JP3394523B2 - 重合体フィラメントを紡糸する方法 - Google Patents

重合体フィラメントを紡糸する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の分野) 本発明は、重合体フィラメントを紡糸する方法に関し、
詳しくは、フィラメントが加熱された溶融重合体から吐
出された後に、どのようにクエンチ(冷ま)されて、巻
き取られ、または他の方法で処理されるかに関する。
【0002】(発明の背景) 合成重合体フィラメントの多くは溶融紡糸される。すな
わち加熱溶融した重合体から、吐出法で溶融紡糸され
る。この方法は、ナイロンを発明した、W.H.Car
othersの時代以来50年以上にわたって行われて
きた。今日においては、溶融状態で吐出直後のフィラメ
ント流は、紡糸ノズルから吐出された後、硬化を促進す
るために冷却ガスの流れによって、「クエンチされ」、
巻き取られて連続フィラメントヤーンのパッケージにな
るか、もしくは他の方法で処理されて、たとえば、ステ
ープル化もしくは他の処理に供するための連続フィラメ
ントトウのような平行な連続フィラメントの束として集
められる。
【0003】当技術分野におけるクエンチシステムは、
Brownleyに与えられた英国特許第1 034
166号および米国特許第3,336,634号に見ら
れる。英国特許第1 034 166 A号の図2にお
いては、実施例の前の2ページで論じられているよう
に、扉22近辺の開口部を通しておよび穿孔された部分
24を通して流入する空気が矢印で示されている。Br
ownleyによる引例は閉じたクエンチ装置を有せ
ず、フィラメントにより装置外の室内空気からどのくら
いの量のガスが吸入され、供給される冷却空気と共に管
状部を通過するかを知ることはできない。したがって、
管状部を通過するガスの速度を知ることはできず、また
ガスがフィラメント速度より低速で管状部から出るかど
うかも知ることができない。同様に米国特許第3,33
6,634号では、紡糸筒10の最上部から入る空気が
示されている。Dauchertに与えられた米国特許
第3,067,458号においては、限られた直径の管
状部すなわち漏斗状筒26が図4に示されている。Da
uchertのクエンチ装置は閉じており、使用される
流量および漏斗状筒の直径の計算に基づいており、漏斗
状筒内のガス速度は巻き上げ速度より低速であると結論
づけることができる。しかしながら、Dauchert
は漏斗状筒から出るフィラメント速度について、またフ
ィラメント速度が漏斗状筒から出るガス速度に比べて重
要かどうかも論じていない。したがって、本段で触れた
引例はどれも、ガスが加速されるがフィラメントの速度
よりは低速でガスが管状部から出るような管状部の寸法
および位置を制御することを開示していない。
【0004】1980年代に、Vassilatosと
Szeは重合体フィラメントの高速紡糸における重要な
改良を行い、これらの改良および改良されたフィラメン
トを、米国特許第4,687,610号(Vassil
atos)、第4,691,003等、5,034,1
82号(SzeおよびVassilatos)および第
5,141,700号(Sze)に開示した。これらの
特許は、ガスの管理技術を開示しており、このガス管理
技術においては、ガスは、吐出直後のフィラメントの周
囲を取り巻いて、これらフィラメントの温度および細化
断面形状を制御し、このガスの速度は、少なくともフィ
ラメント速度の1.5倍から100倍であり、フィラメ
ントを引き出す効果を発揮する。
【0005】帝人に与えられた日本特許第03 180
508号(帝人′508号)においては、紡糸ノズルか
ら直径縮小部分の距離の重要性について議論されてい
る。特に帝人′508号には、直径縮小部分の位置が蓋
部表面より80cm未満であれば、糸条は紡糸中カット
時間に一体化して、取り扱い上の問題を起こしやすくな
ると記述されている。
【0006】(発明の概要) 従来技術とは異なり、出願人は、ガスがフィラメント速
度よりも低速で管状部を離脱するようにガスを加速する
ことによって、さらに管状部の最上部を紡糸ノズルの下
部80cmより短い距離に配置させることによって、取
り扱い上の問題を起こすことなく、改良された均一性を
有する糸条を生産できることを見いだした。さらに、こ
のような方法を用いることにより、糸条速度の増大に対
応して起こりがちな伸度の減少、または延伸張力の増大
を起こすことなく、糸条の巻き取り速度を上げることが
できることを見いだした。
【0007】したがって、本発明に従えば、紡糸ノズル
中の加熱溶融重合体から最低500m/分の表面速度で
回転しているロールへの経路において、重合体を連続フ
ィラメントとして溶融紡糸する方法が提供される。冷却
ガスは、紡糸ノズル下の領域における吐出直後の溶融フ
ィラメントに対して送られる。フィラメントと冷却ガス
は、ともに、フィラメントが冷却する過程において、フ
ィラメントを取り囲む特定の寸法を有する管状部を通っ
て、前記領域を通過する。管状部の最上部は、紡糸ノズ
ル下部80cm、好まいくは64cmより短い距離に配
置される。この管状部の寸法と位置およびガス量は、ガ
スが加速されるもののフィラメントの速度より低速で管
