JP2560574B2 - 適応型y/c分離装置 - Google Patents

適応型y/c分離装置

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JP2560574B2
JP2560574B2 JP3204639A JP20463991A JP2560574B2 JP 2560574 B2 JP2560574 B2 JP 2560574B2 JP 3204639 A JP3204639 A JP 3204639A JP 20463991 A JP20463991 A JP 20463991A JP 2560574 B2 JP2560574 B2 JP 2560574B2
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泰幸 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
に用いられ、複合カラーテレビジョン信号から輝度信号
(Y信号)と搬送色信号(C信号)とを分離する適応型
Y/C分離装置に関する。そして、この発明は、特にド
ット妨害やクロスカラーを抑圧し、輝度信号の斜め解像
度を向上させ、かつ色信号の垂直及び水平解像度を向上
させた信号分離のできる適応型Y/C分離装置を提供す
ることを目的としている。
【0002】
【従来の技術】現在、テレビジョン放送等で用いられて
いるNTSC方式などの複合カラーテレビジョン信号で
は、輝度信号成分と色信号成分とが周波数多重されてい
る。従って、受信側で、輝度信号と色信号とを正確に分
離しないと、輝度信号と色信号とのクロストークや解像
度の低下が起こる。
【0003】従来から広く用いられているY/C分離回
路としては、くし形フィルタを用いた固定形2次元フィ
ルタがある。これに対し本出願人会社では、適応型Y/
C分離装置を開発し、特許出願( 特願昭62−320965号)
するとともに電子情報通信学会およびテレビジョン学会
に発表した( 昭和63年3 月28日電子情報通信学会全国大
会論文集2-174 頁および昭和63年5 月25日テレビジョン
学会技術報告25頁〜30頁) 。上記適応型Y/C分離装置
では、垂直方向変化検出手段および水平方向変化検出手
段からの出力信号に応じて、垂直方向可変帯域通過フィ
ルタの帯域および水平方向可変帯域通過フィルタの帯域
を制御することにより、水平方向可変帯域通過フィルタ
から色信号出力を得る。さらに、複合カラーテレビジョ
ン信号から前記色信号出力を減算することにより輝度信
号を得るものである。この場合、変化の激しい方向、す
なわち2次元空間周波数域における高域成分の多い方向
は高域成分が残り、一方、クロストーク成分は除かれ
る。結果として解像度をあまり低下させることなく、ド
ット妨害やクロスカラーを少なくすることができる。上
記適応型Y/C分離装置は、画像の垂直方向のサンプル
点における差分を絶対値化し、非線形変換する垂直方向
変化検出手段と、画像の水平方向のサンプル点における
差分を絶対値化し、非線形変換する水平方向変化検出手
段を有している。そして、この分離装置は、垂直方向変
化検出手段の出力信号と水平方向変化検出手段の出力信
号に応じて、垂直方向可変帯域通過フィルタと水平方向
可変帯域通過フィルタの帯域を制御するものである(詳
細は、特願昭62−320965号参照)。この場合、信号のス
ペクトル分布により、適合したフィルタ特性を設定する
ことが可能となり、S/Nや解像度を低下させることな
く、ドット妨害を減少させることができる。また、垂
直、水平とも変化成分がかなり多い場合には、垂直・水
平両方向の可変帯域通過フィルタの通過帯域を狭くする
ことにより、クロスカラーの発生も抑圧することができ
る。
【0004】しかし、上記垂直及び水平方向変化検出手
段においては、2つのサンプル点の差分を絶対値化し、
非線形変換して垂直及び水平方向変化検出信号としてい
