JP3223948B2 - コイン払出装置 - Google Patents

コイン払出装置

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JP3223948B2
JP3223948B2 JP20538694A JP20538694A JP3223948B2 JP 3223948 B2 JP3223948 B2 JP 3223948B2 JP 20538694 A JP20538694 A JP 20538694A JP 20538694 A JP20538694 A JP 20538694A JP 3223948 B2 JP3223948 B2 JP 3223948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明はコインチューブ内に積
載収容された複数種類のコイン、メタル、トークン等の
円板形状の物体を払い出すコイン払出装置に関する。
【従来の技術】一般に自動販売機、両替機、サービス機
器等の内部には、投入コインの正偽を判別するととも
に、正貨のみを金種別に選別収容するコイン処理装置が
装着されている。また、このコイン処理装置内には選別
収容したコインを釣銭の金額に応じて選択的に払い出す
コイン払出装置が装着されている。このような従来のコ
イン払出装置としては、実公昭57−21092号で開
示されたようなものがある。この実公昭57−2109
2号に開示されたコイン払出装置は、2つのソレノイド
プランジャにより2枚の切換板の相対位置を変化させ、
これにより複数枚の釣銭払出板の駆動を選択制御するこ
とによって、釣銭の額に応じた複数種類のコインを選択
的に払い出すようにしたものである。一方、上述した従
来のコイン払出装置は、複数枚の釣銭払出板を一つのコ
イン払出用モータを介し往復移動させる構造であるが、
その際、特定のコインのみを払い出す場合であっても、
この一つのコイン払出用モータにより一旦全ての釣銭払
出板に対し駆動力を加え、その後上述した2枚の切換板
により、特定コインを払い出す釣銭払出板以外の釣銭払
出板の移動を強制的に阻止する構造である。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のコイン払出装置においては、特定のコインのみを払
い出す場合でも、コイン払出用モータにより全部の釣銭
払出板に対して一旦駆動力が与えられ、その後、特定の
コインを払い出す釣銭払出板以外の釣銭払出板の駆動を
2枚の切換板により強制的に阻止する構造であるため、
釣銭の払出の際にコイン払出用モータに対し大きな負荷
が掛り、このためコイン払出用モータが劣化しやすく、
また消費電力が大きくなるという問題点があった。ま
た、上述した従来のコイン払出装置においては、コイン
払出用モータのほかに、2枚の切換板を駆動するための
ソレノイドを使用しているため、構造や制御方法が複雑
なものとなるという問題点があった。さらに、近年では
高額商品が販売される傾向にあり、このようなことから
釣銭コインの種類及び払い出されるコインの枚数も増大
する傾向にある。しかしながら上述した従来のコイン払
出装置では、複数枚の釣銭払出板があるにもかかわら
ず、一回の釣銭払出操作に際し、一枚のコインのみしか
払い出すことができず、釣銭が高額、すなわち釣銭の金
種が増えるとその増えた金種の分だけ払出回数を増さね
ばならず、このため釣銭の全額を払い出すのに時間がか
かる問題点もあった。一方、上述した問題点を解決する
ため、実開昭58−54765号のマイクロフィルムに
開示されているコイン払出装置のように、ペイアウトス
ライド(釣銭払出板)を往復直線運動させる回転カム
と、該回転カムの上面に配設され、外部から与えられた
駆動力を該回転カムに伝達するストップガイドと、回転
カムに回動自在に支承され、正方向へ回転したときにの
みストップガイドに駆動力を伝える駆動カムが形成され
た回転軸と、正逆方向に回転可能な一つのコイン払出モ
