JP3393237B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP3393237B2 JP3393237B2 JP26463094A JP26463094A JP3393237B2 JP 3393237 B2 JP3393237 B2 JP 3393237B2 JP 26463094 A JP26463094 A JP 26463094A JP 26463094 A JP26463094 A JP 26463094A JP 3393237 B2 JP3393237 B2 JP 3393237B2
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造方
法に関し、例えば、電界効果トランジスタの製造に適用
して好適なものである。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体装置の製造においては、一
般に、一連の工程の最初の工程においてリソグラフィー
により形成されたレジストマスクを用いて半導体基板を
エッチングすることによりアライメントマークを形成
し、このアライメントマークを基準マークとして用いて
以降のパターン形成のためのリソグラフィーにおけるマ
スク合わせを行っている。 【0003】このような従来の半導体装置の製造方法の
一例としてMESFET(金属−半導体FET)の製造
方法を図2に示す。 【0004】この従来のMESFETの製造方法におい
ては、図2Aに示すように、まず、半導体基板101上
にアライメントマーク形成部に対応する部分が開口した
レジストマスク102をリソグラフィーにより形成す
る。 【0005】次に、図2Bに示すように、このレジスト
マスク102を用いて半導体基板101をエッチングす
ることにより凹部から成るアライメントマーク103を
形成する。 【0006】次に、レジストマスク102を除去した
後、図2Cに示すように、半導体基板101中にn型チ
ャンネル層104、n+ 型のソース領域105およびド
レイン領域106を形成するとともに、ソース領域10
5およびドレイン領域106上にはそれぞれソース電極
107およびドレイン電極108を形成し、n型チャン
ネル層104上にはゲート電極109を形成し、目的と
するMESFETを完成させる。ここで、これらのパタ
ーン形成のためのリソグラフィーにおけるマスク合わせ
は、アライメントマーク103を基準マークとして用い
て行う。 【0007】なお、このMESFETにおいて、ソース
領域105およびドレイン領域106は、ソース・ゲー
ト間の抵抗を減少させ、FETの特性(相互コンダクタ
ンス(gm )、雑音指数(NF)、利得(Ga )など)
を向上させる目的で設けられているもので、ゲート電極
109と接触しない限り、このゲート電極109にでき
るだけ近接して設けるのが、性能上好ましい。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の半導体装置の製造方法は、本来のパターンの形成
のためのリソグラフィー以外にアライメントマークを形
成するためだけのリソグラフィーが別に必要であること
から、その分だけリソグラフィーの回数が多く、製造工
程の増加をもたらしていた。 【0009】また、上述の従来のMESFETの製造方
法においては、ソース領域105およびドレイン領域1
06を形成するためのリソグラフィーにおけるマスク合
わせとゲート電極109を形成するためのリソグラフィ
ーにおけるマスク合わせとをそれぞれアライメントマー
ク103を基準マークとして用いて行っているので、ゲ
ート電極109とソース領域105およびドレイン領域
106との位置合わせのばらつきは、ソース領域105
およびドレイン領域106とアライメントマーク103
との位置合わせのばらつきとゲート電極109とアライ
メントマーク103との位置合わせのばらつきとを加え
たものになる。このため、ゲート電極109とソース領
域105およびドレイン領域106との間の距離をあま
り短縮することができず、FETの性能を十分に引き出
すことができなかった。さらに、ゲート電極109とソ
ース領域105およびドレイン領域106との間の距離
がばらつくことにより、FETの特性がばらついてしま
うという問題もあった。 【0010】従って、この発明の目的は、アライメント
マークを形成するためだけのリソグラフィーが不要にな
ることにより製造工程の簡略化を図ることができる半導
体装置の製造方法を提供することにある。 【0011】この発明の他の目的は、電界効果トランジ
スタにおけるゲート電極とソース領域およびドレイン領
域との位置合わせ精度の向上によりゲート電極とソース
領域およびドレイン領域との間の距離の短縮を図ること
ができる半導体装置の製造方法を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体装置の製造方法は、ソース領
域およびドレイン領域形成部とアライメントマーク形成
部とに対応する部分が開口したマスク(2)を半導体基
板(1)上に形成する工程と、マスク(2)を用いて半
導体基板(1)を所定深さまでエッチングすることによ
りアライメントマーク形成部における半導体基板(1)
に凹部から成るアライメントマーク(3)を形成すると
ともに、ソース領域およびドレイン領域形成部における
半導体基板(1)に凹部(4)を形成する工程と、マス
ク(2)を用いて半導体基板(1)中に不純物を選択的
に導入することにより半導体基板(1)中にソース領域
(5)およびドレイン領域(6)を形成する工程と、ソ
ース領域(5)およびドレイン領域(6)を形成した後
の他のパターンを形成するためのリソグラフィーにおけ
るマスク合わせをアライメントマーク(3)を基準マー
クとして用いて行う工程とを有し、 上記所定深さは0.
