JP3395437B2 - サーミスタ式温度検出器 - Google Patents

サーミスタ式温度検出器

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JP3395437B2
JP3395437B2 JP06225795A JP6225795A JP3395437B2 JP 3395437 B2 JP3395437 B2 JP 3395437B2 JP 06225795 A JP06225795 A JP 06225795A JP 6225795 A JP6225795 A JP 6225795A JP 3395437 B2 JP3395437 B2 JP 3395437B2
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謙二 磯部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1つのケース内に複数の
サーミスタ素子を収納した温度検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような温度検出器の従来技術とし
ては、例えば実開昭52−56768号公報、実開平6
−7029号公報に開示されているように、一方のサー
ミスタが金属ケースの底部に固定され、他方のサーミス
タが金属ケースの内部空間に吊持された形で、それぞれ
金属ケース内に収納されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術で
は、上記他方のサーミスタは自身に接続される2本のリ
ード線によって吊持されているので、このサーミスタは
金属ケース径方向で位置ずれし易い。また位置ずれが発
生すれば、上記リード線が周囲の金属に接してショート
してしまうことも当然考えられ、この場合は上記他方の
サーミスタに本来流れるべき電流量がずれてしまい、こ
のサーミスタでの正確な温度検出ができなくなってしま
うという問題が発生する。
【0004】また実開昭52−9479号公報に開示さ
れる温度検出器は、上記のものと同じように一方のサー
ミスタが金属ケースの底部に固定され、他方のサーミス
タが2本のリード線によって金属ケースの内部空間に吊
持される形で、それぞれが金属ケース内に収納されてい
る。さらに上記他方のサーミスタの周囲、および他方の
サーミスタに接続された2本のリード線の周囲に、それ
ぞれ絶縁体からなるチューブが設けられ、他方のサーミ
スタおよびリード線が金属ケース径方向で位置ずれして
も、リード線が周囲の金属に接しないように構成されて
いる。
【0005】確かにこれによると、上記他方のサーミス
タのリード線が周囲の金属に接して正確な温度検出がで
きなくなるという問題はなくなるが、その反面、絶縁チ
ューブを設けることによる部品点数増加といった別の問
題が発生する。また上記他方のサーミスタを金属ケース
内に組付ける際に、他方のサーミスタを金属ケース内に
挿入するという工程の他に、絶縁チューブを挿入すると
いう工程が増えるので、組付作業性も悪くなるといった
問題も発生する。
【0006】そこで本発明は上記の各問題に鑑み、金属
ケース内に設けられた複数のサーミスタのうち、金属ケ
ースの内部空間に吊持されるサーミスタおよびこれに接
続される金属線(上記従来技術でいうリード線)を、金
属ケース径方向での位置ずれを発生させることなく、ま
た簡単な作業で組付けることのできるサーミスタ式温度
検出器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、内部に空間を有し、さら
にこの空間を外部と連通させる開口部(1b)を有する
金属ケース(1)を有し、この金属ケース(1)の内部
空間に少なくとも第1サーミスタ(8)および第2サー
ミスタ(3)が設けられ、前記第1サーミスタ(8)が
2本の金属線(6a、6b、7a、7b)によって電気
的に接続され、前記2本の金属線(6a、6b、7a、
7b)を樹脂モールドした樹脂体(9)が、前記2本の
金属線(6a、6b、7a、7b)および前記第1サー
ミスタ(8)を前記金属ケース(1)の内部空間に吊持
する形で前記開口部(1b)に嵌合されており、前記第
1サーミスタ(8)と前記金属ケース(1)との間に、
熱伝導性の良い物質(14、4、15)が介在され、前
記第2サーミスタ(3)が前記金属ケース(1)の前記
内部空間の底部(1c)に設けられ、導電性を有する筒
状体(4)が前記第2サーミスタ(3)と接触して前記
内部空間に設けられ、前記筒状体(4)が導電性を有す
る導電体によって電気的に接続され、前記筒状体(4)
の内部に前記第1サーミスタ(8)が設けられ、前記熱
伝導性の良い物質が、前記筒状体(4)で構成されたサ
ーミスタ式温度検出器を特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】また請求項記載の発明では、請求項
載のサーミスタ式温度検出器において、前記筒状体
(4)が突起部(4c)を有し、前記突起部(4c)と
前記第2サーミスタ(3)とが接触するように構成され
たことを特徴とする。
【0011】また請求項記載の発明では、請求項
載のサーミスタ式温度検出器において、前記第1サーミ
スタ(8)と前記第2サーミスタ(3)との間の部位に
おける前記筒状体(4)に、くびれ部(4d)を有する
ことを特徴とする。また請求項記載の発明では、内部
