JPH11226587A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JPH11226587A
JPH11226587A JP10031500A JP3150098A JPH11226587A JP H11226587 A JPH11226587 A JP H11226587A JP 10031500 A JP10031500 A JP 10031500A JP 3150098 A JP3150098 A JP 3150098A JP H11226587 A JPH11226587 A JP H11226587A
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JP
Japan
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water
treatment apparatus
biological
treatment
tank
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JP10031500A
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English (en)
Inventor
Koji Fuchigami
浩司 渕上
Tatsuo Takechi
辰夫 武智
Takeshi Tsuji
猛志 辻
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原水中の難分解性有機物が分解できるととも
に、生物処理装置からの処理水に生物や細菌のリークを
解消することができる操作の容易な促進酸化処理法を用
いた水処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 難分解性有機物を含む原水の水処理装置
であって、処理装置の上流側に生物処理装置2Aを配置
し、その下流側にオゾン処理部、紫外線照射部、過酸化
水素注入部の少なくとも一つとその他の酸化処理部を含
む滅菌作用を有する促進酸化処理装置5Aを配置した水
処理装置であり、促進酸化処理装置5Aが生物処理装置
2Aで増殖した原生動物や細菌類がリークしたとしても
滅菌する酸化作用による機能を有しており、処理水中に
原生動物や細菌類等の微生物は殆ど含まれないし、生物
処理した原水が促進酸化処理装置に送り込まれるので、
有機物負荷量が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理装置に関
し、詳しくは、水処理分野における促進酸化法を用い
て、原水中の難分解性有機物を生物易分解性物質に変換
して水処理を行う水処理装置に関するのもである。
【0002】
【従来の技術】従来、有機物で汚染した水を処理する難
分解性有機物の水処理装置は、種々のものがある。難分
解性有機物を酸化法によって、生物易分解性の物質に変
換し、その後に生物処理を行う水処理装置である。この
種の水処理装置としては、例えば、特開平5−2284
80号公報(従来例1)、特開平5−228481号公
報(従来例2)、特開平5−228496号公報(従来
例3)等に開示されている。従来例1の生物難分解性物
質の処理方法を代表例として、図5を参照して説明す
る。
【0003】図5の生物難分解性物質の処理方法では、
水処理の上流側にオゾン反応槽13とオゾンラジカル反
応槽14からなる促進酸化処理槽が設けられ、その下流
側に生物反応槽15が設けられた水処理装置で処理され
ている。オゾン反応槽13には、オゾン化空気が吹き出
す吹出口13aが設けられ、オゾンラジカル反応槽14
には、過酸化水素(H22)が注入される注入部14
a、超音波発生機14b、紫外線ランプ14c、触媒充
填層14dが設けられている。生物反応槽15には、空
気供給管15aが配置され、槽内が好気性生物等が繁殖
し易い環境となっている。
【0004】先ず、原水は、オゾン反応槽13に投入さ
れ、その処理水が下流のオゾンラジカル反応槽14に送
られ、さらにその下流の生物反応槽15に送られる。原
水は、オゾン反応槽13でオゾンのOHラジカル反応に
よって、生物難分解性物質を酸化分解し、オゾンラジカ
ル反応槽14では、過酸化水素による酸化作用と、超音
波や紫外線によって、オゾンのOHラジカル反応を活発
にして酸化処理する働きがある。オゾンラジカル反応槽
14で生物難分解性物質は酸化処理されて、生物反応槽
15へと送られる。生物反応槽15では、空気供給管1
5aから空気が槽内に送り込まれて好気状態となり、促
進酸化処理水中に含まれている生物易分解性有機物の少
なくとも一部が生物分解される。このように原水は、オ
ゾン反応槽13とオゾンラジカル反応槽14による促進
酸化処理槽で処理された後に、生物反応槽15で生物学
的処理が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した従来の生物難分解性物質の水処理方法では、二槽
