JP3395563B2 - 運行記録計の筐体構造 - Google Patents

運行記録計の筐体構造

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JP3395563B2
JP3395563B2 JP4103597A JP4103597A JP3395563B2 JP 3395563 B2 JP3395563 B2 JP 3395563B2 JP 4103597 A JP4103597 A JP 4103597A JP 4103597 A JP4103597 A JP 4103597A JP 3395563 B2 JP3395563 B2 JP 3395563B2
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義夫 村松
幹二 橋本
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    • G07C7/00Details or accessories common to the registering or indicating apparatus of groups G07C3/00 and G07C5/00

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の走行速度
及び走行距離等の情報を記録紙に記録する運行記録計に
係り、特に、記録紙の保持体を水平に出入りさせる移送
手段等が内部に収容される筐体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度や走行距離といった情報
を記録する運行記録計としては、従来より、インストル
メントパネルに取り付けた本体に対して、時計や速度計
等の計器が一体に収容されたケースを開閉する所謂丸型
の運行記録計が広く使用されていた。
【0003】しかし、この丸型の運行記録計は、ケース
の表側に速度計や走行距離計等の計器が配置され、ケー
スの裏側に、前記計器の文字板と平行に記録紙を配設す
る構成であったため、インストルメントパネル上での占
有面積が大きくなり、該インストルメントパネル上に配
設される他の計器も、バランスを取るためある程度記録
紙に近い大きさにせざるを得ず、インストルメントパネ
ル回りのデザインの自由度がなくなる欠点を有してい
た。
【0004】そこで、本出願人は、記録紙を水平にして
保持する回転テーブルを備えたトレー部やカートリッ
ジ、即ち、記録紙を回転可能に保持する記録紙保持体を
本体に対して出し入れさせ、前記計器を別体として、カ
ーオーディオ装置等と同じくコンソールボックス内に収
容できる箱型の運行記録計を提案した。
【0005】ところで、上述した箱型の運行記録計にお
いては、本体の筐体の深さがあまり大きいと、保持体や
これを出し入れする移送手段等の部品を筐体の内部に収
容するのに苦労しなければならなくなるため、上下に半
割りにした2つのケースを組み付けて筐体とするのが効
率よい形状といえる。
【0006】また、上述した箱型の運行記録計において
は、収容先のコンソールボックスの大きさに応じて筐体
の大きさが制約されるので、筐体の内部に部品を如何に
無駄なく効率よく収容するかが非常に重要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上下の半割り
のケースを構造的に結合するには、双方のケース内にボ
スを突設してこのボスどうしをねじ止めすることとな
り、このボスが突設された部分において、ボスが邪魔に
なって部品を収容できないデッドスペースができてしま
い、筐体内への部品の効率よい収容が実現できないとい
う問題がある。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、特に、記録紙を載せたトレー部やカー
トリッジを本体に対して出し入れする箱型の運行記録計
において、これらトレー部やカートリッジを出し入れす
る移送手段といった部品を、無駄なく効率よく収容する
ことができる運行記録計の筐体構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の運行記録計の筐体構造は、
保持体を、該保持体に対する記録紙の装脱を行う装脱箇
所と、前記保持体に装填された前記記録紙に走行情報を
記録する記録箇所との間で移送する移送手段の下半部を
覆い、上方に開放された下ケースと、下方に開放されて
前記移送手段の上半部を覆い、前記下ケース上に取着さ
れる上ケースとを有する運行記録計の筐体の構造であっ
て、前記上下のケースのうちいずれか一方の前部に、前
記下ケース上に前記上ケースを取着した状態で、前記上
下のケースのうちいずれか他方の前端よりも前方に突出
し、該他方側に開放された突出部を延設し、前記一方の
突出部の前端に、前記保持体の通過が可能な前開放部を
形成すると共に、前記他方の前部に、前記下ケース上に
前記上ケースを取着した状態で前記突出部の開放縁に沿
って延在し、該突出部を塞ぐ棚板を設け、前記棚板と前
記突出部との間のねじ止めにより、前記上下のケースを
結合するようにしたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載した本発明の運行記
録計の筐体構造は、前記下ケース上に前記上ケースを取
着した状態で、後方に開放された開口を画成する後開放
部を、前記上下のケースの後部にそれぞれ形成し、前記
開口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの各後開放部との
間のそれぞれのねじ止めにより、該上下のケースを後部
において結合する構成とした。
【0011】さらに、請求項3に記載した本発明の運行
記録計の筐体構造は、前記下ケース上に前記上ケースを
取着した状態で、前記上下のケースの前部を覆い、前記
棚板を挟んで該棚板よりも前記一方側とは反対側に、前
記棚板と協働して空間を画成する前面パネルをさらに設
け、前記前面パネルのうち前記一方の前記前開放部に臨
む前記前面パネル箇所に、前記保持体の通過が可能な保
持体装脱口を形成すると共に、前記棚板に沿って、前記
保持体装脱口の周辺の前面パネル部分に配置される電気
部品が実装される配線基板を延設する構成とした。
【0012】また、請求項5に記載した本発明の運行記
録計の筐体構造は、保持体を、該保持体に対する記録紙
の装脱を行う装脱箇所と、前記保持体に装填された前記
記録紙に走行情報を記録する記録箇所との間で移送する
移送手段の下半部を覆い、上方に開放された下ケース
と、下方に開放されて前記移送手段の上半部を覆い、前
記下ケース上に取着される上ケースとを有する運行記録
計の筐体の構造であって、前記下ケース上に前記上ケー
スを取着した状態で、後方に開放された開口を画成する
後開放部を、前記上下のケースの後部にそれぞれ形成
し、前記開口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの前記各
後開放部との間のそれぞれのねじ止めにより、該上下の
ケースを結合するようにしたことを特徴とする。
【0013】さらに、請求項4及び請求項5に記載した
本発明の運行記録計の筐体構造は、前記閉塞板を前記上
下のケースの前記各後開放部にねじ止めするねじが、前
記上下のケースに外側から取着されており、前記上下の
ケースのうち少なくとも一方に外側から取着され、前記
ねじのうち少なくとも1つのねじを覆うキャップをさら
に備えており、該キャップが破壊することで前記一方か
ら取り外される構成とした。
【0014】請求項1に記載した本発明の運行記録計の
筐体構造によれば、特に筐体の前部における上下のケー
スの結合を、筐体の上下方向の全長に亘ってねじやその
代わりとなるボス等を筐体の内部に貫設せずに、上下の
ケースのうちいずれか一方の突出部の内部だけにねじや
ボス等を上下に貫設するだけで達成することができ、従
って、上下のケースのうちいずれか他方の、棚板を挟ん
で一方側とは反対側の部分を、部品等の収容空間として
利用することが可能となり、これにより、筐体の部品収
容効率を高め、運行記録計の小型化を図ることが可能と
なる。
【0015】また、請求項2及び請求項5にそれぞれ記
載した本発明の運行記録計の筐体構造によれば、特に筐
体の後部における上下のケースの結合を、筐体の内部に
ねじやその代わりとなるボス等を貫設せずに、閉塞板と
上下の各ケースとのねじ止めだけで達成することがで
き、従って、上下のケースの内部をいずれも部品等の収
容空間として無駄なく利用することが可能となり、これ
により、筐体の部品収容効率を高め、運行記録計の小型
化を図ることが可能となる。
【0016】さらに、請求項3に記載した本発明の運行
記録計の筐体構造によれば、筐体の前部における上下の
ケースの結合のためにねじやボスを貫設するため部品を
隅々まで収容できない上下のケースのうちいずれか一方
の突出部の内部を、保持体の通過スペースとして有効利
用することが可能となる。
【0017】しかも、ねじやボスを貫設する必要がなく
部品を隅々まで収容できる、棚板と前面パネルとで画成
される空間は、保持体の通過スペースに必要な上下高さ
と、運行記録計の配設先の上下高さによって定まる筐体
全体の上下高さとによって、上下方向については収容で
きる寸法に制約があるものの、前後方向については、他
の部品の配置等により寸法に自由度があるので、この前
後方向に延在する棚板に沿って配線基板を延設すること
で、配線基板を必要な実装面積で形成することが可能と
なる。
【0018】また、請求項4及び請求項5にそれぞれ
載した本発明の運行記録計の筐体構造によれば、閉塞板
を上下のケースから取り外すためには、上下のケースの
うち少なくとも一方と閉塞板とをねじ止めするねじを外
すために、キャップを破壊する必要があるので、閉塞板
を外した際にその痕跡をキャップに破壊痕として残した
り、キャップがなくなっていることで閉塞板を外した形
跡を残すことが可能となり、筐体内部の部品の操作によ
り記録紙に記録される走行情報の改竄を図ることを防ぐ
ための抑止力としたり、改竄の可能性があることを認知
させるのに役立てることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による運行記録計の
筐体構造を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明による筐体構造を採用した運
行記録計の一実施形態を示す斜視図であり、本実施形態
の運行記録計は、図1中に引用符号1で示す略箱型の本
体と、この本体1に出し入れされる扁平なカートリッジ
17とで構成されている。
【0021】前記本体1(筐体に相当)は、図2に分解
斜視図で示すように、下ケース2及び上ケース5と、こ
れら下及び上ケース2,5の前部に取着される前面パネ
ル11と、下ケース2に取着される開閉蓋14と、上下
のケース5,2の後部に取着される放熱板15と、上下
のケース5,2の両側部にそれぞれ取着される取付板1
6,16とを有しており、本実施形態では、下ケース2
が請求項中の上下のケースのうち一方に相当し、上ケー
ス5が請求項中の上下のケースのうち他方に相当してい
る。
【0022】前記下ケース2は、本体1の下面を形成す
る底板部3と、この底板部3の左右両側縁からそれぞれ
立設された側板部4,4とを有しており、後端側が開放
されている。
【0023】前記底板部3の上面前部両端にはボス受け
3a,3aがそれぞれ突設されており(図2中では左端
のみ示している)、底板部3の後端で左右方向の両端と
略中央には、略アーチ形の凹部3bが下面側からそれぞ
れ形成されていて(図2中では左端と中央のみ示してい
る)、底板部3の上面側に突出する各凹部3bの上面に
は、略円柱状のねじ受け部材3cがそれぞれ取着されて
おり、前記凹部3bからねじ受け部材3cに亘って、前
記放熱板15の取付用の有底穴(図示せず)が底板部3
の下面側から形成されている。
【0024】また、前記底板部3の上面で左右方向に間
隔をおいた箇所には、前後方向の略中央から後端寄り箇
所にかけて、前後方向に延在する係合溝3d,3dがそ
れぞれ形成されている。
【0025】前記各側板部4,4には、前後及び上下の
各方向の略全長に亘って略矩形の凹部4aが形成されて
おり、この凹部4aの下縁には、前後方向に間隔をおい
て2つの取付溝4b,4bが形成されており、この取付
溝4b,4bの両側に延在する凹部4aの段差面4dに
は、前後方向に間隔をおいて4つの押し出し片4c(図
8参照、但し、図8中では1つのみ示している)が突設
されている。
【0026】尚、本実施形態では、前記天板部6の前端
と前記各側板部4,4の前端とにより、下ケース2の前
開放部が画成されており、同様に、天板部6の後端と前
記各側板部4,4の後端とにより、下ケース2の後開放
部が画成されている。
【0027】前記上ケース5は、天板部6と、この天板
部6の前端から垂設された連結板部7と、この連結板部
7の下端から前方に延設された受板部8と、天板部6の
左右両側縁からそれぞれ垂設された側板部9,9とを有
しており、下ケース2と同様に後端側が開放されてい
る。
【0028】前記天板部6は、前記下ケース2の底板部
3に略等しい左右幅と、底板部3より短い前後長さで形
成されており、天板部6の後端で左右方向の両端には、
図3に要部拡大平面図で示すように、下ケース2の底板
部3の凹部3bと同様の、略アーチ形の凹部6aが上面
側からそれぞれ形成されている。
【0029】また、図4に要部拡大背面図で示すよう
に、天板部6の下面側に突出する各凹部6aの下面に
は、略円柱状のねじ受け部材6bがそれぞれ取着されて
おり、前記凹部6aからねじ受け部材6bに亘って、前
記放熱板15の取付用の有底穴6cが天板部6の上面側
から形成されている。
【0030】さらに、前記天板部6の上面で両凹部6a
の略中間箇所には、図3に示すように、略円柱形で有底
状の目隠し孔6dが形成されており、この目隠し孔6d
の内周壁で周方向に120゜位相をずらした箇所には、
