JP3393742B2 - ウエハ保持部材 - Google Patents

ウエハ保持部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や液晶
等の製造工程中に半導体ウエハや液晶用ガラス基板等の
ウエハを保持するとともに、上記ウエハをハロゲンラン
プにより間接的に加熱するために使用するサセプタなど
のウエハ保持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
半導体ウエハ(以下、ウエハと略称する)に薄膜を形成
するためのCVD装置や、上記ウエハに微細加工を施す
ためのエッチング装置等では、処理室内に配置する円板
状をした基体の上面(載置面)にウエハを配置してクラ
ンプでもって押さえ付けることにより保持するととも
に、上記基体の下面(光吸収面)にハロゲンランプの光
を照射して間接的に加熱することにより基体の載置面に
保持したウエハを加熱するようにしたサセプタが使用さ
れている。また、この種のサセプタとしては、ハロゲン
ランプからの光を効率良く吸収することができるととも
に、加熱状態においてウエハを精度良く保持できなけれ
ばならないことから、サセプタを構成する基体として黒
色を呈し、かつウエハに近似した熱膨張係数(4.2×
10-6/℃程度)を有する炭化珪素質焼結体により形成
したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、成膜工程で
は成膜ガス以外に雰囲気ガスとしてClF3 、NF3
CF4 、HFなどのハロゲン系腐食性ガスが使用されお
り、該ハロゲン系腐食性ガス中に上記炭化珪素質焼結体
からなるサセプタを曝すと、基体の表面が大きく浸食さ
れるといった課題があった。その為、ウエハにパーティ
クルが付着するとともに、載置面の平面度が大きく低下
し、ウエハ上に精度の良い薄膜を形成することができ>
ず、また、サセプタ自体の寿命も非常に短いものであっ
た。
【0004】一方、今日ではハロゲン系腐食性ガスに対
し優れた耐食性を有するセラミックスとして窒化アルミ
ニウム質焼結体が知られている。
【0005】しかしながら、上記窒化アルミニウム質焼
結体は一般的に乳白色をしていることから、この窒化ア
ルミニウム質焼結体により赤外線加熱方式のサセプタを
形成したとしてもハロゲンランプの光を基体の光吸収面
で反射してしまうことから光の吸収率が悪く、その結
果、所定の温度までウエハを加熱することがでいないと
いった課題があった。
【0006】
【本発明の目的】本発明の目的は、光の吸収率が高く、
かつ吸収した熱をウエハ支持部材全体に均一に伝達して
ウエハを所定の温度まで効率良くかつ均一に加熱するこ
とができるとともに、ハロゲン系腐食性ガスの浸食を受
け難く、また、ウエハを汚染することのないウエハ保持
部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、窒化アルミニウム質焼結体からなる基体の一
方表面をウエハの載置面とし、他方表面を光吸収面とす
るとともに、該光吸収面より10〜1000μmの深さ
に熱吸収層を埋設して、上記基体の光吸収面に200〜
2000nmの波長光を照射した時の熱吸収率が70%
以上を有するウエハ保持部材を構成したものである。
【0008】また、本発明は上記熱吸収層をタングステ
ン、モリブデン、ニッケルのうち1種の金属またはこれ
らの合金よりなる熱伝達部と、上記金属成分が拡散した
窒化アルミニウム質焼結体よりなる熱吸収部とから構成
したものである。
【0009】さらに、本発明は上記熱吸収層をタングス
テン、モリブデン、ニッケルのうち1種の金属またはこ
れらの合金に窒化アルミニウムを混合してなる熱伝達部
と、上記金属成分が拡散した窒化アルミニウム質焼結体
よりなる熱吸収部とから構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明実施例を説明す
る。
【0011】図1は本発明に係るウエハ保持部材の一例
であるサセプタをCVD装置の処理室内に組み込んだ状