ータと、該一つのコイン払出モータの正逆方向の駆動力
を、回転軸に伝達する動力伝達手段とを具えたコイン払
出装置が提案されている。この従来のコイン払出装置で
は、コイン払出モータを正方向に回転させることによ
り、駆動カムの垂直部と回転カムの垂直部とを係合させ
て、コイン払出モータの駆動力を回転カムに与え、これ
により対応するペイアウトスライドを往復運動させてコ
インの払出しを行う。またコイン払出モータを逆方向に
回転させることにより、駆動カムの傾斜部と回転カムの
傾斜部とを滑りあわせて、駆動カムを回転軸に沿って上
方に逃がし、これにより駆動カムと回転カムとの係合を
解除して、コイン払出モータの駆動力の伝達を停止し、
これによりペイアウトスライドを動作させないようにし
て、コインの払出しが行われないようにする。またこの
従来のコイン払出装置では、駆動カムの上方であって、
回転軸の周囲に2本の支承軸を配設するとともに、駆動
カムに該2本の支承軸をそれぞれ回転軸に沿って案内す
る案内溝を配設しており、前記上方に退避した駆動カム
は、この支承軸と案内溝により、可及的に一定の初期位
置に位置決め復帰できるように案内される。そのため、
この従来のコイン払出装置では、ペイアウトスライドの
正確な位置決めが図られ、硬貨の払出しが確実に行われ
る。しかしながら、この従来のコイン払出装置では、コ
インを払出さない場合に、駆動カムを回転軸に沿って上
方に逃がして駆動カムと回転カムとの係合を解除するよ
うにしているから、回転軸に沿った方向には、該駆動カ
ムを退避させるスペースが必要となり、コイン払出装置
の低背化が図れないという難点がある。また、そのよう
に上方に退避した駆動カムを回転軸に沿って下動させて
可及的に一定の初期位置に位置決め復帰させるために
は、駆動カムを案内する支承軸や案内溝等の案内部材を
配設しなければならないから、部品点数が多くなるとい
う難点もあった。この発明は上述した事情に鑑み、コイ
ン払出用モータに対する負荷を可及的に低減させるとと
もに、構造や制御方法を簡略化し、併せて釣銭コインを
迅速に払い出すことができ、しかも部品点数が少なく、
低背化が図られたコイン払出装置を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係るコイン払出装置では、コインを積
載収容するコインチューブと、該コインチューブの最下
面に位置するコインを一枚づつ引き出して排出するため
のコイン通過孔が形成されるとともに、一方向へ往復移
動可能に配設されたペイアウトスライドと、該ペイアウ
トスライドの一端に形成されたカム溝と、該ペイアウト
スライドのカム溝内に係合する突起を有し、該突起をペ
イアウトスライドのカム溝内に係合したまま一回転させ
ると該ペイアウトスライドを一方向へ往復直線運動させ
る回転カムと、前記回転カムの上面に配設され、外部か
ら与えられた駆動力を該回転カムに伝達するストップガ
イドと、前記回転カムに回動自在に支承され、正方向へ
回転したときにのみ前記ストップガイドに駆動力を伝え
る駆動カムが形成された回転軸と、正逆方向に回転可能
な一つのコイン払出モータと、該一つのコイン払出モー
タの正逆方向の駆動力を、前記回転軸に伝達する動力伝
達手段とを具えたコイン払出装置において、前記ストッ
プガイドは、前記回転カムの上面であって、前記回転軸
と平行に配設されたガイド軸に回動自在で、かつ前記回
転軸へ向け常時付勢されるように支承され、前記回転軸
が前記正方向へ回転する場合には、前記駆動カムと前記
ストップガイドとが係合して前記ストップガイドに駆動
力が与えられ、前記回転軸が逆方向へ回転する場合に
は、前記ストップガイドと前記駆動カムとの係合が解除
して、前記駆動力の伝達が停止されることを特徴とす
る。
【作用】上述したコイン払出装置によると、コイン払出
モータを正方向へ回転させた場合は、回転軸に形成され
た駆動カムを通じて駆動力が回転カムのストップガイド
に伝えられ、回転カムの突起はペイアウトスライドのカ