図5に拡大平面図で示すように、係止片6eがそれぞれ
突設されている。
【0031】また、前記目隠し孔6dの底面の略中央箇
所には通孔6fが形成されており、図5中引用符号6g
は、各係止片6eの成形時の都合により目隠し孔6dの
底面の周縁部で各係止片6eに対応する箇所に形成され
た抜き孔を示す。そして、前記目隠し孔6dには、図2
に示すように、キャップ6hが嵌挿される。
【0032】前記キャップ6hは、図6に斜視図で示す
ように、前記目隠し孔6dの内径に対応する外径と、目
隠し孔6dの深さに対応する高さとにより、上端が閉塞
されて下端が開放された外形略円柱状を呈しており、こ
のキャップ6hの外周面には、キャップ6hを目隠し孔
6dに嵌挿した状態で係止片6eが係止される環状溝6
jが形成されている。
【0033】また、図4に示すように、天板部6の後端
の下面で目隠し孔6dに対応する箇所には、下向きに開
放状の略コ字形を呈する位置決め部6kが形成されてい
る。
【0034】前記連結板部7は、図7に要部拡大斜視図
で示すように、左右方向の略中央に通孔7aを有してお
り、図7中引用符号7bは、連結板部7の左端側に突設
された補強用のリブを示す。
【0035】前記受板部8(棚板に相当)は、前記リブ
7bよりも右側の連結板部7に対応する左右幅で形成さ
れており、上ケース5を平面視した状態で、天板部6と
受板部8とを合わせた前後寸法が、下ケース2の前後寸
法と略等しくなるように形成されており、受板部8の上
面の前端で左右方向に間隔をおいた箇所には、略円柱状
のねじ受け部材8a,8aがそれぞれ取着されており、
各ねじ受け部材8aには、受板部8の下面側から、前面
パネル11の取付用の有底穴(図示せず)が形成されて
いる。
【0036】また、受板部8上には、右端寄りの受板部
8部分が多少露出する左右長さの矩形状を呈するプリン
ト基板10(配線基板に相当)が、この受板部8に沿っ
て延在するように取着され、このプリント基板10の右
端寄りの連結板部7に近接した上面箇所には、自己復帰
形のフラムスイッチ10aが上方に向けて実装され、左
端寄りの上面箇所には、同じく自己復帰形のフラムスイ
ッチ10bが前方に向けて実装される。
【0037】さらに、前記プリント基板10よりも右側
の受板部8の下面には、図8に要部拡大正面図で示すよ
うに、支持レバー54が、軸53を中心として水平面内
で揺動可能に吊り下げ支持される。前記支持レバー54
には、図9に拡大平面図で示すように、軸53と同心上
に位置する円弧状のギア部56がアーム55を介して連
結されており、このギア部56の外縁には歯車56aが
形成されている。
【0038】また、前記支持レバー54で軸53とアー
ム55の先端とを結ぶ線上から外れた箇所には、ピン5
2の基端が取着されており、このピン52の先端は、受
板部8により支持レバー54を支持した状態で、この受
板部8の下方に延出する。
【0039】そして、図8に示すように、受板部8を挿
通して受板部8の上面側に突出する前記軸53の周囲に
は、コイルスプリング58が嵌装されており、このコイ
ルスプリング58は、軸53の上端に嵌着された係止部
材57と受板部8とに両端がそれぞれ係止されていて、
このコイルスプリング58により前記支持レバー54
は、軸53を中心として図9中の反時計回り方向に揺動
する向きに付勢される。
【0040】尚、コイルスプリング58の付勢による支
持レバー54の揺動は、上ケース5の前後方向における
軸53の後方の突出箇所にピン52が位置するところ
で、アーム55の側縁が受板部8の下面の段差(図示せ
ず)に当接することにより規制される。
【0041】前記各側板部9,9には、図2に示すよう
に、下ケース2の各側板部4,4と同様に、前後及び上
下の各方向の略全長に亘って略矩形の凹部9aが形成さ
れており、図8に示すように、この凹部9aの上縁には
2つの取付溝9b,9b(但し、図8中では1つのみ示
している)が、前後方向に間隔をおいて形成されてお
り、この取付溝9b,9bの両側にそれぞれ延在する凹
部9aの段差面9dには、前後方向に間隔をおいて4つ
の押し出し片9c(但し、図8中では1つのみ示してい
る)が突設されている。
【0042】また、各側板部9,9の前端寄り部分の下
端には、図2に示すように、受板部8の左右両端に半分
跨るようにして、下ケース2の側板部4,4に対応する
上下高さのボス9b,9bがそれぞれ下方に向けて突設
されている。
【0043】尚、本実施形態では、前記天板部6の後端
と前記各側板部9,9の後端とにより、上ケース5の後
開放部が画成されている。
【0044】前記前面パネル11は、上ケース5の受板
部8に略等しい前後寸法と、上ケース5の天板部6に略
等しい左右幅とで形成された天板部12と、この天板部
12の前端から垂設され、本体1の前面を形成する前板
部13とを有しており、例えば、合成樹脂の射出成形等
の型成形により形成されている。
【0045】前記前板部13は、上下の各ケース5,2
の側板部9,4を足し合わせた上下高さで形成されてお
り、前板部13の左端には時計13aが配設されてお
り、この時計13aよりも右側の前板部13部分の上半
部には、時刻合わせボタン13c、開閉錠13d、及
び、パイロットランプ13xがそれぞれ設けられ、下半
部にはカートリッジ挿抜口13yが形成されている。
【0046】このうち、前記時刻合わせボタン13c
は、本体1を組み立てた状態で押圧操作することによ
り、前記プリント基板10上のフラムスイッチ10bを
オンさせて、このフラムスイッチ10bのオン中に、前
記時計13aの時刻が進むように構成されている。
【0047】前記開閉錠13dは、図10に分解斜視図
で示すように、前板部13の通孔13eに前方から嵌挿
されるシリンダ13fと、前板部13の裏側に配設され
通孔13eを挿通したシリンダ13fの後部部分に取着
されるケース13jと、このケース13jと前板部13
とを連結する作動レバー13rとを備えている。
【0048】前記シリンダ13fの前端にはキー13A
が挿入される鍵孔13gが形成されており、シリンダ1
3fの後部部分には、キー13Aを鍵孔13gに挿入し
た状態でシリンダ13fの外周面から内側に没入し、キ
ー13Aを鍵孔13gから抜くと外周面から外側に突出
して、通孔13eが形成された前板部13の裏面箇所に
係合するタンブラ13hが設けられている。
【0049】前記ケース13jは、前記シリンダ13f
の後部部分に嵌装できる略円筒状を呈しており、シリン
ダ13fの後部部分に嵌装した状態でタンブラ13hを
外方に露出させる切欠13kを有していて、ケース13
jの後部寄りの外周面箇所から接線方向に延設されたア
ーム13mの先端に、前板部13側に向けて連結ピン1
3nが突設されている。尚、図10中引用符号13p
は、ケース13jをシリンダ13fに固定する取付ねじ
を示す。
【0050】前記作動レバー13rは、前記アーム13
mの連結ピン13nが遊挿される長孔13sと、前板部
13の裏面に一端が嵌挿された枢軸13vの他端に嵌装
されるボス部13tとを有している。尚、図10中引用
符号13wは、両端がケース13jと前板部13とにそ
れぞれ係止されるコイルスプリングを示す。
【0051】前記開閉錠13dは、シリンダ13fの鍵
孔13gにキー13Aを挿入したままこのキー13Aを
回転させることで、鍵孔13gが上下方向に延在する通
常位置と、鍵孔13gが右下がりに傾いて延在する開閉
位置との間で回転し、コイルスプリング13wによりシ
リンダ13fが開閉位置から通常位置に向けて図10中
時計回り方向に付勢されるように構成されている。
【0052】前記パイロットランプ13xは、ホルダ3
1の移送中の異常を報知するためのもので、前記プリン
ト基板10に実装されている。尚、本実施形態では、前
記フラムスイッチ10a,10bとこのパイロットラン
プ13xとが、請求項中の電気部品に相当している。
【0053】前記カートリッジ挿抜口13y(開口に相
当)は、図2に示すように、上ケース5の受板部8に略
等しい左右幅と、下ケース2の側板部4,4に略等しい
上下高さとからなる横長の矩形状を呈しており、前記カ
ートリッジ17が水平に通過できるように構成されてい
て、前板部13の裏面でカートリッジ挿抜口13yの上
縁部分には、左右方向に間隔をおいて2つの取付片13
z(図2中では左側のみ示している)が突設されてい
る。
【0054】前記開閉蓋14は、前記カートリッジ挿抜
口13yに対応する大きさで横長の矩形状を呈してお
り、開閉蓋14の下端の左右両側は、下ケース2の底板
部3前端のヒンジ3e,3eにより枢支され、図2中引
用符号3fは、図11に本体の斜視図で示すように、開
閉蓋14を下ケース2の前方に倒れて開いた状態から、
図12に同じく本体の斜視図で示すように、起立して閉
じた状態に向けて付勢するコイルスプリングを示す。
【0055】前記放熱板15(閉塞板に相当)は、図2
に示すように、上下のケース5,2の後端の開放部分を
塞ぐ大きさで形成されており、放熱板15の下端の左右
両側と略中央箇所とには、下ケース2の各凹部3bに対
応する略アーチ状の取付片15aが折曲形成されてお
り、同様の取付片15bが上ケース5の各凹部6aに対
応して、放熱板15の上端の左右両側に折曲形成されて
いる。
【0056】また、放熱板15の上端左右の取付片15
bの略中央箇所には、下端寄りに若干位置をずらして、
上ケース5の位置決め部6kに対応する取付片15cが
折曲形成されている。尚、図2中引用符号15dはコネ
クタ孔を示す。
【0057】さらに、前記放熱板15の裏面には、図1
3に放熱板15が取り付けられた下ケース2の要部平面
図で示すように、取付フレーム74を介してプリント基
板72が取着される。
【0058】前記プリント基板72は、放熱板15より
も一回り小さい横長の矩形を呈していて、前記取付フレ
ーム74により表面が支持されており、プリント基板7
2の裏面には、先端が二股に分かれて開放され、これら
の間で検出光(図示せず)が送受光される門形のフォト
インタラプタ71が、プリント基板72の長手方向に間
隔をおいて二股部分が位置し、且つ、上下のケース5,
2に放熱板15を取着した状態で、これら上下のケース
5,2の前方に先端が開放される向きで取着される。
【0059】また、プリント基板72には、上述したフ
ォトインタラプタ71の他、車両の不図示の走行センサ
から走行速度に応じた数で出力されるパルス信号を検出
するための、信号レベルの比較基準値を調整する際に操
作されるボリューム、つまり、可変抵抗(図示せず)等
が実装される。
【0060】前記取付フレーム74は、パワートランジ
スタ73をプリント基板72に実装させるためのもの
で、この取付フレーム74によりプリント基板72に実
装した状態で、パワートランジスタ73はプリント基板
72と放熱板15との間に配置される。
【0061】尚、図13中引用符号75は、プリント基
板72の表面に半田付けされた雌コネクタを示し、この
雌コネクタ75の先端は、取付フレーム74によりプリ
ント基板72を取り付けた状態で、放熱板15の前記コ
ネクタ孔15dに嵌合される。
【0062】前記各取付板16は、図2に示すように、
上下のケース5,2の側板部9,4の凹部9a,4aを
足し合わせた上下高さと、これら凹部9a,4aの前後
長さに等しい左右幅とで形成されており、取付板16の
上縁には、凹部9aの不図示の取付溝に挿入可能な係合
片16a,16aが形成され、下縁には、凹部4aの取
付溝4b,4bに挿入可能な係合片16b,16bが形
成されている。また、各取付板16には、本体1を車両
のコンソールボックス(図示せず)に取り付けるための
ねじ孔16cが複数形成されている。
【0063】前記カートリッジ17は、図2に示すよう
に、カートリッジ挿抜口13yの間口及び本体1の奥行
きに対応する薄い箱状に形成された筐体18を備え、該
筐体18の上面側には、図14に平面図で示すように、
7日用記録紙21(図15参照)が収容可能な平面視略
円形の記録紙収容部18bが形成されている。
【0064】前記7日用記録紙21(記録紙に相当)
は、図15に斜視図で示すように、1日分の情報が記録
される7枚の円形の記録紙21aと、該記録紙21aと
同一の外径で形成され、これら7枚の円形の記録紙21
aを上下に重ねて支持する台紙21e等を備えている
(図15では見易さのため相互の間隔を離して記してい
る)。
【0065】前記記録紙21aには円形の中心孔21b
が形成され、また、上下に重なった2枚の記録紙21a
への連続記録を可能とする略楔形の欠部21cが設けら
れている。さらに、前記記録紙21aの上面には、時刻
指示用の罫線及び目盛(いずれも図示せず)が、前記中
心孔21bと同心円状及び該中心孔21bから放射状に
それぞれ印刷等より形成されている。
【0066】尚、一番下の7日目用の記録紙21aは、
欠部21cが省略され、その代わりに、該欠部21cに
対応する箇所に、情報が記録されない余白領域21dが
設けられている。
【0067】そして各記録紙21aは、上下の記録紙2
1aの欠部21cどうし、或は、欠部21cと余白領域
21dが重ならず、且つ、記録紙21aの周方向におい
て隣り合うように、欠部21c及び余白領域21dの位
置を互いにずらして重ね合わされる。
【0068】前記台紙21eには前記中心孔21bと同
一の内径の中心孔21fが形成され、該中心孔21fに
は、カートリッジ17側への装着用の、円筒状を呈し前
記中心孔21b,21fの内径と略同一の外径に形成さ
れた記録紙保持部材21gが、該記録紙保持部材21g
の下端に形成され前記中心孔21fよりも大きい外径で
環状のフランジ部21hを介して取着されている。
【0069】尚、前記記録紙保持部材21gの上下高
さ、即ち、軸方向の長さは、重ね合わせた7枚の記録紙
21aの厚さを少なくとも上回る寸法で形成されてい
る。
【0070】前記7日用記録紙21は、上述のように重
ね合わせた7枚の記録紙21aを、それぞれの中心孔2
1bを前記記録紙保持部材21gに嵌め込んで台紙21
e上に載置し、且つ、一番下の7日目用の記録紙21a
の裏面の一部を台紙21eに接着し、さらに、図15中
