JP4041371B2 - 運行記録計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の走行情報を記録する運行記録計に係り、特に、記録紙を保持する保持体を機器本体に出し入れする運行記録計に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックやバス、タクシー等の車両に搭載される運行記録計として、例えば、箱形の運行記録計(例えば、特許文献1参照)が用いられることがある。この種の運行記録計は、時間の経過と共に回転する回転テーブルに記録紙を装着し、この記録紙に記録針を接触させて、前記記録針を記録紙の所定領域内で該記録紙の径方向に移動させることにより、車両の走行速度や走行距離等の情報を記録するように構成されている。
【0003】
前記箱形の運行記録計は、例えば、扁平な箱状の機器本体と、この機器本体に出し入れ自在でかつ記録紙を保持する保持体と、ローディング機構と、時計機構と、記録針などを備えている。
【0004】
保持体は、円板状の記録紙を保持するとともに、一方向則ち記録紙の時計が進む方向のみの回転が許容された回転テーブルと、この回転テーブルと連動して回転する歯車とを備えている。ローディング機構は、前記機器本体外に出た出入箇所と前記記録紙に記録動作が行われる記録箇所とに亘って、前記保持体を移動させる。
【0005】
時計機構は、前記ローディング機構が前記保持体を移動させるのに連動して一端部を中心として揺動する揺動アームと、この揺動アームの他端部に回転自在に支持された歯車と、前記歯車を回転させる駆動源としてのモータを備えている。保持体が移動される際には、他端部則ち歯車が保持体から離れ、保持体を記録箇所に位置付けると、他端部則ち歯車が保持体に向かって突出するように、揺動アームは、ローディング機構と連動して揺動する。保持体を記録箇所に位置付けると、時計機構の歯車と保持体の歯車とが噛み合う。時計機構は、記録箇所で歯車を介して駆動源により回転テーブルを前述した一方向に回転させる。
【0006】
記録針は、先端が記録箇所の保持体に保持された記録紙に接触する。記録針は、車速検出手段などの前述した車両の各種の状態を検出する検出手段などと接続している。記録針は、前記検出手段が検出した検出量に応じて、前記記録紙の径方向に沿って移動する。
【0007】
前述した構成の運行記録計は、車両の各種の情報を記録する際に、まず、出入箇所で保持体に記録紙を取り付ける。このとき、保持体が出入箇所に位置すると、他端部則ち歯車が保持体から離れている。ローディング機構が、保持体を移動して、記録箇所に位置付けると、他端部則ち歯車が保持体に近づく。時計機構の歯車と、保持体の歯車とが噛み合う。時計機構の駆動源が、歯車を介して、回転テーブル則ち記録紙を一方向に移動させる。そして、記録針が記録紙の径方向に移動して、記録紙上に前述した検出手段が検出した各種の情報が記録される。
【0008】
記録した記録紙を取り出す際には、ローディング機構が、記録箇所から出入箇所に向かって保持体を移動させる。すると、保持体の移動に連動して、歯車が保持体から離れる方向に揺動アームが回転する。揺動アームの他端部則ち歯車が、保持体の移動を妨げずに、保持体が出入箇所に位置付けられる。出入箇所で、保持体から記録済みの記録紙を取り出す。こうして、従来に運行記録計は、車両の各種の情報を記録してきた。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−4178号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の運行記録計では、前述した各種の情報を記録している状態で、記録紙に記録針が引っ掛かると、時計機構の駆動源の駆動力に抗して前記記録紙則ち回転テーブルの回転が停止する。すると、保持体の歯車と時計機構の歯車とが噛み合っているため、時計機構の歯車がより保持体に向かって突出する方向に揺動アームが回転する虞があった。則ち、保持体の歯車と時計機構の歯車とがより噛み合う方向に揺動アームが回転する虞があった。
【0011】
すると、ローディング機構が保持体を出入箇所に向かって移動させる際に、他端部則ち歯車が保持体から離れる方向に揺動アームが回転できなくなる。このため、歯車が互いに噛み合ったままとなり、揺動アームの他端部則ち歯車が保持体に向かって突出したままとなり、保持体を出入箇所に移動させることが困難となる。このように、従来の運行記録計では、保持体を出入箇所に移動させることが出来なくなって、記録紙を取り出せなくなる虞があった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、記録紙を取り出し自在となる出入箇所と記録紙に情報を記録する記録箇所とに亘って保持体を確実に移動できる運行記録計を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために請求項1に記載された本発明の運行記録計は、機器本体と、情報記録用の記録紙を保持する保持体と、前記機器本体外に出た出入箇所と出入箇所から間隔をあけかつ前記記録紙に情報を記録する記録箇所とに亘って前記保持体を移動させるローディング機構と、前記保持体に記録紙を回転させる時計機構と、を備えた運行記録計において、前記保持体が、前記記録紙を保持するとともに一方向のみに回転することが許容された回転テーブルと、前記回転テーブルと連動して回転する伝達歯車と、を備え、前記時計機構は、前記機器本体に取り付けられた本体部と、前記本体部に取り付けられた駆動源と、前記本体部に一端部を中心として揺動自在に支持された揺動アームと、前記揺動アームの他端部に回転自在に設けられかつ前記駆動源により回転される回転歯車と、を備え、前記保持体を移動させる際に前記回転歯車が前記本体部内に収容され、前記保持体が前記記録箇所に位置付けられると前記回転歯車が前記保持体に向かって本体部外に突出するように、前記ローディング機構は前記揺動アームを揺動するとともに、前記保持体が前記記録箇所に位置付けられると、前記伝達歯車と回転歯車とが噛み合い、前記駆動源からの回転駆動力により前記回転テーブルを一方向に回転させ、前記回転テーブルを一方向に回転させると前記回転歯車が前記保持体に向かって突出する方向に前記揺動アームが回転しようとするとともに、前記時計機構が、前記回転テーブルが前記一方向の逆向きに回転する方向に前記回転歯車を回転させた後、前記ローディング機構が前記保持体を前記記録箇所から出入箇所に向かって移動させることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明の運行記録計は、請求項1に記載された本発明の運行記録計において、前記時計機構は、前記保持体が記録箇所に位置付けられて、前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合う位置から前記回転歯車が本体部外に突出する方向に前記揺動アームが更に変位することを規制するストッパ手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明の運行記録計は、請求項2に記載の運行記録計において、前記ストッパ手段は、前記本体部から前記揺動アームに向かって凸でかつ前記保持体が記録箇所に位置付けられて前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、前記揺動アームの外表面に接触する接触面を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明の運行記録計は、請求項3に記載の運行記録計において、前記保持体が記録箇所に位置付けられて前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、前記接触面と、この接触面と接触する揺動アームの外表面とは互いに平行になることを特徴としている。
【0017】
請求項1に記載した本発明の運行記録計によれは、保持体が記録箇所に位置付けられそうになると、回転歯車が保持体に向かって突出するように揺動アームが回転する。そして、回転歯車と伝達歯車とが噛み合い、駆動源の駆動力により回転テーブルを一方向に回転させる。そして、保持体を記録箇所から出入箇所に向かって移動させる際に、時計機構は、回転テーブルが一方向の逆向きに回転するように、回転歯車を一旦回転させる。
【0018】
このため、回転テーブルの一方向の回転が規正された状態で、保持体を記録箇所から出入箇所に移動させると、伝達歯車の回転が規正されているので、伝達歯車からの反力により、回転歯車が保持体から離れる方向に、揺動アームが回転する。このため、回転歯車と、伝達歯車との噛み合いを確実に外すことができる。
【0019】
請求項2に記載した本発明の運行記録計によれば、ストッパ手段が、伝達歯車と噛み合った状態から、回転歯車が更に保持体に向かって突出することを規制する。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことを確実に防止できる。
【0020】
