JP3395673B2 - 微小酸素電極を利用した特異的結合対測定方法 - Google Patents

微小酸素電極を利用した特異的結合対測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原/抗体、受容
体/リガンド等の特異的結合対の構成員間の特異的結合
反応を利用した、簡易、迅速且つ安価な測定方法及びそ
のための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抗原/抗体、受容体/リガンド等の特異
的に結合する構成員の対(特異的結合対と称する)を構
成する各構成員、すなわち抗原、抗体、受容体、該受容
体に対するリガンド等を測定する方法として種々の方法
が知られている。いずれの方法も、特異的結合対の一方
の構成員を被験物質として測定する方法において、該被
験物質の存否や量を、該特異的結合対の構成間の特異
的結合を介して、標識の結合量に反映させ、そして結合
した標識又は未結合の標識の存否又は量を測定すること
により前記被験物質の存否又は量を決定する点において
共通である。
【0003】この際に使用される標識としては、酵素標
識、蛍光等の化学発光体標識、放射能標識等種々の標識
が使用されており、酵素標識の1種として酸化還元酵
素、例えばグルコースオキシダーゼを使用し、酸化還元
反応を発色や酸素電極により検出又は測定する方法が知
られている。特開平5−72173号公報には、抗原−
抗体反応の反応液を電極と接触せしめ、該反応液を撹拌
しながら検出を行う方法が記載されている。しかしなが
ら、この方法においては、多量の反応液が必要であり、
検出に当ってはそれを撹拌なければならず、測定操作が
複雑であり、測定に時間がかかり、且つ家庭用ディスポ
ーサブル装置により、簡便、安価に且つ迅速に測定を行
うことができない、等の問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、例え
ば種々の病気の診断の目安となる尿、唾液等の体液中の
物質を、簡便、迅速且つ安価に、家庭においても検出・
測定できるような方法、及び該方法に使用する装置、例
えばディスポーサブルな装置を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、特異的結合対の一構成員を特異的結合反
応と酸化還元反応とにより測定する方法において、酸化
還元触媒により標識された特異的結合対の一構成員又は
それに対して特異的に結合する物質と、該触媒の基質と
を酸素電極の感知表面に接触した多孔性支持体で反応せ
しめ、前記一構成員を検出又は測定する方法を提供す
る。ここで好ましい態様においては、前記多孔性支持体
が反応液を含んでおり、該反応液と接触する酸素電極の
表面種が1mm2 以下であり、且つ該酸素電極上の反応溶
液の厚さが0.1mm〜5mmである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、「特異的結合
対」とは、抗原と抗体、受容体とそれに対するリガンド
等、相互に特異的に結合する一対を意味する。また、特
異的結合対の「構成員」とは、前記の特異的結合対を構
成する各要素を意味し、例えば特異的結合対が抗原/抗
体対である場合、その構成員は「抗原」又は「抗体」で
あり、特異的結合対が受容体/リガンド対である場合に
は、その構成員は「受容体」又は「リガンド」である。
【0007】本発明においては、いかなる抗原、又はそ
れに対する抗体であっても測定の対象とすることができ
るが、特に興味ある測定対象は、尿、唾液、血液、血液
成分、例えば血清、血漿等、に含まれる抗原又は抗体で
あって、ある種の疾患の存在を示す成分であり、例えば
糖尿病性腎症の初期マーカーとして有用な尿中アルブミ
ンである。
【0008】本発明は、一般的な意味において、特異的
結合対の一構成員を特異的結合反応と酸化還元反応とに
より測定する方法において、酸化還元触媒により標識さ
れた特異的結合対の一構成員又は該構成員と特異的に結
合する物質と、該触媒の基質とを、酸素電極の感知表面
に接触した反応液中で反応せしめ、ここで該反応液と接
触する該酸素電極の表面が好ましくは1mm2 以下であ
り、且つ該酸素電極上の反応液の厚さが好ましくは0.
1mm〜5mmであり、さらに好適には0.1mm〜1mmであ
ることを特徴とする方法、並びにこの方法の実施のため
の装置に関する。
【0009】免疫反応を利用した抗原の測定において、
酸化還元電極を使用する方法は、特開平5−72173
号公報に記載されている。この方法においては、反応液
を密閉容器に収容し、撹拌しながら該反応液を電極の表
面に接触せしめる。この方法においては、複雑で高価な
装置を要し、分析操作は容易ではなく、家庭において簡
便に測定を行うことができない。本発明によれば、検知
表面が1mm2 以下という、非常に小形の酸素電極を用い
ることにより、人工的な撹拌を必要としないで、標識さ
れた分子の自然の(熱力学的)拡散により極めて迅速に
測定を行うことができる。なお、酸素電極の検知表面は
1mm2 以下である必要があるが、好ましくは0.5mm2
以下であり、さらに好ましくは0.2mm2 以下、例えば
0.2mm 2 である。
【0010】酸化還元触媒により標識された反応成分を
含有する溶液(基質を含有しない)を酸素電極の感知表
面に接触させると、空気中の酸素と平衡した溶液中の酸
素により酸素電極は一定のベースライン電流を出力する
が、それに基質を添加すると酸化反応が生じて溶液中の
酸素が消費されるため溶液中の酸素濃度が低下し、その
結果が酸素電極からの電流の増加として出力される。こ
の場合、電流の変化の初速度、又は基質添加により反応
が開始して一定時間後の電流値を測定することにより、
酸化還元触媒標識の濃度を知ることができるが、上記電
流変化の初速度を測定するには、電流の変化を0.5〜
2分間、例えば約1分間にわたって測定すればよい。ま
