JP3394767B1 - シャックル - Google Patents

シャックル

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JP3394767B1
JP3394767B1 JP2002170422A JP2002170422A JP3394767B1 JP 3394767 B1 JP3394767 B1 JP 3394767B1 JP 2002170422 A JP2002170422 A JP 2002170422A JP 2002170422 A JP2002170422 A JP 2002170422A JP 3394767 B1 JP3394767 B1 JP 3394767B1
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保雄 和田
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象印チエンブロック株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 重量物の中心付近での横方向での吊り上げ作
業を可能にするとともに、シャックル軸を各直杆部にお
いて回転可能に支持しながら確実にロックすることので
きるシャックルを提供すること。 【解決手段】 シャックル本体12の各直杆部15およ
び16において、シャックル軸13の各挿通孔18およ
び19よりも、さらに長さ方向他端側の遊端部に遊端側
吊り孔20および21をそれぞれ形成する。また、各直
杆部15および16に、シャックル軸13の挿入を許容
し引き抜きを規制するロック機構部14をシャックル軸
13が、その軸方向移動が規制されるのみで、各直杆部
15および16の挿通孔18および19において回転可
能に支持されるように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ワイヤ
ーロープなどによる重量物の昇降作業に際して、ワイヤ
ーロープなどを掛け吊るすのに使用するシャックルに関
する。
【0002】
【従来の技術】シャックルは、たとえば、JIS B
2801に規定されるように、ストレートシャックルと
バウシャックルとがあり、いずれも、所定の間隔を隔て
て互いに対向する2つの直杆部と、これら直杆部の長さ
方向一端側を連結する円弧状の曲杆部とが連続して一体
的に形成される略U字状のシャックル本体と、シャック
ル本体の各直杆部における長さ方向他端部に挿通され
る、シャックルボルトやシャックルピンなどからなるシ
ャックル軸とから構成されている。
【0003】このようなシャックルは、通常、シャック
ル本体の曲杆部とシャックル軸とにワイヤーロープや荷
物などを掛け回して、直線方向(縦方向)に荷重をかけ
るようにして用いられるが、用途によっては、たとえ
ば、シャックル本体の曲杆部またはシャックル軸と、シ
ャックル本体の直杆部とに、ワイヤーロープや荷物など
を掛け回して、直交方向(横方向)に荷重をかけるよう
にして用いたい場合がある。しかし、直杆部にそのまま
ワイヤーロープや荷物などを掛け回すと、その直杆部の
長手方向に滑ってしまい吊り位置が固定できないため、
たとえば、実用新案登録第3056414号公報には、
シャックル本体の各直杆部におけるシャックル軸の挿通
部よりも曲杆部側に吊り孔を形成して、その吊り孔にワ
イヤーロープや荷物などを掛け回すことにより、吊り位
置を固定して、良好な横方向の吊り作業を確保すること
が提案されている。
【0004】また、シャックル本体の各直杆部に挿通さ
れたシャックル軸は、通常、ナットなどによって締め付
け固定されるが、締め付け力が弱い場合や、衝撃を受け
る作業などにおいてシャックル軸が回転する場合には、
シャックル軸が各直杆部から外れてしまう場合もあるこ
とから、たとえば、特開2001−208033号公報
では、シャックル軸の先端部にカム部を設けて、シャッ
クル軸を各直杆部に挿通した後、180°回転させてカ
ム部を偏心させることにより、シャックル軸の各直杆部
に対する抜けを規制することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、実用新案登
録第3056414号公報に記載されるシャックルで
は、シャックル本体の各直杆部におけるシャックル軸の
挿通部よりも曲杆部側に吊り孔が形成されている。その
ため、たとえば、型鋼などを吊るす場合においては、図
22に示すように、その型鋼1の側端部にシャックル本
体2を挟持状に挿入して、型鋼1の端部に形成されてい
る孔にシャックル軸3を挿通した後、直杆部に形成され
る吊り孔4にワイヤーロープ5を引っ掛けて吊り上げる
作業となる。
【0006】しかし、このような吊り上げ作業では、吊
り孔4での吊り下げ位置が型鋼1の重心位置から遠いの
で、吊り上げ作業中のバランスがとりにくく、吊り上げ
作業が不安定となる場合がある。
【0007】また、特開2001−208033号公報
に記載されるシャックルでは、カム部の偏心回転により
シャックル軸の各直杆部に対する抜けを規制しているの
で、シャックル軸の各直杆部に対する相対回転を阻止し
ておく必要がある。そのため、たとえば、このシャック
ルを用いて、図23に示すように、シャックル本体2の
曲杆部にワイヤーロープを巻回固定して、シャックル軸
3側からチョーク吊り(絞り吊り)すると、ワイヤーロ
ープ5がシャックル軸3との摺擦により損傷したり、場
合によっては、シャックル軸3が回転して、カム部によ
る抜けの規制が解除されるおそれがある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、その目的とするところは、重量物の中心
付近での横方向での吊り上げ作業を可能にするととも
に、シャックル軸を各直杆部において回転可能に支持し
ながら確実にロックすることのできるシャックルを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、所定の間隔を隔てて互い
に対向する2つの直杆部と、これら直杆部の長さ方向一
端側を連結する曲杆部とが連続して一体的に形成される
シャックル本体と、前記シャックル本体の各直杆部にお
ける長さ方向他端部に挿通されるシャックル軸とを備え
るシャックルにおいて、前記直杆部におけるシャックル
軸の挿通部よりも他端側に吊り孔が形成されていること
を特徴としている。
【0010】このような構成によると、たとえば、型鋼
などの荷物を側端部から吊るす場合には、その型鋼の側
端部にシャックル本体を挟持状に挿入して、型鋼の端部
