JP3504652B2 - 結像光学系 - Google Patents
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- JP3504652B2 JP3504652B2 JP2002032332A JP2002032332A JP3504652B2 JP 3504652 B2 JP3504652 B2 JP 3504652B2 JP 2002032332 A JP2002032332 A JP 2002032332A JP 2002032332 A JP2002032332 A JP 2002032332A JP 3504652 B2 JP3504652 B2 JP 3504652B2
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Description
に、カメラのファインダー光学系等の結像光学系に関す
る。
の周知なものとして、特開平3ー101709号のもの
がある。これは、図30(a)に全体の光学系を、図3
0(b)にその接眼光学系の部分を示すように、画像表
示素子の表示画像を正レンズよりなるリレー光学系にて
空中像として伝達し、凹面反射鏡からなる接眼光学系で
この空中像を拡大して観察者の眼球内に投影するもので
ある。
国特許第4,669,810号のものがある。この装置
は、図31に示すように、CRTの画像をリレー光学系
を介して中間像を形成し、反射ホログラフィック素子と
ホログラム面を有するコンバイナによって観察者の眼に
投影するものである。
して、特開昭62ー214782号のものがある。この
装置は、図32に示すように、画像表示素子を接眼レン
ズで拡大して直接観察できるようにしたものである。
として、米国特許第4,026,641号のものがあ
る。この装置は、図33に示すように、画像表示素子の
像を伝達素子で湾曲した物体面に伝達し、その物体面を
トーリック反射面で空中に投影するようにしたものであ
る。
して、特開平6ー242393号のものがある。この装
置は、図34に示すように、ディスプレイ源からの光束
は第1反射鏡、第2反射鏡でそれぞれ反射し、4の字の
形状の光路をたどって観察者の眼球に到達するようにし
たものである。
0、図31ような画像表示素子の映像をリレーするタイ
プの画像表示装置では、接眼光学系の形式によらず、接
眼光学系以外にリレー光学系として数枚のレンズを用い
なければならないため、光路長が長く、光学系は大型に
なり、重量も重くなる。
いる図30(b)の場合は、観察者に対して凹面を向け
た反射面のみに正のパワーがあるため、図中P1で示さ
れるような負の像面湾曲が大きく発生してしまう。
察者の顔面からの装置突出量が大きくなってしまう。さ
らに、画像表示素子と照明光学系がその突出した部分に
取り付けられることになり、装置はますます大きく、重
量も重くなる。
特に頭部に装着する装置であるため、装置が顔面から突
出する量が大きいと、頭部で支持している点から装置の
重心までの距離が長くなり、装着時のバランスが悪く、
疲労が大きくなる。さらに、装置を装着して移動、回転
等を行うときに、装置が物にぶつかるおそれも生じる。
つまり、頭部装着式画像表示装置は小型軽量であること
が重要である。そして、この装置の大きさ、重量を決定
する大きな要因は、光学系の構成にある。
大鏡のみを用いると、発生する収差は非常に大きく、そ
れを補正する手段がない。拡大鏡の凹面の形状を非球面
にすることで、ある程度球面収差が補正されても、コマ
収差、像面湾曲等が残存するため、観察画角を大きくす
ると、実用的な装置にはなり得ない。あるいは、接眼光
学系として凹面鏡のみを用いる場合には、通常の光学素
子(レンズやミラー)のみではなく、図33に示すよう
に、発生した像面湾曲に合わせて湾曲した面を有する伝
達素子(ファイバープレート)によってこれを補正する
という手段を用いなければならない。
にした場合も、同様に、第2反射鏡の正のパワーのみで
観察者の眼球に投影するために、他の面で補正すること
が困難な大きな負の像面湾曲が接眼光学系に発生してし
まう。
みてなされたものであり、その目的は、広い画角におい
て明瞭に結像が可能であり、さらに、非常に小型軽量で
あるカメラのファインダー光学系等の結像光学系を提供
することである。
明の結像光学系は、絞りを有し、物体像を形成する結像
光学系において、前記結像光学系は、少なくとも4つの
面を持ち、それらの面を、前記絞りから前記物体像に至
る光線追跡に従って光線が通過する順に、屈折面である
第1面、前記第1面に対向し光軸に対して偏心した正の
パワーを有する反射面である第2面、前記第2面に対向
し前記第2面で反射後の光軸に対して偏心した反射面で
ある第3面、前記物体像に最も近接している屈折面であ
る第4面とした場合、前記の少なくとも4つの面の中、
少なくとも2面は有限の曲率半径を有する面であり、前
記の第1面から第4面によって形成される空間が屈折率
が1より大きい媒質で満たされてなる偏心光学素子を含
み、前記絞りから前記物体像に至るまでの主光線が、前
記偏心光学素子の内部において交差しないように前記2
つの反射面を配設し、前記偏心光学素子内部に像面を有
さずに前記物体像を1次像として結像し、前記偏心光学
素子が1つのみからなることを特徴とするものである。
本発明のもう1つの結像光学系は、絞りを有し、物体像
を形成する結像光学系において、前記結像光学系は、少
なくとも4つの面を持ち、それらの面を、前記絞りから
前記物体像に至る光線追跡に従って光線が通過する順
に、屈折面である第1面、前記第1面に対向し光軸に対
して偏心した正のパワーを有する反射面である第2面、
前記第2面に対向し前記第2面で反射後の光軸に対して
偏心した反射面である第3面、前記物体像に最も近接し
ている屈折面である第4面とした場合、前記の少なくと
も4つの面の中、少なくとも2面は有限の曲率半径を有
する面であり、前記の第1面から第4面によって形成さ
れる空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされてなる
偏心光学素子を含み、前記絞りから前記物体像に至るま
での主光線が、前記偏心光学素子の内部において交差し
ないように前記2つの反射面を配設し、前記偏心光学素
子内部に像面を有さずに前記物体像を1次像として結像
し、前記第3面は、前記媒質を挟んで前記第1面側に設
けられ、前記絞りから最も近い位置に前記偏心光学素子
は配置されていることを特徴とするものである。
し、物体像を形成する結像光学系において、前記結像光
学系は、少なくとも4つの面を持ち、それらの面を、前
記絞りから前記物体像に至る光線追跡に従って光線が通
過する順に、屈折面である第1面、前記第1面に対向し
光軸に対して偏心した正のパワーを有する反射面である
第2面、前記第2面に対向し前記第2面で反射後の光軸
に対して偏心した反射面である第3面、前記物体像に最
も近接している屈折面である第4面とした場合、前記の
少なくとも4つの面の中、少なくとも2面は有限の曲率
半径を有する面であり、前記の第1面から第4面によっ
て形成される空間が屈折率が1より大きい媒質で満たさ
れてなる偏心光学素子と、屈折作用を有する少なくとも
1つの光学面と、を前記絞りから前記物体像に至る光路
中に配設してなり、前記の少なくとも1つの光学面は、
前記絞りと前記偏心光学素子の第1面の間に配置されて
いることを特徴とするものである。本発明のさらに別の
