JP2002011498A - 浸出水の処理装置 - Google Patents

浸出水の処理装置

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JP2002011498A
JP2002011498A JP2000194973A JP2000194973A JP2002011498A JP 2002011498 A JP2002011498 A JP 2002011498A JP 2000194973 A JP2000194973 A JP 2000194973A JP 2000194973 A JP2000194973 A JP 2000194973A JP 2002011498 A JP2002011498 A JP 2002011498A
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leachate
treated
tank
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JP2000194973A
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Akitoshi Sugimoto
昭壽 杉本
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Atlus Co Ltd
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Atlus Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】河川などに放流しても全く問題のないレベルま
で清浄化した埋立浸出水の処理を可能とする、浸出水の
処理装置を提供すること。 【解決手段】少なくとも、凝集沈澱処理手段を有する廃
棄物処分場の浸出水処理に用いる浸出水の処理装置であ
って、前記凝集沈澱処理手段による処理の終了した処理
対象水の濾過手段と、殺菌手段と、吸着除去手段と、電
気分解手段とを有することを特徴とする装置。なお、前
記各手段に加えて、前記濾過手段による処理の終了した
処理対象水の限外濾過手段、および、前記電気分解手段
による電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液と
を混合するための混合・送液手段を有することが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浸出水の処理装置に
関し、より詳細には、一般廃棄物最終処分場や産業廃棄
物処分場における浸出水処理などに好適に用い得る浸出
水の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業活動の結果廃棄される廃棄物
の増加に対して、その容量を減少させるとともに、安定
化させる点で効果がある焼却処理技術の利用が進んでい
る。これに伴って、焼却残渣の低灼熱減量化や灰の溶融
化など、埋立地の延命を図るための技術も確立されつつ
ある。一方、排ガス処理の面では、水銀やダイオキシン
類などの新たな汚染物質の排出が問題視され、その除去
技術の進歩も著しい。この排ガス中の塩化水素を除去す
ることによって発生する反応灰(主として、CaCl2
Ca(OH)2,Ca Oなど)を埋立処分した場合、Ca2+
やCl - を主体とする高濃度の無機塩類が溶出してくる
ことになる。
【0003】浸出水中に高濃度のCl - が溶出してくる
と、配管や機器類の腐食の他、生態系への影響の発生も
考えられ、処理水の放流先での水稲の塩害などの農業被
害が生じる惧れもあり、脱塩処理技術の確立が急務とな
っている。
【0004】これに対しては、従来から行われている浸
出水の処理としては、例えば、図12に示すように、浸
出水は、取水ピット11から、カルシウム成分を除去す
るカルシウム除去設備12や、BODおよび窒素成分を
除去する生物処理設備13や、COD成分や色度成分,
SS物質などを除去する凝集沈澱処理設備14や、残存
するSS物質を除去する砂濾過設備,残存するCOD成
分や生物分解し難い有機態窒素を吸着除去する活性炭吸
着設備など15,殺菌消毒設備16や、凝集沈澱処理設
備から出る汚泥を脱水して固形化する汚泥処理設備など
により順次処理されて、処理済み水は放流水として河川
などに放流し、汚泥処理設備の残渣は袋詰めされてい
た。
【0005】しかし、この方式では、脱塩設備7におい
て脱塩が進み、膜面の近傍でのイオン濃度が低くなる
と、水分解が起こり、脱塩処理水のpH値が低下するた
め、脱塩原水のpH値が変動した場合や、脱塩処理水の
水質に対する要求が厳しい場合には、放流水質のpH値
を満足できないケースが発生することがある。
【0006】このような問題に対しては、例えば、特開
平09−141295号公報に開示されている技術が有
効である。この技術は、埋立浸出水の脱塩処理における
放流水のpH値を調整可能としたものであり、産業廃棄
物などの最終処分地からの浸出水処理において、浸出水
中の塩素イオンを電気透析処理によって濃縮・分離する
脱塩処理工程を導入し、その脱塩処理水をpH調整槽に
入れて、そのpH値を所定の範囲に調整して取り出すよ
うにするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
技術においても、排出水の清浄度については、まだまだ
改めるべき余地が大きいという問題がある。すなわち、
埋立浸出水の処理水といえども、環境に対する配慮が極
めて重視されるようになっていることに鑑みると、埋立
浸出水の処理についても、従来とは全く異なった視点か
らの見直しが求められるに至っている。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における問題
を解消し、河川などに放流しても全く問題のないレベル
