JP3391465B2 - 接触感受性芳香部材を含む吸収製品 - Google Patents

接触感受性芳香部材を含む吸収製品

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JP3391465B2 JP54896798A JP54896798A JP3391465B2 JP 3391465 B2 JP3391465 B2 JP 3391465B2 JP 54896798 A JP54896798 A JP 54896798A JP 54896798 A JP54896798 A JP 54896798A JP 3391465 B2 JP3391465 B2 JP 3391465B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、その上に位置する1以上の接触感受性(to
uch−sensitive)芳香部材を含む吸収製品に関する。一
般的に、接触感受性芳香部材は、バックシート外側表面
のような裏打ち部材に固定して付着する通気性部材を含
む。放出剤は、圧力が通気性部材に掛けられるとき香料
が呼吸可能な部材を通って放出剤から放出されるように
通気性部材と裏打ち部材との間に位置する。
発明の背景 当該技術において公知の広範な流体吸収構造は、血
液、尿、経血などの様な体液を吸収し、使用時に衛生的
かつ快適である。このタイプの使い捨て製品は一般的
に、流体透過性トップシート材料、流体吸収性コア、お
よび流体不透過性バックシート材料を含む。その様な製
品のさまざまの形態、大きさおよび厚さは、それらの使
用をより快適で便利にする意図を持って探求されてき
た。
生理用品についての臭気制御は長い間研究の下にあっ
た。多くの体液は不快臭を有するかまたは、長期間空気
および/またはバクテリアと接触するときその様な臭気
を発生させる。
さまざまな臭気制御剤が文献中に開示されてきた。例
えば、1985年6月25日に発行されたハギワラらの米国特
許第4,525,410号は、ウエブ中に溶融可能な繊維の一部
を含ませ、熱をかけることにより繊維性ウエブ中に安定
に保持される(抗菌性カチオンを添加された)ゼオライ
ト粒子を開示する。ハギワラらは、一般的な生理用品に
おいて外側カバー層としてそれらの組成物を用いること
を示唆する。
1954年9月28日に発行されたF.A.シャラー(Shuler)
の米国特許第2,690,415号は、例えば、生理用品中に臭
気吸収媒体を提供するために接着剤により透過性ウエブ
の隙間において均一に固定される臭気吸収材料の粒子を
開示する。微粒子炭素、シリカゲルおよび活性化アルミ
ナが記載される。微粒子の移動(shifting and/or di
splacement)は回避され、シートは可撓性である。
トリン(Trinh)らに1995年7月4日に発行された米
国特許第5,429,628号は、吸収性コアまたは吸収製品の
トップシートの中への臭気吸収または芳香放出粒子の組
込みを開示する。それらの粒子は、好ましくは、トップ
シートおよび吸収性コアを通る使用者由来の水分の存在
により活性化される。
1997年1月7日にハッセ(Hasse)に発行された米国
特許第5,591,146号は、着用者の下着にナプキンを固定
もする接着剤バインダーの中に配置されたくだけやすい
マイクロカプセルを有する生理用ナプキンを開示する。
接着剤バインダーを覆うリリースペーパーが除去される
とき、マイクロカプセルは粉砕または激発され、芳香お
よび/または臭気吸収剤が放出される。
おむつおよび生理用品における使用のためのアブセン
ツ((ABSCENTS)ユニオンカーバイド由来の臭気制御分
子ふるい)は、特に、ユニオンカーバイドの小冊子(A.
J.ジョフル(Gioffre)1988年)の中に記載されてい
る。その小冊子は、ユニオンカーバイドのマーケットリ
サーチはその様な製品において潜在的な利益を示すこと
を示唆する。米国特許第4,759,482号および第4,826,497
号は、特に生理用品における一般的に臭気制御剤として
用いられるアブセンツに関する。
発明の概要 従って、本発明は、上方表面および底部表面を有する
シャーシ、前方部分、前方部分と反対側に位置する後方
部分、前方部分と後方部分との間に位置するクロッチ部
分、縦軸、横軸、1対のエンドエッジおよび1対の縦側
エッジを具備する使い捨ておむつを提供する。シャーシ
は、トップシート、トップシートに結合するバックシー
ト、内部表面と外部表面を有するバックシート、トップ
シートとバックシートとの間に位置する吸収性コア、バ
ックシート外側表面上に位置する少なくとも1つの接触
感受性芳香部材を具備する。芳香部材は、周辺および使
用者接触表面を有する部分的に開孔され、固定された通
気性部材を少なくとも含む。通気性部材は、バックシー
ト外側表面に固定されて付着し、呼吸可能な部材とバッ
クシート外側表面との間に位置する芳香放出剤を有す
る。好ましくは、ここでの芳香放出剤はマイクロカプセ
ルである。
図面の簡単な説明 明細書は、本発明を形成するものとみなされる主題を
特に指摘し、明確に権利請求する請求の範囲で終わるけ
れども、本発明は、同様の名称が実質的に同一の要素を
呼称するために用いられる添付の図面とともに理解され
る以下の記載からよりよく理解されるであろうと思われ
る。
図1は、下にある構造を明らかにするために切欠され
た部分を有し、おむつの外側表面が見えるものに面する
本発明の使い捨ておむつ態様の平面図である。
図2は、図1における接触感受性芳香部材の断面図で
ある。
図3は、本発明の芳香放出機構の1つのタイプの断面
図である。
図4は、通気性部材、放出剤およびバックシート外側
表面および/または裏打ち部材の1つの態様の分解斜視
図である。
図5は、本発明の好ましい使い捨ておむつ態様の平面
図である。
発明の詳細な説明 ここで用いられるものとして、「吸収製品」と言う術
語は、身体滲出物を吸収し、含有するデバイスを称し、
特に、身体から排出されたさまざまの滲出物を吸収し、
含有する着用者の身体に当接または極めて近接して配置
されるデバイスを称する。ここで用いられるものとし
て、「おむつ」と言う術語は、身体滲出物を吸収し、含
有する着用者の胴体下部のまわりに着用される幼児およ
び失禁者により一般的に着用される吸収製品を称し、特
に、着用者の身体に当接または近接して配置されるデバ
イスを称する。「使い捨て」と言う術語はここでは、洗
濯されるか、またはさもなければ吸収製品として修復さ
れるかまたは再使用されることが意図されない吸収製品
を記載するために用いられる(すなわち、それらは1回
の使用の後に廃棄され、好ましくは、リサイクルされ、
堆肥化されるかまたはさもなければ環境に適合する様式
で処理されることを意図される)。ここで用いられるも
のとして、「香料」、「封入剤」または「芳香」と言う
術語は、圧力の適用のような機械的な力により続いて激
発または粉砕されるマイクロカプセルのような放出剤中
に配置される揮発性香料、エッセンス、芳香、ゼオライ
ト、活性炭、シクロデキストリン、それらの混合物など
を含む臭気吸収剤および/またはマスキング剤を呼称す
る。ここで用いられるものとして、「圧力」または「圧
力接触」と言う術語は、その中にとどまる芳香を放出さ
せる接触感受性芳香部材の中の放出剤を激発または粉砕
させるのに必要な力を称する。「破裂した」、「断裂し
た」または「押しつぶされた」と言う術語により、本明
細書では、放出剤が外側の圧力により破壊されて開か
れ、それによりその中のその香料を放出することが意味
される。本明細書で用いられるものとしての「芳香放出
剤」または「放出剤」と言う術語は、本明細書で記載さ
れる香料の含有および放出のために当該技術において公
知のいずれか適切な手段を称する。ここで用いられるも
のとしての「マイクロカプセル」または「ミクロスフェ
ア」と言う術語は、香料を保持し、後に分配するための
好ましいタイプの放出剤および/または含有アセンブリ
を称する。本明細書の開示の目的にとっては、放出剤お
よびマイクロカプセルと言う術語は互換性がある。本明
細書で用いられる「香料で満たされた」と言う術語は、
本明細書で定義される香料で少なくとも部分的に満たさ
れている放出剤を称する。ここで用いられる「芳香激
発」と言う術語は、香料を含む破裂しているかまたは覆
われていない放出剤に由来する香料の直接放出を称す
る。本明細書で用いられる「拡散」または「定常状態」
と言う術語は、放出剤からの香料の実質的に連続的な放
出を称する。「埋め込まれた」と言う術語により、本明
細書では、例えばバインダーの中に埋め込まれた放出剤
の様に、もう1つの材料の中の、もう1つの材料に隣接
する、および/またはもう1つの材料上の1つの材料の
統合または確保が意味される。
好ましくは、本明細書で開示されるすべての態様のた
めの放出剤は、本明細書で開示される幾つかのタイプの
マイクロカプセルの1つである。激発されるか、粉砕さ
れるかまたは破裂したマイクロカプセルのタイプにおい
て、少なくとも1つの開口が、本明細書で開示される機
構の1つを介してマイクロカプセルから香料が拡散する
(例えば、芳香激発または定常状態拡散)それまで開口
していないマイクロカプセルの表面上に作り出される。
代わりに、マイクロカプセルは多孔性で、接触感受性で
ある実質的にフィルドイン構造でありえ、それによりマ
イクロカプセルが使用者からの圧力接触を受けるとき通
気性部材を通って香料を放出する。「使用者」と言う術
語により、本明細書では、おむつの着用者または介護者
(diaperer)、すなわち、おむつを着用する者および/
または使用者のまわりにおむつを取り付ける者が意味さ
れる。また代わりに、本明細書の少なくとも複数のマイ
クロカプセルは臭気を吸収し、また、例えば芳香激発を
通してのような本明細書で開示される1以上の機構を介
して香料を放出し得る。
図1は、その引き伸ばされた収縮していない状態(す
なわち、弾性的に誘発された収縮が引き伸ばされてい
る)における本発明のおむつ20の平面図であり、構造の
一部はおむつ20の構造をより明確に示すために切欠さ
れ、着用者から離れて面するおむつ20の部分、すなわち