に形成されている孔にシャックル軸を挿通した後、直杆
部におけるシャックル軸の挿通部よりも他端側に形成さ
れている吊り孔にロープや吊り具などを引っ掛けて吊り
上げることができる。そのため、型鋼の重心位置により
近い位置で吊り上げることができるので、吊り上げ作業
中のバランスを良好に保持することができ、安定した吊
り上げ作業を確保することができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記シャックル軸は、各前記直
杆部におけるシャックル軸の挿通部において回転可能に
支持されており、前記シャックル軸の先端部には、係止
頭部が形成されており、各前記直杆部には、シャックル
軸の挿通部において、前記係止頭部の挿入を許容し、引
き抜きを規制するためのロック機構部を備えていること
を特徴としている。
【0012】このような構成によると、シャックル本体
の各直杆部にシャックル軸の係止頭部を挿通すると、ロ
ック機構部によってその係止頭部の引き抜きが規制され
るので、シャックル本体の直杆部からシャックル軸が抜
け外れてしまうことを有効に防止することができる。し
かも、この構成では、シャックル軸は、各直杆部におけ
るシャックル軸の挿通部において回転可能に支持されて
いるため、たとえば、シャックル本体の曲杆部にロープ
や吊り具などを固定して、シャックル軸側からチョーク
吊りしても、ロック機構部によってシャックル軸の抜け
外れを確実に防止しつつ、シャックル軸の回転によって
良好な吊り上げ作業を確保することができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、各前記ロック機構部のうち、い
ずれか一方のみに、前記係止頭部の直杆部に対する引き
抜きの規制を解除するためのロック解除手段が設けられ
ていることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、作業終了後など
において、ロック解除手段が設けられているいずれか一
方のロック機構部が設けられる直杆部からシャックル軸
を引き抜いて、ロープや吊り具などの固定を解除するこ
とができる。しかも、この構成では、他方のロック機構
部には、ロック解除手段がないため、その他方のロック
機構部の規制によって、シャックル軸の他方の直杆部か
らの脱落を有効に防止することができる。そのため、た
とえば、高所作業などにおけるシャックル軸の落下を防
止することができ、作業効率および安全性の向上を図る
ことができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記ロック解除手段が、遠隔操
作可能に構成されていることを特徴としている。
【0016】このような構成によると、たとえば、ロッ
ク解除手段が設けられている直杆部が部材の下側に配置
され、作業者の手が入らないような場合においても、ロ
ック解除手段を遠隔操作することによって、ロック機構
部のロックを容易に解除して、シャックルを取り外すこ
とができ、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記シャッ
クル軸の前記直杆部に対する引き抜きが、遠隔操作可能
に構成されていることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、シャックル軸
を、遠隔操作によって直杆部から引き抜くことができる
ので、より一層の作業性の向上を図ることができる。
【0019】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記シャックル軸の遠隔操作に
よる直杆部からの引き抜きを案内するための引き抜き案
内部材を備えていることを特徴としている。
【0020】このような構成によると、シャックル軸を
遠隔操作によって引き抜く時には、そのシャックル軸が
引き抜き案内部材によって引き抜き方向に案内されるの
で、より一層円滑な遠隔操作を確保することができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項2
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記シャッ
クル軸には、滑車が回転可能に支持されていることを特
徴としている。
【0022】このような構成によると、滑車がシャック
ル軸に回転可能に支持されるので、このシャックルを吊
り上げ作業におけるバランサーとして用いることができ
る。特に、このシャックルでは、滑車がシャックル軸に
回転可能に支持されることに加えて、シャックル軸が各
前記直杆部における挿通部において回転可能に支持され
ているので、滑車の自由かつ円滑な回転が確保されるの
で、作業性の良好なバランサーとして、各種の現場で用
いることができる。
【0023】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記曲杆部
に、吊り孔が複数形成されていることを特徴としてい
る。
【0024】このような構成によると、曲杆部に吊り孔
が複数形成されているので、たとえば、複数の吊り上げ
装置を用いて、複数のうちの1つの吊り孔に、一方の吊
り上げ装置の吊り具などを引っ掛けて、一方の吊り上げ
装置によって荷物を吊り上げた後、他の吊り孔に他方の
吊り上げ装置の吊り具などを引っ掛けて、荷物を吊り上
げたまま、他の吊り上げ装置に受け渡して、その荷物を
移動させるような吊り上げ作業を実現することができ
る。
【0025】しかも、このような荷物の受け渡しにおい
ては、吊り孔がすべて曲杆部に設けられているため、円
滑かつ安定した受け渡しを確保することができ、効率的
な吊り上げ作業を達成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシャックルの一
実施形態を示す正面図、図2は、その一部分解斜視図、
図3ないし図6は、シャックル本体に対するシャックル
軸の挿入状態を示す部分断面正面図である。
【0027】図1および図2において、このシャックル
11は、シャックル本体12と、シャックル軸13と、
ロック機構部14とを備えている。
【0028】シャックル本体12は、略U字状をなし、
所定の間隔を隔てて互いに対向する2つの直杆部15お
よび16と、これら直杆部15および16の長さ方向一
端側を連結する円弧状の曲杆部17とが連続して一体的
に形成されている。
【0029】2つの直杆部15および16は、柱状をな
し、互いに平行状に対向配置されている。これら直杆部
15および16には、その長さ方向他端部側に、後述す