まで清浄化した埋立浸出水などの処理を可能とする、浸
出水の処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る浸出水の処理装置は、少なくとも、凝
集沈澱処理手段を有する、廃棄物処分場の浸出水処理に
用いる浸出水の処理装置であって、前記凝集沈澱処理手
段による処理の終了した処理対象水の濾過手段と、殺菌
手段と、吸着除去手段と、電気分解手段とを有すること
を特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係る浸出水の処理装置は、
前記各手段に加えて、前記電気分解手段による電気分解
工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを混合するため
の混合・送液手段を有することを特徴とする。またさら
に、本発明に係る浸出水の処理装置は、前記各手段に加
えて、カルシウム除去手段を有することが好ましい。
【0011】また、本発明に係る浸出水の処理装置は、
前記電気分解手段の前段または後段の少なくとも一方
に、消毒用塩素製剤の添加手段を有することを特徴とす
る。さらに、本発明に係る浸出水の処理装置は、前記濾
過手段として、多孔質セラミックフィルタで構成される
精密濾過手段を用いることを特徴とする。
【0012】ここで、前記多孔質セラミックフィルタと
して、浄化前の処理対象水と接触する外周面および浄化
前の処理対象水が流れる中心貫通孔を限定する内周面と
を有する筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面
との間の肉厚部にその軸線方向に浄化後の処理対象水が
流れる複数の貫通孔を有する円筒状の多孔質セラミック
フィルタを用いることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る浸出水の処理装置にお
いては、前記殺菌手段は、紫外線照射手段および空気バ
ブリング手段を含むことを特徴とする。なお、後述する
ように、この紫外線照射手段および空気バブリング手段
により、オゾンによるバブリングが可能になる。さら
に、本発明に係る浸出水の処理装置においては、前記吸
着除去手段は、活性炭を含んで構成されるものであるこ
とを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る浸出水の処理装置は、
前記電気分解手段による電気分解工程において発生する
酸素を、前記殺菌手段に還流するための送気手段を有す
ることを特徴とする。またさらに、本発明に係る浸出水
の処理装置は、前記各手段に加えて、前記多孔質セラミ
ックフィルタを用いる精密濾過手段による処理の終了し
た処理対象水の限外濾過手段を有することを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に示す好適実施
例に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係る埋立浸出
水の処理装置を利用する埋立浸出水の処理システムの基
本構成を示す図である。図1に示される埋立浸出水の処
理システムは、従来から用いられている埋立浸出水の処
理装置10に、本発明に係る特徴的な構成部分である電
気分解部20並びにこの電気分解部20からの流出液の
混合部30を付加したものである。
【0017】図2は、上述の従来から用いられている埋
立浸出水の処理装置10の具体的構成例を示すものであ
り、ここでは、埋立浸出水の処理装置10は、流入・調
整設備11,第1凝集沈澱処理設備12,生物処理設備
13,第2凝集沈澱処理設備14,高度処理設備15,
殺菌消毒設備16,処理水放流設備17,汚泥処理設備
18,給水・空気源設備19から構成されている。
【0018】まず、上述の埋立浸出水の処理装置10内
の各設備の概要を説明する。 流入・調整設備11:取水ピット11aから送水された
浸出水は、浸出水調整槽11bに流入する。この浸出水
調整槽11bでは、浸出汚水の均質化を図り、後続の生
物処理の機能が十分生かされる役目を果たす。ここで
は、常時、ブロワ散気による槽内攪拌によって浸出原水
を均一化するとともに、槽内の腐敗防止を行う。
【0019】第1凝集沈澱処理設備12:第1凝集沈澱
処理設備12は、反応槽12a,第1混和槽12b,第
1凝集槽12c,第1凝集沈澱槽12d,第1中和槽1
2eからなっている。反応槽12aでは、計量配分槽1
1cから汚水を受け入れ、硫酸,苛性ソーダおよび炭酸
ソーダを添加して、pHを6付近に自動調節しながら急
速攪拌を行い、溶在カルシウム成分を反応させる。
【0020】第1混和槽12bでは、無機凝集剤(塩化
第二鉄)および苛性ソーダを添加して攪拌を行い、カル
シウム成分を凝集させる。次に、第1凝集槽12cで
は、凝集ポリマーを添加して攪拌を行い、カルシウム成
分を凝集させる。
【0021】第1凝集沈澱槽12dでは、第1凝集槽1
2cからの処理水を、沈降分離させる。凝集汚泥は、掻
寄機により槽底中央部に掻寄せられた後、タイマーによ
って間欠的に引き抜かれて後述する汚泥貯留槽18aに
送られる。第1中和槽12eでは、沈澱処理水を、苛性
ソーダにより、pH計と連動させながらpH7付近に自
動調節する。
【0022】生物処理設備13:生物処理設備13:
は、BOD酸化槽13a,硝化槽13b,脱窒素槽13
c,再曝気槽13d,沈澱槽13eからなっている。B
OD酸化槽13aでは、第1中和槽12eからの原水
が、汚水計量槽を経て導かれ、主に有機物が酸化分解さ
れる。BOD酸化槽13aは、槽内に樹脂製接触材を充
填した接触曝気法で、曝気ブロワにより常に曝気されて
いる。
【0023】接触材表面に発生する生物膜の働きによ
り、浸出水中の有機物(BOD)を酸化分解・安定化
し、除去する。この生物分解作用は、好気性微生物によ
り行われるが、ここで必要な酸素は、曝気ブロワの空気
によって供給する。従って、曝気空気は、好気性微生物