状部を離脱するように、制御される。
【0008】(好ましい実施形態の詳細な説明) 本発明に従えば、重合体の連続フィラメントを溶融紡糸
する方法が提供される。前記「フィラメント」という用
語は、本明細書においては総称として使用され、必ずし
もカットファイバー(しばしばステープルと称される)
を除外するものではない。とはいえ、合成重合体は、一
般に溶融紡糸(吐出法)される場合、最初は重合体の連
続フィラメントの形で得られるものである。本発明は、
ポリエステルフィラメントに限定されるものではなく他
の重合体、ほんの数例を挙げると、ポリアミドたとえば
ナイロン66およびナイロン6、ポリオレフィンたとえ
ばポリプロピレンおよびポリエチレン、および共重合
体、混合重合体、ブレンド重合体および鎖状分岐重合体
(chain−branced polymers)の
ような重合体に応用することができる。
【0009】対照例として用いたクエンチシステムおよ
び方法について、図1を参照して記述する。図1のクエ
ンチシステムは、米国特許第4,687,610号にお
いてVassilatosが示唆した方法の変形であ
る。図1のクエンチシステムは、ハウジング50を有し
ており、ハウジング50はその外壁51の内部に作成さ
れている導入導管54を通して導入される加圧冷却ガス
が供給されているチェンバ52を構成している。チェン
バ52は、底部壁53を有しており、この底部壁53
は、チェンバ52の下部で、円筒状クエンチスクリーン
システム55の下部において、内壁66に取り付けられ
ており、前記円筒状クエンチスクリーンシステムはチェ
ンバ52の上部の内表面を定めている。この円筒状クエ
ンチスクリーンシステムを通して、加圧冷却ガスが、チ
ェンバ52から紡糸ノズル面17の下部領域18内へ導
入される。その領域18をいまだに溶融状態のフィラメ
ント20の束が通過する。この時のフィラメント20
は、加熱されたスピンパック16内で加熱溶融状態であ
ったものから紡糸ノズル面17に空けられたノズル孔
(不図示)を通して吐出された直後のものであり、前記
ノズル面17は、ハウジング50に対して中央に配置さ
れ、その上にハウジング50が接している(スピンパッ
ク16の)表面16aから引っ込んでいる。フィラメン
ト20は、クエンチシステムの領域18からフィラメン
トを包囲する内壁66によって形成されている管状部を
連続して通り、引き込みロール34へ落下する。このロ
ール34の表面速度は、フィラメント20の巻き取り速
度に設定されている。
【0010】以下の寸法は図1において示されており、
たとえば表1から9におけるように従来の放射状冷却法
の対照例として示されている。
【0011】A−クエンチ遅延の高さ。表面16aの上
部での紡糸ノズル表面17の高さ。
【0012】B−クエンチスクリーンの高さ。円筒状ク
エンチスクリーンシステム55の高さ。(表面16aか
ら内壁66の最上部まで)および
【0013】C−管状部の高さ。円筒状クエンチスクリ
ーンシステム55の底部を通った後フィラメント20が
ハウジング50の底部53の下を通過するまでにフィラ
メント20を包囲する内壁66の高さ。
【0014】これで分かると思うが、対照例として使用
する方法における紡糸ノズル面から出口までの合計高さ
は、A+B+Cである。
【0015】本発明に従う好ましいクエンチシステムお
よび方法は、図2を参照して説明するが、図2におい
て、図1の構成要素と同一構成要素には同一符号を、す
なわち、加熱されたスピンパック16、ハウジング50
に取り付けられているスピンパックの表面16a、紡糸
ノズル表面17、領域18、フィラメント20、引き込
みロール34、ハウジング50の外壁51、チェンバ5
2、底部壁53、導管54、円筒状クエンチスクリーン
システム55と、付している。しかしながら、円筒状ク
エンチスクリーンシステム55の下部においては、本発
明のクエンチシステムおよび方法は、図1および上述の
対照例とは異なっている。下部においては、フィラメン
トは円筒状クエンチスクリーンシステム55と等しい内
径の短い管状部71を効果的に通過して、より狭い内径
の管状部73に導入する前に、好ましくはテーパーのつ
いた部分72を通過する。この構成部品の寸法は、フィ
ラメント20が管状部73に入るにつれて細くしぼら
れ、導管54に導入され管状部73からフィラメント2
0とともに出る冷却ガスの量を考慮に入れて、管状部7
3を出るガスの速度が管状部73を出るフィラメント2
0の速度よりも低速になるようになされる。フィラメン
ト20は管状部73を出る前にすでに硬化していること
が好ましく、このような場合はフィラメント20が管状
部73を出るとき、その速度はすでにロール34におけ
る巻き取り速度と同速になっている。
【0016】図1に示されているように上述の高さ寸法
AおよびBに加えて、表1から9は図2のためのリスト
を示す。
【0017】C1−連結管状部の高さ。短い管状部71
の高さ。または、
【0018】C2−連結テーパー部の高さ。テーパー部
72の高さ。または、
【0019】C3−管状部の高さ。この例では、冷却ガ
スが領域18から離脱する際に加速を起こすための特定
の内径を持つ管状部73の高さ。
【0020】これで分かると思うが、本発明の糸条を製
