JP3388495B2 - カンチレバー型ブレーキ装置 - Google Patents

カンチレバー型ブレーキ装置

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JP3388495B2
JP3388495B2 JP03162196A JP3162196A JP3388495B2 JP 3388495 B2 JP3388495 B2 JP 3388495B2 JP 03162196 A JP03162196 A JP 03162196A JP 3162196 A JP3162196 A JP 3162196A JP 3388495 B2 JP3388495 B2 JP 3388495B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L1/00Brakes; Arrangements thereof
    • B62L1/02Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
    • B62L1/06Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
    • B62L1/10Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis
    • B62L1/14Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about different axes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置、特
に、自転車の車輪を挟む2股のフロントフォークやシー
トスティ等のフォークに片持ち支持され、基端がブレー
キレバーに係止され先端が2つに分かれたケーブル部材
を介して作動するカンチレバー型ブレーキ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、MTB(マウンテンバイク)
と呼ばれるオフロード走行が可能な自転車には、強力な
制動力を得るためにカンチレバー型のブレーキ装置が装
着されている。カンチレバー型のブレーキ装置は、自転
車用リムの両側面を挟んで制動作用するものであり、一
般に左右1対のブレーキリンクとブレーキリンクに取り
付けられたブレーキシューとを有している。ブレーキリ
ンクは、前後のフォークに回動自在に片持ち支持されて
おり、先端が2つに分かれたケーブル部材が上端に接続
されている。
【0003】ケーブル部材による接続の仕方には、吊り
ケーブル方式とユニットリンク方式とがある。吊りケー
ブル方式は、ブレーキレバーに先端が係止されたインナ
ーケーブルの先端に吊り金具を介して吊りケーブルを連
結し、吊りケーブルの両端をブレーキリンクに着脱可能
に連結する方式である。吊りケーブル方式では、吊り金
具でのインナーケーブルの取付位置を調整することでブ
レーキ調整を行うが、その取付位置の調整が煩雑なた
め、徐々にユニットリンク方式が採用されている。ユニ
ットリンク方式は、インナーケーブルの先端を一方のブ
レーキリンクの先端に直接ネジ止めしかつインナーケー
ブルの途中にユニットリンクと呼ばれる分岐ケーブルを
連結し、分岐ケーブルの先端を他方のブレーキリンクに
着脱自在に係止する方式である。
【0004】しかし、ユニットリンク方式では、インナ
ーケーブルの先端に一方のブレーキリンクがネジ止めさ
れているので、ユニットリンクを他方のブレーキリンク
から外したとき、インナーケーブルが充分に緩まないと
一方のブレーキリンクがブレーキ解放側に充分に開かな
いことがある。この場合には、車輪とブレーキシューと
の間の隙間が充分に確保されず車輪がブレーキシューが
当たって外れにくくなることがある。
【0005】これを防止するために、インナーケーブル
の先端に止着部材を止着し、止着部材を一方のブレーキ
リンクの先端に着脱可能に係止したものが知られてい
る。この止着部材は、六角穴付止めネジ及び円筒状のナ
ットから主に構成され、ナットには貫通孔が径方向に形
成されており、この貫通孔にインナーケーブルを挿通
し、ネジでそれをナットの内部において押圧することで
インナーケーブルを止着部材に止着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のカンチレバ
ー型のブレーキ装置では、車輪をフォークから外す際に
は、ユニットリンクと止着部材とを両ブレーキリンクか