ム溝内を移動することになる。このカム溝に係合した突
起の移動に伴い、ペイアウトスライドは一方向へ往復運
動してコインチューブの最下面に位置するコインを一枚
引き出して排出する。一方、コイン払出モータを逆方向
へ回転させた場合は、回転軸に形成された駆動カムは駆
動力を回転カムのストップガイドに伝えないので、回転
カムの突起はペイアウトスライドのカム溝内を移動しな
いことになる。したがって、ペイアウトスライドは動作
せず、ペイアウトスライドからのコインの引き出し動作
は行われない。すなわち、上述したコイン払出装置にお
いては、コイン払出モータの回転方向に基づいてペイア
ウトスライドからのコインの払出し、非払出しを制御す
るようにしたものであるため、従来のように払出しを行
わないペイアウトスライド(釣銭払出板)の駆動を切換
板により強制的に阻止するようなものと比べて、釣銭の
払出しの際にコイン払出用モータに対し大きな負荷が掛
かることがないので、コイン払出用モータの劣化や消費
電力の増大を抑えることができる。また、切換板を駆動
するためのソレノイド等の駆動源が不要となるため、構
造が簡略化され、制御も簡単に行うことができる。さら
に、上述したコイン払出装置を釣銭の金種に応じて複数
配置することにより、一回の釣銭払出操作で複数枚のコ
インの払出しが可能となるため、払出し時間を短縮する
ことができる。さらに、ストップガイドは、回転軸と平
行に配設されたガイド軸に回動自在に支承されているか
ら、ストップガイドと駆動カムとの係合またはその係合
の解除を図るために回転軸を回動させると、ストップガ
イドは、従来の如く回転軸の軸方向に沿った方向に動作
するのではなく、ガイド軸を中心に、回転軸に対し垂直
方向に回動する。したがって、上述したコイン払出装置
では、従来のように、回転軸に沿った方向に、ストップ
ガイドを動作させるスペースを配設する必要がないか
ら、その分、コイン払出装置の低背化を図ることができ
る。さらにこのストップガイドは、回転軸へ向け常時付
勢されるように支承されているから、従来の案内部材を
配設しなくても、ストップガイドは付勢力によって可及
的に一定の初期位置に復帰する。したがって、上述した
コイン払出装置では、従来の案内部材を配設する必要が
ない分、部品点数を少なくすることができる。
【実施例】以下、この発明に係わるコイン払出装置の一
実施例を図面を参照しながら詳述に説明する。図1は、
この発明に係わるコイン払出装置1の概念平面図であ
る。このコイン払出装置1は、コインを金種別に積載収
容した複数のコインチューブからなるコイン収容部(図
示せず)と、この複数のコインチューブの下面ごとに独
立して一方向(矢印方向)へ往復移動可能に配設された
4枚のペイアウトスライド2、3、4、5からなるコイ
ン排出手段6からなり、この各ペイアウトスライド2、
3、4、5には、対応するコインチューブの最下面に位
置するコインを一枚づつ引き出して排出するコイン通過
孔2a、3a、4a、5aが形成されている。また、こ
の各ペイアウトスライド2、3、4、5の上面後部に
は、後述する回転カムの突起が係合するカム溝12、1
3、14、15が形成されている。一方、このコイン払
出装置1では、各ペイアウトスライド2、3、4、5の
対応するカム溝12、13、14、15内に係合する突
起20a、21a、22a、23aを有する回転カム2
0、21、22、23がそれぞれ独立して配設されてい
る。このような回転カム20、21、22、23による
と、各ペイアウトスライド2、3、4、5のカム溝1
2、13、14、15内に各突起20a、21a、22
a、23aが係合した状態で一回転させると、各突起2
0a、21a、22a、23aが対応するカム溝12、
13、14、15内を左右に移動する間に、各ペイアウ
トスライド2、3、4、5は矢印で示す方向へ往復直線
運動する。ペイアウトスライド2、3、4、5が往復直
線運動すると、ペイアウトスライドのコイン通過孔2
a、3a、4a、5aに収容されていたコインがコイン
