JP3394607B2 - 側視型カバー式内視鏡 - Google Patents

側視型カバー式内視鏡

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JP3394607B2 JP21618894A JP21618894A JP3394607B2 JP 3394607 B2 JP3394607 B2 JP 3394607B2 JP 21618894 A JP21618894 A JP 21618894A JP 21618894 A JP21618894 A JP 21618894A JP 3394607 B2 JP3394607 B2 JP 3394607B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はカバー用内視鏡と、この
カバー用内視鏡を被覆する内視鏡カバーとからなり、位
置決め固定手段を有するカバー式内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】カバー式内視鏡では、その挿入部の先端
部において、内視鏡カバーとカバー用内視鏡とを位置決
め固定する必要がある。この位置決め固定手段が無い場
合は、以下の不具合が発生する。 【0003】内視鏡検査の最中に内視鏡カバーと、カバ
ー用内視鏡との挿入部の軸方向へのズレが発生し、カバ
ー側に設けられた光学部材と、内視鏡側に設けられた光
学部材との相対位置が正常状態から外れ、照明光フレ
ア、視野ケラレといった観察障害が発生し、検査に悪影
響を与える。 【0004】この問題に対して実開平3−101901
号公報等で提案されているように、先端部のほぼ中央位
置付近の外周部分に内視鏡カバーと、カバー用内視鏡の
位置決め固定機能を設けている従来例がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では固定機能のためにその分、先端部の径が太くな
り、挿入の際とか検査中における患者の苦痛は大きいも
のとなる。 【0006】本発明は、前記事情を鑑みてなされたもの
であり、その目的は先端部を細径化できる側視型カバー
式内視鏡を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】側視型の観察光学系及び
照明光学系からなる光学部材を配設したカバー用内視鏡
と、このカバー用内視鏡を被覆し、このカバー用内視鏡
の光学部材に対設するカバー側光学部材を設けた内視鏡
カバーとを組み合わせ、カバー用内視鏡と内視鏡カバー
との位置決め固定手段を有する側視型カバー式内視鏡に
おいて、前記カバー用内視鏡と内視鏡カバーとの位置決
め固定手段を、両光学部材よりも先端寄りに設けた。 【0008】 【作用】従来の側視型カバー式内視鏡でデッドスペース
となっていた両光学部材よりも先端寄りの領域に位置決
め固定手段を設けることにより、先端部径の細径化が図
れる。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例を備えた内視鏡システムの全体
構成を示し、図2は第1実施例の先端側の構成を示し、
図3は第1実施例の先端側の構造を一部を切り欠いた平
面図で示し、図4は位置決め固定手段を拡大して示す。 【0010】図1に示すように内視鏡システム1は、第
1実施例の側視型カバー式内視鏡(以下、単にカバー式
内視鏡と記す)2を有しており、このカバー式内視鏡2
は、送気送水管路、吸引管路、処置具チャンネル等の管
路を設けた内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3に装
着されるカバー用内視鏡4とを備えている。 【0011】前記内視鏡システム1は、前記カバー式内
視鏡2と、このカバー式内視鏡2が接続される各種周辺
機器等を内設したカート5と、前記カバー式内視鏡2を
保持するカバー保持具6とを有している。 【0012】前記カート5には、例えば光源装置7、ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3に
カバー用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー
拡張器(以下、拡張器と略記する)10等が収納されて
おり、前記カート5の上面部にはビデオプロセッサ8か
らの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11
が載置されている。 【0013】カバー用内視鏡4には、細長の内視鏡挿入
部12の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部1
3が連設され、操作部13の側部からユニバーサルコー
ド14が延出しており、このユニバーサルコード14の
端部にコネクタ15が設けられている。 【0014】光源装置7には、前記コネクタ15を介し
てカバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照
明光を供給するようになっている。また、ビデオプロセ
ッサ8は、前記コネクタ15の側部から延出する信号ケ
ーブル16を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続
され、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。 【0015】前記拡張器10には拡張チューブ17が接
続され、この拡張チューブ17を介して内視鏡カバー3
内に空気を送り込んで拡張するためのものである。内視
鏡カバー3を拡張することにより、カバー用内視鏡4の