結像光学系は、絞りを有し、物体像を形成する結像光学
系において、前記結像光学系は、少なくとも4つの面を
持ち、それらの面を、前記絞りから前記物体像に至る光
線追跡に従って光線が通過する順に、屈折面である第1
面、前記第1面に対向し光軸に対して偏心した正のパワ
ーを有する反射面である第2面、前記第2面に対向し前
記第2面で反射後の光軸に対して偏心した反射面である
第3面、前記物体像に最も近接している屈折面である第
4面とした場合、前記の少なくとも4つの面の中、少な
くとも2面は有限の曲率半径を有する面であり、前記の
第1面から第4面によって形成される空間が屈折率が1
より大きい媒質で満たされてなる偏心光学素子と、屈折
作用を有する少なくとも1つの光学面と、を前記絞りか
ら前記物体像に至る光路中に配設し、前記第3面は前記
媒質を挟んで前記第1面側に設けられ、前記絞りから最
も近い位置に前記偏心光学素子は配置されていることを
特徴とするものである。
装置に基づいて説明する。以下の説明においては、光学
系の設計上の利便性から、観察者の瞳位置から画像表示
素子に向けて光線を追跡する逆光線追跡によって行う。
第2面、第3面及び第4面によって形成される空間を屈
折率が1より大きい媒質で満たし、さらに、4面の中、
2面を有限の曲率半径を有するようにすることによっ
て、偏心して傾いた第2面で発生する球面収差とコマ収
差、及び、像面湾曲の補正を行うことが可能となり、広
い射出瞳径と広い観察画角を持つ明瞭な観察像を観察者
に提供することに成功したものである。
持たせることで、ペッツバール和が大きくなり、正の像
面湾曲を発生させることになる。また、強い内コマ収差
が発生する。本発明では、第1面、第2面、第3面及び
第4面によって形成される空間を屈折率が1より大きい
媒質で満たし、さらに、4面の中、2面を有限の曲率を
有するようにすることによって、第2面で発生する収差
を補正することに成功したものである。
有する面の場合、第1面での光線の屈折作用を利用し
て、第2面に入射する光線高を低くすることが可能とな
る。この作用によって、第2面の凹面鏡で発生する強い
内コマ収差の発生を比較的小さくすることができる。
有する面の場合、第2面で発生するコマ収差及び像面湾
曲の補正に有効な手段となる。
有する面の場合、第4面に負のパワーを持たせること
で、特に第2面で発生する像面湾曲を補正することが可
能となる。
までの主光線が、接眼光学系の内部において交差しない
ように第2面、第3面の2つの反射面を配設すること
で、装置全体を小さくする効果が得られる。特に広画角
を狙う場合、第2面と第3面の2つの反射面がほぼ平行
に配備されているため、主光線が内部で交差する場合に
比べて、素子を薄く構成でき、より軽量化を実現するこ
とができる。
学系によって中間像として、空中に実像を結像させ、接
眼光学系によって眼球に拡大投影するのではなく、画像
表示素子をそのまま拡大して観察者の眼球に投影するよ
うにすることによって、観察者は拡大された画像表示素
子の画像を虚像として観察できるため、少ない光学素子
で光学系を構成できる。また、構成する光学素子は、接
眼光学系の反射面である第2面が観察者の顔面の直前に
顔面のカーブに沿った形状で配備されるため、顔面から
の突出量は非常に小さくでき、小型で軽量な画像表示装
置を実現することができる。
た反射面であることが収差補正上有効である。第2面は
接眼光学系全体の主な正のパワーを有する反射面である
ため、上述したコマ収差の他に、像面湾曲も大きく発生
している。第3面を負のパワーを持つ面とすることで、
第2面で発生する内コマ収差とは逆のコマ収差をこの面
で発生させ、コマ収差を補正させることが可能である。
さらに、第2面で発生する正の像面湾曲に対して、第3
面で負の像面湾曲を発生させて像面湾曲の補正も同時に
行うことが可能となる。
面及び第4面の何れか1面が偏心非球面であることが収
差補正上有効である。
又は視軸から傾いて配置される第2面で発生するコマ収
差、特に高次コマ収差やコマフレアーを補正するために
重要な条件である。
するかあるいは傾いた反射面を有するタイプの接眼光学
系を用いる画像表示装置においては、観察者視上におい
ても反射面に入射する光線が傾くため、コマ収差が発生
する。このコマ収差は、反射面の傾き角が大きくなるに
従って大きくなる。
置を実現しようとすると、偏心量又は傾き角をある程度
大きくしないと、画像表示素子と光路が干渉するため、
広画角な観察像を確保することが困難になる。そのた
め、広画角で小型の画像表示装置になればなる程反射面
の傾き角が大きくなり、高次コマ収差の発生をいかに補
正するかが重要な問題となる。
には、接眼光学系を構成する第1、2、3、4面の何れ
か1面を偏心した非球面とすることで、光学系のパワー
を視軸に対して非対称な構成にすることができ、さら
に、軸外においては非球面の効果を利用することができ
るため、軸上を含めたコマ収差の補正を有効に行うこと
が可能となる。
点から接眼光学系に向かう方向を正とするZ軸、観察者
視軸に直交する1つの軸をY軸、Z軸とY軸に直交する
もう1つの軸をX軸とすると、第2面のY−Z面内にお
ける曲率半径をRy2、第3面のY−Z面内における曲率
半径をRy3とするとき、 0<Ry3/Ry2<4 ・・・(1) を満足することが有用である。
配置される第2面で発生するコマ収差、特に高次コマ収
差やコマフレアーを補正するために有効な条件である。
反射面である第2面の傾き角、Y方向の偏心量が大きい
ときは、この条件を満足することが重要となる。
球の前方に傾いた反射面を有するタイプの接眼光学系を
用いる画像表示装置においては、広画角で小型の画像表
示装置になればなる程反射面の傾き角が大きくなり、高
次コマ収差の発生をいかに補正するかが重要な問題とな
る。第2面は接眼光学系全体の主な正のパワーを有する
反射面であるため、この面で発生する収差の補正は、同
じように屈折面よりパワーが大きくできる反射面である
第3面において行なうことが有効に作用する。その場
合、第2面と第3面のパワーの比が(1)式の条件を満
たすことが重要となる。(1)式の上限の4を越える
と、第3面のパワーが小さくなるため、上記の補正効果
が十分得られなくなる。
3面及び第4面の何れか1面はアナモフィック面である
ことが重要である。つまり、Y−Z面内の曲率半径と、
この面と直交するX−Z面内の曲率半径が異なる面であ
ることである。
るいは傾いているために起こる収差を補正するための条
件である。一般に、球面が偏心していると、その面に入
射する光線は、入射面内と入射面に直交する面内で光線
に対する曲率が異なる。このため、本発明のように、観
察者眼球の前に反射面が視軸に対して偏心あるいは傾い
て配置されている接眼光学系では、観察画像中心に当た
る視軸上の観察像も上記理由により非点収差が発生す
る。この軸上の非点収差を補正するために、接眼光学系
の第1面、第2面、第3面及び第4面の何れか1面の曲
率半径は、入射面内とこれと直交する面内において異な
るものとすることが重要になる。
半径をRy2、第2面のX−Z面内における曲率半径をR
x2とするとき、 Ry2/Rx2>1 ・・・(2) を満たすことが重要である。
いるために起こる収差、特に軸上を含む非点収差を補正
するための条件である。一般的に、画角が大きくなる
と、高次の非点収差が現れ、凸レンズ系では、子午像は
画角が大きくなると負の方向に大きくなり、球欠像は正
の方向に大きくなる。これらの非点収差を補正するため