るシャックル軸13を挿通するための挿通部としての挿
通孔18および19がそれぞれ形成されている。各挿通
孔18および19は、各挿通孔18および19が対向す
るように、各直杆部15および16において、その長さ
方向と直交する方向(各直杆部15および16の対向方
向)を貫通するように、後述するシャックル軸13の支
持軸部25とほぼ同一径で形成されている。
【0030】また、各直杆部15および16には、各挿
通孔18および19よりも、さらに長さ方向他端側、つ
まり、各挿通孔18および19に対して曲杆部17の反
対側の各直杆部15および16の遊端部において、遊端
側吊り孔20および21がそれぞれ形成されている。
【0031】各遊端側吊り孔20および21は、後述す
るシャックル軸13の挿通方向と直交する各直杆部15
および16の厚さ方向(前後方向)を貫通するような円
形に穿孔形成されている。
【0032】曲杆部17は、円弧状をなし、各直杆部1
5および16の長さ方向一端部側に連続して形成されて
いる。この曲杆部17には、複数(3つ)の曲部側吊り
孔22(以下、互いに区別する場合には、第1曲部側吊
り孔22a、第2曲部側吊り孔22bおよび第2曲部側
吊り孔22cとする。)が形成されている。
【0033】より具体的には、一方の直杆部15から曲
杆部17の周方向において他方の直杆部16に向かう方
向に沿って、第1曲部側吊り孔22a、第2曲部側吊り
孔22bおよび第3曲部側吊り孔22cが、互いに所定
の間隔を隔てて、後述するシャックル軸13の挿通方向
と直交する曲杆部17の厚さ方向(前後方向)を貫通す
るような円形に穿孔形成されており、第1曲部側吊り孔
22aが一方の直杆部15の基端部近傍、第2曲部側吊
り孔22bが曲杆部17の中央、第3曲部側吊り孔22
cが他方の直杆部16の基端部近傍において、第2曲部
側吊り孔22bに対して、第1曲部側吊り孔22aおよ
び第3曲部側吊り孔22cが対称となるように形成され
ている。
【0034】シャックル軸13は、図3に示すように、
円柱杆状をなし、長手方向一端部(先端部)から他端部
(後端部)に向かって、順次、係止頭部としての先端頭
部23、第1小軸部24、支持軸部25、第2小軸部2
6および後端頭部27が形成されている。
【0035】先端頭部23は、リング部31と、そのリ
ング部31から先端に向かって略円錐状に形成される突
入部32とが一体的に形成されてなり、突入部32によ
って、後述するシャックル軸13を各挿通孔18および
19に挿通した時に、他方の直杆部16の挿通孔19か
ら、先端頭部23が容易に突出するようにされている。
【0036】第1小軸部24は、先端頭部23と次に述
べる支持軸部25との間において、これらよりも小径で
あって、後述するロック機構部14の各挟持板38の厚
さとほぼ同一の長さで形成されている。
【0037】支持軸部25は、たとえば、ワイヤーロー
プなどが巻回されるため、先端頭部23のリング部31
とほぼ同一の大径(太径)であって、各直杆部15およ
び16の対向間距離よりもやや長い長さで形成されてい
る。なお、支持軸部25の両端部は、このシャックル軸
13の各直杆部15および16に対する挿通を容易化す
るために、軸方向外方に傾斜するテーパ面がそれぞれ形
成されている。
【0038】第2小軸部26は、支持軸部25と次に述
べる後端頭部27との間において、これらよりも小径で
あって、後述するロック機構部14の挟持板37の厚さ
とほぼ同一の長さで形成されている。
【0039】後端頭部27は、支持軸部25とほぼ同一
径のリング部28と、そのリング部28から後端に向か
って幅広の略U字板状のホルダ部29とが一体的に形成
されてなり、ホルダ部29には、このシャックル軸13
を引き抜くための孔30が穿孔形成されている。
【0040】ロック機構部14は、図2および図3に示
すように、各直杆部15および16の挿入孔18および
19に対する先端頭部23の挿入を許容し、引き抜きを
規制するために、各直杆部15および16にそれぞれ設
けられており、各直杆部15および16に形成されるハ
ウジング部33および34、ばね35および36、挟持
板37および38、および、カバー板39および40を
それぞれ備えている。
【0041】各ハウジング部33および34は、各直杆
部15および16において、各直杆部15および16の
側面から外側に向かって開放される略矩形状の凹部とし
て形成されており、その下端部が挿通孔18および19
と連通されている。
【0042】また、各挟持板37および38は、略矩形
板状をなし、その下端部が、シャックル軸13の第2小
軸部26および第1小軸部24をそれぞれ挟持するため
に、逆V字状に形成されるとともに、その上端部には、
ばね35および36の他端部を固定するための凹部が形
成されている。
【0043】なお、他方の直杆部16に組み付けられる
挟持板38(のみ)には、後述するように、作業者がば
ね36の付勢力に抗して引き上げるためのロック解除手
段としての操作ピン41が、後述する他方のカバー板4
0の長孔46を介して、シャックル軸13の軸方向と平
行状に螺着されている。
【0044】そして、各ハウジング部33および34に
は、各ばね35および36、および、各挟持板37およ
び38が、ばね35および36の一端部がハウジング部
33および34の上端部に固定されるとともに、ばね3
5および36の他端部が挟持板37および38の上端部
に形成される凹部に固定される状態で組み付けられてい
る。
【0045】また、各カバー板39および40は、略矩
形平板状に形成され、各ハウジング部33および34を
蓋うように、各直杆部15および16の側面に固定ボル
ト42によって組み付けられている。
【0046】なお、他方のカバー板40には、他方の挟
持板38の移動に伴なう操作ピン41の上下方向のスラ
イド移動を許容するための長孔46が形成されている。
【0047】次に、このようなシャックル11におい
て、シャックル本体12の各直杆部15および16の挿
通孔18および19に対するシャックル軸13の組み付
けおよび操作について、図3ないし図6を参照して説明
する。
【0048】シャックル本体12の各直杆部15および
16の挿通孔18および19に、シャックル軸13を組
み付けるには、まず、図3に示すように、シャックル軸
13の先端頭部23を、一方の直杆部15の挿通孔18
から挿入する。そうすると、先端頭部23の突入部32
が、一方のロック機構部14の挟持板37を上方に押し
上げて、ばね35を伸縮させるような状態で、挿通孔1
8に挿入された後、さらに、図4に示すように、他方の
ロック機構部14の挟持板38を上方に押し上げて、ば
