JP3766298B2 - 排水処理方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は排水処理方法及び装置に関し、詳しくは被処理水に含まれる有機塩素化合物を分解処理する排水処理方法、及び、それに用いられる排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業排水、下水、廃棄物埋立地からの浸出水等には、種々な難分解性有害汚染物質が含有される傾向にあり、これが処理不十分のまま排出されると水環境の汚染の原因となり得る。このような難分解性有害汚染物質の代表的なものとしては、例えば、農薬、ダイオキシン類等の有機塩素化合物、フタル酸エステルやビスフェノールA等のプラスチック添加物、等がよく知られている。
【0003】
これらのなかでも、ダイオキシン類、フタル酸エステル等は、内分泌撹乱物質と言われており、極微量(極低濃度)でも生物や生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されている。したがって、外界への排出水に対しては、かかる難分解性有害汚染物質の含有濃度がppt(一兆分の1)からppq(干兆分の1)レベルの極低レベルとなるような処理水質が要求される場合がある。
【0004】
このような処理水質を実現するには、通常の生物処理、凝集沈澱処理、高度ろ過処理等を単独で或いは組み合わせて用いるだけでは不十分な傾向にあり、近年望まれている水環境保全の観点からは、更なる高度な追加水処理技術が不可欠となってきている。その一つの方法として、促進酸化法(Advanced Oxidation Process;以下、「AOP」という。)による水処理が挙げられ、これまでのところ、紫外線照射併用オゾン処理(紫外線/オゾン処理)、過酸化水素添加オゾン処理(過酸化水素/オゾン処理)、紫外線照射併用過酸化水素処理(紫外線/過酸化水素処理)といった種々の具体的な処理方法が検討されている。
【0005】
より具体的には、例えば、被処理水に対して、オゾン処理、生物活性炭(Biological Activated Carbon;BAC)による生物ろ過膜法を用いた生物処理、及び酸化剤等を用いた改質処理(過酸化水素/オゾン処理等のAOP)を順次行う方法が、特開平10−192892号公報に記載されている。この方法は、被処理水に含まれる生物難分解性有機物をオゾンによって易生物分解性有機物(BOD等)に改質し、そのBOD成分を生物活性炭による生物処理で除去した後、更に促進酸化を行うものである。
【0006】
また、本出願人による特開2000−185289号公報には、被処理水としての廃水に含まれる鉄、マンガン等の溶解性金属をも除去すべく、オゾン処理、吸着処理、及び有機物分解処理(紫外線/オゾン処理等のAOP)を行う方法が開示されている。この方法では、排水中のBOD成分を除去するのに生物活性炭を用いることが好ましい旨示唆されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記従来のAOPを用いた浸出水等の被処理水の処理性能について種々検討したところ、ダイオキシン類等の有機塩素化合物の低減効果が高められることを確認した。しかしながら、かかる方法においては、被処理水の種類や性状によっては、上述したような極低レベルの処理水質(特に、有機塩素化合物に対して)が必ずしも十分に達成されないおそれがあることを見出した。つまり、場合によっては、有機塩素化合物等の分解効率が十分に高められず、このために酸化剤等の使用量(材料コスト)が増大してしまうといった懸念もあった。
【0008】
また、生物ろ過膜や吸着塔は、通常、排水処理に伴って逆洗が必要となるが、これらに生物活性炭を用いた従来の方法では、活性炭表面の微生物の剥離、離脱等を防止するため、逆洗流量や逆洗強度を高めることができない傾向にある。そのため逆洗サイクルが短くなってしまい、運転コスト(ランニングコスト)も増大してしまうおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被処理水に含まれる難分解性有害汚染物質、特に有機塩素化合物の除去性能を十分に向上でき、しかも、コストの軽減を図ることも可能な排水処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、更に以下に示す知見を得た。一般に、ダイオキシン類等の有機塩素化合物の処理に供せられる被処理水は、それに先立って生物処理、凝集沈澱処理等の各種処理が施されており、懸濁物質(SS)、BOD等の有機成分は大部分が除去されている。また、被処理水中に若干量残存するBOD等の有機成分も、生物処理や吸着塔での処理に先立つオゾン酸化及び後段のAOPで処理され易いと考えられる。
