JP2516124B2 - 金属格子材の自動分断位置決め装置 - Google Patents
金属格子材の自動分断位置決め装置Info
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- JP2516124B2 JP2516124B2 JP3328331A JP32833191A JP2516124B2 JP 2516124 B2 JP2516124 B2 JP 2516124B2 JP 3328331 A JP3328331 A JP 3328331A JP 32833191 A JP32833191 A JP 32833191A JP 2516124 B2 JP2516124 B2 JP 2516124B2
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- cutting
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路の溝やますの蓋
として多用される金属格子(グレーティング)の製造設
備の中の、帯状金属格子材の自動分断位置決め装置に関
する。
として多用される金属格子(グレーティング)の製造設
備の中の、帯状金属格子材の自動分断位置決め装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属格子の製造工場では、長さ6m〜8
mの長尺縦材を格子幅間(例えば350mm〜450m
m)に並列させて、その上面に横棒を所要ピッチで抵抗
溶接した帯状格子材(通称原板)を作り、これを製品寸
法に分断し、前後端板を溶接して仕上げる。図5,6は
分断前の金属格子材の一端を示すもので、その1は縦
材、2は横棒、Aは製品寸法、αは切断代、Cは分断予
定位置、P1 は製品の横棒ピッチ、P2 は分断予定位置
Cを含むため長くなった横棒ピッチである。
mの長尺縦材を格子幅間(例えば350mm〜450m
m)に並列させて、その上面に横棒を所要ピッチで抵抗
溶接した帯状格子材(通称原板)を作り、これを製品寸
法に分断し、前後端板を溶接して仕上げる。図5,6は
分断前の金属格子材の一端を示すもので、その1は縦
材、2は横棒、Aは製品寸法、αは切断代、Cは分断予
定位置、P1 は製品の横棒ピッチ、P2 は分断予定位置
Cを含むため長くなった横棒ピッチである。
【0003】この帯状格子材を作るため、並列する縦材
1に次々と横棒2を抵抗溶接する際は、通常、NC制御
で横棒2の溶接位置を指示し、ピッチ誤差を(±0.2
〜0.5mm)程度に抑えている。縦材1と横棒2の溶
接は、縦材上縁に横棒をめり込ます大きな加工変形と、
抵抗溶接特有の熱膨張、収縮歪みにより、多少のピッチ
誤差は不可避である。僅かな誤差でも、6m〜8mの長
尺材に多数の横棒を溶接すると、誤差が累積して大きく
なる。それが累積しないよう制御技術者は工夫している
が、縦材1の送り誤差、横棒2の断面形、供給位置の誤
差、溶接電流、加圧力の変動等により、制御しきれない
誤差が出る。
1に次々と横棒2を抵抗溶接する際は、通常、NC制御
で横棒2の溶接位置を指示し、ピッチ誤差を(±0.2
〜0.5mm)程度に抑えている。縦材1と横棒2の溶
接は、縦材上縁に横棒をめり込ます大きな加工変形と、
抵抗溶接特有の熱膨張、収縮歪みにより、多少のピッチ
誤差は不可避である。僅かな誤差でも、6m〜8mの長
尺材に多数の横棒を溶接すると、誤差が累積して大きく
なる。それが累積しないよう制御技術者は工夫している
が、縦材1の送り誤差、横棒2の断面形、供給位置の誤
差、溶接電流、加圧力の変動等により、制御しきれない
誤差が出る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように長尺の格
子材には、ある程度の横棒ピッチ誤差があるため、これ
を製品長さAで順次分断して行くと、あとの方では図面