への酸素の供給とBOD酸化槽13aへ流入してくる浸
出水の攪拌の2つの役割を持っている。なお、本槽に
は、安定した生物処理に不可欠な栄養源のバランスを保
つために、リン酸が注入される。また、後述する循環脱
窒反応のためのメタノールも注入される。
【0024】硝化槽13bでは、さらに曝気を続けると
好気性微生物は生物分解する有機物が不足するため、次
に、有機性窒素を酸化分解してアンモニア性窒素(NH
3 )へ、さらに亜硝酸性および硝酸性窒素(NO2 +N
3 )へと酸化分解する。硝化反応により分解生成され
た亜硝酸性および硝酸性窒素により、硝化槽13b内の
汚水のpHは酸性側(pH4〜5)に傾く。
【0025】このままでは次の脱窒素反応(最適pHが
8付近)に影響があるため、硝化槽13bのpH計と連
動させ、pH調整剤として苛性ソーダを注入し、pH調
整を行う。また、ここでは、硝化処理水を最初の酸化槽
に戻し、原水中のBODを有機炭素原として効率的に利
用しながら脱窒反応を行う、いわゆる循環脱窒法も可能
である。
【0026】次に、脱窒素槽13cでは、硝化槽13b
で硝化された亜硝酸性および硝酸性窒素(NO2 +NO
3 )を、本槽において生物作用により窒素ガス(N2
まで還元する。ここで作用する微生物は通性嫌気性菌と
呼ばれ、亜硝酸性および硝酸性窒素中の酸素により呼吸
する。ここで、亜硝酸性および硝酸性窒素中の窒素がガ
スとなり、気中へ分離される。
【0027】脱窒素槽13c内はブロワにより攪拌する
が、溶存酸素が溶けないように循環を行い、また、充填
材は窒素ガスが閉塞しないような形状となっている。脱
窒素作用をする脱窒素の栄養源として水素供体が必要で
あるため、これをメタノール(CH3 OH)で補給す
る。
【0028】再曝気槽13dには、脱窒素された汚水が
流入するが、ここでは脱窒素槽13cで注入されたメタ
ノールのうち、脱窒菌により分解されなかった過剰のメ
タノールがBODとして検出されるため、曝気して好気
性微生物により酸化分解する。なお、ここで、BOD酸
化槽13a,硝化槽13b,再曝気槽13dの各槽の曝
気攪拌ブロワは兼用として、負荷量変動に対応するた
め、インバータ制御とするのがよい。
【0029】沈澱槽13eでは、BOD酸化槽13a,
硝化槽13b,脱窒素槽13c,再曝気槽13dで発生
した汚泥を沈降分離する。沈澱槽13eは、機械式掻寄
機を備えており、槽底中央部に汚泥を掻寄せ、さらにポ
ンプにより間欠的に引抜き、汚泥計量槽を経てBOD酸
化槽13a入口および、後述する汚泥貯留槽18aへ移
送する。
【0030】第2凝集沈澱処理設備14:第2凝集沈澱
処理設備14は、第2混和槽14a,第2凝集槽14
b,第2凝集沈澱槽14c,第2中和槽14dからなっ
ている。第2混和槽14aは、生物処理水を受け入れ、
無機凝集剤(塩化第二鉄)と苛性ソーダを添加して、p
Hを6付近に自動調節しながら急速攪拌を行い、SS,
CODなどを凝集させる。
【0031】次に、第2凝集槽14bでは、高分子凝集
剤を添加して緩速攪拌を行い、沈降性のよいフロックを
形成させる。また、第2凝集沈澱槽14cでは、第2凝
集槽14bからの処理水を沈降分離させる。沈降汚泥は
槽底に堆積させた後、タイマーによって間欠的に引抜
き、汚泥貯留槽18aへ送る。第2中和槽14dでは、
第2凝集沈澱槽14cの処理水を、苛性ソーダにより、
pH計と連動させながらpH7付近に自動調節する。
【0032】高度処理設備15:高度処理設備15は、
砂濾過原水槽15a,砂濾過塔15b,活性炭吸着塔1
5c,活性炭吸着処理水槽15d,キレート樹脂吸着塔
15e,キレート吸着処理水槽15fからなっている。
砂濾過原水槽15aは、第2中和槽14dを経由した処
理水を一時貯留するが、後続の濾過操作が中断して洗浄
工程に入っても、その分の余裕容量を見込んであり、高
水位に達するまで凝集沈澱までの処理が停止することは
ない。
【0033】砂濾過塔15bは、全自動下降流圧力式砂
濾過器であり、濾過速度8.33m/h以下で通水し、
残留するSS物質を除去する。運転操作は、濾過工程,
抜水工程,空気逆洗工程および水逆洗工程で、全て自動
で行われる。逆洗工程は濾過圧力が所定の値に達したと
き、または予めセットしたタイマーの濾過時間経過後、
自動的に行われる。濾材としては、珪砂,アンスラサイ
トを使用した複層濾過で、濁質の抑留量を多くしてい
る。
【0034】活性炭吸着塔15cは、全自動下降流圧力
式吸着塔であり、濾過速度4m/h以下で通水し、残留
するCOD物質および色度成分を除去する。運転操作
は、濾過工程,抜水工程および水逆洗工程で全て自動で
行われる。逆洗工程は、吸着塔圧力が所定の値に達した
とき、また、予めセットしたタイマーの濾過時間経過
後、自動的に行われる。通水中の流入側と処理側の差圧
によっては、制御盤の切替操作により強制洗浄を行うこ
とも可能である。
【0035】活性炭吸着処理水槽15dは、砂濾過,活
性炭吸着処理の終了した水を貯留する。本処理水は砂濾
過塔15bおよび活性炭吸着塔15cの逆洗水として利
用され、逆洗排水は後述する雑排水槽18cへ圧送さ
れ、再度処理される。キレート樹脂吸着塔15eは、砂
濾過塔15bおよび活性炭吸着塔15cと同様に全自動
下降流圧力式で、キレート樹脂を採用している。
【0036】キレート樹脂吸着塔15eは、濾過速度5
m/h以下、SV(空塔速度)5m 3 /h以下で通水
し、重金属成分を除去する。通水中の流入側と処理側の
差圧によっては、制御盤の切替操作により強制洗浄を行
うことも可能である。
【0037】キレート吸着処理水槽15fでは、キレー
ト樹脂吸着塔15eの処理水が貯留される。本処理水
は、キレート樹脂吸着塔15eの逆洗水として利用さ
れ、逆洗排水は雑排水槽18cへ圧送され、再度処理さ
れる。
【0038】殺菌消毒設備16は、殺菌消毒槽16a
で、強力な酸化剤である次亜塩素酸ソーダを定量ポンプ
で注入し、処理水と接触させることで処理水中の大腸菌