05〜0.20μmであり、 上記他のパターンを形成す
るためのリソグラフィーにはゲート電極(11)を形成
するためのリソグラフィーが含まれることを特徴とする
ものである。 【0013】ここで、半導体基板は、基本的にはどのよ
うな種類の材料から成るものであってもよいが、いくつ
かの例を挙げると、GaAs、InP、Siなどから成
る半導体基板である。 【0014】半導体基板中に半導体領域を形成するため
の不純物の導入方法としては、イオン注入法や熱拡散法
を用いることができる。この半導体領域が例えばn型で
ある場合、このn型の半導体領域を形成するための不純
物としては、半導体基板がGaAsまたはInPから成
る場合には例えばSi、S、Se、Teなどであり、半
導体基板がSiから成る場合には例えばP、Asなどで
ある。 【0015】また、半導体基板上に形成されるマスク
は、半導体領域を形成するための不純物の導入にイオン
注入法を用いる場合、その注入エネルギーが低いときに
は典型的にはレジストにより形成され、その注入エネル
ギーが高いときには例えばSiN膜やSiO2 膜のよう
な絶縁膜やその上にレジストを形成したものなどにより
形成される。さらに、半導体基板上に形成されるマスク
は、半導体領域を形成するための不純物の導入に熱拡散
法を用いる場合、典型的にはSiO2 膜のような絶縁膜
である。 【0016】この発明の典型的な一実施形態において
は、半導体装置は電界効果トランジスタであり、具体的
には、例えばMESFET(金属−半導体FET)やJ
FET(接合型JFET)である。この場合、半導体領
域はソース領域およびドレイン領域であり、典型的には
n+ 型である。 【0017】この発明の一実施形態においては、他のパ
ターンを形成するためのリソグラフィーにはゲート電極
を形成するためのリソグラフィーが含まれる。 【0018】この発明は、基本的には、その製造工程に
おける最初のパターン形成工程においてイオン注入法や
熱拡散法により半導体基板中に不純物を選択的に導入す
ることにより半導体領域を形成するタイプの半導体装置
の製造に適用することができる。 【0019】 【作用】上述のように構成されたこの発明による半導体
装置の製造方法によれば、半導体基板中に不純物を選択
的に導入することにより半導体領域を形成するために用
いられるマスクが半導体基板をエッチングすることによ
りアライメントマークを形成するためのマスクを兼用し
ているので、従来の半導体装置の製造方法において必要
であったアライメントマークを形成するためだけのリソ
グラフィーが不要となり、従ってその分だけ製造工程の
簡略化を図ることができる。 【0020】また、半導体装置がMESFETやJFE
Tなどの電界効果トランジスタであり、半導体領域がソ
ース領域およびドレイン領域であり、これらのソース領
域およびドレイン領域を形成した後にゲート電極を形成
する場合には、このゲート電極を形成するためのリソグ
ラフィーにおけるマスク合わせを上記のアライメントマ
ークを基準マークとして用いて行うことにより、従来の
ように一連の工程の最初の工程において専用のリソグラ
フィーによりアライメントマークを形成し、その後のソ
ース領域およびドレイン領域を形成する工程のリソグラ
フィーおよびゲート電極を形成する工程のリソグラフィ
ーにおいてこのアライメントマークを基準マークとして
用いてそれぞれマスク合わせを行う場合に比べて、ゲー
ト電極とソース領域およびドレイン領域との位置合わせ
のばらつきを少なくすることができ、従ってゲート電極
とソース領域およびドレイン領域との位置合わせ精度を
向上させることができる。このため、ゲート電極とソー
ス領域およびドレイン領域との間の距離を十分に短縮す
ることができ、これによって電界効果トランジスタの特
性の向上を図ることができるとともに、特性のばらつき
を防止することができる。 【0021】 【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。図1はこの発明の一実施例による
MESFETの製造方法を示す。 【0022】この実施例によるMESFETの製造方法
においては、図1Aに示すように、まず、例えば半絶縁
性GaAs基板のような半導体基板1上にマスク2を形
成する。このマスク2は、ソース領域およびドレイン領
域形成部とアライメントマーク形成部とに対応する部分
が開口した形状を有する。このマスク2は、後述のエッ
チングやイオン注入に耐えられる材料から成るものであ
れば、基本的にはどのような材料を用いて形成してもよ
い。具体的には、このマスク2は、後述のソース領域お
よびドレイン領域形成用のイオン注入を低エネルギーで
行う場合には通常レジストにより形成され、このイオン
注入を高エネルギーで行う場合にはSiN膜やSiO2
膜のような絶縁膜やその上にレジストを形成したものな