外側表面52は、見るものに面する。図1に示されるよう
に、おむつ20は、好ましくは、液体透過性トップシート
24、トップシート24に結合する液体不透過性バックシー
ト26、トップシート24とバックシート26との間に位置す
る吸収性コア28を具備する封入(containment)アセン
ブリ22を具備する。おむつは好ましくは、弾性脚部カフ
ス30、弾性ウエストバンド32、1対の第1ファスナー部
材42および第2ファスナー部材41を具備するファスナー
システム40を更に具備する。図1において示されるよう
に、第2のファスナー部材41は接触感受性芳香部材80上
に存在する。これは、ここでの第2ファスナー部材41の
配置についてのたった1つの可能な形状を表す。第2フ
ァスナー部材41および接触感受性芳香部材80が完全に分
離しているかまたは少なくとも部分的に分離している付
加的な形状が予見される。
おむつ20またはおむつのシャーシ22は、(図1におい
て見る者に面する)外側表面52、外側表面52の反対側の
内側表面50(図示せず)、前方腰部領域54、前方腰部領
域54の縦に反対側の後方腰部領域56、前方腰部領域54と
後方腰部領域56との間に位置するクロッチ領域58、縦エ
ッジは60と称され、エンドエッジは62と称されるおむつ
20の外側周囲またはエッジにより規定される周辺を有す
るものとして図1において示される。おむつ20の内側表
面50は使用のあいだに着用者の身体に向かって面するお
むつ20の部分を含む(すなわち、内部表面50は一般的
に、トップシート24の少なくとも一部およびトップシー
ト24に結合する他のコンポーネントにより形成され
る)。おむつ20の外側表面52は、使用のあいだに着用者
の身体から離れて面するおむつ20の部分を含む(すなわ
ち、外側表面52は一般的にバックシート26の少なくとも
一部およびバックシート26に結合する他のコンポーネン
トにより形成される)。ここで用いられるものとして、
「結合する」と言う術語は、ある要素を他の要素に直接
固着することによりある要素が他の要素に直接固定され
る形状およびある要素を中間部材に固着し、それが次い
で他の要素に固着されることによりある要素が間接的に
他の要素に固定される形状を包含する。前方腰部領域54
および後方腰部領域56は、周辺のエッジ62からクロッチ
領域58に伸びる。
おむつ20はまた2つの中心線、縦中心線100および横
中心線102を有する。ここで用いられるものとして、
「縦」と言う術語は、おむつ20が着用されるとき立って
いる着用者を左と右の半分に両断する垂直面と一般的に
並ぶ(例えば、ほぼ平行である)おむつ20の平面の中の
線、軸、または方向を称する。ここで用いられるものと
して、「横断の(transverse)」および「横の(latera
l)」と言う術語は、互換性があり、(前方および後方
身体半分に着用者を分割する)縦方向に一般的に垂直で
あるおむつの平面の中に存在する線、軸または方向を称
する。
おむつ20の封入アセンブリ22は、おむつ20のメインボ
ディ(シャーシ)を含むものとして図1において示され
る。封入アセンブリ22は少なくとも吸収性コア28および
好ましくはトップシート24およびバックシート26を含む
外側カバー層を含む。おむつ20が分離したホルダーとラ
イナーを具備するとき、封入アセンブリ22は一般的に、
たとえば、トレーニングパンツ構造におけるようなホル
ダーとライナー(すなわち、封入アセンブリ22は、ライ
ナーがトップシート、パックシート、および吸収性コア
のような吸収性複合材料を含む一方で、ホルダーを規定
する1層以上の材料を含む)を含む。接触感受性芳香部
材80の構造および位置はおむつとトレーニングパンツの
両方について同一であることがここでは特記される。適
切なトレーニングパンツ構造は、ビュエル(Buell)ら
に1996年10月29日に発行された米国特許第5,569,234号
およびハッセ(Hasse)らに1993年9月21日に発行され
た米国特許第5,246,433号において開示されており、そ
れぞれの特許は参照により本明細書に組み込まれる。お
むつについては、封入アセンブリ22は、複合材料おむつ
構造を形成するように加えられた他の形態を有するおむ
つの主要構造を含む。従って、おむつ20についての封入
アセンブリ22は一般的に、トップシート24、バックシー
ト26、および吸収性コア28を含む。
図1は、トップシート24およびバックシート26が吸収
性コア28の長さおよび幅より一般的に大きな長さおよび
幅寸法を有する封入アセンブリ22の好ましい態様を示
す。トップシート24およびバックシート26は吸収性コア
28のエッジを超えて伸び、それによりおむつ20の周辺を
形成する。トップシート24、バックシート26、および吸
収性コア28は、さまざまの周知形状で組み立てられ得る
けれども、好ましいおむつ形態は、一般的に、1975年1
月14日にケネスB.ビュエルに発行された「使い捨ておむ
つのための収縮性側面部分(Contractible Side Port
ions for Disposable Diaper)」と言う表題の米国
特許第3,860,00号、1992年9月29日にケネスB.ビュエル
に発行された「弾力性があらかじめ与えられた屈曲性ヒ
ンジを有する動的弾性腰部形態を有する吸収製品(Abso
rbent Article With Dynamic Elastic Waist Fea
ture Having A Predisposed Resilient Flexural
Hinge)」と言う表題の米国特許第5,151,092号におい
て記載されており、それらのそれぞれは参照により本明
細書に組み込まれる。
好ましい態様において、図2は、その中にマイクロカ
プセル70を含むバインダー68は、おむつのシャーシ22の
外側表面52すなわち着衣表面に直接付着することを示
す。通気性部材82はバインダー68上に直接載置され、そ
れに付着する。「固定された通気性部材」すなわち「通
気性部材」により、本明細書では、マイクロカプセル70
からの芳香の放出を提供するがしかし、放出剤からの
(存在する)すべての流体流を実質的に制限する1層以
上の材料が意味される。図2の通気性部材82は、積層体
を含む好ましいタイプである。すなわち、通気性部材82
は好ましくは多層であり、最も好ましくは2層である。
例えば、図2の通気性部材82は好ましくは、最も好まし
くは開孔されたポリエチレンまたはポリプロピレンフィ
ルム層92に結合する不織ウエブを含むトップ層90を含
む。開孔された層92における開孔83は、粉砕および/ま
たは激発されたマイクロカプセル70由来の香料の逃げ出
しを可能とし、不織層90は、開孔された層92を通るマイ
クロカプセル由来の存在するいずれの流体流とも衝突す
る。好ましくは、本明細書のマイクロカプセルの粉砕ま
たは激発から放出されたいずれの流体も、実質的に完全
に気化し(すなわち気体となり)、実質的に気体状態で
多層通気性部材82を通過する。トップ層90は、香料の通
過を可能とするが、流体の流れを制限し、もちろんすべ
ての他のおむつの構成要素と両立し得るいずれかの適切
な材料を含み得ることがここでは特記される。1975年5
月6日にハートウエル(Hartwell)に発行された米国特
許第3,881,489号および1996年11月5日にドブリン(Dob
rin)らに発行された米国特許第5,571,096号は、組み合
わせの2層を含む通気性バックシートを教示し、それら
のそれぞれは参照により本明細書に組み込まれる。
多層通気性部材82において、開孔された層92は、さま
ざまの直径、形状および配向の開孔83を含み得る。さら
に、開孔83は、規則的または不規則なパターンで開孔さ
れた層92の中に組み込まれ得るし、開孔された層92の中
にランダムに組み込まれ得る。ここでの開孔された層の
中の開孔のサイズ、配向、配置などは、完全に製造者の
視野の中にある。図4は、2層の通気性部材82、香料で
満たされたマイクロカプセル70を含むバインダー68、お
よびこの場合においては、バックシート26の少なくとも
一部を含み得る裏打ち部材88を有する接触感受性芳香部
材80の分解斜視図を提供する。好ましくは、開孔された
層92は、製造者により所望されるいずれのパターンまた
は形状でもその中に多くの開孔83を含む。開孔83または
開孔された層92の可能なパターン、配向またはサイズに
ついてここでは限定は存在しない。
通気性部材82は好ましくはバインダー68を完全にカバ
ーする。本明細書で開示されるすべての態様の好ましい
適用において、通気性部材82は、バインダー68を完全に
覆うのみならず、バインダー68のエッジを超えて伸びる
エッジをも有し、それによりその中に位置するバインダ
ー68およびマイクロカプセル70を完全に包む。通気性部
材82の伸ばされたエッジは、好ましくは、図2に示され
る外側バックシート表面52または裏打ち部材88のいずれ
かの反対表面に直接付着し、従って、バインダー68全体
のまわりの連続的または半連続的シールを形成する。最
も好ましくは、バインダーまたはその中に配置される放
出剤のいかなる部分も暴露されていない、すなわち被覆
を解かれていない。この好ましいシーリングは、本明細
書に開示される香料のいずれか1種の放出を制限し、バ
インダー68が乾ききり、その接着特性の一部を失うこと
から保護する役割をする。この好ましいシーリングはま
た、例えば水または汚物のような外部の物体からマイク
ロカプセル70を保護し、使用者の裁量で最大限可能な香
料放出を提供する役割をする。通気性部材82の伸ばされ
たエッジは、接着剤結合、熱結合、超音波結合、動的機
械的結合、クリンピングおよびそれらの組合わせにより
バックシート外側表面52または裏打ち部材88に付着し得
る。用いられる結合タイプが何であろうと、好ましく
は、裏打ち部材88の中のバインダー68と通気性部材82を
シールするために通気性部材82の伸ばされたエッジを用
いて真空密封が形成される。「真空密封」と言う術語に
より、本明細書では、バインダーとその中に固定された
マイクロカプセルを完全に包むシールの形成が意味され
る。
本明細書の態様のいずれの通気性部材も、おむつ、接
