JP3393629B2 - コイン払出装置 - Google Patents

コイン払出装置

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JP3393629B2
JP3393629B2 JP27513394A JP27513394A JP3393629B2 JP 3393629 B2 JP3393629 B2 JP 3393629B2 JP 27513394 A JP27513394 A JP 27513394A JP 27513394 A JP27513394 A JP 27513394A JP 3393629 B2 JP3393629 B2 JP 3393629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコインチューブ内に積
載収容された複数種類のコイン、メダル、トークン等の
円板形状の物体を払い出すコイン払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動販売機、両替機、サービス
機器等の内部には、投入されたコインを金種別に選別収
容するとともに、この選別収容されたコインを釣銭とし
て払い出すコイン処理装置が装着されている。
【0003】このコイン処理装置は大別して、投入コイ
ンの正偽と正コインの金種を判別するコイン判別部と、
このコイン判別部により選別されたコインを金種毎に収
容する複数の並設されたコインチューブからなるコイン
収容部と、このコイン収容部から釣銭の額に応じてコイ
ンを選択的に払い出すコイン払出部とから構成されてい
る。
【0004】上述した構成部分のうち、釣銭を払い出す
コイン払出部はコイン処理装置の装置本体を構成する筐
体の最下部に、またコイン収容部は装置本体を構成する
筐体の中間部に、そしてコイン判別部は装置本体を構成
する筐体の最上部にそれぞれ配設されている。
【0005】図6は、上述したコイン払出部を構成する
コイン払出装置の従来例を示す要部概念断面図である。
このコイン払出装置10は、払い出すべきコインを通過
させるコイン払出孔1が形成されたボトムベース2と、
金種別にコインを積載収容する複数の並設されたコイン
チューブ3(図6ではその1つを示す)と、ボトムベー
ス2とコインチューブ3の間に配設され、図の左右方向
へ摺動自在に駆動されるペイアウトスライド4と、この
ペイアウトスライド4を駆動するためのペイアウトカム
5と、このペイアウトカム5を回転駆動する1つのモー
タ6と、この一つのコイン払出モータ6の駆動力を各ペ
イアウトカム5へ同時に伝達する動力伝達機構7とから
構成されている。
【0006】上述したコイン払出装置10のうち、ペイ
アウトスライド4にはボトムベース2のコイン払出孔1
に対応する大きさのコイン通過孔4aと、ペイアウトカ
ム5に形成されたピン5aと係合するカム溝4bが形成
されている。
【0007】また、ペイアウトカム5は各コインチュー
ブ3毎に配設されており、モータ6からの駆動力は動力
伝達機構7を介して各ペイアウトカム5へ同時に伝達さ
れる。したがって、モータ6を回転駆動して各ペイアウ
トカム5を一回転させると、ペイアウトカム5のピン5
aは対応するペイアウトスライド4のカム溝4b内を移
動し、ペイアウトスライド4は図の左右方向へ往復運動
する。
【0008】さらに、各コインチューブ3の最下面には
開口部3aが形成されている。この開口部3aは収容さ
れているコインAの外径とほぼ同径に形成され、対応す
るペイアウトスライド4のコイン通過孔4a、ならびに
ボトムベース2のコイン払出孔1も、これとほぼ同径に
形成されている。なお、図6において符号8はコイン通
過孔4aに収容されたコインAを支承するコインベース
である。
【0009】上述したコイン払出装置10によると、図
6で示す初期位置からペイアウトカム5が回転し始め、
丁度半回転した時点に至ると、ペイアウトスライド4は
図の左端へ移動し、コイン通過孔4aはボトムベース2
のコイン払出孔1と平面的に略一致する位置に達する。
すると、コイン通過孔4a内に収容されていたコインA
が自重によりコイン払出孔1から下方へ落下し、図示せ