払出孔62、63、64、65上に移動し、ここで自重
により下方へ落下して図示せぬコイン払出口から払い出
されることになる。なお、回転カム20、21、22、
23が一回転するとペイアウトスライド2、3、4、5
は図1の初期位置(待機位置)に戻り、新たにコインチ
ューブ内の最下面に位置するコインがコイン通過孔2
a、3a、4a、5aに収容されて、次のコイン払出し
のための待機状態に復帰する。また、上述した回転カム
20、21、22、23の上面には、後述するコイン払
出モータから与えられた駆動力を当該回転カムに伝達す
るストップガイド32、33、34、35が形成されて
いる。さらに、この回転カム20、21、22、23の
軸心には、当該回転カムに回動自在に支承され、時計方
向へ回転したときにのみ前記ストップガイド32、3
3、34、35に駆動力を伝える駆動カム42、43、
44、45が形成された回転軸52、53、54、55
が嵌合されている。図2は、上述した回転カムと回転軸
の部分斜視図であり、回転カム20と回転軸52を代表
例として示している。図2では、上面にストップガイド
32が配設された回転カム20の軸孔20b内に、駆動
カム42が形成された回転軸52が嵌め込まれた状態を
示している。回転カム20上面のストップガイド32
は、ガイド軸32aを中心として、回転軸52へ向け反
時計方向に常時付勢されており、先端部分は回転軸52
に当接している。なお、ガイド軸32aは、回転軸52
と平行に配設されている。ここで、図2の状態から回転
軸52が時計方向に回転すると、駆動カム42とストッ
プガイド32が係合するため、駆動カム42を通じてス
トップガイド32に駆動力が伝えられ、回転カム20は
時計方向に回転する。一方、回転軸52が反時計方向に
回転すると、駆動カム42はストップガイド32を押し
上げて、該ストップガイド32を、回転軸52に対し垂
直方向に、ガイド軸32aを中心に回転軸52の反対側
に向け回転させて退避させるので、回転軸52は空回り
することになる。すなわち、この場合は駆動カム42と
ストップガイド32が係合しないため、駆動カム42を
通じてストップガイド32に駆動力が伝えられず、回転
カム20は回転しないことになる。なお、図1におい
て、回転カム20と22は時計方向に回転したときにス
トップガイドに駆動力を伝えるように駆動カムの向きが
設定され、回転カム21と23は反時計方向に回転した
ときにストップガイドに駆動力を伝えるように駆動カム
の向きが設定されている。さて、このコイン払出装置1
には、上述した各回転軸52、53、54、55へ駆動
力を与える正逆方向に回転可能なコイン払出モータ3
0、31が配設されている。この実施例では、図1の左
側のコイン払出モータ30により回転軸52、53へ駆
動力が与えられ、同図右側のコイン払出モータ31によ
り回転軸54、55へ駆動力が与えられている。すなわ
ち、このコイン払出装置1では、2つの回転軸を1つの
コイン払出モータで駆動するように構成されている。し
たがって、図1の構成によると、ペイアウトスライド
2、3とペイアウトスライド4、5はそれぞれ独立して
駆動されることになる。このコイン払出モータ30、3
1の駆動力は、当該コイン払出モータ30、31と前記
回転軸52、53、54、55との間に介在された図示
せぬ動力伝達手段を介して伝達される。この図示せぬ動
力伝達手段は、1つのコイン払出モータの回転を隣接す
る2つの回転カムに伝達するように構成されている。こ
れによると、コイン払出モータ30が時計方向へ回転
(正転)すると、回転カム20、21は反時計方向へ同
位相で回転し、反時計方向へ回転(逆転)すると、回転
カム20、21は時計方向へ同位相で回転する。このよ
うなコイン払出モータと回転カムとの関係は、コイン払
出モータ31と回転カム22、23の場合も同様に作用
する。これによれば、例えばコイン払出モータ30が時
計方向へ回転した場合、駆動軸52の駆動カム42と回
転カム20のストップガイド32は係合しないため、ペ