からなる促進酸化処理槽で処理した後に、その処理水を
生物反応槽15に送って処理を行っており、生物反応槽
15内で増殖した原生動物や細菌等の微生物が処理水に
リークするために、有機塩素化合物を生成しない処理方
法としてなされたものではあるが、実際には生物反応槽
15内で生物処理がなされるので、処理水に混入した微
生物や細菌類を最終段で塩素による滅菌処理を行う必要
がある。
【0006】また、この水処理装置では、先ず、原水が
オゾン反応槽13に送り込まれてオゾン処理され、かつ
オゾンラジカル反応槽14でオゾン反応を促進させる処
理がなされており、これらの水処理工程では、促進酸化
処理槽における負荷が高く、多量のオゾンを発生させて
オゾン反応槽13内に供給しなければならず、電力費あ
るいは、酸化剤としての過酸化水素や触媒として使用す
る薬品費等が増加する欠点がある。
【0007】また、この水処理装置では、二槽からなる
促進酸化処理槽の後段に生物反応槽15が備えられてお
り、促進酸化処理槽は滅菌作用を併せ持つために、この
水処理装置では、立ち上げ時に、先ず、原水を直接生物
反応槽15に流入させるか、あるいは生物反応槽15に
植種を行う等の特別な操作を行った後に、促進酸化処理
の後の処理水を生物反応槽15に送り込む必要があり、
水処理装置の立ち上げ時の操作に困難性を有する欠点が
ある。
【0008】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであって、原水中の難分解性有機物が分解できる
とともに、生物処理装置からの処理水に生物や細菌のリ
ークを解消することができる操作の容易な促進酸化処理
法を用いた水処理装置を提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、原水中の難分解性有機
物が分解できるとともに、鉄やマンガン等の金属濃度の
高い原水の処理に適し、オゾン処理部や促進酸化処理設
備である散気管や触媒等の表面に金属の酸化物が付着す
るという問題を軽減できる促進酸化処理法を用いた水処
理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
達成したものであり、請求項1の発明は、難分解性有機
物を含む原水の水処理装置において、前記水処理装置の
上流側に生物処理装置を配置し、前記生物処理装置の下
流側にオゾン処理部、紫外線照射部、過酸化水素注入部
の少なくとも一つとその他の酸化処理部を含む滅菌作用
を有する促進酸化処理装置を配置したことを特徴とする
水処理装置である。この発明では、生物処理装置の下流
に促進酸化処理装置を配置することで、生物処理装置で
増殖した原生動物や細菌類がリークしたとしても滅菌す
る酸化作用による機能を有しており、処理水中には、原
生動物や細菌類等の微生物は殆ど含まれない。また、生
物処理した原水が促進酸化処理装置に送り込まれるの
で、有機物負荷量が低減される。
【0011】また、請求項2の発明は、難分解性有機物
を含む原水の水処理装置において、前記水処理装置の上
流側に生物処理装置を配置し、前記生物処理装置の下流
側にオゾン処理部、紫外線照射部、過酸化水素注入部、
マンガン触媒部、Fe3+触媒部、光触媒部の少なくとも
二つの組み合わせによって滅菌作用を有する促進酸化処
理装置を配置したことを特徴とする水処理装置である。
この発明では、促進酸化処理装置を酸化促進するための
設備を組み合わせることによって、酸化作用を高めるこ
とによって、滅菌作用を高めたものであり、殊に、前記
促進酸化処理装置が、オゾン処理部と紫外線照射部、過
酸化水素注入部、マンガン触媒部およびFe3+触媒部の
何れか一つとの組み合わせか、紫外線照射装置と光触媒
部、過酸化水素注入装置、マンガン触媒部およびFe3+
触媒部の何れか一つとの組み合わせ、または過酸化水素
注入部とFe3+触媒部とによる促進酸化処理装置が配置
されている。
【0012】また、請求項3の発明は、前記促進酸化処
理装置による処理水を、前記生物処理装置に循環させる
ための配管系統を備えることを特徴とする請求項1また
は2に記載の水処理装置である。この発明では、促進酸
化処理装置から放出される処理水中に有機物濃度が十分
に低くない場合に、その処理水を生物処理装置に循環さ
せるための配管系統を介して生物処理装置に返送する機
能を有するものである。促進酸化処理装置で難分解性有
機物が生物易分解性有機物に変換され、生物易分解性有
機物を生物処理装置で好気的に分解して、再び促進酸化
処理装置へと送り込むことができる。無論、促進酸化処
理装置から放流される処理水中に原生動物や細菌類が許
容値以下となるまで処理水を前工程に戻すことで処理水
の安全性を保つことができる機能を有するものである。
【0013】また、請求項4の発明は、前記生物処理装
置が生物接触ろ過槽であることを特徴とする請求項1,
2または3に記載の水処理装置である。この発明では、
生物処理装置を生物接触ろ過槽とすることで、効率的に
原水中の鉄やマンガン等の金属が除去される機能を有