ぬコイン払出口から払い出される。さらにペイアウトカ
ム5が回転してペイアウトスライド4が図の右端へ移動
し、図6の初期位置に復帰すると、コイン通過孔4aは
コインチューブ3の開口部3aと平面的に略一致する位
置に達する。すると、コインチューブ3の最下面に位置
するコインがコイン通過孔4a内に収容され、ペイアウ
トスライド4は次のコインの払い出し、または非払い出
しの待機状態となる。
【0010】すなわち、上述したコイン払出装置10を
備えたコイン処理装置では、投入されたコインの正偽と
金種を図示せぬコイン判別部で判別し、これらのコイン
を装置内の各所に配設した図示せぬコイン振分レバーに
より格別のコイン通路へそれぞれ振り分け、このうち正
コインを金種別にコインチューブ3内に選別収容する。
そして、釣銭の金種が特定されると、コインチューブ3
内に収容されたコインを上述したコイン払出装置10に
より釣銭の金種に応じて選択的に払い出すようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したコ
イン払出装置10では、コインチューブ3内やコイン通
過孔4a内にコインが正しく収容されていない状態でペ
イアウトスライド4が動作した場合に、コイン詰まり等
の不具合が発生することがあった。このようなコイン詰
まりに対してはコイン払出モータ6を逆回転させること
で解除することもできるが、こうした電気的な制御だけ
で解除できない場合には、装置を分解したうえで詰まっ
たコインを外部に排出しなければならなかった。
【0012】また、ペイアウトスライド4はコインチュ
ーブ3の下方を往復移動するような構造となっているた
め、停電等により払い出しの動作が出来なくなった場
合、ペイアウトスライド4の停止位置によっては構造的
にコインチューブ3を取り外すことができなくなり、装
置の分解が不可能になることもあった。
【0013】この発明は、電気的な制御によるコイン詰
まりの解除ができない場合でも、手動により、よりいっ
そう速やかにコイン詰まりを解除することができるコイ
ン払出装置を提供することを目的とする。
【0014】上述した課題を解決するため、コインを積
載収容する複数のコインチューブと、該複数のコインチ
ューブの各最下面に位置するコインを一枚づつ引き出し
て排出するコイン通過孔が形成されるとともに、一方向
へ往復移動可能に配設された複数枚のペイアウトスライ
ドと、該複数枚のペイアウトスライド毎に形成されたカ
ム溝と、該複数のペイアウトスライド毎に独立して配設
されるとともに、該ペイアウトスライドのカム溝と係合
する連動ピンを有し、該連動ピンをペイアウトスライド
のカム溝内に係合したまま該ペイアウトスライドを一方
向へ往復運動させるペイアウトカムと、一つのコイン払
出モータと、該一つのコイン払出モータの駆動力を前記
複数のペイアウトスライド毎に独立して配設された前記
ペイアウトカムへ同時に伝達する動力伝達手段と、を具
えたコイン払出装置において、前記一つのコイン払出モ
ータの回転軸の一端に、装置外部から加えられた回転駆
動力を、前記コイン払出モータの回転軸に直接伝達する
駆動力伝達手段を設けている。
【0015】
【作用】上述したコイン払出装置によると、装置外部か
ら例えばドライバーの先端部を差し込み、この先端部を
駆動力伝達手段に嵌合させてドライバーを回転させる
と、コイン払出モータの回転軸は前記ドライバーからの
回転駆動力により直接強制的に回転することになるた
め、これと連動するペイアウトスライドも所定の方向に
動作することになる。したがって、コイン詰まりを電気
的な制御で解除できないような場合でも、装置を分解す
ることなしに手動により、よりいっそう速やかにコイン
を外部に排出することができる。また、停電等により払
い出しの動作が出来なくなった場合でも、ペイアウトカ
ムを所定量回転させることにより、コインチューブを取
り外せる位置までペイアウトスライドを動作させること
ができるので、ペイアウトスライドがどのような位置で
停止しても装置を容易に分解することが可能となる。し
たがって、コイン詰まりを電気的な制御で解除できない
場合でも、手動により速やかにコイン詰まりを解除する
