JP2006272082A - 超高度水処理方法及びそれに用いる水処理システム - Google Patents

超高度水処理方法及びそれに用いる水処理システム Download PDF

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健一 宍田
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Tomonori Sato
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Abstract

【課題】 被処理水の水質を低コストで改善することができる超高度水処理方法、及びそれに用いる水処理システムを提供すること。
【解決手段】 被処理水に対して、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1a)と、砂粒子により被処理水をろ過すると共に、微生物により被処理水中の有機物を分解する微生物砂ろ過処理とを少なくとも行う。促進酸化処理(1a)の後に前記微生物砂ろ過処理を行い、かつ微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を微生物砂ろ過処理を行うための微生物砂ろ過器2から排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過器2に再流入させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超高度水処理方法及びそれに用いる水処理システムに関する。さらに詳しくは、下水二次処理水などの被処理水中の化学的酸素要求量(以下、「COD」という)、生物学的酸素要求量(以下、「BOD」という)、難生物分解性物質、菌類などを著しく低減させ、安全で水質変動が極めて少ない安定した被処理水を確実に得るための水処理方法、及びそれに用いる水処理システムに関する。
なお、本発明において「水処理」とは「水浄化」を意味し、被処理水を消毒、殺菌、脱色などする操作や、被処理水中のCOD、BOD、難生物分解性物質、菌類などの低減や有機物の分解、透明度の改善などを行う操作をいう。
近年、水資源は有限なものであることから、廃水を浄化して再利用することの重要性が再認識されてきている。一方、上水道水源では微量汚染物質による汚染が問題となっており、従来の窒素やリンの除去を目的とした高度処理に加え、脱臭、脱色、殺菌、微量汚染物質の除去を目的とした処理方法の導入が検討され、例えば活性炭処理、オゾン処理、膜処理などの実用化が進められている。
しかしながら、活性炭処理では有機性汚濁物質に対する吸着除去は可能であるが、殺菌作用がなく、しかも活性炭の交換が必要である。またオゾン処理は脱臭、脱色、殺菌効果には優れているものの、汚濁物質の分解機能に劣る。さらに膜処理は水処理という観点では比較的優れた方法であるが、多量の廃棄物を生じるといった問題がある。
これら従来の処理方法の問題点を解決する手段の1つとして、例えばオゾン処理工程と、生物処理工程と、オゾン、過酸化水素などを組み合わせた活性種により処理する改質工程とで順次処理する生物難分解性有機物含有廃水の処理方法が提案されている(特許文献1参照)。かかる処理方法を採用した場合は、例えば従来のオゾン処理のみの場合と比較して、種々の構造を有する難生物分解性物質を含有した廃水であっても高度に処理することができ、しかも脱臭、脱色、殺菌作用を有し、膜処理時のように多量の廃棄物を生じることもない。
また、特許文献2では、例えばオゾン及び過酸化水素を添加する処理に先立ち、オゾン添加量と被処理水中の溶存オゾン濃度との関係から溶存オゾン濃度の基準値と測定値との差を検討し、かかる差と溶存オゾン濃度の目標値との関係を調べ、溶存オゾン濃度に対する好適な過酸化水素添加量を設定した後、溶存オゾン濃度の目標値に応じてオゾンを添加し、さらに溶存オゾン濃度及び過酸化水素添加量を制御する水処理方法が提案されている。かかる水処理方法によれば、あらかじめ各種関係式から算出した値を利用してオゾン及び過酸化水素にて処理することから、確かに水質変動が比較的少なく、ほぼ一定の範囲に維持された被処理水を得ることが可能である。
特開平10−192892号公報 特開2001−984号公報
従来の特許文献1および2に記載の水処理方法において、オゾン及び過酸化水素を添加する処理は、生物処理と組み合わせて行われる場合がある。生物処理には、例えば、生物活性炭処理法や好気性ろ床法が用いられる。生物活性炭処理法は、生物活性炭粒子と被処理水とを接触させる方法であり、活性炭の吸着作用と共に、活性炭層内に増殖した微生物により有機物を分解させ、BODを除去するものである。一方、好気性ろ床法は、内部にろ材を充填した生物膜ろ過方式の好気性ろ床を用いる方法である。このときのろ材としては、例えば、多孔質セラミックを用いることができる。
生物活性炭処理法において用いられる生物活性炭粒子は、被処理水に含まれる有機物の吸着力が強い反面、長期間使用する間に摩耗により一部細粒化・流出してしまう。流出してしまった活性炭は補充しなければならない。したがって、生物活性炭粒子をろ材として用いる場合、コストが上昇してしまう。
一方、好気性ろ床法において用いられる多孔質セラミックは、洗浄によりろ過能力が再生するため、繰り返し使用することが可能である。しかしながら、生物活性炭粒子を用いる場合と同様に、長期間使用する間に摩耗により一部細粒化・流出してしまう。流出してしまった活性炭は補充しなければならない。したがって、多孔質セラミックを用いる場合においても、コストが上昇してしまうという問題が生じる。
それゆえに、本発明の目的は、被処理水の水質を低コストで改善することができる超高度水処理方法およびそれに用いる水処理システムを提供することである。
本発明は、被処理水に対して、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1a)と、砂粒子により被処理水をろ過すると共に、微生物により被処理水中の有機物を分解する微生物砂ろ過処理とを少なくとも行う水処理方法であって、促進酸化処理(1a)の後に微生物砂ろ過処理を行い、かつ微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を微生物砂ろ過処理を行うための微生物砂ろ過器から排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させる、水処理方法に関する。また、本発明は、促進酸化処理(1a)のための促進酸化処理槽と微生物砂ろ過処理のための微生物砂ろ過器とを少なくとも備えた水処理システムであって、促進酸化処理槽の後段に前記微生物砂ろ過器が備えられ、かつ微生物砂ろ過器に、微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させる微生物含有排水再流入部が備えられたことを特徴とする、水処理システムに関する。
本発明によれば、促進酸化処理(1a)と微生物砂ろ過処理とを組み合わせ、かつ微生物砂ろ過器から排出される微生物含有排水の少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させる。これにより、安価な砂粒子をろ材として用いるため、被処理水の水質を低コストで改善することができる。また、微生物砂ろ過器から排出される微生物含有排水の少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させるため、微生物砂ろ過器内に存在する微生物の量を一定に保つことができる。したがって、微生物による有機物の分解効率を低下させることなく、処理効率を一定に保つことができるため、一定の良範囲に水質が維持された安定した処理水を得ることができる。さらに、促進酸化処理(1a)と微生物砂ろ過処理とを組み合わせることにより、種々の難生物分解性物質を含有した被処理水を高度に処理し、また被処理水中のCOD、BOD、菌類なども著しく低減させることができる。
好ましくは、微生物含有排水は、砂粒子により形成されたろ床を逆洗浄することによって生じる排水であるとよい。これにより、ろ材である砂粒子の目詰まりを防止することができ、ろ過能力を一定に保つことができる。