には、子午面内のパワーを小さくし、球欠面内のパワー
を大きくするような光学系の構成にすることが必要とな
る。したがって、1つの面における曲率半径では、Y方
向を大きく、X方向を小さくすることが必要になる。
ワーを持つ面は第2面の反射面であるため、他の面にY
−Z面内の曲率半径とX−Z面内の曲率半径とに差を持
たせるよりも、第2面を(2)の条件を満たすようにす
ることによって、非点収差補正の効果を大きく持たせる
ことが可能となり、収差補正上より好ましい。
れか1面は、視軸に対してティルトあるいはディセンタ
リングしていることが望ましい。第1面及び第4面の何
れか1面がティルトあるいはディセンタリングすること
により、視軸に対して画像表示素子側の画像とその反対
側の画像で非対称に発生するコマ収差を補正すること
や、画像表示素子を配置する面を第2面での反射後の光
軸に対してほぼ垂直に配置することが可能となる。これ
は、視野角特性の良くない画像表示素子を用いるときに
有効となる。
2面と視軸のなす角をαとするとき、 30°<α<80° ・・・(3) であることが望ましい。
頭部と干渉しないための条件である。(3)式の下限の
30°を越えると、反射後の光線は視軸に対して90°
以上の反射角を持ってしまうため、画面の上と下の軸外
光線の結像位置が非常に離れてしまい、現実的ではなく
なる。逆に、上限の80°を超えると、第2面で反射し
た光線がそのまま顔面方向に戻ってしまうため、画像表
示装置と顔面が干渉してしまう。
て傾いて配備されていることが重要である。光学素子を
構成する屈折面あるいは反射面が偏心又は傾いている場
合、瞳からの光線は屈折面あるいは反射面での屈折角又
は反射角が像高によって異なり、像面が視軸に対して傾
くことがある。その場合、画像表示素子面を視軸に対し
て傾いて配備することで、像面の傾きを補正することが
可能となる。
置になればなる程、最初の反射面である第2面の傾き角
が大きくなり、高次コマ収差の発生が増える。また、面
の傾きによって発生する非点収差も増大するため、少な
くとも4つの面を持ち、それらの面を、観察者眼球から
画像表示素子に至る逆光線追跡に従って光線が通過する
順に、屈折面である第1面、第1面に対向し観察者視軸
に対して偏心した正のパワーを有する反射面である第2
面、第2面に対向し第2面で反射後の観察者視軸に対し
て偏心した反射面である第3面、画像表示素子に最も近
接している屈折面である第4面とした場合、その少なく
とも4つの面の中、少なくとも2面は有限の曲率半径を
有する面であり、第1面から第4面によって形成される
空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされてなる偏心
光学素子のみでは、これらの収差補正を十分に行なうこ
とが困難になってしまう場合がある。
に、上述した偏心光学素子に加えて、屈折作用を有する
少なくとも1つの光学面を配設することによって、接眼
光学系で発生する収差の補正をより有効に行うことが可
能となる。
面は反射面であるため、それらの面での色収差は発生し
ない。また、画像表示素子に近接する第4面における主
光線は光軸にほぼ平行であるため、色収差の発生は少な
い。したがって、接眼光学系の色収差は第1面での色収
差の発生が支配的になる。また、本発明のような広画角
な光学系では、軸上の色収差よりも倍率の色収差の方が
顕著に現れる。
補正を行うことが重要であり、より鮮明で高解像な画像
を表示することを可能とする。そのために、接眼光学系
の構成として、観察者眼球と画像表示素子の間に偏心光
学素子と屈折作用を有する少なくとも1つの光学面を配
備することによって、接眼光学系を構成する光学素子を
2種類以上の媒質にすることができ、それらの媒質のア
ッベ数の違いによって倍率の色収差を補正することが可
能となる。
いては、偏心光学素子の第1面で発生する色収差の補正
が重要である。上記の少なくとも1つの光学面を第1面
で発生する色収差量とほぼ同等の逆の色収差を発生させ
る面で構成することによって、これが可能となる。
する。画像表示素子から観察者眼球に至る光路中に偏心
光学素子と屈折作用を有する少なくとも1つの光学面を
配備することによって、接眼光学系の媒質を2つ以上で
構成することができる。その場合、媒質のアッベ数の変
化によって倍率の色収差を補正することが可能となる。
例えば、偏心光学素子の第1面に偏心光学素子の媒質と
は異なる負の屈折レンズを接合した場合を考える。全体
の焦点距離f、偏心光学系の焦点距離、アッベ数を
f1 、ν1 、屈折レンズの焦点距離、アッベ数をf2 、
ν2 とすると、光学系全体の色消し条件は次式で与えら
れる。
1 は正であり、屈折レンズの焦点距離f2 が負であるた
め、偏心光学系と屈折レンズのアッベ数の関係はν1 >
ν2 となる。つまり、この場合の屈折レンズとしてはア
ッベ数がより小さい媒質を用いることで、色収差を良好
に補正することが可能となる。
が存在する場合におけるそれぞれの媒質のアッベ数の設
定は、上述した例に準じて、同様の方法で設定すること
ができる。
力を有する少なくとも1つの光学面を配備する場合に
は、偏心光学素子の第2面での光束径が小さくなるた
め、高次のコマ収差の発生が少なくなり、画像表示画面
周辺まで鮮明に画像を観察することができる。また、画
像周辺での主光線は正の屈折力を有する少なくとも1つ
の光学面によって屈折されるために、偏心光学素子に入
射する光線高を低くすることができるため、偏心光学素
子のみの場合よりもさらに観察画角を大きく設定するこ
とが可能となる。
素子の第2面と第3面の間に配設された場合、第2面で
反射された光束は、少なくとも1つの光学面による屈折
作用によって第3面での光線高は低くなるため、第1面
を通過する軸外光線と第3面で反射する軸外光線が干渉
し難くなる。
心光学素子の第4面と画像表示素子との間に配設されて
いる場合、負のパワーを有するときは画像表示素子に最
も近い位置であるため、偏心光学素子で発生した像面湾
曲の補正を行なうことが可能である。
軸に対して偏心して配設することで、視軸に対して画像
表示素子側の画像とその反対側の画像で非対称に発生す
るコマ収差を補正し、画像表示素子を配置する面に対す
る光軸をほぼ垂直にすることが可能となる。
レンズで構成することによって、少なくとも1つの光学
面で発生する倍率の色収差を補正することができ、さら
に鮮明で広画角を確保する場合に有効である。
光学素子のそれぞれの面を向かい合った凹面とすること
で空気レンズが形成される。この場合、2面の負のパワ
ーを有効に利用できるため、光学系全体のペッツバール
和を小さくすることができ、偏心光学素子の第2面で発
生する像面湾曲を補正することを有効に行うことができ
る。
頭部に対して位置決めする手段を有することによって、
観察者は安定した観察像を観察することが可能となる。
者頭部に対して支持する支持手段を有し、観察者頭部に
装着できるようにすることによって、観察者は自由な観
察姿勢や観察方向で画像を観察することが可能となる。
定の間隔で支持する支持手段を有することによって、観
察者は左右両眼で楽に観察することが可能となる。ま
た、左右の画像表示面に視差を与えた画像を表示し、両
眼でそれらを観察することによって、立体像を楽しむこ
とが可能となる。
の画像表示素子面を像面として無限遠の物体を結像させ
るように構成することで、ファインダー光学系等の結像
光学系として利用することが可能となる。
ら17について、それぞれの単眼用の光学系の断面図で
