JP3395302B2 - パターン化用マスク - Google Patents

パターン化用マスク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板にパターンを形成
するためのパターン化用マスクに関する。本発明のマス
クは例えば、液晶表示素子(LCD)などに利用される
導電膜をパターン化して成膜するために用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、導電膜をパターン化する方法とし
ては、成膜後に印刷マスクやフォトリソ加工などに代表
されるエッチング法および成膜時にパターン化した金属
マスクを使用して膜形成する方法が知られている(特開
昭62−44788号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】−しかし、従来の導電
膜をパターン化する方法は、エッチング法ではフォトリ
ソ工程を必要とするため工程が長く、コストが高くなる
欠点があるためTFT用のカラーフィルタには使用しづ
らい欠点があった。また、金属マスクを使用するマスク
成膜では基板とマスク材質の熱膨脹係数の違いにより成
膜時の基板加熱でパターン境界にキズが発生する欠点が
あった。また、基板と金属マスクの密着が悪いとパター
ン境界部がニジム欠点があった。また、基板と金属マス
クが密着していると導電膜をスパッタリングで成膜する
場合、導電膜と金属マスク間で電荷の移動が起り、その
時スパークが発生する欠点があり、限られた用途にしか
用いられないか、あるいは使用上特別の配慮を要するな
ど工業的に実用化する際に問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記欠
点を解消し、工程を短くでき、キズ・ニジミ・スパーク
跡などの外観欠点がなく、生産性が著しく優れ、したが
って後工程での使い易さや、使用時の耐久性を著しく改
良したマスクを提供するものである。
【0005】すなわち、本発明は、基板にパターンを形
成するためのマスクであって、パターン化される部分が
基板と接触しない隙間のある形状を有することを特徴と
するパターン化用マスクである。
【0006】本発明で使用する基板は、特に限定され
ず、光線透過率が高く、機械的強度、寸法安定性が優れ
たガラスが最適であるが、他にポリイミド樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂などのプラスチック板も使用
できる。また、カラーフィルタなどに使用される場合、
ガラスまたはプラスチックの上にカラーフィルタの要求
特性を満足させる種々のプラスチック系および無機系の
薄膜がパターン化され積層複合されたものが使用され
る。
【0007】すなわち、本発明は、基板に導電性の薄膜
パターンを形成するためのマスクであって、パターン化
される部分が基板と接触しない隙間のある形状を有し、
隙間の間隔が0.05〜0.3mmであることを特徴と
するパターン化用マスクである。
【0008】本発明のマスクは、導電性の薄膜をパター
ン化して成膜するためのマスクとして使用できる。導電
性の薄膜は、例えば酸化インジウム、酸化スズ、酸化イ
ンジウムと酸化スズの混合物(以下、ITOと称す
る)、金、銀、銅、アルミニウム、パラジウム、白金な
どの単体もしくは混合物、もしくは積層体からなり、厚
みは10A〜5000Aが好ましい。
【0009】パターン化の際に基板とマスクを密着させ
る方法は特に限定されず、クリップ、磁石による方法な
ど任意の方法が採用できる。
【0010】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。
【0011】比較例1 厚み1.1mmの無アルカリガラス基板(コーニング社
製7059)にクロムによるブラックマトリックス加工
をし、その上にレッド・グリーン・ブルーと3色のペー
ストをパターン化して積層した上に保護膜をつけカラー
フィルター機能をもった積層複合基板(300mm×3
50mm)にスパッタリングにてITO透明電導膜をパ
ターン形成するマスク成膜で上述の無アルカリガラス基
板と同一材料である図2に示す無アルカリガラス性ガラ
スマスク(300mm×350mm×厚さ1.1mm)
を用いた。このマスクを基板の表面に重ね合わせてクリ
ップで止め、基板温度250℃、膜厚1300AのIT
Oスパッタリングを行った。この様にして得た透明導電
膜は透過率(λ550nm)96%、表面電気抵抗値2
0Ω/sqであった。この膜の外観検査の結果、マスク
境界部にキズの発生はなかった。また、スパークによる
欠点の発生もなかった。しかし、マククの厚みが1.1
mmと厚いために境界が約0.3mmの幅でニジム欠点
の発生はあった。
【0012】一方、素材と厚みを変えた以外は図2に示
すのと同じ0.7mm厚みのステンレス板(SUS30