好ましくは、微生物砂ろ過処理の後に、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1b)を行い、促進酸化処理(1b)が施される前の微生物含有排水を微生物砂ろ過器に再流入させるとよい。これにより、微生物砂ろ過器内に存在する微生物の量を所定の範囲に維持することができる。また、好ましくは、微生物砂ろ過器は移床型であるとよい。
本発明によれば、被処理水の水質を低コストで改善することができる超高度水処理方法およびそれに用いる水処理システムが提供される。
本発明の超高度水処理方法は、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1a)と、砂粒子により被処理水をろ過すると共に、微生物により有機物を分解する微生物砂ろ過処理とを少なくとも行う水処理方法であって、促進酸化処理(1a)の後に微生物砂ろ過処理を行い、かつ微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過処理を行う処理槽に返送することを特徴とするものである。なお本発明の対象となる「被処理水」には特に限定がないが、例えば下水二次処理水、河川水、地下水、湖沼、工場排水、農業排水、最終処分場浸出水、ゴミ処理排水といった水処理を要するものをいい、本発明の超高度水処理方法及び水処理システムは、水浄化の必要性及び得られる被処理水の利用性がより高い下水二次処理水の水処理に特に好適である。また特に限定がないが、例えばCODMnが、5〜15mg/L程度の被処理水を対象とすることが可能である。
以下に本発明の超高度水処理方法及びこれに用いる水処理システムの実施態様を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図1において、1aは被処理水に促進酸化処理(1a)を施す促進酸化処理槽、2は被処理水に微生物砂ろ過処理を施す微生物砂ろ過器、13は微生物砂ろ過器2に備えられた微生物含有排水再流入部である。
まず被処理水槽5内の被処理水Aは、ポンプ51にて促進酸化処理槽1aへ移送される。促進酸化処理槽1aへ移送された被処理水Aに対して、酸素発生器7からオゾン発生器8を経たオゾンB1を供給し、過酸化水素タンク9のポンプ91にて過酸化水素C1の水溶液を供給する。これらオゾンB1及び過酸化水素C1の供給により、被処理水A中の溶存オゾンと過酸化水素とが反応して強力な酸化剤であるヒドロキシルラジカル(以下、「OHラジカル」という)が発生し、該OHラジカルの強い酸化力により被処理水A中の難生物分解性物質などの汚濁物質が分解され、COD、菌類などが低減される。なお、かかるオゾンB1は、図1及び以下に説明する図2〜図7に示すように、酸素発生器7を経たオゾン発生器8から供給されてもよいが、これら酸素発生器7及びオゾン発生器8を経ずに直接供給する手段によって供給されてもよく、オゾンの供給方法には特に限定がない。
被処理水Aへのオゾン注入量は、被処理水Aに含まれる物質の種類や濃度、後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、1mg/L以上、さらには3mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は10mg/L以下、さらには8mg/L以下とすることが好ましい。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、前述の被処理水Aに含まれる物質の種類や濃度、オゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.03mg/L以上、さらには0.05mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は1mg/L以下、さらには0.9mg/L以下とすることが好ましい。
促進酸化処理槽1aにおける被処理水Aの促進酸化処理条件は、所望の効果が充分に発現される限り特に限定がなく、被処理水Aの水質や目的とする被処理水の水質などに応じて適宜変更することができるが、例えば促進酸化処理時間(滞留時間)は1〜20分間程度、さらには5〜15分間程度であることが好ましい。また、促進酸化処理槽を多段式とすることにより、同じオゾン注入量・過酸化水素添加量でも高い効果が得られる。
なお前促進酸化処理(1a)にて用いられたオゾンの一部は、促進酸化処理槽1aから排オゾン分解装置10に移送され、ポンプ101にてシステム外へと排出される。
促進酸化処理槽1aにて前述のごとく促進酸化処理が施された被処理水Aは、微生物砂ろ過器2へ移送され、該微生物砂ろ過器2では、微生物により被処理水A中の有機物の分解が行われて、主に被処理水Aに含有される易生物分解性物質が分解される。
このように、促進酸化処理(1a)の後に微生物砂ろ過処理を行うことが本発明の大きな特徴の1つであり、促進酸化処理(1a)にてOHラジカルが発生し、被処理水中の微生物分解性物質が、微生物砂ろ過処理にて微生物に分解され易い易生物分解性物質にあらかじめ分解され、微生物による有機物の分解が充分に進行するという大きな利点がある。また、後の微生物砂ろ過処理にて、易生物分解性物質の分解が行われることから、促進酸化処理(1a)では有機物を分解してしまうのではなく、有機物の易生物分解性を高めればよいので、従来の方法と比較してオゾン注入量や過酸化水素添加量を著しく低減させることができるという利点もある。また同時に、係る微生物砂ろ過処理によって被処理水AのBODも低減され、微生物砂ろ過処理に先立って行われた促進酸化処理(1a)で用いたオゾンによってBODが増加した場合であっても、かかるBODは充分に低減され得る。
該微生物砂ろ過処理では、ろ材である砂粒子により被処理A中に含まれる浮遊物質が除去され、BODが低減されると共に、砂粒子の間に増殖した微生物により有機物を分解させ、BODを除去するものである。
微生物砂ろ過処理に用いられる微生物砂ろ過器2には特に限定がないが、例えば移床型の微生物砂ろ過器が例示されるが、好ましくは、上向流移床型の微生物砂ろ過器を用いるとよい。また、微生物砂ろ過器2は、ろ床上にろ過砂利層及びろ過砂層が順次積層されたものが通常用いられる。かかるろ過砂としては、不純物や扁平、脆弱な砂を多く含まず、石英質が多く、堅い均等なものが好ましい。また例えば有効径が0.8〜2.5mm程度、均等係数が1.5程度以下のろ過砂を好適に用いることができる。
また、微生物砂ろ過器2に微生物を増殖させるために、余剰汚泥を用いることができる。余剰汚泥は、被処理水に対して活性汚泥を用いる活性汚泥処理において発生する汚泥である。活性汚泥処理法は、多種の微生物を含んだ活性汚泥を利用する方法であり、生物処理槽内の被処理水を活性汚泥と攪拌、ばっ気して被処理水中の有機物を酸化分解させるものである。この活性汚泥処理法において生じた余剰汚泥を、微生物砂ろ過器2の操業に先立ち、試運転時に被処理水Aと共に微生物砂ろ過器2に移送する。これにより、被処理水の水質に適した微生物を微生物砂ろ過器2内で増殖させることができる。
なお、微生物砂ろ過処理に用いられる微生物には特に限定がないが、好ましくは、好気性の微生物を用いるとよい。微生物は、例えば従属栄養細菌、硝化菌、大腸菌、原生動物、ワムシ類、貧毛類、線虫類などがあげられるが、これら以外の微生物を用いて微生物砂ろ過処理を行ってもよい。
微生物砂ろ過器2における被処理水Aの微生物砂ろ過処理条件は、充分な処理効果が得られる限り特に限定が無く、被処理水Aの水質や目的とする処理水の水質などに応じて適宜変更することができるが、例えばろ過速度は100〜700m/日程度、さらには200〜500m/日程度であることが好ましい。また、本実施形態では、促進酸化処理(1a)において、酸素発生器7及びオゾン発生器8を用いてオゾンを発生させている。したがって、促進酸化処理(1a)が施された被処理水A中には、微生物の呼吸に必要な量の溶存酸素が存在している。しかしながら、例えば、オゾンの生成が純水の電気分解によって行われるなど、被処理水A中の溶存酸素濃度が充分でない場合には、微生物砂ろ過処理中に、適宜空気を供給することが好ましい。
また、微生物砂ろ過器2では、通常被処理水Aのろ過と並行して、ろ床の洗浄及び微生物を含む排水の循環が行われる。汚れたろ床は空気と水とで混合洗浄され、この後、微生物を含む逆洗排水(以下、微生物含有排水と呼ぶ)から分離したろ床はろ過水と対向流で洗浄され、再びろ床面に戻る。これにより、ろ材である砂粒子の目詰まりを防止することができ、ろ過能力を一定に保つことができる。