等を滅死させ、殺菌を行う。処理水放流設備17は、滅
菌処理水を一時貯留し、自然流下にて放流する。汚泥処
理設備18は、汚泥貯留槽18aと汚泥脱水機18b,
雑排水槽18cなどからなっている。
【0039】汚泥貯留槽18aは、第1凝集沈澱槽12
d,生物処理沈澱槽13eおよび第2凝集沈澱槽14c
から引抜いた汚泥を一時貯留する。汚泥脱水機18bで
は、汚泥貯留槽18aに貯留した汚泥を脱水する。処理
後の脱水ケーキは、脱水汚泥ホッパー18dで一時貯留
後、場外へ搬送される。分離液は雑排水槽18cへ送
る。
【0040】雑排水槽18cは、砂濾過塔15b,活性
炭吸着塔15c,キレート樹脂吸着塔15eの逆洗水お
よび脱水分離液を一時貯留し、ポンプによって原水スク
リーンおよび埋立処分地へ返送する。
【0041】給水・空気源設備19は、給水部19aと
空気供給部19bからなっている。給水部19aでは、
上水を受水槽で貯留し、場内へ供給する。また、空気供
給部19bでは、コンプレッサーで圧縮した空気を除湿
器で除湿し、空気槽から各設備へ送る。
【0042】図1に戻って、本発明の一実施例に係る埋
立浸出水の処理装置を利用する埋立浸出水の処理システ
ムの特徴的構成部分である、凝集沈澱処理の終了した処
理対象水の清浄化処理装置について、説明を続ける。
【0043】上述のように、従来の埋立浸出水の処理装
置10は、流入・調整設備11,第1凝集沈澱処理設備
12,生物処理設備13,第2凝集沈澱処理設備14,
高度処理設備15,殺菌消毒設備16,処理水放流設備
17,汚泥処理設備18,給水・空気源設備19などで
構成されていたが、本発明の一実施例に係る埋立浸出水
の処理システムでは、これを一部変更し、より高度な水
処理を可能としている。
【0044】すなわち、ここでは、従来の高度処理設備
15〜処理水放流設備17の部分を、図3に示すよう
に、それぞれ高度処理設備15A〜処理水放流設備17
のように変更するとともに、前述の、本発明に係る特徴
的な構成部分である電気分解部20並びにこの電気分解
部20からの流出液の混合部30を付加して、構成した
ものである。
【0045】図3は、本発明の一実施例に係る埋立浸出
水の処理装置を利用する埋立浸出水の処理システムの具
体的構成を示す図である。ただし、図からも明らかなよ
うに、ここでは、前述の埋立浸出水の処理装置10(図
2参照)のうち、流入・調整設備11〜第2凝集沈澱処
理設備14までの工程はそのまま用い、高度処理設備1
5以降を変更しているものである。
【0046】すなわち、第2凝集沈澱処理設備14の第
2中和槽14dで、苛性ソーダによりpH7付近に自動
調節された第2凝集沈澱槽14cの処理水は、高度処理
設備15Aの砂濾過部15Aaに送られて、前段の濾過
が行われる。次に、処理対象水は精密濾過部15Abに
送られて、精密濾過される。
【0047】ここでの精密濾過には、0.25μm〜1
μm程度の微細粒子まで濾過可能な多孔質セラミックフ
ィルタが用いられる。このような多孔質セラミックフィ
ルタとしては、通常の円筒形状の各種のものが利用可能
である。しかし、より好ましくは、本出願人による出願
に係る特開平5−253451号公報に開示されてい
る、未浄化処理対象水と接触する外周面および中心貫通
孔を限定する内周面とを有する筒状体からなり、この筒
状体の外周面と内周面との間の肉厚部に、その軸線方向
に浄化後の処理対象水が流れる複数の貫通孔を有する多
孔質セラミックフィルタが好適に利用される。
【0048】この多孔質セラミックフィルタ40は、一
例として、図4(a)および(b)に示すように、外周
面42aおよび内周面42bを有する円筒状体42から
なり、この円筒状体42の肉厚部42cに円筒状体42
の軸線に平行な複数の貫通孔43を有するものが挙げら
れる。図示例では、貫通孔43は、円筒状体42の肉厚
部42cに10個穿設されており、その断面形状は長円
形であるが、数および形状は特に限定されるものではな
い。
【0049】通常の多孔質セラミックフィルタは、単純
な円筒状体であるのに対して、この多孔質セラミックフ
ィルタでは、円筒状体42の肉厚部42cに少なくとも
一次濾過された処理対象水を流すための複数の貫通孔4
3が設けられている。これにより、この多孔質セラミッ
クフィルタでは、以下に述べる2つの方式に従って使用
するのが効果的である。
【0050】(1)円筒状体42の外周面42aのみな
らず、内周面42bにも濾過助剤をプレコートし、円筒
状体42の内周面42bによって形成される中心貫通孔
44にも浄化前の処理対象水を流して、外周面42aお
よび内周面42bの両方に未浄化の処理対象水を接触さ
せ、浄化した処理対象水を貫通孔43から回収すること
ができるので、処理対象水の処理能力を大幅に向上させ
ることができる。
【0051】(2)一方、この多孔質セラミックフィル
タでは、円筒状体42の外周面42a、さらに必要があ
れば貫通孔43の内周面(特に、中心側の内周面)を濾
過助剤によってプレコートし、浄化前の処理対象水を外
周面42aに接触させ、一次浄化水を貫通孔43に集
め、さらにこの一次浄化処理水を多孔質セラミックフィ
ルタを透過させて、もう一段、すなわち二次浄化して、
高精度に浄化された二次浄化処理水を中心貫通孔44か
ら回収することもできる。
【0052】なお、多孔質セラミックフィルタの別の例
としては、同じく本出願人の出願に係る特願平10−1
75426号「多孔質セラミックフィルタおよびこれを
用いる流体浄化方法ならびに装置」(特開平11−34
7376号公報参照)により提案した多孔質セラミック
フィルタが好適に用い得る。以下、この多孔質セラミッ
クフィルタ40Aの構造について詳細に説明する。
【0053】この多孔質セラミックフィルタ40Aは、
図5に示すように、浄化する前の処理対象水と接触する
外周面42aおよび中心貫通孔44を限定する内周面4
2bとを有する円筒状体42からなり、この円筒状体4