造するために使用される方法の紡糸ノズル(表面)から
管状部出口までの合計高さは、A+B+C1+C2+C3
である。
【0021】図1および図2に示すように、フィラメン
ト20は、クエンチシステムを出た後、続いて、ドライ
ブロール34へ降下する。ドライブロール34は、加熱
された紡糸ノズルからの経路において、フィラメント2
0をロール34での速度がドライブロール34の表面速
度と同一に(スリップを考慮しないで)なるように、フ
ィラメント20を引っ張る。この速度は巻き取り速度と
して知られている。従来の技術では(図には示されてい
ないが)糸条としてロール34に達する前に、固形フィ
ラメント20には後処理が施される。この段階では、種
々の巻き取り法が使用される。Knoxによる米国特許
第4,156,071号に示されているように、連続フ
ィラメント糸条に対しては、インターレース法を使用し
た3ロール巻き取り法が好ましい。もしくは、たとえ
ば、糸条がインターレースされ、その後、図1の34で
示される第1ドライブロール上でパッケージとして巻き
取られるゴデットレスシステム、もしくは、たとえばフ
ィラメントがインターレースされることなしに、また巻
き上げられることなしに並行する連続フィラメントの束
として通され、トウとして処理されるような、通常複数
の束が合体されトウ処理に供される方法が好ましい。
【0022】図3については、本発明に従う例として一
台のディフューザー内に8個のクエンチシステムがある
概略配置が示されている。種々の構成要素が本発明のシ
ステムの左に順番に示されている。図2を参照すると
(そして、実施例中の表においても)、「クエンチ遅延
部」は紡糸ノズル表面17と表面16a間の「クエンチ
遅延高さA」を示し、「スクリーン管状部」は円筒状ク
エンチスクリーンシステム55の底部と短い管状部71
の下に延びる「クエンチスクリーン高さB」を示し、
「スリーブ」はテーパーのついた部分72の最上部に向
かって下向きに延びる「連結管状部の高さ(C1)」を
示し、「コーン部」はより小口径の管状部73の最上部
に下向きに延びる「転結60゜テーパーの高さ
(C2)」を示し、さらに、「管状部」は小口径の管状
部73そのものの「管状部の高さ(C3)」を示す。
「管状部」は、右部において、システムに対して持ち上
げられた状態になって調整できるように示されており、
この管状部は、位置を制御する手段を提供していること
は注目されるべきである。また、異なった寸法を有する
管状部に交換することも可能であり、かつ/または、ク
エンチ条件を調節するために、およびガス速度が加速さ
れるもののフィラメントの速度より低速に加速すること
を確実にするために、(共通の「空気導入部」を通して
導入される)冷却ガスの量および/または温度を調節す
ることができる。
【0023】本発明のシステムおよび方法は、フィラメ
ントの巻き取り速度の約1/4から1/2の速度の加速
されたガスで操作されることができる。管状部を通るガ
ス速度は供給するガスの容量と管状部の断面積から容易
に計算が可能であり、フィラメントの巻き取り速度は管
状部を出るフィラメントの速度よりも容易に測定するこ
とができる。フィラメントがフィラメントより低速で管
状部を出るガスとともに管状部を出るに際して、すでに
巻き取り速度またはその近くの速度であることが好まし
いため、管状部を出る前にフィラメントは硬化している
ことが好ましい。ガスとフィラメントの相対速度は、求
める結果によって異なり、たとえばフィラメント速度の
約20%から約60%、もしくは90%までさえも、も
しくは必要とあれば95%までも変化させることができ
る。しかし、発明者らは、これまでの技術の示唆とは異
なり、ガスとフィラメントの双方がクエンチシステムの
底部より現れるに際し、ガス速度をフィラメント速度よ
りも速くすることを、避けることが重要であることを見
いだした。
【0024】本発明によれば、このようにして、冷却ガ
スは、最初に、吐出直後のフィラメントが毛細管を通っ
て紡糸ノズルから溶融状態で分離された流れとして現れ
る紡糸ノズル下の領域に、送られる。冷却ガスの導入は
種々の方法で実施されることができる。たとえば、冷却
ガスを導入する従来の方法または新たな方法を考案する
こともできる。どのような方法が採用されても、冷却ガ
スは、前記領域に、紡糸ノズルから低速で離れて移動し
始めるフィラメントの動きの方向へ、比較的低速で導入
されることが適当である。この領域の断面積は、従来は
吐出直後のフィラメントの配列の断面積よりも比較的大
きいものであった。しかしながら、本発明によれば、前
記領域を出るためには、冷却ガスは特定の断面積(前記
領域の断面積よりも小さい)を持つ管状部に入らなけれ
ばならず、そのためガスは管状部に入り通過するにつれ
て加速されなければならない。このため、冷却ガスはフ
ィラメントの配列の内部に入るよう強制され、そのこと
でフィラメントに対するガスの冷却効果が向上すると、
信じられる。
【0025】管状部に対してテーパーのついた導入部を
提供することが好ましい。管状部に対して、適度にテー
パーのついた導入部を設けることで冷却ガスの加速が円
滑に行われ、糸長方向で均一性を損なうことにつながる
ことのある乱流を避けられるものと信じられる。管状部
