JP3395692B2 - 基礎およびその構築工法 - Google Patents

基礎およびその構築工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭基礎で支持され
た既存構造物に不同沈下の修正や基礎免震を実施する際
に適用するに好適な基礎およびその構築工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、杭基礎で支持された既存構造物に
対して不同沈下の修正や基礎免震を実施する際には、次
の手順で施工されることが多い。
【0003】まず、建物基礎の下側の土砂を掘削し、既
設杭の一部を露出させた後、この既設杭の露出部分を目
荒らしする。次に、既設杭の周囲にコンクリートを打設
して新設基礎を形成する。その後、既設基礎と新設基礎
との間にサポートジャッキを挿入し、既設杭の露出部分
を切断する。最後に、既設基礎と新設基礎との間にジャ
ッキを介挿して所定の不同沈下修正作業を実施したり、
既設基礎と新設基礎との間に免震装置を設置して所定の
基礎免震工事を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、ジ
ャッキや免震装置を支持する新設基礎と既設杭との付着
力が不十分であるため、これを補うべく新設基礎の厚さ
を増して付着面積を大きくする必要がある。その結果、
新設基礎の厚さの増大に伴って土砂の掘削量が増え、そ
れだけ工期が延びると同時に、コスト上昇を招くという
不都合があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、新設
を厚くすることなく既設杭との付着力を高めることに
より、土砂の掘削量を減らし、工期短縮とコスト削減を
実現することが可能な基礎およびその構築工法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る基礎の構築方法は、請求項杭基礎で支持された既
存構造物に対して基礎を新たに構築する基礎の構築工法
であって、既設基礎の下側の土砂を掘削して既設杭の一
部を露出させ、この既設杭の露出部分であって上記基礎
を新たに形成しようとする部分に接着剤を塗布し、その
周囲にコンクリートを打設することにより、構築された
新設基礎と上記杭とを上記接着剤で固着したことを特徴
とするものである。ここで、接着剤の塗布方法としては
吹き付けやコテ塗り等が考えられる。また、請求項2に
記載の本発明に係る基礎は、杭基礎で支持された既存構
造物の上記杭周りに新たにコンクリートを打設すること
によって構築された基礎であって、上記コンクリートと
上記杭とが、当該杭の外周に塗布された接着剤によって
固着されていることを特徴とするものである。
【0007】こうした構成を採用することにより、新設
基礎と既設杭との接合部が接着剤で強固に固着され、そ
の接合部を介して建物荷重が間接的に既設杭に伝達され
るように作用する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】図1は本発明に係る基礎の構築工法の一実
施形態を示す施工図、図2は荷重の伝達経路を示す断面
図である。
【0010】この基礎の構築工法を用いて、杭基礎で支
持された既存構造物に不同沈下の修正や基礎免震を実施
する際には、次の手順で施工する。
【0011】まず、図1(a)に示すように、建物基礎
である既設基礎1の下側の土砂を掘削し、複数本(図1
では20本)の既設杭2の一部(上端部)を露出させ
る。次に、これら既設杭2の露出部分に付着したゴミを
ワイヤーブラシ等で落とし、その露出部分を水で洗浄し
た後、図1(b)に示すように、各既設杭2の露出部分
の下部(すなわち、基礎を新たに形成しようとする部
分)に接着剤3を均一な厚さで吹き付ける。
【0012】その直後(最長でも1週間以内)に、図1
(c)に示すように、既設杭2の接着剤塗布部分の周囲
にコンクリートを打設して新設基礎5を形成する。する
と、新設基礎5は、既設基礎1との間に所定の空間を残
したまま既設杭2に接着される。
【0013】次いで、既設基礎1と新設基礎5との間に
複数本(図1では4本)のサポートジャッキ6を挿入し
て、既設基礎1を一時的に支持する。この状態で、図1
(d)に示すように、すべての既設杭2の露出部分の上
部(すなわち、新設基礎5から上向きに突出した部分)
を切断する。
【0014】最後に、既設基礎1と新設基礎5との間に
ジャッキ(図示せず)を介挿して所定の不同沈下修正作
業を実施したり、既設基礎1と新設基礎5との間に免震
装置(図示せず)を設置して所定の基礎免震工事を行っ
た後、サポートジャッキ6をすべて撤去する。
【0015】ここで不同沈下修正作業あるいは基礎免震
工事が終了するが、このジャッキや免震装置を介して下
向きに伝わる建物荷重Wは、各既設杭2に直接伝達され
るのではなく、図2に示すように、いったん新設基礎
に伝えられてから、新設基礎5と既設杭2との接合部を
介して間接的に各既設杭2に伝達される。この際、新設
基礎5と既設杭2との接合部には接着剤3が介在してお
り、両者間の付着力は十分に大きいので、新設基礎5を
厚くする必要はない。したがって、土砂の掘削量が少な
くて済み、工期が短縮されると同時に、コストが削減さ
れることになる。
【0016】なお、上述の実施形態においては既設杭2
に接着剤3を吹き付けて塗布する場合について説明した
が、接着剤3の塗布方法はこれに限られず、例えば接着
剤3をコテ塗りして塗布するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
に記載の本発明によれば、新設基礎と既設杭との接合部
が接着剤で強固に固着され、その接合部を介して建物荷
重が間接的に既設杭に伝達されることから、新設基礎
厚くすることなく既設杭との付着力を高めることができ
る。その結果、土砂の掘削量が減少し、産業廃棄物とな
る現地発生土を減らすことができると同時に、工期短縮
およびコスト削減を図ることが可能となる。また、既設
杭の大部分を有効に利用できるので、省資源につなが
る。さらに、施工が簡単であるため、実用性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基礎の構築工法の一実施形態を示
す施工図である。
【図2】荷重の伝達経路を示す断面図である。
【符号の説明】
1……既設基礎 2……既設杭 3……接着剤 5……新設基礎 6……サポートジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 順一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−46605(JP,A) 特開 平8−311886(JP,A) 特開 平9−302703(JP,A) 実開 昭62−129447(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 35/00 E02D 27/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭基礎で支持された既存構造物に対して
    基礎を新たに構築する基礎の構築工法であって、 既設基礎の下側の土砂を掘削して既設杭の一部を露出さ
    せ、この既設杭の露出部分であって上記基礎を新たに形
    成しようとする部分に接着剤を塗布し、その周囲にコン
    クリートを打設することにより、構築された新設基礎と
    上記杭とを上記接着剤で固着したことを特徴とする基礎
    の構築工法。
  2. 【請求項2】 杭基礎で支持された既存構造物の上記杭
    周りに新たにコンクリートを打設することによって構築
    された基礎であって、 上記コンクリートと上記杭とが、当該杭の外周に塗布さ
    れた接着剤によって固着されていることを特徴とする基
    礎。
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KR100819379B1 (ko) * 2007-08-17 2008-04-04 이학곤 유압시스템을 이용한 콘크리트구조체 및 이를 이용한구조물의 무소음 무진동 시공방법
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