どにより形成される。 【0023】次に、図1Bに示すように、マスク2を用
いて半導体基板1を例えば反応性イオンエッチング(R
IE)法により所定深さだけエッチングする。このエッ
チングによって、アライメントマーク形成部における半
導体基板1に凹部から成るアライメントマーク3が形成
されるとともに、ソース領域およびドレイン領域形成部
における半導体基板1に凹部4が形成される。このエッ
チング深さは、後工程のリソグラフィーにおけるマスク
合わせ時にアライメントマーク3を視認可能な範囲で小
さい方が好ましい。このエッチング深さは通常、0.0
5〜0.20μmであり、典型的には例えば0.1μm
程度である。 【0024】次に、図1Cに示すように、マスク2を用
いて半導体基板1中にドナー不純物として例えばSiを
イオン注入する。これによって、ソース領域およびドレ
イン領域形成部における半導体基板1中にこれと同一形
状にn+ 型のソース領域5およびドレイン領域6が形成
されるとともに、アライメントマーク3の部分における
半導体基板1中にこれと同一形状のn+ 型半導体領域7
が形成される。このイオン注入のドーズ量は例えば(1
〜5)×1013cm-2である。また、これらのソース領
域5、ドレイン領域6およびn+ 型半導体領域7の深さ
は例えば0.3〜0.6μmである。 【0025】次に、マスク2を除去した後、図1Dに示
すように、ソース領域5とドレイン領域6との間の部分
における半導体基板1中に例えばSiをイオン注入する
ことによりn型チャンネル層8を形成し、ソース領域5
およびドレイン領域6上にそれぞれソース電極9および
ドレイン電極10を形成し、さらにn型チャンネル層8
上にゲート電極11を形成し、目的とするMESFET
を完成させる。これらのパターン形成のためのリソグラ
フィーにおいては、アライメントマーク3を基準マーク
として用いてマスク合わせを行う。この場合、これらの
リソグラフィーにおける露光を縮小投影露光装置(いわ
ゆるステッパ)を用いて行うと、良好な位置合わせ精度
を得る上で効果的である。なお、n型チャンネル層8を
形成するためのイオン注入のドーズ量は例えば(1〜
5)×1012cm-2であり、n型チャンネル層8の深さ
は例えば0.1〜0.2μmである。 【0026】以上のように、この実施例によれば、ソー
ス領域およびドレイン領域形成部とアライメントマーク
形成部とに対応する部分が開口したマスク2を半導体基
板1上に形成し、このマスク2を用いてまず半導体基板
1をエッチングすることによりアライメントマーク3を
形成した後、このマスク2を用いて半導体基板1中にド
ナー不純物をイオン注入することによりソース領域5お
よびドレイン領域6を形成するようにしている。すなわ
ち、ソース領域5およびドレイン領域6を形成するため
のマスク2がアライメントマーク3を形成するためのマ
スクを兼用している。このため、従来必要であったアラ
イメントマーク形成のためだけのリソグラフィーが不要
となり、従ってその分だけMESFETの製造工程の簡
略化を図ることができる。 【0027】また、アライメントマーク3とソース領域
5およびドレイン領域6とは同一のマスク2を用いて形
成されたものであるため、ゲート電極11を形成するた
めのリソグラフィーにおけるマスク合わせをこのアライ
メントマーク3を基準マークとして用いて行ったときの
このゲート電極11とソース領域5およびドレイン領域
6との位置合わせ精度は、従来に比べて大幅に向上す
る。このため、ゲート電極11とソース領域5およびド
レイン領域6との間の距離を十分に短縮することがで
き、MESFETの性能を十分に引き出すことができ
る。そして、ソース・ゲート間の抵抗の減少によりFE
Tの特性(gm 、NF、Ga など)の向上を図ることが
できるとともに、特性のばらつきを防止することができ
る。 【0028】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。 【0029】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
アライメントマークを形成するためだけのリソグラフィ
ーが不要となることにより、その分だけ製造工程の簡略
化を図ることができる。また、特に、半導体装置が電界
効果トランジスタであり、半導体領域がソース領域およ
びドレイン領域である場合には、ゲート電極とソース領
域およびドレイン領域との位置合わせ精度の向上によ
り、ゲート電極とソース領域およびドレイン領域との間
の距離の短縮を図ることができる。
法に関し、例えば、電界効果トランジスタの製造に適用
して好適なものである。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体装置の製造においては、一
