JP3388052B2 - Degradable laminate material - Google Patents
Degradable laminate materialInfo
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- JP3388052B2 JP3388052B2 JP5735295A JP5735295A JP3388052B2 JP 3388052 B2 JP3388052 B2 JP 3388052B2 JP 5735295 A JP5735295 A JP 5735295A JP 5735295 A JP5735295 A JP 5735295A JP 3388052 B2 JP3388052 B2 JP 3388052B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Wrappers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然環境中で分解する
ラミネート材料に関し、特にポリ乳酸系重合体フィルム
と紙材料との積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】紙は包装資材などとして広く用いられて
いる。紙は使用後は焼却が容易でまた自然環境中に放置
されても分解できるため、環境保護の観点から優れた材
料といえる。しかし、紙は耐水性、耐油脂性、引き裂き
強度などが低く、またガス遮断性、防湿性が十分でない
ため、用途に応じて塗工紙が用いられている。さらに性
能向上を図るため、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニルなどのプラスチック材料と複合化して使用
されることもある。
【0003】ところが、一般的にプラスチック材料は自
然環境中で分解せずに残存するので、前記複合化された
材料は自然崩壊性を有していないことが多い。また、紙
とプラスチック材料を分離して処理することも難しい。
【0004】一方、プラスチック材料として自然環境中
に放置されても分解できるいわゆる生分解性プラスチッ
クが近年注目を浴びている。生分解性プラスチックの中
でも薄膜化したフィルムを製造でき、特に、上述した紙
の欠点を補うことができるポリ乳酸系フィルムの実用化
が望まれている。
【0005】そこで、特開平4−334448号には植
物性繊維を含有する基材の表面にポリ乳酸またはその誘
導体を被覆した生分解性複合材料が、また、特開平4−
336246号にはポリ乳酸または乳酸とオキシカルボ
ン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性分解性ポリマ
ーと、紙からなる分解性ラミネート紙が、さらに、特開
平5−38784号にはポリ乳酸または乳酸とオキシカ
ルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性分解性ポ
リマーと、再生セルロースフィルムからなる分解性ラミ
ネート組成物が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記生分解性
複合材料、分解性ラミネート紙および分解性ラミネート
組成物では、植物性繊維を含有する基材あるいは紙とポ
リ乳酸フィルムとを貼り合わせる際に、ポリ乳酸フィル
ムが自らの脆性のために破断することがあり、貼り合わ
せた後に高温で放置すると、ポリ乳酸フィルムが失透す
るなどの外観の変化を生じやすい。また、得られるラミ
ネート材料を折り曲げると、折り目に白化・亀裂が生じ
やすい。さらに、艶だしを行なっても、十分な艶を得る
ことができない。
【0007】すなわち、上記各公報で開示されている技
術は、紙の欠点を補ったものの、複合材料として新たな
課題を生じていた。
【0008】本発明は上記問題点を解決し、使用・棄却
後、土壌中または水中において自然に加水分解が進行し
土中に原形が残らず無害な分解物となるような、紙とポ
リ乳酸系重合体フィルムとから構成される分解性ラミネ
ート材料を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、面配向
度ΔPが3.0×10-3以上であり、かつ、フィルムを
昇温したときの結晶融解熱量ΔHmと昇温中の結晶化に
より発生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−ΔH
c)が20J/g以上かつ{(ΔHm−ΔHc)/ΔH
m}が0.75以上であって、L−乳酸とD−乳酸との
割合が98:2〜94:6の範囲の共重合体よりなる配
向ポリ乳酸系フィルムと、紙とをラミネートしたことを
特徴とする分解性ラミネート材料である。
【0010】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の
分解性ラミネート材料に用いられる配向ポリ乳酸系フィ
ルムは、ポリ乳酸または乳酸と他のヒドロキシカルボン
酸との共重合体を主成分とし、本発明の効果を阻害しな
い範囲で他の高分子材料を混入してもよい。また、成形
加工性、フィルム物性を調整する目的で可塑剤、滑剤、
無機フィラー、紫外線吸収剤などの添加剤、改質剤を添
加することも可能である。
【0011】乳酸としてはL−乳酸、D−乳酸が挙げら
れ、ヒドロキシカルボン酸としてはグリコ−ル酸、3−
ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ
吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロ
ン酸等が挙げられる。
【0012】重合法としては縮合重合法、開環重合法な
ど公知のいずれの方法を採用することも可能であり、さ
らには、分子量増大を目的として少量の鎖延長剤、例え
ば、ジイソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸無水
物などを使用しても構わない。重合体の重量平均分子量
としては、5万から100万が好ましく、かかる範囲を
下まわると実用物性がほとんど発現されず、上まわる場
合には、溶融粘度が高くなりすぎ成形加工性に劣る。
【0013】未延伸シートの製膜条件について説明す
る。ポリ乳酸系重合体を十分に乾燥し、水分を除去した
のち押出機で溶融する。溶融温度は組成によって変化す
るので、それに対応して適宜選択することが好ましい。
実際には140℃から250℃の温度範囲が通常選ばれ
る。
【0014】シート状に溶融成形された重合体は、回転
するキャスティングドラム(冷却ドラム)に接触させて
急冷するのが好ましい。キャスティングドラムの温度は
50℃以下が適当である。これより高いとポリマーがキ
ャスティングドラムに粘着し、引き取れない。また、結
晶化が促進されて、球晶が発達し延伸できなくなるた
め、ガラス転移点以下に設定して急冷し実質上非晶性に
することが好ましい。
【0015】延伸方法は1軸延伸もしくは逐次2軸延伸
または同時2軸延伸のいずれでもかまわないが、使用目
的上、縦・横両方向の物性の改良が必要なので、2軸延