た、一定の時間後に電流値を測定する場合には、反応開
始後3〜5分間の間に測定を行えばよい。
【0011】この様に非常に短時間に測定可能であるた
め、測定中の空気からの酸素の侵入による影響はほとん
どないので、開放系において測定を行うことができる。
すなわち、一般に、基質の酸化により反応液中の酸素が
消費されると、溶液中に空気中の酸素が溶解するため、
反応による酸素濃度の低下が打ち消される結果になり、
長時間の測定においては、この酸素の侵入を防止するた
め反応を密閉系で行う必要がある。しかしながら、本発
明のように短時間で測定が行われる場合には、溶液中で
の反応による酸素の消費速度に比べて空気からの酸素の
溶解速度の方はるかに低いので、酸化還元反応を開放
系において行うことができる。
【0012】すなわち、酸化還元触媒とその基質との反
応は、例えば酸素電極の感知表面に接する多孔性支持体
中に含まれる反応液中で行うことができ、該反応液は密
閉する必要がなく、この多孔性支持体としては、免疫測
定の方法において常用されているフィルター、例えばセ
ルロース製濾紙、セルロース誘導体フィルター、ガラス
繊維フィルター、ポリアミドフィルター、ポリスルホン
フィルター、ポリプロピレンフィルター、ポリ塩化ビニ
ルフィルター、多孔性セラミック、カーボンファイバ
ー、金属ウールなどを使用することができる。
【0013】なお、酸素電極に接する反応溶液の厚さが
薄すぎると、空気中から侵入する酸素の影響が生ずるの
で、反応液の厚さは0.1mm以上である必要があり、ま
たあまり厚くしても特別の効果は生じない。従って反応
液の厚さは0.1mm〜5mmであり、実用的に便利なのは
0.1〜1mmである。従って、上記の多孔性支持体とし
ては、0.1〜1mmの厚さの濾紙などが特に好ましい。
【0014】本発明の酸化還元触媒としては、酸化還元
酸素、及び金属触媒が挙げられ、酸化還元酵素が特に好
ましい。酵素、及びそのための基質(カット内)として
は、例えばグルコースオキシダーゼ(グルコース)、キ
サンチンオキシダーゼ(キサチン)、アミノ酸オキシダ
ーゼ(アミノ酸)、アスコルビン酸オキシダーゼ(アス
コルビン酸)、アシル−CoAオキシダーゼ(アシルC
oA)、コレステロールオキシダーゼ(コレステロー
ル)、ガラクトースオキシダーゼ(ガラクトース)、シ
ュウ酸オキシダーゼ(シュウ酸)、ザルコシンオキシダ
ーゼ(ザルコシン)等が挙げられる。
【0015】金属触媒としては、白金、金、酸化チタン
等が挙げられ、例えば酸化チタン(TiO2 )の場合、
アルデヒド等の有機基質の存在下で光を照射することに
より酸化反応を生じさせることができる。本発明は、抗
原/抗体反応等、特異的結合対が関与する種々の測定系
において使用することができる。
【0016】1つの態様によれば、(1)被験物質であ
る特異的結合対の一方の構成員を含有すると予想される
試料溶液と、該特異的結合対の他方の構成員であって酸
化還元触媒により標識されたものとを溶液中で接触せし
め、これによって該特異的結合対の両構成員を結合せし
め、(2)前記工程(1)からの溶液を、前記標識され
た構成員と特異的に結合することができる物質を固定化
した部材と接触せしめることにより、工程(1)におい
て反応しなかった、標識された特異的結合対の構成員を
固定化除去し、そして(3)前記工程(2)からの、特
異的結合対の一方の構成員である被験物質と、該特異的
結合対の他方の構成員であって標識されたものとの結合
物を含有する反応液を、酸素電極の感知表面に接触せし
める、工程を含んで成る方法である。
【0017】この方法の実施のための装置としては、例
えば、図1において、(イ)被験物質である特異的結合
対の一方の構成員とは異る他方の構成員であり酸化還元
触媒により標識されているものを収容する部材1であっ
て、その一部に試料添加部位4を有するもの、(ロ)前
記(イ)における標識された構成員と特異的に結合する
ことができる物質が固定された部材2、及び(ハ)前記
酸化還元触媒のための基質を収容し、且つ1mm2 以下の
感知表面を有する酸素電極に接している部材3、を有
し、前記部材(イ)の試料添加部位と前記部材(ハ)の
酸素電極接触部とが部材(ロ)を介して毛細管作用によ
り流体連結されていることを特徴とする装置が使用され
る。
【0018】前記の方法及び装置において、「標識され
た構成員と特異的に結合することができる物質」とは、
最も端適には被験物質と同一の物質である。しかしなが
ら、例えば被験物質が体液中に存在する糖蛋白質である
場合、前記「特異的に結合することができる物質」と
は、遺伝子工学的に調製したグリコシル化されていない
蛋白質や、該蛋白質の断片や、アミノ酸配列が修飾され
た蛋白質等でもよい。但し、被験物質である抗原に対す
る抗体と結合することができるものでなければならな
い。
【0019】上記の方法において、1例として、被験物
である特異的結合対の一方の構成員を抗原とし、特異的
結合対の他方の構成員を前記被験物質(抗原)に対する
抗体とし、標識された構成員(抗体)に特異的に結合す
ることができる物質を抗原とし、前記酸化還元触媒をグ
ルコースオキシダーゼとして、前記装置を図1に模式的
に示しながら説明する。
【0020】図1において、1は前記の装置における部
材(イ)であり、その部分に試料添加部位4が設けられ
ている。これには、特異的結合対の他方の構成員である
抗体であってグルコースオキシダーゼにより標識された
ものが収容されている。2は前記装置における部材
(ロ)であって、これには前記抗体と特異的に結合する
ことができる物質、例えば抗原が固定化されている。3
は前記装置における部材(ハ)であって、グルコースオ
キシダーゼのための基質であるグルコースが収容されて
おり、且つ1mm2 以下の感知表面を有する酸素電極5と
接している。
【0021】今、被験物質である抗原を含有する試料溶
液を試料添加部位4に添加すれば、該試料溶液は毛細管