ある図1〜図17を参照して説明する。
以下の説明において、面番号は、観察者の瞳位置1から
画像表示素子7へ向う逆追跡の面番号として示してあ
る。そして、座標の取り方は、図1に示すように、観察
者の虹彩位置1を原点とし、観察者視軸2を原点から接
眼光学系に向かう方向を正とするZ軸、観察者視軸2に
直交し、観察者眼球から見て上下方向の下から上を正と
するY軸、観察者視軸2に直交し、観察者眼球からみて
左右方向の右から左を正とするX軸と定義する。つま
り、紙面内をYーZ面とし、紙面と垂直方向の面をX−
Z面とする。また、光軸は紙面のY−Z面内で折り曲げ
られるものとする。
て、面間隔、偏心量Y,Z、傾き角θは、それぞれの実
施例において基準の取り方が異なるため、以下に示す実
施例毎にそれを説明する。なお、傾き角θは反時計回り
を正とする。
子7面の偏心量Y,Zは、観察者の瞳1の中心からY
軸、Z軸方向へ偏心している距離であり、その傾き角θ
は視軸(Z軸)からの傾き角である。
形状は、その面を規定する座標上で、Ry 、Rx はそれ
ぞれY−Z面(紙面)内の近軸曲率半径、X−Z面内で
の近軸曲率半径、Kx 、Ky はそれぞれX−Z面、Y−
Z面内の円錐係数、AR、BRはそれぞれZ軸に対して
回転対称な4次、6次の非球面係数、AP、BPはそれ
ぞれZ軸に対して回転非対称な4次、6次の非球面係数
とすると、非球面式は以下に示す通りである。
{ 1-(1+Kx ) ( X2/Rx 2)-(1+Ky ) ( Y2/Ry 2)}
1/2 ]+AR[ (1-AP) X2+( 1+AP) Y2 ]2+B
R[ (1-BP) X2+( 1+BP) Y2 ]3 また、回転対称な非球面形状は、Rは近軸曲率半径、K
は円錐係数、A、Bはそれぞれ4次、6次の非球面係
数、hはh2 =X2 +Y2 とすると、非球面式は以下に
示す通りである。
R2)}1/2 ]+Ah2 +Bh6 なお、面と面の間の媒質の屈折率はd線の屈折率で表
す。長さの単位はmmである。
像表示装置であり、左眼用は構成す光学要素を全てY−
Z面に対称に配備することで実現できる。
によって光軸が屈曲する方向は、観察者の上方あるいは
下方、側方何れの方向にあってもよいことは言うまでも
ない。
察者瞳位置、2は観察者視軸、3は接眼光学系の第1
面、4は接眼光学系の第2面、5は接眼光学系の第4
面、6は接眼光学系の第4面、7は画像表示素子、9は
偏心光学系、10は光学面、11は負レンズ、12は正
レンズ、13は接合レンズ、14は裏面鏡である。
例1を例にとると、次のようになる。すなわち、画像表
示素子7から発した光線束は、接眼光学系(偏心光学
系)の第4面6で屈折して接眼光学系に入射し、その第
3面5、第2面4、第1面3の順に反射、反射、屈折さ
れて、観察者の瞳の虹彩位置又は眼球の回旋中心を射出
瞳1として観察者の眼球内に投影される。 実施例1 本実施例は、図1に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔が与えられており、1面(瞳1)中心からの視
軸2に沿う方向のその面頂までの距離である。3面は、
間隔と傾き角θが与えられており、間隔は、視軸2に沿
う方向の2面面頂からその面頂までの距離であり、傾き
角θは、視軸2からの傾きである。4面は、間隔とY方
向の偏心量Yと傾き角θが与えられており、間隔は、視
軸2に沿う方向の3面面頂からその面頂までの距離であ
り、偏心量Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂の
偏心している距離であり、傾き角θは、視軸2からの傾
きである。5面は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θ
が与えられており、間隔は、視軸2に沿う方向の4面面
頂からその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2
からのY軸方向へのその面頂の偏心している距離であ
り、傾き角θは、視軸2からの傾きである。
球面であり、3面はアナモフィック非球面である。 実施例2 本実施例は、図2に断面を示すが、水平画角40°、垂
直画角30.5°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸に沿う方向の
その面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2からの
Y軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾き
角θは、視軸2からの傾きである。3面、4面、5面
は、それぞれY軸方向の偏心量YとZ軸方向の偏心量Z
と傾き角θが与えられており、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、偏
心量Zは、Z軸方向の2面面頂からのその面頂の偏心し
ている距離であり、傾き角θは、視軸2からの傾きであ
る。
3面、4面、5面はアナモフィック非球面である。 実施例3 本実施例は、図3に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
例1と同じである。
4面、5面は球面であり、3面はアナモフィック非球面
である。 実施例4 本実施例は、図4に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔が与えられており、1面(瞳1)中心からの視
軸2に沿う方向のその面頂までの距離である。3面は、
間隔と偏心量Yと傾き角θが与えられており、間隔は、
視軸2に沿う方向の2面面頂からその面頂までの距離で
あり、偏心量Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂
の偏心している距離であり、傾き角θは、視軸2からの
傾きである。4面は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角
θが与えられており、間隔は、視軸2に沿う方向の3面
面頂からその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸
2からのY軸方向へのその面頂の偏心している距離であ
り、傾き角θは、視軸2からの傾きである。5面は、間
隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられており、間
隔は、視軸2に沿う方向の4面面頂からその面頂までの
距離であり、偏心量Yは、視軸2からのY軸方向へのそ
の面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、視軸2
からの傾きである。
あり、3面、4面はアナモフィック非球面である。 実施例5 本実施例は、図5に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔と傾き角θが与えられており、間隔は、1面
(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向のその面頂までの
距離であり、傾き角θは、視軸2からの傾きである。3
面は、間隔が与えられており、2面の中心軸に沿う距離
であり、また、2面と同軸である。4面は、間隔とY方
向の偏心量Yと傾き角θが与えられており、間隔は、3
面の中心軸に沿う方向のその面頂までの距離であり、偏
