JP3394595B2 - 軒天換気見切構造 - Google Patents

軒天換気見切構造

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JP3394595B2 JP10784394A JP10784394A JP3394595B2 JP 3394595 B2 JP3394595 B2 JP 3394595B2 JP 10784394 A JP10784394 A JP 10784394A JP 10784394 A JP10784394 A JP 10784394A JP 3394595 B2 JP3394595 B2 JP 3394595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅等の建物におい
て、軒天井の軒天面材と外壁とでなす隅部に設けられる
軒天換気見切構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6(A)に示すように、軒天井
の軒天面材30と外壁31とでなす隅部には、換気見切
本体32と取付下地金物37とでなる軒天換気見切を設
けている。換気見切本体32は薄板の折曲成形品からな
り、外壁31側の縁部を逆L字状の屈曲部33aとし
て、この屈曲部33aの直立片部から横片部に跨がる換
気孔39を設けている。また、上記屈曲部33aと外壁
31との間にも、取付けた際に隙間Gができる構造とし
てあり、この換気孔39と隙間Gとの2か所より小屋裏
内部への吸気を行うようにしている。換気見切本体32
の上部は、軒天面材30の縁部に嵌合する軒天面材嵌合
部35としてあり、この嵌合部35で取付下地金物37
に固定される。取付下地金物37は、ビス36で外壁下
地桟31bの外壁面材張り控え部分に固定される。
【0003】図6(B)は、換気見切本体32を下屋部
における軒天井に設けた例を示す。この場合には、図6
(A)の取付下地金物37を使用せず、換気見切本体3
2の軒天面材嵌合部35が木製ピース40を介して外壁
31Aの上部にビス41で固定される。その他の構成は
図6(A)の例と同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの構造
では換気見切本体32の外壁側縁部が単に逆L字状の屈
曲部33aとなっていて、その直立片部から横片部に渡
って換気孔39が形成されているため、この屈曲部33
aに設けた換気孔39が、下側より見上げた際に露出す
る。しかも、換気見切本体32の外壁側縁部と外壁31
の面材31aとの隙間Gが、換気見切本体32の反りや
取付誤差、あるいは外壁面の不陸等で必要以上に大きく
なることがある。そのため、見栄えが悪いうえ、換気孔
39や隙間Gから換気流れと共に吹き込む雨水が小屋裏
内に達する恐れがある。特に、軒先を短くカットした納
まりの場合は、このような吹き込みの可能性が高くな
る。また、図6(A)の例では、外壁面材31aが取付
下地金物37の取付けのために張り控えてあるため、上
記の雨水の吹き込みがより行われ易くなる。さらに、前
記のように必要以上に大きくなった隙間Gから小屋裏内
部が見える可能性もある。また、換気見切本体32の固
定は、先に取付けた取付下地金物37の上部への固定だ
けであるため、外壁面の不陸に起因する換気見切本体3
2の倒れや浮きを強制的に押さえることができない。
【0005】この発明の目的は、小屋裏内部への雨水の
浮き込みが防止でき、見栄えも向上する軒天換気見切構
造を提供することである。この発明の他の目的は、換気
見切本体を外壁面に隙間なく固定できる軒天換気見切構
造を提供することである。この発明のさらに他の目的
は、換気見切本体を堅固に固定できる軒天換気見切構造
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この軒天換気見切構造
は、軒天井の軒天面材と外壁とでなす隅部に沿って設け
る換気見切本体を、下面板部およびこの下面板部の前縁
から立ち上がる前面板部を有する折板状とし、前記下面
板部の外壁側部分を以下のように断面N字状の屈曲部と
したものである。すなわち、N字状屈曲部は、前記外壁
に沿って立ち上がる端部直立片と、この直立片の下端か
ら斜め前方へ延びる傾斜片と、この傾斜片の上端から立
ち下がって前記下面板部の軒先側部分へ続く後向き直立