2の外周面42aと内周面42bとの間の肉厚部42c
に、その軸線方向に浄化後の処理対象水が流れる複数の
貫通孔43と、上記外周面と内周面とを接続する連絡流
路47を有するものである。この連絡流路47で区切ら
れた部分をセラミックフィルタ膜セル46(この内部に
上記貫通孔43が形成されている)と呼ぶことにする。
【0054】この多孔質セラミックフィルタを使用する
際にも、まず、上記セラミックフィルタ膜セル46の周
囲、すなわち、セラミックフィルタ膜セル46の外周面
42a側,内周面42b側さらには連絡流路47に面す
る側に、濾過助剤をプレコートする。そして、処理対象
水を、多孔質セラミックフィルタの外周面42aと内周
面42bに供給する。供給された処理対象水は、多孔質
セラミックフィルタの外周面42aと内周面42bから
上記連絡流路47にも回り込み、四方からセラミックフ
ィルタ膜セル46の壁面を透過して、その内部の貫通孔
43内に流出する。この透過水を集めて濾過水とする。
【0055】精密濾過部15Abにおける精密濾過処理
を終了した処理対象水は、次いで、殺菌消毒部15Ac
に送られ、透明な石英ガラス管内に挿入された紫外線ラ
ンプにより、前記石英ガラス管の外側を循環する濾過後
の処理対象水を殺菌するばかりでなく、石英ガラス管内
に酸素ガスや乾燥空気を送気して、上記紫外線ランプに
よりオゾンを発生させ、発生したオゾンを含む空気を処
理対象水中に充分にバブリングして攪拌し、小さな気泡
として混合することにより、オゾンによる酸化殺菌も行
われる。
【0056】なお、後述するように、消毒には、塩素製
剤を添加することによる殺菌消毒も行われるが、上述の
紫外線殺菌およびオゾン殺菌は、上述の塩素製剤の効果
を、より一層高める作用を有するものである。殺菌消毒
部15Acにおいて殺菌された処理対象水は、次に吸着
浄化部15Adに送られ、ここで、吸着浄化される。
【0057】吸着浄化部15Adの吸着浄化層は、ゼオ
ライト,活性炭,シリカゲルなどの吸着剤が充填された
もので、濾過および殺菌後の処理対象水中に含まれるア
ンモニア分や、殺菌消毒部15Acにおいて分解された
細菌,色素および結合塩素などを、吸着剤の吸着作用に
よって除去するものである。
【0058】吸着浄化部15Adにおける吸着浄化処理
が終了した処理対象水については、次いで、逆浸透圧
(RO)法による限外濾過部15Aeにおいて、さらに
高精度な濾過が行われる。ここでは、限外濾過部15A
eの一例として、中空糸型モジュール構造の濾過装置が
用いられているが、これ以外の構造の濾過装置、例え
ば、スパイラル・モジュール型のもの、管状型のものあ
るいはさらに他の形のものを用いても、何ら差し支えな
い。
【0059】限外濾過部15Aeにおける処理は、精密
濾過部15Abにおける濾過処理では分離除去できな
い、菌類よりもさらに小さいウイルス、例えば、エイズ
ウイルス,インフルエンザウイルス,日本脳炎ウイル
ス,肝炎ウイルスなどや、たんぱく質類を分離除去する
ためのものである。
【0060】この限外濾過部15Aeによる処理の結果
生じる一時濃縮水については、再度、前述の多孔質セラ
ミックフィルタによる精密濾過部15Abに戻して、さ
らなる濃縮化、すなわち、再度の限外濾過を行ってもよ
い。この場合、多孔質セラミックフィルタによる精密濾
過部15Abに戻す処理対象水には、各種の吸着剤を添
加してもよい。
【0061】上述の限外濾過部15Aeによる処理の終
了した処理対象水は、再度、殺菌消毒部15Afによる
殺菌消毒処理,吸着浄化部15Agによる吸着浄化処理
を施された後、電気分解部20に送られる。なお、上述
の殺菌消毒部15Afによる殺菌消毒処理,吸着浄化部
15Agによる吸着浄化処理は、前述の殺菌消毒部15
Acによる殺菌消毒処理,活性炭吸着塔15cによる吸
着処理と、実質的に同様である。
【0062】電気分解部20に送られた処理対象水は、
ここで、所定の直流電圧を印加されて、イオン交換隔膜
を用いた電気分解を受ける。処理対象水中には、概ね1
0mg/l〜500mg/l程度の塩分が存在するのが
普通である。ここでは、この塩分を含む処理対象水を電
気分解処理して、上述の塩分を、次亜塩素酸イオンとし
て、消毒用に有効利用しようとするものである。
【0063】すなわち、電気分解処理が進行するにつれ
て、電気分解部20の陰極には水素ガスが発生する。ま
た、陽極には、当初は塩素ガスが発生し、電気分解処理
がさらに進行して陽極付近の塩素イオン濃度が低下する
と、酸素ガスが発生する。そして、発生した塩素ガスは
直ちに水に吸収されて次亜塩素酸イオンに変化ので、そ
のまま、処理対象水の消毒に用いられる。
【0064】なお、上述のような、塩分を含む水中か
ら、電気分解により塩分を次亜塩素酸イオンとして取り
出し、これを消毒用に利用するという技術は、これを産
業廃棄物処理場からの浸出水の浄化処理に用いるだけで
なく、他の各種の処理、例えば、飲料水の浄化処理やプ
ール水(人体から放出される汗などに含まれる塩分が存
在する)の浄化処理などにも好適に利用できることはい
うまでもない。
【0065】一方、ガス状態で発生する酸素について
は、これを、前述の殺菌消毒部15Afに送って、濾過
済みの処理対象水のバブリングに用いる。そして、この
過程で、紫外線照射によってもたらされるラジカル反応
により、その一部がオゾンに変化して、自らも殺菌作用
に貢献するようになる。また、陽極をオゾン発生に有効
な触媒となる金属で構成することにより、陽極で直接オ
ゾンを発生させることも可能である。
【0066】ここで、前記殺菌消毒部15Ac,同15
Afにおいて使用する紫外線ランプとしては、本出願人
が先に特願平10−351148号「紫外線蛍光ランプ
および浄化装置」により提案した、2種類の波長の異な
る紫外線を射出して、殺菌のみならず、オゾンを効率的
に発生させる機能を備えた紫外線ランプを用いると、処
理をさらに効率化することが可能である。
【0067】すなわち、殺菌用としては、波長253.
