JP2001219331A - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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JP2001219331A
JP2001219331A JP2000029280A JP2000029280A JP2001219331A JP 2001219331 A JP2001219331 A JP 2001219331A JP 2000029280 A JP2000029280 A JP 2000029280A JP 2000029280 A JP2000029280 A JP 2000029280A JP 2001219331 A JP2001219331 A JP 2001219331A
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JP
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electrostatic
ceramic
dielectric film
electrode
electrostatic chuck
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JP2000029280A
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Yasuji Hiramatsu
靖二 平松
Yasutaka Ito
康隆 伊藤
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック誘電体膜の下に形成された静電電
極の形状等をはっきりと観察することができるため、静
電電極が目的通りに形成されているか否かを検査するこ
とができ、シリコンウエハの位置合わせを正確に行うこ
とができ、セラミック誘電体膜の高温における耐電圧を
大きく保つことができる静電チャックを提供する。 【解決手段】 セラミック基板上に電極が形成され、上
記電極上にセラミック誘電体膜が設けられた静電チャッ
クにおいて、上記セラミック誘電体膜は、透光性を有す
ることを特徴とする静電チャック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の詳細な説明〕
【0002】
【従来の技術】半導体は種々の産業において必要とされ
る極めて重要な製品であり、半導体チップは、例えば、
シリコン単結晶を所定の厚さにスライスしてシリコンウ
エハを作製した後、このシリコンウエハに複数の集積回
路等を形成することにより製造される。
【0003】この半導体チップの製造工程においては、
静電チャック上に載置したシリコンウエハに、エッチン
グ、CVD等の種々の処理を施して、導体回路や素子等
を形成する。その際に、デポジション用ガス、エッチン
グ用ガス等として腐食性のガスを使用するため、これら
のガスによる腐食から静電電極層を保護する必要があ
る。そのため、静電電極層は、通常、セラミック誘電体
膜等により被覆されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このセラミック誘電体
膜として、従来から窒化物セラミックが使用されている
が、従来は、窒化物セラミック中にカーボン等を含有さ
せることにより、セラミック誘電体膜を失透させてい
た。例えばこのような技術としては、特開平9−486
68号公報に記載が見られる。
【0005】しかしながら、このようにセラミック誘電
体膜を失透させると、静電チャックの内部に形成した静
電電極層の形状をはっきりと見ることができず、目的通
りの形状の静電電極層が形成されているか否かを判断す
ることができなかった。また、静電電極層の形成範囲が
わからないため、シリコンウエハの位置合わせを行うこ
とが困難であるという問題もあった。さらに、カーボン
を含有するセラミック誘電体膜は、500℃程度の高温
における絶縁性が低下し、そのために、このような温度
域におけるセラミック誘電体膜の耐電圧が低下し、シリ
コンウエハを載置した際にセラミック誘電体膜が絶縁破
壊する等の問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、セラミック中にカ
ーボンを含有させないか、その量を制限することによ
り、すなわち、セラミック粉末と樹脂と溶剤とを混合し
てグリーンシートを作製する際に、これらの混合物中に
カーボンを添加しないことは勿論、バインダーとして使
用する樹脂として、脱脂の工程で炭素が残留しにくいも
のを選択することにより、透光性を有するセラミック誘
電体膜を形成することができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、セラミック基板上に電
極が形成され、上記電極上にセラミック誘電体膜が設け
られた静電チャックにおいて、上記セラミック誘電体膜
は、透光性を有することを特徴とする静電チャックであ
る。この電極はセラミック基板の両面に形成されていて
もよく(図12参照)、また、セラミック基板自体透光
性であってもよい。また、上記セラミック誘電体膜は、
500nmの光を2%以上、好ましくは5%以上透過す
ることが、望ましい。セラミック基板もまた、500n
mの光を2%以上、好ましくは5%以上透過すること
が、望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の静電チャックは、セラミ
ック基板上に吸着力を誘起させるための電極(以下静電
電極と記載する)が形成され、上記電極上にセラミック
誘電体膜が設けられた静電チャックにおいて、上記セラ
ミック誘電体膜は、透光性を有することを特徴とする。
【0009】本発明の静電チャックでは、上記静電電極
を被覆するセラミック誘電体膜が透光性を有するので、
この誘電体膜の下に形成された静電電極の形状等をはっ
きりと観察することができ、目視によるかまたは顕微鏡
等を用いるという簡単な手段で、静電電極が目的通りに
形成されているか否かを検査することができる。
【0010】また、静電電極の形状をはっきりと観察す
ることができるため、シリコンウエハの位置合わせを正
確に行うことができる。さらに、セラミック誘電体膜
は、カーボンを含有していないかその含有量も少ないた
め、200℃以上の高温域において、体積抵抗率が低下
することはなく、セラミック誘電体膜の高温における耐
電圧を大きく保つことができる。なお、カーボンを含有
させることにより、高温での熱伝導率を確保できるた
め、500ppm未満であれば、カーボンを含有してい
てもよい。
【0011】図1は、本発明の静電チャックの一実施形
態を模式的に示した縦断面図であり、図2は、図1に示
した静電チャックにおけるA−A線断面図であり、図3
は、図1に示した静電チャックにおけるB−B線断面図