作用により部材(イ)1中に拡散し、その中に収容され
ている、グルコースオキシダーゼ標識された抗体と接触
し、抗原と抗体が結合して、抗原/抗体複合体が生成す
る。なお、部材(イ)1にはグルコースオキシダーゼに
より標識された抗体が過剰量収容されているので、被験
抗原が定量的にグルコースオキシダーゼ標識抗体と結合
した後、未反応のグルコースオキシダーゼ標識抗体が残
る。
【0022】部材(イ)1において反応した反応溶液
は、毛細管作用によりさらに部材(ロ)2に移送され
る。なお、試料溶液の容量が、装置全体に行きわたるに
は少なすぎる場合には、試料溶液を添加した後、適当な
水性媒体、例えば緩衝液を試料添加部位4から追加注入
することにより反応物質の移送を助けることができる。
部材(ロ)2には抗原が固定化されているので、部材
(イ)1において未反応であったグルコースオキシダー
ゼ標識された抗体は、この固定化された抗原と結合し、
捕捉される。従って、被験物質抗原と、グルコースオキ
シダーゼ標識された抗体との複合体のみが部材(ハ)3
に移行する。
【0023】次に、前記複合体のグルコースオキシダー
ゼは部材(ハ)3に収容されているグルコースを酸化
し、その結果として部材(ハ)3中の溶液中の酸素濃度
が低下し、この酸素濃度の変化が酸素電極5によって検
出・測定される。
【0024】本発明の他の態様によれば、(1)被験物
質である特異的結合対の一方の構成員と、該特異的結合
対の他方の構成員であって酸化還元触媒により標識され
たもの(標識された構成員)とを溶液中で接触せしめ
て、該特異的結合対の両構成員を結合せしめ、(2)前
記工程(1)からの溶液を、前記被験物質に特異的に結
合する物質(固定化された特異的結合物質)が固定化さ
れている部材であって酸素電極の感知表面に接触してい
るもの、に供給することにより、前記工程(1)におけ
る被験物質と結合した前記標識された構成員とを、前記
固定化された特異的結合物質を介して前記部材に固定せ
しめ、(3)前記工程(1)において被験物質と結合し
なかった前記標識された構成員を、前記工程(2)にお
ける酸素電極の感知表面に接する前記部材から除去し、
そして(4)前記工程(2)において酸素電極の感知表
面に接する部材に固定された標識された構成員に、前記
酸化還元触媒の基質を接触せしめる、ことを特徴とする
方法が提供される。
【0025】上記の方法は、例えば、(イ)被験物質で
ある特異的結合対の一方の構成員ではない他方の構成員
であって酸化還元触媒により標識されているものを収容
しており、その一部分に試料添加部位を有する部材、
(ロ)前記被験物質に特異的に結合する物質(固定化さ
れた特異的結合物質)が固定化されている部材であって
1mm2 以下の感知面積を有する酸素電極に接しているも
の、及び(ハ)液体吸収部材を有し、前記部材(イ)の
試料添加部位と前記液体吸収部材(ハ)とが、前記部材
(ロ)を介して毛管作用により流体連絡されていること
を特徴とする装置により実施することができる。
【0026】上記の方法及び装置において、被験物質に
特異的に結合する物質(固定化された特異的結合物質)
は、このような特性を有するものであれば特に限定され
ないが、被験物質が抗原である場合、該被験物質抗原に
対する、標識された抗体とは異る第二の抗体であること
ができる。例えば、一方がモノクローナル抗体であっ
て、他方がポリクローナル抗体であってもよく、またエ
ピトープを異にする2種類のモノクローナル抗体であっ
てもよい。
【0027】この態様を、被験物質である特異的結合対
の一方の構成員を抗原とし、他方の構成員を抗体とし、
酸化還元触媒をグルコースオキシダーゼとし、該酸化還
元酵素の基質をグルコースとして、上記の装置を模式的
に示す図2に言及しながら説明する。図2において、1
1は部材(イ)であって、試料添加部位14を有し、被
験物質に対する抗体であってグルコースオキシダーゼに
より標識されたものを収容している。12は部材(ロ)
であって、前記被験物質に特異的に結合する物質である
第二の抗体を固定化しており、且つ1mm2 以下の感知面
積を有する酸素電極に接しており、そして13は部材
(ハ)であって、液体を吸収する部材である。
【0028】まず、部材(イ)11の試料添加部位14
に被験物質抗原を含有する試料溶液を添加すれば、これ
が毛細管作用によって拡散し、部材(イ)11中に拡が
る。部材(イ)11中には被験物質抗原に対する抗体
(第1抗体)であってグルコースオキシダーゼにより標
識されているものが収容されているので、被験物質抗原
と標識された抗体とが免疫結合して抗原/抗体複合体を
形成する。標識された抗体は過剰に存在するので、被験
物質抗原は標識された抗体と定量的に結合し、標識され
た抗体の1部は未反応のまま残る。
【0029】次に、部材(イ)11で生じた抗原/抗体
複合体と未反応の標識された抗体は、毛細管作用による
試料溶液の移行により部材(ロ)12に移送される。な
お、試料溶液の量が、反応生成物を移送するのに十分で
ない場合は、試料添加部位14に緩衝液等を追加するこ
とにより移送を助けることができる。
【0030】部材(ロ)12には第二の抗体が固定化さ
れているので、部材(イ)11から移送された抗原/抗
体複合体中の被験物質抗原が、固定化されている第二の
抗体に結合し、標識された抗体(第一抗体)は、被験物
質抗原と、あらかじめ固定化されていた第二抗体とを介
して部材(ロ)12に固定化される。次に、この部材
(ロ)にグルコースオキシダーゼ標識の基質であるグル
コースを添加することにより、グルコースオキシダーゼ
によるグルコースの酸化が生じ、溶液の酸素濃度が低下
し、その濃度変化が部材(ロ)12に接する酸素電極1
5により検出される。この態様においては、被験物質抗
原は酸素電極15に接する部材(ロ)12中に蓄積する
ので、被験物質を高感度で測定することができる。
【0031】本発明の第三の態様によれば、(1)被験
物質である特異的結合対の一方の構成員(被験物質)
