JP3392758B2 - 歪矯正方法及びその装置 - Google Patents

歪矯正方法及びその装置

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JP3392758B2 JP23683998A JP23683998A JP3392758B2 JP 3392758 B2 JP3392758 B2 JP 3392758B2 JP 23683998 A JP23683998 A JP 23683998A JP 23683998 A JP23683998 A JP 23683998A JP 3392758 B2 JP3392758 B2 JP 3392758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁等の溶接構
造材などの上面に縦リブを有する長尺板状構造材の歪矯
正方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁等の溶接構造材においては、縦リブ
の溶接により、いわゆるやせ馬歪が発生し、その矯正に
は、一般に、油圧による冷間矯正が採用されている。そ
の矯正装置は、特開平6−114440号公報(公報
1)、特開平6−106242号公報(公報2)、特開
平9−10842号公報(公報3)等に開示がされてい
る。それらは、いずれも、上面に縦リブを有する長尺板
状構造材をその長さ方向に移動させ、前記縦リブの両側
を対の上プレスローラの各々によって押さえながら、下
プレスローラを前記縦リブの下方から前記構造材の下面
に押し付けて歪を矯正するものである。
【0003】そして、公報1に記載の装置は、上プレス
ローラと下プレスローラから成る矯正ヘッド(プレスヘ
ッド)を2台設け、その矯正ヘッドを構造材に沿って移
動させて、同時に、2条の縦リブ溶接部分の歪矯正を行
う。
【0004】公報3に記載の装置は、同じく矯正ヘッド
を2台設けて、同時に、2条の縦リブ溶接部分の歪矯正
を行うが、構造材を矯正ヘッドの下プレスローラのモー
タ駆動による回転によって移動させている。
【0005】しかしながら、縦リブは、直線状とは限ら
ず、円弧状に曲がったものもあり、これらの装置で対応
するには、各矯正ヘッドを構造材の幅方向に、その縦リ
ブのわん曲に対応して移動させることとなる。しかし、
縦リブの接線方向と矯正ヘッドの各ロールの接線方向が
一致しにくく、有効な歪み矯正が行われにくい(公報2
の記載参照)。
【0006】このため、公報2に記載の装置は、図19
に示すように、構造材AをローラコンベアCで移動させ
るとともに、構造材Aの移動方向に沿ってその幅方向に
進退するシリンダ1、1、……を設け、このシリンダ1
……によって構造材Aをわん曲する縦リブaに対応して
押し、固定の矯正ヘッド2に縦リブaが全長に亘って対
応するようにしている(同図(a)から(c)への流れ
参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報2に記載の装
置は、シリンダ1のロッドに取付けたローラの進退によ
って構造材Aを押しながら、縦リブaのわん曲線に沿っ
て案内するものであるが、その進退量とわん曲線の関係
は複雑であり、その制御が容易でない。このため、円滑
な矯正作用を得ていないのが実情である。また、縦リブ
に対し矯正ヘッドの各ローラが縦リブの接線方向に常時
向いている利点があるが、その接線方向に向くために、
各ローラと構造材は横すべり(スリップ)が強制的に生
じていることであり、このスリップによりローラに偏摩
耗が生じる。偏摩耗はローラの回転精度の悪化を招き、
歪み取り(矯正)精度が低下する。
【0008】この発明は、上記実情に鑑み、わん曲した
縦リブでも、簡単な制御で円滑に歪矯正を行い得るよう
にすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、公報3と同様に、2台のプレスヘッド
(矯正ヘッド)のローラの回転により構造材を移動さ
せ、かつ同公報3とは異なり、その両プレスヘッドのロ
ーラを別々のモータで駆動するようにしたのである。
【0010】両プレスヘッドのローラが同一送り速度で
回転すれば、構造材は直線的に移動し、異なる送り速度
で回転すれば、構造材は円弧状に移動する。このため、