触感受性芳香部材、下にあるマイクロカプセルまたはお
むつのシャーシのいずれかの部分から除去されるかまた
はさもなければ移されることを意味しないことが明確に
特記されるべきである。むしろ、ここでのすべての通気
性部材は、固定され、適所に保持され、それにより芳香
がマイクロカプセルから放出される前後に下にあるマイ
クロカプセルを覆いつづけることが意味される。
ここでの通気性部材82は、不織ウエブ、開孔されたフ
ィルム、ティッシュおよび上記の組合わせまたは積層体
由来の1以上の材料を含み得る。製造者によりいかなる
材料が選ばれようとも、それは、ここでのすべてのおむ
つの部材、特にバックシートと両立すべきである。好ま
しい態様において、通気性部材82は、ここでの通気性バ
ックシートのために用いられる材料と実質的に同様の材
料、すなわち、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはそ
れらの複合材料の熱可塑性フィルムであり得る。ここで
の接触感受性部材の構造における使用にとって適切な通
気性材料は、ソガらに1994年11月15日に発行された米国
特許第5,364,381号において開示され、その特許は参照
によりここに組み込まれる。
本明細書の発明は、悪臭が少なくとも部分的に抑制さ
れ得る2つの方法を含む。それらは臭気のマスキングと
臭気の吸収である。臭気のマスキングを与える2つのメ
カニズムは、芳香激発を通しての香料放出または時間経
過による香料拡散である。香料がそれら2つの方法のい
ずれかにより放出されるとき、悪臭は、より大きな強度
の香料によりマスキングされる傾向がある。香料の強度
(intensity or strength)は発明のどの部分も形成
しないが、製造者の裁量で増加しまた減少する。対照的
に、シクロデキストリンまたは活性炭のような臭気吸収
剤は、悪臭分子が(全てではないまでも)ほとんどのヒ
トの嗅覚により検出されるようになるような様式で悪臭
をその分子構造に閉じ込める役割をする。
破裂したマイクロカプセル70の数およびしたがって放
出される香料95の量を制御するそれらの要因は、完全
に、マイクロカプセルサイズおよび壁の厚さ、用いられ
るバインダーのタイプ、用いられるバインダーの量、用
いられる香料の量およびタイプ、マイクロカプセルの破
裂強度、マイクロカプセルの数および分布、マイクロカ
プセルの破裂強度に対するバインダーの接着強度、およ
びマイクロカプセルの破裂に影響を与え得る他のその様
な要因のようなパラメーターの操作を通して製造者の裁
量の制御の範囲内にある。ここでの好ましいバインダー
は接着剤を含む。ここでのマイクロカプセルのバインデ
ィングにとって適切な接着剤は、ミネソタ州セントポー
ルのH.B.フラー(Fuller)カンパニーにより製造され、
HL−1258として販売される。
ここでのもう1つの態様において、バインダー68は、
例えば臭気吸収剤のような、時間経過とともに拡散的に
香料を放出するマイクロカプセル70を少なくとも部分的
に含む。以前の態様における様に、通気性部材82は着用
者由来の圧力接触を受け入れ、したがってマイクロカプ
セル70に作用し、それによりその香料放出を活性化す
る。それらのタイプの拡散放出剤は、香料の芳香激発お
よび時間経過拡散放出の両方を与える砕けやすい/破裂
性のタイプの放出剤と組み合わせられ得る。
好ましい態様において、マイクロカプセル70を有する
バインダー68は、通気性部材82とおむつの外側表面52ま
たは裏打ち部材88との間に位置し得る。このバインダー
68は、好ましくは、通気性部材82、マイクロカプセル70
とおむつの外側表面52または裏打ち部材88との間の単一
の結合材料である。
図5は、複数の接触感受性芳香部材80がおむつ20のバ
ックシート26の外側表面52に与えられ得る別態様を開示
する。どれくらいの数の接触感受性芳香部材80がバック
シート外側表面52の一部に与えられ得るかについての固
定した数は存在しない。所望される接触感受性芳香部材
80の数は、完全に製造者の視野の中にある。接触感受性
芳香部材80は、製造者により所望されるとみなされるい
ずれかの形態および形状のものであり得る。また、接触
感受性芳香部材80のサイズは固定されないが、製造者の
設計限界の範囲内にある。もちろん、ここでのすべての
サイズ、数および形状は、おむつの機能およびサイズの
限界と合致し、その範囲内にあるべきである。
図5はまた、接触感受性芳香部材80がおむつ20の前方
54、後方56およびクロッチ58部分にわたって分散する好
ましい態様を示す。実際、図5のおむつ20は、1対の接
触感受性芳香部材80がそれぞれ、それぞれの縦エッジ60
に隣接して位置するかまたはそれらと極めて近接して配
置される特に好ましい態様を開示する。さらに、縦エッ
ジ60の隣に並ぶ接触感受性芳香部材80は好ましくは弾性
脚部カフス30に少なくとも極めて近接して位置する。
「隣接して位置する」または「極めて近接して」と言う
術語は本明細書では、1つの部材がもう1つの部材上に
直接配置され得る、1つの部材がもう1つに隣接して直
接配置され得るが実質的に同じ空間において存在しな
い、1つの部材が(直接にではなく)ある部材に隣接し
て配置され得るがその部材の動きおよび/または位置変
化により影響されるのに十分に近い、およびそれらの組
合わせを意味する。
接触感受性芳香部材80が弾性脚部カフス30に隣接して
または極めて近接して位置するとき、作り出される効果
は、おむつ20が着用者に当てられるとき接触感受性芳香
部材80の伸張であるべきである。ここでの好ましい態様
において、少なくとも一部のマイクロカプセルが激発
し、従って、伸長性脚部カフス30に隣接してまたは極め
て近接して配置される接触感受性芳香部材80を有するお
むつ20が使用者に適用されるとき芳香の放出が起こる。
いずれか特定の理論により拘束されることを望まない
が、ここでは、接触感受性芳香部材が弾性脚部カフス30
または弾性ウエストバンド32について横または縦のいず
れかに伸張されるとき、ここでのマイクロカプセルを破
裂させるのに適切な圧迫がマイクロカプセルを有するバ
インダー68に与えられると思われる。次いでバインダー
68は、マイクロカプセルの少なくとも一部にそれらの圧
迫の有意な部分を移行させ、それにより、その中に位置
する香料を放出させるようにそれらを破裂させる。
加えて、接触感受性芳香部材80はまた、その下にある
マイクロカプセル70の破裂に影響を与えるような方式で
一方または両方の弾性ウエストバンド32と隣接してまた
は極めて近接して配置され得、それにより香料を放出す
る。図1および5は、接触感受性芳香部材80がそれぞれ
の弾性ウエストバンド32に極めて近接して配置されるこ
の形状を示す。製造者が所望する多くの接触感受性芳香
部材は、ここでの弾性脚部カフス30または弾性ウエスト
バンド32に隣接してまたはそれと極めて近接して配置さ
れ得ることに注意すべきである。さらに、ここでの接触
感受性芳香部材80は、その可能な形態および配向につい
て限定されない。弾性脚部カフス30に極めて近接して配
置される接触感受性芳香部材80を開示する上記例におけ
る様に、すなわち、使用者におむつ20を当てるときそれ
により弾性ウエストバンド32に沿って接触感受性芳香部
材80を伸張させる、マイクロカプセルを激発させるため
のメカニズムはまた、弾性ウエストバンド32に隣接また
は極めて近接して配置される接触感受性芳香部材80につ
いても適用される。
接触感受性芳香部材80は、使用者のまわりへのおむつ
20の適用の際にその中に位置するマイクロカプセルを激
発させることが所望されるならば、そのときは、伸張性
部材および/または伸張部材は、接触感受性芳香部材80
に適用されるべきであることがここでは特記される。全
く少なくとも、接触感受性芳香部材構造において用いら
れるポリマー性フィルムおよび不織布はそれ自体、接触
感受性芳香部材80の構造的欠陥なしに弾性ウエストバン
ド32または弾性脚部カフス30を適切に伸張させるように
接触感受性芳香部材80を考慮して適切な弾性を与えるべ
きである。
ここでのマイクロカプセル70の2つの主要な激発また
は粉砕機構は以下である、すなわち、 ・例えば歩行、匍匐、走行、着席などを通して放出す
る、おむつの中で圧力接触を作り出す着用者の自然な動
き、および ・通気性部材80の接触表面85に沿っての介護者または着
用者が意図的に及ぼす圧力接触(図3参照)。
ここでの態様においては、香料は、例えば、乳児が床
を横切って匍匐するかまたは失禁成人が歩行しまたは着
席するときのような通常の活動において放出され得る。
このことは、もちろん、例えばマイクロカプセルの破裂
強度のようなそれ自体接触感受性芳香部材の感受性に依
存し、またおむつの様な吸収製品についてのその配置に
依存する。例えば、おむつ20のクロッチ部分58に及びま
わりに配置される接触感受性芳香部材は、着用者が歩行
し、匍匐し、着席し、または走行するとき、香料放出を
与えるように適切に配置されると思われる。
図3は、接触感受性芳香部材由来の香料の放出のため
のここでのもう1つのメカニズムについての全体像を提
供する。介護者または着用者は、その上方表面または接
触表面85で接触感受性芳香部材に作用し得るし、マイク
ロカプセル70の激発および/または粉砕を作り出すよう
にその表面に適切な圧力接触を与え得る。図3において
明らかである様に、介護者または着用者は、破裂し/押
しつぶされたマイクロカプセル72から香料95を放出させ
るために接触感受性芳香部材80の接触表面85を横切り、
それに対して圧力接触を与えるのに少なくとも1本の指
を用い得る。所望なだけの数の指が、マイクロカプセル
70を激発させるために用いられ得ることに注意すべきで
ある。さらに、介護者または使用者は適切ないずれの製
品も用い得るが、その香料を放出させるためのマイクロ
カプセルの激発について有害ではない。
ふたたび図1を参照すると、おむつ20はまた、横方向
の張力が着用者に対しておむつを維持するようにおむつ
の周囲に維持されるようなオーバーラップ形状で前方腰
部領域54と後方腰部領域56を維持する側面閉鎖を形成す