寸法との違いが増え、特に図3の分断位置Cが、ピッチ
P2 の中央からはずれてくる。製品である金属格子の寸
法の許容誤差は(±1.5〜2.0mm)であるが、そ
れ以上に横棒2と分断端との距離が狂ってくる。
子材には、ある程度の横棒ピッチ誤差があるため、これ
を製品長さAで順次分断して行くと、あとの方では図面
寸法との違いが増え、特に図3の分断位置Cが、ピッチ
P2 の中央からはずれてくる。製品である金属格子の寸
法の許容誤差は(±1.5〜2.0mm)であるが、そ
れ以上に横棒2と分断端との距離が狂ってくる。
【0005】その救済策として、製品長さAを許容誤差
内で増減させることにより、横棒2と分断端との距離の
誤差を許容限内に抑える事が考えられる。そのためには
格子材を機械的に一端から順次、定寸法Aに分断するの
をやめ、図3の寸法Aよりも、ピッチP2 の中央のCを
分断位置として優先させればよい。次々とそのように分
断すれば、製品長さAの誤差も小さい。
内で増減させることにより、横棒2と分断端との距離の
誤差を許容限内に抑える事が考えられる。そのためには
格子材を機械的に一端から順次、定寸法Aに分断するの
をやめ、図3の寸法Aよりも、ピッチP2 の中央のCを
分断位置として優先させればよい。次々とそのように分
断すれば、製品長さAの誤差も小さい。
【0006】しかし従来、定寸法で簡単に位置決めして
分断していたのに比べ、その都度、横棒ピッチP2 の中
央のC点が切断位置に停まるようにするのは容易でな
い。対象とする格子材は一枚ごとに異なる寸法誤差のも
のゆえ、自動化するなら、すべての横棒2の位置を次々
と検出し、コンピュータ制御により、ピッチP2 の中心
Cを指示して停める精密制御装置の概念が容易に浮か
ぶ。しかし現実の金属格子材の横棒2は、角棒を捩じた
不整形断面ゆえ、精密な位置検出など出来るはずがな
い。本発明者等は現実の金属格子材にふさわしい分断位
置決め装置として、機械的位置決めの原点であるクサビ
型押込方式の採用に着目した。しかし、これには三つの
大きな障害があった。
分断していたのに比べ、その都度、横棒ピッチP2 の中
央のC点が切断位置に停まるようにするのは容易でな
い。対象とする格子材は一枚ごとに異なる寸法誤差のも
のゆえ、自動化するなら、すべての横棒2の位置を次々
と検出し、コンピュータ制御により、ピッチP2 の中心
Cを指示して停める精密制御装置の概念が容易に浮か
ぶ。しかし現実の金属格子材の横棒2は、角棒を捩じた
不整形断面ゆえ、精密な位置検出など出来るはずがな
い。本発明者等は現実の金属格子材にふさわしい分断位
置決め装置として、機械的位置決めの原点であるクサビ
型押込方式の採用に着目した。しかし、これには三つの
大きな障害があった。
【0007】一つは対象とする金属格子材の縦材1,1
の相互間隙が10〜25mmと狭く、横棒2,2のピッ
チP1 ,P2 は80〜150mmであるため、位置決め
用クサビを押込みにくい事、他の一つは、そのクサビを
押込んでも、長尺で重い格子材全体を動かす事が困難な
事、さらに他の一つは、クサビを押込む場所が切断装置
を走らせる場所のため、高い位置からクサビを下げる
と、クサビが位置修正時の水平反力に耐えられない事で
ある。この発明は上記三つの障害を克服した。
の相互間隙が10〜25mmと狭く、横棒2,2のピッ
チP1 ,P2 は80〜150mmであるため、位置決め
用クサビを押込みにくい事、他の一つは、そのクサビを
押込んでも、長尺で重い格子材全体を動かす事が困難な
事、さらに他の一つは、クサビを押込む場所が切断装置
を走らせる場所のため、高い位置からクサビを下げる
と、クサビが位置修正時の水平反力に耐えられない事で
ある。この発明は上記三つの障害を克服した。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の金属格子材の
自動分断位置決め装置は、帯状金属格子材を、切断位置