請求項3に記載した本発明の運行記録計によれば、ストッパ手段は、本体部から揺動アームに向かって凸である。さらに、ストッパ手段の接触面は、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、揺動アームに接触する。このため、ストッパ手段は、伝達歯車と噛み合った状態から、回転歯車が更に保持体に向かって突出することをより確実に規制できる。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことをより確実に防止できる。
【0021】
請求項4に記載した本発明の運行記録計によれば、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、接触面と揺動アームの外表面とは平行になる。このため、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、ストッパ手段の接触面と揺動アームとが確実に接触する。このため、ストッパ手段は、伝達歯車と噛み合った状態から、回転歯車が更に保持体に向かって突出することをより一層確実に規制できる。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことをより一層確実に防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図1ないし図11を参照して説明する。
本発明の一実施形態にかかる運行記録計1は、トラックやバス、タクシーなどの車両に取り付けられて、これらの車両の運行状況を記録する装置である。運行記録計1は、図1に示すように、情報記録用の記録針18A,18B,18Cを収容した扁平な箱形の筐体6と、情報記録用の記録紙10などを保持する保持体としてのカートリッジ17と、前記筐体6内に配された移送機構41(図2に示す)と、ローディング機構100(図5に示す)と、時計機構69(図7に示す)などを備えている。
【0023】
前記筐体6は、図1に示すように、下ケース2と、上ケース5と、これら下及び上ケース2,5の前部に取り付けられる前面パネル11と、下ケース2に取り付けられる開閉蓋14などを備えている。
【0024】
下ケース2と、上ケース5とは、互いに連結して扁平な箱状となるように形成されている。下ケース2は、略平坦な底壁2bとこの底壁2bの外縁から立設した複数の周壁2aとを備えている。上ケース5は、略平坦でかつ前記底壁2bと間隔をあけて相対する天井壁5bと、この天井壁5bの外縁から立設した複数の周壁5aとを備えている。周壁2a,5aは、下ケース2と上ケース5とが互いに連結した際に、互いに連続する。
【0025】
前面パネル11には、時計13a、時刻合わせボタン13c、開閉スイッチ13dと、図示しない乗員交替用スイッチなどが設けられている。さらに、前面パネル11には、筐体6の内部と外部とを互いに連通するカートリッジ挿抜口13yが形成されている。
【0026】
時計13aは、前面パネル11の左端に設けられている。この時計13aの右側において、下半分にカートリッジ挿抜口13yが形成されているとともに、このカートリッジ挿抜口13yの上方に時刻合わせボタン13c、開閉スイッチ13dや、前述した図示しない乗員交替用スイッチが設けられている。
【0027】
時刻合わせボタン13cは、筐体6を組み立てた状態で押圧することによって、時計13aの時刻が進むように構成されている。開閉スイッチ13dは、筐体6を組み立てた状態で押圧することによって、移送機構41の後述するホルダ31に装着されるカートリッジ17を筐体6内に出し入れするよう構成されている。乗員交替用スイッチは、車両の乗員が交代した際に押圧されることにより記録針18Bを移動させる。
【0028】
開閉蓋14は、下ケース2の前端部に枢支されている。開閉蓋14は、カートリッジ挿抜口13yを開閉可能に下ケース2に取り付けられている。開閉蓋14は、カートリッジ挿抜口13yを閉じるように図示しないばねによって付勢されている。
【0029】
前述した記録針18A,18B,18Cは、カートリッジ挿抜口13yから筐体6内に収容されるカートリッジ17に上方から相対するように、上方から下方に向かってそれぞれ垂設されている。
【0030】
記録針18A,18B,18Cは、記録紙10に走行情報としての走行距離や走行速度等を記録する記録手段18を構成している。記録針18Aは、記録紙10に走行距離情報を記録する距離記録用であり、記録針18Bは、記録紙10に乗務員交代情報を記録する交代記録用であり、記録針18Cは、記録紙10に走行速度情報を記録する速度記録用である。
【0031】
これらの記録針18A,18B,18Cは、それぞれ、第1乃至第3の記録針移動手段58,59,60によって、記録紙10の径方向に沿って互いに独立して移動されるよう支持されている。
【0032】
記録針18Aは、車両の走行距離検出手段に接続している。記録針18Aは、走行距離検出手段が検出した検出量(走行距離)に応じて、記録紙10の径方向に沿って移動する。記録針18Aは、走行距離を記録紙10に記録する。記録針18Bは、乗員交代スイッチが押圧されると、記録紙10の径方向方向に沿って移動する。記録針18Bは、乗員の交替を記録紙10に記録する。記録針18Cは、車両の速度検出手段に接続している。記録針18Cは、速度検出手段が検出した検出量(走行速度)に応じて、記録紙10の径方向に沿って移動する。記録針18Cは、走行速度を記録紙10に記録する。
【0033】
カートリッジ17は、筐体19と、記録紙収容部20と、筐体6内に配された駆動源としてのモータ72(図2に示す)からの動力を記録紙収容部20の後述する回転テーブル22に伝達する前記筐体19内に設けられた動力伝達歯車群27(図3などに示す)と、を備えている。
【0034】
筐体19は、図1及び図6などに示すように、互いに連結されるアッパハウジング19aと、ロアハウジング19bとを備えている。アッパハウジング19aは、天井壁19cと、この天井壁19cに連なる周壁19dと、を備えている。ロアハウジング19bは、底壁19eと、この底壁19eに連なる周壁19fと、を備えている。アッパハウジング19aとロアハウジング19bとが互いに連結されると、天井壁19cと底壁19eとは互いに間隔をあけて相対し、周壁19d,19fは互いに連なる。
【0035】
筐体19は、アッパハウジング19aとロアハウジング19bとが互いに連結した状態で、カートリッジ挿抜口13yの間口及び筐体6の奥行きに対応する薄い箱状に形成されている。筐体19の周壁19d,19fには、図3及び図4に示すように、シャッタ21が取り付けられた開口部19gと、後述する操作歯車7が露出される開口部19hとが設けられている。
【0036】
シャッタ21は周壁19d,19fに対してスライド移動自在に設けられている。シャッタ21は、スライド移動することによって、前記開口部19gを開閉する。シャッタ21は、図示しないコイルばねなどによって、開口部19gを閉じるよう付勢されている。
【0037】
記録紙収容部20は、記録紙10を収容することが可能となっており、アッパハウジング19aの天井壁19cの上面側に形成されている。記録紙10は、円形に形成されかつその上面に1日分の走行情報が記録されるようになっている。記録紙10は、図1に示すように、中央孔10aと切欠き10bとを備えている。中央孔10aは、記録紙10の中央に設けられ平面形状が略水滴形に形成されている。切欠き120bは、外縁から中央部に向かって記録紙10を切り欠いており、扇形に形成されている。
【0038】
記録紙10の上面には、走行距離及び走行速度などの車両の各種の状態を記録するための時刻指示用の罫線及び目盛(いずれも図示しない)が、前記中心孔10aと同心円状及び該中心孔10aから放射状に印刷などにより形成されている。記録紙10には、車両の状態としての走行距離と乗員の交替状況と車両の速度を記録する記録領域が設けられている。
【0039】
前記記録紙収容部20は、記録紙10を保持する回転テーブル22を備えている。回転テーブル22は、記録紙収容部20の略中央に配されている。回転テーブル22は、円盤状に形成されており、中央から上方に立設した係止突起24と回転軸25と凸部26などを備えている。回転テーブル22の外周面には、前記動力伝達歯車群27の後述する第2の従動歯車29bに噛み合う歯22aが形成されている。
【0040】
前記係止突起24、回転軸25及び凸部26は、記録紙収容部20に露出している。係止突起24は、回転テーブル22の略中央に配され、平面形状が略水滴形に形成されている。係止突起24には、記録紙10の中心孔10aが係合可能となっている。
【0041】
回転軸25は、係止突起24の上面から立設している。回転軸25は、回転テーブル22の略中央に配されている。回転軸25は、平面形状が略円形に形成されている。回転軸25には、押え部材30が嵌着可能となっている。凸部26は、回転軸25と間隔をあけ、係止突起24の上面から立設している。
【0042】
回転テーブル22は、前記係止突起24と回転軸25と凸部26とが天井壁19cの上面側に露出し、かつ前記歯22aが筐体19の内側に位置した状態で配されている。