し、促進酸化処理装置の負荷が軽減される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る難分解性有機
物を含む原水の水処理装置の実施の形態について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る水処理装置
の一実施形態を示す図である。同図において、水処理装
置は、生物処理装置2Aと促進酸化処理装置5Aとで構
成されており、水処理装置の上流側に生物処理装置2A
を配置し、その後段に滅菌機能を有する促進酸化処理装
置5Aを配置している。原水は、生物処理装置2Aに送
り込まれ、その促進酸化処理水が促進酸化処理装置5A
に送り込まれて酸化処理される。促進酸化処理装置5A
の促進酸化処理水は、循環ポンプによって生物処理装置
2Aに返送する循環配管系10Aを備えている。このよ
うな構成とすることで、原水中の難分解性有機物を生物
易分解性有機物に変換した後に、酸化反応を促進させて
酸化分解するとともに、処理水に滅菌作用を与えてい
る。
【0015】促進酸化処理装置5Aは、一槽から構成さ
れ、その促進酸化手段としては、以下の酸化処理設備の
組み合わせによって難分解性有機物を酸化分解するとと
もに、酸化反応を促進させて滅菌作用を与えることで、
生物処理装置2Aで繁殖した原生動物や細菌等を滅菌処
理している。この促進酸化手段は、オゾン処理部と紫外
線照射部、過酸化水素注入部、マンガン触媒部、Fe3+
触媒部の何れか一つとの組み合わせ、または紫外線照射
部と過酸化水素注入部、光触媒部、マンガン触媒部、F
3+触媒部の何れか一つとの組み合わせ、または、過酸
化水素注入部とFe3+触媒部との組み合わせとする。
【0016】また、他の組み合わせとして、オゾン処理
部、紫外線照射部、過酸化水素注入部、マンガン触媒
部、Fe3+触媒部、光触媒部の二つ以上の組み合わせと
する。なお、促進酸化処理装置5Aの好適な組み合わせ
の一例としては、オゾン処理部と紫外線照射部、オゾン
処理部と過酸化水素注入部、オゾン処理部とマンガン触
媒部、オゾン処理部とFe3+触媒部、紫外線照射部と過
酸化水素注入部、紫外線照射部と光触媒部、または過酸
化水素注入部とFe3+触媒部との組み合わせとする。
【0017】続いて、生物処理装置2Aは、活性汚泥型
や生物接触ろ過型等の処理装置を用いることができる。
特に、原水中に含まれる鉄やマンガン等の金属濃度が比
較的高い場合は、生物接触ろ過型の処理装置を用いる
と、これらの金属を効率的に除去することが可能であ
り、後段の促進酸化処理装置5Aの負荷を軽減すること
ができる。さらに、原水中の濁質や有機物濃度の負荷量
が比較的高い場合、生物処理装置2としては、固定床の
生物接触ろ過型の処理装置を用いると頻繁に洗浄する必
要が生じるために、活性汚泥型や流動床型の生物接触ろ
過処理装置を用いることが望ましい。
【0018】生物接触ろ過型の生物処理装置2Aでは、
そのろ材として、セラミック、アンスラサイト、砂利等
の材質で比重が1.5〜3.0程度のもの、あるいはポ
リプロピレン等のプラスチックを主成分とした比重が
1.0〜1.3程度のものを用いることができる。特
に、ろ材として、Al2 3 またはSiO2 等を主成分
とする多孔質の円柱形状のセラミック製ろ材を用いた場
合には、生物付加量を多く取ることができるので、より
効率的な処理を行うことが可能となる。ろ材径は2.0
〜10.0mmのものが好ましい。
【0019】生物処理装置2Aは、原水中に好気的に生
物処理を十分に進行させるために必要な溶在酸素が含ま
れていない場合、空気または酸素を供給する必要があ
る。空気の供給位置は、生物処理装置2Aの下部とする
ことが望ましい。また、促進酸化処理水の有機物濃度が
十分に低いものではない場合には、促進酸化処理水の一
部を生物処理槽へ返送するとよい。この場合、単に原水
を処理水で希釈するという効果の他に、促進酸化処理に
よって難分解性有機物が生物易分解性有機物に変換さ
れ、生物易分解性有機物が生物処理槽で好気的に分解さ
れるという効果が得られる。
【0020】
【実施例】図2は、本発明に係る水処理装置の一実施例
を示す図である。図2の水処理装置は、原水を生物接触
ろ過槽2に供給するための原水注入管1と、生物処理装
置の一例とし、層厚1.5mに充電されたろ層3を設け
た一槽からなる生物接触ろ過槽2と、生物接触ろ過槽2
からの処理水を後段に送る生物接触ろ過水流出管4と、
促進酸化処理装置の一例とし、一槽からなる促進酸化処
理槽5と、促進酸化処理槽5の処理水を生物接触ろ過槽
2に循環させるための循環ポンプ9を備える循環ライン
10と、促進酸化処理槽5の処理水を放流する処理水流
出管8とを備えている。促進酸化処理槽5には、その底
部にオゾン化空気を槽内に送るオゾン化空気供給管7が
設けられ、かつ槽内には紫外線照射部6を備えている。
【0021】この水処理装置は、生物接触ろ過槽2が水
処理装置の上流に配置され、その下流に促進酸化処理層
5が配置されている。生物接触ろ過槽2は、直径が1.