片とでなる。換気孔は前記後向き直立片に設ける。
【0007】換気見切本体には、前記前面板部の上端か
ら延びて軒天面材の縁部を嵌合する略溝形の軒天面材嵌
合部を設ける。換気見切本体の取付けは、例えば次の取
付下地金物を介して行う。この取付下地金物は、外壁に
取付けられて換気見切本体の前記軒天面材嵌合部を保持
するものであり、下縁には換気見切本体のN字状屈曲部
における端部直立片の内面に係合する見切下縁係合片を
設ける。取付下地金物は、換気見切本体の長手方向複数
箇所に設ける。 また、外壁の面材の上縁は、前記軒天面
材の外壁側縁よりも若干下方の位置とし、かつ前記外壁
面材の裏面の下地桟を外壁面材よりも上方へ延出させて
おく。取付下地金物は、外壁面材の表面に固着具で取付
けられる脚片と、この脚片の上端から後方へ延びて外壁
下地桟の上縁に嵌合する嵌合片と、前記脚片の上端から
前方へ延びて換気見切本体の前記軒天面材嵌合部を固着
具で取付ける見切上端固定片と、前記脚片の下端から下
方へ延びる前記見切下縁係合片とを有するものとする。
【0008】
【作用】この発明の軒天換気見切構造では、換気見切本
体の下面板部に断面N字状の屈曲部を設け、その後向き
直立片に換気孔を設けたため、換気孔が下向きに露出せ
ず、またN字状屈曲部の傾斜片が雨返しとなり、雨水の
小屋裏への吹き込みが生じ難くなる。換気見切本体の下
面と外壁との隙間も、N字状屈曲部の端部直立片が外壁
に沿って立ち上がるため、この隙間からの雨水の吹き込
みも生じ難く、またこの隙間から小屋裏内部が見えるこ
ともなくなる。換気見切本体のN字状屈曲部における端
部直立片に取付下地金物の見切下縁係合片を係合させる
ようにした場合は、前記の端部直立片を強制的に外壁面
に押し付け、外壁面に沿う隙間を無くすことができる。
そのため、より確実に雨水の吹き込みが防止でき、かつ
見栄えを良くすることができる。このように換気見切本
体の端部直立片を取付下地金物で係合させる構成とした
場合に、取付下地金物を、その脚片で外壁面材の表面に
固定し、嵌合片で外壁下地桟に嵌合させ、かつ見切上端
固定片で換気見切本体の上部を固定するようにした場合
は、換気見切本体の前後への倒れを防止することがで
き、より堅固な取付けが行える。
【0009】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。同実施例では図1(A)に示す一般
部用の軒天換気見切Aと、図1(B)に示す下屋部用の
軒天換気見切Bとが用いられる。これら軒天換気見切
A,Bは、各々換気見切本体3と、その取付下地金物1
0,10Aとからなり、両軒天換気見切A,Bは、取付
部分となる外壁側の形状に応じて互いに若干異なる構成
としてある。まず、一般部用の軒天換気見切Aにつき説
明する。図3は一般部用の軒天換気見切Aを設置した軒
の例であり、軒の出aが、通常の軒の出b(800〜9
00mm)よりも短い長さ、例えば200〜300mmに設
計されている。換気見切本体3は、軒天井の軒天面材1
と外壁2とでなす隅部に沿って設けられるものであり、
下面板部4およびこの下面板部4の前縁から立ち上がる
前面板部5を有する折板状の長尺材としてある。換気見
切本体3の材質としては、薄手の金属板、例えば塩ビ鋼
板等の化粧鋼板が用いられる。
【0010】換気見切本体3の下面板部4の外壁側部分
は、断面N字状の屈曲部4aとしてある。この屈曲部4
aは、外壁パネル2に沿って立ち上がる引掛代用の端部
直立片4a1 と、この端部直立片4a1 の下端から斜め
前方へ延びる雨返し用の傾斜片4a2 と、この傾斜片4
2 の上端から立ち下がって前記下面板部4の軒先側部
分へ続く後向き直立片4a3 とでなる。この後向き直立
片4a3 の部分に、図2のように複数の換気孔7が長手
方向に間隔を明けて設けてある。前面板部5の上端に
は、軒天面材1の縁部を嵌合する略溝形の軒天面材嵌合
部6が形成されている。
【0011】外壁2は、軽量形鋼等からなるパネルフレ
ーム2aに下地桟9を介して外壁面材8を張った外壁パ
ネルで構成され、外壁面材8の上縁は、下地桟9よりも
下方に張り控えてある。すなわち、下地桟9は外壁面材
8よりも上方へ延出させてある。下地桟9の上縁は、前
記軒天面材1の外壁側端よりも若干下方の位置とされて
いる。下地桟9には耐水合板が用られ、外壁面材8には
硬質木片セメント板、スラグセメント板、セラミック材
等が用いられている。