7nmの紫外線が有効であり、また、紫外線によりオゾ
ンを効率的に発生させるためには、波長184.9nm
の紫外線が有効であるので、これらを、空気をバブリン
グしている槽内で組み合わせて用いることにより、紫外
線殺菌とオゾン殺菌の両方を効率的に行うことが可能に
なる。
【0068】電気分解処理の進行に伴って、陰極付近の
水は弱酸性に、また、陽極付近の水は弱アルカリ性にな
る。そこで、この両者を混合部30において混合し、必
要な場合には、さらに、pHを所定の範囲になるように
調整した上で、埋立浸出水の処理装置10から送出(放
流)する。なお、電気分解処理処理済みの水を埋立浸出
水の処理装置10から送出する際には、前以って塩素製
剤を添加して、遊離残留塩素濃度を目標値範囲内に調整
することも可能である。
【0069】電気分解部20において用いられる電気分
解用の電極には、析出物(主として、カルシウム化合
物)の付着を防止するため、振動を与えることが有効で
ある。振動は、例えば、超音波振動子による方法,超音
波モータによる方法(この場合には、摺動による析出物
除去効果も期待できる)などが好適に用い得る。
【0070】上述のように構成される本実施例に係る埋
立浸出水の処理システムにおいては、流入・調整設備1
1,第1凝集沈澱処理設備12,生物処理設備13,第
2凝集沈澱処理設備14については、ほぼ従来どおりの
構成とした上で、凝集沈澱処理の終了した処理対象水に
ついて、高度処理設備15Aにおいて精密濾過,限外濾
過,電気分解などの処理を施すことにより、最終的に
は、処理対象水を水道水の水質基準にも充分適合するよ
うな水質に浄化可能である。
【0071】すなわち、本実施例に係る埋立浸出水の処
理システムにおいては、従来から用いられていた凝集沈
澱処理による不純物除去に加えて、高度処理による微細
粒子およびイオン類までも効率的に除去することが可能
になるので、処理対象水を、上述のような水道水の水質
基準にも充分適合するような水質に浄化することができ
るものである。
【0072】また、本実施例に係る埋立浸出水の処理シ
ステムにおいては、電気分解処理を組み込んだことによ
り、殺菌消毒用に添加される塩素製剤中に不純物として
大量に含まれることの多いNa Cl (塩化ナトリウム)
が有効に利用可能になるという効果も得られる。これは
塩素製剤の生産量低減に貢献することに通じ、地球環境
保護の面からも大いに評価できることである。
【0073】なお、上記実施例は本発明の一例を示した
ものであり、本発明はこれに限定されるべきものではな
いことは言うまでもない。例えば、上記実施例に示した
ような埋立処分場以外の場所からの処理を必要とする排
出水の処理には、上と同様に適用することが可能であ
る。
【0074】また、例えば、図3に示した構成例では省
略されているが、本実施例に係る埋立浸出水の処理シス
テムに用いられている精密濾過部15Abには、ここで
用いる多孔質セラミックフィルタの濾過能力を常に良好
な状態に維持するために、濾過助剤をプレコートするた
めの設備を備えることが好ましい。
【0075】すなわち、多孔質セラミックフィルタは微
細な孔を有するため、直接的に濾過に用いると、この微
細な孔がすぐに目詰まりして、短時間のうちに濾過能力
が低下してしまう。このため、多孔質セラミックフィル
タは一般的にその流入面側に、除去が可能な濾過助剤層
を形成して用いている。ここで、濾過助剤としては、珪
藻土や石灰など各種のものが用い得る。
【0076】また、このような多孔質セラミックフィル
タを用いる精密濾過部15Abと組み合わせることによ
り、限外濾過部15Aeにおける目詰まりの発生を防止
することが可能になり、従来は洗浄などの保守に難点の
あった限外濾過部15Aeを、実用上問題にならない長
い期間継続的に使用することが可能になるという効果も
得られる。
【0077】上記精密濾過部15Ab,限外濾過部15
Aeについては、これも図示は省略したが、定期的な
(ないしは、流量監視結果に基づく)洗浄(いわゆる、
逆洗)を行う際に用いるための、加圧空気を混合した洗
浄用水を供給する逆洗手段を設けることが好ましい。
【0078】ここで、電気分解部20について補足説明
する。電気分解部20は、前述のように、吸着浄化処
理,限外濾過処理,殺菌消毒処理が終了した処理対象水
に対し、所定の直流電圧を印加して、隔膜(イオン膜)
を用いる電気分解を行うものであるが、ここで用いる電
極の形状などについては、以下のような点に配慮するこ
とが好ましい。
【0079】すなわち、電気分解の効率を向上させるた
めの、電極の配置にも留意することが好ましい。例え
ば、図6に示すような、一対の平板状の電極を対峙させ
た場合に比較して、同(b)に示すような一対の同心円
状の電極を対峙させた場合,同(c)に示すような複数
の円筒状の電極を対峙させた場合などでは、同一容積の
処理槽内で単位時間に処理可能な処理対象水の量を大幅
に増加させることが可能になる。
【0080】なお、図6中、20aは陽極、20bは陰
極、20cは隔膜を、それぞれ示している。この隔膜2
0cとしては、塩素イオンに対して極めて選択性の高い
遮蔽性(非透過性)を有するイオン選択透過性膜(例え
ば、ナフィオン(Nafion 、デュポン社商品名))など
を用いることが好ましい。
【0081】またさらに、電極自体の形状以外にも、電
極を構成する材料として、均質な板状のものと、細かい
メッシュ状のものを比較すると、細かいメッシュ状のも
のでは電極の表面積が大きくできる分、大量の水を処理
することができる。実際の電極の設計に際しては、これ
らの点をよく考慮して、処理槽の形状や目的とする処理
速度などに合った材質,形状を決定することが好まし
い。
【0082】また、超音波の利用に関しては、前述のよ
うな電気分解部20の電極への析出物の付着防止以外
に、前記殺菌消毒部15Ac,同15Afなどにおける
オゾンによる殺菌作用の効果を向上させるためにも用い
ることが可能である。この場合における超音波は、上記
前記殺菌消毒部15Ac,同15Afなどのオゾン吹き
込み口付近に振動子を設ける方式などで供給することが
好ましい。
【0083】またさらに、前記殺菌消毒部15Ac,同
15Afなどにおいて使用する殺菌用紫外線ランプとし
ては、本出願人が先に特願平10−351148号「紫
外線蛍光ランプおよび浄化装置」により提案した、2種
類の波長の異なる紫外線を射出して、殺菌のみならず、
オゾンを効率的に発生させる機能を備えた紫外線蛍光ラ
ンプを用いると、処理をさらに効率化することが可能に
なる。
【0084】図7は、上述の超音波発振器と紫外線蛍光
ランプとを組み合わせて用いる場合の、電気分解部20
Aの構成を示す部分断面図である。ここでは、図6
(b)に示したような円筒状の電極20a,20bに超
音波発振器20dを取り付けるとともに、上記円筒状の
電極20a,20bに対応するように環状の紫外線蛍光
ランプ22を配置し、この紫外線蛍光ランプ22の周囲