態を示す概略図であり、処理室11の上部には成膜ガス
および雰囲気ガスを供給するための供給口12を有する
とともに、上記処理室11の側部には内部に残留する成
膜ガスおよび雰囲気ガスを排出するための排出口13を
それぞれ設けてある。
【0012】また、処理室11の中央には基体2が窒化
アルミニウム質焼結体からなり、該基体2の内部に熱吸
収層5を埋設したサセプタ1を支持部材15でもって配
設してあり、該サセプタ1の外周には成膜ガスが下方へ
回り込まないようにするためにリング状をしたガイドリ
ング14を設けるとともに、上記サセプタ1の上方部に
はプラズマ上部電極18を、下方部にはプラズマ下部電
極19をそれぞれ配設してある。なお、図1において半
導体ウエハ10を押圧するクランプは省略してある。
【0013】さらに、処理室11の下方には、ガラス、
サファイア、窒化アルミニウム質焼結体、アルミナ焼結
体などの透光性材質からなる窓16と、該窓16の下方
にハロンランプ17を設けた構造としてある。
【0014】このCVD装置により半導体ウエハ10
(以下、ウエハと略称する)上に成膜を施すには、ま
ず、ハロゲンランプ17を点灯させ、窓16を介してサ
セプタ1の光吸収面2bにハロゲンランプ17の光を集
光させることでサセプタ1の温度を上昇させ、該サセプ
タ1の載置面2a上に配置したウエハ10を加熱するよ
うになっている。
【0015】この時、サセプタ1を構成する基体2は窒
化アルミニウム質焼結体からなるため、基体2の光吸収
面2bに照射されたハロゲンランプ17の光を透過して
熱吸収層5で吸収し、吸収した熱は直ちにサセプタ1全
体に伝達して載置面2a上に配置するウエハ10を短時
間で所定の温度にまで均一に加熱できるようになってい
る。
【0016】次に、サセプタ1を挟んで上下に配設する
プラズマ電極18、19に高周波電圧を印加してプラズ
マを発生させるとともに、処理室11の供給口12より
成膜ガスおよび雰囲気ガスを供給すると、ウエハ10が
所定の温度に加熱されていることからウエハ10上で成
膜ガスが熱分解して堆積し、ウエハ10上に精度の良い
薄膜を形成できるようになっている。
【0017】なお、サセプタ1の外周にはガイドリング
14を設けてあることから、成膜ガスがサセプタ1の下
方に回り込むことを防ぎ、サセプタ1の光吸収面2bに
照射するハロゲンランプ17の光を遮断しないようにし
てある。
【0018】さらに、本発明に係るサセプタ1について
詳細に説明する。
【0019】図2(a)、(b)に示すように、上面を
ウエハ10の載置面2aとし、下面を光吸収面2bとし
た円板状の基体2からなり、該基体2は窒化アルニウム
質焼結体により形成してある。
【0020】また、上記基体2の内部には光吸収面2b
を透過したハロゲンランプ17の光を吸収するための熱
吸収部4と、該熱吸収部4で吸収した熱を基体2全体に
伝達するための熱伝達部3とからなる熱吸収層5を埋設
してあり、上記熱吸収部4は熱伝達部3を取り囲むよう
に設けてある。
【0021】上記基体2を構成する窒化アルニウム質焼
結体としては、AlN含有量が99重量%以上、好まし
くは99.5重量%以上、さらには99.8重量%以上
のものが良く、これらの焼結体を用いれば肉厚の薄い範
囲で半透過性を有するとともに、焼結体中には殆ど粒界
層が存在しないことから耐腐性に優れたものとすること
ができ、さらにはウエハ10に害を与える成分(不純
物)も少ないことからウエハ10を汚染することがな
い。
【0022】その為、本発明に係るサセプタ1を用いれ
ば、光吸収面2bに照射されたハロゲンランプ17の光
を透過して熱吸収層5で吸収させることができるととも
に、ウエハ10に悪影響を与えることなく載置面2a上
で常に精度良くウエハ10を保持することができる。し
かも、上記高純度の窒化アルニウム質焼結体は70W/
m・k以上の熱伝導率を有していることから、上記熱吸
収層5で吸収した熱を均一かつ効果的にウエハ10に伝
達し加熱することができる。
【0023】なお、基体2をなす窒化アルニウム質焼結
体は、上記高純度のものに限らず、焼結助剤としてY2