伸することが望ましい。本発明では、未延伸シートの延
伸倍率は縦(長手)方向、横(幅)方向それぞれ1.5
〜5倍の範囲で、延伸温度は50℃〜90℃の範囲で適
宜選択することにより、無配向シートあるいはフィルム
では1.0×10-3以下である面配向度ΔPを、本発明
で規定する3.0×10-3以上に増大させて、薄肉でも
強靱な配向フィルムを得ることができる。
【0016】ΔPは、フィルムの厚み方向に対する面方
向の配向度を表し、通常直交3軸方向の屈折率を測定し
以下の式で算出される。
【0017】
ΔP={(γ+β)/2}−α (α<β<γ)
ここで、γ、βがフィルム面に平行な直交2軸の屈折
率、αはフィルム厚さ方向の屈折率である。
【0018】ΔPは結晶化度や結晶配向にも依存する
が、大きくはフィルム面内の分子配向に依存する。つま
りΔPの増大はフィルム面内、特にフィルムの流れ方向
および/またはそれと直交する方向に対し、分子配向を
増大させ、フィルムの強度を高め、もろさを改良するこ
とにつながる。
【0019】ΔPを増大させる方法としては、既知のあ
らゆるフィルム延伸法に加え電場や磁場を利用した分子
配向法を採用することもできる。
【0020】なおΔPの上限は実際上30×10-3程度
であり、これよりもΔPを高めようとすると、延伸が不
安定ないし不可能になるという不利が生じる。
【0021】このようにΔPを3.0×10-3以上とす
ることにより強度面で顕著に改良されるとともに、無配
向シートの場合に見られる主に球晶成長に起因する脆化
や白化を防止することができる。
【0022】しかし反面、フィルムの熱寸法安定性が不
良となる。具体的には、夏の暑い時期にはフィルムが収
縮する。あるいは、フィルムをロール状態で保存中に自
然収縮しフィルムにたるみや波打ちを生じることもあ
る。このため、紙とのラミネートが難しい。また、ラミ
ネート時に加わる熱によりフィルムが収縮してしまい、
カールを生じるという問題がある。
【0023】従って、常温よりもやや高い温度すなわち
約50℃以上の温度雰囲気下で、ポリ乳酸系フィルムが
収縮しないこと、すなわち、熱寸法安定性を有している
ことが重要である。
【0024】このため、ΔPが3.0×10-3以上のポ
リ乳酸系フィルムにおいては、実用的な熱寸法安定性を
得るために、フィルムの(ΔHm−ΔHc)を20J/
g以上、かつ{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}を0.7
5以上に制御することが重要である。
【0025】すなわち、これらの条件を下回る場合は、
フィルムの熱寸法安定性が不良であり、貼り合わせや乾
燥、エージング等で加わる温度で収縮する等の問題が生
じやすく、実用性に供しない。条件を上回れば、熱寸法
安定性が良好となり、実用上支障がない。
【0026】ΔHm、ΔHcは、フィルムサンプルの示
差走査熱量測定(DSC)により求められるもので、Δ
Hmは昇温速度10℃/分で昇温したときの全結晶を融
解させるのに必要な熱量であって、重合体の結晶融点付
近に現れる結晶融解による吸熱ピークの面積から求めら
れる。またΔHcは、昇温過程で生じる結晶化の際に発
生する発熱ピークの面積から求められる。
【0027】ΔHmは、主に重合体そのものの結晶性に
依存し、結晶性が大きい重合体では大きな値を取る。ち
なみに共重合体のないL−乳酸またはD−乳酸の完全ホ
モポリマーでは、60J/g以上であり、これら2種の
乳酸の共重合体ではその組成比によりΔHmは変化す
る。ΔHcは、重合体の結晶性に対するその時のフィル
ムの結晶化度に関係する指標であり、ΔHcが大きいと
きには、昇温過程でフィルムの結晶化が進行する。すな
わち重合体が有する結晶性を基準にフィルムの結晶化度
が相対的に低かったことを表す。逆に、ΔHcが小さい
時は、重合体が有する結晶性を基準にフィルムの結晶化
度が相対的に高かったことを表す。
【0028】(ΔHm−ΔHc)を増大させるための1
つの方向は、結晶性が高い重合体を原料に、結晶化度の
比較的高いフィルムを作ることである。フィルムの結晶
化度重合体の組成に少なからず依存し、重合体そのもの
のΔHmを20J/g以上にするにはL−乳酸とD−乳
酸の組成比が98:2〜94:6の範囲内にすることが
重要である。また、ΔHcを低下させるためには、すな
わちフィルムの結晶化度を高めるためにはフィルムの成
形加工条件を選定する必要がある。
【0029】成形加工工程、特にテンター法2軸延伸に
おいてフィルムの結晶化度を上げるためには、延伸倍率
を上げ配向結晶化を促進する、延伸後に結晶化温度以上
の雰囲気で熱処理するなどが有用である。なお、ΔPが
大きいほど結晶化温度が低下する傾向があり、本発明の
場合には鋭意検討した結果少なくとも70℃以上で、好
適には90℃〜170℃の範囲で3秒以上熱処理するこ
とで熱寸法安定性が付与できる。この範囲内で熱処理温
度が高いほど、また熱処理時間が長いほど熱寸法安定性
は向上する。
【0030】この様にして得られたフィルムは、ドライ
ラミネート、ウエットラミネート、ホットメルトラミネ
ートなどの貼り合わせ工程で加わる張力と熱によっても
破断や歪みを生じることがなく、極めて安定したラミネ
ート製造を行うことができる。また、フィルムは、分子
配向し結晶化されているので、経時後も球晶が成長する
ことなく、従って球晶に起因する白化失透や脆化がな
く、外観上また機械的特性や保護特性上優れた性能を維
持する。
【0031】また、ポリ乳酸系重合体フィルムに上記規
定範囲の特性が付与されるような延伸を行うことによ
り、フィルムの厚さの均一性が高まり、透明性、光沢な
ども併せて向上する。さらに耐衝撃性も向上し、紙単体
あるいは未延伸フィルムを貼り合わした場合と比較して
薄いフィルムでも同等以上の効果を得ることができる。
配向ポリ乳酸系フィルムに貼り合わせる紙には特に制限
はなく、例えば印刷用紙、クラフト紙、模造紙、板紙な
どを用い得る。またアート紙、コート紙などの塗工紙に
さらにポリ乳酸系重合体フィルムを貼り合わせてもよ
い。
【0032】上記配向ポリ乳酸系フィルムは、接着剤な
いし粘着剤により紙と貼り合わせる。既存の合成接着剤
および粘着剤としては、ビニル系、アクリル系、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ゴム系、ウレタン系などがあ
り、ごく薄く、少量塗布して貼り合わせることもでき
る。ラミネート材料からすれば、接着剤ないし粘着剤は
少量であるが、これらも生分解性とするのが本来は好ま
しく、例えば、デンプンなどの炭水化物類、膠、ゼラチ
ン、カゼインなどのたんぱく質類、未加硫天然ゴムなど
の天然材料などがある。
【0033】本発明の分解ラミネート材料の構成は、例
えば配向ポリ乳酸系重合体フィルム/紙の2層構成、配
向ポリ乳酸系重合体フィルム/紙/配向ポリ乳酸系重合
体フィルムの3層構成等があるが、特に限定されるもの
ではない。
【0034】本発明の分解ラミネート材料は、袋、箱、
トレー、コップ、蓋材などの包装資材分野に好適に用い
ることができる。紙を部分的に打ち抜いて「窓」を形成
し、それに配向ポリ乳酸系重合体フィルムを貼り合わせ