その速度差を調整することにより、両プレスヘッドが円
弧状の縦リブに沿って相対的に移動されて矯正が行われ
る。
【0011】このとき、上記対の上プレスローラと縦リ
ブとの距離を測定し、その距離が一定となるように上記
両プレスヘッドによる構造材の移動速度を補正すれば、
常に縦リブの両側一定位置が押圧されて、安定した均一
な矯正を行い得る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態として、図
1(a)、(b)に示すように、上面に縦リブaを有す
る長尺板状構造材Aをその長さ方向に移動させ、前記縦
リブaの両側を対の上プレスローラ30の各々によって
押さえながら、下プレスローラ20を前記縦リブaの下
方から前記構造材Aの下面に押し付けて歪を矯正する装
置において、前記対の上プレスローラ30、30と下プ
レスローラ20とから成るプレスヘッド13を前記構造
材Aの幅方向の隔たった2個所に設け、その各プレスヘ
ッド13、13の少なくとも一つのローラをそれぞれ可
変速のモータにより回転するようにした構成を採用し得
る。
【0013】プレスヘッド13のいずれのローラを駆動
ローラとするかは任意であるが、下プレスローラ20と
するのが好ましく、この下プレスローラ20は、図1
(b)に示されるように構造材搬送用ローラコンベアC
のローラより上方に、例えばh=20mm程度上昇して
構造材Aを押すようにする。
【0014】したがって、各プレスヘッド13の下プレ
スローラ20の回転数に差を付けることにより、構造材
Aは円弧状に移動し、下プレスローラ20と上プレスロ
ーラ30の加圧によって縦リブaの両側の歪矯正が行わ
れる。すなわち、縦リブaの円弧線に対応する外側のプ
レスヘッド13による搬送円半径をR、内側のプレスヘ
ッドによる搬送円半径をrとすると、単位時間当たりの
移動距離(円弧)はl1 とl2 となり、その距離l1
2 を電算機で演算し、その距離l1 、l2 の送りとな
るように各下プレスローラ20の回転数を制御する。
【0015】このとき、図2(a)、(b)に示すよう
に、円弧長さLを移動した際、ローラ20と構造材Aと
の間でスリップが生じ、正規な円弧線に対し、移動円弧
がずれると、両上プレスローラ30、30と縦リブaの
間隙g0 、g0 (図2(a))がg1 、g2 (同図
(b))のようになる。このため、その距離g1 、g2
を検出し、スリップにより生じた縦リブaまでの正規距
離までの誤差:(g2 −g1 )/2=δを算出し、送ら
れた距離Lとズレ量δに基づき、各下プレスローラ20
の回転数を補正して、正規の距離g0 、g0 となるよう
にする。その補正半径Rは、図3に示すように、移動初
期点から距離L移動後にδ量の補正をするとすると、R
2 ≒(R−δ)2 +L2 が成立し、R≒(L2 +δ2
/2δ≒L2/2δとなる。
【0016】以上のローラ回転数制御及び補正はNC化
して行う。なお、上プレスローラ30と縦リブaとの距
離測定は、ローラ30に付設した距離センサなどで行う
(実施例参照)。
【0017】上記実施形態を、橋梁の橋桁用パネルの自
動加工組立設備等の搬送ローラコンベアの途中に設置す
るには、構造材Aをその長さ方向に搬送するそのローラ
コンベアCの搬送路の一部を欠如して、その欠如部の基
礎に四角枠状の基礎フレームを立設し、この基礎フレー
ムの上フレームに上記対の上プレスローラ30をその上
フレームの長さ方向に移動可能に設けるとともに、その
下フレームに上記下プレスローラ20をその下フレーム
の長さ方向に移動可能に設けて、その移動後の前記上プ
レスローラ30と下プレスローラ20が対応して前記プ
レスヘッド13をなす構成とし得る。
【0018】このとき、上記上下フレームにそれぞれ車
輪を介してベースプレートを前記上下フレームの長さ方
向に移動自在に設け、その両ベースプレートに上下方向
のガイドを設けて、このガイドに、上記上プレスローラ
と下プレスローラをそれぞれ上下方向に移動自在に取付
け、前記両ベースプレートには、上プレスローラ30又
は下プレスローラ20を上下に移動させる油圧シリンダ
を設けて成る構成にするとよい。
【0019】この構成にすれば、ベースプレートの移動
によって縦リブの位置に対応でき、また、油圧シリンダ
