JP3394758B2 - 映像表示装置 - Google Patents
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Description
特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能とす
る頭部又は顔面装着式映像表示装置に関する。
全体の大きさを小さくすることと重量を軽くすること
は、その装着性を損なわないようにするために重要な点
である。この装置全体の大きさを決定する要因は、光学
系のレイアウトである。
装置の光学系を示す(特開平3−101709号)。こ
の映像表示装置は、2次元画像表示素子の表示画像を正
レンズよりなるリレー光学系にて空中像として伝達し、
凹面反射鏡からなる接眼光学系でこの空中像を拡大して
観察者の眼球内に投影するものである。また、従来、装
置全体を小型にするために、2次元画像表示素子を凸レ
ンズで拡大して直接観察する直視型のものも知られてい
る。これらのレイアウトでは、観察者顔面からの装置突
出量が大きくなってしまう。さらに、広い観察画角をと
るためには、大きな正レンズ径と大きな2次元画像表示
素子を使用する必要があり、装置がますます大きくなる
と同時に、重くなってしまう。
したり、簡単に着脱できるためには、観察者の眼球直前
に短くて軽い接眼光学系を配置した構成が望ましい。こ
うすると、2次元画像表示素子と照明光学系等を観察者
の頭部前方への突出量を小さくして配置でき、装置の突
出量が減ると同時に、軽量化が可能となる。
観察時の臨場感を上げるために必要である。特に、提示
される画像の立体感は、提示画角によって決まってしま
う(テレビジョン学会誌 Vol.45, No.12, pp.1589-1596
(1991))。広い画角と高い解像力が得られる光学系をい
かにして実現するかが、次に重要な問題となる。立体感
・迫力感等を観察者に与えるためには、水平方向で40
°(±20°)以上の提示画角を確保することが必要で
あると同時に、120°(±60°)付近でその効果は
飽和してしまうことが知られている。つまり、40°以
上でなるべく120°に近い観察画角にすることが望ま
しい。しかし、接眼光学系が平面の反射鏡の場合は、観
察者の眼球に上記の40°以上の画角の光線を入射させ
ようとした場合には、非常に大きな2次元画像表示素子
を必要とし、結局、装置全体が大きくて重い物となって
しまう。
面に沿った凹面状の強い像面湾曲を発生するために、平
面の2次元画像表示素子を凹面鏡の焦点位置に配置する
と、その観察像面は湾曲を起こしてしまい、視野周辺ま
で明瞭な観察像を得ることができない。
野周辺まで明瞭に観察でき、広い観察画角で観察者に観
察像を提示でき、なおかつ、小型で軽量な映像表示装置
を提供することは非常に難しかった。
みてなされたものであり、広い観察画角を提供しつつ、
小型・軽量で、高い解像力と大きな射出瞳径を持った映
像表示装置を提供しようとするものである。
偏心した凹面反射鏡による接眼光学系で発生する収差は
大きく、結像性能に直接影響する像面湾曲、非点収差、
コマ収差等の収差と、結像性能には直接関係がない瞳収
差との2つが発生する。
は、リレー光学系に偏心面や非球面を用いて補正するこ
とがある程度可能であるが、結像性能には直接関係がな
い瞳収差の補正は、リレー光学系に偏心や非球面を使っ
て補正することはできない。これは、観察者の瞳位置と
結像関係にある接眼光学系の入射瞳とリレー光学系の射
出瞳がズレてしまうことを意味し、リレー光学系の射出
瞳径を非常に大きくとる必要がある。リレー光学系の瞳
径を大きくとらないと、観察画角周辺がケラレたり、解
像力が不足したりといった問題が生ずる。この問題に対
処するためには、リレー光学系の瞳径を大きくしなけれ
ばならないが、リレー光学系の瞳径を大きくとることは
リレー光学系の負担が非常に大きくなり、リレー光学系
が大きく複雑になってしまう。
省略した図12を用いて説明する。図12は、従来の表