て内容物透視用の容器とすることもできる。さらには、
カレンダ、ポスタ、本の表紙などの美麗な外観を必要と
する用途;ラベル、ステッカなどの表示材料;梱包・包
装用テープ;各種製品の製造に使用される工程紙などに
も好適である。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。なお、実施例中に示す測定値は次
に示すような条件で測定を行い、算出した。
【0036】(1)ΔP
アッベ屈折計によって直交3軸方向の屈折率(α、β、
γ)を測定し、次式で算出した。
【0037】
ΔP={(γ+β)/2}−α (α<β<γ)
γ:フィルム面内の最大屈折率
β:それに直交するフィルム面内方向の屈折率
α:フィルム厚さ方向の屈折率
(2)ΔHm−ΔHcおよび(ΔHm−ΔHc)/ΔHm
パ−キンエルマ−製DSC−7を用い、フィルムサンプ
ル10mgをJIS−K7122に基づいて、昇温速度
10℃/分で昇温したときのサ−モグラムから結晶融解
熱量ΔHmと結晶化熱量ΔHcを求め、算出した。
【0038】(3)ラミネート適性
100mm×100mmに切り出したポリ乳酸フィルム
に、接着剤を均一に塗布した後、60℃のオーブン中で
3分間乾燥してポリ乳酸フィルムの形状変化を観察し
た。寸法変化の大きな場合、紙との貼り合わせには不適
となる。
【0039】(4)耐熱性
100mm×100mmのラミネート体サンプルを、8
0℃の恒温槽中に3時間放置しておいた後の変化を調べ
た。
【0040】(5)耐衝撃性
ハイドロショット高速衝撃試験機HTM−1型((株)
島津製作所製)を用いて耐衝撃性を測定した。100m
m×100mmに切り出した紙、フィルムおよびこれら
のラミネ−ト体サンプルを、クランプで固定し、フィル
ム中央に錘を落して衝撃を与え、試料が破壊する時の破
壊エネルギーを読みとった。測定温度は23℃、落垂の
落下速度は3m/秒である。フィルム破断時の最大荷重
およびエネルギーが低いほど耐衝撃性に劣り脆い。
【0041】(実施例1)L−乳酸からなる構造単位と
D−乳酸からなる構造単位の割合がおよそ98:2でガ
ラス転移点58℃、融点175℃、重量平均分子量18
万のポリ乳酸を30mmφ単軸エクストルーダーにて、
200℃でTダイより押出し、膜厚150μmの未延伸
シートを作成した。
【0042】上記未延伸シートを長手方向に2倍にロー
ル延伸、次いで、幅方向にテンターで3倍に延伸、引き
続きテンター内で100℃、約30秒間熱処理して、配
向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
【0043】上記配向ポリ乳酸系フィルムを100mm
×100mmに切り出し、ポリウレタン系溶剤型接着剤
(タケラックA−970/タケネートA−19=15/
1、武田薬品工業社製)を1μmとなるよう均一に塗布
し、60℃オーブン中で3分間乾燥した。この時フィル
ムの外観、寸法に変化はなかった。
【0044】次いで、同サイズに切り出した上質紙と、
上記配向ポリ乳酸系フィルムとをローラーで圧着しなが
ら貼り合わせ、40℃で24時間エージングして分解ラ
ミネート材料を得た。使用された上質紙(厚み60μ
m、面積1m2当たりの質量51g)の耐衝撃性をハイ
ドショットで調べたところ、最大荷重2kgf、破壊エ
ネルギーは4kgf・mmであった。
【0045】得られた配向ポリ乳酸系フィルムのΔP,
(ΔHm−ΔHc),{(ΔHm−ΔHc)/ΔH
m}、および、分解ラミネート材料のラミネート適性,
耐熱性,耐衝撃性を表1に示した。ΔP,(ΔHm−Δ
Hc),{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}は本発明の範
囲である。
【0046】(実施例2)未延伸シートから配向ポリ乳
酸系フィルムを作成する条件を以下の様にした以外は、
実施例1と同様にして分解ラミネート材料を得た。長手
方向に2.5倍にロール延伸、次いで、幅方向にテンタ
ーで2.5倍に延伸、引き続きテンター内で100℃、
約25秒間熱処理して、配向ポリ乳酸系フィルムを作成
した。
【0047】得られた配向ポリ乳酸系フィルム、およ
び、分解ラミネート材料の各特性を表1に示した。Δ
P,(ΔHm−ΔHc),{(ΔHm−ΔHc)/ΔH
m}は本発明の範囲である。
【0048】(実施例3)L−乳酸からなる構造単位と
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ96:4、ガラ
ス転移点57℃、融点152℃、重量平均分子量14万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
190℃で押出し、膜厚220μmの未延伸シートを作
成した。
【0049】上記未延伸シートを長手方向に2.5倍に
ロール延伸、次いで、幅方向にテンターで3倍に延伸、
引き続きテンター内で120℃、約25秒間熱処理し
て、配向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
【0050】上記配向ポリ乳酸系フィルムを用いて、実
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。ΔP,(ΔHm−ΔH
c),{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}は本発明の範囲
である。
【0051】(実施例4)L−乳酸からなる構造単位と
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ95:5、ガラ
ス転移点57℃、融点147℃、重量平均分子量11万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
190℃で押出し、膜厚約250μmの未延伸シートを
作成した。
【0052】上記未延伸シートを長手方向に1.5倍に
ロール延伸、次いで、幅方向にテンターで1.5倍に延
伸、引き続きテンター内で120℃、約40秒間熱処理
して、配向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
【0053】上記配向ポリ乳酸系フィルムを用いて、実
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。ΔP,(ΔHm−ΔH
c),{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}は本発明の範囲
である。
【0054】(比較例1)実施例1で使用したポリL−
乳酸を30mmφ単軸エクストルーダーにて、200℃
でTダイより押出し、キャスティングロールで急冷しな
がら、紙にニップロールで圧着した。得られたラミネー
ト体のポリ乳酸シートの厚みは100μmであった。得
られた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネー
ト材料の各特性を表1に示した。
【0055】(比較例2)実施例1で使用した未延伸シ
ートを長手方向に1.2倍にロール延伸、次いで、幅方