である。
【0012】この静電チャック101では、平面視円形
状のセラミック基板1の表面に、チャック正極静電層2
とチャック負極静電層3とからなる静電電極層が形成さ
れ、この静電電極層を被覆するように、窒化物セラミッ
クからなる透光性を有するセラミック誘電体膜4が形成
されている。また、静電チャック101上には、シリコ
ンウエハ9が載置され、接地されている。
【0013】図2に示したように、チャック正極静電層
2は、半円弧状部2aと櫛歯部2bとからなり、チャッ
ク負極静電層3も、同じく半円弧状部3aと櫛歯部3b
とからなり、これらのチャック正極静電層2とチャック
負極静電層3とは、櫛歯部2b、3bを交差するように
対向して配置されており、このチャック正極静電層2お
よびチャック負極静電層3には、それぞれ直流電源の+
側と−側とが接続され、直流電圧V2 が印加されるよう
になっている。このチャック正極静電層2とチャック負
極静電層3の形状は、透光性を有するセラミック誘電体
膜4を介してはっきりと観察することができる。
【0014】一方、セラミック基板1の内部には、シリ
コンウエハ9の温度をコントロールするために、図3に
示したような平面視同心円形状の抵抗発熱体5が設けら
れており、抵抗発熱体5の両端には、外部端子ピン6が
接続、固定され、電圧V1 が印加されるようになってい
る。また、図1、2には示していないが、このセラミッ
ク基板1には、図3に示したように、測温素子を挿入す
るための有底孔11とシリコンウエハ9を支持して上下
させる支持ピン(図示せず)を挿通するための貫通孔1
2が形成されている。なお、抵抗発熱体5は、セラミッ
ク基板の底面に形成されていてもよい。
【0015】この静電チャック101を機能させる際に
は、チャック正極静電層2とチャック負極静電層3とに
直流電圧V2 を印加する。これにより、シリコンウエハ
9は、チャック正極静電層2とチャック負極静電層3と
の静電的な作用によりこれらの電極にセラミック誘電体
膜4を介して吸着され、固定されることとなる。このよ
うにしてシリコンウエハ9を静電チャック101上に固
定させた後、このシリコンウエハ9に、CVD等の種々
の処理を施す。図12は、本発明の別の実施形態を示す
断面図であるが、本発明の静電チャックでは、図12に
示すように、チャック正負極静電層2a、3a、2b、
3bが、セラミック基板1の表裏面の両方に形成されて
いてもよい。この場合、一方のチャック正負極静電層2
a、3aはシリコンウエハを吸着させるために使用さ
れ、他の一方のチャック正負極静電層2b、3bは固定
台60との密着に使用される。固定台60は、金属やセ
ラミック製のものを使用することができ、内部には冷却
用の冷媒の流路61を有していてもよい。また、抵抗発
熱体5は、セラミック基板1の中央に形成される。
【0016】本発明の静電チャックは、例えば、図1〜
3に示したような構成を有するものである。以下におい
て、上記静電チャックを構成する各部材、および、本発
明の静電チャックの他の実施形態について、順次、詳細
に説明していくことにする。
【0017】本発明の静電チャックで使用されるセラミ
ック誘電体膜は、セラミック基板上にに形成された静電
電極を被覆するように設けられており、このセラミック
誘電体膜は、透光性を有する。
【0018】セラミック誘電体膜を構成するセラミック
材料は特に限定されるものではなく、例えば、窒化物セ
ラミック、炭化物セラミック、酸化物セラミック等が挙
げられる。
【0019】上記窒化物セラミックとしては、金属窒化
物セラミック、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられる。また、上
記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、
例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、
炭化タンタル、炭化タングステン等が挙げられる。
【0020】上記酸化物セラミックとしては、金属酸化
物セラミック、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージ
ェライト、ムライト等が挙げられる。これらのセラミッ
クは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0021】これらのセラミックの中では、窒化物セラ
ミック、炭化物セラミックの方が酸化物セラミックに比
べて望ましい。熱伝導率が高いからである。また、窒化
物セラミックの中では窒化アルミニウムが最も好適であ
る。熱伝導率が180W/m・Kと最も高いからであ
る。
【0022】通常、窒化物セラミック中には、金属酸化
物が含まれていることが好ましい。これらは、焼結助剤
として働き、焼結が進行しやすくなり、内部の気孔が小
さくなるため、セラミック誘電体膜の耐電圧、透光性が
改善されるからである。
【0023】上記金属酸化物としては、例えば、イット
リヤ(Y23 )、アルミナ(Al23 )、酸化ルビ
ジウム(Rb2 O)、酸化リチウム(Li2 O)、炭酸
カルシウム(CaCO3 )等が挙げられる。これらの金
属酸化物の添加量は、窒化物セラミック100重量部に
対して、1〜10重量部が好ましい。
【0024】本発明で上記セラミック誘電体膜が透光性
を有するとは、500nmの波長の可視光を照射した際
の上記セラミック誘電体膜の透過率(T/TW )が2%
以上であることを意味する。このため、セラミック誘電
体膜を通して静電電極の形状をはっきりと認識すること
ができるのである。
【0025】セラミック誘電体膜がこのような透光性を
有するためには、セラミック誘電体膜がカーボンやその
他の顔料等を含んでいないため、結晶による可視光の吸
収が殆どなく、しかも、焼結が良好に進行し、気孔率が
小さく、粒界で反射や屈折が殆ど生じないものである必
要がある。
【0026】このような特性を有するセラミック誘電体
膜とするためには、例えば、1枚のグリーンシートまた
は数枚の積層したグリーンシートを焼成することにより
セラミック誘電体膜を形成する場合、バインダーとして
使用する樹脂は、脱脂等における加熱により炭化しにく
いものである必要がある。このような樹脂としては、例
えば、アクリル系樹脂等が挙げられる。また、上記した
ようにグリーンシートを調製する際に、酸化物等の焼結
助剤を添加することが望ましい。
【0027】上記セラミック誘電体膜の厚さは、50〜
5000μmであることが望ましい。上記セラミック誘
電体膜の厚さが50μm未満であると、膜厚が薄すぎる
ために充分な耐電圧が得られず、シリコンウエハを載置
し、吸着した際にセラミック誘電体膜が絶縁破壊する場
合があり、一方、上記セラミック誘電体膜の厚さが50
00μmを超えると、シリコンウエハと静電電極との距
離が遠くなるため、シリコンウエハを吸着する能力が低