心量Yは、2面の中心軸に垂直な方向(2面で座標が傾
き角θだけ回転したものとする。)のその面頂の偏心し
ている距離であり、傾き角θは、2面の中心軸からの傾
きである。5面は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θ
が与えられており、間隔は、2面の中心軸に沿う方向の
4面面頂からその面頂までの距離であり、偏心量Yは、
2面の中心軸に垂直な方向のその面頂の偏心している距
離であり、傾き角θは、2面の中心軸からの傾きであ
る。6面は、Y方向の偏心量Yと傾き角θが与えられて
おり、偏心量Yは、2面の中心軸に垂直な方向への5面
面頂からのその面頂の偏心している距離であり、傾き角
θは、2面の中心軸からの傾きである。
球面であり、4面、5面はアナモフィック非球面であ
る。また、球面である2つの光学面10で構成された負
レンズ11が偏心光学素子9の第1面3に視軸2に対し
て偏心して接合されている。 実施例6 本実施例は、図6に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面は、間隔が与
えられており、2面の中心軸に沿う距離であり、また、
2面と同軸である。4面は、間隔とY方向の偏心量Yと
傾き角θが与えられており、間隔は、3面の中心軸に沿
う方向のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、2面
の中心軸に垂直な方向(2面で座標が傾き角θだけ回転
したものとする。)のその面頂の偏心している距離であ
り、傾き角θは、2面の中心軸からの傾きである。5
面、6面、7面は、それぞれY方向の偏心量YとZ方向
の偏心量Zと傾き角θが与えられており、偏心量Yは、
4面の中心軸に垂直な方向(4面でさらに座標が傾き角
θだけ回転したものとする。)のその面頂の偏心してい
る距離であり、偏心量Zは、4面の中心軸に沿う方向の
4面面頂からのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、4面の中心軸からの傾きである。
7面は球面であり、5面、6面はアナモフィック非球面
である。また、球面である2つの光学面10で構成され
た負レンズ11が観察者の瞳1と偏心光学素子9の第1
面3との間に視軸2に対して偏心して配置されている。 実施例7 本実施例は、図7に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面、4面は、間
隔が与えられており、2面の中心軸に沿うそれぞれ2
面、3面からの距離であり、また、何れも2面と同軸で
ある。5面、6面、7面、8面は、それぞれY方向の偏
心量YとZ方向の偏心量Zと傾き角θが与えられてお
り、偏心量Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂の
偏心している距離であり、偏心量Zは、1面中心からZ
軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾き角
θは、視軸2からの傾きである。
5面、8面は球面であり、6面、7面はアナモフィック
非球面である。また、球面である3つの光学面10で構
成された負のパワーを有する接合レンズ13が、観察者
の瞳1と偏心光学素子9の間に視軸2に対して偏心して
配置されている。 実施例8 本実施例は、図8に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔が与えられており、1面(瞳1)中心からの視
軸2に沿う方向のその面頂までの距離である。3面、4
面、5面、6面、7面は、それぞれY方向の偏心量Yと
Z方向の偏心量Zと傾き角θが与えられており、偏心量
Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂の偏心してい
る距離であり、偏心量Zは、2面面頂からZ軸方向への
その面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、視軸
2からの傾きである。
7面は球面であり、4面、6面はアナモフィック非球面
である。また、球面で瞳1に対して凹面を向けた1つの
光学面10が、偏心光学素子9の第1面3と第2面4の
間に視軸2に対して偏心して配置されている。 実施例9 本実施例は、図9に断面を示すが、水平画角30°、垂
直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面、4面、5
面、6面、7面、8面、9面は、それぞれY方向の偏心
量YとZ方向の偏心量Zと傾き角θが与えられており、
偏心量Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂の偏心
している距離であり、偏心量Zは、2面面頂からZ軸方
向へのその面頂の偏心している距離であり、傾き角θ
は、視軸2からの傾きである。
7面、9面は球面であり、2面は回転対称非球面であ
り、5面、8面はアナモフィック非球面である。また、
球面で瞳1に対して凸面を向けた2つの光学面10が、
偏心光学素子9の第1面3と第2面4の間に視軸2に対
して偏心して配置されている。 実施例10 本実施例は、図10に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径4mmである。
例9と同じである。
7面、9面は球面であり、2面は回転対称非球面であ
り、5面、8面はアナモフィック非球面である。また、
球面で瞳1に対して凹面を向けた光学面10とアナモフ
ィック非球面で瞳1に対して凹面を向けた裏面鏡14を
構成し、偏心光学素子9の第2面の瞳1とは反対側に視
軸2に対して偏心して配置されている。ただし、この実
施例において、偏心光学素子9の第2面14は、実質的
に裏面鏡14の反射面が構成していることになる。 実施例11 本実施例は、図11に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径8mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面、4面、5
面、6面、7面は、それぞれY方向の偏心量YとZ方向
の偏心量Zと傾き角θが与えられており、偏心量Yは、
偏心量Yは、2面の中心軸に垂直な方向(2面で座標が
傾き角θだけ回転したものとする。)のその面頂の偏心
している距離であり、偏心量Zは、2面の中心軸に沿う
方向の2面面頂からのその面頂の偏心している距離であ
り、傾き角θは、2面の中心軸からの傾きである。
6面、7面は球面であり、3面はアナモフィック非球面
である。また、球面で瞳1に対して凸面を向けた1つの
光学面10が、偏心光学素子9の第2面4と第3面5の
間に視軸2に対して偏心して配置されている。 実施例12 本実施例は、図12に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径8mmである。
例11と同じである。
6面、7面は球面であり、3面はアナモフィック非球面
である。また、球面で瞳1に対して凸面を向けた1つの
光学面10が、偏心光学素子9の第2面4と第3面5の
間に視軸2に対して偏心して配置されている。また、構
成パラメータの3面と5面が反射面であるが、何れも全
反射を利用できる構成になっている。 実施例13 本実施例は、図13に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔と傾き角θが与えられており、間隔は、1面