【0011】
しかし、AOP処理を受けた種々の処理済水中の水質を詳細に分析したところ、COD成分等の難生物分解性有機物が有意量残存しており、(1)このCOD成分が、有機塩素化合物の分解を阻害する要因の一つであり、殊に、これまで以上の高度な排水処理が要求される状況では、その影響が甚大となり得ること、(2)生物活性炭による生物処理では、COD成分等の難生物分解性有機物が十分に除去しきれない傾向にあること、が判明した。そして、本発明者らは、これらの知見に基づき、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明による排水処理方法は、生物処理された被処理水に含まれる有機塩素化合物を分解処理する方法であって、(1)被処理水に第1の酸化剤を注入する第1の酸化工程と、(2)酸化剤を注入した被処理水を非生物性吸着媒体と接触させる吸着工程と、(3)吸着工程の後に、被処理水に第2の酸化剤を注入しつつ紫外線を照射する第2の酸化工程と、(4)非生物性吸着媒体を逆洗する逆洗工程とを備えることを特徴とする。
【0013】
なお、本発明における「非生物性吸着媒体」とは、通常の生物処理に用いられる微生物が担持又は保持されていないか、担持又は保持されていてもBOD成分の分解率が10%以下の活性が低い吸着媒体を示す。また、「吸着媒体」とは、被処理水中に含まれるCOD成分等の難生物分解性有機物(以下、代表して「COD成分等」という)に対して吸着能を有するものを示し、形態は特に限定されず、粉状又は粒状を成す複数の固体粒子(具体的には、活性炭、活性チャー、活性コークス等の炭素質吸着剤(材)粒子等)を例示でき、それら固体粒子の集合体又は凝集体であってもよく、或いは、幾何学的又は立体的な形状も特に限定されず、例えば、球形、円柱形、円筒形、非定形等の形状を有するものが挙げられ、更には、活性炭素繊維等の繊維状を成すものも含む。
【0014】
このような排水処理方法においては、まず、被処理水に第1の酸化剤を注入することにより、被処理水に含まれるCOD成分等が酸化され、その一部は易生物分解性有機物となる一方、大部分はCOD成分等として被処理水中に存在する。次に、この被処理水を吸着工程に導入し、非生物性吸着媒体と接触させると、少なくともCOD成分等の大部分がその非生物性吸着媒体に吸着され、被処理水から除去される。
【0015】
この吸着工程では、生物処理がなされないためBOD成分の分解は行われないが、COD成分等の十分な除去が可能となる。また、先述したように、被処理水は既に生物処理されていることが多いので、BOD成分が多量に存在する傾向にはなく、続く第2の酸化工程においてBOD負荷が不都合な程に増大するおそれは極めて少ない。それから、COD成分等が十分に除去された被処理水を第2の酸化工程に送出し、第2の酸化剤を注入しつつ紫外線を照射するといったAOP処理を施す。これにより、被処理水に含まれる有機性塩素化合物の酸化分解が行われる。
【0016】
また、被処理水に溶解した金属成分が含まれている場合、かかる金属成分は、第1の酸化工程で酸化されて難溶解性物質となり得るが、その場合にも、非生物性吸着媒体によって有効に捕捉除去される。
【0017】
また、本発明においては、第1の酸化工程、吸着工程、及び第2の酸化工程を連続的又は断続的に所定期間実施すると、処理に伴って吸着工程で使用する非生物性吸着媒体にSS成分等の固形分が付着する。そこで、吸着工程で使用する非生物性吸着媒体を逆洗する逆洗工程を備えると好ましい。この逆洗工程を随時実施することにより、非生物性吸着媒体によるCOD成分等の高い吸着能が良好に維持される。この逆洗工程においては、非生物性吸着媒体が微生物を担持又は保持するものではないので、生物活性炭を用いた場合に比して逆洗流量や逆洗強度を増大できる。
【0018】
さらに、非生物性吸着媒体の形態、性状等にもよるが、非生物性吸着媒体が充填又は保持される容器における被処理水の空塔速度(SV)が、好ましくは1〜10hr-1、より好ましくは1〜4hr-1となるように吸着工程を実施すると好適である。この空塔速度SVが10を超えると、処理系全体の処理効率が顕著に低下してしまう傾向にある。一方、この空塔速度SVが1未満であると、吸着塔が過度に大きくなるため、建設費が増大する傾向にある。
【0019】
また、吸着工程を経た前記被処理水に含まれるCOD成分等の含有量又は濃度を計測し、COD成分等の含有量又は濃度の測定値に基づいて非生物性吸着媒体を交換する交換制御工程を更に備えると好ましい。
【0020】
かかる交換制御工程を実行すると、非生物性吸着媒体のCOD成分等に対する吸着量が飽和することに起因するCOD成分等の除去率の低下が抑制される。よって、連続又は断続処理運転において、被処理水からCOD成分等を長期に渡って十分に排除することが可能となり、第2の酸化工程における有機性塩素化合物の酸化分解効率の低下を防止できる。