るため、単純な1次元あるいは2次元の帯域しか検出で
きない。従って、より正確なY/C分離のため、複雑な
検出帯域のフィルタを構成しようとするとタップ数が多
くなり、特に垂直方向の帯域検出フィルタでは、ライン
メモリの数が多くなってしまう。このように、上記適応
型Y/C分離装置では、フィルタの構成が複雑化、大型
化し、実用的ではない。
【0005】また、上記垂直及び水平方向変化検出手段
においては、通過帯域中どの周波数に信号があっても同
一の変化検出信号として出力されてしまい、2次元のス
ペクトル分布を把握した上で、垂直及び水平方向変化検
出信号を作り出しているとはいえない。即ち、画像の垂
直方向及び水平方向の変化を検出しているに過ぎず、変
化成分が、色信号の変化であるか輝度信号の変化である
かを判断しているわけではない。適応型Y/C分離装置
において、正確なY/C分離に必要なのは、輝度信号の
変化とは独立した、色信号の垂直及び水平方向の変化検
出であり、輝度信号の変化と色信号の変化とを判別でき
なければ、正確な可変帯域通過フィルタの制御はできな
い。
【0006】そこで、上記問題点を解決するために、本
出願人会社では、本発明に先立ち、垂直方向及び水平方
向変化検出回路を開発し特許出願(特願平1-99359 号)
した。この垂直方向及び水平方向変化検出回路では、異
なった通過帯域を持つ複数の2次元フィルタを設け、各
フィルタの出力をそれぞれ絶対値化し、非線形変換し、
比較、合成することよって垂直及び水平方向変化検出信
号を得るようにしている。上記垂直方向及び水平方向変
化検出回路は、単純な構成の2次元フィルタを複数個用
い、各フィルタの内部構成を複雑化することなく、複雑
な検出帯域を実現し、色信号の垂直方向及び水平方向の
変化と、輝度信号の垂直方向及び水平方向の変化検出と
を独立して検出できる。なお、上記非線形変換は各2次
元フィルタ別々に不感域、傾き、飽和域を設定できるも
のとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、上記垂直方向及び水平方向変化検出回路
と同様な回路による垂直及び水平方向変化検出信号を用
いて、垂直方向可変帯域通過フィルタ及び水平方向可変
帯域通過フィルタを制御し、ドット妨害やクロスカラー
を抑圧し、輝度信号の斜め解像度を向上させ、かつ色信
号の垂直及び水平解像度を向上させたY/C分離のでき
る適応型Y/C分離装置とするには、どのような手段を
講じればよいかという点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、搬送色信号が輝度信号に重畳され
ている複合カラーテレビジョン信号が供給される垂直方
向可変帯域通過フィルタと、前記垂直方向可変帯域通過
フィルタの出力が供給され搬送色信号出力を得る水平方
向可変帯域通過フィルタと、前記複合カラーテレビジョ
ン信号から前記搬送色信号出力を減算し輝度信号出力を
得る減算器とを備えた適応型Y/C分離装置において、
前記複合カラーテレビジョン信号がそれぞれ供給される
第1乃至第3のフィルタと、前記第1のフィルタの出力
と前記第2のフィルタの出力との大小関係を判定する第
1の判定器と、前記第2のフィルタの出力と前記第3の
フィルタの出力との大小関係を判定する第2の判定器と
を備え、供給される前記第1乃至第3のフィルタの出力
から、前記第1及び第2の判定器の判定結果に応じた制
御信号を発生する制御信号発生回路とを設け、fh を水
平周波数(単位はMHz )、fv は垂直周波数(単位はCy
cle /Height)、fscは色副搬送波周波数としたとき、
前記第1乃至第3のフィルタの2次元中心周波数(fh
, fv )は、前記第1のフィルタでは(fsc/2 ,525
/4)付近であり、前記第2のフィルタでは( fsc,
525/4 )付近であり、前記第3のフィルタでは(