4)で製作したマスクを使用して上記と同様の方法で成
膜したITO導電膜の外観検査の結果、マスク境界部が
ニジム欠点の発生はなかったが、キズ、スパークによる
欠点が多発した。
【0013】実施例1 比較例1と同様、カラフィルタ機能をもった積層複合基
板にスパッタリングにてITO透明導電膜をパターン形
成するマスク成膜で0.7mm厚みのステンレス板(S
US430)で、図1に示すように基板と接触するパタ
ーン境界部に隙間をとるため0.1mmの段差を奥行5
mmまで設けたマスクを表面に重ね合わせてクリップと
磁石を併用して止め、基板温度で80℃、SiOの膜
厚200A、ITOの膜厚1300Aで2層スパッタリ
ングを行った。このようにして得た透明導電膜は透過率
(λ550nm)96%、表面電気抵抗値18Ω/sq
であった。この膜の外観検査の結果、マスク境界部にキ
ズの発生はなかった。また、ニジミもほとんどなかっ
た。また、隙間により基板の導電膜とマスク間が絶縁さ
れるためスパークによる欠点の発生はなかった。
【0014】一方、上記と同様のマスクで隙間を取るた
め0.4mmの段差を奥行5mmまで設けたマスクを使
用して上記と同様の方法で成膜したITO導電膜の外観
検査の結果、マスク境界部にキズ、スパークによる欠点
の発生はなかったが、境界が約0.4mmの幅でニジム
欠点の発生があった。
【0015】実施例2 比較例1と同様、カラーフィルタ機能をもった積層複合
基板にスパッタリングにてITO透明導電膜をパターン
形成するマスク成膜で図3に示すように2.0mm厚み
のステンレス板(SUS430)で、基板と接触させな
い隙間を広くとるため0.1mmの段差をマスクエッジ
から5mmまで設け、隙間の保持を確実にするため、一
部に隙間と同じ厚みのスペーサ(φ2mm×厚み0.1
mm)を設け、パターン化される部分のニジミをなくす
ため垂直方向から15°の角度のテーパを設けたマスク
を表面に重ね合わせてクリップと磁石を併用して止め、
基板温度で280℃、SiOの膜厚200A、ITO
の膜厚1300Aで2層積層スパッタリングを行った。
この様にして得た透明導電膜は透過率(λ550nm)
96%、表面電気抵抗値18Ω/sqであった。この膜
の外観検査の結果、マスク境界部にキズの発生はなかっ
た。また、ニジム欠点の発生もなかった。また、スパー
クによる欠点の発生もなかった。
【0016】このマスクを使用して、長期使用による熱
歪みの問題などの耐久性を調べるため100回の繰返し
使用を行なったが全く問題の発生もなく良好な結果を得
た。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、次の優れた効果を得る
ことができる。 (1)基板とマスク材質の熱膨脹係数の違いによるパタ
ーン化時の基板加熱でパターン境界にキズが発生する欠
点がなくなる。 (2)隙間を設けるため基板とマスク間が絶縁されるた
め、電荷の移動によるスパークが発生する欠点がなくな
る。 (3)基板とマスクの保持を確実にでき、パターンがニ
ジム欠点もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で用いられる本発明のパターン化用
マスクの平面図(a)およびA−A断面図(b)
【図2】 比較例1で用いられる従来のパターン化用マ
スクの平面図(a)およびA−A断面図(b)
【図3】 実施例2で用いられる本発明のパターン化用
マスクの平面図(a)およびA−A断面図(b)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/14 B05B 15/04 102 B05C 17/06 H01L 21/027

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に導電性の薄膜パターンを形成する
    ためのマスクであって、パターン化される部分が基板と
    接触しない隙間のある形状を有し、隙間の間隔が0.0
    5〜0.3mmであることを特徴とするパターン化用マ
    スク。
  2. 【請求項2】 隙間の奥行きがパターン化される開口部
    の端部から1〜100mmである請求項1記載のパター
    ン化用マスク。
  3. 【請求項3】 隙間の部分にスペーサーを設けた請求項
    1記載のパターン化用マスク。
  4. 【請求項4】 マスクの板厚が0.3〜5.0mmであ
    る請求項1記載のパターン化用マスク。
  5. 【請求項5】 マスクの板厚が0.5mm以上でかつ、
    マスクのパターン化される部分であって隙間を設けた側
    とは反対の部分に垂直方向から5〜65°の角度のテー
    パーを設けた請求項1記載のパターン化用マスク。
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