2m、高さが4.3mのカラムが用いられ、ろ層3は層
厚が1.5mに充電されている。ろ層3に充填するろ材
は、径が4mm、長さが5mmの円柱形状の多孔質セラ
ミックが用いられ、ろ過速度は170m/日で運転され
る。ろ層3のろ材としては、先に説明したように、多孔
質セラミック以外に、アンスラサイト、砂利等の材質で
比重が1.5〜3.0程度のもの、あるいはポリプロピ
レン等のプラスチックを主成分とした比重が1.0〜
1.3程度のものを用いることができる。しかし、Al
2 3 またはSiO2 等を主成分とする多孔質の円柱形
状のセラミック製ろ材が最も好ましい。
【0022】促進酸化処理槽5は、直径が0.7m、高
さが4mのカラムが用いられ、オゾン化空気供給管7か
ら注入されるオゾンは、オゾン注入率が7mg/Lであ
り、紫外線照射部6は、500Wの低圧水銀ランプが、
例えば5本が用いられている。
【0023】この水処理装置は、原水が原水注入管1か
ら生物接触ろ過槽2に供給され、生物接触ろ過槽2の上
部からろ層3を通ることで、好気的に処理されて生物接
触ろ過水となり、生物接触ろ過水流出管4を通り促進酸
化処理槽5へと導かれる。促進酸化処理槽5に導かれた
生物接触ろ過水は、下部に挿入されたオゾン化空気供給
管7によって供給されるオゾン化空気中のオゾンと接触
し、さらに紫外線照射部6によって紫外線照射を受け
て、紫外線およびオゾンの反応によって生成するOHラ
ジカルと接触した後、処理水流出管8を通り処理水とし
て放流される。また、本実施例では、原水流量と同一量
の処理水を循環ポンプ9によって循環ライン10を通じ
て生物接触ろ過槽2へ返送した。
【0024】このような処理条件で原水を処理した。因
みに、原水の水質は、TOC濃度が3.1mg/L、T
HMFP濃度が80μg/L、Fe濃度が0.23mg
/L、Mn濃度が0.052mg/L、大腸菌群数が2
0MPN/100mLである。なお、Lは以降も同じで
あるがリットルを表す。図2の実施例で水処理を行った
結果、生物接触ろ過槽2によって生物易分解性有機物お
よび重金属が除去され、生物接触ろ過水の水質は、TO
C濃度が1.0mg/L、THMFP濃度が40μg/
L、Fe濃度が0.00mg/L、Mn濃度が0.00
0mg/L、大腸菌群数が2MPN/100mLとな
り、有機物および重金属濃度は、原水に比べて大幅に減
少した。
【0025】生物接触ろ過水中の難分解性有機物は、後
段の促進酸化処理槽5に送られ、促進酸化処理槽5で
は、オゾン化空気供給管7および紫外線照射部6による
オゾン、紫外線および両者の反応の結果として生成した
OHラジカルと反応し、促進酸化処理され、その一部は
炭酸ガスおよび水に、また一部は生物易分解性有機物に
変換される。この際、前段の生物接触ろ過処理によって
原水および循環水中の生物易分解性有機物は好気的に処
理されたために促進酸化処理部における有機物負荷が低
減し、効率的に促進酸化処理を行うことができた。
【0026】この促進酸化処理槽5で処理された処理水
は、オゾン処理および紫外線処理の有する滅菌効果によ
り、生物接触ろ過水中の細菌、原生動物等の微生物は完
全に不活化した。これらの作用の結果、処理水の水質
は、TOC濃度が0.4mg/L、THMFP濃度が2
2μg/L、Fe濃度が0.00mg/L、Mn濃度が
0.000mg/L、大腸菌群数が0MPN/100m
Lとなった。
【0027】この実施例では、原水を生物処理を行った
後に、促進酸化処理を行うことによって、原水中の難分
解性有機物、重金属および微生物を効率的に処理され、
水質が良好となり、殊に、原水中に大腸菌群数が2MP
N/100mLから0MPN/100mLと改善されて
いる。また、生物接触ろ過水には、重金属が含まれてい
ないため、促進酸化処理槽内の紫外線照射部6およびオ
ゾン化空気供給管7の表面に金属の付着によるスケール
が生成することが無く、これらの装置を洗浄あるいは交
換する必要は生じなくなった。さらに、生物接触ろ過槽
2には、原水および循環水が流入するために、該装置の
立ち上げに際しては通常の運転を約2週間行うことによ
って容易に安定した処理水質を得ることができた。
【0028】次に、図3を参照して、本発明に係る水処