fsc,525/8 )付近であり、前記垂直方向可変帯域通過
フィルタ及び水平方向可変帯域通過フィルタは、前記制
御信号に応じて通過帯域を変化させるフィルタであり、
前記制御信号発生回路は、前記第1の判定回路が、前記
第1のフィルタの出力が前記第2のフィルタの出力より
小さいと判定した場合には、前記水平方向可変帯域通過
フィルタの通過帯域を広げる制御信号を発生し、前記第
1の判定回路が、前記第1のフィルタ出力が前記第2の
フィルタの出力より大きいと判定した場合には、前記水
平方向可変帯域通過フィルタの通過帯域を狭める制御信
号を発生し、前記第2の判定回路が、前記第3のフィル
タの出力が前記第2のフィルタの出力より小さいと判定
した場合には、前記垂直方向可変帯域通過フィルタの通
過帯域を広げる制御信号を発生し、前記第2の判定回路
が、前記第3のフィルタの出力が前記第2のフィルタの
出力より大きいと判定した場合には、前記垂直方向可変
帯域通過フィルタの通過帯域を狭める制御信号を発生す
ることを特徴とする適応型Y/C分離装置を提供するも
のである。
【0009】
【実施例】まず、この発明の動作ポイントを図2と共に
説明する。図2は2次元フィルタの通過周波数帯域を示
す図である。B成分(第1のフィルタの出力)があった
ときは、色信号が水平方向に変化しているか(即ち、色
信号の水平方向高域成分であるか)、輝度信号が斜め方
向に変化しているか(即ち、輝度信号の斜め方向高域成
分であるか)であるが、そのどちらであるかは、B成分
だけでは分からない。B成分が色信号の水平方向高域成
分である場合は、従来ドット妨害が発生しており、B成
分が輝度信号の斜め方向高域成分である場合は、従来ク
ロスカラーが発生している。ドット妨害とは、輝度信号
内に残留する色信号成分によって生じるものである。B
成分が色信号の水平方向高域成分である場合は、色信号
の周波数が水平方向に伸びていている(即ち、図2の横
方向に広い周波数帯域を有している)。よって、水平方
向可変帯域通過フィルタ(水平方向可変BPF)の通過
帯域(もちろん図2の横方向の通過帯域)が狭い場合に
は、色信号成分の一部分しか水平方向可変BPFを通過
できず、複合カラーテレビジョン信号から十分に色信号
を抜き出すことができない。従って、水平方向可変BP
Fにより分離された色信号を複合カラーテレビジョン信
号から減算しても、輝度信号内に色信号成分が残留し、
ドット妨害が発生する。
【0010】一方、クロスカラーとは、色信号内に混入
する輝度信号成分によって生じるものである。B成分が
輝度信号の斜め方向高域成分である場合、水平方向可変
BPFの通過帯域が広ければ、色信号と同時にこの輝度
信号の斜め方向高域成分が水平方向可変BPFを通過し
てしまう。従って、色信号内に輝度信号成分が混入し、
クロスカラーが発生する。このように、B成分があった
としてもそれが色信号の水平方向高域成分であるか輝度
信号の斜め方向高域成分であるかによって、水平方向可
変BPFに対してまったく反対の制御をしなければなら
ない。
【0011】そこで、B成分があった時の他の成分の大
きさを見てみると、B成分が色信号の水平方向高域成分
である場合には、C成分(第2のフィルタの出力)も大
きい場合が多い。一方、B成分が輝度信号の斜め方向高
域成分である場合には、C成分は小さい場合が多い。そ
こで、B成分とC成分との大小を比較し、C成分の方が
大きい場合は、色信号の周波数が水平方向に伸びていて
(水平方向高域成分を多く含んでいて)、縦線のドット
妨害が発生していると判定し、水平方向可変BPFの通
過帯域を広げ、色信号の高域成分が十分通過できるよう
にする。よって、この場合、ドット妨害を少なくし、な
おかつ色信号の水平解像度を上げることができる。
【0012】一方、B成分の方が大きい場合は、B成分
は輝度信号の斜め方向高域成分であり、クロスカラーが
発生していると判定し、水平方向可変BPFの通過帯域
を狭め、輝度信号の斜め方向高域成分が水平方向可変B