ことができる。また、停電等により払い出しの動作が出
来なくなった場合でも、コインチューブを取り外せる位
置までペイアウトスライドを動作させることができるの
で、装置の分解が容易となる。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係わるコイン払出装置の実
施例を図面を参照しながら説明する。
【0017】実施例1 図1は、実施例1におけるコイン払出装置100の概念
斜視図である。
【0018】このコイン払出装置100は、コインを金
種別に積載収容した複数のコインチューブ11、12、
13、14、15と、このコインチューブの下方に設け
られたコイン払出手段20と、このコイン払出手段20
を駆動するための払出駆動手段30とから構成されてい
る。
【0019】コイン払出手段20は並設されたコインチ
ューブ11、12、13、14、15の下方に配設さ
れ、各コインチューブの下面ごとに独立して一方向(矢
印方向)へ往復移動可能に配設された5枚のペイアウト
スライド21、22、23、24、25を有する。
【0020】各ペイアウトスライド21、22、23、
24、25の略中心には、対応するコインチューブの最
下面に位置するコインを一枚づつ引き出して排出するコ
イン通過孔21a、22a、23a、24a、25aが
形成されるとともに、一端には後述するペイアウトカム
の連動ピンの係合するカム溝21b、22b、23b、
24b、25bが形成されている。
【0021】一方、上述した各ペイアウトスライド2
1、22、23、24、25の上部には、各ペイアウト
スライド21、22、23、24、25の対応するカム
溝21b、22b、23b、24b、25bと係合する
連動ピン31a、32a、33a、34a、35aを有
するペイアウトカム31、32、33、34、35が、
それぞれ独立して配設されている。
【0022】このペイアウトカム31、32、33、3
4、35の各連動ピン31a、32a、33a、34
a、35aとペイアウトスライド21、22、23、2
4、25のカム溝21b、22b、23b、24b、2
5bとが係合した状態でペイアウトカム31、32、3
3、34、35を一回転させると、各連動ピン31a、
32a、33a、34a、35aがそれぞれカム溝21
b、22b、23b、24b、25b内を左右に移動す
る間に、各ペイアウトスライド21、22、23、2
4、25は矢印で示す方向に往復運動する。
【0023】一方、上述したコイン払出手段20を駆動
する払出駆動手段30には、ペイアウトカム31、3
2、33、34、35へ駆動力を与える一つのコイン払
出モータ36が配設されている。そして、このコイン払
出モータ36の駆動力は当該コイン払出モータ36と前
記ペイアウトカム31、32、33、34、35との間
に配設された動力伝達手段37を介して伝達される。
【0024】この動力伝達手段37は複数の歯車からな
る歯車伝達機構により構成されており、この歯車伝達機
構はコイン払出モータ36の駆動軸の下端に固着された
ピニオン38と、このピニオン38を介して駆動される
アイドルギヤ41、42、43、44と、このアイドル
ギヤ41、42、43、44に歯合して駆動される従動
ギヤ51、52、53、54、55とから構成されてい
る。
【0025】なお、この歯車伝達機構のうち、従動ギヤ
51、52、53、54、55は対応する前記ペイアウ
トカム31、32、33、34、35の各ボス部にそれ
ぞれ形成されている。
【0026】したがって、上述した動力伝達手段37に
よると、コイン払出モータ36を介してピニオン38を
矢印のように時計方向へ回転させると、アイドルギヤ4
1、42、43、44および従動ギヤ51、52、5
3、54、55を介して各ペイアウトカム31、32、
33、34、35が時計方向へ同位相で回転する。
【0027】なお、この実施例のコイン払出モータ36
は時計方向にのみ回転するように制御されるが、コイン
払出モータ36の回転方向は反時計方向でもよい。ま
た、動力伝達手段37には、各ギヤの回転方向が逆転し
ないように逆転防止機能を設けてもよい。
【0028】一方、上述したコイン払出モータ36で