(a)と、該特異的結合対の他方の構成員と特異的に結
合することができる物質であって酸化還元触媒により標
識されているもの(標識された特異的結合物質)(b)
とを混合し、(2)前記工程(1)からの混合物を、前
記特異的結合対の他方の構成員(c)が固定されている
部材であって酸素電極の感知表面と接しているものに供
給することにより、前記被験物質(a)と前記標識され
た特異的結合物質(b)とを、前記酸素電極の感知表面
に接する部材に固定化された他方の構成員(c)に対し
て競合せしめ、(3)前記工程(2)において固定化さ
れている他の構成員(c)に結合しなかった被験物質
(a)及び標識された特異的結合物質(b)を除去し、
そして(4)前記酸素電極の感知表面に接する部材に、
前記酸化還元触媒のための基質を接触せしめる、ことを
特徴とする方法が提供される。
【0032】この方法の実施のためには、例えば、図3
において、(イ)被験物質(a)である特異的結合対の
一方の構成員でない他方の構成員に対して特異的に結合
する物質であって酸化還元触媒により標識されているも
の(標識された特異的結合物質)(b)を収容してお
り、その一部分に試料添加部位を有する部材、(ロ)前
記特異結合対の他方の構成員(c)が固定されている部
材であって、1mm2 以下の感知表面を有する酸素電極に
接しているもの、及び(ハ)液体吸収部材を有し、前記
部材(イ)の試料添加部位と前記液体吸収部材(ハ)と
が前記部材(ロ)を介して毛細管作用により液体連絡さ
れていることを特徴とする装置が使用される。
【0033】前記の方法及び装置において、「被験物質
である特異的結合対の一方の構成員ではない他方の構成
員に対して特異的に結合する物質」とは、最も端適には
被験物質と同一の物質である。しかしながら、例えば被
験物質が体液中に存在する糖蛋白質である場合、前記
「特異的に結合する物質」とは、遺伝子工学的に調製し
たグリコシル化されていない蛋白質や、該蛋白質の断片
や、アミノ酸配列が修飾された蛋白質等でもよい。但
し、被験物質である抗原に対する抗体と結合することが
できるものでなければならない。
【0034】上記の装置を模式的に示す図3において、
21は部材(イ)であり、被験物質抗原に対する抗体に
対して特異的に結合することができる物質、例えば、被
験物質抗原と同一の物質又はその修飾体等であってグル
コースオキシダーゼにより標識されているものを収容し
ており、その一部に試料添加部位24を有する。22は
部材(ロ)であって、酸素電極25の感知表面に接して
おり、被験物質抗原に対する抗体が固定化されている。
23は部材(ハ)であり液体吸収部材である。
【0035】測定に当っては、被験物質抗原を含有する
試料溶液を部材(イ)21の試料添加部位24に添加す
る。添加された試料溶液は毛細管作用により部材(イ)
21に拡散し、それに収容されている標識された特異的
結合物質、例えば標識された抗原と混合される。この混
合物は、毛細管作用による試料溶液の移動により、部材
(ロ)22に移送される。なお、試料溶液の量が、反応
物質を移送するのに十分でない場合には、試料添加部位
24に緩衝液等の輸送媒体を添加することができる。
【0036】部材(ロ)22に移送された未知量(濃
度)の被験物質抗原と、既知量(濃度)の標識された抗
原とは、部材(ロ)22に固定化された抗体に対して競
合的に結合し、試料由来の被験物質の量(濃度)に反比
例する量(濃度)の標識された抗原が、固定化されてい
る抗体と結合し、捕捉される。結合しなかった被験物質
抗原及び標識抗原は、毛細管作用により液体吸収部材
(ハ)に移送され、部材(ロ)22にグルコースを添加
すれば、部材(ロ)22に固定化されたグルコースオキ
シダーゼ標識によりグルコースが酸化され、それによっ
て生ずる酸素濃度の低下が、部材(ロ)22に接する酸
素電極25により検出される。
【0037】なお、この態様の変法として、図3におけ
る部材()21を省略し、被験物質抗原を含有する試
料溶液と、標識された抗原とを試験管内で混合した後、
直接に図3の部材(ロ)22に添加してもよい。
【0038】本発明の第四の態様によれば、 (1)被験物質である特異的結合対の一方の構成員(被
験物質)(a)と同一の物質であるか又は該特異的結合
対の他方の構成員(b)と特異的に結合する物質(特異
的結合物質)であって、酸化還元触媒により標識された
もの(標識された競合物質)(c)を、部材に固定化し
た前記特異的結合対の他方の構成員(b)に結合させて
おき、 (2)前記部材に、被験物質()を含有する試料を添
加することにより、該被験物質()と前記標識された
競合物質(c)とを、前記部材に固定化された他方の構
成員(b)に対して競合せしめることにより、前記標識
された競合物質(c)の一部を被験物質()の量に依
存する量で遊離せしめ、 (3)前記工程(2)において遊離した標識された競合
物質と結合したままの標識された結合物質とを分離し、
そして (4)前記工程(3)において分離された、遊離した標
識された競合物質又は結合したままの標識された結合物
質のいずれかと、前記酸化還元触媒標識の基質とを、酸
素電極の感知表面と接する部材中で反応せしめる、こと
を特徴とする方法が提供される。
【0039】この方法の内、上記工程(4)において、
遊離した標識された競合物質を測定するためには、例え
ば、図4において、(イ)被験物質である特異的結合対
の一方の構成員(被験物質)(a)ではない他方の構成
員(b)が固定されている部材、ここで該被験物質
(a)と同一の物質であるか又は該他方の構成員(b)
と特異的に結合する物質(特異的結合物質)であって、
酸化還元触媒により標識されたもの(標識された競合物
質)(c)が、前記固定化された他方の構成員(b)に
結合しており、該部材の一部は試料添加部位を構成して
いる;並びに(ロ)前記酸化還元触媒のための基質を収
容し、且つ1mm2 以下の感知表面を有する酸素電極に接