くなり、また、透光性も低下してしまうからである。セ
ラミック誘電体膜の厚さは、50〜1000μmがより
好ましい。
【0028】また、上記セラミック誘電体膜の気孔率
は、5%以下で、最大気孔の気孔径が50μm以下であ
ることが望ましい。上記気孔率が5%を超えると、セラ
ミック誘電体膜中の気孔数が増加し、また、気孔径が大
きくなりすぎ、その結果、気孔同士が連通しやすくな
り、このような構造のセラミック誘電体膜では、耐電圧
や透光性が低下してしまうからである。
【0029】また、最大気孔の気孔径が50μmを超え
ると、セラミック誘電体膜の厚さに対する気孔径の比率
が大きくなり、また、気孔同士か連通する割合も多くな
るため、やはり耐電圧および透光性が低下してしまうか
らである。気孔率は、0または3%以下がより好まし
く、最大気孔の気孔径は、0または10μm以下がより
好ましい。気孔率や最大気孔の気孔径は、焼結時の加圧
時間、圧力、温度、SiCやBNなどの添加物で調整す
ることができる。SiCやBNは焼結を阻害するため、
気孔を導入させることができるからである。最大気孔の
気孔径の測定は、試料を5個用意し、その表面を鏡面研
磨し、2000から5000倍の倍率で表面を電子顕微
鏡で10箇所撮影することにより行った。そして、撮影
された写真で最大の気孔径を選び、50ショットの平均
を最大気孔の気孔径とした。上記セラミック基板中に
は、0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%の酸
素を含有してなることが望ましい。特に、上記酸素量が
0.1重量%未満であると、耐電圧を確保することがで
きない場合があり、逆に、上記酸素量が5重量%を超え
ると酸化物の高温耐電圧特性の低下により、耐電圧はや
はり低下してしまう場合があるからである。また、酸素
量が5重量%を超えると熱伝導率が低下して昇温降温特
性が低下する場合があるからである。気孔率は、アルキ
メデス法により測定する。焼結体を粉砕して有機溶媒中
または水銀中に粉砕物を入れて体積を測定し、粉砕物の
重量と体積とから真比重を求め、真比重と見かけの比重
とから気孔率を計算するのである。
【0030】上記窒化物セラミックに酸素を含有させる
ため、通常、窒化物セラミックの原料粉末を空気中また
は酸素中で加熱するか、原料粉末中に金属酸化物を混合
して焼成を行う。上記金属酸化物としては、例えば、イ
ットリヤ(Y23 )、アルミナ(Al23 )、酸化
ルビジウム(Rb2 O)、酸化リチウム(Li2 O)、
炭酸カルシウム(CaCO3 )等が挙げられる。これら
の金属酸化物の添加量は、窒化物セラミック100重量
部に対して、1〜10重量部が好ましい。セラミック基
板上に形成される静電電極としては、例えば、金属また
は導電性セラミックの焼結体、金属箔等が挙げられる。
金属焼結体としては、タングステン、モリブデンから選
ばれる少なくとも1種からなるものが好ましい。金属箔
も、金属焼結体と同じ材質からなることが望ましい。こ
れらの金属は比較的酸化しにくく、電極として充分な導
電性を有するからである。また、導電性セラミックとし
ては、タングステン、モリブデンの炭化物から選ばれる
少なくとも1種を使用することができる。
【0031】図8および図9は、他の静電チャックにお
ける静電電極を模式的に示した水平断面図であり、図8
に示す静電チャック20では、セラミック基板1の内部
に半円形状のチャック正極静電層22とチャック負極静
電層23とが形成されており、図9に示す静電チャック
では、セラミック基板1の内部に円を4分割した形状の
チャック正極静電層32a、32bとチャック負極静電
層33a、33bとが形成されている。また、2枚の正
極静電層22a、22bおよび2枚のチャック負極静電
層33a、33bは、それぞれ交差するように形成され
ている。なお、円形等の電極が分割された形態の電極を
形成する場合、その分割数は特に限定されず、5分割以
上であってもよく、その形状も扇形に限定されない。な
お、静電電極の下部にRF電極を有していてもよい。
【0032】本発明の静電チャックで使用されるセラミ
ック基板の材質としては、例えば、窒化物セラミック、
炭化物セラミック、酸化物セラミック等が挙げられる。
上記窒化物セラミック、上記炭化物セラミック、上記酸
化物セラミックとしては、例えば、セラミック誘電体膜
の説明で記載したものが挙げられる。
【0033】これらのセラミックの中では、窒化物セラ
ミックが望ましい。窒化物セラミックは熱伝導率が高
く、抵抗発熱体で発生した熱を良好に伝達することがで
きるからである。また、セラミック誘電体膜とセラミッ
ク基板とは同じ材料であることが望ましい。この場合、
同じ方法で作製したグリーンシートを積層し、同一条件
で焼成することにより、容易に製造することができるか
らである。また、窒化物セラミックの中では窒化アルミ
ニウムが最も好適である。熱伝導率が180W/m・K
と最も高いからである。
【0034】上記セラミック基板中には、カーボンを含
有させてもよい。これにより、高輻射熱が得られるから
である。ただし、本発明の場合には、カーボン含有量
は、セラミック基板上に形成した静電電極を、セラミッ
ク基板とはっきり見分けることができる程度の量である
ことが必要である。通常、カーボンの含有量は、500
ppm未満である。カーボンとしては、X線回折で検出
可能な結晶質または検出不能な非晶質の一方を用いても
よく、結晶質および非晶質の両方を用いてもよい。ま
た、セラミック誘電体膜と同様に、セラミック基板中に
カーボンを含有させず、透光性を有するものとしてもよ
い。よりはっきりと、静電電極を認識することができる
からである。
【0035】本発明の静電チャックでは、通常、図1に
示したように、抵抗発熱体等の温度制御手段が設けられ
ている。静電チャック上に載置したシリコンウエハの加
熱等を行いながら、CVD処理等を行う必要があるから
である。
【0036】上記温度制御手段としては、図3に示した
抵抗発熱体5のほかに、ペルチェ素子(図6参照)が挙
げられる。抵抗発熱体は、セラミック基板の内部に設け
てもよく、セラミック基板の底面に設けてもよい。抵抗
発熱体を設ける場合は、静電チャックを嵌め込む支持容
器に、冷却手段としてエアー等の冷媒の吹きつけ口など
を設けてもよい。
【0037】抵抗発熱体をセラミック基板の内部に設け
る場合には、複数層設けてもよい。この場合は、各層の
パターンは相互に補完するように形成されて、加熱面か
らみるとどこかの層にパターンが形成された状態が望ま
しい。例えば、互いに千鳥の配置になっている構造であ
る。
【0038】抵抗発熱体としては、例えば、金属または
導電性セラミックの焼結体、金属箔、金属線等が挙げら
れる。金属焼結体としては、タングステン、モリブデン
から選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらの金属