へ向けて、製品寸法に切断代を加えた定距離ずつ進める
定距離送り機構、上記切断位置の真上で待機する左右一
対の下向きクサビ板からなり、その各クサビ板を格子目
に押込むことにより、格子材の横棒を押して横棒ピッチ
の中心を切断位置中心に合わせる芯出し材、上記一対の
芯出し材を、水平外力に抗して垂直昇降させる左右一対
の案内駆動機構、上記案内駆動機構を架部の左右に付
け、両側支柱を格子材進路の両外側で軸支持された門形
架枠、及び、上記門形架枠を上記支柱軸支部のまわりに
回動させる事により、上記芯出し材とその案内駆動機構
を、切断位置の真上か、退避位置かに移動させ固定する
回動、固定機構を備えることを特徴とする。
自動分断位置決め装置は、帯状金属格子材を、切断位置
へ向けて、製品寸法に切断代を加えた定距離ずつ進める
定距離送り機構、上記切断位置の真上で待機する左右一
対の下向きクサビ板からなり、その各クサビ板を格子目
に押込むことにより、格子材の横棒を押して横棒ピッチ
の中心を切断位置中心に合わせる芯出し材、上記一対の
芯出し材を、水平外力に抗して垂直昇降させる左右一対
の案内駆動機構、上記案内駆動機構を架部の左右に付
け、両側支柱を格子材進路の両外側で軸支持された門形
架枠、及び、上記門形架枠を上記支柱軸支部のまわりに
回動させる事により、上記芯出し材とその案内駆動機構
を、切断位置の真上か、退避位置かに移動させ固定する
回動、固定機構を備えることを特徴とする。
【0009】また上記装置において、その格子材進路
は、定置ローラ群の間に、中間ロールを軸方向にも可動
に支えるスライドベアリング入りのローラが飛び飛びに
介入したローラコンベアからなり、その各ローラが昇降
駆動機構により一斉に上昇させられると、格子材全長が
定置ローラ群から浮き上がるようにしたことを特徴とす
る。
は、定置ローラ群の間に、中間ロールを軸方向にも可動
に支えるスライドベアリング入りのローラが飛び飛びに
介入したローラコンベアからなり、その各ローラが昇降
駆動機構により一斉に上昇させられると、格子材全長が
定置ローラ群から浮き上がるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】この発明の金属格子材の自動分断位置決め装置
は、前述の障害を克服し、長尺格子材の分断位置決めを
クサビ型押込方式で行う。まず格子材の分断予定位置
を、切断装置が走る切断位置へ送り込むのは、NC制御
やコンピュータ制御でなく、最も簡素な定距離送り機構
にした。製品寸法に切断代を加えた定距離だけ、格子材
を進めるだけである。クサビ型押込式位置決めの主役で
あるクサビ型の芯出し材は、少なくとも左右一対(二対
でも三対でもよい)の下向きクサビ型板で、これを格子
目に上から押込むことにより、そのクサビ型の側端面の
傾斜部で横棒を押して、横棒ピッチの中心を切断位置中
心に合わせる芯出し作用をする。
は、前述の障害を克服し、長尺格子材の分断位置決めを
クサビ型押込方式で行う。まず格子材の分断予定位置
を、切断装置が走る切断位置へ送り込むのは、NC制御
やコンピュータ制御でなく、最も簡素な定距離送り機構
にした。製品寸法に切断代を加えた定距離だけ、格子材
を進めるだけである。クサビ型押込式位置決めの主役で
あるクサビ型の芯出し材は、少なくとも左右一対(二対
でも三対でもよい)の下向きクサビ型板で、これを格子
目に上から押込むことにより、そのクサビ型の側端面の
傾斜部で横棒を押して、横棒ピッチの中心を切断位置中
心に合わせる芯出し作用をする。
【0011】上記一対の芯出し材押込みによる芯出し作
用は、重い帯状格子材を押し動かすため、大きな水平反
力を伴うが、芯出し材の案内駆動機構と、これを梁部の
左右に付けた門形架枠が、十分に水平外力に耐える。そ
してその門形架枠の両側支柱は、切断の邪魔にならない
格子材進路の両側で軸支持されており、切断装置が切断
位置を走る際には、回動、固定機構が働いて、芯出し材