している部材;を有し、前記部材(イ)の試料添加部位
と部材(ロ)の酸素電極接触部が毛管作用により液体連
絡されていることを特徴とする装置が使用される。
【0040】前記の方法及び装置において、「被験物質
である特異的結合対の一方の構成員(被験物質)(a)
ではない他方の構成員(b)に対して特異的に結合する
物質(特異的結合物質)」とは、最も端適には被験物質
と同一の物質である。しかしながら、例えば被験物質が
体液中に存在する糖蛋白質である場合、前記「特異的に
結合する物質」とは、遺伝子工学的に調製したグリコシ
ル化されていない蛋白質や、該蛋白質の断片や、アミノ
酸配列が修飾された蛋白質等でもよい。但し、被験物質
である抗原に対する抗体と結合することができるもので
なければならない。
【0041】上記の装置を模式的に示す図4において、
31は部材(イ)であり、これには前記被験物質(a)
ではない他方の構成員(b)が固定化されており、被験
物質(a)と同一の物質であるか又は前記他方の構成員
(b)と特異的に結合する物質(特異的結合物質)であ
って、酸化還元触媒により標識されたもの(標識された
競合物質)(c)が、前記部材(イ)に固定化された他
方の構成員(b)に結合している。この部材(イ)31
は、その一部が試料添加部位34を構成している。32
は材料(ロ)であって、これには感知表面積が1mm2
下の酸素電極が、その感知表面において接している。
【0042】測定に当っては、被験物質(例えば抗原)
を含有する試料溶液を部材(イ)31の試料添加部位3
4に添加する。これにより、試料溶液中の被験物質
(a)と、部材(イ)31に固定化された他方の構成員
(b)である抗体に結合している標識された競合物質
(c)(典型的には被験物質(a)と同じ物質、例えば
抗原であって酸化還元触媒により標識されたもの)と
が、前記固定化された抗体に対して競合し、該固定化さ
れた抗体に結合していた標識された競合物質(c)(抗
原)の一部が、被験物質抗原の量に依存して遊離する。
【0043】前記試料添加部位34に添加された試料溶
液は毛管作用により部材(イ)31を通って部材(ロ)
32に移行し、この移行により、前記遊離した標識され
た競合物質(c)(抗原)は部材(ロ)32に移行す
る。なお、試料溶液が、前記遊離した競合物質(c)を
部材(ロ)32に移行せしめるのに十分でない場合に
は、試料添加部位34に緩衝液等の輸送媒体を添加する
ことができる。部材(ロ)には前記酸化還元触媒の基質
(例えばグルコース)が収容されており(又は基質を添
加し)、部材(ロ)に移送された標識された競合物質
(c)に結合した酸化還元触媒標識と前記基質とが反応
し、それにより生ずる酸素濃度の低下が部材(ロ)32
に接する酸素電極35により検出される。
【0044】また、前記第4の態様の内、前記工程
(4)において、結合したままの標識された競合物質を
測定するためには、例えば、図5において、 (イ)被験物質である特異的結合対の一方の構成員(被
験物質(a)とは異る他方の構成員(b)が固定され
ている部材、ここで該被験物質(a)と同一物質である
か又は該他方の構成員(b)と特異的に結合する物質
(特異的結合物質)であって、酸化還元触媒により標識
されたもの(標識された競合物質)(c)が、前記固定
化された他方の構成員(b)に結合しており、該部材の
試料添加部位を構成しており、且つ該部材は1mm2 以下
の感知表面を有する酸素電極に接している;並びに (ロ)液体吸収部材; を有し、前記部材(イ)の試料添加部位と前記部材
(ロ)が毛管作用により液体連絡していることを特徴と
する装置が使用される。
【0045】前記の方法及び装置において、「被験物質
である特異的結合対の一方の構成員(被験物質)(a)
ではない他方の構成員(b)に対して特異的に結合する
物質(特異的結合物質)」とは、最も端適には被験物質
と同一の物質である。しかしながら、例えば被験物質が
体液中に存在する糖蛋白質である場合、前記「特異的に
結合する物質」とは、遺伝子工学的に調製したグリコシ
ル化されていない蛋白質や、該蛋白質の断片や、アミノ
酸配列は修飾された蛋白質等でもよい。但し、被験物質
である抗原に対する抗体と結合することができるもので
なければならない。
【0046】上記装置を模式的に示す図5において、4
1は部材(イ)であり、これには前記被験物質(a)で
はない他方の構成員(b)が固定化されており、被験物
質(a)と同一の物質であるか又は前記他方の構成員
(b)と特異的に結合する物質(特異的結合物質)であ
って、酸化還元触媒により標識されたもの(標識された
競合物質)(c)が、部材(イ)に固定化された他方の
構成員(b)に結合している。この部材(イ)41は、
その一部が試料添加部位44を構成している。この部材
(イ)41には、酸素電極45が接している。43は部
材(ハ)であり、液体吸収部材である。
【0047】測定に当っては、被験物質(例えば抗原)
を含有する試料溶液を部材(イ)41の試料添加部位4
4に添加する。これにより、試料溶液中の被験物質抗原
(a)と、部材(イ)41に固定された他方の構成員
(b)(例えば前記抗原に対する抗体)に結合している
標識された競合物質(c)(典型的には被験物質(a)
と同じ物質、例えば抗原であって酸化還元触媒により構
成されたもの)とが、前記固定化された抗体に対して競
合し、該固定化された抗体に結合した標識された競合物
質(c)(抗原)の一部が、被験物質抗原の量に依存し
て遊離する。
【0048】前記試料添加部位44に添加された試料溶
液は毛管作用により部材(イ)41を通って液体吸収部
材(ハ)43に移行し、この移行により、前記遊離した
標識された競合物質(c)(抗原)は吸収部材(ハ)4
3に移行する。なお、試料溶液が、前記遊離した競合物
質(c)を部材(ハ)43に移行せしめるために十分で
ない場合には、試料添加部位44に緩衝液等の輸送媒体
を添加することができる。
【0049】次に、部材(イ)41に、前記酸化還元触