によって、ローラの加圧及び退逃を行い得る。
【0020】また、上記両ベースプレートにそれぞれシ
リンダを設けて、このシリンダは、そのロッドを伸縮さ
せて上ベースプレート又は下ベースプレートから上記車
輪を浮かせてベースプレートを上下フレームに当接させ
るものである構成とすることが好ましい。
【0021】この構成にすれば、ベースプレートの移動
は、そのベースプレートが上下フレームに触れることな
く車輪の転動で行われて、その移動が円滑になる。一
方、加圧時(矯正時)には、ベースプレートを上下フレ
ームに当接させることにより、加圧力を車輪が受けずに
上下フレームが受けることとなって、その作用が円滑で
あるうえに、車輪などの損傷も生じない。
【0022】さらに、上記対の上プレスローラ30、3
0は相互に接離可能とすれば、上プレスローラ30と縦
リブaの間隔を調整でき、歪の度合に対応した矯正を行
い得る。
【0023】なお、縦リブaには、単なる板状のみなら
ず、図4(a)に示すトラフリブ等の種々のものが含ま
れ、同図のごとく、2つのリブaを跨いで矯正すること
もできる。また、同図(b)に示すように、端曲げも行
い得る。
【0024】
【実施例】一実施例を図5乃至図18に示し、この実施
例は、図5乃至図8に示すように、橋梁の橋桁用パネル
の自動加工組立設備のその構造材Aの搬送ローラコンベ
アCの途中に設置されたものであり、図示しない溶接装
置の後段に位置する。そのローラコンベアCの搬送路の
一部が欠如され、その欠如部の基礎Gに四角枠状の基礎
フレーム10が立設されている。この基礎フレーム10
の下フレーム11に下プレスローラ20、上フレーム1
2に上プレスローラ30がそれぞれそのフレーム11、
12の長さ方向に移動可能に設けられて、その両プレス
ローラ20、30でプレスヘッド(矯正ヘッド)13が
構成され、このヘッド13間(ローラ20、30間)を
構造材Aが通ることにより歪矯正が行われる。プレスヘ
ッド13は左右に2台設けられて、干渉しないように後
述のガイド体36が上下にずれている以外は同一構成で
ある。このため、以後は一方のプレスガイド13につい
てのみの説明を行う。
【0025】下フレーム11は、図10乃至図13に示
すように、2本のフレーム11a、11bから成り、そ
の両フレーム11a、11bを跨いでベースプレート2
1が車輪22a、22bを介してそのフレーム11の長
さ方向に移動自在に設けられている。一方のフレーム1
1の上面を転動する車輪22aは、シリンダ23によっ
て昇降自在となっており、シリンダ23の駆動(ロッド
23aの収縮)により上昇してフレーム11から離れ
る。すなわち、車輪22aがプレート11上面に接して
いるときには、ベースプレート21のベース21aはプ
レート11上面とは、例えば3mm程度の隙間tを有し
て、車輪22aによりベースプレート21が円滑に動
き、車輪22aがプレート11から離れると、ベース2
1aがフレーム11に当接して、後述の矯正作用時(加
圧時)の反力をフレーム11が直接に担って、車輪22
aに負荷がかからない。他方の車輪22bはフレーム1
1a、11bの内側面を転動してベースプレート21の
横振れを防止する(図11参照)。
【0026】ベースプレート21上には前後に対のガイ
ド24が立設され、このガイド24に上記下プレスロー
ラ20の両側の軸受部材20a、20aが昇降自在に嵌
まっており、そのガイド24は板材24aで補強されて
いる。また、ベースプレート21の下面には油圧シリン
ダ25が固定されており、そのロッド25aが軸受部材
20aの下面に固着されている。このため、油圧シリン
ダ25のロッド25aの伸縮により下プレスローラ20
が昇降する。一方の軸受部材20aの側面にはカップリ
ング26a、減速機26bを介して電動サーボモータ2
6が設けられており、このサーボモータ26は、可変速
で、下プレスローラ20とともに昇降してそのローラ2
0を任意の速度で回転させる(図10参照)。
【0027】ベースプレート21の上面側方には電動モ
ータ27が設けられており、このモータ27はカップリ
ング27a、方向変換付減速機27bを介してピニオン
27cを回転する。このピニオン27cは一方のフレー
ム11a上の長さ方向のラック28に噛み合っており、
モータ27の駆動により、ベースプレート21、すなわ