向にテンターで1.5倍に延伸、引き続きテンター内で
100℃、約30秒間熱処理して、配向ポリ乳酸系フィ
ルムを作成した。
【0056】上記配向ポリ乳酸系フィルムを用いて、実
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。(ΔHm−ΔHc)およ
び{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}は本発明の範囲内に
あるが、フィルムの面配向度ΔPが3.0×10-3を下
回っており本発明の範囲外である。
【0057】(比較例3)
実施例1と同様の方法で膜厚310μmの未延伸シート
を作成した。前記未延伸シートを長手方向に2倍に延
伸、次いで、幅方向にテンタ−で3倍に延伸して配向ポ
リ乳酸系フィルムを作成した。
【0058】上記配向ポリ乳酸系フィルムを用いて、実
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。ΔPおよび(ΔHm−Δ
Hc)は本請求項の範囲内にあるが、{(ΔHm−ΔH
c)/ΔHm}が0.75を下回っており本発明の範囲
外である。
【0059】(比較例4)L−乳酸からなる構造単位と
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ93:7、ガラ
ス転移点57℃、融点125℃、重量平均分子量11万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
180℃で押出し、膜厚170μmの未延伸シートを作
成した。未延伸シートを長手方向に1.5倍にロール延
伸、次いで、幅方向にテンターで2倍に延伸、引き続き
テンター内で80℃、約40秒間熱処理して、配向ポリ
乳酸系フィルムを作成した。
【0060】上記配向ポリ乳酸系フィルムを用いて、実
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。ΔPおよび{(ΔHm−
ΔHc)/ΔHm}は本請求項の範囲内にあるが、(Δ
Hm−ΔHc)が20J/gを下回っており本発明の範
囲外である。
【0061】
【表1】【0062】
◎:特に優れた特性を有するラミネート材料
○:優れた特性を有するラミネート材料
△:実用レベルの特性を有するラミネート材料
×:実用レベル以下の特性を有するラミネート材料
表1に示したように、ΔP,(ΔHm−ΔHc),
{(ΔHm−ΔHc)/ΔHm}が本発明の範囲である
実施例1〜4はラミネート適性、耐熱性、耐衝撃性とも
に、ラミネート材料として必要とされる範囲にあり、総
合評価が◎〜△である。ラミネートを行うことにより、
耐衝撃性が使用した上質紙の最大荷重2kgf、破壊エ
ネルギー4kgf・mmより大きくなっている。
【0063】しかし、比較例1〜4は各種特性がラミネ
ート材料として必要とされる範囲を欠いており、総合評
価が×である。すなわち、本発明の範囲にある、延伸さ
れた配向ポリ乳酸系フィルムを使用すると、優れた分解
性ラミネート材料を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明は紙の欠点を
補ない、かつ、複合材料として優れた特性を有する分解
性ラミネート材料を提供できる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a laminate material which decomposes in a natural environment, and more particularly to a laminate of a polylactic acid polymer film and a paper material. [0002] Paper is widely used as a packaging material. Paper can easily be incinerated after use and can be decomposed even if left in the natural environment, so it can be said that it is an excellent material from the viewpoint of environmental protection. However, coated paper is used depending on the application because paper has low water resistance, oil and fat resistance, tear strength and the like, and has insufficient gas barrier properties and moisture-proof properties. In order to further improve the performance, it is sometimes used in combination with a plastic material such as polyethylene, polypropylene, or polyvinyl chloride. However, since the plastic material generally remains without being decomposed in the natural environment, the composite material often does not have spontaneous disintegration. Also, it is difficult to separate paper and plastic materials for processing. On the other hand, so-called biodegradable plastics, which can be decomposed even when left in a natural environment as a plastic material, have received attention in recent years. Practical use of a polylactic acid-based film that can produce a thin film among biodegradable plastics and that can compensate for the above-described drawbacks of paper has been desired. Therefore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-334448 discloses a biodegradable composite material in which a substrate containing vegetable fibers is coated with polylactic acid or a derivative thereof.