とその案内駆動機構を、切断装置の真上から退避位置へ
移す。切断位置の真上に戻した時は固定機構が働いて、
水平外力に耐えるのである。
用は、重い帯状格子材を押し動かすため、大きな水平反
力を伴うが、芯出し材の案内駆動機構と、これを梁部の
左右に付けた門形架枠が、十分に水平外力に耐える。そ
してその門形架枠の両側支柱は、切断の邪魔にならない
格子材進路の両側で軸支持されており、切断装置が切断
位置を走る際には、回動、固定機構が働いて、芯出し材
とその案内駆動機構を、切断装置の真上から退避位置へ
移す。切断位置の真上に戻した時は固定機構が働いて、
水平外力に耐えるのである。
【0012】上記発明の構成では、重く長い格子材を芯
出し材の押込みで位置修正できるような支持手段が必要
で、コンベアの場合は高価な設備になる。これを避ける
には、通常のローラコンベアの固定ローラの間、飛び飛
びに軽快ローラを設け、これを一斉に上げ下げする事に
より、芯出し材が働く時だけ、帯状格子材を浮かし上
げ、クサビ板の押込みだけで、格子材全長を調整移動さ
せられるようにする事が出来る。
出し材の押込みで位置修正できるような支持手段が必要
で、コンベアの場合は高価な設備になる。これを避ける
には、通常のローラコンベアの固定ローラの間、飛び飛
びに軽快ローラを設け、これを一斉に上げ下げする事に
より、芯出し材が働く時だけ、帯状格子材を浮かし上
げ、クサビ板の押込みだけで、格子材全長を調整移動さ
せられるようにする事が出来る。
【0013】
【実施例】図1,2はこの発明の一実施例を示す。縦材
1、横棒2で構成した帯状格子材Gを切断位置Sへ向け
て、製品寸法Aに切断代αを加えた定距離だけ進めて戻
るのが定距離送り機構3で、それはラチェット形の左右
の爪3aを付けた台車3bと、この台車3bを縦材1の
上縁に下ろしたり持上げたりする上下駆動部3cと、そ
の駆動部3cを縦材1沿いに(A+α)だけ押出して戻
る水平駆動部3dとから成っている。図1では水平駆動
部3dの支持機構を簡略化し、図2では爪3aと台車3
bの位置だけ示すにとゞめた。
1、横棒2で構成した帯状格子材Gを切断位置Sへ向け
て、製品寸法Aに切断代αを加えた定距離だけ進めて戻
るのが定距離送り機構3で、それはラチェット形の左右
の爪3aを付けた台車3bと、この台車3bを縦材1の
上縁に下ろしたり持上げたりする上下駆動部3cと、そ
の駆動部3cを縦材1沿いに(A+α)だけ押出して戻
る水平駆動部3dとから成っている。図1では水平駆動
部3dの支持機構を簡略化し、図2では爪3aと台車3
bの位置だけ示すにとゞめた。
【0014】格子材進路はこの例ではローラコンベア4
で、それは定置ローラ4a群の中に、中空ロールを軸方
向にも可動に支えるスライドベアリング入りの軽快ロー
ラ4bが飛び飛びに介入したものである。軽快ローラ4
bは周知の市販品で、その軸方向移動は両端を押すバネ
5により復元するようにしている。軽快ローラ4bの両
軸端は、それぞれをくの字形リンク材6aの上端に軸支
されている。これらのくの字形リンク6aは軽快ローラ
4bを昇降させる昇降駆動機構6の主要部材で、その中
間部を架台6b上の軸受け6cにより軸支され、下端を
左右各一本の共通リンク棒6dに係合させている。左右
それぞれの流体圧シリンダ7が同時に、それぞれのリン
ク棒6dを押し引きすると、くの字形リンク6aが回動
して、軽快ローラ4bを一斉昇降させるのである。
で、それは定置ローラ4a群の中に、中空ロールを軸方
向にも可動に支えるスライドベアリング入りの軽快ロー
ラ4bが飛び飛びに介入したものである。軽快ローラ4
bは周知の市販品で、その軸方向移動は両端を押すバネ
5により復元するようにしている。軽快ローラ4bの両
軸端は、それぞれをくの字形リンク材6aの上端に軸支
されている。これらのくの字形リンク6aは軽快ローラ
4bを昇降させる昇降駆動機構6の主要部材で、その中
間部を架台6b上の軸受け6cにより軸支され、下端を