【0043】
前述した構成によって、回転テーブル22は、中心孔10aに回転軸25及び凸部26を挿入しかつ係止突起24に中心孔10aを係合して、記録紙10を位置決めして保持する。さらに、回転軸25に押え部材30を嵌着することによって、この押え部材20が記録紙10を回転テーブル22に押さえつけた状態で、記録紙10を固定する。
【0044】
動力伝達歯車群27は、図3、図4及び図6などに示すように、それぞれ、前記アッパ及びロアハウジング19a,19bに回転自在に支持された伝達歯車28と、第1の従動歯車29aと、第2の従動歯車29bと、バックラッシ防止歯車23などを備えている。
【0045】
伝達歯車28は、その外周面に形成された歯の一部が前記開口部19gを介して筐体19の外に露出している。伝達歯車28には、後述する動力接離機構70の揺動アーム83の後述の他端部83bがホルダ31に向かって突出するとこの揺動アーム83の他端部83bに回転自在に支持された回転歯車75が噛み合う。
【0046】
第1の従動歯車29aは、前記伝達歯車28に噛み合っている。第2の従動歯車29bは、第1の従動歯車29aに噛み合っているとともに、回転テーブル22の歯22aに噛み合っている。こうして、伝達歯車28と回転テーブル22とは、互いに連動して回転する。前述した構成によって、回転歯車75から伝達された回転駆動力が、伝達歯車28、従動歯車29a,29bを介して回転テーブル22に伝えられる。
【0047】
バックラッシ防止歯車23は、回転テーブル22の歯22aに噛み合っているとともに、図示しない渦巻きばねなどによって、例えば、図3中に示した反時計回りの矢印Fに沿って付勢されている。バックラッシ防止歯車23は、回転テーブル22を、例えば、図3中に示す時計回りの矢印H1に沿って付勢する。
【0048】
また、筐体19内には、図3及び図4に示すように、操作歯車7が設けられている。この操作歯車7は、アッパ及びロアハウジング19a,19bに回転自在に支持されている。操作歯車7は、その一部が前記開口部19g内を通って、筐体19外に突出している。操作歯車7は、手等によって回転操作される。
【0049】
この操作歯車7は、図3及び図4に示すように、第1の中間歯車8aと噛み合っている。この第1の中間歯車8aは、第2の中間歯車8bと噛み合っている。これらの第1及び第2の中間歯車8a,8bは、それぞれ、アッパ及びロアハウジング19a,19bに回転自在に支持されている。
【0050】
第2の中間歯車8bは、ワンウェイクラッチ9a付きの逆止歯車9に噛み合っている。逆止歯車9は、第1の従動歯車29aに噛み合っている。逆止歯車9は、従動歯車29a,29bを介して、図3中の矢印H1で示す時計回り方向への回転テーブル22の回転を規制しかつ図3中の矢印H2で示す反時計回り方向への回転テーブル22の回転を許容する。
【0051】
換言すれば、逆止歯車9は、回転テーブル22上に保持される記録紙10の時間の進む方向のみに前記回転テーブル22が回転することを許容する。則ち、伝達歯車28は、図3などに示す矢印S1に沿って回転することが許容され、図3などに示す矢印S2に沿って回転することが規制される。なお、矢印H2は、本明細書に記した一方向をなしている。
【0052】
また、逆止歯車9には、外周方向に沿って凹凸に形成されたラチェット9bが全周に亘って形成されている。ラチェット9bの凹部には、筐体19に固定された板ばね9cの凸部9dが係合している。
【0053】
このような構成によって、動力伝達歯車群27は、操作歯車7を操作すると、回転テーブル22の上に保持された記録紙10を時間の進む方向のみに回転させて、記録紙10の時間を現在時刻に合わせることができる。このとき、板ばね9cとラチェット9bとの係合によって操作音とクリック感が、操作歯車7を操作する操作者に伝わる。
【0054】
前述した構成によって、回転テーブル22は、前記筐体19内に配された動力伝達歯車群27と連動して回転する。さらに、回転テーブル22は、操作歯車7と連動して回転する。
【0055】
このとき、バックラッシ防止歯車23が回転テーブル22を矢印H1方向に回転する方向に付勢しているが、前記逆止歯車9が回転テーブル22の前記矢印H1方向への回転を規制しているため、前記バックラッシュ防止歯車23から伝わった付勢力は、前記操作歯車7には伝わらず、前記回転テーブル22から従動歯車29a,29bに至る間のバックラッシを解消する。逆止歯車9によって、バックラッシ防止歯車23からの付勢力に沿った方向の回転が規制されているため、回転テーブル22及び操作歯車7などは回転せずに停止した状態を維持する。
【0056】
前記移送機構41は、図2に示すように、ホルダ31と、前記ホルダ31を支持するスライドフレーム42を備えている。
【0057】
ホルダ31は、筐体6の内部に設けられ、前記カートリッジ挿抜口13yから筐体6内に挿入されたカートリッジ17が装着可能となっている。ホルダ31は、カートリッジ挿抜口13yを介してカートリッジ17が筐体6の内部に出し入れされる出入箇所と、前記記録針18A,18B,18Cによって記録紙10に各種の情報が記録される記録箇所とに亘ってカートリッジ17を保持する。
【0058】
ホルダ31は、図2に示すように、カートリッジ17が載置される平坦な底壁32と、この底壁32の両側から立設した一対の側壁34,34と、各側壁34,34の先端から折曲されて内側に延出する押え板部35,36などを備えている。
【0059】
底壁32は、前記カートリッジ17の出入方向及びこのカートリッジ17の幅方向に沿って形成されている。底壁32は、カートリッジ17の底壁19cに対応する外形で形成されている。底壁32の筐体6の背面側に位置する後端には、ストッパ片32aが立設している。
【0060】
また、底壁32の後端からばね係り片32jが立設している。ばね係り片32jは、その先端部が、ホルダ31の正面から見て前記底壁32と押え板部35,36との間に位置するように形成されている。ばね係り片32jは、その先端部に鉤状に形成されたばね係り部32kが形成されている。このばね係り部32kには、コイルばね62の一端部がかけられる。
【0061】
側壁34,34は、前記底壁32に連なりかつ後述する昇降方向に沿って形成されいる。側壁34,34は、カートリッジ17の幅方向に沿って互いに間隔をあけている。側壁34,34は、それぞれカートリッジ17の外形に対応する輪郭に形成されている。
【0062】
側壁34,34には、ホルダ31の外方向に向かって3つのガイドピン34c,34d,34eが突設している。これらのガイドピン34c,34d,34eは、側壁34の前後方向に沿って互いに間隔をあけている。
【0063】
側壁34,34のうち図2中左側に位置する一方の側壁34の前端には、案内片34fが連なっている。この案内片34fの先端部は、先端に向かうにしたがって側壁34,34間の間隔が徐々に大きくなる方向に折り曲げられて形成されている。
【0064】
また、前記側壁34,34のうち図2中左側に位置する一方の側壁34には、前端寄りの2つのガイドピン34c,34dの間にホルダ31の内側に向かって延出した係合片34gが形成されている。この係合片34gには、カートリッジ17がホルダ31に装着される際にシャッタ21が係合する。係合片34gに係合したシャッタ21は、カートリッジ17がホルダ31に完全に装着された状態となるまでの間に開口部19gを開き、筐体19内に配された伝達歯車28を露出する。
【0065】
前記押え板部35,36は、それぞれ、前記底壁32と平行である。押え板部35,36は、前記底壁32からカートリッジ17の厚みに対応する間隔をあけている。
【0066】
スライドフレーム42は、前記カートリッジ17の出入方向に沿って移動可能に設けられいる。スライドフレーム42は、前記ホルダ31を前記出入箇所と記録箇所とに亘って移動可能に支持する。
【0067】
スライドフレーム42は、平坦な第2底壁43と、この第2底壁43の両端から立設した一対の第2側壁44,44などを備えている。第2底壁43は、前記ホルダ31の底壁32をその表面上に置くことが可能な幅に形成されている。
【0068】
第2底壁43の後端部の図中左側に位置する縁部には、支片43bを介してホルダ32移送用の動力をスライドフレーム42に伝達するためのラック43cが取り付けられている。第2底壁43の後端部の図中右側に位置する縁部には、第2底壁43の後端から上方に向かって突設したばね係り片43eが設けられている。
【0069】
ばね係り片43eは、スライドフレーム42の第2底壁43上にホルダ31の底壁32が載置された際に、正面から見てホルダ31の底壁32と押え板部35,36との間に位置する。ばね係り片43eは、その先端部に貫通孔43fが設けられている。貫通孔43fには、コイルばね62の他端部がかけられる。
【0070】
第2側壁44,44は、前記第2底壁43に連なりかつ前述した昇降方向と平行である。第2側壁44,44は、互いにカートリッジ17の幅方向に沿って間隔をあけている。第2側壁44,44は、それぞれ、前端寄りの前片44aと、後端寄りの後片44gとを備えている。