イアウトスライド2は動作しないが、駆動軸53の駆動
カム43と回転カム21のストップガイド33は係合す
るため、ペイアウトスライド3は動作することになる。
また、コイン払出モータ30が反時計方向へ回転した場
合は、駆動軸52の駆動カム42と回転カム20のスト
ップガイド32は係合するため、ペイアウトスライド2
は動作するが、駆動軸53の駆動カム43と回転カム2
1のストップガイド33は係合しないため、ペイアウト
スライド3は動作しないことになる。次に、上述したコ
イン払出装置1の作用を説明するとともに、装置の構成
をより詳細に説明する。ここでは、図1で示す各ペイア
ウトスライド2、3、4、5のうち、ペイアウトスライ
ド2、3のコイン通過孔2a、3a内に収容されたコイ
ンを片方づつ払い出す場合について図3〜図6とともに
説明する。この図3〜図6はコイン払出装置1のペイア
ウトスライド2、3に対応する部分の概念平面図であ
り、図1と同一部分を同一符号で示すものとする。ま
た、図3〜図6はそれぞれ回転カムの回転角度に対応し
た状態を示しており、図3は回転角度0(360)度、
図4は回転角度90度、図5は回転角度180度、図6
は回転角度270度の状態をそれぞれ示している。さら
に、図3〜図6において図示せぬコインチューブはそれ
ぞれA側(右側)とB側(左側)に配設されているもの
とする。まず、図3において、A側のコインチューブか
らコインを払い出す場合は、図示せぬ制御装置によりコ
イン払出モータ30に対して駆動信号を出力し、コイン
払出モータ30を反時計方向に回転させる。コイン払出
モータ30が反時計方向に回転すると、モータの駆動力
が図示せぬ動力伝達手段を通じて回転軸52、53に伝
えられる。なお、図3〜図6において、実線(時計方
向)および破線(反時計方向)の矢印はそれぞれコイン
払出モータの回転方向に対応している(ただし、図3〜
図6では反時計方向に回転したときの状態のみを示して
いる)。ここで、A側のコインチューブに対応する駆動
軸52の駆動カム42は回転カム20のストップガイド
32と係合するため、駆動カム42を通じてストップガ
イド32に駆動力が伝えられることになり、回転カム2
0はコイン払出モータ30の回転とともに時計方向に回
転する。すると、回転カム20に配設された突起20a
がペイアウトスライド2のカム溝12内を右側へ移動す
るため、図4で示すようにペイアウトスライド2は回転
カム20側に引き寄せられることになる。さらに回転カ
ム20の回転とともにペイアウトスライド2が矢印で示
す方向に移動すると、図5で示すようにペイアウトスラ
イド2のコイン通過孔2aは図示せぬコイン払出孔と平
面的に一致することになる。このとき、ペイアウトスラ
イド2のコイン通過孔2a内に収容されていた図示せぬ
コインは自重により下方へ落下し、図示せぬコイン払出
口から払い出される。この後、さらに回転カム20が回
転すると、図6で示すようにペイアウトスライド2はコ
インチューブ側に引き戻されることになり、一回転した
段階で再び図3の初期位置に復帰する。一方、B側のコ
インチューブに対応する駆動軸53では、コイン払出モ
ータ30が反時計方向に回転した場合、駆動カム43は
ストップガイド33を押し上げて、該ストップガイド3
3を、回転軸53に対し垂直方向に、ガイド軸33aを
中心に回転軸53と反対側へ向けて回転させ退避させる
ので、駆動カム43と回転カム21のストップガイド3
3とは係合せず、駆動軸53は空回りすることになり、
そのため、ストップガイド33には駆動力が伝えられな
いことになる。したがって、図3〜図6で示すようにペ
イアウトスライド3はコイン払出モータ30の回転に追
従して往復運動せず、初期位置の姿勢を維持している。
このため、ペイアウトスライド3のコイン通過穴3aに
収容されたコイン(図示せず)が払出されることはな
い。ちなみに、回転軸53が空回りしながら一回転する
と、駆動カム43に押し上げられていたストップガイド