また、微生物砂ろ過器2には、微生物含有排水の排出を制御し、排出した微生物含有排水のうちの少なくとも一部を微生物砂ろ過器2に再流入させる微生物含有排水再流入部13が備えられている。微生物含有排水再流入部13は、ろ床と分離された微生物含有排水を微生物砂ろ過器2外へと排出する。微生物砂ろ過器2外へ排出される微生物含有排水の量は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、微生物含有排水の排出量が少なすぎる場合、後述する微生物砂ろ過器2内に再流入される微生物含有排水の量が減少し、被処理水Aにおける有機物の分解効率が低下するため、微生物砂ろ過器2への被処理水Aの流入量に対する微生物含有排水の排出量の割合は、5%以上、さらには、6%以上とすることが好ましい。一方、微生物含有排水の排出量が多すぎる場合、微生物砂ろ過器2に存在する微生物が減少し、処理効率が低下するため、微生物砂ろ過器2への被処理水Aの流入量に対して微生物砂ろ過器2外へ排出される微生物含有排水の割合は、10%以下、さらには、9%以下とすることが好ましい。
また、微生物含有排水再流入部13は、微生物砂ろ過器2外へ排出される微生物含有排水のうち、少なくとも一部を、微生物砂ろ過器2に移送される被処理水Aに混合させ、微生物砂ろ過器2に再流入させる。微生物砂ろ過器2から排出される微生物含有排水の少なくとも一部を再び微生物砂ろ過器2に再流入させて微生物含有排水を循環させることにより、微生物砂ろ過器2内に存在する微生物の量を所定の範囲に維持することができる。また、微生物含有排水を被処理水Aに混入させることによって、被処理水Aが微生物砂ろ過器2に流入するまでの間にも、微生物により有機物が分解されることとなるため、微生物砂ろ過器2においてのみ有機物の分解を行う場合に比べ、効率よくBODを低下させることができる。
微生物砂ろ過処理において、微生物砂ろ過器2に再流入される微生物含有排水の量は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、微生物砂ろ過器2に再流入される微生物含有排水が少なすぎる場合、被処理水Aに混合された際に有機物の分解効率が低下してしまうため、微生物砂ろ過器2への被処理水Aの流入量に対して微生物砂ろ過器2に再流入させる微生物含有排水の割合は、1%以上、さらには、2%以上とすることが好ましい。一方、微生物砂ろ過器2に再流入される微生物含有排水が多すぎる場合、被処理水Aに混入される微生物含有排水の量が増大することにより、被処理水Aの微生物砂ろ過器2への流入量が低下し、被処理水Aに対する微生物砂ろ過処理の効率が低下してしまうため、微生物砂ろ過器2への被処理水Aの流入量に対して微生物砂ろ過器2に再流入させる微生物含有排水の割合は、20%以下、さらには、19%以下とすることが好ましい。
かくして微生物砂ろ過器2にて微生物砂ろ過処理が施され、処理水槽11に移送された処理水Dは、種々目的に応じて再利用される。
以上のように、本実施形態によれば、促進酸化処理(1a)が施された被処理水に対して微生物砂ろ過処理が施される。微生物砂ろ過処理では、砂粒子をろ材としても用いるため、損耗が少なく、生物活性炭粒子や多孔質セラミック等の高価なろ材を用いる生物処理を行う場合に比べ、低コストでの処理が可能である。したがって、被処理水の水質を低コストで改善することができる。
(第1の変形例)
次に、第1の実施形態に係る第1の変形例について説明する。第1の実施形態では、オゾン注入量および過酸化水素添加量を一定量に調整していた。これに対し、第1の変形例に係る水処理システムは、促進酸化処理槽1aにおける被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定し、一定範囲に制御する。
図2は、第1の実施形態に係る第1の変形例における、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図2に示す水処理システムは、図1に示す第1の実施形態に係る水処理システムと比較すると、促進酸化処理槽1aに溶存オゾン濃度測定部4aが備えられている点で相違する。その他の構成要素は、図1に示す第1の実施形態に係る水処理システムの構成と同様であるため、説明を省略する。
溶存オゾン濃度測定部4aは、促進酸化処理槽1aにおける被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定して一定範囲に制御する。このように、促進酸化処理槽1aにて促進酸化処理を施す際に被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定し、正確に一定範囲に制御することにより、被処理水Aが水質変動した場合であっても、水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。
溶存オゾン濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存オゾン濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存オゾンと反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は1mg/L以下、さらには0.1mg/L以下、特に0.08mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存オゾン濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
促進酸化処理槽1aに備えられた溶存オゾン濃度測定部4aとしては、溶存オゾン濃度の測定が容易であり、より正確に一定範囲に制御することが可能であるという点から、例えば溶存オゾン濃度計が好適に用いられる。
溶存オゾン濃度計としては、例えば紫外線吸収方式の濃度計や隔膜ポーラログラフ方式の濃度計が、精度及び取り扱い性に優れる点から好ましい。溶存オゾン濃度は、被処理水を採取してからモニタリングするまでの距離や被処理水の水量などによって変化する場合があるので、かかる溶存オゾン濃度計としては、例えば検出部及び制御部を有し、促進酸化処理槽1aと検出部とを接続する、あるいは促進酸化処理槽1aから連続的に検出部に被処理水Aの一部を導入することによって被処理水A中の溶存オゾン濃度を連続的に測定し得るものなどが好適に用いられる。また被処理水の流量、水温や使用時の湿度といった溶存オゾン濃度計の使用環境は、用いる濃度計の適用範囲に応じて適宜調整することが好ましい。
なお本実施態様においては、溶存オゾン濃度計以外の手段を溶存オゾン濃度測定部4aとして用いることもできる。
前述のごとく促進酸化処理(1a)にて被処理水A中の溶存オゾン濃度を一定範囲に制御するには、例えば、被処理水Aへのオゾン注入量や過酸化水素添加量を調整する方法を採用することができる。
被処理水Aへのオゾン注入量は、溶存オゾン濃度の制御範囲や後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、1mg/L以上、さらには3mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は10mg/L以下、さらには8mg/L以下とすることが好ましい。なお、かかるオゾン注入量の調整は、オゾンガス濃度及び/又はオゾンガス流量の調整により行うことができる。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、前述の溶存オゾン濃度の制御範囲やオゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.03mg/L以上、さらには0.05mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は1mg/L以下、さらには0.9mg/L以下とすることが好ましい。
(第2の変形例)
次に、第1の実施形態に係る第2の変形例について説明する。第1の変形例では、溶存オゾン濃度を測定し、被処理水A中の溶存オゾン濃度を一定範囲に制御していた。これに対し、第2の変形例に係る水処理システムは、溶存過酸化水素濃度を測定することにより、溶存オゾン濃度を一定範囲に制御する。
