JP3392749B2 - 排水中のダイオキシン、pcbの除去方法 - Google Patents

排水中のダイオキシン、pcbの除去方法

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JP3392749B2
JP3392749B2 JP6512298A JP6512298A JP3392749B2 JP 3392749 B2 JP3392749 B2 JP 3392749B2 JP 6512298 A JP6512298 A JP 6512298A JP 6512298 A JP6512298 A JP 6512298A JP 3392749 B2 JP3392749 B2 JP 3392749B2
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耕三 飯田
沖野  進
野島  繁
浩一郎 岩下
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業廃棄物や
産業廃棄物の処理敷設からの排水及び廃棄物最終処分場
侵出水に含まれるダイオキシン,PCBの除去方法に関
する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、廃棄物処理施設からの排水は、COD,BOD成分
除去のための生物処理や凝集沈殿処理によるSS分,重
金属の除去が行われ、pH調整をして放流されている。 【0003】近年廃棄物処理敷設からのダイオキシン類
の排出が問題となっており、各方面で生成の抑制、ガス
中ダイオキシン類の除去方法について検討がなされてい
る。 【0004】しかしながら、排水中に含まれるダイオキ
シン類の除去については、まだ効果的な除去方法が確立
されておらず、有効な除去方法の確立が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑み、排水中のダイオキシン,P
Bの除去方法を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の[請求項1]の発明は、排水中に含まれるダイオキ
シン、PCBの除去方法であって、被処理水中に、当該
被処理水中に含まれるダイオキシン量1ng当たり20
mgとなる過酸化水素の量と、当該被処理水中に含まれ
るPCB量1ng当たり10mgとなる過酸化水素の量
とを加算した量以上の過酸化水素を添加し TiO 2
担体又はTiO 2 −SiO 2 の担体に白金を担持した触
媒の存在下、30〜50℃で光照射を行わずに処理する
ことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の排水中の有機塩素
化合物除去方法の実施形態を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。 【0007】本発明の排水中の有機塩素化合物除去方法
は、一般産業廃棄物や産業廃棄物の処理敷設等からの排
水中に含まれる有機塩素化合物の除去方法であって、被
処理水中に酸化剤を添加し触媒の存在下に処理するもの
である。 【0008】ここで、本発明で上記酸化物とは、過酸化
物,オゾン,酸素,空気のうちの少なくとも一種以上か
ら選ばれてなるものである。また、本発明で触媒とは、
Pt,Pd,Rh,Ir,Au,Ag,Fe,Co,N
i,V,Cr,Mn,Ti,Al,Si,Zr,Mo,
Wの少なくとも一種以上の元素から選ばれてなるもので
ある。 【0009】上記除去装置は、担体に触媒を担持させた
ものを処理管に充填し、該処理管内に被処理水を導入す
るものであるが、処理に際しては被処理水に酸化剤を溶
解等により添加している。ここで、触媒を担持させる担
体は公知のものを用いることができ、本発明は何等限定
されるものではないが、例えばTiO2 ,Al2 3
SiO2 ,ZrO2 ,TiO2 −SiO2 等を挙げるこ
とができる。また、担持量は触媒の種類に応じて変動す
るが担体に対して触媒を0.1〜5重量%程度担持するよ
うにしている。 【0010】処理する場合の温度は30℃以上が好まし
く、また酸化剤にオゾン,酸素,空気等の気体を用いる
場合は、排水中への酸化剤の溶解を促進するため大気圧
以上の加圧下で処理するのが望ましい。この場合単独の
場合や併用する場合において、排水が沸騰しない程度の
条件とするのが望ましい。 【0011】本発明によれば、被処理水に添加した酸化
剤中の酸素が触媒粒子の表面に活性な状態で吸着し、そ
の酸素によってダイオキシン類等の有機塩素系化合物が
効果的に酸化除去される。なお、触媒が存在しない場合
には、後述する実施例に示すように、酸化剤とダイオキ
シン類の有機塩素系化合物との反応が極めて遅くなり、
処理効果が発現されないものとなる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の効果を示す実施例について説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0013】<実施例1> 担体TiO2 にPtを0.1重量%(as Pt)を担持した直
径1.5mmのペレット30mlを触媒として用意し、直
径20mmのガラス管状容器に充填した。一方、ダイオ
キシン類が10ng/l含まれる排水を被処理水とし、
該被処理水中に、H2 2 (過酸化水素)を200pp
m添加し、50℃の条件で30ml/hrの供給量で上
記触媒を充填したガラス状管容器中に通過させ、排水中