【0012】取付下地金物10は、換気見切本体3の長
手方向複数箇所に設けられるものであり、例えばアルミ
ニュウム型材からなる長尺材を所定幅に切断して形成さ
れ、あるいは鋼板の加工品とされる。取付下地金物10
は変形T字状の断面形状のものであり、脚片11と、そ
の上端から後方へ延びる嵌合片12と、脚片11の上端
から前方へ延びる見切上端固定片13とを有する。脚片
11は、固着具15によって下部が外壁面材8の表面に
取付けられる。固着具15には、外壁面材8からパネル
フレーム2aに渡って貫通するドリル付きタッピンねじ
等のビスが使用される。脚片11の下端には見切下縁係
合片14が若干前方へ突出して下方に延び、換気見切本
体3の前記N字状屈曲部4aにおける端部直立片4a1
の内面を係合状態に押さえている。取付下地金物10の
嵌合片12は、下地桟9の上縁に嵌合するものであり、
下向きのF字状に形成されている。見切上端固定片13
は、換気見切本体3の軒天面材嵌合部6をビスまたはタ
ッピンねじ等の固着具16で取付けるものであり、斜め
前方に延び、かつ軒天面材嵌合部6の底部に被さる形状
になっている。
【0013】軒天換気見切Aの取付手順を説明すると、
まず取付下地金物10を外壁2の下地桟9に嵌合片12
で嵌合させ、固着具15で取付下地金物10を外壁2に
固定する。取付下地金物10の脚片11における取付孔
は上下に延びる長孔としてあり、取付高さの調整が可能
としてある。つぎに、換気見切本体3のN字状屈曲部4
aにおける端部直立片4a1 を取付下地金物10の見切
下縁係合片14に係合させてから、軒天面材嵌合部6を
換気見切本体3の見切上端固定片13に嵌め、固着具1
6で固定する。見切上端固定片13には固着具16が螺
合するねじ孔または下孔を予め形成しておく。
【0014】この構成の軒天換気見切構造によると、換
気孔7が換気見切本体3の下面板部4のN字状屈曲部4
aにおける端部直立片4a1 に形成してあるため、換気
孔7が下向きに露出せず、その対面位置の傾斜片4a2
が雨返しとなり、しかも換気孔7から小屋裏へ通ずる換
気路が図1(A)に鎖線で示すように蛇行状の迂回路と
なる。そのため、換気孔7から吸入される気流に乗って
雨水が換気見切本体3の内側に吹き込むことが少なく、
また吹き込んだとしても小屋裏内部まで進入するのを防
止できる。換気見切本体3の外壁面に沿う部分は、N字
状屈曲部4aにおける端部直立片4a1 が取付下地金物
14で外壁面に強制的に押し付けられ、しかも端部直立
片4a1 が外壁面に沿ってある程度の高さまで延びるた
め、外壁面との間の隙間が無くなる。そのため、この隙
間から雨水が吹き込むことも防止され、またこの隙間か
ら小屋裏内部が見えず、見栄えがよくなる。さらに、取
付下地金物10は一端の嵌合片12が外壁2の下地桟9
に嵌合し、かつ下部の脚片11が外壁面にビス等の固着
具15で固定されて、換気見切本体3のN字状屈曲部4
aにおける端部直立片4a1 を押さえ込むので、換気見
切本体3の前後への倒れ防止が行え、保持が確実とな
る。
【0015】図1(B)の軒天換気見切Bは、軒天面材
1が水平に配置される下屋部の軒天井に適用したもので
ある。この場合、外壁2Aを構成する外壁パネルは、そ
の上端において外壁面材8と下地桟9とが揃えられ、外
壁面材8の上端は軒天面材1よりも若干上方に位置す
る。また、取付下地金物10Aは、ビス等の固着具15
によって外壁面材8の表面に取付けられる脚片11A
と、この脚片11Aの上端から内側へ延びて外壁面材8
の上縁の角部に係合する係合片12Aと、前記脚片11
Aの上端から外側へ延びて換気見切本体3の軒天面材嵌
合部6をビス等の固着具17で取付ける見切上端固定片
13Aと、前記脚片11Aの下端から下方へ延びる見切
下縁係合片14とを有する。換気見切本体3の形状は、
軒天面材嵌合部6が軒天面材1の姿勢に合わせて水平姿
勢とされていることを除き、図1(A)の例と同じであ
る。なお、この例では、換気見切本体3の軒天面材嵌合
部6を取付下地金物10Aの見切上端固定片13Aに取
付ける固着具17が、見切上端固定片13Aを外壁2の
外壁面材8の表面に取付ける固着具にも兼用される。し
たがって、換気見切本体3は上下2か所で固着具15,
17により固定されることになる。
【0016】図4(A)はこの発明の第2の実施例を示
す。この実施例はバルコニー下部などのシャッター雨戸