は比較的酸化しにくく、発熱するに充分な抵抗値を有す
るからである。
【0039】また、導電性セラミックとしては、タング
ステン、モリブデンの炭化物から選ばれる少なくとも1
種を使用することができる。さらに、セラミック基板の
底面に抵抗発熱体を形成する場合には、金属焼結体とし
ては、貴金属(金、銀、パラジウム、白金)、ニッケル
を使用することが望ましい。具体的には銀、銀−パラジ
ウム等を使用することができる。上記金属焼結体に使用
される金属粒子は、球状、リン片状、もしくは球状とリ
ン片状との混合物を使用することができる。
【0040】金属焼結体中には、金属酸化物を添加して
もよい。上記金属酸化物を使用するのは、セラミック基
板と金属粒子とを密着させるためである。上記金属酸化
物により、セラミック基板と金属粒子との密着性が改善
される理由は明確ではないが、金属粒子の表面はわずか
に酸化膜が形成されており、セラミック基板は、酸化物
の場合は勿論、非酸化物セラミックである場合にも、そ
の表面には酸化膜が形成されている。従って、この酸化
膜が金属酸化物を介してセラミック基板表面で焼結して
一体化し、金属粒子とセラミック基板とが密着するので
はないかと考えられる。
【0041】上記金属酸化物としては、例えば、酸化
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 23 )、アル
ミナ、イットリア、チタニアから選ばれる少なくとも1
種が好ましい。これらの酸化物は、抵抗発熱体の抵抗値
を大きくすることなく、金属粒子とセラミック基板との
密着性を改善できるからである。
【0042】上記金属酸化物は、金属粒子100重量部
に対して0.1重量部以上10重量部未満であることが
望ましい。この範囲で金属酸化物を用いることにより、
抵抗値が大きくなりすぎず、金属粒子とセラミック基板
との密着性を改善することができるからである。
【0043】また、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホ
ウ素(B23 )、アルミナ、イットリア、チタニアの
割合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合
に、酸化鉛が1〜10重量部、シリカが1〜30重量
部、酸化ホウ素が5〜50重量部、酸化亜鉛が20〜7
0重量部、アルミナが1〜10重量部、イットリアが1
〜50重量部、チタニアが1〜50重量部が好ましい。
但し、これらの合計が100重量部を超えない範囲で調
整されることが望ましい。これらの範囲が特にセラミッ
ク基板との密着性を改善できる範囲だからである。
【0044】抵抗発熱体をセラミック基板の底面に設け
る場合は、抵抗発熱体15の表面は、金属層150で被
覆されていることが望ましい(図4参照)。抵抗発熱体
15は、金属粒子の焼結体であり、露出していると酸化
しやすく、この酸化により抵抗値が変化してしまう。そ
こで、表面を金属層150で被覆することにより、酸化
を防止することができるのである。
【0045】金属層150の厚さは、0.1〜10μm
が望ましい。抵抗発熱体の抵抗値を変化させることな
く、抵抗発熱体の酸化を防止することができる範囲だか
らである。被覆に使用される金属は、非酸化性の金属で
あればよい。具体的には、金、銀、パラジウム、白金、
ニッケルから選ばれる少なくとも1種以上が好ましい。
なかでもニッケルがさらに好ましい。抵抗発熱体には電
源と接続するための端子が必要であり、この端子は、半
田を介して抵抗発熱体に取り付けるが、ニッケルは半田
の熱拡散を防止するからである。接続端子しては、コバ
ール製の端子ピンを使用することができる。
【0046】なお、抵抗発熱体をヒータ板内部に形成す
る場合は、抵抗発熱体表面が酸化されることがないた
め、被覆は不要である。抵抗発熱体をヒータ板内部に形
成する場合、抵抗発熱体の表面の一部が露出していても
よい。
【0047】抵抗発熱体として使用する金属箔として
は、ニッケル箔、ステンレス箔をエッチング等でパター
ン形成して抵抗発熱体としたものが望ましい。パターン
化した金属箔は、樹脂フィルム等ではり合わせてもよ
い。金属線としては、例えば、タングステン線、モリブ
デン線等が挙げられる。
【0048】温度制御手段としてペルチェ素子を使用す
る場合は、電流の流れる方向を変えることにより発熱、
冷却両方行うことができるため有利である。ペルチェ素
子8は、図6に示すように、p型、n型の熱電素子81
を直列に接続し、これをセラミック板82などに接合さ
せることにより形成される。ペルチェ素子としては、例
えば、シリコン・ゲルマニウム系、ビスマス・アンチモ
ン系、鉛・テルル系材料等が挙げられる。
【0049】本発明における静電チャックとしては、例
えば、図1に示すように、セラミック基板1とセラミッ
ク誘電体膜4との間にチャック正極静電層2とチャック
負極静電層3とが設けられ、セラミック基板1の内部に
は抵抗発熱体5が設けられた構成の静電チャック10
1、図4に示すように、セラミック基板1とセラミック
誘電体膜4との間にチャック正極静電層2とチャック負
極静電層3とが設けられ、セラミック基板1の底面に抵
抗発熱体15が設けられた構成の静電チャック201、
図5に示すように、セラミック基板1とセラミック誘電
体膜4との間にチャック正極静電層2とチャック負極静
電層3とが設けられ、セラミック基板1の内部に抵抗発
熱体である金属線7が埋設された構成の静電チャック3
01、図6に示すように、セラミック基板1とセラミッ
ク誘電体膜4との間にチャック正極静電層2とチャック
負極静電層3とが設けられ、セラミック基板1の底面に
熱電素子81とセラミック板82からなるペルチェ素子
8が形成された構成の静電チャック401等が挙げられ
る。
【0050】本発明では、図1〜6に示したように、セ
ラミック基板1とセラミック誘電体膜4との間にチャッ
ク正極静電層2とチャック負極静電層3とが設けられ、
セラミック基板1の内部に抵抗発熱体5や金属線7が形
成されているため、これらと外部端子とを接続するため
の接続部(スルーホール)16、17が必要となる。ス
ルーホール16、17は、タングステンペースト、モリ
ブデンペーストなどの高融点金属、タングステンカーバ
イド、モリブデンカーバイドなどの導電性セラミックを
充填することにより形成される。
【0051】また、接続部(スルーホール)16、17
の直径は、0.1〜10mmが望ましい。断線を防止し
つつ、クラックや歪みを防止できるからである。このス
ルーホールを接続パッドとして外部端子ピン6、18を
接続する(図7(d)参照)。
【0052】接続は、半田、ろう材により行う。ろう材
としては銀ろう、パラジウムろう、アルミニウムろう、
金ろうを使用する。金ろうとしては、Au−Ni合金が
望ましい。Au−Ni合金は、タングステンとの密着性
に優れるからである。
【0053】Au/Niの比率は、〔81.5〜82.