装着、或は、抜去が容易に行うことができるようになっ
ている。また、このカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3
を装着、或は、抜去する際にはカバー保持具6を用い、
例えばカバー保持具6によって内視鏡カバー3の基端側
を保持してカバー用内視鏡4を挿入、或は、抜去するこ
とができるようになっている。 【0016】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかな例えば塩化ビニル等の高分子材
料で構成された操作部カバー部19及びユニバーサルコ
ードカバー部20とを備えて構成されており、カバー用
内視鏡4の内視鏡挿入部12、操作部13、ユニバーサ
ルコード14をそれぞれ挿入部カバー部18,操作部カ
バー部19,ユニバーサルコードカバー部20で覆うよ
うになっている。 【0017】流体制御装置9には送気制御弁21、送水
制御弁22、吸引制御弁23が設けられ、送気、送水、
吸引の制御をこれらの電磁弁で行うようになっている。
これら送気制御弁21、送水制御弁22、吸引制御弁2
3のそれぞれには、挿入部カバー部18から延出してい
る送気チューブ24、送水チューブ25、吸引チューブ
26が接続される。 【0018】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7も接続され、その端部に接続される図示しない吸引器
によって、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行う
ことができるようになっている。送水制御弁22には送
水チューブ28も接続されており、その先端部には送水
タンク29が接続されている。さらに、流体制御装置9
から延出している2本の送気チューブ30は、それぞれ
送気制御弁21と送水タンク29とに接続されている。 【0019】尚、前記コネクタ15には、内視鏡の水漏
れ箇所を発見するため漏水検査口金(図示せず)が設け
られており、この漏水検査口金を介して内視鏡内部に空
気を送り込むことができるようになっている。図2及び
図3は、カバー用内視鏡4が先端カバー31に挿入して
位置決め固定された状態、つまり所定の位置に装着され
た状態を示している。 【0020】内視鏡カバー3の先端には、先端カバー3
1が設けられている。先端カバー31には、カバー用内
視鏡4に設けられた観察光学系32,照明光学系33と
対向する位置に光学部材としてのレンズカバー34が配
設されている。このレンズカバー34は、観察光学系部
34aと照明光学系部34bとで構成され、照明光学系
部34bは観察光学系部34aより厚くなっている。 【0021】上記カバー用内視鏡4に設けられた観察光
学系32はその挿入部12の軸方向(長手方向)と直交
する側面方向を観察方向とする側視型であり、従って照
明光学系33もまたこの側視型の観察方向あるいは観察
視野を照明するように、観察光学系32の視野方向と平
行な方向に照明光を出射するように設けてある。 【0022】また、これら内視鏡側光学部材としての観
察光学系32及び照明光学系33に対向するように設け
られたカバー側光学部材としてのレンズカバー34も挿
入部カバー部18の長手方向と直交する側面方向に設け
てある。 【0023】上記先端カバー31は、硬質で弾性を有す
る樹脂、具体的にはポリカーボネート、PMMA(Poly
Methyl Methacrylate の略で、メタクリル樹脂)、ポリ
プロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂からなり、図3
に示すように先端カバー31の先端内壁面から後方側に
板状に突出し、カバー用内視鏡4の先端部材を位置決め
固定する(或いは係止する)ための係止用爪35が一体
的に設けられ、この係止用爪35の弾性変形により位置
決め固定する手段を形成している。 【0024】一方、カバー用内視鏡4の先端に設けられ
た先端構成部36には、前記係止用爪35を受け入れる
収納用凹部37と、この凹部37から突設され、前記係
止用爪35と係合して位置決め固定する係止用ピン38
が設けられており、この爪35にピン38が係入した位
置決め固定状態では図2に示すように観察光学系32及
び照明光学系33にそれぞれ対向して観察光学系部34
a及び照明光学系部34bが位置し、観察視野のケラレ
或いは照明フレアが発生することなく適切な観察及び照
明状態に設定されるようになる。 【0025】この凹部37は係止用爪35の厚さと同等
以上の深さを有し、かつ係止用爪35の大きさと同等以
上のサイズで設けられている。また、凹部37は先端構
成部36における(最も先端側に形成された光学部材と
なる)照明光学系33より先端寄りに形成され、この凹
部37の面に突出するように形成されるピン38も照明
光学系33より先端寄りに形成されている。このように
先端構成部36における最も充填率が大きくなる光学部
材よりも先端寄りにおける細径化或いは細いサイズにで
きる部分において係止用(或いは固定用)のピン38を
設けている。 【0026】また内視鏡カバー3における先端カバー3
1においても、上記カバー用内視鏡4の光学部材に対向
して設けられた光学部材としてのレンズカバー34より
先端寄りの位置で、単にカバーするための部材に係止用
爪35を設けてカバー用内視鏡4のピン38と係合して
位置決め固定できる構造にしている。 【0027】つまり、この実施例では内視鏡カバー3と
カバー用内視鏡4との先端側の位置決め固定手段を両光
学部材より先端寄り(で何も設ける必要のないデッドス
ペース部分)に設けて、細径化を可能な構造にしている