【0021】
更に具体的には、交換制御工程においては、吸着工程を経た前記被処理水に含まれるCOD成分等の濃度が好ましくは所定の値を上回ったときに非生物性吸着媒体を交換することが望ましく、その所定値を予め決定しておいてもよい。
【0022】
またさらに、第1の酸化工程においては、被処理水を循環処理しても、つまり吸着工程を経た被処理水の少なくとも一部を再び第1の酸化工程に導入するのも好ましい。第1の酸化工程は、第2の酸化工程に先立つ言わば予備的な処理機能を奏するものであり、第1の酸化工程と吸着工程において被処理水を循環処理することにより、被処理水中のCOD等の除去が促進される。よって、第2の酸化工程における処理負荷が軽減され、且つ、有機塩素化合物の分解効率が一層高められる。
【0023】
また、本発明による排水処理装置は、本発明の排水処理方法を有効に実施するための装置であり、生物処理された被処理水に含まれる有機塩素化合物の分解処理に用いられるものであって、被処理水が供給され第1の酸化剤が導入される第1の酸化部と、第1の酸化部の後段に配置され非生物性吸着媒体を有する吸着部と、吸着部の後段に配置され、第2の酸化剤が導入され、且つ、紫外線照射手段を有する第2の酸化部と、非生物性吸着媒体を逆洗する手段とを備える。
【0024】
さらに、吸着部と第2の酸化部との間に設けられ、且つ、吸着部を通過した被処理水に含まれるCOD成分等の含有量又は濃度を計測する水質計測部を更に備えると好適である。またさらに、吸着部から送出された被処理水が第1の酸化部に返送されるように設けられた返送部を更に備えても好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限られるものではない。
【0026】
図1は、本発明による排水処理装置の第一実施形態を模式的に示す構成図である。排水処理装置10は、ダイオキシン類等の有機塩素化合物が含まれる被処理水WがラインL1を通して供給されるオゾン反応槽1(第1の酸化部)の後段に、非生物性活性炭(非生物性吸着媒体)が装填又は充填された吸着塔2(吸着部)、及び、紫外線反応槽3(第2の酸化部)がそれぞれ設置されたものである。
【0027】
オゾン反応槽1は、オゾナイザー(オゾン発生機)90に接続された散気装置11を有しており、槽内の被処理水Wに第1の酸化剤としてのオゾンガス又はオゾン含有ガス(以下、「オゾンガス等」という)が曝気されるようになっている。このように、オゾン反応槽1は、散気管方式によるオゾンガス接触方法を採用したものである。また、吸着塔2は、ポンプP1を有するラインL2を介してオゾン反応槽1に接続されており、塔内を被処理水Wが流通するようになっている。吸着塔2内に装填された非生物性活性炭は、上述の如く、その形態に制限はなく、例えば粉状又は粒状の活性炭、活性チャー、活性コークス等の炭素質吸着剤(材)粒子等が挙げられる。また、非生物性活性炭の形状も特に限定されず、例えば、球形、円柱形、円筒形、非定形等の形状を有するものが挙げられる。
【0028】
さらに、紫外線反応槽3は、槽内に紫外線ランプ31(紫外線照射手段)を有しており、ラインL3を介して吸着塔2に接続されている。また、ラインL3は、ラインL6によって先述のオゾナイザー90と接続されており、その接続部には、エジェクター61が設けられている。これにより、吸着塔2から送出され且つオゾンガス等が注入された被処理水Wが、紫外線反応槽3内を流通・滞留する間に、紫外線の照射を受けるようにされている。また、ラインL3には、被処理水W中のCODを計測するための水質計D(水質計側部)が設けられている。
【0029】
このように構成された排水処理装置10を用いた本発明の排水処理方法の一例について以下に説明する。まず、ラインL1を通して被処理水Wをオゾン反応槽1に供給する。次いで、オゾナイザー90を運転し、オゾン反応槽1中で滞留する被処理水Wに、散気装置11からオゾンガス等を注入する。被処理水Wは、オゾンガス等の気泡によって十分に曝気攪拌され、被処理水W中に含まれる有機成分が酸化(言わば予備酸化)される(第1の酸化工程)。これにより、有機成分の一部がBOD成分等の易生物分解性有機物へと変換される一方で、大部分はCOD成分等として存在する。また、溶解した金属成分が酸化剤により難溶解性物質となる。
【0030】
次に、ポンプP1を運転し、オゾン反応槽1で予備酸化された被処理水Wを吸着塔2に流通させる。被処理水Wは、吸着塔2内に装填された非生物性活性炭と接触しながら流下し、この間に、被処理水W中に含まれるCOD成分等の難生物分解性有機物の大部分が非生物性活性炭に吸着され、被処理水Wから除去される(吸着工程)。同時に、難溶解性物質となった金属成分も捕捉される。