左右各一本の共通リンク棒6dに係合させている。左右
それぞれの流体圧シリンダ7が同時に、それぞれのリン
ク棒6dを押し引きすると、くの字形リンク6aが回動
して、軽快ローラ4bを一斉昇降させるのである。
【0015】さて、この発明の主要部材である芯出し材
8は、図1のように切断位置Sの真上に待機している。
帯状金属格子材Gの分断位置C(図5,6)が、定距離
送り機構3によって、切断位置S付近へ送られたら、芯
出し材8が真下の格子目に押込まれる。押込んだ状態を
図1の実線で示し、芯出し材8を引上げて退避位置へ移
した状態を、鎖線8´として示している。左右の芯出し
材8を切断位置Sの真下から押下げたり、引上げたりす
るのは、左右それぞれの案内駆動機構9で、これらは格
子材Gの進路、この場合、ローラコンベア4をまたいだ
門形架枠10の上側梁部にその駆動部9b、下側梁部に
案内部9aを付けている。
8は、図1のように切断位置Sの真上に待機している。
帯状金属格子材Gの分断位置C(図5,6)が、定距離
送り機構3によって、切断位置S付近へ送られたら、芯
出し材8が真下の格子目に押込まれる。押込んだ状態を
図1の実線で示し、芯出し材8を引上げて退避位置へ移
した状態を、鎖線8´として示している。左右の芯出し
材8を切断位置Sの真下から押下げたり、引上げたりす
るのは、左右それぞれの案内駆動機構9で、これらは格
子材Gの進路、この場合、ローラコンベア4をまたいだ
門形架枠10の上側梁部にその駆動部9b、下側梁部に
案内部9aを付けている。
【0016】ローラコンベア4の両外側の門形架枠10
の支柱は、基台11上の強固な軸受け12により、下端
を軸支持され、その下端から進路後方へつき出た回動、
固定機構13のブラケット13aを流体圧シリンダ13
bが回動させると、門形架枠10が垂直に立つ実線位置
か、後方へ退避した鎖線位置かへ移る。垂直に立つ実線
位置では、架枠支柱が基台11上の停止材(図略)に押
付けられ、固定される。退避姿勢の時は、流体圧シリン
ダ14自身の制止機能により保持される。切断位置Sを
横切って帯状格子材Gを分断する切断機15は、この例
では丸鋸で、鋸刃15aはモータ15bにより回転駆動
され、案内機構15cにより直進する。
の支柱は、基台11上の強固な軸受け12により、下端
を軸支持され、その下端から進路後方へつき出た回動、
固定機構13のブラケット13aを流体圧シリンダ13
bが回動させると、門形架枠10が垂直に立つ実線位置
か、後方へ退避した鎖線位置かへ移る。垂直に立つ実線
位置では、架枠支柱が基台11上の停止材(図略)に押
付けられ、固定される。退避姿勢の時は、流体圧シリン
ダ14自身の制止機能により保持される。切断位置Sを
横切って帯状格子材Gを分断する切断機15は、この例
では丸鋸で、鋸刃15aはモータ15bにより回転駆動
され、案内機構15cにより直進する。
【0017】以上の構造により、金属格子材Gは(製品
寸法A+切断代α)ずつ送られて、図5の各分断位置C
を順次、切断位置S付近に来たす。そこで芯出し材8が
降下し、格子目に押込まれると格子材Gが正しい切断位
置に着くから、在来クランプ16により、格子材Gを基
台11上の受台17に押付けて、芯出し材8を引上げ
る。同時に門形架枠10を退避させ、切断装置15を走
らせるのである。
寸法A+切断代α)ずつ送られて、図5の各分断位置C
を順次、切断位置S付近に来たす。そこで芯出し材8が
降下し、格子目に押込まれると格子材Gが正しい切断位
置に着くから、在来クランプ16により、格子材Gを基
台11上の受台17に押付けて、芯出し材8を引上げ
る。同時に門形架枠10を退避させ、切断装置15を走
らせるのである。
【0018】次に図3,4の芯出し材8の形と作用を説
明する。この実施例は縦材1,1の間隙に遊合する厚み
の鋼板を図3のようなクサビ形にし、上端に流体圧シリ
ンダのピストンロッドに取付ける鍔を付け、下端付近を