ことが特徴となっている。 【0028】上記係止用爪35及びピン38を設けた凹
部37の拡大図を図4に示す。図4に示すように係止用
爪35は先端の溝(或いは開口)に連通してピン38と
ほぼ同じ内径の円形溝(又は穴)35aが形成され、図
4の矢印に示すように先端構成部36を係止用爪35側
に移動すると、ピン38によって溝の両側の弾性を有す
る部分を矢印で示すように押し広げてピン38を係止用
の円形溝35aに係入できるようにしており、係入され
た状態では溝を細くする部分により挿入部カバー部18
(或いは挿入部)の長手方向への位置ズレが規制されて
この位置決め固定状態を維持できるようにしている。な
お、図2及び図3に示すようにレンズカバー34の基端
側にはノズル40が形成してあり、このノズルは送気チ
ューブ24及び送水チューブ25の先端側と連通してい
る。 【0029】また、図3に示すように先端カバー31に
はレンズカバー34に隣接してチャンネル開口部41が
設けてあり、このチャンネル開口部41内には処置具を
起上させるガイドとなる起上台としてのチューブ42が
収納されている。このチューブ42は内視鏡カバー3に
おける挿入部カバー部18の後端の口体部に設けた処置
具挿通口と通じるチャンネルと連通している。また、こ
のチャンネルは吸引チューブ26とも連通している。 【0030】上記チューブ42の先端開口に付近には固
定用リングを介して起上操作を行うためのワイヤ43の
先端が固定され、このワイヤ43の後端は内視鏡カバー
3或いはカバー用内視鏡4の操作部付近に設けた起上操
作ノブ等の起上操作部と接続されており、起上操作部を
回動等の操作を行うことによりワイヤ43を介してチュ
ーブ42の先端側を屈曲させて、このチューブ42を挿
通されて突出される処置具の先端側の突出方向をガイド
(規制)できるようにしている。このように構成された
第1実施例の作用を以下に説明する。 【0031】カバー用内視鏡4を挿入部カバー部18に
挿入していき、先端構成部36が先端カバー31内に到
達すると、係止用ピン38と係止用爪35とが対向す
る。更に挿入を継続すると係止用ピン38が係止用爪3
5の二股に分かれた部分を弾性変形させて押し開き、つ
いには係止用爪35の中央にある円形溝35aに位置し
て係止され、位置決め固定、つまり装着状態となり、観
察及び照明に適した状態に設定できることになる。 【0032】この実施例によれば以下の効果を有する。
カバー用内視鏡を挿入部カバー部に挿入していくことで
自然に先端部における両者の所定位置への位置決め(両
光学部材が対向して、観察視野のケラレとか照明フレア
のない望ましい観察状態への位置決め)及びその位置決
め状態での固定、つまり位置決め固定が可能となる。 【0033】また、係止用爪と、先端構成部に設けられ
た凹部の大きさの相対関係から両者が係合した状態で
は、先端構成部の外径よりも太くならないようにでき、
カバー式内視鏡の先端部の太径化を抑えることが可能、
つまり先端部を細径化できる。従って、このカバー式内
視鏡2を患者に挿入する場合、先端部は細径であるの
で、挿入の際に患者に与える苦痛を軽減できるし、術者
或いは操作者にとっても細径の先端部により挿入の作業
を円滑に行うことができるので、短時間で挿入作業を完
了できる。また、検査中における操作においても患者に
与える苦痛を軽減できるし、術者の円滑な作業が可能に
なる。また、弾性変形を利用して位置決め固定する手段
を構成しているので、別体で固定手段を設ける場合より
も、先端部材の細径化が可能である。また、一体的に設
けると、コストダウンできる。 【0034】なお、図3では位置決め固定手段を先端カ
バー31側におけるチャンネル開口部41とは反対側の
位置に爪35を設け、先端構成部36にはこれに対向す
る位置に凹部37及びピン38を設けているが、チャン
ネル開口部41側にも位置決め固定手段を設けるように
しても良い。つまり、位置決め固定手段を複数設けるよ
うにしても良い。この場合には位置決め状態からずれる
のをより強固に防止できる。 【0035】また、図3に示す位置とは異なる位置に位
置決め固定手段を設けるようにしても良い。この場合、
例えば位置決め固定手段を挿入部カバー部18のほぼ中
心軸上に設けるようにすると良い。このように位置決め
固定手段を設けると、カバー式内視鏡2の挿入部を湾曲
等した場合に、先端構成部36と先端カバー31との挿
入部カバー部18の軸方向(或いは長手方向)への相対
的なズレの影響をより小さく抑えられるため、先端構成
部36と先端カバー31それぞれに設けた光学系とがほ
とんどズレることがなくなり、常に良好な光学性能が得
られることとなる。 【0036】さらに説明すると、アングルノブを操作し
て湾曲部を湾曲したり、挿入部をループにさせたりする
ことにより発生する内視鏡カバーの先端カバー31と、
その内側のカバー用内視鏡4の先端部(先端構成部)と
の相対的なズレの影響を(位置決め固定手段を中心軸上
に設けることにより)小さくできるため、観察及び照明
光学系の位置決め固定状態が(移動することなく)安定
し、フレア、ゴースト、ケラレといった観察障害を無く
なるようにできたり、そのような観察障害の発生を軽減
できる。従って、上記係止用爪35等の位置決め固定手
段を挿入部(挿入部カバー部)の長手軸の略軸中心に設
けることが望ましい。 【0037】次に本発明の第2実施例を説明する。図5
は第2実施例の先端側の構成を示し、カバー用内視鏡4
が、先端カバー31に挿入されて位置決め固定されてい
る状態を示し、図6は拡大図を示す。この第2実施例の
目的も先端部の外径を太くすることなく、内視鏡カバー
とカバー用内視鏡とを位置決め固定する構造を提供する
ことにある。 【0038】まず、構成を説明する。内視鏡カバー3の