に空間を有し、さらにこの空間を外部と連通させる開口
部(1b)を有する金属ケース(1)を有し、この金属
ケース(1)の内部空間に少なくとも第1サーミスタ
(8)および第2サーミスタ(3)が設けられ、前記第
1サーミスタ(8)が2本の金属線(6a、6b、7
a、7b)によって電気的に接続され、前記2本の金属
線(6a、6b、7a、7b)を樹脂モールドした樹脂
体(9)が、前記2本の金属線(6a、6b、7a、7
b)および前記第1サーミスタ(8)を前記金属ケース
(1)の内部空間に吊持する形で前記開口部(1b)に
嵌合されており、前記第2サーミスタ(3)がリング状
に構成されるとともに、前記内部空間の底部(1c)よ
りも前記開口部(1b)側に配置され、 前記樹脂体
(9)が前記第2サーミスタ(3)のリングの内部を貫
通しており、 前記第1サーミスタ(8)が前記内部空
間の底部(1c)に配置されており、前記金属ケース
(1)の表面のうち、少なくとも前記第1サーミスタ
(8)と対向する部位と前記第2サーミスタ(3)と対
向する部位との間に、伝熱面積を大きくするためのフィ
ン手段(1f)が設けられたサーミスタ式温度検出器
特徴とする。
【0012】また請求項記載の発明では、内部に空間
を有し、さらにこの空間を外部と連通させる開口部(1
b)を有する金属ケース(1)を有し、この金属ケース
(1)の内部空間に少なくとも第1サーミスタ(8)お
よび第2サーミスタ(3)が設けられ、前記第1サーミ
スタ(8)が2本の金属線(6a、6b、7a、7b)
によって電気的に接続され、前記2本の金属線(6a、
6b、7a、7b)を樹脂モールドした樹脂体(9)
が、前記2本の金属線(6a、6b、7a、7b)およ
び前記第1サーミスタ(8)を前記金属ケース(1)の
内部空間に吊持する形で前記開口部(1b)に嵌合され
ており、前記第2サーミスタ(3)が、一部に切欠部
(3a)を有する馬蹄形状に構成されるとともに、前記
内部空間の底部(1c)よりも前記開口部(1b)側に
配置され、 前記樹脂体(9)が前記第2サーミスタ
(3)の切欠部(3a)を貫通しており、前記樹脂体
(9)に溝部(9c)が形成されており、この溝部(9
c)と前記第2サーミスタ(3)の切欠部(3a)とが
嵌合した状態で、前記樹脂体(9)が前記切欠部(3
a)を貫通しているサーミスタ式温度検出器を特徴とす
る。
【0013】
【0014】また請求項記載の発明では、請求項1、
2、3、5いずれか1つ記載のサーミスタ式温度検出器
において、前記金属ケース(1)の表面のうち、少なく
とも前記第1サーミスタ(8)と対向する部位と前記第
2サーミスタ(3)と対向する部位との間に、伝熱面積
を大きくするためのフィン手段(1f)を設けたことを
特徴とする。
【0015】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0016】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、金属
ケース内に設けられた第1サーミスタおよび第2サーミ
スタのうち、第1サーミスタが2本の金属線によって電
気的接続されており、この2本の金属線が樹脂モールド
されることによって樹脂体が形成されているので、この
樹脂体を金属ケースの開口部に嵌合するという簡単な作
業で前記2本の金属線および第1サーミスタを前記金属
ケースの内部空間に位置決めすることができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】またこの発明によれば、第1サーミスタと
金属ケースとの間に熱伝導性の良い物質を介在させるこ
とによって、金属ケースを介して伝達してくる金属ケー
ス外部の熱が第1サーミスタに良好に伝達されるので、
第1サーミスタの熱応答性を向上させることができる。
さらにこの発明によれば、第2サーミスタの電気導通を
とるために設けられた筒状体にて前記熱伝導性の良い物
質を兼用することができる。
【0021】ここで請求項記載の発明のように、前記
筒状体に突起部を設け、この突起部と第2サーミスタと
が接触するように構成することによって、第2サーミス
タと筒状体との接触面積を小さくすることができる。従
って、第2サーミスタが発した熱が筒状体を伝わる量を
少なくすることができ、その結果、この熱が第1サーミ
スタに及ぼす影響度合いも小さくすることができる。
【0022】また請求項記載の発明のように、第1サ
ーミスタと第2サーミスタとの間の部位における前記筒
状体にくびれ部を設けることによって、第2サーミスタ
が発した熱が第1サーミスタに伝わりにくくなる。従っ
て、第1サーミスタは第2サーミスタが発した熱の影響
を受けることなく正確な温度検出を行うことができる。
【0023】また請求項記載の発明のように構成する
ことによって、第1サーミスタを金属ケースの内部空間
の底部に配置することができる。これによって第1サー
ミスタと金属ケースとの間の間隔が狭くなり、金属ケー
スを介して伝達してくる金属ケース外部の熱が第1サー
ミスタに伝わり易くなるので、第1サーミスタの熱応答
性が向上する。またこの発明によれば、金属ケースの表
面のうち、少なくとも第1サーミスタと対向する部位と
第2サーミスタと対向する部位との間に前記フィン手段
を設けることによって、第1サーミスタが発した熱およ
び第2サーミスタが発した熱がこのフィン手段によって