般に、一連の工程の最初の工程においてリソグラフィー
により形成されたレジストマスクを用いて半導体基板を
エッチングすることによりアライメントマークを形成
し、このアライメントマークを基準マークとして用いて
以降のパターン形成のためのリソグラフィーにおけるマ
スク合わせを行っている。 【0003】このような従来の半導体装置の製造方法の
一例としてMESFET(金属−半導体FET)の製造
方法を図2に示す。 【0004】この従来のMESFETの製造方法におい
ては、図2Aに示すように、まず、半導体基板101上
にアライメントマーク形成部に対応する部分が開口した
レジストマスク102をリソグラフィーにより形成す
る。 【0005】次に、図2Bに示すように、このレジスト
マスク102を用いて半導体基板101をエッチングす
ることにより凹部から成るアライメントマーク103を
形成する。 【0006】次に、レジストマスク102を除去した
後、図2Cに示すように、半導体基板101中にn型チ
ャンネル層104、n+ 型のソース領域105およびド
レイン領域106を形成するとともに、ソース領域10
5およびドレイン領域106上にはそれぞれソース電極
107およびドレイン電極108を形成し、n型チャン
ネル層104上にはゲート電極109を形成し、目的と
するMESFETを完成させる。ここで、これらのパタ
ーン形成のためのリソグラフィーにおけるマスク合わせ
は、アライメントマーク103を基準マークとして用い
て行う。 【0007】なお、このMESFETにおいて、ソース
領域105およびドレイン領域106は、ソース・ゲー
ト間の抵抗を減少させ、FETの特性(相互コンダクタ
ンス(gm )、雑音指数(NF)、利得(Ga )など)
を向上させる目的で設けられているもので、ゲート電極
109と接触しない限り、このゲート電極109にでき
るだけ近接して設けるのが、性能上好ましい。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の半導体装置の製造方法は、本来のパターンの形成
のためのリソグラフィー以外にアライメントマークを形
成するためだけのリソグラフィーが別に必要であること
から、その分だけリソグラフィーの回数が多く、製造工
程の増加をもたらしていた。 【0009】また、上述の従来のMESFETの製造方
法においては、ソース領域105およびドレイン領域1
06を形成するためのリソグラフィーにおけるマスク合
わせとゲート電極109を形成するためのリソグラフィ
ーにおけるマスク合わせとをそれぞれアライメントマー
ク103を基準マークとして用いて行っているので、ゲ
ート電極109とソース領域105およびドレイン領域
106との位置合わせのばらつきは、ソース領域105
およびドレイン領域106とアライメントマーク103
との位置合わせのばらつきとゲート電極109とアライ
メントマーク103との位置合わせのばらつきとを加え
たものになる。このため、ゲート電極109とソース領
域105およびドレイン領域106との間の距離をあま
り短縮することができず、FETの性能を十分に引き出
すことができなかった。さらに、ゲート電極109とソ
ース領域105およびドレイン領域106との間の距離
がばらつくことにより、FETの特性がばらついてしま
うという問題もあった。 【0010】従って、この発明の目的は、アライメント
マークを形成するためだけのリソグラフィーが不要にな
ることにより製造工程の簡略化を図ることができる半導
体装置の製造方法を提供することにある。 【0011】この発明の他の目的は、電界効果トランジ
スタにおけるゲート電極とソース領域およびドレイン領
域との位置合わせ精度の向上によりゲート電極とソース
領域およびドレイン領域との間の距離の短縮を図ること
ができる半導体装置の製造方法を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体装置の製造方法は、ソース領
域およびドレイン領域形成部とアライメントマーク形成
部とに対応する部分が開口したマスク(2)を半導体基
板(1)上に形成する工程と、マスク(2)を用いて半
導体基板(1)を所定深さまでエッチングすることによ
りアライメントマーク形成部における半導体基板(1)
に凹部から成るアライメントマーク(3)を形成すると
ともに、ソース領域およびドレイン領域形成部における
半導体基板(1)に凹部(4)を形成する工程と、マス
ク(2)を用いて半導体基板(1)中に不純物を選択的
に導入することにより半導体基板(1)中にソース領域
(5)およびドレイン領域(6)を形成する工程と、ソ
ース領域(5)およびドレイン領域(6)を形成した後
の他のパターンを形成するためのリソグラフィーにおけ
るマスク合わせをアライメントマーク(3)を基準マー
クとして用いて行う工程とを有し、 上記所定深さは0.