PFを通過しないようにする。よって、この場合、クロ
スカラーを少なくできる。なおかつ、輝度信号の斜め方
向高域成分が色信号に混入せず、輝度信号成分として残
るので、輝度信号の斜め解像度を上げることができる。
【0013】同様に、F成分(第3のフィルタの出力)
があったときは、色信号が垂直方向に変化しているか
(F成分が色信号の垂直方向高域成分であるか)、輝度
信号が斜め方向に変化しているか(F成分が輝度信号の
斜め方向高域成分であるか)であるが、そのどちらであ
るかはF成分だけでは分からない。F成分が色信号の垂
直方向高域成分である場合は、垂直方向可変帯域通過フ
ィルタ(垂直方向可変BPF)の通過帯域が狭ければ、
従来ドット妨害が発生している。F成分が輝度信号の斜
め方向高域成分である場合は、垂直方向可変BPFの通
過帯域が広ければ、従来クロスカラーが発生している。
そこで、F成分がある時の他の成分の大きさを見てみる
と、F成分が色信号の垂直方向高域成分である場合に
は、C成分も大きい場合が多い。一方、F成分が輝度信
号の斜め方向高域成分である場合には、C成分は小さい
場合が多い。
【0014】そこで、F成分とC成分の大小を比較し、
C成分の方が大きい場合は、色信号の周波数が垂直方向
に伸びていて(垂直方向高域成分を多く含んでいて)、
横線のドット妨害が発生していると判定する。そして、
垂直方向可変BPFの通過帯域(図2の縦方向の通過帯
域)を広げ、色信号の垂直方向高域成分が十分に通過で
きるようにする。よって、この場合、ドット妨害を少な
くし、なおかつ色信号の垂直解像度を上げることができ
る。一方、F成分の方が大きい場合には、F成分は輝度
信号の斜め方向高域成分であり、クロスカラーが発生し
ていると判定する。そして、垂直方向可変BPFの通過
帯域を狭め、輝度信号の斜め方向高域成分を通過させな
いようにする。よって、この場合、クロスカラーを少な
くし、なおかつ、輝度信号の斜め方向高域成分が色信号
に混入せず、輝度信号成分として残るので、輝度信号の
斜め解像度を上げることができる。これが、本発明の動
作ポイントである。
【0015】そして、本発明は、図2におけるB成分
(第1のフィルタの出力)とC成分(第2のフィルタの
出力)とを比較する回路(第1の判定回路)を設け、C
成分の方が多い場合は色信号の周波数が水平方向に伸び
ていて縦線のドット妨害が発生していると判定し、水平
方向可変BPFの通過帯域を広げる制御信号を制御信号
発生回路から発生させる。一方、B成分の方が多い場合
は、B成分は輝度信号の斜め成分であり色信号ではな
い、即ちクロスカラーが発生していると判定し、水平方
向可変BPFの通過帯域を狭める制御信号を、制御信号
発生回路から発生させる。
【0016】同様に、F成分(第3のフィルタの出力)
とC成分とを比較する回路(第2の判定回路)を設け、
C成分の方が多い場合は、色信号の周波数が垂直方向に
伸びていて横線のドット妨害が発生していると判定し、
垂直方向可変BPFの通過帯域を広げる制御信号を制御
信号発生回路から発生させる。また、F成分とC成分を
比較し、F成分の方が多い場合は、それは輝度信号の斜
め成分であり色信号ではない、即ちクロスカラーが発生
していると判定し、垂直方向可変BPFの通過帯域を狭
める制御信号を制御信号発生回路から発生させる。こう
して、この発明の適応型Y/C分離装置は、正確な輝度
信号/色信号分離を行い、画像品質を向上させる。
【0017】以下図面と共に本発明の一実施例について
説明する。図1は一実施例のブロック構成図、図2は2
次元フィルタの通過周波数帯域を示す図、図3は図1に
示した制御信号発生回路のブロック図である。この実施
例は、より正確なY/C分離を行うため、第1乃至第3
のフィルタによる3つの帯域成分以外にも、多数の帯域
成分を用いたものである。まず、この実施例の基本的な
Y/C分離動作を説明する。基本的なY/C分離動作