矢印イで示す7日用記録紙21の回転方向における欠部
21c及び余白領域21dよりも下流側に位置する各記
録紙21aの外縁箇所と、台紙21eの対応する外縁箇
所間に短冊状の連接テープ21jを架け渡し、台紙21
eに対する各記録紙21aの相対回転を阻止した状態に
つなぎ止めて構成されている。
【0071】前記記録紙収容部18bの底面の中央箇所
には、図14に示すように、合成樹脂製の回転テーブル
19が回転可能に設けられている。前記回転テーブル1
9は、略円盤状を呈し、該回転テーブル19の外径は、
前記記録紙21aや台紙21eの中心孔21b,21f
よりも十分大きい寸法で形成されている。
【0072】そして、回転テーブル19の中心には、記
録紙21aや台紙21eの中心孔21b,21fの内径
に対応する外径で、且つ、記録紙保持部材21gよりも
大きい高さの取付軸19aが突設されており、この取付
軸19aの中心部には、中央に凹部19cを有する位置
決めボス19bが立設され、取付軸19aの先端で位置
決めボス19bの外側部分には、キャップ19dが着脱
可能に嵌着される。
【0073】また、前記記録紙収容部18bには、7日
用記録紙21のうち記録の済んだ記録紙21aをめくり
上げるためのカッタ18cが設けられている。前記カッ
タ18cは、可撓性を有する金属薄板で形成されてお
り、図16に正面図で示すように、カートリッジ挿抜口
13yへの挿入側となる筐体18の前面に取着される基
部18dと、この基部18dから折曲されて、図14に
示すように、記録紙収容部18bの内側に延出するカッ
タ本体18eとを有している。
【0074】前記カッタ本体18eは、基部18d寄り
の部分が、7日用記録紙21の厚みよりも若干大きい寸
法だけ記録紙収容部18bの底面から離間しており、且
つ、先部に至るにつれて記録紙収容部18bの底面に近
づいて、カッタ本体18eの先端が底面に接触するよう
に、傾斜して形成されていて、基部18d寄りのカッタ
本体18e箇所にはストッパ片18fが突設されてい
る。
【0075】このように構成された記録紙収容部18b
は、カッタ本体18eを撓ませて先端と記録紙収容部1
8bの底面との間に隙間を作っておいて、前記7日用記
録紙21の外縁部分を差し入れつつ回転テーブル19の
取付軸19aに記録紙保持部材21gを嵌挿し、取付軸
19aにキャップ19dを嵌着することで、このキャッ
プ19dにより記録紙保持部材21gが回転テーブル1
9側に押圧されて、7日用記録紙21が回転テーブル1
9に対して固定されるように構成されている。
【0076】また、前記カッタ18cは、回転テーブル
19により図15矢印イで示す回転方向に回転させてい
る間、7日用記録紙21の記録の済んだ記録紙21aの
欠部21cをカッタ本体18eの上側に乗り上げさせる
と共に、その記録紙21aを台紙21eにつなぎ止める
テープ21jをカッタ本体18eが切断して、その記録
紙21aを他の記録紙21aや台紙21eから独立させ
るように構成されている。
【0077】さらに、カッタ18cは、カッタ本体18
eの上側に乗り上げた記録済の記録紙21aの欠部21
cの縁部がストッパ片18fに当接することで、その記
録紙21aの欠部21cを通してそのすぐ下の記録紙2
1aに対する記録が続けられるように、記録済の記録紙
21aの回転を停止させるように構成されている。
【0078】前記筐体18の側面には、図17に右側面
図で示すように、シャッタ18gが設けられており、筐
体18の前面には、図16に示し、且つ、図18に左側
面図で示すように、歯車18hが設けられている。
【0079】前記筐体18のシャッタ18gにより開閉
される箇所には、本体1内で回転テーブル19を時間の
経過に応じて回転させるための動力が伝達される受動歯
車(図示せず)が設けられており、この受動歯車は、筐
体18の内部で前記回転テーブル19の不図示の歯車
に、歯車列(図示せず)を介して連結されている。
【0080】また、前記歯車18hは、前記不図示の歯
車列に別の歯車列(図示せず)を介して連結されてい
て、前記不図示の2つの歯車列のうちどちらかに設けら
れたワンウェイクラッチ等により規制される一方向に前
記歯車18hを回転させることで、回転テーブル19に
保持された記録紙21の時刻合わせができるように構成
されている。
【0081】筐体18の下面には、図19に底面図で示
すように、筐体18の前面から後面に向けて2本の摺接
突起18jが形成されており、また、前面寄りの下面箇
所には、前記ホルダ31側との係合部18kが形成され
ている。
【0082】前記係合部18kは、前面から後面に向か
って所定の幅及び長さで形成された略矩形の係止溝部1
8mと、この係止溝部18mの後面寄り部分に係止溝部
18mの幅方向に間隔をおいて突設された2つの係止突
起18n,18nと、係止溝部18mの後面寄り端部で
前記係止突起18n,18nよりも後面側の部分に形成
された逃げ溝18pとを有している。
【0083】そして、係止溝部18mと逃げ溝18pは
筐体18の下面から同一の深さで形成されており、各係
止突起18n,18nは、図20に拡大断面図で示すよ
うに、筐体18の前面側から後面側に向かうにつれて次
第に高さが増す傾斜面18rと、この傾斜面18rの頂
部から係止溝部18mに略鉛直に下がる係止面18sと
により、係止溝部18m及び逃げ溝18pの深さと略同
一の高さで形成されている。
【0084】尚、図16及び図19に示すように、筐体
18の底面で前面寄りの両側部分には、両側面との角を
斜めに落とした傾斜面18t,18tがそれぞれ形成さ
れている。
【0085】図21は本体1の内部構造を示す分解斜視
図であり、本体1の内部には、カートリッジ挿抜口13
yから本体1内に挿入されたカートリッジ17が装填さ
れるホルダ31と、このホルダ31をカートリッジ挿抜
口13yと本体1内との間で移送する移送機構41とが
設けられている。
【0086】前記ホルダ31(保持体に相当)は、カー
トリッジ挿抜口13yから挿入されたカートリッジ17
が載置される底板部32と、この底板部32に連結され
た移動板部33と、底板部32の両側から立設された側
板部34,34と、各側板部34,34の先端から折曲
されて内側に延出する押え板部35,36とを有してい
る。
【0087】前記底板部32は、図22に拡大斜視図で
示すように、前面側からカートリッジ挿抜口13yに挿
入したカートリッジ17の底面に対応する外形で形成さ
れており、本体1の背面側に位置する底板部32の後端
には、2つのストッパ片32a,32aが立設されてい
る。
【0088】また、底板部32の後端で2つのストッパ
片32a,32a間の後端部分には、図23に底板部3
2の要部拡大斜視図で示すように、前端に向けて凹形の
切欠32bが形成されており、この切欠32bの前端か
ら前方に間隔をおいた底板部32部分には、略矩形の窓
32cが形成されている。
【0089】さらに、これら切欠32bと窓32cとの
両側の底板部32部分には、窓32cの後端と切欠32
bの前端とに亘る寸法でガイド孔32d,32dがそれ
ぞれ形成されており、各ガイド孔32d,32dは、切
欠32b側に円形部32e,32eを有する略鍵孔状を
呈している。
【0090】また、底板部32の下面で切欠32bの両
側箇所には、図21に示すように、バネ板部材37の二
股部37a,37aがそれぞれ固着されており、これら
二股部37a,37aに連設されたバネ板部材37の係
止片部37bが、底板部32の窓32cの後端側部分に
配置され、この係止片部37bの山形に折曲した頂点部
分が、図23に示すように、各ガイド孔32d,32d
の円形部32e,32eとは反対側の前端どうしを結ぶ
線上に略位置し、窓32cを通して底板部32の下面側
から上面側に突出している。そして、底板部32の右端
寄りの後端部分には、抜け止め孔32fを有する支持片
32eが形成されている。
【0091】前記移動板部33は、図21に示すよう
に、前記底板部32の後端部分の下側に配置される基板
33aと、この基板33aの右端から側方に延設されて
先端が支持片32eのさらに側方に至る寸法で底板部3
2の下側に延在する支持板33dとで構成されている。
【0092】前記基板33aは、内部に窓33bを有す
る枠状に形成されており、前記底板部32の後端部分の
下側に配置した状態で、前記各ガイド孔32d,32d
に臨む窓33bの両側の基板33a箇所には、ガイドピ
ン38,38がそれぞれ立設されており、基板33aの
後端寄り部分にはフック33cが立設されている。前記
支持板33dの先端寄り部分には、略階段状を呈する係
止片33eが延設されており、支持板33dの先端には
操作片33gが立設されている。
【0093】上述した移動板部33は、前記係止片33
eを底板部32の抜け止め孔32fに下面側から上面側
に通して、係止片33eの先端の突起33fを、図23
に示すように、抜け止め孔32fの側縁に引っかけると
共に、前記各ガイドピン38,38の頭部38a,38
aを、底板部32の各ガイド孔32d,32dの円形部
32e,32eに下面側から上面側に通し、切欠32b
と窓32cとの間の底板部32部分に形成された係止孔
32gと、基板33aのフック33cとの間にコイルス
プリング39を架設することで、底板部32に組み付け
られる。
【0094】このように底板部32に組み付けられた移
動板部33は、コイルスプリング39から、基板33a
のフック33cが底板部32の係止孔32gに近づく向
きの復元力を受けて、各ガイド孔32d,32dの円形
部32e,32eとは反対側の前端に各ガイドピン3
8,38が当接する通常箇所に位置し、且つ、前記切欠
32bと窓32cとが窓33bの内側に位置するように
構成されている。
【0095】前記各側板部34,34は、図22に示す
ように、前記底板部32寄りの傾斜面34aと、この傾
斜面34aから上方に延出する垂直面34bとにより、
前記傾斜面18tが形成されたカートリッジ17部分の
外形に対応する輪郭で形成されており、各垂直面34
b,34bには、底板部32の前後方向に間隔をおいて
3つのガイドピン34c,34d,34eが、ホルダ3
1の外方に向けてそれぞれ突設されている。
【0096】そして、各垂直面34b,34bの前端に
は、開閉蓋14の裏面で不図示のヒンジよりも上方の裏
面箇所に接触可能な案内突起34f,34fがそれぞれ
突設されており、これら各案内突起34f,34fの先
部は、先端に至るにつれて互いの間隔が次第に大きくな
るように、略ハ字状に拡げられている。
【0097】また、底板部32の左側の側板部34の垂
直面34bで、前端寄りの2つのガイドピン34c,3
4dの間の垂直面34b部分には、ホルダ31の内側に
延出する係合片34gが形成されている。
【0098】前記底板部32の左側に位置する前記押え
板部35は、側板部34に連設された基板35aと、こ
の基板35aの前端から前方に延設されたガイド板35
bとを有しており、前記基板35aは、カートリッジ1
7の高さに対応する寸法だけ底板部32から離間してこ
の底板部32と略平行に延在しており、ガイド板35b
は、図24に図22のA−A線断面図で示すように、前
方に至るにつれて次第に底板部32から離間するように
傾斜して、前端が基板35aよりも高い箇所に位置する
ように構成されている。
【0099】前記底板部32の右側に位置する前記押え
板部36は、側板部34に連設された基板36aと、こ
の基板36aの前端から前方に延設されたガイド板36
bと、基板36aの側端から押え板部35側に延設され
た逃げ板36cと、ガイド板36bの前端と逃げ板36
cの先端とを接続する略L字状の外縁板36dと、これ
らガイド板36b、逃げ板36c、及び、外縁板36d
で囲まれた接続板36eとを有している。
【0100】前記基板36aは、押え板部35の基板3
5aと同じく、カートリッジ17の高さに対応する寸法
だけ底板部32から離間してこの底板部32と略平行に
延在しており、ガイド板36bは、押え板部35のガイ
ド板35bと同じく、前方に至るにつれて次第に底板部
32から離間するように傾斜して形成されている。
【0101】また、前記逃げ板36cは、図25に図2
2のB−B線断面図で示すように、先端に至るにつれ
て、つまり、押え板部35に近づくにつれて、次第に底
板部32から離間するように傾斜するように形成されて
おり、前記外縁板36dは、底板部32と略平行に延在
していて、この底板部32からの高さが押え板部35の
ガイド板35bの前端と同じ高さになるように形成され
ている。
【0102】さらに、前記接続板36eには、図22に
示すように、ガイド板36bと逃げ板36cとの傾斜方
向の違いによる歪みが押え板部36に生じないように、
この歪みを吸収するための抜き孔36fが形成されてい
る。
【0103】上述した構成による本実施形態のホルダ3
1は、カートリッジ17を前端側から挿入していくと、
左右の押え板部35,36の隙間にカートリッジ17の
カッタ18cのストッパ片18fが位置し、カートリッ
ジ17を、各係止突起18n,18nの傾斜面18rの
頂部がバネ板部材37を撓ませながら係止片部37bを
乗り越える際のクリック感が伝わるまで挿入すること
で、カートリッジ17がホルダ31に完全に装填された
状態となるように構成されている。
【0104】そして、カートリッジ17が完全に装填さ
れた状態でホルダ31は、カートリッジ17の各係止突
起18n,18nの係止面18sが底板部32の後端側
から係止されると共に、各係止突起18n,18nの両
側の係止溝部18m部分が、移動板部33の通常箇所に
おける各ガイドピン38,38の頭部38a,38aの
周面に、底板部32の前端側から当接し、この当接と、
バネ板部材37の各係止突起18n,18nに対する係
止とにより、カートリッジ17がホルダ31に対して前
後方向に位置決めされるように構成されている。
【0105】さらに、ホルダ31は、前後方向に位置決
めされたカートリッジ17をさらに押し込むことで、頭
部38a,38aが係止溝部18mに当接している各ガ