33は、付勢力により、回転軸53に対し垂直方向に、
ガイド軸33aを中心に回転軸53へ向け回転して再び
図3のように駆動カム43と対峙する一定位置に復帰す
ることになる。さて、図3において、B側のコインチュ
ーブからコインを払い出す場合は、図示せぬ制御装置に
よりコイン払出モータ30に対して駆動信号を出力し、
コイン払出モータ30を時計方向に回転させる。コイン
払出モータ30が時計方向に回転すると、モータの駆動
力が図示せぬ動力伝達手段を通じて回転軸52、53に
伝えられる。なお、前述したように図3〜図6ではペイ
アウトスライド3からの払出し動作については図示して
いない。ここで、A側のコインチューブに対応する駆動
軸52では、駆動カム42と回転カム20のストップガ
イド32とが係合せず、駆動カム42はストップガイド
32を押し上げて、該ストップガイド32を、回転軸5
2に対し垂直方向に、ガイド軸32aを中心に回転軸5
2と反対側へ向け回転させ退避させるので、回転軸52
は空回りし、そのためストップガイド32には駆動力が
伝えられないことになる。したがって、ペイアウトスラ
イド2はコイン払出モータ30の回転に追従して往復運
動せず、初期位置の姿勢を維持している(図示せず)。
このため、ペイアウトスライド2のコイン通過穴2aに
収容されたコイン(図示せず)が払出されることはな
い。一方、B側のコインチューブに対応する駆動軸53
の駆動カム43は回転カム21のストップガイド33と
係合するため、駆動カム43を通じてストップガイド3
3に駆動力が伝えられることになり、回転カム21はコ
イン払出モータ30の回転とともに時計方向に回転す
る。すると、回転カム21に配設された突起21aがペ
イアウトスライド3のカム溝13内を左側へ移動するた
め、ペイアウトスライド3は回転カム21側に引き寄せ
られることになる。さらに回転カム21の回転とともに
ペイアウトスライド3が移動すると、ペイアウトスライ
ド3のコイン通過孔3aは図示せぬコイン払出孔上に到
達する。このとき、ペイアウトスライド3のコイン通過
孔3aに収容されていた図示せぬコインは自重により下
方へ落下し、図示せぬコイン払出口から払い出される。
この後、さらに回転カム21が回転すると、ペイアウト
スライド3はコインチューブ側に引き戻されることにな
り、一回転した段階で再び図3の一定の初期位置に復帰
する。すなわち、上述したコイン払出装置1によると、
コイン払出モータ30を反時計方向へ回転させた場合
は、A側のコインチューブに対応する回転軸52の駆動
カム42と回転カム20のストップガイド32が係合す
るため、ペイアウトスライド2はコイン払出モータ30
の回転に追従して往復運動し、コインチューブの最下面
に位置するコインが払い出されることになる。一方、B
側のコインチューブに対応する駆動軸53の駆動カム4
3と回転カム21のストップガイド30とは係合せず、
駆動軸53は空回りするため、ペイアウトスライド3は
コイン払出モータ30の回転に追従して往復運動せず、
コインの払出しは行われないことになる。同様の作用に
より、図1で示すペイアウトスライド4、5のコイン通
過孔4a、5aに収容されたコイン(図示せず)につい
ても、コイン払出モータ31を反時計方向に回転させる
ことにより、ペイアウトスライド4のコイン通過孔4a
に収容されたコインを払出すことができ、また時計方向
に回転させることにより、ペイアウトスライド5のコイ
ン通過孔5aに収容されたコインのみを払出すことがで
きる。このように、上述したコイン払出装置1ではコイ
ン払出モータ30の回転方向によりペイアウトスライド
2および3の払出、非払出しを制御することができるた
め、従来のように釣銭の払出しの際にコイン払出用モー
タに対し大きな負荷が掛かることがないので、コイン払
出用モータの劣化や消費電力の増大を抑えることができ
る。また、切換板を駆動するためのソレノイド等の駆動
源が不要となるため、構造が簡略化され、制御も簡単に
行うことができる。さらに、上述したコイン払出装置を