理装置の他の実施例について説明する。図3の水処理装
置は、原水を生物接触ろ過槽2に供給するための原水注
入管1と、生物処理装置の一例とし、層厚1.5mに充
電されたろ層3を設けた一槽からなる生物接触ろ過槽2
と、生物接触ろ過槽2からの処理水を後段に送る生物接
触ろ過水流出管4と、促進酸化処理装置の一例とし、一
槽からなる促進酸化処理槽5と、促進酸化処理槽5の処
理水を生物接触ろ過槽2に循環させるための循環ポンプ
9を備える循環ライン10と、促進酸化処理槽5の処理
水を放流する処理水流出管8とを備えている。促進酸化
処理槽5は、直径が0.7m、高さが4mのカラムが用
いられ、紫外線照射部12が設けられ、紫外線照射部1
2には、500Wの低圧水銀ランプ5本が用いられ、そ
の底部には、オゾン化空気を槽内に送るガラス板に酸化
チタンを被着させて、所定の間隔で配置した光触媒部1
1が設けられている。さらに、オゾン化空気供給管等を
槽底部に配置してもよい。なお、生物接触ろ過槽2は、
上記実施例と同一である。
【0029】続いて、図4と図2の水処理装置とによる
比較実験を実施し、本発明の水処理装置について検証し
た結果を説明する。比較対象である図4の水処理装置
は、その上流側に促進酸化処理槽16を備え、下流側に
生物反応槽15を備えている。原水は、原水流入管1に
より、促進酸化処理槽16の上部から下向流で流れる。
促進酸化処理槽16は、原水がオゾン化空気供給管16
aから給気されるオゾン化空気中のオゾンによる酸化作
用と紫外線照射部16bから照射される紫外線との反応
によって、生成したOHラジカルによる促進酸化作用に
より処理される。この促進酸化処理が促進酸化処理水流
出管17を通り、生物反応槽15へと導かれる。促進酸
化処理槽16は、直径が0.7m、高さが4.0mのカ
ラムを用い、通水流量は200m3 /日とした。また、
オゾン注入率は7mg/Lとし、紫外線照射部16bは
500Wの低圧水銀ランプ5本を用いた。生物反応槽1
5へ導かれた促進酸化処理水は、生物反応槽15に存在
する浮遊汚泥と接触して生物処理された後、処理水流出
管を通り処理水として放流されている。また、生物反応
槽15は活性汚泥型であり、生物反応槽15の直径は
1.2m、高さは4mのカラムを用いた。また、原水流
量と同一量の処理水を循環ポンプ18によって循環ライ
ン19を通じて促進酸化処理槽16へ返送した。
【0030】促進酸化処理槽16からの処理水の水質
は、TOC濃度が1.2mg/L、THMFP濃度が5
1μg/L、Fe濃度が0.21mg/L、Mn濃度が
0.048mg/L、大腸菌群数が0MPN/100m
Lであった。しかし、促進酸化処理水中の有機物は、そ
の一部が生物易分解性有機物に変換されて、後段の生物
反応槽15において生物処理される。その結果、処理水
の水質は、TOC濃度が0.8mg/L、THMFP濃
度が43μg/L、Fe濃度が0.05mg/L、Mn
濃度が0.009mg/L、大腸菌群数が3MPN/1
00mLとなった。
【0031】このように、比較対象例では、処理水中に
3MPN/100mLの大腸菌群数が検出され、さら
に、促進酸化処理槽16内の紫外線照射部16bおよび
オゾン化空気供給管16aの表面に金属の付着によるス
ケールが付着し、これらの洗浄のために1〜2回/年程
度の頻度で洗浄作業を行う必要性があった。さらに、生
物反応槽15には、微生物が殆ど存在しない促進酸化処
理水が流入するために、該装置の立ち上げに際しては、
促進酸化処理槽を通過させないで、バイパス用配管20
から原水を直接生物反応槽15へ通水するという運転を
約2週間行う必要があった。
【0032】それに対して、本発明では、図4の比較例
との比較結果から明らかなように、生物処理槽の後段
に、促進酸化処理槽が設けられることによって、仮に、
処理水中に原生動物や細菌等の微生物のリークがあった
としても塩素殺菌することなく滅菌される。また、促進
酸化処理槽内にスケールが付着することがなく、洗浄作
業が容易であり、装置の立ち上げが容易であった。
【0033】
【発明の効果】上述に記載のように、本発明によれば、
生物処理された処理水が後段で滅菌効果を有する促進酸
化処理されるために、処理水中に原生動物や細菌等の微
生物は殆ど含まれず、後段に滅菌処理を行う必要がない