金属ケースの外部に放熱され易くなる。従って、一方の
サーミスタが発した熱が他方のサーミスタに与える影響
を少なくすることができる。
【0024】また請求項記載の発明のように構成して
も、第1サーミスタを金属ケースの内部空間の底部側に
配置することができる。この場合、樹脂体に溝部を形成
し、この溝部と第2サーミスタの切欠部とを嵌合させる
ようにしているので、溝部の深さに応じて、切欠部の内
径を小さくすることができるので、それに応じて第2サ
ーミスタの全体的な大きさを小さくすることができる。
そしてこれによって、温度検出器全体の大きさを小さく
することができる。
【0025】また請求項記載の発明のように、金属ケ
ースの表面のうち、少なくとも第1サーミスタと対向す
る部位と第2サーミスタと対向する部位との間に前記フ
ィン手段を設けることによって、第1サーミスタが発し
た熱および第2サーミスタが発した熱がこのフィン手段
によって金属ケースの外部に放熱され易くなる。従っ
て、一方のサーミスタが発した熱が他方のサーミスタに
与える影響を少なくすることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図3
を用いて説明する。ここで図1は本実施例の温度検出器
の全体構成を示す縦断面図、図2は同温度検出器の正面
図、図3は同温度検出器の上面図である。本実施例にお
ける温度検出器は図に示すように、金属(この実施例で
はしんちゅう)よりなるセンサケース1と、このケース
1の基端側に取り付けられた樹脂よりなるコネクタ部2
とから主に構成され、このケース1がエンジン冷却水の
配管通路内に面するようにこの配管に取り付けられてい
る。
【0027】センサケース1は、円筒形状をした円筒部
1aと、円筒部1aの図1中上方に形成された開口部1
bとからなり、開口部1bの径は円筒部1aの径に対し
て大きくなっている。円筒部1aの底部1cの図中上方
には、この底部1cに接するように円板状の第2サーミ
スタ3が設けられ、またこのサーミスタ3の図中上面に
は金属(具体的にはしんちゅうの表面にニッケルメッキ
を施したもの)よりなる円板状の導通板4が設けられて
いる。また円筒部1aの内周面には絶縁体材料(例えば
ナイロン)よりなる絶縁筒5が設けられ、この絶縁筒5
の内部に金属よりなる弾性体(具体的にはコイルスプリ
ング)13が設けられている。
【0028】センサケース1の開口部1bには樹脂より
なるコネクタハウジング9が設けられている。このコネ
クタハウジング9は、金属よりなるコネクタターミナル
6a、6bと、これら6a、6bと一体的に設けられた
金属よりなるリード線7a、7bと、これらリード線7
a、7bに例えばはんだ付けによって電気的に接続され
た第1サーミスタ8とを樹脂モールドするとともに、金
属よりなるコネクタターミナル6cも樹脂モールドして
いる。
【0029】またコネクタターミナル6cの図中下端部
分は、コネクタハウジング9の中にて6a、6bよりも
紙面奥側に折れ曲がっており、金属よりなるリング状の
下端部12に達している。なお、上記コネクタターミナ
ル6a〜6cは、上記リード線7a、7bに対してその
径が太い分リード線7a、7bよりも剛性がある。この
コネクタハウジング9のうち、コネクタターミナル6a
〜6cを樹脂モールドしている部分9aは開口部1bに
嵌合され、リード線7a、7bと第1サーミスタ8とを
樹脂モールドしている部分9bは上記コイルスプリング
13の内部に配置されている。そして上記部分9aを開
口部1bに嵌合することによって、上記コネクタターミ
ナル6cの下端部12がコイルスプリング13を図中下
方に押圧し、これによって導通板4および第2サーミス
タ3がセンサケース1の底部1cに密着する。
【0030】また上記開口部1bにはリング状の溝部1
dが形成され、この溝部1d全体には、開口部1bとコ
ネクタハウジング9との間をシールするための部材(具
体的にはOリング)10が設けられている。また開口部
1bの図中上端部には、かしめ部1eが全周にわたって
形成されている。このかしめ部1eは、全周のうちの一
部が他の部分と異なる形状をしており、この他の部分に
よって上記コネクタ部2の回り止めが行われる。またか
しめ部1eの内周側でかつコネクタハウジング9の上面
には、エポキシ樹脂が充填されることによって充填層1
1が形成されている。
【0031】また、センサケース1の円筒部1a内に
は、電気絶縁性を有しかつ熱伝導性の良い物質(具体的
にはシリコンオイル)14が注入されており、これによ
って第1サーミスタ8の熱応答性が向上する。またこの
シリコンオイル14は、温度検出器がどのような姿勢に
なっても常に第1サーミスタ8の周囲がシリコンオイル
14に浸されるだけの量が注入されている。また上記し
たようにコネクタハウジング9の上面に充填層11が形
成されているため、シリコンオイル14がコネクタター
ミナル6a〜6cとコネクタハウジング9との間から漏
れることも防止される。
【0032】第2サーミスタ3は自動車のインストルメ
ントパネルに設けられた水温計用のサーミスタとして用
いられている。具体的に説明すると、コネクタターミナ
ル6cが図示しない水温計表示部を介してバッテリーに
接続され、センサケース1が上記エンジン冷却水配管に
接続されている。従ってバッテリーからの電流は水温計
表示部→コネクタターミナル6c→下端部12→コイル
スプリング13→導通板4→第2サーミスタ3→センサ