コインの金種に応じて複数配置することにより、一回の
釣銭払出操作で複数枚のコインの払出しが可能となる。
例えば図1の構成では、ペイアウトスライド2が100
円/10円、ペイアウトスライド3が50円、ペイアウ
トスライド4が10円、ペイアウトスライド5が100
円にそれぞれ対応しているが、一回の釣銭払出操作で同
時に2枚のコインの払出しが可能となるため、従来のよ
うに一回の釣銭払出操作で1枚のコインしか払出されな
い場合と比較すると、払出し時間を半分に短縮すること
ができる。なお、コイン払出モータにおける回転動作
(正転、逆転)の初期位置を決める方法としては、例え
ばスイッチのON、OFFを利用する方法や、回転軸の
機構的なロックを行い、その時の電流値によって制御す
る方法などがある。また、このコイン払出装置1では、
各ストップガイド32、33、34、35は、それぞ
れ、各回転軸52、53、54、55と平行に配設され
た各ガイド軸32a、33a、34a、35aに回動自
在に支承されているから、各駆動カム42、43、4
4、45と各ストップガイド32、33、34、35と
の係合、またはその係合の解除を図るために各回転軸5
2、53、54、55を回動すると、ストップガイド3
2、33、34、35は、従来のように各回転軸52、
53、54、55に沿って動作するのではなく、該ガイ
ド軸32a、33a、34a、35aを中心に、各回転
軸52、53、54、55に対し垂直方向に回転する。
そのため、このコイン払出装置では、従来のように回転
軸52、53、54、55に沿った方向に、該駆動カム
42、43、44、45の動作スペース(各ストップガ
イド32、33、34、35と各駆動カム42、43、
44、45との係合を解除させるために形成される該駆
動カム42、43、44、45の退避スペース)を配設
する必要がないから、その分、コイン払出装置1の低背
化を図ることができる。さらに、このストップガイド3
2、33、34、35は、各回転軸52、53、54、
55へ向け常時付勢されるように支承されているから、
従来のように各ストップガイド32、33、34、35
を初期位置に案内する案内溝や支承軸等の案内部材を配
設しなくても、各ストップガイド32、33、34、3
5は付勢力によって可及的に一定の初期位置に復帰でき
る。したがって、従来の案内部材を配設する必要がない
分、部品点数を少なくすることができる。
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
コイン払出装置では、コインを積載収容するコインチュ
ーブと、該コインチューブの最下面に位置するコインを
一枚づつ引き出して排出するためのコイン通過孔が形成
されるとともに、一方向へ往復移動可能に配設されたペ
イアウトスライドと、該ペイアウトスライドの一端に形
成されたカム溝と、該ペイアウトスライドのカム溝内に
係合する突起を有し、該突起をペイアウトスライドのカ
ム溝内に係合したまま一回転させると該ペイアウトスラ
イドを一方向へ往復直線運動させる回転カムと、前記回
転カムの上面に配設され、外部から与えられた駆動力を
該回転カムに伝達するストップガイドと、前記回転カム
に回動自在に支承され、正方向へ回転したときにのみ前
記ストップガイドに駆動力を伝える駆動カムが形成され
た回転軸と、正逆方向に回転可能な一つのコイン払出モ
ータと、該一つのコイン払出モータの正逆方向の駆動力
を、前記回転軸に伝達する動力伝達手段とを具えたコイ
ン払出装置において、前記ストップガイドは、前記回転
カムの上面であって、前記回転軸と平行に配設されたガ
イド軸に回動自在で、かつ前記回転軸へ向け常時付勢さ
れるように支承され、前記回転軸が前記正方向へ回転す
る場合には、前記駆動カムと前記ストップガイドとが係
合して前記ストップガイドに駆動力が与えられ、前記回
転軸が逆方向へ回転する場合には、前記ストップガイド
と前記駆動カムとの係合が解除して、前記駆動力の伝達