は、図1の矢視Aで示す図2のように駆動軸36aの両
端が上下に突出するように構成されており、この駆動軸
36aの下端には上述したようにピニオン38が固着さ
れ、上端には装置外部から加えられた回転駆動力をこの
コイン払出モータ36に伝達する駆動力伝達手段40と
して、ソケット状の手動カプラー61が配設されてい
る。この手動カプラー61は、図2で示すようにコイン
払出モータ36の駆動軸36aの上端と係合するボス部
61aと、ドライバー9の先端部が嵌合する十字の溝6
1bが一体に形成されている。
【0029】なお、コイン払出装置100の上部を覆う
図示せぬカバーには、ドライバー9の先端部を差し込む
ための図示せぬ差し込み孔が形成されている。
【0030】上述したコイン払出装置100において、
ペイアウトスライド21、22、23、24、25の動
作中にコイン詰まり等の不具合が発生した場合や、停電
等により払い出しの動作が出来なくなった場合は、装置
本体を構成する筐体から図示せぬコイン判別部を取り外
し、コイン払出装置100の上部(上前面部)を開放す
る。そして、コイン払出装置100の上部を覆う図示せ
ぬカバーに形成された図示せぬ差し込み孔からドライバ
ーを差し込み、その先端部と手動カプラー61の上部に
形成された十字の溝61bとを嵌合させてドライバーを
時計方向に回転する。すると、ドライバー9により加え
られた回転駆動力はコイン払出モータ36の駆動軸36
aに伝達され、この駆動軸36aは強制的に時計方向に
回転することになる。こうしてコイン払出モータ36が
回転すると、動力伝達手段37を介してペイアウトカム
31、32、33、34、35も回転し、これと係合す
るペイアウトスライド21、22、23、24、25は
一方向に移動することになる。
【0031】このように、電気的な制御ができない範囲
でコイン詰まりが発生した場合には、コイン払出装置1
00の上部にドライバーを差し込むための作業スペース
を確保したうえでコイン払出モータ36の上方からドラ
イバーを差し込み、このドライバーを手動で所定量回転
することによりペイアウトスライド21、22、23、
24、25を動作させることができるので、装置を分解
することなしに詰まったコインを外部に排出することが
できる。同じく、停電等により払い出しの動作が出来な
くなった場合でも、同様の手順によりペイアウトスライ
ド21、22、23、24、25をコインチューブ1
1、12、13、14、15が取り外せる位置まで手動
で移動させれば、コインチューブ11、12、13、1
4、15を取り外して装置の分解が可能となるので、詰
まったコインの外部への排出が可能となる。
【0032】実施例2 上述した実施例1のコイン払出装置100では、コイン
払出モータ36の上端に配設した手動カプラー61を駆
動力伝達手段40とし、これに嵌合させたドライバーを
回転することにより各ペイアウトスライドを動作させて
いるが、動力伝達手段37の歯車伝達機構は減速比が大
きく設定されているため、コイン払出モータ36の駆動
軸36aを直接ドライバーで回転させた場合は、ドライ
バーを何回も回さなければならず、ペイアウトスライド
を移動するのに時間がかかるという不便さがあった。
【0033】この実施例2では、コイン払出モータ36
を手動で回転させたときに、ペイアウトカムを効率良く
回転させることができるようにしたコイン払出装置の実
施例について説明する。
【0034】図3は、実施例2におけるコイン払出装置
101の駆動力伝達手段50を示す要部概念斜視図であ
り、図1と同一部分を同一符号で示している。
【0035】このコイン払出装置101における駆動力
伝達手段50は、駆動軸36aの上端に固着されたピニ
オン62と、このピニオン62を介して駆動されるアイ
ドルギヤ63と、このアイドルギヤ63の回転軸63a
に固着された手動カプラー64とから構成されている。
この駆動力伝達手段50では、ピニオン62とアイドル
ギヤ63によりコイン払出モータ36に対して減速比が
小さくなるように設定されている。また、手動カプラー
64の上部には実施例1と同様にドライバーの先端部が
嵌合する図示せぬ十字の溝が形成されている。