面反射鏡である接眼凹面鏡によって発生する瞳収差を示
すための図である。この図において、観察者瞳位置を
1、凹面反射鏡を2、観察者の正面に当たる視軸を3、
観察者の瞳を像として凹面鏡2によって投影した時の瞳
位置を4とする。この図面の座標系の取り方は、紙面内
をY−Z平面内とし、紙面と垂直方向の紙面表面から裏
面に向かう垂線をX軸とする。この図は、観察者の瞳径
を12mmφと仮定して光線追跡をしたものである。
みを追跡したのが図13(a)である。図13(a)に
おいて、同様に、観察者瞳位置を1、接眼凹面鏡を2、
観察者の正面にあたる視軸を3、観察者の瞳を像として
凹面鏡2によって投影した時の瞳位置を4とする。この
図において、各主光線11〜15の観察画角は、図13
(b)に示す画面中に示した画角の主光線を示してい
る。
影した図が図14(a)である。図14(a)におい
て、同様に、観察者瞳位置を1、接眼凹面鏡を2、観察
者の正面にあたる視軸を3とする。光線21〜23、3
1〜33の画面中の観察画角に対する配置は図14
(b)に示すものである。
Z軸方向に収差を持っていることが分かる。このことか
ら、図12においては右目の左方向の画像をケラレるこ
とがなく表示するためには、大きな有効口径で十分に収
差補正されたリレーレンズを必要とすることとなり、リ
レーレンズにかかる負担が大きくなることが分かる。
されたものであり、その目的は、40°(±20°)以
上の観察画角を観察でき、かつ、周辺までフラットで鮮
明な観察画像を観察でき、広い射出瞳径を確保した小型
の映像表示装置を提供することである。
明の映像表示装置は、映像を表示する平面形状の画面を
有する映像表示素子と、射出瞳を形成する接眼光学系と
を含んで構成され、前記映像中心と前記射出瞳の中心と
を結んだ光線を主光線とした時に、前記接眼光学系が、
少なくとも1つのプリズム部材を含み、前記プリズム部
材は、光束にパワーを与え前記プリズム内に光束を入射
させる曲面形状の入射面と、光束にパワーを与え前記プ
リズム内で光束を反射させる曲面形状の反射面と、光束
にパワーを与え前記プリズム外に光束を射出させる曲面
形状の射出面とを有し、前記反射面の前記曲面形状は、
前記反射面に入射する主光線と前記反射面から射出する
主光線とを含んだ平面(Y−Z平面)内で前記主光線に
対して偏心配置することによって発生する瞳収差を補正
するように回転非対称な非球面にて構成されたことを特
徴とするものである。
おいて、光学系の設計上の利便性から、観察者瞳位置か
ら2次元画像表示素子へ向けて光線を追跡する逆追跡の
光路に沿って説明する。
示したように、瞳位置1から広がって行く各像高の主光
線の反射面2に当たるまでの距離が大きく異なる。つま
り、図14(a)の光線21、31に対しては、光線が
大きく広がる前の早い段階において凹面反射鏡2に当た
って反射するために、Z軸との交点が瞳位置1に近くな
ってしまう。一方、その他の光線は比較的反射面2に当
たるまでの距離が長いために、Z軸との交点が瞳位置1
から遠い方向になる。これは、反射面がY−Z平面で大
きく傾いているためである。
るためのものであり、反射凹面2での各画角の光線の光
線高を抑えて、Y−Z平面で大きく偏心して配置されて
いる接眼凹面鏡2での瞳収差の発生を抑える方法であ
る。
面2での光線高を低く抑えるために、瞳位置1と凹面反
射面2の間に、後記の実施例に示すように、正の屈折力
(パワー)を持つ面を配置する構成をとっている。これ
により、眼球位置から各画角の光線の発散角を抑え、凹
面鏡2に入射する光線高を低くして、凹面反射面2で発
生する瞳収差を小さくすることに成功したものである。
つ面を正レンズとすると(実施例3)、屈折力を持つ面
が分散され、コマ収差等の発生が少なくて済む。
反射面を非球面にすることによって、リレー光学系7
(図1)に入射する瞳収差を補正することが可能とな
り、さらに、リレー光学系7の収差補正の負担が減り、
リレー光学系7を小型にできる。
ィック面にすることが望ましく、その場合は、X軸方向
の近軸曲率半径Rx よりもY軸方向の近軸曲率半径Ry