ので、塩素による殺菌を行う必要がなく、水処理に必要
な薬品費を低減できる利点があるとともに、塩素滅菌を
行う必要がないので、有機塩素化合物が生成されること
がない利点があり、滅菌設備が不要である利点がある。
【0034】また、本発明によれば、難分解性有機物を
多量に含む原水が、先ず生物処理されて促進酸化処理槽
に送られるので、後段で生物処理する場合に比べて、難
分解性有機物を酸化分解するのに要するオゾン化空気を
多量に送り込む必要が無くなるので、電力費等の運転経
費が安価に済む利点がある。
【0035】また、本発明によれば、水処理装置の上流
側に生物接触ろ過型の生物処理装置で、効果的に鉄やマ
ンガン等の金属が除去されるために、下流側の促進酸化
処理装置に備えられたオゾン処理装置の散気管や触媒等
の表面に金属酸化物が付着するという問題が軽減される
利点がある。
【0036】また、本発明によれば、原水が一槽の生物
処理槽で処理された後に、一槽の促進酸化処理装置で処
理されており、設備費が安価であるとともに、後段の促
進酸化処理装置で酸化作用によって難分解性有機物を分
解しており、原水は、最初に生物処理装置に流入するた
めに、生物処理装置の立ち上げのための特別な運転方法
を必要とせず、水処理装置の立ち上げが容易である利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水処理装置の実施形態を示す図であ
る。
【図2】本発明の水処理装置の一実施例を示す図であ
る。
【図3】本発明の水処理装置の他の実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明の水処理装置と比較実験をするために、
例示した従来の水処理装置を示す図である。
【図5】従来の水処理装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
2A 生物処理装置 5A 促進酸化処理装置 10A 循環配管系 2 生物接触ろ過槽 3 ろ層 5 促進酸化処理槽 6,12 紫外線照射部 7 オゾン化空気供給管 11 光触媒部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/64 C02F 1/72 Z 1/72 101 101 1/78 1/78 3/12 N 3/12 9/00 501B 9/00 501 502R 502 502N B01J 23/74 301M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難分解性有機物を含む原水の水処理装置
    において、 前記水処理装置の上流側に生物処理装置を配置し、前記
    生物処理装置の下流側にオゾン処理部、紫外線照射部、
    過酸化水素注入部の少なくとも一つとその他の酸化処理
    設備を含むことによる促進酸化処理装置を配置したこと
    を特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】 難分解性有機物を含む原水の水処理装置
    において、 前記水処理装置の上流側に生物処理装置を配置し、前記
    生物処理装置の下流側にオゾン処理部、紫外線照射部、
    過酸化水素注入部、マンガン触媒部、Fe3+触媒部、光
    触媒部の少なくとも二つの組み合わせによる促進酸化処
    理装置を配置したことを特徴とする水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記生物処理装置が生物接触ろ過槽であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の水処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記促進酸化処理装置による処理水を、
    前記生物処理装置に循環させるための配管系統を備える
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載の水処理
    装置。
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