JP2001336151A - 切梁式山留め支保工を用いた地盤掘削方法 - Google Patents

切梁式山留め支保工を用いた地盤掘削方法

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JP2001336151A
JP2001336151A JP2000159431A JP2000159431A JP2001336151A JP 2001336151 A JP2001336151 A JP 2001336151A JP 2000159431 A JP2000159431 A JP 2000159431A JP 2000159431 A JP2000159431 A JP 2000159431A JP 2001336151 A JP2001336151 A JP 2001336151A
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earth retaining
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Kenichi Fujikura
健一 藤倉
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腹起し設置後の底型枠組み立て作業を実質的に
不要とし、裏込コンクリートの打設作業を大幅に省力化
する。 【解決手段】地盤中に山留め壁1,1を設置した後、山
留め壁1,1内部の掘削過程において順次、深さ方向に
所定の間隔で切梁式山留め支保工を設置し土圧を支持さ
せるようにした地盤掘削方法において、前記各切梁式山
留め支保工の設置深さまでの掘削に際して、少なくとも
腹起し2,2設置部分についてほぼ腹起し設置面Sまで
の掘り下げ深さとしておき、該掘り下げ底盤面上に腹起
し2,2を載置するとともに、この腹起し2,2を吊り
材3、3により吊り状態で支持した後、前記掘り下げ底
盤を実質的に底型枠代わりとしながら裏込コンクリート
6の打設を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹起し背面側の裏
込コンクリートの打設作業を大幅に簡略化した切梁式山
留め支保工を用いた地盤掘削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カルバートボックス、地下タ
ンク、地下鉄トンネルの駅部、大型基礎構造物などの地
下構造物または地下部分を含む構造物を建設するに当た
っては、山留め壁および山留め支保工によって周辺地盤
の崩壊および変位を防止しながら地盤の掘削が行われて
いる。図6はその一例として、シートパイル(鋼矢板)
50によって周囲との締め切りを行い、地盤の掘削に伴
って順次、腹起し51および切梁52等の山留め支保工
を設置しながら掘削を進める場合の土留め仮設構造物例
を示したものである。掘削手順に従いながら概説する
と、先ず掘削を行う前にバイブロハンマーなどの杭打ち
機を使用して前記シートパイル50の建込みを行う。前
記シートパイル50は、両端部に部材長手方向に沿って
継手を備え、隣接するシートパイル50,50同士を相
互に連結しながら平面視で地下構造物の形状に合わせ方
形状または円形状に建込みが行われる。シートパイル5
0の建込みが完了したならば、シートパイル50によっ
て囲まれた内部を掘削機により掘削を開始する。その
後、掘削に伴い、所定の深さ間隔毎に腹起し51および
切梁52等からなる山留め支保工を設置し、シートパイ
ル50に変位が生じないようにしながら掘削を継続す
る。
【0003】前記腹起し51および切梁52の設置に当
たっては、図7に示されるように、山留め支保工設置レ
ベルよりも1〜1.5mだけ深く根切り(掘削)した
後、山留め壁(シートパイル)50にブラケット53を
溶接等にて固定し、このブラケット53,53…上に腹
起し51を載置したならば、腹起し51の背面側に裏込
コンクリート54を打設し、その後、切梁52を腹起し
51,51間に横架し、切梁52の中間に介在させたジ
ャッキ55によりプレロード(壁面押圧)を与えるよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記設
置方法の場合には、腹起し51の背面側に裏込コンクリ
ート54を打設するに当たり、底面側に底型枠を必要と
し、その設置に多くの手間と時間を要していた。すなわ
ち、シートパイル50はもちろんのこと、鋼管矢板など
の山留め壁の場合には、壁面形状が複雑で、その壁面形
状に合わせて型枠用合板を裁断し設置する作業に多くの
時間と労力を必要としていた。