るように互いに付着し得るファスナータブと第2ファス
ナー部材41を好ましくは含む第1ファスナー部材42を有
するファスナーシステム40をも含む。典型的なファスナ
ーシステムは、1989年7月11日にスクリップス(Scripp
s)に発行された「向上したファスナーデバイスを有す
る使い捨ておむつ」と言う表題の米国特許第4,846,815
号、1990年1月16日にネステガード(Nestegard)に発
行された「向上したフックファスナー部分を有する使い
捨ておむつ」と言う表題の米国特許第4,894,060号、199
0年8月7日にバットレル(Battrell)に発行された
「感圧接着剤ファスナーおよびそれを作る方法」と言う
表題の米国特許第4,946,527号、1974年11月19日にビュ
エルに発行された「使い捨ておむつのためのテープファ
スナーシステム」と言う表題の米国特許第3,848,594
号、1987年5月5日にヒロツらに発行された「吸収製
品」と言う表題の米国特許第4,662,875号、および本明
細書で以前参照された米国特許出願シリアル番号第07/7
15,152号において開示され、それらのそれぞれは参照に
より本明細書に組み込まれる。
適切な接着剤テープタブファスナーシステムの例は、
1974年11月19日にビュエルに発行された米国特許第3,84
8,594号、および1987年5月5日にヒロツおよびロバー
トソン(Robertson)に発行された米国特許第4,662,875
号において開示され、それらのそれぞれは参照により本
明細書に組み込まれる。本発明において有用な機械的閉
鎖システムを含む他の閉鎖系の例は、1989年9月26日に
スクリップスに発行された米国特許第4,869,724号、198
9年7月11日にスクリップスに発行された米国特許第4,8
48,815号において開示され、2点ファスナーシステムは
1993年9月7日にベイル(Weil)、ビュエル、クリア、
およびファルコン(Falcone)に発行された米国特許第
5,242,436号において記載され、それらのそれぞれは参
照により本明細書に組み込まれる。2点ファスナーシス
テムが用いられるとき、腰部閉鎖システムの腰部閉鎖部
材は好ましくは、脚部および腰部の両方のまわりに有効
な閉鎖を与える様に、伸長性前方腰部形態42と縦に並
び、伸長性脚部カフス30の弾性ストランドと横に並ぶ。
開示により示されるように、おむつ20は、サイドパネル
がまず互いに結合することを可能とする1対のファスナ
ータブ42を備え得る。次いで、介護者は、着用者の脚部
の間に封入アセンブリ22をもたらし、腰部形態の外側層
にアセンブリ22を結合させる。その様な形状および固定
方法は、上記参照された米国特許出願シリアル番号第08
/044,562号(ニューら)においてより完全に記載されて
いる。
ファスナーシステムは、感圧接着剤、粘着材料、フッ
ク・アンド・ループ・タイプのファスナーのような機械
的ファスナー、またはそれらのいずれかの組合わせまた
は当該技術において公知のいずれか他の付着手段を含む
当該技術において公知のいずれかの付着手段を含み得
る。典型的な接着剤テープタブファスナーシステムは、
1974年11月19日にビュエルに発行された「使い捨ておむ
つのためのテープファスナーシステム」と言う表題の米
国特許第3,848,594号、1987年5月5日にヒロツおよび
ロバートソンに発行された「吸収製品」と言う表題の米
国特許第4,662,875号において開示される。機械的ファ
スナー部材を含む典型的なファスナーシステムは、1991
年10月22日にトマス(Thomas)に発行された「機械的フ
ァスナー突起(Mechanical Fastening Prong)」と言
う表題の米国特許第5,058,247号、1989年9月26日にス
クリップスに発行された「吸収製品の使い捨てのための
接着剤テープ使い捨て手段を有する機械的ファスナーシ
ステム(Mechanical Fastening Systems With Adhe
sive Tape Disposal Means For Disposal of Ab
sorbent Articles)」と言う表題の米国特許第4,869,7
24号、および1989年7月11日にスクリップスに発行され
た「向上したファスナーデバイスを有する使い捨ておむ
つ」と言う表題の米国特許第4,846,815号において記載
されている。組み合わせの機械的/接着剤ファスナーを
有するファスナーシステムの例は、1990年8月7日にバ
ットレル(Battrell)に発行された「感圧接着剤ファス
ナーおよびそれを作る方法」と言う表題の米国特許第4,
946,527号において記載される。それらの特許のそれぞ
れは参照により本明細書に組み込まれる。
検討された様に、本発明の1つの態様は、好ましくは
基部および基部から伸びる複数の係合要素を含むフック
ファスナー材料を含む。フックファスナー材料は、安定
したファスナーデバイスを与えるようにループファスナ
ー材料の繊維性要素と係合することが意図される。従っ
て、フックファスナー材料は、広範な材料から製造され
得る。さらに、係合要素は、フック、「T字」形、「マ
ッシュルーム」形または当該技術において周知であるい
ずれか他の形態のようないずれの形態も有し得る。適切
な材料には、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、またはそれらの材料のいずれの組合わせも含まれ
る。好ましいフックファスナー材料の例は、商品名96
0、957および942の下でノースカロライナ州シャーロッ
ト(Charlotte)のアプリックス(Aplix)から入手可能
である。他の好ましいフックファスナー材料は、商品名
CS200、CS300、MC5およびMC6の下でミネソタ州セントポ
ールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチ
ュアリング・カンパニーから入手可能である。もう1つ
の好ましいフックファスナー材料は、参照により本明細
書に組み込まれる1991年10月22日にトマスに発行された
「機械的ファスナー突起」と言う表題の米国特許第5,05
8,247号において記載される。
第2のファスナー部材は好ましくは、フック部材と係
合可能なファスナー要素を含む。従って、第2のファス
ナー部材は、フック部材と安定して係合することが可能
な広範な材料および形状から製造され得る。例えば、第
2のファスナー部材は、同一の相補的要素または異なる
相補的要素を含み得る。ここで用いられるものとして、
「同一の相補的要素」と言う術語は、フック部材の係合
要素と第2のファスナー部材が相互に噛み合う同じ形状
または構造を具備する機械的ファスナーシステムを定義
するために用いられる。その様なシステムの例は、ブラ
ウン(Brown)らの1982年4月16日に発行された「ファ
スナーを形成するために用いられる2本のストリップ材
料(Two Strip Materials Used For Forming Fas
tners)」と言う表題の米国特許第4,322,875号およびケ
レンバーガー(Kellenberger)らの1987年10月20日に発
行された使い捨て吸収性着衣のための固定された位置の
ファスナー(Fixed Position Fasteners For Dispo
sable Absorbent Garments)」と言う表題の米国特許
第4,701,179号において記載される。「異なる相補的要
素」と言う術語は、本明細書では、フック部材が第2の
ファスナー部材とは異なるがそれと係合可能であるシス
テムを称するために用いられる。
1つの好ましい態様において、第2のファスナー部材
は、フック部材の係合要素と係合するループファスナー
材料のような複数の繊維要素を含む。ループファスナー
材料は、好ましくはループである繊維要素を与えるよう
に広範な材料から製造され得る。適切な材料には、製織
材料、不織布、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、またはそれらの材料のいずれかの組合わせが含まれ
る。1つの適切なループファスナー材料は、商品名EBL
の下でミネソタ州セントポールのミネソタ・マイニング
・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーから
入手可能な不織布である。好ましいループファスナー材
料は、ノースカロライナ州グリーンズボロ(Greensbor
o)のギルフォード・ミルズ(Guilford Mills)から入
手可能なギルフォード18904と称する商業的に入手可能
な材料の様な製織裏打ち材から突出する多数の造形され
た係合要素を含む。他の適切なループ部材は、商品名EB
Lの下でミネソタ州セントポールのミネソタ・マイニン
グ・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーか
ら入手可能である。廉価なループファスナー材料および
それを作る方法は、1991年7月16日にノエル(Noel)ら
に発行された「ファスナーデバイスのためのループファ
スナー材料およびそれを作る方法(Loop Fastening M
aterial For Fastening Device and Method of
Making Same)」と言う表題の米国特許第5,032,122号
において記載され、その出願は参照により本明細書に組
み込まれる。もう1つの適切なループ材料は、ここで参
照により本明細書に組み込まれる1994年7月5日にデー
ビッド(David)J.K.グーレート(Goulait)に発行され
た「再固着可能なファスナーデバイスのための不織雌部
材およびそれを作るための方法(Nonwoven Female Co
mponent for Refastenable Fastening Device and
Method of Making the Same)」と言う表題の米
国特許第5,326,612号において記載されている。さらに
他の適切な第2のファスナー部材は、パトリック・ジェ
イ・アレン(Patrick Jay Allen)らの名義で1994年