【0031】
次いで、COD成分等が十分に除去された被処理水Wを、ラインL3を通して紫外線反応槽3へ導入すると共に、オゾナイザー90から被処理水Wに第2の酸化剤としてのオゾンガス等を注入する。また、紫外線ランプ31を点灯して紫外線反応槽3中の被処理水Wに紫外線を照射する。これにより、被処理水W中で強酸化性の化学種であるヒドロキシルラジカル(OH・)が発生し、その強酸化作用によって被処理水Wに含まれるBOD成分等の酸化分解、すなわちAOP処理が行われる。また、オゾン単独では十分に分解し難いダイオキシン類等の難分解性の有機塩素化合物の分解も生起される。
【0032】
このとき、吸着塔2を経た被処理水WからはCOD成分が十分に除去されているので、BOD成分の分解効率が従来に比して有意に高められると共に、被処理水W中の有機塩素化合物の分解が十分に促進される。これは、OH・が非選択的に周囲の物質と反応する傾向にあることから、COD成分等の存在化ではOH・の無効消費(不要な消費)が進んでしまい、従来は有機塩素化合物とOH・との反応確率が抑制されていたのに対し、本発明では、COD成分が十分に除去されるので、有機塩素化合物とOH・との反応確率が増大することが一因と考えられる。そして、このようにAOP処理された被処理水Wを、処理済水WsとしてラインL4を通して系外へ排出する。
【0033】
ところで、OH・が非選択的な反応性を有するが故に、CODのみならず、他の難生物分解性物質をも被処理水Wから除去しておくことが望ましい。かかる物質は、OH・に対してラジカルスキャベンジャーとして作用するものである。ラジカルスキャベンジャーの存在下では、有機塩素化合物の酸化処理に際して必要となる理論量以上のOH・が過剰に必要となってしまう。よって、吸着塔2に用いる非生物性活性炭の孔径を調節したり、他の吸着媒体を併用又は代用することにより、このようなラジカルスキャベンジャーとしてのCOD成分等を被処理水Wから除去することが好ましい。
【0034】
また、通常、被処理水Wは、本発明の排水処理に先立って生物処理、凝集沈殿処理等の従来型の処理が行われ、SS成分の除去が施されていることが多いが、その性状や発生元(起源)によっては、重金属等の金属成分が微小量含まれる可能性がある。そのなかで、被酸化性の鉄、マンガンといった金属がイオンとして微量に残存し得る。このような金属イオンは、例えば下記式(1)〜(4)等;
Fe2++O3+H2O→Fe3++O2+2(OH)- …(1)
Fe3++3H2O→Fe(OH)3↓+3H+ …(2)
Mn2++O3+H2O→Mn4++O2+(OH)- …(3)
Mn4++4(OH)-→Mn(OH)4→MnO2↓+H2O …(4)
で表される反応によって酸化剤を消費すると共に、水酸化鉄や二酸化マンガン等の酸化物が析出する。
【0035】
金属酸化物が紫外線反応槽3のような紫外線ランプ31を有する部位で生成すると、ランプ表面にスケールとして付着してしまい、紫外線照射強度が低下するおそれがある。こうなると、OH・の生成量が減少し、BOD成分ひいては有機塩素化合物の酸化分解効率が低下してしまう。これに対し、本発明では、第1の酸化工程であるオゾン反応槽1での予備酸化において、上述の金属酸化物が生じ得るが、これらは吸着塔2を通水する間に非生物性活性炭に捕捉除去される。よって、紫外線反応槽3における紫外線照射効率の低下を抑制できる。
【0036】
また、本実施形態では、吸着塔2から紫外線反応槽3へ送出される被処理水W中のCOD成分等の濃度を、ラインL3に設けられた水質計Dによって連続的又は断続的に計測する。そして、水質計DによるCOD成分の濃度実測値に基づいて、吸着塔2の装填されている非生物性活性炭を交換する。より具体的には、例えば、▲1▼紫外線反応槽3内での処理条件に応じ、有機塩素化合物に対する高い分解効率が十分に維持され得るCOD成分等の濃度を予め求め、▲2▼水質計DによるCOD成分等の実測値がその所定濃度を超えるような値となった時点で吸着塔2の非生物性活性炭を新規品あるいは再生品と交換する(交換制御工程)。
【0037】
このときのCOD成分等の所定濃度は、紫外線反応槽3内での処理条件や被処理水Wの性状によって好適範囲が異なるものの、好ましくは20mg/L、より好ましくは10mg/Lを上回ったときに非生物性活性炭を交換することが望ましい。
【0038】
また、長期間にわたって処理を実施すると、吸着塔2内の非生物性活性炭にSS成分等の固形分が付着し得る。そこで、適宜の時間間隔で吸着塔2内の非生物性活性炭を逆洗すると有用である(逆洗工程)。この逆洗工程の実施により、非生物性活性炭のCOD成分等に対する高い吸着能が良好に維持される。さらに、非生物性活性炭が微生物を担持又は保持するものではないので、生物活性炭を用いた従来に比して逆洗流量や逆洗強度を増大できる利点がある。