は、先の出願( 特願昭62−320965号) と同様であるの
で、ここでは簡単に説明する。輝度信号(Y信号)と搬
送色信号(C信号)とが重畳された映像信号、即ち複合
カラーテレビジョン信号は、直列接続の1H遅延回路
1,2に供給される。なお、この複合カラーテレビジョ
ン信号は図示しないA/D変換回路にてデジタル信号と
されているものとする。1H遅延回路1の出力は垂直方
向可変BPF3に供給され、さらに、垂直方向可変BP
F3の出力は、水平方向可変BPF4に供給される。水
平方向可変BPF4からは、分離されたC信号が出力さ
れる。垂直方向可変BPF3、水平方向可変BPF4の
構成は、特願昭62−320965号と同様のものを使用すれば
よい。
【0018】一方、1H遅延回路1の出力は、減算器1
0にも供給され、ここで、水平方向可変BPF4の出力
であるC信号が、1H遅延回路1の出力(複合カラーテ
レビジョン信号)から減算される。そして、減算器10
からは、Y信号が出力される。こうして、基本的には、
Y/C分離が行われる。
【0019】次に、垂直方向可変BPF3と水平方向可
変BPF4との制御動作について詳しく説明する。垂直
方向帯域通過フィルタ(垂直方向BPF)5には、複合
カラーテレビジョン信号、1H遅延回路1の出力、及び
1H遅延回路2の出力が供給される。複合カラーテレビ
ジョン信号は、垂直方向BPF5によって、垂直方向低
域成分(VL)、垂直方向中域成分(VM)、垂直方向
高域成分(VH)に分けられ、それぞれ2次元の水平方
向帯域通過フィルタ(水平方向BPF)6〜8に供給さ
れる。水平方向BPF6は2次元のA〜Cフィルタを有
し、A〜Cフィルタはそれぞれ図2に示した帯域成分
A,B,Cを出力する。水平方向BPF7は2次元の
D,Fフィルタを有し、D,Fフィルタはそれぞれ図2
に示した帯域成分D,Fを出力する。水平方向BPF8
は、2次元のG,Hフィルタを有し、G,Hフィルタは
それぞれ図2に示した帯域成分G,Hを出力する。Bフ
ィルタが第1のフィルタに相当し、Cフィルタが第2の
フィルタに相当し、Fフィルタが第3のフィルタに相当
する。本発明の目的を達成するためには、水平方向BP
F6〜8は、最低限B,C,F成分を出力すればよい
が、ここでは、より正確なY/C分離を行うため他の帯
域成分も出力するようにした。なお、この実施例のA成
分は、先の特許出願である垂直方向及び水平方向変化検
出回路(特願平1-99359 号)中の信号Aに相当し、同じ
くこの実施例のB成分は信号Gに、C成分は信号Cと信
号Fに、D成分は信号Bに、F成分とH成分とは信号D
に、G成分は信号Eに、それぞれ相当する。
【0020】ここで、fh を水平周波数(単位はMHz
)、fvは垂直周波数(単位はCycle/Height)、fsc
は色副搬送波周波数としたとき、A〜Hフィルタの2次
元中心周波数(fh , fv )は、 Aフィルタは (fh,fv)=( 0, 525 /4) Bフィルタは (fh,fv)=( fsc/2, 525/4) Cフィルタは (fh,fv)=( fsc, 525 /4) Dフィルタは (fh,fv)=( 0, 525/8) Fフィルタは (fh,fv)=( fsc, 525/8) Gフィルタは (fh,fv)=( fsc/2, 0) Hフィルタは (fh,fv)=( fsc, 0) である。
【0021】前記水平方向BPF6〜8の各出力である
A〜H成分は、制御信号発生回路9に供給される。な
お、A〜H成分は、必要に応じて、絶対値回路によって
絶対値化された後、非線形回路で非線形変換されて制御
信号発生回路9に供給される。制御信号発生回路9は、
垂直方向可変BPF3の通過帯域を制御する制御信号S
Vを生成し、垂直方向可変BPF3に供給する。また、
制御信号発生回路9は、水平方向可変BPF4の通過帯
域を制御する制御信号SHを生成し、水平方向可変BP
F4に出力する。水平方向可変BPF4は、前述したよ