ら外すことで両ブレーキリンクがブレーキ解放側に共に
開き、車輪とブレーキシューとの隙間が充分に確保され
車輪を簡単に取り外すことができる。しかし、ブレーキ
調整を行う際には、止着部材をブレーキリンクに係止さ
せた状態でネジ及びナットのそれぞれにレンチやドライ
バー等の工具を装着し、それらの工具とさらにブレーキ
リンクやインナーケーブルとを持ってインナーケーブル
の長さを調整する必要があるため、ブレーキ調整を一人
で行うことが面倒であり作業自体が煩わしい。
【0007】本発明の課題は、ブレーキ調整を一人で容
易に行えるようにすることにある。本発明の別の課題
は、車輪着脱時に車輪との隙間を十分に確保できるよう
にすることにある。
【0008】発明1に係るカンチレバー型ブレーキ装置
は、自転車の車輪を挟む2股のフォークに片持ち支持さ
れ、基端がブレーキレバーに係止され先端が2つに分か
れたケーブル部材を介して作動するブレーキ装置であっ
て、左右1対のブレーキシューと、止着部材と、第1ブ
レーキリンクと、第2ブレーキリンクと、付勢部材とを
備えている。ブレーキシューは、車輪に接触し得る。止
着部材は、ケーブル部材の一方の先端が止着される。第
1ブレーキリンクは、止着部材を着脱自在かつ回転不能
に係止するために先端に設けられた第1係止部と、フォ
ークの一方に回動自在に支持されるように基端に設けら
れた回動支持部と、ブレーキシューの一方を取り付ける
ために中間部に設けられたシュー取付部とを有してい
る。第2ブレーキリンクは、ケーブル部材の他方の先端
を着脱自在に係止するために先端に設けられた第2係止
部と、フォークの他方に回動自在に支持されるように基
端に設けられた回動支持部と、ブレーキシューの他方を
取り付けるために中間部に設けられたシュー取付部とを
有している。付勢部材は、両ブレーキリンクをブレーキ
解放側に付勢する。そして、前記止着部材は、一方が他
方に螺合することによりケーブル部材の一方の先端を止
着する第1及び第2螺合部材を有し、第1螺合部材は第
1係止部に回転不能に係止される。
【0009】ここでは、止着部材が第1係止部に回動不
能に係止されているので、止着部材を第1係止部に係止
させた状態で片方の手で工具を使用し、もう片方の手で
ブレーキリンクを掴むだけでブレーキ調整を一人で容易
に行える。このため、リムとブレーキシューとの隙間を
適切に確保できる。また、2つに分かれたケーブル部材
の先端がいずれも着脱自在に係止されているので、ケー
ブル部材を両ブレーキリンクからともに簡単に外すこと
ができる。このため、車輪を着脱する際にはブレーキリ
ンクからケーブル部材を外すことでブレーキリンクが付
勢部材によってブレーキ解放側に回動し車輪との隙間を
充分に確保できる。さらに、止着部材は、互いに螺合す
ることによりケーブル部材の一方の先端を止着する第1
及び第2螺合部材を有し、第1螺合部材は第1係止部に
回転不能に係止されるので、止着部材の構造が簡単にな
る。
【0010】
【0011】発明に係るカンチレバー型ブレーキ装置
は、発明に記載のブレーキ装置において、前記第1螺
合部材は、頭部と軸部とを有し軸部の径方向に前記ケー
ブル部材が挿通可能な貫通孔が形成されたボルトと、軸
部に隙間をあけて嵌め込まれケーブル部材の一方の先端
を止めるためのスリーブとを有し、前記第2螺合部材
は、ボルトに螺合するナットを有し、前記第1係止部
は、ボルトの頭部が回転不能に係止される凹部を有して
いる。この場合にはボルトの頭部を回転不能に係止する
だけで止着部材を簡単に回転不能に係止できる。
【0012】発明に係るカンチレバー型ブレーキ装置
は、発明に記載のブレーキ装置において、前記凹部
は、ブレーキ解放側が開口している。この場合には、開
口側に止着部材を移動させるだけでケーブル部材をブレ
ーキリンクから外すことができる。発明に係るカンチ
レバー型ブレーキ装置は、発明1からのいずれかに記
載のブレーキ装置において、前記ケーブル部材は、ブレ
ーキレバーに基端が連結されたインナーケーブルと、イ
ンナーケーブルの先端側に連結された分岐ケーブルとか
ら構成され、インナーケーブルの先端が止着部材に止着
され、分岐ケーブルの先端が他方のブレーキリンクの先
端に着脱自在に係止される。この場合にはユニットリン
ク式のケーブル部材において、簡単にブレーキ調整を行
える。
【0013】発明に係るカンチレバー型ブレーキ装置
は、発明1からのいずれかに記載のブレーキ装置にお
いて、前記止着部材がブレーキリンクから脱落するのを
防止する脱落防止部材をさらに備えている。この場合に
は止着部材にケーブル部材を止着しなくとも止着部材が