【0039】
さらに、本実施形態においては、非生物性活性炭の形態、性状等にも依存するが、吸着塔2での被処理水Wの空塔速度(SV)が、好ましくは1〜10hr-1、より好ましくは1〜4hr-1となるように吸着工程を実施すると好適である。この空塔速度SVが10を超えると、処理系全体の処理効率が顕著に低下してしまう傾向にある。一方、この空塔速度SVが1未満となると、吸着塔2の規模が過度に大きくなるため、建設費が増大する傾向にある。
【0040】
このような構成の排水処理装置10及びそれを用いた本発明の排水処理方法によれば、オゾン反応槽1における予備酸化(第1の酸化工程)を実施した後、吸着塔2に装填した非生物性活性炭と被処理水Wとを接触させ、これにより、被処理水W中のCOD成分等を十分に除去した後、紫外線反応槽3におけるAOP処理(第2の酸化工程)を実施するので、AOP処理におけるヒドロキシルラジカルOH・が、COD成分等に不必要に消費されるのを防止できる。また、COD成分等や他の物質によって紫外線照射効率が低下することをも抑制できる。これらにより、従来の生物活性炭を用いた処理に比して、紫外線反応槽3内での有機塩素化合物の分解効率を向上できる。
【0041】
また、紫外線反応槽3内での有機塩素化合物の分解効率を向上できるので、紫外線反応槽3へ導入する被処理水Wへのオゾンガス等(第2の酸化剤)の注入量を削減し、或いは、紫外線出力や照射量を減らすこともできる。これにより、材料コストの低減が可能となる。さらに、吸着塔2においては、生物処理が行われないが、被処理水Wは既に生物処理されていることが多く、オゾン反応槽1に供給される被処理水W中には、元来BOD成分が多量に存在する傾向にはないため、COD成分等の除去効果によって紫外線反応槽3内での有機塩素化合物の酸化分解効率が有意に高められる。それと同時に、本発明においては、紫外線反応槽3での処理負荷(BOD負荷)が不都合な程に増大するおそれがない。
【0042】
さらに、被処理水Wに金属成分が含まれている場合、例えばSS等に付着した状態で存在していたり、イオンの形態で含まれている場合にも、それらやそれらの酸化物が吸着塔2において十分に吸着除去されるので、紫外線反応槽3における有機塩素化合物の分解を一層促進できる。またさらに、被処理水Wに含まれる金属成分の影響によって紫外線ランプにスケールが付着してしまうことを抑止できる。よって、紫外線反応槽3におけるBOD成分及び有機塩素化合物の分解効率の低下を抑えることが可能となる。
【0043】
さらにまた、長期の排水処理運転において、吸着塔2に対して随時逆洗工程を実施すれば、非生物性活性炭によるCOD成分等の高い吸着能を良好に維持できる。よって、長期にわたり、被処理水W中の有機塩素化合物に対する高い分解効率を保持できる。また、吸着塔2に用いる非生物性活性炭が微生物を担持又は保持するものではないため、生物活性炭を用いた場合に比して逆洗時の流量や強度をこれまで以上に増大できる。こうすれば、逆洗頻度を軽減することができ、且つ、逆洗時間を短縮できる利点がある。したがって、一度の逆洗による吸着塔2の再生の程度が高くなり、逆洗サイクル(逆洗間隔)を長くできる。その結果、運転コストの低減を図ることができる。
【0044】
さらに、吸着塔2における被処理水Wの空塔速度SVを上述した好適な範囲内の値とすれば、被処理水Wを処理する際に装置規模の増大を抑制でき、しかも処理系全体の処理効率を良好に維持できる。加えて、吸着塔2を経た被処理水W中のCOD成分濃度を計測し、その実測値に基づいて非生物性活性炭の交換時期及び頻度を決定し、それに応じて、非生物性活性炭を適宜の間隔で交換しながら長期の排水処理運転を実施できる。よって、吸着塔2の吸着能が飽和した状態で処理を続けてしまうことがなく、長期の処理に際して、紫外線反応槽3における有機塩素化合物の分解効率を良好に保持できる。
【0045】
図2は、本発明による排水処理装置の第二実施形態を模式的に示す構成図である。排水処理装置20は、紫外線反応槽3の代りに、ラインL7を介して吸着塔2に接続された紫外線反応槽4を備えること以外は、図1に示す排水処理装置10と同様に構成されたものである。紫外線反応槽4は、オゾン反応槽1に備わるのと略同等の散気装置11を槽底部に有しており、この散気装置11はラインL8を介してオゾナイザー90に接続されている。このように、紫外線反応槽4は、浸漬方式によるオゾンガス接触方法を採用したものである。
【0046】