の有機塩素化合物を除去した。除去後の被処理水中のダ
イオキシン類を測定したところ0.1ng/lに減少して
いた。 【0014】<参考例2〜6> 担体TiO2 にPtの代わりにPd,Rh,Ir,A
u,Agを各々0.1重量%(as Pt)を担持した直径1.5
mmのペレット30mlを触媒として用意し、直径20
mmのガラス管状容器に充填した以外は実施例1と同様
に操作した。 【0015】<参考例7〜14> 担体TiO2 にPtの代わりにFe5重量%(as Fe2O3
),Co5重量%(asCoO ),Ni5重量%(as NiO)
,V5重量%(as V2O5 ) ,Cr5重量%(asCr2O3)
,Mn5重量%(as MnO2),Mo5重量%(as MoO3 )
,W重量%(asWO3 )を各々担持した直径1.5mmのペ
レット30mlを触媒として用意し、直径20mmのガ
ラス管状容器に充填した以外は実施例1と同様に操作し
た。 【0016】<参考例15〜17> 担体TiO2 の代わりに、Al2 3 ,SiO2 ,Zr
2 用意し、Pt0.1重量%(as Pt)を各々担持した
直径1.5mmのペレット30mlを触媒として用意し、
直径20mmのガラス管状容器に充填した以外は実施例
1と同様に操作した。 【0017】<実施例18> 担体TiO 2 の代わりに、TiO 2 −SiO 2 を用意
し、Pt0.1重量%(asPt)を各々担持した直径1.5m
mのペレット30mlを触媒として用意し、直径20m
mのガラス管状容器に充填した以外は実施例1と同様に
操作した。 【0018】<参考例19〜21> 酸化剤としてH2 2 の代わりに、25atm の圧力下に
おいて、O2 、10g/Nm3 の濃度のO3 /O2 、空
気を各々被処理水に溶解させ、該圧力下で触媒を通過さ
せた。 【0019】<比較例1> 実施例1において、触媒を用いない以外は実施例1と同
様に操作した。 【0020】<実施例22、参考例23〜38、実施例
39> 実施例1、参考例2〜17、実施例18で用いた触媒を
用い、ダイオキシンの代わりにPCBを20ng/l溶
解させた被処理水の処理を行った。 【0021】<比較例2> 実施例22において、触媒を用いない以外は実施例22
と同様に操作した。 【0022】以上の その結果を「表1」に示す。 【0023】 【表1】 【0024】「表1」に示すように、触媒が存在しない
場合には、ダイオキシン類及びPCBの除去効果が全く
発現されないが、触媒の存在する場合には、ダイオキシ
ン類及びPCBが除去され、本発明の有効性を確認し
た。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、排水
中に含まれる有機塩素化合物の除去方法であって、被処
理水中に酸化剤を添加し触媒の存在下に処理するので、
ダイオキシン類及びPCBの効果的な除去が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 23/34 B01J 23/34 M 23/42 23/42 M 23/44 23/44 M 23/46 23/46 M 311 311M 23/50 23/50 M 23/52 23/52 M 23/745 C02F 1/58 ZABA 23/75 1/74 Z 23/755 1/78 C02F 1/58 ZAB B01J 23/74 301M 1/74 311M 1/78 321M (72)発明者 岩下 浩一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−94998(JP,A) 特開 平1−119394(JP,A) 特開 平5−212389(JP,A) 特開 平6−114384(JP,A) 特開 平6−320010(JP,A) 特開 平7−96202(JP,A) 特開 平9−117780(JP,A) 特開 平10−337579(JP,A) 特開 平11−19664(JP,A) 特開 平11−226582(JP,A) 特開 昭51−144060(JP,A) 実開 平5−26187(JP,U) 特表 平5−503242(JP,A) 国際公開97/8101(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/72 B01J 23/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 排水中に含まれるダイオキシン、PCB
    の除去方法であって、 被処理水中に、当該被処理水中に含まれるダイオキシン
    量1ng当たり20mgとなる過酸化水素の量と、当該
    被処理水中に含まれるPCB量1ng当たり10mgと
    なる過酸化水素の量とを加算した量以上の過酸化水素を
    添加し TiO 2 の担体又はTiO 2 −SiO 2 の担体に 白金を
    担持した触媒の存在下、30〜50℃で光照射を行わず
    処理することを特徴とする排水中のダイオキシン、P
    CBの除去方法。
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AU6367099A (en) 1999-10-28 2001-05-08 Kazuto Hashizume Improved process for water treatment
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