ち下プレスローラ20が下フレーム11の長さ方向に移
動する(図12、13参照)。
【0028】上フレーム12も、同様に、図14乃至図
17に示すように、2本のフレーム12a、12bから
成り、その両フレーム12a、12bを跨いでその上下
面にベースプレート31a、31bが車輪32a、32
bを介してそのフレーム12の長さ方向に移動自在に設
けられている。上下のベースプレート31a、31bは
四角筒状支持枠32cによって一体となっている。一方
の車輪32aはフレーム12の上面を転動して、下プレ
スローラ30等を支えながらベースプレート31a、3
1bをフレーム12の長さ方向に案内する。他方の車輪
32bはフレーム12a、12bの内側面を転動してベ
ースプレート31a、31b及び支持枠32cの横振れ
を防止する。
【0029】上ベースプレート31aには前後左右にシ
リンダ33が設けられており、図18に示すように、こ
のシリンダ33のロッド33aがベースプレート31a
に設けた押圧子40に対向している。押圧子40は、ば
ね41により常時は上昇しており、シリンダ33の駆動
により、そのロッド33aで押されてプレート12(1
2a、12b)に当接し(同図鎖線状態)、さらに押し
下げられると、ベースプレート31aが上昇して車輪3
2aがプレート12から離れるとともに下ベースプレー
ト31bがプレート12の下面に当接する。すなわち、
車輪32aがプレート12に接しているときには、下ベ
ースプレート31bとプレート12下面とは、例えば3
mm程度の隙間tを有して、車輪32aによりベースプ
レート31a、31bが円滑に動き、シリンダ33の駆
動により、車輪32aがプレート12から離れて、下ベ
ースプレート31bがプレート12に当接して、後述の
矯正作用時の反力をフレーム12が直接に担って、車輪
32aに負荷がかからない(図15参照)。
【0030】上ベースプレート31aの中程には、電動
モータ37が設けられており、このモータ37がカップ
リング37a、方向変換付減速機37bを介してピニオ
ン37cを回転する。このピニオン37cは一方のフレ
ーム12a上の長さ方向のラック38に噛み合ってお
り、モータ37の駆動により、ベースプレート31a、
31b、すなわち上プレスローラ30が上フレーム12
の長さ方向に移動する(図9参照)。この構成は下ベー
スプレート21の動きと同様である(図13参照)。
【0031】下ベースプレート31bの下面に上下方向
のガイド34が前後左右に設けられ、このガイド34に
スライド体36が昇降自在に嵌まっている。スライド体
36は前後のガイド34に摺動自在に嵌まった対のスラ
イド36aとそのスライド36a、36aの上下に固着
した板36b、36cと補強リブ36dとからなる。ま
た、ベースプレート31bの上面には油圧シリンダ35
が固定されており、そのロッド35aがスライド体36
の上板36bに固着されている。このため、油圧シリン
ダ35のロッド35aの伸縮により、上プレスローラ3
0が昇降する。図中、34aはガイド34の補強リブで
ある。
【0032】スライド体36の下板36cの下面には下
面開口の長尺箱状部材41が固着されており、そのL字
状の下縁41aに上プレスローラ30の軸受板30a、
30aが摺動自在に嵌まっている(図14、15参
照)。この両軸受板30a、30aは中央から両側が逆
ねじのねじ軸45にねじ合っており、このねじ軸45が
電動モータ46により減速機47を介して回ることによ
り、両軸受板30a、30bが、図14の実線又は鎖線
で示すように接離する。この作用により、軸受板30
a、30aに設けた対の上プレスローラ30、30が接
離して、縦リブaの両側の所要位置に対応する。
【0033】軸受板30a、30aの前後には、図15
に示すように間隙(距離)センサ50a、50bが設け
られており、一方のセンサ50aは縦リブa側面との間
隙gを測定し、他方のセンサ50bは構造材Aの上面と
の間隙を測定する。このため、一方のセンサ50aによ
ってプレスローラ30、30の縦リブaとの間隙gが得
られて、上述の補正を行う。また、他方のセンサ50b
によって、構造材Aの歪度合(縦リブaからの上方への
反り度合)を検出して、ローラ30の縦リブaからの距
離を調節する。
【0034】この実施例は以上のように構成されてお