ブレーキリンクから脱落しにくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、本発明の
一実施形態によるカンチレバー型のブレーキ装置1は、
たとえば前輪用のものであり、前輪2のリム5の側面5
aに両側面に圧接して制動作用する。ブレーキ装置1
は、フレーム3のフロントフォーク4に回動自在に支持
されている。
【0015】フロントフォーク4は、たとえば、エアー
・オイル式またはエラストマー式のサスペンションペン
ションフォークであり、路面からの衝撃を吸収できるも
のである。フロントフォーク4は、左右1対のサスペン
ション部4aと、1対のサスペンション部4aを取り付
けるための取付部4bと、サスペンション部4aを補強
するためのスタビライザー4cとを有している。スタビ
ライザー4cは、2股に分かれたほぼ倒立U字状であ
り、その下端がサスペンション部4aの途中に固定され
ており、上端にアウターケーシングを保持するケーブル
止め部4dを有し、両下端に左右1対の台座8a,8b
を有している。この台座8a,8bには、図5に示すよ
うに、前方に突出する段付の固定ピン9a,9b(9a
のみ図示)がそれぞれ設けられている。また、台座8
a,8bにはブレーキ装置1に設けられたコイルバネ
(後述)を係止するための3つの係止孔15a,15
b,15cが固定ピン9a,9bの中心を中心とする円
周上に設けられている。
【0016】ブレーキ装置1は、図2及び図3に示すよ
うに、ハンドル6に設けられたブレーキレバー7に先端
が連結されたインナーケーブル10の先端及びインナー
ケーブル10の途中に連結されたユニットリンクと呼ば
れる分岐ケーブル11の先端に連結されている。インナ
ーケーブル10の先端には止着金具14がネジ止めされ
ている。分岐ケーブル11は、インナーケーブル10の
途中に移動自在に配置された分岐金具11aと、分岐金
具11aに基端がカシメにより固定されたケーブル11
bと、ケーブル11bの先端にカシメにより固定された
円柱状の係止金具11cとを有している。
【0017】ブレーキ装置1は、インナーケーブル10
及び分岐ケーブル11にそれぞれ先端部が着脱可能に連
結された左右1対のブレーキリンク12a,12bと、
ブレーキリンク12a,12bの途中において調整可能
に対向して取り付けられたブレーキシュー13a,13
bとを有している。ブレーキリンク12a,12bは、
図2及び図3に示すように、上方が外方に折れ曲がり、
裏面が肉抜きされた板状のリンク本体20a,20bを
それぞれ有している。リンク本体20a,20bの基端
部には、台座8a,8bから延びる固定ピン9a,9b
に回動自在に支持された回動支持部16a,16bが設
けられている。また、中間部には、ブレーキシュー13
a,13bを取り付けるためのシュー取付部17a,1
7bが設けられている。さらに、リンク本体20aの先
端には、止着金具14を着脱自在に係止するための第1
係止部18aが、リンク本体20bの先端には、係止金
具11cを着脱自在に係止するための第2係止部18b
がそれぞれ設けられている。なお、以降の説明において
左右のブレーキリンク12a,12b等の説明におい
て、共通部分の説明については左側(図2の右側)の部
材についてのみ説明する。
【0018】回動支持部16aは、図4に示すように、
リンク本体20aの基端にカシメ固定され固定ピン9a
に嵌め込まれた筒状のブッシュ21aと、ブッシュ21
aの外周に固定された底付円筒状のバネカバー22aと
を有している。バネカバー22aとブッシュ21aとの
間には筒状の空間23aが形成されており、この空間2
3a内にはブレーキリンク12aをブレーキ解放側に付
勢するコイルバネ25aが収納されている。コイルバネ
25aの後端26aは、図5に示すように、台座8aに
設けられた係止孔15a〜15cのいずれか一つに係止
される。この係止孔15a〜15cへの係止位置を変更
することで、ブレーキの解放側への力の強さを3段階に
調整できる。また、前端(図示せず)は、バネカバー2
2aの底部に係止されている。なお、ブレーキリンク1
2a側のコイルバネ25a前端の係止位置は、バネカバ
ー22aの外側面にネジ込まれたバネ調整ネジ27によ
り固定ピン9aの周方向に移動可能である。
【0019】バネカバー22aの後方には、コイルバネ
25aの後端をカバーするバネキャップ28aが回転自
在に装着されている。バネキャップ28aは、固定ピン
9aの太径部に嵌め込まれる円筒部30aと、円筒部3
0aの周面から外方に三角に突起する回転操作部31a