イドピン38,38が、対応する各ガイド孔32d,3
2dの円形部32e,32e側に移動されて、このガイ
ドピン38,38が基板33aに立設された移動板部3
3が、カートリッジ17と共に、コイルスプリング39
の復元力に抗してホルダ31の後端側に移動するように
構成されている。
【0106】尚、上述したホルダ31に完全に装填され
て前後方向に位置決めされたカートリッジ17の押し込
みは、底板部32の後端の2つのストッパ片32a,3
2aに前面が当接することで規制されて、それ以上先へ
の押し込みが阻止される。
【0107】この状態で、ホルダ31のバネ板部材37
の係止片部37bは、カートリッジ17の底面の逃げ溝
18pに位置し、また、移動板部33の各ガイドピン3
8,38の頭部38a,38aは、各ガイド孔32d,
32dの円形部32e,32eよりも前端寄り部分に位
置し、これにより、移動板部33の全体が、前記通常箇
所から押し込み箇所に移動した状態となり、この押し込
み箇所において、コイルスプリング39は無負荷状態か
ら伸張された状態となる。
【0108】そして、前記ホルダ31は、カートリッジ
17の押し込みを解除すると、伸張状態のコイルスプリ
ング39からの復元力が加わって移動板部33が押し込
み箇所から通常箇所に復帰し、これに伴いカートリッジ
17が、バネ板部材37の係止片部37bに各係止突起
18n,18nの係止面18sが係止され、且つ、各ガ
イドピン38,38の頭部38a,38aが係止溝部1
8mに当接した、ホルダ31に完全に装填された状態に
復帰するように構成されている。
【0109】また、ホルダ31は、カートリッジ17を
挿入すると、完全に装填された状態となるまでの間に、
左側の側板部34の係合片34gが係合してシャッタ1
8gが開き、筐体18内部の不図示の受動歯車が露出す
るように構成されている。
【0110】尚、前記シャッタ18gは、カートリッジ
17をホルダ31から抜き取るのに伴って、係合片34
gとの係合が解除されることで、筐体18内部の不図示
のスプリングの付勢力により閉じる。
【0111】前記移送機構41は、図21に示すよう
に、前記ホルダ31を支持する内フレーム42と、この
内フレーム42を支持する外フレーム46とを有してい
る。
【0112】前記内フレーム42は、図26に拡大斜視
図で示すように、底板部43と、底板部43の両側から
立設された側板部44,44とを有している。
【0113】前記底板部43は、前記ホルダ31の底板
部32が載置可能な幅で形成されており、底板部43の
後端側には、前記通常箇所と押し込み箇所との間を移動
する移動板部33との干渉を避けるための凹部43aが
形成されている。
【0114】また、底板部43の凹部43aにおける左
側の縁部で底板部43の後端寄り部分には、支片43b
を介して、ホルダ31移送用の動力を内フレーム42に
伝達するためのラック43cが取着されており、この支
片43bの後縁には遮光片43dが後方に向けて突設さ
れている。
【0115】前記各側板部44,44は、前端寄りの前
片44aと、後端寄りの後片44gとで構成されてお
り、前片44aは、底板部43寄りの傾斜面44bと、
この傾斜面44bから上方に延出する垂直面44cとに
より、ホルダ31の側板部34の外形に対応する輪郭
で、且つ、この側板部34よりも大きい高さで形成され
ている。
【0116】前記垂直面44cには、前端側に開放され
後端側に向かうにつれて次第に傾斜面44bに近づくよ
うに傾斜したガイド溝44dが形成されており、また、
垂直面44cの後端上部には、階段状の2段の切欠44
e,44fが形成されていて、このうち、側板部44の
前端寄りの高い方の切欠44eは、前記ガイド溝44d
の開放端と略同一の高さで形成されている。
【0117】前記後片44gは、前記前片44aの垂直
面44cの後方に略連続して延在しており、側板部44
の前端寄りの後片44g部分には階段状の2段の切欠4
4h,44jが形成されていて、このうち、前片44a
寄りの低い方の切欠44hは、前片44aの切欠44
e,44fのうち低い方の切欠44fと略同一の高さと
されている。また、側板部44の後端寄りの後片44g
部分にも切欠44kが形成されていて、切欠44hと略
同一の高さとされている。
【0118】さらに、前記後片44gには、前記2段の
切欠44h,44jのうち側板部44の後端寄りの高い
方の切欠44jの後端において開放され後端側に向かう
につれて次第に底板部43に近づくように傾斜した、前
片44aのガイド溝44dと同様のガイド溝44mが形
成されている。
【0119】そして、前記切欠44hが形成された後片
44gの前端寄り箇所には、ガイドピン44nが内フレ
ーム42の外方に向けてそれぞれ突設されており、切欠
44kが形成された後片44gの後端寄り箇所には、ガ
イドねじ44pが内フレーム42の外方に向けて螺着さ
れる。
【0120】このように構成された内フレーム42は、
各側板部44,44の前片44aと後片44gの各ガイ
ド溝44d,44mとの前後間隔が、ホルダ31の各側
板部34の前後両端寄り箇所のガイドピン34c,34
eの前後間隔と略一致するように構成されている。
【0121】前記外フレーム46は、図27に拡大斜視
図で示すように、地板部47と、地板部47の両側から
垂設された側板部48,48とを有している。
【0122】前記地板部47は、前記ホルダ31の底板
部32の前後寸法よりも十分大きな前後長さと、内フレ
ーム42の底板部43の幅よりも若干大きい左右幅で形
成されている。
【0123】この地板部47の下面には、前記カートリ
ッジ17の記録紙収容部18bに収容した7日用記録紙
21に走行情報等を記録するための記録機構(図示せ
ず)や、ステッピングモータ等の記録機構を動作させる
ための動力源(図示せず)といった部品が取着され、地
板部47の上面には、図8に示すように、不図示のスペ
ーサ65aと取付ねじ65bにより、プリント基板65
が上方に間隔をおいて取着される。
【0124】前記プリント基板65には、前記記録機構
の動作や移送機構41の動作を制御するマイクロコンピ
ュータ(図示せず、以下、マイコンと略記する)等の、
電気系の部品(図示せず)が実装され、これら電気系部
品は、プリント基板65を地板部47の上面に取着した
状態で、プリント基板65と地板部47との間に配置さ
れる。
【0125】また、前記プリント基板65の下面には、
先端が二股に分かれて開放され、これらの間で検出光
(図示せず)が送受光される門形のフォトインタラプタ
66が取着され、プリント基板65を地板部47の上面
に取着した状態で、このフォトインタラプタ66は、そ
の二股部分が外フレーム46の左右方向に間隔をおいて
位置し、且つ、その先端が下方に向けて開放された向き
となり、フォトインタラプタ66の先端は、地板部47
の前端で右端寄り部分に形成された切欠47fを介し
て、地板部47の下方に突出する。
【0126】さらに、前記地板部47の右端で前端寄り
部分には、図28に右側面図で示すように、下方に延出
する支持片47aが折曲形成されており、この支持片4
7aには、スイッチ片51aが外フレーム46の後端側
を向くように、マイクロスイッチ51が取着される。
【0127】一方、地板部47の左後端には、図21に
示すように、側方に延出する延出片47bを介して取付
片47cが形成されており、この取付片47cには、移
送機構41用のモータ70が取着され、前記延出片47
bの下面には、モータ70の動力を内フレーム42のラ
ック43cに伝達する歯車群(図示せず)が取り付けら
れる。尚、図21中引用符号47dは、地板部47から
折曲形成された取付片を示し、この取付片47dには前
記プリント基板72がねじ止めされる。
【0128】また、前記地板部47の前端部には、図8
に示すように、支持板64が吊り下げ支持され、支持板
64上で、上面の外縁部に円弧状の遮光板62が立設さ
れたギア61が、軸63を中心として水平面内で回転可
能に支持される。
【0129】前記各側板部48,48は、図27に示す
ように、その下端寄り部分に、前方に延出する延出部4
8a,48aをそれぞれ有しており、各延出部48a,
48aの前端寄り部分は、前端に至るにつれて互いの間
隔が次第に大きくなるように、略ハ字状に拡げられてい
る。
【0130】また、側板部48の下端寄り部分には、前
後に延在する2つの内フレーム用ガイド溝48b,48
cが、一直線上に位置するようにそれぞれ形成されてお
り、側板部48の前端寄りで内フレーム用ガイド溝48
bよりも上方の側板部48部分にはホルダ用ガイド溝4
8dが形成されており、このホルダ用ガイド溝48d
は、図28に示すように、前後に延在する前後溝部48
eと、この前後溝部48eの後端から上方に向かう上下
溝部48fとにより略L字状を呈している。
【0131】さらに、各側板部48,48の前端寄り部
分を除く下縁部分には、下ケース2の底板部3の係合溝
3d,3dに対応する係合片48g,48gが形成され
ている。
【0132】そして、側板部48の前端寄りの内フレー
ム用ガイド溝48bと、その上方のホルダ用ガイド溝4
8dのうち前後溝部48eとの各前端は、図27に示す
ように、略ハ字状に拡げられた前記延出部48aの前端
寄り部分に延在しており、ホルダ用ガイド溝48dの前
後溝部48eの後端は、内フレーム用ガイド溝48bよ
りも側板部48の前端寄りに位置している。
【0133】このように構成されたホルダ31と移送機
構41との組み付けは、次のようにして行われる。
【0134】まず、ホルダ31の各側板部34の後側の
ガイドピン34eを、内フレーム42の各側板部44の
後片44gの階段状の2段の切欠44h,44jのう
ち、高い方の切欠44jの上縁に載せると同時に、ホル
ダ31の各側板部34の中央のガイドピン34dを、内
フレーム42の各側板部44の前片44aの階段状の2
段の切欠44e,44fのうち、高い方の切欠44eの
上縁に載せる。
【0135】次に、切欠44j上でガイドピン34eが
ガイド溝44mの開口に近づくように、ホルダ31を内
フレーム42の後端側に移動させつつ、ホルダ31の前
側のガイドピン34cを、内フレーム42の各側板部4
4の前片44aに形成されたガイド溝44dの開口に近
づける。
【0136】すると、後側のガイドピン34eが切欠4
4jの上縁に案内されつつガイド溝44mにはめ込まれ
るのと略同時に、前側のガイドピン34cがガイド溝4
4dにはめ込まれて、ホルダ31が内フレーム42に組
み付けられ、これにより、ガイド溝44mにおけるガイ
ドピン34eの位置が、ガイド溝44dにおけるガイド
ピン34cの位置と略同一になる。
【0137】また、ホルダ31を内フレーム42に組み
付けた状態では、ホルダ31の各側板部34の真ん中の
ガイドピン34dが、各ガイド溝44d,44mにおけ
る各ガイドピン34c,34eの位置に拘わらず、前片
44aの高い方の切欠44eと、後片44gの高い方の
切欠44jとの間に位置し、且つ、前片44aの低い方
の切欠44fと、これに略連続する後片44gの低い方
の切欠44hとの上方に位置する。
【0138】続いて、上述したように内フレーム42に
組み付けたホルダ31の各側板部34の真ん中のガイド
ピン34dを、外フレーム46の各側板部48に形成さ
れたホルダ用ガイド溝48dの前後溝部48eにはめ込
むと共に、内フレーム42のガイドピン44nを各側板
部48の内フレーム用ガイド溝48bにはめ込む。
【0139】このとき、各側板部48の前端寄り部分が
略ハ字状に拡げられているため、ホルダ用ガイド溝48
dの前後溝部48eや内フレーム用ガイド溝48bに対
する、ホルダ31のガイドピン34dや内フレーム42
のガイドピン44nのはめ込みを、この各側板部48の
前端寄り部分で行えば、両側板部48の間隔を拡げなが
らはめ込むといった手間をかける必要はない。
【0140】そして、ホルダ用ガイド溝48dの前後溝
部48eや内フレーム用ガイド溝48bに、ホルダ31
のガイドピン34dや内フレーム42のガイドピン44
nをはめ込んだならば、側板部48の後端寄りの内フレ
ーム用ガイド溝48cに外側からガイドねじ44pを差
し込んで、内フレーム42の切欠44kが形成された後
片44gの後端寄り箇所に螺着する。
【0141】このように、ホルダ31が組み付けられた
状態の内フレーム42を外フレーム46に組み付けたな
らば、支持片47aにマイクロスイッチ51を取着し、
地板部47の下面に支持板64を吊り下げて、この支持
板64に軸63を介してギア61を回転可能に取り付け
ると共に、不図示の記録機構の電気系部品やフォトイン
タラプタ66が実装されたプリント基板65を外フレー
ム46の地板部47に取着する。
【0142】これと共に、地板部47の取付片47cに
モータ70を取着し、延出片47bに前記不図示の歯車
群を取り付けて、この歯車群を介してモータ70の出力
軸と内フレーム42のラック43cとの間を結合させ
る。
【0143】この状態では、移送機構41のモータ70
の逆転により内フレーム42を外フレーム46に対して
前方に移動させて、ガイドねじ44pを内フレーム用ガ
イド溝48cの前端に位置させると、図28に示すよう
に、ガイドピン34d,44nが、対応するホルダ用ガ
イド溝48dと内フレーム用ガイド溝48bとの延出部
48aにかかる前端寄り部分のうち、各ガイド溝48
d,48bがこれらガイドピン34d,44nの先端よ
りも外側に離間しない程度後端寄りのガイド溝48d,
48b箇所に位置する。
【0144】そして、ガイドねじ44pを内フレーム用
ガイド溝48cの前端に位置させると、ホルダ31のガ
イドピン34c,34eが、内フレーム42の対応する
各ガイド溝44d,44mの後端箇所に位置し、これに
より、ホルダ31が、内フレーム42の底板部43上に
底板部32が載置され、内フレーム42の側板部44の
前端からホルダ31の側板部34の案内突起34fが前
方に突出した装脱箇所に位置する。
【0145】尚、上述したホルダ31の装脱箇所におい
ては、移動板部33が通常箇所に位置していると、移動
板部33の操作片33gがマイクロスイッチ51のスイ