No. 336246 discloses a thermoplastic decomposable polymer mainly composed of polylactic acid or a copolymer of lactic acid and oxycarboxylic acid, and a decomposable laminated paper made of paper. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-38784 discloses polylactic acid or lactic acid. A decomposable laminate composition comprising a thermoplastic decomposable polymer having a copolymer of oxycarboxylic acid as a main component and a regenerated cellulose film is disclosed. However, in the above-mentioned biodegradable composite material, degradable laminate paper and degradable laminate composition, a substrate or paper containing vegetable fibers is bonded to a polylactic acid film. At the time of bonding, the polylactic acid film may be broken due to its own brittleness, and if left at high temperature after bonding, a change in appearance such as devitrification of the polylactic acid film is likely to occur. Further, when the obtained laminate material is bent, whitening and cracks are easily generated in the fold. Furthermore, even if it performs glazing, sufficient luster cannot be obtained. That is, although the techniques disclosed in the above publications have compensated for the drawbacks of paper, they have created new problems as composite materials. [0008] The present invention solves the above-mentioned problems and, after use or disposal, hydrolyzes naturally in soil or water and leaves no intact form in the soil to form harmless decomposition products. The present invention provides a decomposable laminate material comprising a polymer film. The gist of the present invention is that the degree of plane orientation ΔP is not less than 3.0 × 10 −3 , the heat of crystal fusion ΔHm when the temperature of the film is raised, and the temperature rise. (ΔHm−ΔH) from the heat of crystallization ΔHc generated by crystallization
c) is 20 J / g or more and {(ΔHm−ΔHc) / ΔH
m} is I der 0.75 or more, the L- lactic acid and D- lactic acid
A degradable laminate material characterized by laminating a oriented polylactic acid-based film made of a copolymer having a ratio in the range of 98: 2 to 94: 6 and paper. Hereinafter, the present invention will be described in detail. The oriented polylactic acid-based film used in the decomposable laminate material of the present invention contains polylactic acid or a copolymer of lactic acid and another hydroxycarboxylic acid as a main component, and other polymers as long as the effects of the present invention are not impaired. Materials may be mixed. In addition, plasticizers, lubricants for the purpose of adjusting moldability and film properties,
It is also possible to add additives such as inorganic fillers and ultraviolet absorbers, and modifiers. Lactic acid includes L-lactic acid and D-lactic acid, and hydroxycarboxylic acid includes glycolic acid and 3-lactic acid.
Examples include hydroxybutyric acid, 4-hydroxybutyric acid, 3-hydroxyvaleric acid, 4-hydroxyvaleric acid, and 6-hydroxycaproic acid. As the polymerization method, any known method such as a condensation polymerization method or a ring-opening polymerization method can be employed. Further, a small amount of a chain extender such as a diisocyanate compound or an epoxy compound is used for the purpose of increasing the molecular weight. Compounds, acid anhydrides and the like may be used. The weight average molecular weight of the polymer is preferably from 50,000 to 1,000,000. If the weight average molecular weight is lower than the above range, practical physical properties are hardly exhibited. The conditions for forming the unstretched sheet will be described. The polylactic acid-based polymer is sufficiently dried to remove water, and then melted by an extruder. Since the melting temperature varies depending on the composition, it is preferable to appropriately select the melting temperature accordingly.
In practice, a temperature range of 140 ° C. to 250 ° C. is usually selected. It is preferable that the polymer melt-formed into a sheet is rapidly cooled by contact with a rotating casting drum (cooling drum). The temperature of the casting drum is suitably 50 ° C. or less. Above this, the polymer sticks to the casting drum and cannot be pulled off. In addition, since crystallization is promoted and spherulites develop and cannot be stretched, it is preferable to set the temperature below the glass transition point and quench to make them substantially amorphous. The stretching method may be any of uniaxial stretching, sequential biaxial stretching, and simultaneous biaxial stretching. However, for the purpose of use, it is necessary to improve the physical properties in both the vertical and horizontal directions. In the present invention, the stretching ratio of the unstretched sheet is 1.5 in each of the longitudinal (longitudinal) direction and the transverse (width) direction.