ね36を伸縮させるような状態で、他方の直杆部16の
挿通孔19に挿入され、その後、図5に示すように、そ
の先端頭部23が他方の直杆部16の挿通孔19から突
出される。
【0049】そして、このように挿通された状態におい
ては、図5に示すように、一方のロック機構部14の挟
持板37が、ばね35の付勢力によって、第2小軸部2
6に対向する状態で下方向に位置され、これによって、
支持軸部25と後端頭部27との間に嵌合されるととも
に、他方のロック機構部14の挟持板38が、ばね36
の付勢力によって、第1小軸部24に対向する状態で下
方向に位置され、これによって、先端頭部23と支持軸
部25との間に嵌合されるため、シャックル本体12の
各直杆部15および16に対するシャックル軸13の軸
方向移動がロックされ、その結果、シャックル軸13の
引き抜きが規制され、シャックル本体2の各直杆部15
および16からシャックル軸13が抜け外れてしまうこ
とを有効に防止することができる。
【0050】そのため、このようなロック機構部14に
よれば、シャックル軸13を一方向から各挿通孔18お
よび19に挿入するのみで、2つのロック機構部14に
よって、確実なダブルロックがなされるので、シャック
ル軸13の確実な軸方向の規制を実現することができ
る。
【0051】なお、このようなロック機構部14によっ
て確実にロックされているか否かは、各直杆部16の側
方から目視することで容易に確認することができる。
【0052】そして、現場における作業時において、こ
のように組み付けられたシャックル軸13を操作する時
には、シャックル軸13は、シャックル本体2から脱落
することがなく、良好な作業が確保される。
【0053】すなわち、作業時において、シャックル軸
13をシャックル本体2に挿入した状態では、上記した
ように、シャックル軸13は、2つのロック機構部14
によって確実に軸方向移動が規制される。一方、作業終
了後などにおいて、このように挿入されたシャックル軸
13を、各直杆部15および16の挿通孔18および1
9から退避させる場合には、まず、図5の矢印に示すよ
うに、作業者が、操作ピン41をばね36の付勢力に抗
して持ち上げ、他方の挟持板38を上方に移動させると
ともに、後端頭部27を摘んで、各直杆部15および1
6の挿通孔18および19からシャックル軸13を引き
抜く。そうすると、第1小軸部24においては、他方の
挟持板38との係合が解除されており、また、第2小軸
部26においては、一方の挟持板37に支持軸部25の
テーパ面が当接することから、先端頭部23の他方の直
杆部16に対する引き抜きの規制が解除され、図6に示
すように、他方の直杆部16から先端頭部23が引き抜
かれるとともに、一方の直杆部15からは支持軸部25
までが引き抜かれる。しかし、その後、一方の挟持板3
7に第1小軸部24が対向すると、一方の挟持板37は
ばね35によって付勢され下方向に位置されるので、次
の先端頭部23がその挟持板37に支えて、それ以上の
引き抜きが阻止される。そのため、このシャックル11
では、単にシャックル軸13を各直杆部15および16
の挿通孔18および19から退避させても、シャックル
本体2から脱落することを有効に防止することができ
る。そのため、たとえば、高所作業などにおけるシャッ
クル軸13の落下を防止することができ、作業効率およ
び安全性の向上を図ることができる。
【0054】また、このシャックル11では、ロックさ
れた状態において、シャックル軸13は、挟持板37お
よび38の第2小軸部26および第1小軸部24におけ
る係合、つまり、挟持板37の支持軸部25と後端頭部
27との間への嵌合、および、挟持板38の先端頭部2
3と支持軸部25との間への嵌合によって、軸方向移動
が規制されるのみで、各直杆部15および16の挿通孔
18および19において回転可能に支持されるので、た
とえば、図7に示すように、ワイヤーロープ43を第2
曲部側吊り孔22bに巻回し、その他端部を荷物44に
掛け回した後に、シャックル軸13の内側(シャックル
軸13における曲杆部17側)を挿通させるようなチョ
ーク吊り(絞り吊り)をして、たとえ、荷物44を絞る
時にワイヤーロープ43とシャックル軸13の支持軸部
25とが摺擦しても、ロック機構部14によってシャッ
クル軸13の抜け外れを確実に防止しつつ、シャックル
軸13のワイヤーロープ43の摺擦による回転によっ
て、シャックル軸13を損傷させることなく、良好な吊
り上げ作業を確保することができる。
【0055】なお、上記したロック状態では、各ロック
機構部14の挟持板37および38が、それぞれ、第2
小軸部26および第1小軸部24を挟持するようにして
接触するが、これら挟持板37および38の下端部が逆
V字状に形成されていることから、挟持板37と第2小
軸部26との接触抵抗、および、挟持板38と第1小軸
部24との接触抵抗はそれぞれ少なく、シャックル軸1
3は、各直杆部15および16の挿通孔18および19
において良好な回転が確保される。
【0056】次に、このようなシャックル11を用い
て、H型鋼を吊り上げる場合について、図8ないし図1
0を参照して説明する。図8に示すように、このシャッ
クル11を用いてH型鋼45(このH型鋼45は、互い
に対向する外板45aがそれらに直交配置される中板4
5bにより連結されている。)を吊り上げるには、H型
鋼45の長手方向両端部に形成されている作業孔46
に、シャックル11をそれぞれ互いに反対側から取り付
ける。作業孔46に対するシャックル11の取り付け
は、たとえば、図9に示すように、シャックル本体12
の各直杆部15および16を、H型鋼45の作業孔46
が穿孔されている外板46aに対して挟持状に挿入し
て、シャックル軸13を、作業孔46に挿通した状態で
各直杆部15および16においてロックすればよい。そ
して、図8に示すように、基端側吊り孔20に、ワイヤ
ーロープ43を掛けて、そのワイヤーロープ43をカッ
プリング48を介してクレーンのフック47に掛けて吊
り上げると、H型鋼45の重心位置により近い位置で吊
り上げることができ、つまり、2つのシャックル11
を、H型鋼45に対して、その長手方向両端部において
対角状に取り付けて、基端側吊り孔20から吊り上げる
ことによって、ともにH型鋼45の重心位置により近い
位置で吊り上げることができるので、吊り上げ作業中の
バランスを良好に保持することができ、安定した吊り上
げ作業を確保することができる。
【0057】また、図10に示すように、シャックル本
体12において、他方の直杆部16における基端側吊り
孔21が形成されている遊端部を切断しておけば、一方