うに、複合カラーテレビジョン信号から分離した色信号
を出力する。減算器10は、複合カラーテレビジョン信
号からその色信号を減算することによって、輝度信号を
出力する。
【0022】図3に、制御信号発生回路9の具体的なブ
ロック構成図を示す。図3に示す合成回路9aは、供給
されるA、B、D、F、G、H成分を合成し、制御信号
FV(垂直方向変化検出信号)及び制御信号FH(水平
方向変化検出信号)を生成する。各成分の合成方法はい
ろいろあるが、例えば、 FV=(A+D+F+H)/4 、 FH=(B+G)/2 FV=MAX(A,D,F,H)、 FH=MAX(B,G) FV=(MAX(A,D)+MAX(F,H))/2 、 FH=(B+G)/2 なお、MAX(B,G)とは、B,G の内どちらか大きいほう選択
するということである。等が考えられる。
【0023】減算器(第1の判定器)9bは、C成分−
B成分の演算をし、B,C成分の大小関係の演算結果を
セレクタ9dに供給する。演算結果がC≧Bならば(即
ち、B成分が色信号の水平方向高域成分である時)、セ
レクタ9dは、制御信号SH=FHとして出力し、演算
結果がC<Bならば(即ち、B成分が輝度信号の斜め方
向高域成分である時)、制御信号SH=0(ここでは0
としたが、所定の固定値であればよい)として出力す
る。
【0024】制御信号SHは、0のとき水平方向可変B
PF4の通過帯域をいちばん狭くし、値が大きくなるほ
ど水平方向可変BPF4の通過帯域を広くする制御信号
である。FH>0であるから、SH=FHである、B成
分が色信号の水平方向高域成分である時は、水平方向可
変BPF4の通過帯域が広がり、色信号の高域成分がB
PF4を十分に通過する。従って、この水平方向可変B
PF4は、複合カラーテレビジョン信号から色信号成分
を正確に分離することができ、輝度信号中に色信号が残
留することがない。よって、この装置は、ドット妨害の
発生を抑圧し、なおかつ、色信号は水平方向高域成分を
十分に含んでいるので、色信号の水平解像度を上げるこ
とができる。
【0025】一方、SH=0である、B成分が輝度信号
の斜め方向高域成分である時は、水平方向可変BPF4
の通過帯域が狭くなり、輝度信号の斜め方向高域成分が
水平方向可変BPF4を通過しなくなるので、輝度信号
の斜め方向高域成分が色信号に混入しなくなる。よっ
て、この装置は、クロスカラーの発生を抑圧できる。さ
らに、この装置は、BPF4で分離される色信号に輝度
信号の斜め方向高域成分が含まれなくなるので、減算器
10で複合カラーテレビジョン信号から色信号を減算し
ても、輝度信号の斜め方向高域成分は減算されなくな
る。よって、輝度信号の斜め方向高域成分が輝度信号内
にそのまま残ることができるので、輝度信号の斜め解像
度を上げることができる。
【0026】ここで、図3にもどって、減算器(第2の
判定器)9cは、C成分−F成分の演算をし、F,C成
分の大小関係の演算結果をセレクタ9eに供給する。演
算結果がC≧Fならば(即ち、F成分が色信号の垂直方
向高域成分である時)、セレクタ9eで制御信号SV=
FVとして出力し、演算結果がC<Fならば(即ち、F
成分が輝度信号の斜め方向高域成分である時)、制御信
号SV=0として出力する。
【0027】制御信号SVは、0のとき垂直方向可変B
PF3の通過帯域をいちばん狭くし、値が大きくなるほ
ど垂直方向可変BPF3の通過帯域を広くする制御信号
である。FV>0であるから、SV=FVである、F成
分が色信号の垂直方向高域成分である時は、垂直方向可
変BPF3の通過帯域が広がり、前述と同様、この装置
は、ドット妨害の発生を抑圧し、なおかつ色信号の垂直
解像度を上げることができる。一方、SV=0である、
F成分が輝度信号の斜め方向高域成分である時は、垂直
方向可変BPF3の通過帯域が狭くなり、輝度信号の斜
め方向高域成分が垂直方向可変BPF3を通過しなくな
るので、前述と同様、この装置は、クロスカラーの発生