ケース1→エンジン冷却水配管→エンジン→アースとい
う順で電流が流れる。
【0033】ここで第2サーミスタ3の抵抗値は温度に
よって変化するので、上記バッテリーから一定の電圧を
印加すると、第2サーミスタ3の温度に応じて上記電流
の量が変化する。従って、上記水温計表示部を流れる電
流量が変化し、これによって水温計の指針の振れ量が変
化する。また、第1サーミスタ8はEFI(電子制御燃
料噴射)制御のためのサーミスタとして用いられてい
る。具体的に説明すると、コネクタターミナル6a、6
bが図示しないEFI制御用回路に接続されている。こ
こで第1サーミスタ8の抵抗値は温度によって変化する
ので、上記EFI制御用回路から一定の電流を流したと
きに、第1サーミスタ8の温度に応じて第1サーミスタ
8の両端における電位差が変化する。そこで本実施例
は、第1サーミスタ8の両端における電位差をEFI用
の制御装置が入力し、この電位差から水温を逆算し、こ
の検出水温を用いてEFIの制御を行うように構成して
いる。
【0034】次に、上記温度検出器の組付方法を説明す
る。まず、6角柱のしんちゅうの表面および内部を切削
することによってセンサケース1を形成する。次に絶縁
筒5をセンサケース1内に嵌め込み、その後第2サーミ
スタ3、導通板4、コイルスプリング13をセンサケー
ス1内に挿入し、センサケース1内にシリコンオイル1
4を充填する。
【0035】またコネクタハウジング9の成形方法とし
ては、まず所定の型の中にターミナル6a〜6c、リー
ド線7a、7b、第1サーミスタ8を入れ、ターミナル
6a〜6cを機械で把持することによってこれら6a〜
6c、7a、7b、8を上記型の中で位置決めする。そ
してこの状態で上記型の中に樹脂を注入し固めた後、型
を抜き取ることにコネクタハウジング9が成形される。
【0036】そして上記センサケース1の開口部1bに
形成された溝部1dにOリング10を挿入した後、上記
コネクタハウジング9を開口部1bに嵌合させ、かしめ
部1eをかしめる。これによって、リード線7a、7b
と第1サーミスタ8とを樹脂モールドしている部分9b
がコイルスプリング13の内部に挿入される。かしめ部
1eをかしめたら、コネクタハウジング9の表面にエボ
キシ樹脂を充填することによって充填層11を形成す
る。そして充填層11が形成されたら、開口部1bをコ
ネクタ部2用の型に嵌め込み、この型の中に樹脂を注入
する。そしてこの樹脂が固まったら型を抜き取ることに
よってコネクタ部2が開口部1bに固着される。
【0037】以上説明したように第1実施例では、コネ
クタターミナル6a〜6c、リード線7a、7b、第1
サーミスタ8を一体的に樹脂モールドしてコネクタハウ
ジング9を形成したので、このコネクタハウジング9を
センサケース1の開口部1bに嵌合するという非常に簡
単な作業で上記6a〜6c、7a、7b、8をセンサケ
ース1内に位置決めできる。
【0038】また第1実施例では、リード線7a、7b
がコネクタハウジング9によって覆われており、これに
よってリード線7a、7bが絶縁されているので、リー
ド線7a、7bがスプリングコイル13に触れてショー
トするといった問題も防止できる。また第1実施例で
は、リード線7a、7bと、これら7a、7bよりも剛
性のあるコネクタターミナル6a、6bとを一体形成
し、このコネクタターミナル6a、6bを機械で把持し
て上記7a、7b、第1サーミスタ8を樹脂モールドす
るようにしたので、この樹脂モールドの工程においても
上記7a、7b、8を所望の位置に位置決めさせながら
樹脂モールドすることができる。
【0039】次に本発明の第2実施例を図4に基づいて
説明する。第1実施例では第1サーミスタ8を樹脂モー
ルドしているのに対し、本実施例では図4に示すよう
に、第1サーミスタ8のモールドを無くし、第1サーミ
スタ8が直接シリコンオイル14に触れるようにした。
これによって、第1実施例に比べて第1サーミスタ8の
熱応答性を上げることができる。
【0040】次に本発明の第3実施例および第4実施例
を図5および図6に基づいて説明する。第3実施例で
は、第1実施例の導通板4を、中空円筒状の筒部4aと
円板状の底部4bとを有する断面コの字状の筒状体と
し、さらに第1サーミスタ8を導通板4の内部に位置さ
せることによって、導通板4の図中上側端部を第1サー
ミスタ8とセンサケース1との間に介在させるようにし
た。また第4実施例では、第2実施例の導通板4を上記
筒状体とし、さらに第1サーミスタ8を導通板4の内部
に位置させることによって、導通板4の図中上側端部を
第1サーミスタ8とセンサケース1との間に介在させる
ようにした。
【0041】上記第3実施例および第4実施例では、シ
リコンオイル14よりも熱伝導性が良い導通板4が第1
サーミスタ8とセンサケース1との間に介在しているの
で、第1実施例と比べて、また第2実施例と比べて、第
1サーミスタ8の熱伝導性を向上させることができる。
なお、上記第3、第4実施例においてシリコンオイル1
4をセンサケース1内に注入しない場合は、充填層11
を無くしても良い。
【0042】次に本発明の第5実施例および第6実施例
を図7および図8に基づいて説明する。第5実施例で
は、第1実施例に対してコイルスプリング13の上端部
とリング状下端部12との間に金属よりなる円筒状の部
材15を設け、この部材15が第1サーミスタ8とセン
サケース1との間に介在するようにしている。また第6