In the non-oriented sheet or film, the plane orientation degree ΔP of 1.0 × 10 −3 or less is specified by the present invention by appropriately selecting the stretching temperature in the range of 50 ° C. to 90 ° C. To 3.0 × 10 −3 or more to obtain a thin, tough oriented film. ΔP indicates the degree of orientation in the plane direction with respect to the thickness direction of the film, and is usually calculated by the following formula by measuring the refractive index in the direction of three orthogonal axes. [0017] ΔP = {(γ + β) / 2} -α (α <β <γ) where, gamma, beta refractive index parallel Cartesian biaxial the film surface, alpha is the refractive index of the film thickness direction It is. ΔP also depends on the degree of crystallinity and crystal orientation, but largely depends on the molecular orientation in the film plane. That increase in ΔP is in the film plane, with respect to particular direction the flow direction and / or the Cartesian film, increasing the molecular orientation to enhance the strength of the film, leading to improving the brittleness. As a method for increasing ΔP, a molecular orientation method using an electric field or a magnetic field can be employed in addition to any known film stretching method. Note that the upper limit of ΔP is practically about 30 × 10 −3 , and if ΔP is further increased, disadvantageously, stretching becomes unstable or impossible. By setting ΔP to 3.0 × 10 −3 or more, the strength is remarkably improved, and at the same time, embrittlement and whitening mainly caused by spherulite growth observed in the case of a non-oriented sheet are obtained. Can be prevented. However, on the other hand, the thermal dimensional stability of the film becomes poor. Specifically, the film shrinks during the hot summer months. Alternatively, the film may be naturally shrunk during storage in a roll state, causing the film to sag or undulate. For this reason, lamination with paper is difficult. Also, the film shrinks due to the heat applied during lamination,
There is a problem of curling. Therefore, it is important that the polylactic acid-based film does not shrink at a temperature slightly higher than room temperature, that is, at a temperature of about 50 ° C. or more, that is, it has thermal dimensional stability. Therefore, in the case of a polylactic acid-based film having a ΔP of 3.0 × 10 −3 or more, (ΔHm−ΔHc) of the film is set to 20 J / h in order to obtain practical thermal dimensional stability.
g and {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} is 0.7
It is important to control to 5 or more. In other words, if these conditions are not satisfied,
The film has poor thermal dimensional stability, and tends to cause problems such as shrinkage at a temperature applied by lamination, drying, aging, etc., and is not practical. If the condition is exceeded, the thermal dimensional stability becomes good and there is no problem in practical use. ΔHm and ΔHc are determined by differential scanning calorimetry (DSC) of the film sample.
Hm is the amount of heat required to melt all the crystals when the temperature is raised at a rate of 10 ° C./min, and is determined from the area of the endothermic peak due to crystal melting which appears near the crystal melting point of the polymer. ΔHc is determined from the area of the exothermic peak generated during crystallization that occurs during the temperature rise process. ΔHm mainly depends on the crystallinity of the polymer itself, and takes a large value for a polymer having high crystallinity. Incidentally, in the case of a complete homopolymer of L-lactic acid or D-lactic acid without a copolymer, it is 60 J / g or more, and in a copolymer of these two types of lactic acid, ΔHm changes depending on the composition ratio. ΔHc is an index relating to the crystallinity of the film at that time with respect to the crystallinity of the polymer. When ΔHc is large, the crystallization of the film proceeds in the process of raising the temperature. That is, it indicates that the crystallinity of the film was relatively low based on the crystallinity of the polymer. Conversely, when ΔHc is small, it indicates that the crystallinity of the film was relatively high based on the crystallinity of the polymer. 1 for increasing (ΔHm−ΔHc)
One direction is to produce a film having a relatively high crystallinity from a polymer having a high crystallinity. The degree of crystallinity of the film depends not less on the composition of the polymer, and the composition ratio of L-lactic acid and D-lactic acid is in the range of 98: 2 to 94: 6 in order to make ΔHm of the polymer itself 20 J / g or more. It is important to Further, in order to reduce ΔHc, that is, to increase the crystallinity of the film, it is necessary to select film forming conditions. In order to increase the crystallinity of the film in the forming step, particularly in the biaxial stretching by the tenter method, it is useful to increase the stretching ratio to promote oriented crystallization, or to heat-treat after stretching in an atmosphere at a temperature higher than the crystallization temperature. It is. The crystallization temperature tends to decrease as ΔP increases, and in the case of the present invention, as a result of intensive studies, heat treatment is performed at least at 70 ° C. or more, preferably at 90 ° C. to 170 ° C. for 3 seconds or more. Thermal dimensional stability can be imparted. Within this range, the higher the heat treatment temperature and the longer the heat treatment time, the better the thermal dimensional stability. The film thus obtained does not break or distort due to the tension and heat applied in a laminating process such as dry lamination, wet lamination, and hot melt lamination, and performs extremely stable laminate production. be able to. Also, since the film is molecularly oriented and crystallized, spherulites do not grow even after aging, so there is no whitening, devitrification or embrittlement due to spherulites, and appearance and mechanical and protective properties. Maintain excellent performance. Further, by stretching the polylactic acid-based polymer film so as to give the properties in the above-mentioned specified range, the uniformity of the thickness of the film is enhanced, and the transparency and gloss are also improved. Further, the impact resistance is improved, and the same or better effect can be obtained even with a thin film as compared with a case where a single piece of paper or an unstretched film is laminated.