ケース18の部分における軒天換気見切構造であり、軒
天下地桟19に水平配置される軒天面材1とシャッター
雨戸ケース18とでなす隅部に沿って換気見切本体3A
が設けられる。この場合、シャッター雨戸ケース18が
特許請求の範囲で言う外壁に相当する。換気見切本体3
Aは、下面板部4およびこの下面板部4の前縁から立ち
上がる前面板部5を有する。下面板部4のシャッター雨
戸側部分には図1(A)の換気見切本体3の場合と同様
のN字状屈曲部4aが形成され、前面板部5の上端には
軒天面材1の縁部を嵌合する略溝形の軒天面材嵌合部6
が形成されている。前面板部5は、図1(A)の換気見
切本体3の場合に比べて十分短くされている。ここで
は、図1(A)のような取付下地金物10は使用され
ず、換気見切本体3Aは軒天面材嵌合部6の先端延出部
分6aをビス等の固着具20によって軒天下地桟19の
下面に取付けることによって保持されている。N字状屈
曲部4aの端部直立片4a1 とシャッター雨戸18との
間にはゴムなどからなる緩衝材21が介装される。N字
状屈曲部4aの後向き直立片4a3 には前記各実施例と
同様に換気孔7が設けられる。
【0017】この軒天換気見切構造の場合、後向き直立
片4a3 と軒天面材嵌合部6との間の隙間が小さいた
め、換気孔7から小屋裏内部へ通じる換気路の蛇行が急
角度になり、雨水の進入防止が更に確実になる。また、
換気見切本体3Aの前面板部5の高さが低いため、屋外
側から見たときに軒先化粧縁(図示せず)等で換気見切
本体3Aが隠されて換気見切本体3Aが目立たず、この
点からも見栄えが良くなる。
【0018】図4(B)は、図4(A)の例の換気見切
本体3Aと同様な形状の換気見切本体3A′を、入込玄
関部分などのフラット軒天部に適用したものである。こ
の場合、換気見切本体3A′は取付下地金物10Bを介
して外壁パネル2Aに取付けられる。そのため、軒軒天
面材嵌合部6は図4(A)の例の固定用延長部分6aは
省かれるが、それ以外の構成は換気見切本体3A′は図
4(A)の換気見切本体3Aと同じである。取付下地金
物10Bは、換気見切本体3Aの軒天面材嵌合部6をビ
ス等の固着具22で取付ける見切上端固定片13Bと、
換気見切本体3AのN字状屈曲部4aにおける端部直立
片4a1 の内面に係合する見切下縁係合片14Bとを有
する。前記固着具22は、取付下地金物10Bを外壁パ
ネル2Aに取付ける固着具にも兼用される。
【0019】図5(A)は、この発明の第3の実施例を
示す。この実施例は図1(A)の実施例における換気見
切本体3の内部に雨水返し板23を取付けたものであ
る。この雨水返し板23は、換気見切本体3のN字状屈
曲部4aにおける傾斜片4a2の上面に接面してビスや
溶着、接着等で取付けられる取付片23aと、この取付
片23aの上端から立ち上がる直立片23bと、この直
立片23cの上端から軒先側に向けて下降傾斜する折返
し傾斜片23cとを有する折板状のものである。その他
の構成は図1(A)の例と全く同じである。この実施例
では、換気孔7から、換気見切本体3の内側に雨水が進
入しても、その雨水が雨水返し板23で遮られるので、
雨水の小屋裏内部への進入が更に確実に防止される。図
5(B)は、図5(A)の軒天換気見切構造における雨
水返し板23を、図1(B)に示す下屋部の軒天換気見
切構造に適用したものである。その雨水返し板23の作
用は、図5(A)の場合と同様である。
【0020】
【発明の効果】この発明の軒天換気見切構造は、軒天井
の軒天面材と外壁とでなす隅部に沿って設ける換気見切
本体を、下面板部およびこの下面板部の前縁から立ち上
がる前面板部を有する折板状とした軒天換気見切構造で
あって、前記下面板部の外壁側部分を、前記外壁に沿っ
て立ち上がる端部直立片と、この直立片の下端から斜め
前方へ延びる傾斜片と、この傾斜片の上端から立ち下が
って前記下面板部の軒先側部分へ続く後向き直立片とで
なる断面N字状の屈曲部とし、前記後向き直立片に換気
孔を設けたため、換気孔が下向きに開口せず、かつ換気
孔に対向する部分が傾斜片で形成されて雨返しとなるた
め、雨水の吹き込み防止効果が高められる。また、前記
の端部直立片が外壁面に沿って立ち上がるため、外壁と
の間の隙間からの雨水の吹き込みも防止される。しか
も、下側から見上げても前記隙間から小屋裏内が見え
ず、また換気孔も露出しないため、見栄えもよくなる。