5(重量%)〕/〔18.5〜17.5(重量%)〕が
望ましい。Au−Ni層の厚さは、0.1〜50μmが
望ましい。接続を確保するに充分な範囲だからである。
また、10-6〜10-5Paの高真空で500〜1000
℃の高温で使用するとAu−Cu合金では劣化するが、
Au−Ni合金ではこのような劣化がなく有利である。
また、Au−Ni合金中の不純物元素量は全量を100
重量部とした場合に1重量部未満であることが望まし
い。
【0054】本発明では、必要に応じて、セラミック基
板1の有底孔12に熱電対を埋め込んでおくことができ
る。熱電対により抵抗発熱体の温度を測定し、そのデー
タをもとに電圧、電流量を変えて、温度を制御すること
ができるからである。熱電対の金属線の接合部位の大き
さは、各金属線の素線径と同一か、もしくは、それより
も大きく、かつ、0.5mm以下がよい。このような構
成によって、接合部分の熱容量が小さくなり、温度が正
確に、また、迅速に電流値に変換されるのである。この
ため、温度制御性が向上してウエハの加熱面の温度分布
が小さくなるのである。上記熱電対としては、例えば、
JIS−C−1602(1980)に挙げられるよう
に、K型、R型、B型、S型、E型、J型、T型熱電対
が挙げられる。
【0055】図10は、以上のような構成の本発明の静
電チャックを配設するための支持容器41を模式的に示
した断面図である。支持容器41には、静電チャック1
01が断熱材45を介して嵌め込まれるようになってい
る。また、この支持容器11には、冷媒吹き出し口42
が形成されており、冷媒注入口44から冷媒が吹き込ま
れ、冷媒吹き出し口42を通って吸引口43から外部に
出ていくようになっており、この冷媒の作用により、静
電チャック101を冷却することができるようになって
いる。
【0056】次に、本発明の静電チャックの製造方法の
一例を図7に示した断面図に基づき説明する。 (1)まず、酸化物セラミック、窒化物セラミック、炭
化物セラミック等のセラミックの粉体をバインダおよび
溶剤と混合してグリーンシート50を得る。前述したセ
ラミック粉体としては、例えば、窒化アルミニウム、炭
化ケイ素等を使用することができ、必要に応じて、イッ
トリアなどの焼結助剤等を加えてもよい。
【0057】なお、後述する静電電極層印刷体51が形
成されたグリーンシートの上に積層する数枚または1枚
のグリーンシート50′は、セラミック誘電体膜4とな
る層であるので、後述するバインダとして、脱脂工程で
完全に分解、消失し、カーボンとして残留しないものを
選択する必要がある。通常、セラミック誘電体膜4の原
料とセラミック基板1の原料とは、同じものを使用する
ことが望ましい。これらは、一体として焼結することが
多いため、焼成条件が同じになるからである。ただし、
材料が異なる場合には、まず先にセラミック基板を製造
しておき、その上に静電電極層を形成し、さらにその上
にセラミック誘電体膜を形成することもできる。
【0058】通常用いられるバインダとしては、アクリ
ル系バインダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、
ポリビニルアルコール等が挙げられ、これらから選ばれ
る少なくとも1種は、セラミック基板を形成するための
バインダとして用いることができる。さらに、溶媒とし
ては、α−テルピネオール、グリコールから選ばれる少
なくとも1種が望ましい。これらを混合して得られるペ
ーストをドクターブレード法でシート状に成形してグリ
ーンシート50を作製する。
【0059】グリーンシート50に、必要に応じてシリ
コンウエハの支持ピンを挿入する貫通孔や熱電対を埋め
込む凹部を設けておくことができる。貫通孔や凹部は、
パンチングなどで形成することができる。グリーンシー
ト50の厚さは、0.1〜5mm程度が好ましい。
【0060】次に、グリーンシート50に静電電極層や
抵抗発熱体となる導体ペーストを印刷する。印刷は、グ
リーンシート50の収縮率を考慮して所望のアスペクト
比が得られるように行い、これにより静電電極層印刷体
51、抵抗発熱体層印刷体52を得る。印刷体は、導電
性セラミック、金属粒子などを含む導体ペーストを印刷
することにより形成する。
【0061】これらの導体ペースト中に含まれる導電性
セラミック粒子としては、タングステンまたはモリブデ
ンの炭化物が最適である。酸化しにくく、熱伝導率が低
下しにくいからである。また、金属粒子としては、例え
ば、タングステン、モリブデン、白金、ニッケルなどを
使用することができる。
【0062】導電性セラミック粒子、金属粒子の平均粒
子径は0.1〜5μmが好ましい。これらの粒子は、大
きすぎても小さすぎても導体用ペーストを印刷しにくい
からである。このようなペーストとしては、金属粒子ま
たは導電性セラミック粒子85〜97重量部、アクリル
系、エチルセルロース、ブチルセロソルブおよびポリビ
ニルアルコールから選ばれる少なくとも1種のバインダ
1.5〜10重量部、α−テルピネオール、グリコー
ル、エチルアルコールおよびブタノールから選ばれる少
なくとも1種の溶媒を1.5〜10重量部混合して調製
した導体用ぺーストが最適である。さらに、パンチング
等で形成した孔に、導体用ペーストを充填してスルーホ
ール印刷体53、54を得る。
【0063】次に、図7(a)に示すように、印刷体5
1、52、53、54を有するグリーンシート50と、
印刷体を有さないグリーンシート50′とを積層する。
静電電極層印刷体51が形成されたグリーンシート上に
は、上述した構成の数枚または1枚のグリーンシート5
0′を積層する。抵抗発熱体形成側に印刷体を有さない
グリーンシート30′を積層するのは、スルーホールの
端面が露出して、抵抗発熱体形成の焼成の際に酸化して
しまうことを防止するためである。もしスルーホールの
端面が露出したまま、抵抗発熱体形成の焼成を行うので
あれば、ニッケルなどの酸化しにくい金属をスパッタリ
ングする必要があり、さらに好ましくは、Au−Niの
金ろうで被覆してもよい。
【0064】(2)次に、図7(b)に示すように、積
層体の加熱および加圧を行い、グリーンシートおよび導
電ペーストを焼結させる。加熱温度は、1000〜20
00℃、加圧は100〜200kg/cm2 が好まし
く、これらの加熱および加圧は、不活性ガス雰囲気下で
行う。不活性ガスとしては、アルゴン、窒素などを使用