【0036】上述した駆動力伝達手段50によると、コ
イン払出装置101の上部からドライバー9を差し込
み、その先端部と手動カプラー64の上部に形成された
図示せぬ十字の溝とを嵌合させてドライバー9を時計方
向に回転すると、ドライバー9により加えられた回転駆
動力はアイドルギヤ63およびピニオン62を介してコ
イン払出モータ36の駆動軸36aに伝達される。この
とき、ドライバー9からの回転駆動力はアイドルギヤ6
3およびピニオン62により小さな減速比で駆動軸36
aに伝達されるため、駆動軸36aを直接ドライバーで
回転させる場合に比べて、少ない回転数でペイアウトカ
ムを回転させることができる。
【0037】すなわち、この実施例2の駆動力伝達手段
50によれば、ペイアウトカムを効率良く回転させるこ
とができるため、ドライバーを何回も回すことなしにペ
イアウトスライドを移動させることができる。したがっ
て、詰まったコインを排出する際の作業時間を大幅に短
縮することができる。
【0038】実施例3 上述した実施例1および実施例2のコイン払出装置で
は、コイン払出装置の上部にドライバーを差し込むため
の作業スペースを確保するため、作業の際には図示せぬ
コイン判別部を取り外す必要があり、作業に手間と時間
がかかるという不便さがあった。
【0039】この実施例3では、作業の際に図示せぬコ
イン判別部を覆っているカバーなどの取り外しを不要と
し、速やかに作業を行うことができるようにしたコイン
払出装置の実施例について説明する。
【0040】図4は、実施例3におけるコイン払出装置
102の駆動力伝達手段60を示す要部概念斜視図であ
り、図1と同一部分を同一符号で示している。
【0041】このコイン払出装置102における駆動力
伝達手段60は、駆動軸36aの上端に固着されたピニ
オン62と、このピニオン62を介して駆動されるアイ
ドルギヤ63と、このアイドルギヤ63の回転軸63a
の先端に固着されたかさ歯車65と、このかさ歯車65
と歯合するかさ歯車66と、このかさ歯車66を支承す
る軸67と、この軸67の他端に固着された手動カプラ
ー68とから構成されている。この駆動力伝達手段60
において、手動カプラー68の先端は図示せぬコイン判
別部を覆うカバーの外側に露出するように配設されてお
り、ドライバー9からの回転駆動力は2つのかさ歯車6
5と66により軸方向が90°変換されてコイン払出モ
ータ36に伝達される。なお、ピニオン62とアイドル
ギヤ63はコイン払出モータ36に対して減速比が小さ
くなるように設定されるとともに、手動カプラー68の
一端には実施例1と同様にドライバー9の先端部が嵌合
する図示せぬ十字の溝が形成されている。
【0042】上述した駆動力伝達手段60によると、コ
イン払出装置102の図示せぬコイン判別部の外側から
ドライバー9を差し込み、その先端部と手動カプラー6
8の図示せぬ十字の溝とを嵌合させてドライバー9を時
計方向に回転すると、ドライバー9により加えられた回
転駆動力はかさ歯車65と66により軸方向が90°変
換され、さらにアイドルギヤ63とピニオン62を介し
てコイン払出モータ36の駆動軸36aに伝達される。
【0043】すなわち、この実施例3の駆動力伝達手段
60によれば、例えば自動販売機等の機器の前扉を開け
た後、ドライバー9の先端部を直接手動カプラー68の
十字の溝に嵌合させることができるため、図示せぬコイ
ン判別部を取り外す必要がなく、速やかに作業を行うこ
とができる。しかも、ドライバー9からの回転駆動力は
アイドルギヤ63およびピニオン62により小さな減速
比で駆動軸36aに伝達されるため、駆動軸36aを直
接ドライバー9で回転させる場合に比べて、少ない回転
数でペイアウトカムを回転させることができる。
【0044】なお、この実施例3の駆動力伝達手段60
では、回転駆動力の軸方向を90°変換するために2つ
のかさ歯車を使用しているが、歯車機構の構成はかさ歯
車に限定されるものではなく、同様に機能し得るもので
あれば他の歯車により構成することもできる。また、歯
車機構の代わりにフレキシブルジョイントなどの柔軟性
のある部材により構成することもできる。