ッチ片51aに当接して、マイクロスイッチ51がオン
状態となり、移動板部33が押し込み箇所に位置してい
ると、操作片33gがスイッチ片51aの後方に離間し
て、マイクロスイッチ51がオフ状態となる。
【0146】また、モータ70の正転により内フレーム
42を外フレーム46に対して後方に移動させると、ガ
イドピン44n及びガイドねじ44pが内フレーム用ガ
イド溝48b,48cに案内されて後方に移動し、これ
に追従して、ホルダ31のガイドピン34dが外フレー
ム46のホルダ用ガイド溝48dのうち前後溝部48e
に案内されて後方に移動し、ホルダ31が内フレーム4
2と一緒に外フレーム46に対して後方に移動する。
【0147】そして、図29に右側面図で示すように、
ホルダ31のガイドピン34dが外フレーム46のホル
ダ用ガイド溝48dのうち前後溝部48eの後端に位置
すると、この前後溝部48eの後端の真下、即ち、内フ
レーム用ガイド溝48b,48cの後端よりも前方箇所
に、ガイドピン44n及びガイドねじ44pが位置す
る。
【0148】尚、上述したように、装脱箇所のホルダ3
1が内フレーム42と一緒に外フレーム46に対して後
方に移動すると、移動板部33の操作片33gがマイク
ロスイッチ51のスイッチ片51aから後方に離間し
て、マイクロスイッチ51がオフ状態となる。
【0149】続いて、この状態からモータ70のさらな
る正転により内フレーム42を外フレーム46に対して
さらに後方に移動させると、ガイドピン34dが前後溝
部48eの後端によりそれ以上の後方への移動を規制さ
れて、内フレーム42が単独で後方に移動し、内フレー
ム42に追従したホルダ31の外フレーム46に対する
後方移動は起こらない。
【0150】その代わりに、内フレーム42の外フレー
ム46に対する後方移動に伴い、ホルダ31のガイドピ
ン34c,34eが、内フレーム42の対応する各ガイ
ド溝44d,44mの後端から前端に向けて相対移動
し、これに応じて、ガイドピン34dが、外フレーム4
6のホルダ用ガイド溝48dのうち上下溝部48fを、
下端から上端に向けて移動する。
【0151】この結果、ホルダ31が、内フレーム42
及び外フレーム46に対して上方に移送され、図30に
右側面図で示すように、ガイドピン44n及びガイドね
じ44pが、内フレーム用ガイド溝48b,48cの後
端に達すると、ガイドピン34dが略同時に上下溝部4
8fの上端に達して、内フレーム42の底板部43の上
方に底板部32が離間すると共に、ホルダ31が、左右
の押え板部35,36が外フレーム46に取着された前
記記録機構の下方に配置される記録箇所に位置する。
【0152】そして、ホルダ31の前記記録箇所におい
ては、内フレーム42の側板部44の前端が、外フレー
ム46の延出部48aの前端よりも後方に引っ込み、こ
の側板部44の前端よりも案内突起34fの前端がさら
に後方に引っ込んで位置することとなる。
【0153】尚、図30中引用符号47eは、記録箇所
のホルダ31に装填されたカートリッジ17を位置決め
するために地板部47の下面から下方に突設された位置
決めピンを示し、この位置決めピン47eは、記録箇所
のホルダ31に装填されたカートリッジ17における、
回転テーブル19の取付軸19aに形成された位置決め
ボス19bに嵌合するように構成されている。
【0154】そして、以上の説明からも明らかなよう
に、本実施形態では、移送機構41とモータ70とで請
求項中の移送手段が構成されている。
【0155】次に、ホルダ31や移送機構41を内部に
収容するための本体1の組み付けについて説明する。
【0156】まず、上ケース5の受板部8上にプリント
基板10をねじ止めすると共に、このプリント基板10
よりも右端寄りの受板部8に、軸53を介して支持レバ
ー54を揺動可能に吊り下げ支持させて、受板部8上に
突出した軸53部分にコイルスプリング58を嵌装し、
さらに、軸53の上端に係止部材57を嵌着して、コイ
ルスプリング58の両端を係止部材57と受板部8とに
係止する。尚、この状態では、プリント基板65に実装
されたフォトインタラプタ66は、ギア61の回転に伴
って移動する遮光板62の軌跡上に配置される。
【0157】そこで、遮光板62がフォトインタラプタ
66の二股部分の間に位置するように、支持板64に対
するギア61の回転位置を合わせておいて、外フレーム
46の地板部47の四隅に下側から取付ねじ(図示せ
ず)を挿通し、上ケース5の天板部6の下面四隅から垂
設されたボス(図示せず)に螺着して、ホルダ31及び
移送機構41を、外フレーム46の両側板部48,48
を前端側に向けて上ケース5に取り付ける。
【0158】ホルダ31及び移送機構41を上ケース5
に取り付けたならば、プリント基板65,10の間を、
連結板部7の通孔7aに通したコネクタケーブル67
(図7参照)により接続する。
【0159】尚、ホルダ31及び移送機構41を上ケー
ス5に取り付けた状態では、支持レバー54のギア部5
6の歯車56aがギア61と噛合すると共に、受板部8
の下面の段差に支持レバー54の側縁が当接して突出箇
所に位置しているピン52が、装脱箇所のホルダ31の
右側に位置する押え板部36のガイド板36bと側板部
34との隙間から、底板部32に向けてホルダ31の内
部に延出して、右側の側板部34よりも左側の側板部3
4寄り箇所に位置することとなる。
【0160】この状態では、ギア61の遮光板62は、
ピン52がホルダ31の左右方向における右側の側板部
34よりも内側に位置する突出箇所において、フォトイ
ンタラプタ66の二股部分の間に位置してフォトインタ
ラプタ66の不図示の検出光を遮り、従って、フォトイ
ンタラプタ66はオフ状態となっている。尚、ここでは
当然ホルダ31にカートリッジ17は挿入されておら
ず、従って、ホルダ31は空となっている。
【0161】そして、上述した空のホルダ31にカート
リッジ17を挿入すると、ホルダ31の両側板部34,
34の垂直面34bの内面にカートリッジ17の筐体1
8の両側面に接して、ホルダ31の前後動に追従できる
最低限の保持力がホルダ31からカートリッジ17に作
用する状態となるよりも前の、挿入のごく当初の段階
で、カートリッジ17によりピン52が外フレーム46
の前端側から後端側に押され、コイルスプリング58の
付勢力に抗して支持レバー54が揺動して、ピン52が
ホルダ31の側板部32の外側に押し出される。
【0162】すると、ピン52の押し出しに伴う支持レ
バー54の揺動で、ギア部56の歯車56aとギア61
が噛合しているギア61が回転し、これにより、図9に
示すように、フォトインタラプタ66の二股部分の間に
位置していた遮光板62が、図31に拡大平面図で示す
ように、フォトインタラプタ66の二股部分の間から退
避する。
【0163】これにより、遮光板62が遮っていたフォ
トインタラプタ66の検出光の光路が確保されて、フォ
トインタラプタ66がオフ状態からオン状態に変わり、
ホルダ31に対してカートリッジ17が、完全か不完全
かを問わずとにかく挿入されたことがフォトインタラプ
タ66により検出される。
【0164】反対に、ホルダ31に挿入されたカートリ
ッジ17を、上述した保持力がホルダ31からカートリ
ッジ17に作用しなくなるまで引き出すと、コイルスプ
リング58の付勢力により支持レバー54が、カートリ
ッジ17の挿入時とは反対向きに揺動して、カートリッ
ジ17によりホルダ31の側板部32の外側に押し出さ
れていたピン52が、側板部32の内側に復帰する。
【0165】すると、ピン52の復帰に伴う支持レバー
54の揺動でギア61が回転し、これに伴って、フォト
インタラプタ66の検出光の光路外に退避していた遮光
板62が、検出光の光路上に復帰してこれを遮り、フォ
トインタラプタ66がオン状態からオフ状態に変わっ
て、ホルダ31からカートリッジ17が完全に取り出さ
れて空になったことがフォトインタラプタ66により検
出される。
【0166】次に、図2に示すように、開閉錠13dが
取り付けられた状態の前面パネル11の前板部13の各
取付片13zに下側から取付ねじ81を挿通し、これ
を、上ケース5の受板部8の対応する各ねじ受け部材8
aの不図示の有底穴に、セルフタッピング方式でねじ込
みながら螺着して、前面パネル11を上ケース5の前端
部に取り付ける。
【0167】この状態では、図32に説明図で示すよう
に、プリント基板10上に上方に向けて実装されたフラ
ムスイッチ10aの上方に、開閉錠13の作動レバー1
3rの中間箇所が臨む。
【0168】そして、シリンダ13fの鍵孔13gに挿
入されたキー13Aを回転させて、シリンダ13fをコ
イルスプリング13wの付勢力に抗して通常位置から開
閉位置に回転させることで、作動レバー13rの中間箇
所が、図33に説明図で示すように、フラムスイッチ1
0aに接触しこれを押圧してオンさせる状態に、枢軸1
3vを中心として揺動する。
【0169】また、キー13Aによるシリンダ13fの
回転を解除すると、コイルスプリング13wの付勢力に
よりシリンダ13fが回転位置から通常位置に復帰し
て、作動レバー13rの中間箇所が、図32に示すよう
に、フラムスイッチ10aから離間してその上方に位置
した状態となる。
【0170】さらに、前面パネル11を上ケース5の前
端部に取り付けた状態では、プリント基板10上に前方
に向けて実装されたフラムスイッチ10bの前方に時刻
合わせボタン13cが臨み、この時刻合わせボタン13
cを押圧操作するとフラムスイッチ10bに接触しこれ
を押圧してオンさせ、時刻合わせボタン13cの押圧操
作を解除すると、時刻合わせボタン13cがフラムスイ
ッチ10bから前方に離間してこれをオフさせることと
なる。尚、パイロットランプ13xは前板部13の前方
に露出する。
【0171】次に、図2に示すように、下ケース2の底
板部3前端のヒンジ3e,3eに開閉蓋14の下端の左
右両側をコイルスプリング3fと共に枢着し、この開閉
蓋14を下ケース2の前方に倒れて開いた状態としたま
まで、前面パネル11、ホルダ31、及び、移送機構4
1を取り付けた上ケース5に前後の向きを合わせて下ケ
ース2を重ねる。
【0172】この際には、上ケース5の各側板部9の凹
部9aの不図示の取付溝に取付板16の係合片16a,
16aをそれぞれ前もって挿入しておき、これら取付板
16の係合片16b,16bを、下ケース2の凹部4
a,4aの取付溝4b,4bに挿入しつつ下ケース2を
上ケース5に重ねて、上下のケース5,2の両側にそれ
ぞれ取付板16を取り付ける。
【0173】このとき、各取付板16は、下ケース2の
取付溝4bや上ケース5の不図示の取付溝にそれぞれ挿
入された係合片16aが、凹部4a,9a側に位置する
取付板16の裏面に当接する上下のケース5,2の押し
出し片9c,4cにより、下ケース2の取付溝4bや上
ケース5の不図示の取付溝の中で本体1の外方に押し付
けられ、従って、取付板16が本体1の内外方向におい
てガタつくことはない。
【0174】そして、取付板16を上下のケース5,2
の両側にそれぞれ取り付けたならば、上ケース5の前端
両側のボス9b,9bの先端を、下ケース2のボス受け
3a,3aに挿し込むと共に、外フレーム46の各側板
部48,48の係合片48g,48gを、下ケース2の
底板部3の上面に形成された係合溝3d,3dに挿し込
む。
【0175】さらに、ボス受け3a,3aとこのボス受
け3a,3aが形成された底板部3箇所を貫通する下ケ
ース2の孔(図示せず)に、底板部3の下面側から取付
ねじ68,68を挿通して、上ケース5のボス9b,9
bの不図示の有底穴に、セルフタッピング方式でねじ込
みながら螺着する。
【0176】これにより、上下のケース5,2が前端側
で結合されると共に、下ケース2の前端のヒンジ3e,
3eが前面パネル11の前板部13の下端で覆われて外
観上隠された状態となり、ここで、開閉蓋14を開いた
ままの状態から解放すると、コイルスプリング3fの付
勢力により開閉蓋14が起立方向に回転し、前面パネル
11の前板部13のカートリッジ挿抜口13yの内周縁
に形成されたストッパ(図示せず)に係止されて、カー
トリッジ挿抜口13yを塞ぐ閉塞箇所に開閉蓋14が位
置決めされる。
【0177】また、上述した上下のケース5,2の前端
側での結合と共に、プリント基板72やパワートランジ
スタ73を取り付けフレーム74により放熱板15に取
着して、コネクタ孔15dに雌コネクタ75を臨ませて
おき、上ケース5の後端の位置決め部6kに取付片15
cを挿し込みつつ、取付片15cの両側の取付片15b
を上ケース5の対応する各凹部6aにはめ込むと共に、
取付片15aを下ケース2の各凹部3bにはめ込んで、
放熱板15を上下のケース5,2の後端にはめ合わせ
る。
【0178】続いて、取付片15a,15bの通孔(図
示せず)に外側から取付ねじ69aを挿通して、ねじ受
け部材3c,6bの有底穴6cにセルフタッピング方式
でねじ込みながら螺着すると共に、上ケース5の目隠し
孔6dに挿入した取付ねじ69bを、取付ねじ69aと
同じくセルフタッピング方式でねじ込みながら通孔6f
に螺着して、図34に要部拡大断面図で示すように、取
付ねじ69bの先端を取付片15cの通孔15eに挿通
し、キャップ6hを目隠し孔6dに嵌挿してキャップ6
hの環状溝6jに係止片6eを係止させて、目隠し孔6
dをキャップ6hで塞ぐ。これにより、上下のケース
5,2が後端側でも結合されて一体化され、本体1の組
み付けが完了する。
【0179】組み付けが完了した本体1は、後端側から
コンソールボックスの内部に挿入して、コンソールボッ
クスの側壁に形成された取付ねじ用孔と、本体1の両側
の取付板16に形成されたねじ孔16cとの位置を合わ
せ、各取付ねじ用孔にコンソールボックスの裏側から差
し込んだ不図示の固定ねじを、本体1の外側から対応す
る各取付板16のねじ孔16cに螺着することで行う。
【0180】このとき、各取付板16は、先に説明した
ように、上下のケース5,2の押し出し片9c,4cの
当接により、本体1の内外方向におけるガタつきがない