このような構成を有する排水処理装置20及びこれを用いた本発明の排水処理方法によれば、吸着塔2からの被処理水Wに対して紫外線反応槽4内においてオゾンガス等を曝気攪拌すると共に、紫外線照射によってヒドロキシルラジカルOH・を発生させ、BOD成分及び有機塩素化合物の分解を行う(第2の酸化工程)。この場合には、オゾンガス等の注入効率がより高められ、その結果、有機塩素化合物の分解効率を向上し得る利点がある。なお、これ以外の作用効果については、排水処理装置10を用いた場合と略同等であるので、ここでの重複する説明は省略する。
【0047】
図3は、本発明による排水処理装置の第三実施形態を模式的に示す構成図である。排水処理装置30は、散気管方式のオゾン反応槽1の代りに、エジェクター方式のオゾン反応槽5を備えること以外は、図1に示す排水処理装置10と同様の構成を有するものである。オゾン反応槽5には、ポンプP2及びエジェクター51を有する循環ラインL9が設けられており、オゾナイザー90がラインL5を介してエジェクター51に接続されている。また、ラインL11(返送部)によりオゾン反応槽5とラインL3とが接続されており、吸着塔2から送出された被処理水Wの少なくとも一部が、このラインL11を通してオゾン反応槽5へ返送される。
【0048】
このような構成を有する排水処理装置30によれば、オゾナイザー90から供給されたオゾンガスがエジェクター51からラインL9に供給され、被処理水W中に放散される(第1の酸化工程)。しかも、オゾン反応槽5で予備酸化された被処理水Wの一部が、ラインL9を通して再びオゾン反応槽5に返送される。よって、被処理水Wへのオゾン溶解効率を高めることが可能となる。
【0049】
また、ラインL11を通してオゾン反応槽5へ送られる被処理水Wの返送率を、好ましくは1〜10、より好ましくは2〜5とすることが望ましい。この返送率が1未満であると、予備酸化における酸化効率の向上が鈍化する傾向にある。一方、この返送率が10を超えると、被処理水Wの返送する際の移送ポンプ(ポンプP2等)の動力が過度に増大してしまう不都合がある。なお、これら以外の作用効果については、図1に示す排水処理装置10を用いた排水処理方法におけるのと同様であるので、ここでの重複する説明は省略する。
【0050】
さらに、図4は、本発明による排水処理装置の第四実施形態を模式的に示す構成図である。排水処理装置40は、紫外線反応槽3の代りに、紫外線反応槽4を備えること以外は図3に示す排水処理装置30と同様に構成されたものであり、排水処理装置10,20,30における有用な作用効果を奏する装置の一例である。
【0051】
なお、上述した各実施形態においては、吸着塔2の後段に中間槽を配置し、吸着塔2から流出する被処理水Wを一旦その中間槽に貯留した後、紫外線反応槽3,4にポンプによって圧送してもよい。また、被処理水Wの性状によっては、紫外線反応槽に、オゾンガス等の代りに又はオゾンガス等と共に過酸化水素水等の過酸化物を注入してもよい。この場合、過酸化物も第2の酸化剤として機能する。特に、オゾンガスと過酸化水素水とを併用するときには、オゾンガスの注入量(mg/L)に対する過酸化水素水の注入量(mg/L)を好ましくは0.1〜0.3とすると好適である。
【0052】
さらに、非生物性活性炭の代りに、他の非生物性炭素質吸着剤等の吸着媒体を用いてもよい。またさらに、紫外線反応槽3,4内の被処理水Wに、酸、アルカリ、緩衝剤等のpH調整剤を添加してpH調整を行ってもよい。このときのpH調整剤の添加量は適宜設定可能である。さらにまた、ラインL3,L7にpH計を設け、このpH計による実測値と、目的とする具体的なpH値とに基づいてpH調整剤の添加量を調節制御してもよい。加えて、吸着塔2においては、被処理水Wを流下させているが、流通方向はこれに限らない。
【0053】
【実施例】
以下、本発明に係る具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0054】
〈実施例1〉
生物処理、凝集沈殿処理、及び砂ろ過処理した後の処理済水に飛灰から抽出した成分をメタノール溶液に溶解させた液を所定量添加したものを被処理水Wとして、図1に示す排水処理装置10と同等の構成を有する装置に供給し、上述した本発明の排水処理方法と同様にして処理を行った。
【0055】
なお、吸着塔2の後段に中間槽を配置し、吸着塔2から流出する被処理水Wを一旦その中間槽に貯留した後、紫外線反応槽3にポンプで圧送した。また、紫外線反応槽3としては、内容積25Lの流通式のものを使用し、紫外線出力を0.15kWとした。また、オゾン反応槽1における第1の酸化工程では、オゾン注入率を10mg/Lとし、吸着工程においては、吸着塔2におけるSVを2hr-1とした。また、吸着塔2には、非生物性活性炭として粒状活性炭(東洋カルゴン社製、製品名;FILTRASORB400)を用いた。さらに、紫外線反応槽3における第2の酸化工程では、オゾン注入率が100mg/Lとなるように被処理水Wの流量及びオゾンガス濃度を調整した。