実施例では第2実施例に対してコイルスプリング13の
上端部とリング状下端部12との間に金属よりなる円筒
状の部材15を設け、この部材15が第1サーミスタ8
とセンサケース1との間に介在するようにしている。
【0043】上記第5実施例および第6実施例では、シ
リコンオイル14よりも熱伝導性が良い部材15が第1
サーミスタ8とセンサケース1との間に介在しているの
で、第1実施例と比べて、また第2実施例と比べて、第
1サーミスタ8の熱伝導性を向上させることができる。
また上記第5実施例および第6実施例では、上記部材1
5の図中上下方向における長さがリング状下端部12か
ら第1サーミスタ8の下端部付近までで、それよりも下
方がコイルスプリング13となっているので、第3実施
例と比べて、また第4実施例と比べて、第2サーミスタ
3が発した熱が第1サーミスタ8に悪影響を及ぼす度合
を抑えることができる。
【0044】つまり、第3、第4実施例では、第2サー
ミスタ3と第1サーミスタ8の周囲との間に介在される
ものが導通板4であるのに対し、第5、第6実施例で
は、第2サーミスタ3と第1サーミスタ8の周囲との間
に介在されるものが、導通板4よりも体積密度の小さい
コイルスプリング13であるので、第3、第4実施例に
比べて第2サーミスタ3が発した熱の第1サーミスタ8
に与える影響度合いを小さくすることができる。
【0045】なお、上記第5、第6実施例においてシリ
コンオイル14をセンサケース1内に注入しない場合
は、充填層11を無くしても良い。次に本発明の第7実
施例および第8実施例を図9および図10に基づいて説
明する。第7実施例では、第3実施例に対して導通板4
の筒部4aの図中上端部位置を若干下方にして、第1サ
ーミスタ8の図中下方側半分の周囲のみを導通板4で覆
うようにした。また第8実施例では、第4実施例に対し
て導通板4の筒部4aの図中上端部位置を若干下方にし
て、第1サーミスタ8の図中下方側半分の周囲のみを導
通板4で覆うようにした。
【0046】これによると、第3、第4実施例に比べ
て、第1サーミスタ8が導通板4で覆われる部分が少な
くなるので、第2サーミスタ3からの熱が第1サーミス
タ8に悪影響を及ぼす度合いが少なくなる。また、図1
1、図12に示す第9、第10実施例では、上記第7、
第8実施例に対して導通板4の底部4bを図中上方に持
ち上げ、断面H状としたものである。
【0047】また図13、図14に示す第11、第12
実施例では、上記第7、第8実施例に対して導通板4の
底部4bを無くしたものである。また図15、図16に
示す第13、第14実施例では、導通板4の底部4bに
突起部4cを設け、この突起部4cと第2サーミスタ3
とが接触するように構成したものである。こうすること
によって、第2サーミスタ3と導通板4との接触面積が
小さくなるので、第2サーミスタ3が発した熱が導通板
4を伝わる量が少なくなり、その結果、この熱が第1サ
ーミスタ8に及ぼす影響度合いも小さくなる。
【0048】また図17、図18に示す第15、第16
実施例では、導通板4の筒部4aのうち第1サーミスタ
8と第2サーミスタ3との間の部位に、全周にわたって
くびれ部4dを設けたものである。こうすることによっ
て、第2サーミスタ3が発した熱が第1サーミスタ8に
伝わりにくくなり、その結果、この熱が第1サーミスタ
8に及ぼす影響度合いも小さくなる。
【0049】次に本発明の第17実施例および第18実
施例を図19および図20に基づいて説明する。第1
7、第18実施例では、第7、第8実施例に対して、導
通板4の内周側の一部に全周にわたって突出したフラン
ジ部4eを設け、さらにセンサケース1の表面のうち、
第1サーミスタ8の側方部位と第2サーミスタ3の側方
部位との間に、伝熱面積を大きくするためのフィン1f
を設けている。
【0050】このように、導通板4の内周側にフランジ
部4eを設けることによって、第2サーミスタ3からの
熱の一部がこのフランジ部4eにたまるため、第2サー
ミスタ3からの熱が第1サーミスタ8に伝わる量を少な
くすることができる。またセンサケース1の表面の上記
部位にフィン1fを設けることによって、第1サーミス
タ8が発した熱および第2サーミスタ3が発した熱がこ
のフィン1fによってセンサケース1の外部に放熱され
易くなる。従って、一方のサーミスタが発した熱が他方
のサーミスタに与える影響を少なくすることができる。
【0051】次に本発明の第19実施例および第20実
施例を図21ないし図24に基づいて説明する。ここで
図21は第19実施例の温度検出器の全体構成を示す縦
断面図、図22は第20実施例の温度検出器の全体構成
を示す縦断面図、第23図は第19、第20実施例の温
度検出器の正面図、および図24は第19、第20実施
例の温度検出器の上面図である。
【0052】第19、第20実施例では、第1、第2実
施例に対して、リード線7a、7bおよびコネクタハウ
ジング9の部分9bの長さを長くして、第1サーミスタ
8がセンサケース1の底部1cと近接するようにしてい
る。また、センサケース1の円筒部1aの底部1c側の
一部を細くして、その内径が上記部分9bの外形よりも
やや大きな径となる部分1a′を形成しており、これに
よって第1サーミスタ8の側方とセンサケース1との距
離を短くしている。
【0053】またセンサケース1内のうち上記部分1
a′の図中上方には、上記部分1a′よりも径の大きい
リング状の第2サーミスタ3と、上記部分1a′よりも