先端カバー31は、弾性変形性を有する材質、例えば、
ポリプロピレンやシリコン系樹脂、あるいはゴム材等で
つくられている。 【0039】この先端カバー31のレンズカバー34が
設けられている箇所よりも先端側に、係止用突起44が
設けられている。この突起44は、全周的に設けられて
も、あるいは部分的に複数個、設けられていてもどちら
でもかまわない。 【0040】一方、図6に示すようにカバー用内視鏡4
の先端に形成した先端構成部36の最先端部の外径D1
は、前記突起44の自然状態での内径d1より大きくな
っている。つまり、D1>d1なっている。 【0041】また、先端構成部36の先端面36aより
少し手元側には、固定用の溝部45が設けられている。
この溝部45は、前出突起44が全周に設けられている
場合は同じく全周に、部分的に複数個設けられている場
合は各々の突起44と係合する箇所に各々設けられてい
る。 【0042】なお、この溝部45の径D2は、前記突起
44の自然状態の内径d1よりも少し大きくなってい
る。つまり、D2>d1となっている。その他の構成は
第1実施例とほぼ同様の構成である。 【0043】次に作用を説明する。挿入部カバー部18
にカバー用内視鏡4を挿入していき、先端カバー31内
に到達すると、突起44と先端構成部36の先端面36
aが対向する。更に挿入を続けると突起44は先端面3
6aの押圧により弾性変形して、先端面36aの外径D
1を乗り越え、溝部45に達する。 【0044】この際、突起44の内径d1は、溝部45
の外形D2より小さいためこの状態で常に、突起44に
よる押圧力が溝部45に加えられ、挿入部カバー部18
とカバー用内視鏡4とが位置決め固定される状態にな
る。 【0045】この実施例は以下の効果を有する。第1実
施例同様に、カバー用内視鏡4を挿入部カバー部18に
挿入していくことにより、両者間を装着して、その装着
状態に固定することが可能となる。また、両者の位置決
め固定部をカバー用内視鏡4あるいは先端カバー31の
光学部材より先端側の通常デッドスペースとなる領域に
設けているため、先端部の太径化、あるいは先端部分の
大型化を招くことなく、カバー用内視鏡と挿入部カバー
との装着及びその装着状態の維持が可能となる。この実
施例においても、位置決め固定手段を挿入部カバー部の
ほぼ中心軸上に設けた場合に、上述した利点を有するこ
とになる。 【0046】次に本発明の第3実施例を説明する。この
実施例の目的は挿入部先端部長を長尺化することなく内
視鏡カバーとカバー用内視鏡とを固定することにある。
図7は第3実施例における先端側の構成を示し、(a)
は縦断面図、(b)は先端カバー本体に設けた係止用フ
ックを示す。 【0047】挿入部カバー部の先端側には先端カバー3
1が設けられている。図7(a)に示すように先端カバ
ー31は先端カバー本体31aと先端キャップ31bと
の2部品で構成されている。これらの材質は弾性変形性
を有するポリプロピレン、シリコン系樹脂等の合成樹脂
を採用できる。 【0048】先端カバー本体31aの内側には図7
(b)のように係止用フック46が複数個設けられてい
る。この係止用フック41は図7(b)中のそれぞれ矢
印の方向に弾性変形するようになっている。 【0049】一方、図7(a)に示すようにカバー用内
視鏡の先端は、先端構成部36の最先端面36aから、
周囲に向かって斜面36bが形成されている。この斜面
36bの手元側には、溝部47が設けられている。な
お、図7(b)におけるカバー用内視鏡が挿入される内
視鏡挿通チャンネルの左側には第1実施例と同様に処置
具起上台が配置されるチャンネル開口部が設けてある。 【0050】次に作用を説明する。係止用フック46
と、先端構成部36の先端面36aとが対向した後、更
に、押し込むと、係止用フック46が斜面36bに沿っ
て弾性変形し、溝部47に納まり、両先端部材を位置決
め固定状態に設定できる。 【0051】この実施例によれば、第1,第2実施例と
同様、挿入部カバー部にカバー用内視鏡を挿入していく
だけで、両者の位置決め固定が可能となる。次に本発明
の第4実施例を説明する。 【0052】この実施例の目的は先端部を細径化して内
視鏡カバーとカバー用内視鏡とを位置決め固定できるカ
バー式内視鏡を提供することにある。図8は第4実施例
における先端側の構成を示し、(a)は縦断面図、
(b)は先端カバー本体に設けた係止用爪を示す。 【0053】図8(a)に示すようにこの実施例におい
ても第3実施例と同様に挿入部カバー部の先端に設けた
先端カバー31は先端カバー本体31aと先端キャップ
31bとの2部品で構成されている。これらの材質は弾
性変形性を有するポリプロピレン、シリコン系樹脂等の
合成樹脂を採用できる。 【0054】そして、カバー用内視鏡の先端構成部36
の先端面36aのほぼ中央に突出する突起48が係入さ
れることにより位置決め固定するための円形穴49を設
けた円板部50が先端キャップ31bに一体的に設けて
ある。 【0055】この円板部50に設けた円形穴49には図
8(b)に示すように切り欠きが設けてあり、円形穴4
9よりも大きいフランジ部を押しつけることにより円形
穴49の周縁部分を押し広げて突起48のフランジ部を
円形穴49を貫通させ、図8(a)に示す位置決め固定
状態に設定することができるようにしている。なお、こ
の実施例では図8(b)に示すように内視鏡挿通チャン
ネルの断面形状はほぼ円形であり、挿入部カバー部18
の長手方向の殆ど中心軸上に係止用の円形穴49とカバ
ー内視鏡側の突起48とによる位置決め固定手段が形成
されている。 【0056】この実施例においても、挿入部カバー部に
カバー用内視鏡を挿入していく作業で、突起48を円形