とを有している。また、バネカバー22aの底面にはコ
イルバネ25aの後端26aが貫通する貫通穴32a
(図5)が形成されており、コイルバネ25aの後端を
係止可能である。
【0020】このようなバネキャップ28aを設ける
と、バネキャップ28aを回すことでコイルバネ25a
の後端26aを任意の位置に配置できる。このため、ブ
レーキリンク12aの回動に制限があり自然状態でコイ
ルバネ25aの後端26aが所望の係止孔15a〜15
cに挿入できない場合であっても、バネキャップ28a
を回すだけで後端26aを簡単に係止孔15a〜15c
に挿入できる。また、バネキャップ28aの取付角度
(バネキャップ28aの先端の向き)がコイルバネ25
aの係止孔15a〜15cへの係止位置の違いにより変
化するので、コイルバネ25aの係止位置、つまりブレ
ーキの解放側への力の強さがバネキャップ28aの向き
により簡単に分かる。たとえば、コイルバネ25aが係
止孔15bに係止されているときにはバネキャップ28
aの先端が下方に向き、係止孔15aに係止されている
ときには斜め内側に向き、係止孔15cに係止されてい
るときには斜め外側に向くため、バネキャップ28aの
向きによりブレーキの解放側への力の強さが簡単に分か
る。
【0021】シュー取付部17aは、図2〜図4に示す
ように、リンク本体20aの中央部に開けられた長孔3
5aに後側から挿入されたシュー取付ボルト40aと、
リンク本体20aを挟んでシュー取付ボルト40aに嵌
め込まれたワッシャ41aおよびカラー42aとを有し
ている。リンク本体20aの後側に配置されるシュー取
付ボルト40aの頭部45aにはシュー取付孔46aが
左右方向(図4紙面直交方向)にあけられている。
【0022】第1係止部18aは、図6〜図8に示すに
ように、リンク本体20aの先端に形成された四角穴か
らなる凹部50を有している。凹部50は、ブレーキ解
放側(外側)が開口している。また、リンク本体20a
の先端において凹部50より内側及び上側にはインナー
ケーブル10を通すためのケーブル溝51が形成されて
いる。また、ケーブル溝51のケーブル根元側にはイン
ナーケーブル10が折れ曲がって切断するのを防止する
ための保護管52を装着するための装着穴53が形成さ
れている。
【0023】止着金具14は、凹部50に回転不能に係
止される止着ボルト55と、止着ボルト55に螺合する
止着ナット56と、止着ボルト55に嵌め込まれた止着
カラー57と、止着金具14の第1係止部18aからの
脱落を防止する脱落防止部材58とを有している。止着
ボルト55の頭部55aは四角形状であり、第1係止部
18aの凹部50に回転不能に係止される形状である。
止着ボルト55の軸部55bの根元側は2面取りされて
おり、そこにはインナーケーブル10を挿通するための
ケーブル孔55cが径方向に貫通している。止着カラー
57は、止着ナット56を介してインナーケーブル10
をケーブル孔55cに押圧してインナーケーブル10を
止着金具14に止着するための部材である。
【0024】脱落防止部材58は止着カラー57の外周
に嵌め込まれる合成樹脂製の部材であり、図9に示すよ
うに、リング部60と、リング部60から図9上方に延
びる1対の回転防止部61と、リング部60から外方に
延びるリンク本体20aの先端に係止される係止部62
とを有している。リング部60は止着カラー57の外周
に嵌め込まれ、回転防止部61は止着カラー57にリン
グ部60が嵌め込まれると止着ボルト55の頭部55a
に接触して脱落防止部材58の回転を防止する。係止部
62は、リング部60から接線方向に外方に延びる突出
部63と、突出部63の先端部に間隔を隔てて配置され
た内周側に1対の舌状片66,67を有する挟持部65
と、突出部63と挟持部65とを連結する接続部64と
を有している。この止着カラー57に嵌め込まれた脱落
防止部材58の係止部62をリンク本体20aのケーブ
ル溝51より後側に嵌め込むことで、インナーケーブル
10が緊張していない場合であっても止着金具14が第
1係止部18aから脱落しにくくなる。また、止着金具
14が第1係止部18aに対して着脱自在であるので、
ユニットリンク式であってもインナーケーブル10に影
響を受けることなくブレーキリンク12aを確実に開く
ことができる。
【0025】ブレーキシュー13aは、図3及び図4に
示すように、ゴム製のシュー本体70aと、シュー本体
70aの長手方向の略中心部から外方に延びるシュー取
付ピン71aとをそれぞれ有している。シュー本体70
は、従来より薄型でありブレーキ時に変形しにくいよ