【0071】
前片44aは、ホルダ31の外形に対応する輪郭でかつホルダ31の側壁34より高く形成されている。前片44aには、前端側に開放されかつ後端側に向かうにしたがって第2底壁43に近づくように傾斜したガイド溝44dが形成されている。
【0072】
前記後片44gは、前記前片44aの後方に略連続して延在している。前記後片44gには、ガイド溝44mが形成されている。ガイド溝44mは、後端側に向かうにしたがって徐々に第2底壁43に近づくように傾斜して形成されている。ガイド溝44mは、前片44aのガイド溝44dと同形状に形成されている。
【0073】
また、第2側壁44,44のうち前記ラック43cの近傍に位置する図中左側に位置する第2側壁44の後片44gの前端部には第1のねじ孔45aが設けられている。また、この第1のねじ孔45aが設けられた後片44gの後端部には、第2のねじ孔45bが設けらている。
【0074】
さらに、これらのねじ孔45a,45bの間には、第1の貫通孔45cが設けられている。第1の貫通孔45cは、後片44gを貫通して形成されている。第2のねじ孔45bのさらに後端よりには、第2の貫通孔45dが形成されている。この第2の貫通孔45dは、後片44gの長手方向に沿った長孔状に形成されている。
【0075】
一方、第2側壁44,44のうち前記ラック43cから離れた図中右側の第2側壁44の後片44gの前端部には、スライドフレーム42の外方に向って突設したガイドピン44nが設けられている。後片44gの後端部には、ガイドねじ44pが内フレーム42の外方に向けて螺着される。
【0076】
ガイドピン44nと第1のねじ孔45aとは、ホルダ31に装着されるカートリッジ17の幅方向に沿って互いに相対する。ガイドねじ44pと第2のねじ孔45bとは、ホルダ31に装着されるカートリッジ17の幅方向に沿って互いに相対する。
【0077】
このように構成されたスライドフレーム42は、各側壁44,44の前片44aと後片44gの各ガイド溝44d,44mとの前後間隔が、ホルダ31の各側壁34の前後両端部に設けられたガイドピン34c,34eの前後間隔と略一致するように構成されている。前述した構成のスライドフレーム42は、ガイドフレーム46などにより支持されている。
【0078】
ガイドフレーム46は、筐体6内に収容され、地板部47と、地板部47の両側から垂設した側板部48,48と、を備えている。地板部47は、平坦に形成され、筐体6の上ケース5に取り付けられる。地板部47は、ホルダ31及びスライドフレーム42の底壁32,43と相対しかつ間隔をあけている。
【0079】
この地板部47の下面には、前記記録針18A,18B,18Cや、前述した第1乃至第3の記録針移動手段58,59,60などが取り付けられる。
【0080】
地板部47の上面には、不図示のスペーサと取付ねじなどにより、プリント基板49などが取り付けられる。このプリント基板49などには、前記第1ないし第3の記録針移動手段58,59,60の動作や移送機構41の動作を制御するマイクロコンピュータなどの電気系の部品が実装されている。
【0081】
前記側板部48,48は、地板部47に連なりかつ前述した昇降方向と平行である。側板部48,48は、互いに間隔を存して配されている。側板部48,48は、図2に示すように、下端部に前方に延出する延出部48a,48aを設けている。各延出部48a,48aの前端部は、前端に至るにしたがって互いの間隔が次第に大きくなるように、略ハ字状に形成されている。
【0082】
また、側板部48の下端部には、前後に延在する第1のスライドフレーム用ガイド溝48bと、図示しない第2のスライドフレーム用ガイド溝とが形成されている。第1のスライドフレーム用ガイド溝48bと図示しない第2のスライドフレーム用ガイド溝とは一直線上に位置している。また、側板部48の前端部で第1のスライドフレーム用ガイド溝48bの上方に、ホルダ用ガイド溝48dが形成されている。
【0083】
ホルダ用ガイド溝48dは、前後方向に延在する前後溝部48eと、この前後溝部48eの後端から上方に向かって延在する図示しない上下溝部と、を備えたL字状に形成されている。
【0084】
前述した筐体6とガイドフレーム46とは、本明細書に記した機器本体101を構成している。
【0085】
前述した構成によって、ガイドピン34cをガイド溝44dにはめ込むとともに、ガイドピン34eをガイド溝44mにはめ込んで、ホルダ31をスライドフレーム42に組み付ける。
【0086】
続いて、スライドフレーム42に組み付けたホルダ31の各側壁34の略中央に設けられたガイドピン34dを、ガイドフレーム46の各側板部48に形成されたホルダ用ガイド溝48dの前後溝部48eにはめ込む。
【0087】
そして、ねじ57aを、時計機構69の後述する動力接離機構70の連動プレート51の貫通孔52a及び第1のスライドフレーム用ガイド溝48bを通して、スライドフレーム42の第1のねじ孔45aにねじ込む。スライドフレーム42のガイドピン44nを側板部48の第1のスライドフレーム用ガイド溝48bにはめ込む。
【0088】
そして、ねじ57bを、連動プレート51の後述する貫通孔52b及び第2のスライドフレーム用ガイド溝を通して、スライドフレーム42の第2のねじ孔45bにねじ込む。さらに、ねじ57bを、側板部48の後端寄りの第2のスライドフレーム用ガイド溝に外側からガイドねじ44pを差し込んで、スライドフレーム42の後片44gの後端部に螺着する。
【0089】
このように、移送機構41が組み立てられるとともに、ホルダ31とスライドフレーム42が、ガイドフレーム46則ち機器本体101に取り付けられる。ホルダ31は、前記ガイド溝44d,44mに沿って、スライドフレーム42に移動自在に支持されるとともに、スライドフレーム42は、第1のスライドフレーム用ガイド溝48b及び第2のスライドフレーム用ガイド溝に沿って、ガイドフレーム46に移動自在に支持される。
【0090】
また、図2に示すように、ホルダ31のばね係り片32jのばね係り部32kと、スライドフレーム42のばね係り片43eの貫通孔43fとに亘って、コイルばね62が、掛け渡されている。
【0091】
コイルばね62は、ホルダ31とスライドフレーム42とを互いに近づく方向に付勢する。コイルばね62は、底壁32,43が互いに近づく方向にホルダ31とスライドフレーム42とを付勢するとともに、一方の側壁34,44が互いに密接する方向にホルダ31とスライドフレーム42とを付勢する。コイルばね62は、ホルダ31とスライドフレーム42とを互いに近づける方向に付勢して、これらホルダ31とスライドフレーム42との間のがたつきを抑制する。
【0092】
前述した構成によれば、ホルダ31は、カートリッジ挿抜口13yから一部が露出して前記カートリッジ17を装着して筐体6内に出入れする出入箇所と、カートリッジ17が保持する記録紙10に対して記録針18A,18B,18Cが走行情報を記録する記録箇所とに亘って移動される。出入箇所は、カートリッジ17がホルダ31に着脱自在であることにより、記録紙10を取り出し自在としている。さらに、出入箇所では、カートリッジ17は、勿論、筐体6則ち機器本体101外に出ている。また、記録箇所では、カートリッジ17は、筐体6則ち機器本体101内に収容されている。
【0093】
ホルダ31は、前記カートリッジ17の装脱方向に沿ってカートリッジ17を筐体6内に出し入れする。ホルダ31は、カートリッジ17を筐体6内に収容する際に、スライドフレーム42と共にこの出入方向に沿って筐体6内に収容されて、一旦、中継箇所に位置する。
【0094】
なお、このとき、スライドフレーム42は、ガイドフレーム46のスライドフレーム用ガイド溝48bによって案内されて、前記出入方向に沿って筐体6内に収容される。その後、ホルダ31は、ガイドフレーム46のホルダ用ガイド溝48d及びスライドフレーム42のガイド溝44d,44mによって案内されて、上方に向かって移動されて記録箇所に位置する。
【0095】
このように、ホルダ31は、前記出入方向と、上方に向かう昇降方向とに沿って移動自在にスライドフレーム42に支持されている。なお、ホルダ31は、出入箇所に位置すると、開閉蓋14を押圧してカートリッジ挿抜口13yを開く。
【0096】
前記ローディング機構100は、図2及び図5などに示すように、駆動源としてのモータ63と、このモータ63の回転駆動力をスライドフレーム42のラック43cに伝達する歯車群64などを備えている。モータ63の出力軸63aには、ウォームギヤ65が取り付けられている。
【0097】
歯車群64は、前記ラック43cと噛み合う駆動歯車66と、ウォームギヤ65から駆動歯車66に前記モータ63の回転駆動力を伝達する複数の従動歯車67a,67b,67cなどを備えている。これらの従動歯車67a,67b,67cのうち一つの従動歯車67aはウォームギヤ65に噛み合う。他の一つの従動歯車67cはラック43cに噛み合う。更に他の一つの従動歯車67bはこれらの従動歯車67a,67cの双方に噛み合っている。
【0098】