の方が大きくなるように設定することが好ましい(|R
x |<|Ry |)。その理由は、接眼凹面鏡2に斜めに
光束が入射するために生じる複雑な非点収差の発生を抑
制し、観察画角周辺まで明瞭な観察像を観察することが
可能となるからである。
も接眼凹面鏡2から離れた位置に観察者の瞳位置(射出
瞳)1を配置すると、接眼凹面鏡2によって結像される
無限遠物点の仮想像面を小さくすることが可能となり、
コンパクト化に望ましい。また、接眼凹面鏡2の焦点距
離をFR 、接眼凹面鏡2と観察者虹彩位置(射出瞳)1
までの距離をDとするとき、 D>0.5×FR ・・・(1) なる条件式(1)を満足することが好ましい。
凹面鏡2で反射した光線が極端に広がってしまい、リレ
ー光学系7が大型となり、装置全体が大型のものとなっ
てしまう。
置1又は眼球回旋点との距離は、接眼凹面鏡2を観察者
眼球直前に配置するために、余りに短いと、観察者の睫
毛に当たったり恐怖感を与えてしまう。このために、接
眼凹面反射光学系2と観察者虹彩位置1又は眼球回旋点
までの距離Dは30mm以上離して配置することが望ま
しく、 D>30(mm) ・・・(2) なる条件式(2)を満足することが好ましい。
について、図面を参照にして説明するが、座標系の取り
方は、紙面内をY−Z平面内とし、紙面と垂直方向の紙
面表面から裏面に向かう垂線をX軸とする。
用の映像表示装置のY−Z断面を示す。左眼用は、構成
する光学要素を全て対称に配備することで実現できる。
1は観察者瞳位置、2は接眼光学系の第2面を構成する
凹面鏡、3は観察者視軸、5は接眼光学系の第1面、6
は接眼光学系の第3面、7はリレー光学系、8は2次元
画像表示素子、9は第1面5と第2面(反射面)2と第
3面6からなるからなる裏面鏡である。
者の頭部付近に配置するように、視軸3を観察者の頭部
上方に屈曲する配置の実施例を示しているが、本実施例
はこれにこだわることなく、頭部の左右方向に視軸3を
屈曲させる配置にできることは明白である。
38.5°で、瞳径10mmφである。この実施例にお
いては、リレー光学系7に3群のレンズを配置してい
る。さらに、これら3群のレンズはお互いに偏心して配
置されている。
Y−Z断面を示す。左眼用は、構成する光学要素を全て
対称に配備することで実現できる。この実施例は実施例
1とほぼ同じであるので説明は省く。
8.5°で瞳径10mmφであり、本実施例もリレー光
学系7は3群のレンズで構成されており、各レンズはお
互いに偏心して配置されている。
Y−Z断面を示す。左眼用は、構成する光学要素を全て
対称に配備することで実現できる。この実施例は、裏面
鏡の代わりに表面鏡2を用い、第1面の代わりに両凸面
51、51からなる正レンズ5’を用い、第3面は省い
ている。また、リレー光学系7は3群のレンズで構成さ
れており、各レンズはお互いに偏心して配置されてい
る。本実施例は、左右画角50°、上下画角38.5°
で、瞳径10mmφである。
記するが、面番は観察者瞳位置1から2次元画像表示素
子8へ向かう逆追跡の面番で示してある。
は、第2面2についてはY軸方向への偏心量と傾き角が
与えられ、偏心量はその頂点が射出瞳1中心を通る視軸
3(Z軸方向)からのY軸方向へ偏心している距離であ
り、傾き角はその頂点を通る中心軸のZ軸方向からの傾
き角である。また、第3面6については、第2面2で反
射された視軸3に沿っての面間隔の点を基準点とし、か
つ、その反射された視軸を凹面鏡2に向かう方向を正と
するZ軸とし、紙面でZ軸に直交し、2次元画像表示素
子8の右から左を正とするY軸とし、紙面の上から下を
正とするX軸として、その面頂の上記基準点からY軸方
向への偏心量と、その面頂を通る中心軸のZ軸方向から
の傾き角が与えられている。リレー光学系7に関して
は、その第1面の面頂の射出瞳1中心を通る視軸3(Z
軸方向)からのY軸方向及びZ軸方向への偏心量と、そ
の面頂を通る中心軸のZ軸方向からの傾き角が与えられ
ている。この後の座標系は、まず、リレー光学系7の第