へのテーパーのついた導入部は、テーパー角度が30
゜、45゜、60゜のものが使用されたが、最適テーパ
ー角度は種々の要因の組み合わせに依存する。1インチ
(2.5cm)の直径を有する管状部が実際に非常に有
用であることが見いだされた。1.25インチ(3.2
cm)の直径を有する管状部もまた効果的であった。管
状部の最上部は紡糸ノズルから遠距離すぎないように配
置されることが好ましい。管状部の最上部は紡糸ノズル
の表面から80cmまたはそれより短い距離に配置され
るべきであり、紡糸ノズルの表面から64cmまたはそ
れより短い距離に配置されることが好ましい。このよう
に、ここで議論されたように、A+B+C1+C2の高さ
は、80cmより短距離で、またさらに64cmより短
距離であることが好ましい。
【0026】本発明は、円状配列のフィラメントを包囲
するクエンチシステムに限定されるものではなく、より
広く適用することができる。たとえば、紡糸ノズル下の
領域で適切な方法で配置された配列の吐出直後の溶融フ
ィラメントに対して冷却ガスを送る適切なクエンチシス
テムに適用することができる。さらに、特定の寸法を持
つ管状部の形状は、円筒状断面を持つだけではなく、特
に円状配列ではないのフィラメントが吐出される場合に
は変更することができる。たとえば、長方形、正方形、
楕円形その他の断面が使用できる。このような管状部の
断面は、供給される冷却ガスの量に関連して、冷却ガス
の速度を計算するに際して重要である。
【0027】冷却ガスは空気であることが好ましく、特
にポリエステルを取り扱う場合はそうである。それは空
気が他のガスに比べて安価であるからであるが、他のガ
ス、たとえば水蒸気もしくは不活性ガスを使用すること
もできる。
【0028】本発明の方法を用いれば、付随して発生す
る伸度(EB)の減少もしくは延伸張力の増大を招くこ
となく、均一性を改良することおよび/または糸条の巻
き取り速度を高速化することができる。デニール分布
(DS)は、本願明細書において改良された均一性を示
すために用いられる。デニール分布は、糸条の糸長方向
の不均一性の尺度であり、糸条に沿って一定間隔で測定
された重量のばらつきから計算される。破断伸度は、破
断に至るまでに糸条を延伸することができる限度の尺度
であり、米国特許第5066447号に記述されている
ように元の長さに対する百分率で測定される。
【0029】このようにして本発明に従って、破断伸度
が約100%もしくはそれより大きいポリエチレンテレ
フタレート連続糸条か生産される。この糸条は25から
150の範囲の単糸を含む。この糸条のデニール分布は
以下の式で与えられる。
【0030】 デニール分布%≦0.11(デニール/単糸)+0.76 (1) この式(式(1))は、単糸デニールが4.0より小さ
い(単糸が4.5dtexより小さい)場合に成立す
る。
【0031】図4は、以下の本発明実施例に従う本発明
の糸条における、単糸デニールに対するデニール分布を
表示したものであり、同様のデニールおよびフィラメン
ト数の従来技術糸条も表示している。
【0032】本発明の糸条は、少なくとも25%の沸水
収縮率(BOS)を有することが好ましい。沸水収縮率
は糸条のタイプを定量的に表現するものであり、当該技
術分野で従来用いられてきた方法で測定される。
【0033】本発明は、以下の実施例においてさらに例
示される。実施例において関係する糸物性の多くは、従
来の強度および収縮物性であり、一般のおよび/または
引用された従来技術に記述されている方法で測定され
る。相対粘度は本明細書において「LRV」と称され、
80mgの重合体を10mlの溶剤に溶解した溶液の粘
度の溶剤のみの粘度に対する比率である。本明細書でL
RV測定に使用される溶剤は、100ppmの硫酸を含
有するヘキサフルオロイソプロパノールであり、Bro
addusの米国特許第5,104,725号およびD
uncanの米国科学用計測器研究協会H1275に記
載されている方法で25℃で測定される。
【0034】デニール分布(DS)は本明細書において
は以下のように定義され、測定される。すなわち、糸条
をコンデンサ間隙を通過させ、その間隙中のある瞬間に
おける質量に応答するよにする場合の質量として定義さ
れる。試験資料は、電子的に8箇所の30mの複領域に
分割され0.5mごとに測定する。8複領域間内で最大
値と最小値の差が平均される。本明細書においてデニー
ル分布(DS)は、240m全体の糸条に対して、平均
値で差の平均を除した百分率で記録される。試験は、L
enzing Technik社、Lenzing、オ
ーストリア、A−4860で入手可能な機器ACW40
0/DVA(Automatic Cut and W
eigh/Denier Variation Acc
essory)で実施できる。
【0035】延伸張力はグラムで表示し、延伸比1.7
倍、ヒーター温度180℃で測定した。延伸張力は配向
性の尺度であり、捲縮時のフィード糸条にとって特に重
要な要件である。延伸張力は、Lenzing Tec
hnik社より入手可能なDTI 400 Draw
Tension Instrumentで測定すること
ができる。通常は、巻き取り速度が高速化すると延伸張
力の増大および伸度の低下を伴い、好ましくない場合が