The paper to be bonded to the oriented polylactic acid-based film is not particularly limited, and for example, printing paper, kraft paper, imitation paper, paperboard, and the like can be used. Further, a polylactic acid-based polymer film may be further bonded to coated paper such as art paper or coated paper. The oriented polylactic acid-based film is bonded to paper with an adhesive or a pressure-sensitive adhesive. Existing synthetic adhesives and pressure-sensitive adhesives include vinyl-based, acrylic-based, polyamide-based, polyester-based, rubber-based, and urethane-based adhesives. From the viewpoint of the laminate material, the amount of the adhesive or pressure-sensitive adhesive is small, but it is originally preferable that these are also biodegradable.For example, carbohydrates such as starch, proteins such as glue, gelatin, casein, and uncured There are natural materials such as sulfur natural rubber. The constitution of the decomposition laminate material of the present invention is, for example, a two-layer constitution of oriented polylactic acid-based polymer film / paper, a three-layer constitution of oriented polylactic acid-based polymer film / paper / oriented polylactic acid-based polymer film, etc. However, there is no particular limitation. The decomposition laminate material of the present invention comprises a bag, a box,
It can be suitably used in the field of packaging materials such as trays, cups and lids. A "window" may be formed by partially punching out a piece of paper, and an oriented polylactic acid-based polymer film may be attached thereto to form a container for seeing through the contents. Moreover,
It is also suitable for applications requiring beautiful appearance such as calendars, posters and book covers; display materials such as labels and stickers; packing and wrapping tapes; and process paper used in the manufacture of various products. EXAMPLES Examples will be shown below, but the present invention is not limited to these examples. The measured values shown in the examples were calculated by measuring under the following conditions. [0036] (1) Cartesian three axial directions of a refractive index by ΔP Abbe refractometer (alpha, beta,
γ) was measured and calculated by the following equation. [0037] ΔP = {(γ + β) / 2} -α (α <β <γ) γ: maximum refractive index of the film plane beta: And the refractive index of the film in-plane direction Cartesian alpha: film thickness direction of the Refractive index (2) ΔHm−ΔHc and (ΔHm−ΔHc) / ΔHm Using DSC-7 manufactured by PerkinElmer, when 10 mg of a film sample is heated at a rate of 10 ° C./min based on JIS-K7122. The heat of crystal fusion ΔHm and the heat of crystallization ΔHc were determined and calculated from the thermogram. (3) Suitability for laminating The adhesive was uniformly applied to a polylactic acid film cut to 100 mm × 100 mm, dried in an oven at 60 ° C. for 3 minutes, and the shape change of the polylactic acid film was observed. If the dimensional change is large, it is not suitable for bonding to paper. (4) Heat resistance 100 mm × 100 mm laminate sample was
The change after standing for 3 hours in a thermostat at 0 ° C. was examined. (5) Impact resistance Hydro shot high-speed impact tester HTM-1 (trade name)
The impact resistance was measured using Shimadzu Corporation. 100m
Paper, film, and their laminated body samples cut out to mx 100 mm were fixed with a clamp, a weight was dropped at the center of the film to give an impact, and the breaking energy when the sample was broken was read. The measurement temperature is 23 ° C., and the falling speed of the drop is 3 m / sec. The lower the maximum load and the energy at the time of breaking the film, the lower the impact resistance and the more brittle. Example 1 The ratio of the structural unit composed of L-lactic acid to the structural unit composed of D-lactic acid was about 98: 2, the glass transition point was 58 ° C., the melting point was 175 ° C., and the weight average molecular weight was 18.
Ten thousand polylactic acid with 30mmφ single axis extruder
It was extruded from a T-die at 200 ° C. to prepare a 150 μm-thick unstretched sheet. The unstretched sheet is roll-stretched twice in the longitudinal direction, then stretched three times in the width direction by a tenter, and then heat-treated in the tenter at 100 ° C. for about 30 seconds to prepare an oriented polylactic acid-based film. did. The oriented polylactic acid-based film is 100 mm
× 100 mm, and a polyurethane solvent-based adhesive (Takelac A-970 / Takenate A-19 = 15 /
1, Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.) was uniformly applied to a thickness of 1 μm and dried in an oven at 60 ° C. for 3 minutes. At this time, there was no change in the appearance and dimensions of the film. Next, high quality paper cut out to the same size,
The above-mentioned oriented polylactic acid-based film was adhered while being pressed with a roller, and aged at 40 ° C. for 24 hours to obtain a decomposition laminate material. Used fine paper (thickness 60μ)
m, the mass per 1 m 2 area was 51 g), and the maximum impact load was 2 kgf and the breaking energy was 4 kgf · mm. The ΔP,
(ΔHm−ΔHc), {(ΔHm−ΔHc) / ΔH
m} and lamination suitability of the decomposition lamination material,
Table 1 shows the heat resistance and impact resistance. ΔP, (ΔHm−Δ
Hc), {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} is within the scope of the present invention. (Example 2) [0046] Except that the conditions for forming an oriented polylactic acid-based film from an unstretched sheet were as follows:
A decomposition laminate material was obtained in the same manner as in Example 1. Roll stretching in the longitudinal direction by 2.5 times, then stretching in the width direction by 2.5 times with a tenter, and subsequently 100 ° C in the tenter,
Heat treatment was performed for about 25 seconds to prepare an oriented polylactic acid-based film. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. Δ
P, (ΔHm−ΔHc), {(ΔHm−ΔHc) / ΔH
m} is within the scope of the present invention. Example 3 Polylactic acid having a ratio of a structural unit composed of L-lactic acid to a structural unit composed of D-lactic acid of about 96: 4, a glass transition point of 57 ° C., a melting point of 152 ° C. and a weight average molecular weight of 140,000 was prepared. Using the same apparatus as in Example 1,
The sheet was extruded at 190 ° C. to form an unstretched sheet having a thickness of 220 μm. The unstretched sheet is roll-stretched 2.5 times in the longitudinal direction and then stretched 3 times in the width direction by a tenter.
Subsequently, heat treatment was performed at 120 ° C. for about 25 seconds in a tenter to prepare an oriented polylactic acid-based film. Using the oriented polylactic acid-based film, a decomposition laminate material was prepared in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. ΔP, (ΔHm−ΔH
c), {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} is within the scope of the present invention. Example 4 Polylactic acid having a ratio of a structural unit composed of L-lactic acid to a structural unit composed of D-lactic acid of approximately 95: 5, a glass transition point of 57 ° C., a melting point of 147 ° C. and a weight average molecular weight of 110,000 was prepared. Using the same apparatus as in Example 1,
The sheet was extruded at 190 ° C. to prepare an unstretched sheet having a thickness of about 250 μm. The unstretched sheet is roll-stretched 1.5 times in the longitudinal direction, then stretched 1.5 times in the width direction by a tenter, and then heat-treated in a tenter at 120 ° C. for about 40 seconds to give oriented polylactic acid. A system film was created. Using the oriented polylactic acid-based film, a decomposition laminate material was prepared in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. ΔP, (ΔHm−ΔH
c), {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} is within the scope of the present invention. (Comparative Example 1) Poly-L- used in Example 1
Lactic acid at 200 ° C with 30mmφ single axis extruder
While being quenched with a nip roll while quenching with a casting roll. The thickness of the polylactic acid sheet of the obtained laminate was 100 μm. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. (Comparative Example 2) The unstretched sheet used in Example 1 was roll-stretched 1.2 times in the longitudinal direction, then stretched 1.5 times in the width direction by a tenter, and subsequently at 100 ° C in a tenter. Heat treatment was performed for about 30 seconds to prepare an oriented polylactic acid-based film. Using the oriented polylactic acid-based film, a decomposition laminate material was prepared in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. (ΔHm−ΔHc) and {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} are within the range of the present invention, but the plane orientation degree ΔP of the film is less than 3.0 × 10−3, which is outside the range of the present invention. . Comparative Example 3 An unstretched sheet having a thickness of 310 μm was prepared in the same manner as in Example 1. The unstretched sheet was stretched twice in the longitudinal direction, and then stretched three times in the width direction by a tenter to prepare an oriented polylactic acid-based film. Using the above oriented polylactic acid-based film, a decomposition laminate material was prepared in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. ΔP and (ΔHm−Δ
Hc) is within the scope of the claims, but {(ΔHm−ΔH)
c) / ΔHm} is less than 0.75, which is outside the scope of the present invention. Comparative Example 4 Polylactic acid having a ratio of a structural unit composed of L-lactic acid to a structural unit composed of D-lactic acid of approximately 93: 7, a glass transition point of 57 ° C., a melting point of 125 ° C. and a weight average molecular weight of 110,000 was prepared. Using the same apparatus as in Example 1,
It was extruded at 180 ° C. to produce a 170 μm-thick unstretched sheet. The unstretched sheet was roll-stretched 1.5 times in the longitudinal direction, then stretched 2 times in the width direction by a tenter, and subsequently heat-treated in the tenter at 80 ° C. for about 40 seconds to prepare an oriented polylactic acid-based film. Using the oriented polylactic acid-based film, a decomposition laminate material was prepared in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the properties of the obtained oriented polylactic acid-based film and the decomposition laminate material. ΔP and {(ΔHm−
ΔHc) / ΔHm} is within the scope of the present invention,
Hm-ΔHc) is less than 20 J / g, which is outside the scope of the present invention. [Table 1] ◎: Laminate material having particularly excellent characteristics :: Laminate material having excellent characteristics △: Laminate material having characteristics of practical level ×: Laminate material having characteristics of practical level or less As shown in Table 1. , ΔP, (ΔHm−ΔHc),
In Examples 1 to 4 where {(ΔHm−ΔHc) / ΔHm} is within the range of the present invention, the lamination suitability, heat resistance, and impact resistance are all within the range required as a laminate material, and the overall evaluation is ◎ to △. It is. By performing lamination,
The impact resistance is greater than the maximum load of 2 kgf and the breaking energy of 4 kgf · mm of the high quality paper used. However, Comparative Examples 1 to 4 lacked the range in which various properties were required as a laminate material, and the overall evaluation was x. That is, when a stretched oriented polylactic acid-based film within the scope of the present invention is used, an excellent decomposable laminate material can be obtained. As described above, the present invention can provide a decomposable laminate material which does not compensate for the drawbacks of paper and has excellent properties as a composite material.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−256480(JP,A) 特開 平6−23836(JP,A) 特開 平4−334448(JP,A) 特開 平4−336246(JP,A) 特開 平7−308961(JP,A) 特開 平8−22618(JP,A) 特開 平8−52171(JP,A) 特開 平7−205278(JP,A) 特開 平8−198955(JP,A) 特開 平7−207041(JP,A) 特開 平7−256753(JP,A) 特開 平9−25345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/18 B29C 55/00 - 55/30 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (56) References JP-A-6-256480 (JP, A) JP-A-6-23836 (JP, A) JP-A-4-334448 (JP, A) JP-A-4-334 336246 (JP, A) JP-A-7-308961 (JP, A) JP-A-8-22618 (JP, A) JP-A-8-52171 (JP, A) JP-A-7-205278 (JP, A) JP-A-8-198955 (JP, A) JP-A-7-207041 (JP, A) JP-A-7-275653 (JP, A) JP-A-9-25345 (JP, A) (58) Fields investigated (Int.Cl. 7 , DB name) B32B 1/00-35/00 C08J 5/18 B29C 55/00-55/30
Claims (1)
り、かつ、フィルムを昇温したときの結晶融解熱量ΔH
mと昇温中の結晶化により発生する結晶化熱量ΔHcと
の差(ΔHm−ΔHc)が20J/g以上かつ{(ΔHm
−ΔHc)/ΔHm}が0.75以上であって、L−乳
酸とD−乳酸との割合が98:2〜94:6の範囲の共
重合体よりなる配向ポリ乳酸系フィルムと、紙とをラミ
ネートしたことを特徴とする分解性ラミネート材料。(57) [Claims] 1. The degree of plane orientation ΔP is 3.0 × 10 −3 or more, and the heat of crystal fusion ΔH when the film is heated.
m and the amount of heat of crystallization ΔHc generated by crystallization during temperature rise (ΔHm−ΔHc) is 20 J / g or more and {(ΔHm
-ΔHc) / ΔHm} it is 0.75 or more der, L- milk
When the ratio of acid to D-lactic acid is in the range of 98: 2 to 94: 6,
A degradable laminating material comprising a laminate of an oriented polylactic acid-based film made of a polymer and paper.
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