1面の中心軸が2次元画像表示素子8から凹面鏡2に向
かう方向を正とするZ軸となり、紙面でZ軸に直交し、
2次元画像表示素子8の右から左を正とするY軸、紙面
の上から下を正とするX軸に変換される。その後、続く
各面の偏心量と傾き角がその前の面の座標系に対して同
様に与えられ、かつ、同様に座標系が順に変換される。
また、2次元画像表示素子8については、リレー光学系
7の最後の面での変換後の座標系におけるY軸正方向へ
のその中心の偏心量と、その面の法線のZ軸からの傾き
角とで与えられる。
形状は、Ry 、Rx はそれぞれY−Z面(紙面)内の近
軸曲率半径、X−Z面内での近軸曲率半径、Kx 、Ky
はそれぞれX方向、Y方向の円錐係数、AR、BRはそ
れぞれ回転対称な4次、6次の非球面係数、AP、BP
はそれぞれ非対称な4次、6次の非球面係数とすると、
非球面式は以下に示す通りである。
{ 1-(1+Kx ) ( X2/Rx 2)-(1+Ky ) ( Y2/Ry 2)}
1/2 ]+AR[ (1-AP) X2+( 1+AP) Y2 ]2+B
R[ (1-BP) X2+( 1+BP) Y2 ]3 また、各面において、回転対称の非球面形状は、近軸曲
率半径をRとすると、次の式で与えられる。
R2)}1/2 ]+Ah4 +Bh6 (h2 =X2 +Y2 ) ここで、Kは円錐係数、A、Bはそれぞれ4次、6次の
非球面係数である。
正レンズ5’の面51、51、第2面2の間について
は、Z軸方向の間隔、第2面2と第3面6の間について
は、面2で反射された視軸3に沿っての上記基準点まで
の間隔、リレー光学系7の第1面からその像面(2次元
画像表示素子8)に到る間隔は、順次変換される中心軸
に沿う間隔で示してある。リレー光学系7については、
面の曲率半径をr1 〜r i で、面間隔をd1 〜di で、
d線の屈折率をn1 〜ni で、アッベ数をν1 〜νi で
示す。なお、第1面5と第2面2間及び第2面2と第6
面間の媒質、及び、正レンズ5’の媒質のd線の屈折率
をnで、アッベ数をνで示す。
れ、図4〜図5、図6〜図7、図8〜図9に示す。これ
らの図中、(1)は画面の視軸方向(上下方向0°、左
右方向0°)、(2)は画面の上下方向0°、左右方向
−19.3°、(3)は画面の上下方向25°、左右方
向−19.3°、(4)は上下方向25°、左右方向0
°、(5)は上下方向25°、左右方向19.3°、
(6)は上下方向0°、左右方向19.3°、(7)は
上下方向0°、左右方向−13.5°、(8)は上下方
向17.5°、左右方向−13.5°、(9)は上下方
向17.5°、左右方向0°、(10)は上下方向1
7.5°、左右方向13.5°、(11)は上下方向0
°、左右方向13.5°における左右方向(Y方向)及
び上下方向(X方向)の値を示すものである。
学系の第2面になる凹面鏡2は、全反射鏡から構成する
ものと考えていたが、これを光量を所定の割合で透過す
るハーフミラーとして構成してもよい。ハーフミラーの
形態としては、例えば、図10(a)〜(c)に示すよ
うに、裏面鏡9又は表面鏡2(図3)の光学部材10の
表面に設けられた部分透過部分反射面41、半透過膜4
2、偏光性半透過膜43の何れからなるものでもよい。
すなわち、ハーフミラー2は、光量を約50%透過し、
約50%を反射する面であり、それ以外に、その比は
1:9から9:1の範囲で利用される。その手段として
は、入射光束を面積として分割する方式とその強度を分
割する方式、さらにはその両方を行う方式がある。図1
0(a)の部分透過部分反射面41の場合は、面積で光
量を分割する例で、光学部材10(その屈折率nは、n
>1)の表面の上にアルミニウム等の反射コーティング
を数μmから0.1mm程度の網目状等飛び飛びに行
い、反射する部分と反射しないで透過する部分の面積の
比によって全体的(マクロ的)な反射率と透過率が設定
されるものである。また、図10(b)の半透過膜(s
emitransparent film)42は、光
学部材10(その屈折率nは、n>1)の表面の上にア