径の大きい金属よりなる導通板4f、4gが第2サーミ
スタ3の上下にそれぞれ設けられている。これら3、4
f、4gのリングの内部には上記部分9bが貫通してお
り、またこれら3、4f、4gは、上記部分1a′の図
中上端部とコイルスプリング13とによって挟持されて
いる。
【0054】また、上記円筒部1aの表面のうち、第1
サーミスタ8の側方部位と第2サーミスタ3の側方部位
との間にフィン1fが設けられている。このように、第
1サーミスタ8をセンサケース1の底部1cと近接する
位置に配置することによって、底部1cの外部からの熱
が第1サーミスタ8に伝わり易くなる。また本実施例で
は、上記部分1a′の径を細くして第1サーミスタ8の
側方側とセンサケース1との距離を短くしたので、この
側方側におけるセンサケース1の外部からの熱が第1サ
ーミスタ8に伝わり易くなる。
【0055】また本実施例においては、コネクタハウジ
ング9の上記部分9bを第2サーミスタ3、導通板4
f、4g、コイルスプリング13の内部に貫通させた状
態でセンサケース1に組付ける方法としては、コネクタ
ハウジング9を逆さまにして、上記部分9bに上からコ
イルスプリング13、導通板4f、第2サーミスタ3、
導通板4gをそれぞれ通し、その後上からセンサケース
1をかぶせることによって簡単に行うことができる。
【0056】本実施例において導通板4f、4gを無く
しても良い。次に、本発明の第21実施例を図25、2
6に基づいて説明する。本実施例は、センサケース1の
底部1cと近接する位置に第1サーミスタ8が設けら
れ、部分1a′の図中上方部位に、この部分1a′より
も径の大きい第2サーミスタ3と導通板4が設けられて
おり、全体的な構成は上記第19、20実施例とほぼ同
じである。
【0057】そして本実施例が上記第19、20実施例
と大きく異なる点は、コネクタハウジング9の部分9
bの一部に溝部9cを設けた点、第2サーミスタ3お
よび導通板4の形状を、リング状ではなく馬蹄形状とし
た点、コネクタ部2と充填層11をコネクタハウジン
グ9と一体で構成した点、であるが、このうちとが
本実施例の要部であるので、これらについて以下詳細に
説明する。なお、本実施例では、上記要部を説明し易く
するために、図25を、上記各実施例とは異なる方向か
ら温度検出器を見たときの断面図とした。
【0058】図25、26からも分かるように、部分9
bの一部に、深さWの溝部9cが形成されている。また
第2サーミスタ3および導通板4は、その一部に、内径
が第1サーミスタ8の外形よりも小さい切欠部3a(導
通板4の切欠部は図示されていない)が形成された馬蹄
形状に構成されており、この切欠部3aと上記溝部9c
とが嵌合している。これによって、コネクタターミナル
6a、6bをモールドした部分9bが上記切欠部3aを
貫通した状態となっている。また、16はOリングであ
る。
【0059】次に、本実施例の温度検出器の組付方法を
簡単に説明すると、まずコイルスプリング13を、第1
サーミスタ8側からコネクタハウジング9に嵌め込み、
その後馬蹄形状の第2サーミスタ3および導通板4を、
図25の横方向から嵌合させる。その後、コイルスプリ
ング13の上から絶縁筒5を被せ、Oリング10をはめ
込んだ後、これらをセンサケース1内に挿入してかし
め、最後にOリング16を嵌めることによって、温度検
出器の組付が完成する。
【0060】以上のように、部分9bに溝部9cを形成
するとともに、第2サーミスタ3および導通板4を馬蹄
形状とし、これらを嵌合させる構成とすれば、上記第1
9、20実施例のように、部分9bをリング状の第2サ
ーミスタ3および導通板4の内部を貫通させる構成に比
べたときに、溝部の深さWに応じて、切欠部3aの内径
を小さくすることができるので、それに応じて第2サー
ミスタ3および導通板4の全体的な大きさを小さくする
ことができる。そしてこれによって、温度検出器全体の
大きさを小さくすることができる。
【0061】次に、本発明の第22、23実施例を図2
7、28に基づいて説明する。第22実施例では、図2
7に示すように、第21実施例に対してさらに、部分9
bのうちの第1サーミスタ8と第2サーミスタ3との間
の部分にリング状の溝部9dを形成している。また第2
3実施例では、図28に示すように、第22実施例に対
してさらに、部分9bにリング状の溝部9eを形成して
いる。
【0062】上記第22、23実施例では、各サーミス
タ3、8の間の部分における部分9bに溝部9dを形成
しているので、各サーミスタ3、8が発した熱が相手側
のサーミスタに伝わりにくくなり、正確な温度検出を行
い易くなる。また、部分9bに溝部9d、9eを形成す
るということは、コネクタハウジング9を成形するとき
の型に、溝部9d、9eを成形するための凸部が形成さ
れているということである。従って、コネクタターミナ
ル6a、6bをこの型に入れて樹脂モールドする際に、
コネクタターミナル6a、6bは上記凸部よりも内側に
納まる。すなわち型を外したときに、コネクタターミナ
ル6a、6bは溝部9d、9eよりも内側に位置する。
【0063】従って、この実施例によるとコネクタター
ミナル6a、6bを確実に部分9bの中央側へ寄せるこ
とができ、これによって、コネクタターミナル6a、6
bとセンサケース1またはコイルスプリング13との電
気ショートを防止することができる。 (変形例)上記フィン1fは、センサケース1の表面の