図4のように薄めて斜面(テーパー)にしている。この
芯出し材8は、格子目に押込むと、上記斜面がまず、ど
ちらか片方の縦材1を押して、格子材Gの左右へのずれ
や傾斜による偏りを正す。そしてクサビ形の側端面傾斜
部が横棒2を押して、横棒ピッチの中心C(図5,6)
を切断位置S(図1,2)の中心に合わせる。すなわち
この実施例の芯出し材8は、二方向芯出し作用をするよ
うにした例である。
明する。この実施例は縦材1,1の間隙に遊合する厚み
の鋼板を図3のようなクサビ形にし、上端に流体圧シリ
ンダのピストンロッドに取付ける鍔を付け、下端付近を
図4のように薄めて斜面(テーパー)にしている。この
芯出し材8は、格子目に押込むと、上記斜面がまず、ど
ちらか片方の縦材1を押して、格子材Gの左右へのずれ
や傾斜による偏りを正す。そしてクサビ形の側端面傾斜
部が横棒2を押して、横棒ピッチの中心C(図5,6)
を切断位置S(図1,2)の中心に合わせる。すなわち
この実施例の芯出し材8は、二方向芯出し作用をするよ
うにした例である。
【0019】以上、一実施例について説明したが、この
発明はその要旨を変えることなく、実施条件に応じて、
機械設計者の周知技術により、多様に変化、応用し得る
ことは言うまでもない。例えば帯状格子材の進路はロー
ラコンベアに限らず、任意の搬送路又は送り機構を使い
得る。定距離送り機構は上記の爪を用いるものに限らな
い。切断装置は、丸鋸のほか、コールドソー、フリクシ
ョンソー、ガス切断、レーザ切断等、任意である。
発明はその要旨を変えることなく、実施条件に応じて、
機械設計者の周知技術により、多様に変化、応用し得る
ことは言うまでもない。例えば帯状格子材の進路はロー
ラコンベアに限らず、任意の搬送路又は送り機構を使い
得る。定距離送り機構は上記の爪を用いるものに限らな
い。切断装置は、丸鋸のほか、コールドソー、フリクシ
ョンソー、ガス切断、レーザ切断等、任意である。
【0020】
【発明の効果】帯状格子材は長尺縦材に多数の横棒を圧
入的抵抗溶接で取付けるため、寸法誤差の多い素材であ
る。その帯状格子材を自動切断装置によって製品寸法に
分断すると、幾つかの寸法不良品が出るのはやむを得な
いとした従来の概念を、この発明は覆えした。この発明
は、帯状格子材を製品寸法によって送った後、さらにそ
の切断位置の横棒ピッチ中心を切断位置中心に合わす操
作を加えたから、ピッチ誤差が半減する形になって、製
品寸法を許容誤差内に納め得るのである。
入的抵抗溶接で取付けるため、寸法誤差の多い素材であ
る。その帯状格子材を自動切断装置によって製品寸法に
分断すると、幾つかの寸法不良品が出るのはやむを得な
いとした従来の概念を、この発明は覆えした。この発明
は、帯状格子材を製品寸法によって送った後、さらにそ
の切断位置の横棒ピッチ中心を切断位置中心に合わす操
作を加えたから、ピッチ誤差が半減する形になって、製
品寸法を許容誤差内に納め得るのである。
【0021】そして横棒ピッチ中心を切断位置中心に合
わす手段として、コンピュータ制御よりも適切で、しか
も安価なクサビ型押込みによる芯出し方法を採用し、そ
の採用を阻む難しい三条件を克服した事は前述のとおり
である。重い金属格子材を、芯出しの際だけ定置ローラ
から浮かして軽く位置修正する軽快ローラ機構も提示し
た。この発明は分断位置決め装置に過ぎないが、これに
よる金属格子の生産性と品質の向上効果は極めて大き
い。
わす手段として、コンピュータ制御よりも適切で、しか
も安価なクサビ型押込みによる芯出し方法を採用し、そ
の採用を阻む難しい三条件を克服した事は前述のとおり
である。重い金属格子材を、芯出しの際だけ定置ローラ
から浮かして軽く位置修正する軽快ローラ機構も提示し
た。この発明は分断位置決め装置に過ぎないが、これに
よる金属格子の生産性と品質の向上効果は極めて大き
い。
【図1】この発明の一実施例の立面図。
【図2】同上、平面図。
【図3】芯出し材説明用立面図。