り、ローラコンベアCにより縦リブaが溶接された構造
材Aが送り込まれると、上下フレーム11、12の電動
モータ27、37が同期して駆動し、プレスヘッド13
を縦リブaに対応させる。つぎに、シリンダ23、33
により車輪22a、32aを浮かせてベースプレート2
1、31bをフレーム11、12に当接するとともに、
上プレスローラ30、30を縦リブaの厚みなどから予
め設定された間隙に設定する。
【0035】この状態で、下プレスロール20を上昇さ
せて縦リブaの下面に当接させて構造材AをコンベアC
上面から20mm程度持ち上げるとともに、上プレスロ
ーラ30、30を下降させて構造材Aに圧接し、その両
ローラ20、30の所要圧接力を維持しながら、下プレ
スローラ20を回転して、構造材Aを送り出しながら歪
矯正する。
【0036】このとき、両プレスヘッド13、13の送
り出し速度を同じにすれば、直線状縦リブaの構造材A
の歪矯正を行うことができる。一方、わん曲した縦リブ
aの構造材Aであれば、両プレスヘッド13、13の送
り速度、すなわちモータ26、26の回転速度を異なら
せて、構造材Aが縦リブaのわん曲度に対応してわん曲
状に送り出されるようにする。この作用時、センサ50
a、50bによる間隙測定に基づき、送り速度及び上プ
レスローラ30と縦リブaの間隙の調整(補正)を行っ
て、縦リブaのわん曲度に確実に沿うようにする。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上のように、2台のプレ
スヘッドのローラ回転により構造材を移動させ、かつ、
その両プレスヘッドのローラを別々のモータで駆動する
ようにしたので、わん曲した縦リブの構造材であって
も、その両モータの制御によって構造材を縦リブのわん
曲線状に確実に移動させることができ、円滑かつ精度の
高い歪矯正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態を示し、(a)は作用説明用平面
図、(b)は同正面図
【図2】同実施形態の作用説明図
【図3】同実施形態の作用説明図
【図4】同実施形態の作用説明図
【図5】一実施例の平面図
【図6】同実施例の正面図
【図7】同実施例の右切断側面図
【図8】同実施例の概略斜視図
【図9】同実施例の要部斜視図
【図10】同実施例の下プレスローラ部の平面図
【図11】同実施例の下プレスローラ部の左側面図
【図12】同実施例の図10のI−I線断面図
【図13】同実施例の図10のII−II線断面図
【図14】同実施例の上プレスローラ部の要部切断正面
【図15】同実施例の上プレスローラ部の要部切断右側
面図
【図16】同実施例の上プレスローラ部の要部下面図
【図17】同実施例の図15のIII −III 線断面図
【図18】同実施例の上プレスローラ部の一部切断右側
面図
【図19】従来例の作用説明図
【符号の説明】
A 縦リブ付き長尺板状構造材 C ローラコンベア G 基礎 a 縦リブ 10 基礎フレーム 11、11a、11b 下フレーム 12、12a、12b 上フレーム 13 プレスヘッド(矯正ヘッド) 20 下プレスローラ 21 ベースプレート 22a、22b、32a、32b 車輪 23、33 車輪昇降用シリンダ 25 下プレスローラ昇降用油圧シリンダ 26 下プレスローラ駆動用電動サーボモータ 27 下プレスローラ横移動用電動モータ 28 下プレスローラ横移動用ラック 30 上プレスローラ 31a、31b ベースプレート 35 上プレスローラ昇降用油圧シリンダ 37 上プレスローラ横移動用電動モータ 38 上プレスローラ横移動用ラック 46 上プレスローラの接離用電動モータ 50a 縦リブ間隙測定用センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−10842(JP,A) 特公 平7−32929(JP,B2) 特公 平2−50812(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 3/05 B21D 1/02 B21D 3/02 B21D 1/05

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に縦リブaを有する長尺板状構造材