【0005】また、腹起しを設置し切梁を横架した後、
プレロードを掛けるに際しても、前記裏込コンクリート
54の養生時間を取るために工程が遅れたり、十分な養
生時間が取れずにプレロードを掛けたりすることがある
などの問題があった。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、腹起し設置
後の底型枠組み立て作業を実質的に不要とし、裏込コン
クリートの打設作業を大幅に省力化するとともに、プレ
ロード導入までの養生期間を確保できるようにした切梁
式山留め支保工を用いた地盤掘削方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、地盤中に山留め壁を設置した後、山留め壁
内部の掘削過程において順次、深さ方向に所定の間隔で
切梁式山留め支保工を設置し土圧を支持させるようにし
た地盤掘削方法において、前記各切梁式山留め支保工の
設置深さまでの掘削に際して、少なくとも腹起し設置部
分についてはほぼ腹起し設置面までの掘り下げ深さとし
ておき、該掘り下げ底盤面上に腹起しを載置した後、前
記掘り下げ底盤を実質的に底型枠代わりとしながら裏込
コンクリートの打設を行うことを特徴とするものであ
る。この場合、前記腹起しを上方側から吊り状態で支持
することが望ましい。前記腹起しを吊り状態で支持する
に当たっては、上端を山留め壁に固定するとともに、下
端を腹起しに固定した吊り材を用いることができる。
【0008】本発明では、次段までの掘削に際して、少
なくとも腹起し設置部分についてはほぼ腹起し設置面ま
での掘り下げ深さとしておき、この掘り下げ底盤上に直
接腹起しを載置するとともに、好ましくは将来に亘る位
置保持のために吊り状態で支持するようにする。その
後、前記掘り下げ底盤を実質的に底型枠として裏込コン
クリートの打設を行うようにする。なお、妻型枠や隙間
を塞ぐための側型枠などについて設置する必要がある。
【0009】したがって、従来多くの手間と時間を要し
ていた、裏込コンクリートのための底型枠設置作業を実
質的に無くすことができ、裏込コンクリートの打設作業
を大幅に省力化できるようになる。また同時に、底型枠
の設置が不要となるため、腹起し設置後に直ちに裏込コ
ンクリートの打設が行えるようになり、プレロード導入
までに十分な養生時間を確保できるようになる。さらに
は、腹起し下面側の掘り起こし量をゼロとしているた
め、従来に比べて山留め壁の変位を抑えることが可能と
なり、山留め支保工の部材寸法の低減なども同時に図れ
るようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。図1〜図5は本発明に
係る地盤掘削方法の山留め支保工の設置要領を示す手順
図である。
【0011】まず最初に、本地盤掘削方法が対象とする
山留め壁としては、シートパイル(鋼矢板)、鋼管矢板
などの鋼製矢板の他、ソイルセメント柱列壁、PC柱列
壁、鋼管柱列壁などの柱列式山留め壁、場所打ちRC地
中壁、PC板地中壁などの連続地中壁および親杭横矢板
などの各山留め壁を対象とすることができる。また、山
留め支保工としては、大別すると切梁式山留め支保工
と、アンカー式山留め支保工とが存在するが、本発明が
対象とする支保工は前者の切梁式山留め支保工または両
者を併用した土留め支保工である。
【0012】以下、切梁式山留め支保工単独で山留めを
行いながら地盤を掘削する場合の1サイクルの掘削手順
について詳述する。
【0013】図1に示されるように、次段の切梁式支保
工設置箇所までの掘削に際し、山留め壁1、1に隣接す
る腹起し2の設置箇所については、ほぼ腹起し2,2の
設置面Sまでの掘り下げ深さとして掘削を行う。図示例
では、掘削領域内の中間部については、前記腹起し2,
2の設置面Sよりも深く掘り下げるようにしたが、波線
で示されるように、腹起し2,2の設置面Sまでを水平
面状に掘り下げるようにしてもよい。
【0014】上記要領にて次段までの掘削が完了したな
らば、腹起し2,2の設置面Sまでの掘り下げ深さとし
た高段側根切り底4,4の上面に直接、腹起し2,2を
載置するとともに、腹起し2,2の固定並びに将来の脱
落等を防止するために、吊り材3によって前記腹起し2
を吊り状態で支持するようにする。前記吊り材3は、詳
細には図3に示されるように、腹起し2に形成されたボ
ルト孔を利用して下端3aを腹起し2に対しボルト5に
より固定し、一方上端3bを山留め壁1に溶接によって
固定するようにしたものであるが、この方法以外に適宜
の吊り具および吊り構造を用いて吊り状態で支持するこ
とができる。なお、前記腹起し2,2…は、同一面上に