することができる。この工程で、スルーホール16、1
7、チャック正極静電層2、チャック負極静電層3、抵
抗発熱体5等が形成される。
【0065】(3)次に、図7(c)に示すように、外
部端子接続のための袋孔13、14を設ける。袋孔1
3、14の内壁は、その少なくともその一部が導電化さ
れ、導電化された内壁は、チャック正極静電層2、チャ
ック負極静電層3、抵抗発熱体5等と接続されているこ
とが望ましい。
【0066】(4)最後に、図7(d)に示すように、
袋孔13、14に金ろうを介して外部端子6、18を設
ける。さらに、必要に応じて、有底孔12を設け、その
内部に熱電対を埋め込むことができる。半田は銀−鉛、
鉛−スズ、ビスマス−スズなどの合金を使用することが
できる。なお、半田層の厚さは、0.1〜50μmが望
ましい。半田による接続を確保するに充分な範囲だから
である。
【0067】なお、上記説明では静電チャック101
(図1参照)を例にしたが、静電チャック201(図4
参照)を製造する場合は、静電電極層を有するセラミッ
ク板を製造した後、このセラミック板の底面に導体ペー
ストを印刷、焼成し、抵抗発熱体15を形成し、この
後、無電解メッキ等により金属層150を形成すればよ
い。また、静電チャック301(図5参照)を製造する
場合は、セラミック粉末中に金属箔、金属線を静電電極
や抵抗発熱体として埋め込み、焼結すればよい。さら
に、静電チャック401(図6参照)を製造する場合
は、静電電極層を有するセラミック板を製造した後、こ
のセラミック板に溶射金属層を介してペルチェ素子を接
合すればよい。
【0068】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明する。 (実施例1)静電チャック(図1参照)の製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径:
0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ(三井
化学製SA−545シリーズ 酸価0.5)11.5重
量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタ
ノールとからなるアルコール53重量部を混合したペー
ストを用い、ドクターブレード法による成形を行って、
厚さ0.47mmのグリーンシートを得た。
【0069】(2)次に、このグリーンシートを80℃
で5時間乾燥させた後、パンチングにより直径1.8m
m、3.0mm、5.0mmのシリコンウエハ支持ピン
を挿入する貫通孔となる部分、外部端子と接続するため
のスルーホールとなる部分を設けた。
【0070】(3)平均粒子径1μmのタングステンカ
ーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分
散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製し
た。平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量
部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオ
ール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部を混合
して導体ペーストBを調製した。この導体ペーストAを
グリーンシートにスクリーン印刷で印刷し、導体ペース
ト層を形成した。印刷パターンは、同心円パターンとし
た。また、他のグリーンシートに図2に示した形状の静
電電極パターンからなる導体ペースト層を形成した。
【0071】さらに、外部端子を接続するためのスルー
ホール用の貫通孔に導体ペーストBを充填した。上記処
理の終わったグリーンシート50に、さらに、タングス
テンペーストを印刷しないグリーンシート50′を上側
(加熱面)に34枚、下側に13枚積層し、その上に静
電電極パターンからなる導体ペースト層を印刷したグリ
ーンシート50を積層し、さらにその上にタングステン
ペーストを印刷していないグリーンシート50′を2枚
積層し、これらを130℃、80kg/cm2 の圧力で
圧着して積層体を形成した(図7(a))。
【0072】(4)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で10時間脱脂し、1890℃、圧力15
0kg/cm2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの
窒化アルミニウム板状体を得た。これを230mmの円
板状に切り出し、内部に厚さ6μm、幅10mmの抵抗
発熱体5および厚さ10μmのチャック正極静電層2、
チャック負極静電層3を有する窒化アルミニウム製の板
状体とした(図7(b))。
【0073】(5)次に、(4)で得られた板状体を、
ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、Si
C等によるブラスト処理で表面に熱電対のための有底孔
(直径:1.2mm、深さ:2.0mm)を設けた。
【0074】(6)さらに、スルーホールが形成されて
いる部分をえぐり取って袋孔13、14とし(図7
(c))、この袋孔13、14にNi−Auからなる金
ろうを用い、700℃で加熱リフローしてコバール製の
外部端子6、18を接続させた(図7(d))。なお、
外部端子の接続は、タングステンの支持体が3点で支持
する構造が望ましい。接続信頼性を確保することができ
るからである。
【0075】(7)次に、温度制御のための複数の熱電
対を有底孔に埋め込み、抵抗発熱体を有する静電チャッ
クの製造を完了した。このようにして製造した抵抗発熱
体を有する静電チャックのセラミック誘電体膜4の炭素
量、透過率、体積抵抗率、電極の目視可否および熱伝導
率を下記の方法により測定した。その結果を下記の表1
に示した。
【0076】(実施例2)静電チャック(図2参照)の
製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径:
0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ(共栄
社製 商品名KC−600シリーズ 酸価17)11.