    Aをその長さ方向に移動させ、前記縦リブaの両側を対
    の上プレスローラ30、30の各々によって押さえなが
    ら、下プレスローラ20を前記縦リブaの下方から前記
    構造材Aの下面に押し付けて歪を矯正する方法であっ
    て、 上記対の上プレスローラ30、30と下プレスローラ2
    0とから成るプレスヘッド13を上記構造材Aの幅方向
    に隔たった2個所に設け、そのプレスヘッド13のロー
    ラ20を強制回転させて上記構造材Aをその長さ方向に
    移動させるとともに、両プレスヘッド13のそれぞれの
    ローラ20の強制回転による前記構造物Aの移動速度を
    異ならせて、その構造材Aを円弧状に移動させ、前記両
    プレスヘッド13を円弧状の縦リブaに沿って相対的に
    移動させて歪を矯正するようにしたことを特徴とする歪
    矯正方法。
  2. 【請求項2】 上記対の上プレスローラ30、30と縦
    リブaとの距離を測定し、その距離が一定となるように
    上記両プレスヘッド13のローラ20の強制回転による
    構造材Aの移動速度を補正することを特徴とする請求項
    1に記載の歪矯正方法。
  3. 【請求項3】 上面に縦リブaを有する長尺板状構造材
    Aをその長さ方向に移動させ、前記縦リブaの両側を対
    の上プレスローラ30、30の各々によって押さえなが
    ら、下プレスローラ20を前記縦リブaの下方から前記
    構造材Aの下面に押し付けて歪を矯正する装置であっ
    て、 上記対の上プレスローラ30、30と下プレスローラ2
    0とから成るプレスヘッド13を上記構造材Aの幅方向
    の隔たった2個所に設け、その各プレスヘッド13、1
    3の少なくとも一つのローラ20をそれぞれ可変速のモ
    ータ26により回転するようにして、その両プレスヘッ
    ド13のローラ20の回転により前記構造材Aをその長
    さ方向に移動させるようにしたことを特徴とする歪矯正
    装置。
  4. 【請求項4】 上記構造材Aをその長さ方向に搬送する
    ローラコンベアCの搬送路の一部を欠如して、その欠如
    部の基礎Gに四角枠状の基礎フレーム10を立設し、こ
    の基礎フレーム10の上フレーム12に上記対の上プレ
    スローラ30、30をその上フレーム12の長さ方向に
    移動可能に設けるとともに、その下フレーム11に上記
    下プレスローラ20をその下フレーム11の長さ方向に
    移動可能に設けて、その移動後の前記上プレスローラ3
    0と下プレスローラ20が対応して前記プレスヘッド1
    3をなすことを特徴とする請求項3に記載の歪矯正装
    置。
  5. 【請求項5】 上記上下フレーム12、11にそれぞれ
    車輪32a、22aを介してベースプレート31a、3
    1b、21を前記上下フレーム12、11の長さ方向に
    移動自在に設け、その両ベースプレートに上下方向のガ
    イド34、24を設けて、このガイド34、24に、上
    記上プレスローラ30と下プレスローラ20をそれぞれ
    上下方向に移動自在に取付け、前記両ベースプレートに
    は、上プレスローラ30又は下プレスローラ20を上下
    に移動させる油圧シリンダ35、25を設けて成ること
    を特徴とする請求項4に記載の歪矯正装置。
  6. 【請求項6】 上記両ベースプレート21、31aにそ
    れぞれシリンダ23、33を設けて、このシリンダ2
    3、33は、そのロッド23a、33aを伸縮させて上
    ベースプレート31a又は下ベースプレート21から上
    記車輪32a、22aを浮かせてベースプレート21、
    31bを上下フレーム11、12に当接させるものであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の歪矯正装置。
  7. 【請求項7】 上記対の上プレスローラ30、30が相
    互に接離可能であることを特徴とする請求項3乃至6の
    いずれか一つに記載の歪矯正装置。
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