うち、少なくとも第1サーミスタ8と対向する部位と第
2サーミスタ3と対向する部位との間に設けられていれ
ば、上記のような効果を奏するものであり、上記各実施
例について適用できることは言うまでもない。
【0064】また上記各実施例では、絶縁筒5の色につ
いては特に言及しなかったが、この色を無色または透明
にすることによって、第1サーミスタ8または第2サー
ミスタ3への熱応答性を向上させることができる。ま
た、この絶縁筒5の表面にスリット等の穴を設けること
によっても、第1サーミスタ8または第2サーミスタ3
への熱応答性を向上させることができる。さらに、絶縁
筒5の材質は上記のように例えばナイロンが用いられる
が、その中でも熱伝導性の良いものを用いる方が良い。
【0065】また上記各実施例では、コイルスプリング
13の径、ピッチ(図9のXで示す)については特に言
及しなかったが、径を細くしたり、ピッチを大きくする
ことによって、第2サーミスタ3からの熱を第1サーミ
スタ8へ伝わりにくくすることができる。またコイルス
プリング13にコーティングを施すことによって、コイ
ルスプリング13から出る熱の量を抑えることができ
る。ここで上記コーティングを施すにあたって、コイル
スプリング13が電気導通をとることができるようにし
なければならないことは言うまでもない。
【0066】また上記各実施例では、センサケース1の
内部に2つのサーミスタを設ける実施例について説明し
たが、3つ以上のサーミスタを設ける場合についても適
用できる。つまり、センサケース1内に設けられた複数
のサーミスタのうちの少なくとも1つがセンサケース1
の内部空間に吊持された構成の場合は、本発明を適用す
ることによって上記のような効果を奏する。
【0067】また上記各実施例において、コネクタ部2
とコネクタハウジング9とを一体的に形成するようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の温度検出器の全体構成を示
す縦断面図である。
【図2】上記温度検出器の正面図である。
【図3】上記温度検出器の上面図である。
【図4】本発明第2実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図5】本発明第3実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図6】本発明第4実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図7】本発明第5実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図8】本発明第6実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図9】本発明第7実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図10】本発明第8実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図11】本発明第9実施例の温度検出器の断面図であ
る。
【図12】本発明第10実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図13】本発明第11実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図14】本発明第12実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図15】本発明第13実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図16】本発明第14実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図17】本発明第15実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図18】本発明第16実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図19】本発明第17実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図20】本発明第18実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図21】本発明第19実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図22】本発明第20実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図23】上記第19、第20実施例の温度検出器の正
面図である。
【図24】上記第19、第20実施例の温度検出器の上
面図である。
【図25】本発明第21実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図26】図25のA−A断面図である。
【図27】本発明第22実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【図28】本発明第23実施例の温度検出器の断面図で
ある。
【符号の説明】
1…センサケース(金属ケース)、1b…開口部、1c
…底部、1f…フィン(フィン手段)、3…第2サーミ