本変形例に係る水処理システムの構成は、図2に示す第1の変形例に係る水処理システムの構成において、溶存オゾン濃度測定部4aを溶存過酸化水素濃度測定部に置き換えたものである。それ以外の構成は、第1の変形例と同様であるため、図2を援用し、説明を省略する。
促進酸化処理槽1aに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部は、促進酸化処理槽1aにおける被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を測定する。このように、促進酸化処理槽1aにて促進酸化処理を施す際に被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を測定し、一定範囲に制御することが本実施例の特徴の1つであり、かかる溶存過酸化水素濃度の正確な制御により、被処理水Aが水質変動した場合であっても、水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。
溶存過酸化水素濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存過酸化水素濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存過酸化水素と反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.5mg/L以下、さらには0.3mg/L以下、特に0.2mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存過酸化水素濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
促進酸化処理槽1aに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部としては、溶存過酸化水素濃度の測定が容易であり、より正確に一定範囲に制御することが可能であるという点から、例えば溶存過酸化水素濃度計が好適に用いられる。
溶存過酸化水素濃度計としては、例えば酸性過マンガン酸カリウム滴定方式の濃度計、紫外線透過吸収方式の濃度計、ヨウ素電量滴定方式(逆滴定方式)の濃度計などがあげられるが、精度及び取り扱い性に優れる点から酸性過マンガン酸カリウム滴定方式の濃度計が好ましい。ただし、この場合には、溶存オゾンが測定値に影響を与えるため、ばっ気等を行った後に測定を行うことが好ましい。溶存過酸化水素濃度は、被処理水を採取してからモニタリングするまでの距離や被処理水の水量などによって変化する場合があるので、かかる溶存過酸化水素濃度計としては、例えば検出部及び制御部を有し、促進酸化処理槽1aと検出部とを接続することによって被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を連続的に測定し得るものなどが好適に用いられる。また被処理水の流量、水温や使用時の湿度といった溶存過酸化水素濃度計の使用環境は、用いる濃度計の適用範囲に応じて適宜調整することが好ましい。
なお本実施形態様においては、上記溶存過酸化水素濃度計以外の手段を溶存過酸化水素濃度測定部12aとして用いることもできる。
前述のごとく促進酸化処理(1a)にて被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を一定範囲に制御するには、例えば被処理水Aへのオゾン注入量や過酸化水素添加量を調整する方法を採用することができる。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、前述の溶存過酸化水素濃度の制御範囲やオゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.03mg/L以上、さらには0.05mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は1mg/L以下、さらには0.9mg/L以下とすることが好ましい。
被処理水Aへのオゾン注入量は、溶存過酸化水素濃度の制御範囲や後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、1mg/L以上、さらには3mg/L以上とすることが好ましい。またOHラジカルの発生量が多すぎると、溶存オゾンとの反応が促進され、その結果OHラジカルが消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は10mg/L以下、さらには8mg/L以下とすることが好ましい。
(第3の変形例)
次に、第1の実施形態に係る第3の変形例について説明する。本変形例において、水処理システムは、溶存オゾン濃度および溶存過酸化水素濃度の双方を制御する。
図3は、第1の実施形態に係る第3の変形例において、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図3に示す水処理システムは、図1に示す第1の実施形態に係る水処理システムと比較すると、促進酸化処理槽1aに溶存オゾン濃度測定部4aおよび溶存過酸化水素濃度測定部12aが備えられている点で相違する。その他の構成要素は、図1に示す第1の実施形態に係る水処理システムの構成と同様であるため、説明を省略する。
また、本変形例において、促進酸化処理槽1aに備えられた溶存オゾン濃度測定部4aは、図2に示す溶存オゾン濃度測定部4aに相当し、また、促進酸化処理槽1aに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部12aは、前述の第2の変形例で説明した溶存過酸化水素濃度測定部に相当するため、これらの測定手段についての説明を省略する。
溶存オゾン濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存オゾン濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存オゾンと反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は1mg/L以下、さらには0.1mg/L以下、特に0.08mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存オゾン濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
溶存過酸化水素濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存過酸化水素濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存過酸化水素と反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.5mg/L以下、さらには0.3mg/L以下、特に0.2mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存過酸化水素濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
このように、溶存オゾン濃度および溶存過酸化水素濃度を制御することにより、被処理水Aが水質変動した場合であっても、水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。
なお、本変形例では、促進酸化処理槽1aには、溶存オゾン濃度測定部4aおよび溶存過酸化水素濃度測定部12aが備えられているものとして説明したが、これらの測定手段はそれぞれ独立して設けられる必要はなく、溶存オゾン濃度および溶存過酸化水素の測定が可能な測定手段が促進酸化処理槽1aに備えられていてもよい。溶存オゾン濃度および溶存過酸化水素の双方を測定可能な測定手段としては、例えば、紫外線吸収方式を利用した濃度計などが挙げられるが、精度及び取り扱い性に優れる点から紫外線吸収方式の濃度計が好ましい。溶存オゾン濃度および過酸化水素濃度は、被処理水を採取してからモニタリングするまでの距離や被処理水の水量などによって変化する場合があるので、かかる溶存オゾン/過酸化水素濃度計としては、例えば検出部及び制御部を有し、促進酸化処理槽1aと検出部とを接続することによって被処理水A中の溶存オゾン濃度および過酸化水素濃度を連続的に測定し得るものなどが好適に用いられる。また被処理水の流量、水温や使用時の湿度といった溶存オゾン/過酸化水素濃度計の使用環境は、用いる濃度計の適用範囲に応じて適宜調整することが好ましい。
