JP3391500B2 - 導電性反射防止膜および導電性反射防止ガラス - Google Patents
導電性反射防止膜および導電性反射防止ガラスInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明基板の表面での光
の反射を低減させるためにこの透明基板上に積層され且
つ導電性を有している導電性反射防止膜に関し、特に傷
付きの防止及び導電性の信頼性向上を共に達成した導電
性反射防止膜に関する。
の反射を低減させるためにこの透明基板上に積層され且
つ導電性を有している導電性反射防止膜に関し、特に傷
付きの防止及び導電性の信頼性向上を共に達成した導電
性反射防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機のCRT等においては、外
部光の反射によって画像が見にくくなったり、動作中の
帯電によって人体等との間で放電が発生したりするのを
防止するために、導電性反射防止膜が用いられている。
部光の反射によって画像が見にくくなったり、動作中の
帯電によって人体等との間で放電が発生したりするのを
防止するために、導電性反射防止膜が用いられている。
【0003】この様な導電性を有する反射防止膜とし
て、本出願人は、特開昭63−266401号公報に記
載されている様に、透明基板上にITO層、MgF
2 膜、TiO2 の化合物膜及びMgF2 膜をこの順序で
順次に積層した4層の導電性反射防止膜を既に提案し
た。
て、本出願人は、特開昭63−266401号公報に記
載されている様に、透明基板上にITO層、MgF
2 膜、TiO2 の化合物膜及びMgF2 膜をこの順序で
順次に積層した4層の導電性反射防止膜を既に提案し
た。
【0004】この4層の導電性反射防止膜の基本的な構
成について説明する。ni を第i層の膜の屈折率、di
を第i層の膜の幾何学的な膜厚としたときに、光学膜厚
(ni di )を4分の1波長(λ0 /4)で除した値を
ki とすると ki =4ni di /λ0 (ただし、λ0 は設計の中心と
なる波長)である。
成について説明する。ni を第i層の膜の屈折率、di
を第i層の膜の幾何学的な膜厚としたときに、光学膜厚
(ni di )を4分の1波長(λ0 /4)で除した値を
ki とすると ki =4ni di /λ0 (ただし、λ0 は設計の中心と
なる波長)である。
【0005】このki に光の入射角θをパラメータとし
て含ませた値をδi とすると、 δi =2πni di cosθ/λ0
て含ませた値をδi とすると、 δi =2πni di cosθ/λ0
【0006】ここで、後述する表1の従来例に示すよう
に光学特性及び電気特性を満足するために最も好ましい
基本的な膜の構成は、図3に示すように透明基板10側
からITO層である第1層31、MgF2 膜である第2
層32、TiO2 の化合物膜である第3層33、MgF
2 膜である第4層34とすると、各層のk値は、k1=
0.38、k2 =0.27、k3 =2.10、k4 =
1.00である。
に光学特性及び電気特性を満足するために最も好ましい
基本的な膜の構成は、図3に示すように透明基板10側
からITO層である第1層31、MgF2 膜である第2
層32、TiO2 の化合物膜である第3層33、MgF
2 膜である第4層34とすると、各層のk値は、k1=
0.38、k2 =0.27、k3 =2.10、k4 =
1.00である。
【0007】また、これらのk値の好ましい範囲は、
0.93≦k4 ≦1.05
1.97≦k3 ≦2.15
0.25≦k2 ≦0.37
0.34≦k1 ≦0.50
である。
【0008】ただし、膜厚の範囲は、ある1つの層を考
えたとき、他の層の膜厚が基本的な構成の膜厚に正確に
制御されている場合に前記1つの層が許容され得る膜厚
の範囲として決定されている。
えたとき、他の層の膜厚が基本的な構成の膜厚に正確に
制御されている場合に前記1つの層が許容され得る膜厚
の範囲として決定されている。
【0009】図7は、表1に示す従来例の分光反射率を
示している。なお、表1及び2中の膜構成は、k値で表
記されている。図7から明らかな様に、ほぼ430nm
〜680nmの波長範囲では、反射率が0.3パーセン
ト以下であり、優れた光学特性を有している。また、シ
ート抵抗も300Ω/□以下であり、優れた電気特性を
有している。
示している。なお、表1及び2中の膜構成は、k値で表
記されている。図7から明らかな様に、ほぼ430nm
〜680nmの波長範囲では、反射率が0.3パーセン
ト以下であり、優れた光学特性を有している。また、シ
ート抵抗も300Ω/□以下であり、優れた電気特性を
有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例は、
光学特性及び電気特性には優れるものの、シャープペン
シルのペン先を試験圧子とするスクラッチ試験(引っか
き法)において300gfの荷重で傷がつくという問題
があった。
光学特性及び電気特性には優れるものの、シャープペン
シルのペン先を試験圧子とするスクラッチ試験(引っか
き法)において300gfの荷重で傷がつくという問題
があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の導電性反射防
止膜は、ki =4ni di /λ0 (但し、ni :第i層
の膜の屈折率、di :第i層の膜の幾何学的な膜厚、λ
0 :設計の中心となる波長)としたとき、透明基板の表
面上に0.1≦k1 を満足して積層されているITO膜
である第1層と、この第1層の上に0.01≦k2 を満
足して積層されている可視光線領域で透明な金属酸化物
膜である第2層と、この第2層の上に積層されているM
gF2 膜である第3層と、この第3層の上に1.97≦
k4 ≦2.15を満足して積層されている第4層と、こ
の第4層の上に0.93≦k5 ≦1.05を満足して積
層されている第5層とをそれぞれ具備し、430〜65
0nmの波長範囲における反射率が0.3パーセント以
下であることを特徴とする。
止膜は、ki =4ni di /λ0 (但し、ni :第i層
の膜の屈折率、di :第i層の膜の幾何学的な膜厚、λ
0 :設計の中心となる波長)としたとき、透明基板の表
面上に0.1≦k1 を満足して積層されているITO膜
である第1層と、この第1層の上に0.01≦k2 を満
足して積層されている可視光線領域で透明な金属酸化物
膜である第2層と、この第2層の上に積層されているM
gF2 膜である第3層と、この第3層の上に1.97≦
k4 ≦2.15を満足して積層されている第4層と、こ
の第4層の上に0.93≦k5 ≦1.05を満足して積
層されている第5層とをそれぞれ具備し、430〜65
0nmの波長範囲における反射率が0.3パーセント以
下であることを特徴とする。
【0012】また、請求項5の導電性反射防止膜は、k
i =4ni di /λ0 (但し、ni:第i層の膜の屈折
率、di :第i層の膜の幾何学的な膜厚、λ0 :設計の
中心となる波長)としたとき、透明基板の表面上に0.
1≦k1 を満足して積層されているITO膜である第1
層と、この第1層の上に0.01≦k2 を満足して積層
されている可視光線領域で透明な金属酸化物膜である第
2層と、この第2層の上に積層されているMgF2 膜で
ある第3層と、この第3層の上に0.70≦k4 ≦0.
80を満足して積層されている第4層と、この第4層の
上に0.18≦k5 ≦0.24を満足して積層されてい
る第5層と、この第5層の上に0.68≦k6 ≦0.8
0を満足して積層されている第6層と、この第6層の上
に1.02≦k7 ≦1.12を満足して積層されている
第7層とをそれぞれ具備し、430〜650nmの波長
範囲における反射率が0.3パーセント以下であること
を特徴とする導電性反射防止膜。
i =4ni di /λ0 (但し、ni:第i層の膜の屈折
率、di :第i層の膜の幾何学的な膜厚、λ0 :設計の
中心となる波長)としたとき、透明基板の表面上に0.
1≦k1 を満足して積層されているITO膜である第1
層と、この第1層の上に0.01≦k2 を満足して積層
されている可視光線領域で透明な金属酸化物膜である第
2層と、この第2層の上に積層されているMgF2 膜で
ある第3層と、この第3層の上に0.70≦k4 ≦0.
80を満足して積層されている第4層と、この第4層の
上に0.18≦k5 ≦0.24を満足して積層されてい
る第5層と、この第5層の上に0.68≦k6 ≦0.8
0を満足して積層されている第6層と、この第6層の上
に1.02≦k7 ≦1.12を満足して積層されている
第7層とをそれぞれ具備し、430〜650nmの波長
範囲における反射率が0.3パーセント以下であること
を特徴とする導電性反射防止膜。
【0013】
【作用】請求項1による導電性反射防止膜では、順次に
積層されている第1層〜第5層が所定の関係を有してお
り、しかも第2層がk2 ≧0.01を満足するととも
に、第1層がk1 ≧0.1を満足するので、優れた光学
特性及び電気特性を維持しながら、従来例と比べて高い
膜強度を得ることが出来る。
積層されている第1層〜第5層が所定の関係を有してお
り、しかも第2層がk2 ≧0.01を満足するととも
に、第1層がk1 ≧0.1を満足するので、優れた光学
特性及び電気特性を維持しながら、従来例と比べて高い
膜強度を得ることが出来る。
【0014】請求項5による導電性反射防止膜では、順
次に積層されている第1層〜第7層が所定の関係を有し
ており、しかも第2層がk2 ≧0.01を満足するとと
もに、第1層がk1 ≧0.1を満足するので、優れた光
学特性及び電気特性を維持しながら、従来例と比べて高
い膜強度を得ることが出来る。
次に積層されている第1層〜第7層が所定の関係を有し
ており、しかも第2層がk2 ≧0.01を満足するとと
もに、第1層がk1 ≧0.1を満足するので、優れた光
学特性及び電気特性を維持しながら、従来例と比べて高
い膜強度を得ることが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
【0016】本願発明の第1実施例に係る5層の導電性
反射防止膜は、図1に示すように、透明基板10上に順
次に積層されている第1層〜第5層11〜15で構成さ
れている。
反射防止膜は、図1に示すように、透明基板10上に順
次に積層されている第1層〜第5層11〜15で構成さ
れている。
【0017】この5層の導電性反射防止膜は、前記4層
の導電性反射防止膜の基本的な構成に備える第1層31
と第2層32とからなる2層がなす光学アドミタンスと
ほぼ等価的な光学アドミタンスを、接着層を含めた3
層、即ち、第1層11、第2層(接着層)12および第
3層13でつくり出すことによって設計されている。
の導電性反射防止膜の基本的な構成に備える第1層31
と第2層32とからなる2層がなす光学アドミタンスと
ほぼ等価的な光学アドミタンスを、接着層を含めた3
層、即ち、第1層11、第2層(接着層)12および第
3層13でつくり出すことによって設計されている。
【0018】ここで、前記4層の導電性反射防止膜にお
ける第1層31と第2層32とが有する等価的な光学ア
ドミタンスをY4 とすると、 Y4 =C/B ここでB、Cは、
ける第1層31と第2層32とが有する等価的な光学ア
ドミタンスをY4 とすると、 Y4 =C/B ここでB、Cは、
【数1】
と表される。なお、nS は基板ガラスである透明基板1
0の屈折率である。
0の屈折率である。
【0019】ただし、Mi は導電性反射防止膜の第i層
の特性マトリクスで
の特性マトリクスで
【数2】
で表される。
【0020】次に、5層の導電性反射防止膜における第
1〜3番目の層11〜13が有する光学アドミタンスを
Y5 とすると、 Y5 =C/B ここでB、Cは、
1〜3番目の層11〜13が有する光学アドミタンスを
Y5 とすると、 Y5 =C/B ここでB、Cは、
【数3】
と表される。
【0021】従って、接着層として第2層を挿入した後
にY5 =Y4 となるようにδ3 とδ1 (即ち、n3 、d
3 、n1 、d1 )を決定することによって5層の導電性
反射防止膜の構成を決定することが出来る。
にY5 =Y4 となるようにδ3 とδ1 (即ち、n3 、d
3 、n1 、d1 )を決定することによって5層の導電性
反射防止膜の構成を決定することが出来る。
【0022】このとき、接着層の厚みは、膜強度の観点
から下限が決定され、第1層11であるITO層の面抵
抗(帯電防止機能)の観点から上限が決定される。この
上限がITO層の面抵抗(帯電防止機能)の観点から決
定される理由は、接着層の厚みが大きくなると光学アド
ミタンスを等価にするためには、ITO層の膜厚を小さ
くする必要があり、このITO層の膜厚の下限が面抵抗
(帯電防止機能)の観点から決まるからである。
から下限が決定され、第1層11であるITO層の面抵
抗(帯電防止機能)の観点から上限が決定される。この
上限がITO層の面抵抗(帯電防止機能)の観点から決
定される理由は、接着層の厚みが大きくなると光学アド
ミタンスを等価にするためには、ITO層の膜厚を小さ
くする必要があり、このITO層の膜厚の下限が面抵抗
(帯電防止機能)の観点から決まるからである。
【0023】以上のようにして、図1に示すように4層
の基本的な構成の第1層31と第2層32とを等価な光
学アドミタンスを有する3層膜で置換し、後述する条件
を満足することにより、本発明の第1実施例に係る導電
性反射防止膜を得ることが出来る。図4において、従来
例の第1層及び第2層と、次の表1に示す実施例3の第
1〜3層との光学アドミタンスが示されている。図4
中、実線が従来例の第1層及び第2層、破線が実施例3
の第1〜3層を示すがこれらの線は重なり合っている。
即ち、それぞれの光学アドミタンスが等価である。
の基本的な構成の第1層31と第2層32とを等価な光
学アドミタンスを有する3層膜で置換し、後述する条件
を満足することにより、本発明の第1実施例に係る導電
性反射防止膜を得ることが出来る。図4において、従来
例の第1層及び第2層と、次の表1に示す実施例3の第
1〜3層との光学アドミタンスが示されている。図4
中、実線が従来例の第1層及び第2層、破線が実施例3
の第1〜3層を示すがこれらの線は重なり合っている。
即ち、それぞれの光学アドミタンスが等価である。
【0024】表1に実施例1〜8及び比較例1〜3を示
す。なお、次の表1及び下記の表2中の膜の構成の数値
はki 値を示している。
す。なお、次の表1及び下記の表2中の膜の構成の数値
はki 値を示している。
【0025】
【表1】
【0026】表1中、電気特性の◎はシート抵抗が30
0Ω/□以下のものを示し、○はシート抵抗が300Ω
/□以上であるが帯電防止機能が得られるものを示す。
0Ω/□以下のものを示し、○はシート抵抗が300Ω
/□以上であるが帯電防止機能が得られるものを示す。
【0027】また、膜強度の◎はシャープペンシルのペ
ン先を試験圧子とするスクラッチ試験において500g
fの荷重でも傷がつかないものを示し、○は500gf
の荷重では傷が付くが、300gfの荷重では傷が付か
ないものを示す。
ン先を試験圧子とするスクラッチ試験において500g
fの荷重でも傷がつかないものを示し、○は500gf
の荷重では傷が付くが、300gfの荷重では傷が付か
ないものを示す。
【0028】光学特性については、0.3パーセント以
下の反射率を満足する波長範囲が少なくとも430nm
〜650nmであるものを◎とし、ほぼ満足するものを
○とした。
下の反射率を満足する波長範囲が少なくとも430nm
〜650nmであるものを◎とし、ほぼ満足するものを
○とした。
【0029】接着層である第2層12として、実施例1
〜5はPrTiO3 を用いた例であり、実施例6はSi
O2 を用いた例であり、実施例7は、Al2 O3 を用い
た例であり、実施例8はTiO2 を用いた例である。
〜5はPrTiO3 を用いた例であり、実施例6はSi
O2 を用いた例であり、実施例7は、Al2 O3 を用い
た例であり、実施例8はTiO2 を用いた例である。
【0030】表1から明らかな様に、実施例1〜8は、
優れた光学特性及び電気特性を維持しつつ、高い膜強度
を備えている。なお、図8〜15は実施例1〜8の分光
反射率をそれぞれ示している。
優れた光学特性及び電気特性を維持しつつ、高い膜強度
を備えている。なお、図8〜15は実施例1〜8の分光
反射率をそれぞれ示している。
【0031】これに対して、比較例1は、実施例3にお
ける第5層のk値を、0.92と小さく設定したもので
ある。この比較例1によれば、電気特性及び膜強度は優
れるものの、430〜650nmの波長範囲で0.3パ
ーセント以下の反射率を満足することが出来ず、実施例
3と比べて光学特性が劣るという問題がある。
ける第5層のk値を、0.92と小さく設定したもので
ある。この比較例1によれば、電気特性及び膜強度は優
れるものの、430〜650nmの波長範囲で0.3パ
ーセント以下の反射率を満足することが出来ず、実施例
3と比べて光学特性が劣るという問題がある。
【0032】また、比較例2は、第1層のk値を0.0
7に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを等価にし
たものである。この比較例2によれば、光学特性及び膜
強度は優れるものの、シート抵抗を小さくすることが出
来ないため、帯電防止機能を得ることが出来ず、実施例
1〜8と比べて電気特性が劣るという問題がある。
7に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを等価にし
たものである。この比較例2によれば、光学特性及び膜
強度は優れるものの、シート抵抗を小さくすることが出
来ないため、帯電防止機能を得ることが出来ず、実施例
1〜8と比べて電気特性が劣るという問題がある。
【0033】更にまた、比較例3は、第2層のk値を
0.008に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを
等価にしたものである。この比較例3によれば、光学特
性及び電気特性は優れるものの、スクラッチ試験におい
て300gfの荷重で傷が付き、実施例1〜8と比べて
膜強度が劣るという問題がある。なお、図25〜27に
比較例1〜3の分光反射率をそれぞれ示す。
0.008に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを
等価にしたものである。この比較例3によれば、光学特
性及び電気特性は優れるものの、スクラッチ試験におい
て300gfの荷重で傷が付き、実施例1〜8と比べて
膜強度が劣るという問題がある。なお、図25〜27に
比較例1〜3の分光反射率をそれぞれ示す。
【0034】表1から、光学特性、電気特性及び膜強度
の全てを満足するki 値の条件は、透明基板の表面に積
層されているITO層である第1層がk1 ≧0.1を満
足し、この第1層の上に積層されており可視光線領域で
透明な金属酸化物膜である第2層がk2 ≧0.01を満
足し、この第2層の上の3層の上に積層されている第4
層が1.97≦k4 ≦2.15を満足し、この第4層の
上に積層されている第5層が0.93≦k5 ≦1.05
を満足することが必要である。
の全てを満足するki 値の条件は、透明基板の表面に積
層されているITO層である第1層がk1 ≧0.1を満
足し、この第1層の上に積層されており可視光線領域で
透明な金属酸化物膜である第2層がk2 ≧0.01を満
足し、この第2層の上の3層の上に積層されている第4
層が1.97≦k4 ≦2.15を満足し、この第4層の
上に積層されている第5層が0.93≦k5 ≦1.05
を満足することが必要である。
【0035】次に図2を参照して本願発明の7層の導電
性反射防止膜について説明する。先ず、6層の導電性反
射防止膜の光学特性及び電気特性を満足するために最も
好ましい基本的な構成は、図2に示すように透明基板1
0側から第1層41、第2層42、第3層43、第4層
44、第5層45、第6層46とすると、各層のk値
は、k1 =0.35、k2 =0.32、k3 =0.7
5、k4 =0.21、k5 =0.75、k6 =1.08
である。
性反射防止膜について説明する。先ず、6層の導電性反
射防止膜の光学特性及び電気特性を満足するために最も
好ましい基本的な構成は、図2に示すように透明基板1
0側から第1層41、第2層42、第3層43、第4層
44、第5層45、第6層46とすると、各層のk値
は、k1 =0.35、k2 =0.32、k3 =0.7
5、k4 =0.21、k5 =0.75、k6 =1.08
である。
【0036】また、これらのki 値の好ましい範囲は、
1.02≦k6 ≦1.12
0.68≦k5 ≦0.80
0.18≦k4 ≦0.24
0.70≦k3 ≦0.80
0.27≦k2 ≦0.37
0.30≦k1 ≦0.42
である。この6層の基本的な構成を有する導電性反射膜
の分光反射率を図16に示す。
の分光反射率を図16に示す。
【0037】本願の第2の実施例に係る7層の導電性反
射防止膜は、上述した4層膜から5層膜への展開と同様
に、6層の基本的な構成の第1層41および第2層42
のなす光学アドミタンスとほぼ等価的な光学アドミタン
スを7層膜における第1層21、接着層である第2層2
2及び第3層23でつくりだすことによって設計され
る。
射防止膜は、上述した4層膜から5層膜への展開と同様
に、6層の基本的な構成の第1層41および第2層42
のなす光学アドミタンスとほぼ等価的な光学アドミタン
スを7層膜における第1層21、接着層である第2層2
2及び第3層23でつくりだすことによって設計され
る。
【0038】このとき、第2層22である接着層の厚み
は、上述した5層の導電性反射防止膜と同様に、膜強度
の観点から下限が決定され、第1層21であるITO層
の面抵抗(帯電防止機能)の観点から上限が決定され
る。
は、上述した5層の導電性反射防止膜と同様に、膜強度
の観点から下限が決定され、第1層21であるITO層
の面抵抗(帯電防止機能)の観点から上限が決定され
る。
【0039】以上のようにして、図2に示すように6層
の基本的な膜の構成の第1層41と第2層42とを等価
の光学アドミタンスを有する3層膜21〜23で置換
し、後述する条件を満足することにより、本発明の第2
実施例に係る導電性反射防止膜を得ることが出来る。
の基本的な膜の構成の第1層41と第2層42とを等価
の光学アドミタンスを有する3層膜21〜23で置換
し、後述する条件を満足することにより、本発明の第2
実施例に係る導電性反射防止膜を得ることが出来る。
【0040】
【表2】
【0041】図5において、6層の基本的な構成の第1
層41及び第2層42と、表2に示す実施例11の第1
〜3層21〜23との光学アドミタンスが示されてい
る。図5中、実線が6層の基本的な構成の第1層及び第
2層、破線が実施例11の第1〜3層を示し、これらの
線は重なり合って光学アドミタンスが等価であることを
示している。
層41及び第2層42と、表2に示す実施例11の第1
〜3層21〜23との光学アドミタンスが示されてい
る。図5中、実線が6層の基本的な構成の第1層及び第
2層、破線が実施例11の第1〜3層を示し、これらの
線は重なり合って光学アドミタンスが等価であることを
示している。
【0042】また、図6において、6層の基本的な構成
の第1層41及び第2層42と、実施例13の第1〜3
層21〜23との光学アドミタンスが示されている。図
中、実線が6層の基本的な構成の第1層41及び第2層
42、破線が実施例13の第1〜3層21〜23を示
し、光学アドミタンスはほぼ等価になっている。光学ア
ドミタンスにこの程度のズレがあっても、図21の分光
反射率曲線から明らかなように、430nm〜650n
mの波長範囲で0.3パーセント以下の反射率を満足し
ている。
の第1層41及び第2層42と、実施例13の第1〜3
層21〜23との光学アドミタンスが示されている。図
中、実線が6層の基本的な構成の第1層41及び第2層
42、破線が実施例13の第1〜3層21〜23を示
し、光学アドミタンスはほぼ等価になっている。光学ア
ドミタンスにこの程度のズレがあっても、図21の分光
反射率曲線から明らかなように、430nm〜650n
mの波長範囲で0.3パーセント以下の反射率を満足し
ている。
【0043】表2から明らかな様に、実施例9〜16
は、優れた光学特性及び電気特性を維持しつつ、高い膜
強度を備えている。図17〜24に実施例9〜16の分
光反射率をそれぞれ示す。
は、優れた光学特性及び電気特性を維持しつつ、高い膜
強度を備えている。図17〜24に実施例9〜16の分
光反射率をそれぞれ示す。
【0044】これに対して、比較例4は、実施例11に
おける第7層のk値を、1.14と大きく設定したもの
である。この比較例4によれば、電気特性及び膜強度は
優れているものの、430〜650nmの波長範囲で
0.3パーセント以下の反射率を満足することが出来
ず、実施例11と比べて光学特性が劣るという問題があ
る。
おける第7層のk値を、1.14と大きく設定したもの
である。この比較例4によれば、電気特性及び膜強度は
優れているものの、430〜650nmの波長範囲で
0.3パーセント以下の反射率を満足することが出来
ず、実施例11と比べて光学特性が劣るという問題があ
る。
【0045】また、比較例5は、第1層のk値を0.0
7に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを等価にし
たものである。この比較例5によれば、光学特性及び膜
強度は優れているものの、シート抵抗を小さくすること
が出来ないため、帯電防止機能を得ることが出来ず、実
施例9〜16と比べて電気特性が劣るという問題があ
る。
7に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを等価にし
たものである。この比較例5によれば、光学特性及び膜
強度は優れているものの、シート抵抗を小さくすること
が出来ないため、帯電防止機能を得ることが出来ず、実
施例9〜16と比べて電気特性が劣るという問題があ
る。
【0046】更にまた、比較例6は、第2層のk値を
0.008に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを
等価にしたものである。この比較例6によれば、光学特
性及び電気特性は優れているものの、スクラッチ試験に
おいて300gfの荷重で傷が付き、実施例9〜16と
比べて膜強度が劣るという問題がある。なお、図28〜
30に比較例4〜6の分光反射率をそれぞれ示す。
0.008に設定して第1〜3層の光学アドミタンスを
等価にしたものである。この比較例6によれば、光学特
性及び電気特性は優れているものの、スクラッチ試験に
おいて300gfの荷重で傷が付き、実施例9〜16と
比べて膜強度が劣るという問題がある。なお、図28〜
30に比較例4〜6の分光反射率をそれぞれ示す。
【0047】表2から、光学特性、電気特性及び膜強度
の全てを満足するki 値の条件は、透明基板の表面に積
層されているITO層である第1層がk1 ≧0.1を満
足し、この第1層の上に積層されており可視光線領域で
透明な金属酸化物膜である第2層がk2 ≧0.01を満
足し、この第2層の上の3層の上に積層されている第4
層が0.70≦k4 ≦0.80を満足し、この第4層の
上に積層されている第5層が0.18≦k5 ≦0.24
を満足し、この第5層の上に積層されている第6層が
0.68≦k6 ≦0.80を満足し、この第6層の上に
積層されている第7層が1.02≦k7 ≦1.12を満
足することが必要である。
の全てを満足するki 値の条件は、透明基板の表面に積
層されているITO層である第1層がk1 ≧0.1を満
足し、この第1層の上に積層されており可視光線領域で
透明な金属酸化物膜である第2層がk2 ≧0.01を満
足し、この第2層の上の3層の上に積層されている第4
層が0.70≦k4 ≦0.80を満足し、この第4層の
上に積層されている第5層が0.18≦k5 ≦0.24
を満足し、この第5層の上に積層されている第6層が
0.68≦k6 ≦0.80を満足し、この第6層の上に
積層されている第7層が1.02≦k7 ≦1.12を満
足することが必要である。
【0048】ただし、膜厚範囲は、ある1つの層を考え
たとき、他の層の膜厚が基本的な構成の膜厚に正確に制
御された場合に前記1つの層が許容できる膜厚範囲とし
て決定されている。
たとき、他の層の膜厚が基本的な構成の膜厚に正確に制
御された場合に前記1つの層が許容できる膜厚範囲とし
て決定されている。
【0049】なお、以上において、波長が520nmの
とき、PrTiO3 の屈折率は2.15、SiO2 の屈
折率は1.46、Al2 O3 の屈折率は1.63、Ti
O2の屈折率は2.35である。
とき、PrTiO3 の屈折率は2.15、SiO2 の屈
折率は1.46、Al2 O3 の屈折率は1.63、Ti
O2の屈折率は2.35である。
【0050】
【表3】
【0051】以上の実施例において、各層の形成は真空
蒸着法で行った。このときの各層の蒸着条件を表3に示
す。なお、条件を変えることにより、スパッタリング等
の他の方法で形成しても良い。
蒸着法で行った。このときの各層の蒸着条件を表3に示
す。なお、条件を変えることにより、スパッタリング等
の他の方法で形成しても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明による導電性反射防止膜では、所
定の光学特性を備える基本的な構成の透明基板側の2層
の膜を、この2層の膜の光学アドミタンスと等価な光学
アドミタンスを有する3層膜で置換し、この3層膜を透
明基板側のITO層、このITO層の上に積層されてい
る透明な金属酸化物膜およびこの金属酸化物膜の上に積
層されるMgF2 膜から構成し、ITO層のk値を設定
された値以上とすることにより、帯電防止機能が得られ
ることを可能とする。更に、金属酸化物膜を設定された
値以上とすることにより、300gfの荷重でも傷が付
くのを防止することが出来る。従って、光学特性、電気
特性及び膜強度の3つを同時に達成することができる。
定の光学特性を備える基本的な構成の透明基板側の2層
の膜を、この2層の膜の光学アドミタンスと等価な光学
アドミタンスを有する3層膜で置換し、この3層膜を透
明基板側のITO層、このITO層の上に積層されてい
る透明な金属酸化物膜およびこの金属酸化物膜の上に積
層されるMgF2 膜から構成し、ITO層のk値を設定
された値以上とすることにより、帯電防止機能が得られ
ることを可能とする。更に、金属酸化物膜を設定された
値以上とすることにより、300gfの荷重でも傷が付
くのを防止することが出来る。従って、光学特性、電気
特性及び膜強度の3つを同時に達成することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る5層の導電性反射防
止膜の説明図である。
止膜の説明図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る7層の導電性反射防
止膜の説明図である。
止膜の説明図である。
【図3】従来例の4層の導電性反射防止膜の基本膜構成
を示す図である。
を示す図である。
【図4】従来例及び実施例3の光学アドミタンスを示す
図である。
図である。
【図5】6層の基本膜構成及び実施例11の光学アドミ
タンスを示す図である。
タンスを示す図である。
【図6】6層の基本膜構成及び実施例13の光学アドミ
タンスを示す図である。
タンスを示す図である。
【図7】従来例の分光反射率を示す図である。
【図8】実施例1の分光反射率を示す図である。
【図9】実施例2の分光反射率を示す図である。
【図10】実施例3の分光反射率を示す図である。
【図11】実施例4の分光反射率を示す図である。
【図12】実施例5の分光反射率を示す図である。
【図13】実施例6の分光反射率を示す図である。
【図14】実施例7の分光反射率を示す図である。
【図15】実施例8の分光反射率を示す図である。
【図16】6層の基本膜構成を示す図である。
【図17】実施例9の分光反射率を示す図である。
【図18】実施例10の分光反射率を示す図である。
【図19】実施例11の分光反射率を示す図である。
【図20】実施例12の分光反射率を示す図である。
【図21】実施例13の分光反射率を示す図である。
【図22】実施例14の分光反射率を示す図である。
【図23】実施例15の分光反射率を示す図である。
【図24】実施例16の分光反射率を示す図である。
【図25】比較例1の分光反射率を示す図である。
【図26】比較例2の分光反射率を示す図である。
【図27】比較例3の分光反射率を示す図である。
【図28】比較例4の分光反射率を示す図である。
【図29】比較例5の分光反射率を示す図である。
【図30】比較例6の分光反射率を示す図である。
10 透明基板
11 第1層
12 第2層
13 第3層
14 第4層
15 第5層
21 第1層
22 第2層
23 第3層
24 第4層
25 第5層
26 第6層
27 第7層
31 第1層
32 第2層
33 第3層
34 第4層
41 第1層
42 第2層
43 第3層
44 第4層
45 第5層
46 第6層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 谷中 保則
大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11
号 日本板硝子株式会社内
(72)発明者 副島 亜矢子
大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11
号 日本板硝子株式会社内
(56)参考文献 特開 昭60−246508(JP,A)
特開 平3−196101(JP,A)
特開 昭63−266401(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C03C 15/00 - 23/00
B32B 1/00 - 35/00
Claims (9)
- 【請求項1】 ki =4ni di /λ0 (但し、ni :
第i層の膜の屈折率、di :第i層の膜の幾何学的な膜
厚、λ0 :設計の中心となる波長)としたとき、 透明基板の表面上に0.1≦k1 を満足して積層されて
いるITO膜である第1層と、 この第1層の上に0.01≦k2 を満足して積層されて
いる可視光線領域で透明な金属酸化物膜である第2層
と、 この第2層の上に積層されているMgF2 膜である第3
層と、 この第3層の上に1.97≦k4 ≦2.15を満足して
積層されている第4層と、 この第4層の上に0.93≦k5 ≦1.05を満足して
積層されている第5層とをそれぞれ具備し、 430〜650nmの波長範囲における反射率が0.3
パーセント以下であることを特徴とする導電性反射防止
膜。 - 【請求項2】 前記第5層がMgF2 膜である請求項1
記載の導電性反射防止膜。 - 【請求項3】 前記第4層が、PrTiO3 、Ti
O2 、ZrTiO4 、ZrO2 及びTa2 O5 の何れか
から構成される請求項1記載の導電性反射防止膜。 - 【請求項4】 請求項1記載の導電性反射防止膜をガラ
ス基板の表面に備え、その導電性反射防止膜は、第1層
が前記表面上に積層されている導電性反射防止ガラス。 - 【請求項5】 ki =4ni di /λ0 (但し、ni :
第i層の膜の屈折率、di :第i層の膜の幾何学的な膜
厚、λ0 :設計の中心となる波長)としたとき、 透明基板の表面上に0.1≦k1 を満足して積層されて
いるITO膜である第1層と、 この第1層の上に0.01≦k2 を満足して積層されて
いる可視光線領域で透明な金属酸化物膜である第2層
と、 この第2層の上に積層されているMgF2 膜である第3
層と、 この第3層の上に0.70≦k4 ≦0.80を満足して
積層されている第4層と、 この第4層の上に0.18≦k5 ≦0.24を満足して
積層されている第5層と、 この第5層の上に0.68≦k6 ≦0.80を満足して
積層されている第6層と、 この第6層の上に1.02≦k7 ≦1.12を満足して
積層されている第7層とをそれぞれ具備し、 430〜650nmの波長範囲における反射率が0.3
パーセント以下であることを特徴とする導電性反射防止
膜。 - 【請求項6】 前記金属酸化物膜が、PrTiO3 膜、
SiO2 膜およびAl2 O3 膜の何れかである請求項1
または5記載の導電性反射防止膜。 - 【請求項7】 前記第7層がMgF2 膜である請求項5
記載の導電性反射防止膜。 - 【請求項8】 前記第6層が、PrTiO3 、Ti
O2 、ZrTiO4 、ZrO2 及びTa2 O5 の何れか
から構成される請求項5記載の導電性反射防止膜。 - 【請求項9】 請求項5記載の前記導電性反射防止膜を
ガラス基板の表面に備え、その導電性反射防止膜は、第
1層が前記表面上に積層されている導電性反射防止ガラ
ス。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07125293A JP3391500B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 導電性反射防止膜および導電性反射防止ガラス |
US08/199,625 US5536580A (en) | 1993-03-05 | 1994-02-22 | Conductive antireflection film and conductive antireflection glass |
US08/450,885 US5582919A (en) | 1993-03-05 | 1995-05-26 | Conductive antireflection film and conductive antireflection glass |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07125293A JP3391500B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 導電性反射防止膜および導電性反射防止ガラス |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263483A JPH06263483A (ja) | 1994-09-20 |
JP3391500B2 true JP3391500B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=13455335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07125293A Expired - Fee Related JP3391500B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 導電性反射防止膜および導電性反射防止ガラス |
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Country | Link |
---|---|
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US6436541B1 (en) | 1998-04-07 | 2002-08-20 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Conductive antireflective coatings and methods of producing same |
EP0975207B1 (en) * | 1998-07-23 | 2007-02-07 | Konica Corporation | Electromagnetic wave attenuating transparent member |
JP2000147206A (ja) * | 1998-11-11 | 2000-05-26 | Sony Corp | 反射防止体 |
US6764580B2 (en) * | 2001-11-15 | 2004-07-20 | Chungwa Picture Tubes, Ltd. | Application of multi-layer antistatic/antireflective coating to video display screen by sputtering |
US6656331B2 (en) | 2002-04-30 | 2003-12-02 | Chunghwa Picture Tubes, Ltd. | Application of antistatic/antireflective coating to a video display screen |
FR2861182B1 (fr) * | 2003-10-16 | 2006-02-03 | Essilor Int | Substrat organique transparent comprenant un empilement antireflet multicouches resistant a la temperature |
JP4958594B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-06-20 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止膜、光学素子および光学系 |
JP7404673B2 (ja) * | 2019-06-26 | 2023-12-26 | 株式会社リコー | 反射防止膜及びその製造方法及び光学部品 |
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US4422721A (en) * | 1982-08-09 | 1983-12-27 | Optical Coating Laboratory, Inc. | Optical article having a conductive anti-reflection coating |
JPH02225346A (ja) * | 1989-02-27 | 1990-09-07 | Central Glass Co Ltd | 熱線反射ガラス |
US5168003A (en) * | 1991-06-24 | 1992-12-01 | Ford Motor Company | Step gradient anti-iridescent coatings |
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- 1993-03-05 JP JP07125293A patent/JP3391500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1994
- 1994-02-22 US US08/199,625 patent/US5536580A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-05-26 US US08/450,885 patent/US5582919A/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
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US5582919A (en) | 1996-12-10 |
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