媒の基質、例えばグルコース溶液を添加する。これによ
り、部材(イ)41に固定された抗体に結合したままの
競合物質(c)(抗原)に結合した酸化還元触媒(例え
ばグルコースオキシダーゼ)と、前記基質(グルコー
ス)とが反応して部材(イ)41中の酸素濃度が低下
し、それは部材(イ)41に接する酸素電極45により
検出される。
【0050】以上、本発明が適用できる4つの態様につ
いて説明したが、本発明の適用範囲はこれらに限定され
るものではなく、免疫測定の種々の方式に対して適用可
能である。例えば図1〜5に示すような本発明の装置に
おいて、部材(イ)、(ロ)及び(ハ)の材質は、毛細
管作用により液体を輸送することができるものであれ
ば、特に限定されず、例えば濾紙、例えばセルロース製
の1片の濾紙片により部材(イ)、(ロ)及び(ハ)を
構成してもよい。
【0051】あるいは、多孔性材料、例えばセルロース
粉末、セルロース誘導体、ガラス繊維、フッ素化合物材
料、ポリアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、多孔性セラミック、カーボンファイバー、
金属性ウール等の材料の多孔性材料等を柱状(カラム
状)に成形又は充填してもよい。あるいはまた、図6に
示すように部材(イ)、(ロ)及び(ハ)を別個の材
料、例えば濾紙片等から構成し、それらの端部を相互に
重ねることにより、毛細管作用による液体連絡を完成し
てもよい。
【0052】なお、本発明において、「毛管作用により
液体連絡されている」とは、試料溶液又は他の輸送媒体
(液体)が毛細管作用により輸送されるように構成され
ていることを意味する。また、部材(イ)、(ロ)及び
(ハ)を濾紙片等で構成する場合、それ自体単独で構成
してもよいが、物理的強度を改良する観点から、図7に
示すごとく、液体不透過性の支持体(30)、例えば合
成樹脂板等の表面に載置してもよい。
【0053】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。実施例1 糖尿病性腎炎の早期の診断の目安となる尿中アルブミン
の測定のためのモデル実験として、人尿及び対照として
緩衝液中にアルブミンを加えて、アルブミン濃度0μg
/ml, 20μg/ml,50μg/ml,100μg/ml及
び200μg/mlの尿及び水溶液を調製した。
【0054】Balb/Cマウスにヒトアルブミンを感
作させ、その脾臓を摘出し、マウスシエムーマ細胞と融
合させて抗アルブミン抗体を産生するハイブリドーマを
得た。ハイブリドーマの内、アフィニティーの高い抗体
を産生するものを選択してモノクローン化した。このハ
イブリドーマ細胞をマウス腹腔内に注入して数週間後に
腹水を採取し、腹水から、Protein A固定カラ
ムにより抗ヒトアルブミンマウスモノクローナル抗体を
精製した。
【0055】前記のようにして得た抗ヒトアルブミンモ
ノクローナル抗体のグルコースオキシダーゼによる標識
は次のようにして行った。0.8mlの水中2mgのグルコ
ースオキシダーゼの溶液に100μlの0.1M Na
IO3 を添加し、25℃にて30分間反応せしめた。こ
れに50μlのエチレングリコールを添加し25℃にて
5分間インキュベートした後、2mM CH3 COOHa
(pH4.4)で脱塩ゲル濾過を行い、アルデヒド化グル
コースオキシダーゼを得た。2mgのアルデヒド化グルコ
ースオキシダーゼに2mlのPBS中10mgのモノクロー
ナル抗体の溶液及び100μlの1M NaCO3 (pH
9.5)を添加し、25℃にて2時間反応せしめた。次
に40μlの4mg/ml NaBH4 を加えて4℃にて2
時間反応させた後濃縮後、ゲル濾過し、グルコースオキ
シダーゼにより標識された抗ヒトアルブミンマウスモノ
クローナル抗体を得た。
【0056】前記のようにして調製した、種々の濃度
(0μg/ml〜200μg/ml)の人尿中アルブミン溶
液及び緩衝液中アルブミン溶液のそれぞれを、前記のよ
うにして調製したグルコースオキシダーゼ標識抗体と反
応せしめ、次にこの反応液をヒトアルブミンを固定性カ
ラムに通すことにより、未反応のグルコースオキシダー
ゼ標識抗体を除去しアルブミンと標識抗体との結合物を
含有する溶液を得た。他方、次に感知面積が0.04mm
2 の酸素電極を水非吸収性担体上に載置し、その上を、
グルコース溶液を吸収させた後に乾燥させた濾紙により
覆った。
【0057】この濾紙上に上記の前記のアルブミンと標
識抗体との結合物を含有する溶液を滴上し、その前後に
わたって酸素電極の出力電流を経時的に記録した。ま
た、上記処理を行わない緩衝液を滴加したものをベース
ライン(B)とした。緩衝液中のアルブミンについて得
た結果を図8に示す。電流変化の初速度及び一定時間後
の電流変化量のいずれもアルブミンの濃度存在的に上昇
することを確認した。
【0058】アルブミンの溶剤として人尿及び緩衝液を
使用した場合について、溶液添加の100秒後の電流変
化量(縦軸)とアルブミン濃度(横軸)との関連を図
のグラフに示す。緩衝液を使用した場合と人尿を使用し
た場合の結果がよく一致しており、本発明の測定方法が
人尿中の挾雑物により影響を受けないことが確認され
た。なお、図9において、溶媒として人尿を使用した場
合と緩衝液を使用した場合との差は、人尿中にもともと
含まれていたアルブミンによるものと推定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の態様の装置の模式図で
ある。
【図2】図2は、本発明の第2の態様の装置の模式図で
ある。
【図3】図3は、本発明の第3態様の装置の模式図であ
る。
【図4】図4は、本発明の第4の態様(その1)の装置
の模式図である。
【図5】図5は、本発明の第4の態様(その2)の装置
の模式図である。
【図6】図6は、本発明の装置の部材(イ)、(ロ)及
び(ハ)を別々に構成し、重ねて配置した状態を示す模
式図である。