スタ、3a…切欠部、4…導通板(筒状体)、4c…突
起部、4d…くびれ部、6a、6b…コネクタターミナ
ル(金属線)、6c…コネクタターミナル(導電体)、
7a、7b…リード線(金属線)、8…第1サーミス
タ、9…コネクタハウジング(樹脂体)、9c…溝部、
12…下端部(導電体)、13…コイルスプリング(導
電体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 謙二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 徳永 正寿 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 柴田 均 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−239278(JP,A) 実開 昭57−28342(JP,U) 実公 昭54−2146(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/22 G01K 1/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を有し、さらにこの空間を外
    部と連通させる開口部を有する金属ケースを有し、 この金属ケースの内部空間に少なくとも第1サーミスタ
    および第2サーミスタが設けられ、 前記第1サーミスタが2本の金属線によって電気的に接
    続され、 前記2本の金属線を樹脂モールドした樹脂体が、前記2
    本の金属線および前記第1サーミスタを前記金属ケース
    の内部空間に吊持する形で前記開口部に嵌合されてお
    り、 前記第1サーミスタと前記金属ケースとの間に、熱伝導
    性の良い物質が介在され、 前記第2サーミスタが前記金属ケースの前記内部空間の
    底部に設けられ、 金属よりなる筒状体が前記第2サーミスタと接触して前
    記内部空間に設けられ、 前記筒状体が導電性を有する導電体によって電気的に接
    続され、 前記筒状体の内部に前記第1サーミスタが設けられ、 前記熱伝導性の良い物質が、前記筒状体で構成された
    とを特徴とするサーミスタ式温度検出器。
  2. 【請求項2】 前記筒状体が突起部を有し、 この突起部と前記第2サーミスタとが接触するように構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のサーミスタ
    式温度検出器。
  3. 【請求項3】 前記第1サーミスタと前記第2サーミス
    タとの間の部位における前記筒状体に、くびれ部を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のサーミスタ式温度
    検出器。
  4. 【請求項4】 内部に空間を有し、さらにこの空間を外
    部と連通させる開口部を有する金属ケースを有し、 この金属ケースの内部空間に少なくとも第1サーミスタ
    および第2サーミスタが設けられ、 前記第1サーミスタが2本の金属線によって電気的に接
    続され、 前記2本の金属線を樹脂モールドした樹脂体が、前記2
    本の金属線および前記第1サーミスタを前記金属ケース
    の内部空間に吊持する形で前記開口部に嵌合されてお
    り、 前記第2サーミスタが、リング状に構成されるととも
    に、前記内部空間の底部よりも前記開口部側に配置さ
    れ、 前記樹脂体が前記第2サーミスタのリングの内部を貫通
    しており、 前記第1サーミスタが前記内部空間の底部に配置されて
    おり、 前記金属ケースの表面のうち、少なくとも前記第1サー
    ミスタと対向する部位と前記第2サーミスタと対向する
    部位との間に、伝熱面積を大きくするためのフィン手段
    が設けられている ことを特徴とするーミスタ式温度検
    出器。
  5. 【請求項5】 内部に空間を有し、さらにこの空間を外
    部と連通させる開口部を有する金属ケースを有し、 この金属ケースの内部空間に少なくとも第1サーミスタ
    および第2サーミスタが設けられ、 前記第1サーミスタが2本の金属線によって電気的に接
    続され、 前記2本の金属線を樹脂モールドした樹脂体が、前記2
    本の金属線および前記第1サーミスタを前記金属ケース
    の内部空間に吊持する形で前記開口部に嵌合されてお
    り、 前記第2サーミスタが、一部に切欠部を有する馬蹄形状
    に構成されるとともに、前記内部空間の底部よりも前記
    開口部側に配置され、 前記樹脂体が前記第2サーミスタの切欠部を貫通してお
    り、 前記樹脂体に溝部が形成されており、 この溝部と前記第2サーミスタの切欠部とが嵌合した状
    態で、前記樹脂体が前記切欠部を貫通している ことを特
    徴とするーミスタ式温度検出器。
  6. 【請求項6】 前記金属ケースの表面のうち、少なくと
    も前記第1サーミスタと対向する部位と前記第2サーミ
    スタと対向する部位との間に、伝熱面積を大きくするた
    めのフィン手段設けられていることを特徴とする請求
    1、2、3、5のいずれか1つに記載のサーミスタ式
    温度検出器。
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