(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向のその面頂までの
距離であり、傾き角θは、視軸2からの傾きである。3
面は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられて
おり、間隔は、2面の中心軸に沿う方向の2面面頂から
その面頂までの距離であり、偏心量Yは、2面の中心軸
に垂直な方向(2面で座標が傾き角θだけ回転したもの
とする。)のその面頂の偏心している距離であり、傾き
角θは、2面の中心軸からの傾きである。4面は、間隔
とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられており、間隔
は、2面の中心軸に沿う方向の3面面頂からその面頂ま
での距離であり、偏心量Yは、2面の中心軸に垂直な方
向のその面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、
2面の中心軸からの傾きである。5面は、間隔とY方向
の偏心量Yと傾き角θが与えられており、間隔は、2面
の中心軸に沿う方向の4面面頂からその面頂までの距離
であり、偏心量Yは、2面の中心軸に垂直な方向のその
面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、2面の中
心軸からの傾きである。6面は、間隔が与えられてお
り、5面の中心軸に沿う距離であり、また、5面と同軸
である。
球面であり、3面、4面はアナモフィック非球面であ
る。また、球面である2つの光学面10で構成された負
のレンズ11が偏心光学素子9の第4面6に視軸2に対
して偏心して接合されている。 実施例14 本実施例は、図14に断面を示すが、水平画角35°、
垂直画角26.6°、瞳径4mmである。
は、間隔と傾き角θが与えられており、間隔は、1面
(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向のその面頂までの
距離であり、傾き角θは、視軸2からの傾きである。3
面、4面、5面、6面は、それぞれY軸方向の偏心量Y
とZ軸方向の偏心量Zと傾き角θが与えられており、偏
心量Yは、視軸2からのY軸方向へのその面頂の偏心し
ている距離であり、偏心量Zは、Z軸方向の2面面頂か
らのその面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、
視軸2からの傾きである。7面は、間隔が与えられてお
り、6面の中心軸に沿う距離であり、また、6面と同軸
である。
7面は球面であり、3面、4面はアナモフィック非球面
である。また、球面である2つの光学面10で構成され
た負レンズ11が偏心光学素子9の第4面6と画像表示
素子7の間に視軸2に対して偏心して配置されている。 実施例15 本実施例は、図15に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面は、間隔が与
えられており、2面の中心軸に沿う距離であり、また、
2面と同軸である。4面は、間隔とY方向の偏心量Yと
傾き角θが与えられており、間隔は、3面の中心軸に沿
う方向のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、2面
の中心軸に垂直な方向(2面で座標が傾き角θだけ回転
したものとする。)のその面頂の偏心している距離であ
り、傾き角θは、2面の中心軸からの傾きである。5面
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、2面の中心軸に沿う方向の4面面頂からそ
の面頂までの距離であり、偏心量Yは、2面の中心軸に
垂直な方向のその面頂の偏心している距離であり、傾き
角θは、2面の中心軸からの傾きである。6面は、Y方
向の偏心量Yと傾き角θが与えられており、偏心量Y
は、2面の中心軸に垂直な方向への5面面頂からのその
面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、2面の中
心軸からの傾きである。7面は、間隔が与えられてお
り、6面の中心軸に沿う距離であり、また、6面と同軸
である。
7面は球面であり、4面、5面はアナモフィック非球面
である。また、球面である2つの光学面10で構成され
た正レンズ12が偏心光学素子9の第1面3と、球面で
ある2つの光学面10で構成された負レンズ11が偏心
光学素子9の第4面6と、それぞれ視軸2に対して偏心
して接合されている。 実施例16 本実施例は、図16に断面を示すが、水平画角40°、
垂直画角30.6°、瞳径4mmである。
は、間隔とY方向の偏心量Yと傾き角θが与えられてお
り、間隔は、1面(瞳1)中心からの視軸2に沿う方向
のその面頂までの距離であり、偏心量Yは、視軸2から
のY軸方向へのその面頂の偏心している距離であり、傾
き角θは、視軸2からの傾きである。3面は、間隔が与
えられており、2面の中心軸に沿う2面からの距離であ
り、2面と同軸である。4面、5面、6面、7面は、そ
れぞれY方向の偏心量YとZ方向の偏心量Zと傾き角θ
が与えられており、偏心量Yは、視軸2からのY軸方向
へのその面頂の偏心している距離であり、偏心量Zは、
1面中心からZ軸方向へのその面頂の偏心している距離
であり、傾き角θは、視軸2からの傾きである。
7面は球面であり、5面、6面はアナモフィック非球面
である。また、非球面と球面である2つの光学面10で
構成された正レンズ12が観察者の瞳1と偏心光学素子
9の第1面3の間に視軸2に対して偏心して配置されて
いる。 実施例17 本実施例は、図17に断面を示すが、水平画角30°、
垂直画角22.7°、瞳径8mmである。
は、間隔が与えられており、1面(瞳1)中心からの視
軸2に沿う方向のその面頂までの距離である。3面、4
面、5面、6面は、それぞれY軸方向の偏心量YとZ軸
方向の偏心量Zと傾き角θが与えられており、偏心量Y
は、視軸2からのY軸方向へのその面頂の偏心している
距離であり、偏心量Zは、Z軸方向の2面面頂からのそ
の面頂の偏心している距離であり、傾き角θは、視軸2
からの傾きである。
6面、7面は球面であり、5面はアナモフィック非球面
である。また、球面である光学面10が偏心光学素子9
の第2面4と第3面5の間に視軸2に対して偏心して配
置されている。
タを示す。
4の横収差図をそれぞれ図18〜図20、図21〜図2
3、図24〜図26に示す。これらの横収差図におい
て、括弧内に示された数字は、(水平画角,垂直画角)
を表し、その画角における横収差を示す。
実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれらの実
施例に限定されず種々の変形が可能である。本発明の画
像表示装置を頭部装着式画像表示装置(HMD)15と
して構成するには、図27(a)に断面図、同図(b)
に斜視図を示すように、例えばヘッドバンド17を取り
付けて観察者の頭部に装着して使用する。この使用例の
場合に、接眼光学系の第2面4を半透過ミラー(ハーフ
ミラー)とし、このハーフミラーの前方に液晶シヤッタ
ー16を配備し、外界像を選択的に又は画像表示素子7
の映像と重畳して観察できるようにしている。
系を結像光学系として用いた場合、例えば、図28に斜