【0045】また、上述した実施例3では手動カプラー
68とドライバー9を嵌合させることで手動の回転駆動
力を入力するようにしているが、図4の手動カプラーの
代わりに図5で示すようなダイヤル69を配設すること
により、ドライバーなどの工具を用いることなく作業を
行うことが可能となる。また、このダイヤル69にクラ
ッチ機構を組み込むことにより、普段はコイン払出装置
の内部に収納しておき、使用時に引き出して使うように
構成することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
コイン払出装置では、一つのコイン払出モータの回転軸
の一端に装置外部から加えられた回転駆動力を前記コイ
ン払出モータの回転軸に直接伝達する駆動力伝達手段を
設けたから、装置外部から加える回転駆動力は少なくて
済み、手動により簡単かつスムーズにペイアウトスライ
ドを移動させて、よりいっそう速やかにコイン詰まりを
解除することができる。
【0047】したがって、コイン詰まりを電気的な制御
で解除できない場合でも、手動により速やかにコイン詰
まりを解除することができる。また、停電等により払い
出しの動作が出来なくなった場合でも、コインチューブ
を取り外せる位置までペイアウトスライドを動作させる
ことができるので、装置の分解が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるコイン払出装置の概念斜視
図。
【図2】図1の矢視Aを示す要部概念側面図。
【図3】実施例2におけるコイン払出装置の要部概念斜
視図。
【図4】実施例3におけるコイン払出装置の要部概念斜
視図。
【図5】駆動力伝達手段の具体例を示す要部概念斜視
図。
【図6】コイン払出装置の従来例を示す要部概念断面
図。
【符号の説明】
10、100、101、102…コイン払出装置 11、12、13、14、15…コインチューブ 21、22、23、24、25…スライド 31、32、33、34、35…ペイアウトカム 20…コイン払出手段 30…払出駆動手段 37…動力伝達手段 40、50、60…駆動力伝達手段 41、42、43、44…アイドルギヤ 51、52、53、54、55…従動ギヤ 61、64、68…手動カプラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 1/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コインを積載収容する複数のコインチュー
    ブと、 該複数のコインチューブの各最下面に位置するコインを
    一枚づつ引き出して排出するコイン通過孔が形成される
    とともに、一方向へ往復移動可能に配設された複数枚の
    ペイアウトスライドと、 該複数枚のペイアウトスライド毎に形成されたカム溝
    と、 該複数のペイアウトスライド毎に独立して配設されると
    ともに、該ペイアウトスライドのカム溝と係合する連動
    ピンを有し、該連動ピンをペイアウトスライドのカム溝
    内に係合したまま該ペイアウトスライドを一方向へ往復
    運動させるペイアウトカムと、 一つのコイン払出モータと、 該一つのコイン払出モータの駆動力を前記複数のペイア
    ウトスライド毎に独立して配設された前記ペイアウトカ
    ムへ同時に伝達する動力伝達手段と、 を具えたコイン払出装置において、 前記一つのコイン払出モータの回転軸の一端に、装置外
    部から加えられた回転駆動力を、前記コイン払出モータ
    の回転軸に直接伝達する駆動力伝達手段を設けたことを
    特徴とするコイン払出装置。
  2. 【請求項2】前記駆動力伝達手段は、減速比の小さい歯
    車伝達機構により構成されることを特徴とする請求項1
    記載のコイン払出装置。
  3. 【請求項3】前記駆動力伝達手段は、装置外部から加え
    られた回転駆動力を軸方向に90°変換して前記コイン
    払出モータに伝達することを特徴とする請求項1記載の
    コイン払出装置。
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