2 (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離装置
JP3464291B2 (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離フィルタおよびテレビジョン信号受信回路
JP2926772B2 (ja) コムフィルタ
JP2878776B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ
JP2938274B2 (ja) 動き検出回路
JP2557511B2 (ja) テレビジョン表示画面の動き検出回路
JP2689580B2 (ja) 動き検出回路
JP2757495B2 (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離フィルタ
JP2784809B2 (ja) コムフィルタ
JP3003178B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ
JP2560574B2 (ja) 適応型y/c分離装置
JPH03274888A (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離フィルタ
JPH03283795A (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離フィルタ
JPS6276890A (ja) 信号処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees