JP3392637B2 - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

魚釣用両軸受型リール

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JP3392637B2
JP3392637B2 JP14441196A JP14441196A JP3392637B2 JP 3392637 B2 JP3392637 B2 JP 3392637B2 JP 14441196 A JP14441196 A JP 14441196A JP 14441196 A JP14441196 A JP 14441196A JP 3392637 B2 JP3392637 B2 JP 3392637B2
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幹春 小林
信之 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は魚釣用両軸受型リ
ールに関し、詳細には、磁石を利用した釣糸バックラッ
シュ防止装置(磁気制動装置)に特徴を有する魚釣用両
軸受型リールに関する。
【0002】
【従来の技術】リール本体の側板間に回転自在に支持し
たスプールに釣糸を巻回する両軸受型リールには、通
常、釣糸放出時にスプールが過回転して釣糸のバックラ
ッシュ現象が生じないように、例えば、実公平2−33
673号や実公平3−10865号に開示されているよ
うな磁石を利用した磁気制動装置が設けられている。こ
れらの磁気制動装置は、スプールの端面に軸方向に突出
する環状の導電体を固着すると共に、この環状の導電体
を挟むようにして環状の磁性体をリール本体側板に固着
し、上記環状の磁性体を軸方向に移動可能に構成した
り、あるいは回動可能に構成することにより、環状の導
電体に作用する磁束密度を変化させて、スプールに作用
する制動力の調節が行えるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の魚釣用
両軸受型リールに用いられている磁気制動装置は、熟練
度や釣り場の状況等に応じてスプールに制動力が作用し
ないように調節しても、磁性体は導電体の近傍に位置し
ているため、僅かに漏れた磁力線が導電体へ作用した
り、あるいはスプールと共に回転する導電体によって磁
力線が影響を受けたりして、スプールに制動力が掛かっ
てしまい、この結果、釣糸放出性に影響を及ぼし、実釣
時に幅広い対応ができない等の課題がある。
【0004】この発明は、上記課題を解決するために、
スプールへの制動力が全く作用しない状態とすることが
可能な磁気制動装置を備えた魚釣用両軸受型リールを提
供することを目的とする。また、この発明は、従来には
ない新規な構成の磁気制動装置を備えた魚釣用両軸受型
リールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、リール本体の側板間
に回転自在に支持したスプールと一体的に回転する導電
体に磁性体を対向配置して前記スプールに制動力を付与
する磁気制動装置を備えた魚釣用両軸受型リールにおい
て、前記導電体は、スプールに制動力が作用するように
前記磁性体と対向する制動位置と、スプールに制動力が
作用しないようにスプールの凹部内に向きを変えて収容
される非制動位置との間で、前記スプール側に対し着脱
可能に取り付けられることを特徴とする。また、請求項
2に記載された発明は、リール本体の側板間に回転自在
に支持したスプールと一体的に回転する導電体に磁性体
を対向配置して前記スプールに制動力を付与する磁気制
動装置を備えた魚釣用両軸受型リールにおいて、前記磁
性体に対向する導電体は、スプールとの間に設けられた
切換手段により、スプールに対する軸方向位置が段階的
に変位可能に固定されることを特徴とする。また、請求
項3に記載された発明は、リール本体の側板間に回転自
在に支持したスプールと一体的に回転する導電体に磁性
体を対向配置して前記スプールに制動力を付与する磁気
制動装置を備えた魚釣用両軸受型リールにおいて、前記
磁性体に対向する導電体は、スプールとの間に設けられ
且つ前記導電体が当付く段部が軸方向に形成されたカラ
ーにより、スプールに対する軸方向位置が段階的に変位
可能に固定されることを特徴とする。通常、魚釣用両軸
受型リールでは、魚釣時にバックラッシュが生じた場
合、これをほぐすことができるように、スプールはリー
ル本体から容易に外せるようになっている。
【0006】本発明は、リール本体からスプールを容易
に取り外せることに着目し、容易に取り外し可能なスプ
ールから導電体を取り外し可能な構成としている。すな
わち導電体をスプールから取り外せば、リール本体側板
に設けられる磁性体からの影響は全く受けなくなり、ス
プールに対して制動力が全く作用しない状態とすること
が可能となる。
【0007】また、導電体をスプールの軸方向に変位可
能に固定する構成によれば、スプールの取り外し操作の
際における導電体の軸方向位置の調節により、磁性体か
ら導電体に作用する磁力の調節ができ、スプールに作用
する制動力の調節がスプールの取り外し操作で行えるよ
うになる。特に、請求項1に記載されるごとく、スプー
ルに制動力が作用するように前記磁性体と対向する制動
位置と、スプールに制動力が作用しないようにスプール
の凹部内に向きを変えて収容される非制動位置との間
で、前記導電体をスプール側に対し着脱可能に取り付け
れば、スプールに制動力を作用させる必要がない時にお
いても、導電体をスプール側に取り付けたままにしてお
けるため、導電体の紛失を防止できる。また、請求項2
および請求項3に記載されているように、スプールとの
間に設けられた切換手段またはカラーにより、スプール
に対する導電体の軸方向位置を段階的に変位させるよう
にすれば、導電体の軸方向位置を調節可能に固定するこ
とができる(導電体の軸方向位置を安定して保持するこ
とができる)。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、磁気制動装置を有する魚
釣用両軸受型リールの一構成例を示す図である。リール
本体1の左右側板1a,1bによって覆われるフレーム
2a,2b間には、釣糸が巻回されるスプール3が固定
されたスプール軸5が軸受を介して回転可能に支持され
ている。スプール軸5の右フレーム2bから突出する端
部には、スプール軸5に対して係合/非係合となるよう
にピニオン6が軸方向に移動可能に取り付けられてお
り、このピニオン6には、ハンドル軸8に取り付けられ
た駆動歯車10が噛合している。ハンドル軸8の端部に
は、ハンドル12が取り付けられており、これを回転操
作することによって、前記スプール3は、駆動歯車10
及びピニオン6を介して回転駆動される。
【0009】また、左右フレーム2a,2b間には、ス
プール3の釣糸繰出し方向側にレベルワインド装置15
が配されている。このレベルワインド装置15は、外周
面にトラバース溝が形成され、端部に駆動歯車10と噛
合する歯車16が取り付けられたトラバース軸(図示せ
ず)と、このトラバース軸を収容する筒体17と、前記
トラバース溝と係合してトラバース軸の回転により筒体
17に沿って左右に摺動する係合子18とを有してお
り、スプール3に巻回された釣糸は、係合子18に形成
された孔18aを介して案内される。この結果、ハンド
ル12を回転操作すれば、スプール3の回転および係合
子18の左右摺動により、スプール3には釣糸が均等に
巻回される。
【0010】前記スプール3には、釣糸放出動作の際に
スプールの過回転を防止する磁気制動装置20が設けら
れている。以下、この実施の形態の磁気制動装置20の
構成を説明する。
【0011】磁気制動装置20は、左側板1aと左フレ
ーム2aとの間に配され、左側板に固定されるベース2
1を有している。ベース21の中央部には、凹部が形成
されており、この凹部内に前記スプール軸5の端部が軸
受を介して回転可能に支持されている。凹部の底面に
は、摩擦板23が配されており、右側板1bから突出し
た調節ネジ7を回転操作することにより、スプール軸5
の端面が所定の押圧力で当て付けられ、スプール軸5に
対して制動力が付与可能となっている。
【0012】前記ベース21には、所定のギャップをお
いてスプール側に向けて突出する内側環状体25と外側
環状体27とが設けられており、各環状体の対向面に
は、公知のように磁石25a,27aが取着されて、各
環状体は磁性体として構成されている。そして、これら
の環状体25,27との間のギャップには、スプール側
から左側板1a側に突出する環状体(導電体)30の環
部30aが配置される。
【0013】導電体30は、スプール軸5が挿通される
ように構成されており、その中心部には、後述するカラ
ーに嵌合する円筒状の凸部30bと、この凸部30bの
先端面からスプール側に向けて延出する延出部30cが
形成されている。また、この延出部30cの外周面に
は、雄螺子部が形成されている。一方、スプール軸5に
固定されるスプール3には、スプール軸5に沿って延出
し導電体30の延出部30cが嵌入可能な凹部3aが形
成されており、この凹部3a内に前記雄螺子部が螺合可
能となる雌螺子部が形成されている。この構成により、
導電体30の位置が軸方向に調節可能となり、環状体2
5,27と対向する環部30aの位置がスプール軸方向
に種々変更可能となる。
【0014】このように導電体30の軸方向に対する位
置は、螺子部の螺合位置によって無段階に種々変更する
ことが可能となるが、本実施の形態では、導電体30の
位置を確実に段階的に固定できるように、導電体30と
スプール3との間に切換手段を設けている。この切換手
段は、導電体30とスプール3との間に介在されるカラ
ー35によって構成されており、このカラー35には、
その内部に当付部35aが形成されるように、軸方向に
沿って段部が形成されている。
【0015】このような構成のカラー35によれば、図
2乃至図5に示すように、導電体30の位置は、スプー
ル3に対して軸方向に変位可能に段階的に固定される。
すなわち、カラー35を図2に示すように配することに
より、導電体30の凸部30bの端面はカラー35の左
側板側の端面に当て付いてその位置が固定される。この
とき、導電体30の環部30aは、磁性体である環状体
25,27と完全に対向した状態にあり、スプール3に
は磁性体からの磁力により最大の制動力が作用する。ま
た、カラー35の向きを図3に示すように反転させる
と、導電体30の凸部30bはカラー35の内部に嵌合
し、その端面が当付部35aに当て付いてその位置が固
定される。このとき、導電体30の環部30aは、全体
的にスプール側に移動して、中央部から先端部にかけて
環状体25,27と対向した状態にあり、スプール3に
作用する制動力は図2に示した位置よりも弱められる。
さらに、カラー35を図4に示すように取り外すと、導
電体30の凸部30bはスプール3の軸端面に当て付い
てその位置が固定される。このとき、導電体30の環部
30aは、さらにスプール側に移動し、その先端部のみ
が環状体25,27と対向した状態となり、スプール3
に作用する制動力は図3に示した位置よりも弱められ
る。そして、導電体30を図5に示すようにスプール3
から取り外すと、スプール3は環状体25,27からの
磁力の影響は全く受けないため、制動力は完全にゼロと
なる。
【0016】魚釣用両軸受型リールは、通常、バックラ
ッシュした釣糸を簡単にほぐすことができるようにスプ
ール3はリール本体から容易に取り外せるように構成さ
れている。そして、導電体30とスプール3とは螺合関
係にあるため、上記したような導電体30の軸方向位置
の変更は、スプール3をリール本体1から取り外すだけ
で容易に行うことができる。なお、導電体30の延出部
30cに形成された雄螺子部と凹部3a内に形成された
雌螺子部は、釣糸放出の際に緩まない方向に刻設してあ
る。また、導電体30の位置の変更を果たすカラー35
については、その形状、大きさ等は種々変形することが
でき、その形状、大きさ等に応じて導電体の軸方向位置
は、種々変更することができる。
【0017】上記した磁気制動装置20を組み込んだ魚
釣用両軸受型リールによれば、以下のような効果が得ら
れる。導電体30はスプール3に対して着脱自在に構成
されているため、導電体30を取り外すことにより、ス
プール3に作用する制動力を完全にゼロにすることがで
き、実釣時に幅広い対応ができるようになる。また、導
電体30の位置を軸方向に変位可能に固定する構成であ
るため、従来にはない新しい構成の磁気制動装置とな
り、従来のようにリール本体の側板から突出して設けら
れていた調節部材を設ける必然性はなくなる。すなわ
ち、このような調節部材を設けなければ、リール本体を
握持保持する際の取扱いが容易となり、異物や海水が調
節部材に付着して作動が重くなったりする等の不具合を
無くすことが可能となる。
【0018】もちろん、図1に示すように、リール本体
からスプールを取り外すことなく、制動力の調節ができ
るように、公知の調節機構40を設けても差支えない。
この調節機構40は、例えば、前記外側環状体27の外
周に外歯27bを形成しておき、これと噛合する歯車4
2aを有する調節部材42をリール本体の左側板1aか
ら露出させた構成となっている。調節部材42を回動す
ることにより、外側環状体27は回動され、内側環状体
25との間で作用する磁界が調節されて、導電体30の
環部30aに作用する磁性力が調節される。このよう
に、通常の調節機構40を併せて設けておくと、より幅
の広い制動力の調節操作が行えるようになる。
【0019】上述した磁気制動装置20は、スプール3
の凹部3aに雌螺子部を形成すると共に、導電体30に
雄螺子部が形成された突出部30cを形成し、これらの
螺合位置をカラー35で調節することによって、導電体
30の位置を調節するように構成されていたが、導電体
30の位置の調節は、例えば、以下のような構成にする
ことも可能である。
【0020】図6に示す構成は、スプール軸5に、導電
体30の位置を変更し、固定するための円周溝5aを軸
方向に沿って多数形成したものである。円周溝5aは、
カラー35の配置によって導電体30が位置する箇所に
対応して形成されており、導電体30の固定は、カラー
35に導電体30の凸部30bを当て付けた後、対応す
る円周溝5aにリテーナ5bを係合することによって成
される。この構成によれば、スプール3の凹部3a及び
導電体30の突出部30cに、それぞれ雌螺子部及び雄
螺子部を形成する必要がなくなる。
【0021】図7に示す構成は、スプール軸5の周面
に、導電体30の位置を変更し、固定するための雄螺子
部5cを形成したものである。導電体30の固定は、カ
ラー35に導電体30の凸部30bを当て付けた後、ナ
ット5dを締め付けることによって成される。この構成
によれば、スプール3の凹部3a及び導電体30の突出
部30cに、それぞれ雌螺子部及び雄螺子部を形成する
必要がなくなると共に、導電体30の位置の固定が容易
に行える。
【0022】図8及び図9に示す構成は、スプール軸5
の周面に形成された雄螺子部5cに導電体30を直接螺
合するようにしたものである。スプール3が、図に示す
ように軸方向に凹所3dが形成されている構成であれ
ば、図8に示すように、導電体30をスプール軸5の雄
螺子部5cに螺合させた状態(スプール3に制動力が作
用する状態)から、これを取り外して逆向きにし、図9
に示すように、環部30aがスプール3の凹所3d内に
位置するように螺合させることも可能である。図9に示
す状態では、導電体の環部30aは、磁性体からの磁力
の影響を殆ど受けないため、スプール3に制動力が作用
することはない。このような構成によれば、スプール3
に制動力が作用しない状態に切り換える際、導電体30
をスプール軸5に取り付けておけるため、その紛失が防
止される。もちろん、この構成においても、前記したよ
うなカラーを配する構成とすれば、導電体30の軸方向
の位置を調節可能に固定することが可能である。
【0023】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上述した実施の形態に限られず、種々変形する
ことが可能である。本実施の形態では、いずれも導電体
30は、スプール3に対して着脱可能に構成されていた
が、軸方向に沿って変位可能に固定されるだけの構成で
あっても良い。また、導電体30は、スプール3に対し
て、軸方向に対する位置が変位可能に固定できれば、カ
ラー以外の部材を用いても良いし、スプールと一体的に
回転する部材に対して着脱(移動)可能であっても良
い。さらに、磁性体25,27、スプール3の構成等に
ついては、種々変形することが可能である。
【0024】ところで、図1に示すような両軸受型リー
ルにおけるレベルワインド装置15の筒体17は、通
常、リール本体のフレームに回り止め固定されている
が、図10乃至図12に示すように固定することも可能
である。
【0025】図10に示すように、ハンドルが設けられ
ている側のフレーム2bには、スプール軸5に対してピ
ニオン6を係合/非係合させるための公知のクラッチ機
構50が設けられており、フレーム2bの外面上には、
このクラッチ機構50およびハンドル軸8の抜け止めを
果たすように、プレート55がビス56によって固定さ
れている。図に示す構成では、このプレート55をレベ
ルワインド装置15の筒体17が配される位置まで延長
し、この延長した部分を利用して筒体17の回り止めお
よび抜け止めを行っている。
【0026】図11および図12を参照して具体的に説
明する。フレーム2bに筒体17と同径の孔2cを形成
し、この孔部分まで延長しているプレート55に筒体1
7の径よりもやや小さい径の孔55aを形成する。筒体
17の端面には、所定箇所(図に示す構成では対向位置
に2カ所)に突出部17aが形成されており、この突出
部に対応してプレート55に切欠き55bが形成されて
いる。筒体17は、フレーム2bに形成された孔2cに
貫挿されて、その端面がプレート55の内面側に当て付
くと共に突出部17aが切欠き55bに嵌合する。これ
により、筒体17は、フレーム2bを介在して、プレー
ト55によって回り止めかつ抜け止め固定される。
【0027】このように、筒体17を、プレート55に
よって回り止めかつ抜け止め固定する構成により、フレ
ーム2bに切欠きを形成する工程が必要なくなり、フレ
ームの加工が容易になる。すなわち、上記切欠き55b
が形成されているプレート55は、打ち抜き加工するだ
けで形成することができるため、全体の作成工程を簡略
化することができ、コストの低下が図れる(フレーム2
bに切欠きを形成する場合、フレームの材質、大きさ等
により、加工ジグが大型化したり、加工工程が複雑にな
る)。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、導電体をスプールに対
して着脱自在な構成としたため、導電体を取り外すこと
で、スプールに作用する制動力を完全に無くすことがで
き、実釣時において幅広い対応が可能となる。また、導
電体をスプールの軸方向に変位可能に固定する構成によ
って、リール本体から制動力の調節を行うための部材を
突出させる必然性のない魚釣用両軸受型リールが得られ