【0056】
〈比較例1〉
非生物性活性炭の代りに、生物機能を有した生物活性炭(BAC)(東洋カルゴン社製、製品名;FILTRASORB400に生物機能を付与したもの)を等量用いたこと以外は、実施例1と同様にして被処理水Wの処理を行った。
【0057】
〈実施例2〉
実施例1と同様の処理条件にて長期間の連続排水処理を実施した。この際、吸着塔2の後段に設置した水質計(COD計)を用い、吸着工程を経た後の被処理水W(活性炭処理水)中のCOD濃度を連続的に監視し、COD濃度が20mg/L程度となった時点(この時、処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は、後述するように約0.1pg−TEQ/Lとなっていた)で非生物性活性炭を全交換するように運転した。
【0058】
〈ダイオキシン類濃度及びCOD濃度の測定〉
実施例1,2及び比較例1で用いた被処理水W、並びに、それぞれの第2の酸化工程を経た処理済水Wsに含まれるダイオキシン類の濃度及びCOD濃度を分析測定した。ダイオキシン類の定量にあたっては、日本工業規格JIS K 0312に準拠し、高分解能ガスクロマトグラフ/高分解能質量分析計(HRGC/HRMS)によって、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDDs)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)及びポリ塩化ビフェニル(PCBs)の各同族体の個別定量を行い、それらの濃度を毒性等価換算した値、及び、毒性等価換算しない値をそれぞれ積算してダイオキシン類毒性等量を求めた。実施例1及び比較例1における測定結果を測定条件の一部と併せて表1に示す。なお、表中「TEQ」は毒性等量値を示す(以下同様)。
【0059】
【表1】
【0060】
表1より、処理原水として用いた被処理水Wは、ダイオキシン類濃度が662pg/L(3.1pg−TEQ/L)であり、COD濃度が32mg/Lであったのに対し、実施例1で得た処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は11pg/L(0.042pg−TEQ/L)であり、COD濃度は5mg/Lであった。他方、比較例1で得た処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は120pg/L(0.85pg−TEQ/L)であり、COD濃度は20mg/Lであった。これらの結果より、本発明による排水処理方法及び装置を用いた実施例1における処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は、比較例1の10%未満(毒性等量値で5%未満)であり、従来の生物活性炭を用いた場合に比して、被処理水W中のダイオキシン類を格段に低減できることが確認された。
【0061】
また、COD濃度については、実施例1では比較例1の25%程度まで減少しており、COD濃度の低減率に比べて上述したダイオキシン類濃度の低減率が遥かに大きいことが判明した。先に述べたように、CODを除去することにより、紫外線反応槽3におけるヒドロキシルラジカルOH・の消費が軽減され、OH・によるダイオキシン類の酸化分解効率が高められると考えられるが、上記の低減効果の比率を考慮すると、CODの排除が予想以上にダイオキシン類の低減に寄与していると推定される。
【0062】
図5は、実施例2で行った長期間処理におけるCOD濃度の経時変化、及び所定時点でのダイオキシン類濃度の測定結果を示すグラフである。図より、吸着工程を経た活性炭処理水中の濃度は、処理開始から処理15日頃まで略10mg/Lで一定に推移し、その後3日間程度で約二倍の20mg/L程度まで上昇することが確認された。また、処理8日目及び17日目(活性炭処理水中のCOD濃度がそれぞれ5mg/L及び9mg/L)にサンプリング測定した処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は、それぞれ0.042pg−TEQ/L及び0.092pg−TEQ/Lであった。
【0063】
前述したように、実施例2では、活性炭処理水中のCOD濃度が20mg/Lとなった時点で、吸着塔2の非生物性活性炭を新規品に全交換した(図5の横軸におけるX1及びX2の時点)。その結果、交換後の活性炭処理水中のCOD濃度は、再び10mg/Lのレベルで安定に推移し、一回目の活性炭交換後(開始から16日目)に測定した処理済水Ws中のダイオキシン類濃度は、0.042pg−TEQ/Lであった。これらの結果より、吸着工程を実施した後の被処理水W(つまり活性炭処理水)のCOD濃度を計測モニターし、そのCOD濃度の実測値に基づいて吸着塔2の非生物性活性炭を交換することにより、長期間の排水処理において処理済水Ws中のダイオキシン類濃度を十分に低いレベルに保持できることが確認された。