視図を示すように、撮影光学系Obとファインダー光学
系Fiが別体に併設されたコンパクトカメラCaのファ
インダー光学系Fiに用いることができる。このような
結像光学系として用いた場合の光学系の構成図を図29
に示す。前側レンズ群GFと、明るさ絞りDとその後方
に配備された本発明による接眼光学系DSとで対物光学
系Ltを構成することができる。この対物光学系Ltに
よって形成された像は、この対物光学系Ltの観察者側
に設けられた4回反射のホロプリズムPによって正立さ
れ、接眼レンズOcによって観察できる。
置は、例えば次のように構成することができる。 〔1〕 画像を表示する画像表示素子と、前記画像表示
素子によって形成された画像を投影し、観察者眼球に導
く接眼光学系とからなる画像表示装置において、前記接
眼光学系は少なくとも4つの面を持ち、それらの面を、
前記観察者眼球から前記画像表示素子に至る逆光線追跡
に従って光線が通過する順に、屈折面である第1面、前
記第1面に対向し観察者視軸に対して偏心した正のパワ
ーを有する反射面である第2面、前記第2面に対向し前
記第2面で反射後の観察者視軸に対して偏心した反射面
である第3面、前記画像表示素子に最も近接している屈
折面である第4面とした場合、前記の少なくとも4つの
面の中、少なくとも2面は有限の曲率半径を有する面で
あり、前記の第1面から第4面によって形成される空間
が屈折率が1より大きい媒質で満たされており、前記観
察者眼球から前記画像表示素子に至るまでの主光線が、
前記接眼光学系の内部において交差しないように前記2
つの反射面を配設し、前記画像表示素子の画像の1次像
が前記観察者眼球の網膜に結像するように形成されてい
ることを特徴とする画像表示装置。 〔2〕 前記第3面は前記第2面に対して凸面を向けた
反射面であることを特徴とする上記〔1〕記載の画像表
示装置。 〔3〕 前記の第1面から第4面の何れか1面は偏心非
球面であることを特徴とする上記〔2〕記載の画像表示
装置。 〔4〕 前記観察者視軸含む上下方向の面をY−Z面と
定義する場合、前記第2面のY−Z面内における曲率半
径をRy2、前記第3面のY−Z面内における曲率半径を
Ry3とするとき、 0<Ry3/Ry2<4 ・・・(1) であることを特徴とする上記〔3〕記載の画像表示装
置。 〔5〕 前記の第1面から第4面の何れか1面はアナモ
フィック面であることを特徴とする上記〔3〕又は
〔4〕記載の画像表示装置。 〔6〕 前記観察者視軸を含む上下方向の面をY−Z
面、前記観察者視軸を含む左右方向の面をX−Z面と定
義する場合、前記第2面のY−Z面内における曲率半径
をRy2、前記第2面のX−Z面内における曲率半径をR
x2とするとき、 Ry2/Rx2>1 ・・・(2) であることを特徴とする上記〔3〕又は〔5〕記載の画
像表示装置。 〔7〕 前記接眼光学系の第1面及び第4面の何れか1
面は視軸に対してティルトあるいはディセンタリングし
ていることを特徴とする上記〔6〕記載の画像表示装
置。 〔8〕 前記接眼光学系の第2面と視軸のなす角をαと
するとき、 30°<α<80° ・・・(3) であることを特徴とする上記〔7〕記載の画像表示装
置。
対して傾いて配備されていることを特徴とする上記
〔8〕記載の画像表示装置。 〔10〕 画像を表示する画像表示素子と、前記画像表
示素子によって形成された画像を投影し、観察者眼球に
導く接眼光学系とからなる画像表示装置において、前記
接眼光学系は、少なくとも4つの面を持ち、それらの面
を、前記観察者眼球から前記画像表示素子に至る逆光線
追跡に従って光線が通過する順に、屈折面である第1
面、前記第1面に対向し観察者視軸に対して偏心した正
のパワーを有する反射面である第2面、前記第2面に対
向し前記第2面で反射後の観察者視軸に対して偏心した
反射面である第3面、前記画像表示素子に最も近接して
いる屈折面である第4面とした場合、前記の少なくとも
4つの面の中、少なくとも2面は有限の曲率半径を有す
る面であり、前記の第1面から第4面によって形成され
る空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされてなる偏
心光学素子と、屈折作用を有する少なくとも1つの光学
面と、を前記画像表示素子から前記観察者眼球に至る光
路中に配設してなることを特徴とする画像表示装置。 〔11〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記第1
面で発生する色収差量とほぼ同等の逆の色収差量を発生
させる面で構成してなることを特徴とする上記〔10〕
記載の画像表示装置。 〔12〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記第1
面で発生する色収差量とほぼ同等の逆の色収差量を発生
させるように、面のパワー及び面前後の媒質の屈折率及
びアッベ数が設定されてなる上記〔10〕記載の画像表
示装置。 〔13〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記観察
者眼球と前記偏心光学素子の第1面の間に配置されたて
いることを特徴とする上記〔11〕記載の画像表示装
置。 〔14〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記偏心
光学素子の第2面と第3面の間に配置されていることを
特徴とする上記〔11〕記載の画像表示装置。 〔15〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記偏心
光学素子の第4面と前記画像表示素子との間に配置され
ていることを特徴とする上記〔11〕記載の画像表示装
置。 〔16〕 前記の少なくとも1つの光学面は、前記観察
者視軸に対して偏心していることを特徴とする上記〔1
1〕記載の画像表示装置。 〔17〕 前記の少なくとも1つの光学面は、接合面で
あることを特徴とする上記〔10から〔16〕の何れか
1項記載の画像表示装置。 〔18〕 前記の少なくとも1つの光学面と前記偏心光
学素子は空気レンズを形成することを特徴とする上記
〔17〕記載の画像表示装置。 〔19〕 前記画像表示素子と前記接眼光学系を観察者
頭部に対して位置決めする位置決め手段を有すること特
徴とする上記〔1〕から〔18〕の何れか1項記載の画
像表示装置。 〔20〕 前記画像表示素子と前記接眼光学系を前記観
察者頭部に対して支持する支持手段を有し、前記観察者
頭部に装着できるようになっていることを特徴とする上
記〔1〕から〔18〕の何れか1項記載の画像表示装
置。 〔21〕 前記画像表示装置の少なくとも2組を一定の
間隔で支持する支持手段を有することを特徴とする上記
〔1〕から〔20〕の何れか1項記載の画像表示装置。 〔22〕 前記画像表示装置における前記接眼光学系を
結像光学系として用いること特徴とする上記〔1〕から
〔18〕の何れか1項記載の画像表示装置。
の結像光学系によると、広い画角で、非常に小型軽量な
カメラのファインダー光学系等の新規な結像光学系を提
供することができる。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
の光路図である。
である。
の一部である。
の部分である。
である。
の一部である。
の部分である。
部である。
りの一部である。
りの部分である。
断面図と斜視図である。
利用した場合の構成図である。
利用した場合の光学系の構成図である。