が停止されることとしたから、従来のように全ての釣銭
払出板に対して駆動力を与え、払出しを行わない釣銭払
出板の駆動を切換板により強制的に阻止するような構造
のものに比べて、釣銭の払出しの際にコイン払出用モー
タに対し大きな負荷が掛かることがなく、コイン払出用
モータの劣化や消費電力の増大を可及的に低減すること
ができるとともに、切換板を駆動するためのソレノイド
等の駆動源が不要となるため、構造が簡略化され、また
制御も簡単に行うことができ、さらにこのコイン払出装
置を釣銭の金種に応じて複数配置することにより、一回
の釣銭払出操作で複数枚のコインの払出しが可能となる
ため、払出し時間を短縮することができて、釣銭コイン
の迅速な払出しが可能となり、また、ストップガイドは
回転軸に対し垂直方向に動作するので、回転軸に沿った
方向にストップガイドの動作スペースを配ける必要がな
く、その分、コイン払出装置の低背化を図ることができ
るとともに、またストップガイドは付勢力によって可及
的に一定の初期位置に復帰するので、該ストップガイド
を初期位置に案内する案内部材を配設する必要はなく、
その分、部品点数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるコイン払出装置の一実施例を
示す概念平面図。
【図2】回転カムと回転軸の部分斜視図。
【図3】この発明に係わるコイン払出装置の一部分を示
す概念平面図。
【図4】この発明に係わるコイン払出装置の一部分を示
す概念平面図。
【図5】この発明に係わるコイン払出装置の一部分を示
す概念平面図。
【図6】この発明に係わるコイン払出装置の一部分を示
す概念平面図。
【符号の説明】
1…コイン払出装置 2、3、4、5…ペイアウトスライド 2a、3a、4a、5a…コイン通過孔 12、13、14、15…カム溝 20、21、22、23…回転カム 20a、21a、22a、23a…突起 30、31…コイン払出モータ 32、34、34、35…ストップガイド 42、43、44、45…駆動カム 52、53、54、55…回転軸 62、63、64、65…コイン払出孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コインを積載収容するコインチューブと、
    該コインチューブの最下面に位置するコインを一枚づつ
    引き出して排出するためのコイン通過孔が形成されると
    ともに、一方向へ往復移動可能に配設されたペイアウト
    スライドと、該ペイアウトスライドの一端に形成された
    カム溝と、該ペイアウトスライドのカム溝内に係合する
    突起を有し、該突起をペイアウトスライドのカム溝内に
    係合したまま一回転させると該ペイアウトスライドを一
    方向へ往復直線運動させる回転カムと、前記回転カムの
    上面に配設され、外部から与えられた駆動力を該回転カ
    ムに伝達するストップガイドと、前記回転カムに回動自
    在に支承され、正方向へ回転したときにのみ前記ストッ
    プガイドに駆動力を伝える駆動カムが形成された回転軸
    と、正逆方向に回転可能な一つのコイン払出モータと、
    該一つのコイン払出モータの正逆方向の駆動力を、前記
    回転軸に伝達する動力伝達手段とを具えたコイン払出装
    置において、 前記ストップガイドは、前記回転カムの上面であって、
    前記回転軸と平行に配設されたガイド軸に回動自在で、
    かつ前記回転軸へ向け常時付勢されるように支承され、 前記回転軸が前記正方向へ回転する場合には、前記駆動
    カムと前記ストップガイドとが係合して前記ストップガ
    イドに駆動力が与えられ、前記回転軸が逆方向へ回転す
    る場合には、前記ストップガイドと前記駆動カムとの係
    合が解除して、前記駆動力の伝達が停止されることを特
    徴とするコイン払出装置。
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