(第2の実施形態)
さらに本発明の超高度水処理方法の一実施態様として、促進酸化処理(1a)の前に砂ろ過処理を行うことができる。かかる砂ろ過処理を行う場合の一実施態様を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図である。図4において、1aは被処理水に促進酸化処理(1a)を施す促進酸化処理槽、2は被処理水に微生物砂ろ過処理を施す微生物砂ろ過器、3は被処理水に砂ろ過処理を施す砂ろ過器、13は微生物砂ろ過器2に備えられた微生物含有排水再流入部である。
まず被処理水槽5内の被処理水Aは、途中例えば前述のごとき凝集剤を添加した後、ポンプ51によりスタティックミキサ6へ移送され、該スタティックミキサ6から砂ろ過器3へ移送される。かかる砂ろ過器3では被処理水A中に含まれる浮遊物質、リンなどがあらかじめ除去されたり、BODがあらかじめ低減される。このような砂ろ過処理により、後の促進酸化処理(1a)でのOHラジカルの必要量を低減させることができ、オゾンや過酸化水素の使用量をより少量とすることが可能である。
なお、被処理水Aをそのまま砂ろ過処理に供すると濁りが漏出する場合があるので、前処理として凝集剤を添加し、スタティックミキサ6内で凝集剤と被処理水Aとを混合して被処理水A中に含まれるフロックを肥大化させ、砂ろ過処理に供することが好ましい。
凝集剤には、無機系凝集剤と有機系凝集剤とがある。無機系凝集剤としては、例えば硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(以下、「PAC」という)などのアルミニウム系凝集剤や鉄系凝集剤があげられ、また有機系凝集剤としては、例えばポリアクリルアミド系高分子凝集剤などがあげられる。これらのなかでも、凝集効果や取扱い性に優れる点から、PACが好適にあげられる。なおかかる凝集剤は、その効果の発現を考慮して通常5〜25mg/L程度を被処理水Aに添加することが好ましい。
砂ろ過処理に用いられる砂ろ過器3には特に限定がないが、例えば上向流移床型砂ろ過器などが例示され、ろ床上にろ過砂利層及びろ過砂層が順次積層されたものが通常用いられる。かかるろ過砂としては、不純物や扁平、脆弱な砂を多く含まず、石英質が多く、堅い均等なものが好ましい。また例えば有効径が0.8〜2.5mm程度、均等係数が1.5程度以下のろ過砂を好適に用いることができる。
砂ろ過器3における被処理水Aの砂ろ過処理条件は、充分な処理効果が得られる限り特に限定がなく、被処理水Aの水質や目的とする被処理水の水質などに応じて適宜変更することができるが、例えばろ過速度は100〜700m/日程度、さらには200〜500m/日程度であることが好ましい。また、かかる砂ろ過処理中には、ろ床の逆洗浄のため、通常5〜15L/分(10〜30L/m2 /分)程度の流量で空気を供給することが好ましい。
また砂ろ過器3では、通常被処理水Aのろ過と並行してろ床の洗浄が行われる。汚れたろ床は空気と水とで混合洗浄され、この後、逆洗排水から分離したろ床はろ過水と対向流で洗浄され、再びろ床面に戻る。
砂ろ過器3にて砂ろ過処理が施された被処理水Aには、図1の模式図にて示した第1の実施形態の水処理システムと同様に、上記促進酸化処理槽1aでの促進酸化処理(1a)、及び微生物砂ろ過器2での微生物砂ろ過処理が順次施され、処理水槽11に移送された処理水Dは、種々目的に応じて再利用される。
このように本実施態様によれば、種々の難生物分解性物質を含有した被処理水を高度に処理し、また被処理水中のCOD、BOD、菌類なども著しく低減させることができる。
また、第1の実施形態に係る第1〜第3の変形例で説明したように、溶存オゾン濃度制御部4aおよび/または溶存過酸化水素濃度測定部12aを促進酸化処理槽1aに備えることとしてもよい。これにより、種々の難生物分解性物質を含有した被処理水を高度に処理し、また被処理水中のCOD、BOD、菌類なども著しく低減させることができるだけでなく、被処理水が水質変動した場合であっても水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。しかも被処理水の水質にかかわらず少量のオゾン及び過酸化水素での処理が可能で、効率的に低ランニングコストで操業することができる。
(第3の実施形態)
さらに本発明の超高度水処理方法の一実施態様として、微生物砂ろ過処理(2)の後にオゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1b)をさらに行うことができる。かかる促進酸化処理(1b)を行う場合の一実施態様を図面に基づいて説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図5において、1aは被処理水に促進酸化処理(1a)を施す促進酸化処理槽、2は被処理水に微生物砂ろ過処理を施す微生物砂ろ過器、1bは被処理水に促進酸化処理(1b)を施す促進酸化処理槽、3は被処理水に砂ろ過処理を施す砂ろ過器、13は微生物砂ろ過器2に備えられた微生物含有排水再流入部である。かかる図7では砂ろ過処理も行う場合の水処理システムの模式図を示しているが、促進酸化処理(1a)、微生物砂ろ過処理、促進酸化処理(1b)を順次行い、砂ろ過処理を行わないことも勿論可能である。
まず被処理水槽5内の被処理水Aは、途中例えば前述のように凝集剤を添加した後、ポンプ51によりスタティックミキサ6へ移送され、該スタティックミキサ6から砂ろ過器3へ移送される。かかる砂ろ過器3では被処理水A中に含まれる浮遊物質、リンなどがあらかじめ除去される。
砂ろ過器3にて砂ろ過処理が施された被処理水Aは、促進酸化処理槽1aへ移送され、促進酸化処理(1a)が施される。
促進酸化処理槽1aへ移送された被処理水Aに対して、酸素発生器7からオゾン発生器8を経たオゾンB1を供給し、過酸化水素タンク9のポンプ91から過酸化水素C1の水溶液を供給する。
促進酸化処理槽1aにて促進酸化処理(1a)が施された被処理水Aは、微生物砂ろ過器2へ移送され、微生物砂ろ過処理が施される。
つぎに例えば第2の実施態様と同様にして、砂ろ過処理、促進酸化処理(1a)及び微生物砂ろ過処理が施された被処理水Aは、微生物砂ろ過器2から促進酸化処理槽1bへと移送される。促進酸化処理槽1bへ移送された被処理水Aに対して、酸素発生器7からオゾン発生器8を経たオゾンB2を供給し、過酸化水素タンク9のポンプ91にて過酸化水素C2の水溶液を供給する。これらオゾンB2及び過酸化水素C2の供給により、促進酸化処理(1a)の場合と同様に、被処理水A中の溶存オゾンと過酸化水素とが反応して強力な酸化剤であるOHラジカルが発生し、該OHラジカルの強い酸化力により被処理水A中の汚濁物質がさらに分解され、COD、菌類がさらに低減される。このように、促進酸化処理(1a)に加えて促進酸化処理(1b)を行った場合には、難生物分解性物質、COD、菌類などのさらなる低減効果が発現されるという利点がある。なおかかるオゾンB2は、図5及び以下に説明する図6及び図7に示すように、酸素発生器7を経たオゾン発生器8から供給されてもよいが、これら酸素発生器7及びオゾン発生器8を経ずに直接供給する手段によって供給されてもよく、オゾンの供給方法には特に限定がない。
被処理水Aへのオゾン注入量は、被処理水Aに含まれる物質の種類や濃度、後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.5mg/L以上、さらには1mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は7mg/L以下、さらには6.5mg/L以下とすることが好ましい。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も前述の被処理水Aに含まれる物質の種類や濃度、オゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.01mg/L以上、さらには0.02mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は0.8mg/L以下、さらには0.7mg/L以下とすることが好ましい。