05〜0.20μmであり、 上記他のパターンを形成す
るためのリソグラフィーにはゲート電極(11)を形成
するためのリソグラフィーが含まれることを特徴とする
ものである。 【0013】ここで、半導体基板は、基本的にはどのよ
うな種類の材料から成るものであってもよいが、いくつ
かの例を挙げると、GaAs、InP、Siなどから成
る半導体基板である。 【0014】半導体基板中に半導体領域を形成するため
の不純物の導入方法としては、イオン注入法や熱拡散法
を用いることができる。この半導体領域が例えばn型で
ある場合、このn型の半導体領域を形成するための不純
物としては、半導体基板がGaAsまたはInPから成
る場合には例えばSi、S、Se、Teなどであり、半
導体基板がSiから成る場合には例えばP、Asなどで
ある。 【0015】また、半導体基板上に形成されるマスク
は、半導体領域を形成するための不純物の導入にイオン
注入法を用いる場合、その注入エネルギーが低いときに
は典型的にはレジストにより形成され、その注入エネル
ギーが高いときには例えばSiN膜やSiO2 膜のよう
な絶縁膜やその上にレジストを形成したものなどにより
形成される。さらに、半導体基板上に形成されるマスク
は、半導体領域を形成するための不純物の導入に熱拡散
法を用いる場合、典型的にはSiO2 膜のような絶縁膜
である。 【0016】この発明の典型的な一実施形態において
は、半導体装置は電界効果トランジスタであり、具体的
には、例えばMESFET(金属−半導体FET)やJ
FET(接合型JFET)である。この場合、半導体領
域はソース領域およびドレイン領域であり、典型的には
n+ 型である。 【0017】この発明の一実施形態においては、他のパ
ターンを形成するためのリソグラフィーにはゲート電極
を形成するためのリソグラフィーが含まれる。 【0018】この発明は、基本的には、その製造工程に
おける最初のパターン形成工程においてイオン注入法や
熱拡散法により半導体基板中に不純物を選択的に導入す
ることにより半導体領域を形成するタイプの半導体装置
の製造に適用することができる。 【0019】 【作用】上述のように構成されたこの発明による半導体
装置の製造方法によれば、半導体基板中に不純物を選択
的に導入することにより半導体領域を形成するために用
いられるマスクが半導体基板をエッチングすることによ
りアライメントマークを形成するためのマスクを兼用し
ているので、従来の半導体装置の製造方法において必要
であったアライメントマークを形成するためだけのリソ
グラフィーが不要となり、従ってその分だけ製造工程の
簡略化を図ることができる。 【0020】また、半導体装置がMESFETやJFE
Tなどの電界効果トランジスタであり、半導体領域がソ
ース領域およびドレイン領域であり、これらのソース領
域およびドレイン領域を形成した後にゲート電極を形成
する場合には、このゲート電極を形成するためのリソグ
ラフィーにおけるマスク合わせを上記のアライメントマ
ークを基準マークとして用いて行うことにより、従来の
ように一連の工程の最初の工程において専用のリソグラ
フィーによりアライメントマークを形成し、その後のソ
ース領域およびドレイン領域を形成する工程のリソグラ
フィーおよびゲート電極を形成する工程のリソグラフィ
ーにおいてこのアライメントマークを基準マークとして
用いてそれぞれマスク合わせを行う場合に比べて、ゲー
ト電極とソース領域およびドレイン領域との位置合わせ
のばらつきを少なくすることができ、従ってゲート電極
とソース領域およびドレイン領域との位置合わせ精度を
向上させることができる。このため、ゲート電極とソー
ス領域およびドレイン領域との間の距離を十分に短縮す
ることができ、これによって電界効果トランジスタの特
性の向上を図ることができるとともに、特性のばらつき
を防止することができる。 【0021】 【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。図1はこの発明の一実施例による
MESFETの製造方法を示す。 【0022】この実施例によるMESFETの製造方法
においては、図1Aに示すように、まず、例えば半絶縁
性GaAs基板のような半導体基板1上にマスク2を形
成する。このマスク2は、ソース領域およびドレイン領
域形成部とアライメントマーク形成部とに対応する部分
が開口した形状を有する。このマスク2は、後述のエッ
チングやイオン注入に耐えられる材料から成るものであ
れば、基本的にはどのような材料を用いて形成してもよ
い。具体的には、このマスク2は、後述のソース領域お
よびドレイン領域形成用のイオン注入を低エネルギーで
行う場合には通常レジストにより形成され、このイオン
注入を高エネルギーで行う場合にはSiN膜やSiO2
膜のような絶縁膜やその上にレジストを形成したものな