前記モータ63は、ガイドフレーム46の地板部47の図中左端に位置する後端部に配されている。前述した構成によって、ローディング機構100は、筐体6の内部において、ホルダ31に装着されたカートリッジ17が筐体6内に収容された際に、カートリッジ17の一方の側方でかつ筐体6の上部に配される。ローディング機構100は、モータ63を駆動することによって、ホルダ31に装着されるカートリッジ17を、前記出入箇所と、この出入箇所から間隔をあけかつ記録紙10に情報を記録する記録箇所とに亘って移動させる。
【0099】
時計機構69は、筐体6の内部において、ホルダ31に装着されたカートリッジ17が筐体6内に収容された際に、カートリッジ17の一方の側方でかつ前記ローディング機構100の下方に配されている。
【0100】
時計機構69は、本体部としてのフレーム部材87(図11に示す)と、図2などに示す駆動源としてのモータ72と、図4及び図5などに示す歯車群71と、図7などに示す動力接離機構70などを備えている。フレーム部材87は、地板部47などに固定される。
【0101】
モータ72は、ガイドフレーム46の地板部47の図中左端に位置する端部に配されている。モータ72は、カートリッジ17の回転テーブル22を回転させるために用いる。モータ72は、フレーム部材87に取り付けられている。モータ72の出力軸72aには、図4、図5及び図11に示すように、ピニオン72bが取り付けられている。モータ72は、時間の経過にしたがってピニオン72bを回転させる。
【0102】
歯車群71は、モータ72の出力軸72aに取り付けられたピニオン72bに噛み合う従動歯車84と、動力接離機構70の回転歯車75に噛み合う従動歯車85と、これら従動歯車84,85の間に設けられた中間歯車86などを備えている。これらの歯車84,85,86は、それぞれ、フレーム部材87(図11に示す)に回転自在に支持されている。
【0103】
歯車群71は、モータ72の回転駆動力を前記回転歯車75まで伝達する。回転歯車75が、前記伝達歯車28に噛み合うと、モータ72は、時間の経過とともに回転テーブル22を回転させる。
【0104】
動力接離機構70は、図2どに示す連動プレート51と、図2などに示す操作片54と、図7ないし図10に示す動力接離歯車群90などを備えている。
【0105】
連動プレート51は、前記ラック43cの近傍に位置する図中左側に位置する第2側壁44の後片44gに取り付けられる。連動プレート51は、ガイドフレーム46の側板部48を介して、後片44gに重ねられるように配される。連動プレート51は、後片44gの長手方向に沿って延在した帯状に形成されており、両端部それぞれに貫通孔52a,52bを形成している。
【0106】
貫通孔52a,52bは、それぞれ連動プレート51を貫通して形成されている。これらの貫通孔52a,52bは、連動プレート51が側板部48を介して後片44gに重ね合わされた際に、それぞれ、後片44gのねじ孔45a,45bと対向合致する位置に配されている。
【0107】
連動プレート51の長手方向に沿った略中央には、中央貫通孔52cが形成されている。中央貫通孔52cは連動プレート51を貫通して形成されている。連動プレート51の後端側に位置する縁には、切欠52dが形成されている。
【0108】
切欠52dは、連動プレート51を貫通するとともにこの連動プレート51の縁に開放して形成されている。切欠52dは、連動プレート51の縁から前方に向かって凹に形成されている。中央貫通孔52cと切欠52dは、連動プレート51が側板部48を介して後片44gに重ね合わされた際に、それぞれ貫通孔45c,45dと対向合致する位置に配されている。
【0109】
また、連動プレート51は側板部48を介してスライドフレーム42の後片44gに重ねられた際に、外方向に向かって突出する取付片53が一体に形成されている。取付片53は、連動プレート51の下縁から側方に向かって延びて形成されている。取付片53は、図示例では、連動プレート51の長手方向に沿って一対設けられている。
【0110】
これらの一対の取付片53,53は、連動プレート51の長手方向に沿って互いに離間した位置に設けられている。図2中手前側に位置する前端側に位置する取付片53には、ねじ孔53aが形成されており、図2中奥側に位置する後端側に位置する取付片53には、下方に向かって突出した位置決め突起53bが形成されている。
【0111】
前記操作片54は、一対の取付片53,53の間に亘って取り付けられる。操作片54は、帯板状に形成され、両端部それぞれに貫通孔54a,54bが形成されている。操作片54は、下方から両端部を前記連動プレート51の取付片53,53に重ねて配される。
【0112】
操作片54は、その中央に、両端部が取付片53,53に重ねられた際に上方に向かって突出する操作子としての操作ピン55が取り付けられている。操作ピン55は、連動プレート51に、かしめられるなどして取り付けられている。
【0113】
前述した構成によって、取付片53,53の下方に操作片54の両端部を重ね、ねじ56を貫通孔54aを通して連動プレート51の取付片53のねじ孔53aにねじ込む。位置決め突起53bを貫通孔54b内に通した状態で、操作片54は、連動プレート51に取り付けられる。このとき、操作ピン55は、操作片54から上方に向かって突出しているとともに、上下方向に沿って延在している。
【0114】
さらに、連動プレート51は、スライドフレーム42の後片44gとの間にガイドフレーム46の側板部48を挟み込んだ状態で配される。そして、ねじ57aを外側からに貫通孔52a及びガイドフレーム46の後述の第1のスライドフレーム用ガイド溝48bを通してスライドフレーム42の第1のねじ孔45aにねじ込む。
【0115】
ねじ57bを外側からに貫通孔52b及びガイドフレーム46の後述の第2のスライドフレーム用ガイド溝を通してスライドフレーム42の第2のねじ孔45bにねじ込む。こうして、連動プレート51は、スライドフレーム42に取り付けられる。連動プレート51は、ガイドフレーム46によって、スライドフレーム42と一体に移動自在に支持される。
【0116】
動力接離歯車群90は、図7ないし図10に示すように、連動歯車73と、付勢歯車対74と、回転歯車75と、揺動アーム83と、ストッパ手段としてのストッパ突起102などを備えている。これら連動歯車73と、付勢歯車対74と、回転歯車75は、それぞれ、前記フレーム部材87などに固定される本体部としてのフレーム部材76に回転自在に支持されている。このように、フレーム部材76,87は、本明細書に記した本体部をなしている。
【0117】
連動歯車73は、第1の歯車91と、第2の歯車92と、リング部材93などを備えている。第1の歯車91は、円盤部91a(図11などに示す)と、円盤部91aの外周に配された歯部91b(図7などに示す)とを一体に備えている。歯部91bは、付勢歯車対74に噛み合いかつフレーム部材76に回転自在に支持された中間歯車78に噛み合っている。
【0118】
第2の歯車92は、円盤部92a(図11などに示す)と、円盤部92aの外周に配された歯部92b(図7などに示す)とを一体に備えている。歯部92bは、後述する揺動アーム83と一体に回転しかつフレーム部材76に回転自在に支持された中間歯車82と、互いに噛み合っている。
【0119】
リング部材93は、円環状に形成され、外周方向に突出したストッパ片93aを一体に備えている。第1の歯車91の円盤部91aと第2の歯車92の円盤部92aとリング部材93とは、駆動軸94(図11に示す)などによって、互いに同軸的となる位置に配され、かつ回転自在に支持されている。
【0120】
第1の歯車91の円盤部91aにリング部材93が重ねられ、更にリング部材93に第2の歯車92の円盤部92aが重ねられている。即ち、第1の歯車91と第2の歯車92とによって、リング部材93が挟み込まれた格好となっている。
【0121】
第1の歯車91とリング部材93とは一体に回転するよう、駆動軸94などに支持されている。第1の歯車91と、第2の歯車92との間には、一方が駆動軸94回りに回転する際に、この一方が所定の角度)回転する間前記他方が回転停止状態を維持する遊び95が設けられている。このように、第1の歯車91と第2の歯車92との間には、前記駆動軸94回り即ち連動歯車73の周方向に沿った遊び95が設けられている。
【0122】
前記第1の歯車91は、前記操作片54の操作ピン55が係合可能なピン受け部77を備えている。ピン受け部77は、互いに間に操作ピン55を挟み込むことの可能な一対の挟持片77a,77bを備えている。
【0123】
ピン受け部77の挟持片77a,77bは、ホルダ31がカートリッジ挿抜口13yを通して一部が筐体6の外に露出した図7に示した状態から筐体6内に向かって移動される際に、操作ピン55と当接して、この操作ピン55を互いに間に挟み込む。
【0124】
そして、さらにホルダ31が筐体6内に向かって移動されると、操作ピン55をピン受け部77の挟持片77a,77bの間に挟み込んでいるので、連動歯車73は、ホルダ31の移動即ち操作片54の移動に伴って、第1の方向としての図示中の矢印K1に沿って回転する。