の直杆部15に対して他方の直杆部16を短くできるの
で、たとえば、幅の狭い外板45aのH型鋼45であっ
ても、その他方の直杆部16の遊端部を中板45bに干
渉させることなく、良好な吊り上げを確保することがで
きる。
【0058】さらに、図11に示すように、シャックル
本体12において、他方の直杆部16における基端側吊
り孔21が形成されている遊端部を、基端側吊り孔21
を形成することなく楔状に突出形成しておけば、図12
に示すように、たとえば、鉄板49を吊り上げる場合
に、まず、他方の直杆部16の遊端部を、そのまま地面
と鉄板49との間に進入させた後、次いで、図11に示
すように、シャックル軸13を、その鉄板49の側端部
に形成される作業孔46に挿通した状態で各直杆部15
および16においてロックした後、ワイヤーロープ43
を第2曲部側吊り孔22bに掛けて吊り上げれば、たと
えば、バールなどの工具を用いずとも、このシャックル
11のみによって、良好な吊り上げ作業を確保すること
ができる。
【0059】さらに、このシャックル11では、曲杆部
17に複数の曲部側吊り孔22が形成されているので、
たとえば、図13に示すように、下方が連通している障
害壁53の両側に配置されている2つのクレーン50a
および50bなどを用いて、一方のクレーン50aのフ
ック51aに連結されるスリング52aを第2曲部側吊
り孔22bに掛けて荷物44を吊り上げた後、他方のク
レーン50bのフック51aに連結される2つのスリン
グ52bおよび52cを、第1曲部側吊り孔22aおよ
び第3曲部側吊り孔22cにそれぞれ掛けて、荷物44
を吊り上げたまま、他方のクレーン50bに受け渡し
て、その荷物44を、仮想線で示すように、移動させる
ような吊り上げ作業を実現することができる。
【0060】しかも、このような荷物44の受け渡しに
おいては、曲部側吊り孔22がすべて曲杆部17に設け
られているため、円滑かつ安定した受け渡しを確保する
ことができ、効率的な吊り上げ作業を達成することがで
きる。
【0061】また、このシャックル11では、たとえ
ば、図14および図15に示すように、シャックル軸1
3に、滑車54を、シャックル軸13に対して回転可能
に支持させれば、このシャックル11を吊り上げ作業に
おけるバランサーとして用いることができる。すなわ
ち、図14および図15において、この滑車54は、側
面視円形状をなし、シャックル軸13に挿通可能な挿通
孔55が軸心に形成されるとともに、径方向外方には、
周方向にわたってワイヤーロープ43を受け入れる受け
入れ凹部56が形成されている。そして、このシャック
ル11をバランサーとして用いる場合には、まず、滑車
54の挿通孔55をシャックル軸13に挿通し、シャッ
クル軸13に回転可能に支持させた後、シャックル軸1
3を各直杆部15および16の挿通孔18および19に
挿通してロックすればよい。そして、この滑車54の受
け入れ凹部56に、荷物を吊り上げるワイヤーロープ4
3を巻回すれば、このシャックル11をバランサーとし
て良好に用いることができる。特に、このシャックル1
1では、滑車54がシャックル軸13に回転可能に支持
されることに加えて、シャックル軸13が各直杆部15
および16の挿通孔18および19において回転可能に
支持されているので、滑車54の自由かつ円滑な回転が
確保されるので、作業性の良好なバランサーとして、各
種の現場で用いることができる。
【0062】さらに、このシャックル11は、図16に
示すように、ロックの解除を遠隔操作できるように構成
してもよい。すなわち、図16において、このシャック
ル11は、他方のカバー板40の上端部に、内側に向け
て傾斜状に切り欠かれる挿通傾斜面58が形成されると
ともに、シャックル本体12内には、その挿通傾斜面5
8と連通し、曲杆部17の第3曲部側吊り孔22cの側
方を通って上方に向かってほぼ真っ直ぐに延び、曲杆部
17の上方に開口される第1挿通路59と、第1挿通路
59の途中から屈曲され、曲杆部17内における第3曲
部側吊り孔22cおよび第1曲部側吊り孔22aの上方
を通って、真っ直ぐに延び、曲杆部17側方に開口され
る第2挿通路60とが形成されている。
【0063】そして、ワイヤーロープなどの第1操作ロ
ープ57を、その目的および用途、さらには作業位置な
どに応じて、第1挿通路59または第2挿通路60に挿
通して、その一端を操作ピン41に取り付ければ、第1
操作ロープ57の他端を引っ張ることにより、操作ピン
41を持ち上げて容易にロックを解除することができ
る。このように、シャックル11のロックの解除を遠隔
操作できるようにしておけば、たとえば、他方の直杆部
16が部材の下側に配置され、作業者の手が入らないよ
うな場合においても、容易にロックを解除して、シャッ
クル11を取り外すことができるので、さらなる作業性
の向上を図ることができる。
【0064】なお、このシャックル11を遠隔操作しな
い場合には、第1操作ロープ57を、第1挿通路59ま
たは第2挿通路60から取り外して、他方のカバー板4
0を表裏反転させて取り付ければ、他方の直杆部16か
らは、第1挿通路59または第2挿通路60を露出させ
ることなく蓋うことができる。
【0065】そして、このようなシャックル11は、縦
方向、横方向、さらには、斜め方向など種々の吊り方に
おいて使用することができるので、たとえば、山留材吊
り上げ、トラバーサの吊り点、段吊り用吊りピースな
ど、種々の用途において有効に用いることができる。
【0066】なお、以上の説明において、シャックル1
1の遊端側吊り孔20および21は、たとえば、図1に
示すように、各直杆部15および16にそれぞれ形成し
てもよく、その目的および用途などによっては、たとえ
ば、図10に示すように、各直杆部15および16のい
ずれか一方のみに形成してもよい。
【0067】また、曲部側吊り孔22の数も、3つに限
らず、2つ以上であればシャックル11の大きさや用途
などによって適宜選択すればよい。
【0068】さらに、その目的および用途によっては、
曲部側吊り孔22は、1つであってもよい。そのような
他の実施形態のシャックル11が、図17ないし図19
に示されている。以下、図17ないし図19に示されて
いるシャックル11について説明する。なお、図17な
いし図19において、上記した部材と同様の部材につい
ては、同一の符号を付し、上記の説明と同様の場合に
は、その説明を省略し、異なる点のみを詳述する。
【0069】すなわち、このシャックル11は、上記と
同様に、シャックル本体12と、シャックル軸13と、
ロック機構部14とを備えている。