ように取り付けられているため、本体1は車両のコンソ
ールボックスにガタつきなく強固に取り付け固定され
る。
【0181】この本体1の組み付けが完了した状態で
は、前記ホルダ31が記録箇所に位置していると、図3
5に左側面図で示すように、内フレーム42の遮光片4
3dが放熱板15に取着されたプリント基板72上のフ
ォトインタラプタ71の二股部分の間に位置してフォト
インタラプタ71の不図示の検出光を遮り、従って、フ
ォトインタラプタ71はオフ状態となる。
【0182】一方、図36に左側面図で示すように、前
記記録箇所からホルダ31が下動して内フレーム42の
底板部43上にホルダ31の底板部32が重なっていた
り、図37に左側面図で示すように、ホルダ31が装脱
箇所に位置していると、内フレーム42の遮光片43d
がフォトインタラプタ71の二股部分の間から前方に退
避し、これにより、フォトインタラプタ71の検出光の
光路が確保されて、フォトインタラプタ71がオフ状態
からオン状態に変わり、ホルダ31が記録箇所から離間
したことがフォトインタラプタ71により検出される。
【0183】反対に、装脱箇所側から移送されたホルダ
31が記録箇所に達すると、フォトインタラプタ71の
検出光の光路外に退避していた遮光片43dが、検出光
の光路上に復帰してこれを遮り、フォトインタラプタ7
1がオフ状態からオン状態に変わって、ホルダ31が記
録箇所に位置していることがフォトインタラプタ71に
より検出される。
【0184】尚、本体1の組み付けが完了した状態で、
上下のケース5,2の内部のうち、移送機構41の左脇
で前面パネル11の時計13aの後部には隙間が画成さ
れ、この隙間には、カートリッジ17の前記受動歯車に
歯車列(図示せず)を介して回転テーブル19の回転用
の動力を供給すると共に、この不図示の歯車列から分岐
する別の歯車列を介して時計13aに作動用の動力を供
給するモータ(図示せず)や、前記不図示の両歯車列等
が、上下のケース5,2を組み付けるのに先立って配置
される。
【0185】そして、前記不図示の歯車列中の作動歯車
は、カートリッジ17が装填されたホルダ31を記録箇
所に位置させることで、カートリッジ17の開いたシャ
ッタ18gから筐体18の外方に露出している不図示の
受動歯車に噛合し、これにより、前記作動歯車を含む上
下のケース5,2内の歯車列と、前記受動歯車を含む筐
体18内の歯車列とを介して、モータ82の動力が、記
録箇所のホルダ31に装填されたカートリッジ17の回
転テーブル19に伝わる状態となる。
【0186】また、前記時計13a作動用の不図示のモ
ータは、時間の経過に応じて等速度で正転方向にのみ常
時回転し、前記不図示の作動歯車と受動歯車とが噛合し
た状態で、回転テーブル19は、7日用記録紙21に形
成された不図示の時刻指示用の目盛の時間を進ませる方
向に回転し、時計13aは時刻の進む方向に動く。
【0187】そして、以上の説明からも明らかなよう
に、本実施形態では、下ケース2の受板部8により覆わ
れる前端寄り部分によって、請求項中の突出部が構成さ
れており、下ケース2の前端に、底板部3と両側板部
4,4とによって、請求項中の前開放部が画成されてい
る。
【0188】また、本実施形態では、下のケース2の後
端に、底板部3と両側板部4,4とによって、請求項中
の後開放部が画成されており、上ケース5の後端に、天
板部6と両側板部9,9とによって、請求項中の後開放
部が画成されている。
【0189】次に、上述のように構成された本実施形態
の運行記録計の動作(作用)について説明する。
【0190】まず、空のホルダ31が記録箇所に位置し
ていて開閉蓋14がカートリッジ挿抜口13yを閉じて
いる状態で、開閉錠13dの鍵孔13gに挿入したキー
13Aにより、シリンダ13fを通常位置から開閉位置
に回転させると、モータ70が作動してホルダ31が記
録箇所から装脱箇所に向けて移送され始める。
【0191】すると、記録箇所から一旦下動して内フレ
ーム42と重なったホルダ31が、その後、内フレーム
42と共に、下ケース2の底板部3の直上をこの底板部
3に沿って前方動し、その最中に、図38に説明図で示
すように、ホルダ31の各側板部34,34の案内突起
34fの先端が、開閉蓋14の裏面でヒンジ3eにより
枢支された下端よりも上方の裏面箇所、つまり、開閉蓋
14の回転軸からその径方向に間隔をおいた裏面箇所に
当接し、さらなるホルダ31の前方動により、コイルス
プリング3fの付勢力に抗して開閉蓋14が押し開けら
れ始める。
【0192】その後、ホルダ31と内フレーム42とが
さらに前方動することで、図39に説明図で示すよう
に、開きかけた開閉蓋14の案内突起34fの先端が当
接している箇所よりも下端寄りの裏面箇所に、ホルダ3
1の底板部32の前端が当接して、この底板部32の前
端により開閉蓋14が押し開けられるようになると共
に、案内突起34fの先端が開閉蓋14の裏面から離間
する。
【0193】そして、ホルダ31がある程度装脱箇所に
近づくと、底板部32が開閉蓋14の裏面上に乗り上
げ、底板部32が開閉蓋14の裏面上を下端側から上端
側に向けて摺動し、やがては、図40に説明図で示すよ
うに、開閉蓋14が完全に開き、その後、モータ70が
止まってホルダ31が装脱箇所において停止する。
【0194】そこで、周方向の位置を現在時刻に合わせ
て回転テーブル19上に7日用記録紙21を取り付けた
カートリッジ17を、係止突起18nがバネ板部材37
の係止片部37bを乗り越えてこれに係止されるまでホ
ルダ31に挿入して、ホルダ31にカートリッジ17を
完全に装填させた後、このカートリッジ17をそれ以上
押し込めなくなるまでホルダ31に対してさらに一時的
に押し込むと、モータ70が作動してホルダ31が装脱
箇所から記録箇所に向けて移送され始める。
【0195】尚、ホルダ31に対してカートリッジ17
を装填するに当たり、記録紙収容部18bを底板部32
側に向けて、即ち、上下の向きを逆にしてカートリッジ
17をホルダ31に挿入しようとしたり、後面側から、
即ち、前後の向きを逆にしてカートリッジ17をホルダ
31に挿入しようとすると、筐体18の前端寄りの上端
隅部や、筐体18の後端寄りの下端隅部に傾斜面18
t,18tがなく、これらの隅部がホルダ31の傾斜面
34a,34aと干渉するので、ホルダ31にカートリ
ッジ17を挿入することはできない。
【0196】また、ホルダ31に対するカートリッジ1
7の挿入の際には、案内突起34f,34fを含めた各
側板部34,34の前部が、前端に至るにつれて互いの
間隔が次第に拡がるように略ハ字状に形成されているた
め、ホルダ31に対するカートリッジ17の左右方向の
位置が多少ずれていても、この各側板部34,34の前
部に案内されて確実にホルダ31に挿入される。
【0197】同じく、ホルダ31に対するカートリッジ
17の挿入の際には、底板部32の左右の押え板部3
5,36のガイド板35b,36bが、前方に至るにつ
れて次第に底板部32から離間するように傾斜して形成
されているため、ホルダ31に対するカートリッジ17
の上下方向の位置が多少ずれていても、これらガイド板
35b,36bに案内されて確実にホルダ31に挿入さ
れる。
【0198】そして、モータ70の作動により、カート
リッジ17が装填されたホルダ31が装脱箇所から記録
箇所に向けて移送され始め、この移送の当初における、
下ケース2の底板部3の直上での、底板部3に沿ったホ
ルダ31と内ケース42との後方動により、底板部32
の前端が下ケース2の底板部3の前端よりも後端寄りに
後退すると、コイルスプリング3fの付勢力により、裏
面を底板部32の前端に接触させた状態で、ホルダ31
の後方動に追従して開閉蓋14が閉じ始める。
【0199】その後、ホルダ31と内ケース42とがさ
らに後方動すると、底板部32の前端が下ケース2の底
板部3の前端よりも後端寄りに位置するまでホルダ31
が後方動すると、開閉蓋14の裏面から底板部32の前
端が離間すると共に、図41に説明図で示すように、カ
ートリッジ17の後面の下端に開閉蓋14の裏面が当接
し、以後は、ホルダ31と内ケース42とが後方動する
のに追従して、コイルスプリング3fの付勢力により、
カートリッジ17の後面の下端に裏面を当接させつつ開
閉蓋14が閉じて行く。
【0200】さらなるホルダ31と内ケース42との後
方動によりホルダ31が記録箇所の真下の位置に近づく
と、開閉蓋14がカートリッジ挿抜口13yを完全に閉
じた状態となり、カートリッジ挿抜口13yの内周縁に
設けられた不図示のストッパに開閉蓋14が当接して、
それ以上の開閉蓋14の閉動作が規制されるため、ホル
ダ31が記録箇所の真下の位置に達する時点では、カー
トリッジ17の後面の下端が開閉蓋14の裏面から離れ
た状態となる。
【0201】そして、記録箇所の真下でそれ以上の後方
動が規制されたホルダ31が、内フレーム42のさらな
る後方動により上動して記録箇所に達すると、モータ7
0が停止してホルダ31が記録箇所で停止すると共に、
内フレーム42の後方動が停止する。
【0202】また、ホルダ31が記録箇所に達すると、
外フレーム46の地板部47から下方に突設された位置
決めピン47eが、カートリッジ17の取付軸19aに
形成された位置決めボス19bに嵌合して、前記不図示
の記録機構に対してカートリッジ17上の7日用記録紙
21が位置決めされると共に、記録機構の記録針(図示
せず)が一番上の記録紙21aに接触する。
【0203】続いて、回転テーブル19と共にカートリ
ッジ17上の7日用記録紙21が回転し始め、前記不図
示の記録機構の記録針により、一番上の記録紙21aか
ら下側の記録紙21aへと順次、走行センサからの走行
パルスを検出して生成された、車両の走行速度等の走行
情報の記録が行われる。
【0204】この7日用記録紙21の各記録紙21aに
対する走行情報の記録が行われる間、7日用記録紙21
の一番上の記録紙21aのうち、カッタ18cよりも回
転テーブル19の回転方向におけるすぐ下流側の記録紙
21a部分に臨む、左側の押え板部35の基板35a
は、カートリッジ17の高さに対応する寸法だけ底板部
32から離間してこの底板部32と略平行に延在するよ
うに形成されていることから、前記カッタ18cよりも
すぐ下流側の記録紙21a部分のすぐ上に位置する。
【0205】同様に、7日用記録紙21の各記録紙21
aに対する走行情報の記録が行われる間、7日用記録紙
21の一番上の記録紙21aのうち、カッタ18cより
も回転テーブル19の回転方向における上流側に多少間
隔をおいた、筐体18の右端寄りの記録紙21a部分に
臨む、右側の押え板部36の基板36aは、カートリッ
ジ17の高さに対応する寸法だけ底板部32から離間し
てこの底板部32と略平行に延在するように形成されて
いることから、前記筐体18の右端寄りの記録紙21a
部分のすぐ上に位置する。
【0206】従って、テープ21jがカッタ本体18e
により切断されて台紙21eから独立した7日用記録紙
21の記録済の各記録紙21aに、反り等が生じて、こ
れら記録紙21aが浮き上がろうとした場合に、左右の
押え板部35,36の基板35a,36aにより、浮き
上がろうとした各記録紙21aが台紙21e側に押え付
けられ、これにより、記録紙21aの欠部21cが左右
の押え板部35,36の対向する縁部等に引っかかって
損傷することが、確実に防止される。
【0207】そして、車両の運行の終了等により、7日
用記録紙21に対する走行情報の記録が終わったなら
ば、開閉錠13dの鍵孔13gに挿入したキー13Aに
より、シリンダ13fを通常位置から開閉位置に回転さ
せる。
【0208】すると、モータ70の作動によりホルダ3
1が記録箇所から下動して、前記不図示の記録機構の記
録針に接触している記録紙21aが記録針から離間し、
その後、記録箇所の真下で内フレーム42と重なったホ
ルダ31が内フレーム42と共に前方動すると、カート
リッジ17の後面の下端が、開閉蓋14の裏面でヒンジ
3eにより枢支された下端よりも上方の裏面箇所に当接
する。
【0209】そして、ホルダ31と内フレーム42とが
さらに前方動すると、開きかけた開閉蓋14の下端寄り
の裏面箇所に底板部32の前端が当接すると共に、カー
トリッジ17の後面の下端が開閉蓋14の裏面から離間
し、以後は、ホルダ31が装脱箇所に達するまで、空の
ホルダ31の場合と同様にして開閉蓋14が開いて行く
と共に、カートリッジ17の装填されたホルダ31が記
録箇所から装脱箇所に移送され、モータ70の停止によ
り、ホルダ31が記録箇所で停止する。そこで、装脱箇
所において停止したホルダ31からカートリッジ17を
完全に引き抜いて取り出す。
【0210】この装脱箇所のホルダ31からカートリッ
ジ17を引き抜く際、7日用記録紙21の記録紙21a
のうち、カッタ18cよりも回転テーブル19の回転方
向におけるすぐ上流側の記録紙21a部分が通過に臨
む、右側の押え板部36の逃げ板36cは、押え板部3
5に近づくにつれて、次第に底板部32から離間するよ
うに傾斜するように形成されていることから、ホルダ3
1に装填された状態のカートリッジ17におけるカッタ
本体18eと略平行して延在することとなる。
【0211】また、同じく、装脱箇所のホルダ31から
カートリッジ17を引き抜く際、7日用記録紙21の記
録紙21aのうち、カッタ18cよりも回転テーブル1
9の回転方向におけるすぐ上流側の記録紙21a部分が
通過する箇所に配置された、右側の押え板部36の外縁
板36dは、底板部32からの高さが逃げ板36cのう
ち最も押え板部35側の逃げ板36c部分と同じ寸法で
形成されている。
【0212】従って、台紙21eにつなぐテープ21j
がカッタ本体18eにより切断され、欠部21cの縁部
がストッパ片18fに当接して、他の記録済でない記録
紙21aとは独立して回転が停止したまま、欠部21c
よりも回転テーブル19の回転方向における上流側の記
録紙21a部分がカッタ本体18eの上側に乗り上げた
記録紙21a部分が、装脱箇所のホルダ31からカート
リッジ17を引き抜く際に、押え板部36に接触するこ