にも超音波発振器20dを配置したものである。
【0085】上述のような構成によれば、図の下方から
供給される処理対象水(矢印Wで示されている)は、電
気分解を受けた直後に、引き続いて紫外線照射による殺
菌処理を受けるが、このとき、電極には超音波の作用に
より析出物が付着しにくく、また、紫外線照射による殺
菌処理においては、これが超音波の作用により加速され
るという効果が得られ、さらに、紫外線蛍光ランプ22
の周囲における水流が加速される効果もある。
【0086】上記構成に係る電気分解部20Aについて
は、これを、さらに図8に示すように一体化しコンパク
ト化することが可能である。ここでは、陰陽両電極間に
存在する隔膜20cを複数の部分に区切り、それらの複
数の部分の間に紫外線蛍光ランプ22を配置したもので
ある(図8(a)参照)。また、電気分解部20Aの入
口側,出口側に、それぞれ超音波モータ(いわゆる進行
波型モータ)を配置しており、これにより、図中の上方
への水流を加速するようにしている。
【0087】なお、上述の殺菌用紫外線ランプの代わり
にキセノンランプを用いてもよい。この場合、キセノン
ガス単独のものに限らず、キセノンガスとアルゴンガス
とが混合状態で用いられている混合キセノンランプも好
適に用い得る。
【0088】前記実施例に係る埋立浸出水の処理システ
ムに用いられている精密濾過部15Ab,殺菌消毒部1
5Ac,吸着浄化部15Adについては、これらを一ま
とめにして、あるいはこれらにさらに電気分解部20を
加えた形で、それぞれを、例えば図9に示すようなユニ
ット構造として、交換やメンテナンスの際には、精密濾
過ユニット,殺菌消毒ユニットなどとして、ユニット単
位で取り外し・交換可能に構成してもよい。
【0089】図9に示す例では、精密濾過部15Ab
(24は多孔質セラミックフィルタ)および殺菌消毒部
15Ac(25は紫外線ランプ)は上方に引出し可能に
構成されており、また、吸着浄化部15Ad(26は活
性炭層)については、殺菌消毒部15Acを上方に引出
した後に、さらに続けて上方に引出す(上方からセット
する)方式としているが、最初からすべての処理部を上
方に引出せるように、横方向に並べて配置するように構
成してもよいことはいうまでもない。
【0090】なお、図9に示した例は、精密濾過部15
Ab,殺菌消毒部15Ac,吸着浄化部15Adの3つ
の処理部を一体化したユニット方式の例であるが、図1
0に示したものでは、これらに加えて、さらに電気分解
部20をユニット化して取り付け可能とした一例であ
る。各ユニットについては、その特性を考慮して引出し
方向などを決定することが好ましい。
【0091】またさらに、上記各ユニット内において
も、例えば、精密濾過ユニット内で、多孔質セラミック
フィルタを複数本ずつまとめた形で、取り扱うようにす
ることも有効である。吸着浄化ユニットについても同様
の構成を用いることが可能である。同様に、吸着浄化ユ
ニット内で、活性炭による吸着部を複数のブロックに分
けることも、取り扱い上、大いに有効である。
【0092】この他にも、処理工程の一部を、種々、変
更することが可能である。例えば、第1凝集沈澱処理設
備12中の第1凝集沈澱槽12dを、前述のセラミック
フィルタを用いる精密濾過部15Abに置き換えるよう
な変更も可能である。この段階で凝集沈澱物を効率的に
濾過することにより、次工程以降での処理用薬剤の添加
量を少なくすることができるという効果が得られる。
【0093】同様に、高度処理設備15A中の限外濾過
部15Aeの前段に、限外濾過部15Aeの負荷を軽減
させるためのプレフィルタを配置してもよい。さらに、
限外濾過部15Aeでの濾過済み水に重金属吸着用のキ
レート剤を添加して、別に設けた精密濾過部(前述の精
密濾過部15Abと同等の機能を有するものがよい)に
戻すことにより、重金属などを効率的に除去するととも
に、本来の精密濾過部15Abの濾過能力の低下を抑え
る(遅らせる)ことも可能である。
【0094】図11に、このような構想に基づいた、高
度処理設備(前述の15Aa〜15Aeに対応する)の
具体的構成を示す。図11において、15Baはプレフ
ィルターとしての精密濾過部、15Bbは本来の精密濾
過部、15Bc,15Bdはそれぞれ、前述の殺菌消毒
部15Ac,吸着浄化部15Adと同じ設備を示してい
る。
【0095】また、15Beは限外濾過部15Aeと同
じ限外濾過部を示しており、15Bhはキレート剤添加
タンク、15Bjは上述のサブの精密濾過部、15Bk
から15Bnは水銀除去などに特化したキレート剤添加
タンクを示している。15Bf以降(15Bg,20,
30,17)は、それぞれ前述の15Af以降(15A
g,20,30,17)の設備と同じ設備を示してい
る。
【0096】上記構成によれば、キレート剤添加と精密
濾過との組み合わせおよび精密濾過部の機能分担を図っ
たことにより、精密濾過部の濾過能力の低下を抑えなが
ら、水銀などの重金属の除去を高効率に行うことが可能
になり、水浄化システム全体の保守の簡易化にも配慮し
たシステムが実現可能である。
【0097】なお、これ以外にも、この種の設備の改良
は、当業者の知識の範囲内ではどのように行ってもよ
い。
【0098】また、例えば、高度処理設備15A中の砂
濾過部15Aaと精密濾過部15Abとを上下に重ねる
形で組み合わせることにより、設備のコンパクト化を図
ることが可能である。同様のコンパクト化は、他の工程
間においても実施することが可能である。
【0099】またさらに、上述の高度処理設備15Aま
たは15Bに示される精密濾過部,殺菌消毒部,吸着浄
化部などを、本出願人が先に特願平5−163819号
「液体浄化装置」(特開平7−112182号公報参
照)により提案したような二重タンク式の構成とするこ
とにより、より一層コンパクト化することも可能である
ことも付言しておく。
【0100】なお、上記各殺菌消毒部において、紫外線
ランプを用いる際に、処理槽の内面に酸化チタン(Si
2 )などに代表される光触媒をコーティングしておく
ことにより、紫外線による活性酸素発生の効率を向上さ
せることも有効である。この種の改良も、本発明の処理
装置の効率向上に極めて有効である。
【0101】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、河川などに放流しても全く問題のないレベルま
で清浄化した浸出水の処理を可能とする、浸出水の処理
装置を実現できるという顕著な効果を奏するものであ
る。
【0102】より具体的には、本発明に係る浸出水の処
理装置によれば、一般廃棄物最終処分場や産業廃棄物処
分場などにおける、浸出水中の塩素イオンを所定レベル
にするとともに、これ以外の各種成分についても、水道
水としての水質基準を満たす程度にまで回収・除去する
ことが可能となるので、浸出水の処理装置として満足す