穴49に対向する位置に設定でき、さらに押し込む作業
により突起48を円形穴49に係入して位置決め固定す
ることができる。 【0057】また、両位置決め固定部材或いは両係止部
材が略中心軸上に設けてあるので、先端構成部と先端カ
バーとが湾曲された場合においても、偏心している場合
に発生し易い位置ズレを有効に防止できるので、先端構
成部と先端カバーそれぞれに設けた光学系とが殆ど長手
方向にズレることなく位置決め固定状態を維持でき、常
に良好な光学性能が得られる。 【0058】なお、上記第4実施例では処置具起上機構
を省いた構成で説明したが、第1実施例などのように処
置具起上機構を設けた構造にしても良い。この場合、位
置決め固定手段を、処置具起上機構を設けた構造におけ
る挿入部カバー部のほぼ中心軸上となるように設けるよ
うにしても良い。 【0059】また、第4実施例の場合にも、図7に示す
ように内視鏡挿通チャンネルの断面形状を円形ではない
異形(勿論、カバー用内視鏡の挿入部の断面形状もこれ
に対応した形状にする)にして、挿入の際に回転方向
(周方向)にねじれてしまうことによる周方向の位置決
めが不安定になるのを防止できる構造にしても良い。 【0060】なお、図8において、挿入部及び内視鏡挿
通チャンネルの断面形状がほぼ円形の場合にも一方にキ
ー溝、他方のそのキー溝に嵌合するキーを長手方向に形
成して周方向の位置がずれるのを防止するようにしても
良い。 【0061】次に本発明の第5実施例を図9及び図10
を参照して説明する。この実施例の目的は安価な口体部
を提供することにある。あるいは、カバー式内視鏡にお
いて自然な挿入部ループが可能なカバー式内視鏡を提供
することにある。まず、背景を説明する。カバー式内視
鏡では、その挿入部においてカバー用内視鏡と内視鏡カ
バーに設けられているチューブ類からなる内蔵物とは固
定されておらず、挿入部のループ状態によってはそれぞ
れが独立して動き、相対的にズレが発生する。 【0062】しかし、カバー用内視鏡と内視鏡カバー
は、挿入部先端部、あるいは操作部付近で固定されてい
るため、全く自由な動きができる訳ではなく、互いに干
渉し合い、挿入部において、スムーズなループとならな
い事態が発生していた。またこの状態で無理に挿入部を
曲げようとすると内蔵物の座屈等の発生を引き起こして
いた。 【0063】これに対して、内蔵物が形成する管路の一
部を二重構造とし、その部分をスライドさせることで、
前記相対的ズレを解消するといった構造も提案されてい
るが、構造が複雑となり毎床例ごとに交換する内視鏡カ
バーのコストアップを招くことになる。そこでこの実施
例では、安価な口体部によりカバー式内視鏡において自
然な挿入部ループが可能なカバー式内視鏡を提供する。
以下にその構成を説明する。 【0064】内視鏡カバーは、前述と同様に挿入部カバ
ー部18、操作部カバー部、ユニバーサルコードカバー
部から構成されている。このうち、挿入部カバー部18
の構成を詳細に述べると、先端側より先端カバーと、こ
の先端カバーの後端が固着される可撓性を有する長尺の
カバーシース52と、このカバーシース52の後端が固
着される口体部53とから構成されている。 【0065】口体部53は、挿入部カバー部18と、カ
バー用内視鏡4の操作部13とを接続固定(或いは位置
決め固定)する箇所である。この実施例では口体部53
は、カバー用内視鏡4の格納領域54と挿入部カバー部
18の内蔵物である送気チューブ24、送水チューブ2
5、吸引チューブ26の格納領域55とに分かれてい
る。この内視鏡格納領域54は内蔵物格納領域55に内
包される状態、いわゆる二重構造となっている。 【0066】上記構成となっている口体部53の中を送
気チューブ24、送水チューブ25、吸引チューブ26
の各内蔵物は内視鏡格納領域54を周回するループのよ
うにして収納(格納)される、周回ループ収納領域55
aを設けている。なお、内蔵物格納領域55の中には、
各内蔵物の配列乱れを防止するセパレータ56が部分的
に設けられている。 【0067】次に作用を説明する。カバー式内視鏡で
は、カバー用内視鏡4と挿入部カバー内蔵物(チューブ
類)が先端側で固定されている。 【0068】この状態で挿入部を曲げたりすると、カバ
ー用内視鏡4と内蔵物とでは、その走行経路の違いか
ら、口体部53付近において両者間に相対的なズレが発
生する。このズレを、内蔵物を内視鏡格納領域54の周
囲を周回させることで吸収することができる。 【0069】この実施例によれば以下の効果を有する。
カバー式内視鏡の挿入部をループさせた状態において
も、カバー用内視鏡と各種チューブ内蔵物との相対的な
ズレの発生がなく常に適切な相対関係が維持されるため
互いの干渉により発生するカバー式内視鏡挿入部の不自
然な曲がり方の発生がなく、操作者の意の通りの内視鏡
検査が可能となる。また、カバー式内視鏡挿入部内の各
種管路が自由に動けるため、挿入部をループさせても管
路同士干渉することなく、自然な挿入部ループが可能と
なり、検査がスムーズに行うことができる。 【0070】また、従来考えられていたズレ対策である
各種チューブ管路を二重構造にして、その重なった部分
でスライドさせる構造に対して、この実施例では口体部
53を二重構造としてチューブを周方向にループさせる
だけのため、構造の単純化が可能となりコストダウンが
可能となる。 【0071】なお、第5実施例は側視型のカバー式内視
鏡に限定されるものでなく、直視型或いは斜視型のカバ
ー式内視鏡、つまり一般のカバー式内視鏡に広く適用で
きる。 【0072】一方、第5実施例において図示しない先端
側には第1ないし第4実施例のいずれかの位置決め固定
手段を設けることにより、第1ないし第4実施例と同様