ある。しかしながら本発明で以下の実施例に示されてい
るように、延伸張力の増大もしくは伸度の低下を伴うこ
となしに、巻き取り速度の高速化を達成した。
【0036】実施例には、同様にして行ったが本発明に
従わない対照実験との比較を提供した。たとえ、空気速
度が、常に対応する対照例の実験における空気速度より
大幅に高速であるとはいえ、各表で見ることができるよ
うに、本発明に従う以下の各実施例において、管状部を
ともに出るときの空気速度はフィラメントの速度より常
に相当に低速であった信じられる。
【0037】実施例1 21.5 LRVのポリエチレンテレフタレートから2
97℃で、127デニール−34フィラメントで円形断
面形状のポリエステル糸条(表1参照)を、前記記述お
よび図2を参照して説明したようなクエンチシステムを
使用して、紡糸した。該当する処理の諸パラメータは表
1に示されており、得られた糸条の諸パラメータも表1
に示されている。クエンチスクリーン55の内径は3イ
ンチ(7.5cm)、その下部に高さC2のテーパー部
72があり、これは表1において「連結30゜のテーパ
ー高さ」として表現されており、特定の内径1インチ
(2.5cm)および高さC3の管状部73へ連結され
ている。「30゜テーパー」とは、テーパー部で30゜
の角度を含むことを意味し、すなわちテーパーの表面は
垂直に対して15゜の角度で傾いていることを意味す
る。この構造は管状部73の導入部、紡糸ノズル面17
から13.6インチ(34.5cm)に位置する。
【0038】比較として、対照糸条「A」を、同様の重
合体を使用し、前述のおよび図1に関連して図示されて
いるクエンチシステムを使用して、295℃で紡糸し
た。該当する処理および結果として得られた糸条の諸パ
ラメータが表1に示されている。この対照糸条「A」に
ついて、クエンチスクリーン55の内径は3インチ
(7.6cm)であり、排気出口66は、2.75イン
チ(7.0cm)がそれに続くものである。従って、管
状部から離脱する空気速度は本発明に従う離脱空気より
も大幅に低速であった。
【0039】34.9立方フィート/分(16.5リッ
トル/秒)の冷却空気が実施例1で使用されたのに対
し、対照例「A」に対しては、43.5立方フィート/
分(20.5リットル/秒)が使用された。空気は初期
段階では室温であった。
【0040】第2の対照糸条「B」は、重合体を使用
し、289℃において、クロスフロー(横流)クエンチ
システムを使用し、6糸条につき1278立方フィート
/分(603リットル/秒)を、長さ47.2インチ
(119.9cm)幅32.7インチ(83.1cm)
のディフューズスクリーン(diffusing screen)を通し
て、断面積1543in2(9955cm2)で供給して
紡糸した。
【0041】
【表1】
【0042】実施例1の糸条は、従来の放射状(ラジア
ル)またはクロスフロー冷却の対照例「A」または
「B」のどれよりも驚くほど極めて優秀な(低い)デニ
ール分布を有しており、それは、対照例「A」および対
照例「B」が1.60%および1.45%であるのに対
して1.09%であり、おのおの32%および25%低
かった。これは極めて改良された糸条製品であり、デニ
ール分布は上述の式(1)に従い、図4の情報から導か
れた値を有することが示されている。
【0043】本発明により、両対照例の糸条に対して比
較できる、実施例の糸条の他の物性(すなわち延伸張
力、強度、破断伸度)が得られた。実施例1の糸条は、
対照例「A」および対照例「B」よりもそれぞれ19%
および28%高速の巻き取り速度で紡糸されたにもかか
わらず(3265m/分および3025m/分に対して
3886m/分)デニール分布の改良が達成された。し
かしながら、もし他の対照糸条が従来の放射状またはク
ロスフロークエンチシステムの一方を使用して、実施例
1の巻き取り速度(3886m/分)で紡糸されたとす
るならば、この対照糸条の延伸張力は増大し、100g
を超え、糸条の延伸性に限度が出てくるであろう。
【0044】本発明に従う実施例1において特定の直径
(1インチの直径)の管状部を使用することにより、冷
却ガスの速度は、本発明に従えば、(対照例「A」の)
321m/分から6倍の1952m/分に増大した。し
かしながら、この高速の空気速度は、フィラメントの巻
き取り速度の50%にすぎないものであった。
【0045】実施例2 同様な115フィラメント−34フィラメント、円形断
面形状の細単糸ポリエステル糸条を、実施例1と同じク
エンチシステムを使用して、紡糸した。諸パラメータは
表2に示されている。米国特許第4529368号(M
akansi)に記述されているような管状の遅延装置
を使用した従来の放射状(ラジアル)および変形クロス
フロークエンチシステムを用いた対照糸条が同様に紡糸
された。諸パラメータが表2に示されている。
【0046】実施例2においては、34.9立方フィー
ト/分(16.5リットル/秒)の冷却空気を使用し、
それに対し、対照例「A」では、(41.1立方フィー
ト/分19.4リットル/秒)および、対照例「B」で
は、52.5立方フィート/分(24.8リットル/
秒)を、1糸条に対して使用した。対照例「B」のクロ
スフロークエンチシステムは、幅2.75インチ(7.