とがなく、これにより、カートリッジ17の抜き取り等
の際に記録済の記録紙21aが右側の押え板部36に引
っかかって損傷することが、確実に防止される。
【0213】そして、装脱箇所のホルダ31からカート
リッジ17を完全に引き抜いて取り出したならば、開閉
錠13dの鍵孔13gに挿入したキー13Aにより、シ
リンダ13fを通常位置から開閉位置に回転させる。す
ると、開閉蓋14が閉じると共に、空のホルダ31が装
脱箇所から記録箇所に移送される。
【0214】尚、装脱箇所から記録箇所にホルダ31を
移送する際、ホルダ31からの保持力が働く位置よりも
手前のほんの僅かな量であっても、カートリッジ17が
ホルダ31に対して挿入されていると、開閉錠13dの
鍵孔13gに挿入したキー13Aによりシリンダ13f
を通常位置から開閉位置に回転させても、ホルダ31の
記録箇所への移送は行われない。
【0215】従って、カートリッジ17をホルダ31に
完全に装填させるだけでなく、それよりもさらにカート
リッジ17をホルダ31に押し込む以外に、空以外の状
態のホルダ31を装脱箇所から記録箇所に移送させる方
法はない。
【0216】また、本実施形態の運行記録計では、ホル
ダ31が装脱箇所にある状態で時刻合わせボタン13c
を押圧操作すると、ホルダ31にカートリッジ17が挿
入されているか否かに関係なく、時刻合わせボタン13
cが押圧操作されている間、時計13aの時刻が進めら
れ、空のホルダ31が記録箇所にある状態で時刻合わせ
ボタン13cを押圧操作しても、同様に、時刻合わせボ
タン13cが押圧操作されている間、時計13aの時刻
が進められる。
【0217】一方、カートリッジ17の装填されたホル
ダ31が記録箇所にある状態で時刻合わせボタン13c
を押圧操作すると、車両が走行している状態ではその押
圧操作は無視されて、時計13aの時刻は進められな
い。
【0218】これに対し、カートリッジ17の装填され
たホルダ31が記録箇所にあり、且つ、車両が停止して
いる状態で、時刻合わせボタン13cを押圧操作する
と、ホルダ31が記録箇所から装脱箇所に強制的に移送
され、装脱箇所にホルダ31が達すると、その後の時刻
合わせボタン13cを押圧操作が有効とされて、その押
圧操作が行われている間、時計13aの時刻が進められ
る。
【0219】尚、装脱箇所から記録箇所へのホルダ31
の移送の際、ホルダ31が途中で引っかかる等して、モ
ータ70を正転させてからの経過時間t1が、ホルダ3
1が記録箇所に達するよりも前に、所定の所要時間Tを
上回るか、或は、モータ70が過負荷状態になると、モ
ータ70が一旦停止される。
【0220】そして、今度はモータ70が反転、即ち、
逆転して、装脱箇所に向けてホルダ31が移送され、モ
ータ70を逆転させてからの経過時間t3が、ホルダ3
1が装脱箇所に達するよりも前に、前記所要時間Tを上
回るか、或は、モータ70が過負荷状態になると、モー
タ70が一旦停止されて、モータ70が再び反転、即
ち、正転する。
【0221】このようなモータ70の反転動作を合計4
回繰り返し、最初の正転を含めて3回目にモータ70を
正転させてもなお、モータ70を正転させてからの経過
時間t1が、ホルダ31が記録箇所に達するよりも前
に、所要時間Tを上回るか、或は、モータ70が過負荷
状態になると、モータ70が停止され、パイロットラン
プ13xが点灯されて、異常であることが報知される。
【0222】反対に、記録箇所から装脱箇所へのホルダ
31の移送の際、ホルダ31が途中で引っかかる等し
て、モータ70を逆転させてからの経過時間t3が、ホ
ルダ31が装脱箇所に達するよりも前に、所要時間Tを
上回るか、或は、モータ70が過負荷状態になると、モ
ータ70が一旦停止される。
【0223】そして、今度はモータ70が反転、即ち、
正転して、記録箇所に向けてホルダ31が移送され、モ
ータ70を正転させてからの経過時間t1が、ホルダ3
1が記録箇所に達するよりも前に、所要時間Tを上回る
か、或は、モータ70が過負荷状態になると、モータ7
0が一旦停止されて、モータ70が再び反転、即ち、逆
転する。
【0224】このようなモータ70の反転動作を合計4
回繰り返し、最初の逆転を含めて3回目にモータ70を
逆転させてもなお、モータ70を逆転させてからの経過
時間t3が、ホルダ31が装脱箇所に達するよりも前
に、所要時間Tを上回るか、或は、モータ70が過負荷
状態になると、モータ70が停止され、パイロットラン
プ13xが点灯されて、異常であることが報知される。
【0225】尚、この記録箇所から装脱箇所へのホルダ
31の移送の際における異常に対応したモータ70の反
転動作は、カートリッジ17の装填されたホルダ31が
記録箇所にある状態における時刻合わせボタン13cの
押圧操作に伴う、記録箇所から装脱箇所へのホルダ31
の強制的な移送の際にも行われる。
【0226】また、上述したように、装脱箇所と記録箇
所との間における移送中の異常により、パイロットラン
プ13xが点灯された状態で、キー13Aによりシリン
ダ13fを通常位置から開閉位置に回転させると、モー
タ70が逆転して、ホルダ31が装脱箇所に向けて移送
される。
【0227】そして、ここで再びホルダ31が途中で引
っかかる等して、モータ70を逆転させてからの経過時
間t3が、ホルダ31が装脱箇所に達するよりも前に、
所要時間Tを上回るか、或は、モータ70が過負荷状態
になると、モータ70が一旦停止されて、上述したモー
タ70の反転動作が最大4回行われる。
【0228】それでもなお、モータ70を逆転させてか
らの経過時間t3が、ホルダ31が装脱箇所に達するよ
りも前に、所要時間Tを上回るか、或は、モータ70が
過負荷状態になると、モータ70が停止され、パイロッ
トランプ13xが点灯されて、異常であることが再度報
知される。
【0229】このように本実施形態の運行記録計によれ
ば、走行情報の記録用の7日用記録紙21を装着したカ
ートリッジ17が装填されるホルダ31を、本体1の外
側の装脱箇所と本体1の内部の記録箇所との間で移送さ
せる、移送機構41やモータ70を、上下のケース5,
2により上下略半分ずつ収容するに当たり、下ケース2
の前端寄りの部分を覆う受板部8を、上ケース5の天板
部6と段差をなして下ケース2寄りに位置するように形
成して、この受板部8から下ケース2の側板部4,4に
対応する上下高さのボス9b,9bを下方に向けて突設
し、このボス9b,9bに、ボス受け3a,3aが形成
された底板部3箇所を貫通する下ケース2の不図示の孔
に、底板部3の下面側から挿通した取付ねじ68,68
を螺着することで、上下のケース5,2が前端側で結合
される構成とした。
【0230】このため、本体1の前端側においては、上
下のケース5,2をねじ止めするためのボスやねじを上
ケース5の内部に貫設する必要がなくなり、従って、プ
リント基板10の収容スペース等として、隅々まで有効
に利用することができ、これにより、部品数の割に本体
1の大きさを小さく抑えて、コンソールボックスのよう
な限られた場所にも配設できるように、本体1の小型化
を図ることができる。
【0231】また、本実施形態の運行記録計によれば、
上下のケース5,2の後端に設けたねじ受け部材6b,
3cや目隠し孔6dに、上下のケース5,2の外側から
挿通した取付ねじ69a,69bを螺着することによ
り、本体1の後端寄りに配設されるパワートランジスタ
73の発する熱を放射するための放熱板15を、上下の
ケース5,2の後端に取り付けることで、この放熱板1
5を介して上下のケース5,2を後端側で結合する構成
とした。
【0232】このため、本体1の後端側においては、上
下のケース5,2をねじ止めするためのボスやねじを、
上下のケース5,2の内部にいずれも貫設する必要がな
くなり、ねじやボスが邪魔になって収容できないデッド
スペースが発生しないので、上下のケース5,2の内部
を隅々まで無駄なく利用してホルダ31の移送機構41
やモータ70を収容し、これにより、上述した本体1の
前端側における上下のケース5,2の結合のための構成
と相まって、部品数の割に本体1の大きさを小さく抑え
て、コンソールボックスのような限られた場所にも配設
できるように、本体1の小型化を図ることができる。
【0233】尚、本実施形態のように、本体1の前端側
と後端側とにそれぞれ上述した構成を採用すれば、本体
1内部の部品収容効率が向上し本体1の小型化に大きく
貢献することは言うまでもないが、本体1の前端側、或
は、後端側のどちらか一方の構成だけを採用した場合で
あっても、本体1内部の部品収容効率の向上と本体1の
小型化に十分貢献できるのは勿論のことである。
【0234】そして、本体1の前端側に上述した本実施
形態の構成を採用する場合、本実施形態のように、上下
のケース5,2の前端に前面パネル11を取り付け、下
ケース2の天板部6の前端と各側板部4,4の前端とに
より画成される下ケース2の前開放部に臨む、前面パネ
ル11の前板部13箇所に、ホルダ13やこれに装脱さ
れるカートリッジ17が出入りするためのカートリッジ
挿抜口13yを形成する構成は、採用しなくてもよい。
【0235】しかし、本実施形態のようにこの構成を採
用すれば、ボス9b,9bが下ケース2の前端寄り部分
の内部に貫設されて、その下ケース2部分に、ボス9
b,9bが邪魔になってホルダ31の移送機構41やモ
ータ70が収容できないデッドスペースが発生しても、
これを、ホルダ31やカートリッジ17が通過するため
のスペースとして有効利用することができるので、有利
である。
【0236】また、本体1の後端側に上述した本実施形
態の構成を採用する場合、本実施形態のように、受板部
8及び連結板部7と前面パネル11の天板部12及び前
板部13とで画成される空間に、フラムスイッチ10
a,10bやパイロットランプ13xが実装されるプリ
ント基板10を、受板部8に沿って延在するように取着
する構成は、採用しなくてもよい。
【0237】しかし、本実施形態のようにこの構成を採
用すれば、カートリッジ17の上下高さによって定まる
カートリッジ挿抜口13yの上下高さと、本体1の配設
先であるコンソールボックスの上下高さによって定まる
本体1の上下高さとによって、収容できる寸法に制約が
ある上下方向ではなく、移送機構41の配置等により収
容できる寸法に自由度がある前後方向にプリント基板1
0が延在することとなる。
【0238】このため、前面パネル11の前板部13に
直接配設されるパイロットランプ13xや、前板部13
に配設された時刻合わせボタン13c及び開閉錠13d
によって操作されるフラムスイッチ10a,10bが実
装されていることから、前板部13のすぐ後ろに配置す
る必要があるプリント基板10についての寸法の制約
が、上下方向に延在するようにプリント基板10を配置
する場合と違ってなくなる。
【0239】よって、パイロットランプ13xや、フラ
ムスイッチ10a,10bを操作するための時刻合わせ
ボタン13c及び開閉錠13dの、前板部13上での配
置等に応じて、必要な実装面積でプリント基板10を形
成することができ、換言すると、プリント基板10に対
する寸法の制約をなくすことができるので、有利であ
る。
【0240】さらに、本実施形態のように、上ケース5
の後端に目隠し孔6dを設け、この目隠し孔6dに上ケ
ース5の外側から挿入されて目隠し孔6dの雌ねじ6f
に螺着される取付ねじ69aを、上ケース5の内側にお
いて、放熱板15の取付片15cの通孔15eに取付ね
じ69bの先端を挿通して係止した後、キャップ6hを
目隠し孔6dに嵌挿して目隠し孔6dをキャップ6hで
塞ぐ構成は、採用しなくてもよい。
【0241】しかし、本実施形態のようにこの構成を採
用すれば、放熱板15を上下のケース5,2から外すた
めに、目隠し孔6dの雌ねじ6fから取付ねじ69aを
外して、放熱板15の取付片15cの通孔15eに対す
る取付ねじ69bの先端の係止を解除するには、キャッ
プ6hを壊して目隠し孔6dから取り除かなければなら
なくなる。
【0242】従って、走行センサからの走行パルスの検
出数が変わるように、プリント基板72上の不図示の可
変抵抗を不正に操作、調整して、7日用記録紙21に記
録される走行情報を改竄することが万一行われたとして
も、目隠し孔6dのキャップ6hが壊れているかなくな
っていることで、そのような事態の発生を認知すること
ができ、また、認知できるようにすることによって、記
録の改竄を試みようとする者に対する抑止力とすること
ができるので、有利である。
【0243】また、本実施形態では、7日用記録紙21
に対する走行情報の記録を行う運行記録計を例にとって
説明したが、本発明は、1日用記録紙に対する走行情報
の記録を行う運行記録計にも同様に適用可能であること
は言うまでもない。
【0244】さらに、本実施形態では、カートリッジ1
7が装填されるホルダ31をモータ70の動力により自
動で移送させる場合を例に取って説明したが、本発明
は、カートリッジ17を装填したホルダ31の装脱箇所
から記録箇所への移送、及び、記録箇所から装脱箇所へ
のホルダ31の移送を、手動やスプリング等の力を用い
て行う運行記録計についても、同様に適用可能である。
【0245】また、本実施形態では、7日用記録紙21
が装着されるカートリッジ17がホルダ31に装脱可能
に装填されるカートリッジ式の運行記録計について説明
したが、本発明は、例えば、従来の技術の欄で説明し
た、本出願人が過去に提案した、回転テーブルを備え
た、本体に対して取り外し不可のトレー部を本体に対し
て出し入れさせる、所謂、トレー式の運行記録計につい
ても適用可能であるのは、勿論のことである。
【0246】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の運行記録計の筐体構造によれば、保持体を、該
保持体に対する記録紙の装脱を行う装脱箇所と、前記保
持体に装填された前記記録紙に走行情報を記録する記録
箇所との間で移送する移送手段の下半部を覆い、上方に
開放された下ケースと、下方に開放されて前記移送手段
の上半部を覆い、前記下ケース上に取着される上ケース