の目的、作用及び効果も有することになる(この場合に
は側視型のカバー式内視鏡となる)。 【0073】次に本発明の第6実施例を説明する。この
実施例の目的も第5実施例と同様である。図11は第6
実施例における口体部付近の構造を示す。この図11に
示すように口体部53は内側に隔壁部50を設けて内視
鏡格納領域54と、内蔵物格納領域55とを形成してい
る。この場合、内蔵物格納領域55側のスペース(空
間)をチューブ24等をループにして通す(収納する)
ことができるようにしてループ収納部51も形成してい
る。 【0074】このような構造にすることにより第5実施
例と同様の作用及び効果が得られるようにしている。こ
の実施例では口体部53の内側にループ収納部51を設
けているが、図12に示す変形例のようにカバーシース
52側にループにして収納する部分を設けるようにして
も、ほぼ同様の作用及び効果が得られる。 【0075】次に本発明の第7実施例を説明する。この
実施例の目的の第5実施例と同様である。第5及び第6
実施例ではチューブを口体部53内で周方向等でループ
にして収納する収納領域或いは収納部を設けたが、この
実施例では操作部カバー部19内にループ収納部51を
設ける構造にしたものである。 【0076】つまり図13に示すようにカバー用内視鏡
4の操作部1を被覆する操作部カバー部19と、この操
作部カバー部19内側の操作部13との間で形成した空
間でチューブ26等をループにして収納するチューブ収
納部51を設けた構造にしている。 【0077】図13では湾曲操作を行うマニュアルタイ
プのアングルノブ57が操作部13に設けてあり、この
アングルノブ57を回動する操作を行うことにより、図
示しない湾曲部を湾曲することができる。 【0078】この実施例によれば、操作部カバー部51
の袋状のサイズを大きくするのみで、チューブをループ
にして収納でき、口体部53内にチューブをループする
空間を設ける必要がなく、第5実施例と類似の作用効果
を有するようにでき、口体部53の小型化が図れる。 【0079】なお、第6実施例及びその変形例と、第7
実施例は一般のカバー式内視鏡にも適用できる。また、
側視型のカバー式内視鏡の場合には、第1ないし第4実
施例の位置決め固定手段を有する構造にすることによ
り、第1ないし第4実施例の目的、作用及び効果も合わ
せ持つようにできる。 【0080】なお、第5ないし第7実施例において、ル
ープにして収納する場合、送気、送水、及び吸引の管路
全てを収納する構造にしても良いが、少なくとも1つの
管路をループにして収納するものはこれらの実施例の権
利範囲に含まれる。例えば1本の管路のみをループにし
て収納する場合には、最も外径の太い管路のみとした
り、最も肉厚の厚い管路のみとすることが、一般的に有
効と考えられる。 【0081】次に本発明の第8実施例を説明する。この
実施例の目的は内視鏡操作時の操作者左手の操作の簡便
化することにある。まず、背景を説明する。内視鏡操作
部における送気、送水、吸引操作は、隣接はしているも
のの別個の操作ボタンを人差し指一本で操作しなければ
ならず、内視鏡を操作する左手において操作の繁雑さを
招いていた。このため、この実施例では内視鏡操作を行
う左手の操作が簡便な内視鏡操作部を提供するようにし
ている。 【0082】図14は第8実施例の操作部を示し、図1
4(a)は側面図、図14(b)は平面図を示す。この
第8実施例は例えば図1に示す内視鏡システム1におい
て、以下の構造のジョイパッドを複数の機能の操作手段
として操作部13に設けたカバー式内視鏡を有する。 【0083】図14に示すように操作部13には、左手
親指で操作可能な位置に挿入部先端に設けられた湾曲部
(図示せず)を操作するためのジョイスティック61、
左手人差し指で操作可能な位置に送気、送水、吸引の3
種の機能の操作を1ヶ所のスイッチで制御するAWSジ
ョイパッド62、更に中指で操作可能な位置に、ビデオ
プロセッサ8(図1参照)を制御するVPジョイパッド
63が設けられている。 【0084】AWSジョイパッド62,VPジョイパッ
ド639の基本構造を図15に示す。パッド本体64に
は指当て部65が設けられている。このパッド本体64
はスイッチング操作の移動中心を支持台66にて支持さ
れている。また各指当て部65に対向する操作部13の
面には接触あるいは軽く押圧することでON/OFFす
るタクトスイッチ67が設けられており、指当て部65
を押圧することでこのタクトスイッチ67が作動する。 【0085】なお、AWSジョイパッド62の各機能
(送気、送水、吸引)が割り当てられるスイッチレイア
ウトは、操作者が任意に選択できる。このスイッチレイ
アウトの選択或いは設定は流体制御装置9(図1参照)
にて行う。また、隣接するスイッチを同時に押圧した場
合、2種動作同時作動、2種動作停止、あるいはあらか
じめ決めておいた優先順位に従って1種のみ作動、ある
いは優先度上位の機能が作動した後、優先度下位の機能
を作動させるなどのバリエーションも流体制御装置9に
て任意に選択できる。 【0086】一方、標準状態ではAWSジョイパッド6
2の各機能の割り当てのスイッチレイアウトは予め設定
されるようにして、同じ種類のAWSジョイパッド62
を有する内視鏡の場合には同じ操作を行った場合には同
じ機能が動作するようにして操作の互換性を保つように
しても良い。 【0087】従来の内視鏡操作部では、左手親指は湾曲
操作,ビデオプロセッサ操作を、左手人差し指は送気、
送水、吸引操作ビデオプロセッサ操作を、左手中指は送
気、送水、吸引操作、湾曲操作を行っており、各指が複
数の操作に関与していた。 【0088】これに対し、本実施例では左手親指は湾曲