うになっている。シュー取付ピン71aは、シュー取付
ボルト40aにあけられたシュー取付孔46aに挿通可
能である。
【0026】このブレーキシュー13aはブレーキリン
ク12aのフロントフォーク4側に配置されているの
で、フロントフォーク4との距離が近くなり、ブレーキ
シュー13aに作用するリム5からの反力によるモーメ
ントが小さくなる。このため、比較的ねじり剛性が弱い
サスペンションフォークを用いてもフォークのねじれに
よるブレーキ力の低下が生じにくい。また、シュー本体
70a自体の厚みが薄いのでシュー本体70aのブレー
キ時の撓み変形も少なくなりブレーキ力の低下がより少
なくなる。
【0027】このように構成されたブレーキ装置1のブ
レーキ調整を行う場合には、止着金具14の止着ナット
56を緩めてインナーケーブル10の止着を一端解除す
る。そしてブレーキリンク12aを適当な位置に保持し
た状態で止着ナット56を回すことでブレーキ調整を行
う。この際、止着ボルト55が回り止めされているの
で、止着ボルト55を工具等で保持する必要がない。こ
のため、ブレーキ調整を一人で容易に行え、リムとブレ
ーキシューとの隙間を適切に確保できる。
【0028】また、自転車メーカーでインナーケーブル
10に対する止着金具14の止着位置を最適な状態に予
め設定すれば、後はその位置に止着金具14を止着する
だけで常に最適な状態にブレーキ調整される。前輪2を
脱着する際には、ブレーキリンク12a,12bを閉じ
るように保持した状態で、ブレーキリンク12aの第1
係止部18aから止着金具14を外すとともにブレーキ
リンク12bの第2係止部18bから係止金具11cを
外す。この結果、両ブレーキリンク12a,12bがコ
イルバネ25a,25bに付勢されてブレーキ解放側
(外方)に開く。このとき、ブレーキシュー13a,1
3bのシュー本体70a,70bがスタビライザー4c
に当たるまで開く。したがって、インナーケーブル10
が連結された側のブレーキリンク12aも確実に開くの
で前輪2の着脱が容易になる。
【0029】ブレーキ装置を固定ピン9a,9bに装着
する際には、回動支持部16a,16bを固定ピン9
a,9bに嵌め込み、回転操作部31aを指で摘んでコ
イルバネ25a,25bの後端26a,26bを所望の
係止孔15a〜15cのいずれかに配置する。この状態
でさらに奥まで回動支持部16a,16bを嵌め込め
ば、後端26a,26bを係止孔15a〜15bのいず
れかに挿入できる。
【0030】ここでは、ブレーキ力を高く維持するため
にブレーキシュー13a,13bをブレーキリンク12
a,12bのフロントフォーク4側に配置したため、シ
ュー本体70a,70bの後端がスタビライザー4cに
当たってブレーキリンク12a,12bのブレーキ解放
側の回動が制限される。しかし、コイルバネ25a,2
5bの後端26a,26bが回転操作部31a,31b
によって自由に係止位置を変更できるので、ブレーキリ
ンク12a,12bの回動が制限されてもコイルバネ2
5a,25bの一端を確実に係止孔15a〜15cのい
ずれかに挿入できる。
【0031】〔他の実施形態〕 (a) 前ブレーキに代えて後ブレーキにも本発明を適
用できる。 (b) ユニットリンク式のブレーキ装置に代えて吊り
ケーブル式のものにも本発明を適用できる。 (c) 止着金具を回転不能に係止する方法は実施形態
に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るカンチレバー型ブレーキ装
置では、止着部材が第1及び第2螺合部材で構成され、
第1螺合部材が第1係止部に回動不能に係止されている
ので、第1螺合部材を第1係止部に係止させた状態で片
方の手で工具を使用し、もう片方の手でブレーキリンク
を掴むだけでブレーキ調整を一人で容易に行える。この
ため、簡単な構造でリムとブレーキシューとの隙間を適
切に確保できる。また、2つに分かれたケーブル部材の
先端がいずれも着脱自在に係止されているので、ケーブ
ル部材を両ブレーキリンクからともに簡単に外すことが
できる。このため、車輪を着脱する際にはブレーキリン
クからケーブル部材を外すことでブレーキリンクが付勢
部材によってブレーキ解放側に回動し車輪との隙間を充
分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車前部の側
面図。
【図2】ブレーキ装置の正面図。
【図3】ブレーキ装置の背面図。
【図4】ブレーキ装置の縦断面図。
【図5】ブレーキ装置の斜視部分図。
【図6】図2のVI−VI断面部分図。