【0021】また、換気見切本体のN字状屈曲部におけ
る端部直立片に取付下地金物の見切下縁係合片を係合さ
せるようにしたので、前記の端部直立片を強制的に外壁
面に押し付け、外壁面に沿う隙間を無くすことができ
る。そのため、より確実に雨水の吹き込みが防止でき、
かつ見栄えを良くすることができる。さらに、前記のよ
うに換気見切本体の端部直立片を取付下地金物で係合さ
せる構成とした場合に、取付下地金物を、その脚片で外
壁面材の表面に固定され、かつ脚片の上端から後方へ延
びる嵌合片で外壁下地桟に嵌合するものとし、さらに脚
片上端から前方へ延びる見切上端固定片で換気見切本体
の上部を固定するようにしたため、換気見切本体の前後
への倒れを防止することができ、より堅固な取付けが行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施例を示す縦断面
図、(B)は同実施例を下屋部の軒天換気見切構造に適
用した場合を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の斜視図である。
【図3】同実施例が適用される軒先部の縦断面図であ
る。
【図4】(A)はこの発明の第2の実施例を示す縦断面
図、(B)は同実施例をフラット軒天部分の軒天換気見
切構造に適用した場合を示す縦断面図である。
【図5】(A)はこの発明の第3の実施例を示す縦断面
図、(B)は同実施例を下屋部の軒天換気見切構造に適
用した場合を示す縦断面図である。
【図6】(A),(B)は各々従来例の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…軒天面材、2,2A…外壁、3,3A…換気見切本
体、4…下面板部、4a…屈曲部、4a1 …端部直立
片、4a2 …傾斜片、4a3 …後向き直立片、5…前面
板部、7…換気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/00 E04D 13/158

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒天井の軒天面材と外壁とでなす隅部に
    沿って設ける換気見切本体を、下面板部およびこの下面
    板部の前縁から立ち上がる前面板部を有する折板状とし
    た軒天換気見切構造において、前記下面板部の外壁側部
    分を、前記外壁に沿って立ち上がる端部直立片と、この
    直立片の下端から斜め前方へ延びる傾斜片と、この傾斜
    片の上端から立ち下がって前記下面板部の軒先側部分へ
    続く後向き直立片とでなる断面N字状の屈曲部とし、前
    記後向き直立片に換気孔を設け、換気見切本体に、前記
    前面板部の上端から延びて前記軒天面材の縁部を嵌合す
    る略溝形の軒天面材嵌合部を設け、前記外壁に取付けら
    れて換気見切本体の前記軒天面材嵌合部を保持する取付
    下地金物を、換気見切本体の長手方向複数箇所に設け、
    この取付下地金物の下縁に換気見切本体の前記N字状屈
    曲部における端部直立片の内面に係合する見切下縁係合
    片を設け、外壁の面材の上縁を、前記軒天面材の外壁側
    縁よりも若干下方の位置とし、かつ前記外壁面材の裏面
    の下地桟を外壁面材よりも上方へ延出させ、前記取付下
    地金物を、外壁面材の表面に固着具で取付けられる脚片
    と、この脚片の上端から後方へ延びて下地桟の上縁に嵌
    合する嵌合片と、前記脚片の上端から前方へ延びて換気
    見切本体の前記軒天面材嵌合部を固着具で取付ける見切
    上端固定片と、前記脚片の下端から下方へ延びる前記見
    切下縁係合片とを有するものとした軒天換気見切構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、換気見切本体の内部
    に雨水返し板を取付け、この雨水返し板は、上記換気見
    切本体の上記N字状の屈曲部における傾斜片の上面に取
    付けられる取付片と、この取付片の上端から立ち上がる
    直立片と、この直立片の上端から軒先側に向けて下降傾
    斜する折返し傾斜片とを有する折板状のものとした軒天
    換気見切構造。
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