どにより形成される。 【0023】次に、図1Bに示すように、マスク2を用
いて半導体基板1を例えば反応性イオンエッチング(R
IE)法により所定深さだけエッチングする。このエッ
チングによって、アライメントマーク形成部における半
導体基板1に凹部から成るアライメントマーク3が形成
されるとともに、ソース領域およびドレイン領域形成部
における半導体基板1に凹部4が形成される。このエッ
チング深さは、後工程のリソグラフィーにおけるマスク
合わせ時にアライメントマーク3を視認可能な範囲で小
さい方が好ましい。このエッチング深さは通常、0.0
5〜0.20μmであり、典型的には例えば0.1μm
程度である。 【0024】次に、図1Cに示すように、マスク2を用
いて半導体基板1中にドナー不純物として例えばSiを
イオン注入する。これによって、ソース領域およびドレ
イン領域形成部における半導体基板1中にこれと同一形
状にn+ 型のソース領域5およびドレイン領域6が形成
されるとともに、アライメントマーク3の部分における
半導体基板1中にこれと同一形状のn+ 型半導体領域7
が形成される。このイオン注入のドーズ量は例えば(1
〜5)×1013cm-2である。また、これらのソース領
域5、ドレイン領域6およびn+ 型半導体領域7の深さ
は例えば0.3〜0.6μmである。 【0025】次に、マスク2を除去した後、図1Dに示
すように、ソース領域5とドレイン領域6との間の部分
における半導体基板1中に例えばSiをイオン注入する
ことによりn型チャンネル層8を形成し、ソース領域5
およびドレイン領域6上にそれぞれソース電極9および
ドレイン電極10を形成し、さらにn型チャンネル層8
上にゲート電極11を形成し、目的とするMESFET
を完成させる。これらのパターン形成のためのリソグラ
フィーにおいては、アライメントマーク3を基準マーク
として用いてマスク合わせを行う。この場合、これらの
リソグラフィーにおける露光を縮小投影露光装置(いわ
ゆるステッパ)を用いて行うと、良好な位置合わせ精度
を得る上で効果的である。なお、n型チャンネル層8を
形成するためのイオン注入のドーズ量は例えば(1〜
5)×1012cm-2であり、n型チャンネル層8の深さ
は例えば0.1〜0.2μmである。 【0026】以上のように、この実施例によれば、ソー
ス領域およびドレイン領域形成部とアライメントマーク
形成部とに対応する部分が開口したマスク2を半導体基
板1上に形成し、このマスク2を用いてまず半導体基板
1をエッチングすることによりアライメントマーク3を
形成した後、このマスク2を用いて半導体基板1中にド
ナー不純物をイオン注入することによりソース領域5お
よびドレイン領域6を形成するようにしている。すなわ
ち、ソース領域5およびドレイン領域6を形成するため
のマスク2がアライメントマーク3を形成するためのマ
スクを兼用している。このため、従来必要であったアラ
イメントマーク形成のためだけのリソグラフィーが不要
となり、従ってその分だけMESFETの製造工程の簡
略化を図ることができる。 【0027】また、アライメントマーク3とソース領域
5およびドレイン領域6とは同一のマスク2を用いて形
成されたものであるため、ゲート電極11を形成するた
めのリソグラフィーにおけるマスク合わせをこのアライ
メントマーク3を基準マークとして用いて行ったときの
このゲート電極11とソース領域5およびドレイン領域
6との位置合わせ精度は、従来に比べて大幅に向上す
る。このため、ゲート電極11とソース領域5およびド
レイン領域6との間の距離を十分に短縮することがで
き、MESFETの性能を十分に引き出すことができ
る。そして、ソース・ゲート間の抵抗の減少によりFE
Tの特性(gm 、NF、Ga など)の向上を図ることが
できるとともに、特性のばらつきを防止することができ
る。 【0028】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。 【0029】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
アライメントマークを形成するためだけのリソグラフィ
ーが不要となることにより、その分だけ製造工程の簡略
化を図ることができる。また、特に、半導体装置が電界
効果トランジスタであり、半導体領域がソース領域およ
びドレイン領域である場合には、ゲート電極とソース領
域およびドレイン領域との位置合わせ精度の向上によ
り、ゲート電極とソース領域およびドレイン領域との間
の距離の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるMESFETの製造
方法を説明するための断面図である。 【図2】従来のMESFETの製造方法を説明するため