【0125】
また、ホルダ31が筐体6内に収容された状態から筐体6外へ向かって移動されると、操作ピン55をピン受け部77の挟持片77a,77bの間に挟み込んでいるので、連動歯車73は、第2の方向としての前記矢印K1とは逆向きの図示中の矢印K2に沿って回転する。
【0126】
連動歯車73は、操作ピン55のピン受け部77内への係脱を自在とする図7に示した第1の位置と、操作ピン55を挟持片77a,77bの間に挟み込む図10に示した第2の位置と、に亘って回動自在に支持されている。
【0127】
なお、第2の歯車92は、リング部材93のストッパ片93aと当接可能なストッパ突起92cが突設されている。このストッパ突起92cは、連動歯車73が前述した第2の位置に位置した際に、前記ストッパ片93aと当接して、第1の歯車91の回転を規制する。
【0128】
付勢歯車対74は、中間歯車78を介して連動歯車73に噛み合った第1の付勢歯車79と、この第1の付勢歯車79に噛み合った第2の付勢歯車80と、を備えている。第1の付勢歯車79と第2の付勢歯車80とは、それぞればね係り片79a,80aを一体にそれぞれ備えている。これらのばね係り片79a,80aには、コイルばねとしての引っ張りコイルばね81が掛け渡されている。
【0129】
前述した構成によって、付勢歯車対74は、中間歯車78を介して連動歯車73を、図7に示した第1の位置では前記第1の方向としての矢印K1の逆向きの前記第2の方向としての矢印K2に沿って付勢する。付勢歯車対74は、中間歯車78を介して前記連動歯車73を、図10に示した第2の位置では前記第2の方向としての矢印K2の逆向きの前記第1の方向としての矢印K1に沿って付勢する。付勢歯車対74は、前記ばね係り片79a,80aと歯車79,80の中心とが互いに略一直線上に位置する中立位置では、連動歯車73を付勢しない。
【0130】
すなわち、引っ張りコイルばね81は、第1の位置では、この第1の位置を維持するよう、挟持片77a,77bの間への操作ピン55の係脱を自由とする方向に連動歯車73を付勢する。引っ張りコイルばね81は、第2の位置では、この第2の位置を維持するよう、挟持片77a,77bの間に挟み込んだ操作ピン55が抜けでない方向に連動歯車73を付勢する。
【0131】
回転歯車75は、揺動アーム83の他端部83bに回転自在に支持されている。回転歯車75は、歯車84,85,86などを介して、前記モータ72と接続しており、このモータ72の回転駆動力によって回転される。
【0132】
揺動アーム83は、図8及び図9中の矢印P,Qに沿って、一端部83aを中心としてフレーム部材87に揺動自在に設けられている。矢印Pは、本明細書に記した、回転歯車75がカートリッジ17に向かってフレーム部材76,87外に突出する方向をなしている。矢印Qは、本明細書に記した、回転歯車75がフレーム部材76,87内に没する方向をなしている。
【0133】
揺動アーム83は、中間歯車82(図7などに示す)と連動して揺動する。なお、この中間歯車82は、前記付勢歯車対74と互いに噛み合った中間歯車78とは別体でかつ連動歯車73と噛み合っている。揺動アーム83は、連動歯車73が前記第1の位置に位置すると前記フレーム部材76,87内に収容される。
【0134】
揺動アーム83は、連動歯車73が前記第2の位置に位置すると他端部83bが前記ホルダ31則ちカートリッジ17に向かってフレーム部材76,87外に突出する。こうして、揺動アーム83は、ローディング機構100がホルダ31則ちカートリッジ17を移動させるのに連動して、一端部83aを中心として揺動自在にフレーム87に支持されている。
【0135】
回転歯車75は、揺動アーム83の他端部83bに回転自在に設けられている。回転歯車75は、前述した歯車84,85,86などによりモータ72により回転される。回転歯車75は、伝達歯車28を矢印S1則ち回転テーブル22を矢印H2に沿って回転しようとする際には、モータ72により図4中の矢印T1に沿って回転する。
【0136】
回転歯車75は、連動歯車73が第1の位置に位置すると、フレーム部材76,87内に没し(収容され)、連動歯車73が第2の位置に位置すると、ホルダ31則ちカートリッジ17に向かってフレーム部材76,87外に突出する。回転歯車75は、ホルダ31に向かって突出すると、ホルダ31に装着されたカートリッジ17のシャッタ21が開放した開口部19gを介して筐体19内に配された動力伝達歯車群27の伝達歯車28に噛み合う。
【0137】
ストッパ突起102は、図7ないし図10に示すように、フレーム87からフレーム部材76,87外に他端部83bが突出した揺動アーム83に向かって凸に形成されている。ストッパ突起102は、フレーム部材76,87外に他端部83bが突出した揺動アーム83と相対する接触面102aを備えている。接触面102aには、回転歯車75と伝達歯車28とが完全に噛み合った際に、揺動アーム83の外面83cが接触する。これらの接触面102aと外面83cとは、互いに接触すると平行になる。
【0138】
こうして、ストッパ突起102は、図9に示すように、ホルダ31則ちカートリッジ17が記録箇所に位置付けられて、回転歯車75と伝達歯車28とが噛み合うと、揺動アーム83と接触する。そして、ストッパ突起102は、回転歯車75がフレーム部材76,87外にカートリッジ17に向かって突出する方向(図9中の矢印Pで示す)に揺動アーム83が更に変位することを規制する。
【0139】
前述した構成によれば、運行記録計1は、空のホルダ31が記録箇所に位置していて開閉蓋14がカートリッジ挿抜口13yを閉じている状態で、開閉スイッチ13dを押圧すると、モータ63が駆動し始める。すると、ホルダ31が記録箇所から出入箇所に向かって移送させる。
【0140】
ホルダ31が出入箇所に向かって移送されると、開閉蓋14が図示しないばねの付勢力に抗して押し開けられ始める。やがて、開閉蓋14が完全に開き、ホルダ31が出入箇所で停止する。記録紙10を取り付けたカートリッジ17をホルダ31に装着する。
【0141】
ホルダ31にカートリッジ17を完全に装着した後、このカートリッジ17をそれ以上押し込めなくなるまでホルダ31に対してさらに押し込むか、または開閉スイッチ13dを押圧する。すると、ホルダ31が出入箇所から記録箇所に向かって移送される。
【0142】
ホルダ31とスライドフレーム42とは一体に、ガイドフレーム46の第1のスライドフレーム用ガイド溝48b及び第2のスライドフレーム用ガイド溝によって案内されて、前記出入箇所から出入方向に沿って筐体6の奥側に向かって移送される。ホルダ31の移送にともなって、ばねの付勢力によって、開閉蓋14が徐々に閉じていく。ホルダ31にカートリッジ1が装着されて係合片34gがシャッタ21に係合しているので、カートリッジ17のシャッタ21が筐体19の開口部19gを開放している。
【0143】
ホルダ31が前記出入方向に沿って一旦筐体6内に収容されて中継箇所に位置するころまでには、開閉蓋14が完全に閉じるとともに、シャッタ21が完全に開口部19gを開放する。
【0144】
ホルダ31が中継箇所に位置すると、ホルダ31がスライドフレーム42のガイド溝44d及びガイドフレーム46のホルダ用ガイド溝48dに沿って上方に向かって移動される。スライドフレーム42は、第1のスライドフレーム用ガイド溝48b及び第2のスライドフレーム用ガイド溝によって案内されてさらに筐体6の奥側に向かって移動される。
【0145】
ホルダ31がスライドフレーム42のガイド溝44d及びガイドフレーム46のホルダ用ガイド溝48dに案内されて前記昇降方向に沿って上方に移動されて記録箇所に位置すると、スライドフレーム42の移動も停止する。
【0146】
なお、ホルダ31が昇降方向に沿って中継箇所から記録箇所に向かって移動され始まると、スライドフレーム42と連動して移動する連動プレート51に取り付けられた操作片54の操作ピン55が連動歯車73の第1の歯車91のピン受け部77に当接する。そして、さらなるスライドフレーム42の移動によって、操作ピン55が狭持片77a,77bの間に挟み込まれることとなる。
【0147】
すると、連動歯車73が付勢歯車対74の引っ張りコイルばね81によって第1の位置を維持するよう付勢されているので、第1の歯車91が前述した遊び95の分だけ、図中の矢印K1に沿って回転する。このとき、第2の歯車92は回転停止状態を維持する。
【0148】
そして、ストッパ片93aとストッパ突起92cとが互いに当接すると、第1の歯車91とともに第2の歯車92が図中の矢印K1に沿って回転する。第2の歯車92が回転し始めると、この第2の歯車92と噛み合った中間歯車82が回転する。
【0149】
中間歯車82の回転に伴って、矢印Pに沿って揺動アーム83が回転し始め、この揺動アーム83の他端部83bがホルダ31則ちカートリッジ17に向かってフレーム部材76,87外に突出しはじめる。揺動アーム83の他端部83bに回転自在に支持された回転歯車75が、このホルダ31に装着されたカートリッジ17の開口部19gを介して筐体19内に侵入し始める。
【0150】