【0070】シャックル本体12は、略U字状をなし、
所定の間隔を隔てて互いに対向する2つの直杆部15お
よび16と、これら直杆部15および16の長さ方向一
端側を連結する上部がやや円弧状に湾曲する曲杆部17
とが連続して一体的に形成されている。
【0071】2つの直杆部15および16は、柱状をな
し、互いに平行状に対向配置されている。これら直杆部
15および16には、上記と同様に、挿通孔18および
19がそれぞれ形成されている。なお、各直杆部15お
よび16における挿通孔18および19が形成される部
分は、図19(a)および図19(b)に示されるよう
に、略円板状に膨出形成されている。また、これら直杆
部15および16では、一方の直杆部15の遊端部(直
杆部15におけるシャックル軸13の挿通部としての挿
通孔18よりも他端側)に、基端側吊り孔20が形成さ
れるとともに、他方の直杆部16の遊端部(直杆部16
におけるシャックル軸13の挿通部としての挿通孔19
よりも他端側)が楔状に突出形成されている。
【0072】曲杆部17は、各直杆部15および16の
長さ方向一端部側から膨出するように形成されており、
上部がやや円弧状に湾曲する略矩形状に形成されてい
る。この曲杆部17には、1つ曲部側吊り孔22が、上
部の湾曲形状に沿って、略扇状に開口形成されている。
【0073】シャックル軸13は、図18に示すよう
に、円柱杆状をなし、上記と同様に、長手方向一端部
(先端部)から他端部(後端部)に向かって、順次、係
止頭部としての先端頭部23、第1小軸部24、支持軸
部25、第2小軸部26および後端頭部27が形成され
ている。なお、後端頭部27のホルダ部29は、リング
部28から後端に向かって幅広となる矩形枠板状に形成
され、このホルダ部29に、シャックル軸13を引き抜
くための孔30が、略矩形状に穿孔形成されている。ま
た、このホルダ部29には、後述する貫通孔29aが形
成されている。
【0074】ロック機構部14は、図18および図19
(b)に示すように、上記と同様に、各直杆部15およ
び16にそれぞれ設けられ、ハウジング部33および3
4、ばね35および36、挟持板37および38、およ
び、カバー板39および40をそれぞれ備えている。
【0075】なお、各ハウジング部33および34にお
いて、その上端部には、上方に向かって凹状に形成され
る略矩形状のばね受座33aおよび34aが形成されて
いる。また、他方のハウジング部34は、後述する第1
挿通路59を兼ねており、その上端部が後述する曲杆部
17の側方の開口部59aと連通されている。
【0076】また、各挟持板37および38には、凹部
が形成されることなく、各ばね35および36が係止さ
れている。
【0077】そして、各ハウジング部33および34に
は、各ばね35および36、および、各挟持板37およ
び38が、各ばね35および36の一端部が各ハウジン
グ部33および34の各ばね受座33aおよび34aに
受け入れらて係止されるとともに、各ばね35および3
6の他端部が挟持板37および38の上端部に係止され
る状態で組み付けられている。そして、この状態におい
て、上記と同様に、各カバー板39および40が、各ハ
ウジング部33および34を蓋うように、各直杆部15
および16の側面に固定ボルト42によって組み付けら
れている。なお、一方のカバー板39は、シャックル軸
13の回転に伴なって、ホルダ部29が回転しても、そ
のホルダ部29が固定ボルト42と干渉しないように薄
板状に形成されており、また、他方のカバー板40も、
一方のカバー板39と同様の厚さで形成されており、上
記と同様に、他方の挟持板38の移動に伴なう操作ピン
41の上下方向のスライド移動を許容するための長孔4
6が形成されている。
【0078】そして、図17ないし図19に示すシャッ
クル11においても、上記と同様に、シャックル本体1
2の各直杆部15および16の挿通孔18および19
に、シャックル軸13を組み付ければ、シャックル軸1
3の回転(自転)を許容した状態で、シャックル本体1
2の各直杆部15および16に対するシャックル軸13
の軸方向移動がロックされる。
【0079】一方、作業時において、作業者が、操作ピ
ン41を持ち上げて、後端頭部27を摘んで、各直杆部
15および16の挿通孔18および19からシャックル
軸13を引き抜けば、先端頭部23が、他方の直杆部1
6から、一方の直杆部15において規制されるまで引き
抜かれる。
【0080】また、このシャックル11においても、ロ
ックの解除が遠隔操作可能に構成されている。すなわ
ち、図18において、このシャックル11では、遠隔操
作のための第1挿通路59が、他方の直杆部16のハウ
ジング34内から、曲部側吊り孔22の下方における曲
杆部17の側方に開口形成される開口部59aに至る経
路として形成されている。また、第2挿通路60が、他
方の直杆部16の上端部における第1挿通路59の途中
から、屈曲され、曲部側吊り孔22の下方を通って、真
っ直ぐに延び、曲杆部17における第1挿通路59の開
口部59aと反対側の側方に開口形成される開口部60
aに至る経路として形成されている。
【0081】そして、このシャックル11では、第1操
作ロープ57の一端が、他方の挟持板38内に挿通され
た状態において操作ピン41によって押圧固定されてお
り、第1挿通路59、つまり、他方の直杆部16のハウ
ジング34内に設けられるばね36の内側に挿通され、
他端が、その第1挿通路59の開口部59aまたは第2
挿通路60の開口部60aから引き出されている。な
お、図17および図18では、第2挿通路60の開口部
60aから第1操作ロープ57が引き出されている状態
が、実線で示されており、第1操作ロープ57の他端に
は、操作用のリング部材61が取り付けられている。
【0082】また、上記の説明では、シャックル11に
おいて、ロックの解除を遠隔操作可能に構成したが、た
とえば、図20および図21に示すように、シャックル
軸13の各直杆部15および16に対する引き抜きを、
遠隔操作可能に構成してもよい。
【0083】すなわち、図20において、このシャック
ル11では、シャックル軸13の後端頭部27のホルダ
部29に、第2操作ロープ62が取り付けられるととも
に、一方の直杆部15には、引き抜き案内部材としての
アーム部材63が設けられている。
【0084】第2操作ロープ62は、第1操作ロープ5
7と同様に、ワイヤーロープなどからなり、ホルダ部2
9の後端部において軸方向に沿って穿孔される貫通孔2
9aに挿通されている。そして、挿通された第2操作ロ
ープ62の一端には、ブロック状の止め部材64がさら
に挿通されており、ピン65が、止め部材64に対して