る。特に、請求項1に記載されるごとく、スプールに制
動力が作用するように前記磁性体と対向する制動位置
と、スプールに制動力が作用しないようにスプールの凹
部内に向きを変えて収容される非制動位置との間で、前
記導電体をスプール側に対し着脱可能に取り付ければ、
スプールに制動力を作用させる必要がない時において
も、導電体をスプール側に取り付けたままにしておける
ため、導電体の紛失を防止できる。また、請求項2およ
び請求項3に記載されているように、スプールとの間に
設けられた切換手段またはカラーにより、スプールに対
する導電体の軸方向位置を段階的に変位させるようにす
れば、導電体の軸方向位置を調節可能に固定することが
できる(導電体の軸方向位置を安定して保持することが
できる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す魚釣用両軸受型リ
ールの全体構成を示す図。
【図2】図1に示した魚釣用両軸受型リールの磁気制動
装置の部分を示す図であり、スプールに作用する制動力
を大きくするように調節した状態を示す図。
【図3】図2に示した状態よりも、スプールに作用する
制動力を小さく調節した状態を示す図。
【図4】図3に示した状態よりも、スプールに作用する
制動力を小さく調節した状態を示す図。
【図5】導電体を取り外してスプールに作用する制動力
をゼロにした状態を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、磁
気制動装置の部分を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図であり、磁
気制動装置の部分を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す図であり、磁
気制動装置の部分を示す図。
【図9】図8に示す構成において、導電体をスプール軸
に逆向きに取り付けた状態を示す図。
【図10】リール本体のハンドル側のフレームを示す
図。
【図11】レベルワインド装置の筒体を固定する部分を
拡大して示す図。
【図12】レベルワインド装置の筒体を固定した状態を
示す断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 1a,1b 側板 2a,2b フレーム 3 スプール 5 スプール軸 15 レベルワインド装置 20 磁気制動装置 25 内側環状体(磁性体) 27 外側環状体(磁性体) 30 導電体 35 カラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/0155 A01K 89/015

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の側板間に回転自在に支持し
    たスプールと一体的に回転する導電体に磁性体を対向配
    置して前記スプールに制動力を付与する磁気制動装置を
    備えた魚釣用両軸受型リールにおいて、 前記導電体は、スプールに制動力が作用するように前記
    磁性体と対向する制動位置と、スプールに制動力が作用
    しないようにスプールの凹部内に向きを変えて収容され
    る非制動位置との間で、前記スプール側に対し着脱可能
    に取り付けられることを特徴とする魚釣用両軸受型リー
    ル。
  2. 【請求項2】 リール本体の側板間に回転自在に支持し
    たスプールと一体的に回転する導電体に磁性体を対向配
    置して前記スプールに制動力を付与する磁気制動装置を
    備えた魚釣用両軸受型リールにおいて、 前記磁性体に対向する導電体は、スプールとの間に設け
    られた切換手段により、スプールに対する軸方向位置が
    段階的に変位可能に固定されることを特徴とする魚釣用
    両軸受型リール。
  3. 【請求項3】 リール本体の側板間に回転自在に支持し
    たスプールと一体的に回転する導電体に磁性体を対向配
    置して前記スプールに制動力を付与する磁気制動装置を
    備えた魚釣用両軸受型リールにおいて、 前記磁性体に対向する導電体は、スプールとの間に設け
    られ且つ前記導電体が当付く段部が軸方向に形成された
    カラーにより、スプールに対する軸方向位置が段階的に
    変位可能に固定されることを特徴とする魚釣用両軸受型
    リール。
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KR102292063B1 (ko) * 2019-10-07 2021-08-20 유한책임회사 도요엔지니어링 고정식 상시 브레이크와 이동식 관성력 브레이크를 구비한 낚시 릴

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