操作のみ、左手人差し指は送気、送水、吸引操作のみ、
左手中指はビデオプロセッサ操作のみを行えばよく、左
手操作の簡便化、操作繁雑による誤操作の防止が可能と
なる。或いは送気、送水、吸引等の各スイッチ操作が容
易になり、内視鏡検査に伴う操作者の負担が低減され
る。 【0089】なお、AWSジョイパッド62の各機能
(送気、送水、吸引)が割り当てられるスイッチレイア
ウトの選択或いは設定は流体制御装置9にて行うように
しても良いが、この選択或いは設定機能を操作部13に
設けるようにしても良い。 【0090】また、隣接するスイッチを同時に押圧した
場合、両機能同時作動、両機能動作停止、あるいはあら
かじめ決めておいた優先順位に従って優先機能のみ作
動、あるいは優先度上位の機能が作動した後、優先度下
位の機能を作動させるなどのバリエーションも流体制御
装置9にて任意に選択できるものでも良いが、この優先
順位などの設定を操作部13で行うことができる構造に
しても良い。なお、第1実施例等で説明した位置決め固
定手段を有する構造にした場合には第1実施例などの作
用及び効果も有することになる。 【0091】図16は本発明の第9実施例における挿入
部カバー部を示す。この実施例の目的は検査中における
光学部材の観察の支障になる曇りを防止することにあ
る。まず、その背景を説明する。 【0092】挿入部カバー部18にカバー用内視鏡4を
挿入した際、両者の間に僅かではあるが隙間が生じる。
この隙間に存在する空気が湿度の高い空気の場合は以下
のような不具合が生じる。カバー式内視鏡を体腔内に挿
入して、検査を行っていると、体温により挿入部各部が
温められる。 【0093】一方、検査中レンズカバーに体液等が付着
し、観察の障害となることがあり、この場合、レンズカ
バーの外表面に送水して洗浄する。するとレンズカバー
の温度が低下する。すると、レンズカバー内視鏡表面に
細かい水滴が結露する、いわゆる曇りが発生し、観察の
障害となる。 【0094】上記問題点の対策として、挿入部カバー部
内の空気の湿度を低く抑えることで曇りの発生を防止す
ることが考えられ、本実施例では以下の構成にしてこれ
を実現している。 【0095】挿入部カバー部18に対して、その梱包状
態において、図16に示すように口体部53に取付け可
能なキャップ71を取付けておく。キャップ71の内側
には、乾燥72が設けてある。 【0096】この構成により、挿入部カバーにカバー用
内視鏡を挿入する直前までキャップ54を取り付けてお
けば、挿入部カバー内空気の湿度は低く抑えられ上記の
ようなくもりは発生しない。 【0097】なお、キャップ71を装着していなくて
も、挿入部カバー部用梱包箱に乾燥剤を入れてもほぼ同
様の効果が得られる。なお、上述した実施例などを部分
的などで組み合わせて構成した実施例なども本発明に属
する。 【0098】(付記) 1.前記位置決め固定手段を、挿入部カバー部の略軸中
心に設けた請求項1記載の側視型カバー式内視鏡。固定
位置が長手方向の軸中心とほぼ一致させることをによ
り、アングルを掛けたり挿入部をループさせたりするこ
とにより発生する内視鏡カバー先端部分とカバー用内視
鏡先端部分のズレの影響を小さくできるため、観察及び
照明光学系が安定し、フレア、ゴースト、ケラレといっ
た観察障害が無くなる。 【0099】2.前記位置決め固定手段を、内視鏡カバ
ーの先端部材の弾性変形を利用した請求項1記載の側視
型カバー式内視鏡。固定手段を別個に設けないで弾性変
形で固定できるため、先端部径の細径化が可能となり、
また、カバー先端部材と位置決め固定手段を一体的に設
けることによるコストダウンが可能となる。 【0100】3.前記内視鏡カバー先端部材を、硬質の
弾性樹脂とした請求項1記載の側視型カバー式内視鏡。 4.前記内視鏡カバー先端部材を、ポリプロピレンとし
た付記3記載の側視型カバー式内視鏡。 5.前記内視鏡カバー先端部材を、ポリスチレンとした
付記3記載の側視型カバー式内視鏡。 6.前記内視鏡カバー先端部材を、ポリカーボネートと
した付記3記載の側視型カバー式内視鏡。 7.前記内視鏡カバー先端部材を、メタクリル樹脂とし
た付記3記載の側視型カバー式内視鏡。 8.前記位置決め固定手段において、カバー用内視鏡側
に固定用ピンを設けた付記3記載の側視型カバー式内視
鏡。 【0101】9.前記位置決め固定手段において、カバ
ー用内視鏡側に固定用溝を設けた付記3記載の側視型カ
バー式内視鏡。 10.前記位置決め固定手段を、複数個設けた付記3記
載の側視型カバー式内視鏡。 11.観察光学系及び照明光学系を配設したカバー用内
視鏡と、このカバー用内視鏡の挿入部及び操作部等を被
覆するシースを有し、且つ送気、送水、吸引管路を有す
る内視鏡カバーとを組み合わせるカバー式内視鏡におい
て、前記送気、送水、吸引管路の各種管路のうち少なく
とも1管路をループさせたカバー式内視鏡。本構成によ
り、内視鏡挿入部のループ状態により生じる内蔵物それ
ぞれの相対的動きが吸収され、互いの内蔵物同士の干渉
のないスムーズな内視鏡挿入部のループが可能となると
共に、内蔵物である各管路を二重構造にするような複雑
な構成をとらずにすむことから、内視鏡カバーのコスト
ダウンが可能となる。 【0102】12.前記管路ループを、前記カバー用内
視鏡の操作部と前記内視鏡カバーとの接続固定部材の内
部でループさせた付記11記載のカバー式内視鏡。 13.前記管路を、前記カバー用内視鏡の周囲にループ
させた付記11記載のカバー式内視鏡。 14.前記管路を、内視鏡カバーの挿入部カバーの内部
でループさせた付記11記載のカバー式内視鏡。 15.前記管路を、カバー用内視鏡の操作部とそれを被
覆するシースとの間に形成される空間部でループさせた