第2操作ロープ62の挿通方向と直交する方向から挿入
され、その第2操作ロープ62の一端が押圧固定される
ことにより、ホルダ部29に第2操作ロープ62が回転
可能に取り付けられている。
【0085】また、アーム部材62は、平板状の支持杆
66および案内板67を備える略L字状をなし、支持杆
66が、一方の直杆部15における曲杆部17と挿通孔
18との間から、シャックル軸13の引き抜き方向に沿
って外方に突出するように設けられている。また、この
支持杆66は、図21に示すように、その遊端部が、シ
ャックル軸13が引き抜かれた状態(より具体的には、
第1小軸部24が一方の挟持板37と対向した状態)に
おいて、そのシャックル軸13のホルダ部29の後端部
が配置される位置と、ほぼ同じ位置となる長さ(より具
体的には、それより案内板67の厚さ分長い長さ)で形
成されている。
【0086】案内板67は、ホルダ部29と、シャック
ル軸13の引き抜き方向において対向するように、支持
杆66の遊端部から下方に向かって突出形成されてお
り、ホルダ部29の貫通孔29aとシャックル軸13の
引き抜き方向において対向する位置には、シャックル軸
13の引き抜き方向に沿って第2操作ロープ62が挿通
される案内孔68が貫通形成されている。
【0087】なお、図20および図21においては、支
持杆66と案内板67とが一体的に形成されているが、
たとえば、支持杆66と案内板67とを別部材として、
ボルトなどによって連結するようにしてもよい。
【0088】そして、第2操作ロープ62の他端は、ア
ーム部材63の案内孔68に一旦挿通された後、その案
内孔68から引き出されている。
【0089】そして、このシャックル11において、シ
ャックル軸13を引き抜く時には、上記したように、操
作ピン41を直接摘んで持ち上げるか、あるいは、第1
操作ロープ57の他端を引っ張ることにより、遠隔操作
によって、操作ピン41を持ち上げてロックを解除した
後、第2操作ロープ62の他端を引っ張れば、第2操作
ロープ62が、アーム部材63の案内孔68を介して、
シャックル軸13を引き抜き方向に引っ張るので、遠隔
操作によって、シャックル軸13の先端頭部23が、他
方の直杆部16から、一方の直杆部15において規制さ
れるまで引き抜かれる。
【0090】そのため、このような作業では、シャック
ル軸13のホルダ部29を直接摘んで引き抜けない時に
も、遠隔操作によって、シャックル軸13を引き抜くこ
とができるので、より一層の作業性の向上を図ることが
できる。また、第1操作ロープ57の他端を引っ張るこ
とにより、遠隔操作によってロックを解除するととも
に、第2操作ロープ62の他端を引っ張ることにより、
遠隔操作によってシャックル軸13を引き抜けば、シャ
ックル11の取り外しをすべて遠隔操作によってするこ
とができ、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0091】しかも、この作業において、シャックル軸
13を引き抜く時には、第2操作ロープ62が、案内孔
68からシャックル軸13を常に引き抜き方向に引っ張
るので、つまり、シャックル軸13が、アーム部材63
によって円滑に引き抜き方向に案内されるので、より一
層円滑な遠隔操作を確保することができる。
【0092】なお、上記の説明では、ロックの解除およ
びシャックル軸13の引き抜きの両方を、遠隔操作可能
に構成したが、たとえば、ロックの解除のみを遠隔操作
可能に構成してもよく、あるいは、シャックル軸13の
引き抜きのみを遠隔操作可能に構成してもよい。
【0093】また、以上の説明では、操作ピン41を他
方の挟持板36(のみ)に設けたが、操作ピン41は、
シャックル軸13の挿通方向によっては、一方の挟持板
37(のみ)に設けてもよく、さらには、その目的およ
び用途などによっては、たとえば、各挟持板37および
38の両方に設けてもよい。
【0094】また、以上の説明において、本発明のシャ
ックルを、ストレートシャックルであるシャックル11
によって説明したが、本発明のシャックルは、これに限
定されず、バウシャックルなどであってもよい。
【0095】また、本発明のシャックルは、チェーンブ
ロック、クレーンなどの吊り上げ装置を用いる公知の種
々の吊り上げ作業において、何ら制限されることなく用
いることができる。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、型鋼などの荷物の重心位置により近い位置
で吊り上げることができるので、吊り上げ作業中のバラ
ンスを良好に保持することができ、安定した吊り上げ作
業を確保することができる。
【0097】請求項2に記載の発明によれば、シャック
ル本体の曲杆部にロープや吊り具などを固定して、シャ
ックル軸側からチョーク吊りしても、ロック機構によっ
てシャックル軸の抜け外れを確実に防止しつつ、シャッ
クル軸の回転によって良好な吊り上げ作業を確保するこ
とができる。
【0098】請求項3に記載の発明によれば、作業終了
後などにおいて、シャックル軸の他方の直杆部からの脱
落を有効に防止することができ、たとえば、高所作業な
どにおけるシャックル軸の落下を防止することができ、
作業効率および安全性の向上を図ることができる。
【0099】請求項4に記載の発明によれば、ロック解
除手段が設けられている直杆部が部材の下側に配置さ
れ、作業者の手が入らないような場合においても、ロッ
ク解除手段を遠隔操作することによって、ロック機構部
のロックを容易に解除して、シャックルを取り外すこと
ができ、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0100】請求項5に記載の発明によれば、シャック
ル軸を、遠隔操作によって直杆部から引き抜くことがで
き、より一層の作業性の向上を図ることができる。
【0101】請求項6に記載の発明によれば、より一層
円滑な遠隔操作を確保することができる。
【0102】請求項7に記載の発明によれば、滑車がシ
ャックル軸に回転可能に支持されることに加えて、シャ
ックル軸が各前記直杆部における挿通部において回転可
能に支持されているので、滑車の自由かつ円滑な回転が
確保されるので、作業性の良好なバランサーとして、各
種の現場で用いることができる。
【0103】請求項8に記載の発明によれば、荷物を吊
り上げたまま、円滑かつ安定した受け渡しを確保するこ
とができ、効率的な吊り上げ作業を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャックルの一実施形態を示す正面図