【図7】図6のVII −VII 断面部分図。
【図8】止着金具の取付状態を示す展開斜視図。
【図9】脱落防止部材を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 2 前輪 4 フロントフォーク 7 ブレーキレバー 10 インナーケーブル 11 分岐ケーブル 12a,12b ブレーキリンク 13a,13b ブレーキシュー 14 止着金具 16a,16b 回動支持部 17a,17b シュー取付部 18a,18b 第1,第2係止部 25a,25b コイルバネ 50 凹部 55 止着ボルト 56 止着ナット 57 止着カラー 58 脱落防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−232684(JP,A) 実開 平2−124790(JP,U) 実開 平4−89490(JP,U) 実開 昭63−168184(JP,U) 実開 平5−37674(JP,U) 実開 昭52−36455(JP,U) 実開 昭52−53556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62L 1/00 - 1/16 F16C 1/00 - 1/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車の車輪を挟む2股のフォークに片持
    ち支持され、基端がブレーキレバーに係止され先端が2
    つに分かれたケーブル部材を介して作動するカンチレバ
    ー型ブレーキ装置であって、 前記車輪に接触し得る左右1対のブレーキシューと、 前記ケーブル部材の一方の先端が止着される止着部材
    と、 前記止着部材を着脱自在かつ回転不能に係止するために
    先端に設けられた第1係止部と、前記フォークの一方に
    回動自在に支持されるように基端に設けられた回動支持
    部と、前記ブレーキシューの一方を取り付けるために中
    間部に設けられたシュー取付部とを有する第1ブレーキ
    リンクと、 前記ケーブル部材の他方の先端を着脱自在に係止するた
    めに先端に設けられた第2係止部と、前記フォークの他
    方に回動自在に支持されるように基端に設けられた回動
    支持部と、前記ブレーキシューの他方を取り付けるため
    に中間部に設けられたシュー取付部とを有する第2ブレ
    ーキリンクと、 両ブレーキリンクをブレーキ解放側に付勢する付勢部材
    とを備え、前記止着部材は、一方が他方に螺合することにより前記
    ケーブル部材の一方の先端を止着する第1及び第2螺合
    部材を有し、前記第1螺合部材は前記第1係止部に回転
    不能に係止される、 カンチレバー型ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記第1螺合部材は、頭部と軸部とを有し
    前記軸部の径方向に前記ケーブル部材が挿通可能な貫通
    孔が形成されたボルトと、前記軸部に隙間をあけて嵌め
    込まれ前記ケーブル部材の一方の先端を止めるためのス
    リーブとを有し、 前記第2螺合部材は、前記ボルトに螺合するナットを有
    し、 前記第1係止部は、前記ボルトの頭部が回転不能に係止
    される凹部を有している、請求項に記載のカンチレバ
    ー型ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記凹部は、前記ブレーキ解放側が開口し
    ている、請求項に記載のカンチレバー型ブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】前記ケーブル部材は、前記ブレーキレバー
    に基端が連結されたインナーケーブルと、前記インナー
    ケーブルの先端側に連結された分岐ケーブルとから構成
    され、 前記インナーケーブルの先端が前記止着部材に止着さ
    れ、前記分岐ケーブルの先端が前記他方のブレーキリン
    クの先端に着脱自在に係止される、請求項1からのい
    ずれかに記載のカンチレバー型ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記止着部材が前記ブレーキリンクから脱
    落するのを防止する脱落防止部材をさらに備えた、請求
    項1からのいずれかに記載のカンチレバー型ブレーキ
    装置。
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