の断面図である。 【符号の説明】 1 半導体基板 2 マスク 3 アライメントマーク 4 凹部 5 ソース領域 6 ドレイン領域 7 n+ 型半導体領域 8 n型チャンネル層 9 ソース電極 10 ドレイン電極 11 ゲート電極
方法を説明するための断面図である。 【図2】従来のMESFETの製造方法を説明するため
の断面図である。 【符号の説明】 1 半導体基板 2 マスク 3 アライメントマーク 4 凹部 5 ソース領域 6 ドレイン領域 7 n+ 型半導体領域 8 n型チャンネル層 9 ソース電極 10 ドレイン電極 11 ゲート電極
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/027
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ソース領域およびドレイン領域形成部と
アライメントマーク形成部とに対応する部分が開口した
マスクを半導体基板上に形成する工程と、 上記マスクを用いて上記半導体基板を所定深さまでエッ
チングすることにより上記アライメントマーク形成部に
おける上記半導体基板に凹部から成るアライメントマー
クを形成するとともに、上記ソース領域およびドレイン
領域形成部における半導体基板に凹部を形成する工程
と、 上記マスクを用いて上記半導体基板中に不純物を選択的
に導入することにより上記半導体基板中にソース領域お
よびドレイン領域を形成する工程と、 上記ソース領域および上記ドレイン領域を形成した後の
他のパターンを形成するためのリソグラフィーにおける
マスク合わせを上記アライメントマークを基準マークと
して用いて行う工程とを有し、 上記所定深さは0.05〜0.20μmであり、 上記他のパターンを形成するためのリソグラフィーには
ゲート電極を形成するためのリソグラフィーが含まれる
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26463094A JP3393237B2 (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26463094A JP3393237B2 (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08107064A JPH08107064A (ja) | 1996-04-23 |
JP3393237B2 true JP3393237B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=17406018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26463094A Expired - Fee Related JP3393237B2 (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393237B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6891227B2 (en) * | 2002-03-20 | 2005-05-10 | International Business Machines Corporation | Self-aligned nanotube field effect transistor and method of fabricating same |
JP3959032B2 (ja) | 2003-01-08 | 2007-08-15 | 松下電器産業株式会社 | 固体撮像装置の製造方法 |
US7180107B2 (en) | 2004-05-25 | 2007-02-20 | International Business Machines Corporation | Method of fabricating a tunneling nanotube field effect transistor |
US8193591B2 (en) * | 2006-04-13 | 2012-06-05 | Freescale Semiconductor, Inc. | Transistor and method with dual layer passivation |
JP5601848B2 (ja) * | 2010-02-09 | 2014-10-08 | 三菱電機株式会社 | SiC半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-10-04 JP JP26463094A patent/JP3393237B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08107064A (ja) | 1996-04-23 |
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