促進酸化処理(1a)にてすでに促進酸化処理が一度施されていることを考慮すると、かかる促進酸化処理(1b)にて用いるオゾン及び過酸化水素が、促進酸化処理(1a)における各々の量よりも少量であっても、汚濁物質の分解効果やCOD、菌類などの低減効果は充分に発現され得る。また促進酸化処理(1b)におけるオゾン注入量及び過酸化水素添加量は、促進酸化処理(1a)における各々の量とは別に独立して、オゾン発生器8及び過酸化水素タンク9のポンプ91にて調整されている。なお、オゾン発生器8から発生するオゾンガスの流量を調整するためのオゾンガス流量調節器(図示せず)を設け、オゾン注入量を調整することとしてもよい。
促進酸化処理槽1bにおける被処理水Aの促進酸化処理条件は、所望の効果が充分に発現される限り特に限定がなく、被処理水Aの水質や目的とする被処理水の水質などに応じて適宜変更することができるが、例えば促進酸化処理時間(滞留時間)は1〜20分間程度、さらには5〜15分間程度であることが好ましい。また、促進酸化処理槽を多段式とすることにより、同じオゾン注入量・過酸化水素添加量でも高い効果が得られる。
なお促進酸化処理(1b)にて用いられたオゾンの一部は、促進酸化処理槽1bから排オゾン分解装置10に移送され、ポンプ101からシステム外へと排出される。
促進酸化処理槽1bにて前述のごとく促進酸化処理(1b)が施され、処理水槽11に移送された処理水Dは、種々目的に応じて再利用される。
(第1の変形例)
次に、第3の実施形態に係る第1の変形例について説明する。第3の実施形態では、オゾン注入量および過酸化水素添加量を一定量に調整していた。これに対し、第1の変形例に係る水処理システムは、促進酸化処理槽1aおよび1bにおける被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定し、一定範囲に制御する。
図6は、第3の実施形態に係る第1の変形例における、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図6に示す水処理システムは、図5に示す第3の実施形態に係る水処理システムと比較すると、被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定する溶存オゾン濃度測定部4aが促進酸化処理槽1aに備えられ、被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定する溶存オゾン濃度測定部4bが促進酸化処理槽1bに備えられている点で相違する。その他の構成要素は、図5に示す第3の実施形態に係る水処理システムの構成と同様であるため、説明を省略する。
オゾンB2及び過酸化水素C2が供給された促進酸化処理槽1b内の被処理水A中の溶存オゾン濃度は、溶存オゾン濃度測定部4bにて測定して一定範囲に制御する。このように促進酸化処理槽1bにて促進酸化処理を施す際に被処理水A中の溶存オゾン濃度を測定し、一定範囲に正確に制御すると、被処理水Aが水質変動した場合であっても水質変動が極めて小さく、促進酸化処理(1a)のみにて溶存オゾン濃度を一定範囲に制御した場合よりも、より一定の良範囲に水質が維持されたさらに安定した被処理水を得ることができる。
促進酸化処理(1b)での溶存オゾン濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、促進酸化処理(1a)と同様に、溶存オゾン濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存オゾンと反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は1mg/L以下、さらには0.1mg/L以下、特に0.08mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存オゾン濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
なお促進酸化処理槽1bに備えられた溶存オゾン濃度測定部4bとしては、溶存オゾン濃度の測定が容易であり、より正確に一定範囲に制御することが可能であるという点から、やはり上記溶存オゾン濃度測定部4aが好適に用いられる。また溶存オゾン濃度計のなかでも、同様に精度及び取り扱い性の点から紫外線吸収方式の濃度計が好ましく、検出部及び制御部を有し、促進酸化処理槽1bと検出部とを接続することによって被処理水A中の溶存オゾン濃度を連続的に測定し得るものなどが好適に用いられる。また被処理水の流量、水温や使用時の湿度といった溶存オゾン濃度計の使用環境も、用いる濃度計の適用範囲に応じて適宜調整することが好ましい。
なお本実施形態様においては、上記促進酸化処理(1a)の場合と同様に、溶存オゾン濃度計以外の手段を溶存オゾン濃度測定部4bとして用いることもできる。またかかる溶存オゾン濃度測定部4bは、溶存オゾン濃度測定部4aと同一であってもよく、異なっていてもよい。
前述のごとく促進酸化処理(1b)にて被処理水A中の溶存オゾン濃度を一定範囲に制御するには、例えば被処理水Aへのオゾン注入量及び過酸化水素添加量を調整する方法を採用することができる。
被処理水Aへのオゾン注入量は、溶存オゾン濃度の制御範囲や後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.5mg/L以上、さらには1mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は7mg/L以下、さらには6.5mg/L以下とすることが好ましい。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、溶存オゾン濃度の制御範囲やオゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.01mg/L以上、さらには0.02mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は0.8mg/L以下、さらには0.7mg/L以下とすることが好ましい。
(第2の変形例)
次に、第3の実施形態に係る第2の変形例について説明する。第3の実施形態に係る第1の変形例では、溶存オゾン濃度を測定し、被処理水A中の溶存オゾン濃度を一定範囲に制御していた。これに対し、第2の変形例に係る水処理システムは、溶存過酸化水素濃度を測定することにより、溶存オゾン濃度を一定範囲に制御する。
本変形例に係る水処理システムの構成は、図6に示す第1の変形例に係る水処理システムの構成において、溶存オゾン濃度測定部4aおよび4bを溶存過酸化水素濃度測定部に置き換えたものである。それ以外の構成は、第1の変形例と同様であるため、図6を援用し、説明を省略する。
促進酸化処理槽1bに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部は、促進酸化処理槽1bにおける被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を測定する。このように、促進酸化処理槽1bにて促進酸化処理を施す際に被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を測定し、一定範囲に制御することが本発明の大きな特徴の1つであり、かかる溶存過酸化水素濃度の正確な制御により、被処理水Aが水質変動した場合であっても、水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。
溶存過酸化水素濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存過酸化水素濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存過酸化水素と反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.5mg/L以下、さらには0.3mg/L以下、特に0.2mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存過酸化水素濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