【図7】図7は、本発明の装置の部材(イ)、(ロ)及
び(ハ)を支持体30上に載置した状態を示す模式図で
ある。
【図8】図8は、本発明の方法により、被験抗原である
ヒトアルブミンを測定した場合の酸素電極の出力電流の
経時的変化を示すグラフである。
【図9】図9は、本発明の方法により被験抗原であるヒ
トアルブミンの濃度と酸素電極の出力電流の変化値との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1,2,3,11,12,13,21,22,23…本
発明の装置を構成する微孔性部材 4…試料溶液添加部位 5…酸素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/483 G01N 27/46 336Z 336B (72)発明者 山田 幸生 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−202764(JP,A) 特開 平5−72173(JP,A) 特開 平5−72205(JP,A) 特開 昭64−59058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/50 - 33/98 G01N 27/30 G01N 27/46

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特異的結合対の一構成員を、特異的結合
    反応と酸化還元反応とにより測定する方法において、酸
    化還元触媒により標識された特異的結合対の一構成員又
    は結合対の構成員と特異的に結合する物質と、該触媒の
    基質とを、酸素電極の感知表面に接触した多孔性支持体
    で反応せしめ、前記一構成員を検出又は測定する方法。
  2. 【請求項2】 前記多孔性支持体が反応液を含んでお
    り、該反応液と接触する該酸素電極の感知表面積が1mm
    2 以下であり、且つ該酸素電極上の反応溶液の厚さが
    0.1mm〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記特異的結合対が抗原/抗体対、又は
    受容体/リガンド対である、請求項1又は2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記基質がグルコースである、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記触媒が金属触媒である、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (1)被験物質である特異的結合対の一
    方の構成員を含有すると予想される試料溶液と、該特異
    的結合対の他方の構成員であって酸化還元触媒により標
    識されたものとを溶液中で接触させて、該特異的結合対
    の両構成員を結合せしめ、 (2)前記工程(1)からの溶液を、前記標識された構
    成員と特異的に結合することができる物質を固定化した
    部材と接触せしめることにより、工程(1)において反
    応しなかった、標識された特異的結合対の構成員を固定
    化除去し、そして (3)前記工程(2)からの、特異的結合対の一方の構
    成員である被験物質と該特異的結合対の他方の構成員で
    あって標識されたものとの結合物を含有する反応溶液
    を、酸素電極の感知表面に接触せしめる、 工程を含んで成る、請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 (1)被験物質である特異的結合対の一
    方の構成員と、該特異的結合対の他方の構成員であって
    酸化還元触媒により標識されたもの(標識された構成
    員)とを溶液中で接触させて、該特異的結合対の両構成
    員を結合せしめ、 (2)前記工程(1)からの溶液を、前記被験物質に特
    異的に結合する物質(固定化された特異的結合物質)が
    固定化された部材であって酸素電極の感知表面に接触し
    ているもの、に供給することにより、前記工程(1)に
    おいて被験物質と結合した前記標識された構成員とを、
    前記固定化された特異的結合物質を介して前記部材に固
    定せしめ、 (3)前記工程(1)において被験物質と結合しなかっ
    た前記標識された構成員を、前記工程(2)における酸
    素電極の感知表面に接する前記部材から除去し、そして (4)前記工程(2)において酸素電極の感知表面に接
    する部材に固定された標識された構成員に、前記酸化還
    元触媒の基質を接触せしめる、ことを特徴とする、請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (1)被験物質である特異的結合対の一
    方の構成員(被験物質)(a)と、該特異的結合対の他
    方の構成員と特異的に結合することができる物質であっ
    て酸化還元触媒により標識されたもの(標識された特異
    的結合物質)(b)とを混合し、 (2)前記工程(1)からの混合物を、前記特異的結合
    対の他方の構成員(c)が固定された部材であって酸素
    電極の感知表面と接しているものに供給することによ
    り、前記被験物質(a)と前記標識された特異的結合物
    質(b)とを、前記酸素電極の感知表面に接する部材に
    固定化された他方の構成員(c)に対して競合せしめ、 (3)前記工程(2)において固定化された他方の構成
    員(c)に結合しなかった被験物質(a)及び標識され
    た特異的結合物質(b)を除去し、そして (4)前記酸素電極の感知表面に接する部材に前記酸化
    還元触媒のための基質を接触せしめる、ことを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 (1)被験物質である特異的結合対の一