【図4】同上、側面図。
【図5】帯状金属格子材の一例の立面図。
【図6】同上、平面図。
3 定距離送り機構 8 芯出し材 9 案内駆動機構 10 門形架枠 13 回動、固定機構
Claims (2)
- 【請求項1】 帯状金属格子材を、切断位置へ向けて、
製品寸法に切断代を加えた定距離ずつ進める定距離送り
機構、 上記切断位置の真上で待機する左右一対の下向きクサビ
板からなり、その各クサビ板を格子目に押込むことによ
り、格子材の横棒を押して横棒ピッチの中心を切断位置
中心に合わせる芯出し材、 上記一対の芯出し材を、水平外力に抗して垂直昇降させ
る左右一対の案内駆動機構、 上記案内駆動機構を梁部の左右に付け、両側支柱を格子
材進路の両外側で軸支持された門形架枠、及び、 上記門形架枠を上記支柱軸支部のまわりに回動させる事
により、上記芯出し材とその案内駆動機構を、切断位置
の真上か、退避位置かに移動させ固定する回動、固定機
構、 を備えることを特徴とする金属格子材の自動分断位置決
め装置。 - 【請求項2】 請求項1の装置において、その格子材進
路は、定置ローラ群の間に、中空ロールを軸方向にも可
動に支えるスライドベアリング入りのローラが飛び飛び
に介入したローラコンベアからなり、その各ローラが昇
降駆動機構により一斉に上昇させられると、格子材全長
が定置ローラ群から浮き上がるようにしたことを特徴と
する金属格子材の自動分断位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328331A JP2516124B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 金属格子材の自動分断位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328331A JP2516124B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 金属格子材の自動分断位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05138434A JPH05138434A (ja) | 1993-06-01 |
JP2516124B2 true JP2516124B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=18209040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3328331A Expired - Lifetime JP2516124B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 金属格子材の自動分断位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516124B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015039729A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 津根精機株式会社 | 切断機用のクランプ装置 |
KR102656651B1 (ko) * | 2021-09-01 | 2024-04-17 | 주식회사 청한산업 | 인발기용 절단장치 |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3328331A patent/JP2516124B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05138434A (ja) | 1993-06-01 |
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