ホルダ31が記録箇所に位置しスライドフレーム42の移動が停止するころには、連動歯車73が前記第2の位置に位置する。そして、図8に示すように、揺動アーム83の先端部に支持された回転歯車75の歯先が、伝達歯車28の歯先と噛み合う。
【0151】
そして、モータ72の回転駆動力により、回転歯車75が図4中の矢印T1に沿って回転する。すると、図8中の矢印Pに沿って回転歯車75則ち揺動アーム83が回転する。その後、図9に示すように、回転歯車75と筐体19内に設けられた動力伝達歯車群27の伝達歯車28とが噛み合う。ストッパ突起102の接触面102aと揺動アーム83の外面83aの一部とが接触する。
【0152】
前記モータ72の回転駆動が回転テーブル22に伝達され、回転テーブル22が時間の経過とともに矢印H2に沿って回転する。なお、このとき、付勢歯車対74の引っ張りコイルばね81は、回転歯車75が筐体19内の動力伝達歯車群27の伝達歯車28と互いに噛み合った状態を維持するように、前記連動歯車73を付勢している。
【0153】
このように、ホルダ31が記録箇所に位置すると、カートリッジ17に保持された記録紙10が回転しはじめ、記録針18A,18B,18Cによって、記録紙10に車両の走行速度などの各種の情報の記録が行われる。動力接離機構70は、ホルダ31が筐体6内に収容されると、モータ72の回転駆動力の回転テーブル22への伝達を接続する。
【0154】
そして、車両の運行の終了などにより、記録紙10に対する各種の情報の記録が終わったならば、開閉スイッチ13dを押圧する。まず、モータ72が回転歯車75を図9中などに示す矢印T2に沿って所定時間(一旦)回転する。すると、回転テーブル22の矢印H1に沿った回転則ち伝達歯車28の矢印S2に沿った回転が規正されているため、前記伝達歯車28からの反力などにより、回転歯車75則ち揺動アーム83が図9中の矢印Qに示す方向に回転する。
【0155】
そして、回転歯車75の歯先と伝達歯車28の歯先とが噛み合う図8に示す位置に、揺動アーム83が位置付けられる。その後、ローディング機構100などにより、ホルダ31を記録箇所から出入箇所に向かって移送し始める。ホルダ31が出入箇所に向かって移送されて、開閉蓋14がばねの付勢力に抗して押し開けられる。
【0156】
又、ホルダ31が記録箇所から出入箇所に向かって移送され始めると、操作ピン55がスライドフレーム42とともに移動される。この操作ピン55が、狭持片77a,77bの間に挟み込まれた状態となっているので、操作ピン55の移動に伴って第1の歯車91が、付勢歯車対74の引っ張りコイルばね81の付勢力に抗して図中の矢印K2に沿って回転する。
【0157】
すると、前記遊び95の分だけ、第1の歯車91が回転する間、第2の歯車92が回転停止状態を支持する。図9に示すように、操作ピン55が、点線Pで示した位置から実線で示した位置まで移動している。このとき、回転歯車75と、伝達歯車28とは互いに噛み合った状態を維持している。
【0158】
さらに、操作ピンが移動して、第1の歯車91が回転すると、第2の歯車92が回転し始め、図8に示すように、回転歯車75と伝達歯車28との噛み合いが解除されることとなる。なお、図8においては、回転歯車75と伝達歯車28とは、互いに接した状態となっている。このように、動力伝達機構70は、ホルダ31が筐体6内から排出されると、モータ72の回転駆動力の回転テーブル22への伝達を接続が解除する。
【0159】
その後、回転歯車75が、フレーム部材76,87内に収容されて、ホルダ31及びカートリッジ17の出入りを妨げなくなるまでには、付勢歯車対74の引っ張りコイルばね81が第2の位置に向かって付勢した状態から中立位置と過ぎて、連動歯車73を図中の矢印K2に沿って第1の位置を維持するよう付勢することとなる。
【0160】
回転歯車75及び揺動アーム83の先端部が、ホルダ31及びカートリッジ17の出入を妨げない位置まで完全に没すると、第2の歯車92の回転が停止する。第2の歯車92の回転が規制された後、前記付勢歯車対74の引っ張りコイルばね81が連動歯車73を図中の矢印K2に沿って付勢しているので、前述した遊び95の分だけ第1の歯車91が更に回転することとなる。そして、カートリッジ17が出入箇所に位置することとなる。
【0161】
開閉蓋14が完全に開き、ホルダ31が出入箇所において停止したならば、出入箇所において停止したホルダ31からカートリッジ17を完全に引き抜いて取り出す。
【0162】
出入箇所のホルダ31からカートリッジ17を完全に引き抜いて取り出したならば、開閉スイッチ13dを押圧するなどして、空のホルダ31が出入箇所から記録箇所に向かって移送されて開閉蓋14を閉じる。
【0163】
前述した構成の運行記録計1では、ホルダ31則ちカートリッジ17を移動させる際に、回転歯車75則ち揺動アーム83がフレーム部材76,87内に収容される。ホルダ31則ちカートリッジ17が記録箇所に位置付けられると、ローディング機構100は、操作ピン55などを介して、回転歯車75が保持体31則ちカートリッジ17に向かって突出するように、揺動アーム83を矢印Pに沿って回転(揺動)させる。
【0164】
ホルダ31則ちカートリッジ17が記録箇所に位置付けられると、伝達歯車28と回転歯車75とが噛み合い、モータ72からの回転駆動力により回転テーブル22を矢印H2に沿って回転させる。すると、回転歯車75がホルダ31則ちカートリッジ17に向かって突出する方向に揺動アーム83が矢印Pに沿って回転する。
【0165】
さらに、ローディング機構100などがホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所から出入箇所に移動させる際に、時計機構69は、回転テーブル22が矢印H2の逆向きの矢印H1に回転する方向に、回転歯車75を矢印T2に沿って、一旦回転する。その後、ローディング機構100は、ホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所から出入箇所向かって移動させる。
【0166】
本実施形態の運行記録計1によれば、ホルダ31則ちカートリッジ17が記録箇所に位置付けられそうになると、回転歯車75がホルダ31則ちカートリッジ17に向かって突出するように揺動アーム83が矢印Pに沿って回転する。回転歯車75と伝達歯車28とが噛み合うと、時計機構69は、モータ72の駆動力により回転テーブル22を矢印H2に沿って回転する。
【0167】
そして、ホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所から出入箇所に向かって移動させる際に、時計機構69は、回転テーブル22が矢印H2の逆向きの矢印H1に回転するように、回転歯車75を矢印T2に沿って一旦回転させる。
【0168】
例えば、記録針18A,18B,18Cが記録紙10の切欠き10bに引っ掛かるなどして、回転テーブル22の矢印H2方向の回転が規正される。この状態で、ホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所から出入箇所に移動させるようとすると、回転テーブル22の矢印H1方向則ち伝達歯車28の矢印S2方向の回転が規正されているので、伝達歯車28からの反力により、回転歯車75がホルダ31則ちカートリッジ17から離れる方向(矢印Q)に回転歯車75が変位する。
【0169】
このため、記録針18A,18B,18Cが記録紙10の切欠き10bに引っ掛かるなどして、回転テーブル22の矢印H2方向の回転が規正された状態でも、回転歯車75と伝達歯車28との噛み合いを確実に外すことができる。
【0170】
したがって、記録箇所から出入箇所にホルダ31則ちカートリッジ17を移動させる際に、回転歯車75と伝達歯車28との噛み合いを確実に外すことができ、揺動アーム83の他端部83b則ち回転歯車75がホルダ31則ちカートリッジ17の移動を妨げない。したがって、ホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所と出入箇所とに亘って確実に移動させることができる。
【0171】
ホルダ31則ちカートリッジ17が記録箇所に位置して、回転歯車75と伝達歯車28とが完全に噛み合うと、ストッパ突起102の接触面102aと揺動アーム83の外面83aとが接触する。これらの接触面102aと揺動アーム83の外面83aとが平行である。こうして、ストッパ突起102が、回転歯車75則ち他端部83bが更に矢印Pに沿って変位してフレーム部材76,87から突出する方向に揺動アーム83が回転することを規制する。
【0172】
このため、必要以上に回転歯車75と伝達歯車28とが噛み合うことを確実に防止できる。したがって、記録箇所から出入箇所にホルダ31則ちカートリッジ17を移動させる際に、回転歯車75と伝達歯車28との噛み合いを確実に外すことができ、揺動アーム83の他端部83b則ち回転歯車75がホルダ31則ちカートリッジ17の移動を妨げない。したがって、ホルダ31則ちカートリッジ17を記録箇所と出入箇所とに亘ってより確実に移動させることができる。