3 、Yb2 3 、Er2 3 などの希土類酸化物のみ
を添加したものでも良い。このように希土類酸化物のみ
を添加した窒化アルニウム質焼結体は、肉厚の薄い範囲
で半透過性を損なうことがなく、また、熱伝導率を70
〜190W/m・kまで高めることができる。その為、
光吸収面2bに照射されたハロゲンランプ17の光を透
過して熱吸収層5で吸収させることができるとともに、
上記熱吸収層5で吸収した熱をより均一かつ効果的にウ
エハ10に伝達して加熱することができる。ただし、上
記希土類酸化物の添加量が9重量%より多くなると、焼
結体中に多数の粒界層が形成されることから、雰囲気ガ
スであるハロゲン系腐食性ガスにより浸食される恐れが
高くなるため、上記希土類酸化物の添加量としては9重
量%以下とすることが好ましい。
【0024】また、雰囲気ガスであるハロゲン系腐食性
ガス下での耐腐性を高めるためには窒化アルニウム質焼
結体中に含有するSiの含有量を1500ppm以下、
好ましくは1000ppm以下とすることが好ましく、
さらにはウエハ10を汚染するNa、Ca、Fe等のア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、および遷移金属等の不
純物は合計で2000ppm以下とすることが望まし
い。
【0025】一方、上記基体2の内部に埋設する熱吸収
層5のうち熱伝達部3は、タングステン、モリブデン、
ニッケルのうち1種の金属またはこれらの合金により構
成するとともに、熱吸収部4は上記金属成分が拡散した
窒化アルニウム質焼結体より構成してある。
【0026】即ち、上記熱吸収層5を構成する熱吸収部
4は熱伝達部3をなすタングステン、モリブデン、ニッ
ケルの金属成分が拡散した窒化アルニウム質焼結体から
なるために黒色あるいはこれに近似した色を呈してお
り、基体2の光吸収面2bを透過したハロゲンランプ1
7の光を効率良く吸収することができる。
【0027】また、上記熱吸収部4と連続する熱伝達部
3は熱伝導率の高いタングステン、モリブデン、ニッケ
ルのうち1種の金属またはこれらの合金(熱伝導率:9
0〜180W/m・k)により構成してあることから、
熱吸収部4で吸収した熱をサセプタ1全体に均一に伝達
することができる。
【0028】しかも、上記熱伝達部3を構成するタング
ステン、モリブデン、ニッケルの熱膨張係数は4〜14
×10-6/℃と基体2を構成する窒化アルミニム質焼結
体の熱膨張係数(4.0〜6.0×10-6/℃)と近似
していることから、サセプタ1を加熱させても基体2と
熱吸収層5との間に亀裂等を生じることなく、強固に密
着させることができる。
【0029】なお、上記熱伝達部3は、タングステン、
モリブデン、ニッケルのうち1種の金属またはこれらの
合金に窒化アルミニウムを混合させたものでも良く、こ
の場合、基体2と熱吸収層5の熱膨張差をさらに小さく
することができるため、より強固に密着させることがで
きる。
【0030】また、ハロゲンランプ17からの光を吸収
してウエハ10を所定の温度にまで加熱するためには、
サセプタ1における200〜2000nmの波長光の熱
吸収率が65%以上であることが好ましく、そのために
は熱吸収層5を基体2の光吸収面2bより10〜100
0μmの距離Tだけ離れた基体2の内部に設けることが
必要である。
【0031】即ち、熱吸収層5から基体2の光吸収面2
bまでの距離Tを10μm未満とすることは、研磨加工
時において熱吸収層5が露出する恐れがありこれ以上薄
くすることは難しいからであり、逆に、熱吸収層5から
基体2の光吸収面2bまでの距離Tを1000μmより
大きくすると、ハロゲンランプ17の光が熱吸収層5ま
で透過しないために熱吸収率65%以上を達成すること
ができないからである。
【0032】次に、図2に示す本発明に係るサセプタ1
の製造方法を説明する。
【0033】まず、平均粒子径が3μm程度で、不純物
としてSiを1500ppm以下、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、および遷移金属等の不純物を2000p