    方の構成員(被験物質)(a)と同一の物質であるか又
    は該特異的結合対の他方の構成員(b)と特異的に結合
    する物質(特異的結合物質)であって、酸化還元触媒に
    より標識されたもの(標識された競合物質)(c)を、
    部材に固定化した前記特異的結合対の他方の構成員
    (b)に結合させておき、 (2)前記部材に、被験物質()を含有する試料を添
    加することにより、該被験物質()と前記標識された
    競合物質(c)とを、前記部材に固定化された他方の構
    成員(b)に対して競合せしめることにより、前記標識
    された競合物質(c)の一部を被験物質()の量に依
    存する量で遊離せしめ、 (3)前記工程(2)において遊離した標識された競合
    物質と結合したままの標識された結合物質とを分離し、
    そして (4)前記工程(3)において分離された、遊離した標
    識された競合物質又は結合したままの標識された結合物
    質のいずれかと、前記酸化還元触媒標識の基質とを、酸
    素電極の感知表面と接する部材中で反応せしめる、 ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6に記載のいずれか1項に
    記載の方法を実施するための装置であって、 (イ)被験物質である特異的結合対の一方の構成員とは
    異る他方の構成員であり酸化還元触媒により標識されて
    いるものを収容する部材であって、その一部分に試料添
    加部位を有するもの、 (ロ)前記(イ)における標識された構成員と特異的に
    結合することができる物質が固定された部材、及び (ハ)前記酸化還元触媒のための基質を収容し、且つ1
    mm2 以下の感知表面を有する酸素電極に接している部
    材、を有し、前記部材(イ)の試料添加部位と部材
    (ハ)の酸素電極接触部とが部材(ロ)を介して毛細管
    作用により液体連絡されていることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5及び7のいずれか1項に
    記載の方法の実施のための装置であって、 (イ)被験物質である特異的結合対の一方の構成員では
    ない他方の構成員であって酸化還元触媒により標識され
    たものを収容しており、その一部分に試料添加部位を有
    する部材、 (ロ)前記被験物質に特異的に結合する物質(固定化さ
    れた特異的結合物質)が固定化されている部材であって
    1mm2 以下の感知面積を有する酸素電極に接しているも
    の、及び (ハ)液体吸収部材、を有し、前記部材(イ)の試料添
    加部位と前記液体吸収部材(ハ)とが、部材(ロ)を介
    して毛細管作用により液体連絡されていることを特徴と
    する装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5及び8のいずれか1項に
    記載の方法を実施するための装置であって、 (イ)被験物質(a)である特異的結合対の一方の構成
    員ではない他方の構成員に対して特異的に結合する物質
    であって酸化還元触媒により標識されているもの(標識
    された特異的結合物質)(b)を収容しており、その一
    部に試料添加部位を有する部材、 (ロ)前記特異的結合対の他方の構成員(c)が固定さ
    れた部材であって、1mm2 以下の感知表面を有する酸素
    電極により接しているもの、及び (ハ)液体吸収部材を有し、前記部材(イ)の試料添加
    部位と前記液体吸収部材(ハ)とが前記部材(ロ)を介
    して毛細管作用により液体連結されている、ことを特徴
    とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜5及び9のいずれか1項に
    記載の方法を実施するための装置であって、 (イ)被験物質である特異的結合対の一方の構成員(被
    験物質)(a)ではない他方の構成員(b)が固定され
    ている部材、ここで該被験物質(a)と同一の物質であ
    るか又は該他方の構成員(b)と特異的に結合する物質
    (特異的結合物質)であって、酸化還元触媒により標識
    されたもの(標識された競合物質)(c)が、前記固定
    化された他方の構成員(b)に結合しており、該部材の
    一部は試料添加部位を構成している;並びに (ロ)前記酸化還元触媒のための基質を収容し、且つ1
    mm2 以下の感知表面を有する酸素電極に接している部
    材;を有し、前記部材(イ)の試料添加部位と部材
    (ロ)の酸素電極接触部が毛管作用により液体連絡され
    ていることを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5及び9のいずれか1項に
    記載の方法を実施するための装置であって、 (イ)被験物質である特異的結合対の一方の構成員(被
    験物質(a)とは異る他方の構成員(b)が固定され
    ている部材、ここで該被験物質(a)と同一物質である
    か又は該他方の構成員(b)と特異的に結合する物質
    (特異的結合物質)であって、酸化還元触媒により標識
    されたもの(標識された競合物質)(c)が、前記固定
    化された他方の構成員(b)に結合しており、該部材の
    試料添加部位を構成しており、且つ該部材は1mm2 以下
    の感知表面を有する酸素電極に接している;並びに (ロ)液体吸収部材; を有し、前記部材(イ)の試料添加部位と前記部材
    (ロ)が毛管作用により液体連絡していることを特徴と
    する装置。
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