【0173】
また、本実施形態では、記録紙10を収容したカートリッジ17を筐体6に対して出し入れするカートリッジ式の運行記録計1を例にとって説明したが、記録紙を乗せた保持体としてのトレー部を本体に対して出し入れするトレー式の運行記録計にも適用できる。
【0174】
さらに、本実施形態では、カートリッジ17に1日分の記録紙10を保持するカートリッジ式の運行記録計1を例にとって説明したが、前記カートリッジ17が記録紙10を例えば7枚などの複数枚重ね合わせた記録紙積層体を保持するカートリッジ式の運行記録計1にも適用できるとともに、前記トレー部が記録紙積層体を保持するトレー式の運行記録計にも適用することができる。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明によれは、保持体が記録箇所に位置付けられそうになると、回転歯車が保持体に向かって突出するように揺動アームが回転する。回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、時計機構は、駆動源の駆動力により回転テーブルを一方向に回転させる。そして、保持体を記録箇所から出入箇所に向かって移動させる際に、時計機構は、回転テーブルが一方向の逆向きに回転するように、回転歯車を一旦回転させる。
【0176】
このため、回転テーブルの一方向の回転が規正された状態で、保持体を記録箇所から出入箇所に移動させると、伝達歯車の回転が規正されているので、伝達歯車からの反力により、回転歯車が保持体から離れる方向に、揺動アームが回転する。このため、回転歯車と、伝達歯車との噛み合いを確実に外すことができる。
【0177】
したがって、記録箇所から出入箇所に保持体を移動させる際に、回転歯車と伝達歯車との噛み合いを確実に外すことができ、揺動アームの他端部則ち回転歯車が保持体の移動を妨げない。したがって、保持体を記録箇所と出入箇所とに亘って確実に移動させることができる。
【0178】
請求項2に記載の本発明によれば、ストッパ手段が、伝達歯車と噛み合った状態から回転歯車が更に保持体に向かって突出することを規制する。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことを確実に防止できる。したがって、記録箇所から出入箇所に保持体を移動させる際に、回転歯車と伝達歯車との噛み合いを確実に外すことができ、揺動アームの他端部則ち回転歯車が保持体の移動を妨げない。したがって、保持体を記録箇所と出入箇所とに亘ってより確実に移動させることができる。
【0179】
請求項3に記載の本発明によれば、ストッパ手段は、本体部から揺動アームに向かって凸である。さらに、ストッパ手段の接触面は、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、揺動アームに接触する。このため、ストッパ手段は、伝達歯車と噛み合った状態から、回転歯車が更に保持体に向かって突出することを確実に規制できる。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことをより確実に防止できる。
【0180】
したがって、記録箇所から出入箇所に保持体を移動させる際に、回転歯車と伝達歯車との噛み合いをより確実に外すことができ、揺動アームの他端部則ち回転歯車が保持体の移動を妨げない。したがって、保持体を記録箇所と出入箇所とに亘ってより確実に移動させることができる。
【0181】
請求項4に記載の本発明によれば、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、接触面と揺動アームの外表面とは平行になる。このため、回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、ストッパ手段の接触面と揺動アームとが確実に接触する。このため、ストッパ手段は、伝達歯車と噛み合った状態から、回転歯車が更に保持体に向かって突出することをより一層確実に規制できる。このため、必要以上に回転歯車と伝達歯車とが噛み合うことをより一層確実に防止できる。
【0182】
したがって、記録箇所から出入箇所に保持体を移動させる際に、回転歯車と伝達歯車との噛み合いを確実に外すことができ、揺動アームの他端部則ち回転歯車が保持体の移動を妨げない。したがって、保持体を記録箇所と出入箇所とに亘ってより一層確実に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカートリッジ式の運行記録計の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した運行記録計の移送機構などを分解して示す斜視図である。
【図3】図1に示した運行記録計のカートリッジの筐体の内部構造を示す平面図である。
【図4】図3に示したカートリッジの筐体内に配される動力伝達歯車群に回転駆動力が伝達される状態を示す平面図である。
【図5】図1に示した運行記録計のローディング機構と時計機構との相対的な位置関係を示す平面図である。
【図6】図4中のVI―VI線に沿った断面図である。
【図7】図2中の矢印VII方向から見た運行記録計の動力接離機構を示す平面図である。
【図8】図7に示された動力接離機構の回転歯車と伝達歯車の歯先が互いに噛み合った状態を示す平面図である。
【図9】図7に示された動力接離機構の伝達歯車と被伝達歯車とが互いに噛み合った状態を示す平面図である。
【図10】図7に示された動力接離機構が記録箇所に位置した場合の平面図である。
【図11】図7中のXI―XI線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 運行記録計
10 記録紙
17 カートリッジ(保持体)
22 回転テーブル
28 伝達歯車
69 時計機構
72 モータ(駆動源)
75 回転歯車
76 フレーム部材(本体部)
83 揺動アーム
83a 一端部
83b 他端部
83c 外面
87 フレーム部材(本体部)
100 ローディング機構
101 機器本体
102 ストッパ突起(ストッパ手段)
102a 接触面
P 回転歯車が突出する方向
Q 回転歯車が没する方向
H2 一方向

Claims (4)

  1. 機器本体と、
    情報記録用の記録紙を保持する保持体と、
    前記機器本体外に出た出入箇所と出入箇所から間隔をあけかつ前記記録紙に情報を記録する記録箇所とに亘って前記保持体を移動させるローディング機構と、
    前記保持体に記録紙を回転させる時計機構と、を備えた運行記録計において、
    前記保持体が、前記記録紙を保持するとともに一方向のみに回転することが許容された回転テーブルと、前記回転テーブルと連動して回転する伝達歯車と、を備え、
    前記時計機構は、前記機器本体に取り付けられた本体部と、前記本体部に取り付けられた駆動源と、前記本体部に一端部を中心として揺動自在に支持された揺動アームと、前記揺動アームの他端部に回転自在に設けられかつ前記駆動源により回転される回転歯車と、を備え、
    前記保持体を移動させる際に前記回転歯車が前記本体部内に収容され、前記保持体が前記記録箇所に位置付けられると前記回転歯車が前記保持体に向かって本体部外に突出するように、前記ローディング機構は前記揺動アームを揺動するとともに、
    前記保持体が前記記録箇所に位置付けられると、前記伝達歯車と回転歯車とが噛み合い、前記駆動源からの回転駆動力により前記回転テーブルを一方向に回転させ、前記回転テーブルを一方向に回転させると前記回転歯車が前記保持体に向かって突出する方向に前記揺動アームが回転しようとするとともに、
    前記時計機構が、前記回転テーブルが前記一方向の逆向きに回転する方向に前記回転歯車を回転させた後、前記ローディング機構が前記保持体を前記記録箇所から出入箇所に向かって移動させることを特徴とする運行記録計。
  2. 前記時計機構は、前記保持体が記録箇所に位置付けられて、
    前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合う位置から前記回転歯車が本体部外に突出する方向に前記揺動アームが更に変位することを規制するストッパ手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の運行記録計。
  3. 前記ストッパ手段は、前記本体部から前記揺動アームに向かって凸でかつ前記保持体が記録箇所に位置付けられて前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、前記揺動アームの外表面に接触する接触面を備えたことを特徴とする請求項2記載の運行記録計。
  4. 前記保持体が記録箇所に位置付けられて前記回転歯車と伝達歯車とが噛み合うと、前記接触面と、この接触面と接触する揺動アームの外表面とは互いに平行になることを特徴とする請求項3記載の運行記録計。
    記載の運行記録計。
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