揃えて載置する必要があるが、高さ調整については、土
を盛るか、下面側に枕板や調整板を挿入するなどの方法
により全体の高さ調整を行う。
【0015】すべての腹起し2,2…を載置し、吊り材
3、3…によって吊り状態で固定したならば、腹起し
2,2…の背面側に高段側根切り底4,4を実質的に底
型枠代わりとしながら裏込コンクリート6を打設する。
なお、高さ調整のために腹起し2の下面側に調整板を敷
く場合があっても、これら調整板は単に根切り底4との
間に介在されるだけであり、実質的に高段側根切り底
4,4を底型枠代わりとしている点に変わりはなく、本
発明の範疇内の態様である。
【0016】しかる後、図4に示されるように、腹起し
2,2間に跨るように切梁7を設置したならば、中間に
介在されたプレロードジャッキ8により腹起し2,2を
外方に押圧しプレロードを掛ける。
【0017】以上の手順にて切梁式山留め支保工の設置
を終えたならば、図5に示されるように、次段の切梁式
山留め支保工設置深さまでの掘削を行い、同様の要領に
よって切梁式山留め支保工を設置する。
【0018】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、腹起
し設置後の底型枠組み立て作業が実質的に不要となり、
裏込コンクリートの打設作業を大幅に省力化できるよう
になるとともに、腹起し設置後に直ちに裏込コンクリー
トの打設が行えるようになるため、プレロード導入まで
の養生時間を確保できるようになる。また、山留め支保
工の設置段階ごと腹起し下面側の掘り起こし量をゼロと
しているため、山留め壁の変位を抑えることが可能とな
り、もって山留め支保工の部材寸法の低減なども同時に
図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地盤掘削方法の山留め支保工の設
置要領を示す手順図(その1)である。
【図2】本発明に係る地盤掘削方法の山留め支保工の設
置要領を示す手順図(その2)である。
【図3】腹起し2の吊り支持状態を示す、(A)は横断面
図、(B)は正面図である。
【図4】本発明に係る地盤掘削方法の山留め支保工の設
置要領を示す手順図(その3)である。
【図5】本発明に係る地盤掘削方法の山留め支保工の設
置要領を示す手順図(その4)である。
【図6】従来の切梁式山留め支保工の斜視図である。
【図7】その腹起し及び切梁の設置要領図である。
【符号の説明】
1…山留め壁、2…腹起し、3…吊り材、4…高段側根
切り底、6…裏込コンクリート、7…切梁、8…プレロ
ードジャッキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に山留め壁を設置した後、山留め壁
    内部の掘削過程において順次、深さ方向に所定の間隔で
    切梁式山留め支保工を設置し土圧を支持させるようにし
    た地盤掘削方法において、 前記各切梁式山留め支保工の設置深さまでの掘削に際し
    て、少なくとも腹起し設置部分についてはほぼ腹起し設
    置面までの掘り下げ深さとしておき、該掘り下げ底盤面
    上に腹起しを載置した後、前記掘り下げ底盤を実質的に
    底型枠代わりとしながら裏込コンクリートの打設を行う
    ことを特徴とする切梁式山留め支保工を用いた地盤掘削
    方法。
  2. 【請求項2】前記腹起しを上方側から吊り状態で支持す
    る請求項1記載の切梁式山留め支保工を用いた地盤掘削
    方法。
  3. 【請求項3】前記腹起しを吊り状態で支持するに当た
    り、上端を山留め壁に固定するとともに、下端を腹起し
    に固定した吊り材を用いる請求項2記載の切梁式山留め
    支保工を用いた地盤掘削方法。
JP2000159431A 2000-05-30 2000-05-30 切梁式山留め支保工を用いた地盤掘削方法 Withdrawn JP2001336151A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104328789A (zh) * 2014-10-31 2015-02-04 天津三建建筑工程有限公司 一种钢筋混凝土水平内支撑的悬挑式换撑施工方法
JP2018188874A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 清水建設株式会社 土留め構造および施工方法
CN113373938A (zh) * 2021-06-29 2021-09-10 上海隧道工程有限公司 深基坑滑降式快速预支撑体系

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