ルミウムの極薄膜、クロムの極薄膜等の金属極薄膜、S
iO2 、MgF2等の誘電体多層膜からなる半透過膜を
コーティングして光量を分割するものである。さらに、
図10(c)のものは、入射光の偏光成分を分離するこ
とにより光量を分割するものである。すなわち、偏光性
半透過膜43を光学部材10(その屈折率nは、n>
1)の表面の上にコーティングして、P偏光とS偏光を
選択的に透過又は反射させて入射光を分割するものであ
る。
実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施
例に限定されず種々の変形が可能である。そして、本発
明の映像表示装置を頭部装着式映像表示装置(HMD)
50として構成するには、例えば、図11(a)に水平
断面図、同図(b)に斜視図を示すように、例えばヘッ
ドバンド51を取り付けて観察者の頭部に装着して使用
する。なお、図11(a)の場合は、裏面鏡9の第2面
2を図10の何れかのハーフミラーで構成し、裏面鏡9
の視線3前方にシャッター52を設け、このシャッター
52を開いて外界像を選択的又は2次元画像表示素子8
の映像と重畳して観察できるようにしている。なお、裏
面鏡9の代わりに図3のような表面鏡2を用いる場合に
も同様であり、この場合、正パワーの面5の代わりに正
パワーのレンズ5’を用いる。
らに以下のように構成することもできる。
示素子と、前記映像をリレーしてリレー像を形成するリ
レー光学系と、前記リレー光学系を射出した光束を屈曲
させる反射面を有し、前記リレー像の射出瞳を形成する
接眼光学系とを備えた映像表示装置において、前記接眼
光学系が、前記反射面によって屈曲された光束が前記射
出瞳に到る光路中に少なくとも正のパワーを有する光学
面を有する映像表示装置。
示素子と、前記映像をリレーしてリレー像を形成するリ
レー光学系と、前記リレー光学系を射出した光束を屈曲
させる反射面を有し、前記リレー像の射出瞳を形成する
接眼光学系とを備えた映像表示装置において、前記接眼
光学系が、前記リレー光学系を射出して前記反射面に到
る光路中に設けられた入射側光学面と、前記反射面によ
って屈曲された光束が前記射出瞳に到る光路中に設けら
れ前記入射側光学面と異なるパワーを有する射出側光学
面とを有する映像表示装置。
示素子と、前記映像をリレーしてリレー像を形成するリ
レー光学系と、前記リレー光学系を射出した光束を屈曲
させる反射面を有し、前記リレー像の射出瞳を形成する
接眼光学系とを有する顔面装着部と、前記顔面装着部を
観察者頭部に保持するために設けられた支持部材とを備
えた映像表示装置において、前記接眼光学系が、前記反
射面によって屈曲された光束が前記射出瞳に到る光路中
に少なくとも正のパワーを有する光学面を有する映像表
示装置。
正レンズからなる前記(1)又は(3)の映像表示装
置。
すると共に、前記射出側光学面が正のパワーを有する前
記(2)の映像表示装置。
し、前記リレー像近傍に設けられた前記(2)又は
(5)の映像表示装置。
面と前記反射面とが、屈折率(n)が1よりも大きい
(n>1)光学部材を挟んで一体的に形成されたプリズ
ムからなる前記(2)、前記(5)又は(6)の映像表
示装置。
全反射面からなる前記(1)〜(7)の何れかの映像表
示装置。
し残部を反射する半透過反射面からなる前記(1)〜
(7)の何れかの映像表示装置。
凹面反射鏡からなる前記(1)〜(9)の何れかの映像
表示装置。
子から形成され、前記複数の光学素子の中、少なくとも
1つの光学素子が前記画面に垂直な軸に対して偏心配置
された前記(1)〜(10)の何れかの映像表示装置。
表示素子と、前記映像をリレーしてリレー像を形成する
リレー光学系と、前記リレー光学系を射出した光束を屈
曲させる反射面を有し、前記リレー像の射出瞳を形成す
る接眼光学系とを備えた映像表示装置において、前記接
眼光学系が、前記反射面に対向する位置に設けられた少
なくとも2つの光学面を有する裏面反射鏡からなる映像
表示装置。
する領域と反射する領域とを区分してなる前記(9)の
映像表示装置。