である。
ある。
す図である。
す図である。
系を示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 絞りを有し、物体像を形成する結像光学
系において、 前記結像光学系は、少なくとも4つの面を持ち、それら
の面を、前記絞りから前記物体像に至る光線追跡に従っ
て光線が通過する順に、屈折面である第1面、前記第1
面に対向し光軸に対して偏心した正のパワーを有する反
射面である第2面、前記第2面に対向し前記第2面で反
射後の光軸に対して偏心した反射面である第3面、前記
物体像に最も近接している屈折面である第4面とした場
合、前記の少なくとも4つの面の中、少なくとも2面は
有限の曲率半径を有する面であり、前記の第1面から第
4面によって形成される空間が屈折率が1より大きい媒
質で満たされてなる偏心光学素子を含み、前記絞りから
前記物体像に至るまでの主光線が、前記偏心光学素子の
内部において交差しないように前記2つの反射面を配設
し、前記偏心光学素子内部に像面を有さずに前記物体像
を1次像として結像し、前記偏心光学素子が1つのみか
らなることを特徴とする結像光学系。 - 【請求項2】 絞りを有し、物体像を形成する結像光学
系において、 前記結像光学系は、少なくとも4つの面を持ち、それら
の面を、前記絞りから前記物体像に至る光線追跡に従っ
て光線が通過する順に、屈折面である第1面、前記第1
面に対向し光軸に対して偏心した正のパワーを有する反
射面である第2面、前記第2面に対向し前記第2面で反
射後の光軸に対して偏心した反射面である第3面、前記
物体像に最も近接している屈折面である第4面とした場
合、前記の少なくとも4つの面の中、少なくとも2面は
有限の曲率半径を有する面であり、前記の第1面から第
4面によって形成される空間が屈折率が1より大きい媒
質で満たされてなる偏心光学素子を含み、前記絞りから
前記物体像に至るまでの主光線が、前記偏心光学素子の
内部において交差しないように前記2つの反射面を配設
し、前記偏心光学素子内部に像面を有さずに前記物体像
を1次像として結像し、前記第3面は、前記媒質を挟ん
で前記第1面側に設けられ、前記絞りから最も近い位置
に前記偏心光学素子は配置されていることを特徴とする
結像光学系。 - 【請求項3】 前記第3面は、前記第2面に対して凸面
を向けた反射面であることを特徴とする請求項1又は2
記載の結像光学系。 - 【請求項4】 前記の第1面から第4面の何れか1面
は、非回転対称な非球面であることを特徴とする請求項
3記載の結像光学系。 - 【請求項5】 前記光軸を含む上下方向の面をY−Z面
と定義する場合、前記第2面のY−Z面内における曲率
半径をRy2、前記第3面のY−Z面内における曲率半径
をRy3とするとき、 0<Ry3/Ry2<4 ・・・(1) であることを特徴とする請求項4記載の結像光学系。 - 【請求項6】 前記の第1面から第4面の何れか1面
は、アナモフィック面であることを特徴とする請求項4
又は5記載の結像光学系。 - 【請求項7】 前記光軸を含む上下方向の面をY−Z
面、前記光軸を含む左右方向の面をX−Z面と定義する
場合、前記第2面のY−Z面内における曲率半径を
Ry2、前記第2面のX−Z面内における曲率半径をRx2
とするとき、 Ry2/Rx2>1 ・・・(2) であることを特徴とする請求項4又は6記載の結像光学
系。 - 【請求項8】 前記結像光学系の第1面及び第4面の何
れか1面は、光軸に対してティルトあるいはディセンタ
リングしていることを特徴とする請求項7記載の結像光
学系。 - 【請求項9】 前記結像光学系の第2面と視軸のなす角
をαとするとき、 30°<α<80° ・・・(3) であることを特徴とする請求項8記載の結像光学系。 - 【請求項10】 前記物体像の像面は、前記光軸に対し
て傾いて配備されていることを特徴とする請求項9記載
の結像光学系。 - 【請求項11】 絞りを有し、物体像を形成する結像光
学系において、 前記結像光学系は、少なくとも4つの面を持ち、それら
の面を、前記絞りから前記物体像に至る光線追跡に従っ
て光線が通過する順に、屈折面である第1面、前記第1
面に対向し光軸に対して偏心した正のパワーを有する反
射面である第2面、前記第2面に対向し前記第2面で反
射後の光軸に対して偏心した反射面である第3面、前記
物体像に最も近接している屈折面である第4面とした場
合、前記の少なくとも4つの面の中、少なくとも2面は
有限の曲率半径を有する面であり、前記の第1面から第
4面によって形成される空間が屈折率が1より大きい媒
質で満たされてなる偏心光学素子と、屈折作用を有する
少なくとも1つの光学面と、を前記絞りから前記物体像
に至る光路中に配設してなり、前記の少なくとも1つの
光学面は、前記絞りと前記偏心光学素子の第1面の間に
配置されていることを特徴とする結像光学系。 - 【請求項12】 絞りを有し、物体像を形成する結像光
学系において、 前記結像光学系は、少なくとも4つの面を持ち、それら
の面を、前記絞りから前記物体像に至る光線追跡に従っ
て光線が通過する順に、屈折面である第1面、前記第1
面に対向し光軸に対して偏心した正のパワーを有する反
射面である第2面、前記第2面に対向し前記第2面で反
射後の光軸に対して偏心した反射面である第3面、前記
物体像に最も近接している屈折面である第4面とした場
合、前記の少なくとも4つの面の中、少なくとも2面は
有限の曲率半径を有する面であり、前記の第1面から第
4面によって形成される空間が屈折率が1より大きい媒
質で満たされてなる偏心光学素子と、屈折作用を有する
少なくとも1つの光学面と、を前記絞りから前記物体像
に至る光路中に配設し、前記第3面は前記媒質を挟んで
前記第1面側に設けられ、前記絞りから最も近い位置に
前記偏心光学素子は配置されていることを特徴とする結
像光学系。 - 【請求項13】 前記の少なくとも1つの光学面は、前
記第1面で発生する色収差量とほぼ同等の逆の色収差量
を発生させる面で構成してなることを特徴とする請求項
11又は12記載の結像光学系。 - 【請求項14】 前記の少なくとも1つの光学面は、前
記第1面で発生する色収差量とほぼ同等の逆の色収差量
を発生させるように、面のパワー及び面前後の媒質の屈
折率及びアッベ数が設定されてなる請求項11又は12
記載の結像光学系。 - 【請求項15】 前記の少なくとも1つの光学面は、前
記絞りと前記偏心光学素子の第1面の間に配置されたて
いることを特徴とする請求項12記載の結像光学系。 - 【請求項16】 前記の少なくとも1つの光学面は、前
記偏心光学素子の第2面と第3面の間に配置されている
ことを特徴とする請求項11又は12記載の結像光学
系。 - 【請求項17】 前記少なくとも1つの光学面は、前記
偏心光学素子の第4面と前記物体像との間に配置されて
いることを特徴とする請求項11又は12記載の結像光
学系。 - 【請求項18】 前記の少なくとも1つの光学面は、前
記光軸に対して偏心していることを特徴とする請求項1
1又は12記載の結像光学系。 - 【請求項19】 前記の少なくとも1つの光学面は、接
合面であることを特徴とする請求項11又は12記載の
結像光学系。 - 【請求項20】 前記の少なくとも1つの光学面と前記
偏心光学素子は空気レンズを形成することを特徴とする
請求項11又は12記載の結像光学系。
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