べき性能を実現できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る埋立浸出水の処理装
置を利用する埋立浸出水の処理システムの基本構成を示
す図である。
【図2】 従来から用いられている埋立浸出水の処理装
置10の具体的構成例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る埋立浸出水の処理装
置を利用する埋立浸出水の処理システムの具体的構成を
示す図である。
【図4】 (a)および(b)は、精密濾過に好適に用
い得る多孔質セラミックフィルタの一構成例を示す図で
ある。
【図5】 精密濾過に好適に用い得る多孔質セラミック
フィルタの他の構成例を示す図である。
【図6】 (a)〜(c)は電気分解部20の電極配置
の説明図である。
【図7】 図3に示す本発明の埋立浸出水の処理システ
ムの他の具体例を示す概略部分図(その1)であり、断
面図である。
【図8】 図3に示す本発明の埋立浸出水の処理システ
ムの他の具体例を示す概略部分図(その2)であり、
(a)は上面図、(b)は断面図である。
【図9】 実施例に係る埋立浸出水の処理システムに用
いられている精密濾過部,殺菌消毒部,吸着浄化部をユ
ニット化した構成例を示す図である。
【図10】 図9に示した構成例にさらに電気分解部を
付加した構成例を示す図である。
【図11】 本発明の他の構成例に係る具体的設備を示
す図である。
【図12】 従来から行われている埋立浸出水の処理フ
ロー図である。
【符号の説明】
10 埋立浸出水の処理装置 11 流入・調整設備 12 第1凝集沈澱処理設備 13 生物処理設備 14 第2凝集沈澱処理設備 15A 高度処理設備 15Aa 砂濾過部 15Ab 精密濾過部 15Ac,15Af 殺菌消毒部 15Ad,15Ag 吸着浄化部 15Ae 限外濾過部 15B 高度処理設備 15Ba,15Bb,15Bj 精密濾過部 15Bc,15Bf 殺菌消毒部 15Bd,15Bg 吸着浄化部 15Be 限外濾過部 15Bh,15Bk〜15Bn キレート剤添加部 16 殺菌消毒設備 17 処理水放流設備(放流部) 18 汚泥処理設備 19 給水・空気源設備 20,20A 電気分解部 20a 陽極 20b 陰極 20c 隔膜 20d 超音波発振器 22 紫外線蛍光ランプ 30 電気分解部20からの流出液の混合部 40,40A 多孔質セラミックフィルタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 9/00 502 C02F 9/00 502R 4D061 503 503C 503G 504 504B 504E B09B 1/00 ZAB B09B 1/00 ZABA C02F 1/28 C02F 1/28 D 1/32 1/32 1/44 1/44 K 1/46 1/46 Z 1/50 531 1/50 531P 531B 1/74 1/74 1/76 1/76 A Fターム(参考) 4D004 AA46 BB07 4D006 GA06 GA07 HA21 KA01 KA72 KB01 KB04 KB12 KB13 KB14 KB21 MC03X PB08 4D024 AA10 AB02 AB04 BA02 BB01 BC01 CA01 DB03 DB04 DB09 DB10 DB14 DB21 DB27 4D037 AA11 AB03 BA18 BB05 CA01 CA02 CA03 CA04 CA07 CA08 CA11 CA14 CA16 4D050 AA12 AB06 BB06 CA06 CA07 CA09 CA10 CA15 CA16 CA17 4D061 DA08 DB10 EA02 EB01 EB04 EB13 EB34 ED15 ED17 FA06 FA07 FA09 FA10 FA11 FA13 FA14 FA15 FA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、凝集沈澱処理手段を有する廃
    棄物処分場の浸出水処理に用いる浸出水の処理装置であ
    って、 前記凝集沈澱処理手段による処理の終了した処理対象水
    の濾過手段と、殺菌手段と、吸着除去手段と、電気分解
    手段とを有することを特徴とする浸出水の処理装置。
  2. 【請求項2】前記各手段に加えて、前記電気分解手段に
    よる電気分解工程で発生する酸性液とアルカリ性液とを
    混合するための混合・送液手段を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の浸出水の処理装置。
  3. 【請求項3】前記電気分解手段の前段または後段の少な
    くとも一方に、消毒用塩素製剤の添加手段を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の浸出水の処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記濾過手段として、多孔質セラミックフ
    ィルタで構成される精密濾過手段を用いることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の浸出水の処理
    装置。
  5. 【請求項5】前記殺菌手段は、紫外線照射手段および空
    気バブリング手段を含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の浸出水の処理装置。
  6. 【請求項6】前記吸着除去手段は、活性炭を含んで構成
    されるものであることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の浸出水の処理装置。
  7. 【請求項7】前記電気分解手段による電気分解工程にお
    いて発生する酸素を、前記殺菌手段に還流するための送
    気手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の浸出水の処理装置。
  8. 【請求項8】前記多孔質セラミックフィルタとして、浄
    化前の処理対象水と接触する外周面および浄化前の処理
    対象水が流れる中心貫通孔を限定する内周面とを有する
    筒状体からなり、この筒状体の外周面と内周面との間の
    肉厚部にその軸線方向に浄化後の処理対象水が流れる複
    数の貫通孔を有する円筒状の多孔質セラミックフィルタ
    を用いることを特徴とする請求項4に記載の浸出水の処
    理装置。
  9. 【請求項9】前記各手段に加えて、前記多孔質セラミッ
    クフィルタを用いる精密濾過手段による処理の終了した
    処理対象水の限外濾過手段を有することを特徴とする請
    求項4〜8のいずれか1項に記載の浸出水の処理装置。
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