pm以下の範囲で含む純度99%以上のAlN粉末にバ
インダーおよび溶媒のみを添加混合して泥漿を得るか、
あるいは上記AlN粉末に焼結助剤としてY2 3 、Y
2 3 、Er2 3 などの希土類酸化物を1種以上、
9重量%以下の範囲で添加したものにバインダーおよび
溶媒を添加混合して泥漿を得たあと、ドクターブレード
法により厚さ0.5mm程度のグリーンシートを複数枚
成形し、このうち1枚のグリーンシートに比表面積(B
ET)が2m2 /g以上のタングステン、モリブデン、
ニッケルのうち1種または2種以上からなる粉末に溶媒
を添加して粘土調整したペーストをスクリーン印刷でも
って上記グリーンシートのほぼ全面に敷設する。また、
グリーンシートに敷設するペーストとしては上記金属粉
末にAlN粉末を混合し、これらの粉体に溶媒を添加し
て粘土調整したペーストを用いても良い。このように、
AlN粉末を混合したペーストを用いれば、基体2を構
成する窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張差をより小
さくすることができるために基体2との密着強度を高め
ることができる。なお、上記タングステン、モリブデ
ン、ニッケルのうち1種または2種以上からなる粉末と
AlN粉末との混合比は9:1〜5:5の割合で混合す
ることが好ましい。
【0034】そして、上記ペースト上に複数のグリーン
シートを積層して50kg/cm2の圧力で圧着し、そ
の後切削加工を施して円板状の板状体としたのち真空脱
脂を施し、焼成温度2000℃程度の真空雰囲気下ある
いは窒素雰囲気下で焼成する。この時、基体2とタング
ステン、モリブデン、ニッケルのうち1種またはこれら
の合金からなる熱伝達部3との間には上記金属成分が拡
散した窒化アルミニウム質焼結体よりなる熱吸収部4が
得られる。即ち、本発明では基体2をなすグリーンシー
トと熱伝達部3をなすペーストとを積層し、一体焼結し
て形成することにより、熱伝達部3の金属成分が基体2
を構成する窒化アルミニウム質焼結体中に拡散し、熱伝
達部3の外周を覆うように熱吸収部4を形成することが
できる。そして、得られた円板状の板状体の上面に研磨
加工を施して載置面2aを形成するとともに、下面を熱
吸収層5からの距離Tが10〜1000μmとなるまで
研磨加工を施して光吸収面2bを形成することにより本
発明に係るサセプタ1を得ることができる。
【0035】
【実施例】ここで、直径210mm、厚み幅6mm程度
の円板状をした図2に示すサセプタ1のうち、基体2を
AlNの含有量が99.6重量%の窒化アルミニウム質
焼結体により形成し、熱吸収層5から基体2の光吸収面
2bまでの距離Tを変化させたサセプタ1と、熱吸収層
5を埋設していないサセプタ1とをそれぞれ試作し、該
サセプタ1にハロゲンランプの光を照射して赤外線分光
光度計でもって200〜2000nmの波長光の熱吸収
率について測定を行った。
【0036】なお、本実験で言う熱吸収率とは、以下の
式で表される値のことである。
【0037】 熱吸収率(%)=100−(反射率+透過率) そして、上記波長光の熱吸収率が65%以上有するもの
を優れたものとした。それぞれの結果は表1に示す通り
である。
【0038】
【表1】
【0039】表1より判るように、試料No.7の熱吸
収層5を埋設していないサセプタ1では、熱吸収率が4
0%と低いものであった。
【0040】また、試料No.6のサセプタ1では、熱
吸収層5から基体2の光吸収面2bまでの距離Tが10
00μm以上あることから、ハロゲンランプの光が熱吸
収層5にとどくまえに反射あるいは吸収され、熱吸収率
が50%程度と65%以上を満足することができなかっ
た。
【0041】これに対し、試料No.1〜5の本発明に
係るサセプタ1では、熱吸収層5から基体2の光吸収面
2bまでの距離Tが10〜1000μmの範囲にあるた
め、熱吸収率を65%以上とすることができた。特に、
熱吸収層5から基体2の光吸収面2bまでの距離Tを2
00μm以下としたものにあっては熱吸収率を80%以
上と効率良く吸収することができた。