付記11記載のカバー式内視鏡。 【0103】16.前記ループ管路を、最も外径の太い
管路のみとする付記11記載のカバー式内視鏡。 17.前記ループ管路を、最も肉厚の厚い管路のみとす
る付記11記載のカバー式内視鏡。 18.送気、送水、吸引の各機能を有し、且つ各機能を
制御する流体制御装置を用いる内視鏡システムにおい
て、前記送気、送水、吸引の各機能のスイッチを同一指
で操作が可能なジョイパッドを操作部に設けた内視鏡シ
ステム。本構成により、内視鏡操作部を操作する左手の
人差し指は、送気、送水、吸引操作の流体制御操作のみ
を、各操作間の大きな移動を伴うことなく行えるように
なり、内視鏡操作者左手の動きの簡便化が図れる。 【0104】19.前記送気、送水、吸引の各スイッチ
の位置を、任意に設定できる付記18記載の内視鏡シス
テム。本構成により、内視鏡操作者が最も多用する機能
を、その操作者が最も自然に操作できる位置に設定でき
るため、内視鏡操作が楽に行えるようになる。 【0105】20.前記各機能のスイッチ位置を、前記
流体制御装置にて任意に設定する付記19記載の内視鏡
システム。 21.前記各機能のスイッチ位置を、内視鏡操作部にて
任意に設定する付記19記載の内視鏡システム。 22.前記ジョイパッドの隣接したスイッチを同時に押
した時、そのどちらかの機能を優先的に作動させる機能
優先順位設定が任意に行える付記18記載の内視鏡シス
テム。本構成により、スイッチを同時に押してしまうと
いった誤操作による検査への影響を防ぐことができ、安
全な検査が可能となる。また、操作者が多用する連続機
能(送水後の吸引、送水後の送気、等)が簡単なスイッ
チ操作で可能となり、内視鏡操作が容易になる。 【0106】23.前記機能優先順位として、優先機能
のみ作動、優先順位上位機能作動後下位機能作動、両機
能同時作動、両機能停止が任意に設定できる付記22記
載の内視鏡システム。 24.前記機能優先順位を、前記流体制御装置にて任意
に設定できる付記23記載の内視鏡システム。 25.前記機能優先順位を、内視鏡操作部にて任意に設
定できる付記23記載の内視鏡システム。 【0107】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、側視
型の観察光学系及び照明光学系からなる光学部材を配設
したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆し、
このカバー用内視鏡の光学部材に対設するカバー側光学
部材を設けた内視鏡カバーとを組み合わせ、カバー用内
視鏡と内視鏡カバーとの位置決め固定手段を有する側視
型カバー式内視鏡において、前記カバー用内視鏡と内視
鏡カバーとの位置決め固定手段を、両光学部材よりも先
端寄りに設けているので、両光学部材の先端寄りの細径
化できる領域で位置決め固定でき、従って側視型カバー
式内視鏡の挿入部先端部の外径の細径にすることが可能
になり、挿入の際等に患者に与える苦痛を軽くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を備えた内視鏡システムの
全体構成図。 【図2】第1実施例の側視型カバー式内視鏡の先端側の
構造を示す断面図。 【図3】側視型カバー式内視鏡の先端側を一部切り欠い
て示す平面図。 【図4】位置決め固定手段を示す説明図。 【図5】本発明の第2実施例の側視型カバー式内視鏡の
先端側の構造を示す断面図。 【図6】図5の一部を拡大して示す断面図。 【図7】本発明の第3実施例の側視型カバー式内視鏡の
先端側の構造を示す図。 【図8】本発明の第4実施例の側視型カバー式内視鏡の
先端側の構造を示す図。 【図9】本発明の第5実施例の側視型カバー式内視鏡の
口体部周辺を示す断面図。 【図10】図9におけるセパレータが設けてある位置付
近でのの口体部の拡大横断面図。 【図11】本発明の第6実施例の側視型カバー式内視鏡
の口体部周辺を示す断面図。 【図12】第6実施例の変形例の側視型カバー式内視鏡
の口体部周辺を示す断面図。 【図13】本発明の第7実施例の側視型カバー式内視鏡
の操作部周辺を示す断面図。 【図14】本発明の第8実施例の側視型カバー式内視鏡
の操作部を示す図。 【図15】ジョイパッドの基本的構造を示す図。 【図16】本発明の第9実施例における挿入部カバー部
を示す断面図。 【符号の説明】 1…内視鏡システム 2…(側視型)カバー式内視鏡 3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 12…挿入部 13…操作部 18…挿入部カバー部 19…操作部カバー部 24…送気チューブ 25…送水チューブ 26…吸引チューブ 31…先端カバー 32…観察光学系 33…照明光学系 34…レンズカバー 34a…観察光学系部 34b…照明光学系部 35…爪 36…先端構成部 37…凹部 38…ピン 41…チャンネル開口部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 側視型の観察光学系及び照明光学系から
    なる光学部材を配設したカバー用内視鏡と、このカバー
    用内視鏡を被覆し、このカバー用内視鏡の光学部材に対
    設するカバー側光学部材を設けた内視鏡カバーとを組み
    合わせ、カバー用内視鏡と内視鏡カバーとの位置決め固
    定手段を有する側視型カバー式内視鏡において、 前記カバー用内視鏡と内視鏡カバーとの位置決め固定手
    段を、両光学部材よりも先端寄りに設けたことを特徴と
    する側視型カバー式内視鏡。
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