6月6日に出願された「再固着可能なファスナーデバイ
スのための不織雌部材およびそれを作る方法」と言う表
題の共に係属する米国特許出願シリアル番号第08/254,8
14号、ウィリー(Willie)F.キングらの名義で1994年8
月9日に出願された「再固着可能なファスナーデバイス
のための不織雌部材」と言う表題の米国特許出願シリア
ル番号第08/287,571号、およびカール(Carl)L.バーグ
マン(Bergman)らの名義で1995年1月18日に出願され
た「再固着可能なファスナーデバイスのための雌部材」
と言う表題の米国特許シリアル番号08/374,269号におい
て記載されている。
ファスナー要素は、おむつ20の外側表面52または内側
表面50のいずれかに配置され得る。しかしながら、好ま
しい態様においては、ファスナー要素は、ファスナーが
着用者の皮膚を刺激しないようにおむつ20上に配置され
る。加えて、ファスナー要素は、おむつ20に固着された
別の分離した要素か、または分割されてもおらず、トッ
プシート24またはバックシート26のようなおむつ20の要
素と不連続でもない材料の一体的部分(unitary piec
e)かのいずれかであり得る。ファスナー要素は変化す
るサイズおよび形態を取り得るけれども、それらは好ま
しくは、広い範囲の着用者のための最適の適合を考慮し
て、おむつ20に結合する材料の1以上の分離したパッチ
を含む。
トップシート24は、吸収性コア28の身体表面に隣接し
て位置し、好ましくはそれに結合し、当該技術において
周知のもののような付着手段(図示せず)によりバック
シート26に結合する。適切な付着手段は、バックシート
26を吸収性コア28に結合させることに関して記載され
る。本明細書で用いられるものとして、「結合する」と
言う術語は、第1の要素を直接第2の要素に固着するこ
とにより第1の要素が直接第2の要素に固定される形
状、および第1の要素を中間部材に固着し、それが今度
は第2の要素に固着されることにより第1の要素が間接
的に第2の要素に固定される形状を包含する。本発明の
好ましい態様において、トップシート24およびバックシ
ート26は、おむつの周辺で互いに直接結合し、付着手段
(図示せず)によりそれらを吸収性コア28に直接結合す
ることにより互いに間接的に結合する。
トップシート24は従順で、柔軟な感触で、着用者の皮
膚に刺激が無い。さらに、トップシート24は、液体(例
えば、経血および/または尿)がその厚さを容易に貫通
することを可能として液体透過性である。適切なトップ
シート24は、製織および不織材料、開孔形成された熱可
塑性フィルム、開孔されたプラスチックフィルムおよび
油圧形成された熱可塑性フィルムのようなポリマー性材
料、多孔性発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィル
ム、および熱可塑性スクリムのような広範な材料から製
造され得る。適切な製織および不織材料は、天然繊維
(例えば、木材または綿繊維)、合成繊維(例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維
のようなポリマー性繊維)または天然および合成繊維の
組合わせから構成され得る。
トップシート24を製造するために用いられ得る多数の
製造技術が存在する。例えば、トップシート24は繊維の
不織ウエブであり得る。トップシートが不織ウエブを含
むとき、そのウエブは紡糸結合され、カーディングさ
れ、湿式載置され、溶融ブローされ、水力交絡され、上
記の組合わせなどであり得る。好ましいトップシートが
カーディングされ、布帛技術の当業者に周知の手段によ
り熱的に結合される。好ましいトップシートは約2.2デ
ニールを有するステープル長のポリプロピレン繊維を含
む。ここで用いられるものとして、「ステープル長の繊
維」と言う術語は、少なくとも約15.9mm(0.625イン
チ)の長さを有する繊維を称する。好ましくは、トップ
シートは、平方メートル当り約18から約25グラムの坪量
を有する。適切なトップシートは、名称P−8の下でマ
サチューセッツ州ウォルポールのインターナショナル・
ペーパー・カンパニーの部門のベラテック(Veratec),
Inc.により製造される。
バックシート26は吸収性コア28の着衣表面に隣接して
位置し、好ましくは、当該技術において周知のもののよ
うな付着手段(図示せず)によりそれに結合する。例え
ば、バックシート26は、接着剤の均一連続層、接着剤の
パターン化された層、接着剤の分離した線、螺旋、また
は点の配列により吸収性コア28に固定され得る。満足で
あることが見出された接着剤は、ミネソタ州セントポー
ルのH.B.フラー・カンパニーにより製造され、HL−1258
として販売される。付着手段は好ましくは、1986年3月
4日にミネトラ(Minetola)とタッカー(Tucker)に発
行された「使い捨て汚物封入着衣」と言う表題の米国特
許第4,573,986号において開示される接着剤のフィラメ
ントの開放パターンネットワークを含み、参照により本
明細書に組み込まれる。フィラメントの開放パターンネ
ットワークの典型的な付着手段は、1975年10月7日にス
プラーグ(Sprague),Jr.に発行された米国特許第3,91
1,173号、1978年11月22日にザイエッカー(Ziecker)ら
に発行された米国特許第4,785,996号、1989年6月27日
にウェレニッツ(Werenicz)に発行された米国特許第4,
842,666号において示される装置および方法により例示
されるような螺旋パターンに旋回される何本かの線の接
着剤フィラメントを含む。それらの特許のそれぞれは、
参照により本明細書に組み込まれる。代わりに、付着手
段は、熱結合、圧力結合、熱/圧力結合、超音波結合、
動的機械的結合、またはいずれか他の適切な付着手段ま
たは当該技術において公知であるそれらの付着手段の組
合わせを含み得る。
他の可撓性液体不透過性材料もまた用いられ得るけれ
ども、バックシート26は、液体(例えば尿)に対して不
透過性であり、好ましくは、薄いプラスチックフィルム
から製造される。ここで用いられるものとして、「可撓
性」と言う術語は、従順であり、ヒトの身体の一般的形
態および輪郭に容易に合致するであろう材料を指称す
る。バックシート26は、吸収性コア28に吸収され含有さ
れる滲出物がベッドシーツおよび下着のようなおむつ20
と接触する製品を濡らすことを防止する。従って、バッ
クシート26は、製織または不織材料、ポリエチレンまた
はポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマー
性フィルム、またはフィルムでコートされた不織材料の
ような複合材料を含み得る。好ましくは、バックシート
は、約0.012mm(0.5ミル)から約0.051mm(2.0ミル)の
厚さを有する熱可塑性フィルムである。バックシートは
好ましくは、インディアナ州テール・ホート(Terre H
aute)のトレデガー(Tredegar)・コーポレーションに
より製造される約0.025mm(1.0ミル)のポリエチレンブ
レンドフィルムを含み、P8863として販売される。
吸収性コア28は、尿および他のある種の身体滲出物の
ような液体を吸収し、保持することが可能であるいずれ
かの吸収手段であり得る。吸収性コア28は、着衣表面、
身体表面、サイドエッジおよびウエストエッジを有す
る。吸収性コア28は、広範な大きさおよび形態(例え
ば、長方形、砂時計形、「T」字形、非対称形など)
で、エアフェルトと一般的に称される細砕された木材パ
ルプのような使い捨ておむつおよび他の吸収製品におい
て通常用いられる広範な液体吸収材料から製造され得
る。他の適切な吸収材料の例には、しわ形成されたセル
ロースの詰め物、コフォーム(coform)を含む溶融ブロ
ーポリマー、架橋セルロース繊維、テッシュラップおよ
びティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性発泡
体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化
材料、またはいずれか等価の材料または材料の組合わせ
が含まれる。吸収性コアの形状および構造もまた変化し
得る(例えば、吸収性コアは、変化する厚さゾーン、親
水性勾配、超吸収性勾配、またはより低い平均密度およ
びより低い平均坪量獲得ゾーンを有し得るものであり、
1以上の層または構造を含み得る)。しかしながら、吸
収性コア28の全吸収能力は、おむつ20の設計負荷および
意図される用途に合致すべきである。さらに、吸収性コ
ア28のサイズおよび吸収能力は、幼児から成人までの範
囲の着用者に適応するように変化し得る。図1は長方形
吸収性コアを有するおむつ20の好ましい態様を示す。
広範な受容および商業的成功を達成した本発明の吸収
性コア28として有用な吸収構造は、1986年9月9日にワ
イズマンおよびゴールドマン(Goldman)に発行された
「高密度吸収構造」と言う表題の米国特許第4,610,678
号において記載される。1987年6月16日にワイズマン、
ホートン(Houghton)およびジェラート(Gellert)に
発行された「2重層のコアを有する吸収製品(Absorben
t Articles With Dual−Layered Cores)」と言う
表題の米国特許第4,673,402号、1989年12月19日にアン
グスタット(Angstadt)に発行された「ダスチング層を
有する吸収性コア」と言う表題の米国特許第4,888,231
号、1992年9月15日にヤング、ラボン(LaVon)&テー
ラーに発行された「失禁管理のための高効率吸収製品
(High Efficiency Absorbent Articles For Inco
ntinence Management)」と言う表題の米国特許第5,14
7,345号、1992年4月7日にロー(Roe)、ラーマン(La
hrman)およびバーグ(Berg)に発行された「多孔性、
吸収性、ポリマー性巨視構造およびそれを作る方法(Po
rous,Absorbent,Polymeric Macrostructures and Me
thods Of Making the Same)」と言う表題の米国特
許第5,102,597号、および1989年5月30日にアレマニー
(Alemany)とバーグに発行された「低密度および低坪
量獲得ゾーンを有する高密度吸収部材(High Density
Absorbent Members Having Lower Density and
Lower Basis Weight Acquisition Zones)」と言
う表題の米国特許第4,834,735号もまた本発明において
有用である吸収構造を記載する。吸収性コア28は、好ま
しくは、1993年8月10日にアレマニーとクリアに発行さ
れた「弾性腰部形態および高められた吸収性を有する吸
収製品(Absorbent Article With Elastic Waist
Feature and Enhanced Absorbency)」と言う表題の
米国特許第5,234,423号において記載される2重層吸収
構造である。それらの特許のそれぞれは参照により本明
細書に組み込まれる。
本発明の好ましい態様において、獲得層は、トップシ
ート24と吸収性コア28との間に位置し、吸収性コア28に
結合し得る。獲得層は、吸収性コア上のおよびその中へ
の滲出物の吸い込みを向上させることを含む幾つかの機
能を果たし得る。吸収性コア28にわたる滲出物のより均
一な分布を与えることおよび吸収構造が相対的に薄く作
られることを可能とすることを含む滲出物の向上した吸
い込みが重要である幾つかの理由が存在する。ここで称
される吸い込み(wicking)とは、1、2またはすべて
の方向での液体の輸送を包含し得る(すなわち、x−y
平面においておよび/またはz−方向において)。獲得
層は、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチ
レンを含む合成繊維、綿またはセルロースを含む天然繊
維、その様な繊維の混合物、またはいずれか等価の材料
または材料の組合わせの不織または製織ウエブを含む幾
つかの異なる材料で構成され得る。獲得層およびトップ
シートを有する本明細書で開示される吸収構造の例は、
オズボーン(Osborn),IIIに発行された米国特許第4,95
0,264号およびクリー(Cree)らの名義で1992年10月7
日に出願された米国特許出願シリアル番号第07/944,764
号「溶融層を有する吸収製品(Absorbent Article Ha
ving Fused Layers)」においてより完全に記載され
ている。それらの参照文献のそれぞれは、参照により本
明細書に組み込まれる。好ましい態様において、獲得層
は、ウエブを互いに結合するための通常の手段のいずれ
かにより、最も好ましくは、上記クリー出願においてよ
り完全に記載されている溶融結合により、トップシート
24と結合し、挿入された吸収材料すなわち吸収性コア28
から分離し得る。
おむつ20は好ましくは更に、液体および他の身体滲出
物の向上した封入を与えるための伸長性脚部カフス30を
含む。それぞれの伸長性脚部カフス30は、脚部領域にお
いて身体滲出物の漏れを減少させるための幾つかの異な
る態様を含み得る。(脚部カフスは、レッグバンド、レ
ッグフラップ、バリアカフス、または弾性カフスとも称
され得るものであり、またときどきは称される。)1975
年1月14日にビュエルに発行された「使い捨ておむつの
ための収縮性側面部分」と言う表題の米国特許第3,860,
003号は、レッグフラップおよび弾性レッグカフス(ガ
スケットカフス)を与える1以上の弾性部材を有する収
縮性脚部開口を与える使い捨ておむつを記載する。1990
年3月20日にアジズ(Aziz)&ブレーニー(Blaney)に
発行された「弾性化されたフラップを有する使い捨て吸
収製品」と言う表題の米国特許第4,909,803号は、脚部
領域での封入を向上させるための「起立」弾性化フラッ
プ(バリアカフス)を有する使い捨ておむつを記載す
る。1987年9月22日にローソン(Lawson)に発行された
「2重カフスを有する吸収製品」と言う表題の米国特許
第4,695,278号は、ガスケットカフスとバリアカフスを
含む2重カフスを有する使い捨ておむつを記載する。19
87年11月3日にビュエルに発行された「使い捨て汚物封
入着衣」と言う表題の米国特許第4,704,115号は、着衣
の中に遊離の液体を含むように形状を与えられたサイド
エッジの漏れを防止する溝を有する使い捨ておむつまた
は失禁着衣を開示する。1991年7月16日にフリーランド
(Freeland)&アレン(Allen)に発行された「向上し
た脚部カフスを有する使い捨て吸収製品」と言う表題の
米国特許第5,032,120号は、例えば、低接触力示差材料
により達成された比較的大きな伸張で比較的小さな最終
接触力を有する脚部カフスを有する吸収製品を開示す
る。1992年2月11日にシムズ(Sims)に発行された「屈
曲したバリアカフスを有する吸収製品」と言う表題を有
する米国特許第5,087,255号は、臀部(hips/buttocks)
のまわりにより良い適合を与える。一方の腰部領域の近
位端の外側および他方の内側に位置する遠位端を有する
屈曲したバリアカフスを有する吸収製品を開示する。そ
れらの特許のそれぞれは参照により本明細書に組み込ま
れる。
おむつ20は更に、向上した適合感および封入を与える
伸長性腰部形態32を具備する。伸長性腰部形態32は、封
入アセンブリ22、好ましくは吸収性コア28のそれぞれの
ウエストエッジから少なくとも縦に外側に伸び、一般的
に、おむつ20のエンドエッジの少なくとも一部を形成す
る。本発明の使い捨ておむつはそれぞれの腰部領域(弾
性腰部形態32)に配置される伸長性腰部形態を有するよ
うに構築されるけれども、検討は、それぞれの伸長性腰
部形態について異なる形状を有するおむつに対して集中
するであろう。最小限でも、おむつは本発明により構築
された少なくとも1つの伸長性腰部形態を有することが
好ましく、より好ましくは、少なくとも弾性腰部形態32
を有する。腰部形態は、封入アセンブリ22に結合する別
要素として、またはおむつの他の要素の延長として(す
なわち、一体的に)構築され得る。腰部形態は、ある種
の部分またはパネルが、バックシート26、トップシート
24、または両方のようのおむつの他の要素の延長を含
み、他の部分またはパネルが腰部形態の他の部分または
パネルまたはおむつの他のパネルに結合する分離要素を
含む好ましい態様について記載されるであろう。
ここで用いられるものとして、「シクロデキストリ
ン」と言う術語は、特にアルファ、ベータ、およびガン
マシクロデキストリン、および/またはその誘導体、お
よび/またはそれらの混合物のような6から12のグルコ
ース単位を含む置換されていないシクロデキストリンの
ような公知のシクロデキストリンのいずれかを含む。ア
ルファシクロデキストリンは、ドーナッツ形の輪に配置
された6グルコース単位からなり、ベータシクロデキス
トリンは7グルコース単位からなり、ガンマシクロデキ
ストリンは8グルコース単位からなる。グルコース単位
の特定の結合およびコンホメーションは、シクロデキス
トリンに特定体積の中空内部を有する堅固で円錐形の分
子構造を与える。内部キャビティの「ライニング」は水
素原子およびグリコシド架橋する酸素原子により形成さ
れ、それゆえ、この表面は相当に疎水性である。これら
のキャビティは、「包接複合体」を形成するのに適切な
大きさを有する有機分子の全部または一部で満たされ得
る。アルファ、ベータ、およびガンマシクロデキストリ
ンは、とりわけ、インディアナ州、ハモンド(Hammon
d)、のアメリカン・メイズ・プロダクツ・カンパニー
(American Maize−Products Company)(アマイゾ
(Amaizo))から入手され得る。
シクロデキストリン誘導体は、パーマーター(Parmer
ter)らに1969年2月4日に発行された米国特許第3,42
6,011号、すべてがパーマーターらの名義ですべてがま
た1969年7月1日に発行された第3,453,257号、第3,45
3,258号、第3,453,259号、および第3,453,260号、グラ
メラ(Gramera)らに1969年8月5日に発行された第3,4
59,731号、パーマーターらに1971年1月5日に発行され
た第3,553,191号、パーマーターらに1971年2月23日に
発行された第3,565,887号、セイトリ(Szejtli)らに19
85年8月13日に発行された第4,535,152号、ヒライらに1
986年10月7日に発行された第4,616,008号、ブラント
(Brandt)らに1987年1月20日に発行された第4,638,05
8号、ツチヤマらに1988年5月24日に発行された第4,74
6,734号、およびオギノらに1987年7月7日に発行され
た第4,678,598号において開示され、上記特許の全ては
参照により本明細書に組み込まれる。ここでの使用にと
って適切なシクロデキストリン誘導体の例は、アマイ
ゾ、ワッカー(Wacker)・ケミカルズ(USA),Inc.、ア
イドリッチ・ケミカル・カンパニーから入手可能な異な
る置換度(D.S.)のメチルベータシクロデキストリン、
ヒドロキシエチルベータシクロデキストリン、およびヒ
ドロキシプロピルベータシクロデキストリンである。水
溶性誘導体もまた極めて望ましい。
本発明の組成物および製品は任意に、複合体となって
いない小粒子サイズのシクロデキストリンに加えて、有
効な、すなわち臭気を制御する、量のさまざまな付加的
な補助の臭気制御材料を含む。補助の臭気制御材料を含
ませることは、臭気を制御するためのシクロデキストリ
ンの能力を高め、並びに制御される臭気タイプの範囲を
広げるであろう。その様な材料には、例えば、ゼオライ
ト、活性炭、珪藻土が含まれ、セチルピリジニウムクロ
ライド、塩化亜鉛、銅塩、銅イオン、クロルヘキシジ
ン、第4級アンモニウム化合物、キレート剤、パラベ
ン、キチン、pH緩衝材料などの様な水溶性抗菌化合物が
含まれる。特に好ましいものは、「中間」シリケート/
アルミネート比を有するゼオライト材料である。
ここでの使用のために適切な広範な中間ゼオライト
は、PQコーポレーション由来のバルフォー(VALFOR)CP
301−68、バルフォー300−63、バルフォーCP300−35お
よびバルフォーCP300−56およびコンテカ(Conteka)由
来のCBV100シリーズ(下記のようにモルデナイト以外)
のゼオライトとして商業的に入手可能である。
ここでのゼオライトが任意に活性炭と組み合わせて用
いられ得る場合には、炭素をバインダーを用いてゼオラ
イトでコートすることが(視覚的に審美的な目的のため
に)好ましい。
他の臭気制御剤には、珪藻土、およびセチルピリジニ
ウムクロライド、塩化亜鉛、銅塩、銅イオン、クロルヘ
キシジン、第4級アンモニウム化合物、キレート剤、パ
ラベン、キチン、pH緩衝材料などのような水溶性抗菌化
合物が含まれる。
本発明の封入剤成分および組成、すなわち香料は、当
該技術において公知の通常のものである。何れかの封入
剤成分または封入剤の量の選択は、機能的および審美的
考慮に基づく。本発明において有用な好ましい封入剤成
分は極めて揮発性、および穏やかに揮発性の封入剤成分
であり、より好ましくは極めて揮発性で低沸点の成分で
ある。
極めて揮発性で低沸点の封入剤成分は典型的には、25
0℃以下の沸点を有する。それらの極めて揮発性の封入
剤成分は蒸散性であり(fleeting)、それらが放出され
るとき急速に失われる。より穏やかに揮発性の封入剤成
分の多くもまた急速に失われる。穏やかに揮発性の封入
剤成分は、約250℃から約300℃の沸点を有するものであ
る。その臭気特性および沸点および分子量のようなその
物理的および化学的特性とともに本明細書で以後記載さ
れる封入剤成分の多くは、参照により本明細書に組み込
まれる1969年著者により出版されたスティーブン・アー
クタンダー(Steffen Arctander)の「封入剤および香
料化学物質(Encapsulated agents and Flavor Che
micals)(芳香化学物質(Aroma Chemicals))」にお
いて与えられている。
極めて揮発性の低沸点封入剤成分の例は、アネトー
ル、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジル
アルコール、ベンジルホルメート、イソボルニルアセテ
ート、カンフェン、シスシトラール(ネラール)、シト
ロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテー
ト、パラシメン、デカナール、ジヒドロリナロオール、
ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノー
ル、ユーカリプトール、ゲラニアール、ゲラニオール、
ゲラニルアセテート、ゲラニルニトリル、シス−3−ヘ
キセニルアセテート、ヒドロキシシトロネラール、d−
リモネン、リナロオール、リナロオールオキサイド、リ
ナリルアセテート、リナリルプロピオネート、メチルア
ントラニレート、アルファメチルイオノン、メチルノニ
ルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテ
ート、ラエボ−メンチルアセテート、メントン、イソメ
ントン、ミルセン、ミルセニルアセテート、ミルセノー
ル、ネロール、ネリルアセテート、ノニルアセテート、
フェニルエチルアルコール、アルファ−ピネン、ベータ
−ピネン、ガンマ−テルピネン、アルファ−テルピネオ
ール、ベータ−テルピネオール、テルピニルアセテー
ト、およびベルテネックス(パラ−第3級−ブチルシク
ロヘキシルアセテート)である。一部の天然油もまた大
きなパーセンテージの極めて揮発性の封入剤成分を含
む。例えば、ラバディンは、主要成分として、リナロオ
ール、リナリルアセテート、ゲラニオール、およびシト
ロネロールを含む。レモンオイルおよびオレンジテルペ
ンの両方は約95%のd−リモネンを含む。
穏やかに揮発性の封入剤成分の例は、アミルシンナミ
ックアルデヒド、イソアミルサリチレート、ベータ−カ
リオフィレン、セドレン、シンナミックアルコール、ク
マリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチ
ルバニリン、ユーゲノール、イソユーゲノール、フロー
ルアセテート、ヘリオトロピン、3−シス−ヘキセニル
サリチレート、ヘキシルサリチレート、リリアール(パ
ラ−第3級ブチル−アルファメチルヒドロシンナミック
アルデヒド)、ガンマメチルイオノン、ネロリドール、
パチューリアルコール、フェニルヘキサノール、ベータ
セリネン、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテ
ート、トリエチルシトレート、バニリン、およびベラト
ルアルデヒドである。シーダーウッドテルペンは、主に
アルファセドレン、ベータセドレン、および他のC15H24
セスキテルペンで構成されている。
本発明の封入剤/シクロデキストリン包接複合体は、
当該技術において公知の方法のいずれかで形成される。
典型的には、複合体は、例えば水のような適切な溶媒に
封入剤とシクロデキストリンとを互いにもたらすことに
よるか、または好ましくは、適切な、好ましくは最小量
の溶媒、好ましくは水の存在下で成分を互いに混練/ス
ラリー化することによるかのいずれかで形成される。混
練/スラリー化法は特に望ましい。と言うのは、粒子サ
イズを減少させる必要がより少ないかまたは全く存在し
ないようにより小さな粒子となるからである。加えて、
必要とされる溶媒がより少なく、それゆえ、必要とされ
る溶媒の分離がより少なくてすむ。複合体形成の開示
は、アトウッド(Atwood),J.L.、J.E.D.デービーズ(D
avies)&D.D.マックニコル(MacNichol)(編集)、包
接化合物(Inclusion Compounds)第III巻、アカデミ
ック・プレス(1984年)の特に第11章、アトウッド,J.
L.およびJ.E.D.デービーズ(編集)シクロデキストリン
の第2回国際シンポジウムの会報(Proceedings of t
he Second International Symposium of Cyclodex
trins)東京、日本、(1984年7月)、およびJ.セイト
リ(Szejtli)、シクロデキストリン・テクノロジー、
クラウワー(Kluwer)・アカデミック・パブリッシャー
ズ(1988年)において見出され得る。刊行物は参照によ
りここで本明細書に組み込まれる。
本発明における使用のためのマイクロカプセルは、い
くつかの周知の封入プロセスの多くによりなされ得る。
適切なプロセスの例には、化学的封入プロセスおよび機
械的封入プロセスが含まれる。ここでマイクロカプセル
が製造され得る広範なプロセスが存在する。それらのさ
まざまのプロセスは、さまざまのサイズのマイクロカプ
セルを製造するための異なる技術、カプセルシェルの組
成のための別材料およびシェルの中のさまざまの異なる
機能材料を提供する。それらのさまざまのプロセスの一
部は、米国特許第3,516,846号、第3,516,941号、第3,99
6,156号、第4,409,156号、および第5,180,637号および
英国特許明細書第1,156,725号、第2,041,319号および2,
048,206号において示され、それぞれは参照により本明
細書に組み込まれる。
機械的封入プロセスの例は、意図されるカプセル壁材
料の液体または半固形フィルムの中での封入される材料
の液滴(すなわち、本発明の場合においては、封入剤ま
たは他の消臭組成物)の衝突、それによる衝突のフィル
ムからの封入液滴の分離、およびマイクロカプセル壁材
料の固形化である。
化学的封入プロセスは一般的に、連続相カプセル製造
担体中の第1活性材料と液滴に封入される第2活性材料
との組み合わせを含む。次いで液滴は、製造担体および
活性材料がもたらされる間の反応で分散される。相分離
ポリマー性材料が封入される分散された液滴を濡らし、
包む担体由来のポリマー性カプセル壁材料の液体−液体
相分離が実施される。
広範な異なる材料が、カプセルシェルを作ることにお
いてもまた用いられ得る。シェル形成のための一般的な
材料は、尿素とホルムアルデヒドまたはメラミンとホル
ムアルデヒドとの間の重合反応生成物または、ジメチロ
ールウレアまたはメチロール化尿素とアルデヒドとのモ
ノマー性または低分子量ポリマーの重縮合生成物であ
る。例えば、さまざまのカプセル形成材料が米国特許第
3,516,846号および第4,087,376号および英国特許明細書
第2,006,709号および第2,062,570号において開示され、
それぞれは参照により本明細書に組み込まれる。
マイクロカプセルサイズは、本発明の実施によりここ
でのマイクロカプセルの有用性において役割を果たすこ
ともまた見出された。一般的に、マイクロカプセルは、
カプセルのペイロードが全カプセル重量の80ないし90重
量%であるとき、5ないし100ミクロン、好ましくは12
ないし30ミクロンの平均直径を有するべきである。ここ
でのマイクロカプセルは14ないし42ミクロンの平均直径
を有することが極めて好ましく、マイクロカプセルは15
ないし25ミクロンの直径を有することが最も好ましい。
それらの寸法は、本発明の実施においてマイクロカプセ
ルの破裂のパーセンテージを制御する能力について重要
な役割を果たす。より少ないペイロード(例えば、70〜
80%)については、マイクロカプセルは、必要な破裂強
度を与えるためにより大きくなるべきである。ほとんど
の条件の下での平均カプセルサイズの最も広い範囲は約
5から100ミクロンであろう。8ミクロンのマイクロカ
プセルが用いられるとき、90〜95重量%のペイロードが
好ましい。一般的に好ましいものは、8ないし30ミクロ
ンのサイズを有するマイクロカプセルである。
ここでのマイクロカプセルは、通気性部材80の全バイ
ンダー組成物の20ないし99体積パーセントを形成し得る
が、しかし、最も好ましくはこの全組成物体積の30ない
し75パーセントを形成する。絶対剥離力は、ベースコー