なお促進酸化処理槽1bに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部としては、溶存過酸化水素の測定が容易であり、より正確に一定範囲に制御することが可能であるという点から、やはり上記促進酸化処理槽1aに備える溶存過酸化水素濃度測定部として例示された溶存過酸化水素濃度計が好適に用いられる。また溶存過酸化水素濃度計のなかでも、同様に精度及び取扱い性の点から酸性過マンガン酸カリウム滴定方式の濃度計が好ましい。ただし、この場合には、溶存オゾンが測定値に影響を与えるため、ばっ気等を行った後に測定を行うことが好ましい。溶存過酸化水素濃度は、被処理水を採取してからモニタリングするまでの距離や被処理水の水量などによって変化する場合があるので、かかる溶存過酸化水素濃度計としては、例えば検出部及び制御部を有し、促進酸化処理槽1bと検出部とを接続することによって被処理水A中の溶存過酸化水素濃度を連続的に測定し得るものなどが好適に用いられる。また被処理水の流量、水温や使用時の湿度といった溶存過酸化水素濃度計の使用環境は、用いる濃度計の適用範囲に応じて適宜調整することが好ましい。
なお本実施形態様においては、上記促進酸化処理(1a)の場合と同様に、溶存過酸化水素濃度計以外の手段を溶存過酸化水素測定部として用いることもできる。またかかる促進酸化処理(1b)にて用いる溶存過酸化水素濃度測定部は、促進酸化処理(1a)にて用いる溶存過酸化水素濃度測定部と同一であってもよく、異なっていてもよい。
前述のごとく促進酸化処理(1b)にて被処理水A中の過酸化水素濃度を一定範囲に制御するには、例えば被処理水Aへのオゾン注入量や過酸化水素添加量を調整する方法を採用することができる。
被処理水Aへのオゾン注入量は、過酸化水素濃度の制御範囲や後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.5mg/L以上、さらには1mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は7mg/L以下、さらには6.5mg/L以下とすることが好ましい。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、過酸化水素濃度の制御範囲やオゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.01mg/L以上、さらには0.02mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は0.8mg/L以下、さらには0.7mg/L以下とすることが好ましい。
(第3の変形例)
次に、第3の実施形態に係る第3の変形例について説明する。本変形例において、水処理システムは、溶存オゾン濃度および溶存過酸化水素濃度の双方を制御する。
図7は、第3の実施形態に係る第3の変形例において、超高度水処理方法に用いる水処理システムを示す模式図である。図7に示す水処理システムは、図5に示す第3の実施形態に係る水処理システムと比較すると、促進酸化処理槽1aに溶存オゾン濃度測定部4aおよび溶存過酸化水素濃度測定部12aが備えられ、促進酸化処理槽1bに溶存オゾン濃度測定部4bおよび溶存過酸化水素濃度測定部12bが備えられている点で相違する。その他の構成要素は、図5に示す第3の実施形態に係る水処理システムの構成と同様であるため、説明を省略する。
また、本変形例において、促進酸化処理槽1aに備えられた溶存オゾン濃度測定部4aは、前述の第1の実施形態に係る第1の比較例で説明した図2に示す溶存オゾン濃度測定部4aに相当し、また、促進酸化処理槽1aに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部12aは、前述の第2の変形例で説明した溶存過酸化水素濃度測定部に相当する。また、促進酸化処理槽1bに備えられた溶存オゾン濃度測定部4bは、前述の第1の実施形態に係る第1の比較例で説明した図5に示す溶存オゾン濃度測定部4bに相当し、また、促進酸化処理槽1bに備えられた溶存過酸化水素濃度測定部12bは、前述の第2の実施形態に係る第2の変形例で説明した溶存過酸化水素濃度測定部に相当する。したがって、これらの測定手段についての説明を省略する。
溶存オゾン濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存オゾン濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存オゾンと反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は1mg/L以下、さらには0.1mg/L以下、特に0.08mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存オゾン濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存オゾン濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
溶存過酸化水素濃度の制御範囲は、被処理水Aの水質及び目標とする被処理水の水質に応じて適宜決定することが好ましいが、溶存過酸化水素濃度が高すぎる場合には、発生したOHラジカルが汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果を発現する前に溶存過酸化水素と反応して消失してしまい、充分な効果が得られないおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.5mg/L以下、さらには0.3mg/L以下、特に0.2mg/L以下に制御することが好ましい。また溶存過酸化水素濃度があまりにも低い場合には、OHラジカルの発生が少なく、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減が不充分になるおそれがあるので、該溶存過酸化水素濃度は0.001mg/L以上、さらには0.002mg/L以上に制御することが好ましい。
前述のごとく促進酸化処理(1b)にて被処理水A中の溶存オゾン濃度及び過酸化水素濃度を一定範囲に制御するには、例えば被処理水Aへのオゾン注入量や過酸化水素添加量を調整する方法を採用することができる。
被処理水Aへのオゾン注入量は、溶存オゾン濃度及び過酸化水素濃度の制御範囲や後述する過酸化水素添加量に応じて適宜調整されるが、汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.5mg/L以上、さらには1mg/L以上とすることが好ましい。またオゾン注入量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへのオゾン注入量は7mg/L以下、さらには6.5mg/L以下とすることが好ましい。
また被処理水Aへの過酸化水素添加量も、溶存オゾン濃度及び過酸化水素濃度の制御範囲やオゾン注入量に応じて適宜調整されるが、やはり汚濁物質の分解やCOD、菌類などの低減効果の発現に充分なOHラジカル発生量を得るには、0.01mg/L以上、さらには0.02mg/L以上とすることが好ましい。また過酸化水素添加量が多すぎると、OHラジカルとの反応が促進され、その結果OHラジカルが無為に消失してしまう傾向があるので、被処理水Aへの過酸化水素添加量は0.8mg/L以下、さらには0.7mg/L以下とすることが好ましい。
このように、溶存オゾン濃度及び溶存過酸化水素濃度を制御することにより、被処理水Aが水質変動した場合であっても、水質変動が極めて小さく、一定の良範囲に水質が維持された安定した被処理水を得ることができる。このように、促進酸化処理(1a)に加えて促進酸化処理(1b)を行った場合には、難生物分解性物質、COD、菌類などのさらなる低減効果が発現されるという利点がある。
なお本発明の水処理システムにおいて、図1〜7の模式図には示していないが、システム全体が効率的かつ安全正確に連続操業されるように、溶存オゾン濃度測定部4a、4b、溶存過酸化水素濃度測定部12a、12b、被処理水槽5のポンプ51、酸素発生器7、オゾン発生器8、過酸化水素タンク9のポンプ91、排オゾン分解装置10のポンプ101、処理水槽11のポンプ111などはそれぞれが運転制御されている。