0cm)長さ30インチ(76.2cm)の寸法のディ
フュージングスクリーンを有する8区間のセルで構成さ
れている。
【0047】
【表2】
【0048】実施例2においてもまた、糸長方向デニー
ル均一性において極めて大きな改善が達成され、1.4
4%および1.43%に対して1.05%(それぞれ対
照例「A」および「B」より27%低い)と低デニール
分布が達成され、実施例のデニール分布値は図4の単糸
デニールに対するデニール分布の式から得られる値より
も低いものになっている。実施例2は同等の延伸張力、
強度、破断伸度を持つものとして紡糸したものである
が、極めて高い巻き取り速度、すなわち対照例に比べて
18から20%高い3730m/分で、紡糸した。ここ
においても、冷却空気の速度は、実施例2において、冷
却空気をクエンチスクリーンの1/3の直径である特定
の直径の管状部を通して通過させることにより、ほぼ6
倍の1952m/分(対照例「A」の管状部空気速度3
03m/分に対して)まで、加速された。これでも、い
まだに、この空気速度は巻き取り速度のほぼ52%であ
る。
【0049】実施例3 110フィラメント−34フィラメント、三角異型断面
形状の細単糸ポリエステル糸条(表3参照)を、前述の
および図2に示されたクエンチシステムを使用して、紡
糸した。諸パラメータは本実施例3の表3に示されてお
り、また放射状冷却の対照糸条についても同様である。
実施例3において、重合体より297℃にて紡糸し、こ
れに対して対照例は、ポリマーから296℃で紡糸し
た。
【0050】本実施例では、糸条を32.0立方フィー
ト/分(15.1リットル/秒)を使用して冷却し、対
照例では、30.0立方フィート/分(14.2リット
ル/秒)を使用した。両方の場合において、冷却空気は
ほぼ室温(21℃、70゜F)であった。
【0051】
【表3】
【0052】実施例3においては、糸長方向の均一性に
おいて極めて大きな改良が達成され、デニール分布が対
照糸条では1.49%であったのに対し、0.91%と
39%低いものであった。本実施例のデニール分布は図
4における式を使用して計算される値より低いものであ
る。実施例3では、対照例と同等の延伸張力、強度、破
断伸度をもつものが紡糸されたが、巻き取り速度が1
1.6%高い状態で(3342m/分に対して3731
m/分)行われたものである。冷却空気速度は、空気お
よびフィラメントを特定の直径の管状部を通して通過さ
せることにより、対照例よりも8倍まで高速化され、本
実施例の空気速度は巻き取り速度の48%であった。
【0053】実施例4 115デニール−100フィラメントの極細単糸デニー
ルのポリエステル糸条を、表4に示されているように、
既出の実施例と同じクエンチシステムを使用して、紡糸
し、それと対照糸条を比較として紡糸した。
【0054】実施例4においては、23.5立方フィー
ト/分(11.1リットル/秒)の冷却空気を使用し、
対照例では、27.2立方フィート/分(12.8リッ
トル/分)を使用した。ここで、空気は初期状態で室温
(21℃、70℃)であった。
【0055】
【表4】
【0056】実施例4では、糸長方向均一性における極
めて大きな改良を示し、デニール分布が1.08%に対
して0.87%(実施例4では対照例より19%低い)
と低いものであった。本実施例のデニール分布の値は、
図4における式から得られる値より低いものである。実
施例4の延伸張力、強度、破断伸度は対照糸条と同等の
ものであるが、実施例4では20%高速の巻き取り素度
で紡糸されたものである(2743m/分に対して32
83m/分)。本実施例における冷却空気の速度は対照
例の6倍(201m/分に対して1316m/分)であ
るが、それでも本実施例の巻き取り速度の40%(32
83m/分に対して1316m/分)であった。
【0057】実施例5 170デニール(189dtx)−136フィラメント
のポリエステル糸条を、前述されおよび図2で説明され
ているクエンチシステムを使用して、紡糸した。諸パラ
メータが表5に示されており、比較として対照糸条を図
1に説明されている放射状冷却を使用して紡糸した。実
施例5においては、フィラメントは21.5LRVの重
合体を使用し、298℃で紡糸し、対照糸条は同じ重合
体を使用し、296.5℃で紡糸した。高い重合体温度
にもかかわらず、実施例5では19.1立方フィート/
分(9.0リットル秒)の冷却空気(21℃、70゜
F)を使用し、対照糸条に用いた26.2立方フィート
/分(12.4リットル/分)の73%を使用したのみ
であった。
【0058】
【表5】
【0059】実施例5においては、クエンチ遅延高さA
は、前述の実施例において使用した3.9インチ(9.
9cm)に比べて、2.6インチ(6.6cm)と短縮
した。
【0060】実施例5においては、均一性において極め
て大きい改良が達成され、1.12%に対して0.85
%と低いデニール分布を有する一方、糸条の破断伸度は
145%を保ち、そのため170デニール136フィラ
メントの糸条は100デニールまで、すなわちフィラメ
ントあたり1デニールよりも細いフィラメントまで(す
なわち、「サブデニール」まで)延伸可能であった。こ
のフィラメントあたり極細デニールの糸条の均一性の改
良は、2542ヤード/分(2323m/分)よりも1
7.6%高い2990ヤード/分(2733m/分)の
極めて高速の巻き取り速度で紡糸することで達成され
た。空気速度は、特定の直径の管状部を通して空気とフ
ィラメントを通過させることで標準の放射状冷却法の5
倍から6倍に増大されたが、この空気速度はそれでもフ