5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールと
エタノールとからなるアルコール53重量部を混合した
ペーストを用い、ドクターブレード法による成形を行っ
て、厚さ0.47mmのグリーンシートを得た。
【0077】(2)次に、このグリーンシートを80℃
で5時間乾燥させた後、パンチングにより直径1.8m
m、3.0mm、5.0mmのシリコンウエハ支持ピン
を挿入する貫通孔となる部分、外部端子と接続するため
のスルーホールとなる部分を設けた。
【0078】(3)平均粒子径1μmのタングステンカ
ーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分
散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製し
た。平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量
部、アクリル系樹脂バインダ1.9重量部、α−テルピ
ネオール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部を
混合して導体ペーストBを調製した。この導体ペースト
Aをグリーンシートにスクリーン印刷で印刷し、図9に
示した形状の静電電極パターンからなる導体ペースト層
を形成した。
【0079】さらに、外部端子を接続するためのスルー
ホール用の貫通孔に導体ペーストBを充填した。上記処
理の終わったグリーンシート50に、さらに、タングス
テンペーストを印刷しないグリーンシート50′を上側
(加熱面)に2枚、下側に48枚積層し、これらを13
0℃、80kg/cm2 の圧力で圧着して積層体を形成
した。
【0080】(4)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で10時間脱脂し、1890℃、圧力15
0kg/cm2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの
窒化アルミニウム板状体を得た。これを230mmの円
板状に切り出し、内部に厚さ10μmのチャック正極静
電層2およびチャック負極静電層3を有する窒化アルミ
ニウム製の板状体とした。
【0081】(5)上記(4)で得た板状体の底面にマ
スクを載置し、SiC等によるブラスト処理で表面に熱
電対のための凹部(図示せず)等を設けた。
【0082】(6)次に、ウエハ載置面に対向する面
(底面)に抵抗発熱体15を印刷した。印刷は導電ペー
ストを用いた。導電ペーストは、プリント配線板のスル
ーホール形成に使用されている徳力化学研究所製のソル
ベストPS603Dを使用した。この導電ペーストは、
銀/鉛ペーストであり、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸
化ホウ素、アルミナからなる金属酸化物(それぞれの重
量比率は、5/55/10/25/5)を銀100重量
部に対して7.5重量部含むものであった。また、銀の
形状は平均粒径4.5μmでリン片状のものであった。
【0083】(7)導体ペーストを印刷した板状体を7
80℃で加熱焼成して、導体ペースト中の銀、鉛を焼結
させるとともにセラミック基板に焼き付けた。さらに硫
酸ニッケル30g/l、ほう酸30g/l、塩化アンモ
ニウム30g/lおよびロッシェル塩60g/lを含む
水溶液からなる無電解ニッケルメッキ浴に板状体を浸漬
して、銀の焼結体15の表面に厚さ1μm、ホウ素の含
有量が1重量%以下のニッケル層150を析出させた。
この後、板状体に、120℃で3時間アニーリング処理
を施した。銀の焼結体からなる抵抗発熱体は、厚さが5
μm、幅2.4mmであり、面積抵抗率が7.7mΩ/
□であった。
【0084】(8)次に、セラミック基板にスルーホー
ル16を露出させるための袋孔を設けた。この袋孔にN
i−Au合金(Au81.5重量%、Ni18.4重量
%、不純物0.1重量%)からなる金ろうを用い、97
0℃で加熱リフローしてコバール製の外部端子ピンを接
続させた。また、抵抗発熱体に半田(スズ9/鉛1)を
介してコバール製の外部端子ピンを形成した。
【0085】(9)次に、温度制御のための複数熱電対
を凹部に埋め込み、静電チャック201を得た。このよ
うにして製造した抵抗発熱体を有する静電チャックのセ
ラミック誘電体膜4の炭素量、透過率、体積抵抗率、電
極の目視可否および熱伝導率を下記の方法により測定し
た。その結果を下記の表1に示した。
【0086】(10)次に、この静電チャック201を
図10の断面形状を有するステンレス製の支持容器41
にセラミックファイバー(イビデン社製 商品名 イビ
ウール)からなる断熱材45を介して嵌め込んだ。この
支持容器41は冷却ガスの冷媒吹き出し口42を有し、
静電チャック201の温度調整を行うことができる。こ
の支持容器41に嵌め込まれた静電チャック201の抵
抗発熱体15に通電を行って、温度を上げ、また、支持
容器に冷媒を流して静電チャック201の温度を制御し
たが、極めて良好に温度を制御することができた。
【0087】(実施例3) 静電チャック301(図
5)の製造 (1)厚さ10μmのタングステン箔を打抜き加工する
ことにより図8に示した形状の電極2枚を形成した。こ
の電極2枚とタングステン線を窒化アルミニウム粉末
(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、
イットリア(平均粒径0.4μm)4重量部、アクリル
系樹脂バインダ(共栄社製 商品名KC−600シリー
ズ 酸価17)8重量部ともに、成形型中に入れて窒素
ガス中で1890℃、圧力150kg/cm2 で3時間
ホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミニウム板状体
を得た。これを直径230mmの円状に切り出して板状
体とした。このとき、静電電極層の厚さは、10μmで
あった。
【0088】(2)この板状体に対し、実施例1の
(5)〜(7)の工程を実施し、静電チャック301を
得た。このようにして製造した抵抗発熱体を有する静電
チャックのセラミック誘電体膜4の炭素量、透過率、体
積抵抗率、電極の目視可否および熱伝導率を下記の方法
により測定した。その結果を下記の表1に示した。
【0089】(実施例4) 静電チャック401(図
6)の製造 アクリル系樹脂バインダ(共栄社製 商品名KC−60
0シリーズ 酸価17)5重量とし、実施例2の(1)
〜(5)の工程を実施した後、さらに底面にニッケルを
溶射し、この後、鉛・テルル系のペルチェ素子を接合さ
せることにより、静電チャック401を得た。このよう
にして製造した抵抗発熱体を有する静電チャックのセラ
ミック誘電体膜4の炭素量、透過率、体積抵抗率、電極
の目視可否および熱伝導率を下記の方法により測定し
た。その結果を下記の表1に示した。
【0090】(実施例5) 静電チャック(図12)の
製造 実施例1と基本的に同様であるが、両面に電極を印刷し
た。このようにして製造した抵抗発熱体を有する静電チ
ャックのセラミック誘電体膜4の炭素量、透過率、体積
抵抗率、電極の目視可否および熱伝導率を下記の方法に
より測定した。その結果を下記の表1に示した。
【0091】(比較例1)特開平9−48668号公報
の記載に従い、バインダーとしてフェノール樹脂を使用
した。なお、上記フェノール樹脂を分解して得られるカ
ーボンは結晶性のものであると考えられる。セラミック
誘電体膜4となる部分を形成するためのグリーンシート
を作製する際に、イットリアを添加せず、窒化アルミニ
ウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100
重量部、フェノール樹脂5重量部、分散剤0.5重量部
および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコー
ル53重量部を混合したペーストを用い、ドクターブレ
ード法による成形を行って、厚さ0.47mmのグリー
ンシートを作製し、このグリーンシートを用いて積層体
を作製したほかは、実施例1と同様にして、静電チャッ
クを得た。このようにして製造した抵抗発熱体を有する
静電チャックのセラミック誘電体膜4の炭素量、透過
率、体積抵抗率、電極の目視可否および熱伝導率を下記
の方法により測定した。その結果を下記の表1に示し
た。
【0092】評価方法 (1)炭素量の測定 上記実施例および比較例で製造した窒化アルミニウム板
状体を粉砕し、これを500〜800℃で加熱して発生
するCOX ガスを捕集することにより測定した。 (2)セラミック誘電体膜の透過率の測定 上記実施例および比較例で製造した静電チャックと同じ
条件で焼結させたセラミック板を切り出し、透過率測定
用のサンプルとした。そして、自動分光光度計(日立製
作所社製−4000形)を用い、λ=0.5μmの波長
の可視光線をセラミック誘電体膜に照射して透過後の強
度を測定し、透過対象のない可視光線の強度と比較する
ことにより、透過率を測定した。その結果を下記の表1
に示した。また、実施例1についてλ=240nmから
2600nmまでの光の透過率を測定した。その結果を
図11に示している。
【0093】(3)体積抵抗率の測定 焼結体を切削加工することにより、直径10mm、厚さ
3mmの形状に切出し、三端子(主電極、対電極、ガー
ド電極)を形成し、直流電圧を加え、1分間充電した後
のデジタルエレクトロメーターに流れる電流(I)を読
んで、試料の抵抗(R)を求め、抵抗(R)と試料の寸
法から体積抵抗率(ρ)を下記の計算式(1)で計算し
た。なお、この場合の温度は、450℃である。
【0094】
【数1】
【0095】上記計算式(1)において、tは試料の厚
さ(mm)である。また、Sは、下記の計算式(2)お
よび(3)により与えられる。
【0096】
【数2】
【0097】
【数3】
【0098】なお、上記計算式(2)および(3)にお
いて、r1 は主電極の半径、r2 はガード電極の内径
(半径)、r3 はガード電極の外径(半径)、D1 は主
電極の直径、D2 はガード電極の内径(直径)、D3
ガード電極の外径(直径)であり、本実施例において
は、2r1 =D1 =1.45cm、2r2 =D2 =1.