を抑圧でき、同時に、輝度信号の斜め解像度を上げるこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、この発明の適応型Y/C分
離装置は、色信号の高域成分と輝度信号の斜め方向高域
成分とを判別して、水平方向可変BPFと垂直方向可変
BPFとを制御できるので、ドット妨害やクロスカラー
を抑圧したY/C分離が行えると共に、輝度信号の斜め
解像度を向上させ、なおかつ色信号の垂直及び水平解像
度を向上させたY/C分離が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のブロック構成図である。
【図2】2次元のフィルタの通過周波数帯域を示す図で
ある。
【図3】図1に示した制御信号発生回路のブロック構成
図である。
【符号の説明】
1,2 1H遅延回路 3 垂直方向可変BPF 4 水平方向可変BPF 5 垂直方向BPF 6〜8 水平方向BPF 9 制御信号発生回路 10 減算器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送色信号が輝度信号に重畳されている複
    合カラーテレビジョン信号が供給される垂直方向可変帯
    域通過フィルタと、前記垂直方向可変帯域通過フィルタ
    の出力が供給され搬送色信号出力を得る水平方向可変帯
    域通過フィルタと、前記複合カラーテレビジョン信号か
    ら前記搬送色信号出力を減算し輝度信号出力を得る減算
    器とを備えた適応型Y/C分離装置において、 前記複合カラーテレビジョン信号がそれぞれ供給される
    第1乃至第3のフィルタと、 前記第1のフィルタの出力と前記第2のフィルタの出力
    との大小関係を判定する第1の判定器と、前記第2のフ
    ィルタの出力と前記第3のフィルタの出力との大小関係
    を判定する第2の判定器とを備え、供給される前記第1
    乃至第3のフィルタの出力から、前記第1及び第2の判
    定器の判定結果に応じた制御信号を発生する制御信号発
    生回路とを設け、 fh を水平周波数(単位はMHz )、fv は垂直周波数
    (単位はCycle /Height)、fscは色副搬送波周波数と
    したとき、前記第1乃至第3のフィルタの2次元中心周
    波数(fh , fv )は、 前記第1のフィルタでは(fsc/2 ,525/4 )付近であ
    り、 前記第2のフィルタでは( fsc,525/4 )付近であ
    り、 前記第3のフィルタでは( fsc,525/8 )付近であ
    り、 前記垂直方向可変帯域通過フィルタ及び水平方向可変帯
    域通過フィルタは、前記制御信号に応じて通過帯域を変
    化させるフィルタであり、 前記制御信号発生回路は、 前記第1の判定回路が、前記第1のフィルタの出力が前
    記第2のフィルタの出力より小さいと判定した場合に
    は、前記水平方向可変帯域通過フィルタの通過帯域を広
    げる制御信号を発生し、 前記第1の判定回路が、前記第1のフィルタ出力が前記
    第2のフィルタの出力より大きいと判定した場合には、
    前記水平方向可変帯域通過フィルタの通過帯域を狭める
    制御信号を発生し、 前記第2の判定回路が、前記第3のフィルタの出力が前
    記第2のフィルタの出力より小さいと判定した場合に
    は、前記垂直方向可変帯域通過フィルタの通過帯域を広
    げる制御信号を発生し、 前記第2の判定回路が、前記第3のフィルタの出力が前
    記第2のフィルタの出力より大きいと判定した場合に
    は、前記垂直方向可変帯域通過フィルタの通過帯域を狭
    める制御信号を発生することを特徴とする適応型Y/C
    分離装置。
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