とを有する運行記録計の筐体の構造であって、前記上下
のケースのうちいずれか一方の前部に、前記下ケース上
に前記上ケースを取着した状態で、前記上下のケースの
うちいずれか他方の前端よりも前方に突出し、該他方側
に開放された突出部を延設し、前記一方の突出部の前端
に、前記保持体の通過が可能な前開放部を形成すると共
に、前記他方の前部に、前記下ケース上に前記上ケース
を取着した状態で前記突出部の開放縁に沿って延在し、
該突出部を塞ぐ棚板を設け、前記棚板と前記突出部との
間のねじ止めにより、前記上下のケースを結合する構成
とした。
【0247】このため、特に筐体の前部における上下の
ケースの結合を、筐体の上下方向の全長に亘ってねじや
その代わりとなるボス等を筐体の内部に貫設せずに、上
下のケースのうちいずれか一方の突出部の内部だけにね
じやボス等を上下に貫設するだけで達成することがで
き、従って、上下のケースのうちいずれか他方の、棚板
を挟んで一方側とは反対側の部分を、部品等の収容空間
として利用することができ、筐体の部品収容効率を高
め、運行記録計の小型化を図ることができる。
【0248】また、請求項2に記載した本発明の運行記
録計の筐体構造によれば、前記下ケース上に前記上ケー
スを取着した状態で、後方に開放された開口を画成する
後開放部を、前記上下のケースの後部にそれぞれ形成
し、前記開口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの各後開
放部との間のそれぞれのねじ止めにより、該上下のケー
スを後部において結合する構成とした。
【0249】さらに、請求項5に記載した本発明の運行
記録計の筐体構造によれば、保持体を、該保持体に対す
る記録紙の装脱を行う装脱箇所と、前記保持体に装填さ
れた前記記録紙に走行情報を記録する記録箇所との間で
移送する移送手段の下半部を覆い、上方に開放された下
ケースと、下方に開放されて前記移送手段の上半部を覆
い、前記下ケース上に取着される上ケースとを有する運
行記録計の筐体の構造であって、前記下ケース上に前記
上ケースを取着した状態で、後方に開放された開口を画
成する後開放部を、前記上下のケースの後部にそれぞれ
形成し、前記開口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの前
記各後開放部との間のそれぞれのねじ止めにより、該上
下のケースを結合する構成とした。
【0250】このため、特に筐体の後部における上下の
ケースの結合を、筐体の内部にねじやその代わりとなる
ボス等を貫設せずに、閉塞板と上下の各ケースとのねじ
止めだけで達成することができ、従って、上下のケース
の内部をいずれも部品等の収容空間として無駄なく利用
することができ、これにより、筐体の部品収容効率を高
め、運行記録計の小型化を図ることができる。
【0251】また、請求項3に記載した本発明の運行記
録計の筐体構造によれば、前記下ケース上に前記上ケー
スを取着した状態で、前記上下のケースの前部を覆い、
前記棚板を挟んで該棚板よりも前記一方側とは反対側
に、前記棚板と協働して空間を画成する前面パネルをさ
らに設け、前記前面パネルのうち前記一方の前記前開放
部に臨む前記前面パネル箇所に、前記保持体の通過が可
能な保持体装脱口を形成すると共に、前記棚板に沿っ
て、前記保持体装脱口の周辺の前面パネル部分に配置さ
れる電気部品が実装される配線基板を延設する構成とし
た。
【0252】このため、筐体の前部における上下のケー
スの結合のためにねじやボスを貫設するため部品を隅々
まで収容できない上下のケースのうちいずれか一方の突
出部の内部を、保持体の通過スペースとして有効利用す
ることができる。
【0253】しかも、ねじやボスを貫設する必要がなく
部品を隅々まで収容できる、棚板と前面パネルとで画成
される空間は、保持体の通過スペースに必要な上下高さ
と、運行記録計の配設先の上下高さによって定まる筐体
全体の上下高さとによって、上下方向については収容で
きる寸法に制約があるものの、前後方向については、他
の部品の配置等により寸法に自由度があるので、この前
後方向に延在する棚板に沿って配線基板を延設すること
で、配線基板を必要な実装面積で形成することができ
る。
【0254】さらに、請求項4及び請求項5に記載した
本発明の運行記録計の筐体構造によれば、前記閉塞板を
前記上下のケースの前記各後開放部にねじ止めするねじ
が、前記上下のケースに外側から取着されており、前記
上下のケースのうち少なくとも一方に外側から取着さ
れ、前記ねじのうち少なくとも1つのねじを覆うキャッ
プをさらに備えており、該キャップが破壊することで前
記一方から取り外される構成とした。
【0255】このため、閉塞板を上下のケースから取り
外すためには、上下のケースのうち少なくとも一方と閉
塞板とをねじ止めするねじを外すために、キャップを破
壊する必要があるので、閉塞板を外した際にその痕跡を
キャップに破壊痕として残したり、キャップがなくなっ
ていることで閉塞板を外した形跡を残すことができ、筐
体内部の部品の操作により記録紙に記録される走行情報
の改竄を図ることを防ぐための抑止力としたり、改竄の
可能性があることを認知させるのに役立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筐体構造を採用した運行記録計の
一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す運行記録計の分解斜視図である。
【図3】図2に示す上ケースの要部拡大平面図である。
【図4】図2に示す上ケースの要部拡大背面図である。
【図5】図2に示す上ケースの目隠し孔の拡大平面図で
ある。
【図6】図5に示す目隠し孔に嵌挿されるキャップの斜
視図である。
【図7】図2に示す上ケースの要部拡大斜視図である。
【図8】図2に示す上ケースの要部拡大正面図である。
【図9】図8に示す支持レバーの拡大平面図である。
【図10】図2に示す前面パネルに設けられる開閉錠の
分解斜視図である。
【図11】図2に示す開閉蓋が開いた状態を示す本体の
斜視図である。
【図12】図2に示す開閉蓋が閉じた状態を示す本体の
斜視図である。
【図13】図2に示す放熱板が取り付けられた下ケース
の要部平面図である。
【図14】図1に示すカートリッジの平面図である。
【図15】図1に示すカートリッジに収容される7日用
記録紙の斜視図である。
【図16】図1に示すカートリッジの正面図である。
【図17】図1に示すカートリッジの右側面図である。
【図18】図1に示すカートリッジの左側面図である。
【図19】図1に示すカートリッジの底面図である。
【図20】図19に示す係止突起の拡大断面図である。
【図21】図1の本体の内部構造を示す分解斜視図であ
る。
【図22】図21に示すホルダの拡大斜視図である。
【図23】図22に示す底板部の要部拡大斜視図であ
る。
【図24】図22のA−A線断面図である。
【図25】図22のB−B線断面図である。
【図26】図21に示す内フレームの拡大斜視図であ
る。
【図27】図21に示す外フレームの拡大斜視図であ
る。
【図28】図21に示す移送機構の右側面図である。
【図29】図21に示す移送機構の右側面図である。
【図30】図21に示す移送機構の右側面図である。
【図31】図9に示すピンがホルダの側板部の外側に押
し出された状態における支持レバーの拡大平面図であ
る。
【図32】図10の開閉錠のシリンダが通常位置にある
状態における図8のフラムスイッチと図10の作動レバ
ーとの位置関係を示す説明図である。
【図33】図10の開閉錠のシリンダが開閉位置にある
状態における図8のフラムスイッチと図11の作動レバ
ーとの位置関係を示す説明図である。
【図34】放熱板の取付状態を示す上ケースの要部拡大
断面図である。
【図35】図21に示す移送機構の左側面図である。
【図36】図21に示す移送機構の左側面図である。
【図37】図21に示す移送機構の左側面図である。
【図38】図21に示すホルダが空の時の移送中の位置
と図2に示す前面パネルに対する開閉蓋の開閉状態との
関係を示す説明図である。
【図39】図21に示すホルダが空の時の移送中の位置
と図2に示す前面パネルに対する開閉蓋の開閉状態との
関係を示す説明図である。
【図40】図21に示すホルダが空の時の移送中の位置
と図2に示す前面パネルに対する開閉蓋の開閉状態との
関係を示す説明図である。
【図41】図21に示すホルダにカートリッジが装填さ
れている時の移送中の位置と図2に示す前面パネルに対
する開閉蓋の開閉状態との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体(筐体) 2 下ケース(一方) 5 上ケース(他方) 6h キャップ 8 受板部(棚板) 10 プリント基板(配線基板) 10a,10b フラムスイッチ(電気部品) 11 前面パネル 13x パイロットランプ(電気部品) 13y カートリッジ挿抜口(開口) 15 放熱板(閉塞板) 21 7日用記録紙(記録紙) 31 ホルダ(保持体) 41 移送機構(移送手段) 68,69a,69b 取付ねじ(ねじ) 70 モータ(移送手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 幹規 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−115448(JP,A) 特開 平2−231792(JP,A) 実開 平4−29819(JP,U) 実開 昭62−135479(JP,U) 実開 昭63−1385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 23/00 G07C 5/00 - 5/08 G01D 9/00 - 9/42 G01D 15/00 - 15/34 H05K 5/00 - 5/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持体を、該保持体に対する記録紙の装
    脱を行う装脱箇所と、前記保持体に装填された前記記録
    紙に走行情報を記録する記録箇所との間で移送する移送
    手段の下半部を覆い、上方に開放された下ケースと、下
    方に開放されて前記移送手段の上半部を覆い、前記下ケ
    ース上に取着される上ケースとを有する運行記録計の筐
    体の構造であって、 前記上下のケースのうちいずれか一方の前部に、前記下
    ケース上に前記上ケースを取着した状態で、前記上下の
    ケースのうちいずれか他方の前端よりも前方に突出し、
    該他方側に開放された突出部を延設し、 前記一方の突出部の前端に、前記保持体の通過が可能な
    前開放部を形成すると共に、 前記他方の前部に、前記下ケース上に前記上ケースを取
    着した状態で前記突出部の開放縁に沿って延在し、該突
    出部を塞ぐ棚板を設け、 前記棚板と前記突出部との間のねじ止めにより、前記上
    下のケースを結合するようにした、 ことを特徴とする運行記録計の筐体構造。
  2. 【請求項2】 前記下ケース上に前記上ケースを取着し
    た状態で、後方に開放された開口を画成する後開放部
    を、前記上下のケースの後部にそれぞれ形成し、前記開
    口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの各後開放部との間
    のそれぞれのねじ止めにより、該上下のケースを後部に
    おいて結合するようにした請求項1記載の運行記録計の
    筐体構造。
  3. 【請求項3】 前記下ケース上に前記上ケースを取着し
    た状態で、前記上下のケースの前部を覆い、前記棚板を
    挟んで該棚板よりも前記一方側とは反対側に、前記棚板
    と協働して空間を画成する前面パネルをさらに設け、前
    記前面パネルのうち前記一方の前記前開放部に臨む前記
    前面パネル箇所に、前記保持体の通過が可能な保持体装
    脱口を形成すると共に、前記棚板に沿って、前記保持体
    装脱口の周辺の前面パネル部分に配置される電気部品が
    実装される配線基板を延設した請求項2記載の運行記録
    計の筐体構造。
  4. 【請求項4】 前記閉塞板を前記上下のケースの前記各
    後開放部にねじ止め するねじは、前記上下のケースに外
    側から取着されており、前記上下のケースのうち少なく
    とも一方に外側から取着され、前記ねじのうち少なくと
    も1つのねじを覆うキャップをさらに備えており、該キ
    ャップは破壊することで前記一方から取り外されるよう
    に構成されている請求項2記載の運行記録計の筐体構
    造。
  5. 【請求項5】 保持体を、該保持体に対する記録紙の装
    脱を行う装脱箇所と、前記保持体に装填された前記記録
    紙に走行情報を記録する記録箇所との間で移送する移送
    手段の下半部を覆い、上方に開放された下ケースと、下
    方に開放されて前記移送手段の上半部を覆い、前記下ケ
    ース上に取着される上ケースとを有する運行記録計の筐
    体の構造であって、 前記下ケース上に前記上ケースを取着した状態で、後方
    に開放された開口を画成する後開放部を、前記上下のケ
    ースの後部にそれぞれ形成し、 前記開口を塞ぐ閉塞板と前記上下のケースの前記各後開
    放部との間のそれぞれのねじ止めにより、該上下のケー
    スを結合するようにし、 前記閉塞板を前記上下のケースの前記各後開放部にねじ
    止めするねじを、前記上下のケースに外側から取着し
    て、前記上下のケースのうち少なくとも一方に外側から
    取着し、 前記ねじのうち少なくとも1つのねじを覆うキャップを
    設けて、該キャップを、破壊することで前記一方から取
    り外されるように構成した、 ことを特徴とする運行記録計の筐体構造。
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