【0064】
また、処理済水Ws中のダイオキシン類濃度と活性炭処理水中のCOD濃度との間には相関が認められ、ダイオキシン類濃度は、COD濃度に略実時間で追従して上昇する傾向にあることが判明した。よって、処理済水Ws中のダイオキシン類濃度をモニターし、その実測値に基づいて、非生物性活性炭の交換時期を言わば直接的に決定することも可能であることが判った。ただし、処理済水中のダイオキシン類の正確な定量は、サンプリングによるオフライン分析による必要があることを考慮すると、連続モニターが可能なCOD濃度の実測値に基づく交換制御の方が優位である。
【0065】
また、実施例2の結果より、活性炭処理水中のCOD濃度は、表1に示す実施例1の処理済水Ws中のCOD濃度と同等の濃度レベルであり、これより、紫外線反応槽3でのAOP処理では、CODの酸化分解が殆ど進行しない傾向にあることも確認された。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排水処理方法及び装置によれば、被処理水に対して予備酸化を施し、その被処理水に含まれるCOD成分等の難生物分解性物質を非生物性吸着媒体によって吸着除去した後、AOP処理を実施するので、被処理水に含まれる難分解性有害汚染物質、特に有機塩素化合物の除去性能を十分に向上してより高度な排水処理を実現でき、しかも、コストの軽減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排水処理装置の第一実施形態を模式的に示す構成図である。
【図2】本発明による排水処理装置の第二実施形態を模式的に示す構成図である。
【図3】本発明による排水処理装置の第三実施形態を模式的に示す構成図である。
【図4】本発明による排水処理装置の第四実施形態を模式的に示す構成図である。
【図5】実施例2で行った長期間処理におけるCOD濃度の経時変化、及び所定時点でのダイオキシン類濃度の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1,5…オゾン反応槽(第1の酸化部)、2…吸着塔(吸着部)、3,4…紫外線反応槽(第2の酸化部)、10,20,30,40…排水処理装置、11…散気装置、31…紫外線ランプ(紫外線照射手段)、51…エジェクター、90…オゾナイザー、D…水質計(水質計測部)、L11…ライン(返送部)、W…被処理水、Ws…処理済水。
Claims (6)
- 生物処理された被処理水に含まれる有機塩素化合物を分解処理する排水処理方法であって、
前記被処理水に第1の酸化剤を注入する第1の酸化工程と、
前記酸化剤を注入した被処理水を非生物性吸着媒体と接触させる吸着工程と、
前記吸着工程の後に、前記被処理水に第2の酸化剤を注入しつつ紫外線を照射する第2の酸化工程と、
前記非生物性吸着媒体を逆洗する逆洗工程と、
を備えることを特徴とする排水処理方法。 - 前記吸着工程を経た前記被処理水に含まれる難生物分解性有機物の含有量又は濃度を計測し、該難生物分解性有機物の含有量又は濃度の測定値に基づいて前記非生物性吸着媒体を交換する交換制御工程を更に備える、
ことを特徴とする請求項1記載の排水処理方法。 - 前記交換制御工程においては、
前記吸着工程を経た前記被処理水に含まれる難生物分解性有機物の濃度が所定の値を上回ったときに前記非生物性吸着媒体を交換する、
ことを特徴とする請求項1記載の排水処理方法。 - 生物処理された被処理水に含まれる有機塩素化合物の分解処理に用いられる排水処理装置であって、
前記被処理水が供給され、第1の酸化剤が導入される第1の酸化部と、
前記第1の酸化部の後段に配置され、非生物性吸着媒体を有する吸着部と、
前記吸着部の後段に配置され、第2の酸化剤が導入され、且つ、紫外線照射手段を有する第2の酸化部と、
前記非生物性吸着媒体を逆洗する手段と、
を備えることを特徴とする排水処理装置。 - 前記吸着部と前記第2の酸化部との間に設けられ、前記吸着部を通過した前記被処理水に含まれる難生物分解性有機物の含有量又は濃度を計測する水質計測部を更に備える、
ことを特徴とする請求項4記載の排水処理装置。 - 前記吸着部から送出された前記被処理水が該第1の酸化部に返送されるように設けられた返送部を更に備える、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の排水処理装置。
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