60cm、2r3 =D3 =2.00cmである。
【0099】(4)電極の目視可否 セラミック基板内部の電極が目視できるかどうかで判断
した。
【0100】(5)熱伝導率の測定 a.使用機器 リガクレーザーフラッシュ法熱定数測定装置 LF/TCM−FA8510B b.試験条件 温度・・・450℃ 雰囲気・・・真空 c.測定方法 ・比熱測定における温度検出は、試料裏面に銀ペースト
で接着した熱電対(プラチネル)により行った。 ・常温比熱測定はさらに試料上面に受光板(グラッシー
カーボン)をシリコングリースを介して接着した状態で
行い、試料の比熱(Cp)は、下記の計算式(4)によ
り求めた。
【0101】
【数4】
【0102】上記計算式(4)において、ΔOは、入力
エネルギー、ΔTは、試料の温度上昇の飽和値、Cp
G.C は、グラッシーカーボンの比熱、WG.C は、グラッ
シーカーボンの重量、CpS.G は、シリコングリースの
比熱、WS.G は、シリコングリースの重量、Wは、試料
の重量である。
【0103】
【表1】
【0104】上記表1より明らかなように、実施例1〜
5に係る静電チャックでは、セラミック誘電体膜の透過
率(T/Tw)は10〜50%と高く、内部電極を目視
できる。また、体積抵抗率も、450℃で109 Ω・c
m程度であり、また、熱伝導率も450℃で100W/
m・K程度を維持している。これに対し、比較例1に係
る静電チャックでは、セラミック誘電体膜の透過率(T
/Tw)は3%と低く、電極を目視できない。体積抵抗
率も450℃で108 Ω・cmと低く、また、熱伝導率
も450℃で80W/m・K程度に低下してしまう。
【0105】
【発明の効果】以上説明のように、本願発明の静電チャ
ックでは、上記セラミック誘電体膜が透光性を有するの
で、この誘電体膜の下に形成された静電電極の形状等を
はっきりと観察することができ、目視等の簡単な手段
で、静電電極が目的通りに形成されているか否かを検査
することができるとともに、シリコンウエハの位置合わ
せを正確に行うことができる。また、セラミック誘電体
膜は、カーボンを含有していないか、その含有量が50
0ppm未満であるため、500℃付近の高温域におい
て、体積抵抗率が低下することはなく、セラミック誘電
体膜の高温における耐電圧を大きく保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電チャックの一例を模式的に示す断
面図である。
【図2】図1に示した静電チャックのA−A線断面図で
ある。
【図3】図1に示した静電チャックのB−B線断面図で
ある。
【図4】本発明の静電チャックの一例を模式的に示す断
面図である。
【図5】本発明の静電チャックの一例を模式的に示す断
面図である。
【図6】本発明の静電チャックの一例を模式的に示す断
面図である。
【図7】(a)〜(d)は、本発明の静電チャックの製
造工程の一部を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の静電チャックを構成する静電電極の形
状を模式的に示した水平断面図である。
【図9】本発明の静電チャックを構成する静電電極の形
状を模式的に示した水平断面図である。
【図10】本発明の静電チャックを支持容器に嵌め込ん
だ状態を模式的に示した断面図である。
【図11】本発明の静電チャックに用いたセラミック基
板を透過する可視光線の各波長に対する透過率を示すグ
ラフである。
【図12】本発明の静電チャックの別の一例を模式的に
示す断面図である。
【符号の説明】
101、201、301、401 静電チャック 1 セラミック基板 2、22、32a、32b チャック正極静電層 3、23、33a、33b チャック負極静電層 2a、3a 半円弧状部 2b、3b 櫛歯部 4 セラミック誘電体膜 5 抵抗発熱体 6、18 外部端子ピン 7 金属線 8 ペルチェ素子 9 シリコンウエハ 11 有底孔 12 貫通孔 13、14 袋孔 15 抵抗発熱体 150 金属層 16、17 スルーホール 41 支持容器 42 冷媒吹き出し口 43 吸入口 44 冷媒注入口 45 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 FS00 3C016 GA10 3F061 CA00 5F031 CA02 HA02 HA17 HA33 HA37 HA38 JA01 JA46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板上に電極が形成され、前
    記電極上にセラミック誘電体膜が設けられた静電チャッ
    クにおいて、前記セラミック誘電体膜は、透光性を有す
    ることを特徴とする静電チャック。
  2. 【請求項2】 セラミック基板の両面に電極が形成さ
    れ、前記電極上にセラミック誘電体膜が設けられた静電
    チャックにおいて、前記セラミック誘電体膜は、透光性
    を有することを特徴とする静電チャック。
  3. 【請求項3】 前記セラミック基板は、透光性を有する
    請求項1または2に記載の静電チャック。
  4. 【請求項4】 前記セラミック誘電体膜は、500nm
    の光を2%以上透過する請求項1または2に記載の静電
    チャック。
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