ィラメントの巻き取り速度の約36%にすぎないもので
あった。実施例5のデニール分布は、図4と式で得られ
るものより低く、これは既存の放射状冷却構造を使用し
て紡糸された170デニール−136フィラメントの対
照糸条のデニール分布とともに、図4に示されている。
この均一性の改良は、約73%の容量にすぎない冷却空
気によって達成されたものである。
【0061】実施例6 115デニール(128dtx)−136フィラメント
のポリエステル糸条(表6参照)、すなわちサブデニー
ルフィラメントより構成された糸条を、前述のおよび図
2において説明されたクエンチシステムを使用して、紡
糸した。本実施例6の表6に諸パラメーターを示す。比
較として、115デニール−136フィラメントの対照
糸条を図1で説明されているような放射状冷却装置を使
用して紡糸した。実施例6において、フィラメントはL
RV21.5を持つ重合体をから重合体温度304℃で
紡糸し、対照糸条は同じLRVの重合体から295.5
℃で紡糸した。
【0062】
【表6】
【0063】実施例6の糸条は、11%高速の巻き取り
速度と処理量で、また高温の紡糸温度で生産されたにも
かかわらず、より少量の(21℃、70゜F)冷却空
気、すなわち対照例の各糸条に対して26.2立方フィ
ート/分(12.4リットル/秒)を使用したのに比
べ、実施例6では19.1立方フィート/分(9.0リ
ットル/秒)を使用した。実施例6のサブデニール糸条
は、このような細単糸デニール糸条としては極めて良好
な均一性を有し、対照糸条における1.02%のデニー
ル分布に比べて、デニール分布は0.79%にすぎない
ものであった。実施例6のデニール分布は、図4の式か
ら得られる値より小さいものであり、既存の放射状冷却
装置を使用した115デニール−136フィラメントの
対照糸条のデニール分布とともに、図4に示されてい
る。生産速度を上げ、73%の容量の冷却空気を使用し
たのみであるにもかかわらず、このサブデニール糸条で
23%改良された均一性が達成された。
【0064】実施例7 125デニール−34フィラメントのポリエステル糸条
(表7参照)を、前述のおよび図2で説明されたクエン
チシステムを使用して、21.9のLRVを持つポリエ
チレンテレフタレート重合体から292℃で紡糸した。
関係する処理パラメータが表7に、および得られた糸条
の諸パラメータも表7に示されている。クエンチスクリ
ーン55の内径は3インチ(7.5cm)で、その下部
に同じ内径および高さC1の連結管状部71が連結さ
れ、さらにその下部に高さC2のテーパー部72が連結
されており、「連結60゜テーパー高さ」と表7で称さ
れており、特定の内径1インチ(2.5cm)、高さC
3の管状部73に連結されている。「60゜テーパー」
とは、テーパー部で角度60゜を含むことを意味し、す
なわちテーパーの表面は垂直に対して30゜の角度で傾
いていることを意味する。
【0065】比較として、対照糸条もまた同じ重合体か
ら292℃で、前述のおよび図1で説明されたクエンチ
システムを使用して紡糸した。関係する処理および得ら
れた糸条の諸パラメータもまた比較として表7に示され
ている。この対照糸条に対して、クエンチスクリーン5
5およびスクリーン下部の管状部66の内径は3インチ
(7.5cm)であり、すなわちクエンチスクリーン下
の特定の直径の管状部は使用されず、したがって管状部
から出てくる空気速度は本実施例における空気よりも大
幅に低速である。
【0066】実施例7においては、同じ量の冷却空気3
0立方フィート/分(14リットル/秒)を使用し、対
照例に対しても同様である。空気の初期温度は室温であ
った。
【0067】
【表7】
【0068】実施例7の糸条は、対照例が1.43%で
あるのに対して1.15%と(対照例は1.15%より
20%以上高い)極めて良好な(低い)デニール分布を
有していたことは注目すべきである。これは、本発明を
使用することから得られる極めて重要な利点である。双
方の糸条が他の物性では同等であることが判明した。実
施例7の糸条は、20%より高速(3290m/分に対
して4015m/分)の巻き取り速度で紡糸したにもか
かわらず、デニール分布の改良が達成された。しかしな
がら、他の対照糸条が、同じクエンチシステムを使用し
て実施例7で使用された巻き取り速度(4015m/
分)で紡糸した場合、この対照糸条の延伸張力は150
gを超えて増大した。
【0069】本発明に従う実施例7において、特定の直
径(1インチの直径にすぎない)の管状部で同じ容量の
冷却空気を使用することにより、本発明に従えば冷却空
気の速度は、200m/分(対照例において)より低い
速度の約9倍のほぼ1700m/分まで加速された。し
かしこの高速の空気速度もフィラメントの巻き取り速度
のほぼ40%にすぎなかった。
【0070】実施例8 同様のポリエステル糸条ではあるが太デニール(260
デニール−34フィラメント)のポリエステル糸条を、
実施例7とある程度同様のクエンチシステムを使用し
て、紡糸した。本実施例8および比較のために対照例の
糸条の諸パラメータが表8に示されている。実施例8に
おいて、フィラメントは、同様の重合体より296℃で
紡糸したが、一方、対照糸条は重合体より293℃で紡
糸した。各糸条に対して35立方フィート/分(16リ
ットル/秒)の冷却空気を使用した。
【0071】
【表8】
【0072】実施例8においてもまた、同等の延伸張力
を有し、3570m/分より25%以上高い4530m
/分の極めて高速の巻き取り速度で、均一性において極
めて大きな改良、すなわち、デニール分布において4.