次に本発明の超高度水処理方法及びそれに用いる水処理システムを以下の実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図5の模式図に示す水処理システムにて下水二次処理水の処理を20時間連続して行った。なお用いた下水二次処理水のCODMnは平均12mg/Lであった。また砂ろ過処理前に、凝集剤としてPACを下水処理水に15mg/L添加した。
各処理の条件は以下のとおりである。
(I)砂ろ過処理
砂ろ過器:上向流移床型砂ろ過器
面積0.5m2
ろ過砂:有効径約1〜2mm
均等係数約1.4以下
ろ過速度:300m/日
空気流量:7.5L/分(15L/m2
(II)促進酸化処理(1a)
促進酸化処理槽:容量340L
オゾン注入量:10mg/L
過酸化水素添加量:1mg/L
滞留時間:10分間
(III)微生物砂ろ過処理
微生物砂ろ過器:上向流移床型の微生物砂ろ過器
面積0.5m2
ろ過砂:有効径約1〜2mm
均等係数約1.4以下
処理温度:下水二次処理水温度18℃
微生物含有排水排出量:被処理水の流入量に対して6%
微生物含有排水流入量:被処理水の流入量に対して3%
ろ過速度:300m/日
(IV)促進酸化処理(1b)
促進酸化処理槽:容量340L
オゾン注入量:5mg/L
過酸化水素添加量:0.3mg/L
滞留時間:10分間
処理水槽11中の処理水及び被処理水槽5中の下水二次処理水それぞれについて、操業15時間後にCODMnを測定した。その結果を表1に示す。表1に示すように、操業15時間後における下水二次処理水(原水)のCODMnは13.2mg/Lであったのに対し、操業15時間後における処理水のCODMnは3.8mg/Lであった。
(比較例1)
微生物砂ろ過処理において、微生物含有排水の循環を行わず、微生物含有排水を微生物砂ろ過器2に再流入させなかったことのほかは、実施例1と同様にして下水二次処理水の処理を行った。
処理水について実施例1と同様にして操業15時間後にCODMnを測定した。その結果を表1に示す。表1に示すように、下水二次処理水(原水)のCODMnは13.2mg/Lであったのに対し、処理水のCODMnは5.7mg/Lであった。
(比較例2)
微生物砂ろ過処理の代わりに生物処理を行ったことのほかは、実施例1と同様にして下水二次処理水の処理を行った。
生物処理
生物処理槽:容量670L
処理方法:生物活性炭処理法(固定層方式)
処理温度:下水二次処理水温度18℃
滞留時間:20分間
処理水について実施例1と同様にして操業15時間後にCODMnを測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2006272082
表1に示すように、下水二次処理水(原水)のCODMnは13.2mg/Lであったのに対し、処理水のCODMnは3.7mg/Lであった。
表1の結果から以下のことが明らかである。
CODMnが13.2mgである下水二次処理水に処理を行った結果、処理水のCODMnは、実施例1では3.8mg/Lまで低減したのに対し、比較例1では5.7mg/Lまでしか低減していない。したがって、微生物砂ろ過器2から排出される微生物含有排水の一部を微生物砂ろ過器2に再流入させ、循環させることによって、微生物含有排水を循環させない場合に比べ、被処理水のCODMnを大幅に低減させることができる。
また、CODMnが13.2mgである下水二次処理水に処理を行った結果、処理水のCODMnは、実施例1では3.8mg/Lまで低減し、比較例2では3.7mg/Lまで低減した。このことより、微生物含有排水を循環させた微生物砂ろ過処理により、生物活性炭処理法による生物処理と同等の効果を得ることができることが分かる。
このように、本発明の超高度水処理方法に従い、本発明の水処理システムを用いた実施例1では、単に下水二次処理水のCODMnを著しく低減させることができるだけではなく、微生物砂ろ過処理において砂粒子をろ材として用いるため、生物活性炭粒子や多孔質セラミック等の高価なろ材を用いる生物処理を行う場合に比べ、低コストでの処理が可能である。
本発明の超高度水処理方法及び水処理システムは、例えば下水二次処理水、河川水、地下水、湖沼、工場排水、農業排水、最終処分場浸出水、ゴミ処理排水といった被処理水の水処理に有効利用が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 第1の実施形態に係る第1の変形例において、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 第1の実施形態に係る第3の変形例において、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 本発明の第2の実施形態に係る、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 本発明の第3の実施形態に係る、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 第1の実施形態に係る第1の変形例において、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図 第1の実施形態に係る第3の変形例において、超高度水処理方法にて用いる水処理システムを示す模式図
符号の説明
1a、1b 促進酸化処理槽
2 微生物砂ろ過器
3 砂ろ過器
4a、4b 溶存オゾン濃度測定部
5 被処理水槽
51 ポンプ
6 スタティックミキサ
7 酸素発生器
8 オゾン発生器
9 過酸化水素タンク
12a、12b 溶存過酸化水素濃度測定部
13 微生物含有排水再流入部
91 ポンプ
10 排オゾン分解装置
101 ポンプ
11 処理水槽
111 ポンプ




Claims (8)

  1. 被処理水に対して、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1a)と、砂粒子により被処理水をろ過すると共に、微生物により被処理水中の有機物を分解する微生物砂ろ過処理とを少なくとも行う水処理方法であって、
    促進酸化処理(1a)の後に前記微生物砂ろ過処理を行い、かつ
    該微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を微生物砂ろ過処理を行うための微生物砂ろ過器から排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させる、水処理方法。
  2. 微生物含有排水は、砂粒子により形成されたろ床を逆洗浄することによって生じる排水である、請求項1に記載の超高度水処理方法。
  3. 微生物砂ろ過処理の後に、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1b)を行い、促進酸化処理(1b)が施される前の微生物含有排水を微生物砂ろ過器に再流入させる、請求項1に記載の超高度水処理方法。
  4. 微生物砂ろ過器は移床型である、請求項1に記載の超高度水処理方法。
  5. 促進酸化処理(1a)のための促進酸化処理槽と微生物砂ろ過処理のための微生物砂ろ過器とを少なくとも備えた水処理システムであって、
    前記促進酸化処理槽の後段に前記微生物砂ろ過器が備えられ、かつ
    該微生物砂ろ過器に、微生物砂ろ過処理において用いる微生物を含む微生物含有排水を排出し、排出した微生物含有排水のうち少なくとも一部を微生物砂ろ過器に再流入させる微生物含有排水再流入部が備えられたことを特徴とする、水処理システム。
  6. 微生物含有排水は、前記砂粒子により形成されたろ床を逆洗浄することによって生じる排水である、請求項5に記載の水処理システム。
  7. 微生物砂ろ過器の後段に、オゾン及び過酸化水素を供給する促進酸化処理(1b)のための促進酸化処理槽を備え、
    微生物含有排水再流入部は、促進酸化処理(1b)が施される前の微生物含有排水を微生物砂ろ過器に再流入させる、請求項5に記載の水処理システム。
  8. 微生物砂ろ過器は移床型である、請求項5に記載の水処理システム。
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