【0042】なお、本発明実施例では、ウエハ10とし
て半導体ウエハを用いた例についてのみ説明したが、こ
れに限らず、本発明に係るウエハ保持部材は液晶用ガラ
ス基板などのウエハにも適用できることは言うまでもな
い。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、窒化アル
ミニウム質焼結体からなる基体の一方表面をウエハの載
置面とし、他方表面を光吸収面とするとともに、該光吸
収面より10〜1000μmの深さに熱吸収層を埋設し
て、上記基体の光吸収面に200〜2000nmの波長
光を照射した時の熱吸収率が70%以上を有するウエハ
保持部材を構成したことにより、ハロゲン系腐食性ガス
に載置面が曝されたとしても腐食することがなく、ウエ
ハを常に精度良く保持することができる。しかも、上記
載置面にはウエハを汚染する不純物が殆ど含まれていな
いことから、ウエハに悪影響を与えることがない。
【0044】また、窒化アルミニウム質焼結体からなる
基体の内部には光吸収面よりある一定距離離れた位置に
熱吸収性に優れるとともに熱伝導率の高い熱吸収層を設
けてあることから、ハロゲンランプの光を効率良く吸収
することができる。
【0045】特に、本発明では上記熱吸収層をタングス
テン、モリブデン、ニッケルのうち1種の金属またはこ
れらの合金、あるいはこれらに窒化アルミニウムを添加
した熱伝達部と上記金属成分が拡散した窒化アルミニウ
ム質焼結体よりなる熱吸収部とから構成してあることか
ら、熱吸収層で吸収した熱を効率良くウエハ保持装置全
体に伝達することができるとともに、基体を構成する窒
化アルミニウム質焼結体との密着性を高めることができ
るため、ウエハ保持部材を高温に加熱したとしても熱吸
収層と基体との間に亀裂等を生じることがない。
【0046】従って、本発明に係るサセプタを用いれ
ば、載置面上に配置するウエハに悪影響を与えることな
く高精度に保持することができるとともに、ウエハを短
時間で所定の温度にまで均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサセプタ1をCVD装置の処理室
内に組み込んだ状態を示す概略図である。
【図2】本発明に係るサセプタ1を示す図であり、
(a)は斜視図、(b)はX−X線断面図である。
【符号の説明】
1…サセプタ 2…基体 2a…載置面 2b…光吸収面 3…熱伝達部 4…熱吸収部 5…熱吸収層 10…ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−213337(JP,A) 特開 昭62−101021(JP,A) 特開 平5−315263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 H01L 21/205 H01L 21/3065 H01L 21/22 H01L 21/26 H01L 21/302 H01L 21/306 H01L 21/31 H01L 21/324

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウム質焼結体からなる基体の
    一方主面をウエハの載置面とし、他方主面を光吸収
    面とするとともに、上記基体中に、タングステン、モリ
    ブデン、ニッケルのうち1種の金属またはこれらの合金
    からなる熱伝達部を内蔵してなり、該熱伝達部周囲の窒
    化アルミニウム質焼結体には、上記金属成分が拡散した
    熱吸収部を有し、該熱吸収部と上記熱伝達部を熱吸収層
    とし、該熱吸収層を上記光吸収面から10〜1000μ
    mの深さに備え、上記基体の光吸収面に200〜200
    0nmの波長光を照射した時の熱吸収率が70%以上と
    なるようにしたことを特徴とするウエハ支持部材。
  2. 【請求項2】上記熱伝達部に窒化アルミニウムを含有さ
    せたことを特徴とする請求項1に記載のウエハ支持部
    材。
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