トの重量に依存する傾向があり、(単位面積当りマイク
ロカプセル70の50重量%まで)マイクロカプセルの量に
比較的依存しない。
最も好ましい態様において、バインダーの性質および
組成は、バインダーがバックシート外側表面52または裏
打ち部材88にマイクロカプセル70を結合させ得る限り本
発明の実施にとって重要ではない。接着剤の量は、マイ
クロカプセルが破裂/押しつぶしにより断裂するまでマ
イクロカプセルを適所に保持するのに十分でなければな
らない。限定はされないが、ポリウレタン、ポリアクリ
レート、ポリビニル樹脂(例えば、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル)、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リオレフィン、でんぷん、アラビアガム、ゼラチンなど
を含むいずれのクラスの接着剤も本発明の実施において
容易に用いられ得る。
好ましくは、バックシート外側表面または裏打ち部材
と通気性部材にその中に含まれるマイクロカプセル70を
固定するために用いられるバインダー68は、米国特許第
3,691,140号において開示される不溶融性、溶媒分散
性、溶媒不溶性で、本質的に粘着性のエラストマー性コ
ポリマーミクロスフェアを含むアクリレートまたはメタ
クリレート系接着剤システムである。代わりに、この接
着剤組成物は、米国特許第5,045,569号において開示さ
れる中空の、ポリマーの、アクリレートの、不溶融性
の、本質的に粘着性の、溶媒不溶性、溶媒分散性、エラ
ストマー性感圧接着剤ミクロスフェアを含み得る。接着
剤とマイクロカプセルを混合する前にマイクロカプセル
70を洗浄することは、低分子量、未反応材料を除去する
ことによりその特性においてより大きなコンシステンシ
ーを与える傾向がしばしばある。
もう1つの側面において、本発明は、その中に部分的
に埋め込まれた破裂性のマイクロカプセルを有する熱可
塑性で好ましくは可撓性の基材を具備する新規な製品を
含む。この態様においては、バインダー樹脂が要求され
る。この製品は、マイクロカプセルの良好な保持および
保護が要求されるが、しかしマイクロカプセルへのアク
セスが保たれなければならない状況において用いられ得
る。基材に(マイクロカプセルを有する)バインダーを
与えるための方法は、いずれか他のパラメーターよりも
利用可能な方法および経済性に依存して変化し得る。適
切な付与方法には、エアナイフ、グラビアコーティン
グ、およびシルクスクリーン印刷、グラビア印刷、およ
びフレキソグラフィック技術を含む印刷方法が含まれ
る。(マイクロカプセルを有する)バインダーは、バッ
クシート外側表面または裏打ち部材上の連続的または不
連続的パターンのいずれかで与えられ得る。
本発明の教示にしたがっての使用にとって適切なカプ
セル壁材料には、いずれか適切なポリマー性フィルム形
成材料が含まれる。例えば、マイクロカプセルは、ゼラ
チン、アラビアガム、でんぷん、カラギーナン、および
ゼインのような天然親水性ポリマー性材料、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、シェラック樹脂
およびニトロセルロースのような何らかの方法で修飾さ
れた天然ポリマー性材料、およびポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリルアミ
ド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリブタジエン、シ
リコーン、エポキシおよびポリウレタンのような他のポ
リマー性材料から作られ得る。
特定の封入剤または封入された消臭剤は本発明のいか
なる部分も形成せず、分類または記載を不可能にするほ
ど巨大な程度に変化し得る。代わりに、M.S.バルサム
(Balsam)およびエドワード・サガリン(Edward Saga
rin)により編集され、1972年ニューヨークのジョン・
ウィリー&サンズInc.により出版された「香粧料学、科
学と技術(Cosmetics,Science and Technology)」第
2版に参照がなされる。特に、可能は封入剤の製剤化の
種類の例としてM.S.バルサムにより執筆された第32章
「芳香(Fragrance)」に参照がなされる。
ここでのマイクロカプセルにおいて含まれる材料は、
溶液、分散液、およびゲル化材料を含むさまざまの液体
のいずれかであり得る。好ましいタイプの成分は、マイ
クロカプセルの破裂の際に容易に気化する芳香放出材料
である有機固体である。最も好ましいタイプの成分は、
(エッセンスおよび最も好ましくは極めて揮発性の香料
に対する媒体のような)芳香材料または(例えば、静菌
剤または消臭剤のような)化学的に活性の蒸気または液
体を提供する材料であろう。芳香が何であっても、それ
は、バインダー68、通気性部材82、裏打ち部材88、バッ
クシート26およびここでのすべての他のおむつの部材を
含む接触感受性芳香部材と両立するように選ばれるべき
である。
本発明の特定の態様が例示され、記載されてきたけれ
ども、当業者にとっては、さまざまの他の変化および修
正が本発明の精神および範囲から逸脱することなしにな
され得ることは明らかである。それゆえ、添付の請求の
範囲において、本発明の範囲に存在するすべてのその様
な変化および修正を覆うことが意図される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−84446(JP,A) 米国特許3585998(US,A) 米国特許5591146(US,A) 米国特許3490454(US,A) 米国特許4186743(US,A) 国際公開93/9818(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/44

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方表面および底部表面、前方部分、前記
    前方部分と反対側に位置する後方部分、前記前方部分と
    前記後方部分との間に位置するクロッチ部分、縦軸、横
    軸、1対のエンドエッジおよび1対の縦エッジを有する
    シャーシを具備し、前記シャーシはトップシート、前記
    トップシートに結合するバックシートを含み、前記バッ
    クシートは内側表面および外側表面を有し、吸収性コア
    は前記トップシートと前記バックシートとの間に位置す
    る使い捨ておむつであって、 少なくとも1つの接触感受性芳香部材が前記バックシー
    ト外側表面上に位置し、前記芳香部材が周辺および使用
    者に接触する表面を有する通気性部材を含み、前記通気
    性部材は前記バックシート外側表面に固定的に付着し、
    かつ前記通気性部材と前記バックシート外側表面との間
    に位置する芳香放出剤を有し、前記通気性部材に圧力が
    適用されるときに、芳香が前記芳香放出剤から前記通気
    性部材を通って放出されることを特徴とする使い捨てお
    むつ。
  2. 【請求項2】前記使い捨ておむつが複数の前記接触感受
    性芳香部材を具備する請求項1記載のおむつ。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの前記接触感受性芳香部材
    が前記シャーシの前記前方部分に位置し、少なくとも1
    つの前記接触感受性芳香部材が前記シャーシの前記後方
    部分に位置し、またはそれら両方である請求項1記載の
    おむつ。
  4. 【請求項4】少なくとも1つの前記接触感受性芳香部材
    が前記クロッチ部分の中に位置するか、前記エンドエッ
    ジの1つに隣接して位置するか、前記縦エッジの1つに
    隣接して位置するか、またはそれらの組合わせであるか
    のいずれかである請求項1記載のおむつ。
  5. 【請求項5】さらに1対の脚部カフスを含み、それぞれ
    の前記脚部カフスが前記縦エッジの1つに隣接して位置
    し、少なくとも1つの前記接触感受性芳香部材はそれぞ
    れの前記カフスに隣接して位置し、それぞれの前記接触
    感受性芳香部材は、前記脚部カフスが収縮し、伸張する
    とき、前記芳香部材は収縮し、伸張するようになり、そ
    れにより前記芳香部材の中の前記芳香放出剤を活性化さ
    せるようにそれぞれの前記脚部カフスに対して動的な関
    係で配置される請求項1記載のおむつ。
  6. 【請求項6】少なくとも1つの前記接触感受性芳香部材
    は前記バックシート外側表面に隣接して保持され、それ
    に固定される裏打ち部材を具備し、前記裏打ち部材はそ
    の間に放出剤を有する前記固定された通気性部材に付着
    し、前記通気性部材の前記周辺は前記裏打ち部材に結合
    する請求項1記載のおむつ。
  7. 【請求項7】前記裏打ち部材が前記バックシート外側表
    面の少なくとも一部を含む請求項6記載のおむつ。
  8. 【請求項8】前記通気性部材が、実質的に芳香のみが前
    記通気性部材を通過することを可能とする不織ウエブを
    含む請求項1記載のおむつ。
  9. 【請求項9】前記芳香放出剤が、複合体となっていない
    シクロデキストリン、香料、ゼオライト、活性炭および
    それらの混合物からなる群より選択される香料を含む請
    求項1記載のおむつ。
  10. 【請求項10】多数の前記放出剤は使用者による前記接
    触感受性芳香部材の圧力接触において時間経過とともに
    香料を拡散的に放出するか、使用者による前記接触感受
    性芳香部材の圧力接触において芳香激発で香料を放出す
    るか、またはそれら両方であり、前記芳香放出剤はバイ
    ンダーにより位置および配向が実質的に固定される請求
    項1記載のおむつ。
  11. 【請求項11】前記芳香放出剤がマイクロカプセルであ
    る請求項1記載のおむつ。
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