る半透過薄膜によって形成されている前記(9)の映像
表示装置。
る前記(14)の映像表示装置。
からなる前記(14)の映像表示装置。
(1)〜(16)の映像表示装置。
とした前記(1)〜(17)の映像表示装置。
の条件を満足する前記(18)の映像表示装置。
向の近軸曲率半径である。
(19)の映像表示装置。
は前記反射面の焦点距離である。
(20)の映像表示装置。
る。
の映像表示装置によると、広い提示画角で、周辺の画角
まで鮮明に観察できる頭部装着式映像表示装置を提供す
ることができる。
−Z断面図である。
図である。
図である。
説明するための図である。
断面図と斜視図である。
示すための図である。
ある。
る。
系を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 映像を表示する平面形状の画面を有する
映像表示素子と、射出瞳を形成する接眼光学系とを含ん
で構成され、 前記映像中心と前記射出瞳の中心とを結んだ光線を主光
線とした時に、前記接眼光学系が、少なくとも1つのプ
リズム部材を含み、 前記プリズム部材は、光束にパワーを与え前記プリズム
内に光束を入射させる曲面形状の入射面と、光束にパワ
ーを与え前記プリズム内で光束を反射させる曲面形状の
反射面と、光束にパワーを与え前記プリズム外に光束を
射出させる曲面形状の射出面とを有し、 前記反射面の前記曲面形状は、前記反射面に入射する主
光線と前記反射面から射出する主光線とを含んだ平面
(Y−Z平面)内で前記主光線に対して偏心配置するこ
とによって発生する瞳収差を補正するように回転非対称
な非球面にて構成されたことを特徴とする映像表示装
置。 - 【請求項2】 前記映像表示装置は、前記映像表示素子
と前記接眼光学系とを有する顔面装着部と、前記顔面装
着部を観察者頭部に保持するために設けられた支持部材
とを備えて構成されたことを特徴とする請求項1記載の
映像表示装置。 - 【請求項3】 前記プリズム部材が、屈折率(n)が1
よりも大きい(n>1)光学部材を挟んで、前記入射面
と前記射出面と前記反射面の3つ光学面を一体的に形成
して構成されたことを特徴とする請求項1記載のの映像
表示装置。 - 【請求項4】 前記反射面は、前記入射面から前記プリ
ズム内に入射した光束を前記プリズム内で反射させる全
反射面にて構成されていることを特徴とする請求項1又
は3記載の映像表示装置。 - 【請求項5】 前記反射面は、前記入射面から入射した
光束を前記プリズム内で、前記光束の一部を透過し残部
を反射する半透過反射面にて構成されていることを特徴
とする請求項1又は3記載の映像表示装置。 - 【請求項6】 前記反射面は、前記入射面から入射した
光束を前記プリズム内で、前記光束の一部を透過し残部
を反射する半透過反射面にて構成され、前記顔面装着部
が、前記半透過反射面に対して前記射出瞳とは反対側に
シャッターを備えていることを特徴とする請求項2記載
の映像表示装置。 - 【請求項7】 前記反射面の回転非対称な非球面形状
が、アナモルフィック面にて形成されていることを特徴
とする請求項1から6の何れか1項記載の映像表示装
置。 - 【請求項8】 前記アナモルフィック面が、以下の条件
を満足することを特徴とする請求項7記載の映像表示装
置。 |Rx |<|Ry | ただし、Rx はX軸方向の近軸曲率半径、Ry はY軸方
向の近軸曲率半径である。 - 【請求項9】 前記接眼光学系は、以下の条件を満足す
るように構成されたことを特徴とする請求項1から8の
何れか1項記載の映像表示装置。 D>30(mm) ただし、Dは前記反射面と前記射出瞳の間の距離であ
る。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019654A JP3394758B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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