72%(約65%高い)に対して低い2.85%が達成
された。また、冷却空気の速度は、フィラメントと冷却
空気を、クエンチスクリーン(対照例において使用され
た下部管状部の直径で、クエンチスクリーンと同じ直
径)の1/3の直径の、特定の直径を持つ管状部を通し
て通過させることにより、対照例の218m/分から、
実施例8においては1960m/分へ約9倍加速され
た。
【0073】実施例9 170デニール−200フィラメントの糸条(表9参
照)すなわちサブデニール糸条を、本発明に従って、紡
糸した。また、比較として、表9に示す以外は基本的に
は実施例7に従う対照糸条を紡糸した。実施例9におい
ては、管状部73の最小部は、クエンチスクリーンの底
部に配置した。すなわち、連結するフレア部(広がり
部)を使用しなかった。(使用することにより、より結
果が得られることが信じられた)。
【0074】
【表9】
【0075】実施例9においてもまた、均一性において
極めて大幅な改良すなわち、5.26%(1.13%の
4倍より大きい)に比べて1.13%と低いデニール分
布が達成され、延伸張力はやや良好で、実施例9におけ
る巻き取り速度は、対照糸条の巻き取り速度2560m
/分より20%より高い速度の3130m/分が達成さ
れた。さらに別の対照糸条を、同じ対照例クエンチシス
テムを使用して、紡糸したが、実施例9で使用した巻き
取り速度(3130m/分)では、この対照糸条の延伸
張力は170gを超えて増大した。
【0076】上述の実施例に加えて、示唆されたクエン
チシステムおよび他の方法で重合体フィラメントを他の
実験で紡糸した。以下の事柄は、ある限定された範囲で
認められたことである。
【0077】1.特定の寸法を有する管状部73の長さ
を増大させることを、フィラメントの延伸張力を減少さ
せるために使用することができる。この延伸張力の減少
は顕著であるが、効果は、単糸デニール、巻き取り速
度、管状部の直径、および以下に述べる他の要因のよう
な他の条件に、依存する。
【0078】2.紡糸ノズルの面17から特定の寸法を
有する管状部73の最上部までの距離を減少させること
は、フィラメントの延伸張力を減少させるために使用で
きる。一般にその効果は低く、大きめの微少な調整程度
であり、これもまた説明のように他の条件に依存する。
【0079】3.空気流を増加させることは、一般に延
伸張力を減少させるが、また一般にデニール分布を増大
させ、特に紡糸ノズルの面17から特定の寸法を有する
管状部73の最上部までの距離を過度に減じ、また管状
部が紡糸ノズルに近接するとデニール分布を増大させ
る。
【0080】4.紡糸温度を上昇させることはフィラメ
ントの延伸張力を減少させることにも効果を持ち、これ
もまた説明のように他の条件に依存する。
【0081】注目すべき重要な点は、本発明を使用する
ことは、冷却法に対して単純な調整法を提供することで
あり、このことにより結果として得られるフィラメント
における所望する物性を改良すること、および必要に応
じて修正をすることが可能となる。このことは、3から
5km/分の範囲の巻き取り速度に対して実証されてい
る、なぜならこのような巻き取り速度で紡糸されたフィ
ラメントのタイプは、非常に大量に商業的に生産されて
きており、少なからぬ商業的重要性を有するからであ
る。低速でおよび高速で、また異なるタイプのフィラメ
ントに対しておよび用途に対して本発明を実施すること
により、優位性を達成することができる。本クエンチシ
ステムの有効性は、クロスフロー法において商業的に行
われてきたように、もっとも有効な冷却はフィラメント
配列を通して可能な限り大量の冷却空気を吹き付けフィ
ラメントの反対側へ吹き抜けさせることにより達成され
る、と信じられてきた従来の見解とはよい対照をなすも
のである。 [図面の簡単な説明]
【図1】図2に示す本発明に従う装置との比較のための
対照例として用いた従来技術の装置の部分的な断面の概
略立面図である。
【図2】本発明を実践するための装置の一実施形態中の
一部断面の概略立面図であり、実施例7および8におい
て使用され、かつ実施例1から6において使用されるク
エンチシステムの各構成部品の高さを表示する概略立面
図である。
【図3】実施例1から6において使用される本発明を実
践するための他の実施形態の一部断面の概略立面図であ
る。
【図4】本発明の方法に従って製造された製品につい
て、および比較のために、前述したように、これまで公
開されている技術の例からの市場製品および糸条につい
て、単糸デニール(dpf)に対するデニール分布(D
S)をプロットした図である。
フロントページの続き (72)発明者 バシラトス ジョージ アメリカ合衆国 19810 デラウェア州 ウィルミントン ケネディー ロード 2811 (56)参考文献 特開 昭62−263309(JP,A) 特開 昭47−30918(JP,A) 特開 昭47−25413(JP,A) 特公 昭48−43563(JP,B1) 特表 平7−501365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01D 5/088 - 5/092 D01F 1/00 - 6/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸ノズル中の加熱された溶融重合体か
    ら少なくとも500m/分の表面速度で駆動されている
    ロール(34)へ至る経路において重合体の連続フィラ
    メント(20)を紡糸する溶融紡糸法であって、冷却ガ
    スが、前記紡糸ノズル下の領域(18)で吐出直後の溶
    融フィラメントに導入され、前記フィラメント(20)
    と冷却ガスとが、前記領域(18)から、フィラメント
    が冷却する過程で、フィラメント(20)を包囲する限
    られた寸法の管状部(73)を一緒に通過し、該管状部
    (73)にはテーパーのついた部分(72)が設けられ
    ており、さらに、前記管状部(73)の最上部(A+B
    +C+C)が前記紡糸ノズル面(17)の下80c
    mより短い距離に配置され、前記管状部(73)の寸法
    と位置およびガスの量は、ガスが加速されるが前記フィ
    ラメント(20)の速度より低速で管状部(73)から
    出るように、制御されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記フィラメントが少なくとも500m
    /分のロール速度で前記管状部から出ることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却ガスが、前記紡糸ノズル下の領
    域に放射状に吐出直後の前記フィラメントに送られるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記管状部の最上部が前記紡糸ノズル面
    から下へ64cmより短い距離に配置されることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
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