である。
【図2】図1に示すシャックルの一部分解斜視図であ
る。
【図3】図1に示すシャックルのシャックル本体に対す
るシャックル軸の挿入状態(挿入前の状態)を示す部分
断面正面図である。
【図4】図1に示すシャックルのシャックル本体に対す
るシャックル軸の挿入状態(挿入途中の状態)を示す部
分断面正面図である。
【図5】図1に示すシャックルのシャックル本体に対す
るシャックル軸の挿入状態(挿入後の状態)を示す部分
断面正面図である。
【図6】図1に示すシャックルのシャックル本体に対す
るシャックル軸の挿入状態(引き抜き途中の状態)を示
す部分断面正面図である。
【図7】図1に示すシャックルの使用状態(チョーク吊
り)を示す説明図である。
【図8】図1に示すシャックルの使用状態(H型鋼を吊
り上げる状態)を示す説明図である。
【図9】図8に示すシャックルの使用状態(H型鋼を吊
り上げる状態)を示す要部説明図である。
【図10】図8に示すシャックルの使用状態(H型鋼を
吊り上げる状態:他方の直杆部の遊端部が切断されてい
る態様)を示す要部説明図である。
【図11】図1に示すシャックルの使用状態(鉄板を吊
り上げる状態)を示す説明図である。
【図12】図11に示すシャックルの使用状態(直杆部
を鉄板の下面に挿入する状態)を示す要部説明図であ
る。
【図13】図1に示すシャックルの使用状態(荷物を受
け渡す状態)を示す説明図である。
【図14】図1に示すシャックルの使用状態(滑車を回
転可能に支持する状態)を示す説明図である。
【図15】図14に示す滑車の側面図である。
【図16】図1に示すシャックルと異なる他の実施形態
(操作ピンが遠隔操作可能に構成されている態様)を示
す要部平断面図である。
【図17】図1に示すシャックルと異なる他の実施形態
(曲部側吊り孔が、曲杆部に沿って、略円弧状に大きく
1つ形成されている態様)を示す正面図である。
【図18】図17に示すシャックルの部分断面正面図で
ある。
【図19】図17に示すシャックルの側面図であって、
(a)は、左側面図、(b)は、右側面図(カバー板が
取り付けられていない状態)、(c)は、右側面図(カ
バー板が取り付けられた状態)を示す。
【図20】図17に示すシャックルにアーム部材が設け
られている形態(シャックル軸のロック状態)を示す部
分断面正面図である。
【図21】図17に示すシャックルにアーム部材が設け
られている形態(シャックル軸のロック解除状態)を示
す部分断面正面図である。
【図22】従来のシャックルで型鋼の端部を吊る状態を
示す説明図である。
【図23】従来のシャックルでチョーク吊りをする状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
11 シャックル 12 シャックル本体 13 シャックル軸 14 ロック機構部 15 直杆部 16 直杆部 17 曲杆部 18 挿通孔 19 挿通孔 20 遊端側吊り孔 21 遊端側吊り孔 22 曲部側吊り孔 23 先端頭部 41 操作ピン 54 滑車 57 第1操作ロープ 59 第1挿通路 60 第2挿通路 62 第2操作ロープ 63 アーム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 元 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象印チェンブロック株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−30629(JP,A) 特開2001−208033(JP,A) 実開 昭63−11484(JP,U) 実開 昭57−6841(JP,U) 登録実用新案3003387(JP,U) 登録実用新案3056414(JP,U) 実公 昭36−3126(JP,Y1) 実公 昭34−20932(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 13/00 - 17/00 B66C 1/00 - 3/20 F16B 45/00 - 47/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を隔てて互いに対向する2つ
    の直杆部と、これら直杆部の長さ方向一端側を連結する
    曲杆部とが連続して一体的に形成されるシャックル本体
    と、 前記シャックル本体の各直杆部における長さ方向他端部
    に挿通されるシャックル軸とを備えるシャックルにおい
    て、 前記直杆部におけるシャックル軸の挿通部よりも他端側
    に吊り孔が形成されていることを特徴とする、シャック
    ル。
  2. 【請求項2】 前記シャックル軸は、各前記直杆部にお
    けるシャックル軸の挿通部において回転可能に支持され
    ており、 前記シャックル軸の先端部には、係止頭部が形成されて
    おり、 各前記直杆部には、シャックル軸の挿通部において、前
    記係止頭部の挿入を許容し、引き抜きを規制するための
    ロック機構部を備えていることを特徴とする、請求項1
    に記載のシャックル。
  3. 【請求項3】 各前記ロック機構部のうち、いずれか一
    方のみに、前記係止頭部の直杆部に対する引き抜きの規
    制を解除するためのロック解除手段が設けられているこ
    とを特徴とする、請求項2に記載のシャックル。
  4. 【請求項4】 前記ロック解除手段が、遠隔操作可能に
    構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のシ
    ャックル。
  5. 【請求項5】 前記シャックル軸の前記直杆部に対する
    引き抜きが、遠隔操作可能に構成されていることを特徴
    とする、請求項2ないし4のいずれかに記載のシャック
    ル。
  6. 【請求項6】 前記シャックル軸の遠隔操作による直杆
    部からの引き抜きを案内するための引き抜き案内部材を
    備えていることを特徴とする、請求項5に記載のシャッ
    クル。
  7. 【請求項7】 前記シャックル軸には、滑車が回転可能
    に支持されていることを特徴とする、請求項2ないし6
    のいずれかに記載のシャックル。
  8. 【請求項8】 前記曲杆部に、吊り孔が複数形成されて
    いることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに
    記載のシャックル。
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